JP4518980B2 - 充填方法及び充填ノズル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トマトソース等の粘性流動物を容器等に充填するための充填方法及び充填ノズル装置に関する。
従来、トマトソース、ミートソース、コーンスープ、カレースープ等の粘性流動物は充填ノズル装置により容器等に充填される。図4(A)〜(D)に示すように、この充填ノズル装置は、粘性流動物の吐出口1aを下端に有する充填管1と、この充填管1内を往復スライド運動するプランジャ2と、この充填管1の側面に接続される粘性流動物の供給管3とを備えている。プランジャ2が図4(A)の位置から同図(B)の位置へと上昇して充填管1内における供給管3の出口3aを開くと、粘性流動物が供給管3から充填管1内に流入する。充填管1内に流入した粘性流動物は、同図(B)に示すように充填管1の下端の吐出口1aから吐出され、吐出口1aの直下に置かれた容器4内に流入する。容器4は粘性流動物5で満たされる。その後、同図(C)に示すようにプランジャ2は充填管1内を降下し、充填管1の吐出口1aから少しばかり外に突出し、充填管1内の粘性流動物をすべて充填管1の外に排出する。そして、同図(D)に示すように、プランジャは充填管1内を少しばかり上昇し、その先端が充填管の吐出口1aに合致したところで停止する。これにより、一つの容器4への充填が終了し、その後同様な充填サイクルが繰り返されて、次々と容器4に粘性流動物5が充填される(例えば、特許文献1,2,3,4参照。)。
特開2003−34311号公報 特開2001−278215号公報 実開平5−37094号公報 特開2004−210315号公報
図4(C)に示すように、粘性流動物5の充填が完了した後も、粘性流動物5の残留物5aがプランジャ2の先端2aや充填管1の吐出口1aに付着し、これが容器4の開口縁のフランジ4a上に滴り落ちる場合がある。このように粘性流動物5の残留物5aが容器4のフランジ4aに付着すると、後に蓋材(図示せず)をフランジ4aにヒートシールする際にシール不良が発生するおそれがある。また、このような粘性流動物5の残留物5aの落下は周囲を汚染する原因ともなる。
従来、このようなプランジャ2の先端2a等での粘性流動物5の残留を防止するため、充填が完了しプランジャ2が図4(D)に示す初期位置に復帰したときに、プランジャ2の先端2aの近傍から圧縮空気を噴出させ、粘性流動物5の残留物5aを吹き飛ばし除去した上で、次の容器4に対する粘性流動物5の充填を開始するようにしている(例えば、特許文献3,4参照。)。
しかし、プランジャ2の先端2aはある程度の面積を有しているので、残留物5aの除去が不完全となる場合がある。また、噴出した空気が容器4内の粘性流動物5に当たり、その結果容器4内の粘性流動物5が跳ねてプランジャ2の先端2aや充填管1の吐出口1aに付着するおそれがあるという問題がある。
従って、本発明は上記問題点を解決することができる充填方法及び充填ノズル装置を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するため、請求項1に係る発明は、粘性流動物の吐出口を下端に有し、側面に粘性流動物の供給管が接続された充填管内にプランジャを往復スライド運動可能に保持し、このプランジャの側面で供給管の出口を開閉するようにし、プランジャの先端が充填管の奥に引っ込み充填管の吐出口から離反した状態でプランジャの側面が上記出口を閉じる第一の位置と、プランジャの先端が充填管の更に奥に引っ込みプランジャの側面が上記出口を開放する第二の位置と、プランジャの側面が上記出口を閉じたままプランジャの先端が上記吐出口に到達する第三の位置との少なくとも三位置間でプランジャを周期的に移動させることにより所定量の粘性流動物を上記吐出口から吐出させ容器に充填するようにし、上記第一の位置におけるプランジャの先端と充填管の吐出口との間の距離をプランジャの径の2倍以上とし、プランジャを上記第二の位置から第三の位置へと移動させて粘性流動物を充填管内から吐出口外へと排出した後、プランジャを第三の位置から第一の位置へと急速上昇させることにより、上記吐出口又はプランジャの先端に付着した粘性流動物を振り落とすようにした粘性流動物を容器等に充填するための充填方法を採用する。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の充填方法において、上記第三の位置でプランジャの先端を吐出口から外に突出させる充填方法を採用する。
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の充填方法において、プランジャが上記第三の位置から第一の位置に復帰する際又は第一の位置に復帰した後に、充填管内から吐出口に向ってガスを噴出させる充填方法を採用する。
また、請求項4に係る発明は、粘性流動物の吐出口を下端に有し、側面に粘性流動物の供給管が接続された充填管内にプランジャを往復スライド運動可能に保持し、プランジャの側面で供給管の出口を開閉することにより所定量の粘性流動物を上記吐出口から吐出させ容器に充填するようにした充填ノズル装置において、プランジャの先端が充填管の奥に引っ込み充填管の吐出口から離反した状態でプランジャの側面が上記出口を閉じる第一の位置と、プランジャの先端が充填管の更に奥に引っ込みプランジャの側面が上記出口を開放する第二の位置と、プランジャの側面が上記出口を閉じたままプランジャの先端が上記吐出口に到達する第三の位置との少なくとも三位置間でプランジャを周期的に移動させることにより、所定量の粘性流動物を上記吐出口から吐出させ容器に充填するようにし、上記第一の位置におけるプランジャの先端と充填管の吐出口との間の距離をプランジャの径の2倍以上とし、プランジャを上記第二の位置から第三の位置へと移動させて粘性流動物を充填管内から吐出口外へと排出した後、プランジャを第三の位置から第一の位置へと急速上昇させることにより、上記吐出口又はプランジャの先端に付着した粘性流動物を振り落とすようにした粘性流動物を容器等に充填するための充填ノズル装置を採用する。
また、請求項5に係る発明は、請求項4に記載の充填ノズル装置において、上記第三の位置でプランジャの先端を吐出口から外に突出させる充填ノズル装置を採用する。
また、請求項6に係る発明は、請求項4又は請求項5に記載の充填ノズル装置において、プランジャが上記第三の位置から第一の位置に復帰する際又は第一の位置に復帰した後に、プランジャの先端から吐出口に向ってガスを噴出させるようにした充填ノズル装置を採用する。
また、請求項7に係る発明は、請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の充填ノズル装置において、プランジャの先端に円錐形の凸面が形成された充填ノズル装置を採用する。
請求項1に係る発明によれば、粘性流動物の吐出口を下端に有し、側面に粘性流動物の供給管が接続された充填管内にプランジャを往復スライド運動可能に保持し、このプランジャの側面で供給管の出口を開閉するようにし、プランジャの先端が充填管の奥に引っ込み充填管の吐出口から離反した状態でプランジャの側面が上記出口を閉じる第一の位置と、プランジャの先端が充填管の更に奥に引っ込みプランジャの側面が上記出口を開放する第二の位置と、プランジャの側面が上記出口を閉じたままプランジャの先端が上記吐出口に到達する第三の位置との少なくとも三位置間でプランジャを周期的に移動させることにより所定量の粘性流動物を上記吐出口から吐出させ容器に充填するようにし、上記第一の位置におけるプランジャの先端と充填管の吐出口との間の距離をプランジャの径の2倍以上とし、プランジャを上記第二の位置から第三の位置へと移動させて粘性流動物を充填管内から吐出口外へと排出した後、プランジャを第三の位置から第一の位置へと急速上昇させることにより、上記吐出口又はプランジャの先端に付着した粘性流動物を振り落とすようにした粘性流動物を容器等に充填するための充填方法であるから、粘性流動物の充填が終了してプランジャが第三の位置から第一の位置へと移動する際のプランジャの勢いにより、プランジャの先端や充填管の吐出口に付着した粘性流動物を下方に振り落とすことができる。従って、充填終了直後のプランジャの先端や充填管の吐出口への粘性流動物の残留を防止し、残留粘性流動物が滴下して容器のフランジに付着することによる容器のシール不良等の不都合を防止することができる。
請求項2に係る発明によれば、請求項1に記載の充填方法において、上記第三の位置でプランジャの先端を吐出口から外に突出させる充填方法であるから、粘性流動物の充填時に充填管(11)内の粘性流動物をすべて吐出口の外に排出することができる。
請求項3に係る発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の充填方法において、プランジャが上記第三の位置から第一の位置に復帰する途中又は第一の位置に復帰した後に、充填管内から吐出口に向ってガスを噴出させる充填方法であるから、粘性流動物の充填後、プランジャの先端や充填管の吐出口に残留した粘性流動物を圧縮空気等のガスの噴出により吹き飛ばし、プランジャの先端や充填管の吐出口からの残留粘性流動物の滴下を確実に防止することができる。また、比較的大きい開口断面を有する充填管からガスを噴き出すので、すでに充填した容器内の粘性流動物がガス流によって跳ね返りプランジャの先端等に再び付着するがごとき不都合を防止することができる。
請求項1に係る発明によれば、プランジャを上記第二の位置から第三の位置へと移動させる速度よりも第三の位置から第一の位置へと移動させる速度の方を大きくするから、プランジャが第二の位置から第三の位置へと移動して粘性流動物を充填管内から吐出口外へと排出した後、第三の位置から第一の位置へとすばやく復帰する。従って、充填管の吐出口やプランジャの先端に付着した粘性流動物をより確実に振り落とすことができる。
請求項4に係る発明によれば、粘性流動物の吐出口を下端に有し、側面に粘性流動物の供給管が接続された充填管内にプランジャを往復スライド運動可能に保持し、プランジャの側面で供給管の出口を開閉することにより所定量の粘性流動物を上記吐出口から吐出させ容器に充填するようにした充填ノズル装置において、プランジャの先端が充填管の奥に引っ込み充填管の吐出口から離反した状態でプランジャの側面が上記出口を閉じる第一の位置と、プランジャの先端が充填管の更に奥に引っ込みプランジャの側面が上記出口を開放する第二の位置と、プランジャの側面が上記出口を閉じたままプランジャの先端が上記吐出口に到達する第三の位置との少なくとも三位置間でプランジャを周期的に移動させることにより、所定量の粘性流動物を上記吐出口から吐出させ容器に充填するようにし、上記第一の位置におけるプランジャの先端と充填管の吐出口との間の距離をプランジャの径の2倍以上とし、プランジャを上記第二の位置から第三の位置へと移動させて粘性流動物を充填管内から吐出口外へと排出した後、プランジャを第三の位置から第一の位置へと急速上昇させることにより、上記吐出口又はプランジャの先端に付着した粘性流動物を振り落とすようにした粘性流動物を容器等に充填するための充填ノズル装置であるから、粘性流動物の充填が終了してプランジャが第三の位置から第一の位置へと移動する際のプランジャの勢いにより、プランジャの先端や充填管の吐出口に付着した粘性流動物を下方に振り落とすことができる。従って、充填終了直後のプランジャの先端や充填管の吐出口への粘性流動物の残留を防止し、残留粘性流動物が滴下して容器のフランジに付着することによる容器のシール不良等の不都合を防止することができる。
請求項5に係る発明によれば、請求項4に記載の充填ノズル装置において、上記第三の位置でプランジャの先端を吐出口から外に突出させる充填ノズル装置であるから、粘性流動物の充填時に充填管内の粘性流動物をすべて吐出口の外に排出することができる。
請求項6に係る発明によれば、請求項4又は請求項5に記載の充填ノズル装置において、プランジャが上記第三の位置から第一の位置に復帰する途中又は第一の位置に復帰した後に、プランジャの先端から吐出口に向ってガスを噴出させるようにした充填ノズル装置であるから、粘性流動物の充填後、プランジャの先端や充填管の吐出口に残留した粘性流動物を圧縮空気等のガスの噴出により吹き飛ばし、プランジャの先端や充填管の吐出口からの残留粘性流動物の滴下を確実に防止することができる。また、比較的大きい開口断面を有する充填管からガスを噴き出すので、すでに充填した容器内の粘性流動物がガス流によって跳ね返りプランジャの先端等に再び付着するがごとき不都合を防止することができる。
請求項4に係る発明によれば、プランジャが上記第二の位置から第三の位置へと移動する速度よりも第三の位置から第一の位置へと移動する速度の方が大きくなるようにプランジャを制御する充填ノズル装置であるから、プランジャが第二の位置から第三の位置へと移動して粘性流動物を充填管内から吐出口外へと排出した後、第三の位置から第一の位置へとすばやく復帰する。従って、充填管の吐出口やプランジャの先端に付着した粘性流動物をより確実に振り落とすことができる。
請求項7に係る発明によれば、請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の充填ノズル装置において、プランジャの先端に円錐形の凸面が形成された充填ノズル装置であるから、残留粘性流動物がプランジャの先端の中央部に集まりプランジャ下に落下しやすくなる。また、プランジャの先端が充填中の容器内の粘性流動物に付着したとしても、プランジャが充填管内に戻る際にこの粘性流動物がプランジャの先端の中央部に集まるので、プランジャ下に落下しやすくなる。
請求項1又は請求項4に係る発明によれば、上記第一の位置におけるプランジャの先端と充填管の吐出口との間の距離がプランジャの径の2倍以上又は4倍以上とされたことから、粘性流動物の充填が終了してプランジャが第三の位置から第一の位置へと移動する際のプランジャの勢いを増し、プランジャの先端や充填管の吐出口に付着した粘性流動物をより確実に下方に振り落とすことができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
最初に充填方法の一例について説明する。充填する内容物はトマトソース、ミートソース、コーンスープ、カレールー等の粘性流動物であり、容器4は図1(B)に示すように、開口縁にフランジ4aを有するカップである。もちろん、粘性流動物5、容器4は図示例のものに限られるものではない。
図1(A)〜(E)に示すように、この充填方法で使用する充填ノズル装置は、粘性流動物の吐出口6aを下端に有する充填管6と、この充填管6内を往復スライド運動するプランジャ7と、この充填管6の側面に接続される粘性流動物5の供給管8とを備え、プランジャ7の側面で供給管8の出口8aを開閉するようになっている。
この充填方法は、充填ノズル装置のプランジャ7を次に述べる少なくとも三位置間で周期的に移動させることにより、所定量の粘性流動物5を充填管6の吐出口6aから吐出させ容器4に充填しようとする。
すなわち、第一の位置は、図1(A)に示すように、プランジャ7の先端7aが充填管6の奥に引っ込み充填管6の吐出口6aから離反した状態でプランジャ7の側面が供給管8の出口8aを閉じる位置であり、プランジャ7は、当初この第一の位置で待機する。第二の位置は、図1(B)に示すように、プランジャ7の先端7aが充填管6の更に奥に引っ込みプランジャ7の側面が上記出口8aを開放する位置であり、粘性流動物5の充填時に対応する。第三の位置は、図1(C)に示すように、プランジャ7の側面が上記出口8aを閉じたままプランジャ7の先端7aが上記吐出口6aに到達する位置であり、粘性流動物5の充填完了時に対応する。
粘性流動物5の充填に際し、プランジャ7が図1(A)の第一の位置から同図(B)の第二の位置へと上昇して充填管6内における供給管8の出口8aを開くと、粘性流動物5が供給管8から充填管6内に流入する。充填管6内に流入した粘性流動物5は、同図(B)に示すように充填管6の下端の吐出口6aから吐出され、吐出口6aの直下に置かれた容器4内に流入する。
その後、図1(C)に示すように、プランジャ7は充填管6内を第三の位置へと降下し、充填管6内の粘性流動物をすべて充填管6の外に排出する。これにより、所定量の粘性流動物5が容器4内に充填される。
プランジャ7がこの第三の位置へと移動するとき、プランジャ7の先端7aは充填管6の吐出口6aから少しばかり外に突出する。これにより、充填管6内の粘性流動物はすべて吐出口6aの外に排出される。
一つの容器4に対し粘性流動物5の充填が完了すると、図1(D)(E)に示すように、プランジャ7は第一の位置へと充填管6内を急速上昇し、その際のプランジャ7の勢いにより、プランジャ7の先端7aや充填管6の吐出口6aに付着した粘性流動物5の残留物5aを下方に振り落とす。これにより、充填終了直後のプランジャ7の先端7aや充填管6の吐出口6aへの粘性流動物5の残留物5aの付着が防止され、その結果図4(D)に示したような残留物5aが滴下して容器4のフランジ4aに付着するがごとき不都合が回避される。
図1(E)に示すように、プランジャ7は第一の位置に復帰して次の容器4の到来を待つが、プランジャ7の先端7a等には粘性流動物5の残留物5aが付着していないので、容器4のフランジ4aは残留物5aの滴下等により汚染されることなく清浄に保持される。
粘性流動物5が定量充填された容器4は、次の施蓋工程において図示しない蓋材をフランジ4a上から被せられ、蓋材をフランジ4aにヒートシールされることにより密封される。上述したように容器4のフランジ4aは清浄に保持されているので、蓋材は適正にヒートシールされ、容器4内は密閉性が保持される。
以後、上記充填サイクルが繰り返されて、次々と容器に粘性流動物が充填される。
なお、上記充填方法において、後に述べるように、プランジャ7が図1(C)の第三の位置から同図(A)の第一の位置に復帰する途中又は第一の位置に復帰した後に、充填管6内から吐出口6aに向ってガスを噴出させ、プランジャ7の先端7aや充填管6の吐出口6aに付着した残留物5aを吹き飛ばすようにしてもよい。
また、プランジャ7を図1(B)の第二の位置から同図(C)の第三の位置へと移動させる速度よりも第三の位置から図1(A)の第一の位置へと移動させる速度の方を大きくすることにより、充填管6の吐出口6aやプランジャ7の先端7aに付着した粘性流動物5の残留物5aの振り落しをより効果的に行うことができる。
次に、上記充填方法を実施するための充填ノズル装置についてより具体的に説明する。
図2に示すように、充填ノズル装置は粘性流動物の吐出口6aを下端に有する充填管6と、この充填管6内を上下に往復スライド運動するプランジャ7と、この充填管6の側面に接続される粘性流動物の供給管8とを備える。
充填管6は図示しない充填機内に垂直に配置され、その吐出口6aが下方に向って開口する。吐出口6aの下方には図示しないリテーナが配置され、リテーナが図1に示すように容器4を保持して一方向に走行するようになっている。
充填管6における供給管8の出口8aよりも下方は次のような長さで形成される。すなわち、図3(A)に示す上記第一の位置におけるプランジャ7の先端7aと充填管6の吐出口6aとの間の距離Lがプランジャ7の径Dの2倍以上又は4倍以上とされる。これにより、プランジャ7のストロークとスライド速度を大きくし、粘性流動物5の充填が終了してプランジャ7が図3(C)に示す第三の位置から図3(A)(E)(F)に示す第一の位置へと移動する際のプランジャ7の勢いを増し、プランジャ7の先端7aや充填管6の吐出口6aに付着した粘性流動物5の残留物5aをより効果的に振り落とすことができる。
供給管6は、粘性流動物5を貯留した図示しないタンクに導管により連結される。粘性流動物5はタンク側から導管、供給管8を経て充填管6へと圧送される。
プランジャ7は、充填管6内にスライド自在に挿入される。プランジャ7は充填管6内に挿入された連接棒9を介してサーボシリンダ10の図示しないピストンロッドに連結され、サーボシリンダ10により充填管6内を上下方向にスライド動作する。
プランジャ7内には空洞7bが設けられ、プランジャ7の先端7aには空洞7bに通じるノズル孔7cが形成される。連接棒9にはプランジャ7の空洞7a内に通じる圧縮ガスの通孔9aが形成される。図示しない供給源から圧縮ガスが通孔9aを通って空洞7b内に供給され、ノズル孔7cから噴出する。圧縮ガスの噴出時、噴出量等は図示しない制御弁により制御される。圧縮ガスとしては例えば圧縮空気が使用される。
また、プランジャ7の先端には、円錐形の凸面が形成される。これにより、プランジャ7の先端7aに付着した粘性流動物5の残留物5aはプランジャ7の先端7aの中央部に集まりやすくなり、プランジャ7からに落下しやすくなる。上記ノズル孔7cはこの円錐形の凸面の中心部に開口するので、ノズル孔7cから噴出する圧縮ガスによって残留物5aを排除しやすくなる。
この圧縮ガスの噴射は、プランジャ7が図3(C)に示す上記第三の位置から同図(D)に示す第一の位置に復帰する途中又は同図(E)(F)に示す第一の位置に復帰した後に行われる。これにより、粘性流動物5の充填後、プランジャ7の先端7aや充填管6の吐出口6aに付着した粘性流動物5の残留物5aが圧縮空気等のガスの噴出により吹き飛ばされる。
プランジャ7は、上記第一乃至第三の三位置間で周期的に移動することにより、所定量の粘性流動物5を充填管6の吐出口6aから容器4に向って吐出するよう制御される。この制御はサーボシリンダ10の図示しないコントローラによって行われ、プランジャ7は、図3(A)に示すその先端7aが充填管6の奥に引っ込み充填管6の吐出口6aから離反した状態でプランジャ7の側面が上記出口8aを閉じる第一の位置と、先端7aが充填管6の更に奥に引っ込みプランジャ7の側面が上記出口8aを開放する第二の位置と、プランジャ7の側面が上記出口8aを閉じたままプランジャ7の先端7aが吐出口6aに到達する第三の位置との少なくとも三位置間で周期的に移動することにより、所定量の粘性流動物5を吐出口6aから容器4に向って吐出する。
プランジャ7は、図3(C)に示すように、上記第三の位置で先端7aが吐出口6aから外に突出するように制御される。これにより、粘性流動物5の充填時に充填管6内の粘性流動物がすべて吐出口6aの外に排出される。
また、プランジャ7は、望ましくは、図3(B)に示す第二の位置から同図(C)に示す第三の位置へと移動する速度よりも第三の位置から同図(E)(F)に示す第一の位置へと移動する速度の方が大きくなるように制御される。これにより、残留物5aの振り落とし効果が高められる。
なお、サーボシリンダ10及びコントローラは公知であるから、その詳細な説明は省略する。
次に、上記構成の充填ノズル装置の作用について説明する。
(1)図3(A)に示すように、当初プランジャ7は第一の位置で待機し、その側面で供給管8の出口8aを閉じている。このとき、図示しないが供給管8内は粘性流動物である粘性流動物5で満たされている。充填管6の吐出口6aの下方に図示しないリテーナにより容器4が搬送されて来、停止する。
(2)図3(B)に示すように、サーボシリンダ10の作動により、プランジャ7が充填管6内を上昇し、第二の位置で停止する。これにより、供給管8の出口8aが開放され、粘性流動物5が供給管8から充填管6内に流入し、充填管6の吐出口6aから容器4内へと吐出される。
(3)容器4内に粘性流動物5が所定量充填されると、図3(C)に示すように、プランジャ7が第三の位置へと急速降下し、その側面で供給管8の出口8aを塞いで粘性流動物5の供給を遮断する。また、プランジャ7はその先端7aが充填管6の吐出口6aに届くまで降下し続け、充填管6内の粘性流動物をすべて吐出口6aから充填管6外へと排出する。その際、プランジャ7はその先端7aが吐出口6aに合致したところで停止させてもよいが、望ましくは図3(C)に示すように、先端7aが吐出口6aから外へ突出するまで移動させられる。これにより、充填管6の吐出口6aに付着した粘性流動物5の残留物5aがより適正に除去される。
(4)その後、サーボシリンダ10の作動により、図3(D)に示すように、プランジャ7が充填管6内を急速上昇する。これにより、プランジャ7の先端7aに付着した粘性流動物5の残留物5aが振り落とされる。プランジャ7の先端7aは円錐形の凸面となっていることから、残留物5aは凸面の先端部に向って集まりやすく、従ってプランジャ7の上昇による振り落とし効果が向上する。この振り落とされる残留物5aは容器4内に受け止められる。
(5)図3(E)に示すように、プランジャ7が充填管6内を上昇し、第一の位置に復帰すると、圧縮ガスがノズル孔7cから噴出し、プランジャ7の先端7aに集まった残留物5aを吹き飛ばす。また、充填管6の吐出口6aに付着した残留物5aも下方に落下させる。
このノズル孔7cから噴出した圧縮ガスは比較的大口径の充填管6内を下方に流れるので、容器4内に充填された粘性流動物5に当るときは勢いを殺がれている。このため、容器4内の粘性流動物5が跳ねて充填管6の吐出口6aに付着するような現象は生じない。
(6)図3(F)に示すように、充填ノズル装置の下方に新たな容器4が搬送される。充填管6及びプランジャ7には粘性流動物5の残留物5aが付着していないので、容器4の開口縁のフランジ4aに残留物5aが滴下することがなく、フランジ4aが清浄に保たれる。
(7)以後、(1)から(6)の動作が繰り返され、次々と容器4に粘性流動物5が充填される。容器4はリテーナにより充填ノズル装置外に搬出されると、図示しないシーラーにより蓋材が被せられヒートシールにより密封される。上述したように容器4のフランジ4aは清浄に保たれているので、蓋材が容器4のフランジ4aに適正にシールされる。
本発明に係る充填方法の各ステップを示す説明図である。 本発明に係る充填ノズル装置の縦断面図である。 図2に示す充填ノズル装置を各動作ごとに示す縦断面図である。 従来の充填方法の各ステップを示す説明図である。
符号の説明
4…容器
4a…フランジ
5…粘性流動物
5a…残留物
6…充填管
6a…吐出口
7…プランジャ
7a…先端
8…供給管
8a…出口

Claims (7)

  1. 粘性流動物の吐出口を下端に有し、側面に粘性流動物の供給管が接続された充填管内にプランジャを往復スライド運動可能に保持し、このプランジャの側面で供給管の出口を開閉するようにし、プランジャの先端が充填管の奥に引っ込み充填管の吐出口から離反した状態でプランジャの側面が上記出口を閉じる第一の位置と、プランジャの先端が充填管の更に奥に引っ込みプランジャの側面が上記出口を開放する第二の位置と、プランジャの側面が上記出口を閉じたままプランジャの先端が上記吐出口に到達する第三の位置との少なくとも三位置間でプランジャを周期的に移動させることにより所定量の粘性流動物を上記吐出口から吐出させ容器に充填するようにし、上記第一の位置におけるプランジャの先端と充填管の吐出口との間の距離をプランジャの径の2倍以上とし、プランジャを上記第二の位置から第三の位置へと移動させて粘性流動物を充填管内から吐出口外へと排出した後、プランジャを第三の位置から第一の位置へと急速上昇させることにより、上記吐出口又はプランジャの先端に付着した粘性流動物を振り落とすようにしたことを特徴とする粘性流動物を容器等に充填するための充填方法。
  2. 請求項1に記載の充填方法において、上記第三の位置でプランジャの先端を吐出口から外に突出させることを特徴とする充填方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の充填方法において、プランジャが上記第三の位置から第一の位置に復帰する際又は第一の位置に復帰した後に、充填管内から吐出口に向ってガスを噴出させることを特徴とする充填方法。
  4. 粘性流動物の吐出口を下端に有し、側面に粘性流動物の供給管が接続された充填管内にプランジャを往復スライド運動可能に保持し、プランジャの側面で供給管の出口を開閉することにより所定量の粘性流動物を上記吐出口から吐出させ容器に充填するようにした充填ノズル装置において、プランジャの先端が充填管の奥に引っ込み充填管の吐出口から離反した状態でプランジャの側面が上記出口を閉じる第一の位置と、プランジャの先端が充填管の更に奥に引っ込みプランジャの側面が上記出口を開放する第二の位置と、プランジャの側面が上記出口を閉じたままプランジャの先端が上記吐出口に到達する第三の位置との少なくとも三位置間でプランジャを周期的に移動させることにより、所定量の粘性流動物を上記吐出口から吐出させ容器に充填するようにし、上記第一の位置におけるプランジャの先端と充填管の吐出口との間の距離をプランジャの径の2倍以上とし、プランジャを上記第二の位置から第三の位置へと移動させて粘性流動物を充填管内から吐出口外へと排出した後、プランジャを第三の位置から第一の位置へと急速上昇させることにより、上記吐出口又はプランジャの先端に付着した粘性流動物を振り落とすようにしたことを特徴とする粘性流動物を容器等に充填するための充填ノズル装置。
  5. 請求項4に記載の充填ノズル装置において、上記第三の位置でプランジャの先端を吐出口から外に突出させることを特徴とする充填ノズル装置。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の充填ノズル装置において、プランジャが上記第三の位置から第一の位置に復帰する際又は第一の位置に復帰した後に、プランジャの先端から吐出口に向ってガスを噴出させるようにしたことを特徴とする充填ノズル装置。
  7. 請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の充填ノズル装置において、プランジャの先端に円錐形の凸面が形成されたことを特徴とする充填ノズル装置。
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