JP2005208056A - 圧力センサ及びそれを用いた圧力センサモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】センサ部や発振部を外部環境から保護することで信頼性に優れ、且つ小型化が可能な圧力センサ及び圧力センサモジュールを提供する。
【解決手段】センサ部11の変形によって圧力を検出するセンサ基板10を、センサ部11を囲繞する封止材40を介して支持基板20上に載置するとともに、支持基板20上面の封止材40よりも内側もしくは支持基板下面に形成した凹部20a内に、センサ部11からの圧力情報に基づいて所定周波数の電気信号を発振する発振部60を構成する電子部品素子30を配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧力変動を検出して所定の電気信号を発振する圧力センサ及びそれを用いた圧力センサモジュールに関するものである。
従来より、気体や液体などの圧力変動を検出する圧力センサとして、センサ部に印加される圧力変動を発振周波数の変化として検出する圧力センサが知られている。
かかる従来の圧力センサ100としては、例えば図10に示す如く、センサ基板101の肉薄部102に形成される弾性表面波素子103と、この弾性表面波素子103に配線部105を介して接続される発振器106とで構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このような圧力センサ100においては、センサ部を構成する弾性表面波素子103がセンサ基板101の肉薄部102に形成されており、圧力を受けると肉薄部102に歪みが生じ、その部分の弾性定数の変化によって弾性表面波の伝搬速度が変化するとともに、弾性表面波素子103の電極104のの配列ピッチが変化する。そして、それぞれの作用によって弾性表面波素子103の共振周波数が変化し、これによって弾性表面波素子103と発振器106とで構成される発振回路の発振周波数が変化するようになっている。このようにして得られる発振周波数をモニタリングすることにより圧力の検出が行われる。
特公平5−82537号公報
しかしながら、上述した従来の圧力センサ100においては、センサ基板101上に形成されている弾性表面波素子103がセンサ基板101の表面に露出しており、これを保護するものが何ら存在していない。それ故、弾性表面波素子103の電極104は水分を含んだ外気等に晒されてしまうこととなり、これによって電極104の腐食、変質等が誘発され、その電気的特性が著しく変化するという不都合があった。
また上述した従来の圧力センサにおいては、外気に晒された弾性表面波素子103の電極104に異物等が付着する恐れがあり、その場合、正常な共振特性が得られなくなることにより、圧力センサとして正常に機能させることが不可能となる欠点も誘発される。
更に上述した従来の圧力センサにおいては、弾性表面波素子103に接続される発振器106がセンサ基板101より分離された形で配置されており、そのため、圧力センサ100の全体構造を小型化することが困難である上に、弾性表面波素子103と発振器106とを接続する配線部105が電磁的ノイズの影響を受け易く、その結果、誤作動や測定精度の低下を招く欠点も有していた。
本発明は上記欠点に鑑み案出されたもので、その目的は、センサ部や発振部を外部環境から保護することにより、信頼性に優れ、且つ小型化に供することができる圧力センサ及びそれを用いた圧力センサモジュールを提供することにある。
本発明の圧力センサは、下面にセンサ部を有し、該センサ部の変形によって圧力変動を検出するセンサ基板を、前記センサ部を囲繞する封止材を介して支持基板上に載置せるとともに、前記封止材よりも内側に位置する支持基板の上面、もしくは支持基板の下面に凹部を形成し、該凹部内に、前記センサ部からの圧力変動情報に基づいて所定周波数で発振する発振回路を構成する電子部品素子を埋設してなることを特徴とするものである。
また本発明の圧力センサは、前記凹部が支持基板の上面に形成されていることを特徴とするものである。
更に本発明の圧力センサは、前記センサ基板の下面で、前記封止材の内側に、前記センサ部に電気的に接続される電極パッドが設けられ、前記支持基板の上面で、前記封止材の内側に、前記電極パッドに導電性接合材を介して電気的に接続される接続パッドが設けられていることを特徴とするものである。
また更に本発明の圧力センサは、前記センサ部が、圧電体とインターデジタルトランスデューサとを含む弾性表面波素子から成ることを特徴とするものである。
更にまた本発明の圧力センサは、前記センサ基板が圧電材料から成り、前記圧電体が前記センサ基板の一部によって形成されていることを特徴とするものである。
また更に本発明の圧力センサは、前記封止材が導体材料から成り、且つ該封止材が支持基板下面に設けられるグランド端子に電気的に接続されることを特徴とするものである。
そして、本発明の圧力センサモジュールは、上述した圧力センサの支持基板上面及び/またはセンサ基板下面に前記電子部品素子に電気的に接続されるアンテナ素子が搭載されていることを特徴とするものである。
また本発明の圧力センサモジュールは、前記アンテナ素子が前記封止材による封止領域の外側に搭載されていることを特徴とするものである。
更に本発明の圧力センサモジュールは、上述した圧力センサの支持基板上面及び/またはセンサ基板下面に、前記電子部品素子に電気的に接続されるパターンアンテナが被着されていることを特徴とするものである。
本発明の圧力センサによれば、センサ基板を、センサ部を囲繞する封止材を介して支持基板上に載置するとともに、前記封止材の内側に位置する支持基板の上面もしくは下面に凹部を設け、この凹部内に発振回路を構成する電子部品素子を埋設するようにしている。これにより、センサ部が気密封止されることとなり、センサ部を水分を含んだ外気より良好に遮断して、電極の腐食、変質等による電気的特性の変化を有効に防止することができる。
また本発明の圧力センサによれば、上述した如く、センサ部が外気と良好に遮断されており、センサ部の電極に異物等が付着することは殆どないことから、常に所望する共振特性が得られるようになり、圧力センサを長期にわたって正常に機能させることができる。
しかもこの場合、センサ基板の下面と支持基板の上面との間に電子部品素子のような厚みの厚い部品等は一切存在しないことから、圧力センサの薄型化が可能になると共に、センサ基板を支持基板上に搭載するにあたり、センサ基板と支持基板との間隔を、電子部品素子の厚みを考慮することなく比較的自由に設定して圧力センサの設計の自由度を上げることができるとともに、組み立ての作業性を良好になして圧力センサの生産性を高く維持することができる。
更に本発明の圧力センサによれば、電子部品素子が埋設される凹部を支持基板の上面に設けておくことにより、センサ部が封止されている封止領域内で電子部品素子も気密封止されるようになるため、上述したセンサ部に加えて電子部品素子も水分を含んだ外気より良好に遮断することができ、しかもこの場合、センサ部と電子部品素子とが近接配置されることによって両者を接続する配線部を短くすることができるため、電磁的ノイズの影響を極力排除して、誤動作や測定精度の低下といった不具合の発生を有効に防止することができ、更には電子部品素子の搭載面(凹部の底面)が外部からの圧力変動によって変形することは殆どないことから、電子部品素子を極めて安定した状態で実装させておくことができるという利点もある。
よって、圧力センサの信頼性が飛躍的に向上される。
また本発明の圧力センサによれば、センサ基板の下面で、封止材の内側に、センサ部に電気的に接続される電極パッドを設けるとともに、支持基板の上面で、封止材の内側に電極パッドに接続される接続パッドを設けておくことにより、センサ部と電子部品素子との接続部を外部環境より良好に保護することができ、センサ部と電子部品素子とを確実に接続させておくことが可能となる。
更に本発明の圧力センサによれば、封止材を導体材料で形成するとともに、該封止材を支持基板下面のグランド端子に電気的に接続されておくことにより、封止材をシールド材として機能させることができ、これによって封止領域内部のセンサ部や電子部品素子を外部からのノイズに影響され難くし、安定して動作させることが可能となる。
そして本発明の圧力センサモジュールによれば、上述した圧力センサの支持基板上面及び/またはセンサ基板下面に、電子部品素子に電気的に接続されるアンテナ素子を搭載するようにしたことから、電子部品素子とセンサ部とで構成される発振回路より出力される信号を受信回路を有する他の機器に無線伝送することができ、圧力センサより離れた場所においても圧力情報を得ることができる。
また本発明の圧力センサモジュールによれば、前記アンテナ素子を封止材による封止領域の外側に搭載しておくことにより、電子部品素子とセンサ部とで構成される発振回路より出力される電気信号を殆ど減衰させることなく無線で伝送することができる利点もある。
更に本発明の圧力センサモジュールによれば、上述した圧力センサの支持基板上面及び/またはセンサ基板下面に、電子部品素子に電気的に接続されるパターンアンテナを被着させておけば、チップアンテナ等が不要になり、圧力センサモジュールの厚みを薄くすることができるとともに、部品点数を削減することができ、圧力センサモジュールの小型化及びコストダウンに供することが可能となる。
以下、本発明の圧力センサを図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施形態においては、弾性表面波素子を用いてセンサ部を構成した圧力センサを例にとって説明するものとする。
図1は本発明の一実施形態にかかる圧力センサの断面図、図2は図1の圧力センサに用いられるセンサ基板の下面を示す平面図、図3は図1の圧力センサに用いられる支持基板の上面を示す平面図、図4は図1の圧力センサの電気的構成の一例を示す回路図である。
同図に示す圧力センサ1は、大略的に、センサ基板10と、支持基板20と、電子部品素子30と、封止材40と、導電性接合材50とで構成されている。
センサ基板10は、センサ基板10に印加される圧力に応じてセンサ部11が変形し、圧力変動を検出するようになっている。センサ基板10の下面には、センサ部11、電極パッド12及びこの両者を接続する引出電極13等が形成されている。また、センサ部11、電極パッド12、引出電極13の周囲には、これらを囲繞するようにしてセンサ基板封止部14が設けられており、このセンサ基板封止部14に封止材40が接合される。よって、センサ基板封止部14の内側が封止領域41となる。
このようなセンサ基板10の材質としては、センサ部11と一体的に形成することができ、外部からの圧力(図1の上方からの圧力)を受けると比較的容易に変形し得るものが好ましく、例えば、水晶、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム等の圧電材料が好適に使用される。
また、センサ部11は弾性表面波素子17からなり、圧電体15とインターデジタルトランスデユーサ(以下、IDT電極と略記する。)16と、IDT電極16の弾性表面波の伝搬方向の両側に形成される一対の反射器電極18とから成る弾性表面波共振子とされている。また、IDT電極16には電極パッド12が引出電極13を介して接続されている。
このような圧電体15の材質としては、例えば、センサ基板10と同様の材料、即ち、水晶、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム等の圧電材料が用いられ、かかる圧電体15の表面に、例えば、アルミニウムや金等の金属材料を従来周知のスパッタリングや蒸着等の薄膜形成技術、フォトリソグラフィー技術等を採用し、2000Å程度の厚みにてパターン形成することによりIDT電極16が形成される。
また、電極パッド12や引出電極13は、先に述べたIDT電極16と同様に、アルミニウムや金等の金属材料を薄膜形成技術やフォトリソグラフィー技術等によってパターン形成することによって得られる。尚、電極パッド12の形成にあたっては、下地に対する電極パッド12の密着強度を高くするために膜厚を厚く形成しておくことが好ましく、更にその表面にCr、Ni、Au等のメッキを施すことによって導電性接合材50との接合性を良好なものとすることができる。
一方、支持基板20に求められる特性としては、外部からの圧力に対して変形することが殆どなく、十分な機械的強度を有していることが重要であり、その材質としては、例えば、ガラス−セラミック、アルミナセラミックスなどのセラミック材料を用いた多層回路基板等が用いられる。
また、前記封止材40よりも内側に位置する支持基板20の上面には凹部20aが設けられており、該凹部20aの底面には電子部品素子30が搭載される。このような凹部20aは電子部品素子30の厚みと同等以上の深さを有しており、凹部20a内に電子部品素子30が埋設される形となる。
また、凹部20aの周囲には、導電性接合剤50を介して電極パッド12と接続される接続パッド21が設けられている。尚、接続パッド21の一部は支持基板20の表面または内部に形成された内部配線パターン24やビアホール導体25等によって電子部品素子30とも電気的に接続されており、このようにして弾性表面波素子17と電子部品素子30とが電気的に接続されている。
そして、支持基板20の上面には、上述した凹部20a及び接続パッド21の周囲に、先に述べたセンサ基板封止部14と対向するようにして支持基板封止部22が設けられており、この支持基板封止部22に封止材40が接合される。よって、支持基板封止部22の内側が封止領域41となる。
また一方、支持基板20の下面には、複数個の外部端子電極23が形成されており、これらの外部端子電極23は支持基板20の内部配線パターン24やビアホール導体25等を介して支持基板上面の電子部品素子30や接続パッド21等と電気的に接続される。
このような支持基板20は、例えば、従来周知のグリーンシート積層法、具体的には、内部配線パターン24やビアホール導体25、接続パッド21等となる導体ペーストが印刷・塗布されたグリーンシートを複数枚、積層・圧着させた上、これを一体焼成することによって製作される。尚、接続パッド21や外部端子電極23の表面には必要に応じてCr、Ni、Sn、Au等のメッキを施し、導電性接合材50や、圧力センサ1を回路基板等へ実装する際に使用するハンダ等の接合材との接合性を良好なものにする。
また、電子部品素子30は、例えば、IC,トランジスタなどの能動部品や抵抗,コンデンサなどの受動部品、或いはそれらを組み合わせたものであり、弾性表面波素子17と電気的に接続することによって発振回路60を構成している。図4は、発振回路60の一例を示す回路図であり、かかる発振回路60には、トランジスタや、抵抗、コイル,コンデンサ、及び弾性表面波素子17などが、発振周波数などの条件に応じて適宜選択配置される。このような発振回路に対してVccより所定の電源電圧を印加することによりfoscより所定の発振周波数が出力される。
そして、上述したセンサ基板10と支持基板20との間に介在される封止材40は、例えば、樹脂や金属材料等から成り、弾性表面波素子17や電子部品素子30を囲繞するようにしてセンサ基板10のセンサ基板封止部14と支持基板20の支持基板封止部22とを接合することにより、その内側、具体的には、センサ基板10と支持基板20と封止材40とで囲まれる領域内で、センサ部11及び電子部品素子30等を気密封止している。そして、このような封止領域41の内部には、窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガスが充填され、これによって封止領域41内に配置されるIDT電極16や電子部品素子30等の酸化腐食等が有効に防止されることとなる。
尚、このような封止材40として、半田等の導体材料を用いる場合は、封止材40が接合されるセンサ基板封止部14及び支持基板封止部22に環状の封止電極(図示せず)が形成される。センサ基板封止部14に形成される封止電極の材質及び製法は電極パッド12と同様とされ、支持基板封止部22に形成される封止電極の材質及び製法は接続パッド21と同様とされる。更に、支持基板封止部22に形成される封止電極を支持基板下面のグランド端子(圧力センサ1を実装する回路基板のグランド電位の端子に接続される外部端子電極23)に電気的に接続させておくようにすれば、圧力センサ1の使用時、封止材40はグランド電位に保持されることとなるため、封止材40によるシールド効果が期待でき、外部からの不要なノイズを封止材40でもって良好に低減することができる。封止材40として導電性樹脂を用いる場合も同様にグランド電位に保持されるようにすることでシールド効果が期待できる。
また、導電性接合材50は、例えば、半田や導電性ペーストなどから成り、センサ基板10の電極パッド12と支持基板20の接続パッド21とを接続することで、弾性表面波素子17のIDT電極16と電子部品素子30とを電気的に接続している。
以上のような本実施形態の圧力センサ1は、センサ基板10に対して印加される外部からの圧力によって、センサ部11、即ち、弾性表面波素子17が変形する。その結果、歪みが生じた部分の圧電体の弾性定数が変化して弾性表面波の伝搬速度が変化するとともに、弾性表面波素子17のIDT電極16において、図5に示す電極指の配列ピッチdが変化して、それぞれの作用によって弾性表面波素子17の共振周波数が変化する。これにより、弾性表面波素子17と、電子部品素子30とからなる発振回路60の発振周波数foscも変化するため、センサ基板10に加わる圧力変動は最終的に発振回路60の発振周波数foscの変化として検出される。
ここで、本実施形態においては、センサ部11及び電子部品素子30がセンサ基板10、支持基板20及び封止材40にて囲まれる封止領域41内に配置されているため、外部環境の影響を受けることは殆どなく、信頼性を向上させることができる。
しかもこの場合、センサ部11の電極に異物等が付着することは殆どないことから、常に所望する共振特性が得られ、圧力センサ1を長期にわたって正常に機能させることができる。
また、本実施形態の圧力センサ1によれば、電子部品素子30を搭載するためのスペースを封止領域41の外側に別途確保する必要がないことから、圧力センサ1の全体構造を小型化することができ、しかも高密度実装及びコストダウンにも供することができる。
更に、本実施形態によれば、センサ基板10の下面と支持基板20の上面との間に電子部品素子30のような嵩高な部品等は一切存在しないことから、圧力センサ1の薄型化が可能になると共に、センサ基板10を支持基板20上に搭載するにあたり、センサ基板10と支持基板20との間隔を、電子部品素子30の厚みを考慮することなく比較的自由に設定して圧力センサ1の設計の自由度を上げることができるとともに、組み立ての作業性を良好になして圧力センサ1の生産性を高く維持することができる。
また更に、本実施形態によれば、電子部品素子30を埋設する凹部20aが支持基板20の上面に設けられており、センサ部11が封止されている封止領域41内で電子部品素子30も気密封止されるようになっているため、電子部品素子30が良好に保護されることに加えて、センサ部11と電子部品素子30とが近接配置されることによって両者を接続する配線部を短くすることができ、電磁的ノイズの影響を極力排除して、誤動作や測定精度の低下といった不具合の発生を有効に防止することができるとともに、電子部品素子30の搭載面(凹部20aの底面)が外部からの圧力変動によって変形することも殆どなく、電子部品素子30を極めて安定した状態で実装させておくことができる。
更にまた本実施形態によれば、センサ基板10の下面で、封止材40の内側に、センサ部11に電気的に接続される電極パッド12を設けるとともに、支持基板20の上面で、封止材40の内側に前記電極パッドに接続される接続パッド21を設けたことから、センサ部11と電子部品素子30との接続部を外部環境より良好に保護することができ、センサ部11と電子部品素子30とを確実に接続させておくことが可能となる。
次に、上述した圧力センサ1を用いて構成した圧力センサモジュールについて図6及び図7(a)(b)を用いて説明する。
図6は本発明の一実施形態にかかる圧力センサモジュールの中央線断面図、図7(a)(b)は図6に示す圧力センサモジュールの電気的構成の一例を示す回路図である。
同図に示す圧力センサモジュール80は、上述した圧力センサ1の支持基板20上にアンテナ素子81を搭載している。このアンテナ素子81によって、表面波素子17と電子部品素子30とからなる発振回路60より出力される所定周波数の電気信号を、受信回路を有する他の機器に無線電送することが可能となる。アンテナ素子81としては、例えば、誘電体セラミックなどを利用した表面実装型のチップアンテナ等が用いられ、半田付け等によって支持基板20上に実装されるとともに、電子部品素子30に電気的に接続される。
この場合、アンテナ素子81は、図6に示すように、封止材40による封止領域41の外側に配置させておくことが好ましく、これによって、表面波素子17と電子部品素子30とからなる発振回路60より出力される所定周波数の電気信号を殆ど減衰させることなく無線送信することが可能となる。
かかる圧力センサモジュール80の電気的構成は、図7(a)に示す如く、圧力センサ1の発振回路60の出力端61にアンテナ62(アンテナ素子81)を付加してなり、この場合、圧力センサ1の発振回路60の出力端61に直接、アンテナ62を接続しても良いし、送信パワーを上げるために図7(b)に示すように圧力センサ1の発振回路60の出力端61とアンテナ62との間にアンプ63を配置しても良い。この場合、アンプ60を構成する電子部品も凹部20aに配置すると、外部環境から保護することができる。
かくして、以上のような本実施形態の圧力センサモジュールによれば、センサ部11を構成する弾性表面波素子17や、それとともに発振回路60を構成する電子部品素子30等を外部環境より保護することにより、信頼性を向上させることができるとともに、全体構造を小型化することが可能となる。
次に本発明の他の実施形態に係る圧力センサについて図8を用いて説明する。尚、本実施形態においては先に述べた実施形態と異なる点についてのみ説明し、同様の構成要素については同一の参照符を用いて重複する説明を省略するものとする。
図8は本実施形態の圧力センサに用いられるセンサ基板10の下面を示す平面図である。
本実施形態の圧力センサが先に述べた圧力センサ1と異なる点は、センサ部11を構成する弾性表面波素子90が、センサ基板10の下面に間隔をあけて配置された一対のIDT電極16と、その間の弾性表面波の伝搬路91とで構成される弾性表面波遅延線とされていることである。また、センサ基板10の下面で、センサ部11を構成する弾性表面波素子90の両側、具体的には、弾性表面波の伝播方向に係る両側には、弾性表面波を減衰させ、センサ基板10の端部で弾性表面波が反射するのを防止するために、シリコン樹脂などから成るダンピング材92が形成されている。
このような弾性表面波遅延線を増幅回路に接続すると、弾性表面波遅延線によって生じる電気信号の遅延時間に対応した周波数で発振する発振回路を構成することができる。そして、センサ基板10に外部からの圧力が上方より印加され、センサ部11を構成する弾性表面波素子90の弾性表面波の伝搬路91に応力が加わると、伝搬路91に歪みが生じてその部分の弾性定数の変化によって弾性表面波の伝搬速度が変化するとともに、弾性表面波の伝搬路91の長さが変化する。そして、それぞれの作用によって電気信号の遅延時間が変化し、これによって弾性表面波素子90と、それに接続される増幅回路とで構成される発振回路の発振周波数が変化する。よって、本実施形態におけるセンサ部11を構成する弾性表面波素子90も先に述べた実施形態におけるセンサ部11を構成する弾性表面波素子17と同様に圧力検出素子として機能する。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良が可能である。
例えば、上述した実施形態においては電子部品素子30が埋設される凹部20aを支持基板20の上面に設けるようにしたが、これに代えて、電子部品素子30が埋設される凹部20aを支持基板20の下面に設けるようにしても良い。この場合、凹部20aの形成領域は封止材40の形成領域と無関係に設定できる。
また、図9に示すように、アンテナ素子81の代わりに、例えばミアンダ状の導体パターンによって構成されるパターンアンテナ82を形成するようにしても良い。この場合、部品点数を削減することができるとともに、外形寸法の低背化にも供することができる。このようなパターンアンテナ82を用いる場合であっても、パターンアンテナ82は無線送信の減衰を防ぐために封止材40による封止領域41の外側に配置させておくことが好ましい。
更に上述した実施形態においては、電子部品素子30を凹部20a内に完全に埋設させるようにしたが、これに代えて、電子部品素子30の上部が凹部20aの開口部より突出する形で凹部20a内に部分的に埋設させるようにしても構わない。
また更に、図6,図9の実施形態においては、アンテナ素子81やパターンアンテナ82を支持基板20側に配置させるようにしたが、これらのアンテナをセンサ基板10側に配置させても良いことは言うまでもない。
更に、図1、図6においては、一つの電子部品素子30しか図示されていないが、複数の電子部品素子30を凹部20a内に搭載しても良いことは言うまでもない。
本発明の一実施形態にかかる圧力センサの断面図である。 図1の圧力センサに用いられるセンサ基板の平面図である。 図1の圧力センサに用いられる支持基板の平面図である。 図1の圧力センサの電気的構成を示す回路図である。 図1の圧力センサのセンサ基板に形成されるIDT電極の拡大図である。 本発明の一実施形態にかかる圧力センサモジュールの断面図である。 図6の圧力センサモジュールの回路図であり、(a)はアンテナ−発振回路間にアンプを配置させずに構成した回路を示す図、(b)はアンテナ−発振回路間にアンプを配置させて構成した回路を示す図である。 本発明の他の実施形態にかかる圧力センサに用いられるセンサ基板の平面図である。 本発明の他の実施形態にかかる圧力センサモジュールの外観斜視図である。 従来の圧力センサを示す説明図である。
符号の説明
1・・・圧力センサ
10・・・センサ基板
11・・・センサ部
12・・・電極パッド
13・・・引出電極
14・・・センサ基板封止部
15・・・圧電体
16・・・IDT電極
17、90・・・弾性表面波素子
18・・・反射器電極
20・・・支持基板
20a・・・凹部
21・・・接続パッド
22・・・支持基板封止部
23・・・外部端子電極
24・・・内部配線パターン
25・・・ビアホール導体
30・・・電子部品素子
40・・・封止材
41・・・封止領域
50・・・導電性接合材
60・・・発振回路
80・・・圧力センサモジュール
81・・・アンテナ素子
82・・・パターンアンテナ
91・・・弾性表面波の伝搬路
92・・・ダンピング材

Claims (9)

  1. 下面にセンサ部を有し、該センサ部の変形によって圧力変動を検出するセンサ基板を、前記センサ部を囲繞する封止材を介して支持基板上に載置せるとともに、前記封止材よりも内側に位置する支持基板の上面、もしくは支持基板の下面に凹部を形成し、該凹部内に、前記センサ部からの圧力変動情報に基づいて所定周波数で発振する発振回路を構成する電子部品素子を埋設してなる圧力センサ。
  2. 前記凹部が支持基板の上面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記センサ基板の下面で、前記封止材の内側に、前記センサ部に電気的に接続される電極パッドが設けられ、
    前記支持基板の上面で、前記封止材の内側に、前記電極パッドに導電性接合材を介して電気的に接続される接続パッドが設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧力センサ。
  4. 前記センサ部が、圧電体とインターデジタルトランスデューサとを含む弾性表面波素子から成ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の圧力センサ。
  5. 前記センサ基板が圧電材料から成り、前記圧電体が前記センサ基板の一部によって形成されていることを特徴とする請求項4に記載の圧力センサ。
  6. 前記封止材が導体材料から成り、且つ該封止材が支持基板下面に設けられるグランド端子に電気的に接続されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の圧力センサ。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の圧力センサの支持基板上面及び/またはセンサ基板下面に前記電子部品素子に電気的に接続されるアンテナ素子が搭載されていることを特徴とする圧力センサモジュール。
  8. 前記アンテナ素子が前記封止材による封止領域の外側に搭載されていることを特徴とする請求項7に記載の圧力センサモジュール。
  9. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の圧力センサの支持基板上面及び/またはセンサ基板下面に、前記電子部品素子に電気的に接続されるパターンアンテナが被着されていることを特徴とする圧力センサモジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009175113A (ja) * 2007-11-14 2009-08-06 Kyocera Corp センサモジュール、センサ付ホイール、およびタイヤ組立体
JP2018040816A (ja) * 2017-12-14 2018-03-15 株式会社東芝 センサ

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