JP3522253B2 - 携帯電話装置 - Google Patents

携帯電話装置

Info

Publication number
JP3522253B2
JP3522253B2 JP2001372395A JP2001372395A JP3522253B2 JP 3522253 B2 JP3522253 B2 JP 3522253B2 JP 2001372395 A JP2001372395 A JP 2001372395A JP 2001372395 A JP2001372395 A JP 2001372395A JP 3522253 B2 JP3522253 B2 JP 3522253B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
transmission
reception
mobile phone
phone device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001372395A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003174383A (ja
Inventor
寿 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC AccessTechnica Ltd
Original Assignee
NEC AccessTechnica Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC AccessTechnica Ltd filed Critical NEC AccessTechnica Ltd
Priority to JP2001372395A priority Critical patent/JP3522253B2/ja
Publication of JP2003174383A publication Critical patent/JP2003174383A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3522253B2 publication Critical patent/JP3522253B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transceivers (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話装置に関
し、特に、送信出力制御機能及びフルデュプレックス機
能を有し、送信経路や受信経路を送信出力制御信号にも
とづいて選択する携帯電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、フルデュプレックス機能を有する
携帯電話装置について、様々な研究・開発が行われてい
る。「フルデュプレックス機能」とは、携帯電話装置が
送信と受信を同時に行う機能をいう。このフルデュプレ
ックス機能を有する携帯電話装置は、送信状態と受信状
態との切替を行う必要がないので、画像データなどの大
容量データの高速通信を行うことができる。
【0003】また、フルデュプレックス機能を有する携
帯電話装置は、通常、送信出力制御機能を備えている。
「送信出力制御機能」とは、携帯電話装置が、基地局か
ら送信される制御信号に応じて、送信出力を制御する機
能をいう。この機能を備えた携帯電話装置は、たとえ
ば、電波が届きにくいときは自動的に送信出力を上げる
ので、良好な通信を行うことができる。次に、上述した
送信出力制御機能及びフルデュプレックス機能を有する
携帯電話装置について、図面を参照して説明する。
【0004】(従来例)図8は、従来例の携帯電話装置
における構造を説明するための概略ブロック図を示して
いる。同図において、携帯電話装置100は、無線部1
10と、制御部101と、表示部4と、キー操作部5
と、記憶部6と、スピーカ7と、マイク8とで構成して
ある。
【0005】無線部110は、受信を行うための受信T
OPフィルタ112及び受信部113と、送信を行うた
めの送信TOPフィルタ115及び送信部116と、ア
ンテナ切替回路133,送信アンテナ114及び受信ア
ンテナ111とからなっている。また、フルデュプレッ
クス機能を持つ携帯電話装置100は、通常、受信TO
Pフィルタ112と送信TOPフィルタ115を備えて
おり、送受信を同時に行うことができる。
【0006】アンテナ切替回路133において、スイッ
チ331とスイッチ335は、受信アンテナ111と受
信部113の間に直列に配設してある。また、スイッチ
333とスイッチ336は、送信アンテナ114と受信
部113の間に直列に配設してある。また、スイッチ3
34とスイッチ338は、送信アンテナ114と送信部
116の間に直列に配設してある。そして、アンテナ切
替回路133は、送信するときは、送信アンテナ114
を使用し、受信するときは、受信電界値に応じた受信ア
ンテナ切替制御信号により、送信アンテナ114又は受
信アンテナ111を選択する。つまり、送信アンテナと
して、受信アンテナ111が使用されることはなかっ
た。
【0007】一般的に、受信アンテナ111は、携帯電
話装置100に内蔵されたアンテナとしてあり、また、
送信アンテナ114は、アンテナ本体を携帯電話装置1
00から自在に引き出し可能なホイップアンテナとして
ある。この理由は、アンテナとしての特性に優れたホイ
ップアンテナを送信アンテナ114に用いることによ
り、携帯電話装置100の小さな出力の電波であって
も、確実に送信することができる。
【0008】次に、上記構成の携帯電話装置100の動
作について、図面を参照して説明する。携帯電話装置1
00は、通常、図3に示すように、各受信スロットがす
べて受信ON状態となり、すなわち、常時受信してい
る。また、携帯電話装置100は、送信するときは、ス
ロットAが送信を行う。つまり、携帯電話装置100
は、スロットAが送信を行うとき、受信と送信を同時に
行う、フルデュプレックス状態となる。
【0009】また、フルデュプレックス状態の携帯電話
装置100は、送信波および受信波の周波数帯域が十分
に制限されていない状態で、送信アンテナ114から送
信波が送信されると、この送信波(適宜、自送信波と略
称する。)が受信アンテナ111又は送信アンテナ11
4により受信され、送信波の送信信号が受信部113に
入力される。
【0010】このため、携帯電話装置100は、受信T
OPフィルタ112を備えている。このようにすること
により、携帯電話装置100は、受信部113内の受信
アンプ(図示せず)が、自送信波の送信信号により飽和
してしまい、本来受信すべき通信先からのレベルの低い
受信信号を識別できなくなり、受信感度が劣化してしま
うといった不具合を防止することができる。つまり、受
信TOPフィルタ112は、入力した送信信号を十分減
衰させ、すなわち、上記受信アンプが飽和しない程度ま
で送信信号を減衰させ、かつ、通信先からの受信信号を
可能な限り減衰させないで通過させる。
【0011】また、携帯電話装置100は、送信信号を
所定の出力に増幅する際、送信信号に含まれる受信周波
数帯域のノイズレベルをも増幅してしまう。このため、
送信TOPフィルタ115は、送信波によって増幅され
る受信周波数帯域におけるノイズレベルを抑えて、自送
信波による受信周波数帯域におけるノイズを受信部11
3の受信感度以下とし、受信の感度劣化を抑えている。
また、送信TOPフィルタ115は、送信信号を可能な
限り減衰させないで通過させる必要があることは勿論で
ある。
【0012】このように、携帯電話装置100は、送信
受信ともにTOPフィルタ(高周波数帯域におけるフィ
ルタ)112,115を備えており、送信出力レベルが
下がれば、受信部113に対する送信波による影響は軽
減され、逆に、送信出力レベルが上がれば、受信部11
3に対する送信波による影響が増大する。
【0013】ところで、PDC(パーソナルデジタルセ
ルラ)のような移動通信システムにおいて、一般的に、
携帯電話装置100は、送信出力制御機能を備えてお
り、基地局からの制御信号によって各携帯電話装置から
の送信出力が制御されている。このため、携帯電話装置
100は、送信出力制御機能を備えており、具体的に
は、制御部101に内蔵された送信出力制御回路(図示
せず)が、上記基地局からの制御信号を入力すると、送
信出力レベルを制御する構成としてある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、送信波
および受信波の周波数帯域が接近すると、受信TOPフ
ィルタ112や送信TOPフィルタ115だけでは、十
分にフィルタリングすることが困難な場合があり、たと
えば、ビットエラーなどの受信劣化を起こし受信特性を
改善することができないといった問題があった。
【0015】また、受信TOPフィルタ112や送信T
OPフィルタ115だけで、十分にフィルタリングしよ
うとすると、受信TOPフィルタ112や送信TOPフ
ィルタ115に要求される特性が厳しくなりすぎ、実用
的でないといった問題があった。
【0016】本発明は、上記問題を解決すべくなされた
ものであり、送信経路や受信経路を送信出力制御信号に
もとづいて選択することにより、最適な通信環境を確保
する携帯電話装置の提供を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の携帯電話装置は、送信出力制御機能及びフ
ルデュプレックス機能を備えた携帯電話装置であって、
複数のアンテナが、アンテナ切替回路を介して送信部及
び受信部と接続し、前記送信部の出力側及び/又は前記
受信部の入力側に複数のフィルタを有するTOPフィル
タ切替回路を配設し、制御部が、送信出力制御値が規定
値より高いとき又は低いときに、送信出力制御値に対応
してあらかじめ設定されたアンテナ条件にもとづいて前
記アンテナ切替回路を制御し、前記アンテナと送信部及
び/又は受信部の接続を選択するとともに、前記TOP
フィルタ切替回路を制御し、前記複数のフィルタのうち
から一つのフィルタを選択する構成としてある。また、
携帯電話装置は、前記複数のアンテナの特性を異ならせ
た構成としてある。
【0018】このようにすると、アンテナを選択するこ
とができるので、受信TOPフィルタや送信TOPフィ
ルタだけでは、十分にフィルタリングすることが困難な
場合であっても、受信特性を改善することができる。ま
た、受信TOPフィルタや送信TOPフィルタに要求さ
れるフィルタ特性を緩和することができる。
【0019】また、このようにすることにより、送信経
路や受信経路の特性を精度良く調整することができるの
で、受信特性をより改善することができる。また、特性
の異なるフィルタを容易に切り替えることができる。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる携帯電話装
置の各実施形態について、図面を参照して説明する。
【0024】「第一実施形態」図1は、本発明の第一実
施形態にかかる携帯電話装置の要部の構成を説明するた
めの概略ブロック図を示している。同図において、携帯
電話装置1は、制御部2と、第一のアンテナ31,第二
のアンテナ32,アンテナ切替回路33,受信TOPフ
ィルタ34,受信部35,送信TOPフィルタ36及び
送信部37とからなる無線部3とを備えた構成としてあ
る。なお、送信経路とは、送信部37,送信TOPフィ
ルタ36,アンテナ切替回路33及びアンテナ31,3
2をいい、受信経路とは、アンテナ31,32,アンテ
ナ切替回路33,受信TOPフィルタ34及び受信部3
5をいう。
【0025】第一のアンテナ31と第二のアンテナ32
は、携帯電話装置1が受信や送信を行うためのアンテナ
であり、アンテナとしての特性を異ならせてある。この
ように、アンテナとしての特性を異ならせることによ
り、周波数に対する各アンテナ31,32の特性を異な
らせることができる。ここで、「アンテナとしての特
性」とは、通常、アンテナ変換係数、アンテナの実効放
射面積、アンテナの実効長、ホイップアンテナなどのア
ンテナ構造をいうが、これらに限定するものではない。
【0026】つまり、携帯電話装置1は、送信波および
受信波の周波数帯域が接近し、受信TOPフィルタ34
や送信TOPフィルタ36だけでは、十分にフィルタリ
ングすることが困難な場合であっても、アンテナ31,
32を切り替えることにより、受信特性を改善すること
ができ、受信特性を改善することができる。
【0027】なお、上述したように、一般的にアンテナ
としての特性に優れたホイップアンテナが、送信アンテ
ナとして用いられるが、たとえば、第一のアンテナ31
と第二のアンテナ32の両方がホイップアンテナであっ
てもよく、本発明においては、アンテナの構造などを特
に限定するものではない。また、本実施形態では、二本
のアンテナを使用しているが、アンテナの本数は、二本
に限定するものではなく、たとえば三本以上としてもよ
い。
【0028】アンテナ切替回路33は、図2に示すよう
に、アンテナ31,32と送信部37及び/又は受信部
35とを接続させるスイッチ群、すなわち、8つのスイ
ッチ331,332,333,334,335,33
6,337,338を備えた構成としてある。つまり、
アンテナ切替回路33は,制御部2からの切替信号によ
り送信時及び受信時のアンテナ切替を行い、最適なアン
テナを選択し、かつ、特性の異なるアンテナを容易に切
り替えることができる。
【0029】ここで、アンテナ切替回路33において、
スイッチ331とスイッチ335は、第一のアンテナ3
1と受信部35の間に直列に配設してある。また、スイ
ッチ332とスイッチ337は、第一のアンテナ31と
送信部37の間に直列に配設してある。また、スイッチ
333とスイッチ336は、第二のアンテナ32と受信
部35の間に直列に配設してある。また、スイッチ33
4とスイッチ338は、第二のアンテナ32と送信部3
7の間に直列に配設してある。
【0030】このようにすることにより、アンテナ切替
回路33は、第一のアンテナ31及び第二のアンテナ3
2と受信部35及び送信部37とを組み合せ自在に接続
することができる。したがって、受信部35は、第一の
アンテナ31から受信信号を入力するパターンと、第二
のアンテナ32から受信信号を入力するパターンと、第
一のアンテナ31及び第二のアンテナ32から受信信号
を入力するパターンのなかから、制御部2の切替制御信
号により選択されたパターンにより、受信信号を入力す
る。
【0031】また、送信部37は、第一のアンテナ31
から送信波を送信するパターンと、第二のアンテナ32
から送信波を送信するパターンと、第一のアンテナ31
及び第二のアンテナ32から送信波を送信するパターン
のなかから、制御部2の切替制御信号により選択された
パターンにより、送信波を送信する。
【0032】受信TOPフィルタ34は、自送信波(携
帯電話装置1が送信した送信波)が受信系に入り込まな
いようにフィルタリングするもので、自送信波による受
信部35に内蔵された受信部アンプ(図示せず)の飽和
を防ぎ受信感度の劣化を防ぐものである。
【0033】また、送信TOPフィルタ36は、送信波
の受信周波数帯域におけるノイズを切るもので、送信波
に含まれる受信周波数帯域のノイズを排除する。このよ
うにすることにより、自送信波がアンテナ31,32に
より受信されても、フィルタリングされ減衰するので、
受信部35の受信感度が劣化するといった不具合を防止
することができる。
【0034】なお、各TOPフィルタ34,36は、構
造などにおいて特に限定するものではなく、たとえば、
帯域通過型フィルタ、低域通過型フィルタ、高域通過型
フィルタ、帯域阻止型フィルタ等を、単独であるいは組
み合せて使用される。
【0035】受信部35は、図示してないが、一般的
に、アンプやミキサーなどで構成してある。受信部35
は、基地局から入力した受信信号,送信出力制御信号及
び受信電波の強度を、制御部2に出力する。
【0036】制御部2は、受信した信号を復調して信号
処理を行うとともに、アンテナ31,32を切り替えて
受信電界の強度がより強くなるように、良好なアンテナ
31,32を選択し、受信するアンテナを決定する。ま
た、制御部2は、基地局から入力した送信出力制御信号
の制御値を確認して、送信出力レベルにしたがって、送
信するアンテナの選択条件を変更し,送信アンテナを決
定してもよく、このようにすると、より確実にアンテナ
31,32を選択することができる。
【0037】送信部37は、制御部2から入力した送信
データを電波にのせるために増幅する構成としてある。
また、送信部37は、制御部2から送信出力制御信号を
入力し、送信信号の出力を制御する。なお、その他の構
成は、従来例の携帯電話装置100と同様としてある。
【0038】次に、上記携帯電話装置1の動作につい
て、図面を参照して説明する。図3は、携帯電話装置に
おけるフルデュプレックス状態の動作タイミングの一例
を示している。同図において、携帯電話装置1は、たと
えば、受信に関して全スロットA,B,Cにおいて受信
し、送信に関してスロットAのみで行う。つまり、携帯
電話装置1は、フルデュプレックス状態において、受信
と送信を同時に行わなければならないシーンが存在す
る。
【0039】携帯電話装置1は、受信と送信を同時に行
うため、受信TOPフィルタ34と送信TOPフィルタ
36を備えており、送信出力レベルが下がれば自送信波
による受信への影響は軽減され、また、送信出力レベル
が上がれば自送信波による受信への影響が増幅される。
【0040】携帯電話装置1は、図4に示すように、通
信を開始すると、制御部2が通信時に送信出力制御値を
読み込みし(ステップS1)、続いて、送信出力制御値
が規定レベル以上かどうかを判断する(ステップS
2)。なお、PDCの移動通信システムにおいては、基
地局からの制御信号によって送信出力が制御され、送信
出力のステップ(送信出力制御値)は、約4dBに設定
されている。
【0041】次に、制御部2は、送信出力制御値が規定
レベル以上のとき、送信出力制御値に対応するあらかじ
め設定されたアンテナ条件を選択し(ステップS3)、
この切替制御信号をアンテナ切替回路33に出力する。
ここで、送信出力制御値に対応するあらかじめ設定され
たアンテナ条件として、たとえば、図5に示すように、
受信アンテナとして第一のアンテナ31を選択し、か
つ、送信アンテナとして第二のアンテナ32を選択する
条件や、受信アンテナとして第二のアンテナ32を選択
し、かつ、送信アンテナとして第一のアンテナ31を選
択する条件がある。
【0042】次に、アンテナ切替回路33は、切替制御
信号を入力し、この切替制御信号にもとづいて、送信ア
ンテナとして第一のアンテナ31及び/又は第二のアン
テナ32を選択する(ステップS4)。続いて、アンテ
ナ切替回路33は、上記切替制御信号にもとづいて、受
信アンテナとして第一のアンテナ31及び/又は第二の
アンテナ32を選択する(ステップS5)。
【0043】また、制御部2は、送信出力制御値が規定
レベルより低いとき、送信出力制御値に対応するあらか
じめ設定されたアンテナ条件を選択し(ステップS
6)、この切替制御信号をアンテナ切替回路33に出力
する。ここで、送信出力制御値に対応するあらかじめ設
定されたアンテナ条件として、たとえば、図5に示すよ
うに、受信アンテナとして第一のアンテナ31を選択
し、かつ、送信アンテナとして第一のアンテナ31を選
択する条件や、受信アンテナとして第二のアンテナ32
を選択し、かつ、送信アンテナとして第一のアンテナ3
1を選択する条件がある。
【0044】次に、アンテナ切替回路33は、切替制御
信号を入力し、この切替制御信号にもとづいて、送信ア
ンテナとして第一のアンテナ31及び/又は第二のアン
テナ32を選択する(ステップS7)。続いて、アンテ
ナ切替回路33は、上記切替制御信号にもとづいて、受
信アンテナとして第一のアンテナ31及び/又は第二の
アンテナ32を選択する(ステップS8)。
【0045】ここで、図5に示す表は、送信出力制御信
号に応じた選択テーブルであり、制御部2が、上記選択
テーブルにもとづいて、送信経路及び/又は受信経路を
選択する構成としてある。このようにすることにより、
送信経路や受信経路を容易に選択することができる。
【0046】また、制御部2は、フルデュプレックス状
態におけるアンテナ条件を選択する際、送信出力制御値
を確認し、送信アンテナと受信アンテナを同一のアンテ
ナ構成としても、あるいは、異なるアンテナ構成として
もよい。このように、携帯電話装置1は、送信出力制御
値に応じてアンテナ条件を選択することにより、必要と
される送信TOPフィルタ36の特性を緩和することが
できる。
【0047】なお、受信アンテナ及び送信アンテナとし
て、同じアンテナを選択する場合、送信経路と受信経路
が直接接続されることになり送信波の影響が大きくな
る。これに対し、同じアンテナを選択しなければ、アン
テナ間の結合により送信波の影響を受けることがあり、
空間による減衰を期待することができる。
【0048】上述したように、本実施形態の携帯電話装
置1は、制御部2が、フルデュプレックスモードにおけ
る送信出力制御信号にもとづいて、選択可能な無線部3
の送信経路及び/又は受信経路を選択することにより、
受信TOPフィルタ34や送信TOPフィルタ36だけ
では、十分にフィルタリングすることが困難な場合であ
っても、受信特性を改善することができる。
【0049】また、本実施形態では、選択可能な送信経
路及び/又は受信経路を第一のアンテナ31と第二のア
ンテナ32としたが、これに限定するものではない。た
とえば、選択可能な送信経路及び/又は受信経路を、複
数の送信TOPフィルタ36としてもよい。次に、フィ
ルタを選択可能な送信経路及び/又は受信経路とした実
施形態について説明する。
【0050】「第二実施形態」図6は、本発明の第二実
施形態にかかる携帯電話装置の要部の構成を説明するた
めの概略ブロック図を示している。同図において、携帯
電話装置1aは、制御部2と、第一のアンテナ31,第
二のアンテナ32,アンテナ切替回路33,受信TOP
フィルタ34,受信部35,送信TOPフィルタ切替回
路38及び送信部37とからなる無線部3aとを備えた
構成としてある。
【0051】ここで、送信TOPフィルタ切替回路38
は、並列に配設した三個の送信TOPフィルタ36と、
この送信TOPフィルタ36の入力側に配設され、制御
部2から出力されるフィルタ切替信号によりオンオフ制
御するための三個のスイッチ39とで構成してある。こ
のようにすることにより、携帯電話装置1aは、送信T
OPフィルタ切替回路38が、その経路を切り替える条
件を設定することにより、より最適な通信特性を選択す
ることができる。
【0052】つまり、本実施形態の携帯電話装置1a
は、送信部37の出力側に特性の異なる複数のフィルタ
36が配設され、制御部2が、フルデュプレックスモー
ドにおける送信出力制御信号にもとづいて、いずれか一
つのフィルタ36を選択する構成としてある。このよう
にすることにより、送信経路や受信経路の特性を精度良
く調整することができるので、受信特性をより改善する
ことができる。
【0053】なお、携帯電話装置1aは、複数のフィル
タ36を送信部37の出力側に配設してあるが、これに
限定するものではなく、たとえば、受信部35の入力側
や、送信部37の出力側及び受信部35の入力側に配設
する構成としてもよい。また、複数のフィルタ36は、
それぞれフィルタの特性を異ならせた構成としてもよい
ことは勿論である。なお、その他の構造は、上記携帯電
話装置1と同様としてある。
【0054】次に、上記携帯電話装置1aの動作につい
て説明する。携帯電話装置1aは、図6に示すように、
送信TOPフィルタ切替回路38を設けてあり、フィル
タ切替信号にもとづいて、送信TOPフィルタ36の選
択を切り替えることによって,送信TOPフィルタ36
の通過ロス及び受信帯域ノイズの減衰特性を最適に選択
することができる。
【0055】また、送信TOPフィルタ36は、一般的
に、減衰特性を高くすると通過ロスが増える傾向にあ
り、また、通過ロスを優先させると減衰特性が低くな
る。なお、上記通過特性は、送信周波数帯での減衰量を
示し、減衰特性は受信帯域での減衰特性を示している。
【0056】このように、携帯電話装置1aは、送信出
力制御値が高く送信レベルが高いとき、減衰特性が高い
送信TOPフィルタ36を選択し、また、送信出力制御
信号が低く送信出力が低いとき、減衰特性の低い送信T
OPフィルタ36を選択し、通過ロスが最小になるよう
に選択する。ここで、通過ロスを最小にできるというこ
とは,送信出力調整値を低く設定でき、携帯電話装置1
aは、消費電力も削減できる。
【0057】また、携帯電話装置1aは、図7に示す、
各送信出力制御値イ、ロ、ハに対して、送信TOPフィ
ルタ切替回路38の送信フィルタ(イ、ロ、ハ)の選
択,及び,送信部37の送信出力調整値イ、ロ、ハをあ
らかじめ設定した選択テーブルを備えており、最適な送
信出力調整を行うことができる。なお、本発明における
選択テーブルは、上述した送信出力制御信号に応じて、
アンテナと送信部及び/又は受信部との接続を選択する
選択テーブルに限定するものではなく、上記のようにア
ンテナ以外の項目を選択するための選択テーブルとして
もよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明における携
帯電話装置によれば、送信出力制御値に応じて、送信経
路及び/又は受信経路を切り替えることにより、たとえ
ば、送信出力制御値に合わせてアンテナ条件を選択する
ことで、各フィルタなどの部品の特性を緩和することが
できる。
【0059】また、本発明における携帯電話装置によれ
ば、送信出力制御値に対応させて、送信TOPフィルタ
のフィルタ特性や送信部における送信出力調整値を好適
に設定することができるので、通信特性を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第一実施形態にかかる携帯電
話装置の要部の構成を説明するための概略ブロック図を
示している。
【図2】図2は、第一実施形態にかかる携帯電話装置の
アンテナ切替回路の構造を説明するための概略ブロック
図を示している。
【図3】図3は、携帯電話装置におけるフルデュプレッ
クス状態の動作タイミングの一例を示している。
【図4】図4は、第一実施形態にかかる携帯電話装置の
アンテナ切替回路の動作を説明するための概略フローチ
ャート図を示している。
【図5】図5は、第一実施形態にかかる携帯電話装置の
アンテナ条件の選択テーブルを説明するための表を示し
ている。
【図6】図6は、本発明の第二実施形態にかかる携帯電
話装置の要部の構成を説明するための概略ブロック図を
示している。
【図7】図7は、第二実施形態にかかる携帯電話装置の
送信出力制御値、送信フィルタ及び送信出力調整値の選
択テーブルを説明するための表を示している。
【図8】図8は、従来例の携帯電話装置におけるフルデ
ュプレックス状態の動作タイミングの一例を示してい
る。
【符号の説明】
1、1a、100 携帯電話装置 2 制御部 3、3a 通信部 4 表示部 5 キー操作部 6 記憶部 7 スピーカ 8 マイク 31 第一のアンテナ 32 第二のアンテナ 33,133 アンテナ切替回路 34 受信TOPフィルタ 35 受信部 36 送信TOPフィルタ 37 送信部 38 送信TOPフィルタ切替回路 101 制御部 110 無線部 111 受信アンテナ 112 受信TOPフィルタ 113 受信部 114 送信アンテナ 115 送信TOPフィルタ 116 送信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/50 H04B 7/26 H04M 1/00 H04M 1/725

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信出力制御機能及びフルデュプレック
    ス機能を備えた携帯電話装置であって、複数のアンテナが、アンテナ切替回路を介して送信部及
    び受信部と接続し、 前記送信部の出力側及び/又は前記受信部の入力側に複
    数のフィルタを有するTOPフィルタ切替回路を配設
    し、 制御部が、送信出力制御値が規定値より高いとき又は低
    いときに、送信出力制御値に対応してあらかじめ設定さ
    れたアンテナ条件にもとづいて前記アンテナ切替回路を
    制御し、前記アンテナと送信部及び/又は受信部の接続
    を選択するとともに、前記TOPフィルタ切替回路を制
    御し、前記複数のフィルタのうちから一つのフィルタを
    選択する ことを特徴とする携帯電話装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のアンテナの特性を異ならせた
    請求項1記載の携帯電話装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のフィルタの特性を異ならせた
    請求項1又は2記載の携帯電話装置。
JP2001372395A 2001-12-06 2001-12-06 携帯電話装置 Expired - Fee Related JP3522253B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001372395A JP3522253B2 (ja) 2001-12-06 2001-12-06 携帯電話装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001372395A JP3522253B2 (ja) 2001-12-06 2001-12-06 携帯電話装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003174383A JP2003174383A (ja) 2003-06-20
JP3522253B2 true JP3522253B2 (ja) 2004-04-26

Family

ID=19181299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001372395A Expired - Fee Related JP3522253B2 (ja) 2001-12-06 2001-12-06 携帯電話装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3522253B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5702303B2 (ja) * 2008-12-24 2015-04-15 ホリンワース ファンド,エル.エル.シー. Rfフロントエンドモジュールおよびアンテナシステム
US10498415B2 (en) * 2016-12-20 2019-12-03 Raytheon Company Systems and methods for a multi-mode active electronically scanned array

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003174383A (ja) 2003-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0751631B1 (en) Radio frequency circuit for portable radio communication device
US9106316B2 (en) Systems and methods of RF power transmission, modulation, and amplification
US8160510B2 (en) Transmitter/receiver circuit and transmission/reception method
JP4267579B2 (ja) マルチモード通信装置
JP2021145341A (ja) 受信システム、無線周波数モジュール及び無線デバイス
JP3183812B2 (ja) 移動無線機のマルチバンド高周波回路
JP2005519310A (ja) Gps対応アンテナのためのシステムおよび方法
WO1995019097A1 (en) Vehicular communications system
US6987956B2 (en) System and method for improving performance of an HDR wireless terminal with diversity
CN112769438A (zh) 射频mmpa器件、射频系统和通信设备
US20060178111A1 (en) Apparatus and method for canceling noise in wireless transceiver
JP3522253B2 (ja) 携帯電話装置
US6892056B1 (en) Subscriber station with duplex antenna amplifier
GB2358990A (en) Combined mobile telphone and broadcast radio receiver
JP2005151194A (ja) 無線通信端末装置
CN105577260A (zh) 具有放大器后滤波器的分集接收机前端系统
JP2004032390A (ja) マルチバンド高周波回路
JP3105768B2 (ja) 受信回路
JPH11150496A (ja) アンテナ装置及び携帯無線機
US7450906B2 (en) Method and apparatus for removing cross modulation noise in a wireless transceiver
US11451319B2 (en) High-frequency signal transmission-reception circuit
JP3198894B2 (ja) 移動体無線機
US20010046881A1 (en) Radio frequency receiver in a mobile telephone
JPH0888582A (ja) 無線通信装置
JPH07123077A (ja) スペースダイバーシティ送受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031226

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040203

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees