JP4523628B2 - 無線端末、並びに無線端末管理システム - Google Patents
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Description
無線端末が使用できない状態とする方法として、この無線端末の識別番号を使用できないように、無線端末の管理を行う管理サーバにおいて設定することがある。
しかしながら、管理サーバにおいて、無線端末に対する機能停止の操作や、その識別番号の管理業務等が、管理側の負担となっている。
このため、妨害電波を発生することとなり、正規に使用している無線端末がアクセスチャネルを使用することができなくなり、ネットワークに支障が生じることになる。
したがって、比較的長期の契約期間において、何らかのイベントを契機として、1回だけ(または、有限の少数回)の通信を行うことが可能で、利用料金は前払いで通信回数に対応した少額とするような通信サービスを実現することが出来る。
ここで、「何らかのイベント」とは、滅多に起こらないイベントであり、かつ、それが起きた時に確実に遠隔地へ通知したいニーズのあるイベント(例えば、交通事故など)である。
従来は、そのような場合、センサを備えた通信端末を監視対象物に付加し、月々の通信サービス利用料金を支払うのが通常であり高コストであった。
以下、本発明の第1の実施形態による無線端末を図面を参照して説明する。図1は同実施形態による無線端末の構成例を示すブロック図である。
本実施形態の無線端末は内部にバッテリを有するものであり、アクティブ型の無線ICタグなどを含む。
図1において、本実施形態の無線端末50は、スイッチ51及び負荷部52からなる動作停止部60と、制御部53と、送受信部54と、バッテリ55と、アンテナ56とを有している。
制御部53は、無線端末50における各部を制御し、上記送受信部54から停波信号が入力されると制御信号スイッチ51に対し、制御信号s1及びs2を出力して動作停止部60を動作させる。
動作停止部60は、制御部53から発信停止とする制御を行う制御信号s1及びs2を入力すると、スイッチ51をオン状態とし、負荷部52(例えば、抵抗)を介してバッテリ55の+端子を接地させて、強制的に電力を消費することにより、バッテリ55に蓄積された電力を消耗(電荷を放電)させて、バッテリ55の電源電圧を無線端末50が電波を発信できない電圧未満まで低下させる。
また、上述した放電処理により、バッテリ55の電源電圧が低下した際、制御信号s1及びs2を出力する制御部53が動作しなくなった状態においても、スイッチ51をオン状態を維持する必要がある。
すなわち、ある程度バッテリ55の電源電圧が低下した時点において、スイッチ51がオフ状態となり、放電電流が流れなくなった後、バッテリ55の電源電圧がある程度回復することにより、無線端末50の各部が再動作することがあるため、バッテリ55の電源電圧を無線端末50が電波を発信できない電圧未満まで低下させる必要がある。
この図において、動作停止部60は、インバータIV1、IV2、IV3及びIV4、トランジスタMN1、トランジスタMP1、抵抗RLから構成されている。
ここで、トランジスタMN1はnチャネル型MOSトランジスタであり、トランジスタMP1はpチャネルMOSトランジスタである。
ここで、動作停止部60において、インバータIV1、IV2、IV3及びIV4、トランジスタMN1は放電維持回路61を形成し、トランジスタMP1にてバッテリ55の電源電圧をトランジスタMP1の閾値電圧程度まで低下させている。バッテリ55は、無線端末50内の全ての部に対して駆動電力を供給している。
インバータIV4は、入力端子に制御信号s2が入力されており、出力端子が接続点p2へ接続され、入力された制御信号s2を反転して接続点p2へ出力する。
トランジスタMN1は、ドレインが接続点p2に接続され、ゲートが接続点p1に接続され、ソースが接続点p3に接続されている。ここで、ドレインとソースとにて定義しているが接続としてはいずれでもかまわない。
インバータIV2は、入力端子が接続点c1に接続され、出力端子が接続点p3に接続され、入力端子に入力された信号を反転して接続点p3に出力する。
ここで、図2から判るように、インバータIV1及びIV2は、互いの出力端子が互いの入力端子に接続される帰還構成となりラッチ62を形成しており、接続点p3がラッチ62の入力端子となり、接続点c1が出力端子となる。入力端子に入力された論理値がラッチされ、入力された論理値の反転した値が出力端子から出力される。
抵抗RLは、一端がバッテリの+端子に接続され、他端がトランジスタMP1のソースに接続されている。
トランジスタMP1は、ゲートが接続点c1に接続され、ドレインがバッテリの−端子(接地点)に接続されている。
時刻t0において、制御部53は、無線端末50に電源が投入されたことを検出し、ラッチ62を初期化するため、制御信号s1を「L」レベルで、制御信号s2を「H」レベルにて出力する。
これにより、インバータIV3がトランジスタMN1のゲートに「H」レベルを出力し、インバータIV4がトランジスタMN1のドレインに「L」レベルを出力するため、このトランジスタMN1を介して、ラッチ62の入力端子に「L」レベルの信号が出力されて、このデータがラッチされ、出力端子からは「H」レベルの信号が出力される。
この結果、ラッチ62は入力端子が「L」レベルであり、出力端子が「H」レベルの状態に初期化される。
したがって、トランジスタMP1はゲートに「H」レベルの信号が入力されているため、オフ状態となり、抵抗RLに流れる電流iRL(図ではIRL)が0Aとなり放電処理を行わない状態に初期化されることとなる。
これにより、図2の放電維持回路61において、ラッチ62の出力は常に「H」レベルの固定され、トランジスタMP1は、接続端子c1にゲートが接続されているため、ゲートに「H」レベルが入力されてオフ状態が継続され、抵抗RLに流れる電流iRLが0Aの状態が続くこととなる。
そして、制御部53は、停波信号を受信したことを検出すると、制御信号s2を「H」レベルから「L」レベルに変化させる。
インバータIV4は、入力端子に「L」レベルの信号が入力されるため、出力端子から「H」レベルの信号を出力する。
これにより、ラッチ62は、トランジスタMN1を介して入力端子に「H」レベルが入力され、出力端子から「L」レベルの信号を出力する。
このため、トランジスタMP1は、ゲートに「L」レベルが入力されオン状態となり、抵抗RLを介して、バッテリ16の+端子と−端子との間にて放電電流iRLを流す。この結果、バッテリ16からの電荷の放電が開始される。
これにより、インバータIV3は、入力端子に「H」レベルが入力されるため、出力端子から「L」レベルを出力し、トランジスタMN1をオフ状態とする。
この結果、トランジスタMN1からラッチ62に対して、新たなデータが入力することが無くなるため、すなわち制御信号s2の論理値によらずに、ラッチ62に記憶された論理値の状態は不可逆的に固定されることとなり、ラッチ62は入力端子が「H」レベルであり、出力端子が「L」レベルとして維持され、バッテリ16の放電状態が継続されることになる。
ここで、電源電圧が低下したとしても、インバータIV3及びインバータIV1の出力は「L」レベルの状態となっており、トランジスタMN1及びMP1の各ゲート電圧が「L」レベルの論理値に固定されることとなり、トランジスタMP1のオン状態は維持されることとなり、放電電流iRLは流れ続ける。
そして、バッテリ16の電圧が上昇したとしても、実質的にトランジスタMP1のゲートには「L」レベルの信号が入力されているため、すぐに放電され、電波を発信する電圧まで上昇することは無い。
これにより、バッテリ16の電源電圧はトランジスタMP1の閾値電圧程度に低下するため、バッテリ16は電波を発信する電力を送受信部54に供給することが不可能であり、電波の発信が不可能な状態を不可逆的に固定化することができる。
また、本実施形態においては、停波信号を送受信部54を介して無線端末管理サーバ等から送信されてくるとして説明したが、無線端末50に制御端子を設けて、この制御端子から停波信号を制御部53に入力するように構成しても良い。
以下、本発明の第2の実施形態による無線端末を図面を参照して説明する。図4は同実施形態による無線端末の構成例を示すブロック図である。
本実施形態の無線端末は第1の実施形態と同様に内部にバッテリを有するものであり、アクティブ型の無線ICタグなどを含む。
図4の第2の実施形態にいおいて、第1の実施形態と同様な構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。以下、第2の実施形態による無線端末50が第1の実施形態と異なる構成及び動作のみを説明する。
本実施形態の無線端末50は、第1の動作停止部60に替え、動作停止部63が設けられている。この動作停止部63は、スイッチ58とヒューズ57とが直列に、バッテリ55の+端子と−端子との間に介挿されて設けられている。ここで、スイッチ58とヒューズ57との接続点をp5とする。
例えば、図4に示すように、使用可能状態における通常使用の場合、スイッチ58がオフ状態であり、ヒューズ57は切断されておらず、スイッチ58とヒューズ57との接続点p5から出力される制御信号a2は論理値として、バッテリ55の−端子にヒューズ57を介して接続されているため「L」レベルである。
この接続点p5は送受信部54の動作停止端子に接続されているため、この動作停止端子に「H」レベルが入力されると送受信部54は停止状態となるので、「L」レベルが入力されている際、通常動作を行う。
そして、制御部53は、停波信号が入力されたことを検出すると、制御信号a1をスイッチ58へ出力する。
これにより、スイッチ58がオン状態(低抵抗)となり、スイッチ58を介してヒューズ57にバッテリ55から電流が流れる。
一旦、ヒューズ57を切断すると、スイッチ58がオフ状態において端子間が絶縁状態となるのではなく、高抵抗値であると開放された端子が、電位を有する端子と同様の電位となるため、接続点p5は「H」レベルの論理値に固定される。すなわち、動作停止端子に「H」レベルの論理値の信号が不可逆的に印加されることとなり、送受信部54は動作を停止し、発信処理を行わない停波状態となる。
したがって、使用可能な状態における通常動作の場合、制御部53は、制御信号a1を「H」レベルにて出力している。
一方、停波信号が入力されて、無線端末50を使用不可能な状態とする際、制御部53は、制御信号a1を「H」レベルから「L」レベルに変化させる。
そして、ヒューズ57が溶断し、接続点p5はp型トランジスタMP2のドレインに接続されているのみである。MOSトランジスタの場合、オフ状態においても完全に絶縁状態となるわけではなく、高抵抗状態となるため、p型トランジスタMP2がオフ状態及びオン状態にかかわらず、接続点p5は「H」レベルの論理値に不可逆的に固定されることとなる。
また、本実施形態においては、停波信号を送受信部54を介して無線端末管理サーバ等から送信されてくるとして説明したが、無線端末50に制御端子を設けて、この制御端子から停波信号を制御部53に入力するように構成しても良い。
図6は、本発明の第3の実施形態による無線端末管理システムの一例としての端末遠隔制御システムの構成例を示す図である。
図6において、端末遠隔制御システムは、登録管理システム101と、中継ノード201、201Aとを有する端末遠隔制御装置1を主要な要素として構成される。
登録管理システム101は保守端末11と接続されており、保守端末11から登録管理システム101に対し、端末遠隔制御情報(端末301に対する遠隔制御の内容を示す遠隔制御コードを含む情報)111を予め登録するように構成されている。また、登録管理システム101は、中継ノード201と専用回線または通信ネッワークを介して接続されている。上記端末301は、端末識別情報311を記憶する記憶部を有する以外、第1及び第2の実施形態に記載した無線端末50と同様である。
また、中継ノード201Aは、中継ノード201、GWノード23、24、およびインターネットGW31と専用回線または通信ネッワークを介して接続されている。インターネットGW31は、中継ノード201Aとインターネット32とを通信接続するためのゲートウェイであり、インターネット32には、PC(パーソナルコンピュータ)端末41、42が接続されている。
中継ノード201Aは、中継ノード201と同様に、端末301と無線により直接通信接続することができると共に、GWノード23、24を介して、端末301と無線により通信接続できるように構成されている。そして、中継ノード201と同様に、登録管理システム101と端末301との間の通信を中継すると共に、端末301とPC(パーソナルコンピュータ)端末41、42との通信を中継する。
中継ノード201、201Aは、端末301の遠隔制御が必要と判断した場合、端末301に対して端末の動作停止などの端末遠隔制御情報111を制御メッセージとして送信する。
すなわち、従来技術の端末遠隔制御装置においては、端末を遠隔制御するために、端末の位置を常に管理し、端末の位置に該当する中継ノードを介して端末遠隔制御情報を端末に送信していた。これに対して、本発明の遠隔制御装置では、端末からの端末識別情報を受信した中継ノードを介して、端末遠隔制御情報を端末に送信すればよいため、常に、端末の位置情報を管理する必要がなくなる。
図7に示す登録管理システム101において、主制御部102は、CPU、RAM等を含み、登録管理システム101内の各部を統括して制御する制御部である。I/F(インタフェース)部103は、保守端末11を接続するためのインタフェースである。通信インタフェース104は、通信ネッワークまたは専用回線により、中継ノード201と通信接続するためのインタフェースである。
認証部106は、端末301から中継ノード201を経由して受信した端末認証要求に含まれる端末識別情報(端末ID)、端末認証鍵(認証データ)を基に、当該端末301の認証を行を行い、端末認証応答を中継ノード201に送信するための処理部である。この認証部106は、端末IDに関連付けされた端末認証鍵(認証データ)121の情報が予め記憶された認証データ記憶部120を参照することにより認証を実行する。または、認証サーバ(図示せず)に問い合わせることにより認証処理を実行する。
中継ノード識別情報登録部108は、端末301から端末識別情報を受信した中継ノードを識別する中継ノード識別情報(位置情報)を中継ノード識別情報記憶部130に記憶するための処理部である。
端末遠隔制御情報記憶部110には、端末識別情報(端末ID)に関連付けて(対応して)端末遠隔制御情報111が記憶されている。なお、端末遠隔制御情報111の例については後述する。また、認証データ記憶部120には、端末識別情報(端末ID)に関連付けされた端末認証鍵(認証データ)121が記憶されている。中継ノード識別情報記憶部130は、端末301から端末識別情報を受信した中継ノードを識別するための中継ノード識別情報(位置情報)を記憶する記憶部(位置登録データベース)である。
停波処理部150は、予め設定された周期にて、内部に有する時計部の示す日時と、上記使用期限とを比較し、時計部の日時が使用期限に記載された日時を超えた場合、サービス契約が期限切れとなったとし、端末遠隔制御情報記憶部110における対応する端末遠隔制御情報111の遠隔制御コードのビット‘2’を、「完全停波」なしを示す‘1’から、「完全停波」を示す‘0’に書き換え、(遠隔制御コードの詳細については後述)るとともに、「完全停波」とした端末301の端末IDとこの端末IDに対応した端末認証鍵121を認証データ記憶部120から削除する。
このとき、停波処理部150は、通信回数162と上記通信可能回数とが一致している場合、サービス契約が期限切れとなったとし、端末遠隔制御情報記憶部110における対応する端末遠隔制御情報111の遠隔制御コードのビット‘2’を、「完全停波」なしを示す‘1’から、「完全停波」を示す‘0’に書き換えるとともに、「完全停波」とした端末301の端末IDとこの端末IDに対応した端末認証鍵121を認証データ記憶部120から削除する。
通信インタフェース203は、通信ネッワークまたは専用回線により、登録管理システム101、GWノード21、およびインターネットGW31と通信接続するためのインタフェースである。
端末遠隔制御情報受信部205は、端末識別情報問い合わせ部204が送信した端末識別情報に応じた端末遠隔制御情報を、登録管理システム101から受信する処理部である。
端末遠隔制御情報送信部206は、端末遠隔制御情報受信部205が受信した端末遠隔制御情報を、端末301に送信する処理部である。
記憶部210には、端末301に送信した遠隔制御コード211、およびそれらの履歴情報が記憶される。また、中継ノード自身の位置情報212も記憶されている。
端末301内の主制御部302は、CPU、RAM等を含み、端末301内の各部を統括して制御する処理部である。
バッテリ50は端末301内の各部に対して駆動電力を供給するものである。動作停止部60あるいは63は、第1あるいは第2の実施形態における動作停止部60及び63と同様の構成であり、端末301の停波処理を行う。
端末送信部303は、端末認証要求を中継ノード201を介して登録管理システム101に送信するための処理部である。この端末認証要求には端末識別情報(端末ID)および端末認証鍵(認証データ)の情報が含まれる。
端末受信部304は、端末遠隔制御情報を中継ノード201から受信する処理部である。
遠隔制御部305は、端末受信部304が中継ノード201から受信した端末遠隔制御情報に基づいて端末を遠隔制御する処理部である。
すなわち、端末受信部304は、アンテナを介して入力した信号を主制御部302へ送信する。
そして、主制御部302は、受信した信号が端末遠隔制御情報であることを検出すると、この端末遠隔制御情報を遠隔制御部305へ出力する。
これにより、遠隔制御部305は、入力された端末遠隔制御情報の遠隔制御コードと、記憶部310に記憶されている遠隔制御コード313とを比較し、いずれの遠隔制御を行うかを検出する。
動作停止部60または63は、それぞれ第1及び第2の実施形態にてすでに説明した停波処理を、端末301に対して行う。
図1及び図4の送受信部54は上記端末送信部303及び端末受信部304の組合せを示している。
また、端末301の記憶部310には、端末識別情報(端末ID)311や、端末認証鍵312や、中継ノード201から受信した遠隔制御コード313等が記憶されている。
図8に示す例は、端末遠隔制御情報を、端末識別情報である端末IDと、該端末の正当性を認証するための端末認証鍵(暗証キー)、遠隔制御コードとを含んでいる。
この例では、遠隔制御コードを16ビットで構成した例である。
遠隔制御コードのビット‘0’(bit0)は「利用停止」を示す情報であり、契約上の一時的な制限(支払い遅延、通信回数リミット越えなど)により、端末からの自律的なデータ送信を一時的に停止させる。なお、‘0’で利用停止なし、‘1’で利用停止ありとなる。
ビット‘2’は、「完全停波」を示す情報であり、サービス契約が期限切れとなった端末の機能を完全に停止する。‘0’で完全停波ありであり、‘1’で完全停波なしである。
ビット‘3’は、「間欠受信間隔変更」を示す情報であり、端末の間欠受信間隔(端末がWakeupする周期)を変更する。‘0’で、間欠受信間隔変更なしであり、‘1’で、間欠受信間隔変更ありである。
ビット‘4−7’は、システムにおいて予約されたものである。
ビット‘8−15’は、「間欠受信間隔」の変更値を示す情報であり、端末の間欠受信間隔(端末がWakeupする周期)を制御する。
図9を参照して、最初に、保守端末11から登録管理システム101に制御情報登録要求を送信する(ステップS101)。この制御情報登録要求には、登録対象となる端末301の端末識別情報である端末IDと、制御内容を示す遠隔制御コードが含まれる。
登録管理システム101は、保守端末11から受信した制御情報登録要求に応じて、制御情報登録応答を返信する(ステップS102)。この制御情報登録応答には、登録結果として、OK(登録可)またはNG(登録不可)の情報が含まれる。
登録管理システム101は、登録可(OK)の場合は、端末IDと遠隔制御コードを端末遠隔制御情報として端末遠隔制御情報記憶部110に記憶する(ステップS103)。
上記処理手順により、保守端末11により、端末遠隔制御情報記憶部110に、端末301に対する端末遠隔制御情報を登録することができる。
端末301は、データ送信要求が発生すると(ステップS201)、中継ノード201に対して、端末認証要求が送信される(ステップS202)。この端末認証要求には、端末ID(端末識別情報)、該端末の正当性を認証するための端末認証鍵(認証データ)が含まれる。
そして、中継ノード201は、登録管理システム101から受信した端末認証応答を基に、端末301に対して端末認証応答を送信する(ステップS205)。端末301に送信される端末認証応答には、端末IDと、認証結果(OK/NG)の情報が含まれる。
端末301から通信受付要求を受信すると、中継ノード201は、この端末301の端末IDを基に、この端末301に遠隔制御が必要かどうかを判定する(ステップS207)。この判定において、端末301に対する遠隔制御コードを記憶している場合には、当該端末301に対し、前回認証時に取得した遠隔制御コードとの差分を比較して制御処理の必要性を判定する。
上記端末制御要求を受信すると、端末301は、中継ノード201から受信した端末制御要求に含まれる遠隔制御コードを基に、制御処理を行う(ステップS209)。この制御処理において、遠隔制御部305は、前回認証時に取得した遠隔制御コードとの差分を比較して遠隔制御処理の必要性を判定し、必要と判定した場合に遠隔制御処理を行う。
中継ノード201は、端末301から端末制御応答を受信すると、通信受付応答を端末301に送信する(ステップS211)。この通信受付応答には端末ID、通信受付結果(OK/NG)の情報が含まれる。
その後、端末301は中継ノード201に対し、データ送信を行う(ステップS122)。この送信データには、端末IDの情報、および通信するデータ(センサ、アクチュエータ等の制御情報)が含まれる。
また、登録管理システム101において、停波処理部150は、上記送信データが入力されると、この送信データに含まれる端末IDに対応した通信回数を停波情報記憶部160から読み出し、この通信回数162をインクリメント(‘1’を加算)して、停波情報記憶部160に上書きして通信回数の書き換えを行う。
上述した処理において、端末301からGWノード21を介して中継ノードに対し、端末IDやデータ等の情報を送信する際、GWノード21は端末301からの無線通信を正常に受信した際、端末301に対してAck(ACKnowledgement)信号を発信する。
また、端末301は、送信した情報を送信した際に、一定期間内にAck信号が入力されない場合、再度、同一の情報を中継ノードに対して送信する。すなわち、端末301は、情報を送信した際、Ack信号が返送されるまで、同一の情報を送信し続けることとなる。
このとき、停波処理部150は、通信回数162と上記通信可能回数とが一致している場合、サービス契約が期限切れとなったとし、端末遠隔制御情報記憶部110における対応する端末遠隔制御情報111の遠隔制御コードのビット‘2’を、「完全停波」なしを示す‘1’から、「完全停波」を示す‘0’に書き換えるとともに、「完全停波」とした端末301の端末IDとこの端末IDに対応した端末認証鍵121を認証データ記憶部120から削除する。
また、登録管理システム101側では、常に端末301の位置を管理していなくても遠隔制御ができるようになる。このため、遠隔制御に伴う無線帯域の節約が可能となり、帯域が狭小(数万台の端末でシェア)な無線システムに有効である。
このヘルスチェック動作において、登録管理システム101は、予め設定された周期、例えば一ヶ月毎に、各端末301に端末識別情報311を返信させるヘルスチェック制御信号を送信する。
そして、端末301は、このヘルスチェック制御信号を受信すると、自身の端末識別情報311を含むヘルスチェック応答信号を、登録管理システム101に対して送信する。
登録管理システム101は、端末301からヘルスチェック応答信号から端末識別情報311を抽出し、この端末識別情報311に対応する端末301が正常に動作していることを確認する。
そして、登録管理システム101は、何度か上述した処理を行い、ヘルスチェック動作を予め設定した回数行った後、端末301からヘルスチェック応答信号が返信されない場合、その端末の使用者の端末に対して、端末301が異常状態にあることを示す通知を行う。
このとき、登録管理システム101における停波処理部150は、端末301からヘルスチェック制御信号を通信回数として積算しない。
Claims (5)
- 無線を介して通信を行う無線端末であり、
信号の発信及び停止制御信号を含む信号を受信する送受信手段と、
該送受信手段の動作を前記停止制御信号により停止させる動作停止手段と
を有し、
前記動作停止手段は、
無線端末を駆動する電極を供給するバッテリの+端子及び接地点間に負荷と直列に介挿されたスイッチと、
前記停止制御信号により前記スイッチをオン状態に不可逆的に設定する設定回路と
を有することを特徴とする無線端末。 - 前記設定回路が停止制御信号が入力されると前記スイッチをオン状態に固定するラッチ回路を有し、バッテリに蓄積された電荷の放電状態を維持することを特徴とする請求項1記載の無線端末。
- 無線を介して通信を行う無線端末であり、
信号の発信及び停止制御信号を含む信号を受信する送受信手段と、
該送受信手段の動作を前記停止制御信号により停止する、一定の論理出力に不可逆的に固定した停止信号を出力する動作停止手段と
を有し、
前記動作停止手段が、
電源端子に一方の端子が接続され、前記停止制御信号によりオンオフ制御される、オフ状態にて高抵抗値を有するスイッチと、
接地点と前記スイッチの他方の端子との間に介挿されたヒューズと、
を有し、
前記停止制御信号が入力され、スイッチをオン状態として電流を流しヒューズを溶断させ、前記他方の端子の電圧を不可逆的な論理出力として固定し、該論理出力により前記送受信手段の発信動作を停止させるものであり、
前記スイッチがMOSトランジスタであり、
ソース/ドレインのいずれか一方が電源端子に接続され、ソース/ドレインのいずれか他方がヒューズに接続され、ゲートに前記停止制御信号が入力される
ことを特徴とする無線端末。 - 無線端末と、該無線端末の使用の可否を管理する管理サーバとから構成される無線端末管理システムであり、
前記管理サーバが、
無線端末の使用を規定する条件が、各無線端末の識別情報に対応して記憶されているデータベースと、
前記無線端末から識別情報が入力されると、この識別情報を前記データベースから読み出し、該無線端末が使用を規定する条件を満たしているか否かの判定を行う判定部と、
条件を満たしていない場合、前記無線端末に対し、発信動作の停止を指示する停止制御信号を発信する停止制御部と
を有し、
前記無線端末が、
信号の発信及び停止制御信号を含む信号を受信する送受信手段と、
前記停止制御信号を入力する入力手段と、
該送受信手段の動作を前記停止制御信号により停止させる動作停止手段と
を有し、
前記動作停止手段が、
無線端末を駆動する電極を供給するバッテリの+端子及び接地点間に負荷と直列に介挿されたスイッチと、
前記停止制御信号により前記スイッチをオン状態に不可逆的に設定する設定回路と
を有することを特徴とする無線端末管理システム。 - 無線端末と、該無線端末の使用の可否を管理する管理サーバとから構成される無線端末管理システムであり、
前記管理サーバが、
無線端末の使用を規定する条件が、各無線端末の識別情報に対応して記憶されているデータベースと、
前記無線端末から識別情報が入力されると、この識別情報を前記データベースから読み出し、該無線端末が使用を規定する条件を満たしているか否かの判定を行う判定部と、
条件を満たしていない場合、前記無線端末に対し、発信動作の停止を指示する停止制御信号を発信する停止制御部と
を有し、
前記無線端末が、
信号の発信及び停止制御信号を含む信号を受信する送受信手段と、
前記停止制御信号を入力する入力手段と、
該送受信手段の動作を前記停止制御信号により停止する、一定の論理出力に不可逆的に固定した停止信号を前記送受信手段に出力する動作停止手段と
を有し、
前記動作停止手段が、
電源端子に一方の端子が接続され、前記停止制御信号によりオンオフ制御される、オフ状態にて高抵抗値を有するスイッチと、
接地点と前記スイッチの他方の端子との間に介挿されたヒューズと、
を有し、
前記停止制御信号が入力され、スイッチをオン状態として電流を流しヒューズを溶断させ、前記他方の端子の電圧を不可逆的な論理出力として固定し、該論理出力により前記送受信手段の発信動作を停止させるものであり、
前記スイッチがMOSトランジスタであり、
ソース/ドレインのいずれか一方が電源端子に接続され、ソース/ドレインのいずれか他方がヒューズに接続され、ゲートに前記停止制御信号が入力される
ことを特徴とする無線端末管理システム。
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