JP5495007B2 - ラッゲージリッド開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コンバーチブル車においてルーフパネルを格納する際に用いられる、車両後部のラッゲージスペースを覆うラッゲージリッドの車両前方側をモーターの駆動によって持ち上げるラッゲージリッド開閉装置に関するものである。
可動式のルーフパネルをラッゲージスペースに格納自在とするコンバーチブル車においては、ラッゲージスペースを覆うラッゲージリッドの車両前方側を持ち上げて、ルーフパネルを格納するための作業領域を確保する必要がある。このようなラッゲージリッドの前開きを可能とする開閉装置については、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載のラッゲージリッド(ラッゲージパネル)開閉装置はリンク機構を有している。リンク機構に付設されたモーターが駆動すると、リンク機構が作動し、ラッゲージリッドの前方が持ち上げられ、前開きの状態に至る。この状態でルーフパネルを格納した後、モーターを逆回転するとラッゲージリッドが閉じられる。また、ラッゲージスペースを通常のトランクルームとして使用する際には、ラッゲージリッド後方側を手動で持ち上げて、後開きすることができる構造となっている。
上記の電動型のラッゲージリッド開閉装置においては、ラッゲージリッドの前開きが完了するとモーターへの電力供給が停止される。したがって、ルーフパネルをラッゲージスペースに格納する間、モーターに内在する抵抗トルクでラッゲージリッドの前開き状態を維持することになる。しかし、強風環境下や傾斜路でルーフパネルの格納を行う場合、ラッゲージリッドの前開き状態を維持するには、モーターの抵抗トルクだけでは不十分であった。
特開2001−113953
モーターの抵抗トルクを増大させるために減速比を大きくする対策が考えられるが、そうするとリンク機構の作動速度が低下し、ラッゲージリッドの開閉操作に時間がかかってしまう。また、減速比を大きくするためにギアを大型化すると、ラッゲージスペースの確保、開閉装置の軽量化及びコスト低減といった点から不利なものとなる。さらに、ラッゲージリッドの開閉中にモーターに不具合が生じた場合の緊急時等には、ラッゲージリッドを手動で閉じる必要があるが、モーターの抵抗トルクが大きすぎると手動操作性が確保できないという問題が生じる。
本発明は以上の課題に鑑みてなされたもので、装置内のギアを大型化することなく、ラッゲージリッドを前開きの状態で維持するための保持力を強化し、かつ、緊急時等に備えてラッゲージリッドの閉操作を手動でも可能なラッゲージリッド開閉装置を提供することを目的とする。
本発明に係るラッゲージリッド開閉装置は、車両後部のラッゲージスペースを覆うラッゲージリッドの車両前方側をモーターの駆動によって持ち上げ、前開きを行うリンク機構と、前記リンク機構を構成するリンクのうちの一のリンクの側に設けられた凸部と、当該リンクとは異なるリンクの側に設けられ、前記凸部が係合する穴部とからなる保持機構とを有し、前記ラッゲージリッドが前開きの限界位置近傍で、かつ当該限界位置に達するまでの所定の範囲にあるときに、前記凸部と前記穴部とが係合状態となって前記ラッゲージリッドの閉じ挙動を抑制し、前記モーターを逆駆動したときに前記係合状態が解除され、前記凸部は、前記各リンクの相対移動により形成される仮想平面に対して直角方向に突出し、
前記凸部は断面視で中央部から両端部に向かって傾斜する形状であり、前記凸部あるいは前記穴部のいずれかが一のリンクの固定面に固定された板バネに形成され、前記係合状態とする際に前記穴部を有する穴側部材と当接する側の前記凸部の傾斜面が当該穴側部材の移動面となす角度が、前記係合状態を解除する際に前記穴側部材と当接する側の前記凸部の傾斜面が前記移動面となす角度よりも小さくなるように構成されている点にある。
この構成のごとく、ラッゲージリッドが全開の前開きの状態(以下、前開き状態という)のときに、凸部と穴部からなる保持機構が係合状態となり、ラッゲージリッドの閉じ挙動を抑制することによって、装置内のギアを大型化することなく、前開き状態の保持能力を向上させることができる。また、前開き状態以外のときには保持機構は係合状態にないので、ラッゲージリッドの開閉時に緊急事態が発生した場合等に、ラッゲージリッドを手動で閉操作することが可能である。さらに、モーターの逆駆動によって保持機構の係合状態を解除可能に構成することにより、ルーフパネルの格納工程を全て電動化することができ、ユーザーの利便性が向上する。
この構成のごとく、凸部を断面視で中央部から両端部に向かって傾斜する形状とし、傾斜面の傾きに上述の差異を設けることにより、簡単な構成でありながら、トランクリッドの前開き動作の円滑化及び前開き状態における保持能力の向上が可能となる。また、凸部あるいは穴部のいずれかを板バネに設けることによって、板バネの取り付けの際に調整を図ることができるため、係合状態を実現するための加工時の要求精度が低減される。
本発明の構成は、前記係合状態とする際に前記穴部を有する穴側部材と前記凸部との当接部に作用する抵抗力が、前記係合状態を解除する際に前記穴側部材と前記凸部との当接部に作用する抵抗力よりも小さくなるように構成されている点にある。
この構成によれば、保持機構を係合状態とするのに必要な力が、この係合状態を解除するのに要する力よりも小さくて済む。すなわち、係合状態の達成はより容易に、係合状態の解除はより困難となり、ラッゲージリッドの前開き動作の円滑化及び前開き状態における保持能力の向上が達せられる。なお、穴部が一のリンクに直接形成されている場合は、上記の穴側部材とはそのリンクそのものを指すものとする。
本発明の構成は、車両後部のラッゲージスペースを覆うラッゲージリッドの車両前方側をモーターの駆動によって持ち上げ、前開きを行うリンク機構と、前記リンク機構を構成するリンクのうちの一のリンクの側に設けられた凸部と、当該リンクとは異なるリンクの側に設けられ、前記凸部が係合する穴部とからなる保持機構とを有し、前記ラッゲージリッドが前開きの限界位置近傍で、かつ当該限界位置に達するまでの所定の範囲にあるときに、前記凸部と前記穴部とが係合状態となって前記ラッゲージリッドの閉じ挙動を抑制し、前記モーターを逆駆動したときに前記係合状態が解除され、前記係合状態とする際に前記穴部を有する穴側部材と前記凸部との当接部に作用する抵抗力が、前記係合状態を解除する際に前記穴側部材と前記凸部との当接部に作用する抵抗力よりも小さくなるように構成され、前記凸部は断面視で中央部から両端部に向かって傾斜する形状であり、前記凸部あるいは前記穴部のいずれかが一のリンクの固定面に固定された板バネに形成され、前記係合状態とする際に前記穴側部材と当接する側の前記凸部の傾斜面が当該穴側部材の移動面となす角度が、前記係合状態を解除する際に前記穴側部材と当接する側の前記凸部の傾斜面が前記移動面となす角度よりも小さくなるように構成されている点にある。
この構成によれば、ラッゲージリッドが全開の前開きの状態(以下、前開き状態という)のときに、凸部と穴部からなる保持機構が係合状態となり、ラッゲージリッドの閉じ挙動を抑制することによって、装置内のギアを大型化することなく、前開き状態の保持能力を向上させることができる。また、前開き状態以外のときには保持機構は係合状態にないので、ラッゲージリッドの開閉時に緊急事態が発生した場合等に、ラッゲージリッドを手動で閉操作することが可能である。さらに、モーターの逆駆動によって保持機構の係合状態を解除可能に構成することにより、ルーフパネルの格納工程を全て電動化することができ、ユーザーの利便性が向上する。
また、保持機構を係合状態とするのに必要な力が、この係合状態を解除するのに要する力よりも小さくて済む。すなわち、係合状態の達成はより容易に、係合状態の解除はより困難となり、ラッゲージリッドの前開き動作の円滑化及び前開き状態における保持能力の向上が達せられる。
凸部を断面視で中央部から両端部に向かって傾斜する形状とし、傾斜面の傾きに上述の差異を設けることにより、簡単な構成でありながら、トランクリッドの前開き動作の円滑化及び前開き状態における保持能力の向上が可能となる。また、凸部あるいは穴部のいずれかを板バネに設けることによって、板バネの取り付けの際に調整を図ることができるため、係合状態を実現するための加工時の要求精度が低減される。
本発明の構成は、前記板バネは、前記固定面に固定される固定部と、前記固定面に対向するよう折り返された折り返し部と、当該折り返し部の先端に位置する前記凸部とを備え、他のリンクが前記固定面と前記折り返し部との間の空間に位置して前記係合状態となるよう構成されている点にある。
この構成によれば、板バネが折り返し部を有するため、保持機構の係合時や係合解除時に板バネと他のリンクとが接触する際、板バネが柔軟に動くことができ、保持機構の動作をより円滑なものとする。また、板バネを固定したリンクの固定面と折り返し部との間の空間に他のリンクが位置して係合状態となるため、横風が吹いた場合等にも係合状態が解除されにくい。
本発明の実施形態に係るラッゲージリッド開閉装置を用いたルーフパネル格納時の一連の動作を示す説明図である。 ラッゲージリッドが閉じ状態のときのラッゲージリッド開閉装置の側面図である。 ラッゲージリッドが前開き状態のときのラッゲージリッド開閉装置の側面図である。 ラッゲージリッドが後開き状態のときのラッゲージリッド開閉装置の側面図である。 ラッゲージリッドが閉じ状態のときのラッゲージリッド開閉装置の詳細側面図である。 ラッゲージリッドが後開き状態のときのラッゲージリッド開閉装置の詳細側面図である。 本発明の実施形態に係るラッゲージリッド開閉装置に備わる保持機構の(a)係合前及び(b)係合時の状態を示す断面図である。 本発明の別の実施形態に係るラッゲージリッド開閉装置に備わる保持機構の(a)係合前及び(b)係合時の状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るラッゲージリッド開閉装置について図1〜図7を用いて説明する。
図1は本実施形態に係るラッゲージリッド開閉装置1を装着したコンバーチブル車において、ルーフパネル2及びリアウィンドウ部3を格納するときの一連の動作を示した図である。
ルーフパネル2及びリアウィンドウ部3が閉位置にある状態(a)においてモーター11を駆動すると、ラッゲージリッド開閉装置1が開作動し、ラッゲージリッド4の前方が持ち上げられ、前開き状態に至る(b)。ラッゲージリッド4の前開き状態を維持したまま、ルーフパネル2及びリアウィンドウ部3をラッゲージスペース5に格納する(c)。その後、モーター11を逆駆動すると、ラッゲージリッド開閉装置1が閉作動し、ラッゲージリッド4が閉じられる(d)。
図2はラッゲージリッド4が閉じ状態のときの側面図である。ラッゲージリッド開閉装置1を構成するリンク機構20は、折りたたまれた状態でラッゲージスペース5に格納されている。車両ボディ6に設けられたラッチ15と、リンク機構20に取り付けられたストライカー30との係合によってロックされている。これは、運転中の振動や衝撃によってラッゲージリッド開閉装置1が起立するのを防止するためである。
図2の仮想線はルーフパネル2等を格納するためにラッゲージリッド4を前開き状態としたときの位置(図中右側)と、ラッゲージスペース5に荷物を出し入れするために後開き状態としたときの位置(図中左側)を示している。それぞれの状態におけるラッゲージリッド開閉装置1の状態を示したのが以下に説明する図3及び図4である。
図3はラッゲージリッド4が前開き状態のときの側面図である。ラッゲージリッド4はラッゲージリッド開閉装置1を構成するリンク機構20と、前開きの際に回転の軸となるロック機構7とで支持されている。このとき、凸部42を有する板バネ41と従属リンク24に形成された穴部51とからなる保持機構が係合状態にあり、ラッゲージリッド4を前開き状態で維持するためのラッゲージリッド開閉装置1の保持力を強化している。ラッゲージリッド4が前開き状態に至る際のラッゲージリッド開閉装置1の動作については、後で説明する。
図4はラッゲージリッド4が後開き状態のときの側面図である。この状態を得るには、ラッゲージリッド4の後部にあるロック機構7を解除して、ラッゲージリッド4の後部を手動で持ち上げればよい。そうすると、リンク機構20の一部である平行リンク26,27及びダンパー29が起立し、支持リンク28に固着されているラッゲージリッド4が後開き状態で支持される。
図5はラッゲージリッド4が閉じ状態にあるときのラッゲージリッド開閉装置1の詳細を、図6はラッゲージリッド4が前開き状態にあるときのラッゲージリッド開閉装置1の詳細を示したものである。これらの図を用いて、ラッゲージリッド開閉装置1の構成や前開きの際の動作について説明する。
ラッゲージリッド開閉装置1は、ラッゲージリッド4と車両ボディ6との間、かつ車両幅方向の両側に一対配置される。ラッゲージリッド開閉装置1は、駆動リンク21、従属リンク22〜24、ブラケット25、平行リンク26,27、支持リンク28及びダンパー29が回動可能に連結して構成されるリンク機構20を有する。
モーター11からの出力はドライブギア12、ドライブギア12と噛合するドリブンギア13を経て駆動リンク21の一端に伝達される。駆動リンク21の他端は従属リンク22の一端に、従属リンク22の他端はブラケット25に連結されている。従属リンク23,24は、駆動リンク21と従属リンク22とは別の経路をなすように、車両ボディ6とブラケット25との間に配設される。従属リンク24はその中間部において、駆動リンク21と交差するように連結されている。
ブラケット25とラッゲージリッド4との間には、平行リンク26,27、支持リンク28及びダンパー29が配設される。支持リンク28はラッゲージリッド4に固着されている。リンク機構20のこの部分は前開き状態においてラッゲージリッド4を支持するのみでなく、後開きの際にも起立してラッゲージリッド4を支持する役割を果たす(図4参照)。
次に閉じ状態(図5)から前開き状態(図6)に至るときのラッゲージリッド開閉装置1の動作について説明する。まず、前開きの動作に移る前に、ラッチ15とストライカー30との係合状態が解除される。その後、モーター11からの出力がドライブギア12とドリブンギア13を介して、駆動リンク21へと伝達される。駆動リンク21が時計回りに回動すると、従属リンク等が連動して立ち上がり、ラッゲージリッド開閉装置1が全体として起立した状態となる。
ラッゲージリッド4が前開き状態に達したとき、駆動リンク21がストッパー14に当接する。この当接を感知するとともに、図示しないリミットスイッチが作動することによって、モーター11への電力供給が停止される。このとき、ラッゲージリッド4はモーター11の抵抗トルクによって前開き状態で保持されることになる。同時に、ラッゲージリッド4が前開き状態のときに、後に説明する保持機構が係合状態となり、前開き状態の保持力が向上する。なお、前開き状態からラッゲージリッド4を閉じるには、モーター11を逆駆動させればよい。
図7は保持機構の(a)係合前及び(b)係合時の断面図を示したものである。保持機構は、駆動リンク21にネジ止めされた板バネ41に形成されている凸部42と、従属リンク24に設けられた穴部51とから構成される。板バネ41はU字状に折り返されており、その先端部にV字状の凸部42を有する。
ラッゲージリッド4が前開き状態となる直前、凸部42の傾斜面43は従属リンク24の端部52と当接する。傾斜面43の傾きを、反対側の傾斜面44と比べて緩やかな傾きとしているため、凸部42は従属リンク24に容易に乗り上がる。その後、従属リンク24が図中右側に移動し続けることによって、凸部42が穴部51に係合する。このタイミングで、ラッゲージリッド4が前開き状態に達するとともに、モーター11が停止する。
モーター11が停止しても、慣性により従属リンク24が図中右側に移動し、傾斜面43が穴部51を形成する開口壁54を乗り越えることがある。この場合にも、傾斜面43を緩やかな傾きとしているため、凸部42が開口壁54を円滑に乗り越えることができる。慣性による従属リンク24の移動が終わり、従属リンク24が所定の位置に戻されると、凸部42と穴部51とが係合する。
一方、凸部42の他方の傾斜面44の勾配をより大きくすることによって、穴部51と係合状態にある凸部42が開口壁53を乗り越えて、保持機構の係合状態が解除されるのを抑制する。この構成によってラッゲージリッド開閉装置1がラッゲージリッド4を前開き状態で保持する能力を強化し、風圧等が後方から作用し、閉じ方向に負荷がかかる場合にも前開き状態を維持し得る構造としている。なお、モーター11の逆駆動時には保持機構の係合状態が解除され、ラッゲージリッド4を閉じられるように、傾斜面44や開口壁53の形状は設計されている。
また、板バネ41が折り返されているので、保持機構の係合時や係合解除時に凸部42と従属リンク24とが接触する際、板バネ41が柔軟に動くことができ、保持機構の動作をより円滑なものとする。また、従属リンク24が駆動リンク21と板バネ41の折り返し部との間の空間に位置して係合状態となるため、横風が吹いた場合等にも係合状態が解除されにくい。
以上説明した保持機構の採用により、ラッゲージリッド開閉装置1内のギアを大型化することなく、ラッゲージリッド4を前開き状態で維持するラッゲージリッド開閉装置1の保持力を強化することができる。また、保持機構が非係合状態のときには、従来どおりモーター11の抵抗トルクしか作用しないので、ラッゲージリッド4の開閉中に不具合が生じたとき場合等にも手動で閉操作をすることが可能である。
本実施形態では駆動リンク21に凸部42を有する板バネ41を固定し、従属リンク24に穴部51を設ける構成とした。しかしこれ以外にも、例えば板バネ41を従属リンク24に固定して、駆動リンク21に穴部を設ける構成としてもよいし、板バネに穴部を設け、リンクに直接凸部を形成する構成としてもよい。また、保持機構を構成するリンクとして、他のリンクを選択してよい。さらに、凸部42はV字状でなくても、傾斜面があれば凸部42の中央部は例えば平坦な形状等であってもよい。
[別の実施形態]
図8は別の実施形態に係る保持機構の(a)係合前及び(b)係合時の断面図を示したものである。前述の実施形態においては、保持機構の凸部42は傾斜面を有するV字状のものとしたが、凸部の形状はこれに限られるものではなく、例えば図8に示すようにコの字状としてもよい。ただし、このとき凸部45が従属リンク24の端部55や開口壁57を乗り越えやすくするため、端部55や開口壁57を緩やかな傾斜面とすることが望ましい。また、開口壁56には係合状態が解除されにくく、かつモーター11の逆駆動時には係合状態が解除されるように、適当な斜度を設けることが望ましい。
前述の実施形態と同様に本実施形態においても、板バネ41を従属リンク24に固定して、駆動リンク21に穴部を設ける構成としてもよいし、板バネ41に穴部を設け、リンクに直接凸部を形成する構成としてもよい。また、保持機構を構成するリンクとして、他のリンクを選択してよい。
コンバーチブル車のルーフパネルを格納中に、ラッゲージリッドを前開きの状態で維持するための十分な保持力を発揮し、かつ、緊急時等に備えてラッゲージリッドの閉操作を手動でも可能なラッゲージリッド開閉装置を提供する。
1 ラッゲージリッド開閉装置
4 ラッゲージリッド
5 ラッゲージスペース
11 モーター
20 リンク機構
41 板バネ
42,45 凸部
51 穴部

Claims (4)

  1. 車両後部のラッゲージスペースを覆うラッゲージリッドの車両前方側をモーターの駆動によって持ち上げ、前開きを行うリンク機構と、
    前記リンク機構を構成するリンクのうちの一のリンクの側に設けられた凸部と、当該リンクとは異なるリンクの側に設けられ、前記凸部が係合する穴部とからなる保持機構とを有し、
    前記ラッゲージリッドが前開きの限界位置近傍で、かつ当該限界位置に達するまでの所定の範囲にあるときに、前記凸部と前記穴部とが係合状態となって前記ラッゲージリッドの閉じ挙動を抑制し、前記モーターを逆駆動したときに前記係合状態が解除され、
    前記凸部は、前記各リンクの相対移動により形成される仮想平面に対して直角方向に突出し、
    前記凸部は断面視で中央部から両端部に向かって傾斜する形状であり、
    前記凸部あるいは前記穴部のいずれかが一のリンクの固定面に固定された板バネに形成され、
    前記係合状態とする際に前記穴部を有する穴側部材と当接する側の前記凸部の傾斜面が当該穴側部材の移動面となす角度が、前記係合状態を解除する際に前記穴側部材と当接する側の前記凸部の傾斜面が前記移動面となす角度よりも小さくなるように構成されているラッゲージリッド開閉装置。
  2. 前記係合状態とする際に前記穴部を有する穴側部材と前記凸部との当接部に作用する抵抗力が、前記係合状態を解除する際に前記穴側部材と前記凸部との当接部に作用する抵抗力よりも小さくなるように構成されている請求項1に記載のラッゲージリッド開閉装置。
  3. 車両後部のラッゲージスペースを覆うラッゲージリッドの車両前方側をモーターの駆動によって持ち上げ、前開きを行うリンク機構と、
    前記リンク機構を構成するリンクのうちの一のリンクの側に設けられた凸部と、当該リンクとは異なるリンクの側に設けられ、前記凸部が係合する穴部とからなる保持機構とを有し、
    前記ラッゲージリッドが前開きの限界位置近傍で、かつ当該限界位置に達するまでの所定の範囲にあるときに、前記凸部と前記穴部とが係合状態となって前記ラッゲージリッドの閉じ挙動を抑制し、前記モーターを逆駆動したときに前記係合状態が解除され、
    前記係合状態とする際に前記穴部を有する穴側部材と前記凸部との当接部に作用する抵抗力が、前記係合状態を解除する際に前記穴側部材と前記凸部との当接部に作用する抵抗力よりも小さくなるように構成され、
    前記凸部は断面視で中央部から両端部に向かって傾斜する形状であり、
    前記凸部あるいは前記穴部のいずれかが一のリンクの固定面に固定された板バネに形成され、
    前記係合状態とする際に前記穴側部材と当接する側の前記凸部の傾斜面が当該穴側部材の移動面となす角度が、前記係合状態を解除する際に前記穴側部材と当接する側の前記凸部の傾斜面が前記移動面となす角度よりも小さくなるように構成されているラッゲージリッド開閉装置。
  4. 前記板バネは、前記固定面に固定される固定部と、前記固定面に対向するよう折り返された折り返し部と、当該折り返し部の先端に位置する前記凸部とを備え、
    他のリンクが前記固定面と前記折り返し部との間の空間に位置して前記係合状態となるよう構成されている請求項1〜3の何れか一項に記載のラッゲージリッド開閉装置。
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