JP4515572B2 - 棚札表示変更システム、及び店舗システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、赤外線通信を利用した棚札表示変更システム、及び、赤外線通信を利用した棚札表示変更システムを採用し且つ商品ケースに断熱カバーをかける店舗における店舗システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの店舗においては、いわゆるPOS(Point Of Sales)システムが広く普及している。このPOSシステムは、主として複数のPOSターミナル(レジスタ)とバックルームに置かれるストアコントローラとから構成されもので、商品を販売する際のPOSターミナルにおける入力操作に基づいてストアコントローラが販売商品のデータの表示や集計などを行うシステムである。また、店舗システム全体の中央制御装置であるストアコントローラの代わりに、POSシステム専用のPOSサーバーがPOSターミナルを管理する場合もある。
【0003】
このようなPOSシステムでは、商品に付けられた商品コード(バーコード)を使用することによって商品管理をおこなっているため、商品コードと価格等の商品に関する情報とをリンクさせることができ、個々の商品に値札を付ける必要がない。このため、POSシステムを採用している店舗においては、商品が陳列されている棚に商品の価格などを記載した棚札を配置することによって、顧客に対して商品の価格等を示すようにしている。
【0004】
また、最近では、POSシステムに加えてESLシステム(Electric Shelf Label System;棚札表示変更システム)を採用する店舗も現れている。このESLシステムでは、売場に設置したトランシーバーと各商品に付けられるESL(電子棚札あるいは棚札表示器)とが無線で交信し、トランシーバーにつながったESLサーバーを介して各ESLがPOSサーバーやストアコントローラ、その上位にある本部コンピュータ(複数の店舗をとりまとめるチェーン本部のコンピュータ)と連動する。ここでは、ESLサーバーが、ストアコントローラにある商品マスタやPOSサーバーが持つ実売価のデータから各商品に関する情報を得て、これをESLに送信してESLに商品の売価等を表示させる。したがって、このESLシステムを使えば、POSターミナルでの実際の販売金額(以下、実売価という。)と各商品のESLの表示金額(以下、表示売価という。)とを自動的に一致させることができる。これにより、紙の棚札を特売等のときに付け替えるような手間が解消されるとともに、棚札の付け替えミスや実売価変更と棚札の付け替えとの時間差により実売価と棚札の表示売価とが一致しない状態が発生して顧客の信用を損なうといった不具合を最小限に留めることができる。
【0005】
なお、商品マスタとは、商品に関する情報(データ)の集合であり、各商品に対して、商品コード、商品名、通常売価、特売売価等のデータを有しているものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記ESLシステムでは、売場に設置したトランシーバー(無線交信機)と各商品に付けられるESLとが無線で交信を行うが、その無線交信に赤外線を用いるESLシステムが存在する。このESLシステムでは、トランシーバーやESLの赤外線通信の能力に鑑み、送受信可能な位置に必要な数だけトランシーバーを配置している。すなわち、商品棚の陰になる部分等の赤外線通信に障害が出る死角を作らないように、売場天井などに適当な間隔をあけてトランシーバーが配置されている。これは、赤外線を用いた無線通信が、電波などを用いた無線送信に較べて、指向性が強いことを考慮した措置である。
【0007】
さらに、トランシーバーの配置や個々のトランシーバーの送受信能力の設定については、店舗内の蛍光灯などの照明による赤外線通信への悪影響や店舗内における客の往来なども考慮に入れて行われ、余裕を持った配置・設定となっていることが多い。これは、赤外線を用いた無線通信が、電波などを用いた無線送信に較べて、人や物といった障害物によって遮断されやすい性質を有しており、また赤外線が可視光に近い帯域にあるために照明の影響を受けやすいことを考慮した措置である。
【0008】
このように、従来のシステムでは店舗内に照明がついた状態で客の往来がある場合にも赤外線通信ができるようにトランシーバーがセットされているが、トランシーバーは高価なものであり、できるだけその設置数や個々の出力を抑えることが望ましい。
【0009】
本発明の課題は、赤外線通信を利用したESLシステム(棚札表示変更システム)において、赤外線通信の確実性を確保しつつ、必要なトランシーバーの数量あるいは出力を削減することにある。
【0010】
また、スーパーマーケット等の店舗における生鮮食品(特に鮮魚や野菜)では、当日の早朝の市場での競りの状態によって売価が決定されることが多い。したがって、例えば鮮魚や野菜などの場合、ESLに対する売価変更の送信は早朝から開店までの間に行わなければならない。
【0011】
しかし、開店準備に追われる雑踏とした開店直前では荷物や従業員の往来があり赤外線通信に支障が出る恐れがある。
【0012】
一方、従業員が出勤する前の朝の時間帯に売価変更の送信を行うとすると、ナイトカバーによる赤外線通信の阻害という問題がある。このナイトカバーは、保冷機能を有するショーケースに保冷の必要のある商品を入れている場合に、ショーケース内の冷気がショーケース外に出ないように、閉店時間帯にショーケース上に被される断熱カバーである。通常、従業員が出勤してきた後にナイトカバーを取り除く作業を行うため、従業員の出勤前に赤外線通信を行うと、ナイトカバーの陰となるESLに対しては送受信が為されない可能性が高くなる。さらに、ナイトカバーの存在は、閉店時間帯に赤外線通信を行うことの妨げとなり、店舗におけるESLシステムの使用を制限する要因となる。
【0013】
本発明の別の課題は、ESLシステム(棚札表示変更システム)を採用する店舗であって、閉店時間帯などに商品ケースにナイトカバー(断熱カバー)を付すシステムを有する店舗において、ESLシステムの赤外線通信を良好に行わせることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る棚札表示変更システムは、複数の棚札表示器と、無線交信機と、サーバーとを備えている。棚札表示器は、店舗内において各商品に関する情報を表示するために、各商品の近傍に配置される。無線交信機は、棚札表示器に対して赤外線通信を行う。サーバーは、無線交信機を介して、店舗内が赤外線通信を良好に行うことのできる状態となっている赤外線通信良好時間帯に、棚札表示器に対して商品に関する情報を送信する。
【0015】
この請求項1のシステムでは、サーバーが商品に関する情報(以下、商品情報という。)を各商品に付される棚札表示器に無線送信するため、各商品に関する情報が変更された場合に、自動的に店舗の各商品近傍に配置されている棚札表示器の表示が変更される。このため、客に示される価格等の商品情報の伝達が、従来の紙の棚札による伝達に較べて確実性の高いものとなっている。
【0016】
また、ここでは、赤外線通信良好時間帯にサーバーが棚札表示器に商品情報を送信するため、赤外線通信がより確実に為されるようになる。例えば、閉店して照明が落とされた後の夜間は、照明や人荷の往来といった赤外線通信の阻害要因が減り、赤外線通信を良好に行うことができる。また、夜間ほどではないが、非営業日や早朝、昼過ぎの買い物客の少ない時間帯などは、赤外線通信を良好に行うことが可能である。
【0017】
さらに、このような赤外線通信良好時間帯に商品情報の送信を行うことによって、店舗内の無線交信機の設置数を削減すること、あるいは無線交信機の出力を抑えることが可能となる。あらゆる時間帯において全ての棚札表示器に対して赤外線通信が可能となるように無線交信機をセットする場合には無線送信機の設置数を多くするか出力を高くすることが必要であるが、赤外線通信良好時間帯を利用して商品情報の送信を行うのであれば、ある程度の無線交信機設置数の削減あるいは無線交信機出力の省力化が可能となる。
【0018】
また、請求項1に係る棚札表示変更システムのサーバーは、店舗の閉店時間帯に、棚札表示器に対して商品に関する情報を送信する。
【0019】
店舗の開店時間帯は、店舗内の照明が明るく、買い物客の往来も多い。このため、店舗内は、赤外線通信を良好に行い難い状態にあるといえる。このことを考慮して、本請求項のシステムにおいては、商品情報の送信を行っている。
【0020】
また、請求項1に係る棚札表示変更システムは、センサーをさらに備えている。このセンサーは、店舗内が赤外線通信を良好に行うことのできる状態であるか否かを検知するセンサーである。また、サーバーは、センサーの検知結果に基づいて、棚札表示器に商品に関する情報を送信する。センサーは、店舗内の光量を検知する光量センサー、或いは、店舗内の人の量を検知するセンサーである。
【0021】
店舗内が照明などによって明るければ、赤外線ノイズが大きく、赤外線通信にとっては不利な状態となる。これに対して、無線送信機や棚札表示器の送受信能力を上げることも考えられるが、赤外線ノイズをより多く拾う結果になることも考えられ、必ずしも赤外線通信の確実性を確保できるとは限らない。光量センサーを設け、店舗内の光量が少ないときに商品情報の送信を行えば、赤外線通信の確実性を確保することができる。すなわち、光量センサーを設けることによって、光量の少ない時間帯を赤外線通信良好時間帯と位置づけ、棚札表示器に対して商品情報を送信することができる。
【0022】
店舗内における人の往来(買い物客あるいは従業員)が激しければ、赤外線通信にとっては不利な状態となる。人の量を検知するセンサーを設け、店舗内に人が少ないときに商品情報の送信を行えば、赤外線通信の確実性を確保することができる。すなわち、センサーを設けることによって、店舗内の人の少ない時間帯を赤外線通信良好時間帯と位置づけ、棚札表示器に対して商品情報を送信することができる。なお、人の量の検知するセンサーとしては、例えば焦電形センサーなどを用いることができる。
【0023】
請求項2に係る店舗システムは、商品棚と、棚札表示変更システムと、断熱カバーとを備えている。商品棚は、販売のために商品を陳列する棚であり、商品を所定の温度域に保持するような商品ケースを含む概念である。棚札表示変更システムは、複数の棚札表示器と、無線交信機と、サーバーとを有している。棚札表示器は、商品棚にある商品に付され、商品に関する情報を表示する。無線交信機は、棚札表示器に対して赤外線通信を行う。サーバーは、無線交信機を介して、棚札表示器に対して商品に関する情報を送信する。断熱カバーは、閉店後に商品ケースにかけられるカバーであって、赤外線通信を遮らないカバーである。
【0024】
この請求項2の店舗システムでは、棚札表示変更システムのサーバーが商品情報を各商品に付される棚札表示器に無線送信するため、各商品に関する情報が変更された場合に、自動的に商品棚の各商品近傍に配置されている棚札表示器の表示が変更される。このため、客に示される価格等の商品情報の伝達が、従来の紙の棚札による伝達に較べて確実性の高いものとなっている。
【0025】
また、本店舗においては、保冷用あるいは保温用の商品ケースに対して断熱カバーをかけることにより、閉店時間帯などにおける保冷用(保温用)消費エネルギーの削減を図ることができる。そして、この断熱カバーが棚札表示変更システムの赤外線通信を阻害することがないように、ここでは赤外線通信を遮らない断熱カバーを採用している。このため、主として断熱カバーが使用される夜間や早朝といった閉店時間帯においても、商品ケースにある商品に付された棚札表示器に対する赤外線通信が良好に為される。
【0026】
これにより、例えば、従業員が出勤する前の朝の時間帯に売価変更の送信を行うことも可能となり、鮮魚や野菜等、当日の早朝に売価が決定されるような商品についても、人荷の移動や照明の少ない早朝の時間帯に良好な赤外線通信環境下で売価変更の商品情報の送信をして、棚札表示器に反映させることが可能となる。
【0027】
また、請求項2に係る店舗システムの断熱カバーは、赤外線及び可視光を透過させる材質から成る。ここでは、断熱カバーが可視光をも透過させるので、断熱カバーを商品ケースにかけたままで従業員が商品の陳列状態を確認することができる。
【0028】
請求項3に係る店舗システムは、商品棚と、棚札表示変更システムと、断熱カバーとを備えている。商品棚は、販売のために商品を陳列する棚であり、商品を所定の温度域に保持する商品ケースを含む概念である。断熱カバーは、商品ケースにかけられるものである。棚札表示変更システムは、複数の棚札表示器と、無線交信機と、サーバーとを有している。棚札表示器は、商品棚にある商品に付され、商品に関する情報を表示する。無線交信機は、棚札表示器に対して赤外線通信を行う。サーバーは、無線交信機を介して、棚札表示器に対して商品に関する情報を送信する。また、商品ケースにある商品に付される棚札表示器と赤外線通信を行う無線交信機は、他の商品棚にある商品に付される棚札表示器と赤外線通信を行う無線交信機よりも送信出力が高い。
【0029】
この請求項3の店舗システムでは、棚札表示変更システムのサーバーが商品情報を各商品に付される棚札表示器に無線送信するため、各商品に関する情報が変更された場合に、自動的に商品棚の各商品近傍に配置されている棚札表示器の表示が変更される。このため、客に示される価格等の商品情報の伝達が、従来の紙の棚札による伝達に較べて確実性の高いものとなっている。
【0030】
また、本店舗においては、保冷用あるいは保温用の商品ケースに対して断熱カバーをかけることにより、閉店時間帯などにおける消費エネルギーの削減を図ることができる。そして、この断熱カバーが棚札表示変更システムの赤外線通信を遮り通信不良が発生することのないように、断熱カバーがかかることのある商品ケース中の商品に付される棚札表示器と赤外線通信を行う無線交信機を、他の商品棚にある商品に付される棚札表示器と赤外線通信を行う無線交信機よりも送信出力が高いものとしている。すなわち、商品ケース近傍の無線交信機の送信出力を他のものよりも高く設定している。このため、主として断熱カバーが使用される夜間や早朝といった閉店時間帯においても、商品ケースにある商品に付された棚札表示器に対する赤外線通信が良好に為される。
【0031】
これにより、例えば、従業員が出勤する前の朝の時間帯に売価変更の送信を行うことも可能となり、鮮魚や野菜等、当日の早朝に売価が決定されるような商品についても、人荷の移動や照明の少ない早朝の時間帯に良好な赤外線通信環境下で売価変更の商品情報の送信をして、棚札表示器に反映させることが可能となる。
【0032】
【発明の実施の形態】
<店舗システムの概要>
図1は、本発明の一実施形態に係るESLシステム(棚札表示変更システム)及びそれを含む店舗システムが採用される店舗の平面概略図である。この店舗は、スーパーマーケットの一店舗であり、入口51、出口52、野菜青果売場53、鮮魚売場54、精肉売場55、冷蔵商品売場56、冷凍商品売場57、一般商品売場58、レジ59、バックルーム61などが配されている。バックルーム61には、商品情報管理システム(後述)の各機器やその他の店舗運営のための装置の他、生鮮食品の計量・包装・値付等を行う機械などが配置されており、また商品の入庫・保存・検品などの作業も主としてここで行われる。
【0033】
本発明の一実施形態である店舗システムは、各売場53〜58に設置される商品棚(商品ケース含む)と、閉店時間帯に所定の商品ケースにかけられるナイトカバー(断熱カバー)と、図4に示すESLシステム(棚札表示変更システム)とを有している。
【0034】
<商品ケース>
各売場53〜58には商品を陳列するための商品棚が配されるが、野菜青果売場53、鮮魚売場54、精肉売場55、及び冷蔵商品売場56には、保冷機能を有する商品棚、すなわち保冷商品ケースが設置される。この保冷商品ケースは、要冷蔵商品や生鮮食品などの商品を適当な温度環境下で陳列させるためのオープンケースである。
【0035】
この保冷商品ケースの一例を図2に示す。商品ケース70は、前面(図2の右側の面)が開口しているケーシング71と、ケーシング71の背面板から前方に延びる複数のアーム72と、アーム72に支持される棚板73とを有している。ケーシング71は、主として発泡合成樹脂から成る断熱材などで構成されており、内部が図示しない仕切板によって分割されている。
【0036】
ケーシング71内には、冷却器や送風装置が配置されており、ケーシング71の下部から冷気が上方に吹き出されるようになっている。また、ケーシング71の上部には、下方の商品G1〜G3を照らす照明も備えられている。棚板73は、ケーシング71において多段に配置され、その上には商品G1〜G3が陳列される。これらの商品G1〜G3は、ケーシング71の前面開口から、買い物客や従業員が取り出すことができる。
【0037】
なお、図2には示していないが、商品を照らすために保冷商品ケースに設けられる蛍光灯などの照明には、赤外線ノイズとなる成分をカットすることができる赤外線ノイズカット部材を被せることが有効である。例えば、照明として設けられた蛍光灯にシリコン素材から成るチューブを被せておけば、蛍光灯から発せられる赤外線ノイズがカットされる。これにより、後述するESLシステム10の赤外線通信がより良好に為されるようになる。特に、蛍光灯のフィラメント部分からは比較的多量の赤外線ノイズが発生するため、このフィラメント部分にシリコン素材を使った部材を被せるようにすれば、より高い効果が期待できる。
【0038】
<ナイトカバー>
ナイトカバー80は、図2に示すように商品ケース70の取り出し用の開口を概ね塞ぎ、店舗が閉店した後の夜間や早朝などの時間帯に商品ケース70の消費電力を節約させる。このナイトカバー80は、断熱性を有しており、商品ケース70内の冷気が商品ケース70外に流出することを抑える役割を果たす。
【0039】
ナイトカバー80は、合成樹脂から成る布やフィルムから構成され、赤外線反射率が低く抑えられており、赤外線を透過させる。
【0040】
また、ここでは、上下端に設けられた金具を商品ケース70の設けられたフック(図示せず)に引っ掛けることによって商品ケース70の前面開口を覆うようにセットされるナイトカバー80を想定しているが、通常は商品ケース70内に巻き取られており閉店時間に引き出されて開口を塞ぐロールスクリーン式のナイトカバーであってもよい。
【0041】
なお、このナイトカバー80は、閉店後の夜間などに、図3の格子線で示すエリアAにある保冷商品ケースに対して装着される。
【0042】
<ESLシステムを含む商品情報管理システム>
本発明の一実施形態であるESLシステム(棚札表示変更システム)及びこれを含む商品情報管理システムの一部を図4に示す。この商品情報管理システムは、スーパーマーケットの店舗において採用される商品管理や売上集計等の一連のデータ処理を行うシステムである。
【0043】
図4は、商品情報管理システムのうち、レジにおける実際の実売価(販売価格)と各商品の売場において価格表示を行う棚札表示器(以下、ESLという。)に表示される表示売価(表示価格)とを自動的に一致させるシステムの部分を示している。この商品情報管理システムは、店舗内に配備されたバックボーンLAN(イーサーネット)2に接続されるストアコントローラ3,POSシステム4,ESLシステム10等を有している。
【0044】
(ストアコントローラ)
ストアコントローラ3は、ストアオートメーションサーバーとも呼ばれるもので、商品情報管理システム全体の中央制御装置としてバックボーンLANに接続されている。このストアコントローラ3内には、各商品の商品名や商品価格、各商品に与えられた自社コード(商品コード)等の商品情報から成る商品マスタファイル3aが存在する。この商品マスタファイル3aを基に、ストアコントローラ3は商品の価格管理、在庫管理、発注入庫管理、売上管理等の店舗内の各業務に関する管理を行う。店舗がスーパーマーケットチェーンの一店舗であるときには、通常、チェーンの本部から商品マスタファイル3aが通信によって各店舗のストアコントローラ3に送られてくる。
【0045】
(POSシステム)
POSシステム4は、主として、POSサーバー5と、POSターミナルである複数台の電子キャッシュレジスタ(以下、ECR(Electric Cash Register)という。)6とから構成されている。但し、システム構成によっては、POSサーバー5の機能をストアコントローラ3に持たせてPOSサーバー5の設置を省略する場合もある。
【0046】
POSサーバー5には、後述する各ECR6の登録情報を集計する集計ファイルが備えられており、これらのファイルを基に商品の売り上げ情報等を管理してストアコントローラ3に送る。
【0047】
実際に買い物客が商品の代金を支払うレジ59(図1参照)に配備されている複数台のECR6は、このPOSサーバー5に接続されている。ECR6は、自社コード(バーコード)を読取るスキャナーを備えており、そのスキャナーで商品に付された自社コードを読取り、その自社コードに関する情報を表示する。ECR6は、部門別の登録や表示器への表示、またプリンタによる印字出力を行い、さらに登録したデータをPOSサーバー5へ送信する。そして、POSサーバー5は、ECR6からの登録データを集計ファイルに累計する。
【0048】
(ESLシステム)
ESLシステム10は、図4に示すように、主として、ESLサーバー11と、中継器であるベースステーション12と、送受信機であるトランシーバー13と、棚札表示器であるESL14とから構成されている。
【0049】
(ESLサーバー)
ESLサーバー11は、ワークステーションやパーソナルコンピュータ等のコンピュータにESLシステム10を制御するソフトウェアをインストールしたものであって、図8に示すように、CPU41と、CPU41に接続されるROM42、RAM43、HDD(ハードディスク;記憶部)44、表示画面45、操作入力部(キーボード)46等から構成されている。
【0050】
ESLシステム10を立ち上げると、ESLサーバー11のHDD44には、商品情報ファイル48が作成される。商品情報ファイル48は、図9に示すような構成の各商品の情報を記憶するためのファイルであって、商品に固有の自社コード、後述するESL14に固有のESLコード、商品の品名、商品の通常売価、特売のときの商品の特売売価、商品の特売の期間、商品の通常売価に対する単価、商品の特売売価に対する単価などが各商品毎に記憶されているものである。この商品情報ファイル48は、ストアコントローラ3の商品マスタファイル3aから得られる情報及びPOSサーバー5の実売価データファイル5aから得られる情報を基に作成される。そして、この商品情報ファイル48は、ストアコントローラ3の商品マスタファイル3aが更新される度に、その更新情報を基にして更新される。すなわち、特売期間になって、あるいは特売期間が終了して商品の情報が商品マスタファイル3aにおいて更新されると、それに従って、ESLサーバー11の商品情報ファイル48も自動的に更新される。そして、商品情報ファイル48の情報が更新されると、ESLサーバー11は、ベースステーション12及びトランシーバー13を介して、該当する各ESL14に対して商品情報の変更を送信する。
【0051】
また、ESLサーバー11は、内部にタイマーを有しており、店舗の営業時間外であれば商品情報ファイル48の情報の更新後に所定の時間(タイマーで設定された時間)まで待ってESL14に対する商品情報の変更を送信することが可能である。
【0052】
(トランシーバー)
トランシーバー13は、ESL14への送信機能とESL14からのフィードバック信号の受信機能とを併せ持った無線交信機であり、ESLサーバー11が有する商品情報を赤外線を利用して各ESL14に無線送信し、また各ESL14からのフィードバック信号を受信してESLサーバー11に伝える。このトランシーバー13は、赤外線の到達距離に制限があることを考慮して、各ESLに確実に送信できるように店舗内に配置される。具体的には、店舗の売場の天井部分に、図5に示すように区画毎に30個が取り付けられている。また、バックルーム61の天井にもトランシーバー13が1つ取り付けられており、バックルーム61内でのESL14の表示更新等が可能となっている。
【0053】
(ESL)
ESL14は、各売場53〜58の商品棚に陳列されている商品の近傍に配置されるものであり、従来の紙の値札に代わるものである。このESL14の大きさや形状は、売場や商品に応じてある程度選択することが可能とされている。
【0054】
ESL14は、図6に示すように、外見的には、液晶の第1〜第7表示部31〜37と、太陽電池21と、赤外線受信部22と、赤外線送信部23と、ラベル25,26とを有している。
【0055】
ラベル25は、商品名が印字されたものであり、図6に示すようにESL14の表面左下側に貼付される。ラベル26は、自社コードを含むバーコード(第1バーコード)が印字されたものであり、ESL14の表面右下側に貼付される。なお、これらのラベル25,26は一体のラベルであってもよい。
【0056】
第1表示部31は、4桁の7セグメント表示が可能であり、実際の売価を表示する。第2表示部32は、4桁の7セグメント表示が可能であり、通常売価を表示する。第3表示部33は、4桁の7セグメント表示が可能であり、単価を表示する。第4表示部34は、3桁の7セグメント表示が可能であり、商品の陳列個数、あるいは商品の陳列レイアウト及び陳列個数が表示される。第5表示部35は、第2表示部32欄の表示が通常売価であることを表す「通常売価」という表示を行う(図7参照)。第6表示部36は、その商品が特売であるときに「特売品」という表示を出す(図示せず)。第7表示部37は、7セグメント表示が可能であり、特売のときに、特売期間が月間であるときは「m」、特売期間が週間であるときは「w」、特売期間がその日だけであるときは「d」を模式的に表示する。
【0057】
また、ESL14は、価格等の情報を表示する第1表示部31〜第7表示部37から成る第1液晶層の表画面(第1表示面)の他に、商品の在庫数や注文情報といった任意の情報を表示することができる第2液晶層の裏画面(第2表示面)を備えている。これらの第1及び第2液晶層は重ねて配置されている。
【0058】
ESL14は、内部に小型のCPUを有しており、上記の表示機能の他、受信機能、比較機能、及び送信機能を備えている。ESL14の内部メモリにはそのESL14に固有のESLコードが記憶されており、赤外線受信部22により受信するトランシーバー13からの商品情報に含まれるESLコードを自己に設定したESLコードと比較し、一致したときに受信した売価や単価等を更新して各表示部31〜37に表示する。なお、この場合、以前に表示されていた商品情報はクリアされて、新たな商品情報が内部メモリに記憶される。また、トランシーバー13からの商品情報を受信して表示を更新した後に、ESL14は赤外線送信部23からトランシーバー13に向けて正常に処理が終了したことを示すフィードバック信号を送信する。
【0059】
このESL14は、売場に設置されているESL取付用レール18(図7参照)やその他の取付用治具に取り付けられる。ESL14は、商品の並び替えが自由にできるように取り外し自在とされているが、取り付け及び取り外しには店員の持つ特殊な工具が必要である。図7のESL取付用レール18には上下に爪18a,18bが形成されており、これらの爪18a,18bにESL14の上端部及び下端部を噛み込ませることによって、ESL14をESL取付用レール18に装着することができる。例えば、商品ケース70内の商品G1〜G3に付されるESL14は、図2に示すように、棚板72の前端部分にESL取付用レール18を介して取り付けられる。
【0060】
またここでは、特売等の商品にはESL14とともにPOP広告19を付すという特売の広告方法を採用しており(図7参照)、各ESL14のコストを下げるために、ESL14の液晶表示をカラー表示ではなくモノクロ表示としている。POP広告19については、ESL14とともにESL取付用レール18の爪18aに噛み込ませることによって、商品の近傍に配置されるようにしている。
【0061】
(ESLシステムの動作)
上記のような構成のESLシステム10において、ESLサーバー11は、ストアコントローラ3が持つ商品マスタファイル3aからの情報にESL14を特定するESLコードを付した情報を、商品情報ファイル48としてHDD44内に記憶する(図9参照)。この商品情報ファイル48は、上述のように商品マスタファイル3aの更新に従って、直ちに更新される。
【0062】
スーパーマーケットチェーンの本部からの商品マスタファイル3aの変更指示や各店舗での販売戦略により、所定の商品が特売となって実売価が下がったり、特売であった商品が通常売価に戻されて実売価が上がったりした場合には、商品マスタファイル3aの持つ商品の情報に変更が加えられ、それに従ってESLサーバー11の商品情報ファイル48の内容も変更される。
【0063】
すると、ESLサーバー11が表示変更をさせるために、即座に、あるいはタイマー設定された時間まで待って、ESL14に対して商品情報を送信する。各ESL14では、トランシーバー13から受信した商品情報に含まれるESLコードと自己に設定されているESLコードとを比較し、一致していればその商品情報を取込んで更新された実売価や単価等の情報を各表示部31〜37に表示する。例えば図5に示す自社コード54321の商品情報がESL14に送信されると、ESL14は、図7に示すような表示(一部点滅表示)を行う。
【0064】
このようにして、各ESL14には、陳列されている商品の売価や特売に関する情報等が表示される。
【0065】
(ESLシステムの商品情報の送信タイミング)
店舗の営業時間内におけるタイムサービス等の商品売価の変更に対しては、ESLサーバー11が即座に対応するESL14に対して商品情報を送信し、ESL14による商品情報の表示を変更させる。
【0066】
一方、ESL14の表示変更の即時性が要求されない商品情報の変更送信に関しては、営業時間外の閉店時間帯にタイマーがセットされている。具体的には、夜間及び早朝にESLシステム10の赤外線通信が為されるように、タイマーセットされている。すなわち、次の日に特売等で売価変更がかかる商品に付されるESL14に対しては、赤外線送信を阻害する明かりがもっとも少なくなる夜間に商品情報を送信し、当日の朝早くに仕入れられる生鮮食品の仕入れ値に基づく売価変更がかかる商品(生鮮食品)に付されるESL14に対しては、比較的赤外線通信を行う上での環境がよい早朝に商品情報を送信している。
【0067】
<本店舗システム及びESLシステムの特徴>
(1)
上記のように、本ESLシステム10では、次の日の開店時までにESL14の表示変更が為されていればよい商品情報の変更に関しては、夜間にタイマーをセットして、夜の間にESL14への赤外線通信が行われるようにしている。このため、赤外線通信が照明や人荷の往来といった阻害要因の少ない中で行われ、赤外線通信の不良が抑えられる。
【0068】
また、当日の朝に売価変更がかかる生鮮食品に付されるESL14に対しては、早朝に商品情報を送信するようにタイマーセットが為されている。このように、開店準備を行う従業員の出勤前(早朝)にESLシステム10の赤外線通信が為されるようにタイマーセットされているため、赤外線通信が照明や人荷の往来といった阻害要因の少ない中で行われ、赤外線通信の不良が抑えられる。
【0069】
そして、夜間や早朝といった赤外線通信が良好にできる時間帯にESLシステム10の赤外線通信を行うことによって、店舗内のトランシーバー13の設置数を削減すること、及びトランシーバー13の出力を抑えることが達成されている。あらゆる時間帯において全てのESL14に対して赤外線通信が可能となるようにトランシーバー13を設置しようと思えば多くのトランシーバー13が必要となるが、ここでは、特売品コーナー等を除く通常の売場にあるESL14に対しては主として夜間か早朝に赤外線通信を行うようにしているため、トランシーバー13の設置数の削減やトランシーバー13の小出力化が達成されている。但し、タイムサービスの特売品コーナーのような売場に対しては、混雑する昼間の店舗において売価変更など商品情報の送信が必要になることが多いため、そのような状況でも赤外線通信の確実性が確保されるようにトランシーバー13が近くに設置されている。
【0070】
(2)
上記のように、本実施形態のESLシステム10では夜間及び早朝に赤外線通信が為されるようにタイマーセットされているが、この夜間及び早朝のESLシステム10の赤外線通信を可能にしているのが、赤外線を透過させるナイトカバー80の存在である。従来のナイトカバーでは、赤外線反射率が高く、図2に示すような商品ケース70内に配置されるESL14に対しては、トランシーバー13からの赤外線が届かない。このため、従来においては、当日の朝に従業員が出勤した後に、ナイトカバーを外してから赤外線通信を行うようなESLシステムの運用が為されている。
【0071】
これに対して、本実施形態の店舗システムでは、赤外線を透過させるナイトカバー80を採用し、このナイトカバー80を開店時間帯に図2に示すように商品ケース70に対してかけている。これにより、ナイトカバー80が使われる夜間や早朝といった時間帯であってもESLシステム10の赤外線通信が良好に行われるようになっている。もちろん、ナイトカバー80の使用により、従来通り、閉店時間帯における消費電力の削減も達成されている。
【0072】
(3)
保冷商品ケースに設けられる蛍光灯などの照明にシリコン素材から成るチューブ等で覆うようにした場合には、照明のフィラメント部分などから出る赤外線ノイズがカットされ、ESLシステム10の赤外線通信がより良好に行われるようになる。
【0073】
[他の実施形態]
(A)
上記実施形態では、夜間及び早朝に赤外線通信が為されるようにESLサーバー11のタイマーをセットしているが、タイマーで時間をセットする代わりに、あるいはタイマーセットと組み合わせて、センサーの検知結果に基づく赤外線通信を行うようにしてもよい。
【0074】
ここで設けるセンサーは、店舗内が赤外線通信を良好に行うことのできる状態であるか否かを検知するセンサーであり、店舗内の光量を検知する光量センサーであっても、人が発する赤外線を検知する焦電形センサーであってもよい。但し、店舗全体の状態を把握するためには、センサーは店舗内に複数設置することが望ましい。なお、焦電形センサーの検知結果から、店舗内の人の量を把握することができる。
【0075】
このようなセンサーを配置してESLサーバー11に接続させれば、ESLサーバー11は、センサーの検知結果から店舗内が赤外線通信を良好に行うことのできる状態であるか否かの判断を行うことが可能となる。そして、赤外線通信を良好に行えるようになったと判断した時にESL14への商品情報の変更を送信するようにすれば、タイマーで設定された時間での赤外線送信よりも、さらに確実に赤外線通信の不良を抑えることができるようになる。
【0076】
(B)
上記実施形態では、保冷商品ケースとして図2に示す商品ケース70を一例として示したが、上面に商品取り出し用の開口が設けられている平型の商品ケースであっても同様に本発明の構成要件となり得る。
【0077】
また、冷凍商品売場57に設置される冷凍商品ケースにナイトカバーを被せる場合にも、そのナイトカバーを赤外線透過可能なものとすることにより、ナイトカバーをかけたままであってもESLシステムの良好な赤外線通信を確保することができるようになる。
【0078】
(C)
上記実施形態では、赤外線を透過させるナイトカバー80を使用しているが、ナイトカバーに透明性を持たせ、赤外線に加え可視光をも透過させるようにしてもよい。このようなナイトカバーを用いた場合、ナイトカバーを商品ケースにかけたままで、従業員が商品ケース内の商品の陳列状態を確認することができるようになる。
【0079】
(D)
上記実施形態では、赤外線を透過させるナイトカバー80を使用しているが、ナイトカバーを従来の赤外線を殆ど透過させないタイプのものとして、その代わりに、商品ケース70内の商品に付されるESL14と赤外線通信を行うトランシーバー13の送信出力を強くすることもできる。
【0080】
例えば、図5に示す売場内の30個のトランシーバー13のうち、夜間にナイトカバーがかけられる売場53〜56近くにある周囲14個のトランシーバー13の出力を他のトランシーバー13よりも高くすれば、トランシーバー13全体のコストを抑えながら、ナイトカバーによる赤外線通信の阻害に打ち勝つことが可能となる。これによっても、ナイトカバーが使用される夜間や早朝といった閉店時間帯においてESLシステム10が良好な赤外線通信を行うことが可能となる。
【0081】
【発明の効果】
本発明に係る棚札表示変更システムでは、赤外線通信良好時間帯にサーバーが棚札表示器に商品情報を送信するため、赤外線通信がより確実に為されるようになる。また、店舗内の無線交信機の設置数を削減することや無線交信機の出力を抑えることも可能となる。
【0082】
本発明に係る店舗システムでは、赤外線通信を遮らない断熱カバーを採用しているため、主として断熱カバーが使用される夜間や早朝といった閉店時間帯においても、商品ケースにある商品に付された棚札表示器に対する赤外線通信が良好に為されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態が採用される店舗の簡易平面図。
【図2】 商品ケースの一部断面側面図。
【図3】 ナイトカバーの使用箇所平面配置図。
【図4】 ESLシステムを含む商品情報管理システムのブロック図。
【図5】 トランシーバーの平面配置図。
【図6】 ESLの正面図。
【図7】 ESL及びPOP広告の取り付け図。
【図8】 ESLサーバーのブロック図。
【図9】 商品情報ファイルの構成図。
【符号の説明】
10 ESLシステム(棚札表示変更システム)
11 ESLサーバー(サーバー)
13 トランシーバー(無線交信機)
14 ESL(棚札表示器)
70 商品ケース
80 ナイトカバー(断熱カバー)
Claims (3)
- 店舗内において各商品に関する情報を表示するために、各商品の近傍に配置される複数の棚札表示器と、
前記棚札表示器に対して赤外線通信を行う無線交信機と、
店舗内が赤外線通信を良好に行うことのできる状態であるか否かを検知するセンサーであって、店舗内の光量を検知する、或いは、店舗内の人の量を検知するセンサと、
店舗の閉店時間帯に、前記センサーの検知結果に基づき、前記無線交信機を介して前記棚札表示器に対して商品に関する情報を送信するサーバーと、
を備えた棚札表示変更システム。 - 販売のために商品を陳列する商品棚であって、商品を所定の温度域に保持する商品ケースを含む商品棚と、
前記商品棚にある商品に付され商品に関する情報を表示する複数の棚札表示器と、前記棚札表示器に対して赤外線通信を行う無線交信機と、前記無線交信機を介して前記棚札表示器に対して商品に関する情報を送信するサーバーとを有する棚札表示変更システムと、
閉店後に前記商品ケースにかけられる断熱カバーであって、前記赤外線及び可視光を透過させる材質から成る、前記赤外線通信を遮らない断熱カバーと、
を備えた店舗システム。 - 販売のために商品を陳列する商品棚であって、商品を所定の温度域に保持する商品ケースを含む商品棚と、
前記商品棚にある商品に付され商品に関する情報を表示する複数の棚札表示器と、前記棚札表示器に対して赤外線通信を行う無線交信機と、前記無線交信機を介して前記棚札表示器に対して商品に関する情報を送信するサーバーとを有する棚札表示変更システムと、
前記商品ケースにかけられる断熱カバーと、
を備えた店舗システムであって、
前記商品ケースにある商品に付される前記棚札表示器と赤外線通信を行う前記無線交信機は、他の前記商品棚にある商品に付される前記棚札表示器と赤外線通信を行う前記無線交信機よりも送信出力が高い、店舗システム。
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