JP4525497B2 - 表示装置の搭載台 - Google Patents

Description

本発明は、テレビジョン受像機等の表示装置を回転させることができる搭載台に関する。

従来、回転機構を備えた搭載台として、下記の特許文献１で記載されているようなものがある。下記の特許文献１に記載された搭載台は、固定機構により床面に固定された状態で、固定機構を回転軸として回転させることができるようになっている。

特開２０００−２３６９６９号公報

搭載台を回転させる目的の一つとして、例えば、搭載台の上面に設置されたテレビジョン受像機の画面角度を、使用者（視聴者）が見やすい角度に調節することが考えられる。このため、搭載台を回転させる際には、搭載台の回転に伴って、テレビジョン受像機のみ回転するような構造であることが望ましい。
しかしながら、搭載台の使用に当たっては、テレビジョン受像機に加え、ＤＶＤレコーダー、ＶＴＲ等のＡＶ機器も搭載して使用されるのが一般的である。例えば、上記特許文献１に記載の搭載台においては、搭載台の上面にテレビジョン受像機を配置し、キャビネット部にＤＶＤレコーダーやＶＴＲ等のＡＶ機器を収納して使用することが考えられる。
このため、上記特許文献１においては、テレビジョン受像機の画面角度を調節しようとする際、テレビジョン受像機とともにキャビネット部に収納されたＤＶＤレコーダーやＶＴＲ等のＡＶ機器も回転させることになるので、テレビジョン受像機を回転させるために大きな力が必要となり、テレビジョン受像機を回転させることが困難となる。
そこで、本発明の目的とするところは、ＤＶＤレコーダーやＶＴＲ等のＡＶ機器が搭載された状態でも、テレビジョン受像機等の表示装置を容易に回転させることができる搭載台を提供することにある。

上記目的を達成するために、本発明に係る表示装置の搭載台は、表示装置を回転可能に支持する表示装置の搭載台において、前記表示装置を取り付けるための取付部を備えた第１のユニットと、前記第１のユニットを回転部を介して回転可能に支持する第２のユニットとを備え、前記第１のユニットは、その上面に前記取付部を備えたフレームと、前記フレームの内側に形成される収納空間とを備え、前記第２のユニットは、機器収納部と、前記機器収納部を支持する土台とを備え、前記フレームは、前記収納空間内に機器収納部を内在させるように前記回転部を介して前記土台に支持されるようにする。

本発明によれば、ＤＶＤレコーダーやＶＴＲ等のＡＶ機器が搭載された状態でも、テレビジョン受像機等の表示装置を容易に回転させることができる搭載台を提供することができる。

本発明に係る搭載台を、図１から図５を参照して詳細に説明する。なお、同一の部位や方向などは同一符号をもって示し、重複した説明を省略する。
（第１の実施形態）
図１から図４を参照して、第１の実施形態に係る搭載台を説明する。
まず、図１を参照して本発明に係る搭載台の外観構成について説明する。図１は本発明の第１の実施形態に係る搭載台の外観斜視図である。
図１において、符号１で総括的に示す搭載台は、主にテレビジョン受像機等の表示装置が取り付けられる第１ユニット１００と、主にＤＶＤレコーダーやＶＴＲ等のＡＶ機器が取り付けられる第２ユニット２００とから構成されている。
この搭載台１は、フレーム１０と、このフレーム１０の上面に形成された取付部２０と、フレーム１０を回転させるための回転部３０と、回転部３０を介してフレーム１０を支持する土台４０と、土台４０に固定された背面板４２と、背面板４２に取り付けられた機器収納部とを備え、機器収納部は複数の棚５０により構成されている。

フレーム１０と背面板４２は前後に配置されており、背面板４２に取り付けられた棚５０は、その前端部５０ａがフレーム１０に形成された収納空間１１から張り出すように収納空間１１へ配置されるようになっている。また、棚５０は収納空間１１に収納される際、
棚５０の側端部５０ｂとフレーム１０の左右両側の内側端部１０ｃとの間で、適度なスペースを残すようにして収納されるようになっている。

回転部３０は、その一端３０ａがフレーム１０の底面に固定して取り付けられるとともに、他端３０ｂが土台４０と回転可能に取り付けられ、内蔵された回転機構によりフレーム１０を回転させることができるようになっている。

このような構成とすることにより、棚５０にＤＶＤレコーダーやＶＴＲ等のＡＶ機器を設置した際の操作性を良好にするとともに、フレーム１０と棚５０との間に残されたスペースにより、フレーム１０と棚５０が干渉することなくフレーム１０を回転させることが
できる。

次に、図２を参照して本発明に係る搭載台の構成について説明する。図２は本発明の第１の実施形態に係る搭載台の部品構成図であり、図２（ａ）が第１ユニットの構成図、図２（ｂ）が第２ユニットの構成図を示している。
図２において、第１ユニット１００は、フレーム１０と、テレビジョン受像機等の表示装置をフレーム１０に固定する取付部２０とから構成され、フレーム１０は棚５０を収納するための収納空間１１を備えている。

第２ユニット２００は、土台４０と、棚５０と、土台４０の後方に配置され、棚５０を保持するための保持部である背面板４２と、背面板４２の前方に配置された回転機構３２とから構成されている。背面板４２は支持部４３を備えており、この支持部４３に棚５０を取り付けることにより、棚５０が背面板４２で支持されるようになっている。

土台４０は、フレーム１０を回転させるための電動式の回転機構３２を備えており、この回転機構３２をフレーム１０の底面に固定された円形のカバー３１で覆うことにより、回転部３０が構成されている。

本発明に係る搭載台は、上述したように、第１ユニット１００と第２ユニット２００とを組み合わせることにより構成されている。具体的には、円形のカバー３１と回転機構３２とで構成される回転部３０により、第１ユニット１００と第２ユニット２００とを回転可能に連結するとともに、棚５０を収納空間１１へ配置することで、搭載台１が構成されるようになっている。

また、棚５０は、収納空間１１へ配置される際に、その前端部５０ａがフレーム１０の前面よりも張り出すように配置されるとともに、側端部５０ｂとフレーム１０の左右両側の内側端部１０ｃとの間で、適度なスペースを残すようにして配置されるようになっている。

このような構成とすることにより、フレーム１０と棚５０が直接接触することなく、回転部３２を介して第１ユニット１００と第２ユニット２００とを回転可能に取り付けることができるので、棚５０を回転させること無く、フレーム１０のみをスムーズに回転させることができる。

次に、図３を参照して、本発明に係る搭載台の概略構造および回転動作について説明する。図３は本発明の第１の実施形態に係る搭載台の概略図であり、図３（ａ）が概略正面図、図３（ｂ）が概略平面図、図３（ｃ）が概略右側面図である。
図３（ａ）において、フレーム１０は、フレーム１０の左右両側を構成する側端部１３とフレームの下側を構成する下端部１４とで構成されたコ字状の枠体と、この枠体の上方を覆う天板１２（図２参照）構成されている。側端部１３および下端部１４は、同一の幅（厚さ）を備えており、天板１２と側端部１３と下端部１４とを組み合わせることにより、フレーム１０に収納空間１１が形成されるようになっている。

この実施形態に係るフレーム１０の大きさは、長さＬが１１２９ｍｍ、高さＨが４７４ｍｍ、奥行きＤが１０６ｍｍとなっている。この大きさは、概ね４２インチ型のテレビジョン受像機を搭載するのに適した大きさとなっている。なお、本実施の形態では、長さＬを９３５ｍｍ≦Ｌ≦１５１０ｍｍの範囲で変更することができるようになっている。これにより、フレーム１０の長さＬを搭載するテレビジョン受像機のサイズに適した長さに調整することができ、かつフレーム１０と棚５０と干渉すること無く、フレーム１０を回転させることができる。

次に、フレーム１０の回転動作について説明する。
図３（ｃ）で示すように、フレーム１０が取り付けられた回転部３０を、嵌合穴４１（図１参照）の外周４１ａに沿って回転させることで、棚５０の位置を変えることなく、フレーム１０を、図３（ｃ）中の破線で示す矢印Ａ方向（時計回り）あるいは２点鎖線で示す矢印Ｂ方向（半時計回り）へ任意の角度まで回転させることができるようになっている。

なお、本実施形態では、矢印Ａ方向（時計回り）および矢印Ｂ方向（半時計回り）への回転角度は、それぞれ約３０°まで回転できるように設定しているが、これに限るものではない。一般的な使用状態を考慮すると、フレームの回転角度は、５°≦θ≦４５°の範囲で設定すればよい。

次に、図４を参照して、本発明に係る搭載台の使用状態について説明する。図４は、本発明の第１実施形態に係る搭載台の使用状態を示す図であり、図４（ａ）が搭載台にテレビジョン受像機とＤＶＤレコーダーやＶＴＲ等のＡＶ機器を取り付けた状態を示す斜視図、
図４（ｂ）が搭載台を回転させた状態を示す斜視図である。

図４（ａ）において、テレビジョン受像機３００は、フレーム１０の天板１２に設けられた２本の取付部２０（図１参照）を介してフレーム１０に取り付けられるようになっている。また、棚５０には、ＤＶＤレコーダーやＶＴＲ等のＡＶ機器４００が取り付けられ、図示しない配線によりテレビジョン受像機３００と接続されるようになっている。

そして、別体の図示しないリモートコントローラーで電動式の回転機構３２を操作することにより、図４（ｂ）で示すように、円形のカバー３１とともに、フレーム１０に取り付けられたテレビジョン受像機３００を回転させる構成としている。

このような構成とすることにより、ＤＶＤレコーダーやＶＴＲ等のＡＶ機器４００の位置を変えることなく、かつＡＶ機器４００が搭載された棚５０と干渉することなくテレビジョン受像機３００の向きだけを変えることができる。しかも、リモートコントローラーにより回転操作を行うので、搭載台１に取り付けられたテレビジョン受像機を容易に回転させることができる。
（第２の実施形態）
図５を参照して、第２の実施形態に係る搭載台を説明する。
図５は本発明の第２の実施形態に係る搭載台の部品構成図であり、図５（ａ）が第１ユニットの構成図、図５（ｂ）が第２ユニットの構成図を示している。

図５において、第１ユニット１００は、フレーム１０と取付部２０と回転部３０とから構成され、フレーム１０は棚５０を収納するための収納空間１１を備えている。また、回転部３０は、その一端３０ａを介してフレーム１０の底面に固定されている。

第２ユニット２００は、土台４０と棚５０とから構成され、土台４０は回転部３０が嵌合する嵌合穴４１と、棚５０を支持するための保持部である背面板４２とを備えている。背面板４２は支持部４３を備えており、この支持部４３に棚５０を取り付けることにより、棚５０が背面板４２で支持されるようになっている。

この実施形態では、回転部３０を嵌合穴４１と嵌合させることで、第１ユニット１００と第２ユニット２００とを回転可能に接続する構成としている。具体的には、回転部３０の他端３０ｂが嵌合穴４１の外周４１ａに沿って回転するような構成となっている。

このような構成からなる搭載台を回転させる際には、フレーム１０の左右両側（側端部１３）を両手で保持し、図３で示す矢印Ａの方向、あるいは矢印Ｂの方向へ回転させるようになっている。

このような構成とすることにより、手動による搭載台の回転動作を容易に行うことができる。

本発明の第１の実施形態に係る搭載台の外観斜視図である。 本発明の第１の実施形態に係る搭載台の部品構成図である。 本発明の第１の実施形態に係る搭載台の外観図である。 本発明の第１の実施形態に係る搭載台の使用状態を示す図である。 本発明の第２の実施形態に係る搭載台の部品構成図を示す図である。

符号の説明

１…搭載台、１０…フレーム、１１…収納空間、１２…天板、１３…側端部、１４…下端部、２０…取付部、３０…回転部、３１…カバー、３２…回転機構、４０…土台、４１…嵌合穴、４２…背面板、４３…支持部、５０…棚、１００…第１ユニット、２００…第２ユニット、３００…テレビジョン受像機、４００…ＡＶ機器。

Claims (4)

1. 表示装置を回転可能に支持する表示装置の搭載台において、
   前記表示装置を取り付けるための取付部を備えた第１のユニットと、前記第１のユニットを回転部を介して回転可能に支持する第２のユニットとを備え、
   前記第１のユニットは、その上面に前記取付部を備えたフレームと、前記フレームの内側に形成される収納空間とを備え、
   前記第２のユニットは、機器収納部と、前記機器収納部を支持する土台とを備え、
   前記フレームは、前記収納空間内に機器収納部を内在させるように前記回転部を介して前記土台に支持される
   ことを特徴とする表示装置の搭載台。
2. 請求項１記載の表示装置の搭載台において、
   前記フレームは、その上面に前記取付部を備えた天板と、前記回転部と連結される下板と、前記天板と下板の両側を連結することで、前記天板と前記下板との間に前記収納空間を形成する一対の側板とを備え、
   前記機器収納部は、機器を収納する棚と、前記棚を支持する支持板とを備え、
   前記支持板は、前記棚の下部に前記回転部を位置させるように前記土台に取り付けられることを特徴とする表示装置の搭載台。
3. 請求項１または２に記載の搭載台において、
   前記回転部は、前記土台に取り付けられた回転機構部と、この回転機構部を覆うカバーとから構成されることを特徴とする表示装置の搭載台。
4. 請求項１から３の何れかに記載の搭載台において、
   前記機器収納部は、その前端部が前記収納空間から張り出すように収納されるとともに、前記機器収納部の両端部と前記フレームの側端部の内側端部との間にスペースを残すように収納されることを特徴とする表示装置の搭載台。

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