JP4511008B2 - 画像送信装置 - Google Patents

画像送信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4511008B2
JP4511008B2 JP2000300228A JP2000300228A JP4511008B2 JP 4511008 B2 JP4511008 B2 JP 4511008B2 JP 2000300228 A JP2000300228 A JP 2000300228A JP 2000300228 A JP2000300228 A JP 2000300228A JP 4511008 B2 JP4511008 B2 JP 4511008B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
transmission
image
data
encoding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000300228A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002111780A (ja
Inventor
隆史 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2000300228A priority Critical patent/JP4511008B2/ja
Publication of JP2002111780A publication Critical patent/JP2002111780A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4511008B2 publication Critical patent/JP4511008B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Television Systems (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Communication Control (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像データと音データを符号化し、作成した符号を多重化して伝送する画像送信装置に関し、特に異なる複数のデータ通信速度に対応可能な画像送信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像送信装置として、特願平11−136459の画像伝送装置があり、そのブロック図を図7に示す。この装置は、画像送信部91が出力する画像符号を第1の記憶部に記憶し、送信部93がこの画像符号に制御符号を多重化して伝送フレームを組み立てて送信し、網94を介して受信部95が伝送フレームを受信すると画像符号と制御符号に分離し、画像符号は第2の記憶部96に記憶され、画像復号部は制御符号に従って記憶された画像符号を所定の復号単位ごとに復号することを特徴としていた。ここで制御符号は受信装置の画像復号部97の起動を制御するもので、具体的にはそれが受信装置において受信された時点で何個の復号単位が受信されたかを示すものであり、従来の画像伝送装置では1バイトのヘッダに格納されていた。多重化されたデータの送受信は伝送フレームを基本単位としており、この伝送フレームの中に制御符号を含む1バイトのヘッダとオーディオ符号と画像符号が含まれていた。伝送フレームのサイズは通信路で効率的に処理することができるフレームサイズの整数倍としていた。この従来の画像伝送装置には、画像の遅延時間が短くなり、伝送にともなうデータの増加が少なくて済む、といった効果があった。従来、伝送フレームのサイズや、多重化されているヘッダや各符号のサイズはあらかじめ定めておき、送信側と受信側との共通の知識となっていた。伝送フレームの中には必ずオーディオ符号を含むため、伝送フレームの送信は音の符号化完了割り込みによって開始されていた。伝送フレームの中に格納するオーディオ符号の量を変化させる必要がある場合は、その情報を1バイトのヘッダの中に格納することができた。これによって、伝送エラーなどによりデータ伝送が遅延した場合でも、オーディオ符号の通信速度を一時的に上げ、再生音の途切れを防止することができた。しかしこうした仕組みはこの画像伝送装置が予定しているデータ通信速度がわずかに達成されなかった場合にそれを補正することができるのみであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の画像伝送装置はデータ通信路がほぼ一定の通信速度を提供する場合に好適に実施できるものであった。データ通信路としてはモデムを使用する電話回線や、ISDNといったデータ通信路があり、ほぼ一定の通信速度を提供しているが、PHSや携帯電話におけるデータ通信路の中には、2個の回線を使用して通信速度を高速にするが状況に応じて使用回線を1個に制限して通信速度が最大速度の半分に低下するベストエフォート方式が実用化しているし、パケット通信においては混雑の度合いによって通信速度が変化するため一定の通信速度として保証される値がない。従来の画像伝送装置では、処理の基本単位となる伝送フレームの中に必ずオーディオ符号を格納するため、データ通信速度が2倍あるいは2分の1といった、大幅に異なる回線に適用すると、オーディオ符号があふれたり、再生音が途絶えたりするという問題があった。そのような問題が生じないようにするために、伝送フレームのサイズとその構造を新規に設計しなおすことになるが、これらは送受信部の共通の知識であり通信の前提であるため、これらを変更する場合には使用する回線に適合するパラメータについて、送信装置と受信装置との間で交渉して合意を形成する必要が生じるという問題があった。また最大データ通信速度が一時的に使用できない場合、通信速度を半分に低下させて回線接続を維持するベストエフォート方式の通信路においては、交渉による合意が形成された後でも、通信中にデータ通信速度が変化すると、再交渉をしなければならないという問題があった。また再交渉を開始した場合はデータ伝送を一時的に停止させるため、再交渉が頻繁に発生すると伝送の効率が低下するという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するために本発明の請求項1は、画像データを符号化する画像符号化部1と、該画像符号化部1が出力する符号を記憶する第1の記憶部2と、音データを符号化するオーディオ符号化部3と、該オーディオ符号化部3が出力する符号を記憶する第2の記憶部4と、前記第1の記憶部2と前記第2の記憶部4に記憶されている符号から伝送フレーム37を組み立てるマルチプレクス部5と、該伝送フレーム37を送信するデータ送信部7とを備える画像送信装置において、さらに前記マルチプレクス部5へ送信速度を指示する送信速度設定部6を備え、前記オーディオ符号化部3は所定の時間単位分の音データの符号化が完了すると前記マルチプレクス部5へオーディオ符号化完了を通知し、該マルチプレクス部5は該オーディオ符号化完了通知の回数をカウントして、所定の回数の通知をカウントした場合に、前記送信速度設定部6の指示する送信速度で送信可能なデータ量以内で1個以上の前記伝送フレーム37を組み立て、前記データ送信部7へ送信を指示することを特徴とする画像送信装置を提供する。
【0005】
また請求項2の発明は、前記送信速度設定部6は前記データ送信部7の送信可能な送信速度に応じて設定送信速度を通信中に変化させることを特徴とする請求の項1記載の画像送信装置を提供する。
【0006】
画像符号化部1は入力される画像データを圧縮し符号化するもので、画像符号化方式としては公知の静止画像圧縮方式のJPEGや動画像圧縮方式のH.263やMPEG方式を用いることができるし、その他の方式を用いることもできる。画像符号化部1はLSIを用いたハードウエアエンコーダでもよいし、ソフトウエアエンコーダであってもよい。
【0007】
オーディオ符号化部3は入力される音データを圧縮し符号化するもので、オーディオ符号化方式としてはTrueSpeech8.5やG.729やMP3などの、各種の符号化方式を利用でき、ハードウエアあるいはソフトウエアで実行することができる。
【0008】
第1の記憶部2および第2の記憶部4はFirst In First Outのメモリである。送信速度設定部6は本発明の画像送信装置が予定するデータ送信速度の設定を記憶し、マルチプレクス部5へ指示するものである。これは複数の代表的な送信速度の中の一つを選択するセレクタでもよいし、データ送信速度を表す数を記憶するメモリであってもよい。また送信速度設定部6は工場出荷時に設定した一定の値を保持するものでもよいし、あるいはユーザーの操作によって選択された送信速度を記憶するものでもよい。さらに請求項2の送信速度設定部6はデータ送信部7の送信可能な送信速度に応じて設定送信速度を通信中に変化させるものである。
【0009】
マルチプレクス部5は第1の記憶部2と前記第2の記憶部4に記憶されている符号を読み出して、マルチプレクス部5内のメモリにコピーし、伝送フレーム37を組み立てるもので、演算処理装置とソフトウエアによって実行してもよいし、専用ハードウエアで実行してもよい。またマルチプレクス部5はオーディオ符号化完了通知を受け取ってその回数をカウントする手段を備えており、これはオーディオ符号化完了通知がハードウエアによる電気信号である場合にはカウンタ回路を用いることができ、オーディオ符号化完了通知がソフトウエアによる割り込みやイベントやセマフォといったものである場合にはソフトウエアによっって回数をカウントするものである。
【0010】
伝送フレーム37とは画像符号とオーディオ符号を多重化して伝送処理における単位としたものである。さらにマルチプレクス部5は送信速度設定部6の設定する送信速度で送信可能なデータ量以内で1個以上の伝送フレーム37を組み立てる手段を備えるが、これは送信速度設定部6の設定する送信速度の選択肢が予め限定されている場合はそれに応じた伝送フレーム37の個数を予め記憶しておき、その個数だけ伝送フレーム37を作成するものである。また送信速度設定部6の設定する送信速度が任意の数字を指定する場合には、伝送フレームの個数×サイズと、送信速度×送信周期を比較する手段を備えて、伝送フレームの個数が条件を満たすように組み立てをおこなうものである。ここで送信周期とはオーディオ符号化部3が符号化する音の符号化単位の時間×マルチプレクス部5がカウントする所定の回数である。
【0011】
データ送信部7は網8を介した通信路の先にあるデータ受信部11へ、高い信頼性を保ってデータを送信するもので、データ通信プロトコルや誤り制御プロトコルといったソフトウエアと変調装置や回線インターフェースといったハードウエアである。また請求項2のデータ送信部7は通信中に送信速度が変化したことを送信速度設定部6に通知する手段を備えるが、これは送信速度を外部に通知するセレクト信号でもよいし、あるいは通信速度が変更した際に割り込みを発生させてソフトウエアによって送信速度設定部6に通知を行ってもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の好適な実施形態を示すブロック図である。図2は図1の実施形態と共に使用して好適な画像受信装置のブロック図である。
【0013】
図1において送信速度設定部6は14.4 kbps、28.8 kbps、57.6 kbpsの3種類の中から一つを選択して指定する。送信速度は図示しないユーザーインターフェースにおいてユーザーが設定し、送信速度設定部6に設定が記憶され、かつデータ送信部7が通信を開始する際のデータ受信部9との交渉時の設定として使用される。
【0014】
図1において画像符号化部1は入力される画像データを圧縮符号化して、その符号を第1の記憶部2へ出力する。画像データはカメラおよびAD変換部9においてデジタルデータ化して生成されている。カメラおよびAD変換部9はまたデジタルビデオデッキで置き換えてもよい。
【0015】
画像符号化部1の符号化方式は公知の静止画像符号化方式であるJPEGベースライン方式を用いる。画像は図3に示すように、7個のブロックラインに分けられ、1個のブロックラインが復号単位に設定されている。ブロックラインとはJPEGベースライン方式が扱う最小単位であるMCU(Minimum Coded Unit)が画面の幅を覆うまで横1列にならんだ領域であり、ここでMCUは縦16画素横16画素の輝度成分と、縦8画素横8画素の二つの色差成分のデータから構成されている。復号単位とは図2の受信装置側で画像復号部12が1回の処理で復号する単位である。
【0016】
図1において復号単位の符号の第1の記憶部2における終了アドレスは画像符号化部1からマルチプレクス部5へ通知され、マルチプレクス部5は終了アドレスをテーブルに格納して記憶する。
【0017】
オーディオ符号化部3は入力される音データを圧縮符号化して、その出力符号を第2の記憶部4へ出力する。音データはマイクロフォン及びAD変換部10によって生成されている。オーディオ符号化部3はTrueSpeech8.5と呼ばれる方式で音声データを約8.5 kbpsで符号化する。この方式は30ミリ秒を単位として、32バイトの固定サイズの符号を出力する。オーディオ符号化部3は32バイトの1単位の符号化を完了するとマルチプレクス部5へ通知する。
【0018】
マルチプレクス部5はオーディオ符号化部3からの30ミリ秒ごとのオーディオ符号化完了通知をカウントし、2回に1回の割合つまり、60ミリ秒に1回の割合で図5に示す構造の伝送フレーム37の組み立てを行う。
【0019】
図5には伝送フレーム37が1個の場合と、伝送フレームが2個連続する場合と、伝送フレームが4個連続する場合の3種類が示されている。図5の伝送フレーム37は108バイトの固定長のデータ単位であり、ヘッダ34とオーディオ符号35と画像符号の伝送単位36とからなる。ヘッダ34は通常1バイトであるが、必要に応じて2バイトに拡張することができる。オーディオ符号35は32バイトの単位符号が2単位分、つまり64バイトが格納され、残りの43バイトまたはヘッダ拡張がある場合には42バイトの領域に画像符号が格納される。格納された画像符号は伝送単位36と呼ぶことにし、その中に画像符号の復号単位の最終バイトが含まれる個数が制御符号としてヘッダ34の中に格納され、伝送される。
【0020】
まずマルチプレクス部5は第2の記憶部4から2単位分のオーディオ符号を読み出し、内部のメモリにコピーする。次に画像符号を第1の記憶部2から読み出し、内部のメモリにコピーする。この際、画像符号化部1が通知していた復号単位の最終アドレスを参照して何個の復号単位の最終アドレスを画像符号の伝送単位36内に格納したかを、ヘッダ34内のフラグにセットする。
【0021】
復号単位を説明するために図4を示す。図4は画像符号化装置1が出力する1画面分の符号を、それに含まれるブロックラインの符号31の境界で区分したものを上に、同じく1画面分の符号を、それに含まれる復号単位32の境界で区分したものを下に示し、両者の関係を示す図である。つまり、復号単位32とはブロックラインの符号31を含み、それ以上のサイズを持ち、バイト境界を持つデータである。復号単位32がバイト境界を持つ理由はデータの受信がバイトを単位に通知されるためで、復号単位32が全て受信された後に画像復号器14を起動すれば1ブロックラインを復号することができるのである。このように復号単位は画像復号器14が1回の処理を滞りなく実行できるだけのデータである。
【0022】
ブロックラインの符号31は多くの場合バイト境界を持たないため、復号単位32の最終バイトには次のブロックラインの符号が数ビット含まれる。ただし、最後の7個目のブロックラインの符号の後にはEOI(End Of Image)マーカー33が続くため、EOIマーカー33が復号単位の最終バイトとなる。復号単位の最終バイトが図5に示す画像符号の伝送単位36の中に何個含まれたかを伝送フレーム37のヘッダ34に格納して送信する。受信装置側では、この復号単位の最終バイトの数だけ画像復号部14を起動すればよいのである。本実施形態では1枚の画像を7つのブロックラインに分けて復号単位を定めているが、このように復号単位を小さくすることによって、画像が撮像されてから受信装置側で表示されるまでの遅延時間を小さくしているのである。また図5に示すように画像符号の伝送単位36のサイズはオーディオ符号35のサイズによって変化するし、またヘッダ34の拡張の有無によっても変化するがいずれのサイズであっても、1個の伝送フレーム37ごとに画像符号の伝送単位36が格納され、その中に含まれる復号単位の最終バイトの個数を数えてヘッダ34に格納すればよい。
【0023】
マルチプレクス部5はこのようにして1個の伝送フレームを組み立てるが、送信速度設定部6が指定する送信速度に応じて、1回の処理で生成する伝送フレーム37の数を決定する。つまり送信速度設定部6が14.4 kbpsを指定している場合は、1回の処理つまり60ミリ秒ごとに1個の伝送フレーム37を組み立て、これは図5の上段に示される。送信速度設定部6が28.8 kbpsを指定している場合は、1回の処理ごとに2個の伝送フレーム37を組み立て、このときの伝送フレームの状態は図5の中段のようになる。送信速度設定部6が57.6 kbpsを指定している場合は、1回の処理ごとに4個の伝送フレーム37を組み立て、このときの伝送フレームの状態は図5の下段のようになる。
【0024】
複数個の伝送フレーム37を組み立てる場合、最初の伝送フレーム37にはオーディオ符号35が格納されるが、2個目以降にはオーディオ符号を格納する必要がない。ただし伝送エラーなどにより送信が遅延している場合には、第2の記憶部4に未送信のオーディオ符号がたまっているので、これを格納することができる。ヘッダ34の中にはその伝送フレーム37内に格納したオーディオ符号の符号化単位の数が格納され、受信装置側へ通知される。通常2単位のオーディオ符号35を格納する1個目の伝送フレームでは、最大3単位を格納することができるため、第2の記憶部4に未送信のオーディオ符号がたまっている場合は、まず1個目の伝送フレーム37に3単位のオーディオ符号を格納し、それでも未送信のオーディオ符号がたまっている場合には2個目以降の伝送フレーム37においても、最大3単位のオーディオ符号を格納できる。このようにして送信が遅延した場合でも受信側で再生される音の途切れを防ぐことができる。
【0025】
マルチプレクス部5はこのようにして組み立てた伝送フレーム37をデータ送信部7へ渡して送信を依頼する。データ送信部7は最大64 kbpsでデータ受信部11と通信可能なTA(ターミナルアダプタ)である。もしくはデータ送信部7は最大64 kbpsで通信可能なcdnaOne携帯電話のパケット通信用のデータ通信カードであってもよく、その場合のデータ受信部11は専用のモデムであるかインターネットに接続したTAであればよい。
【0026】
このようにデータ通信路が最大64 kbpsであっても、通信速度設定部6において28.8 kbpsや14.4 kbpsの低い通信速度を選択すると、本発明の画像送信装置はその設定の速度でデータを送信し、しかもオーディオ符号の送信速度は確保されているために、送信装置側でオーディオ符号があふれたり、受信装置側で再生音が途切れるといった問題が生じにくい。低い通信速度が設定された場合は、画像符号の送信速度が低下するため、受信装置側で画像が表示される間隔が広がることになる。
【0027】
次に図2によって受信装置について説明する。これは図1の実施形態と共に使用して好適な画像受信装置のブロック図である。網8からやってくるデータをデータ受信部11が取得する。データ受信部11は108バイトである伝送フレーム37を受信したら、これをデマルチプレクス部12へ渡す。デマルチプレクス部12は伝送フレーム37中のヘッダ34を参照してオーディオ符号35が有るかどうか、有る場合には何単位有るかを知り、オーディオ符号35が有れば第4の記憶部16へ記憶させる。第4の記憶部16は受信したオーディオ符号の到着のタイミングとオーディオ符号の復号のタイミングとのずれを吸収するFIFO(First In First Out)メモリである。オーディオ復号部17は30ミリ秒のタイマーによって定期的に起動し、第4の記憶部に記憶されているオーディオ符号を参照して復号し、音データをオーディオ再生部18へ出力する。
【0028】
デマルチプレクス部12は伝送フレーム37中のヘッダ34を参照して、オーディオ符号35のサイズとヘッダ拡張の有無を知るので、画像符号の伝送単位36のサイズを算出する。画像符号の伝送単位36は、第3の記憶部13へ記憶させる。またヘッダ34の中に格納されている、復号単位の最終バイトの個数を参照し、画像復号部14へその個数だけ復号処理を実行するように指示する。第3の記憶部13にはきれぎれに受信されてくる画像符号が記憶されて蓄積され、復号単位を形成する。画像復号部14はデマルチプレクス部12からの指示を受けて復号処理を実行し1画面分の画像データが復号されたら、画像表示装置15へ指示して表示させる。
【0029】
図2の画像受信装置は網8や本発明の送信側の装置のデータ通信速度がどのくらいであるかを知らない。どのデータ通信速度であろうとも同一の処理と手順によって動作するのである。このように本発明の画像送信装置を用いると、伝送フレーム37のサイズとその構造を変更しようとして画像受信装置と交渉して合意を形成する必要がなくなり、勝手に送信速度を変更できるようになる。
【0030】
図6は請求項2の発明を示す第2の好適な実施形態を示すブロック図である。この実施形態は送信速度設定部6とデータ送信部7とに特徴があり、その他は第1の実施形態と同じであるので、同じ部分の説明は省略する。
【0031】
図2において送信速度設定部6は14.4 kbps、28.8 kbps、57.6 kbpsの3種類の中から一つを選択して指定する。送信速度は図示しないユーザーインターフェースにおいてユーザーが設定し、送信速度設定部6に設定が記憶され、かつデータ送信部7が通信を開始する際のデータ受信部9との交渉時の設定として使用される。
【0032】
データ送信部7は網8を介して図2のデータ受信部9と通信を行い、データ通信速度を通信中に変化させるPHSを利用したベストエフォート型のデータ送信部である。例えば、他の利用者がおらず電波がすいている状態では2個の回線を束ねて64 kbpsのデータ通信速度を提供するが、混んでいる場合など状況によっては使用回線を1個に落として32 kbpsのデータ通信速度を提供する。
【0033】
ユーザーが64 kbpsを設定しておき、通信の開始時に64 kbpsで接続した後、通信中に条件が悪化してデータ送信部7がデータ通信速度を32 kbpsに落とした場合、データ送信部7は送信速度設定部6に通知する。送信速度設定部6はその通知に応じて設定送信速度を変化させる。すると、マルチプレクス部5が伝送フレーム37を組み立てる際に送信速度設定部6の設定する送信速度を参照するので、その速度で伝送可能なデータ量以内で伝送フレーム37を組み立てる。
【0034】
例えば、データ送信部7が回線を2個使用している場合は、64 kbpsのデータ通信速度であり、そのうちユーザーが使用可能なのは58400 bpsである。よって送信速度設定部6は送信速度を57600 bpsに設定する。このとき伝送フレームは60ミリ秒に4個ずつ組み立てられるので、データ発生速度は57600 bpsとなる。データ送信部7が回線を1個のみ使用している場合には、32 kbpsのデータ通信速度であり、そのうちユーザーが使用できるのは29200 bpsである。このため送信速度設定部6は送信速度を28800 bpsに設定する。このとき伝送フレームは60ミリ秒に2個ずつ組み立てられるので、データ発生速度は28800 bpsとなる。
【0035】
このように第2の実施形態においては受信装置と交渉することなく、画像送信装置の都合によって送信速度を変化させることができる。その場合でもオーディオ符号の送信速度は確保されており、送信装置側でオーディオ符号があふれたり、受信装置側で再生音が途切れるといった問題が生じにくい。低い通信速度で動作する場合は、画像符号の送信速度が低下するため、受信装置側で画像が表示される間隔が広がることになる。
【0036】
【発明の効果】
本発明の画像送信装置によれば次のような効果が得られる。データ通信速度が大幅に異なる通信路においても、伝送フレームのサイズとその構造を設計しなおす必要がない。またこれらは送信側と受信側とでの共通の知識であるが、変更が不要のため、通信開始前の交渉が不要となる。
【0037】
さらに、通信中に大きくデータ通信速度が変化する通信路においても、送信装置は受信装置と交渉による合意形成をせずに連続的に柔軟に送信速度を変えて対応ができ、受信装置側では通信路や送信装置がデータ通信速度をどのように設定しているかを知ることなしに、同一の処理と手順で受信と復号を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像送信装置の第1の好適な実施形態のブロック図である。
【図2】 図1の画像送信装置と共に使用して好適な画像受信装置のブロック図である。
【図3】 符号化する画像と、それに含まれる復号単位であるブロックラインを示す図である。
【図4】 画像符号化装置1が出力する符号と、それに含まれるブロックラインの符号31とそれに対応する復号単位32の関係を示す図である。
【図5】 マルチプレクス部5が組み立てて出力する伝送フレーム37と、それに含まれるヘッダ34、オーディオ符号35、画像符号の伝送単位36を示す図である。
【図6】 本発明の画像送信装置の第2の好適な実施形態のブロック図である。
【図7】 従来の画像伝送装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 画像符号化部
2 第1の記憶部
3 オーディオ符号化部
4 第2の記憶部
5 マルチプレクス部
6 通信速度設定部
7 データ送信部
8 網
9 カメラおよびAD変換部
10 マイクロフォンおよびAD変換部
11 データ受信部
12 デマルチプレクス部
13 第3の記憶部
14 画像復号部
15 画像表示装置
16 第4の記憶部
17 オーディオ復号部
18 オーディオ再生部
21 画像の第1のブロックライン
22 画像の第7のブロックライン
31 第1のブロックラインの符号
32 第1の復号単位
33 EOIマーカー
34 ヘッダ
35 オーディオ符号
36 画像符号の伝送単位
37 伝送フレーム
91 画像符号化部
92 第1の記憶部
93 送信部
94 網
95 受信部
96 第2の記憶部
97 画像復号部

Claims (2)

  1. 画像データを符号化する画像符号化部と、
    該画像符号化部が出力する符号を記憶する第1の記憶部と、
    音データを符号化するオーディオ符号化部と、
    該オーディオ符号化部が出力する符号を記憶する第2の記憶部と、
    前記第1の記憶部と前記第2の記憶部に記憶されている符号から予め定められたサイズの伝送フレームを組み立てるマルチプレクス部と、
    該伝送フレームを送信するデータ送信部とを備える画像送信装置において、
    前記マルチプレクス部へ送信速度を指示する送信速度設定部を備え、
    前記オーディオ符号化部は所定の時間単位分の音データの符号化が完了すると前記マルチプレクス部へオーディオ符号化完了を通知し、前記マルチプレクス部は前記オーディオ符号化完了通知の回数をカウントして、所定の回数の通知をカウントした場合に、前記送信速度設定部の指示する送信速度で送信可能なデータ量以内で、前記予め定められたサイズの伝送フレームを1個以上組み立て、前記データ送信部へ送信を指示することを特徴とする画像送信装置。
  2. 前記送信速度設定部は前記データ送信部の送信可能な送信速度に応じて設定送信速度を通信中に変化させることを特徴とする請求項1記載の画像送信装置。
JP2000300228A 2000-09-29 2000-09-29 画像送信装置 Expired - Fee Related JP4511008B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000300228A JP4511008B2 (ja) 2000-09-29 2000-09-29 画像送信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000300228A JP4511008B2 (ja) 2000-09-29 2000-09-29 画像送信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002111780A JP2002111780A (ja) 2002-04-12
JP4511008B2 true JP4511008B2 (ja) 2010-07-28

Family

ID=18781936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000300228A Expired - Fee Related JP4511008B2 (ja) 2000-09-29 2000-09-29 画像送信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4511008B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7457484B2 (en) * 2004-06-23 2008-11-25 Creative Technology Ltd Method and device to process digital media streams

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6157139A (ja) * 1984-08-28 1986-03-24 Nec Corp デ−タ伝送装置
JPH1079823A (ja) * 1996-09-05 1998-03-24 Hitachi Ltd 画像伝送装置
JPH1169330A (ja) * 1997-08-19 1999-03-09 Fujitsu Ltd 留守録機能を備えた画像通信装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6157139A (ja) * 1984-08-28 1986-03-24 Nec Corp デ−タ伝送装置
JPH1079823A (ja) * 1996-09-05 1998-03-24 Hitachi Ltd 画像伝送装置
JPH1169330A (ja) * 1997-08-19 1999-03-09 Fujitsu Ltd 留守録機能を備えた画像通信装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002111780A (ja) 2002-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100370665B1 (ko) 비디오폰통신의접속및제어방법
US7933949B2 (en) Data processing apparatus which prevents data overflow and underflow
US6804195B2 (en) Wireless communication system having network controller and wireless communication device connected to digital communication line, and method of controlling said system
US7298760B2 (en) System and method for processing audio and video data in a wireless handset
JPS6273844A (ja) テレマテイ−ク端末のフレ−ム送出方式
EP1855441A2 (en) Multimedia data monitoring method
JP3134808B2 (ja) フレームリレー伝送装置
JP2004159177A (ja) 移動無線装置および移動無線装置の伝送レート制御方法
JP4511008B2 (ja) 画像送信装置
JP3720133B2 (ja) マルチメディア多重化通信システム
JP2000307637A (ja) マルチメディア端末装置及び網間接続装置
US7000030B2 (en) Interworking method and apparatus
JP4237869B2 (ja) 画像伝送装置
CN115102927B (zh) 一种保持视频清晰的sip对讲方法、系统、存储装置
KR100760421B1 (ko) 시그널링 채널을 통해 메시지를 전송하는 방법 및 그 전송제어 장치
JPH0767088A (ja) テレビ電話装置
JPH06224877A (ja) 画像通信端末装置
JP3359356B2 (ja) 動画像蓄積交換システム
JP2001189708A (ja) マルチメディア情報装置およびその伝送方法
JPH04129466A (ja) マルチメディア通信装置
JPH05136921A (ja) フアクシミリ放送受信装置
JP3227238B2 (ja) 端末装置
JP2001119429A (ja) ファクシミリ通信中継方法及び装置
JPH09130504A (ja) メディア多重化モデム装置
JPH0715728A (ja) 符号化装置およびデータ伝送システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100406

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100506

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4511008

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140514

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees