JP4509020B2 - 磁気ヘッドの製造装置及び製造方法(選別分類) - Google Patents

磁気ヘッドの製造装置及び製造方法(選別分類) Download PDF

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Description

本発明は、HDD(Hard Disk Drive)に例示される磁気記録装置において、情報の記録或いは読み出しに用いられる磁気ヘッドの製造装置及び製造方法に関する。より詳細には、磁気ヘッド装置において磁気−電気信号の変換操作を司る所謂スライダの製造工程において、スライダ複数個を一体として加工処理した後に個辺への分離・選別等を行う際に用いられる装置及び方法に関する。
上記スライダは、セラミックからなるウエハ状の基板に対して半導体製造工程に類似する薄膜形成・加工処理を施すことにより、複数個が同時に製造される。これらスライダは、基本的な内部構造を該薄膜形成・加工処理により作りこんだ後、該セラミックウエハより切り出されて、複数個のスライダが所定方向に並んだ棒状の中間体とされる。スライダの外形は、この中間体を所定の治具に接着剤等で固定し、当該状態にて研磨等の処理を施すことで成型される。また、当該固定状態において、さらに中間体から個辺への切断・分離作業も行われる。研磨・個辺への分離等の処理が終了した後、スライダ各々の治具からの分離と所謂良品選別が行われ、個々のスライダを所定のトレイに収用して次工程である磁気ヘッド装置の組立工程にこれらは供せられる。
治具からのスライダ分離工程は、中間体が貼り付けられた治具を溶剤中に浸漬し、接着剤を溶解してその粘着力を低下させた後、これを溶剤内から取り出し、人手にてスライダ各々を治具から取り外すことにより為されている。当該工程は、所謂ケミカル法として知られており、特許文献1或いは2にその詳細が開示されている。治具より取り外されたスライダは、洗浄工程用のトレイ上に移される。通常、治具に貼り付けられた中間体には側面に管理番号が印字されており、各スライダの電気的特性等は中間体の状態のまま測定される。取り外されたスライダ各々は、トレイ上の所定の位置に収容することによって、管理番号及び個々に測定されて特性を含めた所謂履歴を把握できるようにしている。洗浄工程終了後、洗浄用のトレイ上に載置されたスライダは選別機にかけられ、更に良品用トレイ、不良品用トレイ等、各々のスライダの品質に応じたトレイ上に移載される。当該選別操作は、先に述べたように把握されるスライダ各々の品質即ち前述した履歴に応じて為される。選別された各スライダは、選別時にスライダに付着する恐れのあるコンタミ等の除去を目的とする洗浄処理が施され、その後更に後工程用のトレイに移載され前述した組立工程に送られる。
特開2000−037637号公報 特開2000−100872号公報
上述したケミカル法においては、治具からスライダを分離する速度及び分離されたスライダをトレイ上の所定位置に載置する速度及び正確さは、全て当該操作を行う作業者の能力に依存している。即ち、分離−選別−次工程トレイへの載置の一連の工程は、作業者の能力等に左右される安定性に欠けたものであり、工程管理を一義的に行うことが困難なものであった。特に、治具からトレイ上にスライダを移す際に、作業者の移載ミスがあった場合、これを確認することは事実上困難であり、スライダの品質を100%管理することが困難となっていた。
また、手作業が入ることによってスライダの品質管理の観点より作業毎の洗浄が必要となり、このことが生産性をさらに低下させていた。更には、スライダの各種トレイへの移載及び移載工程後に要求される洗浄工程によって、スライダの治具からの分離から後工程用トレイへの移載に多大の時間が必要となっていた。また、手作業は所謂ESD(Electro-Static Discharge)をスライダ生じさせる可能性を高め、後工程においてスライダの破損を生じさせる恐れも存在していた。
本発明はこのような作業者に大きく依存するスライダの分離−選別−次工程トレイへの載置の一連の工程を自動化することを目的とするものである。より具体的には、自動化に際して実際の工程上顕在すると思われる種々の問題点に対処し、より効率的な自動化工程を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る磁気ヘッドの製造装置は、接着媒体により治具に対して整列状態で貼り付け固定された複数の磁気ヘッドスライダを治具から分離・選別し、所定のトレイにおける定められた凹部に磁気ヘッドスライダを収容させる磁気ヘッドの製造装置であって、治具を固定するステージと、接着媒体を加熱する加熱手段と、治具に貼り付けられたスライダに当接し、スライダにおける治具との貼り付け面と平行にスライダを押圧してスライダを治具における貼り付け位置とは異なる所定位置まで移動させるプッシャーと、プッシャーによって移動されたスライダを保持するスライダ保持手段と、スライダ保持手段をトレイの凹部に対して、トレイの延在面と平行面内にて相対的に移動及び回転可能な駆動ユニットと、スライダ各々の履歴を記録し、駆動ユニットがスライダ保持手段を介してスライダを収容させる凹部の位置をスライダの履歴に従って指定し、スライダ保持手段を駆動する制御装置と、を有することを特徴としている。
なお、上述した磁気ヘッドの製造装置において、プッシャーがスライダを移動させる移動経路と平行であって、移動経路の途中から所定位置まで連続するガイド面を有したガイド手段を更に有し、ガイド手段は移動経路を挟んで向かい合って配置される一対の部材からなり、部材の少なくとも一方は移動経路と略垂直な方向に移動可能であり、且つガイド手段は治具の表面に対して垂直な方向にも移動可能であることが好ましい。或いは、上記磁気ヘッドの製造装置は、治具に印字された認識マークを撮像するマーク認識カメラを更に有し、撮像された認識マークに基づいて得られた情報と、制御装置に記録されたスライダ各々の履歴とを関連付ける判定手段を更に有することが好ましい。或いは、上記磁気ヘッドの製造装置は、スライダ保持手段に保持されたスライダにおける保持状態を撮像し、保持状態と予め記録された所定の保持状態とを比較してズレ量をもとめるスライダ保持状態検知手段を更に有することが好ましい。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る磁気ヘッドの製造方法は、接着媒体により治具に対して整列状態で貼り付け固定された複数の磁気ヘッドスライダを治具から分離・選別し、所定のトレイにおける定められた凹部に磁気ヘッドスライダを収容させる磁気ヘッドの製造方法であって、所定の温度に維持可能な加熱ステージに対して治具を密着固定させ、治具を介して接着媒体が軟化する温度まで接着媒体を加熱し、治具に貼り付けられたスライダにプッシャーを当接し、プッシャーによってスライダにおける治具との貼り付け面と平行にスライダを押圧してスライダを治具における貼り付け位置とは異なる所定位置まで移動させ、所定位置においてスライダ保持手段によってスライダを保持して所定のトレイにおける定められた凹部に対して保持されたスライダを収容させる工程を有し、凹部は、予め記録されたスライダの履歴に応じて指定されることを特徴としている。
なお、上述した磁気ヘッドの製造方法においては、所定位置において、スライダの移動方向とは垂直な方向に相対的に駆動可能な部材を駆動させてスライダを把持し、部材を治具表面に対して垂直な方向に移動させてスライダと治具との間に空隙を形成する工程を更に有することが好ましい。或いは、上記磁気ヘッドの製造方法において、接着媒体を加熱する際に、スライダの集合体側面に記載された認識マークをマーク認識用カメラにて撮像し、撮像された認識マークに基づいて得られた情報と、制御装置に記録されたスライダ各々の履歴とを関連付けることによって凹部の指定が為されることが好ましい。或いは、上記磁気ヘッドの製造方法において、スライダ保持手段に保持されたスライダにおける保持状態を撮像し、保持状態と予め記録された所定の保持状態とを比較してズレ量を求め、スライダを凹部に収容させる際にズレ量を補正する工程が為されることが好ましい。
本発明によれば、加熱による接着剤等の接着力の低下とスライダに対して接着面と略平行な方向への応力の付加とを行うことにより、スライダを治具から分離することとしている。当該方法の場合、応力付加時における治具とスライダ各々との位置関係は固定時の状態と変化していないことから、スライダ各々に対しての応力付加手段及び分離後のスライダのピックアップを行う装置の配置を一義的に定めることが可能となる。従って、機械的に該分離・ピックアップ操作を行うことが可能となる。即ち、従来より行われていたケミカル法と異なって作業員による手作業が工程中に存在しなくなり、これまで問題として挙げられていた各種事項を大幅に減らすことが可能となる。
より具体的には、作業員による手作業を排除することにより、スライダ各々をトレイ上の所定位置に載置する際に生じ人為的なミスの発生を無くすことが可能となり、スライダの品質、履歴等を100%管理することが可能となる。従って、当該工程に関しての生産能力の安定化及び製品品質の維持の容易化が可能となる。また、スライダの各種トレイに対する移載及び移載後に必要であった各種洗浄を行う必要が無くなり、スライダの治具からの分離から後工程用トレイへの移載に要する時間を大幅に短縮することが可能となる。更には、ESDへの対処も容易となり、製品品質の維持が更に容易になるという効果も得られる。また、従来のような接着剤を溶解する有機溶剤、各種洗浄に必要とされた洗浄液等が不用になることから、当該工程の構築及び保全に要した各種コストを大幅に削減することも可能となる。
また、本発明によれば、スライダを把持するチャック装置をガイド手段として兼用し、応力付加手段であるプッシャーがスライダを治具上から押し出した際に、スライダの姿勢を修正することとしている。これにより分離後のスライダの姿勢を安定化させ、該スライダをピックアップする際の操作安定性を確保している。また、プッシャーによって押し出されたスライダは、静電気或いは溶融された接着剤の影響によりプッシャーに張り付き、再度プッシャーによって引き戻される所謂持ち帰り現象によって停止位置が変動する恐れがある。本発明においては、チャック装置によって押し出し状態にあるスライダを把持・固定することにより、所謂スライダの持ち帰り現象を防止している。従って、分離後のスライダの、例えばピックアップ装置によって保持する際の姿勢を安定化させることが可能となり、該スライダの確実なピックアップ及び制御された姿勢に基づくトレイへの容易な移載を行うことが可能となる。
また、本発明によれば、チャック装置によってスライダを把持した後に、チャック装置をスライダの載置位置から離れる方向(載置面より垂直上方向)に移動させ、その後該スライダのピックアップを実施することとしている。加熱によって粘着力が低下した接着剤はその一部がスライダの接着面に残存しており、該残存接着剤によってスライダが載置面に対して付着してしまい、ピックアップ(以下に述べる実施形態における吸着保持操作)が適切に行われない可能性がある。本発明の如く、把持姿勢を維持したままチャック装置によりスライダを載置面から離すことによって、仮に接着剤が残存していたとしてもスライダを載置面から確実に分離した後にピックアップすることとなり、確実なピックアップ操作を行うことが可能となる。
また、本発明によれば、ピックアップ後のスライダの姿勢を画像解析し、トレイ上の収容用凹部とスライダの姿勢とを一致させることとしている。従ってスライダの小型化とそれに伴う凹部自体の小型化がある程度進展した状況であっても、常に且つ確実にスライダを凹部内部に収容させることが可能となる。当該操作においても作業者を必要としなくなり、且つトレイ間におけるスライダの移し変えも存在しなくなることから、スライダをトレイ凹部に収容させる操作においても人為的なミスを無くすことが可能となる。従って、分離−選別−トレイへの収容といった一連の工程を容易かつ確実に行うことが可能となる。また、姿勢、配置共に正確に制御された状態でスライダが所定の凹部に収容されることから、これまでは実施不可能であった微小なクリアランスを構成する凹部に対してもスライダを収めることが可能となる。また、その際に凹部周辺とスライダとを接触させる恐れも無くなり、スライダの破損可能性も大幅に低減される。
本発明の一実施形態に係るスライダ分離・選別装置(磁気ヘッドの製造装置)について、図面を参照して説明する。図1Aは、本発明に係るスライダの分離・選別を行う装置を上面から見た際の概略構成を示している。また、図1Bは、当該装置の諸構成をブロック図により示している。スライダ分離・選別装置100は、スライダ分離装置1、2基のピックアップユニット20、トレイ載置ステージ37、コア保持状態検知装置40、及びマーク認識カメラ50を有している。なお、スライダ分離装置1に関しては、図2A、2B、3A〜3C、及び4A〜4Bを用いて以下に述べる。
図2A及び図2Bは、スライダ分離装置1における主要部の構成概略を側面から見た状態を示す。スライダ分離装置1は、主たる構成として加熱装置6及び応力付加手段たるプッシャー11を有する。プッシャー11は、不図示のプッシャー駆動装置によって、スライダ2が整列する方向及び整列する方向垂直な方向に移動可能とされている。加熱装置6は、抵抗加熱方式等によるヒータ7及び該ヒータ7を内蔵する熱伝導性の高い金属等からなる加熱ステージ9を有する。なお、磁気ヘッドスライダ(以下スライダと称する。)2は、接着媒体たる接着剤3により治具5に対して、複数個が整列状態で貼り付け固定されている。
実際の分離工程時においては、図2Aに示すように、スライダ2が接着剤3によって固定された治具5が、加熱ステージ9に対して不図示の固定手段によって密着固定される。当該状態において、ヒータ7により所定の温度に維持された加熱ステージ9が治具5を加熱する。これにより治具5を介して、接着剤3も所定の溶融温度、即ち軟化温度まで加熱される。接着剤3が軟化した状態において、応力付加手段たるプッシャー11が分離対象とされるスライダ2に応じた位置に配置され、その先端部が当該スライダに当接される(図2A参照)。当該状態から、プッシャー11は、治具5及びスライダ2各々の接着面と平行な方向に沿って、スライダ2に対して応力を付加する。より具体的には、先端部がスライダ2の側面に当接したプッシャー11をスライダ2が存在する方向に伸ばすこととし、これにより、接着剤3に対してせん断力を与える。その結果、スライダ2は応力の付加方向に移動し(図2B参照)治具5とスライダ2との分離が行われる。
また、以上述べた一連の手順をスライダ2及びプッシャー11の上面から見た場合を、図3A〜図3Cに示す。当該コア分離装置1は、スライダ2の移動がある程度進行した状態でスライダ2の傾きを補正する所謂ガイド機能を有するガイド手段13を更に有している。ガイド手段13は、所定の間隔をあけて配置されるガイド部材13a及びチャック部材13bとから構成される。不図示の駆動機構によって、プッシャー11、ガイド部材13a、チャック部材13b及びこれらに付随する部材は一体化して移動可能である。即ち、プッシャー11が移動して被分離対象として新たなスライダ2を対象とする場合、プッシャー11の駆動と連動してガイド部材13a、チャック部材13b等も移動し、新たな被分離対象とされたスライダ2が押し出した際に当該スライダ2、ガイド部材13aとチャック部材13bの間に存在することが可能となるよう再配置される。また、本実施形態において、ガイド部材13aはガイド部材13aとチャック部材13bとが対向する方向において相対的に固定されており、チャック部材13bはガイド部材方向に相対的に移動可能とされている。
図3Aにおいて、治具5は十分に加熱され、これにより接着剤3は既に軟化された状態にある。またガイド手段13は、ガイド部材13aとチャック部材13bとの間に被分離対象となるスライダ2を収容可能となる位置に既に移動している。ここで、プッシャー11によるスライダ2の押し出しが行われる。その際、図3Bに示すように、例えば接着剤等の影響によって傾いた状態で接着面から押し出された分離対象であるスライダ2は、ガイド部材13aによって傾きの程度が増大することが抑制される。スライダ2が所定位置に達した段階、即ちプッシャー11が押し出し方向に伸びきった段階で、チャック部材13bがガイド部材13a方向に移動し、これら部材間にてスライダ2を把持する。当該操作によって、スライダ2は押し出し位置において所定の姿勢を保つことが可能となる。
また、スライダ2を治具5から分離する際に、スライダ2の接着面には接着剤が残存している。これら残存接着剤或いはプッシャー11に生じた静電気等によってスライダ2が一時的にプッシャー11の先端に付着する場合が生じ得る。この場合、プッシャー11の退避に伴って、スライダ2も引き戻される恐れがある。所定位置に略到達したスライダ2をガイド手段13によって把持することにより、スライダ2がプッシャー11に付着した場合であっても、スライダ2を常に所定位置に保持することが可能となる。また、接着剤がスライダ2に残存した場合、該接着剤によってスライダ2が再度治具5上面に付着する可能性も存在する。所定位置まで押し出されたスライダ2は、該位置において上方から該スライダ2に接近するピックアップ装置によって保持され、該ピックアップ装置によって所定のトレイまで搬送される。このようなピックアップ装置は、通常真空吸着等によってスライダ2を保持する吸着ノズルより構成される。しかしながら、上述したように所定位置においてスライダ2が治具5上に再付着している場合、吸着ノズルの吸着力が不足してスライダ2を保持できない場合も考えられる。
このため、ガイド手段13は、スライダ2の押し出し方向に対して垂直上方にも移動可能となっている。スライダ2、ガイド部材13a及びチャック部材13bを、スライダ2の移動方向とは対向する方向から見た状態の概略構成であって、吸着ノズル15による吸着保持の手順を図4A〜図4Dに示す。図4Aは、治具5上の所定位置において、スライダ2がガイド部材13a及びチャック部材13bによって把持された状態を示す。当該状態において、スライダ2の下面(治具5との当接面)には接着剤3が残存しており、当該接着剤3によってスライダ2は治具5に対して略貼り付いた状態にある。この状態より、ガイド手段13はスライダ2を治具5上面から離す方向(図面中上方)に移動する。これによって、スライダ2は把持された姿勢を変えることなく、治具5表面から剥離される(図4B)。
続いて、吸着ノズル15がスライダ2に接近し、スライダ2を吸着保持する(図4C)。スライダ2が吸着ノズル15によって保持された後、チャック部材13bがガイド部材13aから離れる方向に移動し、スライダ2を開放する(図4D)。以上の操作を経ることにより、スライダ2は所定の姿勢にて吸着ノズル15により保持されることとなる。また、スライダ保持手段として作用する吸着ノズル15は、真空吸着に限らず、実際の機械的な把持、静電吸着等種々の方法によりこれを構成することが可能である。
なお、ここで例示した分離装置1は、加熱ステージ6によって治具5の固定及び治具5を介しての接着媒体の加熱を行うこととしている。しかし、加熱ステージ6を治具5固定用の単なるステージとし、赤外線ヒータ等の独立した加熱手段により接着媒体を加熱することとしても良い。また、接着媒体は接着剤に限られず、接着作用を有する樹脂等と置き換えても良い。また、ガイド部材13aは、スライダ2の移動方向に沿って、スライダ2の姿勢を制御するガイド面を有するが、該ガイド面は移動経路の途中から、スライダ2が停止される所定位置まで延在すれば良い。また、チャック部材13bの駆動量は、スライダ2を保持した際にスライダ2に対して過剰な付加荷重が加えられない範囲に制御されることが好ましい。なお、以上述べたスライダ分離装置1においては、プッシャー11の動作用駆動源59、ガイド手段の開閉操作を実行する駆動源60、ガイド手段の上下動作を実行する駆動源73、及び加熱装置6を有し、これら駆動源等の動作、動作タイミング等は、後述する制御装置101により制御されている。
ここで、本発明の一実施形態に係るスライダの分離・選別装置の全体構成について述べる。図1Aに示す状態において、スライダ分離装置1の上方に吸着ノズル15が位置しているため、これらスライダ分離装置に含まれる構成は隠れている。ピックアップユニット20は、吸着ノズル15、Z方向駆動源21、吸着ノズル支持アーム22、Y方向駆動レール23、Y方向駆動源25、X方向駆動レール27、及びX方向駆動源29を有している。吸着ノズル15はZ方向駆動源21と連結されており、Z方向に対して吸着ノズル15を移動可能としており、これら構成は吸着ノズル支持アーム22により支持されている。吸着ノズル支持アーム22はY方向駆動レールによってY方向に移動可能に支持されており、Y方向駆動源25によってY方向に駆動される。また、Y方向駆動レール23及びY方向駆動源25は、X方向駆動レール27によってX方向に移動可能に支持されており、X方向駆動源29によってX方向に駆動される。以上の構成からなるピックアップユニット20は、本実施例においては線対称となる位置に配置されており、コア分離装置1等は中心線上に配置されている。即ち、各々のユニットにおけるX方向駆動レール27及びY方向駆動レール23は平行となるように配置されている。
トレイ載置ステージ37も、前述した一対のピックアップユニット20の中心線上に配置されている。本実施例において、スライダは上級品、中級品及び下級品の三種類に選別されることとしており、選別用トレイは上級用トレイ37a、中級用トレイ37b及び下級用トレイ37cが用いられる。これらトレイはトレイ載置ステージ37上の所定の位置に載置、固定されている。また、図示されていないが、これらトレイの上面には、個々のスライダ2を収容可能な凹部が複数個設けられている。マーク認識カメラ50は、治具5に固定された状態にある複数のスライダ2を側方から撮影し、前述した中間体側面に印字された管理番号を撮影する。なお、当該カメラ50は微小な文字を認識する関係上、顕微機能を備えたOCRカメラから構成されることが好ましい。
図1Bにも示されるように、スライダ分離・選別装置100は、主要構成として、制御装置101、スライダ分離装置1、ピックアップユニット20、吸着ノズル15、スライダ保持状態検知装置40、マーク認識用カメラ50、及び入力装置102を有している。吸着ノズル15は、吸着保持・開放の操作を制御装置101によって制御され、X、Y、Z及び回転(θ方向)の動作をピックアップユニット20の動作により制御される。前述したように、スライダ分離装置1はプッシャー11の動作用駆動源59、ガイド手段の開閉操作用駆動源60及びガイド手段の上下動作用駆動源73を有し、これら駆動源の動作、動作タイミング等が制御装置101により制御されている。また、吸着ノズル15によるスライダ2の保持の状態はスライダ保持状態検知装置40によって撮像されるが、当該撮像結果は、制御装置101における第一の判定手段101aにおいて所定の保持状態と比較される。当該比較結果に基づいて、ピックアップユニット20が更に駆動され、スライダ2をトレイ上凹部に収める際の位置制御が為される。また、入力装置102によって、分離・選別操作が行われる中間体4及びこれに含まれるスライダ2の品質、履歴等が、制御装置101におけるメモリー領域101cに入力される。マーク認識用カメラ50が得る中間体4の映像は、制御装置101における第二の判定手段101bにおいて判定され、メモリー領域101cの情報との比較により、中間体4が如何なる履歴を持つものかが判定される。
ここで、治具上に固定されて予め個辺に分離するための切れ目が形成された中間体(所謂ローバー)をカメラ50にて撮像した場合に得られる画像を、図5に模式的に示す。スライダ2は分離予定位置に形成された切れ目2aを介して連続的に並んでおり、これらは中間体4を構成している。中間体4の側面には、予め前工程においてレーザ等によって識別用マーク4aが印字されている。マーク認識用カメラ50は当該マークを撮像し、制御装置101における第二の判定手段101bによって該マークの認識が為され、当該中間体4がいかなる履歴のものであるかが判定される。また、個々のスライダ2については、例えば中間体4における図中左端より順に1、2、3、...とアドレス設定が為されている。個々のスライダ2の電気的特性等、スライダ2において予め知り得る品質に関しては分離操作以前の工程において予め測定されており、該品質は、上述したアドレスと関連付けられた上で、入力装置102を介して制御装置101におけるメモリー領域101cに記録されている。第二の判定手段101bの判定結果は、メモリー領域101cに記録されたデータと更に関連付けられ、次の選別操作時の移送位置を指定するデータとして用いられる。
実際にスライダをトレイに収容させる際には、これら品質及びアドレスを含む各々のスライダ2履歴に基づいて、該スライダを収容すべきトレイ上の凹部が定められる。該過程を図6に模式的に示す。同図において、中間体4上のスライダ2各々については、予め測定された品質に基づいて、各々A〜Cのランク付けが為されている。図に示す例は、上級用トレイ37aに対して、Aランクのスライダ2を収容させる場合である。Aランクスライダ2は、中間体4における図中の左端のスライダ2から、トレイ37a上に所定の順序で整列するように設けられた凹部38a、38b、38c、38d...に対して順番に収容されている。以上の操作を上級用トレイ37a、中級用トレイ37b、下級用トレイ37cに対して行うことにより、個々のスライダ2の履歴を把握した状態でのスライダ2の収容操作を行うことが可能となる。
昨今の磁気記録装置の小型化に伴って、スライダ2も小型化が進められている。このスライダ2の小型化に伴ってこれを収容する凹部38も小さくなり、スライダ2を収容した場合に凹部38に存在し得るクリアランスも微小なものとなってきている。また、搬送時においてスライダに与える衝撃等を防止する観点からも、当該クリアランスは微小化することが望ましい。しかし、このようなクリアランスの微小化に伴って、従来は問題とならなかったレベルの収容時におけるスライダ2の角度ぶれが生じた場合であっても、スライダ2を凹部38に収めることが困難と成る場合が考えられる。このような状態を図7Aに示す。なお、同図中において、スライダ2の移動は単に矢印で示されているが、実際には吸着ノズル15によって保持され、ピックアップユニット20に含まれる各種の駆動用構成によって該移動が為される。
本発明においては、スライダ保持状態検知装置40、制御装置101及ピックアップユニット20に含まれる各種の駆動用構成によって該角度ズレの検出及びその補正を行うこととしている。スライダ保持状態検知装置40は、吸着ノズル15に保持されたスライダ2を下方から撮影可能とするカメラ41、スライダ2を異なる方向から照らす複数の照明装置43を有する。スライダ2を吸着保持した吸着ノズル15は、スライダ2をトレイ上に搬送する過程においてカメラ41上にて一端停止する。該状態において、カメラ41によるスライダ2の撮像を行い、該カメラ41により得られた映像に基づいて制御装置101における第一の判定手段101aが保持されたスライダ2の所定の保持状態とのずれを検出する。ピックアップユニット20は、スライダ2をトレイ上の凹部に収める際に、検出されたずれ量に基づいて保持状態を修正し、スライダ2が該凹部に対して好適に収められるようにする。
具体的には、吸着ノズル支持アーム22によってZ軸方向の所定位置に保持されたZ方向駆動源21及びこれに支持される吸着ノズル15が、Y方向駆動レール23、Y方向駆動源25、X方向駆動レール27、及びX方向駆動源29によって、例えば上級用トレイ37a方向に移動される際に、カメラ41上の所定のX、Y座標上に一端停止される。ここで、照明装置43によって照明されたスライダ2の映像をカメラ41にて撮像する。撮像されたコア画像は、制御装置101における第一の判定手段101aにおいて、予め記憶されている所定姿勢に保持されたスライダの画像と比較される。当該比較操作によってノズル15に保持されたスライダ2の被保持姿勢が、収容予定の凹部37に対してどの様にずれているかが求められる。求められたズレ量に応じて、X方向及びY方向における吸着ノズル支持アーム22の駆動量が決定される。また、Z方向駆動源21に含まれたθ補正駆動系を動作させ、回転ズレについても補正を行う。以上の操作によって、スライダ2は所定の凹部に確実に収容させられる。
次に、本発明に係るコアの分離・選別装置に関して、上述した実施形態で述べた構成からなる装置を用いて、実際にスライダの分離・選別操作を行う場合の本発明の実施例について、図8に示すフローチャートを用いて説明する。なお、本実施例において用いている装置構成は既に述べていることからここでの説明は省略し、実施例における参照番号を用いて以下の説明を行うこととする。
分離・選別操作において、まずステップ1で、中間体4が貼り付けられた治具5を温度管理された加熱ステージ9上の所定位置に対して固定する。中間体4の側面には識別用マーク4aが印字されており、中間体4が該所定位置に配置されることで当該マーク4aがマーク認識用カメラ50の焦点となる位置に配置されることとなる。接着剤3を加熱・軟化させている状態で、OCRカメラであるマーク認識用カメラ50により当該マーク4aを撮像し、OCR認識により中間体の識別番号を獲得する(ステップ2)。これにより治具5内に保持されるスライダ各々のランク選別が可能となる。識別番号獲得後、該識別番号と設定されたアドレスとの関連付けからAランクと判定されたスライダ2中の任意の一個を第一の分離対象スライダとして選択し(ステップ21、22)、該スライダ2を分離対象とする位置にプッシャー11、ガイド手段13等を移動させる。移動終了後且つ接着剤3の軟化後、プッシャー11を前進させて、治具5上から分離対象とされたスライダ2を押し出す(ステップ3)。押し出されたスライダ2はガイド手段13によって把持される。当該把持動作と連動して、プッシャー11の後退とガイド手段13の所定量の上昇動作が為される(ステップ4)。
ステップ5において、ガイド手段13によって持ち上げられたスライダ2を吸着ノズル15が吸着保持し、ガイド手段13がスライダ2の開放を行う。スライダ2開放後、ピックアップユニット20が駆動してスライダ2を搬送する。搬送経路途中において、吸着ノズル15はスライダ保持状態検知手段40におけるカメラ41の上方所定位置で一端停止し、吸着保持されたスライダ2の保持姿勢をカメラ41によって撮像する(ステップ5a)。撮像されたスライダ2の保持姿勢と所定の保持状態との比較を第一の判定手段により行い、所定の保持状態からのX、Y及び回転方向のズレ量を求める。この段階で、回転方向のズレが修正される(ステップ6)。なお、カメラ41によって撮像されたスライダ2の映像から、スライダ2の欠け等の存在を検知することとして、スライダ2のエッジを確認する工程をステップ6aとしてその後に設けてもより。ここでスライダ2のエッジに不良が検出された場合、該スライダ2は不良品として排出される。その後、ピックアップユニット20は、第二の判定手段101bによって判定された中間体4及びメモリー領域101cに記録されたスライダ2個々の履歴等に基づいて指定されたトレイ上の所定凹部上方まで、スライダ2を移動させる。なお、この場合、現時点ではAランクとされたスライダ2を対象としているため、スライダ2を収容トレイはAランクトレイ(上級品用トレイ)上の所定凹部が指定されている。また、その際先に求めたX及びY方向のズレ量も補正される。
指定された凹部の上方にて吸着ノズル15を停止させた後、該ノズルの降下、吸着保持の開放が行われ、所定凹部へのAランクスライダ2の収容操作が終了する。当該操作終了後、第二の判定手段101bにおいて、新たな分離対象となるスライダについて予め設定されたアドレスに基づきAランクのスライダ2であるか否かが識別される(ステップ21)。また、その際にAランクトレイの凹部が全てスライダ2によって満たされた場合には、新たなAランクトレイの再配置も為される。その後、識別番号及びアドレスに基づいて、Aランクトレイ(上級品用トレイ)に収容されるべきスライダが該中間体4にまだ存在しているか否かが判定される(ステップ22)。判定の結果、Aランクとなるスライダ2がまだ存在している場合は、当該フローはステップ3に再度進み、先のステップに従って次のスライダ2の分離・トレイへの収容操作の実施を行う。Aランクトレイへの収容操作が終了した場合には、ステップ22からステップ23に進み、スライダを収容させるべきトレイをBランクトレイ(中級品用トレイ)に切り替える。続いて、設定されたアドレスより新たな分離対象としてBランクのスライダの任意の一個を選択し(ステップ24、25)、該スライダの分離作業を実施する(ステップ3)。以下、Bランクのスライダ2を順次分離対象として選択し、選択されたスライダ2の分離及びBランクトレイの所定の凹部への該スライダの収容の操作(ステップ3〜8)が繰り返される。その後、ステップ25においてBランクトレイ(中級品用トレイ)に収容されるべきスライダ2が治具5上に無くなりの収容操作が終了したことが確認されるまで、以上のBランクトレイを対象とする操作が繰り返される。Bランクトレイ向けのスライダ2が治具5上に存在しなくなると、ステップ25からステップ26に進み、スライダを収容させるべきトレイをCランクトレイ(下級品用トレイ)に切り替える。続いて、設定されたアドレスより新たな分離対象としてCランクのスライダの任意の一個を選択し(ステップ27、28)、該スライダの分離作業を実施する(ステップ3)。以下、Cランクのスライダ2を順次分離対象として選択し、選択されたスライダ2の分離及びCランクトレイの所定の凹部への該スライダの収容の操作(ステップ3〜8)が繰り返される。その後、ステップ28においてCランクトレイ(下級品用トレイ)に収容されるべきスライダ2が治具5上に無くなりの収容操作が終了したことが確認されるまで、以上のCランクトレイを対象とする操作が繰り返される。Cランクトレイ向けのスライダが治具5上に存在しなくなることによって、中間体4を構成したスライダ2は全て分離・選別されることとなる。その後、当該治具5を、中間体4を保持する新たな治具5と交換し、更なる分離・選別作業が実行される。
以上述べたように、本発明に係る磁気ヘッドの製造装置、即ちスライダの分離・選別装置を用いることにより、従来行われたいケミカル法を工程から無くすることが可能となる。従って、ケミカル法の存在に起因して勘案されていた、スライダの分離から選別終了までに要する時間を短縮し、これらを人手で行わざるを得ないことから生じた工程管理上の種々の問題を無くすることが可能となる。
なお、上述した実施例において、ピックアップユニットは2基存在し、トレイは3種類同時に用いることとしている。しかしながら、本発明の実施態様は当該構成に限定されず、これらの数は実際に装置に求められる作業効率等に鑑みて種々変更されることが好ましい。また、スライダ保持状態検知装置は、スライダ2を下方から撮像するカメラ及びスライダ2を照らす一対に照明装置から構成されるが、スライダ2の保持状態を検知できる公知の種々の構成をこれらと置き換えて用いることとしても良い。また、ここで述べた実施例は一例であり、駆動機構の構成及び配置、プッシャー、ガイド部材、チャック部材等の形状、動作方法は、対象物の大きさ、動作に許容される正確さ或いは時間、装置を構築する際のコスト等を勘案して、種々変更することが可能である。即ち、本実施例における公知の構成等と置換可能な構成、或いは設計上の改変が容易な構成は、ここで例示した具体的な構成によってではなく機能的な内容によって定義されることが好ましい。
本発明の一実施例に係る磁気ヘッド製造装置(スライダの分離・選別装置)を上方から見た際の概略構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る磁気ヘッドの製造装置の構成をブロック図により示した図である。 本発明の一実施形態に係る磁気ヘッドの製造装置における主要部の概略構成であってスライダの分離前の状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る磁気ヘッドの製造装置における主要部の概略構成であって、スライダの分離後の状態を示す図である。 本発明の更なる実施形態に係る磁気ヘッドの製造装置における主要部の概略構成であって、スライダの分離前の状態を示す図である。 本発明の更なる実施形態に係る磁気ヘッドの製造装置における主要部の概略構成であって、スライダの分離操作時の状態を示す図である。 本発明の更なる実施形態に係る磁気ヘッドの製造装置における主要部の概略構成であって、スライダの分離後の状態を示す図である。 本発明の更なる実施形態に係る磁気ヘッドの製造装置における主要部の概略構成であって、スライダの分離後の状態を示す図である。 本発明の更なる実施形態に係る磁気ヘッドの製造装置における主要部の概略構成であって、スライダの分離後に吸着準備を行った状態を示す図である。 本発明の更なる実施形態に係る磁気ヘッドの製造装置における主要部の概略構成であって、スライダの吸着保持操作時の状態を示す図である。 本発明の更なる実施形態に係る磁気ヘッドの製造装置における主要部の概略構成であって、スライダの吸着保持が終了した状態を示す図である。 中間体4をマーク認識用カメラ50により撮像した状態の映像を模式的に示す図である。 中間体4より分離されたスライダ2をトレイ上に設けられた凹部に収容する状態を模式的に示す図である。 スライダ2をトレイ凹部に収容させる際に、トレイの保持姿勢に所定状態からのズレが生じた場合を模式的に示す図である。 スライダ2の保持状態に所定状態とのズレ量が生じた場合について、本発明の一実施形態において該ズレ量を修正する方法を模式的に示す図である。 本発明の一実施例に係るスライダ分離・選別装置が実際にスライダの分離から所定トレイへの収容を行う際の工程をフローにより示した図である。
符号の説明
1:スライダ分離装置、 2:スライダ、 3:接着剤、 5:治具、 6:加熱手段、 7:ヒータ、 9:加熱ステージ、 11:プッシャー、 13:ガイド手段、 15:吸着ノズル、 20:ピックアップユニット、 21:Z方向駆動源、 22:吸着ノズル支持アーム、 23:Y方向駆動レール、 25:Y方向駆動源、 27:X方向駆動レール、 29:X方向駆動源、 37:トレイ載置ステージ、 40:スライダ保持状態検知装置、 41:カメラ、 43:照明装置、 50:マーク認識カメラ、 59:プッシャー駆動源、 60:ガイド手段開閉用駆動源、 73:ガイド手段上下用駆動源、 100:スライダ分離・選別装置、 101:制御装置、 102:入力装置

Claims (6)

  1. 接着媒体により治具に対して貼り付け固定された複数の磁気ヘッドスライダが整列した状態で構成される中間体より前記スライダ各々を前記治具から分離・選別し、所定のトレイにおける定められた凹部に前記スライダを収容させる磁気ヘッドの製造装置であって、
    前記接着媒体を加熱する加熱手段と、前記治具に貼り付けられた前記スライダに当接すると共に前記スライダにおける前記治具との貼り付け面と平行に前記スライダを押圧して前記スライダを前記治具における貼り付け位置とは異なる所定位置まで移動させるプッシャーと、を有して、前記中間体より前記スライダ各々を個々に分離するスライダ分離装置と、
    前記スライダ分離装置によって個々に分離された前記スライダを保持するスライダ保持手段と、
    前記スライダ保持手段により保持された前記スライダを前記トレイの凹部に対して移動させるピックアップユニットと、
    前記中間体に印字された識別用マークを認識するマーク識別用カメラと、
    メモリー領域及び判定手段を有する制御装置と、を有し、
    前記メモリー領域は、前記識別用マーク、前記中間体を構成する前記スライダ各々に設定されたアドレス、予め測定或いは入力されて前記識別用マーク及び前記アドレスと関連付けられた前記スライダ各々の品質に基づいたランク、をデータとして記録し、
    前記判定手段は、前記マーク認識用カメラにより得られた識別用マークと前記データとを照会して前記スライダの前記ランクを判別し、
    前記制御装置は、前記判定手段の判別結果に基づいて前記スライダが収容される前記凹部を指定して前記ピックアップユニットを駆動することを特徴とする磁気ヘッドの製造装置。
  2. 前記識別用マークは文字を含む管理番号であって、前記マーク認識用カメラはOCR認識が可能なカメラであることを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッドの製造装置。
  3. 前記スライダ保持手段に保持されたスライダにおける保持状態を撮像し、前記保持状態と予め記録された所定の保持状態とを比較してズレ量を求めるためのスライダ保持状態検知手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッドの製造装置。
  4. 接着媒体により治具に対して貼り付け固定された複数の磁気ヘッドスライダが整列した状態で構成される中間体より前記スライダ各々を前記治具から分離・選別し、所定のトレイにおける定められた凹部に前記スライダを収容させる磁気ヘッドの製造方法であって、
    前記中間体に印字された識別用マーク、前記中間体を構成する前記スライダ各々に設定されたアドレス、予め測定或いは入力されて前記識別用マーク及び前記アドレスと関連付けられた前記スライダ各々の品質に基づいたランク、をデータとして記録し、
    所定の温度に維持可能な加熱ステージに対して前記治具を密着固定させ、前記治具を介して前記接着媒体が軟化する温度まで前記接着媒体を加熱し、
    前記治具に貼り付けられた前記スライダにプッシャーを当接し、前記スライダにおける前記治具との貼り付け面と平行に前記スライダを押圧して前記スライダを前記治具における貼り付け位置とは異なる所定位置まで移動させ、
    前記所定位置においてスライダ保持手段によって前記スライダを保持して前記所定のトレイにおける定められた凹部に対して保持された前記スライダを収容させる工程を有し、
    識別用カメラを用いて前記治具に貼付け固定された前記中間体の前記識別用マークを撮像、認識して、前記識別用マークと前記データとを照会して前記スライダ各々のランクを判別し、
    前記スライダを収容させる前記凹部は、判別された結果に応じて指定されることを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  5. 前記識別用マークは文字を含む管理番号であって、前記マーク認識用カメラはOCR認識が可能なカメラであることを特徴とする請求項4に記載の磁気ヘッドの製造方法。
  6. 前記スライダ保持手段に保持されたスライダにおける保持状態を撮像し、前記保持状態と予め記録された所定の保持状態とを比較してズレ量を求め、前記スライダを前記凹部に収容させる際に前記ズレ量を補正する工程が為されることを特徴とする請求項4に記載の磁気ヘッドの製造方法。
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