JP4519682B2 - ステータおよびモータ駆動装置 - Google Patents
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Description
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ステータの構成を簡略化しつつ各相のインダクタンス不整合が生じることを防止することが可能なステータおよびモータ駆動装置を提供することを目的とする。
また、請求項4に記載の本発明のモータ駆動装置は、請求項1から請求項3の何れか1つに記載のステータと、各前記環状巻線毎に接続される2対のスイッチング素子からなる4対の前記スイッチング素子を具備する4相のインバータとを備える。
さらに、ロータを所定の回転トルクで駆動することができる。
さらに、3相のステータ部材と2相の環状巻線とを、軸線に平行な方向に沿って順次積み重ねるようにして交互に配置させるだけの単純な作業によってステータを容易に製造することができる。
さらに、請求項3に記載の本発明のステータによれば、環状巻線にティースが装着される蛇行部を備えた場合には、例えば2相の環状巻線の互いの対向方向に突出する互いの蛇行部が周方向に沿って交互に配列されるように設定することで、互いの蛇行部同士が交差等により配置上で干渉してしまうことを防止し、コイルエンドの高さおよびステータの軸線方向の寸法が増大してしまうことを防止することができる。
本実施の形態に係るステータ10は、例えば内燃機関と共に車両の駆動源としてハイブリッド車両に搭載されるクローポール型モータを構成し、例えば内燃機関とクローポール型モータとトランスミッションとを直列に直結した構造のパラレルハイブリッド車両では、少なくとも内燃機関またはクローポール型モータの何れか一方の駆動力は、トランスミッションを介して車両の駆動輪に伝達されるようになっている。
また、車両の減速時に駆動輪側からクローポール型モータに駆動力が伝達されると、クローポール型モータは発電機として機能していわゆる回生制動力を発生し、車体の運動エネルギーを電気エネルギー(回生エネルギー)として回収する。さらに、内燃機関の出力がクローポール型モータに伝達された場合にもクローポール型モータは発電機として機能して発電エネルギーを発生する。
そして、A相爪状誘導極22は、例えば、周方向に対する断面形状が略L字状かつ径方向に対する断面形状が所定の周方向幅(つまり電気角で90°に相当する幅)Caを有する略長方形状に形成されている。
そして、B相爪状誘導極24は、例えば、周方向に対する断面形状が略T字状かつ径方向に対する断面形状が、所定の周方向幅Caの2倍の値の周方向幅(つまり電気角で180°に相当する幅)Cb(Cb=2Ca)を有する略長方形状に形成されている。
そして、D相爪状誘導極26は、例えば、周方向に対する断面形状が略L字状かつ径方向に対する断面形状が所定の周方向幅(つまり電気角で90°に相当する幅)Caを有する略長方形状に形成されている。
例えば図4(b)に示すように、4相のクローポール型のステータは、4相の各A相及びB相及びC相及びD相爪状誘導極A,B,C,Dを具備する各A相及びB相及びC相及びD相ステータリングが、軸線Pと同軸に配置され、軸線方向に沿って順次積み重ねられると共に、電気角で90°の互いに同等の周方向幅を有する4相の各爪状誘導極が周方向に沿って順次配列されるようにして接続され、さらに、軸線方向に所定間隔を置いて配置される各爪状誘導極A及びB,B及びC,C及びDの各基端部同士により軸線方向の両側から挟み込まれるようにして各A相環状巻線a及び第1B相環状巻線b1,第2B相環状巻線b2及び第1C相環状巻線c1,第2C相環状巻線c2及びD相環状巻線dが固定されて構成されている。
このブリッジ回路31は、複数のスイッチング素子であるトランジスタA1H,A2H,B1H,B2H,A1L,A2L,B1L,B2Lを備えて構成され、これらのトランジスタA1H,…,B2Lは、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar mode Transistor)とされている。
トランジスタA1H,A2H,B1H,B2H,A1L,A2L,B1L,B2Lのコレクタ−エミッタ間には、それぞれダイオードDA1H,DA2H,DB1H,DB2H,DA1L,DA2L,DB1L,DB2Lが配置され、各トランジスタA1H,…,B2Lのエミッタに、各ダイオードDA1H,…,DB2Lのアノードが接続され、各コレクタには、各ダイオードDA1H,…,DB2Lのカソードが接続されている。
そして、駆動回路30は、制御装置(図示略)からの制御指令を受けてクローポール型モータの駆動及び回生作動を制御する。例えばクローポール型モータの駆動時には、制御装置から出力されるトルク指令に基づき、バッテリ33から出力される直流電力を90°の位相差を有する2相のα相交流電力およびβ相交流電流に変換してクローポール型モータへ供給する。一方、クローポール型モータの回生動作時には、クローポール型モータから出力される3相交流電力を直流電力に変換してバッテリ33を充電する。
この駆動回路30の電力変換動作は、制御装置からブリッジ回路31の各トランジスタA1H,…,B2Lのゲートに入力されるパルス、つまりパルス幅変調(PWM)により各トランジスタA1H,…,B2Lをオン/オフ駆動させるためのパルスに応じて制御され、このパルスのデューティ、つまりオン/オフの比率のマップ(データ)は予め制御装置に記憶されている。
この試験では、互いに90°の位相差を有する2相の正弦波電流である各α相電流およびβ相電流を2相の各α相環状巻線14およびβ相環状巻線15に通電し、クローポール型モータから出力されるトルクの変化を検出した。この試験結果を図5に示した。
図5に示すように、互いに90°の位相差を有する2相の正弦波電流である各α相電流およびβ相電流の1周期(つまり電気角で360°)の変化に対して、各α相電力およびβ相電力は2周期の変化を示し、クローポール型モータから出力されるトルクの波高値は所定値を維持することがわかる。
この変形例では、各蛇行部41,42の周方向Cの幅つまりコイルピッチは、例えば電気角で90°に設定され、各蛇行部41,42は互いに異なる方向(つまり互いの対向方向であって軸線方向Pの一方および他方)に向かい突出するように設けられ、α相環状巻線14とβ相環状巻線15とは、電気角で90°の位相差を有するようにして周方向Cに沿って相対的にずれた位置に配置されている。これにより、2相の各環状巻線14,15は、互いの対向方向に突出する互いの各蛇行部41,42が周方向Cに沿って交互に配列され、互いに交差しないように配置されている。
これにより、周方向Cで隣り合う各爪状誘導極22,24または24,26間を縫うようにして配置される2相の各環状巻線14,15は所謂短節波巻きをなすように形成されている。
11 A相ステータリング
12 B相ステータリング
13 D相ステータリング
14 α相環状巻線(環状巻線)
15 β相環状巻線(環状巻線)
22 A相爪状誘導極(ティース)
24 B相爪状誘導極(ティース)
26 D相爪状誘導極(ティース)
Claims (4)
- 電気角で90°の位相差で通電される2相の互いに独立した環状巻線と、互いに同等かつ電気角で90°に相当する周方向幅のティースを具備する2相のステータ部材と、前記周方向幅の2倍かつ電気角で180°に相当する周方向幅のティースを具備する1相のステータ部材とを備え、
前記2相のステータ部材の一方の前記ティースと、前記1相のステータ部材の前記ティースと、前記2相のステータ部材の他方の前記ティースとが、周方向に順次配列され、
前記ステータ部材は環状であって、該ステータ部材と前記環状巻線とは、軸線に対して同軸に積み重ねるようにして交互に配置可能であることを特徴とするステータ。 - 前記1相のステータ部材は、2相の前記環状巻線により軸線に平行な方向の両側から挟み込まれるようにして配置されてなることを特徴とする請求項1に記載のステータ。
- 前記環状巻線は蛇行部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のステータ。
- 請求項1から請求項3の何れか1つに記載のステータと、
各前記2相の前記環状巻線毎に接続される2対のスイッチング素子からなる4対の前記スイッチング素子を具備する4相のインバータと
を備えることを特徴とするモータ駆動装置。
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