JP4521137B2 - 廃水処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、食品産業や畜産業等から排出される、有機物および窒素成分を高濃度に含有した廃水を生物学的に処理する廃水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、食品産業や畜産業等から排出される廃水を処理するために、これらの廃水に含まれる高濃度な有機物および窒素成分を生物学的に処理する廃水処理装置が用いられている。
【0003】
このような生物学的廃水処理装置においては、硝化槽内の汚泥に含まれる好気性微生物の空気供給下における作用により廃水中の有機物が除去されると同時に、アンモニア性窒素が硝酸性窒素に変換される硝化反応が生じる。
次いで、硝化処理した廃水を脱窒槽に循環させた後、空気の供給を止めた状態で廃水を攪拌すると廃水中の溶存酸素濃度が低下するため、硝酸性窒素が窒素となる脱窒反応が生じる。
そして、このように脱窒処理された廃水は、汚泥が分離された後に処理水として系外に放出される。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】
ところで、このような生物学的硝化脱窒処理においては、アンモニア性窒素を硝化した液を脱窒槽へ循環させて脱窒する際に、硝化槽において廃水中に溶解した酸素がそのまま脱窒槽に持ちこまれる。
すると、廃水中の溶存酸素が脱窒槽における脱窒反応の妨げとなるため、脱窒反応に利用されるべき有機物が酸化反応によって無駄に消費されてしまう。
【0005】
一方、嫌気性微生物を用いたメタン発酵処理においては、高濃度のメタンガスを含有するバイオガスが生成されるため、その有効利用は廃水処理装置の運転コスト低減に大きく寄与する。
ところが、廃水中に硫黄分が含まれていると、これらの硫黄分がメタン発酵処理の際に微生物によって還元されて硫化水素等の悪臭物質に変化する。
これにより、メタン発酵処理で生成したバイオガスをボイラやガスエンジン、燃料電池等に供給すると、硫化水素がこれらの装置に腐食を生じさせるため、これらの装置にバイオガスを供給する前に高度に脱硫しておく必要がある。
しかしながら、廃水に含まれる硫黄分の濃度が高いと脱硫コストが嵩むため、、メタン発酵で生じたバイオガスを利用するメリットが損なわれてしまう。
【0006】
そこで本発明の目的は、上述した従来技術が有する問題点を解消し、メタン発酵において生成するバイオガス中に含まれる硫化水素と、硝化反応後に硝化液中に残存して脱窒反応の妨げとなる溶存酸素濃度とを共に低減させることができる廃水処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決する請求項1に記載の手段は、有機物を含む廃水を生物学的に処理する廃水処理装置であって、
前記廃水を発酵処理してバイオガスを発生させる発酵槽と、
前記発酵槽から得られたメタン発酵処理液を生物学的に硝化脱窒処理する脱窒槽および硝化槽と、
前記硝化槽から得られた硝化液を受け入れる脱酸素槽と、
前記発酵槽から得られたバイオガスを前記脱酸素槽内の硝化液中に導入するバイオガス導入配管と、を備えることを特徴としている。
【0008】
このように構成された廃水処理装置においては、発酵槽に生じたバイオガスに含まれる還元性物質である硫化水素と、硝化液に含まれる酸化性物質である溶存酸素とを脱酸素槽内において反応させることにより、両者を無害化させて減少させることができる。
これにより、バイオガスに含まれる硫黄分を安価に脱硫することができるから、廃水処理装置の運転コストを減少させることができる。
さらに、硝化液中に溶解している溶存酸素を減少させることができるから、脱窒反応の効率を高めることができる。
【0009】
請求項2に記載の手段は、請求項1に記載した廃水処理装置において、前記発酵槽を上向流式嫌気性汚泥床槽としたものである。
ここで上向流式嫌気性汚泥床槽は、一般にUASBリアクタと呼ばれるものであり、嫌気性のメタン菌等により廃水中に含まれる有機物を効率良くメタンガスに転換することができる。
【0010】
請求項3に記載の手段は、請求項1または2に記載した廃水処理装置に対し、前記脱酸素槽から得られた廃水から汚泥を固液分離する浸漬膜を有した汚泥分離槽をさらに設けたことを特徴としている。
ここで浸漬膜として精密濾過膜や限外濾過膜を用いることができ、濾過の駆動力として処理水の水頭圧や吸引ポンプによる負圧を用いることができる。
【0011】
請求項4に記載の手段は、請求項3に記載した廃水処理装置に対し、前記発酵槽から得られたバイオガスの一部を前記浸漬膜洗浄用のエアレーションガスとして前記汚泥分離槽内に供給するバイオガス分岐配管をさらに設けたことを特徴としている。
これにより、浸漬膜洗浄用のエアレーションガスを供給するために別系統のガス供給装置を設ける必要がないから、この廃水処理装置の運転コストをより一層低減させることができる。
【0012】
請求項5に記載の手段は、請求項1乃至4のいずれかに記載した廃水処理装置に対し、前記脱酸素槽からバイオガス利用手段に供給されるバイオガスの一部を取り出して前記脱酸素槽内の硝化液中に再導入する第2のバイオガス導入配管をさらに設けたことを特徴としている。
これにより、バイオガス利用手段に供給されるバイオガスの一部を脱酸素槽内の硝化液に再び接触させて接触時間を長く取ることにより、バイオガス利用手段に供給されるバイオガス中に含まれる未反応の硫化水素を確実に除去することができる。また、脱酸素槽内の硝化液に含まれる溶存酸素を確実に除去することができる。
【0013】
請求項6に記載の手段は、請求項5に記載した廃水処理装置に対し、
前記発酵槽に供給される廃水中に含まれる硫化水素をストリッピングする、前記発酵槽に並設された硫化水素ストリッピング手段と、
前記脱酸素槽から前記バイオガス利用手段に供給されるバイオガスの一部を取り出して前記硫化水素ストリッピング手段内の廃水中に導入する第3のバイオガス導入配管と、をさらに設けたことを特徴としている。
【0014】
すなわち、脱酸素槽において脱硫されたバイオガスの一部を発酵槽内の処理液中に導入することにより、処理液中の硫化水素をストリッピングすることができる。
これにより、発酵槽内の処理液中から硫化水素を効率良く取り出すことができるから、発酵槽内におけるメタン発酵反応が硫化水素によって妨げられることを回避できるとともに、脱窒槽に生じる悪臭をも防止することができる。
【0015】
請求項7に記載の手段は、請求項5または6に記載した廃水処理装置に対し、
前記脱酸素槽内の処理液のpH値を測定するpH値測定手段と、
測定されたpH値に基づいて前記脱酸素槽内にpH値調整用の薬剤を供給する薬剤供給手段と、をさらに設けたことを特徴としている。
これにより、脱酸素槽内の硝化液のpH値を制御して、汚泥分離槽から放流される処理水の放流水のpH値を必要な値に維持し、良好な品質の処理水を放流することができる。
【0016】
請求項8に記載の手段は、請求項5乃至7のいずれかに記載した廃水処理装置に対し、
前記バイオガス利用手段に供給されるバイオガス中の硫黄分を除去する、前記バイオガス利用手段の上流に配設された脱硫手段と、
前記脱酸素槽から前記バイオガス利用手段に供給されるバイオガス中の硫化水素濃度を検出する硫化水素濃度検出手段と、
検出された硫化水素の濃度に応じて前記脱酸素槽から供給されるバイオガスの供給先を前記脱硫手段若しくは前記バイオガス利用手段のいずれかに切り替える供給経路切替手段と、をさらに設けたことを特徴としている。
【0017】
すなわち、脱酸素槽からバイオガス利用手段に供給されるバイオガスに含まれる硫化水素の濃度が所定値よりも低い場合には、バイオガスをバイオガス利用手段に直接供給する。
これに対して、脱酸素槽からバイオガス利用手段に供給されるバイオガスに含まれる硫化水素の濃度が所定値よりも高い場合には、バイオガスを脱硫手段において脱硫してからバイオガス利用手段に供給する。
これにより、硫化水素の濃度が高いバイオガスがバイオガス利用手段に供給されて腐食等のトラブルが生じることを回避できる。
【0018】
請求項9に記載の手段は、請求項5乃至8のいずれかに記載した廃水処理装置において、前記バイオガス利用手段を、前記バイオガスを燃焼させて得た電力および熱エネルギを供給する熱電併給システムとしたことを特徴としている。
これにより、バイオガスを効率良く活用してこの廃水処理装置の運転コストをより一層低減させることができる。
【0019】
請求項10に記載の手段は、請求項5乃至8のいずれかに記載した廃水処理装置において、前記バイオガス利用手段を、前記バイオガスから電力を得る燃料電池発電システムとしたことを特徴としている。
これにより、バイオガスを効率良く活用してこの廃水処理装置の運転コストをより一層低減させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る廃水処理装置の各実施形態を、図1乃至図10を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明においては、同一の部分には同一の符号を用いてその説明を省略する。
【0021】
第1実施形態
まず最初に図1を参照し、第1実施形態の廃水処理装置について説明する。
図1に示した廃水処理装置100は、原水槽1、pH調整槽2、メタン発酵槽3、メタン処理水槽4、脱窒槽5、硝化槽6、脱酸素槽7、汚泥分離槽8、ガスホルダ9、バイオガス利用手段10、バイオガスを脱酸素槽7に導入するバイオガス導入配管11、硝化液を脱酸素槽7から脱窒槽5に循環させる硝化液循環配管12、脱酸素槽7からガスホルダ9にバイオガスを供給するバイオガス供給配管13を備えている。
【0022】
原水槽1に貯められた廃水は、pH調整槽2においてそのpHが調整された後、メタン発酵槽3に導入される。そして、このメタン発酵槽3において廃水中の汚濁物質である有機物が分解される際に生じたバイオガスが回収される。
このように処理された廃水はメタン処理水槽4を経て脱窒槽5、硝化槽6へと導入され、廃水中の窒素成分が順次脱窒され、硝化される。
硝化槽6から排出された硝化液は脱酸素槽7に流入し、バイオガス導入配管11を介して導入されたバイオガスと接触する。
バイオガスと接触した硝化液の一部は、硝化液循環配管12を介して脱窒槽5に戻され再び脱窒処理される。
脱酸素槽7から排出された硝化液は、汚泥分離槽8において処理水と汚泥とに固液分離される。処理水は系外に放流され、汚泥は引抜かれ若しくは脱窒槽5に返送される。
脱酸素槽7で硝化液と接触したバイオガスは、バイオガス供給配管13を介してガスホルダ9に供給され貯留された後、バイオガス利用手段10において熱エネルギや電気エネルギに変換され有効利用される。
【0023】
すなわち、本第1実施形態の廃水処理装置100は、メタン発酵槽3に生じたバイオガスをバイオガス導入配管11を介して脱酸素槽7に供給し、このバイオガス中に含まれる還元性物質である硫化水素と、硝化槽6から排出された硝化液中に溶解して脱窒反応の妨げとなる酸化性物質である溶存酸素とを反応させることにより、両者を無害化させて減少させるものである。
【0024】
これにより、脱酸素槽7からバイオガス供給配管13およびガスホルダ9を介してバイオガス利用手段10に供給されるバイオガスを安価に脱硫することができるから、バイオガスを効率良く活用して廃水処理装置100の運転コストを減少させることができる。
また、硝化液中に溶解している溶存酸素を減少させることができるから、脱窒反応の効率を高めることができる。
【0025】
第2実施形態
次に図2を参照し、第2実施形態の廃水処理装置について説明する。
図2に示す第2実施形態の廃水処理装置110は、前述した第1実施形態の廃水処理装置100におけるメタン発酵槽3を、UASB(Upflow Anaerobic Sludge Blanket)型嫌気性処理槽、すなわち上向流式嫌気性汚泥床槽14としたものである。
これにより、メタン発酵処理能力を向上させることができるから、第1実施形態の廃水処理装置100におけるメタン発酵槽3に比較して、その容積を小さくすることができる。
【0026】
第3実施形態
次に図3を参照し、第3実施形態の廃水処理装置について説明する。
図3に示す第3実施形態の廃水処理装置120は、前述した第1実施形態の廃水処理装置100における汚泥分離槽8に、脱酸素槽7から得られる処理水から汚泥を分離する浸漬膜を設けたものである。
これにより、汚泥分離槽8における汚泥分離能力を向上させることができるから、清澄な処理水を得ることができるばかりでなく、汚泥の高濃度化により脱窒槽5および硝化槽6の容積を小さくすることができる。
【0027】
第4実施形態
次に図4を参照し、第4実施形態の廃水処理装置について説明する。
図4に示す第4実施形態の廃水処理装置130は、上述した第3実施形態の廃水処理装置120に設けられているバイオガス導入配管11を一部変更したものである。
【0028】
すなわち、メタン発酵槽3に生じたバイオガスを脱酸素槽7に供給するバイオガス導入配管11には分岐配管16が接続され、メタン発酵槽3から得られたバイオガスの一部が膜分離装置15の洗浄用ガスとして供給される。
そして、膜分離装置15の洗浄に用いられたバイオガスは、ガス配管17を介してバイオガス供給配管13に戻されガスホルダ9に至る。
これにより、膜分離装置15を洗浄するために別系統のガス供給装置を設ける必要がないから、この廃水処理装置130の運転コストをより一層低減させることができる。
【0029】
第5実施形態
次に図5を参照し、第5実施形態の廃水処理装置について説明する。
図5に示す第5実施形態の廃水処理装置140は、前述した第1実施形態の廃水処理装置100におけるバイオガス供給配管13の一部を変更したものである。
すなわち、脱酸素槽7からガスホルダ9にバイオガスを供給するバイオガス供給配管13に第2のバイオガス導入配管18が分岐接続され、ガスホルダ9に供給されるバイオガスの一部が脱酸素槽7に循環させるようになっている。
これにより、ガスホルダ9に供給されるバイオガスの一部を脱酸素槽7に再循環させ、脱酸素槽7内の硝化液に再び接触させて接触時間を長く取ることにより、バオガス中に含まれる未反応の硫化水素を確実に除去することができる。
また、脱酸素槽7内の硝化液に含まれる溶存酸素を確実に徐供することができる。
【0030】
第6実施形態
次に図6を参照し、第6実施形態の廃水処理装置について説明する。
図6に示す第6実施形態の廃水処理装置150は、前述した第1実施形態の廃水処理装置100に対し、硫化水素ストリッピング手段19をメタン発酵槽3に並設するとともに、脱酸素槽7からガスホルダ9に延びるバイオガス供給配管13の途中に第3のバイオガス導入配管20を分岐接続して硫化水素ストリッピング手段19にバイオガスの一部を供給するようにしたものである。
【0031】
すなわち、脱酸素槽7において脱硫されたバイオガスの一部を硫化水素ストリッピング手段19に供給し、メタン発酵槽3内の処理液中に通気することにより、メタン発酵槽3内の処理液に含まれている硫化水素をストリッピングすることができる。
これにより、メタン発酵槽3内の処理液中から硫化水素を効率良く取り出すことができるから、メタン発酵反応が硫化水素によって妨げられることを回避できるとともに、脱窒槽5における悪臭をも防止することができる。
なお、第3のバイオガス導入配管20の途中に脱硫塔等の脱硫手段を設け、脱酸素槽7から供給されるバイオガスをさらに脱硫処理した後にストリッピングに利用することもできる。
【0032】
第7実施形態
次に図7を参照し、第7実施形態の廃水処理装置について説明する。
図7に示す第7実施形態の廃水処理装置160は、前述した第1実施形態の廃水処理装置100に対し、脱酸素槽7内の硝化液のpH値を制御するpH値制御手段21を追加したものである。
【0033】
このpH値制御手段21は、脱酸素槽7内の硝化液のpH値を計測するpH値測定手段21aと、計測されたpH値に応じて酸若しくはアルカリ等の薬剤を脱酸素槽7内に供給する薬剤供給手段21bと、脱酸素槽7内に注入された薬剤を攪拌する攪拌機構(図示せず)を有している。
これにより、脱酸素槽7内の硝化液のpH値を制御して、汚泥分離槽8から放流される処理水の放流水のpH値を必要な値に維持し、良好な品質の処理水を放流することができる。
【0034】
第8実施形態
次に図8を参照し、第8実施形態の廃水処理装置について説明する。
図8に示す第8実施形態の廃水処理装置170は、前述した第1実施形態の廃水処理装置100に対し、脱酸素槽7からガスホルダ9にバイオガスを供給するバイオガス供給配管13の途中に設けられた硫化水素濃度測定手段22と、この硫化水素濃度測定手段22からガスホルダ9に至る供給経路を切り替える供給経路切替手段23と、ガスホルダ9の上流側に設けられた脱硫手段24とを追加したものである。
【0035】
硫化水素濃度測定手段22は、脱酸素槽7からガスホルダ9に供給されるバイオガスに含まれる硫化水素の濃度を測定する。
供給経路切替手段23は、測定された硫化水素の濃度が所定値よりも低い場合にはバイオガスをガスホルダ9に直接供給するが、測定された硫化水素の濃度が所定値を上回る場合にはバイオガスを脱硫手段24に供給する。
脱硫手段24に供給されたバイオガスは、脱硫手段24において脱硫処理されて硫化水素が除去された後にガスホルダ9に供給される。
これにより、硫化水素の濃度が高いバイオガスがバイオガス利用手段10に供給されて腐食等のトラブルが生じることを回避することができる。
【0036】
第9実施形態
次に図9を参照し、第9実施形態の廃水処理装置について説明する。
図9に示す第9実施形態の廃水処理装置180は、前述した第1実施形態の廃水処理装置100におけるバイオガス利用手段10を、熱電併給システム25としたものである。
これにより、メタン発酵槽3に生じたバイオガスを熱電併給システム25のガスエンジンやガスタービン等において燃焼させて駆動力を取り出し、発電機を駆動して発電し、この廃水処理装置180に用いる電力をまかなうことができる。また、熱回収装置を並設することにより、ガスエンジンやガスタービンの排熱を熱源として利用し、この廃水処理装置180の運転に用いる熱源として利用することができる。
【0037】
第10実施形態
次に図10を参照し、第10実施形態の廃水処理装置について説明する。
図10に示す第10実施形態の廃水処理装置190は、前述した第1実施形態の廃水処理装置100におけるバイオガス利用手段10を、燃料電池26としたものである。
すなわち、メタン発酵槽3に生じるバイオガスの発生量が100kWを越えるような多量である場合、バイオガス利用手段10として燃料電池26を利用することにより、極めて効率良く発電することができる。
また、燃料電池26に並設した熱回収装置を並設することにより、燃料電池26に発生した熱をこの廃水処理装置190の運転に用いる熱源として利用することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の廃水処理装置は、廃水を発酵処理して得られたバイオガスと硝化槽から得られた硝化液とを接触させることにより、バイオガスに含まれる還元性物質である硫化水素と硝化液に含まれる酸化性物質である溶存酸素とを反応させ、両者を無害化させて減少させるものである。
これにより、バイオガスに含まれる硫黄分を安価に脱硫することができるから、廃水処理装置の運転コストを減少させることができる。
さらに、硝化液中に溶解している溶存酸素を減少させることができるから、脱窒反応の効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の廃水処理装置の構造を模式的に示すブロック図。
【図2】本発明に係る第2実施形態の廃水処理装置の構造を模式的に示すブロック図。
【図3】本発明に係る第3実施形態の廃水処理装置の構造を模式的に示すブロック図。
【図4】本発明に係る第4実施形態の廃水処理装置の構造を模式的に示すブロック図。
【図5】本発明に係る第5実施形態の廃水処理装置の構造を模式的に示すブロック図。
【図6】本発明に係る第6実施形態の廃水処理装置の構造を模式的に示すブロック図。
【図7】本発明に係る第7実施形態の廃水処理装置の構造を模式的に示すブロック図。
【図8】本発明に係る第8実施形態の廃水処理装置の構造を模式的に示すブロック図。
【図9】本発明に係る第9実施形態の廃水処理装置の構造を模式的に示すブロック図。
【図10】本発明に係る第10実施形態の廃水処理装置の構造を模式的に示すブロック図。
【符号の説明】
1 原水槽
2 pH調整槽
3 メタン発酵槽
4 メタン処理水槽
5 脱窒槽
6 硝化槽
7 脱酸素槽
8 汚泥分離槽
9 ガスホルダ
10 バイオガス利用手段
11 バイオガス導入配管
12 硝化液循環配管
13 バイオガス供給配管
14 上向流式嫌気性汚泥床槽
15 膜分離手段
16 分岐配管
17 ガス配管
18 第2のバイオガス導入配管
19 ストリッピング手段
20 第3のバイオガス導入配管
21 pH値制御手段
22 硫化水素濃度測定手段
23 供給経路切替手段
24 脱硫手段
25 熱電併給システム
26 燃料電池
100 第1実施形態の廃水処理装置
110 第2実施形態の廃水処理装置
120 第3実施形態の廃水処理装置
130 第4実施形態の廃水処理装置
140 第5実施形態の廃水処理装置
150 第6実施形態の廃水処理装置
160 第7実施形態の廃水処理装置
170 第8実施形態の廃水処理装置
180 第9実施形態の廃水処理装置
190 第10実施形態の廃水処理装置

Claims (10)

  1. 有機物を含む廃水を生物学的に処理する廃水処理装置であって、
    前記廃水を発酵処理してバイオガスを発生させる発酵槽と、
    前記発酵槽から得られたメタン発酵処理液を生物学的に硝化脱窒処理する脱窒槽および硝化槽と、
    前記硝化槽から得られた硝化液を受け入れる脱酸素槽と、
    前記発酵槽から得られたバイオガスを前記脱酸素槽内の硝化液中に導入するバイオガス導入配管と、
    を備えることを特徴とする廃水処理装置。
  2. 前記発酵槽が上向流式嫌気性汚泥床槽であることを特徴とする請求項1に記載した廃水処理装置。
  3. 前記脱酸素槽から得られる廃水から汚泥を分離する浸漬膜を有した汚泥分離槽をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載した廃水処理装置。
  4. 前記発酵槽から得られたバイオガスの一部を前記浸漬膜洗浄用のエアレーションガスとして前記汚泥分離槽内に供給するバイオガス分岐配管をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載した廃水処理装置。
  5. 前記脱酸素槽からバイオガス利用手段に供給されるバイオガスの一部を取り出して前記脱酸素槽内の硝化液中に再導入する第2のバイオガス導入配管を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載した廃水処理装置。
  6. 前記発酵槽に供給される廃水中に含まれる硫化水素をストリッピングする、前記発酵槽に並設された硫化水素ストリッピング手段と、
    前記脱酸素槽から前記バイオガス利用手段に供給されるバイオガスの一部を取り出して前記硫化水素ストリッピング手段内の廃水中に導入する第3のバイオガス導入配管と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載した廃水処理装置。
  7. 前記脱酸素槽内の処理液のpH値を測定するpH値測定手段と、
    測定されたpH値に基づいて前記脱酸素槽内にpH値調整用の薬剤を供給する薬剤供給手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項5または6に記載した廃水処理装置。
  8. 前記バイオガス利用手段に供給されるバイオガス中の硫黄分を除去する、前記バイオガス利用手段の上流に配設された脱硫手段と、
    前記脱酸素槽から前記バイオガス利用手段に供給されるバイオガス中の硫化水素濃度を検出する硫化水素濃度検出手段と、
    検出された硫化水素の濃度に応じて前記脱酸素槽から供給されるバイオガスの供給先を前記脱硫手段若しくは前記バイオガス利用手段のいずれかに切り替える供給経路切替手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載した廃水処理装置。
  9. 前記バイオガス利用手段は、前記バイオガスを燃焼させて得た電力および熱エネルギを供給する熱電併給システムであることを特徴とする請求項5乃至8のいずれかに記載した廃水処理装置。
  10. 前記バイオガス利用手段は、前記バイオガスから電力を得る燃料電池発電システムであることを特徴とする請求項5乃至8のいずれかに記載した廃水処理装置。
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