JP4512046B2 - 原料ヤードの原料山の三次元管理装置 - Google Patents
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そこで、例えば、特許文献1には、具体的な座標管理方法は明記されていないが、実施例等の記載から推察して、リクレーマが原料山から原料を切り出す際に、原料ヤードの高さ方向の各位置毎に、原料ヤードの長手方向及び幅方向で原料山の座標位置を求め、原料ヤードを三次元的に管理する方法が開示されている。
また、原料山の切り出し段の高さが、原料山の両端面で異なっている場合には表現不可能であった。
前記各メッシュについて、前記原料ヤードの長手方向の座標軸に平行な長軸線と前記原料ヤード上の原料山の両端面との交点座標の番地を始点及び終点とする区間番地情報を求める番地情報決定手段と、
求めた前記区間番地情報を記憶する記憶手段とを有し、該記憶手段が記憶した前記区間番地情報により前記原料ヤード上の前記原料山の存在範囲を三次元的に管理する装置において、
更に、前記原料ヤードに新規に積み付けた原料山の高さから、該原料山の形状を推定する形状推定手段と、
前記各メッシュについて、前記長軸線と、前記形状推定手段で形状が推定された新規の原料山の両端面との交点座標の番地を始点及び終点とする区間番地情報を前記番地情報決定手段で求めて、該区間番地情報と前記記憶手段に記憶されている既存の原料山の区間番地情報が重複するか否かをそれぞれ判別し、
(1)前記両原料山の区間番地情報の一部が重複する場合、該両区間番地情報で重複していない側のそれぞれの番地を始点及び終点とする新たな区間番地情報を作成して、前記既存の原料山の区間番地情報として前記記憶手段に出力し、(2)前記両原料山の区間番地情報が重複しない場合、前記両原料山を異なる原料山として前記新規の原料山の区間番地情報を前記記憶手段に出力する判定処理手段とを有する。
前記各メッシュについて、前記原料ヤードの長手方向の座標軸に平行な長軸線と前記原料ヤード上の原料山の両端面との交点座標の番地を始点及び終点とする区間番地情報を求める番地情報決定手段と、
求めた前記区間番地情報を記憶する記憶手段とを有し、該記憶手段が記憶した前記区間番地情報により前記原料ヤード上の前記原料山の存在範囲を三次元的に管理する装置において、
更に、前記原料ヤードに新規に積み付けた原料山の高さから、該原料山の形状を推定する形状推定手段と、
前記新規の原料山の原料銘柄と前記記憶手段に記憶されている既存の原料山の原料銘柄が同一か否かを判定する銘柄判定手段と、
前記各メッシュについて、前記長軸線と、前記形状推定手段で形状が推定された新規の原料山の両端面との交点座標の番地を始点及び終点とする区間番地情報を前記番地情報決定手段で求めて、該区間番地情報と前記既存の原料山の区間番地情報が重複するか否かをそれぞれ判別し、前記両原料山の区間番地情報の一部が重複し、かつ前記両原料山の原料銘柄が前記銘柄判定手段で異なる原料銘柄と判定された場合には、前記新規の原料山の区間番地情報から前記重複する部分を除いた始点及び終点を該新規の原料山の区間番地情報として前記記憶手段に出力する判定処理手段とを有する。
前記各メッシュについて、前記原料ヤードの長手方向の座標軸に平行な長軸線と前記原料ヤード上の原料山の両端面との交点座標の番地を始点及び終点とする区間番地情報を求める番地情報決定手段と、
求めた前記区間番地情報を記憶する記憶手段とを有し、該記憶手段が記憶した前記区間番地情報により前記原料ヤード上の前記原料山の存在範囲を三次元的に管理する装置において、
更に、前記原料ヤード上の原料山から原料を払出した際、前記番地情報決定手段により、前記各メッシュについて、前記長軸線と前記払出した原料の形状の両端面との交点座標の番地を始点及び終点とする区間番地情報を求めて、該区間番地情報と前記記憶手段に記憶されている既存の原料山の区間番地情報が重複するか否かをそれぞれ判別し、重複する場合には、前記既存の原料山の区間番地情報から前記払出した原料の区間番地情報との重複する部分を除いた始点及び終点を該既存の原料山の区間番地情報として前記記憶手段に出力する判定処理手段を有する。
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係る原料ヤードの原料山の三次元管理装置の構成を示す説明図、図2は同原料ヤードの原料山の三次元管理装置の処理原理を示す説明図、図3(a)〜(c)はそれぞれ原料山の積み付け方法を示す側面図、原料山の形状の推定方法の説明図、原料山の合成方法を示す説明図、図4は原料山の合成パターンの説明図、図5(a)、(b)はそれぞれ異なる原料銘柄の原料山の積み付け方法を示す説明図、積み付けパターンを示す説明図、図6(a)〜(c)はそれぞれ原料山からの払出し方法を示す説明図、払出し形状の斜視図、払出しパターンの説明図である。
このスタッカー20とは、原料ヤード11に沿って敷設された軌道(図示しない)上を走行するための走行部と、走行部から延びたブーム(腕)とを有し、ベルトコンベア(図示しない)で搬送されてきた原料を、ブームの先端部から原料ヤード11上に落下させて積み付け、原料山12を形成するものである。なお、スタッカー20は、走行位置検出装置と積付高さ検出装置を備えている。
これにより、スタッカー20及びリクレーマ21の各座標実績(現在位置)が、各機体制御装置22、23を介して作業実績(作業の有無)と共に三次元管理装置10にそれぞれ入力される。なお、三次元管理装置10には、例えば、オペレータが操作する入力手段(例えば、キーボード及びマウス)24が接続され、三次元管理装置10で処理された結果がディスプレイ25へ出力される構成となっている。
このように、原料ヤード11の長手方向は、番地管理が行われている。
図3(a)〜(c)に示すように、原料山12の積み付けに際しては、まずスタッカーが所定位置に停止した後、そのブームの先端部から原料粒を落下させ、高さz0の原料山Aを積み付ける(最初の積付)。従って、この原料山の頂点座標の(x0,y0,z0)は、ブーム先端位置と前記原料山の高さz0より求める。なお、積み付けた原料山Aの安息角θは、積み付ける原料の種類(例えば、鉱石又は石炭)及び銘柄(例えば、出産地)によって決まる。
原料山Aのある高さzn(zn<z0)で平断面した外周円の半径は、
(z0−zn)/tanθ
となる。
これにより、原料山Aのある高さznにおける外周円Q1の方程式は、
(x−x0)2+(y−y0)2=(z0−zn)2/tan2θ
で表される。
xn=x0±√{(z0−zn)2/tan2θ−(yn−y0)2}
となる。
即ち、この2点が、ある幅方向の座標ynにおける最初に積み付けた原料山Aの両端面との交点座標となるため、この番地をFrom及びToとし、原料山Aの区間番地情報として記憶手段15に記憶させる。
このように、区間番地情報は、形状推定手段16を使用して推定された原料山の形状から求められる。
そこで、次の積み付けを行うに際し、三次元管理装置10へ積付情報(頂点座標及び安息角)が送信された場合は、一旦仮想的に次の積付情報を使用して、図3(c)に示すように、この新規に積み付けた原料山Bの形状を、前記した方法と同様の方法で円錐として作成し、その座標データを記憶手段15に保存する。
ここで、新規に積み付けた原料山Bの原料銘柄と、記憶手段15に記憶した既存の原料山Aの原料銘柄とが同一であり、銘柄判定手段18によって同一と判定された場合について、その判別方法を図4を参照しながらそれぞれ説明する。なお、原料山Aを既存山とし、原料山Bを新積付山とする。
また、図4−2に示すように、全メッシュの内の一部について、既存山のFrom及びToと、新積付山のFrom及びToとの一部が重複し、接触していると判断された場合、両区間番地情報で重複していない側のそれぞれの番地、つまり既存山のFromと新積付山のToを番地とする区間番地情報を記憶手段15に出力する(図3(c)参照)。なお、このように、既存山と新積付山との合成を行うに際しては、既存山のFrom側の端面と新積付山のTo側の端面とを両端面とした区間番地情報を、全てのメッシュについて作成し、これを記憶手段15に出力する。
以上の方法で、記憶手段15が記憶した区間番地情報により、原料ヤード上の原料山の存在範囲を三次元的に管理できる。
図5(b)−1に示すように、全メッシュについて、既存山のFrom及びToと、新積付山のFrom及びToとの重複がなく、接触していないと判断された場合、既存山と新積付山を異なる原料山として、新積付山の区間番地情報を記憶手段15に出力する。
これにより、原料銘柄の異なる原料山が接触した場合においても、その存在範囲を確実に把握できる。
従って、リクレーマ21による払出し形状は、図6(b)に示すように、平面視して扇形となっており、この払出し形状を形状推定手段16を使用して推定し、この推定された形状から区間番地情報を求める。
なお、1度の旋回による払出し実績によって入力されるデータは、リクレーマ21の走行位置x0、長軸線Lに対するブーム27の旋回開始点の角度α、終了点の角度β、ホイル28の最低高さ位置zs、及び最高高さ位置zeである。なお、ブーム27の基端高さ位置H、ブーム27の長さB、水平位置に対するブーム27の傾斜角度γ、及びホイル28のサイズは、データとしてそれぞれ保存され、計算時に使用される。
原料山Cのある高さzn(zs<zn<ze)での円の半径は、B・cosγとなる。
従って、原料山Cのある高さznにおける円の方程式は、
(x−x0)2+(y−y0)2=(B・cosγ)2
で表される。
なお、リクレーマ21のブーム27の旋回範囲δ(α≦δ≦β)から、上記した円の方程式を、角度α、βで扇形に切断する直線の式y1、y2は、
y1=(r・sinα−y0)/(r・cosα−x0)・x
+(x0・sinα−y0・cosα)・r
y2=(r・sinβ−y0)/(r・cosβ−x0)・x
+(x0・sinβ−y0・cosβ)・r
で表される。
図6(c)−1に示すように、全メッシュについて、既存山のFrom及びToと、RC軌跡のFrom及びToとの重複がなく、接触していないと判断された場合、既存山の区間番地情報を記憶手段15に出力する。
そして、図6(c)−3に示すように、全メッシュについて、既存山のFrom及びToが、RC軌跡のFrom及びToの範囲内に含まれて重複し、接触していると判断された場合、既存山が無くなったことを意味するので、既存山の区間番地情報を記憶手段15から削除する。
積み付け操作においては、スタッカー20のブームの先端部から原料粒を原料ヤード11上に積み付けて原料山を形成する。これは、図3(a)に示したように、原料をまず所定高さまで円錐形に積み付け、次に既に積み付けられている既存の原料山の傾斜面上に、同種の銘柄の原料を上被せして、所定の高さまで新規に積み付ける操作である。
ここで、各位置で原料の積み付けを行う毎に、スタッカー20の走行位置、ブーム先端の旋回位置、原料山の積み付け高さ、及び安息角の各情報が、スタッカー用機体制御装置22を介して三次元管理装置10へ送られる。そして、最初の積み付けが行われた原料山の位置及び三次元形状を算出して、次に上被せする原料山の位置及び三次元形状を算出する。
以下、この操作を順次繰り返し実施する。
この結果に基づき、図4(b)−1〜(b)−3に示す各パターンの判定を行い、原料山の三次元的な存在範囲を管理する。
なお、異なる銘柄の原料を既存山に上被せする場合は、新規の原料山の区間番地情報から既存の原料山の区間番地情報の重複する部分を除いた番地に変更した区間番地情報を作成して、各原料山の三次元的な存在範囲を管理する。
その際、リクレーマ21のホイル28の旋回軌跡の情報が、リクレーマ用機体制御装置23を介して三次元管理装置10へ送られる。そして、原料山の払出し側端面の位置及び三次元形状を算出する。
このように算出された払出し形状と既存の原料山の位置及び三次元形状を使用し、全メッシュについて、払出し形状の両端面と長軸線との交点座標の番地をFrom及びToとする区間番地情報を番地情報決定手段14で求め、原料山の区間番地情報とその一部が重複するか否かを判定処理手段17で判別する。
以下、この操作を順次繰り返し実施する。
この結果に基づき、図6(c)−1〜(c)−3に示す各パターンの判定を行い、原料山の三次元的な存在範囲を管理する。
また、前記実施の形態においては、三次元管理装置に銘柄判定手段を設けた場合について説明したが、既存の原料山の原料銘柄と同じ銘柄の原料のみを、既存の原料山に被せて積み付けを行う場合は、原料銘柄を判別する必要が無いので、銘柄判定手段を設けなくてもよい。
Claims (3)
- 原料ヤードの幅方向の座標軸及び高さ方向の座標軸で規定される仮想平面を多数のメッシュに区切るメッシュ処理手段と、
前記各メッシュについて、前記原料ヤードの長手方向の座標軸に平行な長軸線と前記原料ヤード上の原料山の両端面との交点座標の番地を始点及び終点とする区間番地情報を求める番地情報決定手段と、
求めた前記区間番地情報を記憶する記憶手段とを有し、該記憶手段が記憶した前記区間番地情報により前記原料ヤード上の前記原料山の存在範囲を三次元的に管理する装置において、
更に、前記原料ヤードに新規に積み付けた原料山の高さから、該原料山の形状を推定する形状推定手段と、
前記各メッシュについて、前記長軸線と、前記形状推定手段で形状が推定された新規の原料山の両端面との交点座標の番地を始点及び終点とする区間番地情報を前記番地情報決定手段で求めて、該区間番地情報と前記記憶手段に記憶されている既存の原料山の区間番地情報が重複するか否かをそれぞれ判別し、
(1)前記両原料山の区間番地情報の一部が重複する場合、該両区間番地情報で重複していない側のそれぞれの番地を始点及び終点とする新たな区間番地情報を作成して、前記既存の原料山の区間番地情報として前記記憶手段に出力し、(2)前記両原料山の区間番地情報が重複しない場合、前記両原料山を異なる原料山として前記新規の原料山の区間番地情報を前記記憶手段に出力する判定処理手段とを有することを特徴とする原料ヤードの原料山の三次元管理装置。 - 原料ヤードの幅方向の座標軸及び高さ方向の座標軸で規定される仮想平面を多数のメッシュに区切るメッシュ処理手段と、
前記各メッシュについて、前記原料ヤードの長手方向の座標軸に平行な長軸線と前記原料ヤード上の原料山の両端面との交点座標の番地を始点及び終点とする区間番地情報を求める番地情報決定手段と、
求めた前記区間番地情報を記憶する記憶手段とを有し、該記憶手段が記憶した前記区間番地情報により前記原料ヤード上の前記原料山の存在範囲を三次元的に管理する装置において、
更に、前記原料ヤードに新規に積み付けた原料山の高さから、該原料山の形状を推定する形状推定手段と、
前記新規の原料山の原料銘柄と前記記憶手段に記憶されている既存の原料山の原料銘柄が同一か否かを判定する銘柄判定手段と、
前記各メッシュについて、前記長軸線と、前記形状推定手段で形状が推定された新規の原料山の両端面との交点座標の番地を始点及び終点とする区間番地情報を前記番地情報決定手段で求めて、該区間番地情報と前記既存の原料山の区間番地情報が重複するか否かをそれぞれ判別し、前記両原料山の区間番地情報の一部が重複し、かつ前記両原料山の原料銘柄が前記銘柄判定手段で異なる原料銘柄と判定された場合には、前記新規の原料山の区間番地情報から前記重複する部分を除いた始点及び終点を該新規の原料山の区間番地情報として前記記憶手段に出力する判定処理手段とを有することを特徴とする原料ヤードの原料山の三次元管理装置。 - 原料ヤードの幅方向の座標軸及び高さ方向の座標軸で規定される仮想平面を多数のメッシュに区切るメッシュ処理手段と、
前記各メッシュについて、前記原料ヤードの長手方向の座標軸に平行な長軸線と前記原料ヤード上の原料山の両端面との交点座標の番地を始点及び終点とする区間番地情報を求める番地情報決定手段と、
求めた前記区間番地情報を記憶する記憶手段とを有し、該記憶手段が記憶した前記区間番地情報により前記原料ヤード上の前記原料山の存在範囲を三次元的に管理する装置において、
更に、前記原料ヤード上の原料山から原料を払出した際、前記番地情報決定手段により、前記各メッシュについて、前記長軸線と前記払出した原料の形状の両端面との交点座標の番地を始点及び終点とする区間番地情報を求めて、該区間番地情報と前記記憶手段に記憶されている既存の原料山の区間番地情報が重複するか否かをそれぞれ判別し、重複する場合には、前記既存の原料山の区間番地情報から前記払出した原料の区間番地情報との重複する部分を除いた始点及び終点を該既存の原料山の区間番地情報として前記記憶手段に出力する判定処理手段を有することを特徴とする原料ヤードの原料山の三次元管理装置。
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