JP4514101B2 - 曲げ加工装置 - Google Patents

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本発明は、装置全体が小型で、構成が簡単であり、しかも、曲げ加工時にワークとの干渉を生じない曲げ加工装置に関する。
従来より、プレスブレーキのような曲げ加工装置における金型移動装置としては、例えばPCT国際公開WO00/41824号公報に開示されたものがある。
この金型移動装置は、上部テーブル、下部テーブルの例えば後面に、上下動自在な金型支持部材43、55(同公報の図3)を有すると共に、左右方向に移動自在な金型交換装置61、63(同公報の図1)を有する。
この構成により、金型交換装置61、63が、金型支持部材43、55から金型を受け取って、左右方向に移動し、その金型を上部テーブル、下部テーブルの金型ホルダに装着するようになっている。
PCT国際公開WO00/41824号公報
しかし、上記従来の金型移動装置は、装置全体が、プレスブレーキの後方に張り出しており、極めて大型になっている。
また、従来の金型移動装置の駆動源は、例えば巻線や磁石といった複雑な構造を有する電磁モータであり、その動力を伝達する機構としても、ベルトやピニオン・ラック機構などが必要であり、従って、装置全体としての構成が非常に複雑である。
更に、従来の金型移動装置は、既述したように、上下テーブルの後面に設けられ、そのため、曲げ加工時には、ワークとの干渉が生じ易い。
本発明の目的は、装置全体が小型で、構成が簡単であり、しかも、曲げ加工時にワークとの干渉を生じない曲げ加工装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は、
金型ホルダ19、23の内側の金型挿入開口部50、51を挟んだ前側(作業者側)と後側(突当42側)の長手方向に沿って、所定の振動を発生し該振動を被振動体SP 、SD に伝播させる振動子VP
、VD 、該振動子VP 、VDの内側被振動体SP
、SD がそれぞれ設けられ、該被振動体SP 、SDと振動子VP
、VDが複数に分割され、該複数に分割された被振動体 P 、SDに金型P、Dが移動自在に接触し、上記振動子VP
、VDから被振動体 P 、SDへの振動の伝播に基づいて、金型P、Dが移動可能であることを特徴とする曲げ加工装置という技術的手段を講じている。
上記本発明の構成によれば、例えば上記被振動体SP (図1、図2)、SD と振動子VP 、VD を、いずれも金型ホルダ19、23の内側であって長手方向(X軸方向)両側に設けると共に、該被振動体SP (図3、図4)、SD と振動子VP 、VD を複数に分割し、、該複数に分割された被振動体SP1、SP2・・・、SD1、SD2・・・に、金型P、Dを移動自在に接触させ、上記被振動体SP 、SD を弾性体(例えばアルミ合金)により、振動子VP 、VD を圧電素子(例えば水晶)によりそれぞれ形成し、例えば一つの金型DK 側の(図5(A))圧電素子VDkから超音波を発生させてそれを弾性体SDkに伝播させれば、該弾性体SDkの表面に現れる表面波の伝播に基づいて、金型DK が移動可能となり、よく知られているように、上記表面波の伝播方向と、金型DK の移動方向とは逆の関係にある(図5(B))。
従って、例えば金型D側の(図7)複数に分割された被振動体SD と振動子VD に平行に設置したリニアスケール4を介して、振動子駆動制御手段2Eが(図1)、移動対象となる金型の存在領域、例えばRD3、RD4、RD5・・・(図7)を検出し、該検出した移動対象金型存在領域RD3、RD4、RD5・・・における振動子VD1〜VD3、VD2〜VD4、VD3〜VD5・・・を、順次オンして超音波を発生させ、対応する被振動体SD1〜SD3、SD2〜SD4、SD3〜SD5・・・に対して、超音波の表面波を順次伝播させることにより、該移動対象金型Dを移動させることができる。
この場合、金型駆動機構を構成する被振動体SP 、SD と振動子VP 、VD を、金型ホルダ19、23に内蔵させたことにより(図1〜図4)、装置全体が小型になると共に、曲げ加工時におけるワークWとの干渉が生じないようになり、また、金型駆動機構全体を、例えば前記圧電素子の振動子VP 、VD が貼付された弾性体の被振動体SP 、SD をステータとし、金型P、Dをスライダとした超音波モータ(例えば進行波方式の表面波型超音波モータ)で構成したことにより、例えばステータSDkの(図5(B))スライダDk に対する各点の動きが、ピニオン・ラック機構などの伝達機構を介在させることなく、スライダDk に直接に伝達されるので、構成が極めて簡単になる。
従って、本発明によれば、装置全体が小型で、構成が簡単であり、しかも、曲げ加工時にワークとの干渉を生じない曲げ加工装置を提供することが可能となる。
また、金型が複数の場合には、移動対象となる金型D1 (図9)、D2 の存在領域における振動子を、同時に順次オンすれば、対応する被振動体SD11 、SD12 に対して、振動を同時に順次伝播させることができるので、各金型D1 、D2 は同時に移動可能となる。
以下、本発明を、実施の形態により添付図面を参照して、説明する。
図1は本発明の実施の形態を示す全体図であり、図示する曲げ加工装置は、例えば下降式プレスブレーキである。
この下降式プレスブレーキは、機械本体の両側(X軸方向)に側板22を有し、該側板22の上部には、例えば油圧シリンダ9、10が取り付けられ(図3)、該油圧シリンダ9、10を作動させると、後述する金型ホルダ19を介して、パンチPが装着された上部テーブル20が、即ちラム20が上下動するようになっている。
また、ラム20の直下には、金型ホルダ23を介して、ダイDが装着された下部テーブル21が設けられている。
更に、上記下部テーブル21(図1、図2)の後方には、バックゲージ装置の突当42が配置され、該突当42にワークWを当接させて位置決めするようになっている。
この状態で、ラム20を下降させれば、よく知られているように、パンチPとダイDの協働によりワークWに所定の曲げ加工が施される。
この場合、パンチP、ダイDは(図2)、両側に、ガイド28、29を有し、該パンチP、ダイDは、前記ガイド28、29を介して、金型ホルダ19、23側の凹所37、38に支持されることにより、長手方向(X軸方向)に移動自在となっている(図3、図4)。
また、パンチP、ダイDは、それぞれ凹所32、33を有し、該凹所32、33には、金型ホルダ19、23側のピン27、25が係合可能である。
この構成により、後述する振動子VP 、VD を駆動させて被振動体SP 、SD に超音波の表面波を伝播させることにより(図7、図8)、上記パンチ、ダイから成る金型P、Dを、前記ガイド28、29を(図2)凹所37、38に支持させた状態で長手方向(X軸方向)に移動させた後(図10のステップ104)、リニアスケール3、4(図2)を介して位置を検出し(図10のステップ105、106のYES)、油圧シリンダ26(図2)、24を作動してピン27、25を凹所32、33と係合させれば、金型P、Dは、例えば所望の加工ステーションST1 、ST2 (図9)位置に確実に固定される(図10のステップ107)。
従って、その後、既述したように、ワークWを(図2)突当42に突き当てて位置決めした後、ラム20を下降させれば、該金型P、Dにより所定の曲げ加工が行われる。
上記金型ホルダ19、23は、上部テーブル20の下端、下部テーブル21の上端にそれぞれ設けられていて長手方向(X軸方向)に伸び(図3、図4)、前記金型P、Dを保持するようになっている。
この金型ホルダ19、23の既述したガイド用凹所37、38(図2)の下方、上方には、後述する被振動体SP 、SD と振動子VP 、VD がそれぞれ設けられている。
即ち、図2、図4に示すように、金型ホルダ19、23の内側には、金型P、Dを挿入する金型挿入開口部50、51が形成され、該金型挿入開口部50、51を挟んだ前側(突当42(図2)とは反対側(作業者側))と後側(突当42(図2)側)の長手方向(X軸方向)に沿って、振動子VP 、VD が、該振動子VP 、VDの内側には、被振動体S、S
がそれぞれ設けられている。
この場合、振動子VP 、VD は、それらを駆動すれば、所定の振動、例えば超音波を発生し、被振動体SP 、SD には、この超音波が伝播されるようになっている(例えば後述する図5)。
そして、上記被振動体SP 、SD と振動子VP 、VD は、それぞれ複数に分割され、該複数に分割された被振動体SP1、SP2・・・、SD1、SD2・・・に、金型P、Dが移動自在に接触している。
また、上記複数に分割された被振動体と振動子の一つずつは,図示するように、一対一に対応しており、金型P、Dとの対応関係は、次のとおりである。
例えば、金型D側については、例えば一つの被振動体SDkと振動子VDkは、長さが(長手方向(X軸方向))最も小さい例えば一つの金型Dk に対応している。
そして、このように、一対一の関係にある一組の被振動体SDk、振動子VDk、金型DK において、図5(A)に示すように、振動子VDkを圧電素子(例えば水晶)、被振動体SDkを弾性体(例えばアルミ合金)でそれぞれ形成すると共に、振動子VDkを被振動体SDkに貼付し、該被振動体SDkに対して金型DK を対面接触させる。
これにより、被振動体SDkをステータとし、金型DK をスライダとする超音波モータ、より詳しくは進行波方式の表面波型超音波モータが構成されたことになり、よく知られているように、上記圧電素子である振動子VDkに所定の電圧e(交流電圧)を印加すれば、超音波が発生し、弾性体であるステータSDkには、この超音波の表面波が伝播する。
そして、上記表面波の伝播方向と、金型DK の移動方向とは逆の関係にある。
即ち、前記ステータSDkの表面8と、スライダである金型DK の表面7とは、既述したように接触しているが、図5(B)に示すように、ステータSDk側に、表面波を例えば左方向(X軸方向)に伝播させると、表面8の各点は、楕円軌道(例えばA、Bで示す右回りの楕円軌道)を描くので、金型DK と接触する点α、βにおいて、摩擦力に基づく右方向の推進力が働き、これにより、金型DK は右方向に移動する。
図6は、既述した図5の表面波の伝播方向と、金型の移動方向との関係に基づいて、金型DK を右方向、左方向のいずれの方向にも移動可能とした構成を示す。
図6において、振動子VDkに対して、一方向性電極5、6を設け、いずれか一方の電極5、6に所定の電圧eを印加することにより、ステータSDkには、互いに逆方向の表面波が伝播するようになっている。
例えば、電極5(図6(A))に所定の電圧eを印加すれば、ステータSDkにおいては、表面波が左方向に伝播し、電極6(図6(B))に所定の電圧eを印加すれば、ステータSDkにおいては、表面波が右方向に伝播し、それに伴って、金型DK は、右方向(図6(A))、左方向(図6(B))へそれぞれ移動するようになっている。
このように、最小単位の金型DK を右方向、左方向のいずれにも移動させることができる構成を有する前記振動子VDkとステータSDkとを、長手方向(X軸方向)に複数設けておけば(図7)、所定の長さLの金型Dを左右いずれの方向にも移動させることができる。
図7は、前記所定の長さLの金型Dを移動させる場合において、振動子VD の駆動状態又は非駆動状態、即ちオンオフ状態を示す図であり、○はオン、/はオフをそれぞれ表すものとする。
金型Dの長さLは、予め分かっているので、該金型Dの先端位置X3 、X4 、X5 ・・・を検出できれば(例えばリニアスケール4と後述する金型位置検出手段2Fに(図1)より検出)、この移動対象である金型Dの存在領域RD も分かり、該存在領域RD は、図示するように、時間と共に、RD3、RD4、RD5・・・と変化する。
そこで、後述するNC装置2を(図1)構成する振動子駆動制御手段2Eは、時々刻々変化する移動対象金型存在領域RD3(図7)、RD4、RD5・・・が分かれば、その範囲にある振動子VD1〜VD3、VD2〜VD4、VD3〜VD5・・・を、順次オンすることにより,対応するステータSD1〜SD3、SD2〜SD4、SD3〜SD5・・・に対して、表面波を順次伝播させることができるので、上記移動対象金型Dを移動させることが可能となる。
この場合、各移動対象金型存在領域において、順次オンすべき振動子の数は、必ずしも一定ではない。
即ち、図7においては、金型Dの先端位置X3 、X4 、X5 ・・・が飛び飛びに表示されているので、それに伴って、各移動対象金型存在領域RD3、RD4、RD5・・・において、順次オンすべき振動子VD1〜VD3、VD2〜VD4、VD3〜VD5・・・の数も、一定している(例えば3つずつ)。
しかし、図8に示すように、金型Dは、例えば位置X3 とX4 の間の位置X34にある場合には、存在領域もR34となり、従って、このR34内におけるオンすべき振動子は、VD1、VD2、VD3、VD4の合計4つとなる。
そのため、例えば移動対象金型存在領域RD3、RD4、RD5・・・と(図7)、各存在領域内における振動子が対応できるテーブルを予め作成し(図8のような場合も含む)、これを選択テーブル2C1(図1)として後述する記憶手段2Cに記憶させておく。
これにより、振動子駆動制御手段2Eは、金型D移動時には、この選択テーブル2C1を参照することにより、変化する存在領域RD3(図7)、RD4、RD5・・・内における振動子VD1〜VD3、VD2〜VD4、VD3〜VD5・・・を選択して該当する振動子を直ちにオンできるようになり、それにより、動作を迅速に行うことができる。
このような曲げ加工装置の制御装置は、例えばNC装置2(図1)により構成され、該NC装置2は、CPU2Aと、入出力手段2Bと、記憶手段2Cと、曲げ順・金型・金型レイアウト決定手段2Dと、振動子駆動制御手段2Eと、金型位置検出手段2Fと、金型固定制御手段2Gにより構成されている。
CPU2Aは、本発明の動作手順(例えば図10に相当)に従って、図1に示す曲げ順・金型・金型レイアウト決定手段2D、振動子駆動制御手段2Eなどを統括制御する。
入出力手段2Bは、製品情報を入力し(図10のステップ101)、該製品情報は、記憶手段2Cに記憶され、曲げ順・金型・金型レイアウト決定手段2D、振動子駆動制御手段2Eなどが動作する場合に、参照するようになっている。
製品情報は、例えばCAD情報であり、該CAD情報は、ワークWの(図2)板厚、材質、曲げ線の長さ、曲げ角度などを含み、これらが展開図、立体図として構成されている。
記憶手段2Cは、既述したように、製品情報を記憶し、また、前記選択テーブル2C1(図7に相当)を記憶し、更には、前記本発明の動作手順(図10に相当)などを加工プログラムとして記憶する。
曲げ順・金型・金型レイアウト決定手段2Dは(図1)、前記製品情報に基づいて、曲げ順ごとの金型P、D(形状、長さなど)、金型レイアウト(加工ステーションST1 、ST2 (図9))を決定する(図10のステップ102)。
振動子駆動制御手段2Eは(図1)、移動対象となる金型Dの存在領域、例えばRD3(図7)、RD4、RD5・・・における振動子VD1〜VD3、VD2〜VD3、VD4〜VD5・・・を順次駆動し、対応するステータSD1〜SD3、SD2〜SD4、SD3〜SD5・・・に対して、超音波の表面波を順次伝播させることにより、移動対象金型Dを移動させる(図10のステップ104)。
金型位置検出手段2Fは(図1)、リニアスケール3(図2)、4からの位置信号を入力してそれを処理し、振動子駆動制御手段2Eへ伝達する。
これにより、振動子駆動制御手段2Eは、移動対象である例えば金型Dの(図7)先端位置X3 、X4 、X5 ・・・が分かり、既述した曲げ順・金型・金型レイアウト決定手段2D(図1)により決定された金型Dの長さLと合わせて、移動対象金型存在領域RD3(図7)、RD4、RD5・・・を検出することにより、該存在領域内における振動子VD1〜VD3、VD2〜VD4、VD3〜VD5・・・を、順次駆動する。
金型固定制御手段2Gは、前記振動子駆動制御手段2Eが金型位置検出手段2Fからの情報に基づき、例えば金型Dが所定位置に到達したと判断してそれを停止させた場合に、該金型D側の固定用油圧シリンダ24(図2)を作動してピン25を凹所33と係合させることにより、該金型Dを確実に固定する(図10のステップ107)。
以下、前記構成を有する本発明の動作を図10に基づいて説明する。
図10のステップ101において、製品情報を入力し、ステップ102において、曲げ順ごとに金型、金型レイアウトを決定し、ステップ103において、決定した金型を金型ホルダ19、23に装着する。
即ち、CPU2Aは(図1)、製品情報が入力されたことを検知すると、それを記憶手段2Cに記憶させると共に、該製品情報に基づき、曲げ順・金型・金型レイアウト決定手段2Dを介して、曲げ順ごとに金型、金型レイアウト(加工ステーション)を決定させる。
決定された金型、金型レイアウトは、例えば入出力手段2Bの出力画面に表示されるので、それを見た作業者は、決定された金型を、金型ホルダ19、23に装着する。
次いで、図10のステップ104において、移動対象金型存在領域における振動子を駆動し、金型を移動させ、ステップ105において、リニアスケールからの位置信号を読み取り、ステップ106において、所定位置と判断した場合には、ステップ107において、金型を停止させ、固定させる。
即ち、前記ステップ103で金型を装着した後、作業者が、例えばキーボードのスタートキー(図示省略)を押すと、振動子駆動制御手段2Eは(図1)、作業者が前記装着した位置にある移動対象となる例えば金型Dの(図7)存在領域RD3を検出し、該検出した存在領域RD3における振動子VD1〜VD3を、オンする。
これにより、超音波が発生し、該超音波の表面波は、対応するステータSD1〜SD3において、例えば左方向へ伝播するので、金型Dは、右方向へ移動し、以後、同様にして、存在領域RD4、RD5・・・における振動子VD2〜VD4、VD3〜VD5・・・を、順次オンし、対応するステータSD2〜SD4、SD3〜SD5・・・において、表面波を順次左方向へ伝播させることにより、該金型Dを右方向へ移動させる。
上記とは反対に、金型Dを、左方向へ移動させたい場合には(図7の右下方参照)、振動子駆動制御手段2Eは、同様にして、該当する振動子VD13 〜VD15 、VD12 〜VD14 、VD11 〜VD13 ・・・を順次オンして、対応するステータSD13 〜SD15 、SD12 〜SD14 、SD11 〜SD13 ・・・において、表面波を順次右方向へ伝播させることにより、該金型Dを左方向へ移動させる。
このようにして、振動子駆動制御手段2Eは、移動対象金型Dを移動させ、金型位置検出手段2Fからの位置情報に基づいて、該金型Dが所定の加工ステーションに到達したと判断したときに、振動子の駆動を停止することにより、表面波の伝播を停止させ、それにより、該金型Dを停止させる。
そして、CPU2Aは(図1)、金型Dの停止を検知すると、金型固定制御手段2Gを制御して、該金型Dを固定させる。
また、図9(正面図(図3に対応))に示すように、金型が複数ある場合には、例えば長さL1 、L2 の金型D1 、D2 を同時に移動させることができる。
この場合、金型D1 、D2 を同時に移動させるのは、同様に振動子駆動制御手段2Eであり(図1)、各金型D1 、D2 がそれぞれの加工ステーションST1 、ST2 に停止したときに、それらを固定するのは、同様に金型固定制御手段2Gである(図1)。
即ち、図9(A)の場合には、各金型D1 、D2 について、それぞれの存在領域(図7に相当)を検出し、該検出した存在領域における振動子VD11 〜VD12 ・・・、VD21 〜VD23 ・・・を、同時に順次オンし、対応するステータSD11 〜SD12 ・・・、SD21 〜SD23 ・・・に対して、表面波を、同時に同じ右方向へ順次伝播させるようにすれば、図示するように、各金型D1 、D2 を、同時に同じ左方向へ移動させることができる。
また、図9(B)の場合には、各金型D1 、D2 について、同様に、検出した存在領域における振動子VD11 〜VD12 ・・・、VD21 〜VD23 ・・・を、同時に順次オンする。
これにより、金型D1 の対応するステータSD11 〜SD12 ・・・に対しては、表面波を順次左方向へ伝播させるようにすれば、該金型D1 を右方向へ移動させることができ、金型D2 の対応するステータSD21 〜SD23 ・・・に対しては、表面波を順次右方向へ伝播させるようにすれば、該金型を左方向へ移動させることができ、両金型D1 、D2 を同時に接近させることが可能となる。
更に、図9(C)の場合には、各金型D1 、D2 について、同様に、検出した存在領域における振動子VD11 〜VD12 ・・・、VD21 〜VD23 ・・・を、同時に順次オンする。
これにより、金型D1 の対応するステータSD11 〜SD12 ・・・に対しては、表面波を順次右方向へ伝播させるようにすれば、該金型D1 を左方向へ移動させることができ、金型D2 の対応するステータSD21 〜SD23 ・・・に対しては、表面波を順次左方向へ伝播させるようにすれば、該金型を右方向へ移動させることができ、両金型D1 、D2 を同時に離反させることが可能となる。
上記のとおり、本発明は、装置全体が小型で、構成が簡単であり、しかも、曲げ加工時にワークとの干渉を生じない曲げ加工装置に利用され、具体的には、例えば下降式プレスブレーキのみならず、上昇式プレスブレーキにも適用され、更に、例えば進行波方式の表面波型超音波モータのみならず、同方式のリニア型超音波モータ、又は定在波方式の超音波モータにより構成される金型駆動機構にも適用される。
本発明の実施形態を示す斜視図である。 本発明による曲げ加工装置の側面図である。 本発明による曲げ加工装置の正面図である。 本発明による曲げ加工装置の平面図である。 本発明による振動の伝播と、金型の移動との関係を示す図である。 本発明による金型の移動原理を示す図である。 本発明による移動対象金型存在領域と、該移動対象金型存在領域に含まれる振動子の駆動状態を示す図である。 図7の詳細を示す図である。 本発明の動作説明図である。 本発明の動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 金型移動装置
2 NC装置
2A CPU
2B 入出力手段
2C 記憶手段
2D 曲げ順・金型・金型レイアウト決定手段
2E 振動子駆動制御手段
2F 金型位置検出手段
2G 金型固定制御手段
3、4 リニアスケール
5、6 一方向性電極
7、8 金型P、Dと振動子VP 、VD との接触面
9、10 ラム20の油圧シリンダ
19、23 金型ホルダ
20 上部テーブル(ラム)
21 下部テーブル
22 側板
24、26 金型ホルダ23、19の油圧シリンダ
25、27 金型ホルダ23、19のピン
28、29 ガイドピン
32、33 金型P、D側の凹所
37、38 金型ホルダ19、23側の凹所
42 突当
D ダイ
P パンチ
P 、RD 移動対象金型存在領域
P 、SD 被振動体
P 、VD 振動子
W ワーク

Claims (5)

  1. 金型ホルダの内側の金型挿入開口部を挟んだ前側と後側の長手方向に沿って、所定の振動を発生し該振動を被振動体に伝播させる振動子、該振動子の内側被振動体がそれぞれ設けられ、該被振動体と振動子が複数に分割され、該複数に分割された被振動体に金型が移動自在に接触し、上記振動子から被振動体への振動の伝播に基づいて、金型が移動可能であることを特徴とする曲げ加工装置。
  2. 上記被振動体を弾性体により、振動子を圧電素子によりそれぞれ形成し、該圧電素子から超音波を発生させてそれを弾性体に伝播させ、該弾性体の表面に現れる表面波の伝播に基づいて、金型が移動可能である請求項1記載の曲げ加工装置。
  3. 上記表面波の伝播方向と、金型の移動方向とは逆の関係にある請求項2記載の曲げ加工装置。
  4. 上記金型が複数の場合には、各金型は、同時に移動可能である請求項1記載の曲げ加工装置。
  5. 移動対象となる金型の存在領域における振動子を順次駆動し、対応する被振動体に対して、振動を順次伝播させることにより、移動対象金型を移動させる振動子駆動制御手段を有する請求項1記載の曲げ加工装置。
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