JP4527344B2 - 液体トナー及びそれを用いる印刷方法。 - Google Patents

液体トナー及びそれを用いる印刷方法。 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静電写真印刷の分野に係り、特に、液体トナーを用いる印刷の分野に関する。
【0002】
【従来の技術】
近代の液体トナー静電画像形成は、本明細書においてElectroInk(登録商標)(エレクトロインク:オランダ国、N.V.インジゴ社の商標)と呼ぶ新しい品名のトナーの発明から始まる。このトナーは、キャリア液体中に分散するトナー粒子を含むことにより特徴づけられる。トナー粒子は、コアから延びる繊維状延長体を有するポリマーのコアを含む。トナー粒子が低濃度でキャリア液体中に分散しているとき、粒子は分離しているままである。トナーが静電像を現像するとき、トナー粒子の濃度は増加し、繊維状延長体はからまる。
【0003】
多くの特許および特許出願は、このタイプのトナーおよびそれに含まれる電荷指示体に向けられている。それら特許および特許出願としては、米国特許第4,794,651号、第4,842,974号、第5,047,306号、第5,407,307号、第5,192,638号、第5,208,130号、第5,225,306号、第5,264,435号、第5,286,593号、第5,300,390号、第5,346,796号、第5,407,771号、第5,554,476号、第5,655,194号、第5,792,584号、第5,592,929号、PCT特許公開WO/92/17823号(米国特許出願08/203,596号に対応)、およびPCT特許出願PCT/IL99/00394号があり、これらは本明細書の一部をなす。
【0004】
このタイプのトナーが、高品質のオフセット印刷を高速に行うことが発見された。しかし、このタイプの印刷は、特に、特許及び特許出願番号第4,678,317号、第4,860,924号、第4,980,259号、第4,985,732号、第5,028,964号、第5,034,778号、第5,047,808号、第5,078,504号、第5,117,263号、第5,148,222号、第5,157,238号、第5,166,734号、第5,208,130号、第5,231,454号、第5,255,058号、第5,266,435号、第5,268,687号、第5,270,776号、第5,276,492号、第5,278,615号、第5,280,326号、第5,286,948号、第5,289,238号、第5,315,321号、第5,335,054号、第5,337,131号、第5,376,491号、第5,380,611号、第5,426,491号、第5,436,706号、第5,497,222号、第5,508,790号、第5,527,652号、第5,552,875号、第5,555,185号、第5,557,376号、第5,558,970号、第5,570,193号、第5,571,645号、第5,572,274号、第5,585,900号、第5,592,269号、第5,596,396号、第5,610,694号、第5,636,349号、第5,655,194号、第5,737,666号、第5,745,829号、第5,749,032号、第5,793,490号、第5,854,960号、第5,864,353号、第5,900,003号、第5,915,152号、第5,923,929号、第5,935,754号、及びPCT公開(現在は米国特許出願)WO96/29633号(08/930,249号),WO96/35182号(08/945,415号),WO96/29633号(08/894,707号),WO97/07433号(08/011,634号),WO97/39385号(08/171,396号),WO98/55901号(08/445,035号),WO99/454,433号、及びPCT/IL98/00553及びPCT/IL99/00363に記載されている。それらの開示は、本明細書の一部をなす。
【0005】
これらの様々な特許の1つを含むシステムは、E−Print1000(登録商標)、Omnius(登録商標)、Turbostream(商標)、Cardpress(商標)の名で市販されている。
【0006】
その間、上述した特許及び特許出願に記載されているように、静電潜像の現像の様々な方法が、液体トナーについて開発されている。多くの材料上に印刷が行われる。他の操作条件もまた様々である。
【0007】
一般に、エレクトロインクは、(顔料を含む)ポリマーまたは複数のポリマーを含み、それは室温以上(好ましくは30〜40℃の貯蔵温度以上)の或る温度でキャリア液体を溶媒和し、その温度未満ではキャリア液体を溶媒和せず、またはその実質量を溶解しない。溶媒和温度以上では、ポリマーはキャリア液体を吸収し、可塑化し、それを軟化させる。昇温下では、トナー物質は、紙基体と接合するに充分に柔らかい。実際、紙に転写する温度及び圧力は、転写が完了し、転写されたトナーが紙に定着され、画像が潰されないように制御される。
【0008】
PCT公開WO92/17823号(米国特許出願08/203,596号)は、所定の粘度対温度特性を有する2成分を含むトナーを開示している。特に、65℃未満の温度で3×10〜5×10の温度での粘度対温度の片対数プロットにおいてブレークポイントを有するポリマーの混合物が、液体キャリアと混合したトナーポリマーの40重量%において、比較的低い転写ブランケット温度において像の良好な転写及び定着を可能とする。この重量%は、それがトナーの紙基体への転写中に存在すると考えられる割合を示すので、標準として選択された。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の或る好ましい形態の一態様は、キャリア液体中に含顔料トナー粒子を含む。好ましくは、キャリア液体ポリマーとの混合物に対し40重量%のポリマーは、68℃未満、より好ましくは65℃未満の温度で3.8×10〜5.3×10の温度での粘度対温度の片対数プロットにおいてブレークポイントを有する。本発明の好ましい形態では、トナー粒子ポリマーは、2種またはそれ以上のポリマーを含む。
【0011】
本発明者らは、トナー中の顔料の量が従来技術における量よりも増加する(そのためトナーのより薄い層が利用される)、及び/又はその転写前にトナーから液体を除去することにより液体の量が減少する、及び/又はプロセスのスピードが増加し、紙への転写に利用可能な時間が減少する、条件の下で、最適な粘度は、従来技術のトナーの粘度より減少することを発見した。
【0012】
本発明の幾つかの好ましい形態の一態様は、印刷される基体に対し反応性を有するポリマー材料を含むトナーに関する。
【0013】
一般に、紙へのトナー材料の印刷は、トナーが紙に施され、紙との良好な接合を形成するので、特に熱および圧力により転写されるときには、比較的直進性を有する。
【0014】
このように、本発明の好ましい形態では、使用されたポリマーは、比較的高い紙との化学的反応性を有する第1のポリマーの少量部と、比較的低い紙との化学的反応性を有するか又は有しない第2のポリマーの多量部とを含む。本発明の好ましい形態では、第1のポリマーは、トナー粒子中のポリマー全量の2〜10%含まれる。本発明の幾つかの好ましい形態では、第2のポリマーは、ポリマーの混合物である。
【0015】
本発明の好ましい1つの形態では、第1のポリマーは、無水官能基を有し、粒子中の他のトナーポリマーと適合性がある(均一混合物を形成する)。無水官能基は、約70〜90℃の定着温度で、紙中のセルロースと結合を形成するものと考えられる。特に、無水物中の酸素は、セルロース中の水素と結合する。このように、高速印刷条件の下では、紙へのトナーの転写およびトナーを溶融するために使用される比較的短い時間にもかかわらず、無水物(又は紙と親和性のある他の物質)は、紙とトナーとの十分な結合を提供する。
【0016】
第1のポリマーは、無水マレイン酸ターポリマーのような、無水官能基を含むターポリマーの形であり、又は、例えば無水マレイン酸とグラフト重合した低密度ポリエチレン、無水マレイン酸とグラフト重合したポリプロピレンコポリマー、無水マレイン酸とグラフト重合した線状エチレンアセテートポリマーとすることが出来る。無水官能基を含む他の物質もまた用いることが出来る。
【0017】
同様に作用すると思われる他の少量部は、エポキシ基を有するポリマーを含む。紙中の水又はヒドコキシル基により活性化された時、エポキシ基は紙中のヒドロキシル基と結合する。
【0018】
第2のポリマーは、適切な粘度、溶媒和及び他のトナーのパラメーターを有するポリマー又はポリマー混合物を含み得るが、特に適切な第1のポリマーは、エチレンメタクリル酸コポリマー及びそれらのイオノマー、エチレンアクリル酸コポリマー及びそれらのイオノマー、ポリアミド等、又はその混合物を含む。これらの物質の幾つかが最適な粘度よりも高いか又は低い粘度を有すること、およびポリマーの混合物が所望の粘度を提供することが必要であることを理解すべきである。
【0019】
このように、本発明の好ましい形態によると、キャリア液体、及びこのキャリア液体中に分散された、ポリマーブレンドを含むトナー粒子を含み、前記ポリマーブレンドは、前記ポリマーブレンドの少量部を構成し、かつ比較的高い紙との化学的反応性を有する第1のポリマーと、前記ポリマーブレンドの多量部を構成し、かつ比較的低い紙との化学的反応性を有するか又は有しない第2のポリマーとを含む液体トナーが提供される。
【0020】
好ましくは、前記ポリマーブレンドは、温度に対する粘度の片対数冷却曲線において、約65℃より低い温度で遷移状態を有し、前記遷移温度より低い温度では、温度による粘度の変化率は、前記遷移温度以上の温度での変化率より高い。
前記遷移温度では、粘度は約10センチポアズより低い請求項2に記載の液体トナー。
【0021】
好ましくは、前記遷移温度では、粘度は約2×10センチポアズより低い。
好ましくは、前記遷移温度では、粘度は約10センチポアズ以上である。
本発明の好ましい形態では、前記第2のポリマーは、少なくとも2種のポリマーを含む。
【0022】
本発明の好ましい形態では、前記ポリマーブレンドは、前記キャリア液体に実質的に不溶であり、前記ポリマーの少なくとも1種は、昇温下で前記キャリア液体と溶媒和する。
本発明の好ましい形態では、前記ブレンド中の第1のポリマーの割合は、約2%〜10%、好ましくは約5%である。
【0023】
本発明の好ましい形態では、前記第1のポリマーは、無水官能基を有するポリマーを含む。本発明の様々な好ましい形態によると、前記第1のポリマーは、1種以上の無水マレイン酸ターポリマー、無水マレイン酸とグラフト重合した低密度ポリエチレン、無水マレイン酸とグラフト重合したポリプロピレンコポリマー、及び無水マレイン酸とグラフト重合した線状エチレンアセテートポリマーを含む。
【0024】
本発明の好ましい形態では、前記第2のポリマーは、1種またはそれ以上のエチレンメタクリル酸コポリマー、エチレンメタクリル酸コポリマーのイオノマー、エチレンメタクリル酸コポリマーのエステル、低分子量エチレンアクリル酸コポリマー、低分子量エチレンアクリル酸コポリマーのイオノマー、低分子量エチレンアクリル酸コポリマーのエステル、及び酸で変性したエチレンビニルアセテートターポリマーを含む。
好ましくは、トナー粒子は、少なくとも1種の顔料を含む。
【0025】
更に、本発明の好ましい形態によると、キャリア液体、及びこのキャリア液体中に分散された、ポリマーブレンドを含むトナー粒子を含み、前記ポリマーブレンドは、少なくとも第1および第2の異なるポリマーを含み、温度に対する粘度の半対数冷却曲線において、約65℃より低い温度で遷移状態を有し、前記遷移温度より低い温度では、温度による粘度の変化率は、前記遷移温度以上の温度での変化率より高い液体トナーが提供される。
【0026】
本発明の好ましい形態では、前記遷移温度では、粘度は約10センチポアズより低い。好ましくは、前記遷移温度では、粘度は約10センチポアズより低い。
本発明の好ましい形態では、前記遷移温度では、粘度は約10センチポアズ以上である。
【0027】
本発明の好ましい形態では、前記ポリマーブレンドは、前記キャリア液体に実質的に不溶であり、前記ポリマーの少なくとも1種は、昇温下で前記キャリア液体と溶媒和する。
【0028】
本発明の好ましい形態では、前記ポリマーブレンドは、1種またはそれ以上のエチレンメタクリル酸コポリマー、エチレンメタクリル酸コポリマーのイオノマー、エチレンメタクリル酸コポリマーのエステル、低分子量エチレンアクリル酸コポリマー、低分子量エチレンアクリル酸コポリマーのイオノマー、低分子量エチレンアクリル酸コポリマーのエステル、又は酸で変性したエチレンビニルアセテートターポリマーを含む。
好ましくは、前記トナー粒子は、少なくとも1種の顔料を含む。
【0029】
本発明の好ましい形態によると、静電像を提供する工程、及びこの静電像を、先行する請求項のいずれかに記載の液体トナーにより現像する工程を具備する印刷方法が提供される。
好ましくは、前記方法は、現像された像を、現像された面から最終基体に転写する工程を備える。
【0030】
本発明の好ましい形態では、前記現像された像の転写は、像を最初に中間転写部材に転写し、次いでそこから最終基体に転写することを含む。
本発明の好ましい形態では、前記転写は、転写された像を最終基体に定着することを含む。
【0031】
【発明の実施の形態】
トナーの非制限例
本発明の好ましい形態によると、第1の例のトナーは、1020gのヌクレル(Nucrel)699樹脂(デュポン社によるエチレンメタクリル酸コポリマー)、120gのAC5120樹脂(アライドシグナル(Allied Signal)社によるエチレンアクリル酸コポリマー)を、60gのロタダール(Rotadar)8200(アトケム(Atochem)社によるマレイン酸無水物ターポリマー)及び1800gのイソパール(Isopar)−L(エクソン社)、イソパラフィン炭化水素留分とともに、150℃に設定された加熱浴により予熱された、ロス(Ross)複式遊星形ミキサー内に充填することにより製造され得る。これらの成分は、スピード制御設定3で約1.5時間混合される。スピードは、30分でスピード設定6に増加され、加熱が停止され、ミキサーは、混合が続行しながらファンで冷却される。その結果、ペースト状物質が得られる。課題を解決する手段の欄で示された理由から、マレイン酸無水物が他のポリマーよりも紙に対するより高い親和性を有することが認められる。
【0032】
836.30gのペースト状物質を、67.07gのHelliogen Blue顔料7080(BASF社)、7.45gのHelliogen Green顔料(BASF社)、4.14gのステアリン酸アルミニウム(Riedel de Haen社)、および1384.07gのイソパールLとともに、3/16”クロム鋼研磨媒体を含む1S磨耗機(ユニオンプロセス社)に充填される。この材料は、40℃で20時間粉砕される。結果物は磨耗機から排出され、ある量のイソパールLと混合され、操作分散体が形成される。
【0033】
トナーは、電荷制御剤、好ましくは上述の米国特許第5,346,796号に記載され、30重量部のレシチン、30重量部の塩基性バリウムペトロネート(BBP)、及び安定剤として6重量部のイソプロピルアミンドデシルベンズウルホネート(ICI G3300B)を含む電荷制御剤を用いて荷電される。イソパールLに溶解された電荷制御剤は、トナー固形物1g当り電荷制御剤固形物30−40mgの量で添加される。上述の文献に記載されているように、キャリア液体の2%のような少量のMarcol82を加えてキャリア液体混合物を形成してもよい。
その結果は、比較的高い顔料濃度を有するシアントナーである。
【0034】
本発明の好ましい形態によると、第2の例のトナーは、960gのヌクレル(Nucrel)699樹脂(デュポン社によるエチレンメタクリル酸コポリマー)、240gのAC5120樹脂(アライドシグナル(Allied Signal)社によるエチレンアクリル酸コポリマー)、及び1800gのイソパール(Isopar)−L(エクソン社)を、150℃に設定された加熱浴により予熱された、ロス(Ross)複式遊星形ミキサー内に充填することにより製造され得る。これらの成分は、スピード制御設定3で約1.5時間混合される。スピードは、30分でスピード設定6に増加され、加熱が停止され、ミキサーは、混合が続行しながらファンで冷却される。その結果、ペースト状物質が得られる。
【0035】
971.75gのペースト状物質を、55.66gのHelliogen Blue顔料7080(BASF社)、4.14gのHelliogen Green顔料(BASF社)、11.5gのステアリン酸アルミニウム(Riedel de Haen社)、および1257gのイソパールLとともに、3/16”クロム鋼研磨媒体を含む1S磨耗機(ユニオンプロセス社)に充填される。この材料は、58℃で約1.5時間粉砕され、次いで、45℃で10.5時間粉砕が続行される。結果物は磨耗機から排出され、ある量のイソパールLと混合され、作動分散体が形成される。
【0036】
トナーは、電荷制御剤、好ましくは上述の米国特許第5,346,796号に記載され、30重量部のレシチン、30重量部の塩基性バリウムペトロネート(BBP)、及び安定剤として15重量部のG3300を含む電荷制御剤を用いて荷電される。イソパールLに溶解された電荷制御剤は、トナー固形物1g当り電荷制御剤固形物30−40mgの量で添加される。
【0037】
その結果は、高速印刷に使用するため、比較的高い電圧安定性を有するシアントナーである。ブラックトナーについては、追加の2.5mg/mgの安定化剤が添加される。
【0038】
図1は、2種のトナーに使用されるポリマー材料の温度の関数(冷却曲線)としての粘度を示す。曲線1は、第1の例のトナーにおけるポリマー材料について、曲線2は、第2の例のトナーにおけるポリマー材料について示す。これらの材料は、40%w/wの濃度でイソパール−Lと混合したとき、約45℃および1.05×10センチポアズ、および約55℃および10センチポアズにおいてブレークポイントを有する。
【0039】
一般に、これまで、これらの標準状態でより高い粘度を有するトナーが望ましいとされていたが、本明細書で説明されるように、より低い粘度のトナーが、紙への転写時に固体濃度がより高い(例えばキャリア液体の蒸発のため)環境下、または転写のための時間が大きく減少した環境下で、良好に働く。
【0040】
本発明によるトナーには多くの変形例が可能であり、特許請求の範囲において規定されたトナーは、広範なポリマーを用いて製造され得ることを更に理解すべきであろう。特に、ヌクレル699の代わりに、他のエチレンメタクリル酸コポリマー及びイオノマー、及び様々な分子量のエチレンメタクリル酸コポリマーのエステルを用いてもよい。本発明の好ましい形態では、低分子量エチレンアクリル酸コポリマー及び/又はそのイオノマー、及びエステル及び/又は酸変性エチレンビニルアセテートターポリマー(ELVAX)のような他のターポリマーを、上述の所定のAC5120と置換してもよい。
【0041】
本発明の或る好ましい態様では、セルロースに対し比較的大きな親和性を有するポリマーは、無水官能基またはエポキシ基を有する適切なポリマー、又は紙に、好ましくはセルロースの水素またはヒドロキシル基に化学的に強固に結合する他のポリマーとすることが出来る。本発明に適切であると考えられている無水官能基を有する材料の例としては、無水官能基を含むターポリマー、無水マレイン酸とグラフト重合した線状低密度ポリエチレン、無水マレイン酸とグラフト重合したポリプロピレンコポリマー、及び無水マレイン酸とグラフト重合した線状エチレンアセテートポリマーがある。
【0042】
図2は、第1の例のトナーがそのために設計される高速プリンターを示す。このシステムは、PCT出願PCT/IL98/00553に詳細に記載されている。
【0043】
図2のプリンター200は、単一の感光体102および単一の中間転写部材(ITM)110を用いている。しかし、感光体102の回りに複数の現像器108が位置している。それぞれの現像器は、感光体102上の静電像を種々のカラー画像に現像する。像は、中間転写部材110に順に転写される。本発明の好ましい形態では、押圧ローラ42上のシート48が、それぞれの色ごとに一回回転し、種々のカラー画像がシートに順に転写される。好ましくは、感光体102は、複数またはすべてのカラー画像が感光体102の一回の回転中に現像されるのに十分に大きい。或いは、像は、中間転写部材110に順に転写され、次いで、シートに一緒に転写される。
【0044】
このタイプのワンショット転写では、シートはプロセスのスピードで移動するが、一度のみ印刷される。(好ましくは、WO93/01531又はWO95/10801に記載されているタイプの)現像器及び印刷機構の他の部品は、出願’553の図11〜13に記載されている。例えば、出願’553の図2〜5に記載されているもののような他の印刷機構もまた、使用することが出来る。
【0045】
第1の例のトナーが説明される形態では、プロセススピードは122cm/秒であり、中間転写部材の表面温度は95〜100℃である。ITMからの転写の前に固体濃度を増加させるために、ファンは任意にITM上の像の上の空気を吹き飛ばす。中間転写部材からの良好な転写を確保するために、ITMと押圧ローラとの間の約1cmのニップにおいて、約6.4kg/cmの例示圧が加えられる。加えて、トナーの中間転写部材への転写を確保するために、約650Vの例示転写電圧が使用される。
【0046】
第2の例のトナーは、上述の特許及び出願に記載されている、より一般的なシステムとの組合せにお有用である。このシステムでは、同じ通常のローラー現像器がすべてのセパレーションを現像するために使用され、低いトナー粒子濃度(例えば2%)の液体トナーが、現像ローラと感光体との間の空間に導入される。このシステムでは、プロセススピードは61cm/秒であり、圧力は5kg/cmである。転写電圧は、約650Vである。詳細は、上述の刊行物に記載されている。
【0047】
本明細書において及びWO92/17823において提供された結果を考慮すると、有用なトナーポリマーのための標準の冷却曲線におけるブレークポイントは、印刷条件に応じて変化し、10センチポアズ(またはそれ以下)〜約10センチポアズである。好ましくは、もちろん温度は65℃以下、より好ましくは60℃以下である。
【0048】
特定の材料および材料の割合は、例示のためだけに提供されていることを理解すべきである。周知のように、割合、温度、混合時間、粉砕時間、および電荷制御剤の選択は、液体トナーの製造において実質的に変化し得る。更に、種々の形態が示されたが、本発明の一つの形態の詳細は、適用可能であるならば、他の形態に適用し得る。同様に、種々の形態において示された詳細のいくつかは、好ましいものではあるが、基本的なものではなく、いくつかの好ましい形態では省略してもよい。
【0049】
本明細書において用いた、「有する」、「含む」、「具備する」等の語は、限定的な意味ではなく、包含することを意味する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好ましい形態による、2種のトナーの溶融粘度冷却曲線の温度の関数としての粘度(センチポアズ)の片対数プロットを示す図。
【図2】 本発明の好ましい形態によるトナーを用いた液体トナー印刷システムを示す図。
【符号の説明】
42・・・押圧ローラ
48・・・シート
102・・・感光体
108・・・現像器
110・・・中間転写部材
200・・・プリンター

Claims (10)

  1. キャリア液体、及び
    このキャリア液体中に分散された、ポリマーブレンドを含むトナー粒子
    を含み、
    前記ポリマーブレンドは、前記ポリマーブレンドの少量部を構成し、かつ比較的高い紙との化学的反応性を有する、無水マレイン酸とグラフト重合した線状低密度ポリエチレンを含む第1のポリマーと、前記ポリマーブレンドの多量部を構成し、かつ比較的低い紙との化学的反応性を有するか又は有しない、エチレンメタクリル酸コポリマー又は低分子量エチレンアクリル酸コポリマーを含む第2のポリマーとを含み、前記ブレンド中の第1のポリマーの割合が2%〜10%である液体トナー。
  2. 前記第2のポリマーは、少なくとも2種のポリマーを含む請求項1に記載の液体トナー。
  3. 前記ブレンド中の第1のポリマーの割合は、5%である請求項に記載の液体トナー。
  4. 前記トナー粒子は、少なくとも1種の顔料を含む請求項1〜のいずれかに記載の液体トナー。
  5. 静電像を提供する工程、及び
    この静電像を、請求項1〜のいずれかに記載の液体トナーにより現像する工程
    を具備する印刷方法。
  6. 現像された像を、現像された面から最終基体に転写する工程を備える請求項に記載の方法。
  7. 前記最終基体は、セルロースを含む請求項に記載の方法。
  8. 前記最終基体は、紙を含む請求項に記載の方法。
  9. 前記現像された像の転写は、像を最初に中間転写部材に転写し、次いでそこから最終基体に転写することを含む請求項6〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 前記転写は、転写された像を最終基体に定着することを含む請求項6〜9のいずれかに記載の方法。
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