JP4505575B2 - 通信システム、ゲートウェイ送信装置、ゲートウェイ受信装置、送信方法、受信方法および情報記録媒体 - Google Patents

通信システム、ゲートウェイ送信装置、ゲートウェイ受信装置、送信方法、受信方法および情報記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信システムであって、送信側端末と、これに接続されたゲートウェイ送信装置と、これに複数の通信路を介して接続されたゲートウェイ受信装置と、これに接続された受信側端末と、を備える通信システム、ゲートウェイ送信装置、ゲートウェイ受信装置、ゲートウェイ送信方法、ゲートウェイ受信方法、および、情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、第1のLAN(Local Area Network;ローカルエリアネットワーク)に含まれる端末からIP(Internet Protocol;インターネットプロトコル)パケットなどのデータを送信し、これを第2のLANに含まれる端末が受信する場合に、以下のような手法が用いられている。
【0003】
第1のLANに含まれる端末は、第1のゲートウェイ装置を介してインターネットに接続される。第2のLANに含まれる端末は、第2のゲートウェイ装置を介してインターネットに接続される。これらのゲートウェイ装置は、インターネットとLANを接続し、IPパケットは、ゲートウェイ装置という「出入口」を経由してインターネットとLANの間を行き来する。
【0004】
第1のLAN内の端末(送信側端末)から第2のLAN内の端末(受信側端末)へIPパケットを送信したい場合を考える。
【0005】
送信側端末が受信側端末宛のIPパケットを送信すると、第1のゲートウェイ装置(ゲートウェイ送信装置)がこのIPパケットを受信する。ゲートウェイ送信装置は、このIPパケットを外部に出してもよいか否かを判別し、よい場合にのみ、インターネットに送信する。
【0006】
IPパケットには宛先情報が含まれるため、インターネット内のそれぞれの情報処理装置がいわゆるバケツリレー方式でIPパケットを第2のゲートウェイ装置(ゲートウェイ受信装置)へ送信する。
【0007】
ゲートウェイ受信装置は、インターネットから受信したIPパケットを第2のLANの内部に入れてもよいか否かを判別し、よい場合にのみ、第2のLAN内の端末に送信する。この結果、送信側端末が送信した受信側端末宛のIPパケットを、その受信側端末が受信できることとなる。
【0008】
このように、ゲートウェイ装置は、IPパケットの選別と中継という役割を担う。したがって、ゲートウェイ装置は「関所」の役割を果たすともいえる。
【0009】
アプリケーションゲートウェイ装置と呼ばれるゲートウェイ装置は、WWW(World Wide Web)用アプリケーション、FTP(File Transfer Protocol;ファイル転送プロトコル)用アプリケーション、リモートアクセス用アプリケーションなどのアプリケーションの種類に基づいて、IPパケットを中継するか否かを判別する。
【0010】
さらに、このようなゲートウェイ装置に対してインターネット内の通信路情報を参照して、IPパケットを中継する通信路を決定し、データを中継する機能を付加することもでき、このように機能を付加したものをルータと呼ぶ。これらのゲートウェイ装置やルータは、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルに基づいて定義されている。
【0011】
このようなアプリケーションゲートウェイ装置やルータにおいて、IPパケットを通過させるか否かを判別する機能を有する装置を、特にファイアウォールと呼ぶ。さらに、ファイアウォールにおいて、IPパケットの内容を暗号化/復号化する機能を備え、インターネットを用いて物理的に離れたLAN間で通信することができるネットワーク構成をVPN(Virtual Private Network)と呼ぶ。
【0012】
さて、インターネットによりあるゲートウェイ送信装置から別のゲートウェイ受信装置へあるIPパケットが伝送された場合、当該IPパケットについての通信路は変化しないことが多い。すなわち、当初決定した通信路に障害が発生したり、新たな通信経路が追加されて再構築が発生したりしない限り、当初決定した通信路に沿ってIPパケットが転送されていくケースがほとんどである。
【0013】
通信路の途中に障害が発生した場合は、RIP(Routing Information Protocol)やOSPF(Open Shortest Path First)などのルーティングプロトコルによって迂回できる他の通信路が探索され、探索された代替経路に沿ってIPパケットが中継されていく。この時、代替経路の構築に長い時間を要する場合もあり、その間は通信が中断してしまう。
【0014】
インターネットを使った通信は、ベストエフォート(Best Effort)型通信の一つであり、IPパケットの損失率、IPパケットの転送遅延時間、ゆらぎなどのサービス品質が時々刻々と変化するという特徴がある。また、使用する通信路によっても、送信に必要な時間が大きく異なるという特徴がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、IPパケットなどのデータを送信側端末からゲートウェイ送信装置とゲートウェイ受信装置とを介して受信側端末へ伝送したい場合、ゲートウェイ送信装置とゲートウェイ受信装置との間の通信路を適切に選択して、データの伝送を高速化したいという要望は大きい。
【0016】
現在のネットワーク構成では、LANとインターネットを接続する区間(アクセス区間)の回線速度が全体の通信帯域、すなわち、データ伝送のボトルネックとなる場合がほとんどである。たとえば、LAN内では10Mbits/sの回線速度である一方、アクセス区間の回線速度が128kbits/s、などのような場合である。このため、ゲートウェイ送信装置とゲートウェイ受信装置との間の通信路(インターネット区間)において、データの伝送を高速化したいという要望は大きい。
【0017】
また、時々刻々と変化する通信路のサービス品質を考慮して、インターネット区間の障害や輻輳に素早く対応できるネットワークを構築し、不通状態となる時間が短い高い信頼性を有するデータ伝送を実現したいという要望も大きい。
【0018】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、送信側端末と、これに接続されたゲートウェイ送信装置と、これに複数の通信路を介して接続されたゲートウェイ受信装置と、これに接続された受信側端末と、を備える通信システム、ゲートウェイ送信装置、ゲートウェイ受信装置、ゲートウェイ送信方法、ゲートウェイ受信方法、および、情報記録媒体を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するため、本発明の原理にしたがって、下記の発明を開示する。
【0020】
本発明の通信システムは、送信側端末と、これに接続されたゲートウェイ送信装置と、これに複数の通信路を介して接続されたゲートウェイ受信装置と、これに接続された受信側端末と、を備える。
【0021】
送信側端末は、送信部を備える。送信部は、受信側端末宛データをゲートウェイ送信装置に送信する。
【0022】
ゲートウェイ送信装置は、受信部、選択部、および、送信部を備える。受信部は、送信側端末が送信する受信側端末宛データを受信する。選択部は、複数の通信路からいずれか一つを選択する。送信部は、選択部が選択した通信路を介して、受信部が受信した受信側端末宛データをゲートウェイ受信装置に送信する。
【0023】
ゲートウェイ受信装置は、受信部、および、送信部を備える。受信部は、ゲートウェイ送信装置が送信する受信側端末宛データを受信する。送信部は、受信部が受信した受信側端末宛データを受信側端末に送信する。
【0024】
受信側端末は、受信部を備える。受信部は、ゲートウェイ受信装置が送信する受信側端末宛データを受信する。
【0025】
また、本発明の通信システムのゲートウェイ送信装置は、複数の通信路のそれぞれに対応する送信バッファ部をさらに備え、選択部は、送信バッファ部にバッファリングされた未送信のデータの量に基づいて、複数の通信路からいずれか一つを選択し、送信部は、送信バッファ部のうち選択部が選択した通信路に対応するものにより、受信側端末宛データをバッファリングして送信するように構成することができる。
【0026】
また、本発明の通信システムのゲートウェイ送信装置の選択部は、複数の通信路に対するアクセス区間の回線速度に基づいて、複数の通信路からいずれか一つを選択するように構成することができる。
【0027】
また、本発明の通信システムのゲートウェイ送信装置は、複数の通信路のそれぞれに対応する伝送遅延時間を記憶する伝送遅延時間記憶部をさらに備え、選択部は、伝送遅延時間記憶部に記憶された伝送遅延時間に基づいて、複数の通信路からいずれか一つを選択するように構成することができる。
【0028】
また、本発明の通信システムのゲートウェイ送信装置は、推測部、修正情報受信部、および、修正部をさらに備え、ゲートウェイ受信装置は、修正情報生成部、および、修正情報送信部をさらに備えるように構成することができる。
【0029】
ゲートウェイ送信装置の推測部は、伝送遅延時間記憶部に記憶された伝送遅延時間に基づいて、受信部が受信した受信側端末宛データをゲートウェイ受信装置に送信した場合、ゲートウェイ受信装置が当該データを受信する受信時刻を推測する。送信部は、推測部が推測した受信時刻の情報を受信部が受信した受信側端末宛データに添付してゲートウェイ受信装置に送信する。
【0030】
ゲートウェイ受信装置の修正情報生成部は、ゲートウェイ送信装置が送信したデータを受信部が受信した受信時刻と、当該データに添付された受信時刻の情報と、に基づいて、ゲートウェイ送信装置の伝送遅延時間記憶部に記憶された伝送遅延時間を修正する修正情報を生成する。修正情報送信部は、修正情報生成部が生成した修正情報のデータをゲートウェイ送信装置に送信する。
【0031】
ゲートウェイ送信装置の修正情報受信部は、ゲートウェイ受信装置が送信した修正情報のデータを受信する。修正部は、修正情報受信部が受信した修正情報のデータに基づいて伝送遅延時間記憶部に記憶された伝送遅延時間を修正する。
【0032】
本発明のゲートウェイ送信装置は、送信側端末に接続されるとともに、受信側端末に接続されたゲートウェイ受信装置に複数の通信路を介して接続され、受信部、選択部、および、送信部を備える。受信部は、送信側端末が送信する受信側端末宛データを受信する。選択部は、複数の通信路からいずれか一つを選択する。送信部は、選択部が選択した通信路を介して、受信部が受信した受信側端末宛データをゲートウェイ受信装置に送信する。
【0033】
また、本発明のゲートウェイ送信装置は、複数の通信路のそれぞれに対応する送信バッファ部をさらに備え、選択部は、送信バッファ部にバッファリングされた未送信のデータの量に基づいて、複数の通信路からいずれか一つを選択し、送信部は、送信バッファ部のうち選択部が選択した通信路に対応するものにより、受信側端末宛データをバッファリングして送信するように構成することができる。
【0034】
送信バッファ部の未送信のデータの量が少ない通信路は、それだけデータの送信が速くなる可能性がある。本発明では、これを考慮して通信路を選択することができる。
【0035】
また、本発明のゲートウェイ送信装置の選択部は、送信部と複数の通信路との間のアクセス区間の回線速度に基づいて、複数の通信路からいずれか一つを選択するように構成することができる。
【0036】
たとえば、アクセス区間の回線速度が通信のボトルネックとなることが多い場合に、本発明により、これを考慮して通信路を選択することができる。特に、上述の送信バッファ部の未送信のデータの量が少ない通信路の選択と併用することにより、データの送信を速くすることができる。
【0037】
また、本発明のゲートウェイ送信装置は、複数の通信路のそれぞれに対応する伝送遅延時間を記憶する伝送遅延時間記憶部をさらに備え、選択部は、伝送遅延時間記憶部に記憶された伝送遅延時間に基づいて、複数の通信路からいずれか一つを選択するように構成することができる。
【0038】
本発明により、あらかじめパケット伝送に必要な時間(伝送遅延時間)の推測値を記憶しておき、この推測値を考慮して通信路を選択することができる。
【0039】
また、本発明のゲートウェイ送信装置は、推測部、修正情報受信部、および、修正部をさらに備えるように構成することができる。推測部は、伝送遅延時間記憶部に記憶された伝送遅延時間に基づいて、受信部が受信した受信側端末宛データをゲートウェイ受信装置に送信した場合、ゲートウェイ受信装置が当該データを受信する受信時刻を推測する。送信部は、推測部が推測した受信時刻の情報を受信部が受信した受信側端末宛データに添付してゲートウェイ受信装置に送信する。修正情報受信部は、ゲートウェイ受信装置が送信した修正情報のデータを受信する。修正部は、修正情報受信部が受信した修正情報のデータに基づいて伝送遅延時間記憶部に記憶された伝送遅延時間を修正する。
【0040】
本発明により、パケット伝送に必要な時間の推測値を通信状況に応じて適宜修正することができる。
【0041】
本発明のゲートウェイ受信装置は、受信側端末に接続されるとともに、送信側端末に接続されたゲートウェイ送信装置に複数の通信路を介して接続され、受信部と送信部とを備える。受信部は、ゲートウェイ送信装置が送信する受信側端末宛データを受信する。送信部は、受信部が受信した受信側端末宛データを特定条件が満たされてから受信側端末に送信する。
【0042】
特定条件を適宜変更することにより、受信側端末宛データを直ちに送信したり、複数の受信側端末宛データに順番がある場合に、その順番を揃えてから送信したりすることができる。
【0043】
本発明のゲートウェイ受信装置は、受信側端末に接続されるとともに、送信側端末に接続されたゲートウェイ送信装置に複数の通信路を介して接続され、受信部、送信部、修正情報生成部、および、修正情報送信部を備える。受信部は、ゲートウェイ送信装置が送信する受信側端末宛データを受信する。送信部は、受信部が受信した受信側端末宛データを受信側端末に送信する。修正情報生成部は、受信部が受信側端末宛データを受信した受信時刻と、当該データに添付された受信時刻の情報と、に基づいて、ゲートウェイ送信装置の伝送遅延時間記憶部に記憶された伝送遅延時間を修正する修正情報を生成する。修正情報送信部は、修正情報生成部が生成した修正情報のデータをゲートウェイ送信装置に送信する。
【0044】
本発明のゲートウェイ送信方法は、送信側端末に接続されるとともに、受信側端末に接続されたゲートウェイ受信装置に複数の通信路を介して接続されたゲートウェイ送信装置にて使用され、受信ステップ、選択ステップ、および、送信ステップを備える。受信ステップでは、送信側端末が送信する受信側端末宛データを受信する。選択ステップでは、複数の通信路からいずれか一つを選択する。送信ステップでは、選択ステップにて選択された通信路を介して、受信ステップにて受信された受信側端末宛データをゲートウェイ受信装置に送信する。
【0045】
本発明のゲートウェイ受信方法は、受信側端末に接続されるとともに、送信側端末に接続されたゲートウェイ送信装置に複数の通信路を介して接続されたゲートウェイ受信装置にて使用され、受信ステップ、および、送信ステップを備える。受信ステップでは、ゲートウェイ送信装置が送信する受信側端末宛データを受信する。送信ステップでは、受信ステップにて受信された受信側端末宛データを特定条件が満たされてから受信側端末に送信する。
【0046】
本発明のゲートウェイ送信装置、ゲートウェイ受信装置、ゲートウェイ送信方法、および、ゲートウェイ受信方法を実現するためのプログラムをコンパクトディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリなどの情報記録媒体に記憶することができる。
【0047】
さらに、本発明のゲートウェイ送信装置、ゲートウェイ受信装置、ゲートウェイ送信方法、および、ゲートウェイ受信方法を実現するためのプログラムを、WWWのサーバコンピュータに配置することができる。ここからオペレータが適宜ダウンロードしてゲートウェイ送信装置、および、ゲートウェイ受信装置に記憶させてプログラムを更新し、当該プログラムを実行させることができる。
【0048】
また、汎用コンピュータなどの情報処理装置と、複数のネットワークインターフェースとを組み合わせ、本発明の情報記録媒体に記録されたプログラムを実行させることにより、本発明のゲートウェイ送信装置、および、ゲートウェイ受信装置を実現することができる。また、これらを一体に構成したゲートウェイ装置を実現することができる。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本願発明の範囲に含まれる。
【0050】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の実施形態において、ゲートウェイ送信装置とゲートウェイ受信装置とがインターネットを介して2つのLANの中継を行う様子を示す模式図である。なお、説明の都合上、以下では、ゲートウェイ送信装置とゲートウェイ受信装置とが一体に構成されたゲートウェイ装置を用いる。また、通信プロトコルにはTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を用いる。
【0051】
第1のLAN(LAN−A)内の端末(送信側端末)101が、第2のLAN(LAN−B)内の端末(受信側端末)161に対してIPパケット(受信側端末宛データ)を伝送したい場合を考える。まず、ゲートウェイ装置(ゲートウェイ送信装置)121がLAN側インターフェース(InterFace;I/F)122によりこのIPパケットを受信する。
【0052】
次に、ゲートウェイ装置121は、受信したIPパケットを複数のインターネット側インターフェース132、133、134からいずれかを選択し、送信させる。
【0053】
LAN−Aのゲートウェイ装置121の複数のインターネット側インターフェース132、133、134は、それぞれ、LAN−Bのゲートウェイ装置(ゲートウェイ受信装置)171の複数のインターネット側インターフェース172、173、174に対応付けられている。
【0054】
インターネット側インターフェース132から送信されるIPパケットはインターネット側インターフェース172によって、
インターネット側インターフェース133から送信されるIPパケットはインターネット側インターフェース173によって、
インターネット側インターフェース134から送信されるIPパケットはインターネット側インターフェース174によって、
それぞれ中継される。
【0055】
これらのインターネット側インターフェース132、133、134、172、173、174はそれぞれ異なるIPアドレスを有するように設定することができる。このように設定すれば、IPパケットをインターネット内で転送する際に3つの異なる通信路142、143、144が確保できることになる。なお、これらの通信路は、時々刻々と変化してもよいし、一部重複してもよい。
【0056】
特に、この3つの通信路のそれぞれを、異なるISP(Internet Service Provider;インターネットサービスプロバイダ)が提供する通信路とすることが望ましい。インターネットでは、ISP同士も相互に接続されているが、送信側と受信側で同じISPに接続していれば、他のISPに迂回する通信路が選択されることは稀である。したがって、複数の異なる通信路がほぼ確実に得られることになる。
【0057】
なお、ゲートウェイ装置121でいずれかの通信路を選択する際に、後述するように、以下の要素を考慮することができる。
・IPパケットの大きさ。
・複数のインターネット側インターフェース132、133、134のそれぞれに対応付けられた送信用バッファ137、138、139のバッファ使用量。・インターネット側インターフェース132、133、134とインターネットとの間のアクセス区間の回線速度。
・以前に測定した通信路142、143、144における伝送遅延時間。
【0058】
また、本実施形態では、インターネット側インターフェースの数はゲートウェイ装置121で3つ、ゲートウェイ装置171で3つ、合計6つとなっているが、この個数は適宜変更することができ、変更した実施態様も本発明の範囲に含まれる。
【0059】
LAN−Bのゲートウェイ装置171のインターネット側インターフェース172、173、174のいずれかに、LAN−Aのゲートウェイ装置121が送信したIPパケットが到着すると、ゲートウェイ装置171は、そのIPパケットの宛先を確認し、LAN側インターフェース179を介してそのIPパケットをLAN−B内の端末161に送信する。
【0060】
IPパケットの伝送では、パケットの受信確認の通知(Acknowledge;ACK)が受信側から送信側へ返される。本実施形態では、LAN−Bの端末161からLAN−Aの端末101へ受信確認の通知を返す。この場合は、上記の場合とは逆に、ACKのIPパケットが転送されることになる。
【0061】
ACKのIPパケットは、これに対応する受信側端末宛データのIPパケットが経由した通信路と同じ通信路を選択して伝送してもよいし、異なる通信路を選択して伝送してもよい。いずれの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0062】
図2は、IPパケットの構造の概要を示す模式図である。IPパケット201は、IPヘッダ部211と、IPデータ部221とに分かれる。TCPを用いた通信の場合は、IPデータ部221がTCPパケットとなる。
【0063】
IPデータ部(TCPパケット)221は、TCPヘッダ部231とTCPデータ部241とに分かれる。
【0064】
IPヘッダ部211には、たとえば以下の領域が含まれる。
・送信側のIPアドレスを記録する送信側アドレス領域212。
・受信側のIPアドレスを記録する受信側アドレス領域213。
・IPヘッダ部211のオプションとして用意され、時刻情報を記録することができるタイムスタンプ領域214。
【0065】
一方、TCPヘッダ部231には、たとえば以下の領域が含まれる。
・通信アプリケーションが使用するポート番号を記録するポート番号領域232。
・TCPデータの順序を識別するための番号を記録するシーケンス番号領域233。
・TCPデータの受信確認応答番号を記録するACK番号領域234。
【0066】
一方、TCPデータ部241には、伝送したい情報やデータが記録される。
【0067】
さて、ゲートウェイ装置121、171では、データを送信するためのIPパケット(以下「データパケット」という。)と、受信確認を通知するためのIPパケット(以下「ACKパケット」という。)とが中継される。したがって、1回のTCP/IP通信のトランザクションは、以下の4段階に分けることができる。TCP/IP通信は、パケットの到着を確認する種類の通信であるので、データパケットを送信してACKパケットを受信するまでが1トランザクションに相当する。
【0068】
なお、実際のTCP通信では、複数のデータパケットに対して1つのACKパケットを返信して通信する場合もあるが、ここでは、理解を容易にするため、1つのデータパケットに対して1つのACKパケットを返信する実施形態を例にあげて説明する。
【0069】
(1)端末101からデータパケットがゲートウェイ装置121に到着し、ゲートウェイ装置121が複数の通信路のいずれかを選択してデータパケットを送信する(ゲートウェイ装置121におけるデータパケット送信処理)。
【0070】
(2)ゲートウェイ装置171が複数の通信路のいずれかからデータパケットを受信し、端末161へ送信する(ゲートウェイ装置171におけるデータパケット受信処理)。
【0071】
(3)データパケットを受信した端末161から、ACKパケットがゲートウェイ装置171に到着し、ゲートウェイ装置171が複数の通信路のいずれかを選択してACKパケットを送信する(ゲートウェイ装置171におけるACKパケット送信処理)。
【0072】
(4)ゲートウェイ装置121が複数の通信路のいずれかからACKパケットを受信し、端末101へ送信する(ゲートウェイ装置121におけるACKパケット受信処理)。
【0073】
これらの処理は、図3に示すゲートウェイ装置により実行することができる。図3は、ゲートウェイ装置の構成を示す模式図である。図3に示すゲートウェイ装置301により、図1に示すゲートウェイ送信装置121とゲートウェイ受信装置171とを実現することができる。
【0074】
ゲートウェイ装置301のCPU(Central Processing Unit;中央処理装置)302は、ゲートウェイ装置301全体の制御を司る。CPU 302は、ゲートウェイ装置301に電源が投入されると、ROM(Read Only Memory)303に記憶されているIPL(Initial Program Loader;初期プログラムローダ)をRAM(Random Access Memory)304に読み出し、これを実行する。
【0075】
IPLにはハードディスク、フロッピーディスク、CD−ROM、フラッシュメモリカードやROM 303以外のROMから構成される外部記憶装置305からオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムをロードするためのプログラムコードが含まれている。
【0076】
アプリケーションプログラムなどが使用する一時的なデータは、RAM 304に記憶される。また、RAM 304には、通信用バッファ領域を設けることができる。
【0077】
ゲートウェイ装置301は、LAN側インターフェース306によりLANに接続され、複数のインターネット側インターフェース307、308、309によりインターネットに接続される。LAN側インターフェース306や、インターネット側インターフェース307、308、309には、たとえばイーサネット用ネットワークカードやPC(Personal Computer)カード規格(従来のPCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)規格)にしたがったネットワークカードを用いることができる。さらに、モデムやダイアルアップルータなどを利用することもできる。
【0078】
ゲートウェイ装置301は、上記の要素を備えた一体型の装置として実現することが可能である。この場合、ゲートウェイ装置301に接続されたLAN内の端末からWWWブラウザを利用してゲートウェイ装置301を設定管理することができる。
【0079】
また、ゲートウェイ装置301は、汎用コンピュータにより実現することが可能であり、この場合には、さらにマウスやキーボードなどの入力装置、ディスプレイなどの表示装置を備えることができる。
【0080】
ここで、ゲートウェイ装置301は、ゲートウェイ送信装置、ゲートウェイ受信装置として機能する。
LAN側インターフェース306はゲートウェイ送信装置の受信部として、および、ゲートウェイ受信装置の送信部として機能する。
【0081】
インターネット側インターフェース307、308、309はゲートウェイ送信装置の複数の送信部、および、修正情報受信部として、また、ゲートウェイ受信装置の複数の受信部、および、修正情報送信部として、機能する。
【0082】
CPU 302は、ゲートウェイ送信装置の選択部、推測部、および、修正部として、また、ゲートウェイ受信装置の修正情報生成部として、機能する。
RAM 304は、ゲートウェイ送信装置の送信バッファ部、および、伝送遅延時間記憶部として機能する。
【0083】
外部記憶装置305およびこれにより読み取られる媒体は、本発明の情報記録媒体として機能する。
【0084】
(ゲートウェイ装置121におけるデータパケット送信処理)
本処理は、ゲートウェイ装置121のLAN側インターフェース122が端末101から端末161宛のデータパケットを受信することにより起動される。図4は、本処理の流れを示すフローチャートである。
【0085】
端末161宛のパケットを受信すると、CPU 302は、インターネット側インターフェース132、133、134のそれぞれを介してゲートウェイ装置171へパケットを送信した場合の所要時間を推測する。具体的には、m番目のインターネット側インターフェースについて、以下のパラメータを元に、所要時間Wmを推測する(ステップS401)。
【0086】
・データパケットの大きさS。
・アクセス区間の回線速度Rm。
・当該インターネット側インターフェースに対応する送信用バッファの使用量Bm。
・インターネット内のデータパケットの伝送に要する伝送遅延時間Dm。これは以前に測定した値であり、RAM 304内に記憶されている。
【0087】
これらのパラメータから、所要時間の推測値Wmは、以下のように求めることができる。
Wm = (Bm+S)/Rm + Dm
【0088】
本実施形態では、3つのインターネット側インターフェース132、133、134が用意されているため、順にW1、W2、W3を計算することになる。
【0089】
さらに、CPU 302は、3つのインターネット側インターフェース132、133、134から、所要時間Wmが最も短いものを選択する(ステップS402)。
【0090】
ついで、CPU 302は、送信すべきデータパケットのヘッダ部やデータ部を調整し(ステップS403)、ステップS402において選択したインターネット側インターフェースに当該調整したデータパケットを送信して(ステップS404)、本処理を終了する。
【0091】
本実施形態においては、ゲートウェイ装置171におけるデータパケット受信処理は、公知の処理と同じ処理を利用することができる。ゲートウェイ装置171は複数のインターネット側インターフェースを備えることが望ましいが、インターネット側インターフェースが1つの場合であっても、ゲートウェイ装置121のインターネット側インターフェースが複数あれば、通信路を異なるものとすることが可能である。
【0092】
なお、後述する第2の実施の形態を採用することにより、ゲートウェイ装置171は複数のインターネット側インターフェースを備える場合に、受信したデータパケットの順序を可能なかぎり維持することができる。また、後述する第3の実施の形態を採用することにより、伝送遅延時間Dmを修正することができる。
【0093】
また、ゲートウェイ装置171におけるACKパケット送信処理は、ゲートウェイ装置121におけるデータパケット送信処理と同様の処理を行えばよい。ゲートウェイ装置121におけるACKパケット受信処理もゲートウェイ装置171におけるデータパケット受信処理と同様の処理を行うことができる。
【0094】
(第2の実施の形態)
上述した実施形態では、送信側端末101が伝送したデータパケットが複数あった場合、受信側端末161がこれらを受信する順番については考慮していなかった。以下に説明する第2の実施の形態は、同じ受信側端末161へ送信されるデータパケットの順番をできるだけ維持したい場合に好適である。すなわち、ゲートウェイ受信装置171に、送信された順序通りにデータパケットが到着した場合に特定条件が満たされたことになる。
【0095】
特にTCP/IP通信では、データパケットの到着順序が入れ替わった場合、順番から抜けたデータが記録されたパケットを所定の時間内に受信しないと、そのパケットは損失したものとして当該データパケットの再送要求を行う。このため、順序を考慮しない場合には、パケットが損失したもの、として誤検出する可能性が増してしまう。誤検出された場合にもデータパケットの再送要求が行われるため、重複して送信されるパケットの数が増えるおそれがある。また、TCPでは、パケット損失を検出した場合にフロー制御を行うが、誤検出の場合には、このフロー制御によってデータ伝送速度が低下してしまうおそれがある。
【0096】
このため、ゲートウェイ受信装置171に、データパケットのフロー情報、具体的には、送信側のIPアドレスと、受信側のIPアドレスと、通信アプリケーションが使用するポート番号と、TCPデータの順序を識別するためのシーケンス番号と、TCPデータサイズと、の組を記憶しておく。
【0097】
この情報を元にして、ゲートウェイ受信装置171は、受信したデータパケットの順番をチェックすることができ、データの連続性が失われているフローについては、データの順番を整えるのに必要なデータパケットが到着するまで、受信側端末へのデータパケットの送信を一時中断することができる。
【0098】
ゲートウェイ受信装置171は、ゲートウェイ装置301により実現することができる。図5は、RAM 304の使用状況の模式図である。
【0099】
図5に示すように、RAM 304には、ゲートウェイ装置121のインターネット側インターフェース307、308、309のそれぞれに対応する通信用バッファ507、508、509(これらは送信用バッファのほか受信用バッファとしても利用される)のほか、フロー情報を複数記憶するための履歴表501が確保される。履歴表501には、必要に応じて順番を維持するために一時的に保持すべきデータパケットの内容を記憶する領域も用意することができる。
【0100】
このように記録されたフロー情報をもとに、ゲートウェイ装置301により実現されるゲートウェイ受信装置171で実行されるデータパケット受信処理について、図6を参照しながら以下に説明する。
【0101】
データパケット受信処理は、ゲートウェイ装置301(ゲートウェイ受信装置171)がデータパケットを受信したことにより起動される。インターネット側インターフェース307、308、309のいずれかがデータパケットを受信することにより本処理が開始されるが、インターネット側インターフェースの数は、上記の実施形態同様、任意の数を選択することができる。
【0102】
まず、ゲートウェイ装置のCPU 302は、受信したデータパケットのフロー情報を識別する(ステップS701)。
【0103】
次に、データパケットの順番に連続性があるか否かを判定する(ステップS702)。
【0104】
データパケットの連続性に連続性がある場合(ステップS702;Yes)、特定条件が満たされることになるので、当該データパケットのフロー情報(最新のフロー情報に相当する)をRAM 304に記憶し(ステップS703)、パケットを受信側端末に送信して(ステップS704)、本処理を終了する。
【0105】
一方、データパケットの順番に連続性がない場合(ステップS702;No)、以下に説明する保持処理を行い(ステップS706)、本処理を終了する。
【0106】
以下、図7を参照して、保持処理の詳細について説明する。図7は、ゲートウェイ装置で実行される保持処理の流れを示すフローチャートである。
【0107】
まず、受信したデータパケットをRAM 304に記憶する(ステップS801)。この保持済みデータパケットは、受信してから所定のタイムアウト時間が経過した場合には、データパケットを受信側端末に送信する。
【0108】
本実施形態では、ゲートウェイ装置171において、不連続となった箇所のデータパケットが遅れて到着するのか、あるいは、インターネット区間の通信路でパケット損失が発生したためにパケット順序が不連続となったのかを区別できないため、このようなタイムアウト時間の導入が必要となる。
【0109】
本実施形態では、ステップS801の後でタイムアウト時間を経過したか否かを判断する(ステップS802)。ただし、タイムアウト時間の経過は、たとえば割込処理などにより検知することができる。この場合は、タイムアウト割込で、ステップS802以降を実行すればよい。
【0110】
タイムアウト時間を超えた場合(ステップS802;Yes)はパケット損失が発生したと判断し、当該フローの保持しているデータパケットのすべてを受信側端末に送信する(ステップS803)。また、RAM 304のデータパケットの最新フロー情報を更新して(ステップS804)、本処理を終了する。
【0111】
一方タイムアウト時間を超えていない場合(ステップS802;No)、本処理を終了する。
【0112】
タイムアウト時間は、保持済みデータパケットごとに計算してもよい。また、現在保持されているデータパケットのうち最も古いものについてタイムアウト時間が経過したか否かを判別し、タイムアウト時間が経過した場合には、保持しているデータパケットすべてを送信してしまうのでもよい。
【0113】
一方、新たなデータパケットが受信された場合には、RAM 304に記憶された保持済みデータパケットも考慮した上で、パケットの順番が連続しているか否かを調べ、連続している場合には、連続している保持済みデータパケットと受信したデータパケットとを、順番に受信側端末に送信する。
【0114】
送信した後は、RAM 304から保持済みデータパケットを消去する。その後に到着したデータパケットが、RAM 304に記録された最新フロー情報よりも古い場合は、データの順番を考慮せず、すなわち、保持処理を行わずに、受信側端末へ送信する。このような保持処理を行うことにより、できるだけデータパケットの順番を維持することができる。
【0115】
また、上記タイムアウト時間を経過する前にパケット損失が発生したことが予想される2つの場合には、タイムアウト時間を待たずに、その時点で保持済みデータパケットの送信を行い、最新フロー情報を更新することもできる(パケット損失の判定)。
(1)全通信路において、次に到着すべき順番のパケットよりも後のパケットを受信した場合。
(2)一定通信路内でのパケット順序に不連続性が見られた場合。
【0116】
これらは、「ある2地点間の通信では、パケットの到着順序が入れ替わるのはまれである」という仮定のもとに成り立っている。この仮定が成立することは、実験によって確かめることができる。
【0117】
条件(1)が成立する場合は条件(2)も必ず成立するが、逆は必ずしも成り立たない。これら2つの条件を両方ともパケット損失の判定に利用することができる。また、いずれかを選択してもよい。さらに、これらの条件を考慮しない実施形態を採用することもできる。これらはすべて本発明の範囲に含まれる。
【0118】
ここで、条件(2)を判定に利用するためには、同じ通信路を経由してきたパケットのみでパケット損失を検出しなければならない。このため、以下のような手法を採用することができる。
【0119】
本実施形態では、ゲートウェイ装置121におけるデータパケット送信処理のステップS403の際に、図8に示すように、データパケット(IPパケット)のユーザ用タイムスタンプ領域に、以下の情報を記録してから送信する。
・当該パケットの送信時刻。
・同じ宛先(すなわち、フロー情報が同一の宛先)に対する当該パケットの直前に送信したパケットの送信時刻。
【0120】
IP規約により、タイムスタンプ領域は、IPパケット内にユーザ用として複数用意されているが、これ以外の通信プロトコルを使用する場合であっても、同様のタイムスタンプ領域を用意することができ、このような実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0121】
また、上記の2種類の送信時刻をデータパケットに記録するのは、直前に送信したパケットと当該パケットとの順番を表すためである。順序が付いた複数のパケットが所定の順序をもって送信される場合を考えると、たとえば当該パケットが4個の場合、順に時刻t1, t2, t3, t4に送信したとすると、これらの送信時刻の組は、以下のようになる。
【0122】
「0, t1」「t1, t2」「t2, t3」「t3, t4」
【0123】
なお、最初のパケットには「直前に送信したパケット」は存在しないので、これを表すために特別な時刻を用いる。たとえば「0」をそのために用いる。これにより、同じ通信路を経由してきたパケットおんみでパケット損失(パケットの順序の不連続性)を検出することができる。
【0124】
なお、連続しているか否かが判別できればよいため、到着時刻ではなく、単なる追番を付すのでもよい。
【0125】
上記の状態を具体例で説明する。図9は、複数の順序のついたデータパケットがゲートウェイ受信装置171に到着した場合に、受信側端末161にどのような順に送信されるかを示す説明図である。
【0126】
図9(a)は、2つの通信路を介して6つのデータパケットが到着した場合であり、ルート1で1番目のパケット、ルート2で2番目のパケット、ルート2で4番目のパケット、ルート1で3番目のパケット、ルート1で5番目のパケット、ルート2で6番目のパケットの順に到着した場合である。
【0127】
この場合、1番目と2番目、5番目と6番目のパケットでは順番が連続しているが、3番目と4番目の順番が入れ替わっている。このため、4番目のパケットを受信した際に保持処理(ステップS706)が実行され、3番目のパケットを受信してから、3番目、4番目のパケットが合わせて受信側端末161に送信される。
【0128】
図9(b)は、2つの通信路を介して4つのデータパケットが送信され、3番目のパケットが損失された場合であり、ルート1で1番目のパケット、ルート2で2番目のパケット、ルート2で4番目のパケットの順に到着した場合である。
【0129】
この場合、4番目のパケットを受信してから所定のタイムアウト時間が経過してから、4番目のパケットが受信側端末161に送信される。この場合、3番目のパケット損失の復旧処理は、公知の技術により行うことができる。たとえば、順番が抜けていることを受信側端末161から送信側端末101に通知するなどの手法である。
【0130】
図9(c)は、パケット損失の判定(1)を示す例である。2つの経路で送られた6つのパケットにおいて、3番目のパケットが損失している。4番目のパケットが到着した時点で保持処理が行われるが、タイムアウト時間が経過する前に全通信路において4番目以降のパケット(5番目のパケット)を受信したため、その時点(5番目のパケットを受信した時点)で保持処理を解除し、保持済みデータパケットを受信側端末161に対して送信する。
【0131】
図9(d)は、パケット損失の判定(2)を示す例である。
【0132】
この実施形態では、データパケットに上記のフロー情報のほか、当該通信路を経由して同じ宛先に直前に送信された送信時刻を記録する。これにより、たとえば、ルート1では、1、3、5番目のパケットが、ルート2では、2、4、6番目のパケットが、それぞれ送信される。3番目のパケットが損失した場合には、5番目のパケットを受信した時点で、ルート1でのパケットの連続性が損なわれたことが判明する。このように、パケットの連続性が損なわれた場合には、順番待ちを解除し、保持されているデータパケットをすべて送信する。
【0133】
図9(c)、(d)のように、パケット損失が発生したと予想される場合には、タイムアウト時間の経過を待たずにパケット損失の復旧処理を実行することができる。前述の実施形態と同様に、パケット損失の復旧処理は公知の技術により行うことができる。
【0134】
(第3の実施の形態)
本実施形態では、ゲートウェイ装置121に記憶される伝送遅延時間を修正することにより、より正確なデータパケット到達時刻の推測を行い、高速なデータの伝送を可能にする。
【0135】
ゲートウェイ装置171におけるデータパケット受信処理においては、データパケットに到着予測時刻が記録されている場合には、後述するようにその時刻と実際に到着した時刻とを比較し、ゲートウェイ装置121に記憶された伝送遅延時間の修正情報を生成し、これを含む管理・制御用パケットを別途ゲートウェイ装置121に送信する。管理・制御用パケットの修正情報にしたがって、ゲートウェイ装置121は、適宜伝送遅延時間を修正することができる。
【0136】
この際、ゲートウェイ装置121におけるデータパケット送信処理の際に、図2に示すように、データパケット(IPパケット)のユーザ用タイムスタンプ領域に、当該パケットの到着予測時刻を記録してから送信することができる。IP規約により、タイムスタンプ領域は、IPパケット内にユーザ用として複数用意されているが、これ以外の通信プロトコルを使用する場合であっても、同様のタイムスタンプ領域を用意することができ、このような実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0137】
以下詳細に説明する。
【0138】
ゲートウェイ送信装置121では、データパケットがゲートウェイ受信装置171に到着する予想到着時刻を記録する。これは、現在時刻にWmを加算することにより得ることができる。
【0139】
ゲートウェイ受信装置171が、このデータパケットを受信した場合、実際の到着時刻と予想到着時刻との差を求め、複数パケットについてこのような差の平均を求める。
【0140】
求めた差の平均値が修正情報であり、ゲートウェイ受信装置171がゲートウェイ送信装置121に送信する。修正情報は、通常のデータパケットやACKパケットとは異なる管理・制御用パケットを用いる。
【0141】
ゲートウェイ送信装置121が管理・制御用パケットを受信すると、その中から修正情報を読み出し、Dmの値を修正する。
【0142】
なお、この実施形態の場合、ゲートウェイ装置121とゲートウェイ装置171との時刻は同期していなくともよい。修正情報は、すべての通信路に均等に反映することになるからである。
【0143】
なお、以上では、インターネットを用いたTCP/IP通信を例にあげて説明したが、本発明をほかのコンピュータネットワークに適用することは容易であり、その実施態様も本発明の範囲に含まれる。
【0144】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、送信側端末と、これに接続されたゲートウェイ送信装置と、これに複数の通信路を介して接続されたゲートウェイ受信装置と、これに接続された受信側端末と、を備える通信システム、ゲートウェイ送信装置、ゲートウェイ受信装置、ゲートウェイ送信方法、ゲートウェイ受信方法を提供することができる。
【0145】
また、ゲートウェイ送信装置、ゲートウェイ受信装置、ゲートウェイ送信方法、ゲートウェイ受信方法を実現するプログラムを記録した情報記録媒体をソフトウェア商品として、ハードウェアと独立して容易に配布したり販売したりすることができるようになる。本発明の情報記録媒体に記録されたプログラムをゲートウェイ送信装置、ゲートウェイ受信装置、で実行すれば、上記の発明に係るゲートウェイ送信装置、ゲートウェイ受信装置、ゲートウェイ送信方法、ゲートウェイ受信方法が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゲートウェイ送信装置と、ゲートウェイ受信装置とがインターネットを介して2つのLANの中継を行う実施形態の様子を示す模式図である。
【図2】伝送されるデータパケットの様子を示す模式図である。
【図3】ゲートウェイ送信装置と、ゲートウェイ受信装置とを実現するゲートウェイ装置の構成を示すブロック構成図である。
【図4】ゲートウェイ送信装置において実行されるデータパケット送信処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】図1に示す実施形態のゲートウェイ受信装置におけるRAMの使用状況の模式図である。
【図6】ゲートウェイ受信装置において実行されるデータパケット受信処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】ゲートウェイ受信装置において実行される保持処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】伝送されるデータパケットの様子を示す模式図である。
【図9】ゲートウェイ受信装置に到着したパケットが受信側端末に送信される順序を示す説明図である。
【符号の説明】
101 送信側端末
121 ゲートウェイ送信装置
122 LAN側インターフェース
132 インターネット側インターフェース
133 インターネット側インターフェース
134 インターネット側インターフェース
137 送信用バッファ
138 送信用バッファ
139 送信用バッファ
142 通信路
143 通信路
144 通信路
161 受信側端末
171 ゲートウェイ受信装置
172 インターネット側インターフェース
173 インターネット側インターフェース
174 インターネット側インターフェース
179 LAN側インターフェース
201 IPパケット
211 IPヘッダ部
212 送信側アドレス領域
213 受信側アドレス領域
214 タイムスタンプ領域
221 IPデータ部
231 TCPヘッダ部
232 ポート番号領域
233 シーケンス番号領域
234 ACK番号領域
241 TCPデータ部
301 ゲートウェイ装置
302 CPU
303 ROM
304 RAM
305 外部記憶装置
306 LAN側インターフェース
307 インターネット側インターフェース
308 インターネット側インターフェース
309 インターネット側インターフェース
501 履歴表
507 通信バッファ
508 通信バッファ
509 通信バッファ

Claims (10)

  1. 送信側端末に接続されたゲートウェイ送信装置と、受信側端末に接続されたゲートウェイ受信装置と、が複数の通信路を介して接続された通信システムであって、
    前記送信側端末は、前記受信側端末宛データを前記ゲートウェイ送信装置に送信する送信部を備え、
    前記ゲートウェイ送信装置は、前記送信側端末が送信する前記受信側端末宛データを受信する受信部と、前記複数の通信路からいずれか一つを選択する選択部と、前記選択部が選択した通信路を介して、前記受信部が受信した前記受信側端末宛データを当該選択された通信路ごとに連続する連続性情報とともに前記ゲートウェイ受信装置に送信する送信部と、を備え、
    前記ゲートウェイ受信装置は、前記ゲートウェイ送信装置が送信する前記受信側端末宛データを受信する受信部と、前記受信部が受信した前記受信側端末宛データを前記受信側端末に送信する送信部であって、
    (a)当該受信側端末宛データが、前記ゲートウェイ送信装置が送信した順序で受信された場合、もしくは、当該受信側端末宛データとともに送信された通信路ごとの連続性情報により、いずれかの通信路において当該受信側端末宛データの順序が連続せずに受信されたことが判明した場合、当該受信側端末宛データを直ちに受信側端末に送信し、
    (b)上記(a)以外の場合であって、当該受信側端末宛データが、前記ゲートウェイ送信装置が送信した順序と異なる順序で受信された場合、当該順序において抜けた受信側端末宛データが受信されてから、もしくは、所定のタイムアウト時間が経過してから、当該受信側端末宛データを、前記ゲートウェイ送信装置が送信した順序で受信側端末に送信する
    送信部と、を備え、
    前記受信側端末は、前記ゲートウェイ受信装置が送信する前記受信側端末宛データを受信する受信部を備える
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 前記ゲートウェイ送信装置は、前記複数の通信路のそれぞれに対応する送信バッファ部をさらに備え、前記選択部は、前記送信バッファ部にバッファリングされた未送信のデータの量に基づいて、前記複数の通信路からいずれか一つを選択し、前記送信部は、前記送信バッファ部のうち前記選択部が選択した通信路に対応するものにより、前記受信側端末宛データをバッファリングして送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記ゲートウェイ送信装置において、前記選択部は、前記複数の通信路に対するアクセス区間の回線速度に基づいて、前記複数の通信路からいずれか一つを選択する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信システム。
  4. 前記ゲートウェイ送信装置は、前記複数の通信路のそれぞれに対応する伝送遅延時間を記憶する伝送遅延時間記憶部をさらに備え、前記選択部は、前記伝送遅延時間記憶部に記憶された伝送遅延時間に基づいて、前記複数の通信路からいずれか一つを選択する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の通信システム。
  5. 前記ゲートウェイ送信装置は、推測部、修正情報受信部、および、修正部をさらに備え、
    前記ゲートウェイ受信装置は、修正情報生成部、および、修正情報送信部をさらに備え、
    前記ゲートウェイ送信装置において、前記推測部は、前記伝送遅延時間記憶部に記憶された伝送遅延時間に基づいて、前記受信部が受信した前記受信側端末宛データを前記ゲートウェイ受信装置に送信した場合、前記ゲートウェイ受信装置が当該データを受信する受信時刻を推測し、前記送信部は、前記推測部が推測した受信時刻の情報を前記受信部が受信した前記受信側端末宛データに添付して前記ゲートウェイ受信装置に送信し、
    前記ゲートウェイ受信装置において、前記修正情報生成部は、前記ゲートウェイ送信装置が送信したデータを前記受信部が受信した受信時刻と、当該データに添付された受信時刻の情報と、に基づいて、前記ゲートウェイ送信装置の伝送遅延時間記憶部に記憶された伝送遅延時間を修正する修正情報を生成し、修正情報送信部は、前記修正情報生成部が生成した修正情報のデータを前記ゲートウェイ送信装置に送信し、
    前記ゲートウェイ送信装置において、前記修正情報受信部は、前記ゲートウェイ受信装置が送信した修正情報のデータを受信し、前記修正部は、前記修正情報受信部が受信した修正情報のデータに基づいて前記伝送遅延時間記憶部に記憶された伝送遅延時間を修正する
    ことを特徴とする請求項4に記載の通信システム。
  6. 受信側端末に接続されるとともに、送信側端末に接続されたゲートウェイ送信装置に複数の通信路を介して接続されたゲートウェイ受信装置であって、
    前記ゲートウェイ送信装置が通信路ごとに連続する連続性情報とともに送信する前記受信側端末宛データを受信する受信部と、
    前記受信部が受信した前記受信側端末宛データを前記受信側端末に送信する送信部であって、
    (a)当該受信側端末宛データが、前記ゲートウェイ送信装置が送信した順序で受信された場合、もしくは、当該受信側端末宛データとともに送信された通信路ごとの連続性情報により、いずれかの通信路において当該受信側端末宛データの順序が連続せずに受信されたことが判明した場合、当該受信側端末宛データを直ちに受信側端末に送信し、
    (b)上記(a)以外の場合であって、当該受信側端末宛データが、前記ゲートウェイ送信装置が送信した順序と異なる順序で受信された場合、当該順序において抜けた受信側端末宛データが受信されてから、もしくは、所定のタイムアウト時間が経過してから、当該受信側端末宛データを、前記ゲートウェイ送信装置が送信した順序で受信側端末に送信する
    送信部と、
    を備えることを特徴とするゲートウェイ受信装置。
  7. 受信側端末に接続されるとともに、送信側端末に接続されたゲートウェイ送信装置に複数の通信路を介して接続されたゲートウェイ受信装置であって、
    前記ゲートウェイ送信装置が通信路ごとに連続する連続性情報とともに送信する前記受信側端末宛データを受信する受信部と、
    前記受信部が受信した前記受信側端末宛データを前記受信側端末に送信する送信部であって、
    (a)当該受信側端末宛データが、前記ゲートウェイ送信装置が送信した順序で受信された場合、もしくは、当該受信側端末宛データとともに送信された通信路ごとの連続性情報により、いずれかの通信路において当該受信側端末宛データの順序が連続せずに受信されたことが判明した場合、当該受信側端末宛データを直ちに受信側端末に送信し、
    (b)上記(a)以外の場合であって、当該受信側端末宛データが、前記ゲートウェイ送信装置が送信した順序と異なる順序で受信された場合、当該順序において抜けた受信側端末宛データが受信されてから、もしくは、所定のタイムアウト時間が経過してから、当該受信側端末宛データを、前記ゲートウェイ送信装置が送信した順序で受信側端末に送信する
    送信部と、
    前記受信部が前記受信側端末宛データを受信した受信時刻と、当該データに添付された受信時刻の情報と、に基づいて、前記ゲートウェイ送信装置の伝送遅延時間記憶部に記憶された伝送遅延時間を修正する修正情報を生成する修正情報生成部と、
    前記修正情報生成部が生成した修正情報のデータを前記ゲートウェイ送信装置に送信する修正情報送信部と、
    を備えることを特徴とするゲートウェイ受信装置。
  8. 受信側端末に接続されるとともに、送信側端末に接続されたゲートウェイ送信装置に複数の通信路を介して接続されたゲートウェイ受信装置にて使用されるゲートウェイ受信方法であって、
    前記ゲートウェイ送信装置が通信路ごとに連続する連続性情報とともに送信する前記受信側端末宛データを受信する受信ステップと、
    前記受信ステップにて受信された前記受信側端末宛データを前記受信側端末に送信する送信ステップであって、
    (a)当該受信側端末宛データが、前記ゲートウェイ送信装置が送信した順序で受信された場合、もしくは、当該受信側端末宛データとともに送信された通信路ごとの連続性情報により、いずれかの通信路において当該受信側端末宛データの順序が連続せずに受信されたことが判明した場合、当該受信側端末宛データを直ちに受信側端末に送信し、
    (b)上記(a)以外の場合であって、当該受信側端末宛データが、前記ゲートウェイ送信装置が送信した順序と異なる順序で受信された場合、当該順序において抜けた受信側端末宛データが受信されてから、もしくは、所定のタイムアウト時間が経過してから、当該受信側端末宛データを、前記ゲートウェイ送信装置が送信した順序で受信側端末に送信する
    送信ステップと、
    を備えることを特徴とするゲートウェイ受信方法。
  9. 受信側端末に接続されるとともに、送信側端末に接続されたゲートウェイ送信装置に複数の通信路を介して接続されたゲートウェイ受信装置にて実行されるプログラムを記録したコンピュータ読取可能な情報記録媒体であって、
    前記ゲートウェイ送信装置が通信路ごとに連続する連続性情報とともに送信する前記受信側端末宛データを受信する受信工程と、
    前記受信工程にて受信された前記受信側端末宛データを前記受信側端末に送信する送信工程であって、
    (a)当該受信側端末宛データが、前記ゲートウェイ送信装置が送信した順序で受信された場合、もしくは、当該受信側端末宛データとともに送信された通信路ごとの連続性情報により、いずれかの通信路において当該受信側端末宛データの順序が連続せずに受信されたことが判明した場合、当該受信側端末宛データを直ちに受信側端末に送信し、
    (b)上記(a)以外の場合であって、当該受信側端末宛データが、前記ゲートウェイ送信装置が送信した順序と異なる順序で受信された場合、当該順序において抜けた受信側端末宛データが受信されてから、もしくは、所定のタイムアウト時間が経過してから、当該受信側端末宛データを、前記ゲートウェイ送信装置が送信した順序で受信側端末に送信する
    送信工程と、
    を含む処理を実行させるプログラムを記録したことを特徴とする情報記録媒体。
  10. 前記情報記録媒体は、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、または、半導体メモリであることを特徴とする請求項9に記載の情報記録媒体。
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