JP4511544B2 - 走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

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Description

本発明は走査型プローブ顕微鏡に関する。特に本発明は、静電面アクチュエータを使用して走査プローブチップの位置を決める走査型プローブ顕微鏡に関する。
走査型プローブ顕微鏡が知られている。たとえば特許文献1は、原子レベルの解像度で物体面を撮像する方法を記述している。特許文献2は、走査型プローブ顕微鏡用のボイスコイルスキャナ、特許文献3は、走査型プローブ顕微鏡用の圧電スキャナを記述している。知られた走査型プローブ顕微鏡は圧電アクチュエータを使用して試料面上のプローブの位置を定め、このアクチュエータが印加された電圧を移動に変換し、100μmから0.1nmまでの移動範囲で有用である。残念ながら、これらの圧電アクチュエータはクリープと機械的共振による限界を有する。電圧を印加すると、圧電アクチュエータは対応する位置に移動する。圧電材はその位置で「弛緩する」。第2の電圧を印加すると、第2の電圧に対応する位置は、最初の電圧が印加された時の位置に対応する「記憶」を示す。これはヒステリシスと呼ばれる。圧電アクチュエータの位置は印加された電圧の履歴に依存する。
表面上でプローブを走査するとき、走査速度は特に、チップの磨耗、試料の磨耗、カンチレバー応答時間、検出器の感度、ソフトウェア取得回数、外部振動、使用可能な走査速度、チップを表面に対して垂直に加速するために使用可能な加速度など、いくつかの因子によって限定される。これらの領域のうち多くで大幅な進展が見られた。たとえば、ある研究グループは、データ記憶用途のための高周波チップを示した。非特許文献1を参照されたい。しかし、チップの最大加速度は依然として非常に限定されており、従来の走査プローブについては重力加速度(g)の数倍程度に過ぎない。
圧電アクチュエータを使用して走査顕微鏡プローブチップを移動すると、走査速度は限定される。走査速度を上げて作動すると、プローブチップは印加電圧よりも圧電アクチュエータの機械的共振によって駆動されるようになる。これにより圧電アクチュエータで達成可能な走査速度が限定される。
いくつかの作動段を互いに積み重ねると、圧電アクチュエータの大きな質量は複合作用を有する。一部の走査型プローブ顕微鏡では、z−アクチュエータをx−y段に装着することが望ましい。zアクチュエータの大きな質量により、x−y段が生成できる走査速度が低減される。またプローブが加速されると、z−アクチュエータの大きな質量はx−y段に大きな反作用の力を与える。特許文献3と4は、アクチュエータの2つの部分を相対する方向で動かすことによって反作用の力を低減する、バランス型圧電アクチュエータを開示している。走査型プローブ顕微鏡のzアクチュエータにバランス型圧電アクチュエータを適用すると、zアクチュエータの大きさと質量が2倍になり、x−y段が提供できる走査速度がさらに低減される。このようなバランス型アクチュエータの制御は困難であり、走査型プローブ顕微鏡全体をさらに複雑にする。さらに、圧電アクチュエータは記憶またはクリープ問題を有し、これによって圧電アクチュエータの位置が印加された電圧の履歴に依存することが知られている。
米国特許第4,724,318号 米国特許第6,005,251号 米国特許第6,323,483号 米国特許第5,524,354号 Reid et al.,5MHz、2N/m Piezoresistive Cantilevers with INCISIVE tips、1997 International Conference on Solid State Sensors and Actuators、Chicago June 1997,pp.447−450
本発明の第1の態様では、静電面アクチュエータを使用してプローブチップを走査する走査型プローブ顕微鏡を提供する。静電面アクチュエータは並進装置とステータを含む。並進装置は試料面に垂直な第1の面に配置された第1の複数の電極を有する。ステータは試料面に垂直な第2の面に配置された第2の複数の電極を有する。並進装置は、第1の面と第2の面が互いに相対し、並進装置が第1の面と第2の面に対して平行な第1の方向でステータに対して移動するように、ステータと弾性結合される。走査プローブチップはカンチレバーを介して並進装置に結合され、試料面と向き合って配置される。第1の複数の電極と第2の複数の電極は、第1の方向に直交する第2の方向に長く、かつ、第1の方向に並べられ、印加される電圧に応答して、並進装置をステータに対して第1の方向で移動させることのできる静電気力を生成するようにアライメントされる。第1の複数の電極のうちの一つには、少なくとも第1の複数の電極の他の一つに印加される電圧と、所定量異なる電圧が印加される。このような並進装置の動きにより、走査プローブチップを位置を制御可能に決定することができる。
従来の走査型プローブ顕微鏡の性能を限定する主な因子は、試料面に対して垂直方向でプローブチップを位置づけるために使用される圧電アクチュエータまたは磁気アクチュエータの質量である。カンチレバーとプローブチップの質量をあわせても数ナノグラムに過ぎないが、プローブチップを位置づけるために使用される従来のアクチュエータは数十グラムから数百グラムもの質量を有する。プローブチップを位置づけ加速する際に、生成された力のほとんどはアクチュエータ自体を加速するために使用される。プローブチップの質量とより密接に一致するアクチュエータを有することが望ましい。
本発明を、次の図を参照しながら例としての実施形態に関する次の説明の中で詳細に記述する。
本発明の実施形態では、走査型プローブ顕微鏡は、走査プローブチップに動作して結合する静電面駆動アクチュエータを使用する。走査プローブチップは、原子間力顕微鏡チップ(AFMチップ)、磁力顕微鏡チップ(MFMチップ)、走査型トンネル顕微鏡チップ(STMチップ)、電界放出形走査電子顕微鏡チップ(SFMチップ)、電気力顕微鏡チップ(EFM)、走査型熱顕微鏡チップ、近接場光学顕微鏡チップ(SNOMチップ)、または、任意の他の走査プローブチップであってよい。静電面アクチュエータは、プローブチップを接着できる大きな面積を提供する。静電面アクチュエータは、試料面にわたる大きな移動範囲(100μm)で走査プローブチップの位置を決め駆動することができる。さらに、静電面アクチュエータは高い共振周波数を有するので、プローブチップは高速な走査速度で非常に正確かつ精密に動くことができる。
図1は、例としての走査型プローブ顕微鏡1とその基準軸の側面図である。方向X、Y、Zは3つの相互に直交する方向に伸びる。XY面は試料台に対して平行である。図1では、顕微鏡1は、基部2、2つの極3、測定する試料を乗せるチャックアセンブリ4、走査プローブ6を装着するスキャナ5を含む。
図2は本発明の一例による走査型プローブ顕微鏡1(図1)のスキャナ5の断面図、図3はその平面図である。図2では、スキャナ5は、微小スケールZアクチュエータ10に接着された走査プローブ6を含む。Zアクチュエータ10は、Zステータアセンブリ37とZ並進装置アセンブリ39を備える。Zアクチュエータ10は保持構造17に装着され、Zステータアセンブリ37も保持構造17に接着され、並進装置アセンブリ39はZ方向に自由に動く。Zアクチュエータ10は付加的に保持構造17に装着され、電気プローブチップまたはこれと等価なもの(図示せず)は電気パッドに電気接触し、電気信号が保持構造17とアクチュエータの間を通過できる。
図3は、保持構造17が顕微鏡1(図1)に装着されたX−Y微調整段121の1実施形態を平面図で示す。X−Y微調整段121は、X−Yステータ120、Y並進装置19、X並進装置18を含む。保持構造17はX並進装置18に接着される。X並進装置18はY並進装置19に柔軟に接着され、Y並進装置19はX−Yステータ120に柔軟に接着される。図2または図3には図示しないが、電気信号をX−Yステータ120から保持構造17に結合する電気経路が備えられる。
本発明の1実施形態では、プローブ6はZアクチュエータ10に接着され、プローブ6のカンチレバー8(図5を参照)は試料28の面27に対して平行ではない位置に配置される。図5は、プローブ6とZアクチュエータ10の相対的な方向をより詳細に示し、さらにプローブ6の構成要素を示す。走査型プローブ顕微鏡の動作中は、アクチュエータ10の部分とプローブ6の部分(プローブチップ7以外)が試料面27に接触しないように、カンチレバー8と試料面27の間の角度Aはたとえば約10度で間隔を提供する。
再び図2と図3を参照すると、走査型プローブ顕微鏡の1実施形態では、スキャナ5はカンチレバー8の偏向を測定する測定システムを含む。測定システムは、Y並進装置19に接着された第1の折りたたみミラー21、X並進装置18に接着された第2の折りたたみミラー22を含む。また測定システムは、レーザダイオードとコリメータ23、四象限光検出器26を含む(図3を参照)。
レーザダイオードとコリメータ23は光ビームを形成し、このビームは第1の折りたたみミラー21から入射光ビーム24として反射する。光路は以下のとおりである。入射光ビーム24は第2の折りたたみミラー22から反射し、走査プローブ6のカンチレバー8(図5を参照)の反射面から反射する。カンチレバー8によって反射された光は、反射光ビーム25として第2の折りたたみミラー22から反射する。反射光ビーム25は第1の折りたたみミラー21から反射し、四象限光検出器26に入射する。四象限光検出器26は、4つの個別の検出器に入射する光に比例した出力を生成する。検出器出力を比較することによって、カンチレバー8の偏向を定量することができる。
プローブ偏向に関する他の測定システムも知られており、上述の測定システムの代わりに用いることができる。特にカンチレバー8の基部にピエゾ抵抗を組み込むことができる。
ついでカンチレバーの偏向によりピエゾ抵抗のレジスタンスが変わる。別法としては、光干渉計を使用して基準面に対するカンチレバー8の位置を検出することができる。カンチレバー8の偏向は、カンチレバー8と固定面の間のキャパシタンスを測定することによってもモニタリングできる。
上述のように、図2のスキャナ5はX−Y微調整段121を含む。図3では、X−Y微調整段121は、X方向とY方向の両方に沿って平行移動できる圧電駆動式2次元段として平面図に描かれている。さらに折りたたみミラー21、22、レーザダイオードとコリメータ23、四象限光検出器26が描かれている。
図1の走査型プローブ顕微鏡1の例では、X−Y微調整段121(図3)のX−Yステータ120は走査型プローブ顕微鏡の1つの極3に接着され、試料28は、面28が走査プローブ6に向き合うように、走査型プローブ顕微鏡の他の極3に接着される。次に図3を参照すると、Y並進装置19はY並進装置19の4つの角のうち3つにそれぞれ位置する3つの可動サスペンション40でX−Yステータ120に柔軟に結合されている。可動サスペンションは「静電面アクチュエータを使用した光学クロス接続スイッチ」というタイトルの、Hoenに許可された米国特許第6,215,222号に記述されている可動サスペンションと同様である。
可動ピボット306は、Y並進装置19をYピボットアーム124の第1の端に結合する。別の可動ピボット304はYピボットアーム124の長さに沿った途中に位置し、YピボットアームをX−Yステータ120に結合する。Y圧電アクチュエータ122の1端はX−Yステータ120に固定して接着される。可動ピボット302は、Yピボットアーム124の第2の端をY圧電アクチュエータ122の別の端に結合する。可動ピボット302、304、306は、XY面に対して垂直な軸を中心とした適度な回転の動きに対応するが、Y方向に対しては剛性なので、圧電アクチュエータ122がYピボットアーム124の第2の端にくわえる力により、Yピボットアーム124の第1の端はY方向でY並進装置19を動かす。
Y並進装置19はX並進装置18のステータとしても機能する。X並進装置18は、X並進装置18の4つの角のうち3つにそれぞれ位置する3つの可動サスペンション41によってY並進装置19に柔軟に結合する。X並進装置18をY並進装置19へ結合する可動サスペンション41の構造は、Y並進装置19をX−Yステータ120に結合する可動サスペンション40の構造と同様である。
X並進装置18は、Y並進装置19を圧電アクチュエータ122に結合するために使用するピボットアームと可動ピボットと同様なピボットアームと可動ピボットによってX圧電アクチュエータ132に結合される。具体的には、可動ピボット307はXピボットアーム134の第1の端をX並進装置18に結合し、別の可動ピボット308はXピボットアーム134の長さに沿った途中の位置にあり、Xピボットアーム134をY並進装置19に結合する。X圧電アクチュエータ132の1端は、Y並進装置19に固定して接着される。可動ピボット308は、Xピボットアーム134の第2の端をX圧電アクチュエータ132の別の端へ結合する。可動ピボット307、308、309は、XY面に対して垂直な軸を中心とした適度な回転の動きに対応するが、X方向では剛性なので、圧電アクチュエータ132がXピボットアーム134の第2の端に加える力によりXピボットアーム134の第1の端がX方向でX並進装置18を動かす。
図3からわかるように、Y並進装置19はX−Yステータ120上に装着され、2つの可動サスペンション40は可動ピボット306の左にあり、1つの可動サスペンション40だけが可動ピボット306の右にある。Y並進装置19に沿ったX方向での可動ピボット306の位置は、すべての可動サスペンション40が加えるばね力の間でバランスがとれるように設定される。これについては次に記述する。
可動ピボット306は、X方向でY並進装置の長さに沿った途中の位置にあるポイントで、Y並進装置19にY方向の推進力を加える。可動ピボット306がY並進装置19に接続するポイントは、可動ピボット306が加える推進力と可動サスペンション40が生成するばね力が集合的に、Y並進装置19に純回転モーメントを加えないような位置である。
印加された電圧に応答してYアクチュエータ122が長くなるかまたは収縮すると、可動ピボット306はY並進装置19を回転することなく線形に移動する。すべての可動サスペンション40が等しいばね力を提供する典型的な場合、Y並進装置19に沿った可動ピボット306の位置は、Yアクチュエータ19の端から可動ピボット306の右より、Yアクチュエータ19の端から可動ピボット306の左に近くなる。Yアクチュエータ19に沿った可動ピボット306の位置は、推進力とすべての可動サスペンション40が生成するばね力の間でバランスをとるように設定される。これは上述の通りである。
X並進装置18の長さに沿った可動ピボット307の位置は、Y並進装置19の長さに沿った可動ピボット306の位置を決定する、上述の方法と同様の方法で決定される。さらにXピボットアームとYピボットアームの各々について、それぞれのピボットアーム134と124の長さに沿ったそれぞれの可動ピボット304と308の位置は、必要に応じて動きの振幅の増大または機械的利点を提供するように設定する。振幅の増加を提供する構成を図示する。
図2と図3に示すスキャナ5のX−Y微調整段121の多くの構成要素はZ方向に同じ厚さ、すなわち、同じ大きさを有する。このため、ほとんどのX−Y微調整段が単一の材料シートから製造できる。ワイヤ放電加工(EDM)またはレーザ加工などの一般的な加工技術を使用して、X−Yステータ120、X並進装置18、Y並進装置19、これらに関連する可動部40、41、ピボットアーム、可動ピボットを一体のユニットとして形成することができる。スキャナ5の段121の適切な材料は、アルミニウム、高張力鋼、単結晶シリコン、その他のヤング計数と密度の間に大きな比を有する材料を含む。
動作においては、図2と図3に示すスキャナ5のX−Y微調整段121は、試料面27上で保持構造17とアクチュエータ10を走査する。Z方向アクチュエータ10は、試料面27とプローブチップ7を接触させる、試料面27の上に配置する、試料面27の上でZ方向で震動させる、試料面27を振動および接触させるなど、ユーザが必要とする任意の走査モダリティを何でも行うように動作する。
プローブチップ7が試料面27に接触するとカンチレバー8は曲がり、プローブチップ7の反対側にあるカンチレバー8の反射面は、反射された光ビーム25を新しい方向に反射する。同様に、試料面27が不規則な場合、プローブチップが不規則な面を走査し光ビームが曲がりとねじれの量にしたがって他の方向に反射すると、カンチレバーは縦軸を中心としてねじれる場合がある。カンチレバー8のまがりとねじれなどカンチレバーの柔軟性により、四象限光検出装置26上の反射された光ビーム25の位置が変わる。2方向における反射された光ビームの位置オフセットは、まがりとねじれの量に比例する。
上述のようにプローブチップ7は試料面27に関して走査される。しかし、プローブチップ7と試料面27の間の相対的な動きは他の方法によっても可能であり、走査プローブ6を固定して装着し試料28をアクチュエータ10の上に載せて、試料面27をプローブチップ7に対して走査することによっても可能である。このような走査試料顕微鏡では、カンチレバー8の偏向を測定するために測定システムの位置の対応する変化が必要となる。
他の顕微鏡構成の説明も参照により本明細書に組み込まれている(たとえばBinningに許可された米国特許第4,724,318号、Alexanderらに許可された米国特許第6,005,251号、Cleavelandらに許可された米国特許第6,323,483号に記載)。さらに、チャックアセンブリ4は、試料28を粗く位置づけるためのX−Y−Z粗調整可能段を含み、スキャナ5は走査プローブをX方向、Y方向、Z方向に細かく位置づけてもよい。別法としては、スキャナ5はさらに、微調整可能スキャナを粗く位置づけるためのX−Y−Z粗調整可能段を含み、チャックアセンブリ4は試料28を固定して保持してもよい。別法としては、スキャナ5はさらに微調整可能段を粗く位置づけるためのX−Y粗調整可能段を含み、チャックアセンブリ4は試料を固定して保持して、試料28をZ方向で粗く位置づけるZ粗調整可能段を含んでいてもよい。粗調整可能な段と微調整可能な段の多くの異なる組み合わせを顕微鏡1で使用することができ、これらもすべて本発明の範囲内である。
1実施形態では、試料28はX方向、Y方向、Z方向に移動可能で大きな動きを提供するステージ29上のチャック内に乗せられ、X−Y−Z微調整段が微小な走査の動きを提供できるようにする。ここでまた、プローブチップ7と試料28の間の相対的な動きが必要である。
本発明によれば、静電面アクチュエータは上記のZアクチュエータ10として使用される。静電面アクチュエータ自体は多くの特許に記述されている。特に、Higuchiらによる米国特許第5,378,954号「静電アクチュエータ」、Hoenらによる米国特許第5,986,381号「交互の電圧パターンを伴う静電アクチュエータ」、Hoenによる米国特許第6,215,222号「静電面アクチュエータを使用する光クロス接続スイッチ」などがあり、これらはすべて参照により本明細書に組み込まれている。
図4から図8は、図2と図3のZアクチュエータ10として使用可能な静電面アクチュエータの詳細を示す。図4は、X方向に沿って見たZアクチュエータ10の側面図と、切断線5−5と6−6の位置を示す。図5は、切断線5−5を介した断面図を描き、図6は切断線6−6を介した断面図を描く。図7と図8はそれぞれ、静電面アクチュエータのステータと並進装置の対面する図を描く。
図4は、ステータ36の上にある並進装置34を示す。並進装置34は、4つの可動構造42によってステータ36に柔軟に結合される。2つの可動構造42は並進装置34の両側に配置される。図示された例としての実施形態では、各可動構造42は4つの個別の可動部15を含む。8つの並進装置支持部38が周辺枠13から伸びる。各可動構造42の4つの個別の可動部15は、並進装置34と一体として形成される。各可動構造42の2つの中央の可動部15は、並進装置34からフローティングビーム16に伸びる。各可動構造42の2つの外側の可動部15は各々、フローティングビーム16から、8つの並進装置支持部38のうち接着されている支持部38へ伸びる。図6は、図4の切断線6−6に沿った断面図を示す。図6は、ステータ36、並進装置支持部12、周辺枠13、可動部15、並進装置34の部分を示す。可動構造42の可動部は、Z方向でX方向の大きさよりも実質的に小さな大きさを有するので、並進装置はステータに対しZ方向で自由に動くことができるが、X方向では並進装置の動きに抵抗する。可動部があるためZ方向に対して直交するX方向とY方向にいくぶん動くことができるが、このような直交の動きは最小である。特定の例では、可動部15はZ方向とX方向にそれぞれ2μmと100μmの大きさを有する。
図5は、走査プローブ6がアクチュエータに装着された静電面アクチュエータ10の切断線5−5に沿った断面図を示す。走査プローブ6はプローブチップ7、カンチレバー8、ハンドル9を含む。ハンドル9は扱うことができるほど大きいので「ハンドル」と呼ばれるが、カンチレバー8とプローブチップ7は容易に扱えない大きさである。カンチレバー8は、プローブチップ7の反対側に反射面403を含む。図2と図3に関して上述したように、反射面403は測定システムの一部を形成する。走査プローブ6を装着する代替の位置は、ステータ36から離れた並進装置34の面上の装着領域30である。代替の実施形態では、カンチレバーとプローブはハンドルなしで面駆動アクチュエータに接着される。別法では、プローブチップ7は並進装置と一体化してプローブチップを形成することにより並進装置34に結合される。
静電面アクチュエータ10は、ステータアセンブリ37と並進装置アセンブリ39を含む。さらに図7を参照すると、ステータアセンブリ37はステータ36、ステータ36の外周に位置する並進装置支持部12、ステータ36の面404の中心に近い部分に位置するステータ電極56を含む。ステータ電極は絶縁性のステータの上に配置されるか、または、導電性であってもよいステータ36の上に配置された絶縁層408の上に順に配置される。さらに図8を参照すると、図8はステータ36に面する並進装置アセンブリ39の面を示す。並進装置アセンブリ39は並進装置支持部12に固定して接着された周辺枠13、並進装置34、周辺枠13と並進装置34の間に伸びる可動サスペンション構造42、並進装置電極58を含む。可動サスペンション構造42は各々、可動部15とフローティングビーム16を備える。並進装置電極58は、並進装置34のステータ電極56の反対側の表面402に配置される。並進装置電極は、絶縁性の並進装置の上に配置されるか、導電性であってもよい並進装置の上に配置された絶縁層406の上に順に配置される。並進装置とステータの電極は集合的に駆動電極を構成する。
別の実施形態では、ハンドル構造(図示せず)は周辺枠13に接着され、並進装置アセンブリ39をステータアセンブリ37に接着しやすくなっている。ハンドル構造は、並進装置アセンブリ39のX方向での剛性を強化し、アセンブリ中に容易に保持できる構造を提供する。追加または別法としては、ハンドル構造(図示せず)は並進装置34に接着してもよい。または図のようにハンドル構造を省略してもよい。
典型的には、周辺枠13、並進装置34、可動部15、フローティングビーム16は従来のマイクロマシン技術を使用してシリコンウェハ内に一体ユニットとして形成される。同様に、ステータアセンブリ37は従来のマイクロマシン技術およびウェハ接着技術を使用して製造できる。シリコンウェハに従来のマイクロマシン技術を適用することにより、Zアクチュエータ10はさらに、従来の集積回路製造技術を使用して1つまたは複数のシリコンウェハに適用される一体型電子構成要素と共に形成することができる。
図8を参照すると、並進装置34は面402を有する。面402は第1の面と呼ばれ、この上に第1の電極58が配置される。電極はX方向に長く、Z方向に並べられる。図7を参照すると、ステータ36は面404を有する。面404は第2の面と呼ばれ、この上に第2の電極56が配置される。第2の電極はX方向に長く、Z方向に並べられる。並進装置34は、第1の面402と第2の面404が互いに向き合い、並進装置34がステータ36に対してZ方向に移動できるようにステータ36に弾性結合される。これにより第1の電極58と第2の電極56は互いに向き合う。
静電面アクチュエータ10を操作すると、並進装置とステータの電極に電圧が印加され、並進装置とステータの間に静電気力が生成される。並進装置をステータに対してZ方向に動かすために、電圧を操作して、静電気力のZ方向成分を生成する。並進装置とステータの移動動作については後述する。並進装置がZ方向に動くことにより、並進装置34に接着された走査プローブチップは試料面27に対してZ方向に動く。
Hoenらに許可された米国特許第5,986,381号、またはHoenに許可された米国特許第6,215,222号に記述されるように、ステータ電極のうち1つか複数の電圧が変わることにより、並進装置の位置はZ方向にステップする。並進装置はサブナノメートルの大きさのステップで移動でき、実際に100ピコメートル未満のステップで移動した。並進装置は静電場が確立する険しいポテンシャル井戸の中にあるので、並進装置の位置は正確で再現可能である。
図7と図8では、2組の駆動電極、すなわち並進装置の電極58とステータ電極56を示す。駆動電極58は並進装置34の面402に配置され、駆動電極56はステータ36の面404に配置される。これらの駆動電極に印加された電圧は、並進装置34をZ方向に移動する成分を有する静電気力を生成する。駆動電極に印加する電圧については後述する。各駆動電極は、組の中の他の駆動電極に対して平行である導電材の薄片である。各駆動電極の組はZ方向に繰り返されるアレイに構成される。
次に図5を参照すると、絶縁材の薄層406は、並進装置電極58と並進装置34の間に配置される。同様に、別の絶縁材の層408もステータ電極56とステータ36の間に配置される。これらの絶縁層は電極を互いから絶縁するので、電極に印加される電圧は異なる。たとえば、駆動電極を形成する前に、二酸化ケイ素、または、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなどの絶縁材を、プラズマ強化化学蒸着、スパッタ付着、低圧化学蒸着によって、並進装置とステータ上にそれぞれ絶縁層406と408として付着することができる。ステータと並進装置は典型的には、軽くドープされたシリコンウェハから形成される。ウェハはp型ドープしてもよいしn型ドープしてもよい。
並進装置34をZ方向に移動させる静電気力は、並進装置電極58に印加される電圧とステータ電極56に印加される電圧によって生成される。電圧は既定の電圧パターンで印加される。たとえば、空間的に交互な電圧パターンを並進装置電極58に印加する。より具体的な例では、同じ非ゼロ電圧を偶数の並進装置電極に印加し、ゼロボルト電圧を奇数の並進装置電極に印加する。典型的には、さらに既定の電圧パターンをステータ電極56に印加する。たとえば、空間的に実質的に交互の電圧パターンをステータ電極56に印加する。より具体的な例では、ステータ電極56のアレイには非ゼロ電圧とゼロボルトの間で交互になっている電圧を印加する。ただし、選択された隣接する電極対には同じ電圧(非ゼロ電圧またはゼロボルトのいずれか)を印加する。同じ電圧が印加された隣接した電極対は、Z方向で周期的なパターンで空間的に繰り返す。並進装置は、同じ電圧が印加された隣接する電極のうち所与の1つの電圧を切り替えることによって動く。これにより、同じ電圧が印加された電極対のZ方向の位置が変わる。上記の電圧パターンを並進装置電極58とステータ電極56に印加することにより、相対する面402と404上の電極間に静電気力が生成される。典型的にはステータ電極56に印加する電圧を変えるだけで、並進装置34は既定の方向で既定の距離だけ移動する。
反復距離は、特定の電圧で保持された並進装置電極の中心と、ほぼ同じ電圧で保持された最も近い並進装置電極の中心の間の距離によって定義される。並進装置電極が1つおきに同じ電圧で保持される実施形態では、並進装置の中心から中心の距離が一定であると仮定すると、反復距離は並進装置電極の中心から中心の距離の2倍である。生成された静電気力を並進装置34を移動するのに確実に最適にするために、並進装置の電極の反復距離と、ステータ電極と並進装置の電極の間の空隙距離の比を一定範囲内に保つことが望ましい。X方向成分とY方向成分の望ましくない静電気力の組み合わせの大きさに対して、Z方向成分の望ましい大きさを最大化するために、反復距離と、ステータ電極56と並進装置電極58の間の間隔の比を約16未満に維持することが望ましい。
電圧を駆動電極に印加し、静電気力を生成、変化させる多くの方法がある。次に、電圧パターンを印加して、駆動電極間に静電気力を生成し変化させて並進装置34を移動する例としての方法を、図9、図10、図11を参照して説明する。
図9は、並進装置34とステータ36の側面図を描く。並進装置は、いくつかの並進装置電極60、62、64、66、68、70、72と共に描かれており、これらの電極は交互に電源74と76に電気接続されている。電源74は電極62、66、70に接続され、たとえば5ボルトの正のDCなど既定の一定の電圧を提供する。しかし、電源が印加する電圧は、必要な静電気力を確立するために最小限必要である電圧程度に弱くてもよいし、または、並進装置内に電気アークを起こさずに許容できる程度に強くてもよい。たとえば既定の電圧は、3ボルトから100ボルトの範囲であってもよい。電源76は電極60、64、68、72に接続され、たとえばゼロボルトの定電圧を提供してもよいし、たとえば10Vから−100Vなど一定範囲の電圧を提供してもよい。電極60、64、68、72にゼロボルトを印加する実施形態では、電源76を省略し、代わりに電極60、64、68、72を電源74の基準端子(図示せず)に接続してもよい。
ステータ36は、コントローラ112に接続されるいくつかのステータ電極78、80、82、84、86、88、90、92、94、96、98、100、102、104、106、108、110と共に示されている。コントローラ112は、ゼロボルト、または、たとえば5ボルトの正のDCなど既定の電圧のいずれかを、ステータ電極78から110の各々に選択的に供給する。
並進装置電極60から72は、Z方向の特定の長さLに約6つの並進装置電極が並ぶような間隔で配置し、ステータ電極は、Z方向の長さLに約7つの並進装置電極が並ぶような間隔で配置する。この例では、並進装置が移動してもステータは静止している。図9から図11では各々、ステータ電極94の1つの縁を基準ポイントZrefとして指定する。
図9に示すように一例では、まず、コントローラ112が5ボルトをステータ電極76、80、84、86、90、94、98、100、104に印加する。容易に識別できるように、5ボルトが供給される電極は斜線で示した。上述のように、隣接するステータ電極88と90、隣接するステータ電極102と104に5ボルトを印加する。
図10に示すように、Z方向で並進装置34をインクリメントで移動するために、コントローラ112はステータ電極90と104の電圧を5ボルトからゼロボルトに切り替える。この変更により並進装置34に、並進装置34をZ方向でインクリメントで移動する静電気力が加えられる。変更された電圧パターンでは、ゼロボルトを隣接するステータ電極90と92、隣接するステータ電極104と106に印加する。
並進装置34をZ方向にさらにインクリメントで移動するために、コントローラ112はステータ電極78、92、106に印加する電圧をゼロボルトから5ボルトに切り替える。電極92と106は、状態がすでに切り替えられているステータ電極90と104に直接隣接する。この結果得られる電圧パターンを図11に示す。前の変化と同様に、ステータ電極78から110の電圧パターンの変化により、並進装置34はインクリメントでZ方向に移動する。変更された電圧パターンでは、隣接するステータ電極78と80、隣接するステータ電極92と94、隣接するステータ電極106と108に5ボルトが印加される。
このように7つ置きにステータ電極の状態を続けて切り替えることによって、並進装置34はZ方向にさらにインクリメントで移動する。しかし、並進装置をステータ36に結合する可動サスペンション42は、並進装置の元の位置からの合計の移動に物理的な制限を加える。
図9に戻ると、並進装置は、上記の方法が提供するインクリメントより小さいインクリメントで移動できる。電極90から104に印加する電圧を5ボルトから0ボルトに変更する代わりに、これらの電極に印加する電圧は、ゼロと5ボルトの間の中間の電圧に変えてもよい。これにより、並進装置は図9と図10に示したステップよりも小さいステップで移動する。実際多くの動作範囲では、並進装置の位置は電極90と104に印加される電圧と線形関係を有する。
並進装置34に静電気力を適用するための、駆動電極と印加電圧の他の構成も可能である。上述した電圧印加方法では、Z方向の同じ距離で6つごとに電極を繰り返す並進装置電極のグループと7つごとに電極を繰り返すステータ電極のグループを有する。しかし、上述の電圧印加方法は、同じ距離で第1の電極の組の中の電極のグループが2n電極を含み、第2の電極の組の中の電極のグループが2n±1電極を含む代替の方法にも直接拡張できる。この代替例では、空間的に交互になっている電圧パターンをたとえば並進装置の電極である第1の電極の組に印加し、実質的に空間的に交互になっている電圧パターンをたとえばステータ電極である第2の電極の組に印加する。第2の組の中の電極は奇数の電極グループに分かれているため、各グループ内の2つの電極は隣接するグループの隣接する電極と同じ電圧を有し、並進装置は同じ電圧が印加された隣接する電極対のうち所与の1つの電極に印加する電圧を切り替えることによって移動する。
また、本発明には他の静電面駆動を適用することもできる。一例は米国特許第5,448,124号でHiguchiらによって記述されている。この例では、第1の駆動電極の組と第2の駆動電極の組のピッチは同様であり、3相の時間的に交替する電圧を第1の駆動電極の組と第2の駆動電極の組の両方に印加する。並進装置の位置は、第1の電極の組と第2の電極の組に印加される3相信号の間の位相差を変えることによって制御する。
図12は、XとYの両方の方向に並進できるX−Y微調整段の静電駆動式実施形態200の平面図である。X−Y微調整段200は、図3を参照して上述した圧電駆動式X−Y微調整段121の代わりに使用することができる。X−Y微調整段200は、X−Y微調整段200が2つの直交静電駆動を使用して段を2つの直交方向に独立して移動することを除いては、Zアクチュエータ10を参照して上述した方法と同様な方法で静電駆動される(図4から図10を参照)。X−Y微調整段200は、X−Yステータ236、Y並進装置219、X並進装置218からなる。
図12では、Y並進装置219は、図4と図6を参照して上述した可動サスペンション42と実質的に同様な4つの可動サスペンション40によって周辺枠213に柔軟に結合される。周辺枠213は、図4と図6を参照して上述されたように並進装置支持部12を使用して周辺枠13がステータ36に装着された構成と同様な構成で、中間の並進装置支持部を使用してX−Yステータ236に装着される。
図12の実施形態では、Y並進装置219は図4から図11を参照して上述された静電面駆動と同様な線形の静電面駆動によって、Y方向に静電駆動される。さらに、Y並進装置219は、図4、図6、図8を参照して上述された可動サスペンション42と実質的に同様な4つの可動サスペンション41によってX並進装置218が柔軟に結合された、ステータ枠としての役割を果たす。図12の実施形態では、X並進装置218は、図4から図11を参照して上述された線形の静電面駆動と同様な線形の静電面駆動によって、X方向に静電駆動される。両方の静電面駆動のためのステータ電極は、ステータ236の面404上に位置する。X並進装置218の並進装置電極の反対側にあるステータ電極は、Y並進装置219の並進装置電極の反対側にあるステータ電極に対して直交する。さらにX並進装置218の並進装置電極の反対側にあるステータ電極は、X並進装置218の並進装置電極より長く、X並進装置のY方向の位置にかかわらず電極が確実に重複する。
図12に示す静電駆動式X並進装置218とY並進装置219の質量は、同じレベルの性能に対して、図3に示す対応する圧電駆動式X並進装置18とY並進装置19の質量より小さい。静電駆動式並進装置は質量が小さいため、上記の圧電駆動式並進装置よりもスルーレートが高く、高速に走査することができる。さらに、静電面のモータは、圧電アクチュエータの位置が印加された電圧の履歴に依存する原因となる圧電アクチュエータの記憶問題またはクリープ問題を有しない。この実施形態では、図4から図11を参照して上述したZアクチュエータ10は、装着領域30内でX−Y微調整段200のX並進装置218に装着される。Zアクチュエータ10は上記のように動作し、走査プローブ6をZ方向に移動させることができる。
図13に示す別の実施形態では、スキャナ5は、上にX−Y微調整段200(図12に詳細に示し図13に概略を示す)が装着される圧電Zアクチュエータ210を備える。走査プローブ6は、装着領域30内のX−Y微調整段200のX並進装置218上に装着される。圧電Zアクチュエータ210は印加された電圧に応答して、Z方向で収縮、拡張する。X−Y微調整段200は、一部を形成する線形静電面駆動に印加された電圧に応答して、X並進装置218、したがって、走査プローブ6をX方向とY方向に動かす。静電駆動式X−Y微調整段20が軽量であることなどの有利な性質によって、スキャナ5は圧電駆動式X−Y微調整段を使用するスキャナより改善されたスキャンレート性能を有する。
別の実施形態では、通常は走査プローブ6が試料面をたどるときの急速な加速と減速から生じる震動は、図14に示す構造によってカウンタバランスされる。この実施形態では、図1の顕微鏡内のZアクチュエータ10は、2つのコリニアアクチュエータ140と150を備える。走査プローブ6は装着領域30内でリニアアクチュエータ140の並進装置上に装着され、走査プローブ6の質量と等しい質量であり同じ重心を有するカウンタ質量が、装着領域130内のリニアアクチュエータ150の並進装置上に載る。別法としては、走査プローブ6は装着領域130上に装着され、カウンタ質量は装着領域30上に載る。大きさとピッチが同様な電極が、アクチュエータ140と150のステータと並進装置の対面する面上に配置され、空間的に交互な同様な電圧パターンが両方のアクチュエータの並進装置電極に印加され、空間的に実質的に交互な同様な電圧パターンが両方のアクチュエータのステータ電極に印加される。アクチュエータのステータ電極に印加される空間的に実質的に交互な電圧パターンは同様ではあるが反対方向で変わり、アクチュエータ140をZの正方向に動かし、アクチュエータ150をZの負方向に同じ距離だけ動かす。この逆も同様である。この場合、アクチュエータ150は走査プローブを駆動せず、アクチュエータ150とこの上に乗るカウンタ質量により、走査プローブを動かすアクチュエータ140から生じた逆の反作用の力が低減される。一方では、アクチュエータ140と走査プローブ6の間では質量と重心が正確に一致しており、アクチュエータ150とこのカウンタ質量は、アクチュエータ140と走査プローブ6の動きから生じる震動の相殺を最適化する。
図15に描かれた代替実施形態では、アクチュエータ140と150のうちの1つだけが静電面アクチュエータを有し、方向を逆にする構造でアクチュエータの他方にリンクされている。方向を逆にする各構造はピボットアーム142、可動ピボット144、146、148を含む。可動ピボット144は、並進装置140をピボットアーム142の第1の端に結合する。可動ピボット146は、ピボットアーム142に沿った半分のポイントをX−Yステータ120に結合する。可動ピボット148は、ピボットアーム142の第2の端を並進装置150に結合する。上述の方向を逆にする構造により、並進装置140がZの正方向に動くと、方向を逆にする構造は並進装置150をZの負方向に等しい距離だけ動かす。またこの逆も可能である。
可動ピボットは、ZY面に対して垂直な軸を中心とした適度な回転の動きに対応するが、Z方向では剛性である。これにより、並進装置140はピボットアーム142の第1の端を動かし、ピボットアーム142の第2の端は並進装置150を動かす。図15の実施形態は方向を逆にする構造により、並進装置140と150のうち1つだけの駆動電極によるアクチュエータの動きから生じる震動を相殺できる。
図14と図15に示す実施形態では、アクチュエータ140と150は上記のようにマイクロマシン加工によって製造される。これによってアクチュエータの質量は大幅に低減される。この結果、図14と図15の実施形態は高いスルーレートを達成することができる。さらに、図14と図15に示すように、走査プローブが装着されるZアクチュエータの動きから生じる震動を相殺する走査プローブ6の質量のカウンタバランスは、図12に示す実施形態の静電面アクチュエータに適用される。
場合によっては、Zアクチュエータ10を湿度の高い環境、すなわち水蒸気下または水の中など水のような環境で動作させることが望ましい。水は極性分子であるので、ステータと並進装置電極56と58の間に生成される静電ポテンシャルをシールドする傾向がある。このシールド効果によりZアクチュエータ10などの静電面アクチュエータ内で生成される静電気力が低減される。図16は、並進装置34とステータ36の間に誘電液体層310をはさむことによってこの問題を避けるZアクチュエータ10の実施形態300を示す。適切な誘電液体は、FLUORINERT(登録商標)という商標で3M社が販売している。さらに、トランス油も適切であり、トランス油の1つは、DIALA(登録商標) Oil Mという商標でシェル社が販売している。このような油の粘性は、さらに振動の緩衝として役立つ。
図17は、電極が液体の水環境から保護される別の実施形態350を示す。この実施形態では、疎水性誘電膜355を、ステータ電極56と並進装置電極58を囲むZアクチュエータ10の部分に適用する。疎水性誘電膜355は1μmから100μmの幅の空隙によって分離される。これらの空隙は狭いので、液体の水はこれらの間を通過して電極に達することはできない。Zアクチュエータ10の満足な動作が達成される。さらに、図16と図17に示す防水を図12、図14、図15に示す静電面アクチュエータに適用することができる。
次に、図18を参照しながら本発明による、プローブチップで試料面を走査する方法の実施形態160を説明する。最初に161では、プローブチップと静電面アクチュエータを準備する。静電面アクチュエータはステータと並進装置を備える。162では、プローブチップを並進装置に結合する。164では、並進装置は第1の方向でステータに対して静電気によって移動する。166では、試料面上のプローブチップの走査に応答して、プローブチップの特性を感知する。
図2に示すスキャナ5を使用して上記の方法の実施形態を行う時、試料面27上を走査するプローブチップに応答したカンチレバー8の曲がりは、試料面の性質に依存する。使用する走査型プローブ顕微鏡の方法に依存して、プローブチップの追加または代替の応答も可能である。たとえば、プローブチップが走査型トンネル顕微鏡チップである場合、電圧がカンチレバー8に印加されると流れる電流は、試料面27の性質に依存する。別法としては、プローブチップが走査型熱顕微鏡チップである場合、プローブチップが経験する熱損失は試料面27の特性に依存する。プローブチップの別の応答も可能である。166では、試料上のプローブの走査に応答して感知されたプローブの特性は、たとえば、たわみ、熱損失、電流の流れ等である。一例では、プローブチップの機械的な移動によりカンチレバー8は曲がり、反射された光ビームの位置が変わる。この感知方法は図1と図2に示す。プローブチップの曲がりを感知する別の方法は、カンチレバー8に組み込まれた圧電素子のレジスタンスの変化を検出することである。プローブチップの曲がりを感知するさらに別の方法は、レーザ干渉計を使用して基準面に対してカンチレバーの曲がりを検出する方法である。上述のように、感知方法は、プローブチップを介した電流の変化の検出、または、プローブチップを介した熱損失の差の検出を伴っていてもよい。
この開示は、例としての実施形態を使用した本発明を詳細に説明する。しかし、付随する請求項が定義する本発明は、説明された正確な実施形態に限定されるものではない。
本発明による走査型プローブ顕微鏡の例としての実施形態を示す側面図である。 本発明による走査型プローブ顕微鏡の実施形態のスキャナ部分の第1の例としての実施形態を示す断面図である。 図2に示す走査型プローブ顕微鏡の実施形態において静電駆動式Zアクチュエータとプローブチップを位置づけるために使用される、圧電駆動式X−Y微調整段の例としての実施形態を示す平面図である。 図2に示す静電駆動式Zアクチュエータを示す詳細な平面図である。 図4に示す切断線5−5に沿った断面図である。 図4に示す切断線6−6に沿った断面図である。 図4に示すアクチュエータのステータアセンブリを示す平面図である。 図4に示すアクチュエータの並進装置アセンブリのステータに面する表面を示す平面図である。 図4に示すアクチュエータの駆動電極の動作を示す側面図である。 図4に示すアクチュエータの駆動電極の動作を示す側面図である。 図4に示すアクチュエータの駆動電極の動作を示す側面図である。 本発明による走査型プローブ顕微鏡の1実施形態のスキャナ部分において使用可能な、静電駆動式X−Y微調整アクチュエータの例としての実施形態を示す平面図である。 本発明による走査型プローブ顕微鏡のスキャナ部分の第2の例としての実施形態を示す斜視図である。 制振アクチュエータの例としての実施形態を示す平面図である。 制振アクチュエータの例としての実施形態を示す平面図である。 並進装置の面とステータの面の間に誘電液体がはさまれた、図4に示すアクチュエータの断面図である。 並進装置の面とステータの面が疎水性コーティングで覆われた、図4に示すアクチュエータの断面図である。 本発明による方法で試料面を走査する例としての実施形態のフローチャートである。
符号の説明
1 走査型プローブ顕微鏡
2 基部
3 極
4 チャックアセンブリ
5 スキャナ
6 走査プローブ
8 カンチレバー
9 ハンドル
10 Zアクチュエータ
12 並進装置支持部
13 周辺枠
15 可動部
16 フローティングビーム
17 保持構造
18 X並進装置
19 Y並進装置
21 第1の折りたたみミラー
22 第2の折りたたみミラー
23 レーザダイオードとコリメータ
24 入射光ビーム
25 反射光ビーム
26 四象限光検出器
27 面
28 試料
30 装着領域
34 並進装置
36 ステータ
37 ステータアセンブリ
38 並進装置支持部
39 並進装置アセンブリ
40、41 可動サスペンション
42 可動構造
56 ステータ電極
58 電極
60、62、64、66、68、70、72 並進装置電極
74、76 電源
78、80、82、84、86、88、90、92、94、96、98、100、10 2、104、106、108、110 ステータ電極
112 コントローラ
120 X−Yステータ
121 X−Y微調整段
122 Y圧電アクチュエータ
124 Yピボットアーム
130 装着領域
132 X圧電アクチュエータ
134 Xピボットアーム
140 リニアアクチュエータ
142 ピボットアーム
144、146、148 可動ピボット
150 リニアアクチュエータ
200 X−Y微調整段
213 周辺枠
218 X並進装置
219 Y並進装置
236 X−Yステータ
302、304、306、307、308、309 可動ピボット
355 疎水性誘電膜
402 面
403 反射面
404 ステータの面
406、408 絶縁層

Claims (5)

  1. 試料面に対して垂直な第1の面を有し前記第1の面上に配置された第1の複数の電極を備える並進装置と、
    前記試料面に対して垂直な第2の面を有し前記第2の面上に配置された第2の複数の電極を備えるステータと
    を備える静電面アクチュエータと、
    カンチレバーを介して前記並進装置に結合され、前記試料面と向き合って配置される走査プローブチップと
    を備える走査型プローブ顕微鏡であって、
    前記並進装置が、前記第1の面と第2の面が互いに向き合い前記並進装置が前記第1の面と第2の面に対して平行な第1の方向で前記ステータに対して移動できるように前記ステータに弾性結合され、
    前記第1の複数の電極と前記第2の複数の電極は、前記第1の方向に直交する第2の方向に長く、かつ、前記第1の方向に並べられ、印加される電圧に応答して、前記並進装置を前記ステータに対して前記第1の方向で動かすことのできる静電気力を生成するように構成され
    前記第1の複数の電極のうちの一つには、少なくとも前記第1の複数の電極の他の一つに印加される電圧と、所定量異なる電圧が印加される
    走査型プローブ顕微鏡。
  2. 前記静電面アクチュエータはさらに、前記ステータと前記並進装置の間に伸びる可動サスペンションを備え、
    前記可動サスペンションは、前記第1の方向の動きよりも、前記可動サスペンションに直交する方向の動きに対して、より大きく抵抗することを特徴とする請求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  3. 前記並進装置は第1の並進装置を構成し、
    前記静電面アクチュエータはさらに、第3の面と、前記第3の面上に配置された第3の複数の電極を備える第2の並進装置とを備え、
    前記第1の並進装置は、第4の面と、前記第4の面上に配置された第4の複数の電極とを備え、
    前記第2の並進装置が、前記第3の面と第4の面が互いに向き合い、前記第2の並進装置が前記第3と第4の面に対しては平行で前記第1の方向に対しては直交する第の方向で第1の並進装置に対して移動できるように前記第1の並進装置に弾性結合され、
    前記第3の複数の電極と第4の複数の電極が、印加される電圧に応答して、前記第2の並進装置を前記第1の並進装置に対して前記第の方向で移動するようにアライメントされた静電気力を生成するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  4. 前記静電面アクチュエータは、前記ステータと前記第1の並進装置の間に伸びる第1の可動サスペンションと、前記第1の並進装置と前記第2の並進装置の間に伸びる第2の可動サスペンションとをさらに備え、
    前記第1の可動サスペンションは前記第1の方向の動きよりも、前記可動サスペンションに対して直交する方向の動きに対してより大きく抵抗し、
    前記第2の可動サスペンションは前記第3の方向の動きよりも前記可動サスペンションに対して直交する方向の動きに対してより大きく抵抗することを特徴とする請求項3に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  5. 前記第1の面と前記第2の面との部分に適用され、前記第1の面と前記第2の面との間の空隙により分離された疎水性誘電膜をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の走査型プローブ顕微鏡。
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