JP2001208814A - バッテリの残量検知方法 - Google Patents

バッテリの残量検知方法

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JP2001208814A
JP2001208814A JP2000016926A JP2000016926A JP2001208814A JP 2001208814 A JP2001208814 A JP 2001208814A JP 2000016926 A JP2000016926 A JP 2000016926A JP 2000016926 A JP2000016926 A JP 2000016926A JP 2001208814 A JP2001208814 A JP 2001208814A
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JP2000016926A
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Terushi Fujima
昭史 藤間
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリの実負荷時に、バッテリの残量を端
子電圧に基づいて正確に予測できるようにすることにあ
る。 【解決手段】 ステップS730の判断が肯定である
と、バッテリは無負荷状態にあると判定され、否定であ
ると負荷中の状態にあると判断される。無負荷時の処理
において、残量レベルが更新されると(ステップS74
1)、ステップS759にて、端子電圧の平均電圧の最
小値が、同じ残量レベルの負荷中残量テーブルの閾値と
される。負荷中の処理では、ステップS756におい
て、前記平均電圧を基に、負荷中残量テーブルが参照さ
れ、残量レベルが決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリの端子電
圧に基づいて残量を検知するバッテリの残量検知方法に
係り、特に、端子電圧の計測タイミングにかかわらず、
バッテリの残量を正確に検知できるバッテリの残量検知
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境への配慮や資源の有効利用の
観点から、電動車両やハイブリッド車両等のバッテリを
動力源とする車両(以下、電動車両で代表する)が注目
されている。このような電動車両用は、走行可能距離が
バッテリの残量に依存するため、残量の正確な計測が必
要となる。
【0003】バッテリの残量を監視するシステムについ
ては、例えば特開平10−13898号公報に記載され
ているように、バッテリの端子電圧で残量を代表する方
法、特開平10−153647号公報に記載されている
ように、負荷時と無負荷時との電圧差に基づいて残量を
検知する方法等が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】バッテリの残量をバッ
テリ電圧に基づいて予測する方法は、バッテリが無負荷
状態で十分に放置された後であり、その端子電圧が開放
電圧に収束していれば、残量を正確に予測することがで
きる。しかしながら、バッテリ使用後は電圧が徐々に復
帰しながら開放電圧に収束するため、使用直後のバッテ
リ電圧は開放電圧を下回る。したがって、使用直後のバ
ッテリ電圧に基づいて残量を予測すると、予測される残
量は実際よりも低くなってしまう。
【0005】これとは逆に、充電終了後は電圧が徐々に
低下しながら開放電圧に収束するため、充電直後のバッ
テリ電圧は開放電圧を上回る。したがって、充電直後の
バッテリ電圧に基づいて残量を予測すると、予測結果は
実際の残量よりも高くなってしまう。
【0006】このように、バッテリ電圧で残量を予測し
ようとすると、バッテリ電圧のサンプリングタイミング
によって予測結果が変化し、残量の正確な検知が難しい
という問題があった。
【0007】本出願人は、前記した従来技術の問題点を
解決するために特許出願をしたが(特願平10−302
209号)、この特許出願では、バッテリが負荷状態に
ある時に、バッテリの残量を予測することについては、
格別の配慮がなされていなかった。
【0008】本発明の目的は、上記した従来技術に鑑み
てなされたものであり、バッテリ電圧のサンプリングタ
イミングにかかわらず、その残量を端子電圧に基づいて
正確に予測できるようにすることにある。また、他の目
的は、バッテリの実負荷時、すなわち負荷印加時に、そ
の残量を端子電圧に基づいて正確に予測できるようにす
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明は、車両に搭載されたバッテリの残量を
周期的に検知するバッテリの残量検知方法において、所
定時間内におけるバッテリ電圧の平均値を求め、該平均
値のn回目の値とn+1回目(ここに、nは正の整数)
の値の差が所定値以下の状態が複数回連続した場合該状
態を無負荷時と判定し、複数回連続しない場合該状態を
負荷時と判定し、無負荷時には該バッテリ電圧の平均値
を無負荷時用閾値と比較し、負荷時には負荷時用閾値と
比較して、バッテリの残量を求めるようにした点に特徴
がある。
【0010】この特徴によれば、負荷中すなわち実負荷
状態が継続する場合においても、正確な残量を算出する
ことができるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。図1は、本発明を適用したバッテリ残量
表示装置100の主要部の構成を示したブロック図であ
る。
【0012】バッテリ10は、その残量に応じて22〜
28Vの電圧を発生する。電源回路11は、バッテリ1
0の端子電圧VBATTを5V程度のロジック電圧Vに変換
し、MPU15の電源端子に供給する。DC/DC変換
回路12は、バッテリ電圧VBATTの22〜28Vの範囲
を0〜5Vに変換する。A/D変換器13は、DC/D
C変換回路12の出力電圧0〜5Vを0〜255のデジ
タルデータDBATTに変換し、MPU15のデータ入力端
子へ供給する。
【0013】主電源スイッチ20は、駆動モータなどの
大電流電気負荷17とバッテリ10との接続を開閉す
る。SW入力回路14は、バッテリ電圧VBATTをロジッ
ク電圧に変換してMPU15へ供給する。MPU15
は、このロジック電圧に基づいて前記主電源スイッチ2
0の開閉状態を判別する。
【0014】充電器18は残量表示装置100の充電端
子100aに接続され、バッテリ電圧VBATTが所定電圧
に達するまでは定電流充電を行い、その後、定電圧充電
に切り換える。残量表示計16は、例えば5つのLED
表示素子によって構成され、それぞれはMPU15から
出力されるLED駆動信号D0 、P1 〜P4 が“L”レ
ベルの時に点灯する。
【0015】図13(a) は、前記主電源スイッチ20が
閉じられた時のバッテリ端子電圧VBATTの変化の概念図
であり、時間0〜t1 、t2 〜t3 、およびt4 以降は
無負荷時を示し、時間t1 〜t2 、t3 〜t4 は実負荷
時(以下では、負荷中と呼ぶ)を示す。また、前記無負
荷時のうち、時間t2 〜t3 およびt4 以降は、以下で
は、負荷開放後と呼ぶ。図から明らかなように、バッテ
リ端子電圧VBATTは、負荷中には小刻みで不規則な変化
をし、また負荷開放後は、所定期間は滑らかに上に凸の
カーブで上昇し、その後はほぼ一定の値になる。同図
(b) は、同図(a)の場合のA/D変換器13の出力値の
概念図である。
【0016】図2〜6は、上記したバッテリ残量表示装
置100の動作、主にMPU15の動作を示したフロー
チャートであり、バッテリ10が新規に接続されてMP
U15がリセットされると、図2のメインフローがスタ
ートする。
【0017】図2において、ステップS1ではイニシャ
ル処理が実行され、後述する各種のカウンタに初期値が
セットされる。ステップS2では、バッテリ電圧VBATT
がDC/DC変換器12およびA/D変換器13によっ
てサンプリングされ、電圧データDBATTに変換されてM
PU15に読み込まれる。ステップS3では、電圧デー
タDBATTに基づいて、バッテリの“初期残量”が予測さ
れる。
【0018】本実施形態における“初期残量”とは、無
負荷状態で十分に放置されていたバッテリの残量であ
り、その端子電圧VBATTすなわち開放電圧と、無負荷状
態で十分に放置されていたバッテリに固有のデータテー
ブルとに基づいて予測される。
【0019】本実施形態では他にも、後に詳述するよう
に、開放電圧よりも低めを示す負荷開放後における端子
電圧VBATTに基づいて予測される“負荷開放後残量”
と、負荷印加中の端子電圧VBATTの平均値に基づいて予
測される“負荷中残量”とが定義されており、それぞれ
に、端子電圧VBATTに基づいて残量を予測するための固
有のデータテーブルが用意されている。
【0020】図7、図8、図9は、それぞれ、前記電圧
データDBATTに基づいて初期残量、負荷開放後残量、お
よび負荷中残量を予測するデータテーブルの一例を示し
た図である。図7では、例えば、バッテリの端子電圧V
BATTが24.74V以上24.97未満であって、これ
を表すMPU15への入力A/D値が、閾値131.8
3以上142.90未満であれば、残量レベルGは
“2”と予測される。残量レベルGとは、前記残量表示
計16のLEDを、エンプティEMP側から点灯する数
を示す。データテーブルの表す意味は、図8、図9でも
同様である。
【0021】ステップS4では監視タイマが参照され、
監視周期が訪れるとステップS5以降へ進む。なお、本
実施形態では監視周期を50msに設定している。
【0022】ステップS5では、主電源スイッチ20の
状態が読み込まれる。ステップS6では、バッテリ電圧
VBATTを周期的にサンプリングするための100msタ
イマがタイムアウトしたか否かが判定される。100m
sタイマがタイムアウトしていると、ステップS7にお
いて、バッテリ電圧VBATTのサンプリング処理および残
量の予測処理が実行される。予測された残量は、ステッ
プS8のLED表示処理によって前記残量表示計16に
表示される。
【0023】次いで、前記ステップS7のサンプリング
処理・残量予測処理について、図3〜5のフローチャー
トを参照して詳細に説明する。
【0024】ステップS701では、前記ステップS5
で取り込まれた主電源スイッチ20の開閉状態が参照さ
れる。主電源スイッチ20が開いている、すなわち主電
源がオフ状態であると、ステップS702では、バッテ
リ10が前記充電器18による充電中であるか否かを示
す充電中フラグFchargeが参照され、充電中フラグFch
argeが“0”、すなわち充電中でなければ、ステップS
703において、サンプリング中フラグFsampleが参照
される。サンプリング中フラグFsampleが“0”、すな
わちサンプリング中でなければ、ステップS704へ進
む。
【0025】ステップS704では、5分タイマがタイ
ムアウトしたか否かが判定される。5分タイマがタイム
アウトしていると、ステップS705以降へ進んでバッ
テリ電圧VBATTのサンプリングが実行される。なお、前
記ステップS701において主電源スイッチ20が閉じ
ていると判定されるか、あるいはステップS702にお
いて充電中と判定されると、当該処理は前記5分タイマ
とは無関係に常にステップS705以降へ進む。
【0026】このように、本実施形態では、主電源スイ
ッチ20が閉じている、換言すれば、バッテリ10に大
電流電気負荷17が接続されており、残量を頻繁に検知
すべき場合、あるいは充電器18による充電中であって
バッテリ電圧のサンプリングに伴なう電力消費量の増大
を意識する必要がない場合には、残量検知を100ms
周期で頻繁に行う一方、主電源スイッチ20が開いてい
る、換言すれば、バッテリ10に大電流電気負荷17が
接続されておらず、残量の変化が僅かである場合には、
残量検知を5分周期で行うようにしている。この結果、
残量の正確な検知と消費電力の低減との両立が可能にな
る。
【0027】以上のようにして、100ms周期あるい
は5分周期でサンプリング処理に移行すると、ステップ
S705では、サンプリング中フラグFsampleに“1”
がセットされる。ステップS706では、サンプリング
回数n(初期値“0”)が“1”だけインクリメントさ
れる。ステップS707では、前記A/D変換器13に
よってバッテリ電圧VBATTがサンプリングされ、そのA
/D変換値であるDBATTが今回のA/D変換電圧データ
D(n)としてMPU15に記憶される。ステップS7
08では、サンプリング回数nが“6”であるか否かが
判定され、100ms周期で6回分の電圧データD
(1)〜D(6)が記憶されると、ステップS709で
は、前記サンプリング回数nおよびサンプリング中フラ
グFsampleがリセットされる。
【0028】ステップS710では、前記6回分の電圧
データD(1)〜D(6)から最大値および最小値を除
いた4つの電圧データの平均値Dave が算出される。ス
テップS711では、前回の平均値DS-1 が現在の平均
値DS に更新され、今回の平均値Dave が現在の平均値
DS として新規登録される。また、求められた平均値D
ave は、Ds-m (mは2以上の整数)として順次メモリ
に記憶される。
【0029】図4のステップS720では、前記ステッ
プS707でサンプリングされた電圧データDBATTと充
電判定基準値Dref1とが比較される。充電判定基準値D
ref1は、バッテリ10が充電中であるか否かを判定する
ための閾値であり、本実施形態では、27.8V相当に
設定されている。
【0030】図12に示したように、時刻t0 において
定電流充電が開始され、時刻t1 において電圧データD
BATTが前記充電判定基準値Dref1を超えると、バッテリ
10が充電器18による充電中と判断されてステップS
722へ進み、充電中フラグFchargeに“1”がセット
される。その後、充電器18による定電流充電が進み、
時刻t2 において、電圧データDBATTが基準値Dref2に
達すると、充電器18による充電方式が定電流充電から
定電圧充電に切り換わる。
【0031】その後、時刻t3 で充電器18が充電を停
止し、時刻t4 で電圧データDBATTが充電判定基準値D
ref1を下回り、これがステップS720において検知さ
れると、ステップS721では、充電中フラグFcharge
が参照される。充電停止直後は充電中フラグFchargeが
“1”のままなのでステップS723へ進む。ステップ
S723では、現在の仮残量DS と前回の仮残量DS-1
とが比較され、時刻t5 において、両者の差分が基準範
囲内となって充電後の電圧低下がほぼ収まると、ステッ
プS724では、現在の仮残量DS に基づいて、バッテ
リの“充電後残量”が予測される。この充電後残量は、
図7〜図9と同様のデータテーブルにより予測される
が、該充電後残量の予測は前記した本出願人による特許
出願に詳細に開示されているので、ここでは説明を省略
する。ステップS725では、前記充電中フラグFchar
ge、後述する10回カウンタおよび仮残量カウンタが全
てリセットされる。
【0032】次に、前記ステップS721において、充
電中フラグFchargeがセットされていないと、図5のス
テップS730へ進む。ステップS730では、現在の
仮残量DS と前回の仮残量DS-1 とが比較され、両者の
差分が基準範囲Dref 内であるか否かが判断される。こ
の判断が肯定であるとステップS732に進み、10回
カウンタ(初期値“0”)が“1”だけインクリメント
される。ステップS733では、10回カウンタのカウ
ント値が“10”であるか否かが判定され、カウント値
が“10”に達すると、ステップS734において10
回カウンタがリセットされる。本実施形態では、ステッ
プS733の判断が肯定になったことにより、負荷が開
放されたと判定する。そして、ステップS735では、
現在の仮残量DS 、すなわち前記ステップS730の条
件を満たすようになった10個目の仮残量DS に基づい
て、バッテリの“負荷開放後残量”が予測される。
【0033】図8は、現在の仮残量DS に基づいて負荷
開放後残量を予測するデータテーブルの一例を示した図
であり、例えばA/D値が閾値106.81以上12
3.65未満(端子電圧が24.22以上24.57未
満)であると、残量レベルGは“2”と予測される。な
お、これらの閾値、例えばA/D値の、87.57,1
06.81,123.65,…は固定的であり、変更す
ることはできないように構成されている。
【0034】ステップS736では、仮残量カウンタの
カウント値で定義される記憶領域に前記仮残量レベルG
が記憶される。ステップS737では、仮残量カウンタ
のカウント値が“6”であるか否かが判定され、カウン
ト値が“6”となって6個の仮残量レベルGが記憶され
ると、ステップS738で仮残量カウンタがリセットさ
れる。ステップS739では、6個の仮残量レベルGの
最大値および最小値を除いた4つの平均値Gave が算出
される。
【0035】ステップS740では、現在表示されてい
る残量レベルGと前記仮残量の平均値Gave とが比較さ
れ、仮残量平均値Gave が現在表示中の残量レベルGよ
りも小さければ、ステップS741において現在の残量
レベルGが仮残量平均値Gave に更新される。
【0036】一方、前記ステップS730が否定になっ
た時には、ステップS751に進んで、前記10回カウ
ンタをリセットし、バッテリに負荷がかかっている時の
負荷中処理を行う。ステップS752では、負荷中にサ
ンプリングした前記平均値Dave が256個以上である
か否かが判定される。この判定が肯定になるとステップ
S753に進んで、該Dave を256個、メモリから取
得し(ステップS711参照)、その平均電圧を求め
る。なお、この256個は一例であり、これに限定され
るものではない。
【0037】ステップS754では、該平均電圧が今ま
での最小であるか否かの判断がなされ、この判断が肯定
の場合にはステップS755に進んで平均電圧最小値を
更新する。一方、否定であれば、ステップS755をジ
ャンプしてステップS756に進む。ステップS756
では、該平均電圧を基に、バッテリの“負荷中残量”の
予測を行う。
【0038】図9は、前記平均電圧に基づいて負荷中残
量を予測するデータテーブルの一例を示した図であり、
例えばA/D値が閾値56.77以上73.61未満
(端子電圧が23.18以上23.53未満)であれ
ば、残量レベルGは“2”と予測される。これらの閾値
は、図8の負荷開放後残量を予測するデータテーブルの
閾値より小さくされている。その理由は、バッテリの負
荷中の端子電圧は無負荷時より一般的に小さくなるから
である。また、これらの閾値は、RAM等のメモリに記
憶させて、必要に応じて書き換えることができる。な
お、図7〜図9のデータテーブルは、例えば実験により
求めることができる。
【0039】ステップS757では、ステップS756
で求めた予測残量が現在の残量と比較され、該予測残量
の方が現在の残量より小さければステップS758に進
んで該予測残量を残量とする。逆に大きければ、残量の
更新を無視して次の処理に移る。負荷中にバッテリ残量
が増えることはないからである。
【0040】ここで、ステップS758で決定された負
荷中の残量値と、その後にステップS739で決定され
た負荷開放後の残量値、すなわち無負荷時の残量値とが
一致しない時には、無負荷時の残量値を優先させるのが
好適である。その理由は、無負荷時の残量値の方が負荷
中に求めた残量値よりも、信頼性が高いからである。
【0041】上記したように、本実施形態では、バッテ
リの端子電圧VBATTに基づいて残量を予測する際に、端
子電圧VBATTのサンプリングタイミングに応じて、同じ
端子電圧が検知された場合でも予測結果を異ならせてい
る。
【0042】すなわち、バッテリを無負荷状態で十分に
放置した後、たとえばバッテリを新規に接続した後であ
れば、その端子電圧は開放電圧に収束しているので、端
子電圧は残量を正確に代表する。しかしながら、図10
に示したように、バッテリ負荷開放後は電圧が徐々に復
帰しながら開放電圧Vopenに収束するため、負荷開放直
後の端子電圧VBATTは開放電圧Vopenを下回る。したが
って、負荷開放直後の端子電圧VBATTに基づいて残量を
予測すると、予測される残量は実際よりも低くなってし
まう。
【0043】そこで、本実施形態では、前記図7〜図9
にそれぞれ示すと共に、図11に比較して示したよう
に、同一の端子電圧VBATTに対して、負荷開放後は負荷
中よりも残量が低く予測されるように、端子電圧VBATT
と残量との関係を端子電圧VBATTの各サンプリングタイ
ミングごとに設定した。この結果、端子電圧VBATTのサ
ンプリングタイミングにかかわらず、バッテリの残量を
正確に予測することができる。
【0044】例えば、図7の端子電圧VBATTは開放電圧
Vopenと一致しているので、開放電圧Vopenの24.7
4V以上24.97V未満が残量レベルGの“2”に相
当することになる。これに対して、負荷開放後は、図8
に示されているように、その時のバッテリ電圧が24.
22V以上24.57V未満であっても、最終的には2
4.74V以上24.97V未満に収束すると予測し、
残量レベルGは同様に“2”となる。同様に、負荷中
は、図9に示されているように、そのバッテリ電圧が2
3.18V以上23.53V未満であっても、最終的に
は24.74以上24.97V未満に収束すると予測
し、残量レベルGは同様に“2”となる。
【0045】なお、バッテリ電圧VBATTは温度と共に上
昇するので、バッテリの温度をパラメータとして追加
し、温度が高いほど同一のバッテリ電圧に対する残量レ
ベルGを下げるようにすることが望ましい。例えば、図
7の例が25℃での関係とすれば、25℃では端子電圧
が24.74V以上24.97V未満のときに残量レベ
ルGが“2”であったものを、30℃では、端子電圧が
25.7V以上26.1V未満のときに残量レベルGが
“2”となるようにする。
【0046】図6は、前記ステップS8のLED表示処
理のフローチャートである。ステップS801では、前
記ステップS5で取り込まれた主電源スイッチ20の開
閉状態が参照される。主電源スイッチ20が開いている
と、ステップS802において、全てのLEDが非点灯
にされる。主電源スイッチ20が閉じていると、ステッ
プS803では充電中であるか否かが判定され、充電中
であると、ステップSS804において、全てのLED
が点滅される。
【0047】充電中以外であると、ステップS807に
おいて残量レベルGが参照され、残量レベルGが“0”
であれば、ステップS808において、LED5のみが
点滅される。残量レベルGが“0”以外であると、ステ
ップS809、S811、S813、S815では、そ
れぞれ残量レベルGが1〜5のいずれであるかが参照さ
れ、ステップS810、S812、S814、S81
6、S817において、残量レベルGに応じた数のLE
Dが点灯される。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、負荷中すなわち実負荷状態が継続する場合に
おいても、ユーザはバッテリの正確な残量を知ることが
できるようになる。また、負荷中であるか無負荷である
かを判断し、負荷中には負荷中の残量を、また無負荷時
には負荷開放後の残量を求め、それぞれの状態に応じた
残量をユーザに提供できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したバッテリ残量表示装置の主要
部のブロック図である。
【図2】本実施形態の動作を示したフローチャートであ
【図3】本実施形態の動作を示したフローチャートであ
【図4】本実施形態の動作を示したフローチャートであ
【図5】本実施形態の動作を示したフローチャートであ
【図6】本実施形態の動作を示したフローチャートであ
【図7】初期残量を予測するためのデータテーブルの一
例である。
【図8】負荷開放後残量を予測するためのデータテーブ
ルの一例である。
【図9】負荷中残量を予測するためのデータテーブルの
一例である。
【図10】バッテリ使用後の端子電圧と時間経過との関
係を示した図である。
【図11】図7〜図9に示した各データテーブルの相対
関係を示した図である。
【図12】バッテリ充電時の端子電圧の変化を示した図
である。
【図13】主電源スイッチが閉じられた時のバッテリ端
子電圧VBATTの変化の概念図、およびA/D変換器の出
力値の概念図である。
【符号の説明】
10…バッテリ、11…電源回路、12…DC/DC変
換回路、13…A/D変換器、14…SW入力回路、1
5…MPU、16…残量表示計、17…大電流電気負
荷、20…主電源スイッチ、100…バッテリ残量表示
装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G016 CA03 CB11 CB12 CC01 CC04 CC06 CC16 CC24 CC27 CC28 CE02 5H115 PA14 PG04 PI16 PI29 PI30 PO10 PV02 PV09 QN03 QN12 TI02 TI05 TI10 TR19 TU20 TZ07 UB05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載されたバッテリの残量を周期
    的に検知するバッテリの残量検知方法において、 所定時間内におけるバッテリ電圧の平均値を求め、該平
    均値のn回目の値とn+1回目(ここに、nは正の整
    数)の値の差が所定値以下の状態が複数回連続した場合
    該状態を無負荷時と判定し、複数回連続しない場合該状
    態を負荷時と判定し、 無負荷時には該バッテリ電圧の平均値を無負荷時用閾値
    と比較し、負荷時には負荷時用閾値と比較して、バッテ
    リの残量を求めるようにしたことを特徴とするバッテリ
    の残量検知方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のバッテリの残量検知方
    法において、 前記負荷時用閾値は前記無負荷時用閾値より小さく、更
    新可能であることを特徴とするバッテリの残量検知方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のバッテリの残量検知方
    法において、 前記負荷時のバッテリ残量と、負荷開放後の無負荷時の
    バッテリ残量とが異なる場合には、負荷開放後の無負荷
    時のバッテリ残量を優先するようにしたことを特徴とす
    るバッテリの残量検知方法。
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