JP4505243B2 - 携帯電話機 - Google Patents

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本発明は、2の通信方式に対応したデュアルモードの携帯電話機に関する。
従来、2つの通信方式での待受け、通話が可能な、所謂デュアルモードの携帯電話機が用いられている。
例えば、特許文献1には、Personal Digital Cellular system(PDC)方式とPersonal Handy phone System(PHS)方式との2つの通信方式での待受け、通話が可能なデュアルモードの携帯電話機が開示されている。
これまでのデュアルモードの携帯電話機では、より小型軽量化することが大きな課題とされ、例えば、特許文献2には、送信回路の一部を、それぞれの通信方式で共用するデュアルモードの携帯電話機が開示されている。
特許第3235570号 特許第3410661号
しかしながら、PHS方式とDigital Cellular System(DCS)方式とに対応したデュアルモードの携帯電話機では、次のような問題点がある。
DCS方式は、欧州やアジア各国を中心に広く利用されているGlobal System for Mobile communications(GSM)方式を修正した通信方式であるが、PHS方式とDCS方式とでは、使用する周波数帯が1900MHz帯と、1800MHz帯とで近接するためダイプレクサによる分波が困難である上に、PHS方式とDCS方式との放射電力が、80mW(約19dBm)と1000mW(30dBm)とで大きく隔たりがある。この結果、DCS方式の送信信号が、PHS方式の受信回路に回り込むことにより、本来、微小電力の受信信号を増幅するPHS受信用の低雑音増幅器(以下、LNA:Low Noise Amplifier)が破損する恐れが非常に大きい。
本発明は係る問題に鑑み、使用周波数帯が近く且つ信号電力に差がある2つの通信方式で通信し、一方の通信方式の送信信号が、他方の通信方式の送受信回路へ回り込むことによるLNAの破損を抑えることができる携帯電話機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る携帯電話機は、上部筐体の長手方向の下端を、下部筐体の長手方向の上端近傍に設けた支持部に回動自在に連結した折畳型の携帯電話機であって、上部筐体の上端近傍に設けられた第1のアンテナと、前記支持部の近傍に設けられた第2のアンテナと、前記第1のアンテナと接続された第1送受信回路と、前記第2のアンテナと接続され、前記第1送受信回路よりも送受信する信号電力が高出力な第2送受信回路と、制御手段とを備え、前記第1送受信回路は、送信回路と、受信回路と、前記第1のアンテナとの接続を送信回路及び受信回路の何れか一方に切替える切替手段とを含み、前記制御手段は、第2送受信回路における送信動作時に、前記切替手段に送信回路側へ切替えさせることを特徴とする。
上記の構成により、本発明に係る携帯電話機は、開状態、閉状態の何れの状態でも、2つのアンテナ間で、上部筐体の上端から下端までの距離に相当する相対距離を確保することができる。
従って、一方のアンテナから放射される電波の電界レベルは、上部筐体の上端−下端間の空間において減衰するため、他方のアンテナに入力する電力によるLNAの破損を抑えることができる。
また、上記の構成により第2送受信回路における送信動作中は、第1送受信回路の受信回路と第1アンテナとの間のアイソレーションを高めることができる。
従って、第2アンテナから第1アンテナに回り込む電力により、受信回路のLNAが破損することを抑えることができる。
また、下部筐体の上端は、前記支持部よりも延出され、当該延出部に前記第2のアンテナを有し、前記連結は、下部筐体の長手方向に直交し下部筐体のマイクを有する主表面に並行する軸を回動軸とし、携帯電話機を折り畳んだ場合に下部筐体の前記主表面と上部筐体のレシーバを有する主表面とが、対向する向きになされているとしてもよい。
これによって、携帯電話機の使用者が上部筐体を耳元に当て、下部筐体を口元に当てて使用する場合にも、高出力な電波を送受信する第2アンテナは、使用者の頭部に接することがない。
従って、第2アンテナから放射される電波の電界レベルは、第2アンテナから使用者の頭部へ達するまでに減衰するため、放射電力が使用者の人体へ与える影響も抑えることができる。
た、携帯電話機はさらに、前記第1のアンテナと共にダイバーシチ受信に用いられるサブアンテナを下部筐体の下端に有するとしてもよい。
これによって、主に通話時に用いられる開状態において、第1アンテナ、サブアンテナ間の相対距離を最大に確保することができる。
従って、低出力の第1送受信回路を用いた通話時に、ダイバーシチ受信により安定した通話が可能となる。
また、携帯電話機はさらに、第1のアンテナとサブアンテナとの何れか一方を、第1送受信回路と接続するダイバーシチ切替手段を備え、ダイバーシチ切替手段は、第2送受信回路における送信動作時に、第1のアンテナとサブアンテナとのうち、第2のアンテナとの相互結合量が低い側を、第1送受信回路と接続するとしてもよい。
これによって、第2アンテナから放射され、第1送受信手段へ回り込む電力を抑えることができる。
また、携帯電話機はさらに、第1送受信回路へ送信指示及び受信指示を出力することにより、第1送受信回路の動作を制御する第1制御手段と、第2送受信回路へ送信指示及び受信指示を出力することにより、第2送受信回路の動作を制御する第2制御手段と、第2制御手段から送信指示が出力されている間、第1送受信回路による受信処理の実行を抑制する抑制手段とを備えるとしてもよい。
これによって、第2送受信回路における送信動作中は、第1送受信回路における受信動作を抑制することができる。
以下、本発明に係る携帯電話機について、図面を用いて説明する。
先ず、本発明に係る携帯電話機の外観について説明する。
図1(a)は、本発明に係る携帯電話機の斜視図であり、図1(b)及び(c)は、本発明に係る携帯電話機の側面図である。
本発明に係る携帯電話機は、上部筐体1と下部筐体2とが、連結部3において回動可能に連結された折畳型の携帯電話機であって、開状態、閉状態の2状態の何れかで使用することができる。
当該携帯電話機は、通話時には主に開状態で使用され、待受時には主に閉状態で使用される。図1(a)、図1(b)に示す携帯電話機は、共に開状態であり、図1(c)に示す携帯電話機は、閉状態である。
上部筐体1には、PHSアンテナ11が出退自在に設けられている。
PHSアンテナ11は、ヘリカルアンテナ部11aとモノポール部11bとからなり、上部筐体1の上端に突出した部位がアンテナとして機能する。具体的には、図1(a)に示すように、PHSアンテナ11が引き出されている場合には、ヘリカル部11aとモノポール部11bとがアンテナとして機能し、図1(b)に示すようにPHSアンテナ11が引き出されていない場合には、ヘリカル部11aのみがアンテナとして機能する。
下部筐体2は、上端近傍の部位にDCSアンテナ21を内蔵し、DCSアンテナ内蔵部位のやや下端よりの部位で、上部筐体1と連結する。
携帯電話機は、通話時にレシーバ位置7に耳を、マイク位置6に口元を当てて使用されるため、開状態において、上部筐体1の表示部4を含む面、及び、下部筐体2の操作部5を含む面が使用者に密着する。以下、開状態で通話中の使用者に接する側を表側、DCSアンテナの内蔵部位が突出し、開状態で通話中の使用者から離れる側を裏側とする。
また、PHSアンテナ11とDCSアンテナ21との相対距離は、開状態での距離d1と閉状態での距離d2とで大きく相違しないが、開状態での距離d1が若干短い。
次に、本発明に係る携帯電話機の内部構造について説明する。
図2は、本発明に係る携帯電話機の一部切欠図である。
上部筐体1は、内部にレシーバ40を内蔵し、下部筐体2は、DCSアンテナ21に加えて、PHS通信部10、PHSサブアンテナ12、DCS通信部20、及びマイク30を内蔵する。
上部筐体1と下部筐体2とに内蔵されている各部材は、連結部3の内部でフレキシブルワイヤ等により電気的に接続されている。
PHS通信部10は、PHS方式の通信に用いる送受信回路を含み、PHSアンテナ11、PHSサブアンテナ12、マイク部30、及び、レシーバ40と接続されている。
PHSサブアンテナ12は、開状態の表側から見て、下部筐体2の下端右よりの位置に内蔵されたチップアンテナであり、上部筐体1の上端左よりの位置に配置されたPHSアンテナ11と共にダイバーシチ受信に用いられる。
PHSアンテナ11、及びPHSサブアンテナ12を比較した場合、DCSアンテナ21との相互結合量は、PHSアンテナ11が高く、PHSサブアンテナ12が低い。
DCS通信部20は、DCS方式の通信に用いる送受信回路を含み、DCSアンテナ21、マイク部30、及び、レシーバ40と接続されている。
次に、本発明に係る携帯電話機の機能構成について説明する。
携帯電話機は、送受信機能及び通信プロトコル制御機能を有する携帯電話システムを、2系統備え、それぞれが独立にPHS方式、及びDCS方式の通信を実行する。
図3は、本発明に係る携帯電話機の構成を示すブロック図である。
携帯電話機は、図3に示すように、PHS通信部10、PHSアンテナ11、PHSサブアンテナ12、DCS通信部20、DCSアンテナ21、マイク30、レシーバ40から構成される。
PHS通信部10は、PHS方式の携帯電話システムであり、ダイバーシチスイッチ10a、TOPフィルタ10b、送受信切替スイッチ10c、ORゲート10d、PHS送信部10e、PHS受信部10f、PHS制御部10g、及び、制御信号遮断スイッチ10hの各機能ブロックからなる。
ダイバーシチスイッチ10aは、PHSアンテナ11、及びPHSサブアンテナ12の何れか一方に、TOPフィルタ10bの接続先を切り替える単極双投(SPDT)スイッチである。ダイバーシチスイッチ10aには、制御線c6が分岐して引き入れられており、DCS通信部20において送信処理の実行/停止を指示する送信ON/OFF制御信号が、制御線c6から入力されている。ダイバーシチスイッチ10aは、制御線c6を介して入力される送信ON/OFF制御信号がDCS通信部20において送信処理の実行を指示する高電位状態である場合に、DCSアンテナ21との相互結合量が低いPHSサブアンテナ12をTOPフィルタ10aへ接続し、制御線c6を介して入力される送信ON/OFF制御信号がDCS通信部20において送信処理の停止を指示する低電位状態である場合に、PHSアンテナ11及びPHSサブアンテナ12の何れか受信状態が良好な側をTOPフィルタ10aへ接続する。
TOPフィルタ10bは、PHSの使用周波数帯である1900MHz帯を通過させ、他の帯域を減衰させる帯域通過フィルタ(BPF:Band−Pass Filter)である。
送受信切替スイッチ10cは、PHS送信部10e及びPHS受信部10fの何れか一方に、TOPフィルタ10bの接続先を切り替えるSPDTスイッチである。送受信切替スイッチ10cには、制御線c5を介してORゲート10dから送受信切替信号が入力されており、送受信切替信号が高電位状態である場合にPHS送信部10e側へ、送受信切替信号が低電位状態である場合にPHS受信部10f側へ、TOPフィルタ10bを接続する。
ORゲート10dには、制御線c4を介してPHS制御部10gから送受信切替信号が入力され、さらに、制御線c6を介してDCS通信部20の送信ON/OFF制御信号が入力される。ORゲート10dは、制御線c4及びc6を介して入力される信号の少なくとも一方が高電位状態の場合に、制御線c5を介して送受信切替スイッチ10cへ出力する送受信切替信号を高電位状態にする。また、制御線c4及びc6を介して入力される信号の両方が低電位状態である場合に、制御線c5を介して送受信切替スイッチ10cへ出力する送受信切替信号を低電位状態にする。
PHS送信部10eは、変調回路、アップミキサ、電力増幅器(PA:Power Amplifier)等からなり、制御線c1を介して入力される送信ON/OFF制御信号が高電位状態である場合に、送信信号を変調し、PHSの送受信帯域周波数へ変換し、さらに送信信号を80mWに増幅して送受信切替スイッチ10cへ出力する。また、PHS送信部10eは、制御線c1を介して入力される送信ON/OFF制御信号が低電位状態である場合には、送信信号の周波数変換、及び増幅を停止する。
PHS受信部10fは、LNA、ダウンミキサ、復調回路等からなり、制御線c3を介して入力される受信ON/OFF制御信号が高電位状態である場合に、受信信号を増幅し、周波数変換し、さらに復調してPHS制御部10gへ出力する。また、PHS受信部10fは、制御線c3を介して入力される受信ON/OFF制御信号が低電位状態である場合に、受信信号の増幅、及び周波数変換を停止する。ここでPHS受信部10fのLNAは、0.1mWまでの入力電力を許容する。
PHS制御部10gは、マイクロプロセッサ、ROM、及びRAM等からなり、ROMに格納されている制御プログラムに従って、PHS方式の通信処理を制御する。通信処理の制御は、詳しくは、PHS制御部10gが、制御線c1を介して出力する送信ON/OFF制御信号、制御線c2を介して出力する受信ON/OFF制御信号、及び、制御線c4を介して出力する送受信切替信号の各信号を、高電位、低電位の2状態に切替えることで、PHS送信部10e、PHS受信部10f、及び、送受信切替スイッチ10cの動作を制御することにより実現される。
より具体的には、PHS制御部10gは、一般的なPHS方式のプロトコルに従って、基地局から割当てられた送信スロットの期間に、送信ON/OFF制御信号を高電位状態に切り替え、それ以外の期間に、低電位状態に切り替えて出力する。また、基地局から割当てられた受信スロットの期間に、受信ON/OFF制御信号のレベルを高電位状態に、それ以外の期間に、低電位状態に切り替えて出力する。さらに、送信スロットが到来する度に送受信切替信号を高電位状態に、受信スロットが到来する度に、低電位状態に切り替えて出力する。
制御信号遮断スイッチ10hには、DCS通信部20の送信ON/OFF制御信号が、制御線c6から分岐して引き入れられており、制御線c6を介して入力される信号のレベルが高電位である場合には、制御線c2を介してPHS制御部10gから入力されている受信ON/OFF制御信号を低電位状態に下げて制御線c3へ出力し、制御線c6から入力される信号のレベルが低電位である場合には、PHS制御部10gから入力されている受信ON/OFF制御信号をそのまま制御線c3へ出力する。
DCS通信部20は、DCS方式の携帯電話システムであり、デュプレクサ20a、DCS送信部20b、DCS受信部20c、及びDCS制御部20dの各機能ブロックからなる。
デュプレクサ20aは、DCS方式の送信周波数帯を通過させるBPFと、受信周波数帯を通過させるBPFとを含み、アンテナ21を介して入力された受信信号をDCS受信部20cへ出力し、DCS送信部20bから入力された送信信号をアンテナ21へ出力する。
DCS送信部20bは、変調回路、アップミキサ、PA等からなり、制御線c6を介して入力される送信ON/OFF制御信号が高電位状態である場合に、送信信号を変調し、DCSの送信帯域周波数へ変換し、さらに送信信号を1000mWに増幅してデュプレクサ20aへ出力する。また、DCS送信部20bは、制御線c6を介して入力される送信ON/OFF制御信号が低電位状態である場合には、送信信号の周波数変換、及び増幅を停止する。
DCS受信部20cは、LNA、ダウンミキサ、復調回路等からなり、制御線c7を介して入力される受信ON/OFF制御信号が高電位状態である場合に、受信信号を増幅し、周波数変換し、さらに復調してDCS制御部20dへ出力する。また、DCS受信部20cは、制御線c7を介して入力される受信ON/OFF制御信号が低電位状態である場合に、受信信号の増幅、及び周波数変換を停止する。
DCS制御部20dは、マイクロプロセッサ、ROM、及びRAM等からなり、ROMに格納されている制御プログラムに従って、DCS方式の通信処理を制御する。
通信処理の制御は、詳しくは、DCS制御部20dが、制御線c6を介して出力する送信ON/OFF制御信号、及び、制御線c7を介して出力する受信ON/OFF制御信号の各信号を、高電位、低電位の2状態に切替えることで、DCS送信部20b、及び、DCS受信部20cの動作を制御することにより実現される。
より具体的には、DCS制御部20dは、一般的なDCS方式のプロトコルに従って、基地局から割当てられた送信スロットの期間に、送信ON/OFF制御信号を高電位状態に切り替え、それ以外の期間に、低電位状態に切り替えて出力する。また、基地局から割当てられた受信スロットの期間に、受信ON/OFF制御信号のレベルを高電位状態に、それ以外の期間に、低電位状態に切り替えて出力する。
次に、上述のように構成された携帯電話機の動作について説明する。
図4は、本発明に係る携帯電話機の動作の時間変化を示す図である。図において、t1〜t8は時刻を表しており、時刻t1から時刻t8の順に時間が経過する。
図の第1段目は、DCS制御部20dから制御線c6へ出力される送信ON/OFF制御信号の時間変化を示す。また、図の第2段目は、PHS制御部10gから制御線c2へ出力される受信ON/OFF制御信号の時間変化を示し、第3段目は、制御信号遮断スイッチ10hから制御線c3へ出力される受信ON/OFF制御信号の時間変化を示す。
DCS通信部20では、t2−t5間のフレームfg1、及びt5−t7間のフレームfg2で、それぞれt2、及びt5から始まるDCSの送信スロットの期間に、DCS制御部20dが、高電位状態の信号を制御線c6へ出力する。
その結果、制御線c6の信号により動作が制御されるDCS送信部20bは、DCSの送信スロットの期間に、送信処理を実行する。
一方、PHS通信部10では、t1−t4間のフレームfp1、及びt4−t8間のフレームfp2で、それぞれt1、及びt4から始まるPHSの受信スロットの期間に、PHS制御部10gが、高電位状態の信号を制御線c2へ出力する。ここで、制御信号遮断スイッチ10hは、制御線c6の信号が高電位状態である場合に、制御線c2の信号を低電位状態に変更して制御線c3へ出力する。
その結果、制御線c3の信号により動作が制御されるPHS受信部10fは、フレームfp2において、受信処理をt4から開始するが、1スロット(625μ秒間)継続させることなくDCSの送信スロットが始まるt5で受信処理を停止する。
また、図の第4段目は、PHS制御部10gから制御線c4へ出力される送受信切替信号の時間変化を示し、第5段目は、ORゲート10dから制御線c5へ出力される送受信切替信号の時間変化を示す。
PHS制御部10gは、フレームfp1、及びフレームfp2で、送信スロットが到来する度に、制御線c4に出力する信号を高電位に切り替え、受信スロットが到来する度に低電位に切り替える。ここで、ORゲート10dは、制御線c4と制御線c6との信号の少なくとも一方が高電位状態であれば、制御線c5へ高電位状態の信号を出力する。
その結果、制御線c5の信号により動作が制御される送受信切替スイッチ10cは、制御線c4の信号が高電位になっている期間に加え、t2及びt5から始まるDCSの各送信スロットの期間に、TOPフィルタ10bの接続先をPHS送信部10e側へ切り替える。
図の第6段目は、PHSアンテナ11とPHSサブアンテナ12のうち受信感度が良好な側を示し、第7段目は、ダイバーシチスイッチ10aが選択するアンテナを示す。
図に示すように、フレームfp1の受信スロットが始まるt1においては、PHSサブアンテナ12の受信感度が良好であるが、受信スロットの最中にPHSアンテナ11の方が受信感度が良好になる。
ここで、ダイバーシチスイッチ10aは、TOPフィルタ10bのフロント側の接続を、各アンテナの受信感度に応じて、フレームfp1の受信スロットの最中にPHSサブアンテナ12からPHSアンテナ11へ切り替える。
その後は、PHSアンテナ11の受信感度が良好であるが、ダイバーシチスイッチ10aは、制御線c6の信号が高電位となる期間、即ち、t2、t5、及びt7から始まるDCSの送信スロットの期間に、各アンテナの受信感度に係らず、TOPフィルタ10bのフロント側の接続をPHSサブアンテナ12へ切り替える。
以上のようにDCS制御部20dが出力する送信ON/OFF制御信号が、PHS制御部10gが出力する各信号に影響を及ぼすことで、DCS通信部20での送信処理中は、PHS通信部10での受信処理が抑制される。
次に、本発明に係る携帯電話機において、DCSの送信信号を放射するDCSアンテナ21からPHSアンテナ11を介してPHS受信部10fのLNAへ回り込む信号電力を、本発明とは異なるアンテナ配置の携帯電話機と比較しつつ説明する。
図5の(a)に示すアンテナ配置aは、本発明に係る携帯電話機のアンテナ配置である。図5の(b)に示すアンテナ配置bは、上部筐体の上端にDSCアンテナを設け、下部筐体の上端にPHSアンテナを設けたアンテナ配置であり、図5の(c)に示すアンテナ配置cは、上部筐体の上端にDSCアンテナとPHSアンテナとを設けたアンテナ配置である。また、図5の(d)に示すアンテナ配置dは、下部筐体の上端にDSCアンテナとPHSアンテナとを設けたアンテナ配置である。
アンテナ配置b、及びcは、高出力の信号を放射するDCSアンテナが、使用者の頭部に接するため、本発明に係る携帯電話機のアンテナ配置aに比較して、人体への電磁波の影響が大きいと考えられる。そこで、以下、アンテナ配置aと同様に、DCSアンテナが使用者の頭部から離れるアンテナ配置dを、アンテナ配置aと比較する。
アンテナ配置dの携帯電話機では、DCSのアンテナとPHSのアンテナとの相対距離が約15mmであるが、本発明に係るの携帯電話機では、閉状態より相対距離が短い開状態であっても、アンテナ配置dの少なくとも5倍、約75mmの相対距離を取れる。
Figure 0004505243
表1に示すように、本発明に係るの携帯電話機では、DCSアンテナ−PHSアンテナ間の自由空間電波損失は、20dBとなる。
さらに、ダイバーシチスイッチ10aがPHSサブアンテナ12側へ接続されることにより、PHSサブアンテナ12−TOPフィルタ10b間で22dBのアイソレーションを得ることができる。
最終的に、本発明に係る携帯電話機では、送受信切替スイッチ10cが、PHS受信部10f側に接続されている場合であっても、DCSの送信信号からPHS受信部10fに回り込む電力を、LNAの入力許容電力0.1mWを下回る0.045mWに抑えることができる。
一方、アンテナ配置dの携帯電話機では、DCSのアンテナとPHSのアンテナとの相対距離は約15mmであるため、DCSアンテナ−PHSアンテナ間の自由空間電波損失は10dB留まる。
その結果、アンテナ配置dの携帯電話機では、DCSの送信スロットとPHSの受信スロットとの期間が重複し、送受信切替スイッチ10cが、PHS受信部10f側に接続されている場合には、DCSの送信信号からPHS受信部10fに回り込む電力は、0.447mWとなり、LNAの入力許容電力0.1mWを上回ることとなる。
以上、本発明を上記の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
(1) 上記実施の形態では、PHS方式と、DCS方式とに対応した携帯電話機を用いて本発明を説明したが、本発明は、他の通信方式に対応した携帯電話機にも適用することができる。
例えば、本発明は、PHS、DCS、PDC(Personal Digital Cellular)、IS−136、IS−54、AMPS(Advanced Mobile Phone System)、TACS(Total Access Communication System)、及びNMT(Nordic Mobile Telephone)等の通信方式のうち、何れか2方式の通信方式の組み合わせに対応した携帯電話機にも適用することができる。特に、本発明は、送信電力の差が大きく、使用する周波数帯が類似する2つの通信方式に対応したデュアルモードの携帯電話機に有用である。
(2) 上記実施の形態では、PHSアンテナを上部筐体の上端に出退自在に設けたが、PHSアンテナとしては、固定式のアンテナを用いてもよい。また、PHSアンテナは、上部筐体の上端に内蔵させてもよい。
(3)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
本発明の活用例としては、DCS方式とPHS方式に対応したデュアルモードの携帯電話機等がある。
本発明に係る携帯電話機の外観を示し、(a)は、本発明に係る携帯電話機の斜視図、(b)は、本発明に係る携帯電話機の開状態の側面図、(c)は、本発明に係る携帯電話機の閉状態の側面図である。 本発明に係る携帯電話機の一部切欠図である。 本発明に係る携帯電話機の構成を示すブロック図である。 本発明に係る携帯電話機の動作の時間変化を示す図である。 DCS/PHSデュアルモード携帯電話機におけるアンテナ配置例を模式的に示す図である。
符号の説明
1 上部筐体
2 下部筐体
3 連結部
4 表示部
5 操作部
6 レシーバ位置
7 マイク位置
10 PHS通信部
11 PHSアンテナ
12 PHSサブアンテナ
20 DCS通信部
21 DCSアンテナ
30 マイク部
40 レシーバ部

Claims (6)

  1. 上部筐体の長手方向の下端を、下部筐体の長手方向の上端近傍に設けた支持部に回動自在に連結した折畳型の携帯電話機であって、
    上部筐体の上端近傍に設けられた第1のアンテナと、
    前記支持部の近傍に設けられた第2のアンテナと、
    前記第1のアンテナと接続された第1送受信回路と、
    前記第2のアンテナと接続され、前記第1送受信回路よりも送受信する信号電力が高出力な第2送受信回路と、
    制御手段とを備え、
    前記第1送受信回路は、
    送信回路と、
    受信回路と、
    前記第1のアンテナとの接続を前記送信回路及び前記受信回路の何れか一方に切替える切替手段とを含み、
    前記制御手段は、前記第2送受信回路における送信動作時に、前記切替手段に前記第1のアンテナとの接続を送信回路へ切替えさせる
    ことを特徴とする携帯電話機。
  2. 下部筐体の上端は、前記支持部よりも延出され、当該延出部に前記第2のアンテナを有し、
    前記連結は、下部筐体の長手方向に直交し下部筐体のマイクを有する主表面に並行する軸を回動軸とし、携帯電話機を折り畳んだ場合に下部筐体の前記主表面と上部筐体のレシーバを有する主表面とが、対向する向きになされていること
    を特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。
  3. 携帯電話機はさらに、
    前記第1のアンテナと共にダイバーシチ受信に用いられるサブアンテナを下部筐体の下端に有すること
    を特徴とする請求項2に記載の携帯電話機。
  4. 携帯電話機はさらに、
    第1のアンテナとサブアンテナとの何れか一方を、第1送受信回路と接続するダイバーシチ切替手段を備え、
    ダイバーシチ切替手段は、第2送受信回路における送信動作時に、第1のアンテナとサブアンテナとのうち、第2のアンテナとの相互結合量が低い側を、第1送受信回路と接続すること
    を特徴とする請求項に記載の携帯電話機。
  5. 携帯電話機はさらに、
    第1送受信回路へ送信指示及び受信指示を出力することにより、第1送受信回路の動作を制御する第1制御手段と、
    第2送受信回路へ送信指示及び受信指示を出力することにより、第2送受信回路の動作を制御する第2制御手段と、
    第2制御手段から送信指示が出力されている間、第1送受信回路による受信処理の実行を抑制する抑制手段とを備えること
    を特徴とする請求項乃至請求項の何れか1項に記載の携帯電話機。
  6. 上部筐体の長手方向の下端を、下部筐体の長手方向の上端近傍に設けた支持部に回動自在に連結した折畳型の携帯電話機であって、
    上部筐体の上端近傍に設けられた第1のアンテナと、
    前記支持部の近傍に設けられた第2のアンテナと、
    下部筐体の下端近傍に設けられ、第1のアンテナと共にダイバーシチ受信に用いられるサブアンテナと、
    第1送受信回路と、
    前記第2のアンテナと接続され、前記第1送受信回路よりも送受信する信号電力が高出力な第2送受信回路と、
    第1のアンテナとサブアンテナとの何れか一方を、第1送受信回路と接続するダイバーシチ切替手段とを備え、
    前記ダイバーシチ切替手段は、第2送受信回路における送信動作時に、第1のアンテナとサブアンテナとのうち、第2のアンテナとの相互結合量が低い側を、第1送受信回路と接続する
    ことを特徴とする携帯電話機。
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