JP4505265B2 - 試料分析装置および試料分析装置に用いる外部記憶媒体 - Google Patents

Description

本発明は、試料分析装置および試料分析装置に用いる外部記憶媒体に関し、特に、試料の分析に関する情報が記憶された記憶領域を有する内部記憶媒体を備えた試料分析装置および試料分析装置に用いる外部記憶媒体に関する。

従来、試料分析結果や分析精度を管理する精度管理情報などの試料の分析に関する情報が記憶された記憶領域を有する内部記憶媒体を装置本体の内部に備えた試料分析装置が知られている（たとえば、特許文献１参照）。

上記特許文献１に開示された試料分析装置は、装置本体の内部に設置され、試料の分析に関する情報が記憶された記憶領域を有する内部記憶媒体（内部記憶手段）と、装置本体に外部から装着され、制御プログラムなどの制御情報や試料の分析に関する情報が記憶された外部記憶媒体（外部記憶手段）とを備えるとともに、外部記憶媒体を試料分析装置に装着することによって、内部記憶媒体に記憶された試料の分析に関する情報を外部記憶媒体に記憶された試料の分析に関する情報に自動的に更新するとともに、制御プログラムも自動的に更新するように構成されている。ところで、従来の試料分析装置では、内部記憶媒体に複数の種類の試料の分析に関する情報を記憶させる場合には、内部記憶媒体の記憶領域を複数の区画に分割するとともに、分割した各区画に対して複数の種類の試料の分析に関する情報を種類毎に記憶させるのが一般的である。このような各区画毎に複数の種類の試料の分析に関する情報を記憶させた内部記憶媒体を有する試料分析装置に、上記特許文献１の技術を適用する場合を考えると、内部記憶媒体に記憶された各区画の容量の範囲内の更新処理の場合には、更新内容が記憶された外部記憶媒体を試料分析装置に装着することによって、内部記憶媒体の各区画に記憶された試料の分析に関する情報を、外部記憶媒体の対応する各区画に記憶された試料の分析に関する情報に更新することが可能であると考えられる。
特開平８−１５２６７号公報

しかしながら、上記した特許文献１の方法では、内部記憶媒体の記憶領域の各区画の容量を超える更新処理の場合には、更新内容が記憶された外部記憶媒体を試料分析装置に装着したとしても、内部記憶媒体の各区画に記憶された試料分析に関する情報を、外部記憶媒体の各区画に記憶された試料分析に関する情報に更新するのは困難であった。

この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の１つの目的は、内部記憶媒体の記憶領域の各区画の容量を超える更新処理の場合にも、更新処理を行うことが可能な試料分析装置を提供することである。

課題を解決するための手段および発明の効果

上記目的を達成するために、この発明の第１の局面における試料分析装置は、装置本体に外部から着脱可能に装着された外部記憶媒体に記憶されたアプリケーションプログラムによって、試料の分析のために装置の動作を制御する試料分析装置であって、アプリケーションプログラムを記憶した外部記憶媒体と、外部記憶媒体を着脱可能に装着するための外部記憶媒体装着部と、外部記憶媒体装着部に装着された外部記憶媒体からアプリケーションプログラムを読み出して試料の分析のために装置の動作を制御する制御部と、装置本体の内部に設置され、それぞれに試料の分析に関する情報が記憶された複数の区画を有する記憶領域を含む第１内部記憶媒体と、を備え、外部記憶媒体装着部に装着された外部記憶媒体が、第１アプリケーションプログラムを記憶した第１外部記憶媒体から、第１アプリケーションプログラムより新しいバージョンの第２アプリケーションプログラムと、第１内部記憶媒体の記憶領域の区画を設定するための区画情報と、区画情報に基づいて第１内部記憶媒体の記憶領域の区画を変更するための区画変更プログラムとが記憶された第２外部記憶媒体に交換されたとき、制御部は、第２外部記憶媒体から区画情報および区画変更プログラムを読み出して第１内部記憶媒体の記憶領域の区画を変更するように構成されている。

この第１の局面による試料分析装置では、上記のように、装置本体に外部から装着される第２外部記憶媒体に第１内部記憶媒体の記憶領域の区画を変更するための区画変更プログラムを記憶させることによって、第２外部記憶媒体に記憶された区画変更プログラムにより第１内部記憶媒体の記憶領域の区画を変更することができるので、第１内部記憶媒体の各区画の容量を超える更新処理の場合にも、その区画に記憶させる試料の分析に関する情報の容量に応じてその区画の容量を変更（増加）すれば、その区画に増加した試料の分析に関する情報を記憶させることができる。これにより、第１内部記憶媒体の記憶領域の区画の容量を超える更新処理の場合にも、更新処理を行うことができる。また、第２外部記憶媒体に記憶された第２アプリケーションプログラムを新しいバージョンのアプリケーションプログラムにすれば、第２外部記憶媒体により、試料分析装置のアプリケーションプログラムを新しいバージョンのアプリケーションプログラムに更新することができる。

この場合において、好ましくは、第２外部記憶媒体は、第２アプリケーションプログラムを動作させるオペレーティングシステムプログラムを含む。このように構成すれば、容易に、第２外部記憶媒体に記憶されたオペレーティングシステムプログラム（ＯＳプログラム）により制御プログラムを動作させることができる。

上記第１の局面による試料分析装置において、好ましくは、装置本体の内部に設置され、少なくとも第１アプリケーションプログラムを動作させるオペレーティングシステムプログラムが記憶された第２内部記憶媒体をさらに備えている。このように構成すれば、容易に、第２内部記憶媒体に記憶されたオペレーティングシステムプログラム（ＯＳプログラム）により第１アプリケーションプログラムを動作させることができる。

上記第１の局面による試料分析装置において、好ましくは、試料の分析に関する情報は、試料分析結果、精度管理情報、履歴情報、設定値および校正値からなるグループより選択される少なくとも一つの情報を含む。このように構成すれば、更新処理の際に、試料分析結果、精度管理情報、履歴情報、設定値および校正値からなるグループより選択される少なくとも一つの情報の容量がその情報を記憶させるための第１内部記憶媒体の記憶領域の区画の容量よりも増加した場合にも、容易に、第１内部記憶媒体に試料分析結果、精度管理情報、履歴情報、設定値および校正値からなるグループより選択される少なくとも一つの更新情報を記憶させることができる。

上記第１の局面による試料分析装置において、好ましくは、外部記憶媒体がメモリカードである。このように構成すれば、容易に、メモリカードに記憶された区画変更情報により第１内部記憶媒体の記憶領域の区画を変更することができる。

上記第１の局面による試料分析装置において、好ましくは、第２外部記憶媒体には、第１内部記憶媒体に記憶された試料の分析に関する情報を第２外部記憶媒体へ退避させるための退避プログラムが記憶されている。このように構成すれば、第１内部記憶媒体の記憶領域の区画を変更するのに先立って退避プログラムを実行すれば、第１内部記憶媒体の記憶領域の区画を変更するのに先立って、第１内部記憶媒体の試料の分析に関する情報を第２外部記憶媒体へ退避させることができる。これにより、第１内部記憶媒体の記憶領域の区画の変更に伴って、第１内部記憶媒体の試料の分析に関する情報が消失するのを抑制することができる。

上記第１の局面による試料分析装置において、好ましくは、第１内部記憶媒体には、第１内部記憶媒体の記憶領域の更新に関する第１バージョン情報が記憶されており、第２外部記憶媒体には、第１内部記憶媒体の記憶領域の更新に関する第２バージョン情報が記憶されており、制御部は、第２バージョン情報を第１バージョン情報と比較することにより第１内部記憶媒体の記憶領域の区画を変更するか否かを決定する。このように構成すれば、第２バージョン情報を第１バージョン情報と比較して第２バージョン情報が第１バージョン情報よりも新しい場合にのみ、第２外部記憶媒体の区画変更情報により第１内部記憶媒体の記憶領域の区画を変更するようにすることができる。これにより、第２バージョン情報が第１バージョン情報よりも新しくないバージョンアップが不要な場合に、第１内部記憶媒体の記憶領域の区画が変更されるのを抑制することができる。

上記第１の局面による試料分析装置において、好ましくは、装置本体の内部に設置され、第２外部記憶媒体から読み出した区画情報および区画変更プログラムを一時的に記憶する第３内部記憶媒体を備え、制御部は、第２外部記憶媒体から第３内部記憶媒体へ区画情報および区画変更プログラムを読み出させるとともに、区画情報および区画変更プログラムに基づいて第１内部記憶媒体の記憶領域の区画の変更処理を行う。このように構成すれば、容易に、第３内部記憶媒体および制御部を用いて、第１内部記憶媒体の記憶領域の区画を変更することができる。

この発明の第２の局面における試料分析装置のアプリケーションプログラムのバージョンアップ用外部記憶媒体は、それぞれに試料の分析に関する情報が記憶された複数の区画を有する記憶領域を含む内部記憶媒体が装置本体の内部に設置され、装置本体に外部から着脱可能に装着された外部記憶媒体に記憶されたアプリケーションプログラムによって、試料の分析のために装置の動作を制御する試料分析装置のアプリケーションプログラムのバージョンアップ用外部記憶媒体であって、装置本体に外部から装着されるとともに、新しいバージョンのアプリケーションプログラムと、内部記憶媒体の記憶領域の区画を設定するための区画情報と、区画情報に基づいて内部記憶媒体の記憶領域の区画を変更するための区画変更プログラムと、が記憶されている。

この第２の局面による試料分析装置のアプリケーションプログラムのバージョンアップ用外部記憶媒体では、上記のように、装置本体に外部から装着される外部記憶媒体に第１内部記憶媒体の記憶領域の区画を変更するための区画変更プログラムを記憶させることによって、外部記憶媒体に記憶された区画変更プログラムにより第１内部記憶媒体の記憶領域の区画を変更することができるので、第１内部記憶媒体の各区画の容量を超える更新処理の場合にも、その区画に記憶させる試料の分析に関する情報の容量に応じてその区画の容量を変更（増加）すれば、その区画に増加した試料の分析に関する情報を記憶させることができる。これにより、第１内部記憶媒体の記憶領域の区画の容量を超える更新処理の場合にも、更新処理を行うことができる。また、外部記憶媒体に記憶されたアプリケーションプログラムを新しいバージョンのアプリケーションプログラムにすれば、外部記憶媒体により、試料分析装置のアプリケーションプログラムを新しいバージョンのアプリケーションプログラムに更新することができる。

以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態では、本発明による試料分析装置の一例として、血液分析装置を例にとって説明する。

図１は、本発明の一実施形態による血液分析装置の全体構成を示した斜視図である。図２は、図１に示した一実施形態による血液分析装置の構成を説明するための模式図である。図３は、図１に示した一実施形態による血液分析装置に用いるＢＢＵＲＡＭの記憶領域の構成を説明するための模式図である。図１〜図３を参照して、本発明の一実施形態による血液分析装置の構成について説明する。

本実施形態による血液分析装置では、図１に示す装置本体１は、血液検体５０のＷＢＣ（白血球数）、ＲＢＣ（赤血球数）、ＨＧＢ（ヘモグロビン濃度）、ＨＣＴ（ヘマトクリット値）、ＭＣＶ（平均赤血球容積）、ＭＣＨ（平均赤血球色素量）、ＭＣＨＣ（平均赤血球色素濃度）およびＰＬＴ（血小板数）を測定するための機能を有している。なお、血液検体５０は、本発明の「試料」の一例である。また、装置本体１の前面の上部には、液晶画面からなる表示部３が設けられている。この表示部３には、血液検体５０の分析結果や各種設定値などの種々の情報が表示される。また、この表示部３は、タッチパネルとしての機能を有しており、装置本体１を操作するための操作部４と一体的に構成されている。具体的には、表示部３（操作部４）の液晶画面には、血液検体５０の測定に関する各種設定や各種機能の選択のための操作キーが表示されるとともに、使用者が液晶画面の操作キーに触れることによって各種設定や各種機能の選択などの操作を行うことが可能なように構成されている。また、装置本体１の前面の下部には、血液検体５０をセットするための検体セット部５が設けられている。この検体セット部５は、手前に引出しながら回動させることによって血液検体５０を収納するための収納部（図示せず）が現れるように構成されている。また、装置本体１の側面部には、メモリカード２（２ａ）を装着するためのカード装着部６が設けられている。このカード装着部６にメモリカード２（２ａ）を装着することによりメモリカード２（２ａ）に対する情報の読み出しおよび書き込みを行うことが可能なように構成されている。また、装置本体１の上部には、内部プリンタ７が設けられている。この内部プリンタ７は、血液検体５０の分析結果や種々の設定値などの情報を印字するために設けられている。

ここで、本実施形態では、装置本体１のカード装着部６には、旧バージョンの情報が記憶されたメモリカード２と、新バージョンの情報が記憶されたメモリカード２ａとが装着可能である。図１には、旧バージョンのメモリカード２を取り出して新バージョンのメモリカード２ａを装着してバージョンアップ（更新処理）を行う場合が示されている。なお、メモリカード２（２ａ）は、装置本体１の動作時には、カード装着部６に装着させた状態で保持される。また、メモリカード２は、本発明の「第１外部記憶媒体」の一例であり、メモリカード２ａは、本発明の「第２外部記憶媒体」および「外部記憶媒体」の一例である。

また、装置本体１の内部には、図２に示すように、分析部８と、流体部９と、機構部１０と、外部出力部１１と、制御部１２とが設けられている。また、分析部８、流体部９、機構部１０、外部出力部１１、制御部１２、表示部３、操作部４および内部プリンタ７は、互いにデータのやりとりが可能なように、データの伝送路としてのバス（ＢＵＳ）に接続されている。また、分析部８は、電気インピーダンス法などにより、電気信号を測定することによって、血液を構成する粒子（赤血球、白血球、血小板）の数および大きさなどを計測する機能を有している。また、流体部９は、血液の分析のための前処理を行う機能を有している。具体的には、流体部９では、血液の吸引、定量化、希釈および試薬の添加などの処理が行われる。また、機構部１０は、血液を吸引するチューブ（図示せず）を洗浄する部分である。また、外部出力部１１は、血液検体５０の分析結果などの情報を外部プリンタ（図示せず）などの周辺機器に出力したり、装置本体１を外部ネットワークに接続するために設けられている。

また、制御部１２は、電源を落としてもデータが消えないようにバッテリ（電池）によりバックアップされたＢＢＵＲＡＭ（Ｂａｔｔｅｒｙ Ｂａｃｋ Ｕｐ Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ：バッテリバックアップＲＡＭ）１３と、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）１４と、ＳＲＡＭ（Ｓｔａｔｉｃ Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）１５と、フラッシュメモリ１６と、Ｉ／Ｏコントローラ１７と、カード装着部６とによって構成されている。なお、このＢＢＵＲＡＭ１３は、本発明の「第１内部記憶媒体」の一例であり、ＣＰＵ１４は、本発明の「情報処理部」の一例であり、ＳＲＡＭ１５は、本発明の「第３内部記憶媒体」の一例である。また、ＢＢＵＲＡＭ１３、ＣＰＵ１４、ＳＲＡＭ１５、フラッシュメモリ１６、Ｉ／Ｏコントローラ１７およびカード装着部６は、互いにデータのやりとりが可能なように、データの伝送路としてのバス（ＢＵＳ）に接続されている。

また、ＢＢＵＲＡＭ１３は、図３に示すように、所定の容量を有する複数の区画１３ａからなる記憶領域１３ｂを有している。この記憶領域１３ｂの各区画１３ａには、それぞれ、検体分析結果、ＱＣ（Ｑｕａｌｉｔｙ Ｃｏｎｔｒｏｌ）ファイル（精度管理ファイル）、設定値、試薬交換ログ、エラーログおよび校正値などの血液検体５０の分析に関する情報（分析関連情報）が種類別に記憶されている。なお、検体分析結果は、本発明の「試料分析結果」の一例であり、ＱＣファイルは、本発明の「精度管理情報」の一例である。また、試薬交換ログおよびエラーログは、本発明の「履歴情報」の一例である。また、ＢＢＵＲＡＭ１３の記憶領域１３ｂの各区画１３ａは、後述する新バージョンのメモリカード２ａの区画変更プログラムによりその容量を変更することが可能なように構成されている。

また、検体分析結果は、過去に測定した血液検体５０の分析結果である。ＢＢＵＲＡＭ１３の記憶領域１３ｂの検体分析結果を記憶するための区画１３ａは、旧バージョンのメモリカード２が装着されている状態（更新前の状態）では、２０件分の検体分析結果を記憶可能な容量を有している。ＱＣファイルは、血液分析装置の精度を管理するための情報であり、所定の精度管理用血液検体を血液分析装置で毎日測定することによって得た分析結果からなる。このＱＣファイルの分析結果が所定の範囲内に入っていることを確認することにより、血液分析装置による血液分析の精度の管理が行われる。ＢＢＵＲＡＭ１３の記憶領域１３ｂのＱＣファイルを記憶するための区画１３ａは、旧バージョンのメモリカード２が装着されている状態（更新前の状態）では、３つのＱＣファイルを記憶可能な容量を有している。また、設定値は、システム設定や、日時の設定、血液分析装置の異常判定の設定などに関する設定値である。また、校正値は、ＨＧＢ（ヘモグロビン濃度）校正値およびＨＣＴ（ヘマトクリット値）校正値からなる。この校正値は、血液分析装置によりＨＧＢおよびＨＣＴが既知の標準物質を測定することによって得た測定値を標準物質によるＨＧＢおよびＨＣＴの基準値に適合するように補正するための係数である。なお、この校正値による血液分析装置の校正は、所定の期間毎に行われる。また、ＢＢＵＲＡＭ１３の記憶領域１３ｂには、バージョン情報（バージョン数）も記憶されている。旧バージョンのメモリカード２が装着されている状態（更新前の状態）では、ＢＢＵＲＡＭ１３には、メモリカード２に記憶された旧バージョンのバージョン情報（バージョン数）が記憶されている。なお、このバージョン情報（バージョン数）は、本発明の「第１バージョン情報」の一例である。

また、ＣＰＵ１４は、分析部８、流体部９、機構部１０、外部出力部１１、表示部３および内部プリンタ７の制御や、アプリケーションプログラムのバージョンアップや、後述する更新処理時のＢＢＵＲＡＭ１３の記憶領域１３ｂの区画１３ａの変更処理などを行う。また、ＳＲＡＭ１５は、ＣＰＵ１４によって起動される各種プログラム（アプリケーションプログラム、区画変更プログラムおよび退避プログラムなど）や各種情報（区画情報およびバージョン情報など）を一時的に記憶するために設けられている。ＣＰＵ１４によって起動される各種プログラムは、ＳＲＡＭ１５の記憶領域上に読み出された後、ＳＲＡＭ１５の記憶領域上で動作する。また、フラッシュメモリ１６には、新バージョンのメモリカード２ａに記憶されたＬｉｎｕｘ ＯＳ（登録商標）（ＯＳ：Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）をＳＲＡＭ１５にロードするためのプログラムであるイニシャルプログラムローダ（ＩＰＬ）と、表示部３に表示する画像の情報などが記憶されている。なお、Ｌｉｎｕｘ ＯＳは、本発明の「オペレーティングシステムプログラム」の一例である。また、Ｉ／Ｏコントローラ１７は、制御部１２への情報の入出力を行うためのインターフェース部である。

本実施形態では、新バージョンのメモリカード２ａには、アプリケーションプログラムと、Ｌｉｎｕｘ ＯＳと、Ｌｉｎｕｘファイルシステムと、シーケンスプログラムと、ライブラリと、デバイスドライバと、バージョン情報と、区画情報と、区画変更プログラムと、退避プログラムとが記憶されている。なお、新バージョンのメモリカード２ａに記憶されたアプリケーションプログラムは、本発明の「第２アプリケーションプログラム」および「アプリケーションプログラム」の一例であり、新バージョンのメモリカード２ａに記憶されたバージョン情報は、本発明の「第２バージョン情報」の一例である。また、旧バージョンのメモリカード２には、区画変更プログラムおよび退避プログラムは記憶されておらず、アプリケーションプログラム、Ｌｉｎｕｘ ＯＳ、Ｌｉｎｕｘファイルシステム、シーケンスプログラム、ライブラリ、デバイスドライバ、バージョン情報、区画情報および区画設定プログラムが記憶されている。旧バージョンのメモリカード２の区画設定プログラムは、区画情報に基づいて、ＢＢＵＲＡＭ１３の記憶領域１３ｂに区画設定がなされてない場合に起動して、記憶領域１３ｂを区画する。記憶領域１３ｂの区画１３ａは、旧バージョンのメモリカード２が装着されることにより、設定された区画である。この旧バージョンのメモリカード２に記憶されたアプリケーションプログラムは、本発明の「第１アプリケーションプログラム」の一例である。

また、アプリケーションプログラムは、血液検体５０の分析に関する血液分析装置の動作を制御するためのプログラムである。なお、新バージョンのメモリカード２ａには、旧バージョンのメモリカード２に記憶されたアプリケーションプログラムよりも新しいバージョンのアプリケーションプログラムが記憶されている。これにより、装置本体１に装着された旧バージョンのメモリカード２を新バージョンのメモリカード２ａに差し替えることによって、アプリケーションプログラムのバージョンアップを行うことができる。また、Ｌｉｎｕｘ ＯＳは、アプリケーションプログラムを動作させる機能を有している。また、Ｌｉｎｕｘファイルシステムは、Ｌｉｎｕｘ ＯＳの機能に関する種々の情報によって構成されている。また、シーケンスプログラムは、試薬の流れを制御するバルブ（図示せず）や、血液および試薬の吸引および注入に用いるピペット（図示せず）を移動させるためのモータ（図示せず）などの血液検体５０の分析に用いる部材の動作を制御するためのプログラムである。ライブラリは、表示部３に表示されるアイコンや、言語などの情報を含んでいる。また、デバイスドライバは、外部プリンタや外部表示装置などの周辺機器を設けた場合に、それらの周辺機器を動作させるためのソフトウェアである。

また、バージョン情報（バージョン数）は、メモリカード２（２ａ）に記憶された情報のバージョンを表す。このバージョン数が大きいほど新しいバージョンであることを意味する。

ここで、新バージョンのメモリカード２ａに記憶されている区画情報は、ＢＢＵＲＡＭ１３の記憶領域１３ｂを構成する各区画１３ａの容量を設定するための情報である。また、新バージョンのメモリカード２ａに記憶されている区画変更プログラムは、上記の区画情報に基づいてＢＢＵＲＡＭ１３の記憶領域１３ｂの区画１３ａの容量を変更するためのプログラムである。また、新バージョンのメモリカード２ａに記憶されている退避プログラムは、ＢＢＵＲＡＭ１３に記憶された分析関連情報をメモリカード２ａの記憶領域に退避させるためのプログラムである。

図４は、本発明の一実施形態による血液分析装置を起動させる際（バージョンアップを行う際）の動作を説明するためのフローチャートである。図５は、図１に示した一実施形態による血液分析装置に用いるＢＢＵＲＡＭのバージョンアップ後（更新処理後）の記憶領域の構成を説明するための模式図である。次に、図１〜図５を参照して、本発明の一実施形態による血液分析装置を起動させる際の動作について説明する。

本実施形態による血液分析装置を起動させる際の動作は、図４に示すように、ステップＳ１〜ステップＳ１６によって構成されている。なお、ステップＳ２〜Ｓ１６による動作は、全て、ＣＰＵ１４（図２参照）によって実行される。まず、ステップＳ１において、血液分析装置の装置本体１（図１参照）の電源をオンする。なお、このステップＳ１の前に、予め、図１に示したように、装置本体１のカード装着部６に装着された旧バージョンのメモリカード２を新バージョンのメモリカード２ａに差し替えておく。次に、ステップＳ２において、フラッシュメモリ１６に記憶されたイニシャルプログラムローダ（ＩＰＬ）を起動させる。この後、ステップＳ３において、イニシャルプログラムローダ（ＩＰＬ）に基づいてＬｉｎｕｘ ＯＳをメモリカード２ａからＳＲＡＭ１５にロードする。次に、ステップＳ４において、ＳＲＡＭ１５に読み出されたＬｉｎｕｘ ＯＳを起動させる。

次に、ステップＳ５において、新バージョンのメモリカード２ａからアプリケーションプログラムをＳＲＡＭ１５に読み出す。この後、ステップＳ６において、ＳＲＡＭ１５に読み出されたアプリケーションプログラムを起動させる。これにより、血液分析装置のアプリケーションプログラムが、メモリカード２ａに記憶された新しいバージョンのアプリケーションプログラムにバージョンアップされる。次に、ステップＳ７において、新バージョンのメモリカード２ａからバージョン情報（バージョン数）をＳＲＡＭ１５に読み出す。この後、ステップＳ８において、ＢＢＵＲＡＭ１３からバージョン情報（バージョン数）をＳＲＡＭ１５に読み出す。

次に、ステップＳ９において、新バージョンのメモリカード２ａから読み出されたバージョン情報（バージョン数）と、ＢＢＵＲＡＭ１３から読み出されたバージョン情報（バージョン数）とを比較することにより、ＢＢＵＲＡＭ１３の記憶領域１３ｂ（図３参照）の区画１３ａのバージョンアップ（変更）が必要かどうかが判断される。具体的には、新バージョンのメモリカード２ａのバージョン数がＢＢＵＲＡＭ１３のバージョン数よりも大きい場合には、ＢＢＵＲＡＭ１３の記憶領域１３ｂの区画１３ａのバージョンアップ（変更）が必要であると判断する一方、メモリカード２ａのバージョン数がＢＢＵＲＡＭ１３のバージョン数以下の場合には、ＢＢＵＲＡＭ１３の記憶領域１３ｂの区画１３ａのバージョンアップ（変更）は必要ではないと判断する。本実施形態では、新バージョンのメモリカード２ａが装着された後の１回目の装置起動時には、ＢＢＵＲＡＭ１３に旧バージョンのメモリカード２に対応する旧バージョンのバージョン情報（バージョン数）が記憶されているので、ＢＢＵＲＡＭ１３の記憶領域１３ｂの区画１３ａのバージョンアップ（変更）が必要であると判断し、次のステップＳ１０に進む。なお、新バージョンのメモリカード２ａが装着された後の２回目以降の装置起動時には、後述する更新処理により、ＢＢＵＲＡＭ１３に新バージョンのメモリカード２ａに対応する新バージョンのバージョン情報（バージョン数）が記憶されているので、ＢＢＵＲＡＭ１３の記憶領域１３ｂの区画１３ａのバージョンアップ（変更）が必要ではないと判断され、この場合には、ステップＳ１０〜Ｓ１５を飛ばしてステップＳ１６の血液分析装置の起動に進む。

次に、バージョンアップが必要であると判断した場合のステップＳ１０においては、ＢＢＵＲＡＭ１３から退避プログラムをＳＲＡＭ１５に読み出す。この後、ステップＳ１１において、ＢＢＵＲＡＭ１３の分析関連情報（検体分析結果、ＱＣファイル、設定値、試薬交換ログ、エラーログ、校正値およびバージョン情報）をメモリカード２ａに退避させる。これにより、ＢＢＵＲＡＭ１３の記憶領域１３ｂの区画１３ａをバージョンアップ（変更）する際に、ＢＢＵＲＡＭ１３の分析関連情報が消失するのを抑制することができる。 次に、ステップＳ１２において、新バージョンのメモリカード２ａから区画情報および区画変更プログラムをＳＲＡＭ１５に読み出す。

次に、ステップＳ１３において、区画変更プログラムを起動させることにより上記の区画情報に基づいてＢＢＵＲＡＭ１３の記憶領域１３ｂの区画１３ａを変更する。この際、本実施形態では、図５に示すように、ＢＢＵＲＡＭ１３の記憶領域１３ｂの検体分析結果に対応する区画２３ａと、ＱＣファイルに対応する区画３３ａとを変更する。具体的には、２０件分の検体分析結果が記憶された旧バージョンの区画１３ａ（図３参照）を１００件分の検体分析結果を記憶することが可能なように新バージョンの区画２３ａの容量を増加させる。また、３つのＱＣファイルが記憶された旧バージョンの区画１３ａ（図３参照）を６つのＱＣファイルを記憶することが可能なように新バージョンの区画３３ａの容量を増加させる。一方、検体分析結果およびＱＣファイル以外の分析関連情報（設定値、試薬交換ログ、エラーログ、校正値およびバージョン情報）が記憶された区画１３ａの容量は、変更しない。

次に、ステップＳ１４において、ステップＳ１１で新バージョンのメモリカード２ａ（図２参照）に退避させた分析関連情報を変更後の新しい区画２３ａ、３３ａおよび１３ａに合う形に変形させた後、ＢＢＵＲＡＭ１３の記憶領域１３ｂの各区画２３ａ、３３ａおよび１３ａに書き戻す。

次に、ステップＳ１５において、新バージョンのメモリカード２ａからＳＲＡＭ１５に読み出されたバージョン情報（バージョン数）をＢＢＵＲＡＭ１３のバージョン情報（バージョン数）が記憶された区画１３ａに書き込む。これにより、ＢＢＵＲＡＭ１３に記憶されたバージョン情報（バージョン数）が新バージョンのメモリカード２ａに記憶されたバージョン情報（バージョン数）に更新される。

最後に、ステップ１６において、血液分析装置の装置本体１（図１参照）を起動させる。

本実施形態では、上記のように、血液検体５０の分析に関するアプリケーションプログラムを記憶する新バージョンのメモリカード２ａに、ＢＢＵＲＡＭ１３の記憶領域１３ｂの区画１３ａを変更するための区画変更プログラムおよび区画情報を記憶させることによって、新バージョンのメモリカード２ａに記憶された区画変更プログラムおよび区画情報によりＢＢＵＲＡＭ１３の記憶領域１３ｂの区画１３ａの容量を変更することができるので、ＢＢＵＲＡＭ１３の各区画１３ａの容量を超えて検体分析結果およびＱＣファイルの更新処理を行う場合にも、増加した検体分析結果およびＱＣファイルの容量に応じてＢＢＵＲＡＭ１３の区画１３ａの容量を変更（増加）すれば、その区画１３ａに容量の増加した検体分析結果およびＱＣファイルを記憶させることができる。これにより、ＢＢＵＲＡＭ１３の記憶領域１３ｂの区画１３ａの容量を超える検体分析結果およびＱＣファイルの更新処理の場合にも、その検体分析結果およびＱＣファイルの更新処理を行うことができる。

また、本実施形態では、新バージョンのメモリカード２ａに記憶されたアプリケーションプログラムを新しいバージョンのアプリケーションプログラムにすることによって、新バージョンのメモリカード２ａにより血液分析装置のアプリケーションプログラムを新しいバージョンに更新（バージョンアップ）することができる。

また、本実施形態では、新バージョンのメモリカード２ａのバージョン情報（バージョン数）をＢＢＵＲＡＭ１３のバージョン情報（バージョン数）と比較することによりＢＢＵＲＡＭ１３の記憶領域１３ｂの区画１３ａを変更するか否かを決定することによって、メモリカード２ａのバージョン数がＢＢＵＲＡＭ１３のバージョン数よりも大きい場合にのみ、メモリカード２ａの区画変更プログラムおよび区画情報によりＢＢＵＲＡＭ１３の記憶領域１３ｂの区画１３ａを変更するようにすることができる。これにより、メモリカード２ａのバージョン数がＢＢＵＲＡＭ１３のバージョン数よりも大きくない場合に、ＢＢＵＲＡＭ１３の記憶領域１３ｂの区画１３ａが変更されるのを抑制することができる。

図６は、本発明の一実施形態の変形例による血液分析装置の構成を説明するための模式図である。次に、図６を参照して、本発明の一実施形態の変形例による血液分析装置の構成について説明する。

本変形例による血液分析装置では、図６に示すように、制御部２２がＲＯＭ２３を含んでいる。なお、このＲＯＭ２３は、本発明の「第２内部記憶媒体」の一例である。このＲＯＭ２３は、ＢＢＵＲＡＭ１３、ＣＰＵ１４、ＳＲＡＭ１５、フラッシュメモリ１６、Ｉ／Ｏコントローラ１７およびカード装着部６と電気的に接続されている。また、ＲＯＭ２３には、アプリケーションプログラムを動作させるＬｉｎｕｘ ＯＳおよびＬｉｎｕｘファイルシステムが記憶されている。これにより、本変形例による血液分析装置に用いるメモリカード２（２ａ）には、Ｌｉｎｕｘ ＯＳおよびＬｉｎｕｘファイルシステムが記憶されていない。本変形例による血液分析装置の上記以外の構成は、上記実施形態による血液分析装置の構成と同様である。

また、本変形例による血液分析装置の起動時の動作では、イニシャルプログラムローダ（ＩＰＬ）によりＬｉｎｕｘ ＯＳをＳＲＡＭ１５にロードするステップＳ３（図４参照）において、ＲＯＭ２３からＳＲＡＭ１５にＬｉｎｕｘ ＯＳをロードする。本変形例による血液分析装置の上記以外の動作は、上記実施形態による血液分析装置の動作と同様である。

本変形例による血液分析装置では、ＲＯＭ２３にアプリケーションプログラムを動作させるＬｉｎｕｘ ＯＳおよびＬｉｎｕｘファイルシステムを記憶させるとともに、メモリカード２（２ａ）にＬｉｎｕｘ ＯＳおよびＬｉｎｕｘファイルシステムを記憶させないことによって、Ｌｉｎｕｘ ＯＳおよびＬｉｎｕｘファイルシステムの分、メモリカード２（２ａ）の記憶領域の空き容量を増加させることができるので、その増加した空き容量に種々の情報を記憶させることによりメモリカード２（２ａ）の記憶領域を有効に使用することができる。

本変形例による血液分析装置の上記以外の効果は、上記実施形態による血液分析装置の効果と同様である。

なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。

たとえば、上記実施形態では、本発明による試料分析装置の一例としての血液分析装置を例にとって説明したが、本発明はこれに限らず血液分析装置以外の試料分析装置にも本発明を適用することができる。

また、上記実施形態では、本発明の外部記憶媒体の一例としてメモリカードを用いたが、本発明はこれに限らず、外部記憶媒体としてメモリカード以外の記憶媒体を用いてもよい。たとえば、外部記憶媒体として、ＭＯ（Ｍａｇｎｅｔｏ−Ｏｐｔｉｃａｌ）ディスク、フロッピーディスク、ＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｅｒｉａｌ Ｂｕｓ）メモリおよびハードディスクなどの記憶媒体を用いてもよい。

また、上記実施形態では、本発明の第１内部記憶媒体の一例としてＢＢＵＲＡＭを用いたが、本発明はこれに限らず、ＢＢＵＲＡＭ以外のメモリを用いてもよい。

また、上記実施形態では、Ｌｉｎｕｘ ＯＳおよびＬｉｎｕｘファイルシステムを外部のメモリカードに記憶させるとともに、上記変形例では、Ｌｉｎｕｘ ＯＳおよびＬｉｎｕｘファイルシステムを装置内部のＲＯＭに記憶させたが、本発明はこれに限らず、Ｌｉｎｕｘ ＯＳおよびＬｉｎｕｘファイルシステムをメモリカードおよびＲＯＭ以外の記憶媒体に記憶させてもよい。たとえば、Ｌｉｎｕｘ ＯＳおよびＬｉｎｕｘファイルシステムを装置内部のフラッシュメモリに記憶させてもよい。

また、上記実施形態では、アプリケーションプログラムを動作させるためのオペレーティングシステムプログラムとしてＬｉｎｕｘ ＯＳを用いたが、本発明はこれに限らず、アプリケーションプログラムを動作させるためのオペレーティングシステムプログラムとしてＬｉｎｕｘ ＯＳ以外のオペレーティングシステムプログラムを用いてもよい。

また、上記実施形態では、ＢＢＵＲＡＭの記憶領域の検体分析結果が記憶された区画およびＱＣファイルが記憶された区画のみを容量が増大するように変更したが、本発明はこれに限らず、ＢＢＵＲＡＭの記憶領域の検体分析結果およびＱＣファイル以外の情報（設定値、試薬交換ログ、エラーログ、校正値およびバージョン情報）が記憶された区画も容量が増大するように変更してもよい。

本発明の一実施形態による血液分析装置の全体構成を示した斜視図である。 図１に示した一実施形態による血液分析装置の構成を説明するための模式図である。 図１に示した一実施形態による血液分析装置に用いるＢＢＵＲＡＭの記憶領域の構成を説明するための模式図である。 本発明の一実施形態による血液分析装置を起動させる際（バージョンアップを行う際）の動作を説明するためのフローチャートである。 図１に示した一実施形態による血液分析装置に用いるＢＢＵＲＡＭのバージョンアップ後（更新処理後）の記憶領域の構成を説明するための模式図である。 本発明の一実施形態の変形例による血液分析装置の構成を説明するための模式図である。

符号の説明

２ メモリカード（第１外部記憶媒体）
２ａ メモリカード（第２外部記憶媒体、外部記憶媒体）
１３ ＢＢＵＲＡＭ（第１内部記憶媒体）
１３ａ、２３ａ、３３ａ 区画
１３ｂ 記憶領域
１４ ＣＰＵ（制御部）
１５ ＳＲＡＭ（第３内部記憶媒体）
２３ ＲＯＭ（第２内部記憶媒体）
５０ 血液検体（試料）

Claims (9)

1. 装置本体に外部から着脱可能に装着された外部記憶媒体に記憶されたアプリケーションプログラムによって、試料の分析のために装置の動作を制御する試料分析装置であって、
   アプリケーションプログラムを記憶した外部記憶媒体と、
   外部記憶媒体を着脱可能に装着するための外部記憶媒体装着部と、
   外部記憶媒体装着部に装着された外部記憶媒体からアプリケーションプログラムを読み出して試料の分析のために装置の動作を制御する制御部と、
   装置本体の内部に設置され、それぞれに試料の分析に関する情報が記憶された複数の区画を有する記憶領域を含む第１内部記憶媒体と、を備え、
   外部記憶媒体装着部に装着された外部記憶媒体が、第１アプリケーションプログラムを記憶した第１外部記憶媒体から、第１アプリケーションプログラムより新しいバージョンの第２アプリケーションプログラムと、第１内部記憶媒体の記憶領域の区画を設定するための区画情報と、区画情報に基づいて第１内部記憶媒体の記憶領域の区画を変更するための区画変更プログラムとが記憶された第２外部記憶媒体に交換されたとき、制御部は、第２外部記憶媒体から区画情報および区画変更プログラムを読み出して第１内部記憶媒体の記憶領域の区画を変更するように構成されている、試料分析装置。
2. 第２外部記憶媒体は、第２アプリケーションプログラムを動作させるオペレーティングシステムプログラムを含む、請求項１に記載の試料分析装置。
3. 装置本体の内部に設置され、少なくとも第１アプリケーションプログラムを動作させるオペレーティングシステムプログラムが記憶された第２内部記憶媒体をさらに備えた、請求項１に記載の試料分析装置。
4. 試料の分析に関する情報は、試料分析結果、精度管理情報、履歴情報、設定値および校正値からなるグループより選択される少なくとも一つの情報を含む、請求項１〜３のいずれか１項に記載の試料分析装置。
5. 外部記憶媒体がメモリカードである、請求項１〜４のいずれか１項に記載の試料分析装置。
6. 第２外部記憶媒体には、第１内部記憶媒体に記憶された試料の分析に関する情報を第２外部記憶媒体へ退避させるための退避プログラムが記憶されている、請求項１〜５のいずれか１項に記載の試料分析装置。
7. 第１内部記憶媒体には、第１内部記憶媒体の記憶領域の更新に関する第１バージョン情報が記憶されており、
   第２外部記憶媒体には、第１内部記憶媒体の記憶領域の更新に関する第２バージョン情報が記憶されており、
   制御部は、第２バージョン情報を第１バージョン情報と比較することにより第１内部記憶媒体の記憶領域の区画を変更するか否かを決定する、請求項１〜６のいずれか１項に記載の試料分析装置。
8. 装置本体の内部に設置され、第２外部記憶媒体から読み出した区画情報および区画変更プログラムを一時的に記憶する第３内部記憶媒体を備え、
   制御部は、第２外部記憶媒体から第３内部記憶媒体へ区画情報および区画変更プログラムを読み出させるとともに、区画情報および区画変更プログラムに基づいて第１内部記憶媒体の記憶領域の区画の変更処理を行う、請求項１〜７のいずれか１項に記載の試料分析装置。
9. それぞれに試料の分析に関する情報が記憶された複数の区画を有する記憶領域を含む内部記憶媒体が装置本体の内部に設置され、装置本体に外部から着脱可能に装着された外部記憶媒体に記憶されたアプリケーションプログラムによって、試料の分析のために装置の動作を制御する試料分析装置のアプリケーションプログラムのバージョンアップ用外部記憶媒体であって、
   装置本体に外部から装着されるとともに、新しいバージョンのアプリケーションプログラムと、内部記憶媒体の記憶領域の区画を設定するための区画情報と、区画情報に基づいて内部記憶媒体の記憶領域の区画を変更するための区画変更プログラムと、が記憶された、試料分析装置のアプリケーションプログラムのバージョンアップ用外部記憶媒体。

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