JP4515176B2 - テレビ放送受信システム - Google Patents

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Description

本発明は、テレビ(TV)放送サービスを享受するための受信システムに関し、特にデジタルTV放送を受信可能な移動体TV受信装置と自宅等に設置されたホームサーバーとにより構成されるシステムに好適なテレビ放送受信システムに関する。
近年、車載用TV、ポータブルTV又はTV内蔵携帯電話等の移動体TV受信装置が広く普及しており、外出先でのTV放送の視聴や移動中のTV放送の視聴が可能になっている。これらの移動体TV装置は、現在は主にアナログ放送用のものが使用されているが、今後は放送のデジタル化に伴い、デジタルTV放送用の移動体TV受信装置に置き換わっていくことになる。
ところで、アナログTV放送の場合は、電波受信状況がある程度悪くなっても移動体TV受信装置で視聴している番組の映像や音声が完全に途切れることは少なく、ノイズが混じることはあっても、放送内容を理解することが可能なことが多い。これに対し、デジタルTV放送の場合は、電波受信状況が悪くなると映像や音声が完全に途切れてしまうので、その間の放送内容を把握することはできない。
近年、外出先から携帯電話等を介して自宅の録画装置(ハードディスクビデオレコーダ等)に対しTV番組の録画予約を行うことが可能なシステムが実現している。また、特開2002−247658号公報には、ユーザが外出先で制御対象装置の制御予約を行うとともに、帰宅したか否かに応じてその制御予約の実行処理の有無や内容を決定する携帯端末が開示されている。このようなシステムを利用して、外出先で視聴しているTV番組を自宅の録画機器で録画しておき、視聴できなかった部分を自宅で見ることも考えられる。
特開2002−247658号公報
しかしながら、外出先で自宅の録画装置に録画予約しても、外出先で視聴できなかった部分を自宅で見るときには、ユーザ自身が視聴できなかった部分を探す必要があり、煩雑である。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、移動体TV受信装置で視聴できなかった部分を後で効率良く視聴することができるテレビ放送受信システムを提供することである。
上記した課題は、相互に通信可能な移動体放送受信装置と録画装置とで構成されるテレビ放送受信システムであって、前記移動体放送受信装置は、テレビ放送波を受信して放送信号を出力する第1のチューナ部と、前記第1のチューナ部から出力された放送信号を信号処理して映像信号を出力する第1の信号処理部と、前記第1のチューナ部及び前記第1の信号処理部を制御する第1の制御部と、受信障害が発生したときに前記第1の制御部により受信障害情報が書き込まれる受信障害情報記憶部と、前記第1の制御部により制御されて前記録画装置と通信接続する第1の通信部とにより構成され、前記録画装置は、テレビ放送波を受信して放送信号を出力する第2のチューナ部と、前記第2のチューナ部から出力された放送信号を信号処理して映像信号を出力する第2の信号処理部と、前記第2のチューナ部及び前記第2の信号処理部を制御する第2の制御部と、前記第2の制御部により制御されて前記第2の信号処理部から出力される映像信号を記録する録画データ記録部と、前記第2の制御部により制御されて前記移動体放送受信装置と通信接続する第2の通信部とにより構成され、前記録画装置の前記第2の制御部は、前記第1の通信部及び前記第2の通信部を介して前記移動体放送受信装置からテレビ放送の番組の受信を開始した旨を受信して当該番組の記録を開始し、前記移動体放送受信装置において受信障害が発生する毎に、又は、前記移動体放送受信装置を搭載した移動体が前記録画装置の設置された地点の近傍に戻ったときに前記第1の通信部及び前記第2の通信部を介して前記移動体放送受信装置から前記受信障害情報を取得し、該受信障害情報に記録された受信障害が発生した時刻と受信していた番組を示すデータに基づいて前記録画データ記録部に書き込まれた映像信号のうち前記受信障害が発生した期間の映像信号を再生することを特徴とするテレビ放送受信システムにより解決する。
本発明においては、例えば移動体放送受信装置で番組の視聴が開始されると、番組を特定するデータが録画装置に送られ、録画装置において移動体放送受信装置で受信している番組の映像信号が録画データ記録部に記録される。また、移動体放送受信装置でテレビ放送を視聴中に電波障害等によりテレビ放送の視聴ができなくなると、移動体放送受信装置の制御部(第1の制御部)により受信障害情報記録部に受信障害情報が書き込まれる。
この受信障害情報は移動体放送受信装置から録画装置に送信され、録画装置では受信障害情報に応じた映像信号の再生が行われる。例えば、移動体放送受信装置で視聴できた部分の映像は高速で再生し、受信障害が発生した部分の映像は等速で再生する。これにより、ユーザは、移動体放送受信装置で視聴できなかった部分を効率的に視聴することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(TV放送受信システムの概略構成)
本発明の実施形態に係るTV放送受信システムは、図1に示すように、車両に搭載されて放送塔5から出力された地上波デジタルTV放送を受信する移動体TV受信装置1と、自宅に設置されて放送塔5から出力された地上波デジタルTV放送を受信するホームサーバー2とにより構成される。移動体TV受信装置1とホームサーバー2とは端末間通信により通信接続され、データの送受信が可能になっている。
(移動体TV受信装置の構成)
図2は移動体TV受信装置1の構成を示すブロック図である。この図2に示すように、移動体TV受信装置1は、制御部21、操作部22、受信障害情報記録部23、チューナ部24、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)復調部25、MPEG−TS(Transport Stream)復調部26、D/A(デジタル/アナログ)変換部27,28、駆動回路29、アンプ30及び通信機31により構成されている。制御部21、受信障害情報記録部23、チューナ部24、OFDM復調部25及びMPEG−TS復調部26はいずれも制御バスに接続されており、この制御バスを介して信号が伝達される。また、制御部21は通信機31に接続されており、この通信機31を介してホームサーバー2との間で信号の送受信を行う。
チューナ部24は、制御部21からの信号により受信チャンネルが設定され、受信した放送信号をOFDM復調部25に出力する。また、チューナ部24は、制御部21に受信状態(受信強度)を示す信号を出力する。
OFDM復調部25は、チューナ部24から放送信号を入力してOFDM復調し、MPEG−TS信号を抽出する。MPEG−TS復調部26は、OFDM復調部25から出力されたMPEG−TS信号を復調し、デジタルビデオ信号VSとデジタルオーディオ信号ASとに分離して出力する。
D/A変換部27は、MPEG−TS復調部26からデジタルビデオ信号を入力し、アナログビデオ信号に変換して出力する。駆動回路29は、D/A変換部27からアナログビデオ信号を入力し、液晶パネル等の表示装置(図示せず)を駆動する。これにより、表示装置に映像が表示される。
一方、D/A変換部28は、MPEG−TS復調部26からデジタルオーディオ信号を入力し、アナログオーディオ信号に変換して出力する。アンプ30はD/A変換部28から出力されたアナログオーディオ信号を増幅してスピーカー(図示せず)に供給する。これにより、スピーカーから音声又は音楽等が出力される。
操作部22には、当該移動体TV受信装置1の操作に必要な操作ボタン等が設けられている。制御部21は、操作部22からの信号に応じてチューナ部24で受信するチャンネルを設定したり、受信障害情報記録部23、OFDM復調部25、MPEG−TS復調部26及び通信機31を制御する。また、制御部21は、チューナ部24から入力した受信状態を示す信号に基づいて、受信状態が良好か否かを判定する。そして、受信状態が悪いと判定したとき、例えば電波の受信強度が所定値よりも低いときには、それまで受信していた番組を特定するデータと受信状態が悪くなったときの時刻とを含む受信障害情報(受信障害ログ)を作成し、受信障害情報記録部23に記録する。なお、本実施形態においては、受信状態が悪くなったときの時刻を制御部21に内蔵されたタイマーから取得するものとする。
受信障害情報記録部23は半導体メモリにより構成されており、制御部21により書き込まれた受信障害情報を保持する。
(ホームサーバーの構成)
図3はホームサーバー2の構成を示すブロック図である。この図3に示すように、ホームサーバー2は、制御部41、操作部42、録画データ記録部43、チューナ部44、OFDM復調部45、MPEG−TS(Transport Stream)復調部46、D/A変換部47,48、駆動回路49、アンプ50及び通信機51により構成されている。制御部41、録画データ記録部43、チューナ部44、OFDM復調部45及びMPEG−TS復調部46はいずれも制御バスに接続されており、この制御バスを介して信号が伝達される。また、制御部41は通信機51に接続されており、この通信機51を介して移動体TV受信装置1との間で信号の送受信を行う。
チューナ部44は、制御部41からの信号により受信チャンネルが設定され、受信した放送信号をOFDM復調部45に出力する。OFDM復調部45は、チューナ部44から放送信号を入力してOFDM復調し、MPEG−TS信号を抽出する。MPEG−TS復調部46は、OFDM復調部45から出力されたMPEG−TS信号を復調し、デジタルビデオ信号VSとデジタルオーディオ信号ASとに分離して出力する。
D/A変換部47は、MPEG−TS復調部46からデジタルビデオ信号を入力し、アナログビデオ信号に変換して出力する。駆動回路49は、D/A変換部47からアナログビデオ信号を入力し、液晶パネル又はCRT(Cathode-Ray Tube)等の表示装置(図示せず)を駆動する。これにより、表示装置に映像が表示される。
一方、D/A変換部48は、MPEG−TS復調部46からデジタルオーディオ信号を入力し、アナログオーディオ信号に変換して出力する。アンプ50はD/A変換部48から出力されたアナログオーディオ信号を増幅してスピーカー(図示せず)に供給する。これにより、スピーカーから音声又は音楽等が出力される。
操作部42には、当該ホームサーバー2の操作に必要な操作ボタン等が設けられている。制御部41は、操作部42からの信号や通信機51を介して移動体TV受信装置1から送られてくる信号に応じてチューナ部44で受信するチャンネルを設定したり、録画データ記録部43、OFDM復調部45、MPEG−TS復調部46及び通信機51を制御する。
録画データ記録部43は大容量の記録媒体(例えば、ハードディスク(HDD))により構成されている。そして、この録画データ記録部43は、制御部41からの信号に応じてMPEG−TS信号をMPEG−TS復調部46を介して入力し、記録媒体に記録する。この場合に、制御部41は、制御部41に内蔵されたタイマーから録画開始時刻を取得し、MPEG−TS信号とともに録画データ記録部43に記録しておく。
以上のようなTV放送受信システムにおいて、移動体TV受信装置1は「移動体放送受信装置」に、ホームサーバー2は「録画装置」に、チューナ部24は「第1のチューナ部」に、OFDM復調部25は「第1の信号処理部」に、受信障害情報記録部23は「受信障害情報記録部」に、制御部21は「第1の制御部」に、通信機31は「第1の通信部」に、チューナ部44は「第2のチューナ部」に、OFDM復調部45は「第2の信号処理部」に、録画データ記録部43は「録画データ記録部」に、制御部41は「第2の制御部」に、通信機51は「第2の通信部」に対応している。
(基本動作)
図4は、本発明の実施形態に係るTV放送受信システムの動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS11において、移動体TV受信装置1で番組Aの視聴を開始したものとする。すなわち、ユーザが移動体TV受信装置1の操作部22を操作して所望のチャンネルを設定すると、制御部21はチューナ部24を制御して、設定されたチャンネルのTV番組Aの受信を開始する。これと同時に、制御部21はホームサーバー2に、通信機31を介して移動体TV受信装置1で番組Aの受信を開始したことを通知する。
ホームサーバー2の制御部41は、ステップS21において移動体TV受信装置1から番組Aの受信開始が通知されると、チューナ部44、OFDM復調部45、MPEG−TS復調部46及び録画データ記録部43を制御し、移動体TV受信装置1で受信しているのと同じ番組Aの受信を開始するとともに、番組Aの録画データ記録部43への記録を開始する。このとき、制御部41は、番組Aの録画開始時刻を録画データ記録部43に記録しておく。
次に、ステップS12において、例えば移動体TV受信装置1を搭載した車両が建築物の陰に入る等の理由により受信強度が所定値よりも低くなり、番組Aが受信できなくなったとする。この場合、移動体TV受信装置1の制御部21は、番組Aが受信できなくなった時刻X1と番組Aを示すデータとをまとめて受信障害情報(受信障害ログ)とし、受信障害情報記録部23に記録する。その後、再び番組Aが受信できるようになると、どのくらいの期間(何秒間)番組Aの受信が中断されたのかを示すデータ(又は,受信が再開された時刻)を受信障害情報に付加する。
次に、ステップS13において、移動体TV受信装置1の電源(ACC:アクセサリー電源)がオフになったものとする。そうすると、制御部21は、電源がオフになった時刻X2と、そのときまで視聴していた番組Aを示すデータとをまとめて受信障害情報とし、受信障害情報記録部23に記録する。その後、電源がオンになると、制御部21はどのくらいの期間番組Aが中断されたのかを示すデータ(又は、受信が再開された時刻)を受信障害情報に付加する。
次に、ステップS14において、移動体TV受信装置1でユーザが他のソース(例えば、CDプレーヤー)に切換えたために番組Aの受信が中断されたものとする。この場合も、制御部21は、番組Aの受信が中断された時刻X3と、そのときまで視聴していた番組Aを示すデータとをまとめて受信障害情報とし、受信障害情報記録部23に記録する。その後、ユーザがソースを切換えて再び番組Aの視聴を再開すると、制御部21はどのくらいの期間番組Aが中断されたのかを示すデータ(又は、受信が再開された時刻)を受信障害情報に付加する。
次に、ステップS15において、ユーザの操作によりチャンネルが切換えられ、番組Bの視聴が開始されたものとする。そうすると、移動体TV受信装置1の制御部21は、通信機31を介してホームサーバー2に、移動体TV受信装置1で番組Bの受信が開始されたことを通知する。
ホームサーバー2では、ステップS22で移動体TV受信装置1から番組Bの視聴開始が通知されると、制御部41は、チューナ部44を制御して受信チャンネルを変更し、番組Bの受信を開始するとともに、録画データ記録部43への番組Bの録画を開始する。また、このとき同時に、番組Bの記録開始時刻も録画データ記録部43に記録しておく。
このようにして、ホームサーバー2の録画データ記録部43には、移動体TV受信装置1で視聴しているのと同じ番組が録画される。また、移動体TV受信装置1では、視聴している番組が何らかの原因で視聴できなくなったときに、それまで受信していた番組を示すデータと、受信が中断された時刻とを受信障害情報として受信障害情報記録部23に記録する。
なお、番組Aの終了時刻まで番組Aの受信が再開されないときには、番組Aを受信できなかった期間のデータが欠落する。このように番組受信できなかった期間を示すデータが欠落している場合は、番組の受信が中断されてから番組が終了する時刻までの間、番組を受信できなかったものとする。
また、ステップS12からステップS15までは番組の視聴が中断されたときの例を示したものであり、該当する原因がない場合は対応するステップがスキップされる。
以下、ホームサーバー2に録画された番組を見るときの動作について説明する。但し、ホームサーバー2は一般的な録画装置と同様に録画された番組を初めから再生することも可能であるが、ここでは移動体TV受信装置1に記録された受信障害情報を用いて効率よく視聴する場合についてのみ説明する。
ステップS16において、移動体TV受信装置1を搭載した車両が自宅近傍まで戻ってくると、移動体TV受信装置1の制御部21は受信障害情報記録部23から受信障害情報を読み出し、通信機31を介して受信障害情報をホームサーバー2に送信する。ホームサーバー2は、ステップS23で受信障害情報を受信すると、ステップS24に移行する。そして、ユーザが所定の操作を行うと、受信障害情報に基づいて移動体TV受信装置1で受信できなかった部分を録画データ記録部43から読み出し、MPEG−TS復調部26に出力する。
MPEG−TS復調部46では、録画データ記録部43から出力されたMPEG−TS信号を復調し、デジタルビデオ信号VSとデジタルオーディオ信号ASとに分離して出力する。デジタルビデオ信号VSは、D/A変換部47によりアナログ映像信号に変換され、駆動回路49に送られる。一方、デジタルオーディオ信号ASは、D/A変換部48によりアナログオーディオ信号に変換され、アンプ50により増幅されてスピーカーに供給される。このようにして、映像と音とがユーザに提供される。
図5(a)はホームサーバー2に記録された録画リストの例を示す図であり、図5(b)は移動体TV受信装置1の受信障害情報記録部23に記録された受信障害情報の例を示す図である。これらの図5(a),(b)に示す情報を用いて、移動体TV受信装置1で視聴できなかった部分をホームサーバー2で効率よく再生する。
本実施形態においては、ホームサーバー2に記録された録画データを効率よく再生するときの再生パターンとして、例えば以下に示すものが用意されている。
(1)移動体TV受信装置1で視聴済みの部分を数倍速(例えば、2〜4倍速)で再生し、移動体TV受信装置1で視聴できなかった部分(及びその前後の部分)のみを等速で再生する。
(2)移動体TV受信装置1で視聴できなかった部分(及びその前後の部分)のみをつないで再生する。
(3)移動体TV受信装置1で視聴済みの部分も視聴できなかった部分も等速で再生するが、ユーザが所定の操作を行うことにより、移動体TV受信装置1で視聴できなかった部分へスキップする。
ユーザは、ホームサーバー2の操作部42を操作して上記(1)〜(3)のうちのいずれか1つの再生パターンを選択する。ホームサーバー2の制御部41は、ユーザにより選択された再生パターンで録画データ記録部43から録画データを読出し、番組を再生する。
例えば、番組Aを上記の再生パターン(2)で再生する場合は、19時05分43秒の位置から12秒間分の録画データを録画データ記録部43から読み出して再生し、次に19時10分20秒の位置から630秒間分の録画データを録画データ記録部43から読み出して再生し、次に20時15分15秒の位置から3秒間分の録画データを録画データ記録部43から読み出して再生する。
このように、本実施形態の放送受信システムによれば、外出先で視聴している番組をホームサーバー2で録画しておくとともに、何らかの原因により移動体TV受信装置1で番組が視聴できなくなったときには受信障害情報を移動体TV受信装置1内に記録しておくので、ホームサーバー2に記録した番組を受信障害情報を基に効率よく視聴することができる。これにより、移動体TV受信装置1で視聴できなかった部分をユーザ自身が探す必要がなくなり、利便性が向上する。
なお、上記の例では、ユーザが番組Aから番組Bの視聴に切換えたときにホームサーバー2でも番組Aの録画を終了して番組Bの録画を開始するものとしたが、ユーザの設定に応じて、番組Aが終了していないうちに移動体TV受信装置1で番組Bに変更したときにはホームサーバー2で番組Aの録画を継続し、番組Aが終了した後に番組Bの録画を開始するようにしてもよい。
また、上記実施形態では番組を視聴できなかった時間が短時間でも受信障害として受信障害情報記録部23に記録されるが、番組を視聴できなかった時間がある一定の時間よりも短い場合には受信障害として扱わず、受信障害情報記録部23に記録しないようにしてもよい。
更に、上記実施形態では、車両が自宅近傍まで戻ったときに受信障害情報を移動体TV受信装置1からホームサーバー2へ転送するものとしたが、受信障害が発生する毎に受信障害情報を移動体TV受信装置1からホームサーバー2へ転送してもよい。
更にまた、本実施形態では移動体TV受信装置1が車載用の装置の場合について説明したが、これにより本発明において移動体TV受信装置1が車載用に限定されるものではなく、例えば移動体TV受信装置1がポータブルTV又はTV内蔵携帯電話の場合にも適用することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るTV放送受信システムを示す模式図である。 図2は、移動体TV受信装置の構成を示すブロック図である。 図3は、ホームサーバーの構成を示すブロック図である。 図4は、実施形態に係るTV放送受信システムの動作を示すフローチャートである。 図5(a)はホームサーバーに記録された録画リストの例を示す図、図5(b)は移動体TV受信装置に記録された障害情報のリストの例を示す図である。
符号の説明
1…移動体TV受信装置、
2…ホームサーバー、
21,41…制御部、
22,42…操作部、
23,43…記録部、
24,44…チューナ部、
25,45…OFDM復調部、
26,46…MPEG−TS復調部、
27,47…D/A変換部(映像)、
28,48…D/A変換部(音声)、
29,49…駆動回路、
30,50…アンプ、
31,51…通信機。

Claims (6)

  1. 相互に通信可能な移動体放送受信装置と録画装置とで構成されるテレビ放送受信システムであって、
    前記移動体放送受信装置は、
    テレビ放送波を受信して放送信号を出力する第1のチューナ部と、
    前記第1のチューナ部から出力された放送信号を信号処理して映像信号を出力する第1の信号処理部と、
    前記第1のチューナ部及び前記第1の信号処理部を制御する第1の制御部と、
    受信障害が発生したときに前記第1の制御部により受信障害情報が書き込まれる受信障害情報記憶部と、
    前記第1の制御部により制御されて前記録画装置と通信接続する第1の通信部とにより構成され、
    前記録画装置は、
    テレビ放送波を受信して放送信号を出力する第2のチューナ部と、
    前記第2のチューナ部から出力された放送信号を信号処理して映像信号を出力する第2の信号処理部と、
    前記第2のチューナ部及び前記第2の信号処理部を制御する第2の制御部と、
    前記第2の制御部により制御されて前記第2の信号処理部から出力される映像信号を記録する録画データ記録部と、
    前記第2の制御部により制御されて前記移動体放送受信装置と通信接続する第2の通信部とにより構成され、
    前記録画装置の前記第2の制御部は、前記第1の通信部及び前記第2の通信部を介して前記移動体放送受信装置からテレビ放送の番組の受信を開始した旨を受信して当該番組の記録を開始し、前記移動体放送受信装置において受信障害が発生する毎に、又は、前記移動体放送受信装置を搭載した移動体が前記録画装置の設置された地点の近傍に戻ったときに前記第1の通信部及び前記第2の通信部を介して前記移動体放送受信装置から前記受信障害情報を取得し、該受信障害情報に記録された受信障害が発生した時刻と受信していた番組を示すデータに基づいて前記録画データ記録部に書き込まれた映像信号のうち前記受信障害が発生した期間の映像信号を再生することを特徴とするテレビ放送受信システム。
  2. 前記録画装置の前記第2の制御部は、前記第2の通信部を介して前記移動体放送受信装置で視聴している番組を示す情報を取得し、前記移動体放送受信装置で視聴している番組の映像信号を前記録画データ記録部に記録することを特徴とする請求項1に記載のテレビ放送受信システム。
  3. 前記第1の制御部は、前記第1のチューナ部で受信する電波の受信強度が所定値よりも低いとき、電源がオフになったとき、入力ソースが切換えられたとき、又はチャンネルが切換えられたときのいずれかに該当するときに受信障害が発生したものとし、受信障害が発生した時刻とそのときまで受信していた番組を示すデータとを前記受信障害情報として前記受信障害情報記録部に記録することを特徴とする請求項1に記載のテレビ放送受信システム。
  4. 前記録画装置の前記第2の制御部は、前記受信障害情報に基づいて前記録画データ記録部を制御し、前記移動体放送受信装置で受信障害が発生した期間の映像を等速で再生し、他の期間の映像を高速で再生することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のテレビ放送受信システム。
  5. 前記録画装置の前記第2の制御部は、前記受信障害情報に基づいて前記録画データ記録部を制御し、前記移動体放送受信装置で受信障害が発生した期間以外の期間をスキップして、当該受信障害が発生した期間だけをつないで再生することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のテレビ放送受信システム。
  6. 前記録画装置の前記第2の制御部は、受信障害情報に記録された期間が複数存在するとき、受信障害が発生した期間以外の期間を再生中に前記記録された期間を視聴する旨の所定の操作があると、当該再生中の期間をスキップして当該再生中の期間に続く前記記録された期間を再生し、受信障害が発生した期間を再生中に前記記録された期間を視聴する旨の所定の操作があると、当該再生中の期間の残りの部分及び当該再生中の期間に続く障害が発生しなかった期間をスキップし、当該障害が発生しなかった期間に続く前記記録された期間を再生することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のテレビ放送受信システム。
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