JP4514137B2 - Ni含有鋼の圧延表面疵防止方法 - Google Patents

Ni含有鋼の圧延表面疵防止方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4514137B2
JP4514137B2 JP2005028441A JP2005028441A JP4514137B2 JP 4514137 B2 JP4514137 B2 JP 4514137B2 JP 2005028441 A JP2005028441 A JP 2005028441A JP 2005028441 A JP2005028441 A JP 2005028441A JP 4514137 B2 JP4514137 B2 JP 4514137B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel
rolling
slab
depth
recess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005028441A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006212671A (ja
Inventor
学 星野
直樹 斎藤
良之 上島
紀正 川端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2005028441A priority Critical patent/JP4514137B2/ja
Publication of JP2006212671A publication Critical patent/JP2006212671A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4514137B2 publication Critical patent/JP4514137B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Metal Rolling (AREA)
  • Heat Treatment Of Steel (AREA)

Description

本発明は、Niを1〜10%含有するNi含有鋼の加熱、圧延において、圧延表面疵を防止する方法に関する。
従来よりNi含有鋼は低温用の溶接構造用鋼として液体タンク等に広く利用されている。Ni含有鋼では(1)鋳片表面割れ、(2)加熱、圧延時のスケール押込み疵、が生成しやすく圧延後の鋼板表面疵となることが従来より良く知られている。Ni含有鋼は低温の液体タンク等の厳格な安全性が要求される用途に用いられる場合が多いため、圧延後の厳格な鋼板表面検査と表面手入れが必要で、この鋼板表面手入れ工程は生産障害となっている。
このようなNi含有鋼の鋼板表面疵に対して開示されている従来技術の主なものは、鋳片表面割れ防止に関する技術としての、鋼成分および鋳造条件の規制技術である。
特許文献1には、Ni:5.5〜10%を含有する低温用鋼の連続鋳造において、S:0.0020%以下、N:0.0045%以下、Ca:0.0020〜0.0070%の規制をして連続鋳造することを特徴とする含Ni低温用鋼の連続鋳造における表面疵防止方法が開示されている。
特許文献2には、Niを5〜10%含有する低温用鋼の連続鋳造において、鋳片表面温度が1150℃から950℃の領域の鋳片表面の冷却速度を20℃/分以下とすることを特徴とする、含Ni鋼の連続鋳造における表面割れ防止方法が開示されている。
特許文献3には、Niを5〜10%含有する鋼の連続鋳造において、P≦0.01%およびS≦0.005%の規制をすることと併せて、連続鋳造時に、内部凝固界面ひずみ率を定義してこれを規制することを特徴とする技術が開示されている。
特許文献4には、Niを5.5〜10%含有する低温用鋼の連続鋳造において、鋼成分をP≦0.002%、S≦0.002%、Al≦0.02%、およびN:0.001〜0.004%の規制をすることと併せて、連続鋳造時の鋳片の2次冷却条件を規制して鋳片表層の柱状γ粒層の厚さを25mm以下とすることを特徴とするNi含有鋼鋳片の製造方法が開示されている。
特許文献5には、Niを5〜10%含有する鋼の連続鋳造において、Al:0.005〜0.030%、N:0.0030%以下、かつAlとNの濃度の積の規制をするとともに、連続鋳造後に矯正応力を受ける領域における鋳片の表面温度が750℃以上となるように冷却することを特徴とする低温用Ni含有鋼の製造方法が開示されている。
特許文献6には、Niを5.5〜10%含有する鋼の連続鋳造において、P≦0.0010%、S≦0.0010%、Alを0.002〜0.030%、N≦0.0040%の規制をし、さらにAlとNの濃度積の規制をするとともに、連続鋳造時の鋳片の2次冷却において、鋳片の幅と厚さの比と、長辺面と短片面の冷却水量比との関係を規制することを特徴とする低温用Ni含有鋼の連続鋳造方法が開示されている。
特許文献7には、Niを8.5〜10%含有する鋼において、Si≦0.10%、P≦0.0020%、S≦0.0020%、Alを0.007〜0.015%、N≦0.0040%に規制して粒界酸化や介在物を減少することで表面疵を減少できるNi含有鋼が開示されている。
特許文献8には、スケール押込み疵を防止し得る酸化防止剤が開示されており、9%Ni鋼の表面疵は皆無であったとしている。
またNi含有鋼ではないが、非特許文献1には、SS41鋼の鋼片表面の凹凸が鋼板表面疵に及ぼす影響として、鋼片表面の初期深さ5、15mmの凹部が熱間圧延後に鋼板表面疵となることが開示されている。
特開昭57−26141号公報 特開平1−228644号公報 特開平8−197193号公報 特開平9−285855号公報 特開平10−156496号公報 特開平10−166126号公報 特開2000−256798号公報 特開昭53−2311号公報 鉄と鋼 1975、Vol.61、No.12、P.205、S555、日本鉄鋼協会
本発明が解決しようとする課題は、生産障害として製造現場で問題となる鋼板表面手入れ工程の負荷を軽減するため、Ni含有鋼の圧延時に生成する表面疵の発生を防止することである。
表面疵の防止に際し、(1)鋳片表面割れに対しては、本発明者らは垂直型の連続鋳造機を使用することで鋳片表面割れの発生を防止している。しかしながら、その後の圧延時に開口して疵となる鋳片表面から鋳片内部に向かって生成する粒界酸化部を、安定して防止することは困難であった。そこで、本発明者らは鋳片表面の粒界酸化部に対しては、必要深さ(例えば、深さ0.5〜10mm)を、機械的に研削して除去することとした。本圧延に先立ち鋳片を分塊圧延する場合もあるが、分塊圧延したものについても同様に粒界酸化部および鋳片の粒界酸化部が分塊圧延時に開口した割れ部を必要深さ(例えば、深さ0.5〜10mm)を、機械的に研削することで除去することとした。これら鋳造まま、あるいは分塊圧延後の鋳片に対して、表面の研削処理を行ったものを、以下、「表面研削後の鋼片」とよび鋳片と区別する。
(2)加熱、圧延時のスケール押込み疵に対しては、本発明者らは表面研削後の鋼片の加熱炉挿入に先立ち、表面研削後の鋼片の表面に酸化防止剤を塗布することで加熱時のスケール生成を防止することとした。さらに、加熱炉抽出後にデスケーラーでの高圧水により酸化防止剤が剥離した後の圧延中に生成するスケールについては、加熱温度を1180℃以下に規制することで、圧延温度も1180℃以下となるようにした。この規制によりNi含有鋼では圧延中にスケールが厚く成長しないので、圧延中に生成するスケールによるスケール押込み疵の発生を防止できる。これらの対策は効果が大きく、鋼板のスケール押込み疵の発生は皆無となった。
しかしながら、上述した表面研削後の鋼片の使用と酸化防止剤の塗布の対策を講じても、尚、圧延後の鋼板に原因不明の表面疵が発生することがわかった。そこで、本発明者らは上記の鋳片の粒界酸化部やスケール押込み疵の2つの原因以外にも、表面疵の発生原因があるのではないかと考えた。
上述した特許文献1〜7の従来技術では、Ni含有鋼の鋳片表面での表面割れや粒界酸化部の生成を軽減する技術が開示されているにすぎず、それ以外の原因で生成するNi含有鋼の圧延後の鋼板表面疵に関する記述はない。従って、これら従来技術だけでNi含有鋼の圧延後の鋼板表面疵の生成を抑制することは困難であった。
本発明が解決しようとする具体的な技術課題は、鋳片の粒界酸化部やスケール押込み疵以外の原因で生成するNi含有鋼の圧延表面疵に対し、疵発生を防止し得る方法を確立することである。
本発明者らは、鋳片あるいは分塊圧延後の鋼片の表面から内部に向かって生成する粒界酸化部を必要深さだけ機械的に研削して除去し、さらに、表面研削後の鋼片表面の凹部の形態を規制してから酸化防止剤を塗布して加熱、圧延することで、圧延表面疵の発生を皆無にできることを新規に知見し、本発明を成した。
本発明の要旨は次の通りである。
(1)Niを1〜10%含有するNi含有鋼の加熱、圧延において、圧延表面疵を防止する方法であって、質量%で、
0.030≦C≦0.200
0.02≦Si≦0.50
0.30≦Mn≦2.0
0.001≦P≦0.020
0.0001≦S≦0.0060
1.0≦Ni≦10.0
0.010≦Al≦0.080
0.0020≦N≦0.0060
0.0005≦O≦0.0040
を含有し、加熱、圧延前の、鋳片あるいは鋳片を分塊圧延した鋼片の表面を機械的に研削して表面の粒界酸化部および割れ部を除去した後、表面研削後の鋼片表面の凹部の、深さdと急峻度パラメーターθが、式(1)を満足する状態としてから、酸化防止剤を塗布して1000〜1180℃で加熱し、圧延することを特徴とする、Ni含有鋼の圧延表面疵防止方法。
×a×cos2θ/R×103≦ 0.004 ×(T−700)×R+40 式(1)
a:凹部深さの圧延1パス後の深さ割合、a=0.3。
: 鋼片表面の凹部の深さ(mm)
θ:式(2)で表される、鋼片表面の凹部の急峻度パラメーター(°)
:圧延1パス後以降の圧下比で、
圧延1パス後の鋼板板厚/圧延仕上げ板厚。
T: 加熱温度(℃)
tanθ=L/d式(2)
: 鋼片表面の凹部の急峻度代表長さ(mm)
(なお、dとLの測定位置は図1に示すとおりである。)
(2)更に、母材や継手の、強度、靭性向上元素群を、質量%で、
0.030≦Cu≦1.50
0.030≦Cr≦1.00
0.02≦Mo≦1.00
0.003≦Nb≦0.100
0.003≦V≦0.100
0.005≦Ti≦0.020
0.0005≦B≦0.0020
0.0005≦Ca≦0.0050
0.0005≦Mg≦0.0050
0.0010≦REM≦0.0100
の1種または2種以上を含有させたことを特徴とする請求項1記載のNi含有鋼の圧延表面疵防止方法。
本発明の圧延表面疵防止方法により、Ni含有鋼の圧延時に生成する表面疵の発生を防止することができ、生産障害である圧延後の鋼板表面手入れ工程を軽減、省略できるため、生産性向上と製造コスト低減が可能となる。従って、本発明は工業上極めて効果が大きい。
以下、本発明の化学成分と製造方法の限定理由につき述べる。
Cは母材の強度確保に必須の元素である。0.03%未満では母材強度が確保できないので0.03%を下限とした。逆に、Cを多く含有すると、脆性破壊の起点となるセメンタイトや島状マルテンサイトを増加させるため好適な靭性が得られない。0.20%を超えると靭性低下が顕著となるので、これを上限値とした。靭性確保から、より好ましい上限値は0.15%である。
Siは母材強度上昇に有効な元素である。0.02%未満ではこの効果が得られないので下限値を0.02%とした。逆に、0.50%超含有すると、溶接熱影響部(HAZ)の組織中に島状マルテンサイトが生成し、好適なHAZ靭性が得られない。従って、上限を0.50%とした。HAZ靭性確保から、より好ましい上限値は0.30%である。
Mnは母材強度上昇に有効な元素である。0.30%未満ではこの効果が得られないので下限値を0.30%とした。逆に、2.0%超含有すると、焼戻し脆化を促進するため好適な母材およびHAZ靭性が得られない。従って、上限を2.0%とした。
Pは粒界脆化をもたらし、靭性に有害な元素であり、低いほうが望ましい。0.020%超含有すると靭性低下が顕著となるので0.020%を上限とする。靭性確保から、より好ましい上限値は0.010%である。0.001%未満へのP含有量の低減は生産障害とコスト上昇を招くので、下限値を0.001%とした。
SはMnS等の介在物として靭性に有害な元素であり、低いほうが望ましい。0.0060%超含有すると靭性低下が顕著となるので0.0060%を上限とする。靭性確保から、より好ましい上限値は0.0040%である。0.0001%未満へのS含有量の低減は生産障害とコスト上昇を招くので、下限値を0.0001%とした。
Niは低温靭性の確保に必須の元素であり、1.0%未満ではこれらの効果が得られないので下限値を1.0%とした。Niは高価な元素であり、10.0%超含有すると経済性を損なうため上限値を10.0%とした。
Alは鋼の脱酸とAlNによる母材の結晶粒細粒化に必要な元素であり、0.010%未満の含有量ではこれらの効果が得られないので下限値を0.010%とした。逆に、0.080%超含有すると粗大なAlNやアルミナクラスター等により好適な母材およびHAZの靭性が得られない。従って、上限値を0.080%とした。靭性確保から、より好ましい上限値は0.050%である。
NはAlNによる母材の結晶粒細粒化に必要な元素であり、0.0020%未満の含有量ではこれらの効果が得られないので下限値を0.0020%とした。逆に、0.0060%超含有すると粗大なAlNにより好適な母材およびHAZの靭性が得られない。従って、上限値を0.0060%とした。靭性確保から、より好ましい上限値は0.0050%である。
Oは介在物として靭性に有害な元素であり、低いほうが望ましい。0.0040%超含有すると靭性低下が顕著となるので0.0040%を上限とする。靭性確保から、より好ましい上限値は0.0030%である。0.0005%未満へのO含有量の低減は生産障害とコスト上昇を招くので、下限値を0.0005%とした。
さらに、母材や継手の、強度、靭性向上に有効な選択元素の限定範囲を以下の理由で決定した。
Cuは母材強度上昇に効果を有する。0.03%未満ではこの効果が得られないので下限値を0.03%とした。逆に、1.5%超含有するとHAZを硬化させて好適なHAZ靭性が得られない。従って、上限値を1.50%とした。
Crは母材強度上昇に効果を有する。0.03%未満ではこの効果が得られないので下限値を0.03%とした。逆に、1.0%超含有するとHAZに硬化組織を生成し、好適なHAZ靭性が得られない。従って、上限値を1.0%とした。
Moは母材強度上昇に効果を有する。0.02%未満ではこの効果が得られないので下限値を0.02%とした。逆に、1.0%超含有するとHAZに硬化組織を生成し、好適なHAZ靭性が得られない。従って、上限値を1.0%とした。
Nbは母材の強度上昇および細粒化に有効な元素である。0.003%未満ではこれらの効果が得られないので下限値を0.003%とした。逆に、0.100%超含有するとHAZにおけるNb炭窒化物の析出が顕著となり、好適なHAZ靭性が得られない。従って、上限値を0.100%とした。
Vは母材の強度上昇および細粒化に有効な元素である。0.003%未満ではこれらの効果が得られないので下限値を0.003%とした。逆に、0.10%超含有するとHAZにおける炭窒化物の析出が顕著となり、好適なHAZ靭性が得られない。従って、上限値を0.100%とした。
Tiは母材の強度上昇および細粒化に有効な元素である。0.005%未満ではこれらの効果が得られないので下限値を0.005%とした。逆に、0.020%超含有すると粗大なTiNを生成しこれが破壊の発生起点となるため、好適なHAZ靭性が得られない。従って、上限値を0.020%とした。
Bは制御冷却および焼入れ熱処理を施す場合に特に顕著な強度上昇の効果を発揮する。0.0005%未満の含有量では強度上昇効果が得られないので下限値を0.0005%とした。逆に、0.0020%超含有すると粗大なB窒化物や炭硼化物を析出してこれが破壊の起点となるために、好適なHAZ靭性が得られない。従って、上限値を0.0020%とした。
CaはAlやMnS等の介在物の形態制御により靭性向上に有効な元素である。0.0005%未満の含有量では靭性向上効果が得られないので下限値を0.0005%とした。逆に、0.0050%超含有すると粗大なCa含有介在物が生成してこれが破壊の起点となるために、好適な母材およびHAZの靭性が得られない。従って、上限値を0.0050%とした。
MgはAlやMnS等の介在物の形態制御により靭性向上に有効な元素である。0.0005%未満の含有量では靭性向上効果が得られないので下限値を0.0005%とした。逆に、0.0050%超含有すると粗大なMg含有介在物が生成してこれが破壊の起点となるために、好適な母材およびHAZの靭性が得られない。従って、上限値を0.0050%とした。
REMはAlやMnS等の介在物の形態制御により靭性向上に有効な元素である。0.0010%未満の含有量では靭性向上効果が得られないので下限値を0.0010%とした。逆に、0.0100%超含有すると粗大なREM含有介在物が生成してこれが破壊の起点となるために、好適な母材およびHAZの靭性が得られない。従って、上限値を0.0100%とした。
次に本発明の製造方法の限定理由につき述べる。
本発明では加熱、圧延前の、鋳片あるいは鋳片を分塊圧延した鋼片につき、その表面を機械的に研削することを必須とする。これは、鋳片あるいは鋳片を分塊圧延した鋼片には、表面から内部に向かって生成する粒界酸化部や、分塊圧延時に鋳片の粒界酸化部が開口した割れ部があり、これらが製品圧延時に表面疵となるからである。研削深さは粒界酸化部や表面割れ部を完全に除去するのに必要な深さ(例えば、深さ0.5〜10mm)とする必要がある。
続いて本発明の最大の特徴である、表面研削後の鋼片の凹部形状を厳格に限定する重要性につき述べる。厚鋼板のほとんどの鋼種は酸化防止剤を使用せずに加熱、圧延を行う。これらの、酸化防止剤を使用しない厚鋼板においても、加熱前の鋳片に鋳造異常などで深さ数mm(例えば、深さ5mm以上)の表面凹部が発生した場合、これが圧延後の鋼板に残存して疵となる場合があることは従来より知られており、例えば、非特許文献1にはSS41鋼の鋼片表面の初期深さ5mm、15mmの凹部が熱間圧延後に鋼板表面疵となることが開示されている。しかしながら、加熱前の鋳片に深さ1.0mm程度の微小な凹部があっても、酸化防止剤を使用しないほとんどの鋼種で、これら微小凹部は加熱時にスケールオフされてしまい、圧延後の鋼板表面疵になることはなかった。このため厚鋼板の加熱、圧延においては、深さ1.0mm程度の微小な鋼片表面凹凸が鋼板表面疵の原因になるとは、従来考えられておらず、特に、Ni含有鋼では鋼板表面割れの原因が鋳片表面割れや粒界酸化部であると考えられ、専らこれへの対策が検討されてきたため、Ni含有鋼の鋼板表面疵の原因を鋼片表面の微小な凹部に求めた報告は見当たらない。
本発明者らは、Ni含有鋼の鋼板表面疵の原因として、鋼片表面の微小な凹部に着目し、研究を重ねた結果、Ni含有鋼でスケール疵防止を目的に酸化防止剤を塗布して加熱、圧延する場合には、深さ1mm程度という、厚鋼板の製造で従来有害とされた深さの1/5程度の、わずかな凹部でも鋼板表面に残存し、疵となることを新規に知見した。
市販のスラブグラインダーやスラブ切削機を用いて研削した鋼片表面の大部分は、例えば、高さ0.1〜0.2mmのゆるやかな波形状が、1〜3mmピッチで生成している。この程度のゆるやかな波形状であれば、圧延時に表面疵となることはない。しかしながら、研削後の鋼片表面の一部には、鋼片反転時の押込み疵や研削時の疵などで、この鋼片表面のゆるやかな波形状の凹凸よりもかなり大きな、例えば、深さ1〜3mm程度の凹部が生成する場合がある。本発明者らは、上述したように、Ni含有鋼で酸化防止剤を塗布して加熱、圧延する場合には、深さ1mm程度という、わずかな凹部でも鋼板表面に残存し、疵となる場合があることを知見したので、この鋼片表面の部分的な凹部が圧延時に表面疵とならないようにするために、凹部形状や加熱、圧延条件につき、多くの検討を行った。その結果、鋼片表面の凹部形状を、式(1)を満足するように限定することで、鋼板表面疵の生成を防止できることがわかり、本発明を成した。
×a×cos2θ/R×103≦ 0.004 ×(T−700)×R+40 式(1)
式(1)につき説明する。式(1)の左辺は圧延後の鋼板表面疵の深さのパラメーターであり、式(1)の右辺は、圧延中の鋼板表面のスケールオフ深さのパラメーターである。鋼片表面の凹部が圧延1パス目で鋭角に倒れこみ表面疵の形状となった場合でも、鋼板表面疵の深さを圧延中にスケールオフされる深さ以下に小さくすることで、表面疵は鋼板に残存しない。
式(1)の左辺の圧延後の鋼板表面疵の深さのパラメーターにつき説明する。鋼片の鋭い凹部は、圧延1パス後にその深さが概ね元の0.3倍となる。そこで、凹部深さの圧延1パス後の深さ割合aを0.3とした。鋼片のゆるやかな凹部では、鋭い凹部に比較し圧延1パス後の深さは浅くなり、消滅する場合もあるので、鋼片表面の凹部の鋭さ(急峻度)が圧延表面疵の発生に影響する。そこで、図1に示す凹部の急峻度パラメーターθを測定して、圧延1パス後の凹部深さの影響を解析した結果、圧延1パス後の凹部深さはd×a×cos2θとの相関が良いことがわかった。圧延1パス後以降は、表面疵深さは圧下比に反比例するので、圧延1パス後以降の圧下比をR(R=圧延1パス後の鋼板板厚/圧延終了後の鋼板板厚)としたとき、圧延1パス後の凹部深さであるd×a×cos2θに1/Rを乗じることで、圧延後の鋼板表面疵の深さのパラメーターとなる。
図1に示した凹部の急峻度パラメーターθは、tanθ=L/dにより求めた。ここで、Lは鋼片表面の凹部の急峻度代表長さ(mm)であり、凹部深さ測定位置と、これに近い方の凹部端部との水平距離であり、この距離は1パス目の圧延方向に平行に測定する。
式(1)の右辺の表面スケールオフ深さのパラメーターにつき説明する。鋼片の加熱時は酸化防止剤の効果で鋼片表面のスケールオフはほとんど起こらない。酸化防止剤は、鋼片を加熱炉から抽出後、デスケーラーで高圧水を噴射して剥離する。このため、以降の圧延中には鋼板表面は酸化され、圧延中のデスケーリングにより鋼板表面はスケールオフされる。圧延中のスケールオフ深さは、各パスの圧延温度と時間から計算して求めるのが正確であるが、単純に加熱温度で圧延温度の高低を相対比較しても式(1)としての有用性は高いことがわかり、簡便であるため加熱温度で相対的に代表させた。また、スケールオフ深さは圧下比に比例する。以下に述べる実験結果の解析から、式(1)の右辺の係数を0.004と40に決めた。
実験は、表1に示す成分を有する鋼を用いて、分塊圧延した鋼片の表面をスラブグラインダーを用いて研削し表面の粒界酸化部および割れ部を除去した後、表面研削後の鋼片表面(高さ0.1〜0.2mmのゆるやかな波形状、鋼片厚150mm)にドリルで人工欠陥を付与してから、酸化防止剤を塗布して1140℃で加熱し、圧延した。人工欠陥は凹部の深さdが0.5、1.0、2.0、3.0mmで、いずれも凹部の急峻度パラメーターθが0°である4種類の鋭い凹部と、深さd=2.0mmについては急峻度パラメーターθが45°と63°のゆるやかな凹部の2種類を加え、合計6種類とした。上記の人工欠陥を付与した鋼片を3枚用意し、それぞれ圧延1パス後以降の圧下比Rが、5.0、8.0、12.0となるように板厚を変えて(27、17、11mm)圧延した。圧延後の鋼板の表面をショットブラスト処理後、目視によるスケール押込み疵の有無の検査と、磁粉探傷検査を行った。
図2にθ=0°の凹部につき、凹部深さdと圧下率Rを変化させた実験結果を、式(1)左辺の圧延後の鋼板表面疵深さパラメーター上にプロットする。式(1)右辺の圧延中の鋼板表面のスケールオフ深さパラメーターを併せて示す。図2で○印で記した点は磁粉探傷検査で鋼板表面疵が検出されなかった鋼板で、×印で記した点は磁粉探傷検査で鋼板表面疵が検出された鋼板である。いずれの鋼板においてもスケール押込み疵は発生しなかった。実験結果の○印と×印の境界は、式(1)の右辺と左辺の交点に良く一致している。図3に、図2における本発明範囲を示す。
図4に深さd=2mmの凹部につき、急峻度パラメーターθと圧下率Rを変化させた実験結果を、式(1)左辺の圧延後の鋼板表面疵深さパラメーター上にプロットする。式(1)右辺の圧延中の鋼板表面のスケールオフ深さパラメーターを併せて示す。図4の○印、×印の意味は上述の図2と同じである。いずれの鋼板においてもスケール押込み疵は発生しなかった。実験結果の○印と×印の境界は、式(1)の右辺と左辺の交点に良く一致している。
同様の人工欠陥試験を、加熱温度を1000℃と1180℃として行った。実験結果を図5、図6に示す。図5、図6の○印、×印の意味は上述の図2と同じである。いずれの鋼板においてもスケール押込み疵は発生しなかった。加熱温度の違いで鋼板表面疵の有無に差が生じている。上述の実験結果と本実験結果を含めて、○印と×印の境界が合うように、式(1)右辺における係数を最適化した。
上述したように、高さ0.1〜0.2mmのゆるやかな波形状であれば、圧延時に表面疵にはならない。従って、研削後には、鋼片の反転や移動時の異物押込みや、研削中の異物飛び込み等で鋼片表面に凹部が生成しないようにすることが、Ni含有鋼の表面疵防止に有効である。それでも鋼片表面に式(1)を満足しない凹部が生成した場合には、別途、当該凹部周辺だけをハンドグラインダー等で部分的に研削して、式(1)を満足するまで凹部の急峻度パラメーターθを小さくすることで表面疵の生成を防止できる。
上述の鋼片表面の凹部の形態の規制に加え、本発明では鋼片表面に酸化防止剤を塗布することを必須とする。これは、鋼片表面に酸化防止剤を塗布せずに加熱、圧延した場合には、スケール押込み疵の発生により鋼板手入れ工程が必要となるためである。酸化防止剤は、本発明で限定する加熱温度である1000℃〜1180℃での加熱において、鋼片表面の酸化を防止し、かつ、加熱炉抽出後のデスケーラーでの高圧水により容易に剥離するものであれば、市販されているものを含めてどの酸化防止剤を使用しても良い。
本発明では加熱温度は1000℃以上、1180℃以下に限定する。加熱温度を1000℃より低くすると圧延生産性が低下するため下限を1000℃とした。加熱温度を1180℃より高くすると高温圧延中に生成するスケールが鋼板に押込まれ、表面疵となるため上限を1180℃とした。
以下に本発明の実施例を示す。転炉により鋼を溶製し、垂直型の連続鋳造機により厚さが245〜400mmの鋳片を製造した。表1に鋼材の化学成分を示す。表2の鋼A〜鋼Gはいずれも本発明範囲内の化学成分を有する鋼である。表3,表4に、これらの鋼を用いて加熱、圧延した鋼板につき、鋳片厚、分塊圧延の有無、鋳片あるいは分塊圧延後の鋼片の必要深さの表面研削の有無、表面研削後の鋼片厚、表面研削後の鋼片表面における表面凹部の式(1)左辺のd×a×cos2θ/R×103の最大値と、式(1)右辺の0.004×(T−700)×R+40の値、式(1)の満足/不満足、酸化防止剤の塗布の有無、加熱温度、鋼板厚と圧延1パス後以降の圧下比R、そして圧延後の鋼板表面疵の有無を示す。
Figure 0004514137
Figure 0004514137
Figure 0004514137
Figure 0004514137
鋳片あるいは分塊圧延後の鋼片の必要深さの表面研削は、市販のスラブグラインダーやスラブ切削機を用いて行い、研削後の鋼片表面は高さ0.1〜0.2mmのゆるやかな波形状が1〜3mmピッチで生成していた。
表面研削後の鋼片表面における表面凹部形状の測定は、1枚の鋼片の表裏面につき、大きな凹み部を2〜10箇所測定し、d×cos2θの値が最大であった凹部の値を記した。1枚の鋼片の表裏面につき、d×cos2θの値が最大であった凹部の値を使用して、式(1)の左辺の値を求めた。凹部形状を測定後の表面については、その後に新たな押込み疵が生成しないように配慮した。
圧延後の鋼板表面疵検査は、鋼板の表裏面につき、ショットブラスト処理後、目視によるスケール押込み疵の有無の検査と、磁粉探傷検査を行った。磁粉探傷では目視では判別できない微小表面疵も明瞭に検出することが可能である。表裏面ともに、目視検査でスケール押込み疵がなく、磁粉探傷検査で微小表面疵を検出しなかった場合を、鋼板表面疵無しと判定した。表裏面のどちらか一方にでも、目視検査でスケール押込み疵を確認した場合や磁粉探傷検査にて1個以上の微小表面疵を検出した場合は鋼板表面疵有りと判定した。尚、Ni含有鋼は圧延後、直接水冷される場合や、オフラインで焼戻し、焼入れ−焼戻し等の熱処理工程を経てから製品となるが、出荷前の鋼板表面検査結果は圧延後の鋼板表面検査結果と同じであった。
表3,表4から明らかなように、本発明の製造方法による番号1、2、6、7、10、11、15、16、19、20、23、24、25、27は鋼板表面疵の発生が皆無であった。これに対して、番号3、4、8、9、12、13、21、22、28は表面研削後の鋼片表面の凹部形状が式(1)を満足せず、鋼板表面疵が発生した。番号5は分塊圧延後の鋼片表面の研削量が不十分であったので、鋼板表面疵が発生した。番号14、18、26は表面研削後の鋼片表面に酸化防止剤を塗布せずに加熱、圧延したため、鋼板表面疵(スケール押込み疵)が発生した。番号17は加熱温度が1200℃と本発明の限定範囲を超える温度で加熱したため、鋼板表面疵(スケール押込み疵)が発生した。
鋼片表面の凹部の、深さd、急峻度代表長さLの測定位置と、急峻度パラメーターθの関係を示す図である。 θ=0°の凹部につき、凹部深さdと圧下率Rを変化させた実験結果と、式(1)左辺の圧延後の鋼板表面疵深さパラメーター、および、式(1)右辺の圧延中の鋼板表面のスケールオフ深さパラメーターとの関係を示す図である。 図2において、本発明範囲を示す図である。 深さd=2mmの凹部につき、急峻度パラメーターθと圧下率Rを変化させた実験結果と、式(1)左辺の圧延後の鋼板表面疵深さパラメーター、および、式(1)右辺の圧延中の鋼板表面のスケールオフ深さパラメーターとの関係を示す図である。 θ=0°の凹部につき、凹部深さdと圧下率Rを変化させた加熱温度1000℃での実験結果と、式(1)左辺の圧延後の鋼板表面疵深さパラメーター、および、式(1)右辺の圧延中の鋼板表面のスケールオフ深さパラメーターとの関係を示す図である。 θ=0°の凹部につき、凹部深さdと圧下率Rを変化させた加熱温度1180℃での実験結果と、式(1)左辺の圧延後の鋼板表面疵深さパラメーター、および、式(1)右辺の圧延中の鋼板表面のスケールオフ深さパラメーターとの関係を示す図である。

Claims (2)

  1. Niを1〜10%含有するNi含有鋼の加熱、圧延において、圧延表面疵を防止する方法であって、質量%で、
    0.030≦C≦0.200
    0.02≦Si≦0.50
    0.30≦Mn≦2.0
    0.001≦P≦0.020
    0.0001≦S≦0.0060
    1.0≦Ni≦10.0
    0.010≦Al≦0.080
    0.0020≦N≦0.0060
    0.0005≦O≦0.0040
    を含有し、加熱、圧延前の、鋳片あるいは鋳片を分塊圧延した鋼片の表面を機械的に研削して表面の粒界酸化部および割れ部を除去した後、表面研削後の鋼片表面の凹部の、深さdと急峻度パラメーターθが、式(1)を満足する状態としてから、酸化防止剤を塗布して1000〜1180℃で加熱し、圧延することを特徴とする、Ni含有鋼の圧延表面疵防止方法。
    ×a×cos2θ/R×103≦ 0.004 ×(T−700)×R+40 式(1)
    a:凹部深さの圧延1パス後の深さ割合、a=0.3
    : 鋼片表面の凹部の深さ(mm)
    θ:式(2)で表される、鋼片表面の凹部の急峻度パラメーター(°)
    :圧延1パス後以降の圧下比で、
    圧延1パス後の鋼板板厚/圧延終了後の鋼板板厚
    T: 加熱温度(℃)
    tanθ=L/d式(2)
    : 鋼片表面の凹部の急峻度代表長さ(mm)
  2. 更に、母材に質量%で、
    0.030≦Cu≦1.50
    0.030≦Cr≦1.00
    0.02≦Mo≦1.00
    0.003≦Nb≦0.100
    0.003≦V≦0.100
    0.005≦Ti≦0.020
    0.0005≦B≦0.0020
    0.0005≦Ca≦0.0050
    0.0005≦Mg≦0.0050
    0.0010≦REM≦0.0100
    の1種または2種以上を含有させたことを特徴とする請求項1記載のNi含有鋼の圧延表面疵防止方法。
JP2005028441A 2005-02-04 2005-02-04 Ni含有鋼の圧延表面疵防止方法 Expired - Fee Related JP4514137B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005028441A JP4514137B2 (ja) 2005-02-04 2005-02-04 Ni含有鋼の圧延表面疵防止方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005028441A JP4514137B2 (ja) 2005-02-04 2005-02-04 Ni含有鋼の圧延表面疵防止方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006212671A JP2006212671A (ja) 2006-08-17
JP4514137B2 true JP4514137B2 (ja) 2010-07-28

Family

ID=36976306

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005028441A Expired - Fee Related JP4514137B2 (ja) 2005-02-04 2005-02-04 Ni含有鋼の圧延表面疵防止方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4514137B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BR112013000436B1 (pt) * 2010-07-09 2018-07-03 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Chapa de aço com ni adicionado e método de produção da mesma
US9260771B2 (en) 2011-09-28 2016-02-16 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation Ni-added steel plate and method of manufacturing the same
JP5741454B2 (ja) * 2012-01-13 2015-07-01 新日鐵住金株式会社 −196℃におけるシャルピー試験値が母材、溶接継手共に100J以上である靭性と生産性に優れたNi添加鋼板およびその製造方法
CN103695800A (zh) * 2013-12-13 2014-04-02 北京首钢吉泰安新材料有限公司 一种加装在出售商品上的防盗磁条用箔材及其制备方法
CN103774055A (zh) * 2013-12-24 2014-05-07 六安市振华汽车变速箱有限公司 一种高强度高韧性合金钢材料及其制备方法
JP6424489B2 (ja) * 2014-06-19 2018-11-21 新日鐵住金株式会社 Ni含有鋼の連続鋳造鋳片
JP6443424B2 (ja) * 2016-02-29 2018-12-26 Jfeスチール株式会社 Ni含有鋼の製造方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01122606A (ja) * 1987-11-04 1989-05-15 Nippon Steel Corp Fe−Ni合金の熱間圧延方法
JPH01321012A (ja) * 1988-06-22 1989-12-27 Nisshin Steel Co Ltd ステンレス鋼連鋳スラブの表面手入れ方法
JPH0615412A (ja) * 1992-06-29 1994-01-25 Nippon Steel Corp 表面疵の少ないNi系熱延鋼材の製造方法
JPH10192952A (ja) * 1997-01-06 1998-07-28 Nisshin Steel Co Ltd 熱延鋼板の製造方法
JP2001286923A (ja) * 2000-04-07 2001-10-16 Nisshin Steel Co Ltd Fe−Ni系合金熱延鋼帯の製造方法
JP2003113439A (ja) * 2001-10-05 2003-04-18 Nippon Steel Corp 多重熱サイクルを受けた溶接熱影響部の靱性に優れた高張力鋼およびその製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01122606A (ja) * 1987-11-04 1989-05-15 Nippon Steel Corp Fe−Ni合金の熱間圧延方法
JPH01321012A (ja) * 1988-06-22 1989-12-27 Nisshin Steel Co Ltd ステンレス鋼連鋳スラブの表面手入れ方法
JPH0615412A (ja) * 1992-06-29 1994-01-25 Nippon Steel Corp 表面疵の少ないNi系熱延鋼材の製造方法
JPH10192952A (ja) * 1997-01-06 1998-07-28 Nisshin Steel Co Ltd 熱延鋼板の製造方法
JP2001286923A (ja) * 2000-04-07 2001-10-16 Nisshin Steel Co Ltd Fe−Ni系合金熱延鋼帯の製造方法
JP2003113439A (ja) * 2001-10-05 2003-04-18 Nippon Steel Corp 多重熱サイクルを受けた溶接熱影響部の靱性に優れた高張力鋼およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006212671A (ja) 2006-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5979338B1 (ja) 材質均一性に優れた厚肉高靭性高張力鋼板およびその製造方法
KR101838424B1 (ko) 후육 고인성 고장력 강판 및 그 제조 방법
JP4514137B2 (ja) Ni含有鋼の圧延表面疵防止方法
EP3483294B1 (en) Rolled h-shaped steel and manufacturing method thereof
JP4544589B2 (ja) スピニング加工性に優れたフェライト系ステンレス鋼板及びスピニング加工方法
KR20180125542A (ko) 내마모 강판 및 내마모 강판의 제조 방법
KR20180125540A (ko) 내마모 강판 및 내마모 강판의 제조 방법
JP4951997B2 (ja) 引張強さが550MPa以上の高張力鋼板の製造方法。
JP6728455B1 (ja) 溶接性および表面性状に優れる高耐食Ni−Cr−Mo鋼とその製造方法
KR20180125543A (ko) 내마모 강판 및 내마모 강판의 제조 방법
KR20180125541A (ko) 내마모 강판 및 내마모 강판의 제조 방법
KR20190131528A (ko) 페라이트계 스테인리스 열연 어닐링 강판 및 그 제조 방법
JP2009074123A (ja) 表面品質が良好なNi含有鋼の製造方法
JP6790641B2 (ja) 圧延h形鋼及びその製造方法
JP2007181861A (ja) 連続鋳造鋳片
JP6131833B2 (ja) Ti脱酸鋼の連続鋳造方法
JP7444018B2 (ja) 鋼板及びその製造方法、並びに、部材
JP6958752B2 (ja) 鋼板、部材及びそれらの製造方法
JP5675139B2 (ja) 耐食性に優れた二相ステンレス鋼材の製造方法
JP6024401B2 (ja) 表面品質に優れる厚鋼板の製造方法
KR102517499B1 (ko) 페라이트계 스테인리스 강판 및 그 제조 방법
JP5167314B2 (ja) 耐リジング性に優れたフェライト系ステンレス鋼の製造方法
JPH0541348B2 (ja)
JP6443424B2 (ja) Ni含有鋼の製造方法
JP2004137540A (ja) オーステナイト系ステンレス鋼片の熱間圧延方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070904

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100430

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100507

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4514137

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140521

Year of fee payment: 4

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees