JP4514704B2 - 電子写真感光体及びこれを搭載した画像形成装置 - Google Patents

電子写真感光体及びこれを搭載した画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4514704B2
JP4514704B2 JP2005372414A JP2005372414A JP4514704B2 JP 4514704 B2 JP4514704 B2 JP 4514704B2 JP 2005372414 A JP2005372414 A JP 2005372414A JP 2005372414 A JP2005372414 A JP 2005372414A JP 4514704 B2 JP4514704 B2 JP 4514704B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating member
electrophotographic photosensitive
photosensitive member
planar heating
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005372414A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007171805A (ja
Inventor
晃一 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2005372414A priority Critical patent/JP4514704B2/ja
Publication of JP2007171805A publication Critical patent/JP2007171805A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4514704B2 publication Critical patent/JP4514704B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Description

本発明は電子写真感光体及びこれを搭載した画像形成装置に関するものである。
従来より、電子写真方式の複写機やプリンタなどの画像形成装置は、略円筒形の電子写真感光体や、その表面を帯電させるために電子写真感光体から一定の距離だけ離間して配置される帯電部材、電子写真感光体を内部から加熱するヒータを備えた加熱部材等から構成されている。
そして画像形成時には、電子写真感光体を回転させながら、該電子写真感光体の内部に設置された加熱部材により電子写真感光体の表面を昇温させるとともに、潜像形成領域の表面を帯電部材により一様に帯電させる。その後、画像パターンに応じてレーザー光を照射して電子写真感光体の表面に潜像を形成する。更にこの潜像に対応してトナーを付着させるとともに、該トナーを記録媒体に転写・定着させることが行われる。また記録媒体へのトナー転写後、その表面にクリーニングブレードを摩擦させて残留するトナーを除去することが行われる。
このような画像形成装置に用いられる電子写真感光体には、以下のような構造のものが知られている。即ち、金属材料からなる略円筒形の基体と、感光層としてこの基体上に形成される無機物材料からなる光導電層及び表面層を組み合わせた電子写真感光体が実用化されている。
また上述した加熱部材としては、内側絶縁性基材上に電極配線をミアンダ状や渦巻状に張り巡らせるとともに、該電極配線上に外側絶縁性基材を配して前記電極配線を挟んだ面状加熱部材が知られている。
そして、このような面状加熱部材を丸めて筒状に成して電子写真感光体の基体の内部に収容される。この面状加熱部材は、基体の内部で広がろうとする弾力によって基体の内周面を押圧することにより、所定位置からずれることがないように収容されていた。
ところで、電子写真感光体の小型化要請により面状加熱部材の薄型化を図ろうとする場合には、面状加熱部材の絶縁性基材を薄くするという必要が生じる。
ところが、面状加熱部材の薄型化、特に絶縁性基材を薄型化すると、前述した基体の内部で広がろうとする弾力が弱くなり、このため、基体の内周面を押圧する力が弱くなり、ひいては所定位置からずれることが想定される。
また、画像の形成速度が上昇すると、電子写真感光体の回転速度が速くなることから、よりずれやすくなると想定される。
そして、面状加熱部材が基体の内部で軸方向にずれてしまうと、電子写真感光体の感光層に加熱ムラが生じ、加熱が不十分な領域では、画像流れが発生しやすくなる。
本発明は上述のように想定される欠点に鑑みて案出されたものであり、その目的は加熱部材の軸方向におけるずれを抑制し、ひいては画像流れが生じにくい画像形成装置を提供することにある。
本発明は、略円筒形をなす基体及び該基体の外周面に積層された感光層を備える電子写真感光体と、前記基体の内部に配される面状加熱部材とを備えた画像形成装置であって、前記基体の内周面に突起部が設けられており、前記突起部は、基体の一部を変形させてなることを特徴とする画像形成装置を提供する。
また本発明の画像形成装置は、前記突起部が、前記面状加熱部材の軸方向の端部よりも、軸方向において外側に位置させることを特徴とする。
更に本発明の画像形成装置は、前記突起部が、前記面状加熱部材の軸方向の端部よりも、軸方向において内側に位置させることを特徴とする。
本発明によれば、略円筒形をなす基体及び該基体の外周面に積層された感光層を備える電子写真感光体と、前記基体の内部に配される面状加熱部材とを備えた画像形成装置であって、前記基体の内周面に突起部を設けている。
これにより、面状加熱部材が電子写真感光体の基体内部で軸方向にずれることを抑制できる。
また前記突起部を、前記面状加熱部材の軸方向の端部よりも、軸方向において外側に位置させた場合には、面状加熱部材がずれようとした場合であっても、前記突起部に前記面状加熱部材の側面が衝突することから、該面状加熱部材のずれが抑制される。
更に前記突起部を前記面状加熱部材の軸方向の端部よりも、軸方向において内側に位置させた場合には、前記面状加熱部材の外表面に前記突起部が当接されることから、該面状加熱部材のずれが抑制される。
また前記突起部は、基体の一部を変形させてなることから、新たに突起部を作成するための部材を必要としない。
そして、面状加熱部材のずれを抑制できることから、感光層の加熱ムラが抑制され、ひいては画像流れが少ない良好な画像形成装置が得られる。
以下、本発明の実施形態にかかる一例を詳細に説明する。
本発明の一例である画像形成装置は、図1、図2に示すように略円筒形の電子写真感光体や、その表面を帯電させるために電子写真感光体から一定の距離だけ離間して配置される帯電ローラ9、電子写真感光体を内部から加熱するヒータ15を備えた面状加熱部材等から構成されている。
この画像形成装置の方式はカールソン法と呼ばれ、以下の各プロセスを繰り返し経る。
即ち、電子写真感光体の一方端に設けられる回転機構により、画像形成の間、電子写真感光体を回転させながら、
1.ヒータ15により電子写真感光体の感光層が、35℃〜55℃程度に熱せられる。
2.電子写真感光体の感光層の表面が、帯電ローラ9により帯電される。
3.露光器10により画像が露光されることにより、電子写真感光体の表面上に電位コントラストとしての静電潜像が形成される。
4.この静電潜像が現像器11により現像される。この現像によりトナーが静電潜像との静電引力により感光体表面に付着して可視化される。
5.感光体表面のトナー像が、紙などの記録媒体の裏面よりトナーと逆極性の電界を加えられて静電転写し、これにより画像が記録媒体上に転写される。
6.感光体表面の残留トナーをクリーニングブレード8により機械的に除去する。
7.感光体表面を強い光で全面露光し、除電器13により残余の静電潜像を除去する。
このような画像形成装置の各部につき、以下、部材毎に詳説する。
まず、画像形成装置に用いられる電子写真感光体の一例としては、図1〜3に示すように、円筒状の金属からなる基体1と、この基体1の外周面上に形成される感光層からなる。更にこの感光層は、基体1上に形成される電荷注入阻止層2、光導電層3、表面層4等からなる。
前記電子写真感光体の基体1は円筒状をなしており、その外周面上で静電潜像を担持する。また、その内周面に突起部1tが形成されている。基体1の軸方向の長さは、使用が予定される記録媒体の最大のものの長さよりも若干長く、具体的には記録媒体の両端から0.5cm〜5cm程度長くなるように設定される。このため、基体1の端部に非潜像形性領域を有することとなる。ここで、非潜像形成領域とは、例えばどのような画像サイズに対応した潜像を電子写真感光体の表面に形成するに当たっても、全く使用が予定されない電子写真感光体の表面の領域(潜像形成領域の軸方向の外側)をいう。この非潜像形性領域に対応する基体1の内側表面には、画像形成時、電子写真感光体を回転させるための駆動伝達フランジ5やこの基体1を保持する軸受フランジ6を嵌合するために、駆動伝達側インロー部1’、軸受側インロー部1’’が設けられる。これらインロー部1’、1’’は、その内径が、基体1の非インロー部(インロー部が形成されない部位)に比して大きくなるように形成される。尚、インロー部1’、1’’は、必ずしも非潜像形成領域内に収まる必要はなく、潜像形成領域に対応する基体1の内側表面に及んでも構わない。
このような基体1の材料としては、Al或いはSUS(ステンレス)、Zn、Cu、Fe、Ti、Ni、Cr、Ta、Sn、Au、Ag等の金属材料やそれらの合金材料などの導電部材、若しくは樹脂やガラス、セラミック等の絶縁体の表面に上記金属やITO、SnOなどの透明導電性材料による導電性膜を蒸着などにより形成して導電処理したものが用いられる。就中、Al合金材料を用いると、SUSを用いた場合に比して低コストとなり、しかも、軽量化でき、その上、後述する光導電層2や電荷注入阻止層4にa(アモルファス;以下同じ)−Si系材料を用いた場合にそれらの層との密着性が高くなって信頼性が向上するという点で好適である。
また、前述した基体1の非インロー部(インロー部1’、1’’の内側)には、図1に示すように、突起部1tが設けられる。これにより、面状加熱部材が基体1の内部で軸方向にずれることを抑制できる。
この突起部1tが、面状加熱部材の軸方向の端部よりも、軸方向において外側に位置する場合には、例えば表面粗さが算術平均粗さRaで0.5μm〜2μm、最大高さRyで6μm以下(Ra、Ryは共にJIS B0601-1994及びJIS B0633-2001の推奨値に準拠して計測)である基体1の内周面に対して、高さ(基体1の内周面から基体1のより内部に向かう方向における高さをいう。)を20μm〜5000μmに設定することが望ましい。20μmよりも低いと、加熱部材に対するずれの抑制効果が十分でなく、逆に5000μmを超えると、面状加熱部材を基体1の内部に配置するときや基体1の内部から面状加熱部材を取り出すときの障害となりやすい。
また、この突起部1tを面状加熱部材の軸方向の端部よりも、軸方向において外側に位置させると、面状加熱部材が軸方向にずれようとした場合であっても、突起部1tが面状加熱部材の側面、具体的には絶縁性基材に衝突することから、面状加熱部材のずれが抑制される。
この場合、上述した基体1の内周面に対して、高さ(基体1の内周面から基体1より内部に向かう方向における高さをいう。)を20μm〜500μmに設定することが望ましい。20μmよりも低いと、加熱部材に対するずれの抑制効果が十分でなく、また500μmを超えると、突起部1tの周囲において面状加熱部材が基体1の内周面から浮き上がってしまい、ヒータ15の熱が他の箇所に比して伝達されなくなり、感光層の加熱ムラによる画像流れを招来しやすくすることとなる。
そして、突起部1tを面状加熱部材の軸方向の端部よりも、軸方向において内側に位置させた場合には、面状加熱部材の外表面、即ち外側絶縁性基材17に突起部1tが当接されることから、面状加熱部材のずれが抑制される。
このような突起部1tは、以下のようにして形成される。即ち、基体1の内周面に対して錐を斜めから差し込み、その後、錐を外側に向かって起こしてやることで形成される。或いは、突起部1tの形成箇所よりも軸方向のおける内側に位置する基体1の厚みを研磨により薄く成すことにより形成してもよい。また、突起部1tは、十分なずれ抑制効果がある場合には1個でもよく、また十分でない場合は、多数設けてもよい。更に突起部1tの形状はピン状でもよいし、或いは基体1の周方向に沿った環状でもよい。
また、突起部1tがピン状で且つ外側絶縁性基材に突起部1tが当接される場合、その先端を鋭くなして該先端が外側絶縁性基材に食込むようにしてもよい。このようにすることで、面状加熱部材のずれを効果的に抑制することが可能となる。但し、この場合、突起部1tの高さは、後述する面状加熱部材を構成する外側絶縁性基材17の厚みよりも低いことが望ましい。これにより、突起部1tが外側絶縁性基材17を突き抜けて、ヒータ15に接触することを抑制できる。
更に突起部1tが環状の場合は、突起部1tを面状加熱部材の軸方向の端部よりも、軸方向において外側に位置させると、ずれを抑制する効果がより上がることとなる。この場合、突起部1tの高さは、後述する面状加熱部材を構成する外側絶縁性基材17の厚みよりも高いことが望ましい。これにより、更に確実に面状加熱部材のずれを効果的に抑制することが可能となる。尚、これらピン状の突起部、環状の突起部の双方を組み合わせて用いてもよく、またその他の構造の突起部を組み合わせてもよいことはいうまでもない。
また、これら突起部1tは、基体1を加工などして変形させて設けることにより、突起部1tと基体1が一体となり、別の材料、例えば光硬化樹脂、熱硬化樹脂等からなる突起部を取り付ける場合に比べて、突起部1t自体が基体1から剥れてしまうことが防止できるとともに、機械的強度が安定し、更に低コストでの製作が可能となる。
更に、突起部1tを面状加熱部材の軸方向の端部よりも、基体1の軸方向において外側に位置させた場合には、軸方向の一方端だけではなく、両端部にそれぞれ突起部1tを形成して、両突起部1tの内側に面状加熱部材を位置させれば、軸方向のどちらに対しても面状加熱部材をずれにくくできることはいうまでもない。
また前述の基体1の外周面には、無機物系材料からなる電荷注入阻止層2が設けられる。この電荷注入素子層2は、基体1からの電荷(電子や正孔)の注入を阻止する機能を有している。
この電荷注入阻止層2は、光導電層3の材料に応じて種々のものを用いることができる。光導電層3をa−Si系材料から構成した場合、電荷注入阻止層2にもa−Si系の材料を使用することにより、基体1と光導電層3との密着性に優れた電子写真感光体が得られる。
このようにa−Si系の材料により電荷注入阻止層2を設ける場合は、a−Si系光導電層3と比べて、より多くのIIIb族元素やVb族元素を含有させたり、硼素(B)や窒素(N)、酸素(O)を含有させて高抵抗化するとよい。
尚、この電荷注入阻止層2にかえて、長波長光吸収層を設けてもよい。この長波長光吸収層を設けると、露光時に入射した長波長光(波長が0.8μm以上の光をいう。)が基体1の表面で反射し、記録画像に干渉縞が発生することを抑制することが可能となる。
そして、電荷注入阻止層2上には、無機物系材料からなる光導電層3が被着される。この無機物系材料からなる光導電層3の一例としては、a−Si系もしくはa−SeやSe−Te、As Seなどのa−Se系、あるいはZnO、CdS、CdSeなどのII−VI族化合物を用いることができる。尚、前述の無機物系材料からなる光導電層3に代えて、前述の無機物系材料を粒子化し、それを樹脂に分散させた光導電層やOPC系光導電層なども用いることができる。とりわけ、a−Siもしくはa−SiにC、N、Oなどを加えた合金のa−Si系材料を用いる場合、高い光感度特性、高速応答性、繰り返し安定性、耐熱性、耐久性などの優れた電子写真特性が安定して得られ、さらにa−SiC:H表面層4との整合性に優れるという点で好ましい。
前記a−Si系材料には、a−Si、a−SiC、a−SiN、a−SiO、a−SiGe、a−SiCN、a−SiNO、a−SiCO、a−SiCNOなどが挙げられる。これらは、例えば図5に示すグロ−放電分解装置、各種スパッタリング装置、各種蒸着装置などにより成膜形成し、その成膜形成に当たってダングリングボンド終端用に水素(H)やハロゲン元素(F、Cl)を膜中に1〜40原子%含有させる。また、各層の暗導電率や光導電率などの電気的特性および光学的バンドギャップなどについて所望の特性を得るために、周期律表第IIIb族元素(以下、IIIb族元素と略す)や第Vb 族元素(以下、Vb 族元素と略す)を0.1〜20000ppm含有させたり、C、N、O等の元素の含有量を0.01〜100ppmの範囲で調整することにより、上記諸特性を調整する。
これらIIIb族元素およびVb族元素としては、それぞれホウ素(B)およびリン(P)が、共有結合性に優れて半導体特性を敏感に変え得る点及び優れた光感度が得られる点で望ましい。そして、C、N、O等の元素とともに含有させる場合、IIIb族元素は 0.1〜20,000ppmがよく、Vb族元素は0.1〜10000ppmがよい。
更にC、N、O等の元素を含有させないか、或いは微量(0.01〜100ppm)含有させる場合は、IIIb族元素は0.01〜200ppm、Vb族元素は0.01〜100ppm含有させるとよい。これらの元素の含有率は層厚方向にわたって勾配を設けてもよく、その場合には層全体の平均含有量が上記範囲内であればよい。
また、a−Si系材料には、μc−Si(微結晶シリコン)を含んでもよく、このμc−Siを含んだ場合には、暗/光導電率を高めることができるので、光導電層3の設計自由度が増すという利点がある。このようなμc−Siは、上記と同様の形成法を採用し、その成膜条件を変えることによって形成することができる。例えばグロ−放電分解法では、基板温度及び高周波電力をa−Siの場合よりも高めに設定し、希釈ガスとしての水素流量を増すことによって形成できる。また、μc−Siを含む場合にも上記と同様の不純物元素を添加させてもよい。
上述の光導電層3上には、記録媒体との摺接から光導電層3を保護するための無機物材料からなる表面層4が被着される。この表面層4は、例えばa−SiC:H(a−SiCからなり、これに水素を含有させたものをいう。以下同じ。)からなる場合、その厚みを0.2〜1.5μm、好適には0.5〜1.0μmとし、また、表面層をa−SiC:Hにより構成し、その元素比率を組成式a−Si1−X:Hと表したときにX値を0.55≦X<0.93、好適には0.6≦X≦0.7にしている。
この厚みを0.2μm以上にすることで耐刷による画像キズ及び画像濃度ムラの発生を防止することが可能となり、又、1.5μm以下にすることで初期特性(残留電位による画像不良等)を良好にすることが可能となる。また、X値を0.55以上にすることで適切な硬度を得ることが可能となり、耐久性を確保でき、又、0.93未満にすることで同様に適切な硬度を得ることができる。
尚、a−SiC:Hからなる表面層4のH含有量については、1〜70原子%程度に設定するとよい。この範囲内では、Si−H結合がSi−C結合に比して少なくなり、表面層4の表面に光が照射されたときに生じた電荷のトラップを抑えることができ、残留電位を防止することができる点で好ましい。本発明者の知見によれば、このH含有量を約45原子%以下とすると、より良好な結果が得られる。
次に本発明の面状加熱部材について図4に基づき説明する。本発明の実施形態の一例にかかる面状加熱部材は、内側絶縁性基材16と外側絶縁性基材17との間に、ヒータ15を挟持した構成を有している。
絶縁性基材16,17は、例えばシリコン樹脂やPET(ポリエチレンテレフタレート)、アクリル樹脂等の絶縁樹脂からなる。このような内側及び外側の各絶縁性基材は、その厚みが0.5mm〜3.5mmに適宜設定される。
またヒータ15は、例えば絶縁性基材16上を、熱が面状に発せられるようにパターン化して形成される。このヒータ15の材料は、通電により発熱するものであれば特に限定することなく使用できる。一例としては、ニクロム線や銅線等を引き回したものや、これらの金属材料を絶縁性基材に膜付けしたものでもよい。また金属材以外にもカーボン系、金属酸化物系の発熱材料も使用可能である。
そして、このような面状加熱部材は、平坦なシート状を成していたものを丸めて筒状に成すことにより、基体1の内部に収容される。さらに基体1の内部に収容されるときに、絶縁性基材16,17が、その弾力により基体1の内周面を押圧する。これにより、面状加熱部材が特段にねじや接着剤等を使用することなく所定箇所に配置される。
この面状加熱部材は、画像形成装置の使用時にヒータ15に通電が成され、電子写真感光体の感光層が35℃〜55℃に昇温する。これにより、感光層の表面から水分が飛ばされ、画像流れが抑制される。
また、本発明の画像形成装置は、図1、図2に示すように電子写真感光体の回転機構である駆動伝達部5(駆動伝達フランジ)や軸受部6(軸受フランジ)、ギア7等を備えている。また電子写真感光体の周面を押圧する帯電ローラ9と、その帯電後に電子写真感光体の表面に光を照射する露光器10(LEDヘッドやレーザー)と、トナー像を電子写真感光体の表面に形成するためのトナーを備えた現像器11と、そのトナー像を記録媒体に転写する転写器12と、その転写後に感光体表面の残留トナーを除去するクリーニングブレード8と、その転写後に残余静電潜像を除去する除電器13とを備えている。更に、記録媒体に転写されたトナー像を熱もしくは圧力により固着するための定着器14も備えている。
そして、上述した電子写真感光体を回転させるために設けられる駆動伝達フランジ5は、基体1の駆動伝達側インロー部1’に嵌め込まれる。この駆動伝達フランジ5は、駆動伝達側インロー部1’の内径とほぼ一致する外径を有し、これにより特にねじ等を必要とすることなく、ギア7からの回転の動力を確実に基体1に伝達し得る。また、ギア7からの回転を基体1へ伝達するために、ギア7に刻まれた歯と噛合う歯がこの駆動伝達フランジ5にも刻まれている。
尚、駆動伝達部は、このフランジに限られず、電子写真感光体に所定の回転力を付与し得るものであれば他の構造を有するものでもよく、また回転の駆動伝達手段も、ギア7に限ることなく、回転ベルトやチェーンのようなものでもよい。このギア7により、電子写真感光体は、その表面における速度が一定速度、例えば320mm/secで回転される。
一方、電子写真感光体の基体1の他方端である軸受側インロー部1’’には、軸受フランジ6が嵌め込まれる。この軸受フランジ6は、駆動伝達フランジ5と異なり回転力が付与されない。軸受側インロー部1’’と軸受フランジ6との嵌め込み部は、駆動伝達側インロー部1’と駆動伝達フランジ5との嵌め込み部に比して若干の遊び(隙間)が設けてある。
また、画像形成装置に用いられるクリーニングブレード8は、その先端が電子写真感光体の潜像形成領域を摺接するように配置され、電子写真感光体の表面層4の表面から、残留トナーを掻きとる役割を果たす。このようなクリーニングブレード8は、例えばポリウレタン樹脂を主成分としたゴム材料からなり、表面層4の摺接面とは逆側に設けられたバネ等の付勢手段により押圧される。
このクリーニングブレード8は、その先端側(表面層4に摺接する側)の厚みが1.0〜1.2mmに設定され、ブレード線圧が14gf/cm(一般的には5〜30gf/cm)になるように設定されている。また、このクリーニングブレードの硬度は、JIS硬度で74度(好適範囲67〜84度)のものを使用している。
また、帯電ローラ9は、芯金の上に導電性ゴムを被覆し、更にPVDF(ポリフッ化ビニリデン)の表面コートを行ったものが使用可能である。この帯電ローラ9は、感光体と接触することにより、電子写真感光体を帯電させる目的で設置される。
更に、露光器10は、感光体表面に潜像を形成させる目的で、感光体表面に特定波長(650nm〜780nm)の光を照射する。本発明の画像形成装置には、LEDの光の波長が680nm、発光素子が600dpiの密度で配列されたLEDヘッドが採用可能である。
また、現像器11は、潜像が形成された電子写真感光体上の電荷を保持している部分に、トナー像を形成させるために設置される。トナーを磁気的に保持する磁気ローラとトナーを攪拌する攪拌器との距離を制御するためのコロと呼ばれる車輪などからなる。
更に、転写器12は、電子写真感光体上に形成されたトナー像を紙などの記録媒体(被転写物)に転写するために、帯電ローラ9とは逆のバイアスを電子写真感光体に与えるためのものである。通常、交流成分を重畳させたDCバイアスの電圧が印加される。
また、除電器13は、電子写真感光体の感光層上に残留している電荷をすべて消去するために、LED等の光源により、電子写真感光体表面に一様に光を照射する。これにより、感光体上の前回転時の履歴は全て消去される。
定着器14は、紙等の被転写物上に形成されているトナー像を被転写物に定着させるために、設置される。通常、加熱された金属ローラ上にテフロン(登録商標)等の表面コートを行ったローラで、被転写物を加圧することでトナー像を定着する。
尚、本実施形態では、画像形成装置としてプリンタの構成を例に説明しているが、LEDヘッド等の露光器10に代えて、レーザービームやポリゴンミラー等からなる光学系や原稿からの反射光を通すレンズやミラー等からなる光学系を用いれば、複写機の構成の画像形成装置となる。
また、この画像形成装置には通常の乾式現像を用いているが、その他、湿式現像に使
用される液体現像剤にも適用される。
かくして、本発明の画像形成装置は、電子写真感光体を回転させながら、該電子写真感光体の内部に設置された面状加熱部材により電子写真感光体の感光層を昇温させるとともに、潜像形成領域の表面を帯電部材により一様に帯電させる。その後、画像パターンに応じてレーザー光を照射して電子写真感光体の表面に潜像を形成する。更にこの潜像に対応してトナーを付着させるとともに、該トナーを記録媒体に転写・定着させることが行われる。また記録媒体へのトナー転写後、その表面にクリーニングブレードを摩擦させて残留するトナーを除去することが行われる。
以下、本発明の電子写真感光体の具体例を述べる。ただし、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更や改良などは何ら差し支えない。
以下の表1は実施例の電子写真感光体の基体1の寸法と電荷注入阻止層2、光導電層3、表面層3の成膜条件である。尚、基体1はA5052TDSアルミニウム合金継目無管(JIS H4080−1988)を用いている。また、表1の感光層成膜条件における各層のRF電力や反応ガス流量、希釈ガス流量などはグロー放電分解装置一台当りの値である。
Figure 0004514704
このようにして得られた基体1の内周面に表2に示す突起部を設けた。表2において、No.1〜No.16は本発明であり、No.17およびNo.18は比較例である。また突起部1tの高さとは基体1の内周面から基体1より内部に向かう方向における高さである。突起部1tの位置とは、突起部1tが設けられる位置が、基体1内部に配される面状加熱部材の軸方向の端部よりも、軸方向において外側か、あるいは内側かを示している。また加熱部材の種別は基体1内部に配される面状加熱部材の種類であり、実施例では面状加熱部材Aと面状加熱部材Bの二種類を用いて評価を行っている。面状加熱部材のずれとは、各種電子写真感光体の内部に面状加熱部材を配した後に、あらかじめ、基体1の内周面と加熱部材の配置をマーキングしておき、ランニング評価後にその配置の変化を目視にて観察した結果である。画像判定結果とは、ランニング評価で得られる画像について、画像流れと画像濃度ムラの度合いを総合的に目視判断した結果である(○・・・良好、×・・・画像流れまたは濃度ムラ有り)。ランニング評価は電子写真感光体を図2の画像形成装置に組み込んで、記録媒体としてA3サイズ白紙を5,000枚刷っている。ランニング評価の環境としては、室温15℃、湿度30%で行っている。基体1の内部に配される面状加熱部材は基体1の内周面の温度をモニターしながら基体温度が40℃となるように温度制御している。
本実施例の面状加熱部材Aは、断面積0.5mmのニクロム線をシリコンゴムで被覆した発熱抵抗体を引き回し、外側絶縁性基材17として厚み0.5mmのPET(ポリエチレンテレフタレート)を用い、内側絶縁性基材16として厚み1mmのPETを用い、両絶縁性基材の間にヒータ15を挟みこんだものを用いている。尚、絶縁性基材であるPETは、デュロメータ硬さ70(タイプD JIS K 7215−1986)である。
また面状加熱部材Bは、ヒータ15として発熱抵抗体である断面積1mmのニクロム線を用い、絶縁性基材16,17である厚み1mmのシリコンゴムシートで挟み込んだものを用いている。尚、このシリコンゴムシートはスプリング式硬さ30(C形試験機 JIS K 6301−1975)である。ランニング評価では、図2の画像形成装置の帯電部材としてコロナ帯電器を、露光部材として波長680nmのLEDヘッドを用いている。尚、このときの電子写真感光の表面における速度は、240mm/secである。
Figure 0004514704
表2のNo.1〜4およびNo.9〜12は、突起部1tを、面状加熱部材の軸方向の端部よりも外側に一方端側のみ位置させている。No.5〜8およびNo.13〜16は突起部1tを、加熱部材の軸方向の端部よりも内側に一箇所のみ位置させている。またNo.1、5、9、13は基体1の内周面に液体ホーニング装置(LH−10(株)不二精機製作所)により酸化アルミニウム製メディア(WHITE ABRAX #80 日本研磨材工業(株))を水とともに打ち当てて、内周面をあらすことにより突起部1tを設けている。No.2、3、6、7、10、14は、超鋼製精密スクレーパー(SC5500 ノガ・ジャパン(株))の刃先を基体1の内周面に押し当てることにより、基体1であるアルミニウム合金を部分的に変形させ、盛り上げて突起部を設けている。No.4、8、11、12、15、16は基体1の内周面に円錐状のエポキシ樹脂製突起部材をエポキシ系接着剤(ペトロポキシ154 PALOUSE PETRO社)を用いて接着して突起部を設けている。No.1〜16はいずれも、ランニング評価後の加熱部材のずれは無く、また、画像流れや画像濃度ムラも無かった。
一方、No.17、18は比較例であるが、ランニング評価後に加熱部材のずれが確認されている。No.17、18では基体1の軸方向に対して面状加熱部材のずれが生じていた。No.17、18ともに、は突起部が無いために、ランニング評価中に加熱部材がずれて電子写真感光体の温度が不均一、不安定となり、結果として画像流れと濃度ムラが発生している。
本発明の実施形態の一の実施例にかかる画像形成装置の部分断面図である。 本発明の実施形態の他の実施例にかかる画像形成装置の部分断面図である。 本発明の実施形態の一例にかかる電子写真感光体の層構成を示す断面図である。 本発明の実施形態の一例にかかる面状加熱部材の斜視図である。 (a)は、本発明の電子写真感光体の成膜装置の一例を示す平面図、(b)は、その断面図である。
符号の説明
1・・・基体
2・・・電荷注入阻止層
3・・・光導電層
4・・・表面層
5・・・駆動伝達部(駆動伝達フランジ)
6・・・軸受部(軸受フランジ)
7・・・ギア
8・・・クリーニングブレード
9・・・帯電ローラ
10・・・露光器(LEDヘッド)
11・・・現像器
12・・・転写器
13・・・除電器
14・・・定着器
15・・・ヒータ
16・・・内側絶縁性基材
17・・・外側絶縁性基材
18・・・反応室外壁
19・・・ガス導入管
20・・・ガス導入口

Claims (3)

  1. 略円筒形をなす基体及び該基体の外周面に積層された感光層を備える電子写真感光体と、
    前記基体の内部に配される面状加熱部材とを備えた画像形成装置であって、
    前記基体の内周面に突起部が設けられており、
    前記突起部は、基体の一部を変形させてなることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記突起部は、前記面状加熱部材の軸方向の端部よりも、軸方向において外側に位置させ
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記突起部は、前記面状加熱部材の軸方向の端部よりも、軸方向において内側に位置させ
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
JP2005372414A 2005-12-26 2005-12-26 電子写真感光体及びこれを搭載した画像形成装置 Expired - Fee Related JP4514704B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005372414A JP4514704B2 (ja) 2005-12-26 2005-12-26 電子写真感光体及びこれを搭載した画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005372414A JP4514704B2 (ja) 2005-12-26 2005-12-26 電子写真感光体及びこれを搭載した画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007171805A JP2007171805A (ja) 2007-07-05
JP4514704B2 true JP4514704B2 (ja) 2010-07-28

Family

ID=38298415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005372414A Expired - Fee Related JP4514704B2 (ja) 2005-12-26 2005-12-26 電子写真感光体及びこれを搭載した画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4514704B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4996684B2 (ja) * 2007-07-31 2012-08-08 京セラ株式会社 電子写真感光体およびその製造方法、並びに画像形成装置
WO2015046340A1 (ja) 2013-09-25 2015-04-02 京セラ株式会社 電子写真感光体およびこれを備えた画像形成装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05333750A (ja) * 1992-06-03 1993-12-17 Fuji Xerox Co Ltd 感光体ドラムのヒーター取付装置
JPH0612007A (ja) * 1992-06-24 1994-01-21 Canon Inc 再生シリンダを用いた再生電子写真感光ドラムユニット

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05333750A (ja) * 1992-06-03 1993-12-17 Fuji Xerox Co Ltd 感光体ドラムのヒーター取付装置
JPH0612007A (ja) * 1992-06-24 1994-01-21 Canon Inc 再生シリンダを用いた再生電子写真感光ドラムユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007171805A (ja) 2007-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4499785B2 (ja) 電子写真感光体およびこれを備えた画像形成装置
US20080170878A1 (en) Cleaning device, process cartridge, and image forming apparatus
JP4404942B2 (ja) 画像形成装置
JP4377923B2 (ja) 画像形成装置
US8055156B2 (en) Image-forming apparatus which can eliminate static electricity
JP4242893B2 (ja) 電子写真感光体およびこれを備えた画像形成装置
US8137878B2 (en) Electrophotographic photoreceptor, method for manufacturing the same, and image-forming apparatus using same
JP4514704B2 (ja) 電子写真感光体及びこれを搭載した画像形成装置
JPH05224521A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP4242901B2 (ja) 画像形成装置
JP4776674B2 (ja) 電子写真感光体および画像形成装置
JP4436823B2 (ja) 画像形成装置
US7672612B2 (en) Electrophotographic photosensitive member, and image forming apparatus using same
US7684733B2 (en) Electrophotographic photosensitive member rotatably supported in an image forming apparatus
WO2009104466A1 (ja) 電子写真感光体およびこれを備えた画像形成装置
JP3279878B2 (ja) 電子写真記録装置
JP4283331B2 (ja) 画像形成装置
JP3330009B2 (ja) 電子写真装置
JP5436227B2 (ja) 電子写真感光体、これを備えた画像形成装置および電子写真感光体の製造方法
JP3714567B2 (ja) 電子写真装置
JPH1173076A (ja) 画像形成装置
JP2004086167A (ja) プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2002258702A (ja) 電子写真画像形成方法
JPH11161104A (ja) 画像形成装置
JP2004302494A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100413

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100511

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140521

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees