JP4512251B2 - 検索装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は検索技術に関する。この発明はとくに、ユーザの希望する対象物を見いだすための検索方法およびその方法を利用可能な検索装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
すでに数年も前になるが、「グルメブーム」と呼ばれる現象が起こり、新しいレシピや、おいしい料理を出す、人に知られていないレストランなどを見つけたり、そうした情報を友人どうしで交換することがさかんになった。最近では、そうしたブームが細分化されて定着しつつあり、たとえばワイン愛好者が高価なワインを収集したり、ワインに関する知識を習得してソムリエを目指す人が増えた。レシピに関連するページもWWW(World Wide Web)上で多数見られるようになった。
【0003】
WWWなどのインターネット関連技術に代表されるITの分野では、21世紀を目前に控え、インフラの急速な整備が進められている。ITはすでに伝統的な商取引の形態を変革させつつあり、21世紀はEC、すなわち電子商取引が主要な取引形態になるという予測もある。
【0004】
こうした状況下、従来は自分の目で確かめなければ気が済まなかったグルメと呼ばれる人たちにも、インターネットを通じて高価なワインを購入したり、高級なレストランを予約するという姿が見られはじめ、この流れはさらに加速していくものと思われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ECの代表的な用途として、オンラインショッピングがある。以前より、カタログショッピングは需要者(以下単にユーザという)に受け入れられてきたため、これをインターネット上に移行してもユーザの抵抗は比較的少ない。しかし、そうした中で問題になるのは、ユーザの嗜好に左右される商品である。たとえば、ワインの紹介文章を読むと、「芳醇な味わい」「上品な甘み」「なめらかな口当たり」「ふくらみのある酸味」など、非常に主観的な表現が多く、結局自分の求めるものが判然としないことがある。逆にいえば、従来の提案型のオンラインショッピングでは、売る側の主観が一方的に押しつけられる傾向にあり、場合によっては、ユーザが敬遠するという問題があった。
【0006】
この一例からも明らかなとおり、インターネットその他のITが日常生活に深く浸透しつつある今日、氾濫する情報の中からユーザが的確に自分の感性に合うものを発見する技術の重要性は高まっていく。本発明はこうした背景に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザの感覚をもとに評価がなされるべき対象物について、主観に基づく曖昧さを軽減し、そのユーザに適合する対象物を検索するための技術の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のある態様は検索装置に関する。この装置は、検索の対象物に対する主観的な評価を客観化して提示し、ユーザによる検索を支援するものである。また、ユーザがすでに有している知識を客観的な基準として採用し、その基準を起点として、求める対象物を検索する技術に関する。
【0008】
この検索装置は、対象物について人が抱く感覚を客観データによって数値化することにより、前記感覚の度合いが、その軸の方向において示されるような分布図をユーザに提示する分布図管理部と、前記対象物について、前記ユーザから、検索の基準となる要素の入力を受け付ける初期条件入力部と、前記基準となる要素が前記分布図のいずれの箇所に存在するかを検出し、前記分布図内にてその箇所を検索の手がかりとして明示する初期検索部と、前記分布図において前記ユーザが任意の箇所を指定したとき、その箇所を取得する二次条件入力部と、前記取得された箇所付近に存在する要素を検索して前記ユーザへ通知する二次検索部とを含む。
【0009】
「対象物」は検索の対象物であり、例えばこれを「ワイン」という商品として説明する。「対象物について人が抱く感覚」とは、ワインに対する感じ方で、「甘い」「酸っぱい」「渋い」「やわらかい」など、味覚に相当する。「客観データ」の例は、ワインの成分、製法、産地、経年などであり、これらは人の主観が入らないデータとして取得できる。例えば渋味の主成分はタンニンであることが知られているから、その含有量によって渋味はある程度客観化できる。「要素」はワインという概念を構成する単位で、例えばワインの銘柄で特定される。「基準となる要素」は、例えばユーザがすでに味を知っている銘柄である。「分布図」は、例えば縦軸に渋味、横軸に熟成度をとって各銘柄をプロットすることで得られる。なお、製法、産地、経年なども最終的には成分の違いに出ると考えれば、成分を中心に分布図を作ればよい。
【0010】
この例において、まずユーザにワインの味覚に関する分布図が提示される。ユーザが基準となる要素、すなわち、自分が知っているワイン名を入力すると、それが分布図のいずれの箇所に存在するかが明示される。つづいてユーザは、その箇所を参考に、例えば分布図上で少しだけ苦味の多い領域にある箇所を指定すると、その箇所付近の領域に属するワインの銘柄が検索され、ユーザへ通知される。したがって、ユーザはすでに知っている味を開始点として、客観的に自分の求める要素へ到達することができる。
【0011】
味覚のほかに視覚、嗅覚、触覚、聴覚など、人の五感の少なくともひとつに作用する商品その他の対象物については同様の方法による検索ができる。例えば、触感を重視する場合、対象物の素材、構造、形状などを客観データにすることができる。また、視覚を重視する場合、色やテクスチャなどを客観データにしてもよい。
【0012】
前記分布図は、前記感覚をその度合いに応じて複数のグループに分割して得られるマトリクスでもよい。マトリクスはm×n(m,nは自然数)の形のほか、その一部が欠けたものでもよい。グループは、例えば「渋さが最大に近いもの」「甘さが中間付近のもの」というように定められる。「渋さは中間、酸味は最大、高級感は中間」など、多次元的なマトリクスでもよい。
【0013】
マトリクスを利用する場合、前記初期検索部は、前記基準となる要素が前記複数のグループのいずれに属するかを検出してそのグループをマトリクス内で明示してもよく、前記二次条件入力部は、前記ユーザが前記マトリクス内の任意のグループを指定したとき、これを取得してもよく、前記二次検索部は、前記取得されたグループに属する要素を検索して前記ユーザへ通知してもよい。いずれにしても、マトリクスとグループの導入により、検索範囲を明確化する効果がある。
【0014】
本発明の別の態様も検索装置に関する。この装置は、ネットワークを介してユーザ端末と接続され、前記ユーザ端末から入力された検索条件を取得する検索条件取得部と、前記検索条件に従い、検索の対象物に関するデータが格納されたテーブルに検索をかける検索部と、前記検索条件の入力に利用される分布図を前記ユーザ端末へ送信する分布図管理部とを含む。このとき、前記分布図は、前記対象物について人が抱く感覚を客観データによって数値化することにより、前記感覚の度合いが、その軸の方向において示されるよう構成されている。また、前記検索条件取得部は、前記対象物について、前記ユーザ端末から検索の基準となる要素の入力を受け付ける初期条件入力部と、前記分布図において前記ユーザ端末から任意の箇所が指定されたとき、その箇所を取得する二次条件入力部とを含む。さらに、前記検索部は、前記基準となる要素が前記分布図のいずれの箇所に存在するかを検出し、前記分布図内にてその箇所を明示する初期検索部と、前記二次条件入力部によって取得された箇所付近に存在する要素を検索して前記ユーザ端末へ通知する二次検索部とを含む。この構成でも、前述のごとく、ユーザはより客観的に求める要素へ到達することが容易になる。
【0015】
本発明のさらに別の態様は、検索方法に関する。この方法は、対象物について人が抱く感覚を客観データによって数値化することにより、前記感覚の度合いが、その軸の方向において示されるような分布図をユーザに提示する工程と、前記対象物について、前記ユーザから検索の基準となる要素の入力を受け付ける工程と、前記入力された要素が前記分布図のいずれの箇所に存在するかを検出する工程と、前記検出された箇所を検索の手がかりとして前記ユーザへ提示する工程と、前記ユーザから、前記分布図の任意の箇所の指定を受け付ける工程と、前記指定された箇所付近に存在する要素を検索する工程と、前記検索された要素を前記ユーザへ通知する工程とを含む。この方法でも、分布図はマトリクスでもよい。
【0016】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明を方法やシステムとして表現したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態では、前述のワインの検索を例にとる。ユーザは自分が知っている銘柄を検索の基準として入力し、その銘柄の味覚上の位置を知る。この銘柄を以下「基準銘柄」といい、その位置を知るために背後で行われる検索を「初期検索」という。味覚は、「甘い」から「渋い」へ至る軸と、「淡い」から「熟度が高く濃い」へ至る軸を2軸とする正方形の分布図(以下、マトリクスという)で示される。以下、これらの味覚を単に「甘」「渋」「淡」「熟」の文字で示す。
【0018】
味覚の度合いは客観データをもとに特定される。「甘」の主成分は糖分である。「甘」は生産時点で一意に確定せず、糖分は一般に経年で減る。「甘」の対局に置かれる「渋」は糖分の少ない状態に対応するが、糖分とは別に、またはそれに加えて、タンニンに着目して評価してもよい。「熟」にはいくつか評価基準があるが、一例として乳酸が多いほどまろやかになり、熟度が高いとされる。「熟」の対局ある「淡」は、乳酸の少ない状態、またはリンゴ酸の多い状態に対応する。以上の分類は、厳密には白ワインと赤ワインで異なるが、ここでは例示上同等に扱う。もちろん、当初より白、赤、ロゼで別のマトリクスを作ることがより好ましい。
【0019】
基準銘柄の位置は、その成分をもとにマトリクス上で特定される。ユーザは基準銘柄の味を知っているため、そのマトリクス上の位置、いいかえれば初期検索の結果が他のワインを検索する際の手がかりとなる。ユーザは、基準銘柄より少し甘いワインを探したければ、マトリクスにおいて、基準銘柄よりも少し「甘」の勝った箇所をクリックする。検索装置は、クリックされた箇所またはその付近にあるワインの銘柄を検索してユーザに示す。以下、この検索を「二次検索」という。以上が検索の概要である。
【0020】
図1は、実施の形態に係る検索装置24を含むネットワークシステム10の全体構成を示す。ここでは、ユーザ端末12と検索サイト16がインターネット14を介して接続されている。ユーザ端末12はPC(パーソナルコンピュータ)、PDA、インターネット14へ接続可能な携帯電話、その他任意のハードウエアである。検索サイト16は、通常のサイトでもよいが、ユーザ端末12に対してISP(インターネットサービスプロバイダ)として機能してもよい。また、一般にポータルサイトとしていろいろな情報を分別管理し、ユーザの便宜を図ってもよい。
【0021】
検索サイト16は、ルータ18を介してインターネット14と情報をやりとりするWWWサーバ20とメールサーバ22、その他図示しないDNSサーバなどを含む。検索装置24はWWWサーバ20の背後に設けられているが、これはWWWサーバ20の中に設けられていてもよいし、その他いろいろな形態で実現できる。
【0022】
図2は、検索装置24の構成を示す。この構成は、ハードウエア的には、CPUをはじめとする素子で実現でき、ソフトウエア的には検索機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。これらの機能ブロックはハードウエア、ソフトウエアの組合せによっていろいろな形で実現できる。実施の形態では、検索装置24はWWWサーバ20のCGI(Common Gateway Interface)機能を実現する。
【0023】
検索装置24の各構成は、通信部30を介してWWWサーバ20とデータをやりとりし、必要に応じてユーザ端末12と通信する。検索条件入力部32の初期条件入力部52は、ユーザから初期検索のための条件I1(以下初期条件I1という)を入力する。初期条件I1は基準銘柄その他の情報である。
【0024】
初期条件I1は検索部34の初期検索部56へ送られる。初期検索部56は、データテーブル38を参照し、基準銘柄のマトリクス内での位置を特定する。データテーブル38には、各銘柄に関する種々のデータが記録されており、その中に前述の客観データ、またはそれをもとに予め分類されたマトリクス内の位置情報が含まれている。以下、後者の例で説明する。
【0025】
初期検索部56が基準銘柄のマトリクス内位置を特定したとき、その位置情報I3は分布図管理部36へ送られる。マトリクス60の該当位置は、それがハイライト表示される状態で、通信部30、WWWサーバ20を経てユーザ端末12へ送られる。ユーザはユーザ端末12の画面に表示されたマトリクス60の中に基準銘柄の位置を見ることができる。
【0026】
つづいて、ユーザがマトリクス60の任意の箇所をクリックすることにより、検索条件入力部32の二次条件入力部54が二次検索のための条件I2(以下二次条件I2という)を取得する。二次条件入力部54はマトリクス60内の位置情報の他に、必要に応じてワインの種別である赤、白、ロゼや、生産年などのテキストベースの絞込み条件を受け付ける。二次条件I2は検索部34の二次検索部58へ送られる。
【0027】
二次検索部58は二次条件I2をキーとしてデータテーブル38へ検索をかけ、該当する銘柄を特定する。特定された銘柄は検索結果出力部42へ送られ、整形された後、通信部30、WWWサーバ20を経てユーザ端末12へ一覧表示される。
【0028】
直接アクセス部40は初期検索、二次検索という二段階アクセスをショートカットするための機能を提供する。ユーザは、検索したい銘柄に関する条件を直接アクセス部40に入力することにより、直接アクセス部40がデータテーブル38に対して直接検索をかける。検索結果は検索結果出力部42を経てユーザ端末12へ表示される。
【0029】
購入処理部44は、ユーザ端末12に表示された銘柄ごとにユーザから購入意思を受け付ける。購入意思が示されたとき、購入処理部44はその銘柄のワインに対してオンラインまたはオフラインで発注をかけ、電子決済その他の方法を利用して配送から決済までの一連の処理を実施する。
【0030】
リスト保持部48は、ユーザ毎に設けられたリストを保持する。リスト登録部46は、ユーザからそのリストへ銘柄の登録が指示されたとき、その処理を実行する。このリストは、ユーザが自分の好む銘柄、その他記録に残したい銘柄に関する情報を記述する。このリストの活用により、ユーザは自分だけのワインリストを構築していくことができる。なおこの実施の形態では、ある銘柄を購入したとき、購入処理部44からその旨の情報がリスト保持部48へ通知され、その銘柄が自動的にリスト保持部48へ書き込まれる。
【0031】
リストは、後述のごとく、各銘柄に関するユーザの評価欄を有している。解析部50は適宜その評価欄を集計し、データマイニングにかける。その結果、例えば年齢層、性別、職業等の個人情報とワインの嗜好の関係や、ユーザに広い指示を得た銘柄などを知ることができる。その用途はマーケティングをはじめ、任意である。
【0032】
図3はデータテーブル38の内部構成を示す。データテーブル38は、銘柄を記述するワイン名欄70、「白」「赤」「ロゼ」その他を示す種別欄72、原産国欄74、生産年欄76、価格欄78、マトリクス内においてその銘柄が含まれるグループ(後述)の位置を(行、列)の形式で示すグループ欄80、各銘柄の内容を解説する説明欄82を有する。
【0033】
以上の構成によってユーザがワインを検索する手順を説明する。図4は、ユーザが初期条件I1を入力するページの画面100を示す。ここでは「バーチャル・ソムリエのページへようこそ」というタイトルのもと、「基準となるワインを入力して下さい」という表示がなされ、初期条件I1の入力窓102が現れる。入力窓102には、ワイン名の入力欄104があり、銘柄がわかるユーザはその欄を用いて基準銘柄を入力する。ワインに詳しくないユーザは、生産年、原産国、ワイン種別等の付加的な検索情報をわかる範囲で入力することにより、例えば初期検索部56がユーザに代わって基準銘柄を推奨し、または決定することができる。
【0034】
この画面100にはさらに、ワインデータベース、すなわち図2のデータテーブル38へ直接アクセスしたいユーザのためのリンク110(以下ショートカットリンク110という)が設けられ、また自分のリストを表示したいユーザのためにリンク112(以下リストリンク112という)が設けられている。また、入力窓102への入力が終わったユーザがその内容を送信するための送信ボタン106が設けられている。
【0035】
図5は、ユーザが基準銘柄を入力して送信ボタン106を押したときに現れるページの画面100を示す。この画面100にはマトリクス60が表示され、「甘」から「渋」、「淡」から「熟」というふたつの軸をもつ8×8の領域が示されている。これら64個の領域のそれぞれは、ほぼ味覚の等しい銘柄のグループを形成する。ここでは、基準銘柄が含まれる領域が「→」で示されている。図3のグループ欄80の(s,t)などは、マトリクス60における領域の位置をx、y方向について示している。
【0036】
ユーザは「お好みに応じて、ひとつグループを選択して下さい」という表示にしたがい、マトリクス60の任意の領域をマウスで選択する。ここでは、例えば基準銘柄のすぐ下の領域が選択されたとする。また、絞込み条件欄120において、探したいワインの種別を「条件1」で特定し、その原産国を「条件2」で特定する。その後、送信ボタン106をクリックすると、この画面100の指定内容が二次条件I2として二次条件入力部54に取得される。
【0037】
図6は、二次条件I2をもとになされた二次検索の結果を示す画面100である。二次検索部58は、二次条件I2をデータテーブル38へ照らし、ユーザが探す味覚をもつワインを見いだす。ここでは、「おさがしのワインです。」という表示の下に、最初のふたつの銘柄が、名称、原産国、価格、説明などを伴って表示され、その下に「次候補」へのリンク124が形成されている。また、各候補の右側には、「マイリスト登録」ボタン130と「ご購入」ボタン132が設けられ、ユーザがこれらをクリックすると、それぞれそのユーザのリストへの登録処理、その銘柄の購入処理がなされる。
【0038】
図7は、図4の画面100においてユーザがショートカットリンク110をクリックしたとき現れる画面100を示す。ここでは、「ワインデータベースを参照することができます。」という表示の下に、ワインをそのイニシャルによって検索するための領域140と、それ以外の情報によって検索するための領域142が表示されている。これらのいずれかの領域に対して必要な指定を入力し、送信ボタン106を押すと、その検索条件に見合うワインが例えば図6のような形で表示される。
【0039】
図8は、図4の画面100においてユーザがリストリンク112をクリックしたとき現れる画面100を示す。ここでは、ユーザ名abcを利用して「abcさまのマイリストです。」と表示され、その下にこのユーザが登録している銘柄が表示されている。各銘柄について、名称その他の情報のほかに、マトリクス60におけるその銘柄の位置の概略が表示されている。また、その銘柄に対するユーザの評価を点数およびコメントとして記述する欄150が設けられている。この欄150の記述は解析部50によって解析される。
【0040】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。そうした例を示す。
【0041】
図9は、マトリクス60に代わる分布図60aを示す。ここでは味覚をふたつの平行線上にプロットし、それぞれ「甘」から「渋」、「淡」から「熟」の軸に対応させている。いま、同図は基準銘柄の位置を示しているとし、ユーザはふたつのプロット点160をそれぞれ任意の方向へ独立して移動することができる。移動後の味覚をもとに二次検索が行われる。
【0042】
図10は、さらに別の分布図60bを示す。ここでは味覚を多角形グラフで示しており、各軸は「甘味」「苦味」「酸味」「コク」に対応する。いま基準銘柄の味覚成分が多角形で示されており、図9の場合同様、ユーザはその頂点を自由に移動させることで、二次条件を指定できる。
【0043】
実施の形態では、ワインを例に説明したが、本発明は当然その他の飲料や食品の味覚、食感や、香水の香りに適用できる。例えば、多種発売されているミネラルウォーターの微妙な味の違いについても、客観データとしてpH、カリウム、ナトリウム、塩素、カルシウムなどのイオン濃度をとることにより、「やわらかい」「かたい」などの感覚を定量化することができる。
【0044】
このほかにも、衣料品の手触り、すなわち触感を素材の含有率で表現し、絵の印象を色の成分で表現し、楽器の音色を周波数スペクトルで表現して検索の客観化を図るなど、本発明の適用範囲は非常に広い。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、主観に左右されがちな対象物の検索を客観化し、ユーザの求めるものを比較的容易に見いだすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態に係る検索装置を含むネットワークシステムの全体構成図である。
【図2】 実施の形態に係る検索装置の構成図である。
【図3】 実施の形態のデータテーブルの内部構成図である。
【図4】 初期検索のために基準銘柄を入力する画面を示す図である。
【図5】 初期検索の結果を通知するとともに、二次検索の条件を入力する画面を示す図である。
【図6】 二次検索の結果を通知する画面を示す図である。
【図7】 データテーブルへ直接アクセスするために条件を入力する画面を示す図である。
【図8】 ユーザのリストを表示する画面を示す図である。
【図9】 マトリクス以外の分布図を示す図である。
【図10】 マトリクス以外の別の分布図を示す図である。
【符号の説明】
10 ネットワークシステム、 12 ユーザ端末、 24 検索装置、 32 検索条件入力部、 34 検索部、 36 分布図管理部、 38 データテーブル、 44 購入処理部、 46 リスト登録部、 48 リスト保持部、 50 解析部、 52 初期条件入力部、 54 二次条件入力部、 56 初期検索部、 58 二次検索部、 60 マトリクス、 150 評価欄。

Claims (8)

  1. 物品に対して味覚、嗅覚、聴覚、触覚の少なくともひとつにより人が抱く感覚を客観データによって数値化することにより、前記感覚をその度合いを示す数値に応じて複数のグループに分割し、前記複数のグループをマトリクス状に配置したマトリクス図をユーザに提示する分布図管理部と、
    人の味覚、嗅覚、聴覚、触覚の少なくともひとつに作用する複数の物品について、各物品が前記複数のグループのいずれに属するかを示す情報を保持する物品情報保持部と、
    前記複数の物品のうち前記ユーザがその作用を認知している物品を、検索の基準となる基準物品として、その入力を前記ユーザから受け付ける初期条件入力部と、
    前記基準物品が前記複数のグループのいずれに属するかを検出し、前記マトリクス図内にてそのグループを検索の手がかりとして明示する初期検索部と、
    前記マトリクス図において前記ユーザが任意のグループを指定したとき、そのグループを取得する二次条件入力部と、
    前記複数の物品のうち前記ユーザにより指定されたグループに属する物品を検索して前記ユーザへ通知する二次検索部と、
    を含むことを特徴とする検索装置。
  2. 前記ユーザへ通知された要素について、前記ユーザから購入意思を受け付ける購入処理部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の検索装置。
  3. ユーザ毎に設けられたリストを保持するリスト保持部と、
    前記ユーザから前記リストへ前記物品の登録が指示されたときその処理を実行する登録部と、
    をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の検索装置。
  4. 前記リストは、前記物品に関する前記ユーザの評価を記述する欄を有し、
    本検索装置はさらに、前記欄に記述された前記ユーザの評価を集計して解析する解析部を含むことを特徴とする請求項に記載の検索装置。
  5. 前記二次検索部は、前記取得されたグループに関する情報に加えて検索絞込の条件を受け付け、その条件を加味して前記物品を検索することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の検索装置。
  6. 記客観データは、その商品の成分、素材、構造、製法、産地、経年、色、形状の少なくともひとつに関して取得されるものであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の検索装置。
  7. ネットワークを介してユーザ端末と接続された装置であって、
    前記ユーザ端末から入力された検索条件を取得する検索条件取得部と、
    前記検索条件に従い、検索の対象物に関するデータが格納されたテーブルに検索をかける検索部と、
    前記検索条件の入力に利用される分布図であって、物品に対して味覚、嗅覚、聴覚、触覚の少なくともひとつにより人が抱く感覚を客観データによって数値化することにより、前記感覚をその度合いを示す数値に応じて複数のグループに分割し、前記複数のグループをマトリクス状に配置したマトリクス図を前記ユーザ端末へ送信する分布図管理部とを含み、
    前記テーブルは、人の味覚、嗅覚、聴覚、触覚の少なくともひとつに作用する複数の物品について、各物品が前記複数のグループのいずれに属するかを示す情報を保持するものであり、
    前記検索条件取得部は、
    前記複数の物品のうちユーザがその作用を認知している物品を、検索の基準となる基準物品として、その入力を前記ユーザ端末から受け付ける初期条件入力部と、
    前記マトリクス図において前記ユーザ端末から任意のグループが指定されたとき、そのグループを取得する二次条件入力部とを含み、
    前記検索部は、
    前記基準物品が前記複数のグループのいずれに属するかを検出し、前記マトリクス図内にてそのグループを検索の手がかりとして明示する初期検索部と
    前記二次条件入力部によって取得されたグループに属する物品を検索して前記ユーザ端末へ通知する二次検索部と、
    を含むことを特徴とする検索装置。
  8. 検索装置により実行される方法であって、
    前記検索装置が、物品に対して味覚、嗅覚、聴覚、触覚の少なくともひとつにより人が抱く感覚を客観データによって数値化することにより、前記感覚をその度合いを示す数値に応じて複数のグループに分割し、前記複数のグループをマトリクス状に配置したマトリクス図をユーザに提示する工程と、
    前記検索装置が、人の味覚、嗅覚、聴覚、触覚の少なくともひとつに作用する複数の物品のうち、前記ユーザがその作用を認知している物品を、検索の基準となる基準物品として、その入力を前記ユーザから受け付ける工程と、
    前記検索装置が、前記複数の物品について、各物品が前記複数のグループのいずれに属するかを示す情報を保持するテーブルを参照して、前記入力された基準物品が前記複数のグループのいずれに属するかを検出する工程と、
    前記検索装置が、前記検出されたグループを検索の手がかりとして前記マトリクス図内にて明示する工程と、
    前記検索装置が、前記マトリクス図における任意のグループの指定を前記ユーザから受け付ける工程と、
    前記検索装置が、前記指定されたグループに属する物品を検索する工程と、
    前記検索装置が、前記検索された物品を前記ユーザへ通知する工程と、
    を含むことを特徴とする検索方法。
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