JP4510162B2 - 化粧シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧シートに関するものであり、さらに詳しくは耐溶剤性および耐熱性が改善された化粧シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に化粧シートは、貼り合わせ材として、木材、合板、集成材あるいはパーチクルボード等の木質系材料に、接着剤で貼着されて使用されている。得られた貼り合わせ品は、さらに例えばVカット加工等が施され、箱やキャビネットに組み立てられている。また、近年では、被貼り合わせ材として切削加工された木材または木材加工品や、異型押し出し成形されたプラスチックが頻繁に用いられている。このような被張り合わせ材は、多角柱体や曲面柱体等の複雑な形状を有する。
【0003】
上記のようにVカット加工を行う場合や、被張り合わせ材が複雑な形状である場合、化粧シートの亀裂、白化、断裂等が起こりやすい。この対策として、化粧シートの基材として不透明塩化ビニル樹脂フィルムを用い、該フィルムの上部に印刷インキの印刷層を設け、さらにその上部に保護フィルムとして透明塩化ビニル樹脂フィルムを熱ラミネートして設ける方法がある。保護フィルムとして透明塩化ビニル樹脂フィルムを積層することにより、基材上に設けた印刷層が保護され、同時に化粧シートの厚さが増して強度が上がるという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、保護フィルムとしての透明塩化ビニル樹脂フィルムは、耐溶剤性が悪く、仕上げ時の余分な接着剤のふき取り作業等で使用されるシンナーによりその表面が侵され、艶変化が生じやすいという欠点がある。また透明塩化ビニル樹脂フィルムが溶剤と接触した場合、化粧シートにフクレ現象等を生じさせるという欠点もある。
さらに、保護フィルムとしての透明塩化ビニル樹脂フィルムは耐熱性に乏しく、塗布した接着剤の熱風乾燥時にフィルムが収縮してしまい、化粧シートの寸法が変形してしまうという欠点もある。
【0005】
したがって本発明の目的は、耐溶剤性および耐熱性が改善された化粧シートの提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、鋭意検討した結果、上記のような従来の課題を解決することができた。
すなわち本発明は、不透明着色基材シートと、印刷インキ層と、保護シートとをこの順で積層した化粧シートにおいて、該保護シートが、少なくともポリプロピレンを主成分とするトップ層、メタロセン触媒を用いて製造される線状低密度ポリエチレンもしくは線状超低密度ポリエチレン、バナジウム系触媒を用いて製造される線状低密度ポリエチレンもしくは線状超低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレンもしくは線状超低密度ポリエチレンの酸変性物またはこれらを用いたエチレン系樹脂のブレンドから選ばれた1種以上のエチレン系樹脂よりなる中間層、および示差走査熱分析計において、125℃以下の融点を示す低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、線状超低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレンの酸変性物、線状超低密度ポリエチレンの酸変性物、エチレン−酢酸ビニル共重合体から選ばれた1種以上のエチレン系樹脂よるなる接着層の3層以上の透明ポリオレフィン系樹脂から構成されていることを特徴とする化粧シートを提供するものである。
さらに本発明は、保護シートを構成する接着層の印刷インキ層側にコロナ処理が施されている前記の化粧シートを提供するものである。
さらにまた本発明は、印刷インキ層の全面に熱接着アンカー層が設けられている前記の化粧シートを提供するものである。
また本発明は、保護シート上にエンボスが施されている前記の化粧シートを提供するものである。
さらに本発明は、エンボス凹部にワイピングが施されている前記の化粧シートを提供するものである。
さらにまた本発明は、ワイピング上にトップコート層が設けられている前記の化粧シートを提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体例を示す図面を用いて本発明をさらに詳細に説明する。
図1および図2は本発明の化粧シートの一実施態様の断面図である。ここで、図1は保護シートが2層である化粧シートであり、図2は保護シートが3層である化粧シートである。
ここで、2は不透明着色基材シート、3は印刷インキ層、4は保護シート、401は保護シートのトップ層、402は保護シートの中間層、403は保護シートの接着層、5は印刷インキ層の熱接着アンカー層、6は接着層のコロナ処理、7は保護シート上のエンボス、8は保護シート上のトップコート層のそれぞれを示す。
【0008】
本発明の化粧シートは、不透明着色基材シート2、印刷インキ層3および保護シート4がこの順で積層され、保護シート4が2層以上の透明ポリオレフィン系樹脂層から構成されていることに一つの特徴を有している。保護シート4が少なくとも2層以上の透明ポリオレフィン層から構成されていることにより、耐熱性、耐溶剤性、寸法安定性に優れた化粧シートが得られる。なお、透明ポリオレフィン系樹脂の種類はとくに制限されず、透明ポリオレフィン系樹脂の範疇に属するものであればいかなるものも使用可能である。
【0009】
そして、本発明においては、保護シート4のトップ層401には、とくに耐熱性および耐溶剤性を高めることを目的として、ポリプロピレンを主成分とする透明ポリオレフィン系樹脂を用いることが好ましい。また、保護シート4の接着層403には、とくに耐熱性、寸法安定性、意匠性、引き裂き強度、接着強度を高めることを目的として、示差走査熱分析計による昇温速度10℃/分の昇温分析において、125℃以下の融点を示すエチレン系樹脂を用いることが好ましく、とくにピーリング強度を高めるためには示差走査熱分析計による昇温速度10℃/分の昇温分析において、110℃以下の融点を示すエチレン系樹脂または酸変性エチレン系樹脂を用いることが好ましい。
【0010】
なお、本発明でいう融点とは、示差走査熱分析計(DSC)を用い、測定条件として以下の条件で測定を行った第3ステップより得られる吸熱ピークを融点(以下、明細書中ではTmと略記する場合がある)とした。
第1ステップ:160℃まで、昇温速度20℃/分で昇温した後、160℃で10分間保持。
第2ステップ:70℃まで、降温速度5℃/分で降温した後、70℃で5分間保持。
第3ステップ:160℃まで、昇温速度10℃/分で昇温。
【0011】
さらに、本発明においては、図2に示すように化粧シートの強度を上げるために保護シート4のトップ層401と接着層403との間に中間層402を設けることも可能であり、該中間層402には、透明ポリオレフィン系樹脂の範疇に属するものであればいかなるものも使用可能でき、適度の接着性および低い製造コストを達成するために、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン等のエチレン系樹脂が好ましく、とくにメタロセン触媒を用いて製造される線状低密度ポリエチレンもしくは線状超低密度ポリエチレン、バナジウム系触媒を用いて製造される線状低密度ポリエチレンもしくは線状超低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレンもしくは線状超低密度ポリエチレンの酸変性物またはこれらを用いたエチレン系樹脂のブレンド等を用いることが好ましい。
【0012】
図1の態様においては、保護シート4が上部からトップ層401、接着層403からなり、図2の態様においては、保護シート4が上部からトップ層401、中間層402、接着層403からなっている。以下、保護シートが図1または図2に示すような2層または3層構造である本発明の化粧シートの好適な実施の態様について説明する。
【0013】
トップ層401は、化粧シートに耐熱性および耐溶剤性を付与するためにポリプロピレンを主成分とするものよりなることが好ましい。そしてJIS K7210、230℃、2.16kgfで測定したMFRが0.3〜30g/分であることが好ましく、とくに0.3〜10g/分であることが好ましい。なお、また、トップ層401には必要に応じて、ポリエチレンまたはゴム成分を添加して、改質することもできる。
トップ層401の厚さは、適宜決定すればよいが、例えば1〜200μm、好ましくは10〜100μmである。
【0014】
また、図2に示されている中間層402は、化粧シートに強度を付与するためのものであり、上述のように透明ポリオレフィン系樹脂の範疇に属するものであればいかなるものも使用可能でき、適度の接着性を有し、製造コストを下げることを可能にするために、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン等のエチレン系樹脂が好ましく、とくに、例えばメタロセン触媒を用いて製造される線状低密度ポリエチレンもしくは線状超低密度ポリエチレン、バナジウム系触媒を用いて製造される線状低密度ポリエチレンもしくは線状超低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレンもしくは線状超低密度ポリエチレンの酸変性物またはこれらよりなるブレンド等を用いることが好ましい。そして、このような樹脂としては、例えば商品名「アフィニティー」(ダウ・ケミカル・ジャパン社製)、商品名「カーネル」(三菱化学(株)社製)、商品名「タフマー」(三井石油化学(株)社製)、商品名「アドマー」(三井石油化学(株)社製)等が市販品として入手することが可能である。
中間層を用いる場合、その厚さは適宜決定すればよいが、例えば1〜200μm、好ましくは10〜100μmである。
【0015】
接着層403は、印刷インキ層3と保護シート4の接着性を付与するためのものであり、上述のように透明ポリオレフィン系樹脂の範疇に属するものであればいかなるものも使用可能でき、耐熱性、寸法安定性、意匠性、引き裂き強度、接着強度に優れる化粧シートが得るために、示差走査熱分析計による昇温速度10℃/分の昇温分析において、125℃以下の融点を示すエチレン系樹脂を用いることが好ましく、とくにピーリング強度に優れる化粧シートを得るために、示差走査熱分析計による昇温速度10℃/分の昇温分析において、110℃以下の融点を示すエチレン系樹脂または酸変性エチレン系樹脂を用いることが好ましい。そして、ここでは、融点が125℃以下のエチレン系樹脂としては例えば低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレンを挙げることができ、とくに110℃以下の融点を有するエチレン系樹脂または酸変性エチレン系樹脂としては、例えば上記のメタロセン触媒を用いて製造される線状低密度ポリエチレンもしくは線状超低密度ポリエチレン、バナジウム系触媒を用いて製造される線状低密度ポリエチレンもしくは線状超低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレンもしくは線状超低密度ポリエチレンの酸変性物またはこれらよりなるブレンドのほかにエチレン−酢酸ビニル共重合体等が挙げられ、このような樹脂としては、例えば上述の樹脂のほかに商品名「ウルトラセン」(東ソー(株)社製)が市販品として入手することが可能である。
そして、接着層403の厚さは、適宜決定すればよいが、とくに強度に優れる化粧シートを得るために20〜200μmであることが好ましい。さらに、本発明においては、上述の中間層402を用いる場合は、該接着層を好ましい厚みより薄くすることも可能である。
【0016】
なお、本発明においては、各層に必要に応じて、紫外線吸収剤(サリシレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、ニッケル系、シアノアクリレート系、ヒンダートアミン光安定剤、酸化防止剤等を添加することができる。
【0017】
不透明着色基材シート2は、熱可塑性樹脂シートであり、着色された不透明なシートである。例えば、セロファン、アセテート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリアミドなどの熱可塑性樹脂よりなるシートを使用することができ、とくにポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニルよりなるシートが適している。
不透明着色基材シート2の厚さは、適宜決定すればよいが、例えば5〜300μm、好ましくは20〜200μmがよい。
【0018】
印刷インキ層3は、不透明着色基材シート2の上部に設けられている。印刷インキとしては、例えばウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、または、塩化ビニル系樹脂および酢酸ビニル系樹脂のブレンド等を用いてインキ化したインキが挙げられる。
【0019】
本発明の化粧シートは、例えば不透明着色基材シート2、保護シート4および印刷インキ層3に、熱を加えながら熱融着ラミネートすることにより製造することができる。
本発明においては、保護シート4の接着層403と印刷インキ層3とを良好に熱融着させるために、印刷インキ層3に使用されるインキを塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系のインキとし、かつ接着層403を示差走査熱分析計による昇温速度10℃/分の昇温分析において、125℃以下の融点を示すエチレン系樹脂で構成し、なおかつ、接着層403の印刷インキ層3側にコロナ処理を施すのが好適である。
【0020】
印刷インキ層3は、不透明着色基材シート2の全面または部分的に設けることができるが、部分的に印刷インキ層3を設けた場合には、熱接着アンカー層5を印刷インキ層3上の全面に設けることが好ましい。ここで、熱接着アンカー剤としては、100〜200℃で熱接着性を有する塩酢ビ系、アクリル系樹脂などの塗料や、本発明の化粧シートの意匠性に悪影響を及ぼさない印刷インキ等が挙げられる。
【0021】
さらに、化粧シートの意匠性を高めるために、保護シート4のトップ層401に木目状などのエンボス7を施し、この凹部にインキを詰め込み(例えばワイピング加工)、さらには擦傷性改善、光沢調整などの目的のためにトップコート層8を施してもよい。
トップコート層は、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、エステル系樹脂等を利用して設けることができる。
【0022】
本発明の化粧シート1は、保護シート4に特定の構成を採用したため、従来技術のポリ塩化ビニルを使用した化粧シートに比べ、耐溶剤性に優れ、また、熱による寸法変化も少ないことより、施工時の厳密な熱制御が不要である。
また上記は保護シート4が2または3層である場合について説明したものであるが、本発明の化粧シートでは、必要に応じて4層以上にもすることもできる。
【0023】
【実施例】
以下に、本発明をより具体的にするために実施例を用いて説明するが、本発明はこれら実施例により限定されるものではない。
実施例および比較例により、得られた化粧シートを以下に示す方法により評価を行った。
(ピーリング試験)
得られた化粧シートの保護シート4と不透明着色基材シート2を適当な長さに剥離後、引張試験機に保護シート4と不透明着色基材シート2とを180度反対方向に剥離した状態で固定して、剥離させながら引張荷重を測定し、該引張荷重の最高値をピーリング強度とした。
この時の測定条件は、測定温度:23℃、試験片の大きさ:幅25mm、長さ150mm、引張速度100mm/分である。
(耐溶剤性)
得られた化粧シートを縦40mm、横40mmのサイズにし、この化粧シートの表面に各種溶剤(メタノール、トルエン、アセトン、メチルエチルケトン)0.5mlを滴下して、6時間後の表面状態を観察した。
変化なしを〇、膨張ありを△、著しく膨張または溶解した場合を×とした。
(耐熱性)
得られた化粧シートを縦200mm、横50mmのサイズにし、所定温度(110、120、130℃)のグリセリン中に30秒浸漬させ取り出した後、直ちに水中で冷却後、化粧シートの表面状態を観察した。艶変化なしを〇、艶変化あり、溶融またはシボ消失の場合を×とした。
(寸法安定性)
JIS K6732に準拠し、100℃×30分処理したときの収縮率を測定した。なお、この試験は実施例1および比較例1に対して行った。
【0024】
比較例3
図1に示したような本発明の化粧シートを作成した。
保護シート4としてはトップ層401にポリプロピレン(トクヤマ(株)製、商品名FM133、JIS K7210、230℃、2.16kgfのMFR(以下同様)=9g/10分)を用い、接着層403に線状低密度ポリエチレン(ダウ・ケミカル・日本(株)製、商品名アフィニティーPL1840、Tm=105℃、JIS K7210、190℃、2.16kgfのMFR=1g/10分、密度=0.908g/cm)を用いて、2層押し出し機にてトップ層401が30μm、接着層403が60μmとなるように押し出し成形を行った。そして、さらに接着層403の不透明着色基材シート2側にはコロナ処理を施した。
また、不透明着色基材シート2としては、ポリプロピレン(理研ビニル工業(株)製、商品名OW9025、厚さ0.09mm)を用い、印刷インキ層として木目模様(東洋インキ(株)製、商品名ラミスター)を施し、さらに熱接着アンカー層5(ザ・インクテック製、商品名VA−VTPメジウムNo.3)をオーバーコートした。
そして、次に熱ラミネートエンボス機を用い、保護シート4の接着層403と不透明着色基材シート2の熱接着アンカー層5とを、ドラム温度140〜150℃、ラミネート時間30秒、ラミネート圧力3kg/cmの条件にてラミネートしながら、木目導管模様のエンボスを保護シート面に施し、化粧シートを得た。
得られた化粧シートの評価結果を表1に示す。
【0025】
比較例4
保護シート4の接着層403にエチレン−酢酸ビニル共重合体(東ソー(株)製、商品名ウルトラセン540、Tm=96℃、JIS K7210、190℃、2.16kgfのMFR=3g/10分、密度=0.927g/cm)を用いた以外は、比較例3と同様の方法により、化粧シートを作成した。
得られた化粧シートの評価結果を表1に示す。
【0026】
比較例5
保護シート4の接着層403に、酸変性超低密度ポリエチレン(三井石油化学(株)製、商品名アドマーNF528、Tm=123.4℃、JIS K7210、190℃、2.16kgfのMFR=2.2g/10分、密度=0.906g/cm)50重量部%および線状低密度ポリエチレン(ダウ・ケミカル・日本(株)製、商品名アフィニティーPL1840)50重量%よりなるポリエチレン組成物を用いた以外は、比較例3と同様の方法により、化粧シートを作成した。
得られた化粧シートの評価結果を表1に示す。
【0027】
実施例4
図2に示したような本発明の化粧シートを作成した。
保護シート4としてはトップ層401にポリプロピレン(トクヤマ(株)製、商品名FM133、MFR=9g/10分)を用い、中間層402に酸変性線状低密度ポリエチレン(三井石油化学(株)製、商品名アドマーSE800、Tm=122.5℃、JIS K7210、190℃、2.16kgfのMFR=4.4g/10分、密度=0.90g/cm3)を用い、接着層403にエチレン−酢酸ビニル共重合体(東ソー(株)製、商品名ウルトラセン540)を用い、3層押し出し機にてトップ層401が30μm、中間層402が30μm、接着層403が30μmとなるように押し出し成形を行った。そして、さらに接着層403の不透明着色基材シート2側にはコロナ処理を施した。
また、不透明着色基材シート2としては、ポリプロピレン(理研ビニル工業(株)製、商品名OW9025、厚さ0.09mm)を用い、印刷インキ層3として木目模様(東洋インキ(株)製、商品名ラミスター)を施し、さらに熱接着アンカー層5(ザ・インクテック製、商品名VA−VTPメジウムNo.3)をオーバーコートした。
そして、次に熱ラミネートエンボス機を用い、保護シート4の接着層403と不透明着色基材シート2の熱接着アンカー層5とを、ドラム温度140〜150℃、ラミネート時間30秒、ラミネート圧力3kg/cmの条件にてラミネートしながら、木目導管模様のエンボスを保護シート面に施し、化粧シートを得た。
得られた化粧シートの評価結果を表1に示す。
【0028】
実施例5
保護シート4の接着層403に線状低密度ポリエチレン(ダウ・ケミカル・日本(株)製、商品名アフィニティーPL1840)を用いた以外は、実施例4と同様の方法により、化粧シートを作成した。
得られた化粧シートの評価結果を表1に示す。
【0029】
実施例6
保護シート4の接着層403に、酸変性超低密度ポリエチレン(三井石油化学(株)製、商品名アドマーNF528)を用いた以外は、実施例4と同様の方法により、化粧シートを作成した。
得られた化粧シートの評価結果を表1に示す。
【0030】
実施例7
保護シート4の中間層402に、線状低密度ポリエチレン(ダウ・ケミカル・日本(株)製、商品名アフィニティーPL1840)を用い、接着層403に、エチレン−酢酸ビニル共重合体(東ソー(株)製、商品名ウルトラセン540)を用いた以外は、実施例4と同様の方法により、化粧シートを作成した。
得られた化粧シートの評価結果を表1に示す。
【0031】
実施例8
保護シート4の中間層402に、線状低密度ポリエチレン(ダウ・ケミカル・日本(株)製、商品名アフィニティーPL1840)50重量%および酸変性線状低密度ポリエチレン(三井石油化学(株)製、商品名アドマーSE800)50重量%よりなるポリエチレン組成物を用い、接着層403に、線状低密度ポリエチレン(ダウ・ケミカル・日本(株)製、商品名アフィニティーPL1840)を用いた以外は、実施例4と同様の方法により、化粧シートを作成した。
得られた化粧シートの評価結果を表1に示す。
【0032】
比較例1
保護シート4としてポリ塩化ビニルクリヤーフィルム(理研ビニル工業(株)製、商品名クリヤーS、厚み0.08mm)および着色ポリ塩化ビニルフィルム(理研ビニル工業(株)製、商品名Wタイプ)を用い、印刷インキ層3として木目模様(ザ・インクテック製、商品名VTP)を用いた以外は、実施例1と同様の方法により化粧シートを得た。
得られた化粧シートの評価結果を表1に示す。
【0033】
比較例2
保護シート4としてアクリルフィルム(三菱レイヨン(株)製、商品名HBS006、厚み0.05mm)を用いた以外は、実施例1と同様の方法により化粧シートを得た。
得られた化粧シートの評価結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
Figure 0004510162
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、耐溶剤性および耐熱性が改善された化粧シートが提供される。さらに本発明の化粧シートは、耐溶剤性および耐熱性のほかにも、ピーリング強度、寸法安定性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】保護シートが2層である本発明の化粧シートの一実施態様の断面図である。
【図2】保護シートが3層である本発明の化粧シートの一実施態様の断面図である。
【符号の説明】
2 不透明着色基材シート
3 印刷インキ層
4 保護シート
401 保護シートのトップ層
402 保護シートの中間層
403 保護シートの接着層
5 印刷インキ層の熱接着アンカー層
6 接着層のコロナ処理
7 保護シート上のエンボス
8 保護シート上のトップコート層

Claims (6)

  1. 不透明着色基材シートと、印刷インキ層と、保護シートとをこの順で積層した化粧シートにおいて、該保護シートが、少なくともポリプロピレンを主成分とするトップ層、メタロセン触媒を用いて製造される線状低密度ポリエチレンもしくは線状超低密度ポリエチレン、バナジウム系触媒を用いて製造される線状低密度ポリエチレンもしくは線状超低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレンもしくは線状超低密度ポリエチレンの酸変性物またはこれらを用いたエチレン系樹脂のブレンドから選ばれた1種以上のエチレン系樹脂よりなる中間層、および示差走査熱分析計において、125℃以下の融点を示す低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、線状超低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレンの酸変性物、線状超低密度ポリエチレンの酸変性物、エチレン−酢酸ビニル共重合体から選ばれた1種以上のエチレン系樹脂よるなる接着層の3層以上の透明ポリオレフィン系樹脂から構成されていることを特徴とする化粧シート。
  2. 保護シートを構成する接着層の印刷インキ層側にコロナ処理が施されている請求項1に記載の化粧シート。
  3. 印刷インキ層の全面に熱接着アンカー層が設けられている請求項1または2のいずれか1項に記載の化粧シート。
  4. 保護シート上にエンボスが施されている請求項1ないしのいずれか1項に記載の化粧シート。
  5. エンボス凹部にワイピングが施されている請求項に記載の化粧シート。
  6. ワイピング上にトップコート層が設けられている請求項に記載の化粧シート。
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