JP4523996B2 - 留め具、並びに組み合せ - Google Patents

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本発明は、レールプレートに、チラシや値札などの紙片を留め付ける留め具に関する。
レールプレートは、商品陳列棚の棚段の正面手前側に取り付けられているもので、下向きに突っ支う溝をもった上レールと、上向きに突っ支う溝をもった下レールの2線が平行(対)に張られているものである。
従来の留め具(例えば特許文献1のもの)に、紙片をレールプレートの縁に押え付けるかたちで支持し掲示する方法(特許文献1の図30参照)、あるいは、紙片の上端を折り曲げ、その折り目に留め具の上端を突っ掛けて支持し掲示する方法(特許文献1の図31参照)、あるいは、紙片を手前側から押え付けて掲示する方法(特許文献1の図32参照)をもつものがある。
図30に示された手段は、紙片を押え付ける作用(押し押える力)が適切に働かず、紙片がずり落ち易いものであった。
図31に示された手段は、予め、紙片の上端に折り代を備えておかなければならないこと、更には、紙片の上端を折り曲げなければ支持することができないなど、使い勝手が面倒なものである。
図32に示された手段は、下レールに突っ掛ける位置が定まり難く、操作が面倒なものである。
然様に、特許文献1のもの(以下、先願のものとも云う)は、紙片を支持する手段に行き詰まっている状態であった。
特願2006−322920
先願のものは、留め具自体がレールプレートに取り付くための手段に於いては成功しているものであるが、肝心の紙片を掲示するための留め具として、紙片を支持し掲示する手段に窮するものであった。
本発明の課題は、先願で成した「留め具自体がレールプレートに取り付くための方法手段」を基礎にして、新たに、紙片を挟持する機能をもたせること、及び、先願の紙片を押し押える(押し留める)機能を実効性のあるものにすることである。
尚、紙片を挟持し掲示する形態として、紙片の上端寄りの部分を上方から挟持すること、及び、紙片の上端を上レールの溝に差し入れた如き状態に挟持し、紙片を吊り下げるかたちで掲示できるものを得ることも課題とする。
図1〜10、17、25、28、30に示すものが、新たに「紙片を挟持する機能」をもたせたものである。
図19、23に示すものが、「紙片を押し押える(押し留める)実効性のある機能」をもたせたものである。
紙片を挟持するかたちについて、以下に説明する。
紙片を挟持するかたち、その1は、図1〜6、8、10、17、28に示すように、筋線が交叉するかたちで挟み留める形態である。
因みに、図17に示すものは、留め具全体がレールプレートの上下2線間に収まる形態にしたものである。同時に、紙片を挟み付けるため、あるいは留め具自体を付け外しするための操作し得る機能をもたせたものである。
図28に示すものは、紙片を挟み留める部分を、同時に挿し留める形態にしたもので、段ボール紙片を、その断面に挿し込むかたちで支持することができる。
紙片を挟持するかたち、その2は、図25、30に示すように、レールプレートの2線間から外に(上方あるいは下方に)張り出すかたちに巻き曲がる部分を、挟み留め得る働きをするものにした(挟み留め得る機能をもたせた)ことである。
因みに、図25、30に示すものは、巻き曲がってレールプレートの外側に張り出した部分は、留め具自体を付け外しするための操作部であり、同時に、紙片を付け外しするための操作部でもある。
留め具自体を付け外しするときは、操作部をレールプレート側に突き押す(図面下方に向けて押す)ことで、嵌め付け部は屈曲して丈を縮め、容易に付け外しができる。
紙片を付け外しするときは、操作部を向こう方向に突き押すことで、レールの縁に掛かる部分が支点になり、操作部が梃子として働き、挟み合う部分(巻き曲がり部分)に隙間ができて、容易に付け外しができる。
紙片を挟持するかたち、その3は、図7、9に示すように、向い合うかたちの折り曲りで挟み留める形態である。因みに、嵌め付け部は、上下の2線間に付け外し得る形態として、上端と下端を円くしている。
紙片を押し留める(押し押える)機能について、以下に説明する。
先願のものは、押え付け部について、その図面(特許文献1の図1〜6、16〜29)に示されているように、押え付け部の元部分が、単純にレールの内側で折り返しているだけのものであった。従って、紙片をしっかり押え留めることができなかった。
本発明は、押え付け部の元部分について、図19、23に示すように、レールの内側(レールの溝内)に突っ支う部分に加えて、レールの外側(手前側の縁)に突っ支う部分を設け、レールの外側に突っ支う部分(巻き曲がりの部分)が、押え付け部をレールの縁に押え付ける梃子の働きをする形態のものとした。
これにより、押え付け部が梃子の作用を受けて、紙片を留め押えるに足る強い力でレールの縁(レールの手前外側)に押え付く作用に働くものになった。
本発明は、留め具を構成する形態から、次の項に分けることができる。
その1の形態は、図1〜7、25、28、30に示す如きもので、
a、本留め具は、嵌め付け部と操作部とからなる本体部を有す、
b、嵌め付け部は、レールプレートの上下の2線間に据えるための部分で、概ね平たいかたちを以って、上下の2線間に突っ支う或いは突っ張る形態、及び、上下の2線間に付け外し得る形態をもつ、
c、操作部は、付け外し操作のための部分で、嵌め付け部から段差をつけて上下2線間の正面外(正面手前方)、あるいは2線間の枠外(上レールよりも上方、あるいは下レールよりも下方)に張り出す或いは出っ張る形態でなる、
d、本体部に、掲示紙片を挟持し得る部分、あるいは紙片を挟持し得る機能をもつ、
e、以上の如き構成ならびに形態を有する留め具である。
図1〜7、25、28、30の留め具は、更に2つの形態に分けることができる。図1〜6、25、28、30に示す如きもので、本体部が上下に屈伸するバネを有しているものと、図7に示す如きもので、本体部が上下に屈伸するバネを有していないものの2つである。
その2の形態は、図8〜10に示す如きもので
a、本留め具は、概ね平たいかたちを以って上下に延びた本体部を有す、
b、本体部裏側の縦の中ほどの位置に、下向きに引っ掛かる或いは突っ掛かる形態の爪部 (m)をもち、爪部までの上半部を嵌め付け部、その下の下半部を操作部となす、
c、嵌め付け部は、レールプレートの上下の2線間に据えるための部分で、上下の2線間に突っ支う或いは突っ張る形態でなり、
d、操作部は、付け外し操作のための部分で、上下2線間の正面外(正面手前方)、あるいは2線間の枠外(上レールよりも上方、あるいは下レールよりも下方)に張り出す或いは出っ張る形態でなる、
e、本体部に、紙片を挟持し得る部分、あるいは紙片を挟持し得る機能をもつ、
f、以上の如き構成ならびに形態をもつ留め具である。
図8〜10の留め具は、更に2つの形態に分けることができる。図8、10に示す如きもので、本体部が上下に屈伸するバネを有しているものと、図9に示す如きもので、本体部が上下に屈伸するバネを有していないものの2つである。
その3の形態は、図17に示す如きもので、
a、本留め具は、嵌め付け部からなる本体部を有す、
b、嵌め付け部は、レールプレートの上下の2線間に据える部分で、概ね平たいかたちを以って、上下の2線間に突っ支う或いは突っ張る形態、及び、上下の2線間に付け外し得る形態をもつ、
c、本体部(嵌め付け部)に、紙片を挟持し得る部分、あるいは紙片を挟持し得る機能、及び、付け外し操作を可能とする機能をもつ、
d、以上の如き構成ならびに形態を有する留め具である。
その4の形態は、図19、23に示す如きもので、
a、本留め具は、嵌め付け部と押え付け部とからなる本体部を有す、
b、嵌め付け部は、レールプレートの上下の2線間に据える部分で、概ね平たいかたちを以って、上下の2線間に突っ支う或いは突っ張る形態をもつ、
c、押え付け部は、嵌め付け部の上端につながり、上レールの上方(縁上)に向いて張り出した後、下方に向き直って延び、上レールの縁、あるいは上レール及び下レールの縁に押え付く形態を成す、
d、以上の如き構成ならびに形態を有する留め具である。
その5の形態は、吊り具として使用し得る形態にしたもので、図32、33に示す如きものである。
a、本留め具は、嵌め付け部と操作部とからなる本体部を有す、
b、嵌め付け部は、レールプレートの上下の2線間に据える部分で、概ね平たいかたちを以って、上下の2線間に突っ支う或いは突っ張る形態をもつ、
c、操作部は、付け外し操作のための部分で、嵌め付け部から段差をつけて、上下2線間の枠外(上レールよりも上方、あるいは下レールよりも下方)に張り出す或いは出っ張る形態をもつ、
d、操作部に、引っ掛ける形態、あるいは引っ掛ける機能をもつ、
e、以上の如き構成ならびに形態を有する留め具である。
その6の形態は、レールプレートと上記(その1の形態からその5の形態のいずれか1つ)留め具との付け合せ或いは組み合せである。
その7の形態は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の留め具と組み合せることが可能なレールプレートである。
本発明の1つは、紙片を挟持し得る機能を有したことである。このことにより、先願のものとは比較にならないほどに実用性の高い留め具に成し得た。
本発明のもう1つは、紙片を押し押える(押え留める)機能を実効性のあるものにしたことである。
先願のものは、紙片を押え留める機能(押え付け部の働き)が実用に適うものでなく、紙片がずり落ちてしまい易いものであった。本発明は、押え付け部について実用に適う強度で、紙片を押え留め得る実効性のある機能をもたせることができた。
本発明は、先願のものが成した、平たく折り曲って上下に屈伸するバネを以ってレールプレートに取り付く手段、及びレールプレートの外方に張り出すかたちとして、嵌め付け部から段差をつけてレールプレートの縁を乗り越える手段(巻き曲って張り出すかたち)を応用、あるいは活用し、その上に立って紙片を挟持する機能、並びに紙片を押え留め得る実効性のある機能を設け備えたことである。
本発明の留め具は、レールプレートに対し、上下を逆にして上向きに据え付けても、下向きに据え付けても使用できるものである。本留め具の説明に於いて、下あるいは上の文字を付加しているのは、留め具についての形状あるいは形態について、図に基く説明を確固たるものにするためのことであって、上を下、下を上と読み替えて良いものである。
本発明を説明する中で、「挟み留めをもつ」と説明している部分がある。本発明で意味する「挟み留め」とは、挟み留めるための部分として、特別に設けた部分であるか無いかに係らず、紙片を挟み留め得る機能をもたせた部分を「挟み留め」と云っているものである。
以下、図を追って本発明について説明する。いずれもレールプレートの上下の2線間に、嵌め付けた状態を表現するかたちで図示した。屈伸するバネをもつものは、基本的には上下の2線からはみ出した丈(縦幅)の常態をもつものであるが、上下の2線間に嵌め付けた状態で表現した。いずれも正面手前方向から見た斜視図である。
本発明の留め具は裏表がある、即ち、向こうに向ける側と手前に向ける側とがある。全ての図は、手前に向ける側(表側)を手前に向けて示しているものである。
本発明を説明する上で、図を見たままの状態で、裏、表、上、下、縦、横、向こう(奥)、手前の意味を使い分ける。
図1は、嵌め付け部と操作部に、挟み留めをもったものである。
操作部にもった挟み留めは、左右に対をなすかたちにつなぐ部分が、対をなすかたちに上方に延びる部分に交叉するかたちでなしたものである。操作部に然様な構造(の挟み留め)をもったことで、更につまみもち易い「つまみ」を兼ねた操作部をなすものとなった。同時に、屈伸する対に働くバネが柔軟に働き、付け外し操作が一段とし易いものになった。
また、嵌め付け部にもった挟み留めは、左右に対をなして上下2線間に突っ張る部分の先端(上端)から折り返し、折り返した部分が、それぞれ上下2線間に突っ張る部分に交叉するかたちでなしたものである。
図2は、図1のものについて嵌め付け部と操作部を転換したものである。即ち、図1での嵌め付け部は、図2では操作部に、そして、図1での操作部は、図2では嵌め付け部にしたものである。嵌め付け部と操作部を転換する場合、嵌め付け部の丈幅(上下幅)はレールプレートに嵌め付けできる幅にすることは当然のことであるが、嵌め付け部の下端は、下レールに突っ掛かるよう、下向きに突っ掛かる形態のものにしなければならない。
即ち、レールプレートに取り付けるかたちとして、図1のものを、図2の使い方をしようとする場合、単に使い分けができるものでなく、嵌め付け部の下端(操作部につながる端部)が下レールに突っ掛かる形態のものになっていなければ使用することができない。
因みに、図1の場合は嵌め付け部の下端の突っ掛かる形状(巻き曲り)が、上下の2線間に突っ張る2線の内面側にあるのに対し、図2の場合は外面側に転換している。
図3は、図1のものから、操作部に設けた挟み留めを取り除いたものである。
即ち、挟み留めを嵌め付け部だけにもったものである。また、下レールに突っ掛かる部分を変形させたものである。図3(1)は、表側から見た斜視図である。図3(2)は側面図である。操作部は、図に示すように左右が(縦に)平行するように延びたものにしておくと、つまみもつ指(親指と人差し指)の腹に当るものになって、つまみもち易い。
嵌め付け部から下レールの縁(の段差)を乗り越えるかたち、或いは跨ぎ越えるかたちとして、図1のものは巻き曲るかたちをとっているが、図3は、巻き曲るかたちに限るものでないことを説明するためのものでもある。因みに、図3(2)は、操作部が段差をつけて下レールの縁を乗り越えて、下レールの外(下)に張り出している形状を説明している。
図4は、ややデザインに違いがあるが、図3の場合には、操作部であった部分を嵌め付け部とし、嵌め付け部であった部分を操作部としたものである。即ち、図4のものは、図3のものを上下に転換したものであるから、図1のものを、図2のものに転換したように、嵌め付け部となった部分の下端の突っ掛かり部分(下レールに突っ支える部分)は向きを変えているものである。
図5は、図4の変形である。図4では、上レールに突っ支う部分が1コブであるのに対し、図5では2コブにしたものである。必ずしも2コブを設けず横に平たく延びるものとしても良いが、コブをつけておくとレールの溝に付け外しがし易いものになる。因みに、図5のものに限らず、嵌め付け部の上端ならびに下端は、できるだけ上向きあるいは下向きにコブ状に突起しているものにするのが良い。然もないと、レールから外れ易いものになってしまう、あるいは付け外しし難いものになってしまう。図4のものは、横幅が小さめの紙片、図5のものは、横幅が広めの紙片を留め付けるなどに使い分けると良い。
図6は、図1のものから、嵌め付け部に設けた挟み留めを取り除いて、操作部にだけ挟み留めをもったものである。
図6のものに限らず、留め具の全体または部分をプラスチックでつくる場合には、当然のこととして、挟み留めの形態あるいは嵌め付け部から操作部につながる部分の形態など、適宜の設計をすると良い。
図7は、図1〜6のものが上下に屈伸するバネを有するものであるのに対し、上下に屈伸するバネをもたないものである。従って、レールプレートの嵌め合せが厳密に求められる。その代わりにシンプルな構成のものとして提供できる。
図7(1)は、表側から見た斜視図である。操作部は、嵌め付け部から段差をつけて下方に延び、表側の下端に挟み口が上を向いた挟み留めをもっている。図7(2)は、裏側から見た斜視図である。嵌め付け部の上端および下端は、レールプレートの2線間に嵌め付けるために、まるめた形状にしている。図7(3)は、側面図である。
図7に示すかたちは、実施例の1例であって変形させても良い。側面から見るかたちで、例えば、図7(3)で2線のレール間に見る部分がh字状で、操作部を下レールの方向に延びたものとしているが、2線のレール間に見る部分をH字状にするなどして、操作部を上レール及び下レールの両方向に延びるものにしても良い。そして、上レール及び下レールの外にはみ出してもつものにしても良いし、上レールと下レール間の正面手前位置にもつものとしても良い。尚、操作部を上レールと下レールの両方向に延びるものとした場合、その上端寄りに挟み口が下を向いた挟み留め、そして、下端寄りに挟み口が上に向いた挟み留めをもつのも1つの方法である。
尚、図7は、上下に屈伸するバネを有しないものであるが、嵌め付け部と操作部との区切りが段差をつけてつながっている点で図1〜6のものと共通することから、一括して請求項1で請求するものとした。
図8(1)は、正面左方向から見た斜視図である。図8(2)は側面図である。図8は、嵌め付け部と操作部が一体になって、概ね平たく上下に屈伸するバネを形成しているものである。
図8(2)は、図1〜6のものが、嵌め付け部と操作部を分ける部分に段差を付けているのに対し、図8のものが、嵌め付け部と操作部が概ね平たい形を以って上下に(続いて)延びているものであることを説明するものである。尚、レールプレートの下レールに引っ掛ける爪部(m)は鉤曲りのものにした。
また、図8における挟み留めは、本体部の上端から、左右の外側に折り返すかたちで形成している点で、図1〜5のものと異なるが、図1〜5のものと同様に本体部の上端から内側に折り返すかたちのものにしても良い。逆に、図1〜5のものを、図8のものと同様に左右の外側から折り返すかたちにしても良い。
図8に示す留め具の付け外しの仕方は、図1、3、6のものと同様である。また、図1、3、6のものと同様に上下を逆にしてレールプレートに取り付けて使用することができる。
図8のものが、嵌め付け部と操作部が一体になって、概ね平たく上下に屈伸するバネを成しているものであるのに対し、図9は、上下に屈伸するバネをもたないものである。従って、図7のものと同様にレールプレートとの嵌め合せが厳密に求められる。その代わりにシンプルな構成のものとして提供できる。尚、付け外しの仕方も図7のものと同様である。
図9(1)は、表側から見た斜視図である。表側の下端に挟み口が上に向いた挟み留めをもっている。
図9(2)は、裏側から見た斜視図である。裏側に、下レールに突っ掛かる爪部(m)をもっている。図9(3)は、側面図である。側面から見るかたちで裏側にもった下レールに突っ掛かる爪部(m)を、レールプレート内に嵌め付ける上での回転の軸芯になるよう、頭と首をもった形状のものにしている。因みに、爪部(m)は、本体部の形状と併せて適宜の形状であっても良い。
尚、図9に示すものは、上下に屈伸するバネをもたないものであるが、嵌め付け部と操作部が一続きに概ね平たいかたちを以って上下に延びている点で、図8のものと共通することから、一括して請求項2で請求するものとした。
図10は、正面左方向から見た斜視図である。図10に示すものは、上半部と下半部に、嵌め付け部となり得る上下に屈伸するバネをもち、本体部の裏側には、上半部が掛かる下向きの爪(鉤曲り)、及び下半部が掛かる上向きの爪(鉤曲り)をもち、表側には、挟み口が下向きの挟み留め、及び挟み口が上向きの挟み留めをもつものである。
因みに、上向きの爪と下向きの爪を別々の位置にしているが、同位置に(図9(3)に見る如きに)するのも良い。
図10に示すものは、上半部を嵌め付け部として使用することもできるし、下半部を嵌め付け部として使用することもできる。即ち、嵌め付け部と操作部の区分なく使用できるもので、上半部を嵌め付け部として使用するときは下半部が操作部となり、下半部を嵌め付け部として使用するときは上半部が操作部となる。
図10に示すものは、上下を逆にして使用することもできるし、また、上下を逆にすることなく、下半部を嵌め付け部とし、上半部を上レールの外(上方)に張り出すかたちで取り付けることもできる。
挟み留めは、平たく折り曲ってなることから、上端の挟み留めに紙片を挟み付けたときでも、紙片を掲示する上で、下端の挟み留めが邪魔になることはない。
図10に示すものは、使用する上で殊に便利である。紙片を掲示する形態として、図12、15のかたち、及び図12、15のかたちを上下にひっくり返したかたち、及び図16のかたちなど、適宜に使用できるものである。
尚、図10に示すものは、嵌め付け部と操作部が一続きに概ね平たいかたちを以って、上下に延びている点で図8、9のものと共通することから、一括して請求項2で請求するものとした。
図11は、挟み留めの挟み合う部分と、挟み入れ口および挟み口について、図1を例にして説明するものである。
X0で示したのは、挟み合う部分(線と線が交叉する部分)の位置である。X1で示したのは、挟み入れ口をなす先端の位置である。そしてX0とX1との間隔が、挟み入れ口の深さ(奥行き)になる。X0とX2との間が挟み口である。尚、挟み入れ口および挟み口は、深さとともに適度に広めの挟み入れ幅をもっておくことが望ましい。
X0とX1との間隔が、接近している場合あるいは間隔がない場合、即ち、上記した挟み入れ口を有しないような形状のものの場合には、腰のない柔らかめの紙片は、挟み入れ難いことになるので、できるだけ奥行きの深い挟み入れ口をもつことと、適切な挟み入れ幅をもつことが望ましい。また、X1で示した先端部分は、ほんの僅かに正面外側(手前方)に反ったものにしておけば、紙片を突っ込み(突っ掛け)易いものになるので、更に望ましい。
因みに、腰のある硬い紙片を用いるような場合であれば、上記の挟み入れ口を有せずとも、挟み合う(交叉する)部分を押し拡げて挟み入れできるので、使い方と併せて設計するのが良い。
挟み口は、深すぎず浅すぎず、適度なものにすることが大切である。その理由は、挟み付け易くすることと、紙片を掲示する留め具としての使命(用向き)を達成するためである。
また、挟み口は挟持する紙片に歪みが出ないよう、斜め上下に突っ支う長手部分の先端から折り返りの曲り返り部分は、心もち表側に反り出ている或いは迫り(せり)出ているようにすると良い。
挟み合う(交叉する)部分に働くバネの強度は、強すぎず弱すぎず、留め具を製作する段階で充分に配慮しておくことが肝要である。
図11に示すものは、上端寄りの挟み留めと、下端寄りの挟み留めの2つがある。下端寄りの挟み留めを、折り曲げに掛かる製造コストとの具合で、つまみもつ形を含めてプラスチック成形したものに置きかえるのも一案である。因みに、挟み留めの形状、形態は任意の設計で良い。
図12は、図1、3、10のものを用いて留め付けた状態を説明する図である。
紙片をレールプレートの内で挟み留めている。
図13は、図1、6のものを用いて留め付けた状態を説明する図である。
紙片をレールプレートの外で挟み留めている。
図14は、図2のものを用いて留め付けた状態を説明する図である。
紙片をレールプレートの内で挟み留めている。
図15は、図2、4、5、10のものを用いて留め付けた状態を説明する図である。
紙片をレールプレートの外で挟み留めている。
図8に示す留め具は、挟み留めの形状が図1〜6のものとやや異なるものであるが、図12あるいは図14の形態で挟持し掲示できるものである。また、図7、9に示す留め具は、本体部も挟み留めの形状も他図のものと異なるが、図13あるいは図15の形態で挟持し掲示できるものである。
図16は、図1〜6、8、10、並びに、後に説明する図25、28、30、32のものを用いて留め付けできる形態である。この形態は、従来の留め具(特許文献1のもの)でも、留め付けできる形態であって、紙片の上端を裏側に折り曲げ、折り目に嵌め付け部の上端を突っ掛けて留め付ける形態を説明する図である。即ち、留め具の取り付け(嵌め付け)と一諸に(紙片をレールの溝に押え込んで)留め付ける形態である。
図17に示すものは、留め具を構成する全体を、レールプレートの上下2線間の内に収まる形態にしたものである。レールプレートの上下2線間に突っ張る縦筋に、その上端から折り返る筋が斜めに交叉するかたちを成し、交叉する部分で紙片を挟持するものである。同時に、斜めに交叉するかたちにして挟み入れ口を形成し、下方から紙片を差し込み易いものにした。
紙片を挟持するための交叉する部分は、紙片を脱落させない程度にしっかり挟み合う状態を成していることが重要である。紙片を差し込む時あるいは紙片を取り外す時に、紙片をスムーズに付け外しできるよう、左右をつなぐ部分(b)を、指先あるいは爪先で手前側に摘み上げ得る程度に、手前側に張り出す(出っ張る)かたちの折り曲がりを成すものとした。
このことにより、紙片の付け外しだけでなく、留め具自体の付け外しも容易なものとなった。留め具自体を付け外しするときには、左右をつなぐ部分(b)を下方に押せば、上下に突っ張るバネが屈曲して丈を縮め、容易に付け外しができる。
図17に示すものは、レールプレートの上下の2線間に収まるものにしたこと、及び、留め具自体を付け外しするため、及び紙片を付け外しするために、操作し得る部分(b)を有したことを主たる特徴とするものである。
概して、レールプレートの上下に出っ張る部分を有するものは、使い易い利点と裏腹に、使用する個所(現場)によっては、出っ張り部分が邪魔になる場合があるが、この点、図17に示すものは、その支障(邪魔)を解消するものである。
図18は、図17に示した留め具で、紙片を留め付けた状態を示すものである。
図19に示すものは、留め具自体に紙片を挟持する部分あるいは紙片を挟持する機能をもつものではなく、レールプレートの縁に押え付く部分(押え付き部と云う)をもたせ、レールプレートの縁に紙片を押し押える、あるいは押え留めるものである。
先願のものの中に、図1、27、28に示されたものなどがあるが、これらはレールプレートの縁に押え付く作用が充分に働くものでなく、紙片がずり落ち易く、実用性に欠けるものであった。
本発明のもの(図19に示すもの)は、先願のものと比べ、必要とする強い作用で紙片を押え留め得る形態を成したものである。その形態は、押え付き部の元部分(嵌め付け部とつながる部分)を上レールの内側(溝側)に突っ支うものとしたことに併せて、上レールの縁(外側)に突っ張るかたち(巻き曲がるかたち)で上方に延びた後、下方に向き直って、上レールの縁、あるいは上レールと下レールの縁に押え付くかたちをとったことである。
即ち、押え付き部が押え付く作用に働くよう、巻き曲がる部分(のバネ)が梃子の働きを成すかたちにしたことである。
図19に示すものの場合、付け外し操作をするときは、上レールの上方に出っ張る部分(b)を下方に押せば良い。
図19の場合、Bの部分を押え付け部と称しているが、形態を異にした挟み留め(挟み留める機能をもつもの)でもあり、また、挿し留める機能をもつものでもある。
図20は、図19に示したものを説明する図である。図20(1)は、レールプレートを側面から見た図(断面図)である。図20(2)は、図19に示したものを側面から見た図(側面図)である。縦に真っ直ぐに延びる押え付け部(B)に対して、嵌め付け部(A)は、やや斜めに交叉するかたちで、下端寄りの部分(xで示した部分)が手前側(図面右方)に張り出すかたちに延びており、レールプレートに取り付けられたとき、この下端寄りの部分(xで示した部分)が、図20(3)に示すように、側面から見た状態に於いて、押え付け部を下レールの縁に強く引き寄せる(強く押え付ける)働きをする。このとき、嵌め付け部の巻き曲がった部分は、協調して、押え付け部をレールプレートの縁に押え付けるバネとして働く。
実施例では(1.2ミリ径のピアノ線を折り曲げて成した場合のものでは)、巻き曲がりのバネが働き、押え付け部の縦の中ほどが、レールプレートの奥方(図面左方)に弓なりに曲がるほどに、しっかり引き寄せられる状態で(レールプレートの縁に)押え付くものとなった。
図21は、図19に示した留め具で、紙片を留め付けた状態を示すものである。先願のもの の中に図1、30で示されたものがあるが、それは押え付け部の元部分が、上レールの内側から単純に折り返すかたちに延びるものになっている。本願の図19、21に示すものは、押え付け部の元部分を上レールの上方にはみ出すかたち(巻き曲がるかたち)をとっているもので、図19、20で説明しているように、先願のものとは比較にならないほどに強い作用で押え留める働きをするものである。
図22は、図19に示した留め具について、図21に示したかたちとは上下を逆にして使用した様子であると同時に、掲示紙片として段ボール紙片を用いたもので、段ボール紙片の板厚断面に有する穴筋に押え付け部を挿し込んで(挿し留めて)留め付けた状態を示すものである。斯様に、押え付け部をその先端まで棒状(挿し込み得る形状)にしておけば、押え付け部を挿し留め部として使用することもできることを説明するものである。
図22で示すように、押え付け部を上方に向いて延びるかたちに据えた状態に於いては、挟み留める或いは挿し留めると云う機能を超えて、紙片に限らずプラスチック板など、薄手のものを下方から抱えもつ、あるいは支えもつことのできる機能をもつものになる。例えば、レールプレートの縦幅よりも大きめサイズの紙片を掲示するための仕掛けとして、現状では、レールプレートを利用し、プラスチック板を折り曲げたものをあの手この手の方法で、苦心して据え付けているが、然様なものも、本留め具(図19に示すもの)を以ってすれば、簡便に据え付けることができる。
即ち、本留め具(図19に示すもの)自体が、レールプレートの縦幅よりも大きいサイズの紙片を、その下端から支えるかたちで支持し掲示し得る形態のものでもある。また、押え付け部は、レールの外に出っ張る部分の出っ張りの程度に依り操作機能をもたせることができる。
図23に示すものは、図19に示すものと同様に押え付け部(B)をもつものである。
先願のものの中に、図2、26、29に示されたものがあるが、これらはレールプレートの縁に押え付く作用が充分に働くものでなく、紙片がずり落ち易く実用性に欠けるものであった。
図23に示すものは、先願のものと比べて必要とする強い作用で紙片を押え留め得る形態を成したものである。尚、その技術的な思想は、図19について述べた通りである。
図24は、図23に示した留め具で、紙片を留め付けた状態を示すものである。
図25に示すものは、大略の構成としては、先願の図7で示されているものと同じであるが、本発明の図25に示すものは、巻き曲がりの部分に挟み留めの機能をもたせたものである。先願のものの場合、操作部は、留め具自体を付け外しするためだけの機能であったが、本発明のもの(図25に示すもの)の場合、操作部は、巻き曲がりの部分と一体部分を成して、紙片を挟み留めるための梃子としても働くものになる。図で分るように、上レールの上に出っ張る操作部を向こうに押すと、下方から紙片を挟み付け易い状態に巻き曲がりの下寄りの部分が口を開く作用に働く、即ち、上レールの縁が支点になって、操作部が挟み口を開く梃子の働きを成すものになる。
図26は、図25に示した本留め具を説明する図である。図26(1)は、レールプレートを側面から見た図(断面図)である。図26(2)は、図25に示したものを側面から見た図である。縦に真っ直ぐに延びる嵌め付け部(A)の上端から巻き曲がって、上方に延びて操作部を成しており、レールプレートに取り付けられたとき、図26(3)に示すように、側面から見た状態に於いて、巻き曲がった部分はバネとして働き、その様子は操作部がxの矢印で示すように、上レールの縁で手前側(図面右方)に押し退けられるかたちで、上レールの縁に強く引き寄せられて押え付く。このとき、巻き曲がり部分の下端寄り(yで示した部分)は、嵌め付け部に更にしっかり押え付く作用に働く。本留め具は、嵌め付け部から操作部に渡る巻き曲がり部分を、紙片を挟持する部分あるいは紙片を挟持し得る機能をもたせる部分として、図26(2)で示すように、最初から巻き曲がりの部分が嵌め付け部と挟み合う形態のものとしているが、上記したように、操作部がレールプレートの縁に押し退けられる作用が働いて、更にしっかり押え付く作用(機能)が働く形態のものとしている。
尚、操作部は、上レールの縁を支点として梃子の機能が働き、vの矢印で示す奥方(図面左方)に押せば、紙片を挟持する部分(yの矢印で示した部分)が嵌め付け部から引き離され、紙片の付け外しが容易にできるものとなる。
上記したように、巻き曲がりで成す挟み留め機能の延長に有する操作部は、紙片を挟み留める機能を強く働かせる梃子として働き、あるいは留め具をレールプレートに付け外しするための機能として働き、あるいは紙片を付け外しするための機能(梃子)として働くものである。
図27は、図25に示した留め具で、紙片を挟み留めた状態を示すものである。
図28に示すものは、図19に示したものについて、形をかえて挟み留めをもったものである。下レールの下方に張り出した部分は、操作部でもあり、挟み留める部分でもある。
図4に示すものとの違いで説明するならば、図28に示すものは挟み留めを成すかたちが、下方から上方に真っ直ぐに延びるものとしているだけの違いである。図4に示すものは、挟み留める機能だけであるが、図28に示すものは、挟み留める機能のほか、図19に示すものと同様に挿し留める機能、即ち、図22で示したように、段ボール紙片を掲示紙片として使用できる機能をもたせたものである。尚、この形態は、挟み留める部分の先端を巻き曲がり部分の輪の位置にしたことで、取り扱う上での危険を防ぐものにしている。
図29は、図28に示した留め具で、紙片を留め付けた状態を示すものである。
図30は、巻き曲がり部分に挟み留め機能をもたせたものである。挟み留める機能は、図25で説明したことと同じである。操作部は、下方に突き押せばバネが屈曲してレールプレートに取り付け、あるいは取り外しできるものである。また、操作部を向こう側に突き押せば、巻き曲がり部分に成した挟み留め機能を開口させ、紙片を付け外しできるものである。如何にシンプルな留め具をつくることができるか考えたものの中でも、極めてシンプルな形態のものである。
図31は、図30に示した留め具で、紙片を留め付けた状態を示すものである。
以上に説明したように、本発明の留め具は、レールプレートに平たく取り付き、レールプレートに添って貼り付けたように紙片を支持し掲示できる挟み留めの機能、あるいは押え付けの機能を有したことに特徴がある。
本発明は、吊り下げ具として使用あるいは応用することができる。図3、25に示したものは、そのままで吊り下げ具として使用できる。図32、33に示すものは、レールプレートから外に張り出す部分に、引っ掛かる或いは引っ掛ける機能をもたせることで、吊り下げ具として使用できるようにしたものである。図32、33では、引っ掛ける部分も留め具全体に倣って平たく折り曲げたものを示しているが、引っ掛ける部分を手前側、あるいは向こう側に出っ張るかたちのものとしても良い。図3、25と同様に、挟み留め具を兼ねるものにするのも良い。
以上、図を基にして説明した。以下に、実施する上での留意事項を補足する。
挟み留めるかたちは、交叉するかたち或いは巻き曲がるかたちに限定するものではなく、ゼムクリップ(通称)の如きに行き違うかたちなど、任意のかたちを採用しても良い。
因みに、図1、2、4、5、6に示した巻き曲がりの部分は、挟み留める機能を有するものとして説明しているものではないが、図25、30に示したものと同様に挟み留め得る機能を成すことができる形態のものである。
操作する部分として、1つは、図1〜10、25、28に示す如きに、2本の指でつまみもてる程度に延びた(張り出した)もの、もう1つは、図17、19、23、30に示す如きに、指先で突き押せる程度に出っ張ったものを示しているが、操作部あるいは操作するために使用する部分の形状あるいは形態は任意の設計で良い。
嵌め付け部が成した平たい面に、段差をつけて張り出す部分(レールの縁を乗り越える部分)についての留意事項を、図1を例にして説明する。
操作部とつながる側の嵌め付け部の端(下端)を、下レールのどの部分に突っ掛けるのかによって、嵌め付け部の丈幅のとり方に違いがあるものになる。
即ち、嵌め付け部の下端を下レールの溝の中に突っ支うかたちのものにするのか、それとも下レールの縁に突っ掛ける(あるいは引っ掛ける)かたちのものにするのかの違いである。
本発明の実施例では、上レール、下レールが共に浅い溝を成したレールプレートを使用して実施したので、嵌め付け部の丈幅は、上レールの溝の奥から下レールの溝の奥までとし、浅い溝の縁を乗り越えて(段差をつけて)操作部につながるものとした。
例えば、上レールの溝が深く、下レールの溝が浅いような、上下のレールの溝の深さが異なるものの場合、操作部を、嵌め付け部が成した平たい面のどの位置から段差をつけて張り出すものにするのか、良く考慮した設計のものにしないと使い勝手が悪いものになったり、留め具を、上下を逆にしたかたちでレールプレートに取り付ける(あるいは据え付ける)ことができないものになってしまう。
商品陳列棚に備え付けられているレールプレートは、メーカーによってサイズや形態に違いがあるが、殊に、レールプレートの縁の厚みに違いがあるので、嵌め付け部から操作部につながる部分の段差のつけ方に注意することである。
因みに、上記の留意事項は、図8、9、10に示した留め具の嵌め付け部と操作部を分ける爪部(m)についても同じことが云える。
嵌め付け部から巻き曲がるかたちでレールプレートの縁を越え、レールプレートの枠外に延びる部分について一重に巻き曲がったかたちで示しているが、レールプレートの縁の厚みなどを考慮し、必要により複数に巻き曲がるものとしても良い。このことは、レールプレートの縁を越える巻き曲がりと、紙片を挟み留める機能を成す巻き曲がりが、同一あるいは一連の巻き曲がりである場合には、一重の巻き曲がりに限らず、複数に巻き曲がるかたちをとっても良いと云うことでもある。
因みに、巻き曲がりは、真ん丸に限るものではなく変形のものであっても良い。
上下に屈伸するバネをもった図1〜6、8、10に示した留め具は、上下に突っ張るバネの部分を含めて丸みを欠いた趣のない折り曲りをなしたものになっているが、これは本発明を、基本形を以って理解いただきたいためである。製品あるいは商品にする場合は「まるみ」をもたせ、あるいは曲りを入れるなどして、バネは更にバネらしく、そして留め具としての趣をもたせたものにできる。全ての図について云えることであるが、機能が適っているものであればデザインは適宜であって良いと云うことでもある。
実施例においては、1.6ミリ径の針金、並びに1.6ミリ径、2.0ミリ径のステンレス線、並びに1ミリ径、1.2ミリ径、1.6ミリ径のピアノ線などを使用した。本発明の留め具は、嵌め付けて据えるものであるから、対象とするレールプレートについて、レールの溝の深さとともに、レールの溝の幅も考慮し、筋線の太さ、並びに上下に接触する具合も考慮した上で、製作することが大切である。尚、金属線に限るものでなく、プラスチックで作るのも良い。
本発明の実施例で説明したレールプレートは、溝が下に向いた上レールと、溝が上に向いた下レールの2線が平行(対)に張られたものである。従って、上下の溝の間に突っ支う嵌め付け部の、殊に上レールに嵌め付く突端部分は、突っ掛ける形態のものとせず、溝に突っ支うに足るかたちとして概ね平たいかたちにしているが、レールが溝を有しない棒レールの如きものである場合には、突っ掛かるに足る形状のものにすることが必要である。本発明は、そのことについても視野に入れているものである。
本発明は、全体の図(図1〜33)を通して、発明全体を説明しているものであって、それぞれの図は、それぞれが1つの実施例に過ぎない。個々の図で説明する具体的な技術内容によって、それぞれの請求項に記載する発明の技術内容が限定されるものではない。
多くの実施例を示したが、それぞれの図の部分を取り合せて成すかたちであって良い。
本発明は、レールプレートの面に沿うかたちに、できるだけ平たく取り付くこと、併せて、レールプレートの面に沿うかたちで、紙片を掲示することである。同時に操作部ができるだけ上下にも出っ張らないかたちをとること、その上で、できるだけシンプルなものを目指したものである。
図24、27に示すレールプレートは、図12〜16、18、21、22、29、31に示したレールプレートと違えて、レールプレートの裏面(縦幅を成す部分)を平たく表現した、即ち、レールプレートを吊り下げる形態、あるいは張り付ける(貼り付ける)形態のものとして表現した。
本発明の留め具は、商品陳列棚などに固定したレールプレートに据える用途に限らず、掲示したい個所に張る(貼る)、あるいは掛ける、あるいは吊る、あるいは置くなど、用途に応じた取り付き手段あるいは据え付き手段となる付帯機能を備え、あるいは付帯部材を組み合せて多様な使い方ができるものである。
レールプレートは、本留め具の発明により効果的な利用の道が開かれ、任意の設計に依るものとして、任意の個所に適宜に使用することができる新たな価値を成すものとなった。レールプレートと本留め具とを組み合せて(セットにして)1つの留め具として見ることができる。その見方からすれば、レールプレートと本留め具は、互いにペアを成す部材(部品)でありモジュールである。尚、ここで云うセットあるいは組み合せとは、使用に備え、レールプレートを予め据えた状態あるいは取り付けた状態の使い方を含めて云っているものである。
本留め具は、商品陳列棚の棚段の手前側に固定されたレールプレートを効果的に利用することにとどまらず、レールプレートを独立させ、1つの部材(部品)あるいはモジュールとし、請求項1〜5記載の留め具とセットにして、独立した1つの留め具として、紙片を掲示するため、あるいは物(例えば、絵画など)を吊り下げるためなどに利用することができる。
本発明の実施形態を示す斜視図である。 本発明の実施形態を示す斜視図である。 本発明の実施形態を説明する図である。 本発明の実施形態を示す斜視図である。 本発明の実施形態を示す斜視図である。 本発明の実施形態を示す斜視図である。 本発明の実施形態を説明する図である。 本発明の実施形態を説明する図である。 本発明の実施形態を説明する図である。 本発明の実施形態を説明する図である。 本発明の実施形態を説明する図である。 本発明の実施形態を説明する図である。 本発明の実施形態を説明する図である。 本発明の実施形態を説明する図である。 本発明の実施形態を説明する図である。 本発明の実施形態を説明する図である。 本発明の実施形態を示す斜視図である。 本発明の図17のものを以って紙片を掲示した例である。 本発明の実施形態を示す斜視図である。 本発明の図19のものを説明する図である。 本発明の図19のものを以って紙片を掲示した例である。 本発明の図19のものを以って紙片を掲示した例である。 本発明の実施形態を示す斜視図である。 本発明の図23のものを以って紙片を掲示した例である。 本発明の実施形態を示す斜視図である。 本発明の図25のものを説明する図である。 本発明の図25のものを以って紙片を掲示した例である。 本発明の実施形態を示す斜視図である。 本発明の図28のものを以って紙片を掲示した例である。 本発明の実施形態を示す斜視図である。 本発明の図30のものを以って紙片を掲示した例である。 本発明の実施形態を示す斜視図である。 本発明の実施形態を示す斜視図である。
A 嵌め付け部
m 爪部
B 押え付け部
C 操作部
k 挟み留め(あるいは挟み留め機能)
D レールプレート
E 掲示紙片
a レールプレートの上下幅
b 操作し得る機能をもつ部分
s 引っ掛ける機能

Claims (7)

  1. (イ)本発明は、レールプレートに取り付ける留め具に関する、
    (ロ)レールプレートは、溝が下を向いた上レールと、溝が上を向いた下レールの2線が平行(対)に張られたものである、
    (ハ)本発明の留め具は、嵌め付け部と操作部とからなる本体部を有す、
    (ニ)嵌め付け部は、レールプレートの上下の2線間に据える部分で、上下に屈伸するバネを以って、上下の2線間に突っ支う或いは突っ張る形態、及び、上下の2線間に付け外し得る形態を成す
    (ホ)操作部は、付け外し操作のための部分で、嵌め付け部から段差をつけて、上下2線間の正面外(正面手前方)、あるいは2線間の枠外(上レールよりも上方、あるいは下レールよりも下方)に張り出す或いは出っ張る形態をもつ、
    (ヘ) 本体部に、紙片を挟持し得る部分、あるいは紙片を挟持し得る機能をもつ、
    (ト)以上の如き構成ならびに形態を有する留め具。
  2. (イ)本発明は、レールプレートに取り付ける留め具に関する、
    (ロ)レールプレートは、溝が下を向いた上レールと、溝が上を向いた下レールの2線が平行(対)に張られたものである、
    (ハ)本発明の留め具は、上下に屈伸するバネを有してなる本体部を有す、
    (ニ)本体部裏側の縦の中ほどの位置に、下向きに引っ掛かる或いは突っ掛る形態の爪部(m)をもち、爪部までの上半部分を嵌め付け部、その下の下半部分を操作部とする、
    (ホ)嵌め付け部は、レールプレートの上下の2線間に据える部分で、上下の2線間に突っ支う或いは突っ張る形態で成り、
    (ヘ)操作部は、付け外し操作のための部分で、上下2線間の正面外(正面手前方)、あるいは2線間の枠外(上レールの上方、あるいは下レールの下方)に張り出す或いは出っ張る形態でなる、
    (ト) 本体部に、紙片を挟持し得る部分、あるいは紙片を挟持し得る機能をもつ、
    (チ)以上の如き構成ならびに形態を有する留め具。
  3. (イ)本発明は、レールプレートに取り付ける留め具に関する、
    (ロ)レールプレートは、溝が下を向いた上レールと、溝が上を向いた下レールの2線が平行(対)に張られたものである、
    (ハ)本発明の留め具は、嵌め付け部からなる本体部を有す、
    (ニ)嵌め付け部は、レールプレートの上下の2線間に据える部分で、上下に屈伸するバネを以って、上下の2線間に突っ支う或いは突っ張る形態、及び、上下の2線間に付け外し得る形態を成す
    (ホ)本体部に、紙片を挟持し得る部分あるいは紙片を挟持し得る機能、及び、付け外し操作を可能とする機能をもつ、
    (ヘ)以上の如き構成ならびに形態を有する留め具。
  4. (イ)本発明は、レールプレートに取り付ける留め具に関する、
    (ロ)レールプレートは、溝が下を向いた上レールと、溝が上を向いた下レールの2線が平行(対)に張られたものである、
    (ハ)本発明の留め具は、嵌め付け部と押え付け部とからなる本体部を有す、
    (ニ)嵌め付け部は、レールプレートの上下の2線間に据える部分で、概ね平たいかたちを以って、上下の2線間に突っ支う或いは突っ張る形態をもつ、
    (ホ)押え付け部は、嵌め付け部の上端につながり、上レールの上方(縁上)に向いて張り出した後、下方に向き直って延び、上レールの縁、あるいは上レール及び下レールの縁に押え付く形態を成す、
    (ヘ)以上の如き構成ならびに形態を有する留め具。
  5. (イ)本発明は、レールプレートに取り付ける留め具に関する、
    (ロ)レールプレートは、溝が下を向いた上レールと、溝が上を向いた下レールの2線が平行(対)に張られたものである、
    (ハ)本発明の留め具は、嵌め付け部と操作部とからなる本体部を有す、
    (ニ)嵌め付け部は、レールプレートの上下の2線間に据える部分で、上下に屈伸するバネを以って、上下の2線間に突っ支う或いは突っ張る形態を成す
    (ホ)操作部は、付け外し操作のための部分で、嵌め付け部から段差をつけて、上下2線間の枠外(上レールよりも上方、あるいは下レールよりも下方)に張り出す或いは出っ張る形態をもつ、
    (ヘ)操作部に、留め具自体が支持される(あるいは吊り下がる)ため、あるいは、他のもの(例えば、絵画など)を支持するための手掛かりとして、引っ掛かる、あるいは引っ掛け得る形態の手掛かりをもつ、
    (ト)以上の如き構成ならびに形態を有する留め具。
  6. (イ)本発明は、レールプレートと請求項1〜5のいずれか1項に記載の留め具との組み合せに関する、
    (ロ)レールプレートは、溝が下を向いた上レールと、溝が上を向いた下レールとの2線が平行(対)に張られた形態を有す、
    (ハ)上記のレールプレートと請求項1〜5のいずれか1項に記載の留め具との付け合せ或いは組み合せ。
  7. (イ)本発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の留め具と組み合せることが可能なレールプレートに関する、
    (ロ)レールプレートは、溝が下を向いた上レールと、溝が上を向いた下レールの2線が平行(対)に張られた形態を成す、
    (ハ)上記の如き構成ならびに形態を有し、請求項1〜5のいずれか1項に記載の留め具と組み合せることが可能なレールプレート。
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