JP4524895B2 - 共通治具設計支援装置及び共通治具設計システムにおける共通治具設計支援方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、形状の相違する複数の部品に共通して使用できる治具の設計を支援するための共通治具設計支援装置及び共通治具設計システムにおける共通治具設計支援方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来より、部品(製品)の加工、組付け、位置決め等のために使用する治具 (固定具、取付具、チャック、ロボットハンド、部品固定用の内材を含む)を、例えばCADシステムを用いて設計することが行われているが、この場合、一般に、個々の部品の形状から、一対一対応で治具の設計が行われていた。
【0003】
ところが、このように部品種類に対して一対一で治具を設計、作製するものでは、形状や寸法が若干相違するだけの類似形状を有する部品に対しても、新たな治具設計が必要となると共に、治具の数が徒に増加し、ひいては、コストの増加や加工の段取り性の悪化を招くものとなっていた。そこで、形状の相違する複数の部品に共通して使用できる共通治具とすることが求められ、それに伴い、その共通治具の設計を容易に行うことができる支援装置や支援方法の開発が望まれるのである。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、形状の相違する複数の部品に共通して使用できる治具の設計を、簡単且つ効率的に行うことを可能とする共通治具設計支援装置及び共通治具設計システムにおける共通治具設計支援方法を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
例えば三次元CADを用いて、形状の相違する複数の部品に共通して使用できる共通治具を設計するには、各部品と共通治具とが干渉せず、且つ、治具本来の機能である各部品を保持するに必要十分な形状を有するものとする必要がある。このような共通治具を設計するには、各部品の形状にあってどの部分が共通しているのかを認識することが非常に重要であり、このとき、共通部位が三次元的に完全に一致していることが必要となる。
【0006】
本発明の請求項1の共通治具設計支援装置は、表示制御手段により、複数の部品の三次元モデルを記憶する記憶手段からそれら三次元モデルを読出し、各部品の形状の所定の特徴点を基準として表示装置の画面に重ね合わせて表示させるように構成している。これによれば、表示装置の画面には、各部品の三次元的な形状を表現した三次元モデルが重ね合わせて表示され、且つ、その重ね合わせは部品形状の所定の特徴点を基準として行われるので、その画面から、共通治具を設計するに必要な共通部位を認識することが可能となる。この結果、形状の相違する複数の部品に共通して使用できる治具の設計を、簡単且つ効率的に行うことができるようになる。
【0007】
この場合、複数の部品の三次元モデルを、夫々異なる色で画面に表示させる構成とすれば(請求項2の発明)、各部品の形状の共通部位が、そうでない部位の色とは異なる色で表示されることになるので、共通部位の認識を容易に行うことができるようになる。
【0008】
また、複数の部品の三次元モデルを重ね合わせて表示した画像から形状の共通する部位を抽出し、画面上に表示する共通部位抽出表示手段を設けるようにすれば(請求項3の発明)、共通部位がより判りやすくなると共に、その抽出された共通部位に基づいて、共通治具の設計を容易に行うことができるようになる。
【0009】
さらにこのとき、全部品の三次元モデルにおいて共通部位が存在しない場合には、グループ化手段により、共通部位が存在する部品毎にグループ化し、各グループ毎の共通部位を画面上に表示させる構成とすることもできる(請求項4の発明)。これによれば、各グループ毎の共通部位を容易に認識することができ、各グループ毎に共通部位を保持できるような共通治具の設計を容易に行うことが可能となる。
【0010】
本発明の請求項5の共通治具設計システムにおける共通治具設計支援方法は、オペレータが部品設計CADを用いて複数の部品の三次元モデルを作成し、記憶手段に記憶させる工程と、治具設計CADのコンピュータが備える表示制御手段により、その記憶手段から複数の部品の三次元モデルを読出してそれらを各部品の形状の所定の特徴点を基準として表示装置の画面に重ね合わせて表示する工程とを含むところに特徴を有する。これによれば、表示装置の画面には、各部品の三次元的な形状を表現した三次元モデルが重ね合わせて表示され、且つ、その重ね合わせは部品形状の所定の特徴点を基準として行われるので、その画面から、共通治具を設計するに必要な共通部位を認識することが可能となる。この結果、形状の相違する複数の部品に共通して使用できる治具の設計を、簡単且つ効率的に行うことができるようになる。
【0011】
この場合、複数の部品の三次元モデルを、夫々異なる色で画面に表示するようにすれば(請求項6の発明)、各部品の形状の共通部位が、そうでない部位の色とは異なる色で表示されることになるので、共通部位の認識を容易に行うことができるようになる。
【0012】
また、複数の部品の三次元モデルを重ね合わせて表示した画像から形状の共通する部位を抽出し、画面上に表示するようにすれば(請求項7の発明)、共通部位がより判りやすくなると共に、その抽出された共通部位に基づいて、共通治具の設計を容易に行うことができるようになる。
【0013】
さらにこのとき、全部品の三次元モデルにおいて共通部位が存在しない場合には、共通部位が存在する部品毎にグループ化し、各グループ毎の共通部位を画面上に表示することもでき(請求項8の発明)、これにより、各グループ毎の共通部位を容易に認識することができ、各グループ毎に共通部位を保持できるような共通治具の設計を容易に行うことが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、部品の穴の内面を研磨加工する際に該部品を保持するための治具の設計に適用した一実施例について、図面を参照しながら説明する。図2は、本実施例において用いられる共通治具設計のシステムの一例を概略的に示しており、このシステムは、例えば複数の部品設計CAD1と、これら部品設計CAD1に接続されたメモリ(データベース)2と、このメモリ2に接続された治具設計CAD3とを備えて構成される。このシステムは、本実施例に係る共通治具設計支援方法を実行するようになっており、本実施例に係る共通治具設計支援装置を含んで構成されている。
【0015】
そのうち部品設計CAD1は、各部品(具体例は後述)の三次元モデルを必要な加工情報と共に作成するもので、詳しく図示はしないが、パーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータ、及び、表示装置や入力装置等のマン・マシンインターフェース等を備えて構成されている。そして、各部品設計CAD1により作成された各部品の三次元モデルのデータは、メモリ2に送られて記憶されるようになっている。従って、このメモリ2が、記憶手段として機能するようになっている。
【0016】
一方、前記治具設計CAD3は、後述する治具(形状の相違する複数の部品に共通して使用できる共通治具)の三次元モデルを必要な加工情報と共に作成するもので、やはり、コンピュータ、表示装置、入力装置(いずれも図示せず)等を備えて構成されている。このとき、前記表示装置は、例えばフルカラー表示可能なCRTディスプレイ等からなり、その画面4(図4,5参照)に、部品や治具の三次元モデルの表示が可能とされている。また、この治具設計CAD3(コンピュータ)は、前記メモリ2から各部品の三次元モデルのデータを読出すことができるようになっている。
【0017】
さて、後の作用説明にて具体例を述べるように、この治具設計CAD3(コンピュータ)は、そのソフトウエア的構成により、オペレータ(設計者)が共通治具の設計の処理を行うにあたり、前記メモリ2から複数の部品の三次元モデルを読出し、それらを各部品の形状の指定された所定の特徴点を基準として、表示装置の画面4に、重ね合わせて表示させる工程を実行するようになっている。
【0018】
そして、複数の部品の三次元モデルを重ね合わせて表示した画像から形状の共通(本実施例では三次元的に完全に一致)する部位を抽出し、画面4上に表示する共通部位抽出表示工程を実行するようになっている。その際には、共通部位を、他の部位とは色や模様を変えることにより表示させるようになっている。
【0019】
さらに、本実施例では、全部品の三次元モデルにおける共通部位が存在しない場合には、入力された設計条件に基づいて、共通部位が存在する部品毎にグループ化し、各グループ毎の共通部位を画面4上に表示するようになっている。従って、この治具設計CAD3(コンピュータ)が、表示制御手段、共通部位抽出表示手段、グループ化手段として機能するようになっている。
【0020】
この後、オペレータは、重ね合わされた複数の部品の三次元モデル及び共通部位の情報を利用して、複数の部品に共通して使用できる、つまり各部品と治具とが干渉せず且つ治具本来の機能である各部品を保持するに必要十分な形状を有する共通治具の設計を行うようになっている。尚、これも後の作用説明にて述べるように、全部品の共通部位が存在せずに部品がグループ化された場合には、共通治具は、治具本体と、グループ毎に設けられその治具本体に着脱可能に取付けられる複数のアタッチメント(中子)とから構成されるようになっている。
【0021】
次に、上記構成の作用について、図1並びに図3ないし図6も参照して述べる。ここで、部品についての具体例をあげるに、図3に示すように、部品5は、上部(頭部)が径大で下部側がそれより径小とされた段付き部5aを有する円筒状をなし、その中心部に上下に貫通する穴5bが形成されている。この場合、穴5bの内面を研磨加工する際に部品5を保持するための治具に必要な機能(設計条件)としては、▲1▼部品5のXY平面内の動きを拘束でき、且つ、▲2▼上下方向(Z方向)の支持が行える、ことである。
【0022】
また、図4(a)には、前記部品5及びそれとは同種であるが形状の相違している部品6,7,8の形状(便宜上正面から見た形状)を示している。これら部品6,7,8も、夫々上部が径大で下部側がそれより径小とされた段付き部6a,7a,8aを有する円筒状をなし、図示はしないが、中心部に上下に貫通する穴を有している。これら部品5〜8は、各部の径寸法あるいは長さ(高さ)寸法
(部品6については更に上部(頭部)の外形形状)が異なっている。
【0023】
さて、図1のフローチャートは、複数の部品に共通して使用できる共通治具の設計の手順を示しており、以下、上記した4種類の部品5〜8の保持に共通して使用できる共通治具を設計する場合(図3〜図6)を具体例としながら説明する。即ち、まず、ステップS1では、前記部品設計CAD1を用いて、前記複数の部品5〜8の三次元モデルを作成する工程が実行される。次のステップS2では、各部品設計CAD1で作成された複数の部品5〜8の三次元モデルのデータを、メモリ2に記憶する工程が実行される。
【0024】
そして、次のステップS3以降は、前記治具設計CAD3により実行される処理であり、ステップS3では、まずメモリ2から複数の部品5〜8の三次元モデルのデータが治具設計CAD3に読出され、引続きステップS4にて、それら三次元モデルを各部品5〜8の形状の所定の特徴点を基準として表示装置の画面4に重ね合わせて表示させる工程が実行される。
【0025】
図4(a)に示した4個の部品5〜8の場合、表示装置の画面4には、同図 (b)に示すような表示がなされる。尚、実際には三次元モデルの重ね合わせ表示が行われるのであるが、ここでは図が煩雑となるのを避けるため、便宜上二次元表示に代えている。このとき、重ね合わせの基準となる所定の特徴点としては、各部品5〜8の段付き部5a〜8aの下面(下を向く面)及び中心軸oが指定され、これにて、各部品5〜8の段付き部5a〜8aの下面を同一高さに揃え、且つ、各部品5〜8の中心軸oを一致させるように三次元モデルの重ね合わせ表示が行われる。
【0026】
次のステップS5では、全ての部品5〜8の三次元モデルにおいて外形が共通(三次元的に完全に一致)する共通部位が存在するかどうかが判断される。そして、全部品5〜8の三次元モデルにおいて共通部位が存在する場合には(ステップS5にてYes)、ステップS6にて、共通部位を抽出して画面4に表示する工程が実行される。これに対し、全部品5〜8の三次元モデルにおいて共通部位が存在しない場合には(ステップS5にてNo)、ステップS7にて、共通部位が存在する部品毎のグループ化が行われ、引続きステップS8にて、各グループ毎の共通部位を画面4に表示する工程が実行される。
【0027】
図4の例では、三次元モデルを重ね合わせ表示した画像から、同じ位置に同一外径の部分が存在するかにより、共通部位の有無が判断され、この場合全部品5〜8についての共通部位は存在しないので(S5;N)、同じ位置に同一外径の部分が存在するグループ化がなされる(S7)。ここで、図5(a)に示すように、部品5及び部品7については、径小部分の外径寸法がL2で同一であるため、斜線を付した部分が共通部位aとして抽出でき、これら部品5及び部品7で一つのグループAとされる。
【0028】
また、詳しく図示はしないが、部品6及び部品8についても、径小部分の外径寸法が同一であるため、共通部位b(図5(b)参照)が抽出でき、それらがもう一つのグループBとされる。そして、表示装置の画面4には、図5(b)に示すように、4個の部品5〜8の三次元モデルが、グループA,Bに分けて重ね合わせ表示され、それと共に、各グループA,Bの夫々の共通部位a,bが表示されるのである(S8)。
【0029】
尚、共通部位a,bの表示は、例えば他の部位とは色や模様を変えることにより行われるのであるが、図では便宜上斜線を付して示している。また、図示はしないが、全部品についての共通部位が存在している場合には(S5;Y)、同様に、その共通部位が抽出され、三次元モデルの重ね合わせ画像のうち、他の部位とは色や模様を変えることにより表示されるのである(S6)。
【0030】
このように、各部品5〜8の三次元モデルの重ね合わせ画像が表示装置の画面4に表示され、さらには共通部位a,bの表示(グループ化の後の共通部位の表示)が行われることにより、オペレータは、その画面4から、共通治具を設計するに必要な共通部位a,bを容易に認識することができるようになるのである。この後、ステップS9にて、上記重ね合わされた部品5〜8の三次元モデル及び共通部位a,bのデータを利用し、治具設計CAD3を用いた共通治具の設計が行われるのである。
【0031】
図6は、上記した部品5〜8に対する共通治具9の設計方法の概略を示している。この場合、上述のように、共通治具9を設計するにあたっては、いずれの部品5〜8とも干渉することなく、且つ、治具本来の機能である各部品5〜8を保持するに必要十分な形状を有するものとする必要があり、その機能を実現するため、具体的には、各部品5〜8の径小部の外周を保持することにより部品5〜8のXY平面内の動きを拘束し、且つ、各部品5〜8の段付き部5a〜8aの下面を所定の高さに保持して上下方向(Z方向)の支持を行うという考え方が採用される。
【0032】
また、本実施例では、上記部品5〜8は、共通部位a,bによってグループA,Bに分かれるので、1つの治具本体10と、グループ毎に設けられその治具本体10に着脱可能に取付けられるリング状中子11(1個のみ図示)とから構成される。これらリング状中子11により、夫々共通部位a,bを保持できるように設計が行われる。尚、図6(a)に示すように、治具本体10の外形については、設備等により予め決定される。
【0033】
まず、図6(b)に示すように、治具本体10の形状と、各部品5〜8の三次元モデルの重ね合わせ画像とから、それらが干渉しないように、治具本体10の内部形状が決定されるのであるが、ここでは治具本体10は、その内部が2段の段付き形状となるように設計が行われる。この場合、治具本体10の内部うち上部(上段部10a)において、内径が最大(径大部の外径が最も大きい部品6と干渉しない)となり、その下部(中段部10b)において、リング状中子11が嵌合される内径及び高さとされ、最下部(下段部10c)において全ての部品5〜8の径小部と干渉しない程度の最も小さい内径とされる。
【0034】
そして、前記グループAに対応するリング状中子11は、図6(c)に示すように、前記中段部10bに嵌合(係止)される外径及び高さ寸法を有する円板 (薄形円柱)12から、共通部位aを除いたリング形状、つまり共通部位aの外径L2に対応した内径を有したリング状に設計される。また、図示はしないが、グループBに対応するリング状中子も、同等の円板12から、共通部位bを除いたリング形状に設計される。
【0035】
これにて、1個の共通治具10と2種類のリング状中子11とから、共通治具9が構成され、図6(d)に示すように、治具本体10(中段部10b)に、グループAに対応したリング状中子11を着脱可能に取付けることにより、グループAの部品即ち部品5,7を保持することが可能となり、グループBに対応したリング状中子を着脱可能に取付けることにより、グループBの部品即ち部品6,8を保持することが可能となるのである。
【0036】
このように本実施例によれば、形状の相違する複数の部品5〜8に共通して使用できる共通治具9を設計するにあたり、複数の部品5〜8の三次元モデルを表示装置の画面4に重ね合わせて表示させる構成としたので、共通治具9を設計するに必要な共通部位a,bを容易に認識することができるようになる。この結果、複数の部品5〜8に共通して使用できる共通治具9の設計を、簡単且つ効率的に行うことが可能となるという優れた効果を奏するものである。
【0037】
尚、上記実施例では、複数の部品の三次元モデルから、形状が三次元的に完全に共通する部位を共通部位として抽出するようにしたが、形状が完全に一致していなくとも、治具設計に必要な拘束条件(XY方向の拘束及びZ方向の支持)を満たすような形状の一致があれば、これを共通部位とすることができる。例えば、ある部品の径大部が円形状をなし、別の部品の径大部がそれと同等の長軸を有する長円状(小判形)をなす場合も、共通部位とすることができる。
【0038】
そして、上記実施例では、各部品5〜8の段付き部5a〜8aの下面を所定の高さ位置に揃えるような共通治具9としたが、共通部位の位置が部品間で高さ方向によって異なっている場合には、共通治具(治具本体)の内部に多段の段付き部を形成するようにしても良い。例えば2個のグループの場合、一方のグループの部品についてはリング状中子を用いずに治具本体により部品を保持し、他方のグループについて中子を用いるといった構成としても良い。全部品について共通部位が存在している場合には、中子等を用いずとも共通治具を形成できることは勿論である。
【0039】
また、上記実施例では、複数の部品の三次元モデルを重ね合わせ表示した画像から共通部位を抽出して、その他の部分と区別する表示を行うように構成したが、複数の部品の三次元モデルを、夫々異なる色で画面に表示させるようにしても良く、これによれば、各部品の形状の共通部位が、そうでない部位の色とは異なる色で表示されることになるので、別途に共通部位の抽出処理を行わなくても、共通部位の認識を容易に行うことができるようになる。
【0040】
その他、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、例えば本発明における治具とは、固定具、取付具、チャック、ロボットハンド、部品固定用の内材等も含む概念であり、また、部品とは各種の製品も含むものである等、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、共通治具の設計の手順を示すフローチャート
【図2】治具設計システムの全体構成を概略的に示すブロック図
【図3】部品の一例を示す斜視図
【図4】4個の部品の形状(a)及びそれらを重ね合わせ表示した例(b)を示す図
【図5】グループ分け及び共通部位の抽出の方法を説明するための図
【図6】共通治具設計の方法を説明するための図
【符号の説明】
図面中、1は部品設計CAD、2はメモリ(記憶手段)、3は治具設計CAD(表示制御手段、共通部位抽出表示手段、グループ化手段)、4は画面、5〜8は部品、9は共通治具、10が治具本体、11はリング状中子、a,bは共通部位を示す。
Claims (8)
- 形状の相違する複数の部品に共通して使用できる治具の設計を支援するための装置であって、
三次元モデルを表示可能な表示装置と、
前記複数の部品の三次元モデルを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段から複数の部品の三次元モデルを読出し、それらを各部品の形状の所定の特徴点を基準として前記表示装置の画面に重ね合わせて表示させる表示制御手段とを具備することを特徴とする共通治具設計支援装置。 - 前記表示制御手段は、前記複数の部品の三次元モデルを、夫々異なる色で表示させることを特徴とする請求項1記載の共通治具設計支援装置。
- 前記複数の部品の三次元モデルを重ね合わせて表示した画像から形状の共通する部位を抽出し、前記画面上に表示する共通部位抽出表示手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の共通治具設計支援装置。
- 全部品の三次元モデルにおいて共通部位が存在しない場合には、共通部位が存在する部品毎にグループ化し、各グループ毎の共通部位を画面上に表示させるグループ化手段を備えることを特徴とする請求項3記載の共通治具設計支援装置。
- 部品設計CADと、この部品設計CADに接続された記憶手段と、この記憶手段に接続され、コンピュータ、表示装置、入力装置を有する治具設計CADとを備える共通治具設計システムを用いて、形状の相違する複数の部品に共通して使用できる治具をオペレータが設計する際の当該設計を支援するための方法であって、
オペレータが前記部品設計CADを用いて前記複数の部品の三次元モデルを作成し、それら複数の三次元モデルを前記記憶手段に記憶させる工程と、
前記治具設計CADのコンピュータが備える表示制御手段により、前記記憶手段から複数の部品の三次元モデルを読出し、それらを各部品の形状の所定の特徴点を基準として前記表示装置の画面に重ね合わせて表示する工程とを含むことを特徴とする共通治具設計システムにおける共通治具設計支援方法。 - 前記表示制御手段により前記複数の部品の三次元モデルを前記表示装置の画面に重ね合わせて表示する工程では、それら三次元モデルが夫々異なる色で表示されることを特徴とする請求項5記載の共通治具設計システムにおける共通治具設計支援方法。
- 前記治具設計CADのコンピュータが備える共通部位抽出表示手段により、前記複数の部品の三次元モデルを重ね合わせて表示した画像から形状の共通する部位を抽出し、前記画面上に表示する共通部位抽出表示工程を備えることを特徴とする請求項5又は6記載の共通治具設計システムにおける共通治具設計支援方法。
- 前記共通部位抽出表示手段による前記共通部位抽出表示工程において、全部品の三次元モデルにおける共通部位が存在しない場合に、前記治具設計CADのコンピュータが備えるグループ化手段により、共通部位が存在する部品毎にグループ化し、各グループ毎の共通部位を画面上に表示することを特徴とする請求項7記載の共通治具設計システムにおける共通治具設計支援方法。
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