JP4511206B2 - 圧力センサモジュール - Google Patents

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Description

本発明は、圧力の変動を検出して所定の電気信号を送信する圧力センサモジュールに関する。
従来、気体や液体などの圧力の変動を検出し、圧力変動データを外部に送信する圧力センサモジュールが用いられている。
このような圧力センサモジュールとしては、圧力センサと発振回路とを備え、圧力センサで検出した圧力変動データを外部へ送信する構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
かかる従来の圧力センサモジュールにおいて、圧力センサとしてはセラミックパッケージからなる静電容量型のセンサ素子(例えば、特許文献2参照。)が用いられ、この圧力センサに圧力が印加されることにより得られた圧力変動データと、弾性表面波素子からなる共振子の共振周波数に基づいて発振する基準信号としての電気信号とを変調して生成した送信信号をアンテナより出力するものであり、例えばタイヤ内の空気圧を監視する装置として用いられる。
特開2003−303388号公報 特開2003−315190号公報
しかしながら、上述した圧力センサモジュールは、セラミックパッケージからなる圧力センサと、基準信号を発振する発振回路に接続されている弾性表面波素子からなる共振子とが、それぞれ別の材料からなるために個別の部品として搭載されており、このような従来の圧力センサモジュールでは、搭載する部品点数が多くなるので、モジュールの軽量・小型化を図ることが困難であるという問題点を有していた。
このような問題点を解決するために、本出願人は特願2003−431559において、一主面に凹部が形成されているセンサ基板上で、凹部の形成領域内に、圧電体及びインターデジタルトランスデューサを含む圧力検出用弾性表面波素子を、凹部の形成領域外に、圧電体及びインターデジタルトランスデューサを含む参照用弾性表面波素子を設けたセンサ素子と、圧力検出用弾性表面波素子の共振周波数に基づいて所定周波数の電気信号を発振する第1の発振回路と、参照用弾性表面波素子の共振周波数に基づいて所定周波数の電気信号を発振する第2の発振回路と、第1の発振回路からの電気信号と第2の発振回路からの電気信号とを比較して変換信号を生成するとともに、この変換信号を出力するコンパレータと、コンパレータからの変換信号と第2の発振回路からの電気信号とを変調して外部に出力する変調回路とを備えてなる圧力センサモジュールを提案した。
この圧力センサモジュールによれば、参照用弾性表面波素子を圧力検出用弾性表面波素子と同一のセンサ基板上に設けており、参照用弾性表面波素子の共振周波数に基づいて発振する電気信号を、圧力検出用弾性表面波素子の共振周波数に基づいて発振する電気信号と比較して変換信号を生成するために用いるとともに、この変換信号と変調する基準信号としても用いたことから、搭載する部品点数が少なくなり、圧力センサモジュールの軽量・小型化を図ることが可能となるというものである。
しかしながら、参照用弾性表面波素子を圧力検出用弾性表面波素子と同一のセンサ基板上に設けていることから、圧力センサモジュールを小型化するために参照用弾性表面波素子と圧力検出用弾性表面波素子とを、それぞれの弾性表面波の搬送波が同一ライン上を進行するように隣接して配置した場合、互いの反射器で反射しきれなかったモレ搬送波が隣接する参照用弾性表面波素子あるいは圧力検出用弾性表面波素子の搬送波と干渉して、正確な圧力測定が困難となることがあるという可能性を有していた。
本発明は上記課題に鑑み案出されたもので、その目的は、基準信号を発振する発振回路に接続される共振子を圧力センサと一体化させることにより圧力センサモジュールを小型化した場合においても、モレ搬送波が隣接する参照用弾性表面波素子あるいは圧力検出用弾性表面波素子の搬送波と干渉することがなく、圧力測定を正確に行うことができる圧力センサモジュールを提供することにある。
本発明の圧力センサモジュールは、面に凹部が形成されているセンサ基板の下面の前記凹部直下の前記凹部の形成領域内に、圧電体及びインターデジタルトランスデューサを含む圧力検出用弾性表面波素子、前記凹部の形成領域外に、圧電体及びインターデジタルトランスデューサを含む参照用弾性表面波素子がそれぞれ設けられたセンサ素子と、前記圧力検出用弾性表面波素子の共振周波数に基づいて所定周波数の電気信号を発振する第1の発振回路と、前記参照用弾性表面波素子の共振周波数に基づいて所定周波数の電気信号を発振する第2の発振回路と、前記第1の発振回路からの電気信号と前記第2の発振回路からの電気信号とを比較して変換信号を生成するとともに、該変換信号を出力するコンパレータと、コンパレータからの前記変換信号前記第2の発振回路からの電気信号を変調して外部に出力する変調回路と、を備えてなる圧力センサモジュールであって、前記センサ基板上の前記圧力検出用弾性表面波素子と前記参照用弾性表面波素子との間から前記圧力検出用弾性表面波素子および前記参照用弾性表面波素子の両方を囲むよう弾性表面波の伝達を遮断もしくは弾性表面波の強度を低減せしめる、導体材料から成るダンピング材配置されていることを特徴とするものである。
また、本発明の圧力センサモジュールは、上記構成において、前記第1の発振回路、前記第2の発振回路、前記コンパレータ及び前記変調回路が単一のICチップ上に集積されており、このICチップと前記センサ素子とが共通の支持基板上に搭載されていることを特徴とするものである。
本発明の圧力センサモジュールによれば、センサ基板表面の圧力検出用弾性表面波素子と参照用弾性表面波素子との間に弾性表面波の伝達を遮断もしくは弾性表面波の強度を低減せしめるダンピング材を配置したことから、それぞれの弾性表面波の搬送波が同一ライン上を進行するように隣接して配置して圧力センサモジュールを小型化した場合においても、互いの反射器で反射しきれなかったモレ搬送波が圧力検出用弾性表面波素子と参照用弾性表面波素子との間に位置するダンピング材によって吸収されるので、モレ搬送波と隣接する参照用弾性表面波素子あるいは圧力検出用弾性表面波素子の搬送波とが互いに干渉することはなく、その結果、圧力測定を正確に行なうことができる。
また、本発明の圧力センサモジュールによれば、上記構成において、第1の発振回路、第2の発振回路、コンパレータ及び変調回路が単一のICチップ上に集積されており、このICチップとセンサ素子とが共通の支持基板上に搭載されている場合には、ICチップとセンサ素子とを共通の支持基板上に搭載することによって圧力センサモジュールをより軽量化・小型化することが可能となる。
以下、本発明の圧力センサモジュールを添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる圧力センサモジュール10の断面図であり、図2は図1の圧力センサモジュール10に使用されるセンサ素子20の斜視図である。同図に示す圧力センサモジュール10は、主にセンサ素子20と支持基板6、封止材4、ICチップ12、アンテナ13とで構成されている。
センサ素子20を構成するセンサ基板1は、その上面に凹部5を有しており、その下面には、凹部5直下の凹部5形成領域内に圧力検出用弾性表面波素子2が設けられ、凹部5の形成領域外には参照用弾性表面波素子3が設けられている。
なお、圧力検出用弾性表面波素子2を凹部5直下の凹部5形成領域内に設けているのは、後述するように、圧力センサモジュール10に外部からの圧力が加わった際に圧力検出用弾性表面波素子2が形成された領域を変形し易くするためであり、この変形が大きい程圧力センサモジュール10の感度を高めることができる。
このようなセンサ基板1の材料としては、圧力検出用弾性表面波素子2と一体的に形成することができ、外部からの圧力(図1の上方からの圧力)を受けると比較的容易に変形し得るものが好ましく、例えば、水晶、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、四硼酸リチウム等の単結晶圧電材料が好適に使用される。
また、圧力検出用弾性表面波素子2は、例えば、圧電体とインターデジタルトランスデューサ2aとその両側に配される一対の反射器2bとで構成される弾性表面波素子から成り、インターデジタルトランスデューサ2aには、支持基板6の接続パッドに導電性接合材を介して接合される電極パッド7が接続されている。
同様に参照用弾性表面波素子3も、圧電体とインターデジタルトランスデューサ3aとその両側に配される一対の反射器3bとで構成される弾性表面波素子から成り、インターデジタルトランスデューサ3aには、支持基板6の接続パッドに導電性接合材を介して接合される電極パッド7が接続されている。
このような圧力検出用弾性表面波素子2及び参照用弾性表面波素子3を構成する圧電体の材質としては、例えば、センサ基板1と同様の材料、即ち、水晶、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム等の圧電材料が用いられ、かかる圧電体の表面に、アルミニウムや金等の金属材料を従来周知のスパッタリング法や蒸着法等の薄膜形成技術、フォトリソグラフィー技術等を採用し、例えば2000Å程度の厚みにてパターン形成することによりインターデジタルトランスデューサ2a、3a及び反射器2b、3b等が形成される。
なお、通常、圧力検出用弾性表面波素子2及び参照用弾性表面波素子3を構成する圧電体は、センサ基板1表面の一部が使用される。
そして、上述したセンサ基板1の下面には、圧力検出用弾性表面波素子2及び参照用弾性表面波素子3を構成するインターデジタルトランスデューサ2a、3a及び反射器2b、3bを囲繞するようにして環状の接合用導体8が設けられている。この接合用導体8はインターデジタルトランスデューサ2a等と同様の金属材料から成り、その表面にはNiメッキやAuメッキ等が施され、後述する封止材4が接合されるようになっている。尚、接合用導体8は、先に述べたインターデジタルトランスデューサ2a等と同様の形成方法、例えば、薄膜形成技術やフォトリソグラフィー技術等を採用することによってセンサ基板1の下面に形成される。
一方、支持基板6には、十分な強度を有し、外部からの圧力を受けても変形しにくいといった機械的特性が求められ、例えば、ガラス−セラミック材料やセラミック材料を用いた多層回路基板等が好適に用いられる。
このような支持基板6の上面には、センサ基板1下面の電極パッド7に導電性接合材を介して電気的に接続される接続パッド(図示せず)と、センサ基板1下面の接合用導体8と対向する部位にこの接合用導体8に封止材4を介して接合される環状の接合用導体9が設けられている。
また支持基板6の下面には、複数個の端子電極(図示せず)が形成されており、これらの端子電極は支持基板6やセンサ基板1の配線パターンやビアホール導体等(図示せず)を介してセンサ基板1下面の圧力検出用弾性表面波素子2及び参照用弾性表面波素子3等と電気的に接続される。
なお、このような支持基板6は、例えば、従来周知のグリーンシート積層法、具体的には、配線パターンやビアホール導体となる導体ペーストが所定パターンに印刷・塗布されたグリーンシートを複数枚、積層・圧着させた上、これらを一体焼成することによって製作される。
そして、上述したセンサ基板1と支持基板3との間には、圧力検出用弾性表面波素子2を囲繞するようにして環状の封止材4が介在されている。
封止材4は、例えば、半田やAu−Ni合金等の導体材料から成り、かかる封止材4を双方の基板(センサ基板1、支持基板6)の接合用導体8,9に対して接合させておくことにより、上述した圧力検出用弾性表面波素子2や参照用弾性表面波素子3等を、センサ基板1、支持基板6及び封止材4で囲まれる封止領域内で気密封止するようになっている。
そして、このような封止領域の内部には、窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガスが充填され、これによって封止領域内に配置されるインターデジタルトランスデューサ等の酸化腐食等が有効に防止されるようになっている。
なお、このような封止材4として半田等の導体材料を用いる場合、これを支持基板6下面のグランド端子に接続させておくようにすれば、センサ素子20の使用時、封止材4はグランド電位に保持されることとなるため、封止材4によるシールド効果が期待でき、外部からの不要なノイズを封止材4でもって良好に遮断することができる。
また、センサ基板1の電極パッド7と支持基板6の接続パッドとを接続する導電性接合材としては、例えば、半田や導電性樹脂等が用いられる。なお、支持基板6の下面の端子電極には、後述する第1の発振回路、第2の発振回路、コンパレータ及び変換回路を集積したICチップ12、アンプ15及びアンテナ13が接続され、更に、これらを覆うように樹脂14がモールド形成されている。
このように、第1の発振回路、第2の発振回路、コンパレータ及び変調回路が単一のICチップ12上に集積されており、ICチップ12とセンサ素子とを共通の支持基板上に搭載することによって、圧力センサモジュール10を軽量化・小型化することが可能となる。
そして、本発明の圧力センサモジュール10において重要な点は、センサ基板1上の圧力検出用弾性表面波素子2と参照用弾性表面波素子3との間に弾性表面波の伝達を遮断もしくは弾性表面波の強度を低減せしめるダンピング材16が配置されていることである。
本発明の圧力センサモジュール10によれば、センサ基板1表面の圧力検出用弾性表面波素子2と参照用弾性表面波素子3との間に弾性表面波の伝達を遮断もしくは弾性表面波の強度を低減せしめるダンピング材16を配置するようにしたことから、それぞれの弾性表面波の搬送波が同一ライン上を進行するように隣接して配置して圧力センサモジュール10を小型化した場合においても、互いの反射器で反射しきれなかったモレ搬送波が圧力検出用弾性表面波素子2と参照用弾性表面波素子3との間に位置するダンピング材16によって良好に吸収されるので、モレ搬送波と隣接する参照用弾性表面波素子2あるいは圧力検出用弾性表面波素子3の搬送波とが互いに干渉することは殆どなく、その結果、圧力測定を正確に行なうことができる。
このようなダンピング材16としては、樹脂や金属等の搬送波をダンピングできる材料であれば使用することが可能であり、好適にはシリコーンゴムに代表されるゴム等の弾力性を有する材料が用いられる。なお、ダンピング材の配置は、例えばダンピング材がシリコーンゴムである場合は、センサ基板1表面に従来周知のスクリーン印刷法を用いて印刷することによって行なわれる。
なお、ダンピング材16は、隣接する反射器2b、3bの間で、少なくとも一方の対向する端部の間から他方の対向する端部の間までの領域に連続して配置されていれば、モレ搬送波をダンピングする効果を得ることができる。また、ダンピング材16の幅は、隣接する反射器2b、3bの間隔により適宜決定され、通常は数μm〜数10mm程度である。さらに、ダンピング材16を支持基板6と接触するように形成することにより、モレ搬送波をよりダンピングする効果を得ることができる。
また、ダンピング材16を、図4(a)に示すように、圧力検出用弾性表面波素子2および参照用弾性表面波素子3をそれぞれ囲むように形成してもよい。さらに、図4(b)に示すように、圧力検出用弾性表面波素子2および参照用弾性表面波素子3を一つの大きなダンピング材16で囲むと同時に、圧力検出用弾性表面波素子2および参照用弾性表面波素子3間にもダンピング材16を配するように形成してもよい。この場合、ダンピング材16を半田や導電性樹脂等の導体材料とすることにより、封止材4の機能を兼ねることができ、工程を増加することもない。
次に、本実施形態にかかる圧力センサモジュールの回路構成について説明する。
圧力検出用弾性表面波素子2は、図3に示すように、その共振周波数に基づいて所定周波数の電気信号を発振する第1の発振回路と接続しており、この発振した電気信号をコンパレータに出力する。本実施形態の圧力検出用弾性表面波素子2は、センサ基板1の凹部5の直下領域(以下、肉薄部という。)に形成されているので、センサ基板1の上方より外部からの圧力が印加されると、圧力検出用弾性表面波素子2が圧力の強さに応じて上記肉薄部と共に変形し、その共振周波数を変化させることにより圧力変動を検出するようになっている。
参照用弾性表面波素子3は、図3に示すように、その共振周波数に基づいて所定周波数の電気信号を発振する第2の発振回路と接続しており、同じくこの発振した電気信号をコンパレータに出力する。また、参照用弾性表面波素子3は、その共振周波数に基づく出力信号を、圧力検出用弾性表面波素子2を構成するセンサ用弾性表面波素子の共振周波数に基づく出力信号と比較するためのものであり、かかる参照用弾性表面波素子3は凹部の形成領域外、即ち、センサ基板1の肉厚部に設けられているため、センサ基板1の上方より外部からの圧力が印加されても殆ど変形することはなく、圧力が印加されているか否かにかかわらず、第2の発振回路を介して所定周波数の電気信号を発振することができる。
そして本実施形態の圧力センサモジュールは、圧力検出用弾性表面波素子2と参照用弾性表面波素子3とは共振周波数が同じとなるように設計されているので、双方の弾性表面波素子の共振周波数に基づく2つの電気信号をコンパレータで比較し変換信号を生成することにより、センサ基板1の上方より印加される外部からの圧力変動を検出するようになっている。
またこのとき、上述した圧力検出用弾性表面波素子2及び参照用弾性表面波素子3は同一のセンサ基板1上に形成されているので、共振周波数の温度依存性は、双方の弾性表面波素子の共振周波数に基づく2つの電気信号をコンパレータで比較したときにキャンセルされ、コンパレータで比較された変換信号が温度補正されたものとなる。
そして、コンパレータで比較して生成された変換信号、図3に示すように、上述した第2の発振回路からの電気信号変調回路によって変調され、得られた圧力変動データが、アンプ等により増幅されてアンテナ13から外部に出力されることとなり、かくして、本実施形態の圧力センサモジュール10は、気体や液体などの圧力の変動を検出した圧力変動データを送信する圧力センサモジュールとして機能するようになる。
このように本実施形態の圧力センサモジュール10によれば、参照用弾性表面波素子3を圧力検出用弾性表面波素子2と同一のセンサ基板1上に設けており、参照用弾性表面波素子3の共振周波数に基づいて発振する電気信号を、圧力検出用弾性表面波素子2の共振周波数に基づいて発振する電気信号と比較して変換信号を生成するのに用いるとともに、該変換信号変調する信号としても用いたことから、搭載する部品点数が少なくなり、圧力センサモジュール10の軽量・小型化を図ることが可能となる。
尚、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良が可能である。
例えば、上述した実施形態においては半田等の導体材料を用いて封止材4を形成するようにしたが、これに代えて、エポキシ樹脂等の封止性に優れた樹脂材料を用いて封止材4を形成するようにしても構わない。この場合、センサ基板1の下面や支持基板3の上面に接合用導体8,9等を設ける必要はない。また、封止材4を樹脂材料によって形成する場合、その中に金属微粒子等の導電性フィラを所定量添加して封止材4に導電性を付与した上、これを支持基板下面のグランド端子に電気的に接続させておくようにすれば、上述した実施形態と同様に、封止材4をシールド材として機能させることができ、封止領域内の圧力検出用弾性表面波素子2を外部からのノイズに影響されることなく安定して動作させることが可能となる。
本発明の一実施形態にかかる圧力センサモジュールの断面図である。 図1の圧力センサモジュールに用いられるセンサ素子の斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる圧力センサモジュールの回路構成を説明する図である。 (a)、(b)は、それぞれ本発明の他の実施例におけるセンサ素子の斜視図である。
符号の説明
1・・・センサ基板
2・・・圧力検出用弾性表面波素子
2a・・・圧力検出用弾性表面波素子のインターデジタルトランスデューサ
2b・・・圧力検出用弾性表面波素子の反射器
3・・・参照用弾性表面波素子
3a・・・参照用弾性表面波素子のインターデジタルトランスデューサ
3b・・・参照用弾性表面波素子の反射器
4・・・封止材
5・・・凹部
6・・・支持基板
7・・・電極パッド
8,9・・・接合用導体
10・・・圧力センサモジュール
12・・・ICチップ
13・・・アンテナ
14・・・樹脂
15・・・アンプ
16・・・ダンピング材

Claims (2)

  1. 面に凹部が形成されているセンサ基板の下面の前記凹部直下の前記凹部の形成領域内に、圧電体及びインターデジタルトランスデューサを含む圧力検出用弾性表面波素子、前記凹部の形成領域外に、圧電体及びインターデジタルトランスデューサを含む参照用弾性表面波素子がそれぞれ設けられたセンサ素子と、
    前記圧力検出用弾性表面波素子の共振周波数に基づいて所定周波数の電気信号を発振する第1の発振回路と、
    前記参照用弾性表面波素子の共振周波数に基づいて所定周波数の電気信号を発振する第2の発振回路と、
    前記第1の発振回路からの電気信号と前記第2の発振回路からの電気信号とを比較して変換信号を生成するとともに、該変換信号を出力するコンパレータと、
    コンパレータからの前記変換信号前記第2の発振回路からの電気信号を変調して外部に出力する変調回路と、を備えてなる圧力センサモジュールであって、
    前記センサ基板上の前記圧力検出用弾性表面波素子と前記参照用弾性表面波素子との間から前記圧力検出用弾性表面波素子と前記参照用弾性表面波素子をそれぞれ囲むよう弾性表面波の伝達を遮断もしくは弾性表面波の強度を低減せしめる、導体材料から成るダンピング材配置されていることを特徴とする圧力センサモジュール。
  2. 前記第1の発振回路、前記第2の発振回路、前記コンパレータ及び前記変調回路が単一のICチップ上に集積されており、該ICチップと前記センサ素子とが共通の支持基板上に搭載されていることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサモジュール。
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