JP4506440B2 - データ処理装置、情報表示装置及びデータベース作成方法 - Google Patents
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Description
V=α×Q 2 ・・・式(A)
V=β×Q+Vmax ・・・式(B)
{ただし、Vは旅行速度の推定値であり、Qは交通量であり、Vmaxは最高指定速度であり、V1を混雑時平均旅行速度とし、Q1をV1に対応する交通量とすると、αは以下の式(C)で示され、βは以下の式(D)で示される。
α=V1÷Q1 2 ・・・式(C)
β=(V1−Vmax)÷Q1 ・・・式(D)}
混雑度=交通量〔台/12h又は24h〕/交通容量〔台/12h又は24h〕
・・・式(1)
そして、混雑度の基準値は1であり、混雑度が1以下のときは「空いている」と判断し、混雑度が1を超えているときは「混んでいる」と判断する。
(1)平日
(ア)朝ラッシュ時:7時〜9時
(イ)昼間時間帯: 9時〜17時
(ウ)夕ラッシュ時:17時〜19時
(エ)夜間時間帯: 19時〜21時
(オ)深夜時間帯: 0時〜7時、21〜24時
(2)休日
(ア)ラッシュ時: 9時〜20時
(イ)深夜時間帯: 0時〜9時、20〜24時
ここで、前記朝ラッシュ時、夕ラッシュ時及びラッシュ時は、ピーク時間帯に該当し、昼間時間帯及び夜間時間帯はピーク外時間帯に該当する。なお、前記(1)(ア)〜(オ)並びに(2)(ア)及び(イ)の定義は、任意に変更することができる。
上り混雑度=上りピーク時間交通量÷(上りピーク時間交通量及び下りピーク時間交通量 の平均)×混雑度 ・・・式(2)
下り混雑度=下りピーク時間交通量÷(上りピーク時間交通量及び下りピーク時間交通量 の平均)×混雑度 ・・・式(3)
なお、上り混雑度及び下り混雑度は、混雑度と同様に、基準値が1であり、1以下のときは「空いている」とし、1を超えているときは「混んでいる」とする。
ピーク外交通量=(自動車類12時間交通量−ピーク時間交通量)÷11〔時間〕
・・・式(4)
なお、ピーク時が1時間であると仮定して、ピーク外交通量が算出されている。
上りピーク外交通量=ピーク外交通量×(上りピーク時間交通量÷ピーク時間交通量)
・・・式(5)
下りピーク外交通量=ピーク外交通量×(下りピーク時間交通量÷ピーク時間交通量)
・・・式(6)
続いて、前記データ処理装置は、朝ラッシュ時及び夕ラッシュ時における上り方向車線及び下り方向車線の旅行速度の推定値を求める。図1において(d)示されるように、混雑時平均旅行速度には、上り方向車線と下り方向車線についての区別がないので、(b)のデータとしてのピーク時間交通量を利用して、いずれであるかを判断する。例えば、図2に示されるように、上り方向車線のピーク時間交通量と下り方向車線のピーク時間交通量とに差がある場合、混雑時平均旅行速度を、ピーク時間交通量の多い方向の車線(図2においては上り方向車線)に関する旅行速度の推定値であるとする。
V=α×Q2 ・・・式(7)
V=β×Q+Vmax ・・・式(8)
なお、α及びβは定数、Vmaxは指定最高速度である。
V2=α×Q22 ・・・式(9)
また、「空いている」ときには、前記式(8)にQ2を代入すると次の式(10)となる。これにより、ピーク時間交通量の少ない方向の車線における旅行速度の推定値としてV2を得ることができる。
V2=β×Q2+Vmax ・・・式(10)
ここで、βは次の式(11)によって求められる数値である。
β=(V1−Vmax)÷Q1 ・・・式(11)
なお、前述のように、V1>Vmaxのときには、V1=Vmaxとする。
(a) 平日自動車類12時間交通量:14514台
(b−1)上り方向車線に関する平日ピーク時間交通量:658〔台/時〕
(b−2)下り方向車線に関する平日ピーク時間交通量:714〔台/時〕
(b−3)上下両方向の車線に関する平日ピーク時間交通量:1372〔台/時〕
(c) 混雑度:1.24
(d) 平日における混雑時平均旅行速度:16.3〔km/h〕
であるとする。
上り混雑度=658÷{(658+712)÷2}×1.24=1.19・・式(12)
下り混雑度=714÷{(658+712)÷2}×1.24=1.29・・式(13)
続いて、前記道路交通センサスのデータの数値を前記式(4)に代入すると、次の式(14)となり、ピーク外交通量が求められる。
ピーク外交通量=(14514−1372)÷11=1194.7 ・・・式(14)
続いて、前記道路交通センサスのデータ及び式(14)の数値を前記式(5)及び(6)に代入すると、次の式(15)及び(16)となり、上りピーク外交通量及び下りピーク外交通量が求められる。
上りピーク外交通量=1194.7×(658÷1372)=572.9・・式(15)
下りピーク外交通量=1194.7×(714÷1372)=621.7・・式(16)
ここで、前記式(b−1)及び(b−2)から、上りピーク交通量<下りピーク交通量であって、ピーク時間交通量の多い方向の車線が下り方向車線であることが分かる。そのため、次の式(17)のように、(d)のデータを朝ラッシュ時及び夕ラッシュ時、すなわち、ピーク時における下り方向車線の旅行速度の推定値としての下りピーク時速度とする。
下りピーク時速度=16.3〔km/h〕 ・・・式(17)
また、上り方向車線は、式(12)から混雑度が1.19であって1を超え、「混んでいる」ことが分かるので、前記式(7)に(b−2)及び(d)のデータの数値を代入すると、次の式(18)となり、αが求められる。
α=16.3÷(714)2 ・・・式(18)
そして、前記式(7)に(b−1)のデータ及び式(18)の数値を代入すると次の式(19)となり、ピーク時における上り方向車線の旅行速度の推定値としての上りピーク時速度が求められる。
上りピーク時速度=16.3÷(714)2 ×(658)2 =13.8〔km/h〕
・・・式(19)
また、前記式(7)に式(15)、(16)及び(18)の数値を代入すると次の式(20)及び(21)となり、昼間時間帯及び夜間時間帯、すなわち、ピーク時以外における上り方向車線及び下り方向車線の旅行速度の推定値としての上りピーク外速度及び下りピーク外速度が求められる。
上りピーク外速度=16.3÷(714)2 ×(572.9)2 =10.5〔km/h〕 ・・・式(20)
下りピーク外速度=16.3÷(714)2 ×(621.7)2 =12.4〔km/h〕 ・・・式(21)
これにより、平日における各時間帯における旅行速度の推定値は次の(カ)〜(コ)のようになる。
(カ)朝ラッシュ時:上り;13.8〔km/h〕、下り;16.3〔km/h〕
(キ)昼間時間帯: 上り;10.5〔km/h〕、下り;12.4〔km/h〕
(ク)夕ラッシュ時:上り;13.8〔km/h〕、下り;16.3〔km/h〕
(ケ)夜間時間帯: 上り;30.0〔km/h〕、下り;30.0〔km/h〕
(コ)深夜時間帯: 上り;30.0〔km/h〕、下り;30.0〔km/h〕
なお、前記(カ)〜(コ)に示される結果は、混雑度が1を超えていて「混んでいる」ときの結果である。
β=(16.3−30.0)÷714 ・・・式(22)
そして、前記式(8)に式(15)、(16)及び(22)の数値を代入すると次の式(23)及び(24)となり、ピーク時以外における上り方向車線及び下り方向車線の旅行速度の推定値としての上りピーク外速度及び下りピーク外速度が求められる。
上りピーク外速度={(16.3−30.0)÷714}×572.9+30
=19.0〔km/h〕 ・・・式(23)
下りピーク外速度={(16.3−30.0)÷714}×621.7+30
=18.1〔km/h〕 ・・・式(24)
これにより、平日における各時間帯における旅行速度の推定値は次の(サ)〜(ソ)のようになる。
(サ)朝ラッシュ時:上り;13.8〔km/h〕、下り;16.3〔km/h〕
(シ)昼間時間帯: 上り;19.0〔km/h〕、下り;18.1〔km/h〕
(ス)夕ラッシュ時:上り;13.8〔km/h〕、下り;16.3〔km/h〕
(セ)夜間時間帯: 上り;19.0〔km/h〕、下り;18.1〔km/h〕
(ソ)深夜時間帯: 上り;30.0〔km/h〕、下り;30.0〔km/h〕
このように、本実施の形態においては、データ処理装置が道路交通センサスのデータに基づいて、道路区間における時間帯毎の旅行速度の推定値を演算し、演算された旅行速度の推定値、渋滞度等を該当する道路区間に関する交通情報の推定値として格納するデータベースを作成するようになっている。そのため、従来では経路案内に使用することができなかった道路交通センサスのデータを、経路案内に使用することができる。これにより、VICS(R)情報よりもカバー範囲が広い道路交通センサスのデータを経路案内に使用することができるので、VICS(R)情報が提供されていない道路区間に関しても、情報表示装置は、前記データベースのデータを使用することによって、より適切な経路案内を行うことができる。また、前記情報表示装置が経路探索機能を有するものである場合には、前記データベースのデータを使用して、適切な経路探索を行うこともできる。
ピーク時間交通量(片方向)=ピーク時間交通量÷2 ・・・式(25)
ピーク外交通量(片方向)=(自動車類12時間交通量−ピーク時間交通量)
÷11〔時間〕 ・・・式(26)
なお、ピーク時が1時間であると仮定して、ピーク外交通量(片方向)が算出されている。
V2=α×Q22 ・・・式(27)
なお、該式(27)は、前記第1の実施の形態における式(9)と同様である。ここで、Q2はピーク外交通量(片方向)量であり、また、αは次の式(28)によって求められる数値である。
α=V1÷Q12 ・・・式(28)
なお、V1は混雑時平均旅行速度であり、Q1はピーク時間交通量(片方向)である。
V2=β×Q2+Vmax ・・・式(29)
なお、該式(29)は、前記第1の実施の形態における式(10)と同様である。ここで、βは次の式(30)によって求められる数値である。
β=(V1−Vmax)÷Q1 ・・・式(30)
なお、該式(30)は、前記第1の実施の形態における式(11)と同様である。
Claims (4)
- (a)交通量及び混雑度を含む所定の道路区間に関する道路交通量調査データを取得するデータ取得手段と、
(b)取得された道路交通量調査データに基づき、前記道路区間に関する旅行速度の推定値を演算するデータ処理手段と、
(c)演算された旅行速度の推定値を含むデータベースを作成するデータベース作成手段とを有するデータ処理装置であって、
(d)前記道路交通量調査データは、上り交通量、下り交通量、上りピーク時間交通量及び下りピーク時間交通量、並びに、最高指定速度及び混雑時平均旅行速度を含み、
(e)前記データ処理手段は、
(e−1)前記上り交通量及び下り交通量に基づいて上り混雑度及び下り混雑度を算出し、前記上り交通量及び下り交通量並びに上り混雑度及び下り混雑度に基づいて、上り方向車線における前記旅行速度の推定値及び下り方向車線における前記旅行速度の推定値を算出するとともに、
(e−2)前記上りピーク時間交通量及び下りピーク時間交通量に基づいて上り混雑度及び下り混雑度を算出し、前記上りピーク時間交通量及び下りピーク時間交通量並びに上り混雑度及び下り混雑度に基づいて、ピーク時間帯の上り方向車線における前記旅行速度の推定値及びピーク時間帯の下り方向車線における前記旅行速度の推定値を算出するものであって、
(e−3)前記混雑度が1を超えるときは以下の式(A)に従って前記旅行速度の推定値を算出し、前記混雑度が1以下であるときは以下の式(B)に従って前記旅行速度の推定値を算出することを特徴とするデータ処理装置。
V=α×Q 2 ・・・式(A)
V=β×Q+Vmax ・・・式(B)
{ただし、Vは旅行速度の推定値であり、Qは交通量であり、Vmaxは最高指定速度であり、V1を混雑時平均旅行速度とし、Q1をV1に対応する交通量とすると、αは以下の式(C)で示され、βは以下の式(D)で示される。
α=V1÷Q1 2 ・・・式(C)
β=(V1−Vmax)÷Q1 ・・・式(D)} - (a)交通量及び混雑度を含む所定の道路区間に関する道路交通量調査データを取得するデータ取得手段と、
(b)取得された道路交通量調査データに基づき、前記道路区間に関する旅行速度の推定値を演算するデータ処理手段と、
(c)演算された旅行速度の推定値を含むデータベースを作成するデータベース作成手段とを有するデータ処理装置であって、
(d)前記道路交通量調査データは、ピーク時間交通量、上りピーク時間交通量、下りピーク時間交通量及び12時間交通量を含み、
(e)前記データ処理手段は、
(e−1)前記上りピーク時間交通量及び下りピーク時間交通量に基づいて、上り混雑度及び下り混雑度を算出し、
(e−2)前記ピーク時間交通量及び12時間交通量に基づいて、ピーク外交通量を算出し、
(e−3)前記ピーク時間交通量、上りピーク時間交通量、下りピーク時間交通量及びピーク外交通量に基づいて、上りピーク外交通量及び下りピーク外交通量を算出し、
(e−4)前記上り混雑度及び下り混雑度並びに上りピーク外交通量及び下りピーク外交通量に基づいて、ピーク外時間帯の上り方向車線における前記旅行速度の推定値及びピーク外時間帯の下り方向車線における前記旅行速度の推定値を算出することを特徴とするデータ処理装置。 - (a)前記道路交通量調査データは最高指定速度及び混雑時平均旅行速度を含み、
(b)前記データ処理手段は、前記混雑度が1を超えるときは以下の式(A)に従って前記旅行速度の推定値を算出し、前記混雑度が1以下であるときは以下の式(B)に従って前記旅行速度の推定値を算出する請求項2に記載のデータ処理装置。
V=α×Q2 ・・・式(A)
V=β×Q+Vmax ・・・式(B)
{ただし、Vは旅行速度の推定値であり、Qは交通量であり、Vmaxは最高指定速度であり、V1を混雑時平均旅行速度とし、Q1をV1に対応する交通量とすると、αは以下の式(C)で示され、βは以下の式(D)で示される。
α=V1÷Q12 ・・・式(C)
β=(V1−Vmax)÷Q1 ・・・式(D)} - (a)請求項1〜3のいずれか1項に記載のデータ処理装置によって作成されたデータベースのデータを取得するデータ取得手段と、
(b)取得されたデータベースのデータを使用して、設定された目的地までの経路案内処理を実行する経路案内処理実行手段と、
(c)実行された経路案内処理の結果を表示する表示手段とを有することを特徴とする情報表示装置。
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