JP4522664B2 - オブジェクト付加表示方法,ならびにオブジェクト付加表示を行うプログラム,スクリプト,プラグイン,タグ,画像,データ,オブジェクト,コンテンツ,広告,および,文書 - Google Patents

オブジェクト付加表示方法,ならびにオブジェクト付加表示を行うプログラム,スクリプト,プラグイン,タグ,画像,データ,オブジェクト,コンテンツ,広告,および,文書 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
【0002】
本発明は、サーバ/クライアントシステムにおけるオブジェクト付加表示方法,ならびにオブジェクト付加表示を行うプログラム,スクリプト,プラグイン,タグ,画像,データ,オブジェクト,コンテンツ,広告,および,文書に関するものである.
【0003】
【従来の技術】
サーバ/クライアントシステムにおいて,サーバ側で,クライアントから指定されたオブジェクトだけでなく,別のオブジェクトも合わせて,クライアントに表示したいことが生じる.これを本書では「付加表示」と呼ぶこととする.
【0004】
主にサイトへのアクセスを増加させること,広告をすること,閲覧者に便宜を計ることに役立つ付加表示を,閲覧者の行動を邪魔しないように適切に提供することが有効である.
【0005】
指定されたオブジェクトを表示するのと一緒に,トップページ,メニューページ,広告等のオブジェクトを付加表示することに関連する従来の技術には:

・一般的なサーバ/クライアントシステム;
・アクセス増加に結びつく検索エンジンシステム;
・付加表示を行うポップアップ広告;
・ポップアンダー広告;
・「参照元に応じた情報提示方法、ハイパーテキストシステム、およびWWWサーバ」;

がある.
【0006】
現在,閲覧者には、検索中の話題と無関係な広告や,不快なポップアップ広告などの不満がある。
一方,サイト管理者には、付加表示を使わないと,閲覧者が検索エンジンから末端ページに飛んできてはそれきりになることが多いため,広告のみならず紹介したいさまざまな機能や内容のアクセスが上がらない焦燥感がある。
また、広告主には、さまざまなサイトに画一的に広告を表示しても、興味をもってくれる消費者の比率が少ないという金銭的な不満がある。
【0007】
本発明は、これらの不満を解消の目的を出発点として、検索キーにマッチした広告の選択配信,サイトのアクセスアップのためのウィンドウ付加オープンを自動化するばかりでなく,それらに限定されない翻訳やサウンド再生などにも展開できる汎用的なオブジェクト付加表示機構を設ける。
その結果,サイト管理者や広告主は少ない負担で,付加価値をもった多彩な情報を,閲覧者の希望にフィットした形で配信する可能性が生まれる。
【0008】
以下に,従来技術1として,一般的なサーバ/クライアントシステムについて述べる.
【0009】
図31はサーバ/クライアントシステムの構成図である.
通信路3とは、システム間で情報をやりとりする手段である.たとえば、ネットワーク,コンピュータネットワーク,インターネット,イントラネット,ローカルエリアネットワーク(LAN),電話網,通信網,通信線路,無線通信網,ケーブルテレビ(CATV),ケーブル,バス,チャネルなどである。
サーバ1とは,特定のオブジェクトまたは機能を保持していて,通信路3を介して,他の処理装置やソフトウェアに提供する処理装置またはソフトウェアである.たとえば、WWWサーバ(WWW:World Wide Web),ウェブサーバ,放送サーバ,コンテンツサーバ,ファイルサーバ,データベースシステム,オンラインシステムなどである.
オブジェクトとは、システムで情報の処理される単位である.たとえば、ページ,文書,ドキュメント,ファイル,データセット(dataset),ハイパーテキスト(hypertext),ハイパテキスト,マルチメディアデータ,プログラム,スクリプト,画像,映像,音楽,音響,コンテンツ(content),メッセージ,宣伝,広告,コマーシャル,CM(Commercial Message),CF(Commercial Film),アイコン,ボタン,タグ,リンク,情報,フラッシュ(Flash(登録商標)),アプレット(applet),リソース(resource)などである.
オブジェクトアドレス5とは、オブジェクトに対応する所在場所情報である。たとえば、URL(Uniform Resource Locator),URI(Uniform Resource Identifier,リクエストURI(REQUEST_URI),要求アドレス,パス(path),ID(Identifier)などである。
クライアント2とは,閲覧者が用いる処理装置またはソフトウェアであって,通信路3を介して,サーバ1にオブジェクトや機能を提供してもらう処理装置またはソフトウェアである.たとえば、ブラウザ,エディタ,クローラ(crawler),スパイダ(spider),ビューワ(viewer),携帯機器プログラム,閲覧プログラム,表示プログラム,巡回プログラム,ダウンロードプログラム,ネットワークアクセスプログラム,ユーザプログラムなどである。
ここで,閲覧者とは、表示装置で情報を見る者であって、利用者,ユーザ,エンドユーザとも呼ばれる.閲覧者といっても、閲覧者の代理をする情報処理プログラムの場合がある.
また,クローラとは、検索エンジンシステムを設置しているサイトが、散在するサーバサイトのオブジェクト群を定期的に調査するプログラムである.たとえば、スパイダ(spider),ハーベスタ(harvester),収集プログラム(gatherer),収集ロボット,自動収集ツール,巡回プログラム(wanderer),巡回ロボット,自動巡回ツール,スキャンプログラム(scan program),スキャンロボット,自動スキャンツール,ロボット,ワーム(worm)である。
【0010】
サーバ/クライアントシステムの例には,ワールドワイドウェブ(WWW),ホストコンピュータと端末コンピュータによるシステム,オンラインシステム,ハイパーテキストシステム,放送システム,そして,ASP(Application Service Provider)などがあげられる.
【0011】
サーバ1がクライアント2に提供するオブジェクト4としては,ページ,文書,ドキュメント,ファイル,データセット,ハイパーテキスト,ハイパテキスト,マルチメディアデータ,プログラム,スクリプト,画像,映像,音楽,音響,コンテンツ,メッセージ,宣伝,広告,コマーシャル,CM,CF,アイコン,ボタン,タグ,リンク,情報,フラッシュ,アプレット,または,リソースのどれであってもよい.
【0012】
サーバ1がクライアント2に提供するサービスは一般に多様であるが,本発明では,サーバのもつオブジェクトをクライアントに表示するサービスに着目する.
【0013】
多くのサーバ/クライアントシステムでは,クライアントがオブジェクトを要求するとサーバがオブジェクトを返す一問一答を基本として通信規約が設計されている.
【0014】
クライアント2が,オブジェクト4の要求を,該オブジェクト4に対応するアドレスであるオブジェクトアドレス5の指定を伴ってサーバ1に送ると,該サーバ1が該クライアント2に,要求された指定オブジェクト6を送る.
【0015】
インターネットのWWWに着目すれば,国際規格団体W3Cが規定しているHTTP(Hypertext Transfer Protocol)という通信規約が多く使われている.

(HTTPの参考資料:

「W3C: Hypertext Transfer Protocol -- HTTP/1.1」

http://www.w3.org/Protocols/).
【0016】
本書でいう,オブジェクトアドレス5は,URL(Uniform Resource Locator),URI(Uniform Resource Identifier,リクエストURI(REQUEST_URI),要求アドレス,パス(path),ID(Identifier)でもよい.
【0017】
URL (Uniform Resource Locator) とは,http, ftp, mailto等,よく使われるURIのスキームのことを指すが,(技術仕様書ではもう使われていない)非公式な用語である.

(URI,URLの参考資料:

「W3C (国際規格団体): Web Naming and Addressing Overview (URIs, URLs, ...)」

http://www.w3.org/Addressing/#terms);

「神崎正英:URN (Uniform Resource Name) について-- ごく簡単なHTMLの説明」

http://www.kanzaki.com/docs/html/urn.html).
【0018】
URI(Uniform Resource Identifier)とは,どんな名前やアドレスも表現できる汎用的な集合であり,リソースを指している短い文字列である.
【0019】
パス(path)とは,情報制御装置のオペレーティングシステム(OS)がファイルを階層構造あるいは木構造で管理する方式を採用している場合に,各ファイルまたはディレクトリ(すなわち,ファイル集合,あるいは,ファイル集合の収容場所)を特定する記法である.
すなわち,各ファイル名を木の葉(leaf)とし,各結節(node)をディレクトリ名とする.上位の結節は下位の結節または葉の集合を表す.すると,ひとつのファイル(またはディレクトリ)を特定するパスは,根にあたる唯一の結節(root)または現在位置の結節(current)から,該当のファイル(またはディレクトリ)に至るディレクトリ名を並べ,最後に該当のファイル名を,斜線(/)あるいは円記号(\)など,システムで決まった区切り記号をはさんで連結した文字列となる.
ディレクトリは,フォルダとも呼ばれる.
たとえば,ある情報制御装置でファイルTimeMachine.htmlは,次のパスで特定できる:

/home/usr/sonobe/patent/application/TimeMachine.html

前記URIの一般的な形式はスキーム名,コロン(:),パスを順に並べたものである.

(URLの参考資料:

「W3C: Universal Resource identifiers in WWW」

http://www.w3.org/Addressing/URL/uri-spec.html).
【0020】
ID(identifier)とは,文書を特定するために一意に対応する表記であり,自然数,文字列などさまざまな表記がある.
【0021】
アドレスは,パラメタを付属することがある.
パラメタとは,アドレスで示される文書がプログラムにより生成されるものであるときに,該プログラムに指定する情報のことである.
たとえば,検索エンジンシステムに与える檢索条件を表す質問文(query string)はパラメタで記述されることが多い.
【0022】
参照元アドレス19とは,参照元URL,参照元URI,REFERRER,REFERER,REFERER-URI,REFERER_URI,参照元パス,参照元ID,リンク元とも呼ばれ、要求したオブジェクトアドレス5を紹介したオブジェクトのアドレスのことを指す.ここで紹介といった意味は,要求したオブジェクトアドレス5を参照先として含んでいて,それが自動的にダウンロードする指定であったか閲覧者がクリックなどで選択してダウンロードを指示したなどが原因で,クライアント2がサーバ1にアクセス要求を出すことになったということである.
【0023】
参照元アドレスは,たとえばW3Cが規定しているHTTP においてはrefererとされているものをさす(英語の正しい綴りはReferrerであるがHTTPではRefererと名付けられてしまったものである.):

(参照元アドレスの参考資料:

「HTTP Working Group: RFC 2616: Hypertext Transfer Protocol -- HTTP/1.1」

ftp://ftp.isi.edu/in-notes/rfc2616.txt 「section 14.36 Referer」).

上記参考資料には次のようにある:

「Referer[sic]リクエストヘッダ領域は,サーバの便宜のために,クライアントがそのオブジェクトアドレスをどこから知ったのかというリンク元のアドレス(URI)(すなわち参照元=referrer)(なお,HTTPヘッダのrefererの綴りは英語としては間違っている)を指定できるようにするものである.サーバはRefererリクエストヘッダによって,興味のためや,ログへの記録のため,あるいは,キャッシュ処理を最適化するためなどに,リンク元への逆リンクの一覧を作ることができる.また,保守のために,古いアドレスをまだ書いていたり,間違ったアドレスを書いているリンク元がどこにあるのか知ることに使える.」.
【0024】
サーバ1のプログラムは,参照元アドレス19を認識することができることが多い.
【0025】
たとえば,httpデーモン(httpd,http daemon)からCGI(Common Gateway Interface)と呼ばれるインタフェースで起動されるユーザ処理プログラムにおいては,httpデーモンから渡される環境変数HTTP_REFERERで参照元アドレス19を得ることができる.

(CGIの参考資料:

「杜甫々氏:とほほのWWW入門」

http://www.tohoho-web.com/wwwcgi.htm CGIの項).
【0026】
また,クライアント2でも,表示されるオブジェクトの中に記述できるECMAScript言語のdocument.referrerを用いて,ブラウザと連携した言語プロセッサにより,参照元アドレス19を得ることができる.
なお、ECMAScript言語は、JаvаScript(登録商標)、JScript(登録商標)言語とも呼ばれることがあり,ECMA Scriptとも表記される.

(ECMAScript言語,JаvаScript(登録商標)言語の参考資料:

「Mozilla Developer Center:JаvаScript(登録商標)」

https://developer.mozilla.org/ja/JavaScript;

「杜甫々氏:とほほのWWW入門」

http://www.tohoho-web.com/js/index.htm JаvаScript(登録商標)リファレンスの項).
【0027】
もちろん,ほかの処理系で,ECMAScript言語と別のスクリプト言語,プログラミング言語,あるいは,制御命令を用いてもよい.
【0028】
以上,従来技術1として,一般的なサーバ/クライアントシステムについて述べた.
【0029】
以下に,従来技術2として,検索エンジンシステムについて述べる.
【0030】
本書で検索エンジンという用語は、本書では、検索エンジンシステム,サーチエンジン(search engine),検索サーチエンジン,情報検索システム(information retrieval (IR) system),情報検索装置,情報検索ツール,データベース検索システム,データベース検索装置,全文検索システム,全文検索装置,検索サイト,検索サーバを含む。検索エンジンシステムなどの似た概念を総称する。
【0031】
検索エンジンシステムとは:
「検索者(すなわち閲覧者)による検索条件を端末(すなわちクライアント)から入力するとネットワーク(すなわち通信路)につながっている文書サーバの保持している文書(すなわちオブジェクト)の中から該検索条件に該当する文書だけを抽出して該当文書とし、該該当文書それぞれの内容、もしくは内容の一部、もしくはアドレス、もしくは文書を特定する情報、あるいはさらに文書のいくつかの属性、を検索結果として出力するシステム」;
をいう.

(検索エンジンシステムの参考資料:

「特許庁 HOME>資料室(その他参考情報)>標準技術集について>その他参考情報>サーチエンジン」

http://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/hyoujun_gijutsu/search_engine/ ).
【0032】
検索エンジンシステムがネットワークに散在する文書の検索を行えるようにするためには,端末と独立に動作する「クローラ」というサブシステムが予め作動して,文書とインデックスを記録装置に記録するようにするのが一般的である.
【0033】
現在,インターネットで多くの検索エンジンシステムが常時稼働している.それらの検索エンジンシステムは,多いものでは世界の三十億以上もの文書から,検索者が与えたキーワードを含む文書を検索して,タイトル,リンクを表示するというサービスを行っている.現存する文書群から検索者の目指す文書を見つけるための大きな助けになっている.
【0034】
検索エンジンの提供している検索サービスの提供を受けるときも,そのサービスのオブジェクトのアドレスを指定する.
アドレスにはパラメタを伴う.
検索エンジンシステムに与える検索条件を表すキーワードはパラメタで記述されることが多い.
ここでキーワードとは、検索エンジンに与える検索条件である.検索キーワード,検索キー,サーチキー,検索語,検索文字列,フリーキーワード,索引語(index term),質問文,query string、質問キーワード,類似文書、類似画像の総称である.
たとえば,米国Google Inc.(登録商標)社の検索エンジンシステムGoogle(登録商標)に対する検索サービス依頼のための:
http://www.google.com/search?q=%E5%85%AC%E8
%A1%86%E8%87%AA%E5%8B%95%E6%90%AC%E9%80%81
%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0&hl=ja
というURIは,
・サイトのアドレスと検索サービスのオブジェクトアドレスを示すURI部分: http://www.google.com/searchと;
・アドレスとパラメタの区切りを表す疑問符(?)と;
・質問文: q=キーワード&hl=言語

の3個の部分から構成されている.
このうち質問文はパラメタリストになっている.
パラメタは,キー文字列,等号(=),値文字列を順に記述したものである.
パラメタリストは,1個のパラメタであるか,または,複数のパラメタをアンパサンド(&)で結んだものである.加算記号(+)は空白を許さないシステムのために空白の代わりに使われる.
上の例のパラメタリストは,「hl(使用言語)」が「ja(日本語)」であって,「q(質問キーワード)」が「公衆自動搬送システム」であるという意味である.規約により,漢字と記号は英数字コードとパーセント記号にエンコードされている.
このパラメタリストは,検索エンジンシステムによって,解読され実行される.
【0035】
処理の結果,図18(検索結果画面の表示例)に抽象化して示したような,文字列「公衆自動搬送システム」を含む該当文書群の,リンクをはられた文書タイトル,あるいはさらにアドレス,図にない文書の抜粋からなるリストが,検索者の端末に送信され表示される.
該リストの項目のひとつに,

アドレス「http://sonobe.s5.xrea.com/invention/cats/」にリンク付けられた「公衆自動搬送システム CATS」が含まれていて,もし検索者が次に該項目をクリックすれば,アクセスされた文書サーバ「http://sonobe.s5.xrea.com/」が,該サーバの記録装置に保持している該文書「公衆自動搬送システム CATS」のページを,図9に抽象化して示したように端末に出力することになる.
【0036】
検索エンジンにサイトを見つけてもらうためには,検索エンジンのクローラにサイトのアドレスを知ってもらい,巡回してもらわなければならない.
巡回しているサイトからリンクを貼られていることによって,クローラがリンク先を新たに認識することがある.
また,検索エンジンのサイトに,フォーム入力によってサイトのアドレスを教えると,検索エンジンサイトがアドレスを登録してくれて,次回からクローラが巡回して文書とアドレスが検索エンジンサイトに記録される.登録が有料の検索エンジンサイトもある.
これらの結果,該サイトが,検索結果に出てくるようになる.
【0037】
サイト運営者は,たいていサイトへのアクセスを増やそうと考えるので,多くの検索エンジンにサイトを登録することが多い.
ここで、サイト運営者は、サイトオーナ,管理人,アドミニストレータ(administrator),ウェブマスタ(webmaster),作者,開設者,所有者を総称する。
しかし,閲覧者がキーワードで検索した検索表示されるのは,該キーワードを含んでいるページであるにすぎない.
通常,サイトにはトップページがある.トップページは,サイトのウェブページなど階層化されたオブジェクトの木構造の根(root)のオブジェクトである.
「トップページ」の「トップ」は,ホーム,インデックス,メイン,エントリ,エントランス,ファースト(first),テーブル・オブ・コンテンツ(Table Of Contents, TOC),ルート(root)とも呼ばれる.
たとえば,図8は園部研のトップページを抽象的に示したものである.この中の「公衆自動システム CATS」を閲覧者がクリックすれば,HTML言語のAタグを使ってリンクされた,「http://sonobe.s5.xrea.com/invention/cats/」のページが,図9に抽象化して示したように端末に出力されることになる.トップページはこのように,階層的に下位のページを,直接リンクし,あるいは間接的にリンクしている.なお,ページは木構造とは限らず,循環を含む網構造をしているかもしれず,オブジェクトのタイプによっては,ページのリンクとは異なる関係でオブジェクト間が関連していることもある.
閲覧者がキーワードで検索した結果表示されるのは,トップページとは限らないという問題がある.
【0038】
ひとつのプロバイダあるいは計算機システムあるいはドメインのサイトの中に,コンテンツを提供しているサイト運営者がそれぞれ異なる,複数の個人や組織のウェブサイトが同居していることが多い.
この場合,プロバイダのトップページの下にサイト運営者のトップページが複数ある.
サイト運営者のトップページ以下,リンクされ,あるいは,入れ子化可能なディレクトリ配下に格納されたオブジェクトの集合を,その運営者のサイトと見なすことができる.この中のトップページ以外のオブジェクトを,本書では,「非トップページ」と呼ぶ.たとえば前記図9は非トップページのひとつである.
【0039】
検索エンジンから非トップページが検索されることは多いが,従来,検索者が検索エンジンで検索したウェブ文書のひとつをブラウザで閲覧するとき,通常,そのページ(以下「被検索ページ」と呼ぶ)だけが表示されていた.
【0040】
検索エンジンは万能ではないので,このとき被検索ページよりももっと閲覧者の関心にぴったり答えるページが,該サイトの別のページあるいはページ群として存在している可能性は大きい.
【0041】
ところが,被検索ページが該サイトのトップページでないと,読者が該サイトの他のページを閲覧する可能性が低い.
【0042】
被検索ページからトップページなどほかのページへ直接間接に飛ぶためのリンクが,被検索ページに予め書かれているとは限らないのも一因である.
【0043】
もしリンクが書かれていなければ,読者にとって,トップページや上位ページに移動する操作は大変面倒なために,移動しないのが普通である.
【0044】
リンクなしにトップページや上位ページに移動するには,ブラウザの画面上にある場所欄(location bar)をクリックやTabキー押下で選択し,場所欄に表示されている現在のURIの文字列から,スラッシュ「/」で区切られた部分をいくつか削除してEnterキーを押すかボタンをクリックしなければならないので大変面倒である.
【0045】
前記Google Inc.(登録商標)社のpagerank (登録商標)機能のツールバーの中の「上へ」ボタンは,この場所欄の文字列の変更操作をワンタッチに自動化しているが,それでも,閲覧者が該「上へ」ボタンを押すことは少なく,サイト運営者が押して欲しいときに押すとは限らない.

(該ツールバーの参考資料:

「Google Inc.(登録商標):」
http://toolbar.google.com/intl/ja/).
【0046】
一方,もしリンクが書かれていても,閲覧者はそのリンクをクリックする動作が必要になって億劫であるし,まだ見ていないページに期待を抱いていないために,閲覧者は移動しないことが多い.
【0047】
サイト運営者サイドは,閲覧者にトップページからはいってきて見てもらいたいと考えて内容を作っていることが多い.
トップページには,閲覧者に伝えたい重要な情報として,新着情報,サービス一覧,コンテンツ一覧,あるいはロゴタイプを置くことが多い.
【0048】
また,検索エンジンで紹介された閲覧者が非トップページを閲覧してくれても,断片よりも全体を理解して閲覧や購買をして欲しいというサイト運営者は,トップページのアクセスが増えない限りありがたくないと考える.
サイトの運営者にとってみれば,提供している文書はほとんど閲覧してほしいのに,せっかく検索エンジンでサイトの一部を見つけてくれた閲覧者が,わずか当該の文書1ページだけしか閲覧して二度とこないことは悔しいものである.
このように,サイトにとっても出会いたかった貴重な閲覧者が,出会う機会を失って去ってしまうのである.
【0049】
トップページが検索されやすくするために,トップページに,そのサイトを表すような多くの特徴的なキーワードを詰め込んで,検索結果の上位に表示されるように努力するようなことが行われている.しかし,トップページが複雑で大きくなることは,必ずしも閲覧者に歓迎されるとは限らず.サイト運営者はトレードオフに悩まされている.
【0050】
このように,閲覧者にもサイト運営者にも不満な,中途半端なアクセスで終わることが,検索エンジンによる閲覧の大きな問題点であった.
【0051】
以上,従来技術2として,検索エンジンシステムについて述べた.
【0052】
以下に,従来技術3として,ポップアップ広告について述べる.
【0053】
閲覧者が特定のウェブページを閲覧すると,指定したページが表示されるとともに,新しいウィンドウが開いて,帯状のバナー広告や,ときには大きな別の営業サイトのウェブページが表示される.
これをポップアップ広告(Pop-Up Advertisement)という.
ここで,ウィンドウとは、表示装置上にオブジェクトが出力される窓上の領域である.本書でいうウィンドウの種類には、オペレーティングシステムがウィンドウと称している領域だけが含まれているのではなく、フレーム(frame),インラインフレーム(inline frame, IFRAME),タブ(tab),ペイン(pane),プラットフォーム(platform),ポップアップ・ウィンドウ(pop up window),ポップアンダー・ウィンドウ(pop under window),特定領域,特定出力領域などを含む.
【0054】
広告主は,ポップアップ広告を多くのページに出してもらうことで,閲覧者が該広告を読んで商品を購入すること,多くは,該広告をクリックして,広告主のサイトに来て,商品を購入してくれることを期待している.
【0055】
ポップアップの実施には,たとえば,オブジェクトの通常HTML(Hypertext Markup Language)言語やXML(Extensible Markup Language)による記述にまじえて,スクリプト言語であるECMAScript言語のwindow.open(windowオブジェクトのopenメソッドを実行する意味)の記述をして,BODYタグのOnLOadパラメタから呼ぶように記述しておけばよい.
すると,該オブジェクトが閲覧者のブラウザに受信されたときに該openメソッドが呼ばれ,openメソッドで記述したアドレスの広告オブジェクトが新しいウィンドウに表示される.
【0056】
たとえば,図8(トップページの表示例)のオブジェクトに,広告を出すスクリプトを入れてサーバに登録してあれば,図19(ポップアップ広告の表示例)のように表示される.
【0057】
新しいウィンドウは,指定オブジェクトのウィンドウの表示と相前後して出現し,また,閲覧者が使っているのが表示できるピクセルの少ない表示装置の場合には,指定オブジェクトの上に重なって表示されてしまうために,閲覧者は閲覧行動を邪魔されたという気持ちをもつことがある.また,ポップアップウィンドウに用がないときに,ウィンドウ消去のボタン,メニュー,あるいは,キーを操作してウィンドウを消す操作をしなければ消えないので,面倒に思うことが多い.
【0058】
さらに,ポップアップ広告には,閲覧者がサイト内のページの間で移動しても広告が毎回出てしまい,閲覧者に煩わしい思いをさせるという大きな欠点があった.
たとえば,トップページ(図8)から非トップページ(図9)に移動すると,図20(ポップアップ広告の非トップページでの表示例)のように広告が表示されてしまう.
逆に,非トップページ(図9)からトップページ(図8)に移動しても,図19(ポップアップ広告の表示例)のように広告が表示されてしまう.
【0059】
このため,表示をしても消費者心理へのマイナスが大きいために,広告効果が限定される.
【0060】
以上,従来技術3として,ポップアップ広告について述べた.
【0061】
以下に,従来技術4として,ポップアンダー広告について述べる.
【0062】
外国の「広告」技術に,「Post-session internet advertising system」(米国特許出願番号(Document Number):20020019834,発明者:Vilcauskasほか)がある.
米国Exit Change(登録商標)社は本技術によるポップアンダー広告(Pop-Under Advertisement)を商用化しているといわれる.
【0063】
ポップアンダー広告は,ポップアップ広告の欠点であった「指定オブジェクトの表示を付加表示された広告が隠して,閲覧を邪魔される感じがする」という点を改善する.
ポップアンダー広告は,典型的には,指定オブジェクトを閲覧者が見終わって,ウィンドウを閉じるかリンクをたどって他のオブジェクトを閲覧しようとしたときに,現れる広告オブジェクトである.指定オブジェクトの背面に隠れるように現れる点で改良されている.
【0064】
該従来技術は,閲覧者(viewer)にオブジェクトの表示内容(display)を配信するときに,本発明でいう付加表示オブジェクトに対応する「セッション後プラットフォーム」のウィンドウを,最初のウィンドウの背面に開くというものである(claim 1).その典型的な実施方法は,次のように理解される:

・閲覧者の要求などで,第一のウィンドウで第一のページを表示する;
・(第一のページがロードされたなど)第二のロードを引き起こす第一の事象が起こる;
・第一の事象に引き起こされ,第二のウィンドウを背面に開き,第二のページを表示する;
・そのまま(閲覧者が第一のウィンドウで第一のページをクローズした,あるいはリンクして他のページを表示したなど)閲覧を引き起こす第二の事象が起こるまで,第二のウィンドウを維持する;
・第二の事象が起こったとき,第二のウィンドウを積極的に前面に出す命令を実行してもよい;

構成要素には「セッション後プラットフォーム」,本発明でいう付加表示オブジェクトのウィンドウのようなものを含む(claim 7).
遅延起動も該従来技術のポイントである(claim 14).その場合,第一のページをクローズしたときにはじめて,第二のウィンドウを開いて第二のページを表示する.
ウィンドウ制御の視点では(claim 15),やってきたアクセスの流れ(traffic)を,ウィンドウ(platform)から別のウィンドウに切り換えさせる(exchange)ことで,広告効果を引き出す.

(ポップアンダー広告の参考資料:

「Exit Change Corporation サイト」

http://www.exitexchange.com/).
【0065】
たとえば,図8(トップページの表示例)のオブジェクトに,ポップアンダー広告を出すスクリプトを入れてサーバに登録してあれば,図21(ポップアンダー広告の表示例)のように,広告が見えずこのままである.
このときすでに,該オブジェクトの背面(後ろ)に広告のウィンドウを隠すように開くという実施方法がある.
これは,ECMAScript言語のwindow.openとwindow.focus()と,HTML言語のBODYタグのonLoadパラメタとを組み合わせるなどして,実現できると思われる.
また,閲覧者がオブジェクトの閲覧を終わり,図8のウィンドウを消去したとき,あるいは,リンクをクリックして別のページに移動したときに,それをトリガーとして,図22(非トップページを消去してポップアンダー広告が見えた状態)のようにウィンドウを開いて広告が現れるようにする実施方法もある.
これは,ECMAScript言語のwindow.openと,HTML言語のBODYタグのonUnloadパラメタとを組み合わせるなどして,実現できると思われる.
【0066】
ポップアンダー広告にも,ポップアップ広告と同様,閲覧者がサイト内のページの間で移動しても広告が毎回出てしまい,閲覧者に多少煩わしい思いをさせるという欠点が解決できなかった.
【0067】
以上,従来技術4として,ポップアンダー広告について述べた.
【0068】
以下に,従来技術5として「参照元に応じた情報提示方法、ハイパーテキストシステム、およびWWWサーバ」について述べる.
【0069】
参照元に依存した処理の従来の提案に,「参照元に応じた情報提示方法、ハイパーテキストシステム、およびWWWサーバ」(特開2000−20883,出願人:エヌ・ティ・ティ・ソフトウェア株式会社,エヌ・ティ・ティ・ナビスペース株式会社)がある.
従来技術5は,ブラウザから送られた参照先URLおよび参照元URLをサーバが受信し、それらの組合せに対応して何を提示すべきかを対応表から検索して、ファイルパスのような位置情報を取得し、そのパスにある該ファイルを提示するような「参照元に応じた情報提示方法」を提案している.
この効果として,

「両URLに対応する位置情報を取得し、該位置情報に基づいて得られた情報を提示する」

ことができることなどが述べられている.
【0070】
さらに,

「参照元によって同一のURLに対して異なる情報を提示することも可能となる。例えば、サーチエンジン等のページから参照された場合は、初めて現在のページを利用する方であると考えられ、そのページに関するガイダンス等の情報を提示するように」

することが可能という表記がある.
【0071】
しかし,対応表から検索してファイル内容を返す従来技術5の方法では,サーバシステムが参照先URLの範囲をカバーする対応表と対応表検索手段をもたなくてはならないので,機構も運用も複雑になってしまうという欠点がある.
【0072】
さらにまた,一回のリクエストに一個のファイル出力が対応するから,参照先を表示するのと一緒にトップページ,広告等を付加表示することは不可能である.
つまり,検索エンジンから紹介されて閲覧した場合に,要求されたページに代わって初訪問者向けのページを返すことが,もし対応表検索手段を作ればそれによってWWWサーバが行うことが可能である,というだけに過ぎない.
【0073】
したがって,従来技術5は,本発明の目的にとってみれば,簡易にかつ十分に応えられるものではない.
むしろ,従来技術5は,価値ある情報への無断リンク防止という,本発明とは別の目的を確実に達成するために,サーバ側で作り込む仕組みといえるであろう.
【0074】
以上,従来技術5として「参照元に応じた情報提示方法、ハイパーテキストシステム、およびWWWサーバ」について述べた.
【発明が解決しようとする課題】
適切かつ容易な付加表示を行うサーバ/クライアントシステムの実現について,従来十分に解決できなかった課題について述べる.
【0075】
以下に,課題1として,適切かつ容易な付加表示について述べる.
【0076】
付加表示は,クライアント/サーバシステムに効用を生むが,適切かつ容易に付加表示を行わなうことが求められていた.
【0077】
従来技術では,適切さを欠いて閲覧者に不満を与えたり,容易さを欠いて,サイト管理者に変更負担を生じるものがあった.
【0078】
以上,課題1として,適切かつ容易な付加表示について述べた.
【0079】
以下に,課題2として,トップページ等への誘導に適した付加表示について述べる.
【0080】
付加表示の目的に,検索エンジン,またはウェブリング(Web ring),または相互リンク,または同盟リンク,またはリンク交換,またはメールマガジン,または公開のメール,または公開のブックマーク,またはネットワークニュース,またはサイト紹介記事,またはディレクトリ,またはリンク集,またはブックマークなどから紹介されてきた閲覧者を;
トップページ,メニューページ,サイトマップ,関連会社のページ,広告,あるいはその他サイト運営者が推薦するページに導く,ということがある.
【0081】
検索エンジンシステムなどから紹介されて非トップページが閲覧されたときに,該指定ページだけでなく,トップページなどを閲覧してもらいたいと,サイト運営者は考える.
【0082】
だからといって,被検索ページが非トップページであったときに,その出力に代えて常にトップページ等にしてしまっては,本来該被検索ページも閲覧者の関心に合っていた可能性が大きいので不都合かもしれない.
しかも,該サイトの他のページからのリンクできたときにも同じことが起こると,非トップページは表示されるやいなやトップページに代わられてしまって,見えないページができることになってしまう.
【0083】
この代わりの方法として,被検索ページが非トップページであったときに,その出力とともに常にトップページを新しいウィンドウで出力してしまってもいけない.なぜなら,該サイトの他のページからのリンクできたときにも同じことが起こってしまうからである.検索エンジンから紹介されたのは一回なのに,何度もトップページを付加表示させられることは,閲覧者にとって苦痛である.
【0084】
以上,課題2として,トップページ等への誘導に適した付加表示について述べた

【0085】
以下に,課題3として,参照元アドレス付属パラメタ依存処理機構の必要性について述べる.
【0086】
付加表示の利点を引き出すために,検索エンジンシステム等から紹介されてきたときのパラメタに内蔵された検索キーなどをアプリケーションに渡して,付加表示オブジェクトを動的に作って表示したり,アプリケーションがリサーチ用に記録するなどを行うことのできる,参照元アドレス付属パラメタ依存処理機構が必要である

【0087】
【課題を解決するための手段】
発明の最も主要な特徴は,付加表示を容易に行えるクライアント/サーバシステムを提供するために,ブラウザ解読可能言語を使って付加表示ロジックを基本に,付加表示を判定してよい場合に限って,付加表示オブジェクトをクライアントに表示することである.
【0088】
以下に解決手段の要旨を述べる.
【0089】
前記課題1「適切かつ容易な付加表示」と,
前記課題2「トップページ等への誘導に適した付加表示」と,
を解決するための;
請求項1記載のオブジェクト付加表示方法の発明は:

(a) クライアント2から通信路3経由で送信された該オブジェクトアドレス5をサーバ1上のhttpデーモン54が入力し、記録装置112上で該オブジェクトアドレス5に対応するアドレスからオブジェクトを読み込んで指定オブジェクト6にして、指定オブジェクトメモリ100に書く指定オブジェクト作成ステップ8;

(b) クライアント2から通信路3経由で送信された該参照元アドレス19をサーバ1上のhttpデーモン54が入力し、
記録装置112上で該参照元アドレスの全体または部分に対応するアドレスから将来付加表示すべき付加表示オブジェクト113があるかどうかを決定し、
表示すべき付加表示オブジェクト113があればその種類、内容または取得方法を決定して、
該オブジェクトを将来クライアントが該決定内容を実行するために必要な、
ブラウザ解読可能言語によるブラウザへの付加表示指示101を作成し、
指定オブジェクトメモリ100から読む指定オブジェクト6に追加して付加表示指示付きオブジェクト102として付加表示指示付きオブジェクトメモリ103に書く
付加表示作成ステップ9;

(c) サーバ1上のhttpデーモン54が、前記付加表示指示付きオブジェクトメモリ103から付加表示指示付きオブジェクト102を読み出して、該クライアント2を宛先として通信路3に送信するサーバ出力ステップ110

そして

(d) クライアント2上のブラウザ57が前記指定オブジェクト6を受信して、付加表示指示付きオブジェクト102の中の前記ブラウザ解読可能言語で書かれた付加表示指示101の指示する付加表示オブジェクト113に指示された表示効果を加えて指定オブジェクト6を表示装置60に出力するクライアント出力ステップ111

から構成され順に実行されることを要旨とする
発明により,付加表示を行ってよい場合とよくない場合を適切に区別することと,オブジェクトの付加表示を容易に行うことが可能となる

【0090】
解決手段の要旨を述べた.
【0091】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を,図面に基づいて詳細に説明する

【0092】
下に,請求項1の原理構成図に基づいて実施形態を説明する.
【0093】
図1はオブジェクト付加表示方法の原理構成図である
【0094】
指定オブジェクト作成ステップ8は,クライアント2からのオブジェクト要求の情報に伴っているオブジェクトアドレス5に基づいて,サーバ1の記録装置112からオブジェクト4を読み込み,指定オブジェクト6とする.
このときもし該当するオブジェクトが見つからないと,存在しない旨のエラーをクライアント2に返信して終了する.
指定オブジェクトにはさまざまな型(type)がある.もし実行プログラムの類である場合には,記録装置112から読み出したあと,該プログラムを実行し,あるいは該プログラムのプログラミング言語を解釈して実行できる特定の言語プロセッサプログラムに渡して実行させ,いずれにしても,実行した結果の出力ファイルを受け取り,返送すべき指定オブジェクトとする.
もし,オブジェクトの型が,他のステップの処理に適さない型である場合には,クライアント2に出力して終了する.
オブジェクトがHTML言語なら,ECMAScript言語を混在させることができるので,付加表示処理に適当なもののひとつである.
【0095】
付加表示作成ステップ9は,指定オブジェクト作成ステップ8が生成した指定オブジェクト6に付加する材料になるオブジェクトを記録装置112にあるオブジェクト4から読み込んで用意する.記録装置112にあるプログラムが内蔵しているオブジェクトや外部のサーバから通信路経由で受け取るオブジェクトでもよい.
このオブジェクトは,基本的にはオブジェクトを用意しているサイト運営者が選ぶものであるが,広告サーバなどに提供あるいは選択を任せてもよい.
典型的な,付加表示によってトップページの閲覧促進をする場合は,指定オブジェクトの最上位にあたるオブジェクトを用いる.
ほかにも,メニューページ,一覧ページその他サイト運営者の好むオブジェクトを用いてよい.
ただ,指定オブジェクト自体は,循環することになるので避けなければならない.
オブジェクトを用意する形態は,内容を用意してもよいが,オブジェクトアドレスを用意してHTML言語のAタグにして該オブジェクトアドレスを含むHTML,あるいは,指定オブジェクトに含ませてもよいし,該オブジェクトアドレスをhttpのlocationで返信してもよい.クライアントが受け取ったときに自動または手動で要求できる形で通知すればよく,いろいろな準備方法がある.
結局、あとでクライアントが付加表示する付加表示オブジェクト113そのものであってもそれをブラウザ解読可能なHTML言語やECMAScript言語であってもよく、それらを一般化したものを付加表示指示101と呼ぶ.最後に付加表示指示101に本来の指定オブジェクトと合成した付加表示指示付きオブジェクト102が生成されることになる.
【0096】
サーバ出力ステップ110は,以上のように作られた付加表示指示付きオブジェクト102を,通信路3経由でクライアント2に送信する.通常httpデーモン54がもっている送信機能が使われる.
【0097】
クライアント出力ステップ111は,クライアント2で動作し、以上のように作られた付加表示指示付きオブジェクト102を受信し,その中の前記ブラウザ解読可能言語で書かれた付加表示指示101を解読して実行する.そして、付加表示指示付きオブジェクト102の中の本来閲覧者がリクエストしていた指定オブジェクトも取り出し、それを、付加表示指示101にしたがった付加表示を行ってクライアントの表示装置60に出力する.表示装置60はディスプレイでもプリンタでもよい.音はスピーカに出力してもよい.画面はテレビジョンや外部表示装置に出力してもよい.通信路経由で,遠隔の表示装置に出力してもよい
【0098】
以上,請求項1の原理構成図に基づいて実施形態を説明した.
【0099】
以下に,請求項2の原理構成図に基づいて実施形態を説明する.
【0100】
図2はオブジェクト付加表示方法の原理構成図である.
まず付加表示作成ステップ9が,あらかじめサーバ1の記録装置112上に、オブジェクトにブラウザ解読可能言語による付加表示ロジック104を組み込んで付加表示ロジック付きオブジェクト105として格納する。この格納プログラムはたとえばホームページ作成ツールやウェブサイトのコンテンツ管理システム(CMS)である。
【0101】
クライアント2から通信路3経由でリクエストが送信されてくると、サーバ1上のhttpデーモン54の指定オブジェクト作成ステップ8が動作する.
該オブジェクトアドレス5をサーバ1上のhttpデーモン54が入力し、記録装置112上で該オブジェクトアドレス5に対応する指定オブジェクトのアドレスから付加表示ロジック付きオブジェクト105を読み込んで、付加表示ロジック付きオブジェクトメモリ106に書く.
ここで参照元アドレス19を使った付加の判断は行わず,あとでクライアントに判断させるロジックが,ブラウザ解読可能言語によって、既に付加表示作成ステップ9によって付加表示ロジック付きオブジェクト105の中に書かれている.
【0102】
サーバ出力ステップ110は,以上のように作られた付加表示ロジック付きオブジェクト105を,通信路3経由でクライアント2に送信する.通常httpデーモン54がもっている送信機能が使われる.
【0103】
クライアント出力ステップ111は,クライアント2で動作し、以上のように作られた付加表示ロジック付きオブジェクト105を受信し,その中の前記ブラウザ解読可能言語で書かれた付加表示指示101を解読して実行する.そして、付加表示ロジック付きオブジェクト105の中の本来閲覧者がリクエストしていた指定オブジェクトも取り出し、それを、付加表示ロジック104にしたがった判断と必要なら付加オブジェクトの取得とその付加オブジェクトの表示を行ってクライアントの表示装置60に出力する..
【0104】
以上,請求項2の原理構成図に基づいて実施形態を説明した.
【0105】
以下に,請求項1の実施例1を図に基づいて説明する.
【0106】
実施例1は,CGIプログラムのようにサーバで動作するプログラムが指定オブジェクト6に「付加表示ロジック104を実行するECMAScript記述」のようなスクリプトを付属させるという動作をする例である.該付加表示ロジック104は,指定オブジェクト6に付属して返信されクライアント2で実行される.
【0107】
図3は実施例1の構成図である.
【0108】
サーバ1とクライアント2が通信路3を介してつながっている.
説明のため,通信路3につながっている外部の検索エンジンシステム53も記している.
【0109】
サーバ1は計算機システムで,ウェブサーバである.
ウェブサービスを行うプログラムであり常に通信路からの要求を監視し応答するhttpデーモン54と,httpデーモン54から呼ばれるユーザプログラムであるCGIプログラム55,あるいはさらに図にないオペレーティングシステム(OS)が,サーバ1の処理装置の上で動作する.
また,サーバ1には記録装置112があって処理装置からアクセスされる.
【0110】
クライアント2はパーソナルコンピュータ,携帯電話等の計算機システムとする.
クライアント2の処理装置の上では,ブラウザ57とECMAScriptの実行を行うスクリプトプロセッサ56,あるいはさらに図にないオペレーティングシステム(OS)が動作する.
クライアント2には,制御のためのプログラムや表示出力する情報を蓄えるための記録装置があってもよい.
【0111】
クライアント2は,閲覧者が操作するためのキーボード,マウス,ポインティング装置,スイッチなどのひとつ以上からなるキーボード/マウス58と;
閲覧者に文字,画像を表示するための,液晶ディスプレイ,CRT(陰極管チューブ,ブラウン管)などの表示装置60を備えている.
ブラウザ57あるいはOSの制御により表示装置上に出力される情報の区画は,典型的にはウィンドウであるが,フレーム,インラインフレーム,タブ,ペインなどの言葉で呼ばれ,ウィンドウと独立の制御,あるいはウィンドウと異なる特定の制御に基づいて出力される区画であってもよい.
【0112】
図は上から下に時間順に書いてある.
図中,点線矢印は,データの送信と方向を表している.
図中,英字a,b,…,sはデータを送るステップを表す.
【0113】
閲覧者は事前にブラウザ57を起動すると,ブラウザ57に対応する第一のウィンドウ59が,表示装置60上に開かれる.
閲覧者は検索エンジンシステム53の初期画面のオブジェクトアドレスをブラウザ57に入力し,ブラウザ57は該オブジェクトアドレスをもつ検索エンジンシステム53に要求を送る.すると,該検索エンジンシステム53は,初期画面のデータをクライアント2のブラウザ57に返信する.
ブラウザ57は,該初期画面を第一のウィンドウ59に出力する.初期画面には,検索するためのキーワード31を入力するためのフィールドが作られている.
【0114】
ここで,図中aのように,閲覧者はキーボード/マウス58を使って,いくつかの検索キーワードを入力し,マウスをクリックし,あるいは改行キーを押すことなどで検索実行を要求する.
するとブラウザ57が,初期画面の中の記述に基づいて入力を認識する.
【0115】
bのように,ブラウザ57は,初期画面の中の記述に基づいて,検索エンジンシステムの検索サービスのオブジェクトアドレスに,入力されたキーワード31をパラメタとして付属させて,検索エンジンシステム53に送信する.
【0116】
検索エンジンシステム53にも記録装置があり,検索用のインデックスをもっている.検索エンジンシステム53は,dのようにインデックスを読み込み,該入力されたキーワード31を含む文書(オブジェクト)群を探し,その結果である,リンクを伴うオブジェクト群を適当な順序で表示するような検索結果画面のデータを作成して,ブラウザ57にdのように返信する.
【0117】
eのように,ブラウザ57は,該検索結果画面を表示装置60に開かれている第一のウィンドウ59に,内容を書き換える形で出力する.
【0118】
閲覧者は検索結果画面を読み,候補の中で関心のあるオブジェクトをキーボード/マウス58で選択すると,fのように,該指定文書のオブジェクトアドレスがブラウザに送られる.
【0119】
gのように,ブラウザ57は,指定されたオブジェクトアドレスから決められるサーバ1に,オブジェクトを要求する情報を送信する.該情報には指定するオブジェクトアドレスが含まれている.
また,該情報には一般に,参照元アドレス19も含まれている.
この場合,参照元アドレス19は,指定オブジェクトを紹介したオブジェクトである,検索結果画面を作り出すことになった検索エンジンシステムのオブジェクトアドレスであり,キーワード31をパラメタとして伴うものである.すなわち,前記bで検索エンジンシステム53に送られたオブジェクトアドレスである.
ブラウザは,前記eの表示をするときにその参照元アドレス19がbで送ったものであることを,対応させて記録している.したがって,eで表示された画面からfのように要求があれば,該記録されている参照元アドレス19をhttpの規約に基づいた形式で付してgのように一緒に送信することができる.
【0120】
参照元アドレス19は,ブラウザ57によっては,固定的にあるいは閲覧者の指定によって,送信しないようにされている場合がある.
また,通信路に含まれるプロキシ(proxy)等の中継手段が,クライアントの属している企業のセキュリティ方針等に基づき,固定的あるいはネットワーク管理者の指定によって参照元アドレス19を削除してhttpの中継をしている場合もある.
そのように参照元アドレス19がサーバ1に送られない場合は,m以降が動作せず,従来の動作となる.
【0121】
サーバ1ではhttpデーモン54が常に通信路からの要求を待っている.
そこにgの要求を受信すると,httpデーモン54は,指定オブジェクト作成ステップ8を実行する.該オブジェクトアドレス5で指定されたオブジェクトを記録装置112の中から探す.
この例では,第一のページ61が該当したとする.
記録装置112からhのように読み出された第一のページ61の中を,httpデーモン54は解析する.
本実施例においては,第一のページ61の中に,付加表示機能に関するCGIプログラム55を動的に呼び出す記述が既に書かれていたとする.
すると,iのように,httpデーモン54は,書かれていたCGIプログラム55の名前を,あるいはさらにページのIDなどのパラメタ群を伴ってOSに渡して呼出すと,指定されたCGIプログラム55が動作を開始する.
CGIプログラム55はたとえば,Perl言語で書かれている.Perl言語の場合,Perlプロセッサというプログラムが呼び出されてこれを解釈し実行する.
【0122】
本実施例では,CGIプログラム55を次の疑似コード(pseudo code)で記述した論理のように作っておく.
【0123】
・メインプログラム記述開始;
・パラメタであるオブジェクトページのIDがトップページのIDまたは英語のトップページのIDを表す固定値なら,戻る;
・httpデーモン54から渡されたリモートアドレスが,予め用意しているクローラのアドレスもしくはパターンのリストにあるなら戻る;
・参照元アドレスで各参照元の判定(detect_sub)をしてくる;
・参照元がマッチしなかったら戻る;
・展開メッセージの作成(make_sub)をしてくる;
・変数referer_nameと変数welcome_msgを代入した展開メッセージを出力する;
・戻る;
・メインプログラム記述終了;
【0124】
・detect_subプログラム記述開始;
・参照元アドレスがhttp:ではじまっていなければ戻る;
・参照元アドレスがパターン1なら変数referer_nameにエンジン名1をセットして戻る;
・参照元アドレスがパターン2なら変数referer_nameにエンジン名2をセットして戻る;



・参照元アドレスがパターンnなら参照元名にエンジン名nをセットして戻る;
・戻る;
・detect_subプログラム記述終了;
【0125】
・make_subプログラム記述開始;
・パラメタであるページIDの末尾が_eng以外なら{

日本語の展開メッセージを変数welcome_msgにセットする;

} そうでなければ{

英語の展開メッセージを変数welcome_msgにセットする;


・戻る;
・make_subプログラム記述終了;
【0126】
それぞれの展開メッセージには,scriptタグ,noscriptタグを含み,クライアントでウィンドウのオープンが可能なときはするように指定している.
【0127】
プログラムが終了すると,jのように制御がhttpデーモン54に戻る.
kのように,httpデーモン54は,編集した指定オブジェクト6をクライアント2に返信する.
lのように,ブラウザ57は,指定オブジェクト6の内容を第一のウィンドウ59に出力する.
同時に,mのように,スクリプト部分を検出したブラウザ57が,付属のスクリプトプロセッサ56を呼び出す.
nのように,window.openに指令されて新ウィンドウ第二のウィンドウ63が開かれ,oのように制御がブラウザ57に戻る.
pのように,ブラウザ57は,該第二のウィンドウ63を埋めるべき付加表示オブジェクトである第二のページ62を要求する.第二のページ62のアドレスは,あらかじめkで書かれていたものである.あるいはhに埋め込まれていてもよい.
qのように,第二のページ62が読まれ,rのように,クライアント2に返信され,sのように,新しく開かれた第二のウィンドウ63に出力されることになる.
このあと,スクリプトプロセッサに,ECMAScript言語のwindow.focus()機能で,第二のウィンドウ63に移っていたフォーカスを,第一のウィンドウ59に取り戻させてもよい.
【0128】
なお,HTML,ECMAScript等の言語には,#include命令など,アドレスを指定して,動的に入力し展開する機能が用意されていることが多いので,利用することもできる.
【0129】
リモートアドレスとは、クライアントの所在地を特定する情報である。たとえば、IPアドレス(Internet protocol address),リモートホスト,リモートID,リモートユーザである。
【0130】
以上,請求項1の実施例1を図に基づいて説明した.
【0131】
以下に,請求項2の実施例2を図に基づいて説明する(なお、請求項2の実施例1は欠番になった。)
【0132】
図4は実施例2の構成図である.
本図の点線矢印,英字符号,上から下への時間順といった記法は,図3と同様である.
【0133】
実施例1と異なり,付加表示ロジック104を,nを出すときの処理にすることによって,CGIプログラム55がなくてもよいようにした.この場合,nで実行されるスクリプトをあらかじめオブジェクトに埋め込んでおくことが有効である.
実施例1でのmでは,付加表示判定をせずにウィンドウを開けばよかったが,実施例2のmでは,付加表示判定をして,必要となればウィンドウを開く,という違いがある.
ただ,実際上,CGIプログラム55とECMAScriptでは,参照元アドレス19の認識の仕方,認識できる確率の違い,そして,ブラウザのバージョンによる違いなどがあり,どちらかといえば,CGIプログラム55の方が精度がよい.
それでも,サーバ1がプロバイダ業者であってCGIプログラム55の実行をセキュリティ方針から認めていないような場合には,多少精度が落ちても,実施例2の方法を採ることができるのは貴重である.
【0134】
以上,請求項2の実施例2を図に基づいて説明した.
【0135】
以下に,請求項2の実施例3を図に基づいて説明する.
【0136】
図5は実施例3の構成図である.
本図の点線矢印,英字符号,上から下への時間順といった記法は,図3と同様である.
【0137】
本実施例は,オープンクローズ制御をする例である.
この場合,m,nで付加表示の判定をせずにnでスクリプトプロセッサ56に依頼して一律第二のウィンドウ63を開いている.一律に処理できるところに特徴がある.
第二のウィンドウ63に表示される第二のページ62はブラウザがo, p, q, rのようにとって表示する.
そして,第二のページ62の内蔵機構は,sで,付加表示が必要なケースかどうか,判定する.たとえば,ウィンドウ名で判定できる.
もし付加表示で起動されたのであれば,第二のウィンドウ63に第二のページ62が出たままにしておく.しかし,付加表示が必要なケースでなかったと判定した場合は,いったん出てしまった第二のウィンドウ63を,tのようにスクリプトプロセッサ56に依頼してクローズする.
この方式は,要らないウィンドウが出たり消えたりするので,実施例1より性能面で不利といえる.
【0138】
以上,請求項2の実施例3を図に基づいて説明した.
【0139】
以下に,請求項2の実施例4を図に基づいて説明する.
【0140】
図6は実施例4の構成図である.
本図の点線矢印,英字符号,上から下への時間順といった記法は,図3と同様である.
【0141】
本実施例も,オープンクローズ制御をする例である.
jでは,第一のページ61の要求に対して第二のページ62を代わりにとりにきなさいというhttpに基づくブラウザ57への指示(redirection)を生成する.
そこで,第一のページ61は返信も表示もされず,ブラウザ57から自動的にlのように第二のページ62が要求される.これは,m,nのように第一のウィンドウ59に表示される.
すなわち,付加表示オブジェクトの方が,指定オブジェクトよりも先に表示されることになる.
引き続き,第二のページ62に内蔵されていたスクリプトがスクリプトプロセッサ56に渡って実行されると,新しく第二のウィンドウ63をo,p,qのように開き,その中に,r,s,t,uと取ってきた第一のページ61が表示される.
この実施例は,フォーカスしなおす命令を実行する必要がないが,サーバ1とクライアント2とのやりとりが多くなるので,表示までの時間が多少増えるという欠点がある.
【0142】
以上,請求項2の実施例4を図に基づいて説明した.
【0143】
以下に,請求項2の実施例5を図に基づいて説明する.
【0144】
図7は実施例5の構成図である.
本図の点線矢印,英字符号,上から下への時間順といった記法は,図3と同様である.
【0145】
本実施例は,図14(トップページと非トップページをマルチフレーム表示した例)のようなマルチフレームで表示する場合である.
【0146】
jではフレームタグを使ったページを生成する.その際,各フレームでは第一のページ61,第二のページ62を自動表示するように記述しておく.
lでブラウザはウィンドウに区切り線を入れるなどし,あるいはせず,いずれにしても論理的には2枚のフレームに仕切る.
各フレームは,ブラウザ57がサーバに要求してとってきた第一のページ61,第二のページ62で埋められる.
【0147】
このようにして,付加表示を新しいウィンドウでなくフレームでも実現できる.
ウィンドウ,フレーム以外にも,領域はOSによっていろいろ提供される.ブラウザによってはタブとよぶ,付箋上のボタンのクリックで表に一枚だけ出すことのできる複数領域を扱うものもある.そうしたものも,インタフェースさえあれば,付加表示に利用できる.
【0148】
以上,請求項2の実施例5を図に基づいて説明した

【0149】
上記では,サーバ1,およびクライアント2と記載したものがそれぞれ1個のシステムであるかのように説明した.しかし,サーバ1とクライアント2のいずれかあるいは双方が,役割分担する複数のシステムから成っていて,該複数のシステムが通信路で接続され協調することによって全体の機能を果たしてもよい.
当然,該複数のシステムは別々の運営者によって運営されるサイトでもよい.
逆に,サーバ1,およびクライアント2の全部または一部の機能が,同じシステムに同居してもよい.
【0150】
上記では,新しいウィンドウを開くのに,ECMAScript言語のwindow.openの機能を用いたが,ECMAScript言語のボタン等フォーム要素を自動的に押すclickメソッド,あるいは,ActiveX(登録商標)のコントロール,プラグイン,Java(登録商標)言語の機能,X Window System(登録商標),その他ウィンドウシステムの各種機能を用いてもよい.
【0151】
上記では,付加表示を閲覧者に黙って行うとしているが,付加表示をしていいかどうか閲覧者に問い合わせる表示を行い,肯定の回答を入力した場合,または,一定時間回答がなかった場合に,付加表示を出力し,そうでない場合に,付加表示を出力しない,もしくは出力したあとキャンセルする,としてもよい.
【0152】
ここで,本発明と従来提案との詳細な比較を行う.
以下に,本発明と従来提案1との比較について述べる.
【0153】
従来提案1は,上でも従来技術として述べた,「参照元に応じた情報提示方法、ハイパーテキストシステム、およびWWWサーバ」(特開2000−20883,出願人:エヌ・ティ・ティ・ソフトウェア株式会社,エヌ・ティ・ティ・ナビスペース株式会社)である.
【0154】
従来提案1では,参照装置すなわち端末あるいはブラウザに,アドレスとしての検索結果情報を返答しなければならないため,検索装置は従来のサーバプログラムのhttpデーモンのままでは実現できない.
新たに,参照元URLと参照先URLを入力して位置情報を出力するための手段が必要となるはずである.
その手段がどのような方法であっても,複雑な構造が新たに必要になると考えられる.
【0155】
それに加え,対応表に対応関係情報をあらかじめ与えるための手段が必要となってしまう.
従来提案1にはその対応関係情報をあらかじめ与えるための手段が記載されていないが,複雑な仕組みおよび運用になると考えられる.
【0156】
対応表をもつには,記録装置を割り当てておき,アクセスが集中しても性能に影響が出ないように記録装置を高速化する必要がある.対応表が更新される可能性がある場合は,排他制御も行う必要があるので,設計が複雑になり,性能への影響がさらに大きくなる.
【0157】
本発明においては,サーバに格納されていたオブジェクトをサーバが読み出したあと,CGIプログラム等により,参照元に応じて内容が付加されたものをブラウザに返す,あるいは,ブラウザが解釈すれば内容を付加表示する,もしくは,他のアドレスを別ウィンドウで開く要求を解釈後にブラウザが再度サーバに対して送信し,その結果付加表示ページのウィンドウが開かれる,という手続きまたは情報を付加するという方法を利用できる.
【0158】
また,本発明では,従来提案1のような対応表もしくは対応検索装置をもたないで済む.
従来提案1の対応表,対応検索装置は,通常,サーバにもつと思われるが,このとき,ホームページの運営者のようなオブジェクトの提供者だけのオブジェクト変更では実現できず,サーバ運営者によるサーバの変更がないと実現できないと思われる.
一方,本発明では,通常は各オブジェクトに付加表示先アドレスかつ/または付加表示情報をもたせることができる.これは,オブジェクトの提供者だけの対応によっても可能である.また,サーバプログラムには従来のhttpデーモンがそのまま使用できるので,サーバ運営者が何もしなくてよく,実際上非常に実現しやすい.
【0159】
従来提案1では,複数のオブジェクトを一緒に返す手段がない.すなわち,たとえ同提案の方法で作られたサーバから代替オブジェクトをひとつ返して閲覧させることはできても,2個以上のオブジェクトを一緒に見せるような付加表示は実現できない.
一方,本発明では複数のウィンドウなどを開くことにより,付加表示が実現でき,非常に有効である.
【0160】
図33は,理解した,従来提案1の推測実施例である.本発明と比較するため,本発明の用語に合わせた.
図は上から下に時間順に書いてある.
図中,点線矢印は,データの送信と方向を表している.
図中,英字a,b,…,kはデータを送るステップを表す.
【0161】
図中,39は従来提案1のサーバ,40は従来提案1のクライアント,41は従来提案1の通信路,42は従来提案1の記録装置,43は従来提案1のブラウザで該出願の参照元URL送出装置12と参照先URL送出装置11と参照装置10の一部機能を含みかつWWWブラウザ100であり,44は従来提案1のキーボード/マウス,45は従来提案1の表示装置で該出願の参照装置10の主要機能に対応するものであり,46は従来提案1の第一のウィンドウ,47は従来提案1の第一のページ,48は従来提案1の第二のページで,該出願の提示情報95に対応するものであり,49は従来提案1の対応表で該出願の対応表20であり,50は従来提案1のhttpデーモンで該出願の検索装置21に対応するものであり,51は従来提案1の検索エンジンシステムである.
【0162】
本図のとおり,従来提案1には次のような特徴がある.

(イ) 従来提案1の対応表49が必須であること.;

(ロ) 従来提案1のhttpデーモン50が従来提案1の対応表49を検索しなくてはならないこと;

(ハ) 従来提案1の第一のページ47が出力されないこと.したがって付加出力の方法ではないこと.
【0163】
以上,本発明と従来提案1との比較について述べた.
【0164】
以下に,本発明と従来提案2との比較について述べる.
【0165】
従来の提案の中で,「参照元」を用いた処理に触れているものに,「ホームページと情報処理装置」(特開2001−175564,出願人:森里 正和氏)がある.
これを従来提案2と記す.
【0166】
従来提案2の請求項1の「他のどのホームページから参照してきたのかを検出する機能」は,具体的記載ではなく,おそらくHTTPが提供しているHTTP_REFERER情報と同様の情報を入力する機能を期待していると思われる.しかし,該HTTP_REFERER情報はすでに広く利用されていることから該従来提案2の請求項1は公知技術である.
【0167】
同じ従来提案2の請求項2の,「ホームページの内容が変化する」という記載は,あってほしい結果のみの記載であり,自然法則を利用した技術的思想が曖昧である.
同じ請求項2の,「参照に行く」という記載も,ユーザにとってあってほしい結果のみの記載であり,自然法則を利用した技術的思想が曖昧である.
【0168】
従来提案2からは,当業者が実施可能な方法が分からない:
【0169】
第1に,参照元情報をどこからどのように得るのか明らかにされていない.
第2に,参照元情報をどのように判定しどう情報を変化させれば,どう有用な効果が得られるのかが明らかにされていない.
第3に,「発明の詳細な説明」中の「参照元のホームページ情報、例えばURL等」の「等」が意味するURL以外の情報に何がありそれはどのようにして入力できるのかは自明でないので,「等」は無意味である.
第4に,当該ホームページの内容を変化させる実現可能な方法が明らかにされていない.このため,本発明と,従来提案2とを比較することは不可能である.
【0170】
従来提案2の目的は「契約プロバイダがホームページと連動するDB(データベース)のサービスを行っていなくても、DBを利用するホームページを利用するホームページの仕様を可能とするため」とあるので,本発明の目的とは重なるところがない.
【0171】
以上,本発明と従来提案2との比較について述べた.
【0172】
以下に,従来提案3との比較について述べる.
【0173】
コンテンツ中のメタデータに依存して根コンテンツを表示する提案に,「複合コンテンツ生成方法および複合コンテンツ検索方法」(特開2001−312519,出願人:東日本電信電話株式会社)がある.
【0174】
従来提案3は,コンテンツすなわち本発明でいうオブジェクトの関係を,オブジェクトの内部に記述する,複合コンテンツ生成方法を述べている.
複合コンテンツは,典型的には,ひとつのウェブサイトに属するウェブページ群が考えられる.
従来提案3の請求項で,複合コンテンツ検索方法というのは,検索エンジンでウェブページの中から検索キーに合うページの候補を表示する方法などを言っている.
ダブリン・コア・メタデータ(Dublin Core Metadata)と呼ばれるタグなどにリンク関係を記述する.リンク関係を収集してたどれば,根コンテンツすなわちトップページが取得でき,検索結果として出力するという.
【0175】
一方,本発明の実現手段では,従来提案3と異なり,リンク関係を収集するステップや機構はもたない.
また,本発明の特徴に,検索結果として出力するということはない.
【0176】
本発明では,適切な付加表示を目的としているが,従来提案3にはそのような目的や手段はない.
【0177】
従来提案3の解決しようとする課題は,本発明と全く異なり,検索エンジンの検索結果で,キーワードの一致した大量のアドレスが返送されてきてしまうということであったので,解決策としてリンク関係を収集してトップページを返送するという手段を用いて,簡素化された検索結果を返すとしている.
【0178】
従来提案3は,オブジェクトの中に,トップページに至るリンクを記述するということで本発明の付加表示作成ステップ9が付加する材料を「指定オブジェクト6との関係をオブジェクト内またはオブジェクト外で直接または間接に記述されたオブジェクト」から得る場合に手段が似ているように見えるが,似ているのは本発明のステップの用いる手段のごく一部に過ぎない.従来提案3は本発明の目的を果たすことはできず,検索結果の簡素化という本来の目的を果たしている.
【0179】
以上,従来提案3との比較について述べた.
【0180】
以下に,本発明で実施できる付加表示の例を挙げ,その効果を述べる.
(イ) 非トップページでトップページ(しばしば,トップページはホームページと呼ばれる)を付加表示すると,非トップページを検索して断片的情報に接しただけの閲覧者が,次にトップページで,サイトの提示する情報の全貌を見ることになる.
(ロ) 該ページに関係ある広告ページを付加表示すると,閲覧者は自分が関心をもつ可能性の高い商品の情報に接することができ,販売者は販売の機会が増す.
(ハ) 検索で用いられていたキーワードを渡して,広告サイトあるいは販売者サイトの本,音楽,写真集,食品,日用品,ソフトウェアなどの一覧ページあるいは検索ページを付加表示すれば,閲覧者は自分が関心をもつ可能性の高い商品の情報に接することができ,販売者は販売の機会が増す.
(ニ) ショッピングモールなどで,1商品のページから商品一覧ページを付加表示すると,閲覧者は検索した1商品を買うかどうか決めるのでなく,ほかの商品と見比べて,最適な商品を購入することができる.
(ホ) ショッピングモールなどで,1商品のページから販売者のページを付加表示すると,閲覧者は販売者からの情報を総合判断して商品を購入することができる.
(ヘ) ショッピングモールなどで,1商品のページから,該商品を扱っている複数の販売者のページ,あるいは,該商品の複数の販売者における価格・サービス比較表のページを付加表示すると,閲覧者は自分にとって有利な販売者から商品を購入することができる.
(ト) プレゼンテーションの各スライドをページに分けて掲載しているサイトで,スライドの一枚から目次ページを付加表示すると,閲覧者はスライドの全貌が分かり,好きなページにジャンプできる.
(チ) 写真・画像のアルバムの一枚で,サムネール(thumb nail)による一覧ページを付加表示すると,閲覧者にはアルバムの一覧が見え,好きなページにジャンプできる.
(リ) 音楽のアルバムの一枚で,一覧ページを付加表示すると,閲覧者にはアルバムの一覧が見え,好きな音楽のページにジャンプできる.
(ヌ) メニュー以外のページでメニューページを付加表示すると,閲覧者がメニューから関心あるページを更に見つけて閲覧することができる.
(ル) サイトマップ以外のページでサイトマップを付加表示すると,閲覧者がサイトの提供する全ページの構成の中で関心あるページを更に見つけて閲覧することができる.
(ヲ) 該ページの著作権,出典,特許等権利関係のページを付加表示すると,閲覧者の該ページの利用について,注意を喚起し,あるいは,利用法をガイダンスできる.
(ワ) 掲示板(BBS)もしくはニュースもしくはゲストブックもしくは日記の1記事のページで,題名一覧もしくは掲載日付一覧ページを付加表示すると,閲覧者は記事一覧から記事の位置づけを知り,他の関心ある記事を体系的に読むことができる.
(カ) 該ページの提供者のプロフィールを付加表示すると,閲覧者は,ページを提供している人あるいは組織の属性をはやく知ることができ,該サイトのページの有用性・信頼性・好き嫌いの判断に役立つ.
(ヨ) 該ページのサイトの連絡先を付加表示すると,閲覧者は,提供者に容易に連絡がとれる.
(タ) プログラム提供説明書のページで,プログラム一覧ページを付加表示すると,サイトの提供する他のプログラムを更にみつけて閲覧することができる.
(レ) 該ページに合ったBGM(background music)あるいは音楽あるいは音響あるいは音声を流すページを付加表示すると,該ページの閲覧が分かりやすくあるいは楽しくなり,商品・サービスの場合は購買率の上昇が期待できる一方,閲覧者はページを閉じるという標準操作で該音楽・音響・音声を停止することも,容易にできる.
(ソ) 該ページを第二の自然言語あるいは読みくだし音声に翻訳したページを付加表示することにより,閲覧者が該ページを理解できなくても,第二の自然言語あるいは読みくだし音声で理解できる機会ができる.
特に,検索エンジンアドレスに付属したパラメタが表す自然言語,または,閲覧者のアクセス元のドメインの表す国コードに対応する自然言語に翻訳することは効果的と思われる.
(ツ) 子会社あるいは下位組織のページで,親会社あるいは上位組織のページを付加表示すると,閲覧者に,親会社あるいは上位組織から発信する情報も届けることができる.
(ネ) ある分野のキーワードを含み検索エンジンの検索結果で上位に表示されることに成功しているページから,その分野に関係の深いページあるいはトップページあるいは広告を付加表示すれば,検索エンジンで下位になるようなページにも,検索エンジンからの閲覧者を導くことができる.
(ナ) 検索エンジンからきた場合に,同じキーワード群または変更したキーワード群をキーとして第二の検索エンジンに検索させた結果のページを付加表示すれば,閲覧者により適切な検索結果を紹介することができる.また,指定した第二の検索エンジンの活用を向上させることができる.
(ラ) クローラからきた場合に,メニュー,トップページ,サイトマップ,キーワードをたくさん含むテキストなどをインラインやフレームで含むように付加表示すれば,
該クローラでページを収集している検索エンジンシステムが,該ページからより多くの適切なキーワードを認識することになり,該ページが検索されやすくなる.
【0181】
上に,本発明で実施する付加表示の例を挙げ,その効果を述べた.
【0182】
以下に,本発明について実施した,実験目的,実験条件,実験方法,解析方法,そして解析結果を述べる.
【0183】
本発明の効果は,閲覧者の行動と心理に大きく依存するものであるため,机上だけで効果を論じても説得力がない.
そこで,実験を行って,本発明の効果を実測した.
【0184】
《実験目的》
本発明の研究の上で,試作システムの動作を確認し,さらに,効果を実証する実験を行うことを目的とした.
本実験は,発明の発表,公開,あるいは発明への反応調査ではない.技術の性質上,やむをえずインターネット上で実験したものである.
具体的には,本技術を適用した場合,検索エンジンで紹介されてきた閲覧者にトップページをどの位の比率で表示できるか,また,トップページが表示されたあとさらに閲覧を続けている閲覧者がどの位いるか,など,発明の効果を定量的に測定することを目的とした.
【0185】
《実験条件》
「園部研」の日本語サイト:
(http://sonobe.s5.xrea.com/);
および同英語サイト:
(http://sonobe.s5.xrea.com/index_eng.html);
のふたつを使い,本発明の適用前後の閲覧者の振舞いを比較対照した.
【0186】
本サイトは,それぞれ,トップページが1ページ,非トップページが39ページ(当時)ある.個人や中小企業によくある中小規模のサイトと言える.
【0187】
本発明の実施例を適用した期間は,2002年11月18日〜24日である.
【0188】
日本語,英語の各サイトについて,比較対照のため適用期間と非適用期間を各一週間とり,次のように期間名をつけて,2サイト×2期間=4サンプルとした.
・ AP: 適用期間 (11月18日月曜日 〜 11月24日日曜日);
・ NP: 非適用期間 (12月 2日月曜日 〜 12月 8日日曜日);
日本語サイト,英語サイトサンプルの名称は,それぞれの期間名末尾にJまたはEの記号を付加したものとする.すなわち:
・ APJ: APの日本語サイトのサンプル;
・ APE: APの,英語サイトのサンプル;
・ NPJ: NPの日本語サイトのサンプル;
・ NPE: NPの,英語サイトのサンプル;
とする.
【0189】
《実験方法》
APに適用した技術は,前記実施例1に述べたと同様の技術である.
園部研サイトを検索してきた閲覧者には,ECMAScriptを有効にしている閲覧者の場合,オブジェクトに挿入したCGIプログラム呼び出しのための#include命令をhttpデーモン54が解釈し,該命令で指定されたファイル名をもつCGIプログラムを呼び出す.オブジェクトの中のCGIプログラム呼び出しにはパラメタのコンテンツIDという園部研サイト中で各ページに一意な英数字がつけてあり,たとえばcats_engといったコンテンツIDの末尾に_engという固定の文字列があることで英語ページであることが判別できる.
【0190】
該CGIプログラムは,httpデーモン54から渡されたREFERERという環境変数を調べる.それが,前記Google(登録商標)などの検索エンジン類のアドレスでなければそのままhttpデーモン54に制御を返す.
検索エンジン類のアドレスであれば,scriptタグで囲んだ一連のECMAScript言語で書かれた命令群と,noscriptタグで囲んだ一連のECMAScript言語で書かれた命令群とを動的に生成して,指定オブジェクト6の#include命令のあった場所に展開する.
【0191】
該scriptタグで囲んだ命令群の中にはwindows.open命令を含み,該命令はコンテンツIDの末尾に_engを含まないなら,園部研日本語トップページのアドレス,含むなら園部研英語トップページのアドレスを展開するようにした.
一方,該noscriptタグで囲んだ命令群の中にはwindows.open命令を含んでも意味がないので含まず,ECMAScriptを無効にしている閲覧者の場合にも閲覧を促進できるよう,文字と画像による案内メッセージだけを展開するようにした.
該CGIプログラムは該命令群を出力すると,httpデーモン54に制御を返す.
該展開の結果の指定オブジェクト6が,httpデーモンからクライアント2に返信される.
返信されたHTML中のECMAScript命令をブラウザから呼ばれたECMAScript言語のスクリプトプロセッサ56が解釈する.
【0192】
ブラウザ57は,その設定でECMAScriptの実行が無効と設定されていれば,該noscriptタグで囲まれ命令群をHTML言語として解釈し,その結果,図12(案内メッセージを付加表示した例)に抽象化して示すような,トップページへのリンクを含む付加表示メッセージが表示された.
また,ブラウザ57は,その設定でECMAScriptの実行が有効と設定されていれば,該scriptタグで囲まれ命令群をECMAScript言語を含むHTML言語として解釈し,ECMAScript命令はスクリプトプロセッサ56に渡して解釈・実行させる.
その中に,windows.openがあることから,スクリプトプロセッサ56は日英それぞれのトップページのアドレスを「表示すべきURI」としてパラメタに指定して,OSに依頼して新ウィンドウを開く.それとともに,該指定オブジェクトのウィンドウの表示には,書かれていた閲覧促進メッセージを展開して出力するので,
図13(トップページと案内メッセージを付加表示した例)に抽象化して示すような画面表示になった.
なお,ふたつのウィンドウのずれの方向と量は,状況によって異なる.
【0193】
たとえば,園部研の非トップページのひとつに,公衆自動搬送システムCATSのページがある:
(http://sonobe.s5.xrea.com/invention/cats/).
【0194】
該CATSのページを検索してきたECMAScript有効の閲覧者には,CATSのページのウィンドウが出るとともに,数秒の時間のあとに,トップページ:
(http://sonobe.s5.xrea.com/)
のウィンドウがCATSのページの背面に,図13(トップページと案内メッセージを付加表示した例)に抽象化して示したように現れる.
【0195】
閲覧者がCATSのページを見終わってウィンドウを閉じると,図11(非トップページを消去してトップページが見えた状態)に抽象化して示したように園部研のトップページのウィンドウが見えることになる.
【0196】
園部研トップページのウィンドウは通常時の表示と同じであるが,ただ,トップページにあらかじめ入れてあるECMAScript言語による発音制御のスクリプトが,ブラウザ57に解釈され実行されることによって,いま付加表示で起動されていることをwindow.nameというプロパティにセットされているウィンドウ名で判別し,その場合には背景音楽の自動スタートをしない命令を実行させ,そうでなければ自動スタートする命令を実行させるようにしていることだけが違いである.
【0197】
《解析方法》
実験の解析方法は,園部研サイトを構成する全ウェブページで,アクセスに関わる情報のログを記録し,あとで計数するというものである.
【0198】
図23はログの一部である.
本書では個人情報保護のために一部を黒く塗った.
ログに関して,実験誤差を減らすために以下の補正を行った:
(イ)「クローラ(crawler)」(すなわち,検索エンジンサイトのもつ定期的調査プログラム)類のサイトからのアクセスを除いた;
(ロ)閲覧者が英語以外の外国語への翻訳機能を呼び出した場合に行われる,外部の翻訳サイトから本サイトへのアクセスを除いた;
(ハ)実験者自身によるアクセスを記録しなかった.
【0199】
ログの中で,レコードフラッグは分析して出している注釈で,Sは「参照元が検索エンジン」,Nは「非トップページ」,Tは「トップページ」,Lは「リンクをクリックして外に移動」,Cは「クローラ」,Hは「参照元が園部研ホーム」を示す.
本発明の機構が働いた場合,レコードフラッグSNのレコードから数秒後にTのレコードが現れる.IPアドレスまたはユーザホストがクライアントのアドレスであって,近接してアドレスが同じレコードを見れば閲覧者の一連の行動が分かる.
本図で,cwod…さんとYahooBB22…さんと…musashi−tech…さんとp2…jpさんが,それぞれSNのあとTというパターンなので本発明の機構が動作している.…musashi−tech…さんはさらに閲覧を続行していることが分かる.
【0200】
表1は主要指標統計表である.
【0201】
【表1】
Figure 0004522664

【0202】
表2はアクセスパターン統計表である.
【表2】
Figure 0004522664

【0203】
ここで,各閲覧者のアクセスパターンを,次の記号列で示している.
(イ)記号T,t,N,xは,アクセスの実行された時間順に左から右に並べる.
(ロ)記号s,rのいずれかを先頭につける(例:sNtT).
(ハ)記号x,「〜」のいずれかを末尾につけることがある.(例:sN〜).
(ニ)T:トップページをアクセスした(Tはtopの意味).
(ホ)t:トップページをサーバが本発明の付加表示により表示した(tはtopの意味).
(ヘ)N:非トップページをアクセスした (Nはnon topの意味).
(ト)s:検索エンジンが参照元であることを示すために先頭に付ける.
sT〜とsN〜がある.(sはsearchの意味).
(チ)d:前記sではないことを示すために先頭に付ける.dT〜とdN〜がある(dはdirectの意味).
(リ)x:該閲覧者のアクセスはそれ以後無し.
(ヌ)xで終わっていない記号列は,それ以後のアクセスの,無しを含むすべてのパターンを含む(例:sNは,sNT, sNN, sNxを含み,このうちsNTはさらにsNTT, sNTN, sNTxを含む).
(ル)記号「〜」で終わっている記号列は,「〜」より前のパターンの示すアクセス以後の,無しを含むすべてのパターンを含む(例:sN〜は,sNと同じ).
本発明の実施例は,非トップページを検索してきた閲覧者「sN」に,トップページを自動的に出してsNtにしようとするものである.ただ,ECMAScript言語の動作が設定で停止させられている閲覧者であったなどでトップページを表示できなかったために,sNtにできず,sNx, sNNなどになってしまうケースも,比率は少ないが存在する.
【0204】
《解析結果:閲覧者数》
実験環境のひとつを表す入力データ量として,閲覧者数を,10分間以上途切れないアクセスをした一意なIPアドレスの数で計数する.閲覧者数は,本発明の適用有無に左右されないはずのものである.
図24(閲覧者数の推移)と,表1(主要指標統計表)の(a)(閲覧者数)が示すように:
NPJ:254人に対し;
APJ:255人(1.00倍);
また;
NPE:62人に対し;
APE:72人(1.16倍);
と,いずれも1倍に近かった.したがって,実験の攪乱(かくらん)要因にはなりにくい.
【0205】
《解析結果:トップページ閲覧数》
図25(トップページ閲覧数の推移)と,表1(主要指標統計表)の(b)(トップページ閲覧数)が示すように:
NPJ:30回に対し;
APJ:211回(適用前の7.0倍);
また;
NPE:9回に対し;
APE:47回(適用前の5.2倍);
と,飛躍的な効果が見られた.
ここで,ひとりで複数回トップページを閲覧した場合,その回数が全部カウントされているので「のべ回数」である.
非常に多くのサイトで,トップページにアクセスカウンタを取り付けて閲覧者数を把握しながら,閲覧者数を増やしたいと念願している.本発明によれば,トップページの閲覧者数を大幅に増やすことができることが分かった.
閲覧者ひとりあたりの(のべ)トップページ閲覧数で見ても,図26(トップページ閲覧数/人の推移),表1(主要指標統計表)の(c)(トップページ閲覧数/人)が示すように:
NPJ:0.12回/人に対し;
APJ:0.83回/人(適用前の6.9倍),;
また;
NPE:0.15回/人に対し;
APE:0.65回/人(適用前の4.3倍);
と,飛躍的な効果が見られた.
【0206】
トップページを見せた閲覧者数は,アクセスパターンにトップページの記号(Tまたはt)を含むもの,すなわち,

dTx+dTT+dTN+dNTx+dNTT+dNTN+dNNT+sTx+sTT+sTN+sNTx+sNTT+sNTN+sNtx+sNtT+sNtN+sNNT
で数えて,表1(主要指標統計表)の(d)(トップページを見せた閲覧者数)のとおりである.
そこで,各閲覧者にトップページを見せた比率(のべではない)(0〜1)は,前記「トップページを見せた閲覧者数」が閲覧者数に占める比率で測ることができる.
図27(閲覧者にトップページを見せた比率の推移),表1(主要指標統計表)の(e)(閲覧者にトップページを見せた比率)が示すように:
NPJ:0.087に対し;
APJ:0.773(適用前の8.9倍);
また;
NPE:0.129に対し;
APE:0.639(適用前の5.0倍);
と,さらに飛躍的な効果が見られた.
大まかには,
「ふつう1割の人しかトップページを見てくれないものであるが,適用後には6〜8割の人にトップページを見せることができた」
と言える.
【0207】
これをもっと詳しく分析する.
表1(主要指標統計表)の(f)にある非トップページ検索者sN〜の人数に限って調べる.
表1(主要指標統計表)の(g)にある非トップページを検索してきた閲覧者中,トップページ表示人数,すなわち,アクセスパターンにtまたはTを含む:
sNTx+sNTT+sNTN+sNtx+sNtT+sNtN+sNNT
の占める比率を調べる.
するとそれは,図28(非トップページを検索してきた閲覧者にトップページを見せた比率の推移),表1(主要指標統計表)の(h)(非トップページを検索してきた閲覧者にトップページを見せた比率)が示すように:
NPJ:0.023に対し;
APJ:0.892(適用前の39倍);
また;
NPE:0.041に対し;
APE:0.800(適用前の20倍);
と,劇的な効果があった.
大まかには,
「ふつう非トップページを検索してきた人の3%前後しかトップページを見てくれないものであるが,適用後には8〜9割の人にトップページを見せることができた」
と言える.
現在,
・自分のブラウザの設定でECMAScript言語が動作しないよう無効にしている閲覧者がいることと,
・企業などのプロキシ(proxy)では参照元が企業内のページ内容や企業外への関心を示すことを重大視して機密保持のために参照元をサーバに送らないように設定していることがあることと,
・新ウィンドウのオープンを抑止するようなソフトウェアを使う人がいるために,
本発明によるプログラムが付加表示を動かせないケースがある.それでも実際にこれだけの付加表示を達成できた.
よって,
「現在,本発明が効果的に作用する環境にある閲覧者も十分に多い」
ということが分かった.
【0208】
《解析結果:閲覧コンテンツ数》
サイト内全ページ合計のページビュー(page view),すなわち閲覧されたコンテンツ数は,図29(閲覧コンテンツ数の推移),表1(主要指標統計表)の(i)(閲覧コンテンツ数)が示すように:
NPJ:413ページに対し;
APJ:598ページ(1.45倍);
また;
NPE:98ページに対し;
APE:133ページ(1.36倍);
と,顕著な効果が現れた.
閲覧者数で割って,ひとりあたり閲覧コンテンツ数で見ても,図30(閲覧コンテンツ数/人の推移),表1(主要指標統計表)の(j)(閲覧コンテンツ数/人)が示すように:
NPJ:1.63ページ/人に対し;
APJ:2.35ページ/人(1.44倍);
また;
NPE:1.58ページ/人に対し;
APE:1.85ページ/人(1.17倍);
と,顕著な効果が現れた.
【0209】
このように,トップページ表示率と,ひとりあたり閲覧コンテンツ数がともに増えることから,サイト側の満足度は向上する.
一方,閲覧者側の満足度は向上するであろうか.
付加表示でトップページが表示されたときに,閲覧者がトップページを見たり利用しているのであろうか,それともただうるさいと閉じてしまうのであろうか.
そこで,閲覧者の行動を二つの角度から分析する.
【0210】
《解析結果:トップページ内サイト外リンククリック人数》
AP期に付加表示でトップページを表示した人で,サイト外へのリンクをクリックした人数は,サイト外のリンクも一回サイト内のプログラムを経由するようにしているのでログから知ることができて:
APJ:3人;
また:
APE:0人;
であった.ひとりあたりのクリック回数は全員1回であった.付加表示されたトップページを嫌がらない閲覧者がいることを裏付けている.
【0211】
《解析結果:トップページ内サイト内リンククリック回数》
AP期に付加表示でトップページを表示した人で,さらに非トップページに降下したsNtN型の閲覧者は:
APJ:21人;
また;
APE:5人;
であった.
AP期に付加表示でトップページを表示した人が,さらに非トップページに降下した比率は,sNtx+sNtT+sNtNの合計に対するsNtNの比率であって,
APJ:21/150=0.14;
また;
APE:5/33=0.15;
であった.
大まかには,
「7人にひとりは,付加表示されたトップページからのリンクをたどって,サイト内の非トップページに降りてくれた」
と言える.
付加表示によって,さらにサイトの中の他の非トップページも見せようというサイト側の目的が,大きく達成されている.
この数値は限界ではなく,トップページから非トップページへのリンクを魅力的に工夫することで増大できる.
トップページから非トップページに降下した人(=dTN+dNTN+sTN+sNTN+sNtN)が閲覧者に占める比率は:
NPJ:0.016に対し;
APJ:0.11(6.9倍);
また;
NPE:0に対し;
APJ:0.09;
で,トップページが閲覧の案内をする役割を発揮する場面が格段に増えることが分かった.
このように,二つの側面,すなわち「トップページ内サイト外リンククリック人数」,そして「トップページ内サイト内リンククリック回数」から,閲覧者が複数の検索結果を吟味中に検索されたページと一緒に控えめにトップページも出すという実現方法なら,閲覧者側の満足度も全体として向上しているであろうという様子が分かった.
【0212】
《解析結果:検索してきた閲覧とトップページアクセスの関係》
本発明を適用した場合に,非トップページ数が増えるとアクセスが増えることを示す.
いま,サイトにコンテンツを追加していくときに十分キーワードが多様化すると仮定し,このことにより,検索してきた閲覧者(s〜)のアクセス数が,サイト内の非トップページ数に比例すると仮定する.
園部研の日本語サイトは,非トップページ数(以下,Pと記述する)が39ページであった.
閲覧者のうち,検索してきたもの(s〜)の比率RはPの関数R(P)である.P=39の実測値R(39)は:
NPJ:0.71;
APJ:0.71;
NPE:0.81;
APE:0.65;
と,大変揃っているので,ここではR(39)=0.72と仮定する.
s〜とs〜以外(すなわちd〜)の比率は,P=39のとき,R(39):1−R(39)であるが,一般のPに対しては,上で閲覧者(s〜)のアクセス数がサイト内の非トップページ数に比例すると仮定したことで,R(39)×P/39:1−R(39)になるから,R(P)は,
R(P)=1−(1/(1+((R(39)/(1−R(39)))×P/39)))
となる.たとえば:
R(0)=0;
R(1)=0.062;
R(10)=0.40;
R(39)=0.72;
R(100)=0.87;
R(390)=0.96;
R(1000)=0.985;
R(10000)=0.9985;
R(100000)=0.99985;
である.
次に,検索してきた閲覧者(s〜)のうち,非トップページにきたもの(sN〜)の比率は統計から:
NPJ:0.98;
APJ:0.98;
NPE:0.98;
APE:0.96;
なので,ここでは0.98と仮定する.
さらに,非トップページを検索してきた閲覧者(sN〜)のうち,トップページを見ることになる閲覧者(アクセスパターンにtかTを含むもの)の比率は,前記表1(主要指標統計表)の(h)(非トップページを検索してきた閲覧者にトップページを見せた比率)のように,APJで0.892であるから,ここでは0.89と仮定する.
付加表示によるトップページアクセスの増加量Δd=Δd(P)は,閲覧者数全体を1とした比率で表すと,
Δd(P)=R(P)×0.98×0.89=0.87×R(P)
で,たとえば,
Δd(0)=0;
Δd(1)=0.054;
Δd(10)=0.35;
Δd(39)=0.63;
Δd(100)=0.76;
Δd(390)=0.84;
Δd(1000)=0.857;
Δd(10000)=0.869;
Δd(100000)=0.870;
である.
以上の算式を用いると,本発明の技術を適用後のトップページアクセスは,適用前に比べてただちにΔd(P)×閲覧者数,増えると予測され,次のようにサイト規模を6種類に分けると(モデルAとする),
(イ)非トップページが1ページで年間閲覧者300人の零細規模サイトは,年間16回増加;
(ロ)非トップページが10ページあり年間閲覧者3,000人の小規模サイトは,年間1,000回増加;
(ハ)非トップページが39ページあり年間閲覧者12,000人の中小規模サイトは,年間7,600回増加;
(ニ)非トップページが100ページあり年間閲覧者30,000人の中規模サイトは,年間23,000回増加;
(ホ)非トップページが1,000ページあり年間閲覧者300,000人の大規模サイトは,年間260,000回増加;
(ヘ)非トップページが10,000ページあり年間閲覧者3,000,000人の超大規模サイトは,年間2,600,000回増加;
となる.
上記「年間」は「月間」など任意の一定期間にも置き換えることができる.
もちろん現実にはサイトの個性をはじめとする様々な要素に左右されるので,本試算は目安である.
上記の試算のモデルを変えて,年間閲覧者数が同じでも非トップページをそれぞれ10倍もったサイト(モデルBとする)での導入効果を試算してみる.増分はΔd(P)×閲覧者数で,
(イ)非トップページが10ページで年間閲覧者300人の零細規模サイトは,年間105回増加;
(ロ)非トップページが100ページあり年間閲覧者3,000人の小規模サイトは,年間2,300回増加;
(ハ)非トップページが390ページあり年間閲覧者12,000人の中小規模サイトは,年間10,000回増加;
(ニ)非トップページが1,000ページあり年間閲覧者30,000人の中規模サイトは,年間26,000回増加;
(ホ)非トップページが10,000ページあり年間閲覧者300,000人の大規模サイトは,年間260,000回増加;
(ヘ)非トップページが100,000ページあり年間閲覧者3,000,000人の超大規模サイトは,年間2,600,000回増加;
と,中規模以下のサイトでは,さらに大きな効果を得られるようになることができることが分かる.
本発明の導入後は,
「サイトに多様で閲覧者の興味を引くような非トップページを増やすだけで,それらが検索エンジンに登録されたあと閲覧者数が増えるとともに,本発明の効果でトップページアクセスが新しい閲覧者数に応じて格段に増える」
という効果がある.したがって,
「コンテンツを充実しさえすればトップページからアクセスしてくれる人が確実に増える」
という状況になり,アクセス向上が容易となる.
なお,もし本発明を適用せずに非トップページを増やしたとしても,前記の
「ふつう非トップページを検索してきた人の3%前後しかトップページを見てくれないものである」
ということから推測して,トップページのアクセスの増え方はわずかにとどまるであろう.
【0213】
《解析結果:金額換算効果》
以下に,本発明を導入することによる金銭的効果を試算する.
【0214】
広告料やリンク交換などの対価を払ってでも「多くの人に自分のウェブサイトを発見してもらいたい」という欲求は,ネット通信販売を行う企業をはじめ,あらゆる規模の企業,個人の双方にとって強い.
【0215】
本発明で,キーワード検索で非トップページを訪れた閲覧者にトップページを付加的に必ず閲覧してもらうことは,他の種類の広告技法で閲覧者が広告をクリックしてトップページに移行するのと類似の効果があると思われる.
【0216】
現在の広告システムで,クリック1回あたりの報酬として10円〜25円,50円といった例が記載されている.また,閲覧者が入力したキーワードに対応した広告を検索結果表示画面に出す最近のサービスでは,クリック1回あたりの単価として58円,75円といった例が記載されている.
そこで,単価を1件40円と仮定してみると,上記の「非トップページをそれぞれ10倍」に充実したサイト(モデルB)において,本発明の導入による年間の効果は概算で:
(イ)零細規模サイトは,105回増加して,4千円;
(ロ)小規模サイトでは,2,300回増加して,9万円;
(ハ)中小規模サイトは,10,000回増加して,40万円;
(ニ)中規模サイトでは,26,000回増加して,100万円;
(ホ)大規模サイトでは,260,000回増加して,1千万円;
(ヘ)超大規模サイトは,2,600,000回増加して,1億円;
分に相当する.
【0217】
もちろん現実にはサイトの個性をはじめとする様々な要素に左右されるので,本試算は目安である.
【0218】
以上,本発明について実施した,実験目的,実験条件,実験方法,解析方法,そして解析結果を述べた.
【0219】
【発明の効果】
本発明の請求項1およびの請求項2のオブジェクト付加表示方法は,適切かつ容易な付加表示,ならびに,トップページ等への誘導にも適した付加表示を実現する.
【0220】
また検索エンジンシステム等から紹介されてきたときのパラメタに内蔵された検索キーなどをアプリケーションに渡して,付加表示オブジェクトを動的に作って付加表示したり,該アプリケーションがリサーチ用に記録するなどを可能とする

【0221】
発明によれば,検索エンジン等から紹介されてウェブサイトの非トップページに到達する巨大なトラフィックの流れを,そこで終わらせない.そして,トップページ,メニュー,商品一覧ページ,広告などの,サイト運営者お勧めのオブジェクトに誘導する.
その結果,ウェブサイトと閲覧者の適切なコンタクトを格段に増大することができる.
効果の大きさを,前記「発明の実施の形態」の実験結果の分析の中で詳しく述べた.
このように,従来の技術に比べ飛躍的に進歩しているものである.
【0222】
本発明を広告に応用すれば,キーワードに基づいて選択されあるいは最適化された広告が,閲覧者が既に検索エンジンやリンク集などで選択した「興味ある」オブジェクトの内部または外部に,同時もしくは前後して表示される点から,閲覧される確率が高まり,広告効果が大きく上昇すると期待される.
【0223】
本発明は,現在までにインターネットで様々な表示手法と広告手法が次々と編み出されてきた中でも,類を見ない新手法である.
現在,サイト内の移動をしても出てくるポップアップ広告に対して閲覧者からは,邪魔,面倒という声が激しかった.そこから類推された,「ましてトップページなどの大きなウィンドウをアクセスの都度毎回出していたら,閲覧者の怒りを招くのではないか」という単純な憶測を破ったところに,効果絶大な本発明の新規性の鍵がある.
【図面の簡単な説明】
【図1】 オブジェクト付加表示方法1の原理構成図である。
図2】 オブジェクト付加表示方法2の原理構成図である。
図3】 実施例1の構成図である。
図4】 実施例2の構成図である。
図5】 実施例3の構成図である。
図6】 実施例4の構成図である。
図7】 実施例5の構成図である。
図8】 トップページの表示例である.
図9】 非トップページの表示例である.
図10】 トップページを背面に付加表示した例である.
図11】 非トップページを消去してトップページが見えた状態である.
図12】 案内メッセージを付加表示した例である.
図13】 トップページと案内メッセージを付加表示した例である.
図14】 トップページと非トップページをマルチフレーム表示した例である.
図15】 トップページだけを表示してハイライトした状態である.
図16】 トップページだけを表示してスクロールした状態である.
図17】 トップページを前面に付加表示した例である.
図18】 検索結果画面の表示例である.
図19】 ポップアップ広告の表示例である.
図20】 ポップアップ広告の非トップページでの表示例である.
図21】 ポップアンダー広告の表示例である.
図22】 非トップページを消去してポップアンダー広告が見えた状態である.
図23】 ログの一部である。
図24】 閲覧者数の推移である.
図25】 トップページ閲覧数の推移である。
図26】 トップページ閲覧数/人の推移である。
図27】 閲覧者にトップページを見せた比率の推移である。
図28】 非トップページを検索してきた閲覧者にトップページを見せた比率の推移である。
図29】 閲覧コンテンツ数の推移である。
図30】 閲覧コンテンツ数/人の推移である。
図31】 サーバ/クライアントシステムの構成図である.
図32】 記録媒体からのプログラム入力の構成図である.
図33】 従来提案1の推測実施例である.
【符号の説明】
1 サーバ
2 クライアント
3 通信路
4 オブジェクト
5 オブジェクトアドレス
6 指定オブジェクト
オブジェクト付加表示方法
指定オブジェクト作成ステップ
100 指定オブジェクトメモリ
101 付加表示指示
付加表示作成ステップ
102 付加表示指示付きオブジェクト
103 付加表示指示付きオブジェクトメモリ
104 付加表示ロジック
105 付加表示ロジック付きオブジェクト
106 付加表示ロジック付きオブジェクトメモリ
107 参照元アドレスメモリ
108 付加表示オブジェクトメモリ
109 付加表示オブジェクトサーバ
110 サーバ出力ステップ
111 クライアント出力ステップ
112 記録装置
113 付加表示オブジェクト
19 参照元アドレス
31 キーワード
39 従来提案1のサーバ
40 従来提案1のクライアント
41 従来提案1の通信路
42 従来提案1の記録装置
43 従来提案1のブラウザ
44 従来提案1のキーボード/マウス
45 従来提案1の表示装置
46 従来提案1の第一のウィンドウ
47 従来提案1の第一のページ
48 従来提案1の第二のページ
49 従来提案1の対応表
50 従来提案1のhttpデーモン
51 従来提案1の検索エンジンシステム
53 検索エンジンシステム
54 httpデーモン
55 CGIプログラム
56 スクリプトプロセッサ
57 ブラウザ
58 キーボード/マウス
59 第一のウィンドウ
60 表示装置
61 第一のページ
62 第二のページ
63 第二のウィンドウ

Claims (7)

  1. サーバ(1)とクライアント(2)が通信路(3)を介して交信し,クライアント(2)がサーバ(1)の保持するオブジェクト(4)の要求をオブジェクトアドレス(5)および参照元アドレス(19)の指定を伴ってサーバ(1)に送ると,該サーバ(1)が該クライアント(2)に要求された指定オブジェクト(6)を送るサーバ/クライアントシステムによって実行されるオブジェクト付加表示方法(7)であって

    (a) クライアント(2)から通信路(3)経由で送信された該オブジェクトアドレス(5)をサーバ(1)上のhttpデーモン(54)が入力し、記録装置(112)上で該オブジェクトアドレス(5)に対応するアドレスからオブジェクトを読み込んで指定オブジェクト(6)にして、指定オブジェクトメモリ(100)に書く指定オブジェクト作成ステップ(8);

    (b) クライアント(2)から通信路(3)経由で送信された該参照元アドレス(19)をサーバ(1)上のhttpデーモン(54)が入力し、
    記録装置(112)上で該参照元アドレスの全体または部分に対応するアドレスから将来付加表示すべき付加表示オブジェクト(113)があるかどうかを決定し、
    表示すべき付加表示オブジェクト(113)があればその種類、内容または取得方法を決定して、
    該オブジェクトを将来クライアントが該決定内容を実行するために必要な、
    ブラウザ解読可能言語によるブラウザへの付加表示指示(101)を作成し、
    指定オブジェクトメモリ(100)から読む指定オブジェクト(6)に追加して付加表示指示付きオブジェクト(102)として付加表示指示付きオブジェクトメモリ(103)に書く
    付加表示作成ステップ(9);

    (c) サーバ(1)上のhttpデーモン(54)が、前記付加表示指示付きオブジェクトメモリ(103)から付加表示指示付きオブジェクト(102)を読み出して、該クライアント(2)を宛先として通信路(3)に送信するサーバ出力ステップ(110)

    そして

    (d) クライアント(2)上のブラウザ(57)が前記指定オブジェクト(6)を受信して、付加表示指示付きオブジェクト(102)の中の前記ブラウザ解読可能言語で書かれた付加表示指示(101)の指示する付加表示オブジェクト(113)に指示された表示効果を加えて指定オブジェクト(6)を表示装置(60)に出力するクライアント出力ステップ(111)

    から構成され順に実行されることを特徴とするオブジェクト付加表示方法(7).
  2. サーバ(1)とクライアント(2)が通信路(3)を介して交信し,クライアント(2)がサーバ(1)の保持するオブジェクト(4)の要求をオブジェクトアドレス(5)の指定を伴ってサーバ(1)に送ると,該サーバ(1)が該クライアント(2)に要求された指定オブジェクト(6)を送るサーバ/クライアントシステムによって実行されるオブジェクト付加表示方法(7)であって

    (a) あらかじめサーバ(1)の記録装置(112)上に、オブジェクトにブラウザ解読可能言語による付加表示ロジック(104)を組み込んで付加表示ロジック付きオブジェクト(105)として格納する付加表示作成ステップ(9)

    (b) クライアント(2)から通信路(3)経由で送信された該オブジェクトアドレス(5)をサーバ(1)上のhttpデーモン(54)が入力し、記録装置(112)上で該オブジェクトアドレス(5)に対応する指定オブジェクトのアドレスから付加表示ロジック付きオブジェクト(105)を読み込んで、付加表示ロジック付きオブジェクトメモリ(106)に書く指定オブジェクト作成ステップ(8);

    (c) サーバ(1)上のhttpデーモン(54)が、前記付加表示ロジック付きオブジェクトメモリ(106)から付加表示指示付きオブジェクト(102)を読み出して、該クライアント(2)を宛先として通信路(3)に送信するサーバ出力ステップ(110)

    そして

    (d) クライアント(2)上のブラウザ(57)が、受信した前記付加表示指示付きオブジェクト(102)から、前記ブラウザ解読可能言語による前記付加表示ロジック(104)を取り出して実行することにより、
    付加表示ロジック(104)が、
    ブラウザ内の参照元アドレスメモリ(107)に参照元オブジェクトを取得したときから残っている参照元アドレス(19)の全体または部分に対応するアドレスからいま付加表示すべきオブジェクトがあるかどうかを決定し、
    表示すべき付加表示オブジェクト(113)があればその種類、内容または取得方法を決定して、
    決定した付加表示オブジェクト(113)を付加表示指示付きオブジェクト(102)の中から、あるいはクライアントの中の付加表示オブジェクトメモリ(108)またはクライアントの外部の付加表示オブジェクトサーバ(109)から通信路経由で取得して、指示された表示効果によって表示装置(60)に出力するクライアント出力ステップ(111)

    から構成され順に実行されることを特徴とするオブジェクト付加表示方法(7).
  3. 前記付加表示オブジェクト(113)は広告である,

    請求項1または請求項2に記載のオブジェクト付加表示方法。
  4. 前記付加表示作成ステップ(9)が付加表示オブジェクト(113)を決定するとき、該参照元アドレス(19)が検索エンジンの検索結果一覧のとき該参照元アドレス(19)に内在する1個以上の検索キーワードを抽出し、あらかじめキーワードに依存して対応づけられている付加表示オブジェクト(113)を決定する,

    請求項1に記載のオブジェクト付加表示方法。
  5. 前記クライアント出力ステップ(111)が付加表示オブジェクト(113)を決定するとき、該参照元アドレス(19)が検索エンジンの検索結果一覧のとき該参照元アドレス(19)に内在する1個以上の検索キーワードを抽出し、あらかじめキーワードに依存して対応づけられている付加表示オブジェクト(113)を決定するように、前記付加表示ロジック(104)をブラウザ解読可能言語で記載して前記付加表示作成ステップ(9)で付加表示ロジック付きオブジェクト(105)として格納しておく,

    請求項2に記載のオブジェクト付加表示方法。
  6. 請求項1に記載のオブジェクト付加表示方法を実行するためのプログラムを記録もしくは内蔵した
    機械読み取り可能な媒体であって、
    該プログラムは:

    クライアント(2)から通信路(3)経由で送信された該参照元アドレス(19)をサーバ(1)上のhttpデーモン(54)に入力させ、
    記録装置(112)上で該参照元アドレスの全体または部分に対応するアドレスから将来付加表示すべき付加表示オブジェクト(113)があるかどうかを決定させ、
    表示すべき付加表示オブジェクト(113)があればその種類、内容または取得方法を決定させ、
    該オブジェクトを将来クライアントが該決定内容を実行するために必要な、
    ブラウザ解読可能言語によるブラウザへの付加表示指示(101)を作成させ、
    指定オブジェクトメモリ(100)から読む指定オブジェクト(6)に追加して付加表示指示付きオブジェクト(102)として付加表示指示付きオブジェクトメモリ(103)に書かせる

    ことを特徴とする,
    オブジェクト付加表示プログラムを記録または内蔵した機械読み取り可能な媒体.
  7. 請求項2に記載のオブジェクト付加表示方法を実行するためのプログラムを記録もしくは内蔵した
    機械読み取り可能な媒体であって、
    該プログラムは:

    クライアント(2)上のブラウザ(57)に、受信した前記付加表示ロジック(104)から取り出して実行されるように
    前記付加表示指示付きオブジェクト(102)から、前記ブラウザ解読可能言語によって書かれ、
    付加表示ロジック(104)に、
    ブラウザ内の参照元アドレスメモリ(107)に参照元オブジェクトを取得したときから残っている参照元アドレス(19)の全体または部分に対応するアドレスからいま付加表示すべきオブジェクトがあるかどうかを決定させ、
    表示すべき付加表示オブジェクト(113)があればその種類、内容または取得方法を決定させ、
    決定した付加表示オブジェクト(113)を付加表示指示付きオブジェクト(102)の中から、あるいはクライアントの中の付加表示オブジェクトメモリ(108)またはクライアントの外部の付加表示オブジェクトサーバ(109)から通信路経由で取得して、指示された表示効果によって表示装置(60)に出力させる

    ことを特徴とする,
    オブジェクト付加表示プログラムを記録または内蔵した機械読み取り可能な媒体.
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