JP2005208031A - 圧力センサモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】基準信号を発振する発振回路に接続される共振子を圧力センサと一体化させることにより、小型化を可能にした圧力センサモジュールを提供する。
【解決手段】一主面に凹部が形成されているセンサ基板上で、前記凹部の形成領域内に、圧電体及びインターデジタルトランスデューサを含む圧力検出用弾性表面波素子を、前記凹部の形成領域外に、圧電体及びインターデジタルトランスデューサを含む参照用弾性表面波素子を設けたセンサ素子と、前記圧力検出用弾性表面波素子の共振周波数に基づいて所定周波数で発振する第1の発振回路と、前記参照用弾性表面波素子の共振周波数に基づいて所定周波数で発振する第2の発振回路と、前記第1の発振回路からの発振信号と前記第2の発振回路からの発振信号とを比較して変換信号を生成するとともに、該変換信号を出力する差分生成回路と、前記差分生成回路からの変換信号と前記第2の発振回路からの発振信号とを変調して外部に出力する変調回路と、によって圧力センサモジュールを構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤ内の空気圧の監視など、気体や液体などの圧力変動を検出するのに用いられる圧力センサモジュールに関するものである。
従来より、気体や液体などの圧力変動を検出するのに圧力センサモジュールが用いられている。
かかる従来の圧力センサモジュールとしては、センサ素子を有した圧力センサと発振回路とを備えたものが知られており、前記圧力センサへの圧力印加によって得られた圧力変動情報を前記発振回路からの発振信号によって変調することにより所定の圧力変動データを生成し、これをアンテナを介して外部へ送信・出力することによって圧力センサモジュールとして機能する。
尚、上述した圧力センサのセンサ素子には例えば静電容量型のセラミック基体が、また発振回路には例えば弾性表面波素子からなる共振子が用いられていた。
しかしながら、上述した従来の圧力センサモジュールは、セラミック基体からなるセンサ素子を備えた圧力センサと、弾性表面波素子からなる共振子とが異なる材料によって形成されており、これらの部品がそれぞれ別個に搭載されているため、部品点数が多くなって組み立て工程が煩雑になり、圧力センサモジュールの生産性の低下を招くとともに、圧力センサモジュールの軽量化、小型化を図ることが困難であるという欠点を有していた。
本発明は上記欠点に鑑み案出されたもので、その目的は、軽量化、小型化を可能とし、且つ生産性を高く維持することができる圧力センサモジュールを提供することにある。
本発明の圧力センサモジュールは、一主面に凹部が形成されているセンサ基板上で、前記凹部の形成領域内に、圧電体及びインターデジタルトランスデューサを含む圧力検出用弾性表面波素子を、前記凹部の形成領域外に、圧電体及びインターデジタルトランスデューサを含む参照用弾性表面波素子を設けたセンサ素子と、前記圧力検出用弾性表面波素子の共振周波数に基づいて所定周波数で発振する第1の発振回路と、前記参照用弾性表面波素子の共振周波数に基づいて所定周波数で発振する第2の発振回路と、前記第1の発振回路からの発振信号と前記第2の発振回路からの発振信号とを比較して変換信号を生成するとともに、該変換信号を出力する差分生成回路と、前記差分生成回路からの変換信号と前記第2の発振回路からの発振信号とを変調して外部に出力する変調回路と、を備えてなるものである。
また本発明の他の圧力センサモジュールは、一主面に凹部が形成されているセンサ基板上で、前記凹部の形成領域内に、圧電体及びインターデジタルトランスデューサを含む圧力検出用弾性表面波素子を、前記凹部の形成領域外に、圧電体及びインターデジタルトランスデューサを含む参照用弾性表面波素子を設けたセンサ素子と、前記圧力検出用弾性表面波素子で生じた電気信号の遅延時間に基づいて所定周波数で発振する第1の発振回路と、前記参照用弾性表面波素子で生じた電気信号の遅延時間に基づいて所定周波数で発振する第2の発振回路と、前記第1の発振回路からの発振信号と前記第2の発振回路からの発振信号とを比較して変換信号を生成するとともに、該変換信号を出力する差分生成回路と、前記差分生成回路からの変換信号と前記第2の発振回路からの発振信号とを変調して外部に出力する変調回路と、を備えてなるものである。
更に本発明の圧力センサモジュールは、前記第1の発振回路、前記第2の発振回路、前記差分生成回路及び前記変調回路が単一のICチップ上に集積されており、該ICチップと前記センサ素子とが共通の支持基板上に搭載されていることを特徴とするものである。
本発明の圧力センサモジュールによれば、参照用弾性表面波素子を圧力検出用弾性表面波素子と同一のセンサ基板上に設け、参照用弾性表面波素子の共振周波数に基づく発振信号を、圧力検出用弾性表面波素子の共振周波数に基づく発振信号との差分をとることによって変換信号を生成するのに用いるとともに、該変換信号を変調するための基準信号として用いるようにしたことから、部品点数を少なくして構成及び組み立て工程を簡素化することができる。これにより、圧力センサモジュールの生産性を高く維持することができるとともに、圧力センサモジュールの軽量化及び小型化を図ることが可能となる。
また本発明の圧力センサモジュールによれば、圧力検出用弾性表面波素子及び参照用弾性表面波素子が同一のセンサ基板上に形成されているため、共振周波数の温度依存性は、双方の弾性表面波素子の共振周波数に基づく2つの発振信号の差分をとったときにキャンセルされる。即ち、差分生成回路で生成された変換信号が温度補正されるという利点もある。
一方、本発明の他の圧力センサモジュールによれば、参照用弾性表面波素子を圧力検出用弾性表面波素子と同一のセンサ基板上に設け、参照用弾性表面波素子で生じた電気信号の遅延時間に基づいて生成された発振信号を、圧力検出用弾性表面波素子で生じた電気信号の遅延時間に基づいて生成された発振信号との差分をとることによって変換信号を生成するのに用いるとともに、該変換信号を変調するための基準信号として用いるようにしたものであり、これによっても、圧力センサモジュールの部品点数を少なくして構成及び組み立て工程を簡素化することができ、圧力センサモジュールの生産性向上や軽量化、小型化に供することができる。
また本発明の他の圧力センサモジュールによれば、圧力検出用弾性表面波素子及び参照用弾性表面波素子は同一のセンサ基板上に形成されているため、遅延時間の温度依存性は、双方の弾性表面波素子で生じた電気信号の遅延時間に基づいて生成された2つの発振信号の差分をとったときにキャンセルされる。即ち、差分生成回路で生成された変換信号が温度補正されるという利点もある。
更に本発明の圧力センサモジュールによれば、前記第1の発振回路、前記第2の発振回路、前記差分生成回路及び前記変調回路を単一のICチップ上に集積させたことから、ICチップとセンサ素子とを共通の支持基板上に搭載することにより、圧力センサモジュールをより有効に軽量化し、小型化することができる。
以下、本発明の圧力センサモジュールを図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる圧力センサモジュールの断面図、図2は図1の圧力センサモジュールに使用されるセンサ素子20の斜視図であり、これらの図に示す圧力センサモジュールは、大略的に、センサ素子20と、支持基板6と、封止材4、ICチップ12、アンテナ13とで構成されている。
センサ素子20を構成するセンサ基板1は、その上面に凹部5を有しており、その下面には、凹部5の直下領域に圧力検出用弾性表面波素子2が設けられ、凹部形成領域の外側には参照用弾性表面波素子3が設けられている。
このようなセンサ基板1の材質としては、圧力検出用弾性表面波素子2と一体的に形成することができ、外部からの圧力(図1の上方からの圧力)を受けると比較的容易に変形し得るものが好ましく、例えば、水晶、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、四硼酸リチウム等の単結晶圧電材料が好適に使用される。
また、前記圧力検出用弾性表面波素子2は、例えば、圧電体とインターデジタルトランスデューサ2aとその両側に配される一対の反射器2bとで構成される弾性表面波素子から成り、インターデジタルトランスデューサ2aには、支持基板6の接続パッドに導電性接合材を介して接合される電極パッド7が接続されている。
同様に前記参照用弾性表面波素子3についても、圧電体とインターデジタルトランスデューサ3aとその両側に配される一対の反射器3bとで構成される弾性表面波素子から成り、インターデジタルトランスデューサ3aには、支持基板6の接続パッドに導電性接合材を介して接合される電極パッド7が接続されている。
このような圧力検出用弾性表面波素子2及び参照用弾性表面波素子3を構成する圧電体の材質としては、例えば、センサ基板1と同様の材料、即ち、水晶、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム等の圧電材料が用いられ、かかる圧電体の表面に、アルミニウムや金等の金属材料を従来周知のスパッタリングや蒸着等の薄膜形成技術、フォトリソグラフィー技術等を採用し、例えば2000Å程度の厚みにてパターン形成することによりインターデジタルトランスデューサ2a、3a及び反射器2b、3b等が形成される。
そして、上述したセンサ基板1の下面には、圧力検出用弾性表面波素子2及び参照用弾性表面波素子3を構成するインターデジタルトランスデューサ2a、3a及び反射器2b、3bを囲繞するようにして環状の接合用導体8が設けられている。この接合用導体8はインターデジタルトランスデューサ2a等と同様の金属材料から成り、その表面にはNiメッキやAuメッキ等が施され、後述する封止材4が接合されるようになっている。尚、接合用導体8は、先に述べたインターデジタルトランスデューサ2a等と同様の形成方法、例えば、薄膜形成技術やフォトリソグラフィー技術等を採用することによってセンサ基板1の下面に形成される。
一方、支持基板6には、十分な強度を有し、外部からの圧力を受けても変形しにくいといった機械的特性が求められ、例えば、ガラス−セラミック材料などのセラミック材料を用いた多層回路基板等が好適に用いられる。
このような支持基板6の上面には、センサ基板1下面の電極パッド7に導電性接合材を介して電気的に接続される接続パッド(図示せず)と、センサ基板1下面の接合用導体8と対向する部位に該接合用導体8に封止材4を介して接合される環状の接合用導体9が設けられている。
また支持基板6の下面には、複数個の端子電極(図示せず)が形成されており、これらの端子電極は支持基板6やセンサ基板1の配線パターンやビアホール導体等を介してセンサ基板1下面の圧力検出用弾性表面波素子2及び参照用弾性表面波素子3等と電気的に接続される。
尚、このような支持基板6は、例えば、従来周知のグリーンシート積層法、具体的には、配線パターンやビアホール導体となる導体ペーストが所定パターンに印刷・塗布されたグリーンシートを複数枚、積層・圧着させた上、これらを一体焼成することによって製作される。
そして、上述したセンサ基板1と支持基板3との間には、圧力検出用弾性表面波素子2を囲繞するようにして環状の封止材4が介在されている。
前記封止材4は、例えば、半田やAu−Ni合金等の導体材料から成り、かかる封止材4を双方の基板(センサ基板1、支持基板3)の接合用導体8,9に対して接合させておくことにより、上述した圧力検出用弾性表面波素子2や参照用弾性表面波素子3等を、センサ基板1、支持基板6及び封止材4で囲まれる封止領域内で気密封止するようになっている。
そして、このような封止領域の内部には、窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガスが充填され、これによって封止領域内に配置されるインターデジタルトランスデューサ等の酸化腐食等が有効に防止されるようになっている。
尚、このような封止材4として、半田等の導体材料を用いる場合、これを支持基板下面のグランド端子に接続させておくようにすれば、センサ素子20の使用時、封止材4はグランド電位に保持されることとなるため、封止材4によるシールド効果が期待できる。
また、センサ基板1の電極パッド7と支持基板6の接続パッドを接続する導電性接合材としては、例えば、半田や導電性樹脂等が用いられる。
そして、支持基板6の下面の端子電極には、後述する第1の発振回路、第2の発信回路、差分生成回路及び変調回路を集積したICチップ12、アンプ15及びアンテナ13が接続され、更に、これらを覆うように樹脂14がモールド形成されている。
このように、第1の発振回路、第2の発振回路、差分生成回路及び変調回路を単一のICチップ12上に集積することにより、ICチップ12とセンサ素子20とを共通の支持基板6上に搭載することによって、圧力センサモジュールを軽量化し、小型化することができる。尚、差分生成回路としては、例えばミキサーを用いることができる。
次に、上述した圧力センサモジュールの回路構成について図3を用いて説明する。
圧力検出用弾性表面波素子2は、その共振周波数に基づいて所定周波数で発振する第1の発振回路と接続しており、かかる発振回路からの発振信号を差分生成回路に出力する。本実施形態の圧力検出用弾性表面波素子2は、凹部5の直下領域(以下、肉薄部という。)に形成されているので、センサ基板1の上方より外部からの圧力が印加されると、圧力検出用弾性表面波素子2が圧力の強さに応じて上記肉薄部と共に変形し、その共振周波数を変化させることにより圧力変動を検出するようになっている。
また、参照用弾性表面波素子3は、その共振周波数に基づいて所定周波数で発振する第2の発振回路と接続しており、上述した圧力検出用弾性表面波素子2と同様に、発信回路からの発振信号を差分生成回路に出力する。また、参照用弾性表面波素子3は、その共振周波数に基づく出力信号を、圧力検出用弾性表面波素子2を構成するセンサ用弾性表面波素子の共振周波数に基づく出力信号と比較するためのものであり、かかる参照用弾性表面波素子3は凹部の形成領域外、即ち、センサ基板1の肉厚部に設けられているため、センサ基板1の上方より外部からの圧力が印加されても殆ど変形することはなく、圧力が印加されているか否かにかかわらず、第2の発振回路を介して所定周波数で発振することができる。
そして本実施形態の圧力センサモジュールは、圧力が印加されない状態において圧力検出用弾性表面波素子2と参照用弾性表面波素子3の共振周波数が同じとなるように設計されているので、双方の弾性表面波素子の共振周波数に基づく2つの発振信号の差分をとることによって変換信号を生成することにより、センサ基板1の上方より印加される外部からの圧力変動を検出するようになっている。
またこのとき、上述した圧力検出用弾性表面波素子2及び参照用弾性表面波素子3は同一のセンサ基板1上に形成されているので、共振周波数の温度依存性は、双方の弾性表面波素子の共振周波数に基づく2つの発振信号の差分をとったときにキャンセルされる。即ち、差分生成回路で生成された変換信号が温度補正される。
そして、差分生成回路で生成された変換信号は、上述した第2の発振回路からの発振信号を基準信号として変調回路によって変調され、得られた圧力変動データが、アンプ等により増幅されてアンテナを介して外部へ送信・出力されるようになっており、かくして、本実施形態の圧力センサモジュールは、気体や液体などの圧力の変動を検出した圧力変動データを送信する圧力センサモジュールとして機能する。
このように本実施形態の圧力センサモジュール10によれば、参照用弾性表面波素子3を圧力検出用弾性表面波素子2と同一のセンサ基板1上に設けており、参照用弾性表面波素子3の共振周波数に基づく発振信号を、圧力検出用弾性表面波素子2の共振周波数に基づく発振信号との差分をとることによって変換信号を生成するのに用いるとともに、該変換信号と変調する基準信号としても用いたことから、部品点数を少なくして構成及び組み立て工程を簡素化することができる。これにより、圧力センサモジュールの生産性を高く維持することができるとともに、圧力センサモジュールの軽量化及び小型化を図ることができる。
次に本発明の他の実施形態に係る圧力センサモジュールについて図4及び図5を用いて説明する。尚、本実施形態においては先に述べた図1、図2の実施形態と異なる点についてのみ説明し、同様の構成要素については同一の参照符を用いて重複する説明を省略するものとする。
本実施形態の圧力センサモジュールが先に述べた図1、図2の圧力センサモジュールと異なる点は、圧力検出用弾性表面波素子22が、センサ基板1の表面に間隔をあけて配置された一対のインターデジタルトランスデューサ2aと、その間の弾性表面波の伝搬路2cとで構成される弾性表面波遅延線とされており、参照用弾性表面波素子33も同様に、センサ基板1の表面に所定の間隔をあけて配置された一対のインターデジタルトランスデューサ3aと、その間の弾性表面波の伝搬路3cとで構成される弾性表面波遅延線とされていることである。
ここでセンサ基板1の凹部5は、圧力検出用弾性表面波素子22の配設領域全域にわたって設けられており、またセンサ基板1の表面で、表面圧力検出用弾性表面波素子22と参照用弾性表面波素子33の両側、具体的には、弾性表面波の伝播方向に係る各素子22,33の両側には、弾性表面波を減衰させ、センサ基板1の端部などで弾性表面波が多重反射するのを防止するために、シリコン樹脂などから成るダンピング材17が形成されている。
このような弾性表面波遅延線を増幅回路に接続すると、弾性表面波遅延線によって生じる電気信号の遅延時間に対応した周波数で発振する発振回路を構成することができる。そして、圧力検出用弾性波素子22の弾性表面波の伝搬路2cに応力が加わると、弾性表面波の伝搬速度の変化及び伝搬線路長の変化が生じ、それによって、電気信号の遅延時間が変化し、それに対応して発振回路の発振周波数が変化する。
すなわち、本実施形態における圧力検出用弾性表面波素子22も図1、図2の実施形態における圧力検出用弾性表面波素子2と同様に圧力検出素子として機能し、本実施形態におけるセンサ素子50も図1、図2の実施形態におけるセンサ素子20と同様にセンサ素子として機能する。
以上のような図4、図5の圧力センサモジュールは、参照用弾性表面波素子33を圧力検出用弾性表面波素子22と同一のセンサ基板1上に設け、参照用弾性表面波素子33で生じた電気信号の遅延時間に基づいて生成された発振信号を、圧力検出用弾性表面波素子22で生じた電気信号の遅延時間に基づいて生成された発振信号の差分をとることによって変換信号を生成するのに用いるとともに、該変換信号を変調するための基準信号として用いるようにしたものであり、これによっても、圧力センサモジュールの部品点数を少なくして構成及び組み立て工程を簡素化することができ、圧力センサモジュールの生産性向上や軽量化、小型化に供することができる。
またこの場合も、圧力検出用弾性表面波素子22及び参照用弾性表面波素子33が同一のセンサ基板1上に形成されているため、遅延時間の温度依存性は、双方の弾性表面波素子22,33で生じた電気信号の遅延時間に基づいて生成された2つの発振信号の差分をとったときにキャンセルされる。即ち、差分生成回路で生成された変換信号が温度補正されるようになっている。
尚、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良が可能である。
例えば、上述した実施形態においては半田等の導体材料を用いて封止材4を形成するようにしたが、これに代えて、エポキシ樹脂等の封止性に優れた樹脂材料を用いて封止材4を形成するようにしても構わない。この場合、センサ基板1の下面や支持基板3の上面に接合用導体8,9等を設ける必要はない。また、封止材4を樹脂材料によって形成する場合、その中に金属微粒子等の導電性フィラを所定量添加して封止材4に導電性を付与した上、これを支持基板下面のグランド端子に電気的に接続させておくようにすれば、上述した実施形態と同様に、封止材4をシールド材として機能させることができ、封止領域内の圧力検出用弾性表面波素子2を外部からのノイズに影響されることなく安定して動作させることが可能となる。
また上述した図4、図5の実施形態においては、凹部5を圧力検出用弾性表面波素子22の配設領域全域にわたり設けるようにしたが、これに代えて、凹部5を圧力検出用弾性表面波素子22の配設領域の一部、例えば、伝搬路2cの直下にのみ設けたり、或いは、伝搬路2cの直下からインターデジタルトランスデューサ2aの中央付近にかけて部分的に設けても構わない。
本発明の一実施形態にかかる圧力センサモジュールの断面図である。 図1の圧力センサモジュールに用いられるセンサ素子を下方からみた斜視図である。 図1の圧力センサモジュールの回路構成を説明するブロック図である。 本発明の他の実施形態にかかる圧力センサモジュールの断面図である。 図4の圧力センサモジュールに用いられるセンサ素子を下方からみた斜視図である。
符号の説明
1・・・・・・・センサ基板
2、22・・・・圧力検出用弾性表面波素子
2a・・・・・・圧力検出用弾性表面波素子のインターデジタルトランスデューサ
2b・・・・・・圧力検出用弾性表面波素子の反射器
2c・・・・・・圧力検出用弾性表面波素子の弾性表面波の伝搬路
3、33・・・・参照用弾性表面波素子
3a・・・・・・参照用弾性表面波素子のインターデジタルトランスデューサ
3b・・・・・・参照用弾性表面波素子の反射器
3c・・・・・・参照用弾性表面波素子の弾性表面波の伝搬路
4・・・・・・・封止材
5・・・・・・・凹部
6・・・・・・・支持基板
7・・・・・・・電極パッド
8、9・・・・・接合用導体
10、40・・・圧力センサモジュール
12・・・・・・ICチップ
13・・・・・・アンテナ
14・・・・・・樹脂
15・・・・・・アンプ
17・・・・・・ダンピング材
20、50・・・センサ素子

Claims (3)

  1. 一主面に凹部が形成されているセンサ基板上で、前記凹部の形成領域内に、圧電体及びインターデジタルトランスデューサを含む圧力検出用弾性表面波素子を、前記凹部の形成領域外に、圧電体及びインターデジタルトランスデューサを含む参照用弾性表面波素子を設けたセンサ素子と、
    前記圧力検出用弾性表面波素子の共振周波数に基づいて所定周波数で発振する第1の発振回路と、
    前記参照用弾性表面波素子の共振周波数に基づいて所定周波数で発振する第2の発振回路と、
    前記第1の発振回路からの発振信号と前記第2の発振回路からの発振信号とを比較して変換信号を生成するとともに、該変換信号を出力する差分生成回路と、
    前記差分生成回路からの変換信号と前記第2の発振回路からの発振信号とを変調して外部に出力する変調回路と、を備えてなる圧力センサモジュール。
  2. 一主面に凹部が形成されているセンサ基板上で、前記凹部の形成領域内に、圧電体及びインターデジタルトランスデューサを含む圧力検出用弾性表面波素子を、前記凹部の形成領域外に、圧電体及びインターデジタルトランスデューサを含む参照用弾性表面波素子を設けたセンサ素子と、
    前記圧力検出用弾性表面波素子で生じた電気信号の遅延時間に基づいて所定周波数で発振する第1の発振回路と、
    前記参照用弾性表面波素子で生じた電気信号の遅延時間に基づいて所定周波数で発振する第2の発振回路と、
    前記第1の発振回路からの発振信号と前記第2の発振回路からの発振信号とを比較して変換信号を生成するとともに、該変換信号を出力する差分生成回路と、
    前記差分生成回路からの変換信号と前記第2の発振回路からの発振信号とを変調して外部に出力する変調回路と、を備えてなる圧力センサモジュール。
  3. 前記第1の発振回路、前記第2の発振回路、前記差分生成回路及び前記変調回路が単一のICチップ上に集積されており、該ICチップと前記センサ素子とが共通の支持基板上に搭載されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧力センサモジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112697262A (zh) * 2020-12-08 2021-04-23 联合微电子中心有限责任公司 水听器及其制造方法

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