JP4506046B2 - 磁気ヘッドデータの管理システム、磁気ヘッドデータの管理方法及びコンピュータプログラム - Google Patents
磁気ヘッドデータの管理システム、磁気ヘッドデータの管理方法及びコンピュータプログラム Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気ヘッドの品質特性等の検査データを管理するための磁気ヘッドデータの管理システム、磁気ヘッドデータの管理方法及びコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ハードディスクドライブのデータの記録及び読取り等に磁気ヘッドが用いられている。この磁気ヘッドの出荷に当たっては、磁気ヘッドを組上げた時点で所定の特性を検査する工程を設けている。この場合、磁気ヘッドの寸法が小さく、また取り扱いが不便であるため、通常は所定の治具に磁気ヘッドを取り付けた状態で検査が行われるようになっている。
【0003】
そして、検査の際には、目視(顕微鏡)により磁気ヘッドに割当てられたアドレス番号(ウェハの番号を含む)を読取っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記磁気ヘッドは極めて多数が製造されるため、検査の際に磁気ヘッドと検査結果とを逐一対応付けた場合、データ数が膨大となり、データ処理の上で問題があった。また、磁気ヘッドの検査工程も複数存在するので、データ数はさらに増える傾向にあり、データ処理のスピードの低下を招いていた。
【0005】
また、データ量が膨大となり、コンピュータに膨大なメモリ領域を必要としていた。
【0006】
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたもので、極めて多数の磁気ヘッドの検査結果をデータ量を増やさずに管理できる磁気ヘッドデータの管理システム、磁気ヘッド搭載製品、磁気ヘッドデータの管理方法、及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するため、本発明に係る磁気ヘッドデータの管理システムは、所定の治具に装着された磁気ヘッドに割当てられた磁気ヘッド番号を読取る第1の読取装置と、前記治具に割当てられた治具番号を読取る第2の読取装置と、前記磁気ヘッドの検査工程において前記治具番号を読取る第3の読取装置と、制御部と、対応テーブルと、検査結果テーブルとを備え、前記制御部は、前記第1の読取装置及び前記第2の読取装置で読取った番号同士を関連付けて前記対応テーブルに記録し、前記検査工程で得られた検査結果に前記第3の読取装置で読取った治具番号を関連付け、前記対応テーブルを参照することにより、前記検査結果に対して該当する磁気ヘッド番号を関連付けて前記検査結果テーブルに記録する機能と、前記第1の読取装置及び前記第2の読取装置で読取った番号同士に、所定の読取時刻を関連付けて前記対応テーブルに記録するとともに、前記検査工程で得られた検査結果に対し、前記第3の読取装置で読取った治具番号と検査工程での測定時刻を関連付ける機能と、前記読取時刻と前記測定時刻との差が所定の閾値以下の場合に、前記対応テーブルを参照することにより、前記検査結果に対して該当する磁気ヘッド番号を関連付けて前記検査結果テーブルに記録する機能を具備することを特徴とする。
【0008】
さらに、前記第1の読取装置は撮像装置を含み、前記第2の読取装置及び前記第3の読取装置は、前記治具番号を表すバーコードを読取るバーコードリーダであることが好ましい。
【0009】
前記制御部は、前記治具に新たな磁気ヘッドが装着される毎に、前記対応テーブルと前記検査結果テーブルにデータを記録することが好ましい。
【0012】
前記治具には、前記磁気ヘッドが1個装着されることが好ましい。
【0013】
前記磁気ヘッド番号は、該磁気ヘッドを構成する素子に対して割当てられ、かつ該素子の母材となるウェハの情報、及び該ウェハ上での前記素子の位置情報を含むことが好ましい。
【0014】
また、製品テーブルをさらに備え、前記制御部は、前記磁気ヘッドが搭載された磁気ヘッド搭載製品の製造番号と前記磁気ヘッド番号とを関連付けて前記製品テーブルに記録することが好ましい。
【0015】
前記制御部は、前記磁気ヘッドを1以上組み付けてなるアセンブリのアセンブリ番号と前記製造番号とを関連付けるとともに、前記アセンブリ番号と前記磁気ヘッド番号とを関連付けて前記製品テーブルに記録することが好ましい。
【0016】
前記製造番号又は前記アセンブリ番号が入力された場合に、前記制御部は、前記製品テーブルに基づいて前記磁気ヘッド番号を抽出し、抽出した磁気ヘッド番号をキーとして、前記検査結果テーブルから対応する検査結果を取得することが好ましい。
【0017】
本発明の磁気ヘッド搭載製品は、前記磁気ヘッドデータの管理システムにおいて前記製品テーブルに記録された製造番号を、読取り可能に設けてなることを特徴とする。
【0018】
本発明の磁気ヘッドデータの管理方法は、前記磁気ヘッド番号を読取る第1の読取過程と、前記治具番号を読取る第2の読取過程と、前記磁気ヘッドの検査工程において前記治具番号を読取る第3の読取過程と、前記第1の読取過程及び前記第2の読取過程で読取った番号同士を関連付けて対応テーブルに記録する過程と、前記検査工程で得られた検査結果に前記第3の読取過程で読取った治具番号を関連付ける過程と、前記対応テーブルを参照することにより、前記検査結果に対して該当する磁気ヘッド番号を関連付けて記録する過程と、前記第1の読取装置及び前記第2の読取装置で読取った番号同士に、所定の読取時刻を関連付けて前記対応テーブルに記録するとともに、前記検査工程で得られた検査結果に対し、前記第3の読取装置で読取った治具番号と検査工程での測定時刻を関連付ける過程と、前記読取時刻と前記測定時刻との差が所定の閾値以下の場合に、前記対応テーブルを参照することにより、前記検査結果に対して該当する磁気ヘッド番号を関連付けて前記検査結果テーブルに記録する過程を有することを特徴とする。
【0019】
本発明のコンピュータプログラムは、前記磁気ヘッド番号を読取る第1の読取過程と、前記治具番号を読取る第2の読取過程と、前記磁気ヘッドの検査工程において前記治具番号を読取る第3の読取過程と、前記第1の読取過程及び前記第2の読取過程で読取った番号同士を関連付けて対応テーブルに記録する過程と、前記検査工程で得られた検査結果に前記第3の読取過程で読取った治具番号を関連付ける過程と、前記対応テーブルを参照することにより、前記検査結果に対して該当する磁気ヘッド番号を関連付けて記録する過程とをコンピュータに実行させる過程と、前記第1の読取装置及び前記第2の読取装置で読取った番号同士に、所定の読取時刻を関連付けて前記対応テーブルに記録するとともに、前記検査工程で得られた検査結果に対し、前記第3の読取装置で読取った治具番号と検査工程での測定時刻を関連付ける過程と、前記読取時刻と前記測定時刻との差が所定の閾値以下の場合に、前記対応テーブルを参照することにより、前記検査結果に対して該当する磁気ヘッド番号を関連付けて前記検査結果テーブルに記録する過程をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の磁気ヘッドデータの管理システムの一実施形態について説明する。図1は本発明の磁気ヘッドデータの管理システム(以下、適宜「管理システム」と略記する)50を示す構成ブロック図である。
【0021】
この図において、治具2は磁気ヘッド1を装着しており、両者が一体となって前工程から検査工程へと移送され、管理システム50による管理を受けるようになっていて、治具2の側部には治具番号(バーコード)4が貼付されている。そして、管理システム50は、後述する磁気ヘッド番号(アドレス番号)を読取る第1の読取装置(カメラ)10、治具番号4を読取る第2の読取装置(QRコードリーダ(2次元バーコードリーダ))12、検査工程において治具番号4を読取る第3の読取装置(QRコードリーダ)16、中央演算処理装置等からなりシステム全体を制御するサーバ(制御部)20、後述する対応テーブル22、検査結果テーブル24、製品テーブル26等を備える。各テーブルに記録されるデータについては後述する。
【0022】
また、画像処理コンピュータ14は、カメラ10とQRコードリーダ12の取得した画像情報を処理し、測定コンピュータ18は、QRコードリーダ16の取得した画像情報を処理するとともに、電気特性測定機70から取得した検査結果(測定結果)を適宜処理してサーバ20に送信する。そして画像処理コンピュータ14及び測定コンピュータ18は、LAN(Local Area Network)30を介してサーバ20に接続されている。なお、この実施形態では、管理システム50は、画像処理コンピュータ14、測定コンピュータ18、LAN30を含んで構成されているがが、これらは必須の構成ではない。例えば、カメラ10の画像をサーバ20で直接画像処理するようにすれば、画像処理コンピュータ14やLAN30は不要となる。
【0023】
なお、前工程では、必要に応じてDCR測定器60によって磁気ヘッド1の電気抵抗の簡単な測定がなされる。
【0024】
次に、図2を参照して、磁気ヘッド1及び治具2の構成について簡単に説明する。磁気ヘッド1は、記録媒体のディスクに対してデータの記録及び再生を磁気的に行うスライダー1aと、ジンバル1bと、電気ケーブル3とを含んで構成されている。そして、ジンバル1bの基部が治具に保持、固定されている。ジンバル1bは、スライダー1aが回転するディスクから受ける浮上力と均衡するバネ力を付与して該スライダー1aを所定位置に保持する機能を有し、電気ケーブル3は、スライダー1aとの間で電気信号を送受する。そして、電気ケーブル3の接点3aは図示しないプローブや中継接点に接続されて、各種検査工程で磁気ヘッド1の電気特性が測定されるようになっている。なお、スライダー1aの前面には、磁気ヘッド番号(アドレス番号)がパターニングされていて、前記したカメラでこの番号を撮像し、画像認識して読み取りを行うようになっている。
【0025】
図3は、アドレス番号を各スライダーに割当てる方法を示す図である。この図において、各スライダー(素子)は、半導体のウェハを格子状に切り出すことによって形成される。この場合、例えば図のクロスハッチ領域のスライダーは、上から3つ目の切出し位置で、かつ左から4つ目の切出し位置に属する。そこで、アドレス番号としては、先頭にウェハ番号「0a1101」を付けた後、各切出し位置を番地として表す「0304」を付することとする。これにより、各スライダーに一意に番号が割当てられるとともに、母材のウェハの特定も可能となる。
【0026】
次に、図4を参照して、管理システム50で行う処理フローを説明する。この図において、磁気ヘッド1を装着した治具2が前工程に移送されると、カメラ10は上記アドレス番号を撮像し、画像処理コンピュータ14はこの画像を解析してアドレス番号を読取る(ステップS100)。また、QRコードリーダ12はバーコード4に記録されたQRコード番号を読取る(ステップS102)。次に、ステップS100、S102で読取られた各番号は、画像処理コンピュータ14からLAN30を介してサーバ20へ送信される。サーバ20は、アドレス番号とQRコード番号と(コード)読取時刻t1とを関連付けて対応テーブル22に記録する(ステップS104)。そして、適宜DCR測定器60によって簡単な抵抗値測定がされ、適宜不良品が排除されると、磁気ヘッド1を装着した治具2は検査工程に移送される。
【0027】
検査工程では、電気特性測定機70近傍に設置されたQRコードリーダ16が、治具2のバーコード4に記録されたQRコード番号を読取るとともに、測定時刻t2を取得する(ステップS106)。さらに、測定コンピュータ14は、電気特性測定機70により測定された電特測定データを取得する(ステップS108)。測定データは、QRコード番号、測定時刻t2、測定機番号とともに、測定コンピュータ14からLAN30を介してサーバ20へ送信される。サーバ20は、測定機番号毎に、測定データとQRコード番号と測定時刻t2とを関連付けて検査結果テーブル24に記録する(ステップS110)。
【0028】
次に、サーバ20は、検査結果テーブル24に記録された測定データが持つQRコード番号をキーとして対応テーブル22を参照し、対応テーブル22のデータにおける読取時刻t1と上記測定データにおける測定時刻t2との関係が、次式、
|t2−t1|≦設定値 (1)
の関係を満たすか否かを判定する(ステップS112)。
そして、式1を満たす場合、サーバ20は、対応テーブル22から参照した上記データから該当するアドレス番号を取得し(ステップS114)、検査結果テーブル24の該当する測定データにこのアドレス番号を関連付け、検査結果テーブル24を更新する(ステップS116)。なお、ステップS116でデータを更新する代わりに、別ファイルとして保存してもよい。一方、ステップS112で「No」であれば、サーバ20は所定のアラーム警告をし(ステップS115)、オペレータに所定の操作(データの破棄等)を行わせる。
【0029】
このように、好ましくは、ステップS112で読取時刻t1と測定時刻t2との比較を行うことで、例えば対応テーブル22に古いデータが記録されている等の場合に、検査工程でのQRコード番号に対して誤ったアドレス番号を関連付ける虞が少なくなる。特に、治具の個数が磁気ヘッドの個数に比べてきわめて少ない場合、対応テーブルには、同一治具の同一QRコード番号に対して異なるアドレス番号が次々に関連付けられることになる。従って、古いデータが残っていると、誤ったアドレス番号を関連付ける可能性が高くなる。また、対応テーブルに新たなQRコード番号とアドレス番号を関連付けるために古いデータを更新するタイミングが、検査工程でのQRコード番号に対してアドレス番号を関連付けるタイミングより遅くなった場合にも、上記時刻の比較をすれば、古いデータによる誤った関連付けを防止できる。
【0030】
なお、対応テーブル22のデータは、適宜測定機番号を関連付けて更新するようにしてもよく、データを更新する代わりに、別ファイルとして保存してもよい。
【0031】
以上のようにして検査工程が終了すると、磁気ヘッド1は治具2から外されて次工程へ移送される。ここで、次に検査工程で検査する磁気ヘッドがある場合は、この磁気ヘッドを治具2に装着したものに対し、上記ステップS100以降の処理が同様に行われる(ステップS118)。一方、すべての磁気ヘッドが検査工程で検査された場合、処理を終了する。なお、新たな磁気ヘッドが装着される治具は、上記した治具と同一のもの(QRコード番号が同一)でもよく、別のもの(QRコード番号が異なる)であってもよい。
【0032】
このように、微小な磁気ヘッドに付されたアドレス番号を検査工程で逐一読取る代わりに、読取りが容易なQRコード番号を読取ることで、全体のデータ処理が迅速になる。また、通常、治具の個数は磁気ヘッドの個数よりはるかに少ないため、磁気ヘッドに割当てられた上記アドレス番号に比べると、QRコード番号の方が桁数(情報量)も少ない。従って、アドレス番号を検査時に一々管理するのに比べ、QRコード番号で管理することで、データ処理速度の向上、システムが管理するデータ領域の低減や節約が可能となる。
【0033】
次に、図5を参照して、対応テーブル22及び検査結果テーブル24に記録されるデータの構成を説明する。この図において、対応テーブル22には、まずQRコード番号とアドレス番号と読取時刻t1が関連付けて記録される(ステップS104の処理)。次に、適宜このデータに測定機番号が関連付けられ、データが更新される)。一方、検査結果テーブル24には、測定機番号毎に、まずQRコード番号と測定データと測定時刻t2とが関連付けて記録される(ステップS110の処理)。次に、ステップS112で「Yes」であれば、このデータにアドレス番号が関連付けられたデータとして更新される(ステップS116の処理)。
【0034】
このようにして、最終的には、測定結果に対してアドレス番号が1対1で対応するようになる。従って、上記磁気ヘッドが搭載された磁気ヘッド搭載製品を製造する後工程から故障等の苦情があった場合、その磁気ヘッドのアドレス番号がわかれば、検査結果テーブル24から該当する測定結果を取得し、苦情の原因を知ることができる。
【0035】
ところで、通常、上記製品には複数個の磁気ヘッドが搭載されていることが多い。従って、上記後工程で、製品に内蔵された磁気ヘッドのアドレス番号を一々調べたり、あるいは製品を分解して磁気ヘッド工程(上記後工程に対する前工程に相当)に報告するのは煩雑である。そこで、本発明においては、好ましくは以下のデータ管理を行うことで、後工程からの問合せ作業を簡素化することが可能である。かかるデータ管理について、図6及び図7を参照して説明する。
【0036】
図6は、磁気ヘッド搭載製品90の構成を示す図である。この図において、磁気ヘッド搭載製品(ハードディスクドライブ)90の筐体には、後述する製造番号(ドライブ番号)がバーコード90aとして貼付されている。ハードディスクドライブ90は、ディスク96を備えるとともに、ディスク96の表裏面にそれぞれ対応した2個の磁気ヘッド1、1’を備える。磁気ヘッド1、1’はアセンブリ94として組み付けられ、アセンブリ94の筐体には、その製造番号(アセンブリ番号)がバーコード94aとして貼付されている。なお、以下の説明では、磁気ヘッドをHGA、磁気ヘッドのアセンブリをHSAと称することとする。
【0037】
図7は、製品テーブル26に記録されたデータの構成を示す。製品テーブル26には、ハードディスクドライブのドライブ番号とアドレス番号とが関連付けて記録されている。ここで両者は直接関連付けられているのではなく、まずドライブ番号(Drive ID)とアセンブリ番号(HSA ID)とがDriveデータとして関連付けられ、次に、アセンブリ番号(HSA ID)とアドレス番号(HD番号)とがHSAデータとして関連付けられている。つまり、DriveデータとHSAデータの階層構造からなる。
【0038】
そして、ドライブアセンブリ工程(HSAとディスクから磁気ヘッド搭載製品90を製造する工程)がバーコード90aのDrive IDを読取り、Drive IDをもとに管理システム50に問合せした場合、次のような処理がされる。まず、サーバ20は、問い合わせてきたDrive IDをキーとして、製品テーブル26のDriveデータから該当するHSA IDを検索する。次にサーバ20は、HSA IDをキーとして、製品テーブル26のHSAデータから、HSAに組み付けられている磁気ヘッドのアドレス番号(HD番号)を検索する。そしてサーバ20は、このアドレス番号をもとに、適宜対応テーブル22や検査結果テーブル24を参照し、この磁気ヘッドが測定機で測定されたか、あるいは測定結果等の情報を得ることができ、これにより、ドライブアセンブリ工程の問い合わせに対応することができる。
【0039】
一方、HSAアセンブリ工程(HGAからHSA94を製造する工程)がバーコード94aのHSA IDを読取りHSA Iをもとに管理システム50に問合せした場合、サーバ20は、製品テーブル26のHSAデータから直接上記アドレス番号(HD番号)を検索する。そしてサーバ20は、このアドレス番号をもとに、上記と同様に対応テーブル22や検査結果テーブル24を参照する。
【0040】
このように、ハードディスクドライブ90やアセンブリ94にはそれぞれ所定の製造番号が読取り可能に設けられているので、ドライブアセンブリ工程はハードディスクドライブ90を分解することなく、またHSAアセンブリ工程はアセンブリ(HSA)94を分解することなく、管理システム50に問合せが可能となり、各アセンブリ工程に利便性が高まる。また、管理システム50側も、問合せがあった製造番号に基づいて製品テーブルを参照することで、容易に磁気ヘッドの情報を得ることができ、問合せへの対応が迅速かつ容易となる。
【0041】
本発明は、上記した実施形態に限定されることはない。例えば、上記実施形態では、治具番号や製造番号がバーコードとして貼付されたが、これらの番号をICチップ等に記憶してこのICチップの情報を読取るようにしてもよい。また、検査工程は1つに限られることなく、複数の検査工程であってもよい。この場合には、各検査工程に対しそれぞれ第3の読取装置(具体的にはQRコードリーダ16及び測定コンピュータ18に対応するもの)を設置するようにすればよい。さらに、磁気ヘッド番号は、上記スライダに付されている場合だけでなく、例えばジンバルに付されていてもよい。
【0042】
なお、本発明の磁気ヘッドデータの管理システムは、コンピューターと、通信装置等の各種周辺機器と、コンピューターによって動作するソフトウェアプログラムによって実現可能である。このソフトウェアプログラムは、コンピューター読み取り可能な記憶媒体や通信回線を介して配布可能である。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、微小な磁気ヘッドに割当てられた磁気ヘッド番号を検査工程で逐一読取る代わりに、読取りが容易な治具上の治具番号を読取ることで、全体のデータ処理が迅速になるとともに、例えば検査工程で磁気ヘッドが揺動するような場合にもデータを確実に取得できる。また、通常、治具の個数は磁気ヘッドの個数よりはるかに少ないため、磁気ヘッドに割当てられた磁気ヘッド番号に比べると、治具番号の方が桁数(情報量)も少ない。従って、磁気ヘッド番号を検査時に一々管理するのに比べ、治具番号で管理することで、データ処理速度の向上、システムが管理するデータ領域の低減や節約が可能となる。
更に、読取時刻と測定時刻との比較を行うことで、対応テーブルに古いデータが記録されている等の場合に、検査工程での番号に対して誤った番号を関連付ける虞が少なくなる。特に、治具の個数が磁気ヘッドの個数に比べて少ない場合、対応テーブルには、同一治具の番号に対して異なるアドレス番号が次々に関連付けられることになる。従って、古いデータが残っていると、誤ったアドレス番号を関連付ける可能性が高くなる。また、対応テーブルに新たな番号を関連付けるために古いデータを更新するタイミングが、検査工程での番号に対して番号を関連付けるタイミングより遅くなった場合にも、上記時刻の比較をすれば、古いデータによる誤った関連付けを防止できる。
【0044】
また、本発明の磁気ヘッドデータの管理システムにおいて製品テーブルを設けた場合には、磁気ヘッドの後工程から磁気ヘッド搭載製品の製造番号を指定して管理システムに問い合わせがあった場合に、製品テーブルから磁気ヘッド番号を割り出し、検査結果テーブルからその磁気ヘッドの検査結果を容易かつ迅速に取得できるので、ユーザの利便性が高まるとともに管理システム側の処理の遅延も少なくなる。
【0045】
本発明の磁気ヘッド搭載製品によれば、製造番号が読取り可能に設けられているので、当該製品の製造工程においては製品を分解することなく、管理システムに対して磁気ヘッドに関する問合せが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の磁気ヘッドデータの管理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 磁気ヘッド及び治具の構成を示す図である。
【図3】 アドレス番号を各スライダーに割当てる方法を示す図である。
【図4】 磁気ヘッドデータの管理システムでの処理フローを示す図である。
【図5】 対応テーブル及び検査結果テーブルに記録されたデータの構成を示す図である。
【図6】 磁気ヘッド搭載製品の構成を示す図である。
【図7】 製品テーブルに記録されたデータの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド
2 治具
4 治具番号
10 第1の読取装置
12 第2の読取装置
16 第3の読取装置
20 制御部(サーバ)
22 対応テーブル
24 検査結果テーブル
50 磁気ヘッドデータの管理システム
Claims (10)
- 所定の治具に装着された磁気ヘッドに割当てられた磁気ヘッド番号を読取る第1の読取装置と、前記治具に割当てられた治具番号を読取る第2の読取装置と、前記磁気ヘッドの検査工程において前記治具番号を読取る第3の読取装置と、制御部と、対応テーブルと、検査結果テーブルとを備え、
前記制御部は、前記第1の読取装置及び前記第2の読取装置で読取った番号同士を関連付けて前記対応テーブルに記録し、前記検査工程で得られた検査結果に前記第3の読取装置で読取った治具番号を関連付け、前記対応テーブルを参照することにより、前記検査結果に対して該当する磁気ヘッド番号を関連付けて前記検査結果テーブルに記録する機能と、
前記第1の読取装置及び前記第2の読取装置で読取った番号同士に、所定の読取時刻を関連付けて前記対応テーブルに記録するとともに、前記検査工程で得られた検査結果に対し、前記第3の読取装置で読取った治具番号と検査工程での測定時刻を関連付ける機能と、
前記読取時刻と前記測定時刻との差が所定の閾値以下の場合に、前記対応テーブルを参照することにより、前記検査結果に対して該当する磁気ヘッド番号を関連付けて前記検査結果テーブルに記録する機能を具備することを特徴とする磁気ヘッドデータの管理システム。 - 前記第1の読取装置は撮像装置を含み、前記第2の読取装置及び前記第3の読取装置は、前記治具番号を表すバーコードを読取るバーコードリーダであることを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッドデータの管理システム。
- 前記制御部は、前記治具に新たな磁気ヘッドが装着される毎に、前記対応テーブルと前記検査結果テーブルにデータを記録することを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気ヘッドデータの管理システム。
- 前記治具には、前記磁気ヘッドが1個装着されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の磁気ヘッドデータの管理システム。
- 前記磁気ヘッド番号は、該磁気ヘッドを構成する素子に対して割当てられ、かつ該素子の母材となるウェハの情報、及び該ウェハ上での前記素子の位置情報を含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の磁気ヘッドデータの管理システム。
- 製品テーブルをさらに備え、前記制御部は、前記磁気ヘッドが搭載された磁気ヘッド搭載製品の製造番号と前記磁気ヘッド番号とを関連付けて前記製品テーブルに記録することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の磁気ヘッドデータの管理システム。
- 前記制御部は、前記磁気ヘッドを1以上組み付けてなるアセンブリのアセンブリ番号と前記製造番号とを関連付けるとともに、前記アセンブリ番号と前記磁気ヘッド番号とを関連付けて前記製品テーブルに記録することを特徴とする請求項6に記載の磁気ヘッドデータの管理システム。
- 前記製造番号又は前記アセンブリ番号が入力された場合に、前記制御部は、前記製品テーブルに基づいて前記磁気ヘッド番号を抽出し、抽出した磁気ヘッド番号をキーとして、前記検査結果テーブルから対応する検査結果を取得することを特徴とする請求項6又は7に記載の磁気ヘッドデータの管理システム。
- 所定の治具に装着された磁気ヘッドに割当てられた磁気ヘッド番号を読取る第1の読取過程と、前記治具に割当てられた治具番号を読取る第2の読取過程と、前記磁気ヘッドの検査工程において前記治具番号を読取る第3の読取過程と、前記第1の読取過程及び前記第2の読取過程で読取った番号同士を関連付けて対応テーブルに記録する過程と、前記検査工程で得られた検査結果に前記第3の読取過程で読取った治具番号を関連付ける過程と、前記対応テーブルを参照することにより、前記検査結果に対して該当する磁気ヘッド番号を関連付けて記録する過程と、
前記第1の読取装置及び前記第2の読取装置で読取った番号同士に、所定の読取時刻を関連付けて前記対応テーブルに記録するとともに、前記検査工程で得られた検査結果に対し、前記第3の読取装置で読取った治具番号と検査工程での測定時刻を関連付ける過程と、
前記読取時刻と前記測定時刻との差が所定の閾値以下の場合に、前記対応テーブルを参照することにより、前記検査結果に対して該当する磁気ヘッド番号を関連付けて前記検査結果テーブルに記録する過程を有することを特徴とする磁気ヘッドデータの管理方法。 - 所定の治具に装着された磁気ヘッドに割当てられた磁気ヘッド番号を読取る第1の読取過程と、前記治具に割当てられた治具番号を読取る第2の読取過程と、前記磁気ヘッドの検査工程において前記治具番号を読取る第3の読取過程と、前記第1の読取過程及び前記第2の読取過程で読取った番号同士を関連付けて対応テーブルに記録する過程と、前記検査工程で得られた検査結果に前記第3の読取過程で読取った治具番号を関連付ける過程と、前記対応テーブルを参照することにより、前記検査結果に対して該当する磁気ヘッド番号を関連付けて記録する過程と、
前記第1の読取装置及び前記第2の読取装置で読取った番号同士に、所定の読取時刻を関連付けて前記対応テーブルに記録するとともに、前記検査工程で得られた検査結果に対し、前記第3の読取装置で読取った治具番号と検査工程での測定時刻を関連付ける過程と、
前記読取時刻と前記測定時刻との差が所定の閾値以下の場合に、前記対応テーブルを参照することにより、前記検査結果に対して該当する磁気ヘッド番号を関連付けて前記検査結果テーブルに記録する過程をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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