JP2001036585A - 通信システム、ゲートウェイ送信装置、ゲートウェイ受信装置、送信方法、受信方法および情報記録媒体 - Google Patents

通信システム、ゲートウェイ送信装置、ゲートウェイ受信装置、送信方法、受信方法および情報記録媒体

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JP2001036585A
JP2001036585A JP20344199A JP20344199A JP2001036585A JP 2001036585 A JP2001036585 A JP 2001036585A JP 20344199 A JP20344199 A JP 20344199A JP 20344199 A JP20344199 A JP 20344199A JP 2001036585 A JP2001036585 A JP 2001036585A
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範久 土居
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速かつ信頼性の高いデータ伝送を実現す
る。 【解決手段】 送信側端末101の送信部は、受信側
端末宛データをゲートウェイ送信装置121に送信す
る。ゲートウェイ送信装置121の受信部は、受信側端
末宛データを受信し、選択部は、複数の通信路からいず
れか一つを選択し、送信部は、選択した通信路を介し
て、受信側端末宛データをゲートウェイ受信装置171
に送信する。選択の際には、送信データ量、通信路に対
応付けられた送信用バッファの使用量、アクセス区間の
回線速度、あらかじめ測定等して記憶した伝送遅延時間
を考慮する。ゲートウェイ受信装置171の受信部は、
受信側端末宛データを受信し、送信部は、受信側端末宛
データを受信側端末161に送信する。受信側端末宛デ
ータの順序を考慮すべき場合には、必要に応じて受信側
端末宛データの送信を一時中断してデータの順序を整え
る。受信側端末161の受信部は、受信側端末宛データ
を受信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信システムであ
って、送信側端末と、これに接続されたゲートウェイ送
信装置と、これに複数の通信路を介して接続されたゲー
トウェイ受信装置と、これに接続された受信側端末と、
を備える通信システム、ゲートウェイ送信装置、ゲート
ウェイ受信装置、ゲートウェイ送信方法、ゲートウェイ
受信方法、および、情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、第1のLAN(Local Area N
etwork;ローカルエリアネットワーク)に含まれる端末
からIP(Internet Protocol;インターネットプロト
コル)パケットなどのデータを送信し、これを第2のL
ANに含まれる端末が受信する場合に、以下のような手
法が用いられている。
【0003】第1のLANに含まれる端末は、第1のゲ
ートウェイ装置を介してインターネットに接続される。
第2のLANに含まれる端末は、第2のゲートウェイ装
置を介してインターネットに接続される。これらのゲー
トウェイ装置は、インターネットとLANを接続し、I
Pパケットは、ゲートウェイ装置という「出入口」を経
由してインターネットとLANの間を行き来する。
【0004】第1のLAN内の端末(送信側端末)から
第2のLAN内の端末(受信側端末)へIPパケットを
送信したい場合を考える。
【0005】送信側端末が受信側端末宛のIPパケット
を送信すると、第1のゲートウェイ装置(ゲートウェイ
送信装置)がこのIPパケットを受信する。ゲートウェ
イ送信装置は、このIPパケットを外部に出してもよい
か否かを判別し、よい場合にのみ、インターネットに送
信する。
【0006】IPパケットには宛先情報が含まれるた
め、インターネット内のそれぞれの情報処理装置がいわ
ゆるバケツリレー方式でIPパケットを第2のゲートウ
ェイ装置(ゲートウェイ受信装置)へ送信する。
【0007】ゲートウェイ受信装置は、インターネット
から受信したIPパケットを第2のLANの内部に入れ
てもよいか否かを判別し、よい場合にのみ、第2のLA
N内の端末に送信する。この結果、送信側端末が送信し
た受信側端末宛のIPパケットを、その受信側端末が受
信できることとなる。
【0008】このように、ゲートウェイ装置は、IPパ
ケットの選別と中継という役割を担う。したがって、ゲ
ートウェイ装置は「関所」の役割を果たすともいえる。
【0009】アプリケーションゲートウェイ装置と呼ば
れるゲートウェイ装置は、WWW(World Wide Web)用
アプリケーション、FTP(File Transfer Protocol;
ファイル転送プロトコル)用アプリケーション、リモー
トアクセス用アプリケーションなどのアプリケーション
の種類に基づいて、IPパケットを中継するか否かを判
別する。
【0010】さらに、このようなゲートウェイ装置に対
してインターネット内の通信路情報を参照して、IPパ
ケットを中継する通信路を決定し、データを中継する機
能を付加することもでき、このように機能を付加したも
のをルータと呼ぶ。これらのゲートウェイ装置やルータ
は、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデ
ルに基づいて定義されている。
【0011】このようなアプリケーションゲートウェイ
装置やルータにおいて、IPパケットを通過させるか否
かを判別する機能を有する装置を、特にファイアウォー
ルと呼ぶ。さらに、ファイアウォールにおいて、IPパ
ケットの内容を暗号化/復号化する機能を備え、インタ
ーネットを用いて物理的に離れたLAN間で通信するこ
とができるネットワーク構成をVPN(Virtual Privat
e Network)と呼ぶ。
【0012】さて、インターネットによりあるゲートウ
ェイ送信装置から別のゲートウェイ受信装置へあるIP
パケットが伝送された場合、当該IPパケットについて
の通信路は変化しないことが多い。すなわち、当初決定
した通信路に障害が発生したり、新たな通信経路が追加
されて再構築が発生したりしない限り、当初決定した通
信路に沿ってIPパケットが転送されていくケースがほ
とんどである。
【0013】通信路の途中に障害が発生した場合は、R
IP(Routing Information Protocol)やOSPF(Op
en Shortest Path First)などのルーティングプロトコ
ルによって迂回できる他の通信路が探索され、探索され
た代替経路に沿ってIPパケットが中継されていく。こ
の時、代替経路の構築に長い時間を要する場合もあり、
その間は通信が中断してしまう。
【0014】インターネットを使った通信は、ベストエ
フォート(Best Effort)型通信の一つであり、IPパ
ケットの損失率、IPパケットの転送遅延時間、ゆらぎ
などのサービス品質が時々刻々と変化するという特徴が
ある。また、使用する通信路によっても、送信に必要な
時間が大きく異なるという特徴がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、IPパ
ケットなどのデータを送信側端末からゲートウェイ送信
装置とゲートウェイ受信装置とを介して受信側端末へ伝
送したい場合、ゲートウェイ送信装置とゲートウェイ受
信装置との間の通信路を適切に選択して、データの伝送
を高速化したいという要望は大きい。
【0016】現在のネットワーク構成では、LANとイ
ンターネットを接続する区間(アクセス区間)の回線速
度が全体の通信帯域、すなわち、データ伝送のボトルネ
ックとなる場合がほとんどである。たとえば、LAN内
では10Mbits/sの回線速度である一方、アクセス区間
の回線速度が128kbits/s、などのような場合であ
る。このため、ゲートウェイ送信装置とゲートウェイ受
信装置との間の通信路(インターネット区間)におい
て、データの伝送を高速化したいという要望は大きい。
【0017】また、時々刻々と変化する通信路のサービ
ス品質を考慮して、インターネット区間の障害や輻輳に
素早く対応できるネットワークを構築し、不通状態とな
る時間が短い高い信頼性を有するデータ伝送を実現した
いという要望も大きい。
【0018】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、送信側端末と、これに接続された
ゲートウェイ送信装置と、これに複数の通信路を介して
接続されたゲートウェイ受信装置と、これに接続された
受信側端末と、を備える通信システム、ゲートウェイ送
信装置、ゲートウェイ受信装置、ゲートウェイ送信方
法、ゲートウェイ受信方法、および、情報記録媒体を提
供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明の原理にしたがって、下記の発明を開示す
る。
【0020】本発明の通信システムは、送信側端末と、
これに接続されたゲートウェイ送信装置と、これに複数
の通信路を介して接続されたゲートウェイ受信装置と、
これに接続された受信側端末と、を備える。
【0021】送信側端末は、送信部を備える。送信部
は、受信側端末宛データをゲートウェイ送信装置に送信
する。
【0022】ゲートウェイ送信装置は、受信部、選択
部、および、送信部を備える。受信部は、送信側端末が
送信する受信側端末宛データを受信する。選択部は、複
数の通信路からいずれか一つを選択する。送信部は、選
択部が選択した通信路を介して、受信部が受信した受信
側端末宛データをゲートウェイ受信装置に送信する。
【0023】ゲートウェイ受信装置は、受信部、およ
び、送信部を備える。受信部は、ゲートウェイ送信装置
が送信する受信側端末宛データを受信する。送信部は、
受信部が受信した受信側端末宛データを受信側端末に送
信する。
【0024】受信側端末は、受信部を備える。受信部
は、ゲートウェイ受信装置が送信する受信側端末宛デー
タを受信する。
【0025】また、本発明の通信システムのゲートウェ
イ送信装置は、複数の通信路のそれぞれに対応する送信
バッファ部をさらに備え、選択部は、送信バッファ部に
バッファリングされた未送信のデータの量に基づいて、
複数の通信路からいずれか一つを選択し、送信部は、送
信バッファ部のうち選択部が選択した通信路に対応する
ものにより、受信側端末宛データをバッファリングして
送信するように構成することができる。
【0026】また、本発明の通信システムのゲートウェ
イ送信装置の選択部は、複数の通信路に対するアクセス
区間の回線速度に基づいて、複数の通信路からいずれか
一つを選択するように構成することができる。
【0027】また、本発明の通信システムのゲートウェ
イ送信装置は、複数の通信路のそれぞれに対応する伝送
遅延時間を記憶する伝送遅延時間記憶部をさらに備え、
選択部は、伝送遅延時間記憶部に記憶された伝送遅延時
間に基づいて、複数の通信路からいずれか一つを選択す
るように構成することができる。
【0028】また、本発明の通信システムのゲートウェ
イ送信装置は、推測部、修正情報受信部、および、修正
部をさらに備え、ゲートウェイ受信装置は、修正情報生
成部、および、修正情報送信部をさらに備えるように構
成することができる。
【0029】ゲートウェイ送信装置の推測部は、伝送遅
延時間記憶部に記憶された伝送遅延時間に基づいて、受
信部が受信した受信側端末宛データをゲートウェイ受信
装置に送信した場合、ゲートウェイ受信装置が当該デー
タを受信する受信時刻を推測する。送信部は、推測部が
推測した受信時刻の情報を受信部が受信した受信側端末
宛データに添付してゲートウェイ受信装置に送信する。
【0030】ゲートウェイ受信装置の修正情報生成部
は、ゲートウェイ送信装置が送信したデータを受信部が
受信した受信時刻と、当該データに添付された受信時刻
の情報と、に基づいて、ゲートウェイ送信装置の伝送遅
延時間記憶部に記憶された伝送遅延時間を修正する修正
情報を生成する。修正情報送信部は、修正情報生成部が
生成した修正情報のデータをゲートウェイ送信装置に送
信する。
【0031】ゲートウェイ送信装置の修正情報受信部
は、ゲートウェイ受信装置が送信した修正情報のデータ
を受信する。修正部は、修正情報受信部が受信した修正
情報のデータに基づいて伝送遅延時間記憶部に記憶され
た伝送遅延時間を修正する。
【0032】本発明のゲートウェイ送信装置は、送信側
端末に接続されるとともに、受信側端末に接続されたゲ
ートウェイ受信装置に複数の通信路を介して接続され、
受信部、選択部、および、送信部を備える。受信部は、
送信側端末が送信する受信側端末宛データを受信する。
選択部は、複数の通信路からいずれか一つを選択する。
送信部は、選択部が選択した通信路を介して、受信部が
受信した受信側端末宛データをゲートウェイ受信装置に
送信する。
【0033】また、本発明のゲートウェイ送信装置は、
複数の通信路のそれぞれに対応する送信バッファ部をさ
らに備え、選択部は、送信バッファ部にバッファリング
された未送信のデータの量に基づいて、複数の通信路か
らいずれか一つを選択し、送信部は、送信バッファ部の
うち選択部が選択した通信路に対応するものにより、受
信側端末宛データをバッファリングして送信するように
構成することができる。
【0034】送信バッファ部の未送信のデータの量が少
ない通信路は、それだけデータの送信が速くなる可能性
がある。本発明では、これを考慮して通信路を選択する
ことができる。
【0035】また、本発明のゲートウェイ送信装置の選
択部は、送信部と複数の通信路との間のアクセス区間の
回線速度に基づいて、複数の通信路からいずれか一つを
選択するように構成することができる。
【0036】たとえば、アクセス区間の回線速度が通信
のボトルネックとなることが多い場合に、本発明によ
り、これを考慮して通信路を選択することができる。特
に、上述の送信バッファ部の未送信のデータの量が少な
い通信路の選択と併用することにより、データの送信を
速くすることができる。
【0037】また、本発明のゲートウェイ送信装置は、
複数の通信路のそれぞれに対応する伝送遅延時間を記憶
する伝送遅延時間記憶部をさらに備え、選択部は、伝送
遅延時間記憶部に記憶された伝送遅延時間に基づいて、
複数の通信路からいずれか一つを選択するように構成す
ることができる。
【0038】本発明により、あらかじめパケット伝送に
必要な時間(伝送遅延時間)の推測値を記憶しておき、
この推測値を考慮して通信路を選択することができる。
【0039】また、本発明のゲートウェイ送信装置は、
推測部、修正情報受信部、および、修正部をさらに備え
るように構成することができる。推測部は、伝送遅延時
間記憶部に記憶された伝送遅延時間に基づいて、受信部
が受信した受信側端末宛データをゲートウェイ受信装置
に送信した場合、ゲートウェイ受信装置が当該データを
受信する受信時刻を推測する。送信部は、推測部が推測
した受信時刻の情報を受信部が受信した受信側端末宛デ
ータに添付してゲートウェイ受信装置に送信する。修正
情報受信部は、ゲートウェイ受信装置が送信した修正情
報のデータを受信する。修正部は、修正情報受信部が受
信した修正情報のデータに基づいて伝送遅延時間記憶部
に記憶された伝送遅延時間を修正する。
【0040】本発明により、パケット伝送に必要な時間
の推測値を通信状況に応じて適宜修正することができ
る。
【0041】本発明のゲートウェイ受信装置は、受信側
端末に接続されるとともに、送信側端末に接続されたゲ
ートウェイ送信装置に複数の通信路を介して接続され、
受信部と送信部とを備える。受信部は、ゲートウェイ送
信装置が送信する受信側端末宛データを受信する。送信
部は、受信部が受信した受信側端末宛データを特定条件
が満たされてから受信側端末に送信する。
【0042】特定条件を適宜変更することにより、受信
側端末宛データを直ちに送信したり、複数の受信側端末
宛データに順番がある場合に、その順番を揃えてから送
信したりすることができる。
【0043】本発明のゲートウェイ受信装置は、受信側
端末に接続されるとともに、送信側端末に接続されたゲ
ートウェイ送信装置に複数の通信路を介して接続され、
受信部、送信部、修正情報生成部、および、修正情報送
信部を備える。受信部は、ゲートウェイ送信装置が送信
する受信側端末宛データを受信する。送信部は、受信部
が受信した受信側端末宛データを受信側端末に送信す
る。修正情報生成部は、受信部が受信側端末宛データを
受信した受信時刻と、当該データに添付された受信時刻
の情報と、に基づいて、ゲートウェイ送信装置の伝送遅
延時間記憶部に記憶された伝送遅延時間を修正する修正
情報を生成する。修正情報送信部は、修正情報生成部が
生成した修正情報のデータをゲートウェイ送信装置に送
信する。
【0044】本発明のゲートウェイ送信方法は、送信側
端末に接続されるとともに、受信側端末に接続されたゲ
ートウェイ受信装置に複数の通信路を介して接続された
ゲートウェイ送信装置にて使用され、受信ステップ、選
択ステップ、および、送信ステップを備える。受信ステ
ップでは、送信側端末が送信する受信側端末宛データを
受信する。選択ステップでは、複数の通信路からいずれ
か一つを選択する。送信ステップでは、選択ステップに
て選択された通信路を介して、受信ステップにて受信さ
れた受信側端末宛データをゲートウェイ受信装置に送信
する。
【0045】本発明のゲートウェイ受信方法は、受信側
端末に接続されるとともに、送信側端末に接続されたゲ
ートウェイ送信装置に複数の通信路を介して接続された
ゲートウェイ受信装置にて使用され、受信ステップ、お
よび、送信ステップを備える。受信ステップでは、ゲー
トウェイ送信装置が送信する受信側端末宛データを受信
する。送信ステップでは、受信ステップにて受信された
受信側端末宛データを特定条件が満たされてから受信側
端末に送信する。
【0046】本発明のゲートウェイ送信装置、ゲートウ
ェイ受信装置、ゲートウェイ送信方法、および、ゲート
ウェイ受信方法を実現するためのプログラムをコンパク
トディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、光
磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テー
プ、半導体メモリなどの情報記録媒体に記憶することが
できる。
【0047】さらに、本発明のゲートウェイ送信装置、
ゲートウェイ受信装置、ゲートウェイ送信方法、およ
び、ゲートウェイ受信方法を実現するためのプログラム
を、WWWのサーバコンピュータに配置することができ
る。ここからオペレータが適宜ダウンロードしてゲート
ウェイ送信装置、および、ゲートウェイ受信装置に記憶
させてプログラムを更新し、当該プログラムを実行させ
ることができる。
【0048】また、汎用コンピュータなどの情報処理装
置と、複数のネットワークインターフェースとを組み合
わせ、本発明の情報記録媒体に記録されたプログラムを
実行させることにより、本発明のゲートウェイ送信装
置、および、ゲートウェイ受信装置を実現することがで
きる。また、これらを一体に構成したゲートウェイ装置
を実現することができる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を説明
する。なお、以下に説明する実施形態は説明のためのも
のであり、本願発明の範囲を制限するものではない。し
たがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要
素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用するこ
とが可能であるが、これらの実施形態も本願発明の範囲
に含まれる。
【0050】(第1の実施の形態)図1は、本発明の実
施形態において、ゲートウェイ送信装置とゲートウェイ
受信装置とがインターネットを介して2つのLANの中
継を行う様子を示す模式図である。なお、説明の都合
上、以下では、ゲートウェイ送信装置とゲートウェイ受
信装置とが一体に構成されたゲートウェイ装置を用い
る。また、通信プロトコルにはTCP/IP(Transmis
sion Control Protocol/Internet Protocol)を用い
る。
【0051】第1のLAN(LAN−A)内の端末(送
信側端末)101が、第2のLAN(LAN−B)内の
端末(受信側端末)161に対してIPパケット(受信
側端末宛データ)を伝送したい場合を考える。まず、ゲ
ートウェイ装置(ゲートウェイ送信装置)121がLA
N側インターフェース(InterFace;I/F)122により
このIPパケットを受信する。
【0052】次に、ゲートウェイ装置121は、受信し
たIPパケットを複数のインターネット側インターフェ
ース132、133、134からいずれかを選択し、送
信させる。
【0053】LAN−Aのゲートウェイ装置121の複
数のインターネット側インターフェース132、13
3、134は、それぞれ、LAN−Bのゲートウェイ装
置(ゲートウェイ受信装置)171の複数のインターネ
ット側インターフェース172、173、174に対応
付けられている。
【0054】インターネット側インターフェース132
から送信されるIPパケットはインターネット側インタ
ーフェース172によって、インターネット側インター
フェース133から送信されるIPパケットはインター
ネット側インターフェース173によって、インターネ
ット側インターフェース134から送信されるIPパケ
ットはインターネット側インターフェース174によっ
て、それぞれ中継される。
【0055】これらのインターネット側インターフェー
ス132、133、134、172、173、174は
それぞれ異なるIPアドレスを有するように設定するこ
とができる。このように設定すれば、IPパケットをイ
ンターネット内で転送する際に3つの異なる通信路14
2、143、144が確保できることになる。なお、こ
れらの通信路は、時々刻々と変化してもよいし、一部重
複してもよい。
【0056】特に、この3つの通信路のそれぞれを、異
なるISP(Internet Service Provider;インターネ
ットサービスプロバイダ)が提供する通信路とすること
が望ましい。インターネットでは、ISP同士も相互に
接続されているが、送信側と受信側で同じISPに接続
していれば、他のISPに迂回する通信路が選択される
ことは稀である。したがって、複数の異なる通信路がほ
ぼ確実に得られることになる。
【0057】なお、ゲートウェイ装置121でいずれか
の通信路を選択する際に、後述するように、以下の要素
を考慮することができる。 ・IPパケットの大きさ。 ・複数のインターネット側インターフェース132、1
33、134のそれぞれに対応付けられた送信用バッフ
ァ137、138、139のバッファ使用量。 ・インターネット側インターフェース132、133、
134とインターネットとの間のアクセス区間の回線速
度。 ・以前に測定した通信路142、143、144におけ
る伝送遅延時間。
【0058】また、本実施形態では、インターネット側
インターフェースの数はゲートウェイ装置121で3
つ、ゲートウェイ装置171で3つ、合計6つとなって
いるが、この個数は適宜変更することができ、変更した
実施態様も本発明の範囲に含まれる。
【0059】LAN−Bのゲートウェイ装置171のイ
ンターネット側インターフェース172、173、17
4のいずれかに、LAN−Aのゲートウェイ装置121
が送信したIPパケットが到着すると、ゲートウェイ装
置171は、そのIPパケットの宛先を確認し、LAN
側インターフェース179を介してそのIPパケットを
LAN−B内の端末161に送信する。
【0060】IPパケットの伝送では、パケットの受信
確認の通知(Acknowledge;ACK)が受信側から送信
側へ返される。本実施形態では、LAN−Bの端末16
1からLAN−Aの端末101へ受信確認の通知を返
す。この場合は、上記の場合とは逆に、ACKのIPパ
ケットが転送されることになる。
【0061】ACKのIPパケットは、これに対応する
受信側端末宛データのIPパケットが経由した通信路と
同じ通信路を選択して伝送してもよいし、異なる通信路
を選択して伝送してもよい。いずれの実施形態も本発明
の範囲に含まれる。
【0062】図2は、IPパケットの構造の概要を示す
模式図である。IPパケット201は、IPヘッダ部2
11と、IPデータ部221とに分かれる。TCPを用
いた通信の場合は、IPデータ部221がTCPパケッ
トとなる。
【0063】IPデータ部(TCPパケット)221
は、TCPヘッダ部231とTCPデータ部241とに
分かれる。
【0064】IPヘッダ部211には、たとえば以下の
領域が含まれる。 ・送信側のIPアドレスを記録する送信側アドレス領域
212。 ・受信側のIPアドレスを記録する受信側アドレス領域
213。 ・IPヘッダ部211のオプションとして用意され、時
刻情報を記録することができるタイムスタンプ領域21
4。
【0065】一方、TCPヘッダ部231には、たとえ
ば以下の領域が含まれる。 ・通信アプリケーションが使用するポート番号を記録す
るポート番号領域232。 ・TCPデータの順序を識別するための番号を記録する
シーケンス番号領域233。 ・TCPデータの受信確認応答番号を記録するACK番
号領域234。
【0066】一方、TCPデータ部241には、伝送し
たい情報やデータが記録される。
【0067】さて、ゲートウェイ装置121、171で
は、データを送信するためのIPパケット(以下「デー
タパケット」という。)と、受信確認を通知するための
IPパケット(以下「ACKパケット」という。)とが
中継される。したがって、1回のTCP/IP通信のト
ランザクションは、以下の4段階に分けることができ
る。TCP/IP通信は、パケットの到着を確認する種
類の通信であるので、データパケットを送信してACK
パケットを受信するまでが1トランザクションに相当す
る。
【0068】なお、実際のTCP通信では、複数のデー
タパケットに対して1つのACKパケットを返信して通
信する場合もあるが、ここでは、理解を容易にするた
め、1つのデータパケットに対して1つのACKパケッ
トを返信する実施形態を例にあげて説明する。
【0069】(1)端末101からデータパケットがゲ
ートウェイ装置121に到着し、ゲートウェイ装置12
1が複数の通信路のいずれかを選択してデータパケット
を送信する(ゲートウェイ装置121におけるデータパ
ケット送信処理)。
【0070】(2)ゲートウェイ装置171が複数の通
信路のいずれかからデータパケットを受信し、端末16
1へ送信する(ゲートウェイ装置171におけるデータ
パケット受信処理)。
【0071】(3)データパケットを受信した端末16
1から、ACKパケットがゲートウェイ装置171に到
着し、ゲートウェイ装置171が複数の通信路のいずれ
かを選択してACKパケットを送信する(ゲートウェイ
装置171におけるACKパケット送信処理)。
【0072】(4)ゲートウェイ装置121が複数の通
信路のいずれかからACKパケットを受信し、端末10
1へ送信する(ゲートウェイ装置121におけるACK
パケット受信処理)。
【0073】これらの処理は、図3に示すゲートウェイ
装置により実行することができる。図3は、ゲートウェ
イ装置の構成を示す模式図である。図3に示すゲートウ
ェイ装置301により、図1に示すゲートウェイ送信装
置121とゲートウェイ受信装置171とを実現するこ
とができる。
【0074】ゲートウェイ装置301のCPU(Centra
l Processing Unit;中央処理装置)302は、ゲート
ウェイ装置301全体の制御を司る。CPU 302
は、ゲートウェイ装置301に電源が投入されると、R
OM(Read Only Memory)303に記憶されているIP
L(Initial Program Loader;初期プログラムローダ)
をRAM(Random Access Memory)304に読み出し、
これを実行する。
【0075】IPLにはハードディスク、フロッピーデ
ィスク、CD−ROM、フラッシュメモリカードやRO
M 303以外のROMから構成される外部記憶装置3
05からオペレーティングシステムやアプリケーション
プログラムをロードするためのプログラムコードが含ま
れている。
【0076】アプリケーションプログラムなどが使用す
る一時的なデータは、RAM 304に記憶される。ま
た、RAM 304には、通信用バッファ領域を設ける
ことができる。
【0077】ゲートウェイ装置301は、LAN側イン
ターフェース306によりLANに接続され、複数のイ
ンターネット側インターフェース307、308、30
9によりインターネットに接続される。LAN側インタ
ーフェース306や、インターネット側インターフェー
ス307、308、309には、たとえばイーサネット
(登録商標)用ネットワークカードやPC(Personal C
omputer)カード規格(従来のPCMCIA(Personal
Computer Memory Card International Association)規
格)にしたがったネットワークカードを用いることがで
きる。さらに、モデムやダイアルアップルータなどを利
用することもできる。
【0078】ゲートウェイ装置301は、上記の要素を
備えた一体型の装置として実現することが可能である。
この場合、ゲートウェイ装置301に接続されたLAN
内の端末からWWWブラウザを利用してゲートウェイ装
置301を設定管理することができる。
【0079】また、ゲートウェイ装置301は、汎用コ
ンピュータにより実現することが可能であり、この場合
には、さらにマウスやキーボードなどの入力装置、ディ
スプレイなどの表示装置を備えることができる。
【0080】ここで、ゲートウェイ装置301は、ゲー
トウェイ送信装置、ゲートウェイ受信装置として機能す
る。LAN側インターフェース306はゲートウェイ送
信装置の受信部として、および、ゲートウェイ受信装置
の送信部として機能する。
【0081】インターネット側インターフェース30
7、308、309はゲートウェイ送信装置の複数の送
信部、および、修正情報受信部として、また、ゲートウ
ェイ受信装置の複数の受信部、および、修正情報送信部
として、機能する。
【0082】CPU 302は、ゲートウェイ送信装置
の選択部、推測部、および、修正部として、また、ゲー
トウェイ受信装置の修正情報生成部として、機能する。
RAM 304は、ゲートウェイ送信装置の送信バッフ
ァ部、および、伝送遅延時間記憶部として機能する。
【0083】外部記憶装置305およびこれにより読み
取られる媒体は、本発明の情報記録媒体として機能す
る。
【0084】(ゲートウェイ装置121におけるデータ
パケット送信処理)本処理は、ゲートウェイ装置121
のLAN側インターフェース122が端末101から端
末161宛のデータパケットを受信することにより起動
される。図4は、本処理の流れを示すフローチャートで
ある。
【0085】端末161宛のパケットを受信すると、C
PU 302は、インターネット側インターフェース1
32、133、134のそれぞれを介してゲートウェイ
装置171へパケットを送信した場合の所要時間を推測
する。具体的には、m番目のインターネット側インター
フェースについて、以下のパラメータを元に、所要時間
Wmを推測する(ステップS401)。
【0086】・データパケットの大きさS。 ・アクセス区間の回線速度Rm。 ・当該インターネット側インターフェースに対応する送
信用バッファの使用量Bm。 ・インターネット内のデータパケットの伝送に要する伝
送遅延時間Dm。これは以前に測定した値であり、RAM
304内に記憶されている。
【0087】これらのパラメータから、所要時間の推測
値Wmは、以下のように求めることができる。 Wm = (Bm+S)/Rm + Dm
【0088】本実施形態では、3つのインターネット側
インターフェース132、133、134が用意されて
いるため、順にW1、W2、W3を計算することになる。
【0089】さらに、CPU 302は、3つのインタ
ーネット側インターフェース132、133、134か
ら、所要時間Wmが最も短いものを選択する(ステップS
402)。
【0090】ついで、CPU 302は、送信すべきデ
ータパケットのヘッダ部やデータ部を調整し(ステップ
S403)、ステップS402において選択したインタ
ーネット側インターフェースに当該調整したデータパケ
ットを送信して(ステップS404)、本処理を終了す
る。
【0091】本実施形態においては、ゲートウェイ装置
171におけるデータパケット受信処理は、公知の処理
と同じ処理を利用することができる。ゲートウェイ装置
171は複数のインターネット側インターフェースを備
えることが望ましいが、インターネット側インターフェ
ースが1つの場合であっても、ゲートウェイ装置121
のインターネット側インターフェースが複数あれば、通
信路を異なるものとすることが可能である。
【0092】なお、後述する第2の実施の形態を採用す
ることにより、ゲートウェイ装置171は複数のインタ
ーネット側インターフェースを備える場合に、受信した
データパケットの順序を可能なかぎり維持することがで
きる。また、後述する第3の実施の形態を採用すること
により、伝送遅延時間Dmを修正することができる。
【0093】また、ゲートウェイ装置171におけるA
CKパケット送信処理は、ゲートウェイ装置121にお
けるデータパケット送信処理と同様の処理を行えばよ
い。ゲートウェイ装置121におけるACKパケット受
信処理もゲートウェイ装置171におけるデータパケッ
ト受信処理と同様の処理を行うことができる。
【0094】(第2の実施の形態)上述した実施形態で
は、送信側端末101が伝送したデータパケットが複数
あった場合、受信側端末161がこれらを受信する順番
については考慮していなかった。以下に説明する第2の
実施の形態は、同じ受信側端末161へ送信されるデー
タパケットの順番をできるだけ維持したい場合に好適で
ある。すなわち、ゲートウェイ受信装置171に、送信
された順序通りにデータパケットが到着した場合に特定
条件が満たされたことになる。
【0095】特にTCP/IP通信では、データパケッ
トの到着順序が入れ替わった場合、順番から抜けたデー
タが記録されたパケットを所定の時間内に受信しない
と、そのパケットは損失したものとして当該データパケ
ットの再送要求を行う。このため、順序を考慮しない場
合には、パケットが損失したもの、として誤検出する可
能性が増してしまう。誤検出された場合にもデータパケ
ットの再送要求が行われるため、重複して送信されるパ
ケットの数が増えるおそれがある。また、TCPでは、
パケット損失を検出した場合にフロー制御を行うが、誤
検出の場合には、このフロー制御によってデータ伝送速
度が低下してしまうおそれがある。
【0096】このため、ゲートウェイ受信装置171
に、データパケットのフロー情報、具体的には、送信側
のIPアドレスと、受信側のIPアドレスと、通信アプ
リケーションが使用するポート番号と、TCPデータの
順序を識別するためのシーケンス番号と、TCPデータ
サイズと、の組を記憶しておく。
【0097】この情報を元にして、ゲートウェイ受信装
置171は、受信したデータパケットの順番をチェック
することができ、データの連続性が失われているフロー
については、データの順番を整えるのに必要なデータパ
ケットが到着するまで、受信側端末へのデータパケット
の送信を一時中断することができる。
【0098】ゲートウェイ受信装置171は、ゲートウ
ェイ装置301により実現することができる。図5は、
RAM 304の使用状況の模式図である。
【0099】図5に示すように、RAM 304には、
ゲートウェイ装置121のインターネット側インターフ
ェース307、308、309のそれぞれに対応する通
信用バッファ507、508、509(これらは送信用
バッファのほか受信用バッファとしても利用される)の
ほか、フロー情報を複数記憶するための履歴表501が
確保される。履歴表501には、必要に応じて順番を維
持するために一時的に保持すべきデータパケットの内容
を記憶する領域も用意することができる。
【0100】このように記録されたフロー情報をもと
に、ゲートウェイ装置301により実現されるゲートウ
ェイ受信装置171で実行されるデータパケット受信処
理について、図6を参照しながら以下に説明する。
【0101】データパケット受信処理は、ゲートウェイ
装置301(ゲートウェイ受信装置171)がデータパ
ケットを受信したことにより起動される。インターネッ
ト側インターフェース307、308、309のいずれ
かがデータパケットを受信することにより本処理が開始
されるが、インターネット側インターフェースの数は、
上記の実施形態同様、任意の数を選択することができ
る。
【0102】まず、ゲートウェイ装置のCPU 302
は、受信したデータパケットのフロー情報を識別する
(ステップS701)。
【0103】次に、データパケットの順番に連続性があ
るか否かを判定する(ステップS702)。
【0104】データパケットの連続性に連続性がある場
合(ステップS702;Yes)、特定条件が満たされ
ることになるので、当該データパケットのフロー情報
(最新のフロー情報に相当する)をRAM 304に記
憶し(ステップS703)、パケットを受信側端末に送
信して(ステップS704)、本処理を終了する。
【0105】一方、データパケットの順番に連続性がな
い場合(ステップS702;No)、以下に説明する保
持処理を行い(ステップS706)、本処理を終了す
る。
【0106】以下、図7を参照して、保持処理の詳細に
ついて説明する。図7は、ゲートウェイ装置で実行され
る保持処理の流れを示すフローチャートである。
【0107】まず、受信したデータパケットをRAM
304に記憶する(ステップS801)。この保持済み
データパケットは、受信してから所定のタイムアウト時
間が経過した場合には、データパケットを受信側端末に
送信する。
【0108】本実施形態では、ゲートウェイ装置171
において、不連続となった箇所のデータパケットが遅れ
て到着するのか、あるいは、インターネット区間の通信
路でパケット損失が発生したためにパケット順序が不連
続となったのかを区別できないため、このようなタイム
アウト時間の導入が必要となる。
【0109】本実施形態では、ステップS801の後で
タイムアウト時間を経過したか否かを判断する(ステッ
プS802)。ただし、タイムアウト時間の経過は、た
とえば割込処理などにより検知することができる。この
場合は、タイムアウト割込で、ステップS802以降を
実行すればよい。
【0110】タイムアウト時間を超えた場合(ステップ
S802;Yes)はパケット損失が発生したと判断
し、当該フローの保持しているデータパケットのすべて
を受信側端末に送信する(ステップS803)。また、
RAM 304のデータパケットの最新フロー情報を更
新して(ステップS804)、本処理を終了する。
【0111】一方タイムアウト時間を超えていない場合
(ステップS802;No)、本処理を終了する。
【0112】タイムアウト時間は、保持済みデータパケ
ットごとに計算してもよい。また、現在保持されている
データパケットのうち最も古いものについてタイムアウ
ト時間が経過したか否かを判別し、タイムアウト時間が
経過した場合には、保持しているデータパケットすべて
を送信してしまうのでもよい。
【0113】一方、新たなデータパケットが受信された
場合には、RAM 304に記憶された保持済みデータ
パケットも考慮した上で、パケットの順番が連続してい
るか否かを調べ、連続している場合には、連続している
保持済みデータパケットと受信したデータパケットと
を、順番に受信側端末に送信する。
【0114】送信した後は、RAM 304から保持済
みデータパケットを消去する。その後に到着したデータ
パケットが、RAM 304に記録された最新フロー情
報よりも古い場合は、データの順番を考慮せず、すなわ
ち、保持処理を行わずに、受信側端末へ送信する。この
ような保持処理を行うことにより、できるだけデータパ
ケットの順番を維持することができる。
【0115】また、上記タイムアウト時間を経過する前
にパケット損失が発生したことが予想される2つの場合
には、タイムアウト時間を待たずに、その時点で保持済
みデータパケットの送信を行い、最新フロー情報を更新
することもできる(パケット損失の判定)。 (1)全通信路において、次に到着すべき順番のパケッ
トよりも後のパケットを受信した場合。 (2)一定通信路内でのパケット順序に不連続性が見ら
れた場合。
【0116】これらは、「ある2地点間の通信では、パ
ケットの到着順序が入れ替わるのはまれである」という
仮定のもとに成り立っている。この仮定が成立すること
は、実験によって確かめることができる。
【0117】条件(1)が成立する場合は条件(2)も
必ず成立するが、逆は必ずしも成り立たない。これら2
つの条件を両方ともパケット損失の判定に利用すること
ができる。また、いずれかを選択してもよい。さらに、
これらの条件を考慮しない実施形態を採用することもで
きる。これらはすべて本発明の範囲に含まれる。
【0118】ここで、条件(2)を判定に利用するため
には、同じ通信路を経由してきたパケットのみでパケッ
ト損失を検出しなければならない。このため、以下のよ
うな手法を採用することができる。
【0119】本実施形態では、ゲートウェイ装置121
におけるデータパケット送信処理のステップS403の
際に、図8に示すように、データパケット(IPパケッ
ト)のユーザ用タイムスタンプ領域に、以下の情報を記
録してから送信する。 ・当該パケットの送信時刻。 ・同じ宛先(すなわち、フロー情報が同一の宛先)に対
する当該パケットの直前に送信したパケットの送信時
刻。
【0120】IP規約により、タイムスタンプ領域は、
IPパケット内にユーザ用として複数用意されている
が、これ以外の通信プロトコルを使用する場合であって
も、同様のタイムスタンプ領域を用意することができ、
このような実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0121】また、上記の2種類の送信時刻をデータパ
ケットに記録するのは、直前に送信したパケットと当該
パケットとの順番を表すためである。順序が付いた複数
のパケットが所定の順序をもって送信される場合を考え
ると、たとえば当該パケットが4個の場合、順に時刻t
1, t2, t3, t4に送信したとすると、これらの送信時刻
の組は、以下のようになる。
【0122】 「0, t1」「t1, t2」「t2, t3」「t3, t4」
【0123】なお、最初のパケットには「直前に送信し
たパケット」は存在しないので、これを表すために特別
な時刻を用いる。たとえば「0」をそのために用いる。
これにより、同じ通信路を経由してきたパケットおんみ
でパケット損失(パケットの順序の不連続性)を検出す
ることができる。
【0124】なお、連続しているか否かが判別できれば
よいため、到着時刻ではなく、単なる追番を付すのでも
よい。
【0125】上記の状態を具体例で説明する。図9は、
複数の順序のついたデータパケットがゲートウェイ受信
装置171に到着した場合に、受信側端末161にどの
ような順に送信されるかを示す説明図である。
【0126】図9(a)は、2つの通信路を介して6つ
のデータパケットが到着した場合であり、ルート1で1
番目のパケット、ルート2で2番目のパケット、ルート
2で4番目のパケット、ルート1で3番目のパケット、
ルート1で5番目のパケット、ルート2で6番目のパケ
ットの順に到着した場合である。
【0127】この場合、1番目と2番目、5番目と6番
目のパケットでは順番が連続しているが、3番目と4番
目の順番が入れ替わっている。このため、4番目のパケ
ットを受信した際に保持処理(ステップS706)が実
行され、3番目のパケットを受信してから、3番目、4
番目のパケットが合わせて受信側端末161に送信され
る。
【0128】図9(b)は、2つの通信路を介して4つ
のデータパケットが送信され、3番目のパケットが損失
された場合であり、ルート1で1番目のパケット、ルー
ト2で2番目のパケット、ルート2で4番目のパケット
の順に到着した場合である。
【0129】この場合、4番目のパケットを受信してか
ら所定のタイムアウト時間が経過してから、4番目のパ
ケットが受信側端末161に送信される。この場合、3
番目のパケット損失の復旧処理は、公知の技術により行
うことができる。たとえば、順番が抜けていることを受
信側端末161から送信側端末101に通知するなどの
手法である。
【0130】図9(c)は、パケット損失の判定(1)
を示す例である。2つの経路で送られた6つのパケット
において、3番目のパケットが損失している。4番目の
パケットが到着した時点で保持処理が行われるが、タイ
ムアウト時間が経過する前に全通信路において4番目以
降のパケット(5番目のパケット)を受信したため、そ
の時点(5番目のパケットを受信した時点)で保持処理
を解除し、保持済みデータパケットを受信側端末161
に対して送信する。
【0131】図9(d)は、パケット損失の判定(2)
を示す例である。
【0132】この実施形態では、データパケットに上記
のフロー情報のほか、当該通信路を経由して同じ宛先に
直前に送信された送信時刻を記録する。これにより、た
とえば、ルート1では、1、3、5番目のパケットが、
ルート2では、2、4、6番目のパケットが、それぞれ
送信される。3番目のパケットが損失した場合には、5
番目のパケットを受信した時点で、ルート1でのパケッ
トの連続性が損なわれたことが判明する。このように、
パケットの連続性が損なわれた場合には、順番待ちを解
除し、保持されているデータパケットをすべて送信す
る。
【0133】図9(c)、(d)のように、パケット損
失が発生したと予想される場合には、タイムアウト時間
の経過を待たずにパケット損失の復旧処理を実行するこ
とができる。前述の実施形態と同様に、パケット損失の
復旧処理は公知の技術により行うことができる。
【0134】(第3の実施の形態)本実施形態では、ゲ
ートウェイ装置121に記憶される伝送遅延時間を修正
することにより、より正確なデータパケット到達時刻の
推測を行い、高速なデータの伝送を可能にする。
【0135】ゲートウェイ装置171におけるデータパ
ケット受信処理においては、データパケットに到着予測
時刻が記録されている場合には、後述するようにその時
刻と実際に到着した時刻とを比較し、ゲートウェイ装置
121に記憶された伝送遅延時間の修正情報を生成し、
これを含む管理・制御用パケットを別途ゲートウェイ装
置121に送信する。管理・制御用パケットの修正情報
にしたがって、ゲートウェイ装置121は、適宜伝送遅
延時間を修正することができる。
【0136】この際、ゲートウェイ装置121における
データパケット送信処理の際に、図2に示すように、デ
ータパケット(IPパケット)のユーザ用タイムスタン
プ領域に、当該パケットの到着予測時刻を記録してから
送信することができる。IP規約により、タイムスタン
プ領域は、IPパケット内にユーザ用として複数用意さ
れているが、これ以外の通信プロトコルを使用する場合
であっても、同様のタイムスタンプ領域を用意すること
ができ、このような実施形態も本発明の範囲に含まれ
る。
【0137】以下詳細に説明する。
【0138】ゲートウェイ送信装置121では、データ
パケットがゲートウェイ受信装置171に到着する予想
到着時刻を記録する。これは、現在時刻にWmを加算する
ことにより得ることができる。
【0139】ゲートウェイ受信装置171が、このデー
タパケットを受信した場合、実際の到着時刻と予想到着
時刻との差を求め、複数パケットについてこのような差
の平均を求める。
【0140】求めた差の平均値が修正情報であり、ゲー
トウェイ受信装置171がゲートウェイ送信装置121
に送信する。修正情報は、通常のデータパケットやAC
Kパケットとは異なる管理・制御用パケットを用いる。
【0141】ゲートウェイ送信装置121が管理・制御
用パケットを受信すると、その中から修正情報を読み出
し、Dmの値を修正する。
【0142】なお、この実施形態の場合、ゲートウェイ
装置121とゲートウェイ装置171との時刻は同期し
ていなくともよい。修正情報は、すべての通信路に均等
に反映することになるからである。
【0143】なお、以上では、インターネットを用いた
TCP/IP通信を例にあげて説明したが、本発明をほ
かのコンピュータネットワークに適用することは容易で
あり、その実施態様も本発明の範囲に含まれる。
【0144】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
送信側端末と、これに接続されたゲートウェイ送信装置
と、これに複数の通信路を介して接続されたゲートウェ
イ受信装置と、これに接続された受信側端末と、を備え
る通信システム、ゲートウェイ送信装置、ゲートウェイ
受信装置、ゲートウェイ送信方法、ゲートウェイ受信方
法を提供することができる。
【0145】また、ゲートウェイ送信装置、ゲートウェ
イ受信装置、ゲートウェイ送信方法、ゲートウェイ受信
方法を実現するプログラムを記録した情報記録媒体をソ
フトウェア商品として、ハードウェアと独立して容易に
配布したり販売したりすることができるようになる。本
発明の情報記録媒体に記録されたプログラムをゲートウ
ェイ送信装置、ゲートウェイ受信装置、で実行すれば、
上記の発明に係るゲートウェイ送信装置、ゲートウェイ
受信装置、ゲートウェイ送信方法、ゲートウェイ受信方
法が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゲートウェイ送信装置と、ゲートウェ
イ受信装置とがインターネットを介して2つのLANの
中継を行う実施形態の様子を示す模式図である。
【図2】伝送されるデータパケットの様子を示す模式図
である。
【図3】ゲートウェイ送信装置と、ゲートウェイ受信装
置とを実現するゲートウェイ装置の構成を示すブロック
構成図である。
【図4】ゲートウェイ送信装置において実行されるデー
タパケット送信処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図5】図1に示す実施形態のゲートウェイ受信装置に
おけるRAMの使用状況の模式図である。
【図6】ゲートウェイ受信装置において実行されるデー
タパケット受信処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図7】ゲートウェイ受信装置において実行される保持
処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】伝送されるデータパケットの様子を示す模式図
である。
【図9】ゲートウェイ受信装置に到着したパケットが受
信側端末に送信される順序を示す説明図である。
【符号の説明】
101 送信側端末 121 ゲートウェイ送信装置 122 LAN側インターフェース 132 インターネット側インターフェース 133 インターネット側インターフェース 134 インターネット側インターフェース 137 送信用バッファ 138 送信用バッファ 139 送信用バッファ 142 通信路 143 通信路 144 通信路 161 受信側端末 171 ゲートウェイ受信装置 172 インターネット側インターフェース 173 インターネット側インターフェース 174 インターネット側インターフェース 179 LAN側インターフェース 201 IPパケット 211 IPヘッダ部 212 送信側アドレス領域 213 受信側アドレス領域 214 タイムスタンプ領域 221 IPデータ部 231 TCPヘッダ部 232 ポート番号領域 233 シーケンス番号領域 234 ACK番号領域 241 TCPデータ部 301 ゲートウェイ装置 302 CPU 303 ROM 304 RAM 305 外部記憶装置 306 LAN側インターフェース 307 インターネット側インターフェース 308 インターネット側インターフェース 309 インターネット側インターフェース 501 履歴表 507 通信バッファ 508 通信バッファ 509 通信バッファ
フロントページの続き (72)発明者 武市 正人 東京都港区芝2丁目31番19号 通信・放送 機構内 (72)発明者 土居 範久 東京都港区芝2丁目31番19号 通信・放送 機構内 Fターム(参考) 5K030 GA02 GA13 HA08 HB15 HC01 HD03 KA03 KA04 LB05 LE16 MA13 MB06 MB15 5K033 AA01 CB06 DA06 DB13 EA07

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信側端末に接続されたゲートウェイ送信
    装置と、受信側端末に接続されたゲートウェイ受信装置
    と、が複数の通信路を介して接続された通信システムで
    あって、 前記送信側端末は、前記受信側端末宛データを前記ゲー
    トウェイ送信装置に送信する送信部を備え、 前記ゲートウェイ送信装置は、前記送信側端末が送信す
    る前記受信側端末宛データを受信する受信部と、前記複
    数の通信路からいずれか一つを選択する選択部と、前記
    選択部が選択した通信路を介して、前記受信部が受信し
    た前記受信側端末宛データを前記ゲートウェイ受信装置
    に送信する送信部と、を備え、 前記ゲートウェイ受信装置は、前記ゲートウェイ送信装
    置が送信する前記受信側端末宛データを受信する受信部
    と、前記受信部が受信した前記受信側端末宛データを前
    記受信側端末に送信する送信部と、を備え、 前記受信側端末は、前記ゲートウェイ受信装置が送信す
    る前記受信側端末宛データを受信する受信部を備えるこ
    とを特徴とする通信システム。
  2. 【請求項2】前記ゲートウェイ送信装置は、前記複数の
    通信路のそれぞれに対応する送信バッファ部をさらに備
    え、前記選択部は、前記送信バッファ部にバッファリン
    グされた未送信のデータの量に基づいて、前記複数の通
    信路からいずれか一つを選択し、前記送信部は、前記送
    信バッファ部のうち前記選択部が選択した通信路に対応
    するものにより、前記受信側端末宛データをバッファリ
    ングして送信することを特徴とする請求項1に記載の通
    信システム。
  3. 【請求項3】前記ゲートウェイ送信装置において、前記
    選択部は、前記複数の通信路に対するアクセス区間の回
    線速度に基づいて、前記複数の通信路からいずれか一つ
    を選択することを特徴とする請求項1または2に記載の
    通信システム。
  4. 【請求項4】前記ゲートウェイ送信装置は、前記複数の
    通信路のそれぞれに対応する伝送遅延時間を記憶する伝
    送遅延時間記憶部をさらに備え、前記選択部は、前記伝
    送遅延時間記憶部に記憶された伝送遅延時間に基づい
    て、前記複数の通信路からいずれか一つを選択すること
    を特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の通
    信システム。
  5. 【請求項5】前記ゲートウェイ送信装置は、推測部、修
    正情報受信部、および、修正部をさらに備え、 前記ゲートウェイ受信装置は、修正情報生成部、およ
    び、修正情報送信部をさらに備え、 前記ゲートウェイ送信装置において、前記推測部は、前
    記伝送遅延時間記憶部に記憶された伝送遅延時間に基づ
    いて、前記受信部が受信した前記受信側端末宛データを
    前記ゲートウェイ受信装置に送信した場合、前記ゲート
    ウェイ受信装置が当該データを受信する受信時刻を推測
    し、前記送信部は、前記推測部が推測した受信時刻の情
    報を前記受信部が受信した前記受信側端末宛データに添
    付して前記ゲートウェイ受信装置に送信し、 前記ゲートウェイ受信装置において、前記修正情報生成
    部は、前記ゲートウェイ送信装置が送信したデータを前
    記受信部が受信した受信時刻と、当該データに添付され
    た受信時刻の情報と、に基づいて、前記ゲートウェイ送
    信装置の伝送遅延時間記憶部に記憶された伝送遅延時間
    を修正する修正情報を生成し、修正情報送信部は、前記
    修正情報生成部が生成した修正情報のデータを前記ゲー
    トウェイ送信装置に送信し、 前記ゲートウェイ送信装置において、前記修正情報受信
    部は、前記ゲートウェイ受信装置が送信した修正情報の
    データを受信し、前記修正部は、前記修正情報受信部が
    受信した修正情報のデータに基づいて前記伝送遅延時間
    記憶部に記憶された伝送遅延時間を修正することを特徴
    とする請求項4に記載の通信システム。
  6. 【請求項6】送信側端末に接続されるとともに、受信側
    端末に接続されたゲートウェイ受信装置に複数の通信路
    を介して接続されたゲートウェイ送信装置であって、 前記送信側端末が送信する前記受信側端末宛データを受
    信する受信部と、 前記複数の通信路からいずれか一つを選択する選択部
    と、 前記選択部が選択した通信路を介して、前記受信部が受
    信した前記受信側端末宛データをゲートウェイ受信装置
    に送信する送信部と、 を備えることを特徴とするゲートウェイ送信装置。
  7. 【請求項7】前記複数の通信路のそれぞれに対応する送
    信バッファ部をさらに備え、前記選択部は、前記送信バ
    ッファ部にバッファリングされた未送信のデータの量に
    基づいて、前記複数の通信路からいずれか一つを選択
    し、前記送信部は、前記送信バッファ部のうち前記選択
    部が選択した通信路に対応するものにより、前記受信側
    端末宛データをバッファリングして送信することを特徴
    とする請求項6に記載のゲートウェイ送信装置。
  8. 【請求項8】前記選択部は、前記送信部と前記複数の通
    信路との間のアクセス区間の回線速度に基づいて、前記
    複数の通信路からいずれか一つを選択することを特徴と
    する請求項6または7に記載のゲートウェイ送信装置。
  9. 【請求項9】前記複数の通信路のそれぞれに対応する伝
    送遅延時間を記憶する伝送遅延時間記憶部をさらに備
    え、前記選択部は、前記伝送遅延時間記憶部に記憶され
    た伝送遅延時間に基づいて、前記複数の通信路からいず
    れか一つを選択することを特徴とする請求項6から8の
    いずれか1項に記載のゲートウェイ送信装置。
  10. 【請求項10】前記伝送遅延時間記憶部に記憶された伝
    送遅延時間に基づいて、前記受信部が受信した前記受信
    側端末宛データを前記ゲートウェイ受信装置に送信した
    場合、前記ゲートウェイ受信装置が当該データを受信す
    る受信時刻を推測する推測部をさらに備え、 前記送信部は、前記推測部が推測した受信時刻の情報を
    前記受信部が受信した前記受信側端末宛データに添付し
    て前記ゲートウェイ受信装置に送信し、 前記ゲートウェイ受信装置が送信した修正情報のデータ
    を受信する修正情報受信部と、 前記修正情報受信部が受信した修正情報のデータに基づ
    いて前記伝送遅延時間記憶部に記憶された伝送遅延時間
    を修正する修正部と、をさらに備えることを特徴とする
    請求項9に記載のゲートウェイ送信装置。
  11. 【請求項11】受信側端末に接続されるとともに、送信
    側端末に接続されたゲートウェイ送信装置に複数の通信
    路を介して接続されたゲートウェイ受信装置であって、 前記ゲートウェイ送信装置が送信する前記受信側端末宛
    データを受信する受信部と、 前記受信部が受信した前記受信側端末宛データを特定条
    件が満たされてから前記受信側端末に送信する送信部
    と、 を備えることを特徴とするゲートウェイ受信装置。
  12. 【請求項12】受信側端末に接続されるとともに、送信
    側端末に接続されたゲートウェイ送信装置に複数の通信
    路を介して接続されたゲートウェイ受信装置であって、 前記ゲートウェイ送信装置が送信する前記受信側端末宛
    データを受信する受信部と、 前記受信部が受信した前記受信側端末宛データを前記受
    信側端末に送信する送信部と、 前記受信部が前記受信側端末宛データを受信した受信時
    刻と、当該データに添付された受信時刻の情報と、に基
    づいて、前記ゲートウェイ送信装置の伝送遅延時間記憶
    部に記憶された伝送遅延時間を修正する修正情報を生成
    する修正情報生成部と、 前記修正情報生成部が生成した修正情報のデータを前記
    ゲートウェイ送信装置に送信する修正情報送信部と、 を備えることを特徴とするゲートウェイ受信装置。
  13. 【請求項13】送信側端末に接続されるとともに、受信
    側端末に接続されたゲートウェイ受信装置に複数の通信
    路を介して接続されたゲートウェイ送信装置にて使用さ
    れるゲートウェイ送信方法であって、 前記送信側端末が送信する前記受信側端末宛データを受
    信する受信ステップと、 前記複数の通信路からいずれか一つを選択する選択ステ
    ップと、 前記選択ステップにて選択された通信路を介して、前記
    受信ステップにて受信された受信側端末宛データをゲー
    トウェイ受信装置に送信する送信ステップと、 を備えることを特徴とするゲートウェイ送信方法。
  14. 【請求項14】受信側端末に接続されるとともに、送信
    側端末に接続されたゲートウェイ送信装置に複数の通信
    路を介して接続されたゲートウェイ受信装置にて使用さ
    れるゲートウェイ受信方法であって、 前記ゲートウェイ送信装置が送信する前記受信側端末宛
    データを受信する受信ステップと、 前記受信ステップにて受信された前記受信側端末宛デー
    タを特定条件が満たされてから前記受信側端末に送信す
    る送信ステップと、 を備えることを特徴とするゲートウェイ受信方法。
  15. 【請求項15】送信側端末に接続されるとともに、受信
    側端末に接続されたゲートウェイ受信装置に複数の通信
    路を介して接続されたゲートウェイ送信装置にて実行さ
    れるプログラムを記録したコンピュータ読取可能な情報
    記録媒体であって、 前記送信側端末が送信する前記受信側端末宛データを受
    信する受信工程と、 前記複数の通信路からいずれか一つを選択する選択工程
    と、 前記選択工程にて選択された通信路を介して、前記受信
    工程にて受信された受信側端末宛データをゲートウェイ
    受信装置に送信する送信工程と、 を含むプログラムを記録したことを特徴とする情報記録
    媒体。
  16. 【請求項16】受信側端末に接続されるとともに、送信
    側端末に接続されたゲートウェイ送信装置に複数の通信
    路を介して接続されたゲートウェイ受信装置にて実行さ
    れるプログラムを記録したコンピュータ読取可能な情報
    記録媒体であって、 前記ゲートウェイ送信装置が送信する前記受信側端末宛
    データを受信する受信工程と、 前記受信工程にて受信された前記受信側端末宛データを
    特定条件が満たされてから前記受信側端末に送信する送
    信工程と、 を含むプログラムを記録したことを特徴とする情報記録
    媒体。
  17. 【請求項17】前記情報記録媒体は、コンパクトディス
    ク、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディス
    ク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気
    テープ、または、半導体メモリであることを特徴とする
    請求項15または16に記載の情報記録媒体。
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