JP3120437U - ガウン - Google Patents
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Abstract
【課題】現代社会において、冠婚葬祭にのみ着用されるものとなってきており、もはや着用される機会が殆んど無くなってきている振袖や留袖などの着物とも称される和服を仕立て直し、これをガウンなどのほぼ毎日着用することができる室内着として提供する。
【解決手段】和服を仕立て直すことにより、非常に豪華で美麗な室内着として再生し、愛着のある和服を頻繁に身に着けたいという持ち主の要望をかなえる。
【選択図】図1
【解決手段】和服を仕立て直すことにより、非常に豪華で美麗な室内着として再生し、愛着のある和服を頻繁に身に着けたいという持ち主の要望をかなえる。
【選択図】図1
Description
本考案は、着用の機会が少なくなった和服を仕立て直してなるガウンに関する。
現代社会において、振袖や留袖などの着物とも称される和服は、冠婚葬祭にのみ着用されるものとなっており、もはや着用される機会が殆んど無くなってきている。
これらの和服は、絹織物などの高価な生地や、金糸や銀糸などの高価な素材が使われて、一般に高額なものが多いのであるが、これらの和服を専門店において中古品として払い下げてもらっても、デザインや柄の流行の変化などによって高価買取されないことが多い。
その一方で、これらの和服は、親から子へ代々受け継がれてきたものや、成人式や結婚式などの特別なお祝い事のために仕立てられたものも多く、持ち主にとっては非常に思い出深いものであることから、手放すことにためらいがある場合も多く、結局、いわゆる「箪笥の肥し」としてそのまま放置されているのが現状である。
しかしながら、和服は、保存状態が悪いと虫食いや変色が生じやすく、年数回の虫干しや頻繁なクリーニングなどを要すといった取り扱い上の問題があり、又、保管するにしても嵩高くなりがちで、維持費がかさむといった問題がある。
そこで、このような問題に鑑み、着用する機会が減った和服を布団などに再生する手段や、複数の和服の生地を繋ぎ合わせて再び和服として仕立て直す手段が提案されている(例えば、特許文献1〜3。)。
しかしながら、布団への再生は、愛着のある和服を再び身に着けたい(着用したい)という持ち主の要望をかなえるものではない点で問題があり、一方、和服への仕立て直しは、結局、和服の着用の機会が減った現代社会において、再び「箪笥の肥し」となる結果をまねくといった問題がある。
そこで、本考案者は、前記問題を解決し、愛着ある和服を再び身に着けられるよう鋭意検討を重ねてきた結果、和服を仕立て直し、これをガウンとして再生したことを特徴とする本考案のガウンを開発するに至ったのである。
即ち、和服をガウンなどの室内着に仕立て直せば、毎日のように着用することができ、これより愛着のある和服を頻繁に身に着けたいという持ち主の要望をかなえることができるのであり、又、和服からは、その構造上非常に幅広く、長い生地を採ることができるため、ガウンのような丈の長い室内着としても容易に仕立て直しができるとの知見を得たのである。
しかも、前述のように、和服は絹織物などの生地や金糸や銀糸などの高価な素材が使われており、その柄も華やかなものが多いことから、この種和服をガウンとして再生すれば、非常に豪華で美麗なガウンになり得るとの知見も得たのである。
そして、このような思い出深い和服を仕立て直ししてなるガウンは、他では得難いオリジナルの一点ものとなることから、持ち主にとって非常に愛着のあるものとなり、例えば、死装束としての使用により、いずれは愛着のある装束で送られたいと望む持ち主の最後の望みをかなえることも可能になるとの知見も得たのである。
本考案は、前記技術的知見に基づき完成されたものであって、殆んど着る機会の無くなった和服を仕立て直し、これをほぼ毎日着用することができるガウンとして提供することを目的とするものである。
以上の課題を解決するための本考案に係るガウンは、和服を仕立て直し、これをガウンとして再生したことを特徴とするものである。
本考案において「和服」とは、一般に着物とも称される日本在来の衣服を意味し、具体的に例えば、振袖、留袖、小紋、付下、羽織、袴及び浴衣などを挙げることができるが、その中でも、本考案においては、一般に柄が美麗な振袖、小紋及び付下などを用いることが好ましい。
そして、本考案においては、前記和服を仕立て直し、これを「ガウン」として再生した点に最も大きな特徴を有する。
即ち、本考案は、殆んど着る機会の無くなった和服をガウンに仕立て直したものであるから、毎日のように着用することができ、これより愛着のある和服を頻繁に身に着けたいという持ち主の要望をかなえることができるのである。
又、和服は絹織物などの生地や金糸や銀糸などの高価な素材が使われており、その柄も華やかなものが多いことから、この種和服を室内着として再生すれば、非常に豪華で美麗な室内着になるのである。
ここで、和服を仕立て直す手段としては、特に限定されるものではないが、一般的には、和服の縫着部を解いたり、切り離したりして分離し、ある程度の幅及び長さを有する生地を得た後に、この生地をガウンとして再生する手段などを挙げることができる。
又、本考案においては、前記和服をガウンに仕立て直すに当たり、和服から得た生地に所望の裏地や芯地を張り合わして強度を増したり、綿や羽毛などをキルティング加工などにより内蔵したり、或いは襟、ボタン、ポケット或いはリボンやフリルなどを適宜備えても良いのである。
なお、和服からは幅広く、しかも長い生地を得ることができ、又、当該生地の柄の連続性を最大限生かすために、本考案においては、特に、使用者の足首近辺まで丈のある比較的丈の長いガウンとして再生することが好ましい。
そして、本考案のガウンは、このような思い出深い和服を仕立て直ししてなるものであることから、持ち主にとって非常に愛着のあるものとなり、例えば、死装束としての使用により、いずれは愛着のある装束を着て送られたいと望む持ち主の最後の望みをかなえることも可能になるのである。
本考案は、前記構成を有し、殆んど着る機会の無くなった和服をほぼ毎日着用すること ができるガウンとして仕立て直したものである。
即ち、本考案は、和服をガウンに仕立て直しているから、毎日のように着用することができ、これより愛着のある和服を頻繁に身に着けたいという持ち主の要望をかなえることができるのである。
又、和服からは、その構造上非常に幅広く、長い生地を採ることができるため、ガウンのような丈の長い室内着であっても容易に仕立て直しができるのである。
更に、和服は絹織物などの生地や金糸や銀糸などの高価な素材が使われており、その柄も華やかなものが多いることから、この種和服をガウンとして再生すれば、非常に豪華で美麗なガウンになり得るのである。
しかも、このような思い出深い和服を仕立て直ししてなるガウンは、他では得難いオリジナルの一点ものとなることから、持ち主にとって非常に愛着のあるものとなり、例えば、死装束としての使用により、いずれは愛着のある装束で送られたいと望む持ち主の最後の望みをかなえることも可能になるのである。
以下、本考案の実施例を説明するが、本考案はこの実施例に限定されるものではない。
図1は、実施例1に係る本考案のガウン1を示す模式図であり、このガウン1は、図2に示す和服2((a)正面図、(b)背面図)を仕立て直し、これをガウン1として再生したものである。
更に詳しくは、本実施例においては、和服2を仕立て直すにあたり、当該和服2の縫着部を解き、前身頃21、後身頃22、左右の袖23などから、ある程度の幅及び長さを有する生地を得た後に、この生地をガウン1の表生地として再生したものである。
そして、図3の着用状態を示す図に示すように、本実施例に係るガウン1は、使用者3の足首近辺まで丈のある比較的丈の長いガウンとして再生されたものである。
又、本実施例に係るガウン1は、前記和服2から得た表生地に適宜裏地や芯地を張り合わして強度を増すと共に、裏地にキルティング加工11を施したものであり、更に、フリル12やリボン13、及びポケット14などを適宜備え、使用性やデザイン性を向上させている。
1 ガウン
2 和服
2 和服
Claims (5)
- 和服を仕立て直し、これを室内着として再生したことを特徴とする室内着。
- 和服の縫着部を解いて分離して生地を得、この生地を室内着として再生してなる請求項1に記載の室内着。
- 室内着がガウンである請求項1又は2に記載の室内着。
- 使用者の足首近辺まで裾がある請求項3に記載の室内着。
- 故人の死装束として使用される請求項1ないし4のいずれか1項に記載の室内着。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005010094U JP3120437U (ja) | 2005-11-30 | 2005-11-30 | ガウン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005010094U JP3120437U (ja) | 2005-11-30 | 2005-11-30 | ガウン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3120437U true JP3120437U (ja) | 2006-04-06 |
Family
ID=43470607
Family Applications (1)
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JP2005010094U Expired - Fee Related JP3120437U (ja) | 2005-11-30 | 2005-11-30 | ガウン |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3120437U (ja) |
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2005
- 2005-11-30 JP JP2005010094U patent/JP3120437U/ja not_active Expired - Fee Related
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