JP4831728B2 - Webしおりを利用するマーケティングシステム - Google Patents

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Description

インターネット上に開設したサイトにアクセスしてきた閲覧者に対し、個人情報の登録を要求することなく、閲覧者の趣味や興味に適合した広告情報を発信するマーケティングシステムの提供に関する。
インターネット上に広告宣伝用のWebサイトを設け、マーケティングの手段として利用することが盛んに行われるようになってきている。インターネットを広告宣伝の手段と捉えた場合、広告のターゲットであるWebサイトの訪問者のサイト上での行動パターンや、サイトの閲覧回数などを集計する手法が公知となっていることから、広告宣伝の効果や影響の程度を把握することも容易になってきた。また、訪問者の個人情報の取得も比較的容易であることから、個々の訪問者に適した広告をタイムリーに発信することも可能である。このようなダイレクトマーケティングが可能であるということは、従来のテレビや新聞などを利用した不特定多数向けの広告に比べ、インターネットによる広告の利点といえる。
インターネットの広告媒体としての価値に着目して、インターネットや電子メールを活用したマーケティングの方法が、例えば、下記の特許文献1や特許文献2に記載の発明のように多数提案されている。
特開2002−92284号公報 特開2003−281177号公報
確かに、特許文献1や特許文献2に記載の発明は、個人の趣味などに適した広告を送信できる点で、効率のよいダイレクトマーケティングの手段ではある。しかし、これらの発明は、ユーザによる個人情報の登録を前提とする点で、問題がある。
すなわち、個人情報保護への意識が高まりをみせるなか、ユーザ、すなわち、サイトの閲覧者に個人情報を登録してもらうことは容易ではない。個人情報の収集が不十分であれば、たとえ、個別の消費者の趣味等と広告とをマッチングする手法等がすぐれていても、ダイレクトマーケティング手段としての有用性において劣る。
このような問題点を考慮して、本発明は、ユーザによる個人情報の登録を不要としつつ、適切なダイレクトマーケティングを可能とするシステムの提供を目的とする。
一方、インターネット上には、膨大な量のサイトが存在し、気に入ったページが見つかると、Netscape Navigator(登録商標)でいうところのブックマークに追加、すなわち、特定のWebページのURL(Uniform Resource Locator)の記録が行われる。
以下、この明細書で「ブックマーク」というときは、普通名詞の「ブックマーク」ではなく、Netscape Navigatorの「ブックマーク」、あるいは、Internet Explorer(登録商標)の「お気に入り」の機能を意味する。
通常、ブックマークへは、気に入ったページが含まれるサイトの先頭ページのURLを保存することが多い。勿論、このブックマークには、同一サイト内の複数のページを入れることもできる。しかし、サイト先頭ページと、サイト内ページとが混在し、ブックマーク内の整理が煩雑となりがちである。また、気に入ったページをすべてブックマークに入れると、ブックマークのプルダウンリストの項目数が多くなり、見たいページを探すのが容易でなくなる。
したがって、本発明は、このようなブックマークの不便な点を解決することも目的とする。
このような目的を達成するために、本発明は、「Webしおり」という仕組みの提供を特徴とするものである。この「Webしおり」は、画像データと、この画像にリンクする処理スクリプトからなるWebしおりであって、Webサイトを構成する各Webページ毎に、コンテンツ要素の一つとして組み込まれ、選択状態あるいは非選択状態のいずれかの値をとり、非選択状態かつ前記画像が表示された状態において所定の操作がなされると、前記処理スクリプトは、値を選択状態に変えるとともに、該Webページが表示されている端末装置に接続する記憶装置の所定の場所に該WebページのURLを保存し、選択状態かつ前記画像が表示された状態において所定の操作がなされると、前記処理スクリプトは、前記記憶装置の所定の場所から該WebページのURLを取得し、前記WebサイトのWebサーバに対し、該Webページデータの送信を要求することを特徴とする。
ここで、「値を選択状態に変える」とは、下記の実施形態でいう「しおりを挟む」ことに相当する。
このような構成をとることによって、多量のページを有するサイトであっても、そのサイトの訪問者は、サイト中の気に入ったページにWebしおりをすれば、次回からは、このWebしおりをマウスでクリック等するだけで、見たいページに直ちにジャンプできる。
ところで、Webしおりに対しマウス等を用いて特定する操作をすることは、システムに対し信号を送ることであり、本来は「WebしおりをONにする」といった表現が適切である。しかし、Webしおりは、紙で製本された本に挟む紙片(本物のしおり)と、イメージが共通することから、以下の説明では、「Webしおりを挟む」という表現を用いる。
なお、ブックマークと本発明のWebしおりを比較すると、以下の相違がある。
たとえば、運営サイトの先頭ページは、通常どおりブックマークに入れておく。ブックマークに入れるということは、気にいった本だけを、すぐに手に取れるように、手許のブックスタンドに置くことに相当する。これに対し、本発明のWebしおりは、一冊の本の気に入ったページにしおりを挟むことに相当する。
大規模なサイトは膨大な数のWebページを扱っている。この中には、気に入ったページが多数あり得る。その場合、気に入った個々のページをブックマークに入れるのでは、煩雑である。また、ブックマークでは、サイトへのアクセスと無関係にプルダウンリスト中に含まれてしまうが、本発明のWebしおりは、当該サイトにアクセスしているときのみ、画面上に表示されるだけである。
つまり、ブックマークと本発明のWebしおりとは、似て非なるものである。
上記の目的を達成するために、本発明のマーケティングシステムは、Webしおりを利用することを特徴とするとともに、インターネット上に開設されたWebサイトのホームページを提供するサイト運営者端末と、該Webサイト内のホームページを管理するWebページサーバと、該Webサイトのホームページに組み込まれたWebしおりに関連する情報を管理するシステム管理サーバと、該Webサイトにアクセスする閲覧者端末とを備え、前記サイト運営者端末は、任意個数のホームページの記述ファイルを、前記Webページサーバへアップロードするとともに、該ホームページにWebしおりがコンテンツ要素として組み込まれていれば、前記システム管理サーバに該ホームページを識別するページIDと、このページに付与されたカテゴリ情報並びにURLと、ダイレクトマーケティング用の広告ページのURLを送信し、前記システム管理サーバは、前記サイト運営者端末から受信したカテゴリ情報と該ホームページのURLと広告ページのURLを、ページIDに対応付けて記憶する一方、前記閲覧者端末は、入力部と画面表示部と記憶部を備え、前記Webページサーバから、ホームページの記述ファイルを受信すると、前記画面表示部に対し、前記Webしおりを含む該ホームページを表示させ、前記入力部を介して該Webしおりを選択・指示する所定の操作がなされると、前記処理スクリプトを実行させることにより、該ホームページのページIDとURLとを対にして前記記憶部に保存させるとともに、前記記憶部に1以上のページIDがすでに保存されているときは、所定のタイミングのもと、前記システム管理サーバに対し、前記の保存されているページIDを送信し、前記システム管理サーバは、前記閲覧者端末から受信したページIDに対応づけられた前記カテゴリ情報と共通性を有するホームページ並びに広告ページのURLを抽出し、抽出したURLを含む広告記述ファイルを生成し、前記閲覧者端末に送信することを特徴とする。
ここで、「ホームページ」とは、当該運営サイトにアクセスする閲覧者に公開されている通常のWebページのことをいう。一方、「広告ページ」とは、本発明のマーケティングシステム側がふさわしいと判断した閲覧者に対し、最新情報などの提供を目的として送信するための特別のWebページをいう。
「記述ファイル」とは、WebページのコンテンツをHTMLなどで記述したデータファイルをいう。なお、Webページを記述する言語の種類は複数あるが、これらの言語の代名詞的に、以下、「HTML」と表現する。
「カテゴリ情報」とは、Webページを分類するための情報であり、大カテゴリ、中カテゴリ、小カテゴリのように、階層化されていてもよい。下記の実施形態では、カテゴリ、サブカテゴリ、属性がカテゴリ情報に該当する。
「広告記述ファイル」とは、上述した「記述ファイル」の特別のものであって、それ自身がWebページを記述したデータファイルであり、Webしおりを選択した閲覧者にマッチするWebページ(ホームページと広告ページのいずれも含む)のURLの一覧表等をコンテンツとする。
このような構成をとることによって、閲覧者によるWebしおりの選択・指示という操作を介して、サイト側は当該閲覧者の趣味や興味に適合したページのページIDを把握できる。サイト側は、このページIDをインデックスキーとしてデータベースを参照し、当該ページと共通性がある他のページを抽出し、そのページのURLを含む広告宣伝用ページを生成する。このような広告宣伝用ページを当該閲覧者に送信することにより、効果的なダイレクトマーケティングが実現できる。なお、サイト側では、ページIDさえ把握できれば、目的を達成でき、閲覧者に関する個人情報を収集する必要はない。
また、本発明のマーケティングシステムは、インターネット上に開設されたWebサイトのホームページを提供するサイト運営者端末と、該Webサイト内のホームページを管理するWebページサーバと、該Webサイトの広告ページに関連する情報を管理するシステム管理サーバと、該Webサイトにアクセスする閲覧者端末とを備え、前記サイト運営者端末は、任意個数のホームページの記述ファイルを、前記Webページサーバへアップロードするとともに、Webしおりを利用するホームページの記述ファイルには、Webしおりをコンテンツ要素として組み込み、かつ、カテゴリ情報を記述する一方、前記閲覧者端末は、入力部と画面表示部と記憶部を備え、前記Webページサーバから、ホームページの記述ファイルを受信すると、前記画面表示部に対し、前記Webしおりを含む該ホームページを表示させ、前記入力部によって該Webしおりを選択・指示する所定の操作がなされると、前記記憶部に対し、該ホームページの前記カテゴリ情報とURLとを対にして保存させるとともに、前記記憶部に1以上のカテゴリ情報がすでに保存されているときは、所定のタイミングのもと、カテゴリ情報を集計し、前記システム管理サーバに対し、このカテゴリ集計結果を送信し、前記システム管理サーバは、前記閲覧者端末から集計結果を受信すると、集計されたカテゴリ情報と共通性を有するホームページ並びに広告ページを抽出し、抽出したページのURLを含む広告記述ファイルを生成し、前記閲覧者端末に送信することを特徴とするものでもよい。
このような構成をとることによって、閲覧者側が、趣味や興味に適合するカテゴリ等を集計し、その集計結果をサイト側に提供する。サイト側では、自ら管理する広告ページあるいはホームページの中から、類似のカテゴリを持つものをピックアップして、そのURLを含む広告宣伝用のページを当該閲覧者のために生成して送信する。
請求項1に記載の発明によれば、多量のページを有するサイトであっても、Webしおりを利用すれば、次回から、このWebしおりをクリック等するだけで、見たいページに直ちにジャンプできる。また、サイト側にとっても、訪問者に対し、Webしおりという機能を提供することで、この機能を持たないサイトに比べ、使い勝手がよく、他のサイトとの差別化をはかることができる。
また、Webしおりの利便性は、営利目的のサイトに限らない。自治体や学校・病院などの非営利機関も、最近では情報発信のためのサイトを設けることが多くなってきている。新しい情報を提供し続けると、ページ数も増加していく。Webしおり機能を組み込むならば、閲覧者にとって便利なことこのうえない。
請求項2、3に記載の発明によれば、Webサイトの運営者側は、閲覧者に個人情報の登録を一切要求していない。これは、個人情報保護という時代の要請に合致するものである。
それにとどまらず、運営者側は閲覧者に関する登録情報をデータベースに持つ必要がないので、データベースの管理に伴うコストが軽減される。
また、個人情報をデータベースに登録する場合を考えると、頻繁に更新しない限り、データベースの情報は陳腐化し固定化しがちである。ダイレクトマーケティングを効果的に行うには、本質的に移り気な消費者(=閲覧者)が現在関心を持っている趣味や興味に柔軟に対応していくことが大事である。
本発明によれば、消費者の趣味や興味の把握が容易である。閲覧者側から送信されてくるページIDあるいはカテゴリ集計結果は、閲覧者が現在関心を持っているホームページに関するものであると推定できる。そのため、現在の閲覧者の趣味や興味を的確に吸い上げることができ、それにマッチした広告を提供することが可能になる。
ところで、サイト内の閲覧者の行動を吸い上げ、これをマーケティングに活かそうとすることが行われている。しかし、必ずしも、あるページを閲覧したからといって、その閲覧者が、そのページに興味をもっているとは限らない。
これに対し、本発明では、たとえ閲覧しても、そのページに興味がなければWebしおりを挟むことはない。Webしおりを挟むという意思的な動作が介在することによって、Webしおりを挟んだページに閲覧者が興味を持っていることを、高い精度で推定できる。
本発明のマーケティングシステムは、個人情報に依存しないことから、個人情報保護の時流に合致するとともに、Webしおりを利用し、個々の閲覧者に照準を合わせた広告の提供をすることから、移り気な消費者の現在の趣味や興味に即応できるものである。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施形態のシステムについて説明する。
本システムの構成例を、図1に示す。
サイト運営者端末1と閲覧者端末4は、インターネットNを介して、それぞれWebページサーバ2及びシステム管理サーバ3と接続している。
このシステムは、多数の店舗がテナントとして入っている大型商業ビルなどが、Webサイト運営者となって、そのテナントのためにサイトをインターネット上に開設し、各店舗の紹介をするホームページなどを掲載する場合を想定している。
サイト運営者が、ホームページや広告ページを作成し、Webサイトのサーバに対し、アップロードする際に使用するコンピュータを、サイト運営者端末1と呼ぶ。図1では、サイト運営者端末1は1台しか記載していないが、台数に制限は設けない。1人のサイト運営者が、複数の端末を所有することもあるし、サイト運営者が複数いることもありうるからである。
サイト運営者端末1から送信されるホームページを管理するのが、Webページサーバ2であり、これは、通常のものである。Webページサーバ2は、各ホームページを記述したファイルを自ら格納していてもよいし、他のデータベースサーバ(図示せず)に格納してもよい。
システム管理サーバ3とは、本発明の大きな特徴の一つである「Webしおり」に関する情報の管理およびダイレクトマーケティングの実行、すなわち個別の閲覧者に適した広告の発信を担当するサーバである。以下、システム管理サーバ3を、その主たる役割、すなわち、「Webしおり」の機能の実装に着目して「Webしおりサーバ3」と呼ぶことにする。Webしおりサーバ3は、Webしおりに関する情報を格納するWebしおりデータベース5(以下、「WebしおりDB5」)と接続している。なお、WebしおりDB5は、Webしおりサーバ3の内蔵あるいは外付けの記憶装置でも、別のコンピュータでも、いずれで実現してもよい。
なお、Webページサーバ2とWebしおりサーバ3は、いずれも同一のサイト運営者によって管理される。したがって、Webページサーバ2とWebしおりサーバ3を同一のコンピュータで構成してもよい。
運営サイト上のホームページは、不特定多数の人々に公開されている。この運営サイトにインターネットNを介してアクセスする人を閲覧者と呼び、閲覧者のコンピュータを閲覧者端末4と呼ぶことにする。図1では、閲覧者端末4は1台しか記載していないが、台数に制限は設けない。
閲覧者端末4は、適宜、マウスやキーボードなどの入力部6、画面表示部7およびハードディスクなどの記憶部8を備える。なお、閲覧者端末4は、コンピュータに限らず、携帯電話やPDAなどでもよい。
サイト運営者端末1も閲覧者端末4もサーバ2,3にアクセスする場合、通常、インターネットのWebサービスを利用する。そのため、サイト運営者端末1も閲覧者端末4も、Webページを閲覧するためのソフトウェアであるWebブラウザがインストールされていることを前提とする。Webブラウザとしては、Internet
ExplorerまたはNetscape Navigatorが代表的であるが、なんでもよい。
ただし、Webブラウザは、マウスボタンの押下やキー入力などのイベント発生時の処理や、簡単な演算などを行うスクリプト言語をサポートしているものとする。このようなスクリプト言語も複数種類あるが、JavaScript
(登録商標)が代表的なので、以下の説明では、このようなスクリプト言語の代名詞としてJavaScriptと表現する。
さらに、Webページの内容であるコンテンツを作成するためのソフトとして、Macromedia Flash(登録商標)がインストールされていることを前提とする。Macromedia Flash(以下「Flash」)がこのようなソフトの事実上の標準となりつつありWindows(登録商標)やMacintosh(登録商標)のような代表的なOS上で実行可能だからである。
ただし、これは現時点での入手のしやすさなどの実装レベルを考慮したものであり、本発明は、これらの特定のソフトウェアやスクリプト言語などに限定されるものではない。例えば、C言語などで、Webしおりの機能を実現することができることは言うまでもない。
本実施形態のシステムは、サイトにアクセスする閲覧者に対する利便性と、サイトの運営者に対するマーケティングツールの提供に主眼がある。しかし、本実施形態が、その本来の目的を達成するためには、事前にホームページおよび広告ページのアップロードと、Webしおりに関連した情報の登録とを必要とする。
したがって、以下に、本システムの運用にあたり必要となる事前準備について説明する。
図2の処理フローに従い、サイト運営者端末1を主体として、どのように事前準備が行われるかを説明する。
サイト運営者端末1は、Webしおりサーバ3にHTTPリクエストを送信する(S1)。Webしおりサーバ3からログイン画面(図示せず)が送信(S2)されると,ユーザIDやパスワードなどの認証情報をWebしおりサーバ3に送信する(S3)。なお、認証情報として、生体情報等を用いてもよい。
もし、Webしおりサーバ3による認証に失敗したならば(S4でNo)、Webしおりサーバ3から受信したエラー画面を表示し(S5)、処理を終了するか、再度HTTPリクエストを送信する(S1)。
Webしおりサーバ3による認証に成功したならば(S4でYes),サイト運営者端末1は、Webしおりサーバ3に対してカテゴリ設定画面を要求し(S6)、Webしおりサーバ3から送信(S7)された画面上で、カテゴリの新規追加、削除、編集などのカテゴリ設定のための処理を行う(S8)。この設定情報はWebしおりサーバ3に送信され、Webしおりサーバ3はWebしおりDB5に登録をする(S9)。サイト運営者端末1は、カテゴリ設定処理を必要とする間(S10でYes)、Webしおりサーバ3に設定画面を要求し(S6)、設定処理を繰り返す。
ここで、ステップS8の処理内容を、図3および図4のカテゴリ設定画面例を用いて説明する。
カテゴリを追加するときは、図3の画面のテキスト入力フィールドTxt1に、カテゴリ名を入力し、追加ボタンBtn1をクリックする。ボタンBtn1のクリックというイベントによって、サイト運営者端末1から追加情報がWebしおりサーバ3に送られ、Webしおりサーバ3側のCGIがステップS9の登録処理を行うことになる。このようなイベント発生を介した端末(クライアント)とサーバ間の処理は公知なので、詳細は省略し、以下の説明では、単に、ボタンをクリック等という表現をする。
いったん設定したカテゴリを削除したり編集したりするときは、図3の一覧表示ボタンBtn2をクリックし、図4の画面を表示させる。例えば、“カテゴリ1”を編集したいときは、編集ボタンBtn3をクリックし、編集用画面(図示せず)を表示させて、この画面上でカテゴリ名の修正やコメントの追加などのカテゴリ編集を行う。“カテゴリ2”を削除したいときは、削除ボタンBtn4をクリックすれば、削除情報がWebしおりサーバ3に送信されるので、WebしおりDB5から“カテゴリ2”は削除される。
なお、サブカテゴリや属性の追加・削除等も、上記のカテゴリの場合と同様なので、図示および説明は省略する。
ここで、カテゴリ等の分類の一例を図5に示す。図5のように、ツリー構造にすると、分類や追加削除が容易であり、検索やソートなどのコンピュータプログラムのアルゴリズムとの相性がよい。
ただし、これは例にすぎず、その運営サイトの目的や管理者の方針などによって自由に設定されるものである。
また、属性は、1つのカテゴリ、あるいはサブカテゴリに任意個数対応しうる。そのため、ビット列で表現するとよい。例えば、属性がN個ある場合、各属性に該当するか否かを1か0で表現すれば、N個のビット列で表現できる。このようにすれば、WebしおりDB5において、ページ毎に1個の属性欄を設ければ足り、N個の欄を設ける必要はない。
再び、図2のフローに戻って、事前準備の説明を続ける。
カテゴリ等の登録が済むと、次に、Webしおりの機能を利用する準備としてのWebしおり情報設定処理を行う。
サイト運営者端末1が、Webしおりサーバ3にWebしおり情報設定画面を要求する(S11)と、Webしおりサーバ3から、図6に示すような設定画面が送信されてくる(S12)。
このWebしおり情報設定画面上で、サイト運営者端末1は、Webページサーバ2にアップロードし、かつ、Webしおり機能を利用しようとするホームページについて、そのURLとカテゴリ、サブカテゴリ、属性を入力し、追加ボタンBtn5をクリックすることによって、入力内容をWebしおりサーバ3側に送信する(S13)。ここで、カテゴリ名などは、すでにWebしおりサーバ3によってWebしおりDB5に登録済みのものから選択する。Webしおりサーバ3は、受信した情報をWebしおりDB5に登録する(S14)。ここまでの処理によって、各店舗の紹介などを行うホームページとWebしおりとのリンクの準備ができたことになる。
WebしおりDB5に登録された内容を確認したいときは、図6の画面の一覧表示ボタンBtn6をクリックし、図7に示すWebしおり情報が設定されているホームページの一覧画面を表示させればよい。図7の各行のURL、カテゴリ名、サブカテゴリ名及び属性は、WebしおりDB5に格納された1個のレコードに対応する。このWebしおりDB5のレコードを参照するためのキーがページIDである。ページIDは当該運営サイトがWebページサーバ2で管理するホームページを一意に特定するものであり、後に詳しく説明するように、本発明のWebしおり機能にとって重要な意義を有する。
次に、広告ページの設定処理を行う。ここで設定される広告ページは、ステップS13でしおり情報を設定したホームページに対応する店舗等の広告に関するものである。したがって、この広告ページと該ホームページは、同一のカテゴリ情報を持つ。サイト運営者端末1がWebしおりサーバ3に広告ページ設定画面の送信を要求する(S15)と、Webしおりサーバ3は、図8に例示するような広告ページ設定画面を送信してくる(S16)。サイト運営者端末1は、テキスト入力フィールドTxt2にURLを入力し、登録ボタンBtn7のクリックによって、Webしおりサーバ3に、この広告ページのURLを登録する(S17)。この広告ページに付与するコメントなども適宜設定する。このコメントは、後に説明するように、閲覧者に送信するポップアップ広告(図18参照)で使用するものである。
広告ページの表示に条件を設けたいときは、図示しない画面を介して表示条件等を設定し、Webしおりサーバ3に送信する(S18)。Webしおりサーバ3は、受信した表示条件等を登録する(S19)。表示条件としては、例えば、この広告ページの表示有効期限などがある。
上記の一連の処理により、ホームページに組み込むしおり機能の実現のために必要なデータは、WebしおりDB5に登録される。なお、広告ページのデータ本体の格納場所は、WebしおりDB5でも、Webページサーバ2でも、各店舗のコンピュータでも、どこであってもよい。
次に、ホームページを記述したファイルの例を図9に示す。図9は、閲覧者端末4のWebブラウザによって読み込まれ、画面表示部7に表示されるHTMLファイルを示したものである。ただし、本実施形態の説明に直接関係しない部分は省略してある。
行L1は、JavaScriptで書かれたファイルshiori_function.jsを参照すべきことを指示し、行L2は、このファイルに記述されているJavaScriptのファンクションshiori_write()を、ページIDである0001を入力引数として引用することを指示するものである。
図10は、ファイルshiori_function.jsの内容のうち、本実施形態の説明に必要な箇所を抜粋したものである。
行L3は、FlashのデータをInternetExplorerで再生することを指示する。L4からL7は、shiori.swfを再生し、ページID(pid=0001)とカレントのURLをパラメータとすることを指示するものである。行L8は、Netscape Navigatorの利用者が再生できるようにするものである。
つまり、行L4に記載されているファイルshiori.swfがWebしおりの実体であり、Webしおりの画像とこれにリンクするスクリプトを保持するものである。
なお、図7に例示する画面では、スクリプト欄の表示ボタンをクリックすれば、これらのスクリプトの内容を表示できる。
ところで、図9に示すようなHTMLファイルは、ページ毎に異なるのは当然であるが、shiori.swfを再生し、Webしおりの機能を起動するための関数を記述したshiori_function.jsはすべてのHTMLファイルにおいて参照される。ただし、HTMLファイル側で行L2のページIDの値をそれぞれ変えなくてはならないことは言うまでもない。
以上のサーバ2,3への事前登録が済めば、閲覧者による閲覧が可能な状態となる。
次に、閲覧者端末4を主体とする処理の流れを説明する。
まず、閲覧者端末4がこの運営サイトに最初に訪問した場合を図11のフローに従い説明する。
閲覧者端末4がWebページサーバ2に対し、ホームページ(通常は、サイトの先頭ページ)の閲覧を要求(S101)すると、Webページサーバ2がHTML形式のファイルを閲覧者端末4に送信する(S102)ので、閲覧者端末4のWebブラウザは、画面表示部7にこれを表示する。
このHTMLファイルにはWebしおり機能を組み込んだものと組み込んでいないものとがある。Webしおり機能を組み込んだものとは、例えば、図9の行L2のようなスクリプトが記述されているHTMLファイルのことである。
Webしおり機能が組み込まれていなければ(S103でNo)、閲覧を終了する(S106でYes)か、同じサイトの別ページの閲覧を要求する(S106でNo,S101)。
もし、Webしおり機能が組み込まれていれば(S103でYes)、画面表示部7にWebしおりの画像が表示される。Webしおりを画面に表示する仕方はタブ形式、プルダウン形式など、いろいろ考えられるが、どのような形式でもよい。図12は、Webしおり表示の一例を示したものである。図12のブラウザ画面SCRN1の右端にある矩形領域AR1は、Flashで作成されたWebしおり画像のための領域である。このWebしおり画像には、閲覧者端末4の入力部6を介した各種のイベント(マウスのクリック、ダブルクリックなど)と予め対応させた処理(しおりを挟む、しおりをとる、しおりから好みのページにジャンプするなど)を記述したスクリプトがリンクしている。
表示されたWebしおりに対して、マウスクリック等の所定の操作をする(S104でYes)と、Webしおりにリンクされた処理スクリプトは、図10の行L4〜L7に記述されているように、パラメータとして与えられたページIDとURLとを閲覧者端末4の記憶部8の所定の場所に格納する(S105)。このとき、例えば、画面のWebしおり表示は、図13の左側から右側に示すように変化し、Webしおりが挟まれたことが一目でわかる。他のページの閲覧をするとき(S106でNo)は、再びステップS101に戻る。
なお、ページIDなどのパラメータの保存は、FlashではSharedObjectオブジェクトを利用する。SharedObjectに保存されるデータは、バイナリデータの形式をとり、Flashによってのみ値の読み出しができる。このように、機能が限定されている点は、個人情報保護の要請に合致する。
閲覧者端末4の記憶部8の所定の場所に保存されるデータの構造を図14に例示する。
Webしおりが挟まれたページのURLは閲覧者端末4側に保存されているので、図15のように、他のページを表示中であっても、Webしおり表示領域AR1に表示されているWebしおりmk1をクリックするだけで、そのWebしおりに対応づけられたページへただちにジャンプできる。
また、選択中のWebしおりを削除する処理を記述したスクリプトをFlashによるしおり画像にリンクさせておくこともできる。所定のイベントによってこの削除のためのスクリプトを実行させれば、画面上のしおり表示が消えるとともに、記憶部8からも削除される。
このように、閲覧者端末4は、Webしおりを挟んだり、Webしおりを取り除いたりが簡単な操作によってできる。
次に、閲覧者端末4がこの運営サイトに2回目以降に訪問した場合を図16に従い説明する。
なお、閲覧者は、すでに1以上のWebしおりを挟んでいることを前提に説明する。
閲覧者端末4は、当該サイトにホームページの閲覧要求をする(S201)。Webページサーバ2はHTMLファイルを送信し(S202)、閲覧者端末4のWebブラウザは、受信したHTMLファイルを表示する。サイトへアクセスした直後のページは、通常、このサイトの先頭ページである。
受信したHTMLファイルに組み込まれているWebしおり機能により、ブラウザの画面の右端にはしおり画像が表示される(図15参照)とともに、この画像とリンクされている各種処理スクリプトが実行可能な状態になる。
次に、閲覧者端末4はWebしおりサーバ3側へのWebしおり情報送信時間の経過の有無をチェックする(S203)。一日に何回も同じサイトを訪問する人もいるので、必ずしも訪問の都度、Webしおり情報をWebしおりサーバ3に送らなくてもよい。そのため、Webしおりサーバ3側へWebしおり情報を送信する時間間隔を予め設定しておく。このような時間コントロールの手法は、広く行われていることなので詳細は略する。
前回のサイト訪問から所定の時間が経過しているとき(S203でNo)は、FlashはLoadVarsオブジェクト等のメソッドによってSharedObjectに保存しておいたページIDを取り出し、Webしおりサーバ3へ送信する(S204)。
Webしおりサーバ3はページIDを受信する(S205)と、カテゴリ集計処理を行う(S206)。これは、送信されてきたページIDをインデックスキーとしてWebしおりDB5からカテゴリ情報、サブカテゴリ情報、属性情報を読み込み集計し、この集計結果に基づいて、同じカテゴリ、サブカテゴリ、あるいは属性等を有する広告ページをAND検索あるいはOR検索などで抽出する。このようにして抽出された広告ページは、当該閲覧者の趣味等にマッチすると考えられる。趣味等にマッチする広告がなければ(S207で“無”)、その旨の情報を送信する(S209)。マッチする広告が見つかれば(S207で“有”)、その広告ページのURLを含む広告記述ファイルを閲覧者端末4に送信する(S208)。この広告記述ファイルはHTMLやFlash等で記述されており、Webブラウザによって、閲覧者端末4に“新着情報”として表示される。この“新着情報”には、主に広告ページへのリンクが掲載される。しかし、広告ページに限らず、ホームページであってもよい。閲覧者が、Webしおりを挟んでいないホームページであっても、現在の閲覧者の趣味や興味にマッチし、しかも、閲覧者がそのホームページの存在に気づいていないこともありうる。したがって、広告ページだけでなく、他のホームページへのリンクを掲載することも考慮すべきである。
なお、カテゴリなどの集計結果をもとに、どのような情報を発信するか、つまりダイレクトマーケティングの手法は、公知のものがあるので、ここでは説明を省略する。
Webしおりサーバ3からの送信を受けると(S210)、閲覧者端末4は、送信された情報に何らかの広告ページあるいはホームページのURLが含まれている場合(S211でYes)は、しおり領域AR1に図17に例示するような“新着情報”の表示mk2をする。この表示mk2もFlashによるWebしおり画像にリンクされている処理スクリプトによって行われることは言うまでもない。
この“新着情報”表示をクリックすると、図18のようなポップアップウィンドウの表示をする(S212)。これは、Webブラウザ画面上に、該当する広告ページのURLとリンクした広告の文言を表示するものであり、下線付きの文言をマウスクリックすると(S213でYes)、Webブラウザは別ウィンドウをオープンし、ここに該当するURLをもつ広告ページを表示する(S214)。
このような新着情報を含む当該サイトのページを閲覧し、その閲覧したページがWebしおり機能を組み込まれたものであった場合(S215でYes)、Webしおりを挟むならば(S216でYes)、記憶部8の所定の場所にそのページのページIDとURLとが保存される(S217)。つまり、そのページにWebしおりを挟んだことになる。ユーザは、Webしおりを挟めば、次回から、このWebしおりをクリック等するだけで、見たいページに直ちにジャンプできる。
なお、“新着情報”表示は、ポップアップ形式に限らず、Flashが提供するフローティングウィンドウの機能などによってもよい。
また、Flashの処理スクリプトにWebしおりを外す処理を記述しておくならば、いったんWebしおりを挟んでも簡単にとることができる。そのため、閲覧者端末4は、もはや関心の無いページからWebしおりをとることにより、不要なWebしおりが蓄積することを防止できる。
ところで、本実施形態では、データベースにWebしおり関連情報、つまり、ホームページ及び広告ページに関するカテゴリ情報やURL等を登録しなければならないが、閲覧者の個人情報に比べれば、その規模が小さいので、頻繁な更新による負担も大きなものではない。
つまり、本実施形態のように個人情報の登録が不要であるということは、閲覧者だけではなく、運営者にとってもメリットのあることである。
(第2の実施の形態)
前記の第1の実施形態では、閲覧者にとって関心のあるカテゴリ等の集計処理を、Webしおりサーバ3が担当していた。
この第2の実施形態では、カテゴリ等の集計処理を、閲覧者端末4が担当する点で第1の実施形態と相違する。以下に、第1の実施形態と相違する点を中心に説明する。共通な点は、説明を省略するか、あるいは、ごく簡単な説明にとどめる。
この実施の形態のシステム構成は、図1に示す第1の実施の形態と同様である。
このシステムの運用開始前の事前準備に伴う処理を、図19に示す。
第1の実施形態との相違は、次の2点である。まず、図19からわかるとおり、図2のステップS11からステップS14までのWebしおり情報を、WebしおりDB5に登録する処理が省略されている。また、ステップS17において、広告ページのURLを登録する際に、あわせて、対応するカテゴリ情報も登録する点が相違する。
なお、本実施形態では、Webしおり関連情報は、閲覧者端末4側に持たせることになる。この点は、後で説明する。
このようにWebしおり関連情報の登録サイドが異なることから、Webページサーバ2にアップロードするHTMLファイルの記述が、図20に示すように、一部相違する。
つまり、サイト運営者端末1は、カテゴリ等をWebしおりDB5に登録するかわりに、ページを記述したHTMLファイルに、カテゴリ等を関数の引数として記述することになる。
第1の実施形態では、Webしおり画像を再生する関数の引数は、ページID(図9の行L2を参照)だけであったが、本実施形態では、カテゴリID,サブカテゴリIDおよび属性を引数とする(図20の行L2‘)。これに対応して、JavaScriptの記述も一部相違する(図21の行L11〜L17を参照)。
Webしおり機能を組み込んだホームページのアップロードが済めば、閲覧者端末4による閲覧が可能な状態となる。
以下、閲覧者端末4を主体とする処理の流れを説明する。
まず、閲覧者端末4がこの運営サイトに最初に訪問した場合を、図22に従い説明する。
閲覧者端末4がWebページサーバ2に対し、ホームページ(たいていサイトの先頭ページ)の閲覧を要求(S301)すると、Webページサーバ2がHTML形式のファイルを閲覧者端末4に送信する(S302)ので、閲覧者端末4のWebブラウザは、これを表示する。
このHTMLファイルに、Webしおり機能が組み込まれていなければ(S303でNo)、閲覧を終了する(S306でYes)か、同じサイトの別のページの閲覧を要求する(S306でNo,S301)。
もし、Webしおり機能が組み込まれていれば(S303でYes)、画面にWebしおりの画像が表示される。表示の仕方(例えば、図12参照)は、第1の実施形態と同様である。
表示されたWebしおりに対して、クリック等の所定の操作をする(S304でYes)と、Flashは、図20の行L12〜L17に記述されているように、パラメータとして与えられたカテゴリID、サブカテゴリID、属性およびカレントのURLとを、FlashのSharedObjectを利用して閲覧者端末4の記憶部8の所定の場所に格納する(S305)。このときの、画面上のWebしおりの変化は第1の実施形態と同様である(図13参照)。
第1の実施形態と同様に、Webしおりが挟まれたページのURLは閲覧者端末4側に保存されているので、Webしおりをクリックするだけで、そのURLで特定されるホームページへただちにジャンプできる。
次に、閲覧者端末4がこのサイトに2回目以降に訪問した場合を図23に従い説明する。
なお、閲覧者端末4は、すでに1以上のWebしおりを挟んでいることを前提に説明する。
閲覧者端末4は、Webページサーバ2に閲覧要求をすると(S401)。Webページサーバ2から送信される(S402)HTMLファイルを、Webブラウザで表示し、続いて、閲覧者端末4はWebしおりサーバ3側へのしおり情報送信時間の経過の有無をチェックする(S403)点は、第1の実施形態と同様である。
前回のサイト訪問から所定の時間が経過しているとき(S403でNo)の処理が、第1の実施形態と相違する。
すなわち、FlashのWebしおり画像とリンクされている処理スクリプトによって、SharedObjectに保存しておいたカテゴリ、サブカテゴリ及び属性が取り出され、この処理スクリプトによって、カテゴリなどが集計される。そして、集計結果が、Webしおりサーバ3へ送信される(S404)。
Webしおりサーバ3は集計結果を受信する(S405)と、広告ページのURLとカテゴリ情報との対応テーブルを参照する。このテーブルから、受信した情報にふさわしい広告を検索し、ふさわしい広告がなければ(S406で“無”)、その旨の情報を送信する(S408)。ふさわしい広告が見つかれば(S406で“有”)、その広告ページのURLを含む広告記述ファイルを閲覧者端末4に送信する(S407)。
Webしおりサーバ3からの送信を受けとった後の閲覧者端末4の処理(S409以降)は、第1の実施形態とほぼ同様である。
ただし、新着情報を含む当該サイトのページを閲覧し、その閲覧したページがWebしおり機能を組み込まれたものであった場合(S414でYes)、Webしおりを挟むならば(S415でYes)、記憶部8の所定の場所に、そのページのページIDの代わりにカテゴリIDなどが保存される点で、第1の実施形態とは異なる。
前記の第1の実施形態とこの第2の実施形態とでは、閲覧者にとって、操作上の差異はない。これらの2つの実施形態のGUIは同じであて、システムの内部的な処理が相違するにすぎない。
また、第1の実施形態とこの第2の実施形態とでは、閲覧者から運営者に送られてくる情報は、前者はページIDに対し、後者は集計したカテゴリ情報という相違はあるが、いずれも、サイト運営者及び各店舗等にとって、貴重なマーケティング情報となる。
さらに、前記実施形態のいずれのシステムも、既存のWebサイトに導入することは容易である。WebページサーバにアップロードされているHTML等で記述されたファイルに、Webしおりのためのスクリプト(図9の行L2,図20の行L2‘を参照)を追加し、Webしおりを実装するプログラムファイルを作成するとともに、新たにWebしおりサーバ3を追加することが、主たる改造点だからである。
なお、前記のように開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。したがって、種々の変形が可能である。しかし、その変形が特許請求の範囲に記載された技術思想に基づくものである限り、その変形は本発明の技術的範囲に含まれる。
インターネット上にサイトを設置する運営者にとって、効果的な広告宣伝を可能とするマーケティングツールとなるとともに、閲覧者に対する使い勝手のよいサイトの提供手段としても利用できる。

第1の実施形態のシステム構成図である。 第1の実施形態の事前登録処理のフローである。 第1の実施形態のカテゴリ設定画面例を示す図である。 第1の実施形態のカテゴリ一覧画面例を示す図である。 第1の実施形態のカテゴリ分類例を示す図である。 第1の実施形態のしおり情報設定画面例を示す図である。 第1の実施形態のしおり情報設定済みのページ一覧の画面表示例を示す図である。 第1の実施形態の広告ページ設定画面例を示す図である。 第1の実施形態のホームページを記述するHTMLファイルを例示する図である。 第1の実施形態のJavaScriptによるスクリプト記述ファイルを例示する図である。 第1の実施形態の閲覧者端末の初回の閲覧フローである。 第1の実施形態のWebしおりを組み込んだホームページの表示例を示す図である。 第1の実施形態のWebしおりの表示が変化した状態を示す図である。 第1の実施形態の閲覧者端末に保存されるWebしおりデータのデータ構造を例示する図である。 第1の実施形態のホームページ表示画面に他のページのWebしおりが表示されている状態を示す図である。 第1の実施形態の閲覧者端末の2回目以降の閲覧フローである。 第1の実施形態の閲覧者端末に新着の広告情報が送信された状態を示す図である。 第1の実施形態の閲覧者端末に送信される広告記述ファイルの画面表示例を示す図である。 第2の実施形態の事前登録処理のフローである。 第2の実施形態のホームページを記述するHTMLファイルを例示する図である。 第2の実施形態のJavaScriptによるスクリプト記述ファイルを例示する図である。 第2の実施形態の閲覧者端末の初回の閲覧フローである。 第2の実施形態の閲覧者端末の2回目以降の閲覧フローである。
符号の説明
1 サイト運営者端末
2 Webページサーバ
3 システム管理サーバ(Webしおりサーバ)
4 閲覧者端末
6 (閲覧者端末4の)入力部
7 (閲覧者端末4の)画面表示部
8 (閲覧者端末4の)記憶部

Claims (3)

  1. 画像データと、この画像にリンクする処理スクリプトからなるWebしおりであって、
    Webサイトを構成する各Webページ毎に、コンテンツ要素の一つとして組み込まれ、
    選択状態あるいは非選択状態のいずれかの値をとり、非選択状態かつ前記画像が表示された状態において所定の操作がなされると、前記処理スクリプトは、値を選択状態に変えるとともに、該Webページが表示されている端末装置に接続する記憶装置の所定の場所に該WebページのURLを保存し、
    選択状態かつ前記画像が表示された状態において所定の操作がなされると、前記処理スクリプトは、前記記憶装置の所定の場所から該WebページのURLを取得し、前記WebサイトのWebサーバに対し、該Webページデータの送信を要求することを特徴とするWebしおり。
  2. 請求項1に記載のWebしおりを利用するマーケティングシステムであって、
    インターネット上に開設されたWebサイトのホームページを提供するサイト運営者端末と、該Webサイト内のホームページを管理するWebページサーバと、該Webサイトのホームページに組み込まれたWebしおりに関連する情報を管理するシステム管理サーバと、該Webサイトにアクセスする閲覧者端末とを備え、
    前記サイト運営者端末は、
    任意個数のホームページの記述ファイルを、前記Webページサーバへアップロードするとともに、
    該ホームページにWebしおりがコンテンツ要素として組み込まれていれば、前記システム管理サーバに該ホームページを識別するページIDと、このページに付与されたカテゴリ情報並びにURLと、ダイレクトマーケティング用の広告ページのURLを送信し、
    前記システム管理サーバは、
    前記サイト運営者端末から受信したカテゴリ情報と該ホームページのURLと広告ページのURLを、ページIDに対応付けて記憶する一方、
    前記閲覧者端末は、
    入力部と画面表示部と記憶部を備え、
    前記Webページサーバから、ホームページの記述ファイルを受信すると、前記画面表示部に対し、前記Webしおりを含む該ホームページを表示させ、
    前記入力部を介して該Webしおりを選択・指示する所定の操作がなされると、前記処理スクリプトを実行させることにより、該ホームページのページIDとURLとを対にして前記記憶部に保存させるとともに、
    前記記憶部に1以上のページIDがすでに保存されているときは、所定のタイミングのもと、前記システム管理サーバに対し、前記の保存されているページIDを送信し、
    前記システム管理サーバは、
    前記閲覧者端末から受信したページIDに対応づけられた前記カテゴリ情報と共通性を有するホームページ並びに広告ページのURLを抽出し、抽出したURLを含む広告記述ファイルを生成し、前記閲覧者端末に送信する
    ことを特徴とするWebしおりを利用するマーケティングシステム。
  3. 請求項1に記載のWebしおりを利用するマーケティングシステムであって、
    インターネット上に開設されたWebサイトのホームページを提供するサイト運営者端末と、該Webサイト内のホームページを管理するWebページサーバと、該Webサイトの広告ページに関連する情報を管理するシステム管理サーバと、該Webサイトにアクセスする閲覧者端末とを備え、
    前記サイト運営者端末は、
    任意個数のホームページの記述ファイルを、前記Webページサーバへアップロードするとともに、Webしおりを利用するホームページの記述ファイルには、Webしおりをコンテンツ要素として組み込み、かつ、カテゴリ情報を記述する一方、
    前記閲覧者端末は、
    入力部と画面表示部と記憶部を備え、
    前記Webページサーバから、ホームページの記述ファイルを受信すると、前記画面表示部に対し、前記Webしおりを含む該ホームページを表示させ、
    前記入力部によって該Webしおりを選択・指示する所定の操作がなされると、前記記憶部に対し、該ホームページの前記カテゴリ情報とURLとを対にして保存させるとともに、
    前記記憶部に1以上のカテゴリ情報がすでに保存されているときは、所定のタイミングのもと、カテゴリ情報を集計し、前記システム管理サーバに対し、このカテゴリ集計結果を送信し、
    前記システム管理サーバは、
    前記閲覧者端末から集計結果を受信すると、集計されたカテゴリ情報と共通性を有するホームページ並びに広告ページを抽出し、抽出したページのURLを含む広告記述ファイルを生成し、前記閲覧者端末に送信する
    ことを特徴とするWebしおりを利用するマーケティングシステム。

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