JP4503860B2 - オキサカルボニラート化ポリマーの調製方法、機能化、調製されたポリマー、および機能化剤 - Google Patents

オキサカルボニラート化ポリマーの調製方法、機能化、調製されたポリマー、および機能化剤 Download PDF

Info

Publication number
JP4503860B2
JP4503860B2 JP2000616262A JP2000616262A JP4503860B2 JP 4503860 B2 JP4503860 B2 JP 4503860B2 JP 2000616262 A JP2000616262 A JP 2000616262A JP 2000616262 A JP2000616262 A JP 2000616262A JP 4503860 B2 JP4503860 B2 JP 4503860B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
initiator
monomer
functionalization
ppm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000616262A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002544302A (ja
Inventor
ピエール・ル・ペルシェク
ロゼリン・ボードリ
フレデリック・アルバレズ
Original Assignee
サントル・ナショナル・ドゥ・ラ・レシェルシュ・サイエンティフィーク−セ・エン・エール・エス−
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from FR9906039A external-priority patent/FR2793250B1/fr
Application filed by サントル・ナショナル・ドゥ・ラ・レシェルシュ・サイエンティフィーク−セ・エン・エール・エス− filed Critical サントル・ナショナル・ドゥ・ラ・レシェルシュ・サイエンティフィーク−セ・エン・エール・エス−
Publication of JP2002544302A publication Critical patent/JP2002544302A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4503860B2 publication Critical patent/JP4503860B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G63/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G63/78Preparation processes
    • C08G63/82Preparation processes characterised by the catalyst used
    • C08G63/823Preparation processes characterised by the catalyst used for the preparation of polylactones or polylactides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G64/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbonic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G64/20General preparatory processes
    • C08G64/30General preparatory processes using carbonates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G63/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G63/66Polyesters containing oxygen in the form of ether groups
    • C08G63/664Polyesters containing oxygen in the form of ether groups derived from hydroxy carboxylic acids

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ラクトン官能基のような少なくとも一つの環状オキサカルボニル官能基を有するモノマーの開環および重合によるオキサカルボニラート化(oxacarbonylated)ポリマーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ラクトンは、本質的に、出発ラクトンモノマーおよび使用される触媒または開始剤に基づいて変化するメカニズムおよび反応条件により公知の重合能力を有する。開環により重合を開始するために、従来技術は種々の開始剤を教示する;かくして、開始剤は、アニオン性、例えばヒドリド、カルボアニオン、アルコキシド、チオラートまたはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミニウム、亜鉛またはスズカルボキシラートであってもよく;求核および非チャージ、例えばβ−プロピオラクトンの重合のための第三級アミンまたはホスフィンであってもよく;また、プロトン性化合物、例えば、カルボン酸、アルコール、グリコール、または極性官能基、例えば、第一級および第二級アミンおよびアルカノールアミンのような構造の組合せ、または、アルミニウム錯体のような配位錯体から選択されてもよい。
【0003】
一般的に、重合反応は、完全に無水の媒体、不活性溶媒において、時には150℃を超えなければならない温度で実施される。
【0004】
しかしながら、今日までに知られている重合条件は、出発モノマーに依存して、得られたポリマーについて、非常に変化に富んだ重合収量および高分子(polymolecularity)及び多分散(polydispersity)指数を生じる。さらに、公知の開始剤は、多くの場合、望ましくなく、かつ/または毒性である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題および課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも一つの環状オキサカルボニル官能基、特にラクトン官能基を有するモノマーからオキサカルボニル化ポリマーを産生するための方法を提供する。この方法は、穏やかな反応条件下において、開始モノマーを完全に消尽することを可能にする。
【0006】
特に、本発明の方法によれば、第一に、室温に近い温度が一部のラクトンを重合するのに十分であり、その反応は公知の重合方法を用いて高い温度を必要とする。そして、第二に、洗浄後に、出発モノマーおよび開始剤を含まないポリマーが産生され、単離を非常に容易にし、純粋なポリマーを有することを必須とする適用を含む、非常に変化に富んだ適用にそれらを用いることを可能にする。
【0007】
本発明の方法は、以下の工程を含む。
少なくとも一つの環状オキサカルボニル官能基を含む少なくとも一つのモノマー、および開始剤を利用し、
前記モノマーの重合または共重合を、バルクまたは溶液中で実施し、
前記開始剤を、以下の式(I)または(II):
【化3】
Figure 0004503860
[式中、環の一方および/または他方が、式(I)の2、3、4、8、9および10位のいずれか少なくとも一つ、または、式(II)の2、3、7および8位のいずれか少なくとも一つにおいて、1から6の炭素原子を有するアルキル基、5から7の炭素原子を有するシクロアルキル基、およびポリスチレンの炭化水素ベース鎖から選択された少なくとも一つの基で置換されてもよい]
に相当する二環式グアニジン化合物から選択する。
【0008】
オキサカルボニル官能基は、環に含まれた−O−CO−基を意味すると解する。それゆえ、モノマーは少なくとも一つの酸化複素環を含む。例として、ラクトン官能基であってもよい。
【0009】
好ましい開始剤は、式(I)に対応し、かつ、7H−1,5,7−トリアザビシクロ[4.4.0]デス−5−エン(7H-1,5,7-triazabicyclo[4.4.0]dec-5-ene)(以下、TBDと記す)である。
【0010】
上述したように、モノマーは少なくとも一つのラクトン官能基を含むことができ、有利に、ε−カプロラクトン、δ−バレロラクトン、β−ブチロラクトン、γ−ブチロラクトン、,6−ジメチル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン(またはラクチド)および1,4−ジオキサン−2,5−ジオン(またはグリコリド)からなる群から選択される。
【0011】
出発モノマーの選択に依存して、この方法は、唯一のモノマーを利用した場合にはホモポリマーの産生を導き、また、少なくとも二つの異なるモノマーを反応させた場合には、ブロックコポリマーまたはランダムコポリマーとなりうるコポリマーの産生を導く。
【0012】
本発明にかかる方法の好ましい反応条件を以下に記載する。これらは、単独または組合せで考慮されるべきである。
−開始剤に対するモノマーのモル比は、1から500、有利には1から200の範囲である、
−反応を、0℃から150℃、好ましくは50℃から120℃の範囲の温度で実施する、
−反応を、バルク中で実施する;また、溶媒、特にテトラヒドロフラン(THF)、トルエン、アセトンおよびジブチルエーテルから選択される溶媒において実施してもよい、
−反応時間は、10分から12時間の範囲である。
【0013】
本発明の主題は、上記生成方法を用いて産生されうるオキサカルボニル化ポリマーである。
【0014】
また、本発明の方法は、機能化によって変性された活性化または活性化可能なポリマーを生じるために、in situで、直接的に反応混合物中において、得られたポリマーを機能化することを可能にする利点を有する。この機能化は、機能化剤を用いて実施され、ポリマーの意図された目的に依存して、この機能化は特に有利である。例としては、機能化後に、有機溶媒および水を含む水性媒体の粘度を変更する薬剤の特性を備えた、生分解可能な変性されたポリラクトンが産生される。
【0015】
本発明にかかる機能化剤は、好ましくは、少なくとも一つのアルコールまたはアミン官能基を有する直鎖または分枝状分子または高分子である。
【0016】
かかる機能化剤は、以下から選択することができる。
−ブタノール、エトキシエタノール、ペンタエリトリトール、アリルアミン、メトキシエチルアミン、デシルアミン、エトキシエタノールアミン、およびカルボン酸のエステルのような純粋な機能化化合物、
−機能化されたポリマー、例えば、ポリマーおよびコポリマー、例えば、アルキレングリコールのポリマーおよびコポリマー、特にエチレングリコールのポリマーおよびコポリマー、特にエチレングリコール(PEG)およびプロピレングリコール(PPG)のコポリマー、前記ポリマーの混合物、前記コポリマーの混合物、および前記ポリマーおよびコポリマーの混合物、ポリアルキレンアミン、例えばJeffamines(登録商標)、ポリエステル、例えばポリエチレンテレフタラート、並びに、これらの混合物、
−天然物、例えばポリグルコシド、例として、ガム、デキストラン、キトサン、およびデンプン、並びに、これらの機能化剤の混合物、および
−上記機能化剤の混合物、例として、少なくとも一つのエチレングリコールポリマーおよび少なくとも一つのポリグルコシドを含む混合物を選択することができる。
【0017】
アルキレングリコールポリマーのような別の機能化剤と任意に混合された、キサンタンガムおよびグアーガムのようなガムは、特に有利な機能化剤を構成する。
【0018】
重合および機能化は、連続して行うことも、また、バルクまたは溶媒において同時にin situで行うこともできる。
【0019】
かくして、本発明は、上記のような、オキサカルボニル化ポリマーを産生する方法に関する。かかる方法によれば、機能化剤は、連続的方法またはin situでモノマーおよび開始剤に添加される。好ましい機能化剤は、上記試薬から選択される。
【0020】
本発明の主題は、オキサカルボニル化ポリマーを機能化するための試薬でもある。これは、キサンタンまたはグアーガムのような少なくとも一つのガムを含む。これらはまた、アルキレングリコールの少なくとも一つのポリマーおよび/または少なくとも一つのコポリマー、例えば、エチレングリコールのポリマーおよびコポリマー(PEG)と組み合わせられてもよい。
【0021】
また、本発明は、上記重合および機能化方法を用いて産生されうる、機能化されたオキサカルボニル化ポリマーにも関する。
【0022】
本発明の別の主題は、少なくとも一つの環状オキサカルボニル化官能基を含むモノマーの作用を用いた、重合または共重合反応を開始するための、上記式(I)または(II)に相当する二環式グアニジン化合物の使用である。有利に、二環式グアニジン化合物はTBDである。
【0023】
本発明の開始剤の種々の使用によれば、開始剤は、固形支持体に直接または間接的に結合または堆積させられる。例として、適切な支持体は、無機または有機であり、樹脂、ポリスチレンまたはポリプロピレンのようなポリマー、ポリスチレン/ジビニルベンゼンコポリマーのようなコポリマー、シリカ、クレー、珪藻土、ゼオライト、アルミナまたはアルミノシリカートからなる。表現「直接または間接的に」とは、前記試薬が、少なくとも環の一つに、前記支持体に結合できる基、または、前記支持体に結合アームを介して結合する基を有することを意味する。これらは、一般的に、炭化水素ベース鎖である。用語「堆積」とは、有機または無機支持体に前記開始剤が吸着されることを意味すると解する。
【0024】
本発明を、以下に、図1ないし5を含む図面を用いて、実施例1ないし12によって例示する。
【0025】
【実施例】
実施例1:種々のラクトンを用いた、本発明にかかるポリエステルの調製
産生されたポリエステルは、以下の式に相当する:
R-[CO-(CαH2-CβH2-CγH2-CδH2-CεH2)]n-1-O-CO-CH2-CH2-CH2-CH2-CH2OH
式中、nは高分子指数(polymolecularity index)を示し、Rはグアニジン基(TBD);OR’、ここでR’はHまたは反応の最後に選択されたアルコールに従って決定されたアルキル基を示す;酸官能基COOH;エステル官能基CHCOOR'';アミド官能基CHCONHR''、ここでR''は反応の最後に用いられたアルコールまたはアミンに従ってそれぞれ決定されたアルキル基である、から選択される基を示す。
【0026】
1.1−ホモポリマー3600−ポリ−カプロラクトンの調製
57g(0.5mol)のε−カプロラクトンを、窒素下で100mlの三首反応器に導入し、13.9gの固形TBD(0.1mol)を加える。モノマー/開始剤(M/I)モル比は5であった。開始剤を攪拌しながら完全に溶かした。この反応は発熱反応であった。温度は75℃に達した。この混合物を、500rpmで20分間攪拌した。次いで、このビスコース混合物を、3時間80℃とし、次いで、1時間100℃として、最後に1.5時間120℃とした。
【0027】
この粗製生成物を、スペクトル分析およびTHFを用いた立体排除クロマトグラフィー(SEC)を用いて特徴決定した。
【0028】
特に、NMR分析は、1.4CH2γ;1.65CH2(δ、β);2.31CH2α(t);4.06CH2ε(t)のppmのδにおいて、ポリカプロラクトンに特徴的な未分解ピークを示した。CH2OH鎖末端は、εT=3.62ppm(t)に見られた。NMRスペクトルは、30の高分子指数を与えた。
【0029】
SEC(溶媒THF、ポリスチレン内部リファレンス)によって測定した分子量は、Mn=3675であり、Mw=12050であり、Mn/Mw比=3.28であった。
【0030】
開始剤の存在は、δ=2.22および3.34ppmにおいて、NMRによって完全に検出可能である(未分解ピークの形態で)。
【0031】
必要であれば、メチレンクロリドまたはトルエンのような溶媒にポリマーを溶かし、次いで酸性化した水で抽出することにより、残りの開始剤も含まないポリマーを得ることができる。200mlのCH2Cl2と、2%に希釈された酢酸の水溶液200mlをこのビスコース混合物に添加する。この混合物を、放置し、有機相を単離する。これを2%のHClを含む水100mlを用いて洗浄し、次いで、再び純粋で洗浄し、有機相を乾燥させる。
【0032】
真正なサンプルに等しい55gの純粋なポリカプロラクトンを単離した。残りのモノマーも、NMRまたはSECによって検出されなかった。
【0033】
1.2−ホモポリマー5500−ポリ−カプロラクトンの調製
1.1に記載された方法を、57g(0.5mol)のε−カプロラクトンおよび6.95g(0.05mol)のTBDを用いて、M/Iモル比10について繰り返した。
【0034】
この反応は発熱反応であり、混合物は、15分間攪拌した後にビスコースになる。
1.1に記載の同一の合成プロトコールは、粗製ポリカプロラクトンを産生し、次いで、洗浄によってポリカプロラクトンを精製する。
SEC(THF)により得られた平均分子量は、Mn=5500であり、Mw=20900であり、Mn/Mw=3.80であった。
【0035】
1.3−ホモポリマー30000−ポリ−カプロラクトンの調製
1.1に記載した方法を、57g(0.5mol)のε−カプロラクトンと1.73g(0.0125mol)のTBDを用いて、40のM/Iモル比について繰り返した。
この反応は発熱反応であり、混合物は、15分間攪拌した後にビスコースになる。
1.1に記載の同一の合成プロトコールは、粗製ポリカプロラクトンを産生し、次いで、洗浄によってポリカプロラクトンを精製する。
プロトンNMR分析は、230の高分子指数を示した。SEC(THF)により得られた平均分子量は、Mn=34000であり、Mw=49400であり、Mn/Mw=1.32であった。
【0036】
1.4−ホモポリマー30000−ポリ−カプロラクトンの調製
1.1に記載した方法を、57g(0.5mol)のε−カプロラクトンと0.38g(0.0027mol)のTBDを用いて、185のM/Iモル比について繰り返した。
プロトンNMR分析は、230の高分子指数を示した。GPC(THF)により得られた平均分子量は、Mn=30700であり、Mw=62000であり、Mn/Mw=2.02であった。
【0037】
1.5−ホモポリマー15000−ポリ−カプロラクトンの調製
ε−カプロラクトンの重合を、80℃の温度で、レオメトリックス(rheometrix)のディスク形ギャップにおいて、M/Iモル比100について、実施した。
粘度増大は、図1に示されている。ビスコースプラトーは、4500秒の接触後に達成される。次いで、粘度値は、1100Pa.S-1であった。
サンプルの1H NMR分析は、98の高分子指数を与えた。SEC(THF)によって得られた平均分子量は、Mn=15000、Mw=29000、Mn/Mw=1.95であった。
【0038】
1.6−ホモポリマー26000−ポリ−カプロラクトンの調製
ε−カプロラクトンの重合を、100℃の温度で、レオメトリックス(rheometrix)のディスク形ギャップにおいて、M/Iモル比200について、実施した。
粘度増大は、図2に示されている。ビスコースプラトーは、4500秒の接触後に達成される。次いで、粘度値は、2100Pa.S-1であった。
サンプルの1H NMR分析は、150の高分子指数を与えた。GPC(THF)によって得られた平均分子量は、Mn=26000、Mw=46000、Mn/Mw=1.79であった。
【0039】
実施例2:δ−バレロラクトンを用いた本発明にかかるホモポリマーポリ−バレロラクトンの調製
産生されたポリマーは、以下の式に相当する:
-[CO-(CαH2-CβH2-CγH2-CδH2)]n-1-O-CO-CH2-CH2-CH2-CH2-CH2OH
式中、nは高分子指数を示す。
【0040】
反応混合物の組成は、以下の通りである:3.45g(0.0345mol)のδ−バレロラクトンと、15mlの無水THF中の0.48g(0.00345mol)のTBD。
この反応は発熱反応であり、混合物は、15分間攪拌した後にビスコースになる。
プロトンNMR分析は、30の高分子指数を示した。δにおけるppmでのポリバレロラクトンに特有な未分解ピークは、1.68CH2δ、β;2.32CH2α;4.1CH2δ(t)であった。CH2OH鎖末端は、δ=3.62ppm(t)に見られた。
【0041】
実施例3:δ−バレロラクトンとε−カプロラクトンを用いたコポリマーの調製 反応条件は、実施例1.1に記載のものと同一であり、51.3gのε−カプロラクトン(0.45mol)と5gのδ−バレロラクトン(0.05mol)の混合物を用いた。M/Iモル比は20であった。
産生されたコポリマーのNMRスペクトルは、出発モノマーの不在を示し、予想されたポリマーに関するものであった。
GPCは、シングルの分布、Mn=31000およびMw=10600;Mn/Mw比=3.4を示す。
【0042】
実施例4:d,l−ラクチド(または,6−ジメチル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン)を用いたポリラクチドホモポリマーの調製 20mlの無水トルエンを50mlの三首フラスコに導入した。3.26g(0.0227mol)のラクチドと、0.315g(0.00227mol)のTBDの混合物を添加した;M/Iモル比は10であった。温度を4時間110℃とした。2%酢酸、次いで2%塩酸、次いで水を用いて有機相を洗浄し、溶媒を蒸発させて、1H NMRにより同定された純粋なポリラクチドを調製した:δ=1.55ppmCH3(d);δ=5.17CH広いピーク;δ=4.36ppmCH(q)。 NMRにより調べられた高分子の程度は10であった。このポリマーは、3%未満の残留モノマーを含む。GPC(THF)により得られた平均分子量は、Mn=2140およびMw=4990であり、Mn/Mw=2.33であった。
【0043】
実施例5:THFにおけるε−カプロラクトンホモポリマーの調製
この反応を、60℃でTHFにおける溶液で実施した。1.06gのTBDを10mlの溶媒に入れ、次いで30mlの溶媒中に溶かした33gのε−カプロラクトンを滴下して加えた。この反応混合物を、500rpmで攪拌しながら180分間THFの還流温度とし、次いで、100mlの水に注いだ。エマルションが形成された。この反応溶媒を除き、100mlのCH2Cl2で置換した。この有機相を沈殿させ、2%のHClを含む水100ml、次いで純粋を用いて洗浄し、溶媒を除いた。モノマーを含まないポリカプロラクトンが同定された。
【0044】
実施例6:ε−カプロラクトン−d、l−ラクチドランダムコポリマーの調製
ランダムコポリマーε−カプロラクトン(C)−d、l−ラクチド(L)は、CLCLCLCLCLCCLCLL−等で示される。
14.4g(0.1mol)のd,l−ラクチド、11.4g(0.1mol)のε−カプロラクトン、および1.39gの固形TBD(0.01mol)を窒素下で100mlの三首反応器に導入した。M/Iモル比は20であった。開始剤は、攪拌により完全に溶解し、反応は発熱反応であった。温度は50℃に達した。この混合物を500rpmで30分間攪拌した。このビスコース混合物を、次いで、60℃に1時間とし、次いで、80℃に3時間とした。
【0045】
NMR分析は、重合されたd、l−ラクチドに特有の未分解ピークを伴った重合ラクトンの分解ピークα、β、γ、δおよびεを示した。このコポリマーの平均質量組成(mean mass composition)は、38ユニットのd、l−ラクチドにつき50ユニットのε−カプロラクトンであった。
ランダムコポリマーの存在は、形成されたコポリマーおよびホモポリマーのNMRスペクトルと比較した13C NMRによって示される。C=OのLCおよびCL配列は、δ=170−173ppmの範囲のδを与えるが、対応するホモポリマーは、ポリカプロラクトンのC=Oについてδ=173.3ppmおよびd、l−ポリラクチドのC=Oについてδ=169−169.8ppmにおけるものであった。この分布は、同一のホモポリマーおよびコポリマーに関するCHおよびCH213Cの局在化化学シフトにより確立される。
【0046】
実施例7:THFにおける溶液における、ε−カプロラクトン−d、l−ラクチドブロックコポリマーの調製
ε−カプロラクトン(C)−d、l−ラクチド(L)のブロックコポリマーは、CCCCC−LLLLLによって示すことができる。
14.4g(0.1mol)のε−カプロラクトン、および1.39g(0.01mol)の固形TBDを窒素下で100mlの三首反応器に導入した。この反応混合物を2時間80℃とし、11.4g(0.1mol)のd,l−ラクチドを添加した。当初のM/Iモル比は10であった。重合を、80℃で3時間続けた。このビスコース混合物を単離し、通常の方法に従って精製した。
【0047】
NMR分析は、重合されたd、l−ラクチドに特有のピークを含んだ重合ラクトンの未分解ピークα、β、γ、δおよびεを、δ=1.38ppm(多重線);4.40ppm(q)および5.17ppm(未分解ピーク)に示した。このコポリマーの質量による平均組成は、28(56のOCH(CH3)COフラグメント)のd、l−ラクチドにつき42ユニットのε−カプロラクトンであった。
ブロックコポリマーの形成は、13C NMRによって示される。形成されたコポリマーのNMRスペクトルと、ε−カプロラクトンおよびd、l−ラクチドのそれぞれのホモポリマーのNMRスペクトルとの比較は、C=OのLLおよびCC配列が、ポリカプロラクトンCC配列のC=Oのδ=173.3ppmと、d,l−ポリラクチドのC=Oのδ=169−169.8ppmと関連することを示した。
【0048】
ランダムコポリマーのδ=170−173ppmの範囲に、コポリマーの痕跡は全く検出されなかった。
この特異的な分布は、ε−カプロラクトンの同一のホモポリマーおよびコポリマー(CCC等)および(LLL等)についてのCHおよびCH213C化学シフトにより確認される。コポリマーの存在は、ε−カプロラクトン鎖末端(CH2OH)が、ε−カプロラクトン、d、l−ラクチドの順序で二つのモノマーの連続的付加後に産生されたコポリマーにおけるδ=3.62ppmにおいて検出されないが、開いたラクチドの末端CH−OHに相当するδ=4.4ppmにおけるシグナルは観察されるという事実に基づく。
【0049】
実施例8:ポリグリコリドホモポリマーの調製
反応を単量体グリコリドの溶媒であるアセトンにおいて実施した。当初の混合物の組成は、0.458g(0.0033mol)のTBD当たり11.6g(0.1mol)のグリコリドであった。M/Iモル比は30であった。この反応は発熱反応であり、室温に達し、TBDの最初のフラクションが添加されるとすぐに、白色沈殿が形成された。この混合物を、2時間、アセトンの還流温度とした。白色固体を濾過により単離し、溶媒を真空下で蒸発させた。
【0050】
NMR分析(熱間DMSO−D6)は、δ=4.85ppmにおいてシングレットの出現を有するポリグリコリドの形成を示した。CH2OH鎖末端はδ=4.10ppmにおいて同定可能であり、30の高分子の程度を示す。13C NMRスペクトルは、モノマーの化学シフトに関して、ポリグリコリドの形成の特徴である。13C NMRにより、C=Oについてδ=166ppm;CH2についてδ=60.4ppm、およびCH2OHについてδ=59.2ppmである。
ポリマーの公知の不溶性を確認した。熱間DMSO(DMSO while hot)、ヘキサフルオロプロパノールおよびヘキサフルオロアセトンのみが、ポリマーの可溶化剤である。
【0051】
実施例9:ポリラクトンの調製およびin situにおける機能化
9.1−標準的な実験プロトコール
ラクトンを、機能化剤と混合し、混合物を80℃でホモジナイズした。ホモジナイゼーション後、開始剤をすぐに導入した。この混合物を80℃で3時間、次いで100℃で1時間、そして最後に120℃で1.5時間熱した。
以下の実施例9.2から9.6は、機能化されたポリラクトンの生成にたいするこのプロトコールの適用を例示する。
【0052】
9.2−ε−ポリカプロラクトンの調製およびエトキシエタノールを用いた機能化(同時添加)
機能化されたε−ポリカプロラクトンを、25g(0.22mol)のε−カプロラクトン、2.03g(0.0146mol)のTBD、および1.98gのエトキシエタノールを用いて、9.1に記載した方法に従って調製した。M/Iモル比は15であった。
粗製サンプルを得た。このポリマーを200mlのCH2Cl2および2%のHClを含む100mlの水に溶解させた。この有機相を、放置して沈殿させ、100mlの水で洗浄した。この溶媒を蒸発させ、残りをトルエンにとり、蒸発させた。
洗浄したサンプルを単離した。
【0053】
洗浄および抽出の前後の粗製産物のNMRスペクトルの比較は、ε−ポリカプロラクトンの鎖のエトキシエトキシ基の存在を示す:メチル基のδ=1.2ppm三重線;OCH2CH2−O−CO基のδ=4.2ppm三重線。1H NMRスペクトルは、特にδ=4.23ppmに三重線を含み、これは、結合したエトキシエタノール基のエステルのCH2のプロトンの特徴である。
GPC分析は以下を示した:
最終Mn=980、最終Mw=3800;Mn/Mw=3.88。
【0054】
M/Iモル比を増大させた場合(25gのカプロラクトン、1gのエトキシエタノールおよび1gのTBDの同時反応;この反応は発熱反応であり、温度は混合時に65℃に達する)、そして、同じ反応時間では、50%より多い残留カプロラクトンを有する低い変換率が得られることが観察された。粗製ポリマーの質量は、Mn3600およびMw7490;Mn/Mw=2.06であった。
【0055】
9.3−ε−ポリカプロラクトンの調製とポリオキシエチレングリコール6000を用いた機能化(PEG6000、平均ヒドロキシル基含量5.3x10-3/g)
PEG6000で変性されたポリカプロラクトンを実施例9.1に記載された方法に従って調製した。モノマー/開始剤およびPEG6000/開始剤モル比は、それぞれ、30および0.62であった。50.6g(0.44mol)のε−カプロラクトンと54.6gのPEG6000(9x10-3mol)の当初混合物を60℃とした。次いで、すぐに、2.02g(1.45x10-2mol)のTBDを固形形態で添加した。この反応は発熱反応であり、温度は75℃に達した。この混合物を80℃で3時間維持し、次いで、100℃で1時間、最後に120℃で1時間30維持した。冷却により固形化する粗製の白色産物を得た。
【0056】
NMR分析は、実施例1.1に示すポリカプロラクトンの構成要素を示し、かつ、δ=3.64ppmにおいてポリオキシエチレンのCH2CH2プロトンのシグナルを示した。PEG6000とポリカプロラクトンとのカップリングから誘導されたエステルのCH2のプロトンの特徴である、δ=4.2ppmのシグナルが同定された。
SEC分析は、分子量Mn=9500およびMw=10800、および多分散(polydispersity)指数Mn/Mw=1.14を与えた。
【0057】
9.4−ε−ポリカプロラクトンの調製およびポリオキシエチレングリコール20000を用いた機能化(PEG20000、ヒドロキシル基含量1.6x10-3モーラー)
上記標準方法を、25.3g(0.22mol)のε−カプロラクトン、91gのPEG20000(4.55x10-3mol)および1.01g(0.0073mol)のTBDを用いて実施した。モノマー/開始剤およびPEG20000/開始剤モル比は、それぞれ、30および0.62であった。冷却により固化するこの粗製産物を単離した。
【0058】
NMR分析は、実施例1.1に示すポリカプロラクトンの構成要素を示し、かつ、δ=3.64ppmにおいてPEG CH2CH2シグナルを示した。PEGのアルコール官能基とポリカプロラクトンとのカップリングから形成されたエステルのCH2のプロトンの特徴である、δ=4.2ppmの非常に弱いシグナルが同定された。
【0059】
9.5−ε−ポリカプロラクトンの調製およびグアーガムを用いた機能化
9.1にかかる上記標準方法を、当初混合物として、35g(0.31mol)のε−カプロラクトン、1.39g(10-2mol)のTBD、および11.4gのグアーガム(MW=220000)(0.052x10-3mol)を用いて実施した。モノマー/開始剤およびグアーガム/開始剤モル比は、それぞれ、30および0.62であった。冷却により固化する粗製の明るい黄色の生成物を単離した。
【0060】
NMR分析は、実施例1.1に示すポリカプロラクトンの構成要素を示し、かつ、複雑なシリーズのポリグルコシドグアーガムに相当するピークを示した。
グラフト化は、図3に示される変性されたグアーガムの懸濁液の粘度を測定することによって特徴付けされる。ポリカプロラクトンのグラフト化は、有機溶媒、特にTHFにおいて可溶性になる変性されたグアーガムの溶解度の変化および図4に示される粘度の変更によって視認される。
【0061】
9.6−ε−ポリカプロラクトンの調製およびPEG20000−キサンタンガム混合物を用いた機能化
9−1の標準方法を、35g(0.31mol)のε−カプロラクトン、91gのPEG20000(4.45molx10-3mol)、および2gのキサンタンガムからなる当初混合物を用いて実施した。混合物の内部温度を60℃とし、1.39g(10-2mol)のTBDを加えた。モノマー/開始剤およびPEG20000/開始剤モル比は、それぞれ、30および0.45であった。冷却により固化する粗製の生成物を単離した。
【0062】
水溶液のビスコース挙動を、Rheomat 30でレオロジー測定により調べた。6%水溶液で測定した剪断ひずみの値は、10s-1の剪断速度で500Paに達した。図5では、剪断速度の関数としての剪断ひずみの曲線が、流動効果を示している。
【0063】
実施例10:連続的方法による、ポリラクトンの調製と機能化
10.1−標準的な実験プロトコール
ラクトンを80℃に熱した。ラクトンをホモジナイズした後、開始剤を添加した。重合のために、この混合物を80℃で3時間熱した。次いで、機能化剤を添加し、次いでこの混合物を1時間100℃、1.5時間120℃とした。この粗製反応混合物を回収して分析した。
以下の実施例10.2から10.7は、機能化ポリラクトンの生成に対するこのプロトコールの適用を例示する。
【0064】
10.2−ε−ポリカプロラクトンの調製とブタノールを用いた機能化(連続的添加)
ポリラクトンを、11.4g(0.1mol)のε−ポリカプロラクトンと2.78g(0.02mol)のTBDを用いて、1.1に記載した方法に従って調製した。M/Iモル比は20であった。
クーラーを備えた反応器を80℃で3時間維持した。ビスコースポリマーを3.6gのブタノール(0.05mol)を用いて処理した。加熱オイルバスを100℃に1時間、次いで120℃に1時間半とすることにより、この反応時間を延期した。
【0065】
洗浄およびメチレンクロリドを用いた抽出後の粗製産物のNMRスペクトルは、ε−ポリカプロラクトンの鎖のブトキシセグメントの存在を示した(メチル基のδ=0.92ppm三重線)。カルボニル(C=O)のNMRは、二つのタイプのC=Oを示した:δ=173.3ppmにおけるポリカプロラクトンのC=Oおよびδ=173.1ppmにおけるn−ブトキシエステルのC=O。
NMRにより評価された機能化の程度は46%であった。
【0066】
SEC分析は以下の結果を示した:
ブタノールの添加前、当初Mn=4400、当初Mw=10200;Mn/Mw=2.32。
ブタノールの添加後、最終Mn=1350、最終Mw=3650;Mn/Mw=2.69。
【0067】
10.3−ε−ポリカプロラクトンの調製およびエトキシエタノールを用いた機能化(連続的添加)
ポリカプロラクトンを、25g(0.22mol)のε−カプロラクトンおよび2.03g(0.0146mol)のTBDを用いて、1.1記載の方法に従って調製した。M/Iモル比は15であった。
この反応は発熱反応で、温度は65℃に達した。媒体はビスコースになった。この反応器を80℃に3時間とした。このビスコースポリマーを、1.98gのエトキシエタノール(0.022mol)で処理した。加熱オイルバスを100℃に1時間、次いで120℃に1時間半とすることにより、この反応時間を延期した。粗製サンプルを除いた。このポリマーを200mlのCH2Cl2および2%のHClを含む100mlの水に溶解させた。この有機相を、放置して沈殿させ、100mlの水で洗浄した。この溶媒を蒸発させ、残りをトルエンにとり、蒸発させた。
【0068】
洗浄および抽出の前後の粗製産物のNMRスペクトルの比較は、ε−ポリカプロラクトンの鎖のエトキシエトキシ基の存在を示す:メチル基のδ=1.2ppm三重線;OCH2CH2−O−CO基のδ=4.2ppm三重線。1H NMRスペクトルは、特にδ=4.23ppmに三重線を含み、これは、結合したエトキシエタノール基のエステルのCH2のプロトンの特徴である。
機能化の程度は70%と評価された。
【0069】
COの13C NMR分析は、δ=173.27ppmにおけるポリカプロラクトンのCOの存在およびδ=173.12ppmにおけるブトキシセグメントに結合したエステルCOの存在を示した。
SEC分析は以下の結果を示した:
エトキシエタノールの添加前、当初Mn=3600、当初Mw=12900;Mn/Mw=3.53。
エトキシエタノールの添加後、最終Mn=1160、最終Mw=3790;Mn/Mw=3.25。
【0070】
10.4−ε−ポリカプロラクトンの調製およびアリルアミンを用いた機能化(連続的添加)
ポリカプロラクトンを、25g(0.22mol)のε−カプロラクトンおよび3.04g(0.022mol)のTBDを用いて、1.1記載の方法に従って調製した。M/Iモル比は10であった。
この反応は発熱反応で、温度は65℃に達した。
媒体はビスコースになった。この反応器を80℃に3時間とした。このビスコースポリマーを、1.25gのアリルアミン(0.022mol)で処理した。加熱オイルバスを100℃に1時間、次いで120℃に1時間半とすることにより、この反応時間を延期した。粗製サンプルを除いた。このポリマーを200mlのCH2Cl2および2%のHClを含む100mlの水に溶解させた。この有機相を、放置して沈殿させ、100mlの水で洗浄した。この溶媒を蒸発させ、残りをトルエンにとり、蒸発させた。
【0071】
1H NMR分析は、二重結合のCH2αについてδ=5.1ppmにおける未分解ピークと、二重結合のプロトンについてδ=5.6−5.9ppmにおける複雑な未分解ピークからなる未分解ピークの形態で、アリル基のプロトンの特徴的存在を示した。13C NMR分析は、ポリカプロラクトンのC=O基についてδC=O=173.510ppmを与え、かつ、カップリング基O=C−NHのC=OについてδC=O=172.583ppmを与えた。
残りのポリカプロラクトンに対する鎖末端CH2のNMR統合比(integration ratio)は、6の高分子の程度を示した。
SECは、モノマーおよびアリルアミンを含まないポリマーを示した。
【0072】
10.5−ε−ポリカプロラクトンの調製およびメトキシエチルアミンを用いた機能化(連続的添加)
ポリカプロラクトンを、25g(0.22mol)のε−カプロラクトンおよび3.04g(0.022mol)のTBDを用いて、1.1記載の方法に従って調製した。M/Iモル比は1/10であった。
この反応は発熱反応であった。媒体はビスコースになった。この反応器を80℃に3時間とした。このビスコースポリマーを、1.65gのメトキシエチルアミン(0.022mol)で処理した。加熱オイルバスを100℃に1時間、次いで120℃に1時間半とすることにより、この反応時間を延期した。粗製サンプルを除いた。このポリマーを200mlのCH2Cl2および100mlの水に溶解させた。この有機相を、放置して沈殿させ、100mlの水で洗浄した。この溶媒を蒸発させ、残りをトルエンにとり、蒸発させた。
【0073】
1H NMR分析は、δ=3.36ppm(CH3O)におけるシングレットの形態でメトキシ基のプロトンの特徴的存在を示した。アミド基(CO−NH)のカルボニルは、δ=173.5ppmにおけるポリカプロラクトンのカルボニルに近いδ=173.735ppmにおいて現れた。
ポリカプロラクトン残基に対する鎖末端CH2のNMR統合比は、6の高分子の程度(degree of polymolecularity)を示した。
SECは、モノマーを含まないポリマーを示した。
【0074】
10.6−ε−ポリカプロラクトンの調製およびデシルアミンを用いた機能化(連続的添加)
ポリカプロラクトンを、25g(0.22mol)のε−カプロラクトンおよび0.1g(0.0073mol)のTBDを用いて調製した。M/Iモル比は30であった。
この反応は発熱反応であった。媒体はビスコースになった。この反応器を80℃に3時間とした。このビスコースポリマーを、3.45gのデシルアミン(0.0022mol)で処理した。加熱オイルバスを100℃に1時間、次いで120℃に1時間半とすることにより、この反応時間を延期した。粗製サンプルを除いた。このポリマーを200mlのCH2Cl2および100mlの水に溶解させた。この有機相を、放置して沈殿させ、100mlの水で洗浄した。この溶媒を蒸発させ、残りをトルエンにとり、蒸発させた。
【0075】
1H NMR分析は、三重線の形態でδ=0.9ppmに、CH3基のプロトンの特徴的存在を示す。アミンのCH2基の存在は、δ=1.7ppmにおいてCH2の未分解ピークを変更する。アミドカルボニル基は、δC=O=173.18ppmにおけるポリカプロラクトンのC=O基に近い、δ=172.47ppmにおいて13C NMRによって同定される。
ポリカプロラクトン残基に対する鎖の末端の統合比は、機能化の前は33の、そしてデシルアミンを用いた処理の後は22の重合の程度(SECにより測定)を示した。NMRにより評価された結合レベルは70%であった。
SECは、モノマーを含まないポリマーを示した。
SEC(THF)分析は、以下の結果を与えた:
デシルアミンの添加後:最終Mn=3700および最終Mw=8600;Mn/Mw=2.32。
【0076】
10.7−ε−ポリカプロラクトンの調製およびテトラエチレングリコール200を用いた機能化(TEG、M=194、平均ヒドロキシル基含量0.16eq./g)(連続的添加)
TEG−200で変性されたポリカプロラクトンを、10.1に記載の連続的方法に従って調製した。
モノマー/開始剤モル比は30であった;TEG200/開始剤のモル比は0.89であった。35g(0.31mol)のε−カプロラクトンを60℃とし、1.39g(0.01mol)の固形のTBDをすぐに添加した。この反応は発熱反応であり、温度は75℃に達した。この温度を80℃で3時間維持した。ε−カプロラクトンが重合し、媒体が粘性になった。1.71g(0.89x10-2mol)のTEGを添加した。この混合物を1時間100℃とし、次いで1時間30の間120℃とした。冷却により固化する僅かにピンクの粗製産物が単離された。
【0077】
NMR分析は、実施例1.1に示すポリカプロラクトンの構成要素を示し、かつ、δ=3.64ppm(多重線)においてテトラオキシエチレンのCH2CH2プロトンについてシグナルを示した。TEG−200とポリカプロラクトンとのカップリングから誘導されるエステルのCH2のプロトンの特徴である、δ=4.2ppm(三重線)におけるシグナルを同定した。洗浄による開始剤の完全な消失が示された。
【0078】
SEC分析は、機能化前のポリラクトンについて、分子量Mn=10900およびMw=29000のシングル分布、すなわち多分散指数Mn/Mw=2.6を与え、かつ、TEG−200を用いて機能化されたポリカプロラクトンについてMn=4400、Mw=9300および多分散指数Mn/Mw=2.1を与えた。
【0079】
第二の試験では、同等量の粗製ポリマーを100mlのCH2Cl2に溶解し、100mlの3N HCl、その後、100mlの水を用いて洗浄した。乳化した混合物を放置して沈殿させ、有機相を回収した。有機相を、10-1mmHgで2時間、真空下で乾燥および蒸発させた。白色ポリマーが凝固した。NMR分析は、開始剤の不在を示した。
【0080】
実施例11:in situにおける、ポリラクチドの調製および機能化
11.1−標準的な実験プロトコール
ラクチドを機能化剤と混合し、この混合物を80℃でホモジナイズした。ホモジナイゼーション後、開始剤を、すぐに導入した。この混合物を80℃で3時間、次いで、100℃で1時間、最後に120℃で1時間半熱した。この粗製反応混合物を回収および分析した。
以下の実施例11.2から11.4は、機能化されたポリラクチドの生成に対するこのプロトコールの適用を例示する。
【0081】
11.2−(D,L)−ラクチドの重合およびPEG10000を用いた機能化 実施例11−1の標準方法を、5.8g(0.05mol)の(D,L)−ラクチドおよび8gのPEG10000(0.8x10-3mol)の当初混合物を用いて実施した。混合物の内部温度を60℃とし、280mg(2.01x10-3mol)のTBDを加えた。モノマー/開始剤およびPEG10000/開始剤モル比は、それぞれ、25および0.40であった。もろい白色固形物を単離した。
【0082】
NMRスペクトル(CHCl3)は、δ=1.57ppm(CH3、未分解ピーク);δ=5.17ppm(O−CHCH3、多重線)、δ=4.32ppm(CH2CH2−OCO、多重線)、δ=4.36ppm(HO−CH−CH3、q)、δ=10.3ppm(COOH)に特徴的な要素を示した。NMR分析は、0.035/0.038/0.032のポリラクチド/OH鎖末端/COOH鎖末端存在比およびラクチド−PEGカップリングエステル基の存在を示した。
【0083】
分子量のSEC測定は、Mn=15300、Mw=17300およびMn/Mw=1.13を与えた。
CH2Cl2に溶解し、次いで、HClで酸性化した水(pH=3)で洗浄した産物は、TBDを含まない(D,L)−ポリラクチド−PEGを与えた。
【0084】
11.3−(L)−ラクチドの重合およびPEG10000を用いた機能化
実施例11−1の方法を、2.9g(0.025mol)の(L)−ラクチドおよび6gのPEG10000(0.6x10-3mol)の当初混合物を用いて実施した。混合物の内部温度を60℃とし、139mg(10-3mol)のTBDを加えた。モノマー/開始剤およびPEG10000/開始剤モル比は、それぞれ、25および0.60であった。もろい白色固形物を単離した。
【0085】
NMRスペクトルは、δ=1.57−9ppm(CH3、d);δ=5.15−7ppm(O−CHCH3、d)、δ=4.32ppm(CH2CH2−OCO、多重線)、δ=4.36ppm(HO−CH−CH3、q)、δ=10.3ppm(COOH)に特徴的な要素を示した。NMR分析は、0.068/0.049/0.043の(L)−ポリラクチド−PEGエステル/OH鎖末端/COOH鎖末端存在比およびラクチド−PEGカップリングエステル基の存在を示した。
【0086】
分子量のSEC測定は、Mn=14400、Mw=16600およびMn/Mw=1.15を与えた。
CH2Cl2に溶解し、次いで、HClで酸性化した水(pH=3)で洗浄した粗製産物は、TBDを含まない(L)−ポリラクチド−PEGを与えた。
【0087】
11.4−(D,L)−ラクチド−グリコリドの重合およびPEG10000を用いた機能化
実施例11−1から変更した方法を実施した。当初混合物は、3.5g(2.2x10-2mol)の(D,L)−ラクチドおよび4gのPEG10000(0.4x10-3mol)を含む。この混合物を60℃とし、0.28g(2x10-3mol)の開始剤TBDを加えた。重合−グラフト化反応を、実施例1.1のプロトコールに従ってその最後に実施した。温度を反応の最後に50℃に戻し、2.2g(1.9x10-2mol)のグリコリドを添加した。これは即時的に反応した。この混合物を80℃で30分間維持し、堅いがもろい僅かに黄色の固形物を単離した。
【0088】
NMR分析は、ポリ(D,L)−ラクチド(δ=5.18ppm)およびδ=3.63ppmにおいてPEGに特徴的な要素、δ=4.2−4.3ppmにおいてエステルカップリング基に特徴的なCH2(多重線の形態)、δ=4.8ppmにおいてポリグリコリドのシングレットシグナル(CH2OCO)、および4.28ppmにおいて鎖末端CH2のそれ(CH2OH)を示した。ブロックポリマーは有機溶媒に比較的不溶性であり、クロロホルムおよび熱間DMSO(DMSO while hot)に溶ける。
【0089】
実施例12:連続的方法による、ポリラクチドの調製および機能化
12.1−標準的な実験プロトコール
ラクチドを80℃に熱した。ラクトンのホモジナイゼーション後、開始剤を導入した。重合のため、この混合物を80℃で3時間熱した。次いで、機能化剤を添加し、この混合物を100℃で1時間、120℃で1時間半熱した。この粗製反応混合物を回収および分析した。
以下の実施例12.2は、機能化されたポリラクチドの生成に対するこのプロトコールの適用を例示する。
【0090】
12.2−ポリラクチドの調製およびエトキシエタノールを用いた機能化(連続的添加)
実施例12.1に記載されたものと同じ方法を、2.88g(0.02mol)のラクチド、185mgのTBD、および1.8gのエトキシエタノール(0.02mol)を用いて実施した。M/Iモル比は15であった。開始剤の添加が直ちに可溶化を引き起こし、38℃まで温度を増加させた。この反応を90℃で2時間進行させた後で、溶液が僅かに赤褐色になった。粗製サンプルを分析し、サンプルを上述のように洗浄した。
【0091】
13C NMRスペクトルは、δ=172.416ppmにおけるC=O(ポリカプロラクトンのC=O)、δ=172.622ppmにおけるC=O(開始剤に結合したC=O)、およびδ=172.224ppmにおける弱いC=O(エトキシエタノールエステルのC=Oに割り当てられる)を含んでいた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 時間の関数として、実施例1.5に記載された反応媒体の粘度(Pa.s-1)を示す。
【図2】 時間(秒)の関数として、実施例1.6に記載された反応媒体の粘度(Pa.s-1)を示す。
【図3】 剪断速度(秒-1)の関数として、実施例9.5のε−カプロラクトンの機能化前(当初の、または未変性グアー)および機能化後(変性グアー)のグアーガムの粘度(mPa.s-1)を示す。
(a)1重量%の水性濃度の未変性グアー
(b)0.5%の水性濃度の未変性グアー
(c)2.5%の水性濃度の変性グアー
(d)1%の水性濃度の変性グアー。
【図4】 剪断速度(秒-1)の関数として剪断ひずみ(Pa)を示すことにより、実施例9.5のε−ポリカプロラクトンの機能化前(当初の、または未変性グアー)および機能化後(変性グアー)のグアーガムの流動特性を示す。
(a)1重量%の水性濃度の未変性グアー
(b)0.5%の水性濃度の未変性グアー
(c)2.5%の水性濃度の変性グアー
(d)1%の水性濃度の変性グアー。
【図5】 剪断速度(秒-1)の関数として剪断ひずみ(Pa)を示すことにより、実施例9.6にかかる機能化後のポリカプロラクトンのレオロジー挙動を示す。
(a)6%の水性濃度の溶液
(b)4%の水性濃度の溶液。

Claims (23)

  1. 少なくとも一つの環状オキサカルボニル官能基を有する少なくとも一つのモノマーと開始剤とを利用し、前記モノマーの重合または共重合をバルクまたは溶液において実施する、オキサカルボニル化ポリマーを調製する方法であって、
    前記開始剤が、以下の式(I)または(II)に相当する二環式グアニジン化合物:
    Figure 0004503860
    および、2、3、4、8、9および10位のいずれか少なくとも一つが置換されている式(I)に相当する二環式グアニジン化合物、および2、3、7および8位のいずれか少なくとも一つが置換されている式(II)に相当する二環式グアニジン化合物であって、
    前記置換部位が、少なくとも、1から6の炭素原子を有するアルキル基、5から7の炭素原子を有するシクロアルキル基、およびポリスチレンの炭化水素ベース鎖から選択された少なくとも一つの基で置換されたものから選択されることを特徴とする方法。
  2. 開始剤が7H−1,5,7−トリアザビシクロ[4.4.0]デス−5−エンであることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. モノマーの環状オキサカルボニル官能基がラクトン官能基であることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  4. モノマーが、ε−カプロラクトン、δ−バレロラクトン、β−ブチロラクトン、γ−ブチロラクトン、,6−ジメチル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオンおよび1,4−ジオキサン−2,5−ジオンから選択されることを特徴とする、請求項3記載の方法。
  5. 少なくとも二つの異なるモノマーを利用することを特徴とする、請求項1または4記載の方法。
  6. 開始剤に対するモノマーのモル比が1から500の範囲であることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  7. 開始剤に対するモノマーのモル比が1から200の範囲であることを特徴とする、請求項6記載の方法。
  8. 反応を、0℃から150℃の範囲の温度で実施することを特徴とする、請求項1記載の方法。
  9. 反応を、50℃から120℃の範囲の温度で実施することを特徴とする、請求項記載の方法。
  10. 重合反応を、テトラヒドロフラン、トルエン、アセトンおよびジブチルエーテルから選択されたバルクまたは溶媒において実施することを特徴とする、請求項または記載の方法。
  11. 機能化剤を、モノマーと開始剤に添加することを特徴とする、請求項1記載の方法。
  12. 機能化剤が、少なくとも一つのアルコール官能基、少なくとも一つのアミン官能基、または少なくとも一つのエステル官能基を含む直鎖状または分枝鎖状分子または高分子であることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  13. 機能化剤が、ブタノール、エトキシエタノール、ペンタエリトリトール、アリルアミン、メトキシエチルアミン、デシルアミン、エトキシエタノールアミン、およびカルボン酸のエステルから選択されることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  14. 機能化剤が、アルキレングリコールのポリマーおよびコポリマー、前記ポリマーの混合物、前記コポリマーの混合物、および前記ポリマーおよびコポリマーの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  15. アルキレングリコールのポリマーおよびコポリマーが、エチレングリコールのポリマーおよびコポリマー(PEG)であることを特徴とする、請求項14記載の方法。
  16. 機能化剤が、エチレン(PEG)およびプロピレン(PPG)のコポリマーおよびこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  17. 機能化剤が、ポリグルコシドから選択されることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  18. ポリグルコシドが、キサンタンガム、グアーガムまたはデキストランであることを特徴とする、請求項17記載の方法。
  19. 機能化剤が、請求項14または15に規定されている少なくとも一つのアルキレングリコールポリマーと、請求項17または18に規定されている少なくとも一つのポリグルコシドとの混合物であることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  20. 重合および機能化を連続的に実施することを特徴とする、請求項1記載の方法。
  21. 重合および機能化を、バルクまたは溶媒において同時に実施することを特徴とする、請求項1記載の方法。
  22. 式(I)または(II):
    Figure 0004503860
    [式中、環の一方および/または他方が、式(I)の2、3、4、8、9および10位のいずれか少なくとも一つ、または、式(II)の2、3、7および8位のいずれか少なくとも一つにおいて、1から6の炭素原子を有するアルキル基、5から7の炭素原子を有するシクロアルキル基、およびポリスチレンの炭化水素ベース鎖から選択された少なくとも一つの基で置換されてもよい]
    に相当する二環式グアニジン化合物の、少なくとも一つの環状オキサカルボニル官能基を有するモノマーの重合または共重合の反応を開始するための使用。
  23. 二環式グアニジン化合物が、7H−1,5,7−トリアザビシクロ[4.4.0]デス−5−エンであることを特徴とする、請求項2記載の使用。
JP2000616262A 1999-05-07 2000-05-05 オキサカルボニラート化ポリマーの調製方法、機能化、調製されたポリマー、および機能化剤 Expired - Lifetime JP4503860B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR99/06039 1999-05-07
FR9906039A FR2793250B1 (fr) 1999-05-07 1999-05-07 Procede d'obtention de polymeres oxacarbonyles et utilisation d'un compose de guanidine bicyclique comme agent initiateur de polymerisation
FR0002864A FR2793251B1 (fr) 1999-05-07 2000-03-06 Procede d'obtention de polymeres oxacarbonyles, fonctionnalisation, polymeres obtenus et agents de fonctionnalisation
FR00/02864 2000-03-06
PCT/FR2000/001235 WO2000068293A1 (fr) 1999-05-07 2000-05-05 Procede d'obtention de polymeres oxacarbonyles, fonctionnalisation, polymeres obtenus et agents de fonctionnalisation

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002544302A JP2002544302A (ja) 2002-12-24
JP4503860B2 true JP4503860B2 (ja) 2010-07-14

Family

ID=26212233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000616262A Expired - Lifetime JP4503860B2 (ja) 1999-05-07 2000-05-05 オキサカルボニラート化ポリマーの調製方法、機能化、調製されたポリマー、および機能化剤

Country Status (9)

Country Link
US (1) US6646103B1 (ja)
EP (1) EP1177234B1 (ja)
JP (1) JP4503860B2 (ja)
AT (1) ATE438674T1 (ja)
AU (1) AU4414300A (ja)
CA (1) CA2373215C (ja)
DE (1) DE60042683D1 (ja)
FR (1) FR2793251B1 (ja)
WO (1) WO2000068293A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004026904A1 (de) * 2004-06-01 2005-12-22 Basf Ag Hochfunktionelle, hoch- oder hyperverzweigte Polyester sowie deren Herstellung und Verwendung
JP2008163073A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Musashino Chemical Laboratory Ltd 脂肪族ポリエステルの製造方法
AU2009293001B2 (en) * 2008-09-18 2014-12-04 The Curators Of The University Of Missouri Bionanocomposite for tissue regeneration and soft tissue repair
EP2196486A1 (en) * 2008-12-12 2010-06-16 Total Petrochemicals Research Feluy Process to prepare di- and multiblock copolymers
US9388275B2 (en) * 2009-06-01 2016-07-12 International Business Machines Corporation Method of ring-opening polymerization, and related compositions and articles
US8309618B2 (en) * 2009-07-01 2012-11-13 International Business Machines Corporation Catalytic depolymerization of polymers containing electrophilic linkages using nucleophilic reagents
US8367796B2 (en) * 2009-07-01 2013-02-05 International Business Machines Corporation Catalytic polymerization of polymers containing electrophilic linkages using nucleophilic reagents
FI20115504A0 (fi) 2011-05-23 2011-05-23 Teknologian Tutkimuskeskus Vtt Oy Menetelmä glykolidipolyesterin valmistamiseksi renkaanavauspolymeroinnilla
CN107090079A (zh) * 2017-05-26 2017-08-25 南京大学 一种聚乳酸‑聚乙二醇单甲醚双嵌段共聚物及其制备方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1016394A (en) * 1961-09-27 1966-01-12 Sumitomo Chemical Co Improvements in or relating to ª‰-propiolactone polymers
NZ205646A (en) * 1982-09-25 1985-04-30 Bp Chem Int Ltd Preparation of alkyl esters of formic acid
GB8401919D0 (en) * 1984-01-25 1984-02-29 Bp Chem Int Ltd Transesterification process
US5359026A (en) * 1993-07-30 1994-10-25 Cargill, Incorporated Poly(lactide) copolymer and process for manufacture thereof

Also Published As

Publication number Publication date
ATE438674T1 (de) 2009-08-15
EP1177234A1 (fr) 2002-02-06
CA2373215C (fr) 2010-11-16
US6646103B1 (en) 2003-11-11
JP2002544302A (ja) 2002-12-24
DE60042683D1 (de) 2009-09-17
FR2793251A1 (fr) 2000-11-10
EP1177234B1 (fr) 2009-08-05
CA2373215A1 (fr) 2000-11-16
FR2793251B1 (fr) 2003-09-05
WO2000068293A1 (fr) 2000-11-16
AU4414300A (en) 2000-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Sutar et al. Ring-opening polymerization by lithium catalysts: an overview
Kricheldorf et al. Polylactones. 35. Macrocyclic and stereoselective polymerization of. beta.-D, L-butyrolactone with cyclic dibutyltin initiators
Breitenbach et al. Biodegradable comb polyesters: Part 1 synthesis, characterization and structural analysis of poly (lactide) and poly (lactide-coglycolide) grafted onto water-soluble poly (vinyl alcohol) as backbone
Stevels et al. Well defined block copolymers of ε‐caprolactone and l‐lactide using Y5 (μ‐O)(OiPr) 13 as an initiator
Kricheldorf et al. Polylactones, 47. A‐B‐A triblock copolyesters and random copolyesters of trimethylene carbonate and various lactones via macrocyclic polymerization
JP4503860B2 (ja) オキサカルボニラート化ポリマーの調製方法、機能化、調製されたポリマー、および機能化剤
WO2009029242A1 (en) Functionalization of polyglycolides by 'click' chemistry
Chu et al. Intramolecular cyclization in hyperbranched polyesters
WO2008124035A2 (en) Ring-opening polymerization of cyclic esters, polyesters formed thereby, and articles comprising the polyesters
Rittinghaus et al. Active in sleep: iron guanidine catalyst performs ROP on dormant side of ATRP
Perego et al. Copolymers of l‐and d, l‐lactide with 6‐caprolactone: synthesis and characterization
Ajellal et al. Functional syndiotactic poly (β‐hydroxyalkanoate) s via stereoselective ring‐opening copolymerization of rac‐β‐butyrolactone and rac‐allyl‐β‐butyrolactone
JP3035716B2 (ja) ヒドロキシカルボン酸に基づくポリエステルの製造方法
Cloutet et al. Hexaarm star-shaped polystyrenes by core-first method
JP3408347B2 (ja) 光学活性ブロック共重合ポリエステル及びその製造方法
WO1998005701A1 (en) Multi-arm star polymers having a well-defined core and methods for the synthesis thereof
Vielhauer et al. Linear and star‐shaped POSS hybrid materials containing crystalline isotactic polystyrene chains
WO2007060344A1 (fr) Procede de preparation de copolymeres par polymerisation anionique sans solvant.
Kricheldorf et al. Polylactones, 67
Löfgren et al. Synthesis and characterization of high molecular weight poly (1, 5-dioxepan-2-one) with narrow molecular weight distribution
Storey et al. Soluble tin (II) macroinitiator adducts for the controlled ring‐opening polymerization of lactones and cyclic carbonates
Agarwal et al. Reactivity of Sm (II) compounds as ring‐opening polymerization initiators for lactones
Ma et al. Synthesis and characterization of poly (DL-lactide)-grafted gelatins as bioabsorbable amphiphilic polymers
JP3984384B2 (ja) 共重合体及びその製造方法
Göktaş et al. Synthesis and characterization of a brush type graft copolymer via RAFT and" click" chemistry methods

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070328

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100323

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100422

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4503860

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140430

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term