JP2000133324A - バッテリの劣化判定方法 - Google Patents

バッテリの劣化判定方法

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JP2000133324A
JP2000133324A JP10302210A JP30221098A JP2000133324A JP 2000133324 A JP2000133324 A JP 2000133324A JP 10302210 A JP10302210 A JP 10302210A JP 30221098 A JP30221098 A JP 30221098A JP 2000133324 A JP2000133324 A JP 2000133324A
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JP
Japan
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battery
remaining amount
voltage
charging
deterioration
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JP10302210A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Sakamoto
秀之 坂本
Terushi Fujima
昭史 藤間
Yoshihiro Iijima
良洋 飯島
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリの劣化状態を正確に判別する。 【解決手段】 左側の縦軸はバッテリ電圧VBATT(電圧
データDBATT)、右側の縦軸は充電時間、横軸はバッテ
リの残量の割合である。直線L1は、充電しようとして
いるバッテリの電圧データDBATTと当該バッテリの残量
の割合との関係を示す。直線L2は、充電時間と残量の
割合との関係を示し、残量ごとの充電時間が直線L2を
下回るほど短時間であると、蓄電容量が著しく減少した
劣化状態と判定する。充電開始前の電圧データをD0 と
すると、バッテリの劣化状態にかかわらず、当該バッテ
リの現在の残量割合は約5割と推測され、バッテリが劣
化していれば、所定の定電流による充電で端子電圧が基
準値に達するまでの充電時間はtref 以下となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリの劣化状
態を判定するバッテリ劣化判定方法に係り、特に、電動
車両に搭載されるバッテリの劣化を正確に判定できるよ
うにしたバッテリの劣化判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境への配慮や資源の有効利用の
観点から、電動車両やハイブリッド車両等のバッテリを
動力源とする車両(以下、電動車両で代表する)が注目
されている。このような電動車両用は、走行可能距離が
バッテリの残量に依存するため、残量の正確な計測が必
要となる。
【0003】バッテリの残量を監視するシステムについ
ては、例えば特開平10−13898号公報に記載され
ているように、バッテリの端子電圧で残量を代表する方
法、特開平10−153647号公報に記載されている
ように、負荷時と無負荷時との電圧差に基づいて残量を
検知する方法等が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】バッテリの残量は、そ
の端子電圧に依存するものの、バッテリの劣化が進んで
実質的な蓄積容量が減少すると、十分な電荷が蓄積され
ていないにもかかわらず端子電圧は高い値を示す。した
がって、バッテリの劣化状態を考慮せずに端子電圧のみ
で残量を判別しようとすると、正確な判別結果が得られ
ないという問題があった。
【0005】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
点を解決し、バッテリの劣化状態を正確に判別できるよ
うにしたバッテリの劣化判定方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明は、車両に搭載されたバッテリの劣化状
態を判定するバッテリの劣化判定方法において、バッテ
リを所定条件の定電流で充電したときに、当該バッテリ
の端子電圧の上昇率が基準上昇率を超えると劣化状態と
判定するようにした。定電流充電時の端子電圧の上昇率
はバッテリの劣化状態を代表する。したがって、上記し
た特徴によれば、バッテリの残量にかかわらず、その劣
化状態を正確に判別することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。図1は、本発明を適用したバッテリ残量
表示装置100の主要部の構成を示したブロック図であ
る。
【0008】バッテリ10は、その残量に応じて22〜
28Vの電圧を発生する。電源回路11は、バッテリ1
0の端子電圧VBATTを5V程度のロジック電圧Vに変換
し、MPU15の電源端子に供給する。DC/DC変換
回路12は、バッテリ電圧VBATTの22〜28Vの範囲
を0〜5Vに変換する。A/D変換器13は、DC/D
C変換回路12の出力電圧0〜5Vを0〜255のデジ
タルデータDBATTに変換し、MPU15のデータ入力端
子へ供給する。
【0009】主電源スイッチ20は、駆動モータなどの
大電流電気負荷17とバッテリ10との接続を開閉す
る。SW入力回路14は、バッテリ電圧VBATTをロジッ
ク電圧に変換してMPU15へ供給する。MPU15
は、このロジック電圧に基づいて前記主電源スイッチ2
0の開閉状態を判別する。
【0010】充電器18は残量表示装置100の充電端
子100aに接続され、バッテリ電圧VBATTが所定電圧
に達するまでは定電流充電を行い、その後、定電圧充電
に切り換える。残量表示計16は、例えば5つのLED
表示素子によって構成され、それぞれはMPU15から
出力されるLED駆動信号D0 、P1 〜P4 が“L”レ
ベルの時に点灯する。
【0011】図2〜6は、上記したバッテリ残量表示装
置100の動作、主にMPU15の動作を示したフロー
チャートであり、バッテリ10が新規に接続されてMP
U15がリセットされると、図2のメインフローがスタ
ートする。
【0012】図2において、ステップS1ではイニシャ
ル処理が実行され、後述する各種のカウンタに初期値が
セットされる。ステップS2では、バッテリ電圧VBATT
がDC/DC変換器12およびA/D変換器13によっ
てサンプリングされ、電圧データDBATTに変換されてM
PU15に読み込まれる。ステップS3では、電圧デー
タDBATTに基づいて、バッテリの“初期残量”が予測さ
れる。
【0013】本実施形態における“初期残量”とは、無
負荷状態で十分に放置されていたバッテリの残量であ
り、その端子電圧VBATTすなわち開放電圧と、無負荷状
態で十分に放置されていたバッテリに固有のデータテー
ブルとに基づいて予測される。
【0014】本実施形態では他にも、後に詳述するよう
に、無負荷状態で十分に放置したときの開放電圧よりも
高めを示す充電終了後における端子電圧VBATTに基づい
て予測される“充電後残量”と、開放電圧よりも低めを
示す使用後における端子電圧VBATTに基づいて予測され
る“使用後残量”とが定義されており、それぞれに、端
子電圧VBATTに基づいて残量を予測するための固有のデ
ータテーブルが用意されている。
【0015】図7は、前記電圧データDBATTに基づいて
初期残量を予測するデータテーブルの一例を示した図で
あり、例えば、バッテリ電圧VBATTが24.2〜24.
6Vの範囲にあると、電圧データDBATTは131〜14
6の範囲を示し、残量レベルGは“2”と予測される。
残量レベルGとは、前記残量表示計16のLEDを、エ
ンプティEMP側から点灯する数を示す。
【0016】ステップS4では監視タイマが参照され、
監視周期が訪れるとステップS5以降へ進む。なお、本
実施形態では監視周期を50msに設定している。
【0017】ステップS5では、主電源スイッチ20の
状態が読み込まれる。ステップS6では、バッテリ電圧
VBATTを周期的にサンプリングするための200msタ
イマがタイムアウトしたか否かが判定される。200m
sタイマがタイムアウトしていると、ステップS7にお
いて、バッテリ電圧VBATTのサンプリング処理および残
量の予測処理が実行される。予測された残量は、ステッ
プS8のLED表示処理によって前記残量表示計16に
表示される。
【0018】次いで、前記ステップS7のサンプリング
処理・残量予測処理について、図3〜5のフローチャー
トを参照して詳細に説明する。
【0019】ステップS701では、前記ステップS5
で取り込まれた主電源スイッチ20の開閉状態が参照さ
れる。主電源スイッチ20が開いている、すなわち主電
源がオフ状態であると、ステップS702では、バッテ
リ10が前記充電器18による充電中であるか否かを示
す充電中フラグFchargeが参照され、充電中フラグFch
argeが“0”、すなわち充電中でなければ、ステップS
703において、サンプリング中フラグFsampleが参照
される。サンプリング中フラグFsampleが“0”、すな
わちサンプリング中でなければ、ステップS704へ進
む。
【0020】ステップS704では、5分タイマがタイ
ムアウトしたか否かが判定される。5分タイマがタイム
アウトしていると、ステップS705以降へ進んでバッ
テリ電圧VBATTのサンプリングが実行される。なお、前
記ステップS701において主電源スイッチ20が閉じ
ていると判定されるか、あるいはステップS702にお
いて充電中と判定されると、当該処理は前記5分タイマ
とは無関係に常にステップS705以降へ進む。
【0021】このように、本実施形態では、主電源スイ
ッチ20が閉じている、換言すれば、バッテリ10に大
電流電気負荷17が接続されており、残量を頻繁に検知
すべき場合、あるいは充電器18による充電中であって
バッテリ電圧のサンプリングに伴なう電力消費量の増大
を意識する必要がない場合には、残量検知を200ms
周期で頻繁に行う一方、主電源スイッチ20が開いてい
る、換言すれば、バッテリ10に大電流電気負荷17が
接続されておらず、残量の変化が僅かである場合には、
残量検知を5分周期で行うようにしている。この結果、
残量の正確な検知と消費電力の低減との両立が可能にな
る。
【0022】以上のようにして、200ms周期あるい
は5分周期でサンプリング処理に移行すると、ステップ
S705では、サンプリング中フラグFsampleに“1”
がセットされる。ステップS706では、サンプリング
回数n(初期値“0”)が“1”だけインクリメントさ
れる。ステップS707では、前記A/D変換器13に
よってバッテリ電圧VBATTがサンプリングされ、電圧デ
ータDBATTが今回の電圧データD(n)としてMPU1
5に記憶される。ステップS708では、サンプリング
回数nが“6”であるか否かが判定され、200ms周
期で6回分の電圧データD(1)〜D(6)が記憶され
ると、ステップS709では、前記サンプリング回数n
およびサンプリング中フラグFsampleがリセットされ
る。
【0023】ステップS710では、前記6回分の電圧
データD(1)〜D(6)から最大値および最小値を除
いた4つの電圧データの平均値Dave が算出される。ス
テップS711では、前回の仮残量DS-1 が現在の仮残
量DS に更新され、今回の平均値Dave が現在の仮残量
DS として新規登録される。
【0024】図4のステップS712では、バッテリ1
0が充電中であるか否かが判断され、図13に示したよ
うに、時刻t1 において充電器18による定電流充電が
開始されるとステップS713へ進む。ステップS71
3では充電中フラグFchargeが参照され、“1”でなけ
ればステップS714で“1”にセットされる。ステッ
プS715では、現在の電圧データDBATTが定電流充電
開始時の電圧データD0 として登録される。ステップS
716では、劣化判定タイマがスタートする。
【0025】その後、充電器18による定電流充電が進
み、図13の時刻t2 において電圧データDBATTが基準
値Dref に達すると、ステップS717において定電流
充電の終了と判定され、ステップS718において前記
劣化判定タイマが停止される。さらに、時刻t3 で充電
が終了し、これがステップS712で検知されると、ス
テップS720では充電中フラグFchargeが参照され
る。充電終了直後は充電中フラグFchargeが“1”のま
まなのでステップS721へ進む。ステップS721で
は、前記ステップS715で得た定電流充電開始時の電
圧データD0 および前記劣化判定タイマによる経時時間
に基づいて、バッテリ10の劣化判定が以下のように行
われる。
【0026】図14は、本発明による劣化判定方法を説
明するための図である。バッテリは、その劣化が進むほ
ど実質的な蓄電容量が減少する。一方、バッテリ電圧V
BATTと残量の割合との関係は、バッテリの劣化状態にか
かわらずほぼ同じになる。すなわち、新しいバッテリと
劣化の進んだバッテリとは、端子電圧が同一であれば、
空き容量が蓄電可能容量に占める割合はほぼ同じになる
が、空き容量の絶対値は、劣化の進んだバッテリほど小
さくなる。したがって、劣化していないバッテリと劣化
したバッテリとを定電流で充電すると、劣化の進んだバ
ッテリほど短時間で残量が増え、電圧の上昇率が高くな
る。
【0027】図14において、左側の縦軸はバッテリ電
圧VBATT(電圧データDBATT)、右側の縦軸は充電時
間、横軸はバッテリの残量の割合である。直線L1は、
充電しようとしているバッテリの電圧データDBATTと当
該バッテリの残量の割合との関係を示している。直線L
2は、充電時間と残量の割合との関係を示し、残量ごと
の充電時間が直線L2を下回る程度が大きいほど、換言
すれば充電時間が短いほど、蓄電容量が著しく減少した
劣化状態と判定する。
【0028】すなわち、充電開始前の電圧データをD0
とすると、バッテリの劣化状態にかかわらず、当該バッ
テリの現在の残量割合は約5割と推測され、バッテリが
劣化していれば、所定の定電流による充電で端子電圧が
前記基準値Dref (図13)に達するまでの充電時間
(t2 −t1 )はtref 以下となる。
【0029】そこで、本実施形態では前記直線L1、L
2の関係を関数式またはデータテーブルとして記憶し、
電圧データD0 と劣化判定タイマの経時時間とに基づい
てバッテリの劣化状態を判定する。換言すれば、本実施
形態では、図13に示したように基準値Dref が固定な
ので、電圧データD0 と劣化判定タイマの経時時間(t
2 −t1 )との関係は充電時の電圧上昇率ΔDとして表
すことができ、この電圧上昇率ΔDに基づいてバッテリ
の劣化状態を判定することができる。
【0030】ステップS722では、劣化状態の判定結
果が参照され、劣化していないと判定されればステップ
S723へ進む。ステップS723では、現在の仮残量
DSと前回の仮残量DS-1 とが比較され、時刻t4 にお
いて、両者の差分が基準範囲内となって充電後の電圧低
下がほぼ収まると、ステップS724では、現在の仮残
量DS に基づいて、バッテリの“充電後残量”が予測さ
れる。
【0031】図8は、現在の仮残量DS に基づいて充電
後残量を予測するデータテーブルの一例を示した図であ
り、例えば、バッテリ電圧VBATTが24.2〜24.6
Vの範囲にあると、現在の仮残量DS は131〜146
の範囲を示し、残量レベルGは“1”と予測される。
【0032】ステップS725では、前記充電中フラグ
Fcharge、後述する10回カウンタおよび仮残量カウン
タが全てリセットされる。また、前記ステップS721
において、充電中フラグFchargeがセットされていない
と、図5のステップS730へ進む。
【0033】ステップS730では、現在の仮残量DS
と前回の仮残量DS-1 とが比較され、両者の差分が基準
範囲Dref 内となってバッテリ使用後の電圧復帰が落ち
着くと、ステップS732では、10回カウンタ(初期
値“0”)が“1”だけインクリメントされる。ステッ
プS733では、10回カウンタのカウント値が“1
0”であるか否かが判定され、カウント値が“10”に
達すると、ステップS734において10回カウンタが
リセットされる。ステップS735では、現在の仮残量
DS に基づいて、バッテリの“使用後残量”が予測され
る。
【0034】図9は、現在の仮残量DS に基づいて使用
後残量を予測するデータテーブルの一例を示した図であ
り、例えばバッテリ電圧VBATTが24.2〜24.6V
の範囲にあると、現在の仮残量DS は131〜146の
範囲を示し、仮残量レベルGは“3”と予測される。
【0035】ステップS736では、仮残量カウンタの
カウント値で定義される記憶領域に前記仮残量レベルG
が記憶される。ステップS737では、仮残量カウンタ
のカウント値が“6”であるか否かが判定され、カウン
ト値が“6”となって6個の仮残量レベルGが記憶され
ると、ステップS738で仮残量カウンタがリセットさ
れる。ステップS739では、6個の仮残量レベルGの
最大値および最小値を除いた4つの平均値Gave が算出
される。
【0036】ステップS740では、現在表示されてい
る残量レベルGと前記仮残量の平均値Gave とが比較さ
れ、仮残量平均値Gave が現在表示中の残量レベルGよ
りも小さければ、ステップS741において現在の残量
レベルGが仮残量平均値Gave に更新される。
【0037】上記したように、本実施形態では、バッテ
リの端子電圧VBATTに基づいて残量を予測する際に、端
子電圧VBATTのサンプリングタイミングに応じて、同じ
端子電圧が検知された場合でも予測結果を異ならせてい
る。
【0038】すなわち、バッテリを無負荷状態で十分に
放置した後、たとえばバッテリを新規に接続した後であ
れば、その端子電圧は開放電圧に収束しているので、端
子電圧は残量を正確に代表する。しかしながら、図10
に示したように、バッテリ使用後は電圧が徐々に復帰し
ながら開放電圧Vopenに収束するため、使用直後の端子
電圧VBATTは開放電圧Vopenを下回る。したがって、使
用直後の端子電圧VBATTに基づいて残量を予測すると、
予測される残量は実際よりも低くなってしまう。
【0039】これとは逆に、図11に示したように、充
電終了後は電圧が徐々に低下しながら開放電圧Vopenに
収束するため、充電直後の端子電圧VBATTは開放電圧V
openを上回る。したがって、充電直後の端子電圧VBATT
に基づいて残量を予測すると、予測結果は実際の残量よ
りも高くなってしまう。
【0040】そこで、本実施形態では、前記図7〜9に
それぞれ示すと共に、図12に比較して示したように、
同一の端子電圧VBATTに対して、充電後は使用後よりも
残量が低く予測されるように、端子電圧VBATTと残量と
の関係を端子電圧VBATTの各サンプリングタイミングご
とに設定した。この結果、端子電圧VBATTのサンプリン
グタイミングにかかわらず、バッテリの残量を正確に予
測することができる。
【0041】さらに具体的に言えば、前記図8、9のデ
ータテーブルは、以下のようにして決定される。すなわ
ち、本実施形態では各サンプリングタイミングごとに、
バッテリ電圧の変化率が所定値以下となった時点でのバ
ッテリ電圧VBATTと開放電圧Vopenとの関係を予め実験
的に求める。さらに、この開放電圧Vopenと残量との関
係を実験的に求めることで、各タイミングごとのバッテ
リ電圧VBATTと残量との関係をデータテーブル化してい
る。
【0042】例えば、図7と図8とを比較すると、図7
の端子電圧VBATTは開放電圧Vopenと一致しているの
で、開放電圧Vopenの24.2〜24.6Vが残量レベ
ルGの“2”に相当することになる。これに対して、バ
ッテリ充電後に前記ステップS723の条件が成立して
バッテリ電圧の変化率が所定値以下となると、その時の
バッテリ電圧が24.7〜25.1Vであっても、最終
的には24.2〜24.6Vに収束すると予測し、残量
レベルGは同様に“2”となる。
【0043】同様に、図7と図9とを比較すると、バッ
テリ使用後に前記ステップS730の条件が10回成立
してバッテリ電圧の変化率が収まると、その時のバッテ
リ電圧が23.7〜24.1Vであっても、最終的には
24.2〜24.6Vに収束すると予測し、残量レベル
Gは同様に“2”となる。
【0044】なお、バッテリ電圧VBATTは温度と共に上
昇するので、バッテリの温度をパラメータとして追加
し、温度が高いほど同一のバッテリ電圧に対する残量レ
ベルGを下げるようにすることが望ましい。例えば、図
7の例が25℃での関係とすれば、25℃では端子電圧
が24.2〜24.6Vのときに残量レベルGが“2”
であったものを、30℃では、端子電圧が24.7〜2
5.1Vのときに残量レベルGが“2”となるようにす
る。
【0045】図6は、前記ステップS8のLED表示処
理のフローチャートである。ステップS801では、前
記ステップS5で取り込まれた主電源スイッチ20の開
閉状態が参照される。主電源スイッチ20が開いている
と、ステップS802において、全てのLEDが非点灯
にされる。主電源スイッチ20が閉じていると、ステッ
プS803では充電中であるか否かが判定され、充電中
であると、ステップSS804において、全てのLED
が点滅される。
【0046】充電中以外であると、ステップS805で
は前記バッテリの劣化判定結果が参照され、劣化判定が
なされていると、ステップS806では、LED1〜3
を非点灯にしたままLED4,5が交互に点灯(点滅)
される。劣化判定がなされていないとステップS807
において残量レベルGが参照され、残量レベルGが
“0”であれば、ステップS808において、LED5
のみが点滅される。残量レベルGが“0”以外である
と、ステップS809、S811、S813、S815
では、それぞれ残量レベルGが1〜5のいずれであるか
が参照され、ステップS810、S812、S814、
S816、S817において、残量レベルGに応じた数
のLEDが点灯される。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば,以下のような効果が達
成される。 (1) 請求項1の発明によれば、バッテリの残量にかかわ
らず、バッテリの劣化状態を正確に判別することができ
る。 (2) 請求項2の発明によれば、基準上昇率がバッテリの
残量の関数となるので、バッテリの残量にかかわらず、
バッテリの劣化状態をさらに正確に判別することができ
る。 (3) 請求項3の発明によれば、バッテリの残量を簡単に
推定できるので、バッテリの残量にかかわらず、バッテ
リの劣化状態を簡単に判別することができる。 (4) 請求項4の発明によれば、運転者にバッテリの劣化
を認識させることができるので、運転者はバッテリの交
換時期を逸してしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したバッテリ残量表示装置の主要
部のブロック図である。
【図2】本実施形態の動作を示したフローチャートであ
【図3】本実施形態の動作を示したフローチャートであ
【図4】本実施形態の動作を示したフローチャートであ
【図5】本実施形態の動作を示したフローチャートであ
【図6】本実施形態の動作を示したフローチャートであ
【図7】初期残量を予測するためのデータテーブルの一
例である。
【図8】充電後残量を予測するためのデータテーブルの
一例である。
【図9】使用後残量を予測するためのデータテーブルの
一例である。
【図10】バッテリ使用後の端子電圧と時間経過との関
係を示した図である。
【図11】バッテリ充電後の端子電圧と時間経過との関
係を示した図である。
【図12】図7、8、9に示した各データテーブルの相
対関係を示した図である。
【図13】バッテリ充電時の端子電圧の変化を示した図
である。
【図14】バッテリの劣化判定方法を説明するための図
である。
【符号の説明】
10…バッテリ、11…電源回路、12…DC/DC変
換回路、13…A/D変換器、14…SW入力回路、1
5…MPU、16…残量表示計、17…大電流電気負
荷、20…主電源スイッチ、100…バッテリ残量表示
装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯島 良洋 埼玉県和光市中央一丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 2G016 CA03 CB11 CB31 CB33 CC01 CC04 CC10 CC12 CC14 CC16 CC21 CC23 CC24 CC27 CE02 CF06 5H030 AA08 AS08 FF43 FF52 5H115 PG04 QN03 QN12 TI02 TI05 TR19 TW10 TZ07 UB20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載されたバッテリの劣化状態を
    判定するバッテリの劣化判定方法において、 バッテリを所定条件の定電流で充電したときに、当該バ
    ッテリの端子電圧の上昇率が基準上昇率を超えると劣化
    状態と判定することを特徴とするバッテリの劣化判定方
    法。
  2. 【請求項2】 前記基準上昇率は、充電開始前における
    バッテリの残量の関数であることを特徴とする請求項1
    に記載のバッテリの劣化判定方法。
  3. 【請求項3】 前記バッテリの残量は、充電開始前のバ
    ッテリ端子電圧に基づいて推定されることを特徴とする
    請求項2に記載のバッテリの劣化判定方法。
  4. 【請求項4】 前記バッテリが劣化状態と判定される
    と、警告表示を出力することを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれかに記載のバッテリの劣化判定方法。
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