JP4526569B2 - 新しい衣服用ピース - Google Patents
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Description
この出願発明で、衣服用ピースとは、図面に示すように、衣服を細分化したものをいう。
これまでに衣服を、袖やフードといった部位ごとに分割して着用できるものはあったが、その部位の着脱は、完成された衣服デザインに属するオプションであって、その衣服デザインから離脱できるものではなく、衣服がその個体としてデザインの自由度を持つということはなかった。
子供用は成長にしたがって、構成するピースのサイズや実寸を参考に、徐々に取り替えて微調整していくこともでき、また、大人用についても、裾上げや、袖丈つめといった、細部のサイズの微調整を、構成するピースのサイズや実寸を参考にして、簡単に行うことができるので、これまでのように既製品をリフォームしなくてはならなかったのに対し、個々に合わせたオーダーメイドが簡単に実現できる。
また、布、皮革、毛皮、鳥の羽、合成繊維、毛、綿、絹、プラスティック、メタル等の素材をピースに採用することにより、たとえば、膝、肘などの強度の必要なところだけに強度のある素材を使用し、強度の必要でないところには、他の素材を使用することができ、布、皮革、毛皮、合成繊維、毛、綿、絹、プラスティック、メタル等のいろいろな素材を組み合わせて衣服を作製することができる。
したがって、皮など手入れが困難な素材であっても、使用後に各ピースごとに分解できるので、それぞれの素材にあったクリーニングができる。
また、色、柄など自由に選択できるので、強調したい部分に、自由に色、柄を選択して使用し、あるいは、金属、プラスチックなどの目立つ素材を使用して思い切ったデザインの衣服を作製することができる。
使用後に各ピースごとに分解できるので、洗濯するときに、色物と色物でないもの、絹、毛、木綿などの素材を分けることなどにより、簡単に洗濯をすることができる。
衣服を各ピースごとに分解して保管できる上、ピース構成のみで多様なファッションを楽しむことができるので、これまでのようにファッションのため多くの衣類を必要とすることはなく、クローゼットなどの収納場所を効率的に利用することができる。
さらに、消耗しやすいピースの場合には、そのピースだけを交換して廃棄すればよく、衣服全体を廃棄しなくてよいので、省資源の上からも優れた効果がある。
このようにすることにより、独創性のある衣服を誰でも簡単に作製することができる。
また、横に重ねて接合する場合は、前中心合わせについては、通常の男女のシャツの合わせ方と同じように、女性用は右の身頃が上に重なり、男性の場合は、左の身頃が上に重なるように接合することが好ましい。
中心から離れるに従い、中心寄りのピースが中心より遠いピースの下に重なるようにすることが好ましい。
また、サイドの重なる部分については、後身頃が上に重なるように接合することが好ましい。
このように接合することにより、スムーズな動きの衣服を作製することができる。
また、衣服の端部のテープはそのままでもよいし、折り返してもよい。
衣服の端部には、装飾テープを付けることができる。
ピースを上下に重ねて接合する場合は、首から遠いピースのテープは、ピースの表側端部あるいは裏側端部に取り付け、首から近いピースのテープは、ピースの裏側端部あるいは表側端部に取り付ける。
また、テープの接合部と接合するものとしては、ピースの裏側にそれらの接合部と接合できるこはぜ、こはぜ掛け、フック、ホック、ボタン、ボタンホール、はとめ、面ファスナーなどを取り付けたり、こはぜ、こはぜ掛け、フック、ホック、ボタン、ボタンホール、はとめなどを取り付けたテープを接合するピースに取り付ける。
また、ボタンホールやはとめを利用して紐により編み上げて接合することもでき、ボタンホールとボタンホールをそのまま金具等で留めてもよい。
これらの接合部は、たとえば、ボタンとこはぜ等多種のものを併用することができる。
面ファスナーは、そのまま付けてもよいが、面ファスナーを短く切断して間隔を開けて、たとえば、3cmの面ファスナーを1cm間隔に取り付けることもできる。このようにすることにより接合部に柔軟性を与えることができる。
テープは、どのような素材でも良いが、たとえば、ストレッチ性のある布素材が好ましく、また、テープ全体を、凸部と凹部を嵌合させたり、スライドすることにより接合する場合は、シリコンゴム、プラスティック等の柔らかな素材が好ましい。
ピースの接合は、たとえば、図18に示すように、ピースの上に接合部を有するテープを付けたピースとピースの下に接合部を有するテープを付けたピースとを重ねて接合してもよいし、ピースの端部に付けた接合部を有するテープとピースの端部に付けた接合部を有するテープとをそのまま接合してもよい。
このようにすることにより、それぞれ好みのピースを接合するときに、どのような接合が可能かどうかということを予め予測することができる。
また、接合されるピースの左右上下に接合するピースの記号を、接合されるピースの左右上下に付けることもできる。
このようにすることにより、誰でも容易にピースを接合して衣服を作製することができる。
これらのピースは、色、柄、素材を変えることにより様々なバリエーションの上着とすることができる。
なお、Fは前を、Bは後ろを、Rは右を、Lは左を、Sは横の部分をそれぞれ意味する。
これらのピースは、色、柄、素材を変えることにより様々なバリエーションの上着とすることができる。
Sは袖を意味する。
これらのピースは、色、柄、素材を変えることにより様々なバリエーションの上着とすることができる。
Pはパンツを意味する。
これらのピースは、色、柄、素材を変えることにより様々なバリエーションの上着とすることができる。
Kはスカートを意味する。
図1は、上着の模式図であり、図2は、袖の模式図であり、図3は、パンツの模式図であり、図4は、スカートの模式図であり、図5は、この出願発明のピースを接合した上着であり、図6は、この出願発明のピースを接合した他の上着であり、図7は、この出願発明のピースを接合した他の上着であり、図8は、この出願発明のピースを接合した他の上着であり、図9は、この出願発明のピースを接合した他の上着であり、図10は、この出願発明のピースを接合した袖であり、図11は、この出願発明のピースを接合した他の袖であり、図12は、この出願発明のピースを接合したパンツであり、図13は、この出願発明のピースを接合した他のパンツであり、図14は、この出願発明のピースを接合した他のパンツであり、図15は、この出願発明のピースを接合したスカートであり、図16は、この出願発明のピースを接合した他のスカートであり、図17は、この出願発明の上着とスカートを接合したワンピースであり、図18は、この出願発明のピースの接合を示す平面および側面の模式図であり、図19は、この出願発明のピースの他の接合を示す平面および側面の模式図であり、図20は、この出願発明のピースを接合した上着の模式図であり、1はピースを、2は接合部を有するテープをそれぞれ示す。
図5で示すように、ボタンあるいはボタンホールのある接合テープが周囲についた(図20参照/黒い部分がテープ)前身ごろのFR2の上にFL3を、その上にFL4を接合し、このようして作製した右前身ごろと左前身ごろを中心で男女の別に従い、重ねて接合して、前身ごろを作製する。
なお、通常の男女のシャツの合わせ方と同じように、女性用は右の身頃が上に重なり、男性の場合は左身頃が上に重なる。
同様にボタンあるいはボタンホールのある接合テープが周囲に付いた(図示せず)後身頃のBR2、BR3、BR4、BL2、BL3、BL4を接合して後身頃を作製する。
このようにして作製した前身頃と後身頃を後身頃が上に重なるように接合してノースリーブの上着を作製する。
同様にして、図6〜9の上着あるいはベストを作製する。
また、前身頃と、後身頃を適当に選択することにより、前後でデザインの違う形の衣服を楽しむこともできる。
図10に示すように、こはぜあるいはこはぜ掛けのある接合テープが周囲に付いた(図示せず)SR3とSR4とSR2を接合して右袖とし、こはぜあるいはこはぜ掛けのある接合テープが周囲に付いた(図示せず)SL3とSL4とSL2を接合して左袖とする。
この袖は実施例1で示したように、必要に応じて上着に接合することにより、袖のある上着を作製する。
同様にして、図11に示す袖を作製する。
また、すべてのピースがゴムを使用したシャーリングを施した生地にしたりすると、同じピースであっても、違う印象の袖にすることができる。
このように、ピース単体にも無限のデザインを与えられるので、衣服デザインを多様化することができる。
また、通常の肘当てにあたる部分のデザインと肘の内側に当たる部分にデザインがあり、SR20・SR21のどちらも外すと、通常の袖とは違い、肘の曲がる部分表と後に穴の開いた袖にすることができる。
SR20だけを外すと、内側に曲がるほうだけ穴があいたデザインとなり、機能的にも、デザイン的にも優れた袖を作製することができる。
また、左右の袖で、左の袖は、SL21(肘 外側)を外し、SL20(肘 内側)と接合し、右の袖はその逆を、SR21(肘 外側)を接合し、SR20(袖 内側)をはずすというような 左右非対称のファッションを楽しむこともできる。
図12に示すように、ボタンあるいはボタンホールのある接合テープが周囲に付いた(図示せず)PFR2、PFR3を接合し、つぎに、ボタンあるいはボタンホールのある接合テープが周囲に付いた(図示せず)PFL2とPFL3とを接合してパンツの前の部分を作製し、同様にして後ろの部分(図示せず)を作製した後、前の部分と後ろの部分を接合することによりパンツを作製する。
同様にして、図13、14に示すパンツを作製する。
この図のパンツにおいては、PFR9、PFL9、PBR9、PBL9から下を接合しなければ3部丈になり、PFR10、PFL10、PBR10、PBL10から下を接合しなければ5部丈になり、PFR11、PFL11、PBR11、PBL11を接合しなければ7部丈に、とすることにより、用途、季節に合わせて変化を楽しむこともできる。
違うパンツのピースのものを前後で配置したりすることによりさらに変化を楽しむことができる。
また、前右側PFR12にPFR13を接合し、前左側PFL12にPFL13を接合したものと、後右側PBR12にPBR13を接合し、後左側にPBL12にPBL13を接合したもの、そしてこの4箇所のブロックになったピースを、前はPFR12とPFL12とを接合し、サイドはPFR13とPBR13とを接合し、PFR13とPFL13とを接合する。後はPBR12とPBL12とを接合する。このようにしてパンツを作製する。また、PFR14、PFL14を外すことにより、変わったスタイルのパンツを作製することができる。
図15に示すように、ボタンあるいはボタンホールのある接合テープが周囲に付いた(図示せず)前部分のピースKF7、KF8、KF9を接合し手前の部分を作製し、同様にしてボタンあるいはボタンホールのある接合テープが周囲に付いた(図示せず)後ろの部分(図示せず)を作製する。ついでこの前後の部分を接合することによりスカートを作製する。
また、同様にして、前部分はKF11、KF10、KF12を接合し、KF13は接合しないことにより、前部分は短めのスカートで横から後にかけて長くなるデザインのスカートを作製することができる。
このように、ピースを省いたりして雰囲気を変え楽しむことができ、また、違うものを前後で配置したりすることがきる。
同様にして、図16のスカートを作製する。
それぞれのピースの裏地には部位番号を、そしてすべてのピースの各縁には実寸を記すことが好ましい。実寸の記載を利用して、接合する部分の実寸が合えば、さまざまなピースを接合することができる。
たとえば、ピースの各縁に記してある実寸さえ合えば前後のピースを適当に選択することにより全く新しいスカートを作製することができる。
なお、このことはスカートに限定されるものではなく、すべてのピースの接合の際に活用できる。
ボタンあるいはボタンホールのある接合テープが周囲に付いた(図示せず)前身頃のFR14、FR15、FL14、FR15を接合し、同様にして後身頃(図示せず)を接合する。このようにして作製した前身頃と後身頃を接合してノースリーブの上着を作製する。
つぎに実施例4のようにしてスカートを作製する。
そして、作製したノースリーブの上着に、スカートを接合して 図17に示すように、ワンピースを作製する。
いろいろな上着とスカートを接合することにより、多種のワンピースを作製することができる。
同様にして、上着とパンツを接合して、コンビネゾンやジャンプスーツを形成することができる。
2 接合部を有するテープ
Claims (1)
- ピースの裏地に、全体構成図と部位を示す記号とそのピースの各縁の実寸が明記されており、ピースの端部に、こはぜ、こはぜ掛け、フック、ホック、ボタン、ボタンホール、はとめ、面ファスナー、あるいは、凸部と凹部を嵌合させたり、スライドすることにより接合するものを有するテープが付いていることを特徴とする衣服用ピース。
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