JP4508002B2 - スパークプラグの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等に搭載された内燃機関に組み付けられるスパークプラグの製造方法に関する。
従来のスパークプラグは、ハウジングの内部に柱状の中心電極が絶縁保持され、接地電極の一端がハウジングの一端面に接合され、接地電極の中間部が曲げられて、接地電極の他端が中心電極の先端面に対向して配置される。この接地電極には、中心電極と対向する場所に接地電極側チップが接合されており、この接地電極側チップが中心電極に対向するように接地電極の中間部が曲げられ、接地電極側チップと中心電極との間に火花ギャップが形成されている。なお、以下では接地電極において接地電極側チップが接合された面をチップ接合面という。
このような接地電極は、接地電極の一端がハウジングに接合された後に行われる仮曲げ工程で火花ギャップが規格よりもわずかに大きくなるように加工される。具体的に、仮曲げ工程では、まず、接地電極の仮曲げのガイドとなるサーチャが所定の位置に固定される。この後、仮曲げパンチが接地電極の反チップ接合面側から中心電極側に向かって押し付けられることにより、接地電極が中間部で折り曲げられ、接地電極がサーチャに押し付けられ、サーチャが取り外される。こうして、接地電極は、仮曲げにより略L字形状に加工される(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−164320号公報
しかしながら、上記従来の技術では、仮曲げ工程において接地電極のねじれに関係なく接地電極を仮曲げしていた。ここで、接地電極のねじれとは、接地電極の一端がハウジングの一端面に接合された状態で、接地電極の他端からハウジングの一端面側を見たとき、ハウジングの長軸に対して垂直な方向における接地電極の断面の中心とハウジングの長軸とを結ぶ直線に対し、チップ接合面が垂直に交わっていない状態を指す。
すなわち、接地電極がねじれの状態になっているワーク(スパークプラグ)があったとしても、サーチャはどのワークに対しても同じ位置に配置および固定されてしまう。したがって、接地電極のねじれが大きいワークほど、接地電極が曲がりにくくなってしまう。これにより、接地電極のねじれが大きい場合と小さい場合とでは、仮曲げされた接地電極のスプリングバック量(曲げの戻り量)がそれぞれ異なってしまい、仮曲げされた接地電極の形状がワークごとに安定しなくなってしまう。
本発明は、上記点に鑑み、ハウジングに接合された接地電極を仮曲げする仮曲げ工程において、接地電極の仮曲げ後の形状をワークごとに安定化させることができるスパークプラグの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、ハウジングに接合された接地電極に対する仮曲げ工程において、撮影された画像中に示される、第1反射線(310)と第2反射線(320)との各反射線幅を求め、これらの各反射線幅の差に基づいて接地電極のねじれの大きさに応じた仮曲げ補正値を求める。そして、この仮曲げ補正値に基づいてサーチャ(81、82)を接地電極から遠ざけて中心電極の先端面に対向させて配置し、接地電極の仮曲げを行うことを特徴とする。
このように、接地電極を撮影すると共に、撮影した画像から接地電極のねじれを求め、接地電極のねじれの大きさに応じた仮曲げ補正値を求める。そして、この仮曲げ補正値に応じてサーチャを接地電極から遠ざけて配置し、このサーチャに接地電極を押し付けて接地電極を仮曲げする。これにより、接地電極が大きくねじれてハウジングに接合されていたとしても、ワークごとの接地電極のスプリングバック量の差を低減させることができる。つまり、接地電極のねじれの量に関わらずワークごとにスプリングバック量をほぼ一定にすることができ、各ワークにおいて仮曲げ後の形状を安定化させることができる。
本発明は、第1背景と第1反射線との境界である第1エッジ(E1)の座標と、第1反射線と撮影面との境界である第2エッジ(E2)の座標と、撮影面と第2反射線との境界である第3エッジ(E3)の座標と、第2反射線と第2背景との境界である第4エッジ(E4)の座標と、をそれぞれ取得すると共に、第1エッジおよび第2エッジにおける各座標を用いて第1反射線の反射線幅Aを求め、第3エッジおよび第4エッジにおける各座標を用いて第2反射線の反射線幅Bを求め、反射線幅Aと反射線幅Bとの差に基づいて仮曲げ補正値を求めることを特徴とする。
このように、画像中に示される第1、第2反射線の反射線幅A、Bをそれぞれ求めるため、各背景および撮影面と第1、第2反射線との境界(エッジ)の座標を取得する。そして、各エッジの座標の差をそれぞれ求めることで第1、第2反射線の反射線幅A、Bを得る。このような方法により、チップ接合面とは反対側の面に対応する第1反射線の反射線幅Aと、チップ接合面に対応する第2反射線の反射線幅Bを容易に求めることができ、これら反射線幅A、Bの差を求めることで、仮曲げ補正値を求めることができる。
これら反射線幅A、Bの差が大きいほど、ハウジングに対し接地電極がおおきくねじれて接合されていると言え、仮曲げ補正値の値も大きくなる。
本発明は、接地電極の仮曲げを行う工程では、仮曲げ補正値がしきい値を超える場合、仮曲げ補正値に応じた距離だけサーチャを接地電極から遠ざけて配置し、仮曲げ補正値がしきい値を超えない場合、サーチャを正規の位置に配置することを特徴とする。
このように、仮曲げ補正値に対してしきい値を設け、仮曲げ補正値がこのしきい値を超えるか否かに応じてサーチャを配置する。このとき、仮曲げ補正値がしきい値を超える場合には、この仮曲げ補正値に応じた距離だけサーチャを接地電極から遠ざけて配置する。これにより、接地電極を容易に曲げるようにすることができ、接地電極がねじれた状態で仮曲げされた際に起こるスプリングバック量を、接地電極がねじれていない場合とほぼ同じ量にすることができる。
本発明は、仮曲げ補正値を求める工程において、画像中に複数のウィンドウ(W1〜W4)を設け、これらウィンドウ内において第1〜第4エッジの座標をそれぞれ取得することを特徴とする。
このように、画像中にウィンドウ(指定した領域)を設け、そのウィンドウ内でエッジの座標をそれぞれ取得する。これにより、画像中のウィンドウ内のみにおいてエッジを探せば良いため、各エッジの座標の取得効率を向上させることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の製造方法により製造されるスパークプラグを半断面で示す正面図である。図1に示されるように、スパークプラグ1は、導電性の鉄鋼材料よりなる略円筒形状のハウジング10を有しており、ハウジング10には、絶縁性に富むセラミックからなる略円筒形状の絶縁碍子11が挿入固定されている。絶縁碍子11の軸孔11aには、導電性の金属材料よりなる略円柱形状の中心電極12が挿入固定されている。ハウジング10の一端面10aにはNi基合金よりなる板状の接地電極13の一端側が接合され、接地電極13の他端側には耐火花消耗性に優れた例えばIr(イリジウム)合金よりなる円柱状の貴金属チップ14が接合されている。
接地電極13は、仮曲げ前の時点では破線で示されるように直線状の板部材であり、中心電極12の軸線Z1方向に伸びている。また、接地電極13は、仮曲げにより略L字形状に加工され、本曲げにより図1の実線で示されるように、さらに曲げられて火花ギャップGが所定寸法に加工されている。換言すると、接地電極13は、中心電極軸線Z1に対して略平行に延びる脚部13aと、中心電極軸線Z1に対して略直交方向に延びる対向部13bを有し、貴金属チップ14が中心電極12の先端面12aに対向して配置されると共に、貴金属チップ14と中心電極12との間に中心電極軸線Z1方向に所定の火花ギャップGが形成されている。
また、本実施形態では、仮曲げ前の接地電極13における貴金属チップ14が接合された面をチップ接合面13cといい、仮曲げ前の接地電極13における貴金属チップ14が接合されていない面(すなわちチップ接合面13cとは反対側の面)を反チップ接合面13dという。以上が、本発明の製造方法により製造されるスパークプラグ1の中心電極12付近の構成である。
本実施形態では、上記スパークプラグ1を製造するため、ワーク(スパークプラグ1)ごとに接地電極13の仮曲げの形状の安定化を図るべく準備加工装置が用いられる。この準備加工装置は、ハウジング10の一端面10aに接合された接地電極13のねじれをワークごとに検出すると共に、そのねじれの量に応じた仮曲げ補正値をワークごとに求めるものである。この仮曲げ補正値は、接地電極13の仮曲げ時に用いられる。
ここで、接地電極13のねじれとは、図1に示されるスパークプラグ1において接地電極13の他端側からハウジング10の一端面10a側を見たとき、中心電極軸線Z1に対して垂直な方向における接地電極13の断面の中心と中心電極軸線Z1とを結ぶ直線に対し、チップ接合面13cが垂直に交わっていない状態を指す。
以下、準備加工装置について、図2および図3を参照して説明する。図2は、接地電極13の仮曲げを行う前の準備段階で用いられる準備加工装置の模式的な正面図である。また、図3は、図2に示される準備加工装置の平面図である。
図2に示されるように、この準備加工装置は、第1、第2照明21、22と、スリット板30と、カメラ40と、画像処理装置50と、制御装置60と、を備えて構成されている。
第1、第2照明21、22は、火花ギャップG部分を上方にして図示しないホルダに固定保持されたワーク(スパークプラグ1)を照明するものである。このような第1、第2照明21、22として、例えば白色のLED(発光ダイオード)が採用される。また、各照明21、22には各光照射面にそれぞれ拡散板が設けられており、LED光が拡散板で散乱するので広範囲が照明されるようになっている。
このような第1、第2照明21、22は、図3に示されるように、V字型に配置される。具体的には、各照明21、22において光照射面がそれぞれ対向しており、各照明21、22のうち、第1照明21はワークにおいて少なくとも接地電極13の反チップ接合面13dを照明し、第2照明22はワークにおいて少なくとも接地電極13のチップ接合面13cを照明するようになっている。そして、図3において各光照射面の各延長線が交差することで形成される角度が、例えば60°〜90°となっている。
なお、各照明21、22は、各光照射面においてワークからもっとも遠い場所とワークの中心電極12との距離が例えば140〜160mmとなる範囲内に設置されている。
スリット板30は、各照明21、22から照射される光がカメラ40に入射しないようにするためのものである。このようなスリット板30は、図示しないホルダに固定保持されたワークとカメラ40との間に配置される。そして、スリット板30においてカメラ40が対向する位置に例えばφ10の穴31が設けられている。また、スリット板30には、その表面で光を反射させないように、例えば黒色の塗装が施されている。
カメラ40は、スリット板30の穴31を介してワークの接地電極13を撮影するものであり、例えばCCDカメラが採用される。このようなカメラ40には、接写リング(例えば50mm)が取り付けられており、この接写リングにレンズ(例えばレンズ長43mm)が固定されている。なお、本実施形態では、カメラ40として、解像度が例えば512×480画素、視野(V×H)が例えば約6.0mm×約6.5mm、分解能が例えば約0.0126mm/pixのものが用いられる。なお、カメラ40は、本発明の撮影手段に相当する。
このカメラ40では、ワークの接地電極13の中間部、すなわち仮曲げされるであろう部分が撮影されるようになっている。そして、カメラ40にて撮影された画像の画像信号が画像処理装置50に出力される。なお、このカメラ40は、天地方向に移動可能になっており、画像を撮影するための最適な位置に配置される。
これら、各照明21、22、ワーク、スリット板30、カメラ40においては、図3に示されるように、カメラ40、スリット板30、ワーク、そして第1、第2照明21、22という順に配置されると共に、スリット板30の穴31の中心、接地電極13において中心電極軸線Z1に垂直な断面の中心、そして各照明21、22の各光照射面の各延長線の交差点がカメラ40の長軸上にそれぞれ配置される。
また、本実施形態では、中心電極軸線Z1に直交するカメラ40の撮影方向を第1直交方向Xとし、中心電極軸線Z1および第1直交方向Xにともに直交する方向を第2直交方向Yとする(図3参照)。
画像処理装置50は、カメラ40から入力される画像の画像信号に基づき、ワークの接地電極13を仮曲げする際の、サーチャの配置位置の補正量(すなわち仮曲げ補正値)を求めるものである。したがって、画像処理装置50は、画像に表示される中心電極12や接地電極13等の位置を座標にて認識することができるようになっている。
このような画像処理装置50は、ワークの接地電極13の仮曲げの際の補正を算出するための仮曲げ補正値算出プログラム、および各種演算式やデータ等が記憶されたROM、RAM、CPU、I/Oポート(いずれも図示しない)などを備えて構成されている。この画像処理装置50にて得られた仮曲げ補正値は、制御装置60に出力される。なお、画像処理装置50は、本発明の画像処理手段に相当する。
制御装置60は、画像処理装置50から入力される仮曲げ補正値のデータに基づき、ワークの接地電極13の仮曲げを行う際に用いられるサーチャの場所を移動させる機能を有するものである。このような制御装置60は、上記画像処理装置50と同様に、各種演算式やデータ、駆動装置を作動させるためのプログラム等が記憶されたROM、RAM、CPU、I/Oポート(いずれも図示しない)などを備えて構成されている。
なお、本実施形態では、仮曲げ補正値を座標値としているため、画像処理装置50および制御装置60にてそれぞれ用いられる座標は共通のものである。
以下、ワークの接地電極13を仮曲げする仮曲げ加工装置について、図4および図5を参照して説明する。図4は、ワークの接地電極13を仮曲げするための仮曲げ加工装置の模式的な平面図である。この仮曲げ加工装置は、上記準備加工装置で仮曲げ補正値が得られた場合、この仮曲げ補正値に基づいてワークを加工するものであり、図2および図3に示される準備加工装置の図示しないホルダに保持されたままの状態のワークを加工するようになっている。
図4に示されるように、仮曲げ加工装置は、中心電極12および接地電極13に対向させて配置される2つのサーチャ81、82と、接地電極13の反チップ接合面13dに対向させて配置される円柱状の仮曲げパンチ90と、を備えて構成されている。
2つのサーチャ81、82は、第1直交方向Xに相対移動可能にしてサーチャブロック100に装着されており、仮曲げパンチ90は、第2直交方向Yに相対移動可能にして共通ブロック101に装着されている。そして、サーチャブロック100は、第2直交方向Yに相対移動可能にして共通ブロック101に装着されている。
サーチャブロック100は、共通ブロック101に固定されたサーチャY軸駆動装置83により、第2直交方向Yに駆動されるようになっている。
第1サーチャ81は、サーチャブロック100に固定された第1サーチャX軸駆動装置84により第1直交方向Xに駆動され、第2サーチャ82は、サーチャブロック100に固定された第2サーチャX軸駆動装置85により第1直交方向Xに駆動されるようになっている。仮曲げパンチ90は、共通ブロック101に固定された仮曲げパンチ駆動装置91により第2直交方向Yに駆動されるようになっている。
そして、仮曲げを行う際には、2つのサーチャ81、82における接地電極13側の先端部81a、82aをチップ接合面13cに当接させ、仮曲げパンチ90により反チップ接合面13d側から接地電極13を押して、サーチャ81、82における中心電極とは反対側の面81b、82b(以下、反中心電極側の面という)に接地電極13を押し付けるようになっている。
また、2つのサーチャ81、82には、仮曲げを行う際に絶縁碍子11や中心電極12との干渉を避けるための逃がし部81c、82c、および、仮曲げを行う際に貴金属チップ14との干渉を避けるための切り欠き部81d、82dが形成されている。
図5は、図4に示される接地電極13の仮曲げを行う仮曲げ加工装置を第1直交方向Xの方向から見た図である。図5に示されるように、共通ブロック101は2つに分割されており、一方のブロックが傾斜して、仮曲げパンチ90が中心電極軸線Z1に対して斜め方向に移動するようになっている。
具体的には、図5に示されるように、共通ブロック101は、ブロックZ軸駆動装置102により中心電極軸線Z1方向に駆動される第1共通ブロック103と第2共通ブロック104とが、軸105によって相対的に回転可能に結合されたもので構成されている。
また、第1共通ブロック103に固定されたブロック回転駆動装置106により、第1共通ブロック103に対する第2共通ブロック104の角度が調整されるようになっている。第2共通ブロック104には、サーチャY軸駆動装置83および仮曲げパンチ駆動装置91が固定されている。
さらに、第2共通ブロック104は、中心電極軸線Z1に対して傾斜している。したがって、仮曲げパンチ90は中心電極軸線Z1に対して斜め方向に移動する。より詳細には、仮曲げパンチ90は、中心電極軸線Z1に対して直交する方向Yへの移動に伴って、中心電極軸線Z1方向で、かつ中心電極12の先端面12aに近づく向きに移動する。
なお、仮曲げ加工装置の上記各駆動装置83、84、85、91、102、106には、サーボモータまたは油空圧シリンダがそれぞれ備えられており、制御装置60の指令に基づきそれぞれ作動するようになっている。
以上が、本実施形態に係るスパークプラグ1を製造する上で、仮曲げ工程に用いられる装置およびその構成である。
次に、図1に示されるスパークプラグ1の製造方法において、上記装置を用いて接地電極13を仮曲げする工程について説明する。
まず、ハウジング10に接合された接地電極13のねじれを検出し、この接地電極13のねじれに応じた仮曲げのための仮曲げ補正値を求める方法について図6−1および図6−2を参照して説明する。図6−1および図6−2は、接地電極13がハウジング10に接合された後、接地電極13のねじれを検出すると共に、そのねじれに応じて仮曲げの際の仮曲げ補正値を求める内容を示したフローチャートである。図6−2は、図6−1に続くフローチャートである。
図6−1および図6−2に示されるフローチャートは、画像処理装置50に記憶された仮曲げ補正値算出プログラムに従って実行され、ハウジング10に接地電極13が接合された状態で、図2および図3に示されるように準備加工装置の図示しないホルダに固定保持された状態でスタートするようになっている。
ステップ200では、初期化がなされる。すなわち、前回得られた座標や仮曲げ補正値などのデータがクリアされる。
ステップ201では、画像入力がなされる。具体的には、図2および図3に示されるように、第1照明21にてワークの接地電極13の反チップ接合面13dが照明され、第2照明22にて接地電極13のチップ接合面13cが照明される。このように各照明21、22にてワークが照明されると、カメラ40にてワークの接地電極13が撮影される。そして、カメラ40にて撮影された画像の画像データは画像処理装置50に入力される。
図7は、準備加工装置のカメラ40にて撮影された接地電極13の画像を示したものである。本実施形態では、画像において暗い部分を点ハッチングにより表現してある。図7に示されるように、図中において上下方向に伸びる2本の反射線310、320のうち第1反射線310は第1照明21の光が反チップ接合面13dで反射したことによるもの、第2反射線320は第2照明22の光がチップ接合面13cで反射したことによるものである。そして、各白線310、320に挟まれた撮影面330は、チップ接合面13c(もしくは反チップ接合面13d)に垂直かつハウジング10の一端面10aに垂直であって、カメラ40に対向する面が撮影されたものである。
また、図7に示される画像において、第1反射線310よりも左側の暗い領域(すなわち反チップ接合面13dに対向する側)は第1背景341、第2白線よりも右側の暗い領域(すなわちチップ接合面13cよりも中心電極12側)は第2背景342を示している。
なお、本実施形態では、図7に示される画像左下を画像の原点(0,0)とし、第1反射線310(または第2反射線320、もしくは撮影面330)に対して垂直な方向をx軸、第1反射線310(または第2反射線320、もしくは撮影面330)に対して平行な方向(すなわちx軸に垂直な方向)をy軸と定義する。
ステップ202では、第1ウィンドウW1が設定される。具体的には、図7に示されるように、y軸方向に所定範囲が設定されると共に、x軸方向に少なくとも第1反射線310、撮影面330、第2反射線320が含まれる範囲が設定されることで形成される第1ウィンドウW1が画像中に張られる。この第1ウィンドウW1において、x軸方向に設定される範囲には、第1背景341の一部、第1反射線310、撮影面330、第2反射線320、そして第2背景342の一部が含まれている。このような第1ウィンドウW1は、この後のステップにおいて接地電極13の各面を検出するための検出範囲となるものである。
第1ウィンドウW1は、それが構成される座標(つまり、4つの座標)としてあらかじめ画像処理装置50に記憶されており、本ステップにおいて画像の画像データが画像処理装置50に入力された後、画像中に第1ウィンドウW1を構成する各座標が設定されることで第1ウィンドウW1が形成される。なお、以下で形成される各ウィンドウも同じである。
ステップ203では、第1エッジE1の検出指令が出される。具体的には、第1ウィンドウW1内において、第1背景341と接地電極13との境界、すなわち第1背景341と接地電極13の反チップ接合面13d(第1反射線310)との境界が検出されるのである。つまり、第1ウィンドウW1内において、図中の暗い部分(第1背景341)が明るい部分(第1反射線310)に変化する境界が検出され、その境界の座標(x1、y1)が検出される。
このように、画像中に第1ウィンドウW1を設け、この第1ウィンドウW1内で第1エッジE1の座標を取得するようにすることで、画像中の第1ウィンドウW1内のみにおいて第1エッジE1を探せば良いため、第1エッジE1の座標の取得効率を向上させることができる。
本ステップにおいて、図中の暗い部分と明るい部分との境界が検出されず、座標が検出されない場合には、座標が検出されないとして、次のステップに進む。なお、以下に示される境界を検出する各ステップにおいても同様である。
ステップ204では、第1エッジE1が検出されたか否かが判定される。すなわち、本ステップでは、第1エッジE1の座標の有無が判定される。ステップ203にて第1エッジE1の座標が検出されていないと判定された場合、図6−2に示されるステップ205に進む。一方、ステップ203にて第1エッジE1の座標が検出されたと判定された場合、ステップ206に進む。
ステップ205では、エラー処理がなされる。すなわち、上記ステップ204にて第1エッジE1の座標が検出されなかったのは、ステップ201にてワークの接地電極13が正常に撮影されない場合や、ワークにおいて接地電極13が正常に接合されていない場合などが考えられる。したがって、本ステップでは、このようなワークに対し、仮曲げ補正値を求めるステップおよびその仮曲げ補正値に基づく仮曲げ工程をキャンセルする処理が施される。このエラー処理により、図2および図3に示される準備加工装置に固定保持されたワークは、この準備加工装置から取り外される。そして、本フローチャートは終了し、別のワークが準備加工装置に取り付けられ、再び図6−1および図6−2に示されるフローが実行される。
ステップ206では、第2ウィンドウW2が設定される。すなわち、図7の図中に示されるように、y軸方向に第1ウィンドウW1と同じ場所に同じ範囲が設定されると共に、x軸方向に少なくとも第1反射線310が含まれる範囲が設定されることで形成される第2ウィンドウW2が画像中に張られる。この第2ウィンドウW2において、x軸方向に設定される範囲には、第1背景341の一部、第1反射線310、そして撮影面330一部が含まれている。
ステップ207では、第2エッジE2の検出指令が出される。本ステップでは、ステップ203と同様に、第2ウィンドウW2内において、第1反射線310と撮影面330との境界、すなわち反チップ接合面13dと反チップ接合面13dに垂直かつカメラ40に対向した面との境界が検出される。具体的には、第2ウィンドウW2内において、図中の明るい部分(第1反射線310)が暗い部分(撮影面330)に変化する境界が検出され、その境界の座標(x2、y1)として検出される。
ステップ208では、第2エッジE2が検出されたか否かが判定される。本ステップでは、上記ステップ204と同様の処理がなされる。そして、ステップ207にて第2エッジE2の座標が検出されていないと判定された場合、図6−2に示されるステップ205に進み、上述のようにエラー処理がなされる。一方、ステップ207にて第2エッジE2の座標が検出されたと判定された場合、図6−2に示されるステップ209に進む。
図6−2に示されるステップ209では、第3ウィンドウW3が設定される。図8は、準備加工装置のカメラ40にて撮影された接地電極13の画像を示したものであり、図7に示される画像と同じものを示している。なお、図8において、第1、第2ウィンドウW1、W2を省略している。図8に示されるように、y軸方向に第1、第2ウィンドウW1、W2と同じ場所に同じ範囲が設定されると共に、x軸方向に少なくとも撮影面330、第2反射線320、そして第2背景342が含まれる範囲が設定されることで形成される第3ウィンドウW3が画像中に張られる。
ステップ210では、第3エッジの検出指令が出される。本ステップでは、上記ステップ203、207と同様に、第3ウィンドウW3内において、撮影面330と第2反射線320との境界、すなわち反チップ接合面13dに垂直かつカメラ40に対向した面とチップ接合面13cとの境界が検出される。つまり、第3ウィンドウW3内において、図中の暗い部分(撮影面330)が明るい部分(第2反射線320)に変化する境界が検出され、その境界の座標(x3、y1)が検出される。
ステップ211では、第3エッジE3が検出されたか否かが判定される。本ステップでは、上記ステップ204、208と同様の処理がなされる。そして、本ステップにて第3エッジE3の座標が検出されていないと判定された場合、ステップ205に進み、上述のようにエラー処理がなされる。一方、本ステップにて第3エッジE3の座標が検出されたと判定された場合、ステップ212に進む。
ステップ212では、第4ウィンドウW4が設定される。本ステップでは、y軸方向に第1〜第3ウィンドウW1〜W3と同じ場所に同じ範囲が設定されると共に、x軸方向に少なくとも撮影面330、第2反射線320、そして第2背景342が含まれる範囲が設定されることで形成される第4ウィンドウW4が画像中に張られる(図8参照)。
本ステップで設定される第4ウィンドウW4は、図8に示されるように、画像のx軸方向において上記第3ウィンドウW3よりも範囲が狭くなるように設定されている。
ステップ213では、第4エッジE4の検出指令が出される。本ステップでは、上記ステップ203、207、210と同様に、第4ウィンドウW4内において、第2反射線320と第2背景342との境界、すなわちチップ接合面13cと第2背景342との境界が検出される。つまり、第4ウィンドウW4内において、図中の明るい部分(第2反射線320)が暗い部分(第2背景342)に変化する境界が検出され、その境界の座標(x4、y1)が検出される。
ステップ214では、第4エッジE4が検出されたか否かが判定される。本ステップでは、上記ステップ204、208、211と同様の処理がなされる。そして、本ステップにて第4エッジE4の座標が検出されていないと判定された場合、ステップ205に進み、上述のようにエラー処理がなされる。一方、本ステップにて第4エッジE4の座標が検出されたと判定された場合、ステップ215に進む。
ステップ215では、第1反射線310の厚み(すなわち反射線幅A)が算出される。具体的に、図9を参照して説明する。図9は、図6−1および図6−2で示される上記各ステップにて検出された各エッジE1〜E4が、図7に示される画像中にそれぞれ描かれたものを示した図である。
上述のように、各エッジE1、E2の各座標が検出されたので、x軸方向の第1反射線310の厚みを求めることができる。第1反射線310の厚みは、第1、第2エッジE1、E2の各x座標の差を求めることで得ることができる。つまり、第1反射線310の厚みはx2−x1となる。本実施形態では、このx2−x1をAと定義する。
ステップ216では、第2反射線320の厚み(反射線幅B)が算出される。上記ステップと同様に、第2反射線320の厚みは、第3、第4エッジE3、E4の各x座標の差を求めることで得られる。つまり、第2反射線320の厚みはx4−x3となる。本実施形態では、このx4−x3をBと定義する。
ステップ217では、仮曲げ補正値が算出される。この仮曲げ補正値は、仮曲げ加工装置にて接地電極13を仮曲げ加工する際、第2直交方向Yにおいて各サーチャ81、82を正規の位置から接地電極13とは反対側に移動させる値(座標値)に相当する。つまり、仮曲げ補正値に応じてサーチャ81、82を接地電極13から遠ざけて配置する。
本実施形態では、仮曲げ補正値は演算式|A−B|/2により算出される。ここで、分子である|A−B|は、各反射線310、320の厚さの絶対値の差を示しており、この値が大きいほど、接地電極13のねじれが大きいことを示している。そして、|A−B|/2とすることで仮曲げ補正値を得ている。
なお、この仮曲げ補正値を求める演算式において分母の「2」は、実験的に得られたものである。また、仮曲げ補正値を絶対値として求めることで、図3に示される接地電極13のねじれ方が時計回りまたは反時計回りのどちらにも共通の結果が得られるようになっている。つまり、本実施形態では、接地電極13のねじれの量が大きいほど接地電極13からサーチャ81、82を遠ざけるようにするため、ねじれの方向は問題にはならない。
本ステップにて得られた仮曲げ補正値は、画像処理装置50から制御装置60に出力される。こうして、図6−1および図6−2に示される仮曲げ補正値を求める処理は終了する。
次に、画像処理装置50にて得られた仮曲げ補正値に基づいて行われる仮曲げ工程について説明する。上記画像処理装置50にて仮曲げ補正値が得られると、ワークは図4および図5に示されるように仮曲げ加工装置に取り付けられる。
この後、制御装置60に入力された仮曲げ補正値がしきい値を超えるか否かが判定され、仮曲げ補正値がしきい値を超えない場合、接地電極13のねじれはほとんどないと判定されて、サーチャ81、82が正規の場所に固定されて接地電極13の仮曲げが行われる。
なお、このしきい値は、上記仮曲げ補正値の値に応じて、接地電極13がねじれていると言える値にあらかじめ設定されている。したがって、仮曲げ補正値がこのしきい値を超えている場合には接地電極13はねじれてハウジング10に接合されていると言える。
そして、制御装置60に入力された仮曲げ補正値がしきい値を超えない場合、図4および図5に示されるようにワークが固定保持された状態において、制御装置60の指令により、各駆動装置83〜85、102、106が作動して、サーチャ81、82があらかじめ決められた場所に移動される。このような状態になった後、仮曲げパンチ駆動装置91が作動して、仮曲げパンチ90が接地電極13の反チップ接合面13dに押し付けられる。さらに、仮曲げパンチ90が押されると、接地電極13の中間部が折り曲げられ、接地電極13のチップ接合面13cが各サーチャ81、82の反中心電極側の面81b、82bに押し付けられる。こうして、接地電極13が仮曲げされる。
一方、制御装置60に入力された仮曲げ補正値がしきい値を超える場合、接地電極13がねじれていると判定されて、サーチャ81、82が正規の場所から移動されて接地電極13の仮曲げが行われる。このような場合、各サーチャ81、82は、仮曲げ補正値の値だけ正規の位置から接地電極13とは反対側に移動される。つまり、仮曲げ補正値が大きいほど、各サーチャ81、82は接地電極13から遠ざけられるのである。この様子を図10に示す。図10は、仮曲げ補正値によってサーチャ81が移動される様子が示された図である。
図10に示されるように、サーチャ81(図10には示されていないがサーチャ82も同様に)が、正規の場所から第2直交方向Yにおいて仮曲げ補正値分だけ接地電極13から遠ざけられる方向に移動される。この後、上述のように、仮曲げパンチ90が接地電極13に押し付けられ、仮曲げされる。
このとき、接地電極13がねじれた状態でハウジング10に接合されているが、サーチャ81、82が接地電極13から遠ざけられたことで、接地電極13の中間部における各側面(すなわちチップ接合面13cに垂直で、かつハウジング10の一端面10aに垂直な面)に大きな曲げストレスがかからなくなる。これにより、接地電極13におけるスプリングバック量が低減され、各ワークにおいて仮曲げされた接地電極13の形状を安定化させることができる。
以上説明したように、本実施形態では、接地電極13のねじれの量に応じてサーチャ81、82を接地電極13から遠ざけて配置する。これにより、接地電極13がねじれた状態でハウジング10に接合されていたとしても、接地電極13を曲げやすくすることができる。したがって、仮曲げ条件が異なることによって生じるスプリングバック量の違いをワークごとに低減させることができる。このようにして、接地電極13のねじれに関係なくスプリングバック量をワークごとにほぼ同じ量にすることができ、ワークごとにおける仮曲げ後の接地電極13の形状をそれぞれほぼ同じ形状にすることができる。以上のようにして、各ワークにおいて仮曲げ後の形状を安定化させることができる。
また、サーチャ81、82の配置位置を補正する仮曲げ補正値に対してしきい値を設け、仮曲げ補正値がこのしきい値を超えるか否かに応じてサーチャを配置するようにしている。つまり、仮曲げ補正値がしきい値を超える場合、この仮曲げ補正値に応じた距離(本実施形態では座標に相当する)だけサーチャ81、82を接地電極13から遠ざけて配置する。これにより、ハウジング10に対してねじれて接合されたことによって曲げにくくなった接地電極13を、容易に曲げるようにすることができる。
(他の実施形態)
上記実施形態において示される各装置は一例を示すものであって、構成等がこれに限定されるものではない。
上記実施形態では、各照明21、22は図3においてV字型に配置されているが、他の配置形態であっても構わない。
上記実施形態において、図6−1および図6−2に示されるフローチャートは一例を示すものであって、仮曲げ補正値を求めるためのフローがこれに限定されるものではない。
上記実施形態における仮曲げ補正値の演算式は一例を示すものであって、これに限定されるものではない。すなわち、他の演算式に基づいて仮曲げ補正値を求めるようにしても構わない。
上記実施形態では、画像処理装置50にて仮曲げ補正値を求めるようにしているが、画像処理装置50は各反射線310、320の厚み情報のみを取得してその情報を制御装置60に出力し、制御装置60にて仮曲げ補正値を求めるようにしても構わない。
なお、各図中に示したステップは、各種処理を実行する手段に対応するものである。
本発明の製造方法により製造されるスパークプラグを半断面で示す正面図である。 接地電極の仮曲げを行う前の準備段階で用いられる準備加工装置の模式的な正面図である。 図2に示される準備加工装置の平面図である。 ワークの接地電極を仮曲げするための仮曲げ加工装置の模式的な平面図である。 図4に示される接地電極の仮曲げを行う仮曲げ加工装置を第1直交方向Xの方向から見た図である。 仮曲げの際の仮曲げ補正値を求める内容を示したフローチャートである。 図6−1に続くフローチャートである。 図2および図3に示される準備加工装置のカメラにて撮影された接地電極の画像を示した図である。 図7に示される画像と同一の画像を示した図である。 検出された各エッジE1〜E4が図7に示される画像中にそれぞれ描かれたものを示した図である。 仮曲げ補正値によってサーチャが移動される様子が示された図である。
符号の説明
10…ハウジング、10a…一端面、12…中心電極、12a…先端面、
13…接地電極、13c…チップ接合面、13d…反チップ接合面、
14…貴金属チップ、21、22…第1、第2照明、40…カメラ、
50…画像処理装置、60…制御装置、81、82…サーチャ、90…曲げパンチ、
310、320…第1、第2反射線、330…撮影面、
341、342…第1、第2背景、E1〜E4…第1〜第4エッジ、
X…第1直交方向、Y…第2直交方向、Z1…中心電極の軸線。

Claims (4)

  1. ハウジング(10)の内部に柱状の中心電極(12)が絶縁保持され、前記ハウジングの一端面(10a)に接地電極(13)の一端が接合され、前記接地電極の他端に柱状の貴金属チップ(14)が接合され、前記接地電極は仮曲げ前の時点では前記中心電極の軸線(Z1)方向に伸びる直線状の板部材であり、仮曲げ工程にて前記接地電極の他端側が前記中心電極軸線に対して略直交する角度まで仮曲げされて、前記貴金属チップが前記中心電極の先端面(12a)に対して対向配置されるスパークプラグの製造方法であって、
    前記接地電極において、前記貴金属チップが接合された面をチップ接合面(13c)と定義すると共に、前記接地電極の他端側から前記ハウジングの一端面側を見たとき、前記中心電極軸線に対して垂直な方向における前記接地電極の断面の中心と前記中心電極軸線とを結ぶ直線に対し、前記チップ接合面が垂直に交わる状態から傾いて前記ハウジングの一端側に接合された状態を前記接地電極のねじれと定義したとき、
    前記接地電極のうち前記チップ接合面とは反対側の面(13d)を照明する第1照明(21)と、前記接地電極の前記チップ接合面を照明する第2照明(22)と、前記接地電極のうち前記接地電極が仮曲げされる部分を撮影する撮影手段(40)と、を備え、前記撮影手段にて撮影された画像に基づいて前記接地電極のねじれに応じた仮曲げ補正値を求める準備加工装置を有し、
    前記仮曲げ工程は、
    前記第1照明および前記第2照明にて前記接地電極を照明すると共に、前記撮影手段にて前記接地電極において前記チップ接合面に垂直かつ前記ハウジングの一端面に垂直な面を撮影する工程と、
    前記撮影手段にて撮影された画像中に示される、前記第1照明の光が前記チップ接合面とは反対側の面で反射したことによる第1反射線(310)の反射線幅、および前記第2照明の光が前記チップ接合面で反射したことによる第2反射線(320)の反射線幅をそれぞれ求め、各反射線幅の差に基づいて、前記接地電極のねじれに応じた仮曲げ補正値を求める工程と、
    前記中心電極軸線に対して直交する方向(Y)において、ワークごとに前記仮曲げ補正値に基づいてサーチャ(81、82)を前記接地電極から遠ざけて前記中心電極の先端面に対向させて配置し、仮曲げパンチ(90)を用いて前記接地電極を前記サーチャに対し前記中心電極とは反対側から押し付けることにより、前記接地電極の仮曲げを行う工程と、を含んでいることを特徴とするスパークプラグの製造方法。
  2. 前記画像には、前記第1反射線と前記第2反射線との間に、前記接地電極の前記チップ接合面に垂直かつ前記ハウジングの一端面に垂直であって前記撮影手段に対向する面が撮影面(330)として示されており、
    前記画像において、前記第1反射線において前記撮影面とは反対側に撮影された領域を第1背景(341)とし、前記第2反射線において前記撮影面とは反対側に撮影された領域を第2背景(342)とすると共に、前記第1反射線に対して垂直な方向をx軸と定義したとき、
    前記仮曲げ補正値を求める工程では、
    前記第1背景と前記第1反射線との境界を第1エッジ(E1)とし、前記x軸方向における前記第1エッジの座標を取得する工程と、
    前記第1反射線と前記撮影面との境界を第2エッジ(E2)とし、前記x軸方向における前記第2エッジの座標を取得する工程と、
    前記撮影面と前記第2反射線との境界を第3エッジ(E3)とし、前記x軸方向における前記第3エッジの座標を取得する工程と、
    前記第2反射線と前記第2背景との境界を第4エッジ(E4)とし、前記x軸方向における前記第4エッジの座標を取得する工程と、
    前記第1エッジおよび前記第2エッジにおける前記x軸方向の各座標を用いて、前記第1反射線の反射線幅Aを求める工程と、
    前記第3エッジおよび前記第4エッジにおける前記x軸方向の各座標を用いて、前記第2反射線の反射線幅Bを求める工程と、
    前記反射線幅Aと前記反射線幅Bとの差に基づいて前記仮曲げ補正値を求める工程と、を含んでいることを特徴とする請求項に記載のスパークプラグの製造方法。
  3. 前記接地電極の仮曲げを行う工程では、前記仮曲げ補正値に対するしきい値が設けられていると共に、前記仮曲げ補正値が前記しきい値を超える場合、前記中心電極軸線に対して直交する方向において、前記仮曲げ補正値に応じた距離だけ前記サーチャを前記接地電極から遠ざけて配置し、前記仮曲げ補正値が前記しきい値を超えない場合、前記サーチャを正規の位置に配置することを特徴とする請求項またはに記載のスパークプラグの製造方法。
  4. 前記仮曲げ補正値を求める工程では、前記画像中に複数のウィンドウ(W1〜W4)を設け、これらウィンドウ内において前記第1〜第4エッジの座標をそれぞれ取得することを特徴とする請求項またはに記載のスパークプラグの製造方法。
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