JP4510647B2 - 情報多重装置及び方法、情報抽出装置及び方法、並びにコンピュータプログラム - Google Patents

情報多重装置及び方法、情報抽出装置及び方法、並びにコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、例えば映像信号等の情報に、例えば著作権情報等の独自情報を多重化するための情報多重装置及び方法、該独自情報を抽出するための情報抽出装置及び方法、並びに、これら情報多重装置及び情報抽出装置において実行されるコンピュータプログラムの技術分野に属する。
近年、デジタルメディアの普遍化、電子出版産業の急激且つ広範囲な成長、多様なマルチメディアコンテンツのデジタル化、及び、インターネット等のデジタル通信網の急速な発展等からも推測されるように、世の中は、アナログ時代からデジタル時代へと急速に転換している。また、これらによって、E−Book、インターネットTV、イメージ、ビデオ、MP3等のような多様なマルチメディアデータの伝送及び交換が可能になり、このような多様なマルチメディアを用いて、人々が求める情報を迅速且つ簡単に得ることができる。
しかしながら、デジタル時代への転換による様々な逆機能も出ている。特に、デジタルデータはデジタルという属性から原本と複製本の区分が不可能であり、このような特性からデジタルデータの不法複製、配布及び変形に対する著作権保護及び認証に対する解決策が、急速に要求されている。従って、このデジタルデータに対する複製を効果的に防止し、著作権を保護するための多様な複製防止技術が研究されており、このための方法としてデジタルデータ複製防止に効果があると知られている電子透かし方法に対する研究が活発に進められている。
このような複製防止技術の一具体例として、映像信号における、例えばフレーム等の所定の周期単位毎の輝度信号の平均値を示す直流成分値に、例えば著作権保護情報等の独自情報を重畳する方法が提案されている。
他方で、映像信号を受像する、例えばディスプレイ等の受像管においては、所謂、フリッカ劣化が発生することが知られている。ここに、本願発明に係る「フリッカ劣化」とは、例えばCRT(Cathode Ray Tube)等の受像管の画素における輝度値が、周期的に変動することに起因して生じる受像管上の「瞬き」である。このフリッカ劣化の発生は、例えばMPEG2(Moving Picture Experts Group2)等による映像符号化による圧縮が行われる場合、Bピクチャ(フレーム間両方向予測符号化画像:Bidirectionally predictive-coded Picture)と、例えばIピクチャ(フレーム内符号化画像:Intra-coded Picture)やPピクチャ(フレーム間順方向予測符号化画像:Predictive-coded Picture)との間に輝度差が生じ、周期的な輝度変動が生じることに起因している。より詳細には、このフリッカ劣化は、Bピクチャの空間解像度が、内挿画像からの予測や割り当て情報量抑制によってIピクチャやPピクチャと比較して低下しているために、言い換えると、Bピクチャにおいては、映像信号の高域成分の大部分が除去されているために発生する。従って、空間解像度が低下したBピクチャ等の画像は、例えばディスプレイ等の受像管のガンマ特性によって、例えば輝度信号等の光学的出力における平均レベル(輝度レベル)が低下するため、ピクチャタイプ(フレーム)間に輝度差が生じ、周期的な輝度変動となり、フリッカ劣化が発生する。
このフリッカ劣化の発生を低減するために、非特許文献1に記載されているような周期的な輝度変動を補正する手法が提案されている。即ち、この手法は、ガンマ処理(γ処理)と、逆ガンマ処理(逆γ処理)との間で周波数特性が欠落される場合に発生する直流成分値(平均DC値、信号の重心)の変動を検出し、逆補正を行うという技術である。
「画像内ポスト処理によるMPEG−2映像のフリッカ劣化の低減」、2004年映像情報メディア学会年次大会、5−5(ITE Annual Convention 2004)
しかしながら、上述したような、映像信号における所定の周期単位毎の輝度信号の平均値を示す直流成分値に独自情報を重畳する方法においては、フリッカ劣化を低減させるために、例えば約2から3秒(約60から90フレーム)等の比較的に長い周期単位毎に独自情報を重畳させるため、独自情報のデータ量が少なくなってしまうという技術的な問題点がある。また、一画面上において輝度信号の変動が少ない領域に重畳された独自情報は、視覚的に判別されてしまう可能性があるという技術的な問題点がある。
本発明は、例えば、上述した問題を鑑みなされたものであり、例えば映像信号等の情報信号に対して、例えば著作権保護情報等の独自情報を、フリッカ劣化を低減させつつ、適切に多重化することを可能ならしめる情報多重装置及び方法、情報抽出装置及び方法、並びに、コンピュータプログラムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の情報多重装置は、所定の周期単位で入力される映像信号に独自情報を重畳する情報多重装置であって、前記独自情報を保持する情報信号を生成する生成手段と、前記生成された情報信号を、前記映像信号に含まれる前記所定の周期単位毎の輝度信号の平均値を示す直流成分値(平均DC値、信号の重心)に重畳する重畳手段と、前記情報信号が重畳された輝度信号の高域成分(高周波成分)を増幅又は減衰させる増減手段と、前記生成された情報信号を、前記直流成分値に、前記所定の周期単位に基づいて、重畳させるように前記重畳手段を制御する第1制御手段(重畳制御手段)と、前記重畳の結果、(i)前記直流成分値が増加(プラス)される場合、前記情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を減衰させ、(ii)前記直流成分値が減少(マイナス)される場合、前記情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を増幅させるように、前記増減手段を制御する第2制御手段(高域増減制御手段)とを備える。
上記課題を解決するために、請求項15に記載の情報抽出装置は、請求項1から14のうちいずれか一項に記載の情報多重装置により前記独自情報が多重化された映像信号から、前記独自情報を前記所定の周期単位で抽出する情報抽出装置であって、前記映像信号に含まれる輝度信号における(i)直流成分値、又は(ii)高域成分の増幅又は減衰に基づいて、前記独自情報を保持する前記情報信号を検出する検出手段と、前記独自情報を、前記検出された情報信号から、前記所定の周期単位に基づいて抽出する抽出手段とを備える。
上記課題を解決するために、請求項16に記載の情報多重方法は、所定の周期単位で入力される映像信号に独自情報を重畳する情報多重装置における情報多重方法であって、前記独自情報を保持する情報信号を生成する生成工程と、前記生成された情報信号を、前記映像信号に含まれる前記所定の周期単位毎の輝度信号の平均値を示す直流成分値(平均DC値、信号の重心)に重畳する重畳工程と、前記情報信号が重畳された輝度信号の高域成分(高周波成分)を増幅又は減衰させる増減工程と、前記生成された情報信号を、前記直流成分値に、前記所定の周期単位に基づいて、重畳させるように前記重畳手段を制御する第1制御工程(重畳制御工程)と、前記重畳の結果、(i)前記直流成分値が増加(プラス)される場合、前記情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を減衰させ、(ii)前記直流成分値が減少(マイナス)される場合、前記情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を増幅させるように、前記増減手段を制御する第2制御工程(高域増減制御工程)とを備える。
上記課題を解決するために、請求項17に記載の情報抽出方法は、請求項1から14のうちいずれか一項に記載の情報多重装置により前記独自情報が多重化された映像信号から、前記独自情報を前記所定の周期単位で抽出する情報抽出装置における情報抽出方法であって、前記映像信号に含まれる輝度信号における(i)直流成分値、又は(ii)高域成分の増幅又は減衰に基づいて、前記独自情報を保持する前記情報信号を検出する検出工程と、前記独自情報を、前記検出された情報信号から、前記所定の周期単位に基づいて抽出する抽出工程とを備える。
上記課題を解決するために、請求項18に記載のコンピュータプログラムは、請求項1に記載の情報多重装置に備えられたコンピュータを制御する多重制御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記生成手段、前記重畳手段、前記増減手段、前記第1制御手段、及び前記第2制御手段のうち少なくとも一部として機能させる。
上記課題を解決するために、請求項19に記載のコンピュータプログラムは、請求項15に記載の情報抽出装置に備えられたコンピュータを制御する抽出制御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記検出手段、及び前記抽出手段のうち少なくとも一部として機能させる。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施の形態から明らかにされよう。
以下、発明を実施するための最良の形態としての本発明の実施形態に係る情報多重装置、情報抽出装置、情報多重方法、情報抽出方法、並びにコンピュータプログラムについて順に説明する。
(情報多重装置の実施形態)
本発明の情報多重装置に係る実施形態は、所定の周期単位で入力される映像信号に独自情報を重畳する情報多重装置であって、前記独自情報を保持する情報信号を生成する生成手段と、前記生成された情報信号を、前記映像信号に含まれる前記所定の周期単位毎の輝度信号の平均値を示す直流成分値(平均DC値、信号の重心)に重畳する重畳手段と、前記情報信号が重畳された輝度信号の高域成分(高周波成分)を増幅又は減衰させる増減手段と、前記生成された情報信号を、前記直流成分値に、前記所定の周期単位に基づいて、重畳させるように前記重畳手段を制御する第1制御手段(重畳制御手段)と、前記重畳の結果、(i)前記直流成分値が増加(プラス)される場合、前記情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を減衰させ、(ii)前記直流成分値が減少(マイナス)される場合、前記情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を増幅させるように、前記増減手段を制御する第2制御手段(高域増減制御手段)とを備える。
本発明の情報多重装置に係る実施形態によれば、先ず、映像信号と、著作権情報等の独自情報とが、当該情報多重装置に入力される。尚、情報多重装置に入力される映像信号は、アナログ方式の映像信号であってもよいし、デジタル方式の映像信号であってもよい。
次に、生成手段は、独自情報を保持する情報信号を生成する。
次に、第1制御手段の制御下で、重畳手段は、情報信号を、映像信号に含まれる所定の周期単位毎の輝度信号の平均値を示す直流成分値(DC成分値、平均DC値)に、この所定の周期単位に基づいて重畳する。ここに、「所定の周期単位」とは、ディスプレイの表示方式の一例たるNTSC方式のフィールド周期である1/60秒を基準とした周期単位であってもよいし、フレーム周期の1/30秒を基準とした周期単位であってもよいし、更に、細分化されたパケット単位であってもよい。尚、重畳手段は、情報信号の1データ単位を、所定の周期単位(「秒/フレーム」や「秒/フィールド」)の10倍より大きい単位時間で重畳するように構成してもよい。或いは、また、重畳手段は、情報信号の1データ単位を、原映像信号の周期時間と、複写が想定される映像信号の周期時間との最小公倍数の10倍より大きい単位時間で重畳するように構成してもよい。
特に、本実施形態においては、独自情報を保持する情報信号の重畳の結果、直流成分値が増加される場合、第2制御手段の制御下で、増減手段は、独自情報を保持する情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を減衰させる。他方、重畳の結果、直流成分値が減少される場合、第2制御手段の制御下で、増減手段は、独自情報を保持する情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を増幅させる。
この結果、例えばCRT(Cathode Ray Tube)等の受像管の画素における輝度値(光出力)を、独自情報の重畳による直流成分値の増減に殆ど又は完全に影響されることなく、平滑化(フラット:flat)にさせる、即ち、フリッカ劣化の発生をより効果的に低減させることが可能となる。
仮に、独自情報を保持する情報信号の重畳の結果、直流成分値が増加されるにも関わらず、独自情報が重畳された輝度信号の高域成分を減衰させない場合、受像管のガンマ特性を示す曲線に従うと、輝度の平均値は上昇してしまい、フリッカ劣化の発生を低減させることが困難となってしまう。
これに対して、本実施形態によれば、独自情報が重畳された直流成分値を含む輝度信号から、高域成分を減衰させることによって、輝度の平均値の上昇を抑制し、フリッカ劣化の発生をより効果的に低減させることが可能となる。
以上より、本実施形態によれば、例えば映像信号等の情報信号に対して、例えば著作権保護情報等の独自情報を、適切に多重化することが可能となる。
本発明の情報多重装置に係る実施形態の一の態様は、前記第2制御手段(高域増減制御手段)は、受像管のガンマ特性に基づいて、前記輝度信号の高域成分を減衰又は増幅させるように、前記増減手段を制御する。
この態様によれば、第2制御手段の制御下で、増減手段は、ガンマ特性に基づいて、より的確なタイミングで、且つ適切な度合いで、輝度信号の高域成分を減衰又は増幅させることが可能となる。
本発明の情報多重装置に係る実施形態の他の態様は、前記第2制御手段(高域増減制御手段)は、前記重畳の結果、(iii)前記直流成分値が変化しない場合(ゼロの場合)、前記増減手段を作動させない。
この態様によれば、例えばCPU(Central Processing Unit)等の第2制御手段の制御処理をより効率的に行わせることが可能となる。従って、フリッカ劣化の発生をより迅速に低減させることが可能となる。
本発明の情報多重装置に係る実施形態の他の態様は、前記第2制御手段(高域増減制御手段)は、前記映像信号が走査される画面内の、前記直流成分値の単位時間当たりの変化率が平均変化率より大きい変化領域において、前記情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を増幅又は減衰させるように前記増減手段を制御する。
この態様によれば、独自情報の重畳によるフリッカ劣化の発生をより効果的に低減させることが可能となる。
本発明の情報多重装置に係る実施形態の他の態様は、前記第2制御手段(高域増減制御手段)は、前記映像信号が走査される画面内の、前記輝度信号の大きさを示すビット値の単位時間当たりの変化率が平均変化率より大きい動領域において、前記情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を増幅又は減衰させるように前記増減手段を制御する。
この態様によれば、独自情報の重畳によるフリッカ劣化の発生をより効果的に低減させることが可能となる。
本発明の情報多重装置に係る実施形態の他の態様は、前記第2制御手段(高域増減制御手段)は、前記映像信号が走査される画面内の、前記輝度信号の高域成分が存在する頻度が平均頻度より多い高域領域において、前記情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を増幅又は減衰させるように前記増減手段を制御する。
この態様によれば、フリッカ劣化の発生をより効果的に低減させることが可能となる。
本発明の情報多重装置に係る実施形態の他の態様は、前記第2制御手段(高域増減制御手段)は、前記映像信号が走査される画面内の、前記輝度信号の高域成分の振幅が平均振幅より小さい小振幅領域(静領域)において、前記情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を増幅又は減衰させるように前記増減手段を制御する。
この態様によれば、直流成分値の変動をより少なくさせ、フリッカ劣化の発生をより効果的に低減させることが可能となる。
本発明の情報多重装置に係る実施形態の他の態様は、前記所定の周期単位は、前記映像信号のフレーム又はフィールドの周期単位である。
この態様によれば、第1制御手段の制御下で、重畳手段による重畳処理がより的確且つ簡便に行われることが可能となる。
本発明の情報多重装置に係る実施形態の他の態様は、前記生成手段は、重畳されることによって前記直流成分値に所定の変化量を与えるためのオフセット値を前記情報信号として生成し、前記第1制御手段(重畳制御手段)は、前記直流成分値に、前記オフセット値を、前記所定の周期単位に基づいて重畳する。
この態様によれば、第1制御手段(重畳制御手段)の制御下で、生成手段による独自情報を保持するためのオフセット値の生成をより的確且つ簡便に行わせることが可能となる。詳細には、映像信号に含まれる直流成分値(DC成分値、平均DC値)の変動を画面全体において均等になるように、一画面における所定位置によって独自情報を保持するためのオフセット値を可変となるように構成してもよい。
この第1制御手段に係る態様では、前記生成手段は、前記映像信号が走査される画面内の、前記輝度信号の大きさを示すビット値の単位時間当たりの変化率に対応して、前記オフセット値を生成可能であり、前記第1制御手段(重畳制御手段)は、前記変化率が平均変化率より大きい場合、前記オフセット値を大きくさせるように前記生成手段を更に制御するように構成してもよい。
このように構成すれば、一画面のうち、画素の輝度信号を示すビット値が短時間で変化している画面領域においては、独自情報を保持するためのオフセット値を大きくさせる。従って、独自情報の重畳によるフリッカ劣化の発生を低減させ、映像信号に含まれる直流成分値(DC成分値、平均DC値)の変動を画面全体において均等にさせることが可能となる。
この第1制御手段に係る態様では、前記生成手段は、前記映像信号が走査される画面内における画素の輝度信号を示すビット値の単位時間当たりの変化率に対応して、前記オフセット値を生成可能であり、前記第1制御手段(重畳制御手段)は、前記変化率が平均変化率より小さい場合、前記オフセット値を小さくさせるように前記生成手段を更に制御するように構成してもよい。
このように構成すれば、一画面のうち、画素の輝度信号を示すビット値が長時間変化していない画面領域においては、独自情報を保持するためのオフセット値を小さくさせる。従って、独自情報の重畳によるフリッカ劣化の発生を低減させ、映像信号に含まれる直流成分値(DC成分値、平均DC値)の変動を画面全体において均等にさせることが可能となる。
本発明の情報多重装置に係る実施形態の他の態様は、前記情報信号に保持される前記独自情報は、前記映像信号の著作権保護情報である。
この態様によれば、映像信号によって保持されるコンテンツの著作権保護には、大変有効である。
本発明の情報多重装置に係る実施形態の他の態様は、前記情報信号に保持される前記独自情報は、前記映像信号のコピー制御情報(CCI:Copy Control Information:2ビット)である。
この態様によれば、独自情報のデータ量を少なくすることが可能となる。具体的には、独自情報を、例えばコピー制御情報とした場合、データ量としては、例えば2ビットで構成されるようにしてもよい。より具体的には、Never Copyを意味する「11」、Copy Onceを意味する「10」、及び、Copy Freeを意味する「00」の3種類の情報を示すことが可能となる。
本発明の情報多重装置に係る実施形態の他の態様は、前記情報信号に保持される前記独自情報は、前記映像信号が伝送される地域情報を示すリージョンコード(8ビット)である。
この態様によれば、例えばDVD等の情報記録媒体に記録されるコンテンツに対して本発明を適用することが可能となる。具体的には、独自情報を、例えばリージョンコードとした場合、データ量としては、例えば8ビットで構成されるようにしてもよい。
(情報抽出装置の実施形態)
本発明の情報抽出装置に係る実施形態は、上述した本発明の情報多重装置に係る実施形態(但し、その各種態様を含む)により前記独自情報が多重化された映像信号から、前記独自情報を前記所定の周期単位で抽出する情報抽出装置であって、前記映像信号に含まれる輝度信号における(i)直流成分値、又は(ii)高域成分の増幅又は減衰に基づいて、前記独自情報を保持する前記情報信号を検出する検出手段と、前記独自情報を、前記検出された情報信号から、前記所定の周期単位に基づいて抽出する抽出手段とを備える。
本発明の情報抽出装置に係る実施形態によれば、先ず、検出手段は、例えば、ビットストリーム、又はファイルに記録された符号化された映像信号を、例えば伸長し復号化する。と同時に又は相前後して、映像信号に含まれる輝度信号における(i)直流成分値、及び(ii)高域成分の増幅又は減衰に基づいて、独自情報を保持する情報信号を検出する。
次に、抽出手段によって、例えば復号化され検出された情報信号から、重畳された独自情報は抽出される。そして、例えば、映像信号と共に、例えばディスプレイモニタ等の受像管に表示される、又は、記録媒体に記録される。
以上より、本実施形態によれば、独自情報の抽出をより的確且つ簡便に行うことが可能となる。
尚、上述した本発明の情報多重装置に係る各種態様に対応して、本発明の情報抽出装置に係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
(情報多重方法の実施形態)
本発明の情報多重方法に係る実施形態は、所定の周期単位で入力される映像信号に独自情報を重畳する情報多重装置における情報多重方法であって、前記独自情報を保持する情報信号を生成する生成工程と、前記生成された情報信号を、前記映像信号に含まれる前記所定の周期単位毎の輝度信号の平均値を示す直流成分値(平均DC値、信号の重心)に重畳する重畳工程と、前記情報信号が重畳された輝度信号の高域成分(高周波成分)を増幅又は減衰させる増減工程と、前記生成された情報信号を、前記直流成分値に、前記所定の周期単位に基づいて、重畳させるように前記重畳手段を制御する第1制御工程(重畳制御工程)と、前記重畳の結果、(i)前記直流成分値が増加(プラス)される場合、前記情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を減衰させ、(ii)前記直流成分値が減少(マイナス)される場合、前記情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を増幅させるように、前記増減手段を制御する第2制御工程(高域増減制御工程)とを備える。
本発明の情報多重方法に係る実施形態によれば、上述した本発明の情報多重装置に係る実施形態と同様の各種利益を享受することができる。
尚、上述した本発明の情報多重装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明に係る情報多重方法の実施形態も各種態様を採ることが可能である。
(情報抽出方法の実施形態)
本発明の情報抽出方法に係る実施形態は、上述した本発明の情報多重装置に係る実施形態(但し、その各種態様を含む)により前記独自情報が多重化された映像信号から、前記独自情報を前記所定の周期単位で抽出する情報抽出装置における情報抽出方法であって、前記映像信号に含まれる輝度信号における(i)直流成分値、又は(ii)高域成分の増幅又は減衰に基づいて、前記独自情報を保持する前記情報信号を検出する検出工程と、前記独自情報を、前記検出された情報信号から、前記所定の周期単位に基づいて抽出する抽出工程とを備える。
本発明の情報抽出方法に係る実施形態によれば、上述した本発明の情報抽出装置に係る実施形態と同様の各種利益を享受することができる。
尚、上述した本発明の情報抽出装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明に係る情報抽出方法の実施形態も各種態様を採ることが可能である。
(コンピュータプログラムの実施形態)
本発明に係るコンピュータプログラムの第1実施形態は、上述した本発明の情報多重装置に係る実施形態(但し、その各種態様を含む)に備えられたコンピュータを制御する多重制御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記生成手段、前記重畳手段、前記増減手段、前記第1制御手段、及び前記第2制御手段のうち少なくとも一部として機能させる。
本発明に係るコンピュータプログラムの第2実施形態は、上述した本発明の情報抽出装置に係る実施形態(但し、その各種態様を含む)に備えられたコンピュータを制御する抽出制御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記検出手段、及び前記抽出手段のうち少なくとも一部として機能させる。
本発明に係るコンピュータプログラムの第1及び第2実施形態によれば、当該コンピュータプログラムを格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、通信手段を介してコンピュータにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明の情報多重装置、又は情報抽出装置に係る実施形態を比較的簡単に実現できる。
尚、上述した本発明の情報多重装置、又は情報抽出装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明のコンピュータプログラムに係る第1及び第2実施形態も各種態様を採ることが可能である。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施例から明らかにされる。
以上説明したように、本発明の情報多重装置又は方法に係る実施形態によれば、生成手段及び工程、重畳手段及び工程、増減手段及び工程、第1制御手段及び工程、並びに第2制御手段及び工程を備える。従って、独自情報の重畳による直流成分値の増減に殆ど又は完全に影響されることなく、フリッカ劣化の発生をより効果的に低減させることが可能となる。
また、本発明の情報抽出装置又は方法に係る実施形態によれば、検出手段及び工程、並びに、抽出手段及び工程を備える。従って、例えば映像信号等の情報信号から、例えば著作権情報等の独自情報を、より的確且つ簡便に抽出することが可能となる。
更に、また、本発明のコンピュータプログラムに係る実施形態によれば、コンピュータを上述した本発明の情報多重装置、及び情報抽出装置に係る実施形態として機能させる。従って、情報多重装置をして、独自情報の重畳による直流成分値の増減に殆ど又は完全に影響されることなく、フリッカ劣化の発生をより効果的に低減させることが可能となる。加えて、情報抽出装置をして、例えば映像信号等の情報信号から、例えば著作権情報等の独自情報を、より的確且つ簡便に抽出させることが可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例について説明する。
(1)本発明の概略
(1−1)情報多重装置及び情報抽出装置の概略
先ず、図1を参照して、本発明の情報多重装置及び情報抽出装置の概略について説明する。ここに、図1は、本発明に係る情報多重装置及び情報抽出装置を用いたシステムの概念的な構成図である。
図1に示されるように、先ず、映像信号10と、著作権情報等の独自情報20とが、情報多重装置100に入力される。次に、情報多重装置100は、独自情報20を映像信号10に重畳する。より詳細には、情報多重装置100は、独自情報20が重畳された映像信号10を、例えば、圧縮符号化し、ビットストリーム又はファイルとして、ネットワーク又はCDや、DVD等の記録媒体へと出力する。そして、例えばネットワークを介して伝送されるビットストリーム、又は記録媒体等に記録されたファイルが、情報抽出装置200に入力される。他方、情報抽出装置200は、前述したビットストリーム、又はファイルに記録された符号化された映像信号10を、例えば伸長し復号化する。そして、復号化された映像信号10から、重畳された独自情報は抽出されて、映像信号10と共に、モニターに表示される、又は、記録媒体に記録される。
(1−2)独自情報が多重される所定の周期単位の概略
次に、図2から図4を参照して、本発明に係る独自情報の多重方式の概略について説明する。ここに、図2は、本発明に係る映像信号、独自情報、及び伝送時間軸を図式的に示した概念図である。図3は、本発明に係る独自情報が重畳される周期の一具体例を図式的に示した概念図である。図4は、本発明に係る独自情報が重畳される周期の他の具体例を決定する上で基準となる映画フィルムにおけるフレーム周期と、例えばNTSC方式のビデオにおけるフレーム周期との比較を図式的に示した模式図である。尚、図2から図4における映像「A」から映像「D」は、同じ映像フレームを差す。
図2に示されるように、独自情報20が、映像信号10に、所定の周期単位で、伝送時間軸上において多重化される。より具体的には、独自情報20が、「1」、「0」、「1」、「1」、「0」、…、「1」として、所定の周期単位毎の映像「A」、映像「B」、映像「C」、映像「D」、映像「A」、…、映像「D」に夫々含まれる輝度信号の平均値を示す直流成分値に、所定の周期単位に同期して重畳される。
ここに、「所定の周期単位」とは、ディスプレイの表示方式の一例たるNTSC方式のフィールド周期である1/60秒を基準とした周期単位であってもよいし、フレーム周期の1/30秒を基準とした周期単位であってもよい。或いは、PAL方式のフィールド周期である1/50秒を基準とした単位であってもよいし、フレーム周期の1/25秒を基準とした周期単位であってもよい。
より具体的には、図3に示されるように、映像信号が、NTSC方式に準拠したアナログ映像信号である場合、1フレームにおける総走査線は、525本である。また、フレーム周期は、1/30秒(33msec)である。そして、「所定の周期単位」の一具体例としては、このフレーム周期の少なくとも10倍である1/3秒(0.33秒)から100倍である10/3秒(3.3秒)程度が望ましい。何故ならば、独自情報が、映像信号の劣化の影響を受けるのを少なくするためである。また、フィルタ処理における情報量の削減をより的確に行わせると共に、フィルタ処理による独自情報の除去の可能性を低減させるためである。即ち、例えば、3.3秒単位で独自情報の1データ(ビット)単位が、時間軸上で伝送されることになる。
加えて、「所定の周期単位」の他の具体例としては、1.6秒(10/6秒)から2.0秒(12/2秒)程度にしてもよい。より具体的には、図4に示されるように、映画フィルムにおけるフレーム周期は、1/24秒である。他方、NTSC方式のビデオにおけるフレーム周期は、1/30秒である。従って、映画フィルムの4フレームの時間、即ち、4/24秒(1/6秒)と、NTSC方式のビデオの5フレームの時間、即ち、5/30秒(1/6秒)が等しい。
従って、「所定の周期単位」の他の具体例としては、映画フィルムの垂直帰線消去期間(VBI:Vertical blanking interval)と、NTSC方式のビデオの垂直帰線消去期間とがビート(衝突:beat)するのを防止するために、この1/6秒を基準時間として、この基準時間の10倍(1.6秒)から12倍(2.0秒)程度にしてもよい。即ち、所定の周期単位が、2秒である場合、映画フィルムにおいては、48フレームに相当する時間単位で独自情報の1データ(ビット)単位が、時間軸上で伝送されることになる。他方、NTSC方式のビデオにおいては、60フレームに相当する時間単位で独自情報の1データ(ビット)単位が、時間軸上で伝送されることになる。
(2)情報多重装置の実施例の詳細
次に、図5から図7を参照して、本発明の情報多重装置に係る実施例の基本構成及び動作原理について説明する。ここに、図5は、本発明の情報多重装置に係る実施例に係る基本構成を示したブロック図である。図6は、本発明の情報多重装置に係る実施例に係る動作原理を示したフローチャートである。
(2−1)基本構成
図5に示されるように、本発明の情報多重装置に係る実施例は、A/D(Analog to Digital)変換器101、ブランキング除去器102、VBI(Vertical blanking interval)検出器103、制御器104、生成器105、重畳器106、ローパスフィルタ(LPF:Low Pass Filter)107、減算器108、演算増幅器(オペアンプ:Operational Amplifier)109、反転増幅器(反転アンプ)110、加算器111、及び、リミッタ(Limiter)112を備えて構成されている。
A/D(Analog to Digital)変換器101においては、アナログ映像信号10aが入力される。
ブランキング除去器102は、映像情報を含まない映像信号の走査線であるブランキングを除去する。
VBI(Vertical blanking interval)検出器103は、水平及び垂直同期信号を検出し、例えばNTSC方式のビデオにおける60フレーム単位等の所定の周期単位を検出し、検出した所定の周期単位のタイミングを制御器104へ通知する。
制御器104は、各種手段を制御する。尚、制御器104は、本発明に係る「第1制御手段」の一具体例を構成する。また、制御器104に加えて反転増幅器110は、本発明に係る「第2制御手段」の一具体例を構成する。
生成器105は、独自情報を保持する情報信号を生成する。尚、本発明に係る「生成手段」の一具体例を構成する。
重畳器106は、情報信号を直流成分値に重畳する。尚、重畳器106は、本発明に係る「重畳手段」の一具体例を構成する。
ローパスフィルタ(LPF:Low Pass Filter)107は、情報信号が重畳された輝度信号の低域成分だけを通過させる。
減算器108は、情報信号が重畳された輝度信号から低域成分を減算させ、高域成分だけを出力する。
演算増幅器(オペアンプ:Operational Amplifier)109は、各種信号の振幅を増幅させる。尚、演算増幅器109、及び加算器111に加えて、LPF107、および減算器108は、本発明に係る「増幅手段」の一具体例を構成する。
反転増幅器(反転アンプ)110は、各種信号の極性を反転させる。
加算器111は、低域成分と、増幅又は減衰された高域成分とを加算させる。
リミッタ(Limiter)112は、出力振幅を所定値以下に抑制する。
(2−2)動作原理
次に、図6及び図7に加えて前述した図5を適宜参照して、本発明の情報多重装置に係る実施例の動作原理に加えて詳細構成について説明する。
図6に示されるように、先ず、アナログ映像信号10aがA/D変換器101及びVBI検出器103に入力される(ステップS10)。
続いて、A/D変換器101において、アナログ映像信号10aのA/D変換が行われる(ステップS11)。
続いて、ブランキング除去器102によって、A/D変換されたアナログ映像信号10aが、例えばSビデオ(Y/C)信号と、基準ビデオ同期信号(具体的には、水平及び垂直同期信号)とに分離される(ステップS12)。このように、例えば、NTSC方式のビデオ等に対してはブランキング信号が除去される。尚、映画フィルム等に対しては、ブランキング信号の除去は不要である。
続いて、ステップS10からS12と同時に又は相前後して、VBI検出器104によって、前述した水平及び垂直同期信号に基づいて、例えば2秒の所定の周期単位(図4を参照)で、NTSC方式のビデオにおいては60フレーム単位が検出され、制御器104へ出力される(ステップS13)。尚、映画フィルムにおいては48フレーム単位が検出され、制御器104へ出力される。
続いて、重畳器106は、制御器104の制御下で、VBI検出器104によって検出された所定の周期単位と同期して、アナログ映像信号10aの輝度信号の平均値を示す直流成分値に対して、例えばスペクトラム拡散された独自情報20を保持する情報信号を重畳する(ステップS14)。
続いて、制御器104の制御下で、重畳の結果、直流成分値が増加されたか否かが判定される(ステップS15)。ここで、直流成分値が増加された場合(ステップS15:Yes)、制御器104の制御下で、情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を減衰させる(ステップS16)。
具体的には、前述した図5に示されるように、情報信号が重畳された輝度信号は、LPF107に出力されると同時に、減算器108に出力される。減算器108は、情報信号が重畳された輝度信号から、LPF107から出力された低域成分を減算し、高域成分だけを演算増幅器109へ出力する。演算増幅器109は、制御器104の制御下で、利得(ゲイン:Gain)を「1」より小さい所定値へ変化させることによって、減衰した高域成分を加算器111に出力する。より具体的には、生成器105から出力された独自情報20を保持する情報信号は、反転増幅器110によって、極性が反転され、演算増幅器109へ出力される。よって、演算増幅器109は、制御器104の制御下で、直流成分値が増加される場合、高域成分を減衰させることが可能であると共に、直流成分値が減少される場合、高域成分を増幅させることが可能である。
他方、直流成分値が減少された場合(ステップS15:No)、制御器104の制御下で、情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を増幅させる(ステップS17)。具体的には、前述と逆の原理で、演算増幅器109は、制御器104の制御下で、利得(ゲイン:Gain)を「1」より大きい所定値へ変化させることによって、増幅した高域成分を加算器111に出力する。
続いて、制御器104の制御下で、加算器111は、演算増幅器109から出力された増幅又は減衰された高域成分HP(High Pass)と、LPF107から出力された低域成分LP(Low Pass)とを加算し、リミッタ112へ出力する(ステップS18)。
続いて、リミッタ112によって、振幅制限をかけられ、独自情報の多重処理が終了される(ステップS19)より具体的には、リミッタ112によって、例えば高域成分と低域成分とが加算された輝度信号に対して、振幅制限をかけるために、ダイナミックレンジ圧縮が行われるようにしてもよい。このダイナミックレンジ圧縮によって、独自情報を保持する情報信号の重畳によって輝度信号の飽和を抑制することが可能である。例えば重畳された輝度信号の最大値が「2」の場合、映像信号の最大値を「255−2」にクリップする(対応付ける)ことで実現できる。より高度な制御の下では、輝度信号の値を示す所定の範囲を、入出力を示す緩やかな曲線にクリップする(対応付ける)ことで実現できる。
(3)本発明の情報多重装置に係る作用効果の検討
次に、図7を参照して、本発明の情報多重装置に係る作用効果について検討する。ここに、図7は、本発明の情報多重装置によって、独自情報の重畳に影響されずに、フリッカ劣化が低減される原理を示した図式的な波形図、及び、グラフである。尚、図7中の横軸は、例えばCRT等の受像管への電気的入力信号の大きさを示し、縦軸は、受像管からの光学的出力信号の大きさを示す。
本発明の情報多重装置においては、独自情報を保持する情報信号の重畳の結果、直流成分値が増加された場合、制御器104の制御下で、情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を減衰させる。他方、重畳の結果、直流成分値が減少された場合、制御器104の制御下で、情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を増幅させる。
この結果、例えばCRT(Cathode Ray Tube)等の受像管の画素における輝度値(光出力)を、独自情報の重畳による直流成分値の増減に殆ど又は完全に影響されることなく、平滑化(フラット:flat)にさせる、即ち、フリッカ劣化の発生を低減させることが可能となる。
具体的には、図7中の、独自情報20が重畳された直流成分値を含む輝度信号から、前述した回路によって、高域成分を減衰させると、直線「b」に示された輝度の平均値、(即ち、光学的出力の重心)から、直線「a」に示された輝度の平均値まで小さくさせ、フリッカ劣化の発生をより効果的に低減させることが可能となる。尚、図7中の点線矢印は、時間の流れを示す。
より詳細には、図7中によって示される、独自情報20が重畳されることによって、輝度信号の直流成分値は、図7中の右向きの矢印方向に遷移する。
仮に、独自情報を保持する情報信号の重畳の結果、直流成分値が増加されるにも関わらず、独自情報が重畳された輝度信号の高域成分を減衰させない場合、例えばディスプレイ等の受像管のガンマ特性(γ特性)を示す曲線に従うと、直線「b」に示されるように、図7中の上向きの矢印方向に、輝度の平均値は上昇してしまい、フリッカ劣化の発生を低減させることが困難となってしまう。
これに対して、本実施例によれば、独自情報20が重畳された直流成分値を含む輝度信号から、高域成分を減衰させることによって、直線「a」に示されるように、図7中の下向きの矢印方向に、輝度の平均値の上昇を抑制し、フリッカ劣化の発生をより効果的に低減させることが可能となる。
(4)本発明の情報多重装置に係る他の実施例
次に、図8を参照して、本発明の情報多重装置に係る他の実施例について説明する。ここに、図8は、本発明の情報多重装置の他の実施例に係る輝度信号を含む映像信号を図式的に示した一の信号図(図8(a))、及び他の信号図(図8(b))である。
他の実施例においては、例えば1フレーム等の画面全体において、直流成分値の減少又は増加に基づいて、独自情報を保持する情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を増幅又は減衰させた本実施例とは異なり、画面の一部分において高域成分の増幅又は減衰が行われるようにしてもよい。
詳細には、図8(a)に示されるように、一画面のうち高域成分が集中している高域領域HIにおける高域成分を増幅又は減衰させるように構成してもよい。この結果、フリッカ劣化の発生をより効果的に低減させることが可能となる。
或いは、図8(b)に示されるように、一画面のうち高域成分の振幅が小さい小振幅領域SHにおける高域成分を増幅又は減衰させるように構成してもよい。この結果、直流成分値の変動をより少なくさせ、フリッカ劣化の発生をより効果的に低減させることが可能となる。
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴なう情報多重装置及び方法、情報抽出装置及び方法、並びに、多重制御用、及び抽出制御用のコンピュータプログラムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本発明に係る情報多重装置及び情報抽出装置を用いたシステムの概念的な構成図である。 本発明に係る映像信号、独自情報、及び伝送時間軸を図式的に示した概念図である。 本発明に係る独自情報が重畳される周期の一具体例を図式的に示した概念図である。 本発明に係る独自情報が重畳される周期の他の具体例を決定する上で基準となる映画フィルムにおけるフレーム周期と、例えばNTSC方式のビデオにおけるフレーム周期との比較を図式的に示した模式図である。 本発明の情報多重装置に係る実施例に係る基本構成を示したブロック図である。 本発明の情報多重装置に係る実施例に係る動作原理を示したフローチャートである。 本発明の情報多重装置によって、独自情報の重畳に影響されずに、フリッカ劣化が低減される原理を示した図式的な波形図、及び、グラフである。 本発明の情報多重装置の他の実施例に係る輝度信号を含む映像信号を図式的に示した一の信号図(図8(a))、及び他の信号図(図8(b))である。
符号の説明
10…映像信号、10a…アナログ映像信号、20…独自情報、100…情報多重装置、101…A/D変換器、102…ブランキング除去器、103…VBI検出器、104…制御器、105…生成器、106…重畳器、107…LPF、108…減算器、109…演算増幅器、110…反転増幅器、111…加算器、112…リミッタ、200…情報抽出装置

Claims (19)

  1. 所定の周期単位で入力される映像信号に独自情報を重畳する情報多重装置であって、
    前記独自情報を保持する情報信号を生成する生成手段と、
    前記生成された情報信号を、前記映像信号に含まれる前記所定の周期単位毎の輝度信号の平均値を示す直流成分値に重畳する重畳手段と、
    前記情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を増幅又は減衰させる増減手段と、
    前記生成された情報信号を、前記直流成分値に、前記所定の周期単位に基づいて、重畳させるように前記重畳手段を制御する第1制御手段と、
    前記重畳の結果、(i)前記直流成分値が増加される場合、前記情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を減衰させ、(ii)前記直流成分値が減少される場合、前記情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を増幅させるように、前記増減手段を制御する第2制御手段と
    を備えることを特徴とする情報多重装置。
  2. 前記第2制御手段は、受像管のガンマ特性に基づいて、前記輝度信号の高域成分を減衰又は増幅させるように、前記増減手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の情報多重装置。
  3. 前記第2制御手段は、前記重畳の結果、(iii)前記直流成分値が変化しない場合、前記増減手段を作動させないことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報多重装置。
  4. 前記第2制御手段は、前記映像信号が走査される画面内の、前記直流成分値の単位時間当たりの変化率が平均変化率より大きい変化領域において、前記情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を増幅又は減衰させるように前記増減手段を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報多重装置。
  5. 前記第2制御手段は、前記映像信号が走査される画面内の、前記輝度信号の大きさを示すビット値の単位時間当たりの変化率が平均変化率より大きい動領域において、前記情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を増幅又は減衰させるように前記増減手段を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報多重装置。
  6. 前記第2制御手段は、前記映像信号が走査される画面内の、前記輝度信号の高域成分が存在する頻度が平均頻度より多い高域領域において、前記情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を増幅又は減衰させるように前記増減手段を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報多重装置。
  7. 前記第2制御手段は、前記映像信号が走査される画面内の、前記輝度信号の高域成分の振幅が平均振幅より小さい小振幅領域において、前記情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を増幅又は減衰させるように前記増減手段を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報多重装置。
  8. 前記所定の周期単位は、前記映像信号のフレーム又はフィールドの周期単位であることを特徴とする請求項1から7のうちのいずれか一項に記載の情報多重装置。
  9. 前記生成手段は、重畳されることによって前記直流成分値に所定の変化量を与えるためのオフセット値を前記情報信号として生成し、
    前記第1制御手段は、前記直流成分値に、前記オフセット値を、前記所定の周期単位に基づいて重畳することを特徴とする請求項1から8のうちいずれか一項に記載の情報多重装置。
  10. 前記生成手段は、前記映像信号が走査される画面内の、前記輝度信号の大きさを示すビット値の単位時間当たりの変化率に対応して、前記オフセット値を生成可能であり、
    前記第1制御手段は、前記変化率が平均変化率より大きい場合、前記オフセット値を大きくさせるように前記生成手段を更に制御することを特徴とする請求項9に記載の情報多重装置。
  11. 前記生成手段は、前記映像信号が走査される画面内における画素の輝度信号を示すビット値の単位時間当たりの変化率に対応して、前記オフセット値を生成可能であり、
    前記第1制御手段は、前記変化率が平均変化率より小さい場合、前記オフセット値を小さくさせるように前記生成手段を更に制御することを特徴とする請求項9に記載の情報多重装置。
  12. 前記情報信号に保持される前記独自情報は、前記映像信号の著作権保護情報であることを特徴とする請求項1から11のうちいずれか一項に記載の情報多重装置。
  13. 前記情報信号に保持される前記独自情報は、前記映像信号のコピー制御情報であることを特徴とする請求項1から11のうちいずれか一項に記載の情報多重装置。
  14. 前記情報信号に保持される前記独自情報は、前記映像信号が伝送される地域情報を示すリージョンコードであることを特徴とする請求項1から11のうちいずれか一項に記載の情報多重装置。
  15. 請求項1から14のうちいずれか一項に記載の情報多重装置により前記独自情報が多重化された映像信号から、前記独自情報を前記所定の周期単位で抽出する情報抽出装置であって、
    前記映像信号に含まれる輝度信号における(i)直流成分値、又は(ii)高域成分の増幅又は減衰に基づいて、前記独自情報を保持する前記情報信号を検出する検出手段と、
    前記独自情報を、前記検出された情報信号から、前記所定の周期単位に基づいて抽出する抽出手段と
    を備えることを特徴とする情報抽出装置。
  16. 所定の周期単位で入力される映像信号に独自情報を重畳する情報多重装置における情報多重方法であって、
    前記独自情報を保持する情報信号を生成する生成工程と、
    前記生成された情報信号を、前記映像信号に含まれる前記所定の周期単位毎の輝度信号の平均値を示す直流成分値に重畳する重畳工程と、
    前記情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を増幅又は減衰させる増減工程と、
    前記生成された情報信号を、前記直流成分値に、前記所定の周期単位に基づいて、重畳させるように前記重畳手段を制御する第1制御工程と、
    前記重畳の結果、(i)前記直流成分値が増加される場合、前記情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を減衰させ、(ii)前記直流成分値が減少される場合、前記情報信号が重畳された輝度信号の高域成分を増幅させるように、前記増減手段を制御する第2制御工程と
    を備えることを特徴とする情報多重方法。
  17. 請求項1から14のうちいずれか一項に記載の情報多重装置により前記独自情報が多重化された映像信号から、前記独自情報を前記所定の周期単位で抽出する情報抽出装置における情報抽出方法であって、
    前記映像信号に含まれる輝度信号における(i)直流成分値、又は(ii)高域成分の増幅又は減衰に基づいて、前記独自情報を保持する前記情報信号を検出する検出工程と、
    前記独自情報を、前記検出された情報信号から、前記所定の周期単位に基づいて抽出する抽出工程と
    を備えることを特徴とする情報抽出方法。
  18. 請求項1に記載の情報多重装置に備えられたコンピュータを制御する多重制御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記生成手段、前記重畳手段、前記増減手段、前記第1制御手段、及び前記第2制御手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  19. 請求項15に記載の情報抽出装置に備えられたコンピュータを制御する抽出制御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記検出手段、及び前記抽出手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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