JP4523876B2 - ガスタービン及び空気供給制御方法、並びに空気供給制御用コンピュータプログラム - Google Patents

ガスタービン及び空気供給制御方法、並びに空気供給制御用コンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、ガスタービンに関するものである。
ガスタービンは、燃焼器によって発生した高温のガスをタービンに噴射することで運転される。ガスタービンの運転停止後、高温のガスは燃焼器が格納される車室に滞留し、車室の上半分と下半分とで温度差が生ずる。そして、温度の高い車室の上側は膨張し、温度の低い車室の下側は相対的に収縮することによる車室の変形、いわゆるキャットバック現象が発生する。このキャットバック現象を抑制するため、例えば特許文献1には、車室5の温度差を低減させるため、ガスタービンの運転停止後にタービン翼を回転させて車室内に気流を発生させ、車室内の温度分布を低減させる技術(以下スピン冷却という)が開示されている。
特開2004−218569号公報、段落番号 0004
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、ガスタービンの運転停止後にタービン翼を回転させるための動力が必要であり、このためのエネルギー消費が大きいという問題があった。また、特許文献1には、ガスタービンの運転終了後に、車室内へパージ空気を流し続ける技術も開示されているが、この技術では、長時間パージ空気を流し続ける必要があり、エネルギー消費の低減という点では改善の余地がある。
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、いわゆるキャットバック現象を抑制しつつ、エネルギー消費を低減することのできるガスタービン及び空気供給制御方法、並びに空気供給制御用コンピュータプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るガスタービンは、燃料と、圧縮機で圧縮された空気とを燃焼させて発生した燃焼ガスをタービンに噴射する燃焼器を格納する車室と、前記車室の鉛直方向上部に設けられ、前記車室の内部の前記圧縮機側に向かって空気を放出する第1空気供給手段と、前記車室の鉛直方向上部に設けられ、前記車室の内部であって、前記第1空気供給手段とは異なる方向に空気を放出する第2空気供給手段と、を備えることを特徴とする。
このガスタービンは、ガスタービンの車室に、圧縮機側に向かって空気を放出する第1空気供給手段と、これとは異なる方向に空気を放出する第2空気供給手段とを備える。これによって、車室を構成するケーシングの全体にわたって温度の偏りを抑制できるので、少ないエネルギーでキャットバックを効果的に抑制できる。
次の本発明に係るガスタービンは、前記ガスタービンにおいて、前記第2空気供給手段は、前記車室の鉛直方向下部に向かって空気を放出することを特徴とする。
この発明のように、前記第2空気供給手段は、前記車室の鉛直方向下部に向かって空気を放出することが好ましい。このようにすれば、車室内の空気をより効果的に攪拌できるので、車室を構成するケーシングの温度分布をより効果的に低減できる。その結果、少ないエネルギーでキャットバックを効果的に抑制できる。
次の本発明に係るガスタービンは、前記ガスタービンにおいて、前記第1空気供給手段は、複数備えられる前記燃焼の間に向かって空気を放出することを特徴とする。
この発明のようにすれば、車室の上部側に滞留する高温空気が攪拌されるとともに、圧縮機側における車室の内壁近傍の空気も攪拌される。その結果、車室を構成するケーシングの全体にわたって温度の偏りを低減できるので、少ないエネルギーで、キャットバック現象を効果的に抑制することができる。
次の本発明に係るガスタービンは、前記ガスタービンにおいて、前記ガスタービンの運転停止後、前記ガスタービンの機関回転数が予め定めた所定の回転数よりも小さくなった場合には、前記第1空気供給手段又は前記第2空気供給手段のうち少なくとも一方は、前記車室に空気を放出することを特徴とする。
ガスタービンでは、ローター軸の回転数が低くなると、ケーシングの上下温度差が急激に大きくなるが、この発明のようにすれば、早い時期からケーシングの上下温度差を小さく抑えることができる。これによって、キャットバック現象の発生をより効果的に抑制できるので、車室へ空気を供給するために要するエネルギーもより低減できる。
次の本発明に係るガスタービンは、前記ガスタービンにおいて、前記第1空気供給手段又は前記第2空気供給手段のうち少なくとも一方から前記車室に放出される空気の量は、
前記車室の鉛直方向上部における前記車室の温度と、前記車室の鉛直方向下部における前記車室の温度とに基づいて変化することを特徴とする。
これによって、より確実かつ迅速にキャットバック現象を抑制できる。また、キャットバック現象を抑制するために必要十分な量の空気を供給することにより、過剰な空気を供給することが回避できるので、空気供給に要するエネルギーも低減できる。
次の本発明に係る空気供給制御方法は、前記ガスタービンの運転停止後に、前記燃焼器を格納する前記車室へ空気を供給するにあたり、前記車室の鉛直方向上部の温度と、前記車室の鉛直方向下部の温度とを取得する手順と、前記車室の鉛直方向上部の温度と、前記車室の鉛直方向下部の温度との差を求める手順と、前記車室の鉛直方向上部の温度と、前記車室の鉛直方向下部の温度との差が、予め定めた所定範囲内となるように、前記車室へ放出する空気の量を調整する手順と、調整された空気の量で、前記第1空気供給手段又は前記第2空気供給手段の少なくとも一方から、前記車室内へ空気を放出する手順と、を含むことを特徴とする。
このように、車室の鉛直方向上部の温度と、車室の鉛直方向下部の温度との差が、予め定めた所定範囲内となるように、車室へ放出する空気の量を調整するので、より確実かつ迅速にキャットバック現象を抑制できる。また、過剰な空気を供給することが回避できるので、空気供給に要するエネルギーも低減できる。
次の本発明に係る空気供給制御方法は、前記空気供給制御方法において、前記ガスタービンの機関回転数が予め定めた所定の回転数よりも小さくなった後に、前記車室へ空気を放出することを特徴とする。
ガスタービンでは、ローター軸の回転数が低くなると、ケーシングの上下温度差が急激に大きくなるが、この発明のようにすれば、早い時期からケーシングの上下温度差を小さく抑えることができる。これによって、キャットバック現象の発生をより効果的に抑制できるので、車室へ空気を供給するために要するエネルギーもより低減できる。
次の本発明に係る空気供給制御用コンピュータプログラムは、前記空気供給制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
これにより、前記空気供給制御用コンピュータプログラム方法が、コンピュータを利用して実現できる。
この発明に係るガスタービン及び空気供給制御方法、並びに空気供給制御用コンピュータプログラムは、いわゆるキャットバック現象を抑制しつつ、エネルギー消費を低減できる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この発明を実施するための最良の形態(以下実施形態という)によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
(実施形態1)
この実施形態は、ガスタービンの車室の鉛直方向上部に設けた第1空気供給手段から、車室の内部の圧縮機側に向かって空気を放出するとともに、同じく車室の鉛直方向上部に設けた第2空気供給手段から、第1空気供給手段とは異なる方向に空気を放出する点に特徴がある。
図1は、ガスタービンを示す説明図である。このガスタービン1は、いわゆる横置きで設置される。すなわち、このガスタービン1では、ローターディスクや動翼が取り付けられるローター軸9が、鉛直方向、すなわち重力の作用方向(図1中矢印G方向)に対してほぼ直交して配置される。空気取り入れ口2から取り込まれた空気は、圧縮機3によって圧縮されて高温かつ高圧の圧縮空気となって、車室5内に配置される燃焼器4へ送り込まれる。燃焼器4では、この圧縮空気に天然ガス等のガス燃料、あるいは軽油等の液体燃料を供給して燃焼させ、高温・高圧の燃焼ガスを生成させる。この高温・高圧の燃焼ガスは、燃焼器尾筒6へ導かれた後、タービン7に噴射される。
図2は、いわゆるキャットバック現象を示す説明図である。図2のZc1、Zc2は、ケーシング1Cの中心軸を示し、Zc1はガスタービン1の運転中におけるもの、Zc2はガスタービン1の運転終了後におけるものである。ガスタービン1の運転中においては、圧縮機3やタービン7の回転により、ガスタービン1のケーシング(筺体)1Cの温度分布は比較的小さい。
一方、ガスタービン1の運転が終了すると、圧縮機3やタービン7の回転が停止する。その結果、ガスタービン1の鉛直方向上部Uに温度の高い気体が集まり、反対にガスタービン1の下部Lには相対的に温度の低い気体が集まる。これによって、鉛直方向上部Uの方が鉛直方向下部Lよりもケーシング1Cの長さが大きくなって、ケーシング1Cの鉛直方向上部Uが反り上がり、いわゆる猫の背中のような形状になる。これをキャットバック現象という。
キャットバック現象が発生すると、ガスタービン1の運転後におけるケーシング1Cの中心軸Zc2は、ガスタービン1の運転中におけるケーシング1Cの中心軸Zc1に対して湾曲し、ずれることになる。ガスタービン1の運転中におけるケーシング1Cの中心軸Zc1は、ガスタービン1の回転軸とほぼ平行であるため、キャットバック現象が発生すると、ローターに取り付けられる動翼とケーシング1Cとが接触するおそれがある。ここで、鉛直方向とは、重力の作用方向をいう。そして、鉛直方向上部Uは、重力の作用方向Gの反対側であり、鉛直方向下部Lは重力の作用方向側である。以下、必要に応じて、鉛直方向上部を単に上部、鉛直方向下部を単に下部という。
このキャットバック現象を抑制するため、実施形態1に係るガスタービン1では、次のような構成を採用する。図3は、実施形態1に係るガスタービンの車室部分を示す一部断面図である。図4は、図3の矢印D方向から車室内を見た説明図である。図3、図4に示すように、このガスタービン1は、車室5内に空気を放出する第1空気供給手段(以下第1空気供給通路)11と、第2空気供給手段(以下第2空気供給通路)12とを、車室5の上部U側に備える。
図3に示すように、第1空気供給通路11は、通路の形成される方向(通路軸方向)が、ガスタービン1のローター軸9に対して傾斜している。そして、第1空気供給通路11は、車室ケーシング5Cの外側から内側に向かって、圧縮機3側に向かって形成される。一方、第2空気供給通路12は、通路の形成される方向(通路軸方向)が、ガスタービン1のローター軸9とほぼ直交するように形成される。なお、図4に示すように、第1及び第2空気供給通路11、12は、通路の形成される方向(通路軸方向)が、前記ローター軸9の回転中心軸Z(すなわちタービン7の回転中心軸)に向かうように形成される。
図3、図4に示すように、第2空気供給通路12は車室の下部(すなわち重力の作用方向側)Uに向かって空気Aを放出する。この空気Aが、車室5の上部U側に滞留する高温空気を攪拌することによって、車室ケーシング5Cに発生する温度の偏りを低減する。なお、この作用は、第2空気供給通路12が設けられている断面内において、特に効果が高い。
一方、第1空気供給通路11は、圧縮機3側に向かい、燃焼器4に向かって空気Aを放出する。ここで、図4に示すように、ローター軸9の回転中心軸Zに垂直な断面内において、第1空気供給通路11は、燃焼器4の間に向かって空気Aを放出するように配置される。このようにすることで、第1空気供給通路11から車室5内へ放出される空気Aは、燃焼器4の間を通過して、車室5の圧縮機3側における車室内壁(圧縮機側車室内壁)5wcへ到達する。すなわち、第1空気供給通路11が車室5内へ空気を放出する方向と、第2空気供給通路12が車室5内へ空気を放出する方向とは異なる。
これによって、車室5の上部U側に滞留する高温空気が攪拌されるとともに、圧縮機側車室内壁5wc近傍の空気も攪拌される(図3中の矢印J)。そして、第1及び第2空気供給通路11、12が設けられている断面から離れた場所においても、車室ケーシング5Cに発生する温度の偏りを低減することができる。その結果、車室ケーシング5Cの全体にわたって温度の偏りを低減できるので、少ないエネルギーで、キャットバック現象を効果的に抑制することができる。
この実施形態に係るガスタービン1では、車室5の圧縮機3側の断面(図3の矢印Aで示す断面)において、車室5の上部Uと下部Lとの温度差(上下温度差)は、スピン冷却と比較して15℃程度低くできた。また、車室5のフランジ近傍における断面(図3の矢印Bで示す断面)では、スピン冷却と比較して、上下温度差を40℃程度低くできた。また、車室5のタービン側における断面(図3の矢印Cで示す断面)では、スピン冷却と比較して、上下温度差を80℃程度低くできた。
以上、この実施形態では、ガスタービンの車室に、圧縮機側に向かって傾斜して形成される第1空気供給手段と、ガスタービンのローター軸とほぼ直交するように形成される第2空気供給手段とを備える。これによって、車室ケーシングの全体にわたって、温度の偏りを抑制できるので、少ないエネルギーでキャットバックを効果的に抑制できる。なお、この実施形態においては、車室の上部側から車室内へ空気を放出するが、車室の下部側、すなわち燃焼器の下部側から車室内へ空気を放出してもよい。
(実施形態2)
実施形態2は、車室内壁面に沿って空気を流す空気層形成手段を備える点に特徴がある。次の説明においては、実施形態1と同一の構成には同一の符号を付する。図5は、実施形態2に係るガスタービンの車室部分を示す一部断面図である。図6は、図5の矢印D方向から車室内を見た説明図である。
図5、図6に示すように、このガスタービン1aは、車室5内へ空気を放出する第1空気供給手段(以下第1空気供給通路)11と、第2空気供給手段(以下第2空気供給通路)12とを、車室5の上部U側に備える。図5に示すように、第1空気供給通路11は、通路の形成される方向(通路軸方向)が、ガスタービン1のローター軸9に対して傾斜している。そして、第1空気供給通路11は、車室ケーシング5Cの外側から内側に向かって、圧縮機3側に向かって形成される。
一方、第2空気供給通路12は、通路の形成される方向(通路軸方向)が、ガスタービン1のローター軸9とほぼ直交するように形成される。なお、図4に示すように、第1及び第2空気供給通路11、12は、通路の形成される方向(通路軸方向)が、前記ローター軸9の回転中心軸Zに向かうように形成される。
図5、図6に示すように、第1空気供給通路11が車室5内へ開口する部分には、空気層形成手段である第1ノズルブロック13が設けられている。また、第2空気供給通路12が車室5内へ開口する部分には、空気層形成手段である第2ノズルブロック14が設けられている。ここで、第1空気供給通路11が車室5内へ開口する部分は、第2空気供給通路12が車室5内へ開口する部分よりも圧縮機3側である。これによって、第1ノズルブロック13と第2ノズルブロック14とを、ガスタービンのローター軸9と平行な方向に対して、ずらして配置することができる。
その結果、車室5の上部U側における内壁面(上部側車室内壁面)5wtに沿って第1、第2ノズルブロック13、14から放出される空気A(図5中の矢印I)は、上部側車室内壁面5wtの広い範囲を流れる。その結果、車室ケーシング5Cの温度分布をより小さくして、キャットバック現象をより効果的に抑制できる。
図7−1、図7−2は、実施形態2に係るガスタービンが備える空気層形成手段を示す説明図である。図8は、実施形態2に係るガスタービンの車室内から空気層形成手段を見た状態を示す説明図である。図8は、紙面上側が圧縮機3側である。図7−1、図8に示すように、第1ノズルブロック13は、略コップ形状の構造体である。第1ノズルブロック13の外周部には、圧縮機3側に圧縮機側空気放出口13hcが開口し、また、タービン7側にタービン側空気放出口13htが開口する。
第1ノズルブロック13は、第1空気供給通路11を流れる空気の流れ方向を変更して、上部側車室内壁面5wtに沿って、圧縮機3側とタービン7側とに放出する。すなわち、空気Aは、タービン7の回転中心軸と平行な方向に放出される。車室ケーシング5Cの上部が、その下部に対してタービン7の回転中心軸と平行な方向に相対的に長くなることによってキャットバック現象が発生する。空気Aをタービン7の回転中心軸と平行な方向に放出することで、車室ケーシング5Cの下部に対して相対的に長くなる部分を効率よく冷却できるので、少ないエネルギーでキャットバック現象を効果的に抑制できる。
図7−2、図8に示すように、第2ノズルブロック14は、略コップ形状の構造体である。第2ノズルブロック14には、壁面側空気放出口14hが開口している。そして、第2空気供給通路12を流れる空気Aの流れ方向を変更して、上部側車室内壁面5wtに沿って放出する。
また、図7−1、図7−2に示すように、第1及び第2ノズルブロック13、14には、車室5のローター軸9側に、空気放出口13o、14oが設けられている。実施形態2において、空気放出口13o、14oは、プラグ13p、14pで閉じられている。プラグ13p、14pを取り外すと、第1及び第2ノズルブロック13、14は、第1及び第2空気供給通路11、12から供給される空気Aの流れ方向を変更しないで、車室5のローター軸9側へ向かって放出することもできる。
このような構成により、実施形態2に係るガスタービン1aでは、第1及び第2ノズルブロック13、14によって、第1及び第2空気供給通路11、12から供給される空気Aを、上部側車室内壁面5wtに沿って流すことができる(図5の矢印I、図7−1、図7−2)。これによって、上部側車室内壁面5wtにおける熱伝達率を大きくすることができるので、実施形態1に係るガスタービン1(図3等参照)よりも効率的に上部側車室内壁面5wtを冷却できる。これによって、より少ないエネルギーでキャットバックを抑制できる。
すなわち、実施形態1に係るガスタービン1と同じ空気量を流す場合には、より早い時間で車室ケーシング5Cの上部U側と下部L側との温度差を低減できる。また、実施形態1に係るガスタービン1と同程度の冷却効果を得るためには、第1及び第2空気供給通路11、12から供給する空気量を、実施形態1に係るガスタービン1よりも低減することができる。その結果、より少ないエネルギーでキャットバックを抑制できる。
また、少なくともプラグ13pを除去して、少なくとも第1ノズルブロック13の空気放出口13oを開放し、第1ノズルブロック13から車室5のローター軸9側かつ圧縮機3側へ向かっても空気を放出してもよい。そして、圧縮機側空気放出口13hcや壁面側空気放出孔14h等と、空気放出口13o、14oとの空気放出割合を適切に設定することにより、上部側車室内壁面5wtの冷却効果と、圧縮機側車室内壁5wc近傍における空気の攪拌効果との両方を得ることができる。さらに、第1ノズルブロック13を用いず、第1空気供給通路11からは車室5内の圧縮機3側に向かって空気Aを放出して圧縮機側車室内壁5wc近傍の空気を攪拌するとともに、第2ノズルブロック14によって上部側車室内壁面5wtを冷却してもよい。このようにしても、効果的に車室5の温度分布を低減できる。
この実施形態に係るガスタービン1aでは、車室5の圧縮機3側の断面(図5の矢印Aで示す断面)において、車室5の上部Uと下部Lとの温度差(上下温度差)は、スピン冷却と比較して10℃程度低くできた。また、車室5のフランジ近傍における断面(図5の矢印Bで示す断面)では、スピン冷却と比較して、上下温度差を80℃程度低くできた。また、車室5のタービン側における断面(図5の矢印Cで示す断面)では、スピン冷却と比較して、上下温度差を100℃程度低くできた。
以上、実施形態2では、車室ケーシングの上部側車室内壁面5wtに沿って空気を流すことができる。これによって、上部側車室内壁面5wtにおける熱伝達率を大きくすることができ、効率的に車室ケーシングの上部側を冷却することができる。その結果、より効果的にキャットバックを抑制できるので、車室へ空気を供給するために要するエネルギーもより低減できる。なお、この実施形態においては、車室の上部側から車室内へ空気を放出するが、車室の下部側、すなわち燃焼器の下部側から車室内へ空気を放出してもよい。
(実施形態3)
実施形態3では、実施形態1及び実施形態2に係るガスタービンの運転停止後における空気供給制御を説明する。図9は、空気供給系の一例を示す概念図である。この空気供給系においては、ブロアやファン、圧縮機等の送風手段から吐出される空気の吐出量を調整することによって、ガスタービン1や1aの車室5内に送り込む空気の量を調整する。
図9に示す空気供給系は、モータ24により駆動されるブロア25により、第1及び第2空気供給通路11、12へ空気Aを供給する。そして、ガスタービン1あるいはガスタービン1aの車室5内へ空気Aを送り込む。ブロア25にはエアクリーナ26が取り付けられており、エアクリーナ26によって塵や埃が取り除かれた空気Aは、ブロア25から送り出される。
ブロア25にはエアクリーナ26が取り付けられており、エアクリーナ26によって塵や埃が取り除かれた空気Aは、ブロア25から送り出される。ブロア25から送り出された空気Aは、調整弁27、遮断弁28を通って第1及び第2空気供給通路11、12へ送られる。そして、第1及び第2空気供給通路11、12から車室5内へ放出される。ブロア25から送り出される空気の流量は、この実施形態に係る空気供給制御装置20が、インバータ23を介してブロア25を駆動するモータ24を制御することによって調整される。
ここで、空気供給制御装置20は、処理部21と記憶部22とによって構成される。処理部21は、メモリ及びCPUにより構成されている。処理部21は、この実施形態に係る空気供給方法のコンピュータプログラム及び取得したデータ等に基づき、処理部21が前記コンピュータプログラムを処理部21に組み込まれたメモリに読み込んで演算する。その際に処理部21は、適宜記憶部22へ演算途中の数値を格納し、また格納した数値を取り出して演算を進める。なお、この処理部21は、前記コンピュータプログラムの代わりに専用のハードウェアを用いて構成してもよい。
記憶部22には、この実施形態に係る空気供給方法のコンピュータプログラム等が格納されている。ここで、記憶部22は、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、又はフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ(CD−ROM等のような読み出しのみが可能な記憶媒体)や、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成することができる。
また、上記コンピュータプログラムは、コンピュータシステムにすでに記録されているコンピュータプログラムとの組み合わせによって、この実施形態に係る空気供給方法を実現できるものであってもよい。また、処理部21の機能を実現するためのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、この実施形態に係る空気供給方法を実行してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器などのハードウェアを含むものとする。
第1及び第2空気供給通路11、12へ供給される空気Aの流量は、調整弁27で制御される。遮断弁28は、通常開放されており、第1及び第2空気供給通路11、12へ供給する空気Aを停止するときに閉じる。また、ドレン弁29により、車室5内の不要な空気Aを大気中へ放出する。調整弁27、遮断弁28及びドレン弁29は、この実施形態に係る空気供給制御装置20によって制御される。
空気供給制御装置20は、処理部21と、記憶部22とを含んで構成される。処理部21には、車室ケーシング5Cの上部Uに取り付けられる上部温度計40、車室ケーシング5Cの下部Lに取り付けられる下部温度計41、及びガスタービン1の機関回転数NEを取得する回転数計42が接続されている。また、記憶部22には、この実施形態に係る空気供給制御を実行するためのコンピュータプログラムが格納されている。処理部21は、記憶部22に格納されている前記コンピュータプログラム及び前記上部温度計40等から取得した情報に基づいて、調整弁27等の動作やインバータ23の出力値を制御する。
次に、空気供給系の他の例を説明する。図10は、空気供給系の他の例を示す概念図である。この空気供給系においては、ガスタービン1や1aの車室5内に送り込まれる空気の量は、ブロアやファン、圧縮機等の送風手段と、車室5との間に設けた空気量調整手段によって、ガスタービン1や1aの車室5内に送り込む空気の量を調整する。図10に示す空気供給系は、モータ24により駆動されるブロア25により、第1及び第2空気供給通路11、12へ空気Aを供給する。そして、ガスタービン1あるいはガスタービン1aの車室5内へ空気Aを送り込む。
ブロア25から送り出された空気Aは、流量調整弁31、遮断弁33を通って第1及び第2空気供給通路11、12へ送られる。そして、第1及び第2空気供給通路11、12から車室5内へ放出される。ブロア25から送り出され、車室5へ供給される空気の量は、この実施形態に係る空気供給制御装置20が、空気量調整手段である流量調整弁31の開度を制御することによって調整される。
流量調整弁31は、第1及び第2空気供給通路11、12へ供給する空気Aの圧力を調整する。遮断弁33は通常開放されており、第1及び第2空気供給通路11、12へ供給する空気Aを停止するときに閉じられる。また、ドレン弁32により、車室5内の不要な空気Aを大気中へ放出する。上記空気供給制御装置20が備える処理部21は、記憶部22に格納されているコンピュータプログラム及び上部温度計40等から取得した情報に基づいて、流量調整弁31等の動作を制御する。なお、空気供給制御装置20の構成は上記の通りなので、説明を省略する。次に、実施形態3に係る空気供給制御方法について説明する。
図11は、実施形態3に係る空気供給制御方法の手順を示すフローチャートである。この空気供給制御方法は、実施形態1に係るガスタービン1、実施形態2に係るガスタービン1a、実施形態3の図9、図10で説明した空気供給系いずれに対しても適用できる。この空気供給制御方法は、ガスタービン1、1aの運転が停止する際に実行される。
ガスタービン1、1aの運転を停止するとき、すなわち、ガスタービン1、1aへの燃料供給が停止され、ガスタービン1、1aが出力を発生しなくなると、空気供給制御装置20は、実施形態3の空気供給制御を開始する。空気供給制御装置20の処理部21は、回転数計42からガスタービン1、1aの機関回転数NEを取得する(ステップS101)。このとき、ガスタービン1、1aは、出力を発生しないが運転中の慣性でローター軸9が回転を続ける。
処理部21は、取得した機関回転数NEと予め定めた空気供給開始回転数NEcとを比較して、NE≦NEcであるか否かを判定する(ステップS102)。NEcは、例えば100rpm〜200rpm程度に設定する。NE>Necである場合(ステップS102:No)、NE≦NEcとなるまで待機する。NE≦NEcである場合(ステップS102:Yes)、処理部21は、ガスタービン1、1aの車室5内へ、空気の供給を開始する(ステップS103)。
図9に示す空気供給系を用いる場合、NE≦NEcとなったら、処理部21は、例えば、ブロア25を駆動するとともに、調整弁27、遮断弁28を開き、ドレン弁29を閉じる。図10に示す空気供給系を用いる場合も、NE≦NEcとなったら、処理部21は、例えば、ブロア30を駆動するとともに、流量調整弁31、遮断弁33を開き、ドレン弁32を閉じる。なお、いずれの空気供給系であっても、第1空気供給通路11又は第2空気供給通路12のうち、少なくとも一方から車室5内へ空気を供給すればよい。
ガスタービンでは、ローター軸の回転数が低くなると、ケーシングの上下温度差が急激に大きくなるが、上述したように、ガスタービン1、1aのローター軸9が完全に停止する前に、車室5へ空気を供給すれば、早い時期からケーシングの上下温度差を小さく抑えることができる。これによって、キャットバック現象の発生をより効果的に抑制できるので、車室へ空気を供給するために要するエネルギーもより低減できる。
次に、処理部21は、上部及び下部温度計40、41からガスタービン1、1aのケーシングの上部Uにおける温度(上部温度)TU及び下部Lにおける温度TL(下部温度)を取得する(ステップS104)。次に処理部21は、上部温度TUと下部温度TLとの差(上下温度差)ΔT(=TU−TL)を算出し、予め定めた所定の基準温度差ΔTcと比較する。所定の基準温度差ΔTcは、例えば、10℃〜20℃程度とすることができる。
ΔT≧ΔTcである場合(ステップS105:Yes)、処理部21は、車室5内へ供給する空気の量を増加する(ステップS106)。そして、処理部21は、ΔT<ΔTcとなるまで、車室5内へ供給する空気の量を変化(増加)させる。なお、第1空気供給通路11又は第2空気供給通路12のうち少なくとも一方から車室5内へ供給される空気の量を変化(増加)すればよい。
このように、上下温度差ΔTを予め定めた所定範囲(すなわち予め定めた所定の基準温度差ΔTc)内に抑えるようにフィードバック制御するので、キャットバック現象を効果的に抑制できる。また、運転環境の変化やガスタービン停止時における初期温度、あるいは車室内の空気温度低下等によって必要な空気供給量が変化するが、この制御方法によれば、キャットバック現象の抑制に必要な空気供給量に対応できる。
その結果、より確実かつ迅速にキャットバック現象を抑制して、車室へ空気を供給するために要するエネルギー消費も低減できる。また、キャットバック現象を抑制するために必要十分な量の空気を供給することにより、過剰な空気を供給することが回避できるので、空気供給に要するエネルギーも低減できる。
なお、車室5内へ供給する空気の量を増加させる際には、第1空気供給通路11と第2空気供給通路12との空気供給量に差を設けてもよい。また、実施形態2に係るガスタービン1aのように、車室内壁面近傍に空気の層を形成する場合には、空気の層を形成する方向によって、空気供給量を異ならせてもよい。このときには、圧縮機3側(図3、図5のA)と車室中央部(図3、図5のB)、タービン7側(図3、図5のC)とでケーシングの上下温度を取得し、その測定結果に基づいて空気供給量に差を設けてもよい。このようにすれば、より効率的に空気を利用して、より迅速に上下温度差ΔTを所定の基準温度差ΔTc内に収めることができる。
ΔT<ΔTcである場合(ステップS105:No)、車室5に供給する空気の量をそれまでよりも少なくしても、上下温度差ΔTが所定の基準温度差ΔTcに収まる可能性がある。このため、処理部21は、インバータ23(図9)又は流量調整弁31(図10)を調整して、車室5に供給する空気の量を減少させる(ステップS107)。これによって、空気供給に要するエネルギーを低減できる。なお、ステップS107は設けなくてもよい。
次に、処理部21は、取得した上部温度TUと下部温度TLとが、いずれも停止時における温度Tm以下であるか否かを判定する(ステップS108)。前記Tmは、例えば、室温+α℃のように設定できる。上部温度TU又は下部温度TLの少なくとも一方がTmよりも高い場合には(ステップS108:No)、上部温度TU及び下部温度TLの両方がTm以下になるまで、ステップS104、ステップS105を繰り返す。
上部温度TUと下部温度TLとの両方がTm以下になったら(ステップS108:Yes)、処理部21は、上部側における車室内の空気温度TWU及び下部側における車室内の空気温度TWLを取得する(ステップS109)。そして、処理部21は、TWU及びTWLが、予め定めた規定の車室内空気温度Tma以下であるか否かを判定する(ステップS110)。TWU又はTWLの少なくとも一方がTmaよりも高い場合には(ステップS110:No)、TWU及びTWLの両方がTm以下になるまで、ステップS104、ステップS105等を繰り返す。TWU及びTWLの両方がTm以下になったら(ステップS110:Yes)、この制御は終了する。
以上、実施形態3では、ガスタービンのケーシングの上部と下部とにおける温度差を所定の範囲に抑えるようにフィードバック制御するようにしたので、キャットバック現象を効果的に抑制できる。また、運転環境変化やガスタービン停止時における初期温度、あるいは車室内の空気温度低下等によって必要な空気供給量が変化した場合でも、必要な空気供給量に対応できる。その結果、より確実にキャットバック現象を抑制でき、また、過剰な空気を供給することも回避できるので、空気供給に要するエネルギーも低減できる。さらに、過剰な空気を供給することにより、車室の上部が車室の下部に対して相対的に縮むことも抑制できる。
以上のように、本発明に係るガスタービン及び空気供給制御方法、並びに空気供給制御用コンピュータプログラムは、ガスタービンを停止させるときに有用であり、特に、いわゆるキャットバック現象を抑制しつつ、エネルギー消費を低減することに適している。
ガスタービンを示す説明図である。 いわゆるキャットバック現象を示す説明図である。 実施形態1に係るガスタービンの車室部分を示す一部断面図である。 図3の矢印D方向から車室内を見た説明図である。 実施形態2に係るガスタービンの車室部分を示す一部断面図である。 図5の矢印D方向から車室内を見た説明図である。 実施形態2に係るガスタービンが備える空気層形成手段を示す説明図である。 実施形態2に係るガスタービンが備える空気層形成手段を示す説明図である。 実施形態2に係るガスタービンの車室内から空気層形成手段を見た状態を示す説明図である。 空気供給系の一例を示す概念図である。 空気供給系の他の例を示す概念図である。 実施形態3に係る空気供給制御方法の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1、1a ガスタービン
3 圧縮機
4 燃焼器
5 車室
5C 車室ケーシング
5wt 上部側車室内壁面
5wc 圧縮機側車室内壁
7 タービン
9 ローター軸
11 第1空気供給通路
12 第2空気供給通路
13 第1ノズルブロック
13hc 圧縮機側空気放出口
13ht タービン側空気放出口
14 第2ノズルブロック
14h 壁面側空気放出孔
20 空気供給制御装置
21 処理部
22 記憶部
23 インバータ
24 モータ
25、30 ブロア
31 流量調整弁
40 上部温度計
41 下部温度計
42 回転数計

Claims (8)

  1. 燃料と、圧縮機で圧縮された空気とを燃焼させて発生した燃焼ガスをタービンに噴射する燃焼器を格納する車室と、
    前記車室の鉛直方向上部に設けられ、前記車室の内部の前記圧縮機側に向かって空気を放出する第1空気供給手段と、
    前記車室の鉛直方向上部に設けられ、前記車室の内部であって、前記第1空気供給手段とは異なる方向に空気を放出する第2空気供給手段と、
    を備えることを特徴とするガスタービン。
  2. 前記第2空気供給手段は、前記車室の鉛直方向下部に向かって空気を放出することを特徴とする請求項1に記載のガスタービン。
  3. 前記第1空気供給手段は、複数備えられる前記燃焼の間に向かって空気を放出することを特徴とする請求項1又は2に記載のガスタービン。
  4. 前記ガスタービンの運転停止後、前記ガスタービンの機関回転数が予め定めた所定の回転数よりも小さくなった場合には、
    前記第1空気供給手段又は前記第2空気供給手段のうち少なくとも一方は、前記車室に空気を放出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスタービン。
  5. 前記第1空気供給手段又は前記第2空気供給手段のうち少なくとも一方から前記車室に放出される空気の量は、
    前記車室の鉛直方向上部における前記車室の温度と、前記車室の鉛直方向下部における前記車室の温度とに基づいて変化することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のガスタービン。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のガスタービンの運転停止後に、前記燃焼器を格納する前記車室へ空気を供給するにあたり、
    前記車室の鉛直方向上部の温度と、前記車室の鉛直方向下部の温度とを取得する手順と、
    前記車室の鉛直方向上部の温度と、前記車室の鉛直方向下部の温度との差を求める手順と、
    前記車室の鉛直方向上部の温度と、前記車室の鉛直方向下部の温度との差が、予め定めた所定範囲内となるように、前記車室へ放出する空気の量を調整する手順と、
    調整された空気の量で、前記第1空気供給手段又は前記第2空気供給手段の少なくとも一方から、前記車室内へ空気を放出する手順と、
    を含むことを特徴とする空気供給制御方法。
  7. 前記ガスタービンの機関回転数が予め定めた所定の回転数よりも小さくなった後に、前記車室へ空気を放出することを特徴とする請求項6に記載の空気供給制御方法。
  8. 請求項6又は7に記載の空気供給制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする空気供給制御用コンピュータプログラム。
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