JP4503536B2 - 二次電池容量推定システム、プログラム及び二次電池容量推定方法 - Google Patents

二次電池容量推定システム、プログラム及び二次電池容量推定方法 Download PDF

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Description

本発明は、二次電池容量推定システム、プログラム及び二次電池容量推定方法、特に、定電流定電圧充電法を利用して二次電池を充電する際に、その二次電池の電池容量を推定する二次電池容量推定システム、プログラム及び二次電池容量推定方法に関する。
リチウムイオン二次電池は、高エネルギ密度の電池であり、パソコン、携帯電話等の主要電源として機器のコンパクト化に貢献している。また、近年、このような高エネルギ密度の特徴が着目され、自動車用、据え置き用のバックアップ電源等の用途への適用を想定した単電池容量が100Ah程度の電池も製造されている。
このような種々の用途において、リチウムイオン二次電池が使用されているが、いずれの用途においても重要な点はリチウムイオン二次電池の電池容量を把握することである。これは、電池が機器の主電源となっている場合、電池容量はサービスの提供時間に直接影響するためである。このような状況は据え置き用途の電池においても同様である。特に、据え置き用の電池では、通信用電源システムをはじめ、信頼性が要求される設備が多く、リチウムイオン二次電池の電池容量の把握は重要である。
従来、各種電池の電池容量の把握は、それらの電池の内部抵抗を測定することにより行われる事が多かった。しかし、電池の内部抵抗の測定は、電池の保守者が対象電池の端子に測定器を接続して行う必要があり、電池容量の測定を自動的に行うことはできなかった。
このようなことから、一部に、電池の放電後の充電特性に着目した電池の電池容量の推定方法も知られている(特許文献1)。
この特許文献1は、リチウムイオン二次電池のサイクル試験データから、充電時、および放電時の電圧経時変化特性に着目し、充電時においては、4.0(V)から4.15(V)まで電圧が上昇する時間の変化の割合を求め、この比と容量の関係を求めている。一方、放電時にあっては電圧が3.75(V)〜3.6(V)まで低下する時間を、容量を推定する指標とし、この時間の変化の割合と容量の関係を明らかにしている。しかし、特許文献1の技術は、正極・負極の劣化状況を推定するものであり、電池の電池容量を推定することはできなかった。
また、リチウムイオン二次電池の容量を推定する方法として特許文献2に記載されている方法が知られている。この特許文献2では、リチウムイオン二次電池に定電流定電圧充電法で充電を行い、定電圧充電モードに到達後の充電電流が、初期の定電流充電モードにおける電流値の1/2の値まで低下する時間を求めており、この時間と電池容量の関係式を明らかにしている。
特開2003−308885号公報 特許3370047号明細書
しかしながら、特許文献2に記載されている方法では、複数の電池の容量を推定するために、充電モードの監視、時間計測、電流計測などの処理を各電池ごとに人間が行う必要があるとともに、各電池ごとに計測機器などを接続し直す必要があったため、管理者等は多くの労力を要するという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、少ない労力で複数の二次電池の電池容量を推定することができる二次電池容量推定システム、プログラム及び二次電池容量推定方法を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、制御装置と二次電池容量推定装置とを備える二次電池容量推定システムであって、前記制御装置は、複数の二次電池のいずれかを選択する二次電池選択手段と、前記二次電池容量推定装置に対して前記選択された二次電池の電池容量を求めることを要求する信号を出力する要求信号出力手段と、前記信号が出力された場合に前記選択された二次電池を定電流定電圧充電法により充電する充電制御手段と、前記選択された二次電池の電池容量が前記二次電池容量推定装置により求められた場合にその他の二次電池についての電池容量を求めるか否かについての情報を取得する入力手段と、前記入力手段が取得した情報に基づいてその他の二次電池についての電池容量を求めるか否かについて判定する判定手段とを有し、前記二次電池容量推定装置は、前記要求信号出力手段から信号が出力された場合に、前記選択された二次電池が定電流定電圧充電法で充電される際における定電流充電モードの継続時間である定電流充電継続時間を計測する計時手段と、前記要求信号出力手段から信号が出力された場合に、前記選択された二次電池を定電流定電圧充電法で充電する場合における定電流充電モードでの前記選択された二次電池の端子電圧を計測する電池電圧計測手段と、前記定電流充電継続時間又は端子電圧に基づいて前記選択された二次電池の電池容量を推定する電池容量推定手段とを有し、前記電池容量推定手段は、定電流充電モードにより前記選択された二次電池を充電している場合には前記電池電圧計測手段が計測する端子電圧に基づいて前記選択された二次電池の電池容量を推定し、定電流充電モードによる前記二次電池の充電が終了した場合には前記計時手段が計測する定電流充電継続時間に基づいて前記選択された二次電池の電池容量を推定することを特徴とする二次電池容量推定システムである。
また、請求項に記載の発明は、前記二次電池選択手段により選択された二次電池を放電させる放電制御手段を更に有し、前記充電制御手段は、前記要求信号出力手段から信号が出力された場合に前記放電制御手段により放電された二次電池を定電流定電圧充電法により充電することを特徴とする請求項に記載の二次電池容量推定システムである。
また、請求項に記載の発明は、前記二次電池に流れる電流の電流値を計測する充電電流計測手段を更に有し、前記計時手段は、前記充電電流計測手段が計測した電流が一定である時間に基づいて前記定電流充電継続時間を求めることを特徴とする請求項1または2に項に記載の二次電池容量推定システムである。
また、請求項に記載の発明は、前記計時手段は、前記電池電圧計測手段が計測する電圧が所定値に達する時間に基づいて前記定電流充電継続時間を求めることを特徴とする請求項1からまでのいずれかの項に記載の二次電池容量推定システムである。
また、請求項に記載の発明は、前記定電流充電継続時間と前記二次電池の電池容量との関係を記録した電池容量推定データを予め記憶する電池データ記憶手段を更に有し、前記電池容量推定手段は、前記計時手段が計測した定電流充電継続時間に対応する二次電池の電池容量を、前記電池容量推定データから読み出すことにより、前記二次電池の電池容量を推定することを特徴とする請求項1からまでのいずれかの項に記載の二次電池容量推定システムである。
また、請求項に記載の発明は、前記計時手段が計測する定電流充電継続時間が所定時間より短くなった場合に、前記二次電池が劣化していると判定する判定手段を更に有することを特徴とする請求項1からまでのいずれかの項に記載の二次電池容量推定システムである。
また、請求項に記載の発明は、前記電池容量推定手段が推定した電池容量が所定容量以下になった場合に、警報を発する警報発出手段を更に有することを特徴とする請求項1からまでのいずれかの項に記載の二次電池容量推定システムである。
また、請求項に記載の発明は、コンピュータを、複数の二次電池のいずれかを選択する二次電池選択手段と、前記二次電池容量推定装置に対して前記選択された二次電池の電池容量を求めることを要求する信号を出力する要求信号出力手段と、前記信号が出力された場合に前記選択された二次電池を定電流定電圧充電法により充電する充電制御手段と、前記選択された二次電池の電池容量が前記二次電池容量推定装置により求められた場合にその他の二次電池についての電池容量を求めるか否かについての情報を取得する入力手段と、前記入力手段が取得した情報に基づいてその他の二次電池についての電池容量を求めるか否かについて判定する判定手段と、前記要求信号出力手段から信号が出力された場合に、前記選択された二次電池が定電流定電圧充電法で充電される際における定電流充電モードの継続時間である定電流充電継続時間を計測する計時手段と、前記要求信号出力手段から信号が出力された場合に、前記選択された二次電池を定電流定電圧充電法で充電する場合における定電流充電モードでの前記選択された二次電池の端子電圧を計測する電池電圧計測手段と、前記定電流充電継続時間又は端子電圧に基づいて前記選択された二次電池の電池容量を推定する電池容量推定手段であって、定電流充電モードにより前記選択された二次電池を充電している場合には前記電池電圧計測手段が計測する端子電圧に基づいて前記選択された二次電池の電池容量を推定し、定電流充電モードによる前記二次電池の充電が終了した場合には前記計時手段が計測する定電流充電継続時間に基づいて前記選択された二次電池の電池容量を推定する電池容量推定手段として機能させるためのプログラムである。
また、請求項に記載の発明は、複数の二次電池のいずれかを選択する二次電池選択過程と、前記二次電池容量推定装置に対して前記選択された二次電池の電池容量を求めることを要求する信号を出力する要求信号出力過程と、前記信号が出力された場合に前記選択された二次電池を定電流定電圧充電法により充電する充電制御過程と、前記選択された二次電池の電池容量が前記二次電池容量推定装置により求められた場合にその他の二次電池についての電池容量を求めるか否かについての情報を取得する入力過程と、前記入力過程で取得した情報に基づいてその他の二次電池についての電池容量を求めるか否かについて判定する判定過程と、前記要求信号出力過程で信号が出力された場合に、前記選択された二次電池が定電流定電圧充電法で充電される際における定電流充電モードの継続時間である定電流充電継続時間を計測する計時過程と、前記要求信号出力過程で信号が出力された場合に、前記選択された二次電池を定電流定電圧充電法で充電する場合における定電流充電モードでの前記選択された二次電池の端子電圧を計測する電池電圧計測過程と、前記定電流充電継続時間又は端子電圧に基づいて前記選択された二次電池の電池容量を推定する電池容量推定過程であって、定電流充電モードにより前記選択された二次電池を充電している場合には前記電池電圧計測手段が計測する端子電圧に基づいて前記選択された二次電池の電池容量を推定し、定電流充電モードによる前記二次電池の充電が終了した場合には前記計時手段が計測する定電流充電継続時間に基づいて前記選択された二次電池の電池容量を推定する電池容量推定過程と、を有することを特徴とする二次電池容量推定方法である。
本発明の制御装置では、複数の二次電池のいずれかを二次電池選択手段により選択し、二次電池容量推定装置に対して選択された二次電池の電池容量を求めることを要求する信号を要求信号出力手段により出力し、信号が出力された場合に選択された二次電池を定電流定電圧充電法を利用して充電制御手段により充電し、選択された二次電池の電池容量が二次電池容量推定装置により求められた場合にその他の二次電池についての電池容量を求めるか否かについての情報を入力手段により取得し、入力手段が取得した情報に基づいてその他の二次電池についての電池容量を求めるか否かについて判定手段により判定するようにした。
また、二次電池容量推定装置では、要求信号出力手段から信号が出力された場合に、選択された二次電池が定電流定電圧充電法で充電される際における定電流充電モードの継続時間である定電流充電継続時間を計時手段により計測し、要求信号出力手段から信号が出力された場合に、選択された二次電池を定電流定電圧充電法で充電する場合における定電流充電モードでの選択された二次電池の端子電圧を電池電圧計測手段により計測し、定電流充電継続時間又は端子電圧に基づいて選択された二次電池の電池容量を電池容量推定手段により推定するようにした。
これにより、管理者等は入力手段から、その他の二次電池についての電池容量を求めるか否かについての情報を入力するだけで、複数の二次電池の電池容量を求めることができ、管理者等が各二次電池ごとに計測機器を接続し直す必要がないため、管理者等の労力を軽減することができる。
また、定電流定電圧充電法を行う場合の定電流充電モードの定電流充電継続時間又は二次電池の端子電圧を計測するだけで、二次電池の電池容量を推定することができるので、二次電池容量推定を容易に行うことができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、直流電力を供給する電力システムに適用した本発明の実施形態による二次電池容量推定システムの構成の一例を示すブロック図である。この二次電池容量推定システムは、二次電池容量推定装置10、二次電池30a、30b、制御装置50、直流電源装置70、負荷80、負荷装置90a、90b、電流制限回路100a、100b、回路切離しスイッチ110a、110b、負荷装置接続スイッチ120a、120b、モデム130を有する。
二次電池容量推定装置10は、二次電池装置30a、30bを流れる電流値や、二次電池装置30a、30bの端子電圧を測定し、二次電池30a、30bの電池容量を求める。この二次電池容量推定装置10の具体的な構成及び処理については、図6及び図7を参照して後述する。
制御装置50は、二次電池容量推定装置10、直流電源装置70、負荷装置90a、90b、電流制限回路100a、100b、回路切離しスイッチ120a、120b、負荷装置接続スイッチ120a、120bを制御する。この制御装置50は、定電流定電圧充電法を利用して、二次電池30a、30bの充電を行う。この制御装置50の具体的な構成及び処理については、図8及び図11を参照して後述する。
直流電源装置70は、商用電源などの交流電源21から電力の供給を受け、制御装置50の制御に基づいて、その電力を、二次電池30a、30b、負荷80、負荷装置90a、90bなどへ供給する。
負荷80や負荷装置90a、90bは、直流電源装置70、二次電池30a、30bから供給される電力を消費する。電流制限回路100a、100bは、制御装置50の制御に基づいて、二次電池30a、30bや負荷装置90a、90bに出力する電流の大きさを制御する。
回路切離しスイッチ110a、110bは、制御装置50の制御に基づいて、スイッチを開閉する。また、負荷装置接続スイッチ120a、120bは、制御装置50の制御に基づいて、スイッチを開閉する。モデム130は、LAN(Local Area Network)などのネットワークに接続されており、二次電池容量推定装置10と外部機器との間でデータ通信を行うために使用される。
図2は、本実施形態による定電流定電圧充電法について説明するための図である。図2において、横軸は充電時間(h)を示している。また、縦軸の左側の目盛りは二次電池30aの端子電圧(V)を示しており、縦軸の右側の目盛りは充電電流(CA)を示している。なお、電流の表示におけるCAは、二次電池の公称容量をC(Ah)とし、これに一定の係数を乗じることで求まる電流値を示す。
定電流定電圧充電法では、始めに、直流電源装置70が供給する電力を、制御装置50の制御に基づいて電源制御回路100aにより定電流に制御する。電流制限回路100aから定電流(図2では、0.2(CA))を二次電池30aに供給することにより、二次電池30aを充電する。制御装置50の制御に基づいて電源制御回路100aが定電流で二次電池30aを充電するモードを定電流充電モードとよび、この定電流充電モードが継続する時間を定電流継続時間(図2では、5(h))とよぶ。この定電流充電モードでは、二次電池30aの端子電圧は所定電圧(図2では、4.1(V))に向けて徐々に大きくなる(曲線g01)。
定電流充電モードにより二次電池30aの充電が進行し、二次電池30aの端子電圧が設定された電圧(図2では4.1(V))に到達すると、それ以降は、制御装置50の制御に基づいて直流電源装置70の出力電圧を定電圧(図2では4.1(V))に保ちながら、二次電池30aの充電を行う。制御装置50の制御に基づいて直流電源装置70が定電圧で二次電池30aを充電するモードを定電圧充電モードとよぶ。この定電圧充電モードでは、二次電池30aを流れる充電電流は、定電流(図2では、0.2(CA))から0(CA)に向かって徐々に減少する(曲線g02)。
図3は、図2の定電流充電モードにおける初期の充電電流を変化させた場合の充電特性を示す図である。図3において、横軸は充電時間(h)を示している。また、縦軸の左側の目盛りは二次電池30aの端子電圧(V)を示しており、縦軸の右側の目盛りは充電電流(CA)を示している。図3の曲線g08、曲線g05は、それぞれ図2の曲線g01、曲線g02に対応している。
曲線g03〜曲線g05は、定電流定電圧充電法により二次電池30aを充電する場合における、二次電池30aを流れる電流の電流値を示している。また、曲線g06〜曲線g08は、定電流定電圧充電法により二次電池30aを充電する場合における、二次電池30aの端子電圧を示している。
曲線g03及び曲線g06は定電流充電モードにおける初期の充電電流を1(CA)とした場合の充電特性を示しており、定電流充電モードの継続時間はt01である。また、曲線g04及び曲線g07は定電流充電モードにおける充電電流を0.5(CA)とした場合の充電特性を示しており、定電流充電モードの継続時間はt02である。また、曲線g05及び曲線g08は定電流充電モードにおける充電電流を0.2(CA)とした場合の充電特性を示しており、定電流充電モードの継続時間はt03である。このように、定電流充電モードにおける充電電流が大きくなると、定電流充電モードの継続時間は短くなる(t01<t02<t03)。従って、初期の充電電流が変化した場合には、その充電電流に対応した定電流充電モードの継続時間内で端子電圧を計測する。なお、図3では、定電圧充電モードにおける二次電池30aの端子電圧を4.1(V)としており、定電流充電モードでの二次電池30aの端子電圧がこの端子電圧4.1(V)に達した場合、定電流定電圧充電法を定電流充電モードから定電圧充電モードへと切り替えている。
図1に戻り、二次電池30a、30bは、繰り返し充放電が可能な電池であり、例えば、リチウムイオン二次電池や鉛蓄電池である。ここでは、二次電池30a、30bがリチウムイオン二次電池である場合について説明する。二次電池30a、30bは、充放電回数や時間の経過などにより、放電特性や充電特性など電池容量が変化する。
図4は、容量が種々の値まで低下した二次電池30の放電特性の一例を示すグラフであり、一定の電流で放電させた際の放電時間と端子電圧との関係を示している。図4において、横軸は二次電池30の放電時間(h)、縦軸は二次電池30の放電時の端子電圧(V)を示しており、曲線g1〜曲線g4の放電特性は、二次電池30の容量に対応している。
図4において、曲線g1〜曲線g4は、二次電池30aの電池容量が、それぞれ60(%)、70(%)、80(%)、100(%)である場合の放電特性を示している。ここで、電池容量が100(%)の場合は、二次電池30aが新品であることを意味する。
図4から分かるように、二次電池30aの容量が、100(%)(曲線g4)、80(%)(曲線g3)、70(%)(曲線g2)、60(%)(曲線g1)と劣化するに従って、二次電池30aの放電時間は、約10時間、約8時間、約7時間、約6時間と短くなる。
図5は、種々の容量の二次電池30を定電流定電圧法で充電した際の特性の一例を示すグラフである。図5において、横軸は二次電池30aの充電時間(h)を示している。また、縦軸の左側の目盛りは二次電池30aの端子電圧(V)を示しており、縦軸の右側の目盛りは二次電池30aの充電電流(CA)を示している。
図5の曲線g11及び曲線g21は、電池容量が60(%)(図4の曲線g1)の放電特性を有する二次電池30aを完全に放電させ、その後、所定の充電条件のもとに定電流定電圧充電法により、その二次電池30aを充電する場合の充電特性を示している。また、図5の曲線g21及び曲線g22、曲線g31及び曲線g32、曲線g41及び曲線g42は、電池容量が70(%)(図4の曲線g2)、80(%)(図4の曲線g3)、100(%)(図4の曲線g4)の放電特性をそれぞれ有する二次電池30aを完全に放電させ、その後、所定の充電条件のもとに定電流定電圧法により、それらの二次電池30aを充電する場合の充電特性を示している。ここでは、電池容量が60(%)、70(%)、80(%)、100(%)のいずれの二次電池30aの場合にも、所定の充電条件として、充電初期電流Ia、充電設定電圧Va(=4.1(V))としている。
曲線g11、曲線g21、曲線g31、曲線g41は、定電流定電圧充電法で二次電池30aの充電を行った場合の充電時間(h)と充電電流(A)との関係を示しており、曲線g12、曲線g22、曲線g32、曲線g42は、定電流定電圧充電法で二次電池30aの充電を行った場合の充電時間(h)と端子電圧(V)との関係を示している。
図5の曲線g11、曲線g21、曲線g31、曲線g41から分かるように、二次電池30aの電池容量が、100(%)、80(%)、70(%)、60(%)と劣化するに従って、二次電池30aの定電流充電モードの継続時間t1、t2、t3、t4は短くなる。
また、図5の曲線g11、曲線g21、曲線g31、曲線g41から分かるように、二次電池30aの電池容量が、100(%)、80(%)、70(%)、60(%)と劣化するに従って、定電流充電モードである定電流充電モードの継続時間内の所定の時刻tbにおける二次電池30aの端子電圧V(100)、V(80)、V(70)、V(60)は大きくなっていく。なお、V(100)とは、電池容量が100%の時の端子電圧を示している。
なお、上述した図2〜図5の説明では、図1の二次電池30a、電流制限回路100aを使用する場合について説明したが、二次電池30b、電流制限回路100bを使用する場合も同様の特性が得られるため、それらの説明を省略する。
図6は、本実施形態による制御装置50の構成の一例を示すブロック図である。この制御装置50は、入力部51(入力手段)、記憶部52、二次電池選択部53(二次電池選択手段)、判定部54(判定手段)、スイッチ制御部55、システム制御部56、充電制御部57(充電制御手段)、放電制御部58(放電制御手段)、要求信号出力部59(要求信号出力手段)を有する。
入力部51は、キーボードなどの入力機器により構成される。記憶部52には、本実施形態による二次電池容量推定システムの管理者による入力部51の操作に基づいて、二次電池容量を推定する際の測定条件(二次電池容量測定時期、設定時間)などが記録される。
二次電池選択部53は、管理者による入力部51の操作に基づいて、複数の二次電池の中のどの二次電池に対して電池容量を推定するかを選択する。
判定部54は、管理者による入力部51の操作に基づいて、所定の二次電池について電池容量の推定を行った場合に、その他の二次電池についての電池容量の推定を継続するか否かを判定する。
スイッチ制御部55は、回路切離しスイッチ110a、110b、負荷装置接続スイッチ120a、120bの各スイッチの開閉を制御する。
システム制御部56は、二次電池30a、30bの電池容量を推定するために、制御装置50の各部を制御する。充電制御部57は、定電流定電圧充電法の定電流充電モードで二次電池30a、30bを充電する場合には、電流制限回路100a、100bを制御することにより、定電流(例えば、0.2(CA))を二次電池30a、30bに対して供給する。また、充電制御部57は、定電流定電圧充電法の定電圧充電モードで二次電池30a、30bを充電する場合には、直流電源装置70を制御することにより、定電圧(例えば、4.1(V))を二次電池30a、30bに対して供給する。
放電制御部58は、複数の二次電池30a、30bの中のどの二次電池から、負荷80、負荷装置90a、90bのいずれに放電させるかに基づいて、スイッチ制御部55を制御する。要求信号出力部59は、定電圧定電流充電法の定電流充電モード時に、二次電池容量推定装置10に対して、定電流充電継続時間又は二次電池30aの端子電圧により二次電池の電池容量を求めることを要求する信号を出力する。
図7は、本実施形態による制御装置50の処理の一例を示すフローチャートである。
始めに、システム制御部56は、記憶部52に予め記憶される二次電池の電池容量の測定時期に基づいて、二次電池の電池容量の測定時期であるか否かについて判定する(ステップS101)。二次電池の電池容量の測定時期ではない場合には、二次電池の電池容量の測定時期になるまで待機する。一方、二次電池の電池容量の測定時期である場合には、ステップS101で「Yes」と判定し、充電制御部57は直流電源装置70の出力電圧を低下させる(ステップS102)。
そして、放電制御部58は、組電池(二次電池30a及び二次電池30b)を放電させる(ステップS103)。具体的には、放電制御部58は、スイッチ制御部55を制御することにより、回路切離しスイッチ110a及び110bを閉じるとともに、負荷装置接続スイッチ120a及び120bを開くことにより、二次電池30a及び30bに蓄電されている電力を、負荷80に対して放電させる。
そして、システム制御部56は、記憶部52に予め記憶されている設定時間に基づいて、設定時間を経過したか否かについて判定する(ステップS104)。設定時間を経過していない場合には、ステップS104で「No」と判定し、ステップS103の処理を継続する。一方、設定時間を経過している場合には、ステップS104で「Yes」と判定する。上記のステップS02〜S04の処理は、放電用配線の電圧測定による配線正常性の確認のために行っており、二次電池30a及び30bが放電する時間はそれほど長くはなく、完全放電には至らない。
次に、放電制御部58は、スイッチ制御部55を制御することにより、1つ目の二次電池の回路切離しスイッチを開く(ステップS105)。ここでは、1つ目の二次電池として、二次電池30aの回路切離しスイッチ110aを開く場合について説明する。
そして、充電制御部57は、直流電源装置70の出力電圧を、電池容量推定試験の開始前の出力電圧値に戻す(ステップS106)。次に、放電制御部58は、1つ目の二次電池30aを負荷装置90aに接続する(ステップS107)。具体的には、放電制御部58は、スイッチ制御部55を制御することにより、回路切離しスイッチ110aを開くとともに、負荷装置接続スイッチ120aを閉じることにより、二次電池30aに蓄電されている電力を、負荷装置90aに対して放電させる。これにより、二次電池30aに蓄電されている電力を、完全放電させる(ステップS108)。
そして、放電制御部58は、二次電池30aを負荷装置60aから切離す(ステップS109)。具体的には、放電制御部58は、スイッチ制御部55を制御することにより、負荷装置接続スイッチ120aを開く。
そして、放電制御部58は、二次電池30aの回路切離しスイッチ110aを閉じる(ステップS110)。次に、要求信号出力部59は、定電流充電継続時間又は二次電池の端子電圧により二次電池の電池容量を求めることを要求する信号を、二次電池容量推定装置10に対して出力する。これにより、二次電池容量推定装置10に、二次電池30aの電池容量を算出させる(ステップS111)。このステップS111の処理は、図11を参照して後述する。
制御装置50は、二次電池容量推定装置10により二次電池30aの電池容量が算出された場合には、判定部54により、他の二次電池(ここでは、二次電池30b)についても電池容量の推定を行うか否かについて判定する(ステップS112)。この判定は、本実施形態による二次電池容量推定システムの管理者が入力部51から入力するデータに基づいて行われる。他の二次電池についても電池容量の推定を行う場合には、ステップS112で「Yes」と判定し、再度ステップS102へ進み、二次電池30bに対してステップS103〜S111の処理を行う。
一方、他の二次電池について電池容量の推定を行わない場合には、図ステップS112で「No」と判定し、図7によるフローチャートの処理を終了する。
図8は、本実施形態による二次電池容量推定装置10の構成の一例を示すブロック図である。この二次電池容量推定装置10は、電池電圧計測部11(電池電圧計測手段)、充電電流計測部12(充電電流計測手段)、計時部13(計時手段)、電池データ・測定条件入力部14、電池データ記憶部15(電池データ記憶手段)、演算部16(電池容量推定手段、判定手段)、電源部17、表示部18、警報発出・送信部19(警報発出手段)、外部接続インタフェース部20を有する。
電池電圧計測部11は、二次電池30a、30bの端子電圧を計測し、計測した電圧の値を演算部16へ出力する。充電電流計測部12は、二次電池30a、30bに流れる電流を計測し、計測した電流の値を演算部16へ出力する。計時部13は、現在時刻などの時刻情報を、演算部16へ出力する。
電池データ・測定条件入力部14は、キーボードなどの入力機器により構成される。電池データ・測定条件入力部14は、本実施形態による二次電池容量推定システムの管理者等の操作に基づいて、二次電池30a、30bについての二次電池データ(メーカ、製造年、製造ロットなど)や、二次電池容量推定データなどを取得し、電池データ記憶部15へ出力する。
電池データ記憶部15には、電池データ・測定条件入力部14から出力される二次電池データや二次電池容量推定データなどが記録される。二次電池容量推定データは、例えば、以下の図9及び図10に示すような二次電池容量推定表などである。
図9は、本実施形態による電池データ記憶部15に記録される二次電池容量推定表の一例を示す図である。図9において、横軸は定電流充電モードの継続時間(h)を示しており、縦軸は二次電池30a、30bの電池容量(%)を示している。曲線g6は、二次電池30a、30bとして定格容量が40(Ah)のリチウムイオン二次電池を用い、高温加速劣化試験によって、電池の容量を低下させ、定期的に容量試験と回復充電(定電流定電圧充電法)を行って求めた、容量と定電流充電モードの継続時間との関係を示している。なお、定電流充電モードにおける充電電流を0.2(CA)、定電圧充電モードにおける端子電圧を4.1(V)とした場合の特性を示している。なお、二次電池の種類、定電流充電モードにおける充電電流、定電圧充電モードにおける端子電圧として、これら以外の条件を使用して、二次電池容量推定表を作成してもよい。
図9に示すように、二次電池30a、30bの電池容量が小さくなると、定電流充電モードの継続時間が短くなる。二次電池容量推定表(図9)などの二次電池容量推定データは、本実施形態による二次電池容量推定システムの管理者などが二次電池30a、30bの定電流充電モードの継続時間と電池容量との関係を予め調べることにより取得する。
図10は、本実施形態による電池データ記憶部15に記録される二次電池容量推定表の他の一例を示す図である。図10において、横軸は端子電圧(V)を示しており、縦軸は二次電池30の電池容量(%)を示している。曲線g7〜曲線g10は、二次電池30aとして定格容量が40(Ah)のリチウムイオン二次電池を用い、図9と同様に求めている。なお、定電流充電モードにおける充電電流を0.2(CA)、定電圧充電モードにおける端子電圧を4.1(V)とした場合の特性を示している。なお、二次電池の種類、定電流充電モードにおける充電電流、定電圧充電モードにおける端子電圧をパラメータとして、上述した条件以外の値を使用して、二次電池容量推定表を作成してもよい。
曲線g7は、定電流充電モードにより二次電池30aの充電を開始してからの時間が、30分の場合における端子電圧と電池容量との関係を記録したデータである。また、曲線g8〜曲線g10は、定電流充電モードにより二次電池30aの充電を開始してからの時間が、それぞれ60分、90分、120分の場合における端子電圧と電池容量との関係を記録したデータである。なお、ここでは、定電流充電モードにより二次電池30の充電を開始してからの時間が、30分、60分、90分、120分における端子電圧と電池容量との関係を二次電池容量推定表として記録しているが、その他の時間における端子電圧と電池容量との関係を二次電池容量推定表として記録してもよい。
図10に示すように、二次電池30aの電池容量が小さくなると、端子電圧は大きくなる。二次電池容量推定表(図6)などの二次電池容量推定データは、本実施形態による二次電池容量推定システムの管理者などが二次電池30の定電流充電モードにおける端子電圧と電池容量との関係を予め調べることにより取得する。
図8に戻り、演算部16は、演算装置50から二次電池の電池容量を求めることを要求する信号が出力された場合に、充電電流計測部12が計測する電流値が一定である時間である定電流充電モードの継続時間を、計時部13が出力する現在時刻に基づいて算出する。そして、その定電流充電モードの継続時間に対応する電池容量を、電池データ記憶部15に記録されている二次電池容量推定表(図9)から読み出す。
また、演算部16は、電池電圧計測部11が計測する二次電池30aの端子電圧の値を取得する。更に、演算部16は、充電電流計測部12から出力される電流が定電流となった時刻と、現在の時刻とを計時部13から取得することにより、定電流充電モードにより二次電池30aの充電が開始されてからの時間を算出する。そして、演算部16は、二次電池30aの端子電圧と、定電流充電モードにより二次電池30aの充電が開始されてからの時間とに基づいて、二次電池30aの電池容量を電池データ記憶部15に記録されている二次電池容量推定表(図10)から読み出す。
電源部17は、商用電源などの交流電源21aから電力の供給を受け、二次電池容量推定装置10の演算部16などに電量を供給することにより、二次電池容量推定装置10の各部を駆動させる。表示部18は、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示機器により構成される。表示部18は、演算部16が求めた二次電池30の電池容量などのデータを画面に表示する。
警報発出・送信部19は、演算部16が求めた二次電池30の電池容量が、電池データ記憶部15に予め記憶されている所定容量よりも低下した場合に、アラームを鳴らすなどにより警報を発出する。また、警報発出・送信部19は、外部接続インタフェース部20を介して、インターネットなどのネットワーク経由で、本実施形態による二次電池容量推定システムの管理者に対して、メールを送信することなどにより、二次電池30の電池容量が所定容量(例えば、30(%))よりも低下したことを通知する。
外部接続インタフェース部20は、二次電池容量推定装置10をLANなどのネットワークに接続することにより、外部機器との間でデータ通信を行う。
図11は、本実施形態による二次電池容量推定システムの処理の一例を示すフローチャートである。図11のフローチャートは、図7のステップS111の処理内容を示している。ここでは、二次電池30aの電池容量を推定する場合について説明するが、二次電池30bの電池容量を推定する場合についても同様である。
二次電池30aの電池容量を推定する前提として、電池データ・測定条件入力部14は、電池データ・測定条件入力部14から入力される蓄電池データ(二次電池30aのメーカ、製造年、ロットなど)や、二次電池容量推定データ(図9、図10参照)を取得し(ステップS03)、電池データ記憶部15に記録する。
始めに、演算部16は、定電流充電モードの継続時間である定電流充電継続時間と二次電池30の端子電圧とを計測する(ステップS01)。つまり、演算部16は、充電電流計測部12が計測する電流値が一定である時間を、計時部13から出力される時刻に基づいて算出することにより、定電流充電継続時間を求める。なお、演算部16は、電池電圧計測部11が計測する電圧値が所定値(例えば、4.1(V))に達する時間に基づいて定電流充電継続時間を求めるようにしてもよい。
演算部16は、ステップS01で求めた定電流充電継続時間と二次電池30aの端子電圧とにそれぞれ対応する電池容量を、電池データ記憶部15に記録されている二次電池容量推定データ(図9、図10)からそれぞれ読み出す。
演算部16は、定電流充電継続時間に基づいて図9の二次電池容量推定データから読み出した電池容量と、二次電池30aの端子電圧に基づいて図10の二次電池容量推定データから読み出した電池容量との平均値を、電池容量として算出する(ステップS02)。
なお、ステップS02において、演算部16は、定電流充電モードにより二次電池2aを充電している場合には電池電圧計測部11が計測する端子電圧に基づいて二次電池2aの電池容量を推定し、定電流充電モードによる二次電池2aの充電が終了した場合には計時部13が計測する定電流充電継続時間に基づいて二次電池2aの電池容量を推定するようにしてもよい。
また、ステップS02において、演算部16は、本実施形態による二次電池容量推定システムの管理者等が制御装置50の入力部51から入力する指示に応じて、電池電圧計測部11が計測する端子電圧に基づいて二次電池2aの電池容量を推定するか、計時部13が計測する定電流充電継続時間に基づいて二次電池2aの電池容量を推定するかを決定するようにしてもよい。
そして、演算部16は、ステップS02で算出した二次電池30aの電池容量が、所定容量(例えば、30(%))以上であるか否かについて判定する(ステップS04)。この所定容量のデータは、例えば、ステップS03の処理において、二次電池データや二次電池容量推定データとともに、電池データ・測定条件入力部14から入力される。
ステップS02で求めた電池容量が、所定容量以上ではない場合には、ステップS04で「No」と判定し、警報を発出する(ステップS05)。つまり、表示部18に「二次電池の電池容量が、所定容量よりも小さくなりました」などの警告のメッセージを表示したり、警報発出・送信部19から外部接続インタフェース部20を介して、本実施形態による二次電池容量推定システムの管理者に対して警告のメールを送信する。そして、その後、表示部18には二次電池30の電池容量を表示する。
一方、ステップS02で求めた電池容量が、所定容量以上である場合には、ステップS04で「Yes」と判定し、表示部18は二次電池30aの電池容量を表示する(ステップS06)。
そして、演算部16は、定電流定電圧充電法による二次電池30aの充電が完了したか否かについて判定する(ステップS07)。この判定は、演算部16が、充電電流計測部12から出力される電流値が所定の閾値以下(例えば、測定値が0)になったか否かを基準として行う。
二次電池30aの充電が完了していない場合には、ステップS07で「No」と判定し、定電流定電圧充電法による二次電池30aの充電を継続する(ステップS08)。そして、再度、ステップS07へ進む。
一方、二次電池30aの充電が完了している場合には、ステップS07で「Yes」と判定し、図11のフローチャートによる処理を終了する。
なお、演算部16は、上述したステップS02で求めた定電流充電継続時間が、所定時間より短くなった場合、二次電池30aが劣化していると判定して、表示部18に表示するようにしてもよい。この所定時間のデータは、例えば、ステップS03の処理において、二次電池データや二次電池容量推定データとともに、電池データ・測定条件入力部14から入力される。
また、演算部16は、上述したステップS02で計測した二次電池30aの端子電圧が所定電圧より大きくなった場合に、二次電池30aが劣化していると判定して、表示部18に表示するようにしてもよい。この所定時間のデータは、例えば、ステップS03の処理において、二次電池データや二次電池容量推定データとともに、電池データ・測定条件入力部14から入力される。
上述した本発明の実施形態による二次電池容量推定システムでは、定電流定電圧充電法により二次電池30a、30bを充電する際に、定電流充電モードの継続時間である定電流充電継続時間を測定し、その定電流充電継続時間に基づいて、二次電池30a、30bの電池容量を求めるようにした。よって、人間が電池の端子電圧を測定して電池容量を算出する必要がなくなるため、二次電池30a、30bの電池容量を容易に求めることができる。
なお、二次電池30aと二次電池30bとを組み合わせた組電池においても、充電時に組電池内の各セルの充電特性を測定するだけで、任意のセルの容量推定・劣化判定を行うことが可能である。
なお、以上説明した実施形態において、図2の入力部51、記憶部52、二次電池選択部53、判定部54、スイッチ制御部55、システム制御部56、充電制御部57、放電制御部58、要求信号出力部59、図8の電池電圧計測部11、充電電流計測部12、計時部13、電池データ・測定条件入力部14、電池データ記憶部15、演算部16、電源部17、表示部18、警報発出・送信部19、外部接続インタフェース部20の機能又はこの機能の一部を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより制御装置50や二次電池容量推定装置10などの制御を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
直流電力を供給する電力システムに適用した本発明の実施形態による二次電池容量推定システムの構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態による定電流定電圧充電法について説明するための図である。 図2の定電流充電モードにおける初期の充電電流を変化させた場合の充電特性を示す図である。 容量が種々の値まで低下した二次電池30aの放電特性の一例を示すグラフである。 種々の容量の二次電池30を定電流定電圧法で充電した際の特性の一例を示すグラフである。 本実施形態による制御装置50の構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態による制御装置50の処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態による二次電池容量推定装置10の構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態による電池データ記憶部15に記録される二次電池容量推定表の一例を示す図である。 本実施形態による電池データ記憶部15に記録される二次電池容量推定表の他の一例を示す図である。 本実施形態による二次電池容量推定システムの処理の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
10・・・二次電池容量推定装置、11・・・電池電圧計測部、12・・・充電電流計測部、13・・・計時部、14・・・電池データ・測定条件入力部、15・・・電池データ記憶部、16・・・演算部、17・・・電源部、18・・・表示部、19・・・警報発出・送信部、20・・・外部接続インタフェース部、30a、30b・・・二次電池、50・・・制御装置、51・・・入力部、52・・・記憶部、53・・・二次電池選択部、54・・・判定部、55・・・スイッチ制御部、56・・・システム制御部、57・・・充電制御部、58・・・放電制御部、59・・・要求信号出力部、70・・・直流電源装置、80・・・負荷、90a、90b・・・負荷装置、100a、100b・・・電流制限回路、110a、110b・・・回路切離しスイッチ、120a、120b・・・負荷装置接続スイッチ、130・・・モデム

Claims (9)

  1. 制御装置と二次電池容量推定装置とを備える二次電池容量推定システムであって、
    前記制御装置は、
    複数の二次電池のいずれかを選択する二次電池選択手段と、
    前記二次電池容量推定装置に対して前記選択された二次電池の電池容量を求めることを要求する信号を出力する要求信号出力手段と、
    前記信号が出力された場合に前記選択された二次電池を定電流定電圧充電法により充電する充電制御手段と、
    前記選択された二次電池の電池容量が前記二次電池容量推定装置により求められた場合にその他の二次電池についての電池容量を求めるか否かについての情報を取得する入力手段と、
    前記入力手段が取得した情報に基づいてその他の二次電池についての電池容量を求めるか否かについて判定する判定手段とを有し、
    前記二次電池容量推定装置は、
    前記要求信号出力手段から信号が出力された場合に、前記選択された二次電池が定電流定電圧充電法で充電される際における定電流充電モードの継続時間である定電流充電継続時間を計測する計時手段と、
    前記要求信号出力手段から信号が出力された場合に、前記選択された二次電池を定電流定電圧充電法で充電する場合における定電流充電モードでの前記選択された二次電池の端子電圧を計測する電池電圧計測手段と、
    前記定電流充電継続時間又は端子電圧に基づいて前記選択された二次電池の電池容量を推定する電池容量推定手段とを有し、
    前記電池容量推定手段は、定電流充電モードにより前記選択された二次電池を充電している場合には前記電池電圧計測手段が計測する端子電圧に基づいて前記選択された二次電池の電池容量を推定し、定電流充電モードによる前記二次電池の充電が終了した場合には前記計時手段が計測する定電流充電継続時間に基づいて前記選択された二次電池の電池容量を推定することを特徴とする二次電池容量推定システム。
  2. 前記二次電池選択手段により選択された二次電池を放電させる放電制御手段を更に有し、
    前記充電制御手段は、前記要求信号出力手段から信号が出力された場合に前記放電制御手段により放電された二次電池を定電流定電圧充電法により充電することを特徴とする請求項に記載の二次電池容量推定システム。
  3. 前記二次電池に流れる電流の電流値を計測する充電電流計測手段を更に有し、
    前記計時手段は、前記充電電流計測手段が計測した電流が一定である時間に基づいて前記定電流充電継続時間を求めることを特徴とする請求項1または2に記載の二次電池容量推定システム。
  4. 前記計時手段は、前記電池電圧計測手段が計測する電圧が所定値に達する時間に基づいて前記定電流充電継続時間を求めることを特徴とする請求項1からまでのいずれかの項に記載の二次電池容量推定システム。
  5. 前記定電流充電継続時間と前記二次電池の電池容量との関係を記録した電池容量推定データを予め記憶する電池データ記憶手段を更に有し、
    前記電池容量推定手段は、前記計時手段が計測した定電流充電継続時間に対応する二次電池の電池容量を、前記電池容量推定データから読み出すことにより、前記二次電池の電池容量を推定することを特徴とする請求項1からまでのいずれかの項に記載の二次電池容量推定システム。
  6. 前記計時手段が計測する定電流充電継続時間が所定時間より短くなった場合に、前記二次電池が劣化していると判定する判定手段を更に有することを特徴とする請求項1からまでのいずれかの項に記載の二次電池容量推定システム。
  7. 前記電池容量推定手段が推定した電池容量が所定容量以下になった場合に、警報を発する警報発出手段を更に有することを特徴とする請求項1からまでのいずれかの項に記載の二次電池容量推定システム。
  8. コンピュータを、
    複数の二次電池のいずれかを選択する二次電池選択手段と、
    前記二次電池容量推定装置に対して前記選択された二次電池の電池容量を求めることを要求する信号を出力する要求信号出力手段と、
    前記信号が出力された場合に前記選択された二次電池を定電流定電圧充電法により充電する充電制御手段と、
    前記選択された二次電池の電池容量が前記二次電池容量推定装置により求められた場合にその他の二次電池についての電池容量を求めるか否かについての情報を取得する入力手段と、
    前記入力手段が取得した情報に基づいてその他の二次電池についての電池容量を求めるか否かについて判定する判定手段と、
    前記要求信号出力手段から信号が出力された場合に、前記選択された二次電池が定電流定電圧充電法で充電される際における定電流充電モードの継続時間である定電流充電継続時間を計測する計時手段と、
    前記要求信号出力手段から信号が出力された場合に、前記選択された二次電池を定電流定電圧充電法で充電する場合における定電流充電モードでの前記選択された二次電池の端子電圧を計測する電池電圧計測手段と、
    前記定電流充電継続時間又は端子電圧に基づいて前記選択された二次電池の電池容量を推定する電池容量推定手段であって、定電流充電モードにより前記選択された二次電池を充電している場合には前記電池電圧計測手段が計測する端子電圧に基づいて前記選択された二次電池の電池容量を推定し、定電流充電モードによる前記二次電池の充電が終了した場合には前記計時手段が計測する定電流充電継続時間に基づいて前記選択された二次電池の電池容量を推定する電池容量推定手段
    として機能させるためのプログラム。
  9. 複数の二次電池のいずれかを選択する二次電池選択過程と、
    前記二次電池容量推定装置に対して前記選択された二次電池の電池容量を求めることを要求する信号を出力する要求信号出力過程と、
    前記信号が出力された場合に前記選択された二次電池を定電流定電圧充電法により充電する充電制御過程と、
    前記選択された二次電池の電池容量が前記二次電池容量推定装置により求められた場合にその他の二次電池についての電池容量を求めるか否かについての情報を取得する入力過程と、
    前記入力過程で取得した情報に基づいてその他の二次電池についての電池容量を求めるか否かについて判定する判定過程と、
    前記要求信号出力過程で信号が出力された場合に、前記選択された二次電池が定電流定電圧充電法で充電される際における定電流充電モードの継続時間である定電流充電継続時間を計測する計時過程と、
    前記要求信号出力過程で信号が出力された場合に、前記選択された二次電池を定電流定電圧充電法で充電する場合における定電流充電モードでの前記選択された二次電池の端子電圧を計測する電池電圧計測過程と、
    前記定電流充電継続時間又は端子電圧に基づいて前記選択された二次電池の電池容量を推定する電池容量推定過程であって、定電流充電モードにより前記選択された二次電池を充電している場合には前記電池電圧計測手段が計測する端子電圧に基づいて前記選択された二次電池の電池容量を推定し、定電流充電モードによる前記二次電池の充電が終了した場合には前記計時手段が計測する定電流充電継続時間に基づいて前記選択された二次電池の電池容量を推定する電池容量推定過程と、
    を有することを特徴とする二次電池容量推定方法。
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