JP4511985B2 - 貯蔵庫 - Google Patents
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Description
するもので、詳しくは、貯蔵庫の扉からの収容物品の出し入れ操作を作業性よく効率的に
行なえ、しかも、扉の施錠および解錠(施錠を解除)を、簡単且つ確実にできるようにした
施錠装置を備えた貯蔵庫に関する。
観音開きの扉を設けている。そして、この扉の施錠は、一方の扉に、扉の高さと略同じ長
さの軸を取り付け、この軸の両端に、開口部近傍に設けたフック受と互いに係合し合うフ
ックを設けている。そして、この軸の中間部に、ヒンジを介してレバーを設け、このレバ
ーで軸を回動させ、フック受とフックとを係合させた後、この軸が逆回転してフック受と
フックとの係合が外れないように、レバーを、他方の扉に設けたレバー固定金具に倒して
固定させることにより、一方の扉と同時に他方の扉の施錠を行なうように構成している。
り引いたりする作業に加えて、フック受とフックとの係合を解除あるいは係合させるため
に、その都度レバーを回転する作業を必要とする。また扉の施錠あるいは解錠をするため
には、レバーを倒したり、起こしたりする作業を必要とするため、作業性が極めて悪いと
いう欠点があった。このため貯蔵庫の扉からの収容物品の出し入れ操作を、作業性よく効
率的に行なうことができないという欠点があった。
蔵庫の扉からの収容物品の出し入れ操作を、作業性よく、効率的に行なうことができると
共に、扉の施錠および解錠を簡単且つ確実にできるようにした貯蔵庫を提供することを目
的とする。
けられ、物品を出し入れするための開口部と、この開口部に設けられ、開口部を閉塞ある
いは開放するための扉と、この扉に設けられ、扉の施錠を行なう施錠装置とを備えてなる
貯蔵庫にあって、前記施錠装置は、前記扉に取り付けられた取付板と、この取付板に回動
自在に取り付けられ、両端部に、前記開口部の近傍に取り付けられたフック受と対向位置
し、このフック受と互いに係合し合うフックを設けた回転軸と、この回転軸に、前記フッ
ク受と前記フックとの係合を解除するための回転力を、常に付与するよう設けられた解除
バネと、前記回転軸に取り付けられ、一側に段部を形成すると共に、前記回転軸と同じ向
きの回転力を前記解除バネにより常に付与された作動板と、前記取付板に、前記回転軸と
平行して配置された操作軸と、この操作軸に、前記作動板と対をなすように対向して回動
自在に取り付けられ、操作軸を境に、一側に前記作動板の段部と係合し合う係止部を設け
ると共に、他側に当接部を設けたラッチと、このラッチに、前記解除バネにより前記作動
板に付与された回転方向と逆向きの回転力を、常に付与するよう設けられた操作バネと、
前記扉に進退自在に設けられ、端部を前記ラッチの当接部に対向するよう臨ませた解除釦
とを備え、前記扉の施錠は、前記扉を閉塞させることにより、前記フック受に前記フック
を係合させ、この係合時、前記フックが前記フック受と当接され前記回転軸が回動される
ことにより、前記作動板が回動され、前記作動板の段部と前記ラッチの係止部とがかみ合
い、前記作動板の回動が抑止されることにより、前記フックと前記フック受との係合が保
持されると共に、係合を解除しようとする前記回転軸の回転力を抑止し、前記扉の施錠が
行なわれ、前記扉の解錠は、前記解除釦を操作し、前記ラッチの当接部を押圧し、前記ラ
ッチを回動させ、前記ラッチの係止部を前記作動板の段部から外すことにより、前記回転
軸に付与した前記フック受と前記フックとの係合を解除する回転力の抑止を解除し、施錠
を解錠するようにしたものである。
複数の段部で形成するようにしたものである。
を開放した係合溝を設け、この係合溝とフック受とを係合するようにしたものである。
除するための回転力を付与するよう設けられた解除バネと、回転軸に取り付けられ、段部
を形成する作動板と、操作軸に、作動板と対向して回動自在に取り付けられたラッチと、
このラッチに回転力を付与する操作バネと、扉に設けられた解除釦とを設けて施錠装置を
備えた貯蔵庫を構成し、扉の施錠は、扉を閉塞させることにより、フック受にフックを係
合させると共に、作動板の段部とラッチの係止部とをかみ合わせ、作動板の回動を抑止さ
せ、フックとフック受との係合を保持させると共に、この係合を解除しようとする回転軸
の回転力を抑止し施錠を行ない、扉の解錠は、解除釦を押圧し、ラッチを作動板の段部か
ら外すことにより、回転軸に付与したフック受とフックとの係合を解除する回転力の抑止
を解除し、施錠を解錠するようにしたため、扉を閉塞させるには扉の把手あるいは適宜の
箇所を押すだけで閉塞でき、また施錠は、扉の閉塞操作をすると同時に自動的に施錠する
ことができる。さらに扉を解錠させるには、解除釦を押すだけで解錠でき、また扉の解放
は、解錠した後、把手あるいは適宜の箇所を引くだけで解放できる。つまり扉の閉塞、施
錠および解錠、解放がワンタッチの操作で行なえる。このため貯蔵庫の扉からの収容物品
の出し入れ操作を、作業性よく効率的に行なえる。さらに扉の施錠、解錠は、解除バネ、
操作バネのバネの作用力を利用しているため、施錠、解錠時に生じる振動、衝撃や、施錠
装置への外部からの振動、衝撃をバネ部分で吸収、緩和でき、施錠装置の耐久性をも向上
できる。
したため、扉の閉塞過程で、作動板とラッチの複数回の係合段階を経て施錠されるため、
施錠操作による操作力、振動、衝撃等が分散、緩和され操作が円滑になると共に、誤動作
を防げ確実な施錠操作ができる。
係合溝とフック受とを係合するようにしたため、振動、衝撃等に対しても係合状態をより
確実に保持できる。
明する。
1は保冷車で、この保冷車1は、車2と、この車2に設置した貯蔵庫本体3とから概略的に構成されている。4は、この貯蔵庫本体3に設けられ、物品を出し入れするための開口部である。
この貯蔵庫3は全体として箱状に形成され、内箱5と、外箱6と、この両箱間に充填された断熱材7とを備えている。8、8は開口部4に設けられ、開口部4を閉塞あるいは開放するための、観音開きの扉である。この扉8、8は保冷車1の背面に位置するように設けられている。そして、扉8、8は把手9の操作により、ヒンジ10を介して開閉自在
に構成している。また、扉8は内板11、外板12および側部を形成する枠13とを有し、内部に断熱材7を充填してある。そして、保冷車1は、貯蔵庫3の内部に生鮮食料品、冷凍食品などを収容し、この貯蔵庫3により庫内を低温状態に保冷することにより、これら物品の輸送を行なうようにしている。
保冷車1の貯蔵庫3内に物品を収容し、貯蔵庫3の開口部4を扉8、8で閉塞した状態を
示す。図2は扉8、8を開放した状態を示し、鎖線矢印の向きに扉8を閉めることにより
、閉塞状態となる。
(b)は,この状態に対応する作動板25とラッチ33と解除釦40の動作状態を示し、
相互に関連した状態を示す対応動作状態図である。以下の図7乃至図14も、この図6と
同様の対応動作状態図を示す。そして、この扉8の閉塞、施錠および解錠、開放の、それ
ぞれの状態を、これらの図により順を追って説明する。
左右の扉8、8とも同様の動作をするため、図2において右側に位置する一方の扉8について説明する。まず図6は扉8を閉塞させ、施錠装置14で施錠した状態を示す。つまりフック受19にフック20の係合溝21が係合されると共に、作動板25の第2の段部28とラッチ33の係止部34とが、かみ合い状態にある。そして、作動板25とラッチ33とが、それぞれ解除バネ24、操作バネ36により、互いに逆方向の回転力を付与されているため、この互いのかみ合いはロック状態にあり、作動板25は、ラッチ33により回動が抑止され、ロックされた状態にある。そのためフック20とフック受19との係合が保持されると共に、係合を解除しようとする回転軸18の回動を抑止し、扉8の施錠が行なわれている状態にある。
除釦40を操作し、端部41を介してラッチ33の当接部35を押圧し、ラッチ33を鎖
線矢印の向きに回動させ、ラッチ33の係止部34を、作動板25の第1、第2の段部2
7、28から外す。そして、ラッチ33が外れた瞬間、図7、図8に示すように解除バネ
24の作用力により、鎖線矢印の向きに回転軸18が回動し、フック20が回動され、回
動に伴ない、フック20の第1の保持部22がフック受19に対して、回動しながら回転
力を作用させ、扉8の開放作用を促すことにより、フック20とフック受19との係合を
解除する。そして図9のように解除釦40の押圧操作をやめることにより、作動板25は
、鎖線矢印で示す解除バネ24の回転力により支持部43が取付板15に当接され、ラッ
チ33は鎖線矢印で示す操作バネ36の回転力により、係止部34を、第1の段部27の
近傍に当接され、これらの当接状態を保持し、施錠装置14は解錠状態を維持した状態と
なる。そして扉8は、幅広矢印の向きに扉8を引くことにより、扉8を開放できる。
り、把手9を介して扉8を幅広矢印の向きに押していく。この扉8の移動に伴ない、図1
1に示すようにフック20の第1の保持部22がフック受19に当接されることにより、
鎖線矢印の向きにフック20が回動すると共に、フック20の係合溝21とフック受19
とが係合し始める。そしてフック20の回動に伴ない、同時に回転軸18と、この回転軸
18に取り付けられた作動板25が回動され始め、作動板25とラッチ33の当接する点
が、第1の段部27の近くに移動してくる。そして、さらにフック20の係合溝21の内
部深くまで係合してくると、フック20がさらに回動され、作動板25が回動され、ラッ
チ33の係止部34が図12に示すように第1の段部27とかみ合っていく。そして、さ
らに扉8が押されフック20の回動が進むと、図13に示すように、作動板25が回動さ
れ、係止部34は第1の段部27から第2の段部28へ移動しようとする。そして扉8の
閉塞が完了した状態になると、図14に示すように、フック20の係合溝21とフック受
19とは確実に係合状態となり、フック20の回動は停止される。これにより作動板25
の回動は停止し、この時点で、ラッチ33の係止部34が作動板25の第2の段部28に
かみ合い状態となる。そして作動板25とラッチ33とが、それぞれ解除バネ24、操作
バネ36により、互いに逆方向の回転力を付与されているため、互いのかみ合いはロック
され、作動板25はラッチ33により回動が抑止されロックされる。これによりフック2
0とフック受19との係合が保持されると共に、係合を解除しようとする回転軸18の回
動を抑止し、扉8の施錠がなされる。つまり施錠装置14は図6の状態と同じ状態となる
。なお回転軸18に対するフック20と作動板25の取り付け位置関係は、前述したよう
な動作関係にあるよう予め設定され、互いにその設定位置に固定されているものである。
し入れ操作を、作業性よく効率的に行なえる。また扉8の施錠および解錠を、ワンタッチ
操作で簡単且つ確実に行なえる。またフック受19は、フック20の係合溝21内に係合
保持されるため、振動、衝撃等に対しても外れたりすることなく、施錠を確実に行なえる
。また施錠装置14の施錠、解錠、つまりフック受19とフック20との係合および作動
板25とラッチ33との係合動作は、解除バネ24、操作バネ36のバネの作用力により
付与しているため、各係合作用が円滑であると共に、施錠装置14の各係合部分に振動、
衝撃を受けても、これらの振動、衝撃が各バネに伝導され、バネのもつ緩衝作用によりバ
ネに吸収されるため、各部の損傷を減少でき、施錠装置14の耐久性をより向上できる。
これらは、貯蔵庫3を振動、衝撃の発生し易い保冷車1、冷凍車等に適用した場合は、そ
の効果がより顕著となる。
設けた場合を示したが、これは1段でも、あるいは3段等でもよく、段数を増す程、施錠
操作による操作力、振動、衝撃等が分散、緩和され、操作が円滑になると共に、誤動作を
防げ確実な施錠操作ができる。また解除バネ24、操作バネ36は、ねじりコイルバネを
使用し、作動板25、ラッチ33に直接、作用力をかけるようにしたが、これは板バネ、
圧縮バネ、引張バネ等を使用してもよく、また回転軸18等、軸そのものに直接作用力を
かけるようにする等、他の形態をとってもよい。また、この貯蔵庫3は車載用と限定する
ものではなく、比較的、大形の冷蔵ショーケース等における貯蔵庫に適用するようにして
も勿論よい。
4 開口部
8 扉
14 施錠装置
15 取付板
18 回転軸
19 フック受
20 フック
24 解除バネ
25 作動板
26 段部
32 操作軸
33 ラッチ
36 操作バネ
40 解除釦
Claims (3)
- 貯蔵庫本体と、
この貯蔵庫本体に設けられ、物品を出し入れするための開口部と、
この開口部に設けられ、開口部を閉塞あるいは開放するための扉と、
この扉に設けられ、扉の施錠を行なう施錠装置とを備えてなる貯蔵庫にあって、
前記施錠装置は、前記扉に取り付けられた取付板と、
この取付板に回動自在に取り付けられ、両端部に、前記開口部の近傍に取り付けられ
たフック受と対向位置し、このフック受と互いに係合し合うフックを設けた回転軸と、
この回転軸に、前記フック受と前記フックとの係合を解除するための回転力を、常に
付与するよう設けられた解除バネと、
前記回転軸に取り付けられ、一側に段部を形成すると共に、前記回転軸と同じ向きの
回転力を前記解除バネにより常に付与された作動板と、
前記取付板に、前記回転軸と平行して配置された操作軸と、
この操作軸に、前記作動板と対をなすように対向して回動自在に取り付けられ、操作
軸を境に、一側に前記作動板の段部と係合し合う係止部を設けると共に、他側に当接部を
設けたラッチと、
このラッチに、前記解除バネにより前記作動板に付与された回転方向と逆向きの回転
力を、常に付与するよう設けられた操作バネと、
前記扉に進退自在に設けられ、端部を前記ラッチの当接部に対向するよう臨ませた解
除釦とを備え、
前記扉の施錠は、前記扉を閉塞させることにより、前記フック受に前記フックを係合
させ、この係合時、前記フックが前記フック受と当接され前記回転軸が回動されることに
より、前記作動板が回動され、前記作動板の段部と前記ラッチの係止部とがかみ合い、前
記作動板の回動が抑止されることにより、前記フックと前記フック受との係合が保持され
ると共に、係合を解除しようとする前記回転軸の回転力を抑止し、前記扉の施錠が行なわ
れ、前記扉の解錠は、前記解除釦を操作し、前記ラッチの当接部を押圧し、前記ラッチを
回動させ、前記ラッチの係止部を前記作動板の段部から外すことにより、前記回転軸に付
与した前記フック受と前記フックとの係合を解除する回転力の抑止を解除し、施錠を解錠
するようにしたことを特徴とする貯蔵庫。 - 作動板の段部は、複数の段部で形成するようにしたことを特徴とする請求項1記載の貯蔵庫。
- フックは、一側を開放した係合溝を設け、この係合溝とフック受とを係合するようにしたことを特徴とする請求項1記載の貯蔵庫。
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WO2020026090A2 (en) * | 2018-07-30 | 2020-02-06 | Mac Donald David Johannes | Intermodal container door lock |
Citations (2)
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---|---|---|---|---|
JPH0631079Y2 (ja) * | 1990-08-23 | 1994-08-22 | スガツネ工業株式会社 | ロックハンドル装置 |
JPH11171049A (ja) * | 1997-12-12 | 1999-06-29 | Nippon Fruehauf Co Ltd | 車両荷箱の扉構造 |
-
2005
- 2005-04-15 JP JP2005118070A patent/JP4511985B2/ja active Active
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