JP4503497B2 - 照明装置及び表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、照明装置及びこれを用いた表示装置に関する。
近年、ディスプレイ分野や光通信分野など多くの分野において、ある程度広がった光線を一定の方向に揃えることが求められている。このような要求に応えるために、多くの照明装置においては、その光源ハウジングの出射口上に、光指向性を制御する光学シートが設けられている。この光学シートは、光透過性を有し、入射光を所定の方向に揃えている。このような光指向性を制御するための光透過性を有する光学シートの代表的な例として、プリズムシートがある(例えば、特許文献1参照)。
プリズムシートは典型的には、三角柱形状やかまぼこ形状であるプリズムが並設されたシートであり、プリズム効果もしくはレンズ効果によって光線の進行方向を制御する。しかし、プリズムシートのプリズムがどのような形状であるにしても、光源光があらゆる方向からプリズムシートに入射する限り、光指向性の制御には限界がある。例えば、照明装置を液晶装置のバックライトとして用いた場合など、液晶表面垂直方向から±30°前後の角度内に集光するのが限界であり、任意の角度範囲に集光することは困難であった。
また、特許文献2には、光学シートの他の例を用いた照明装置が開示されている。この特許文献2に開示された照明装置では、レンチキュラーレンズシートが使用され、このレンチキュラーレンズシート背面に反射体が設けられている。このようなレンチキュラーレンズシートは、光源が収納された筐体(光箱)に取付けられ、この筐体の内表面は、反射率が高くなるように構成されている。レンチキュラーレンズシート背面には、反射体に開口部(スロット)がストライプ状に設けられ、この開口部から光源からの光が外部に出射される。また、特許文献2に開示の発明は、マイクロレンズシートにも適用可能であり、この場合には開口部は点状に配設されている。
また、通常、このようなプリズムシートは成型法で作製されているため、その光学特性を変えたい場合には、金型形状を変える必要があった。一般に、成型型となる金型は高価であるため、プリズムシートの製造コストが上昇するという問題がある。さらに、この成型法によってプリズムシートを製造する場合には、作製に時間がかかり、製造効率が低下するという問題がある。そのため、光指向性の方向が任意の方向となるように設計することが容易ではなかった。
特開2004−281270号公報 特開平2−214287号公報
このように、従来の照明装置では、生産コストの上昇や製造効率の低下が発生するのを回避するために、光指向性設計の自由度が小さいという問題があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、より光指向性が高く、設計自由度の大きい照明装置及び表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係る照明装置は、光を出射する光源と、当該光源を収納し、前記光源からの光を出射する出射口が設けられたハウジングと、前記出射口に配設された光学シートとを有する照明装置であって、前記光学シートは、前記光の出射側に配設され、前記光源から入射された光の出射方向を揃えるレンズ構造体と、前記光の入射側に配設され、前記光源から出射された光を反射する反射体と、当該反射体に開口され、前記光源から入射された光を透過する光透過開口部とを有し、当該光透過開口部は、前記レンズ構造体の光軸からずれた位置に配設される
このような構成においては、光透過部の位置を変えることによってレンズ構造体から出射される光の出射方向を変えることができる。従って、この所定の方向に光を揃え、より指向性の高い照明装置を実現することができる。さらに、光透過開口部の位置を変えるだけで、出射光の出射方向を容易に制御することができるので、設計自由度を向上させることができる。
好適には、前記レンズ構造体は、前記入射された光を互いに平行に揃える。特に、開口部の幅がレンズ構造体のレンズピッチに対して十分に狭い場合には、前記レンズ構造体は前記入射された光を互いに平行に揃えることができる。
さらに、前記レンズ構造体は、複数のレンズ部を有し、前記光透過開口部は、前記レンズ構造体の光軸から前記複数のレンズ部間の距離よりも小さな幅だけずれた位置に形成される。また、前記光透過開口部を、前記レンチキュラーレンズの長手方向に沿って延在したストライプ状に形成することができる。またさらに、前記光透過開口部を、前記レンチキュラーレンズの光軸を中心線として波状に開口してもよい。また、前記光透過開口部は、前記レンチキュラーレンズの光軸に沿って直線状に並設された複数の開口部分を有する。
さらにまた、前記レンズ部は、マイクロレンズアレイであり、前記光透過開口部は、点在した状態で前記反射体に形成される。
さらにまた、前記光軸からずれた位置に配設された光透過開口部は、第1の光透過開口部であって、前記光学シートは、前記第1の光透過開口部と異なって、前記レンズ構造体の光軸上に形成された第2の光透過開口部を有する。これによって、正面方向の指向性を高めることが可能である。
また、前記レンズ構造体は、前記複数のレンズ部の間に配設され、前記レンズ部によるレンズ効果よりも小さなレンズ効果を有する複数の非レンズ部を有する。
好適には、前記非レンズ部は、前記光学シートのシート面に平行な平坦面であり、前記複数のレンズ部は、複数の前記平坦面を介して連結される。
他方、本発明に係る照明装置は、光を出射する光源と、当該光源を収納し、前記光源からの光を出射する出射口が設けられたハウジングと、前記出射口に配設された光学シートとを有する照明装置であって、前記光学シートは、前記光の出射側に配設された複数のレンズ部によって、前記光源から入射された光の出射方向を揃えるレンズ構造体と、前記光の入射側に配設され、前記光源から出射された光を反射する反射体と、当該反射体に開口され、前記光源から入射された光を透過する複数の光透過開口部とを有し、前記光源から入射された光は、前記複数のレンズ部のうち、少なくともその一つに対して前記複数の光透過開口部を通して入射される。
このような構成においては、光透過部の位置を変えることによってレンズ構造体から出射される光の出射方向を変えることができる。従って、この所定の方向に光を揃え、より指向性の高い照明装置を実現することができる。さらに、光透過開口部の位置を変えるだけで、出射光の出射方向を容易に制御することができるので、設計自由度を向上させることができる。
本発明に係る表示装置は、このような照明装置を備えたものである。このような構成においては、より光指向性が高い照明装置を用いているので、より指向性の高く、設計自由度の高い表示装置を実現することができる。
好適には、本発明に係る表示装置は、前記照明装置がバックライトとして用いられた液晶表示装置である。特に、この場合には、視野角制御を確実にかつ容易に行うことができるので、より指向性の高い表示装置を実現することができる。
本発明によれば、より光指向性の高く、設計自由度の大きい照明装置及び表示装置をすることができる。
本発明に係る照明装置は、光学構造物によって入射光線を任意の方向に揃える機能を有する。以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。
発明の実施の形態1.
まず、図1を用いて、本発明にかかる照明装置の全体構成について説明する。図1(a)は、本発明に係る照明装置の一例を示す概略模式図である。図1(a)に示すように、本発明に係る照明装置1は、光源11、ハウジング12、光学シート13を有する。
光源11は、当該照明装置1の光を供給する装置であり、例えば蛍光管、LED(Light Emitting Device)等である。
ハウジング12は、光源11を収納する筐体であり、光源11からの出射光を外部に出射させるための光出射口120を有する。ハウジング12の内表面は、光源11からの光を乱反射する反射面から構成され、例えば酸化チタン等の反射部材によって覆われている。この場合には、ハウジング12の内表面の全体が実質的に反射特性を有し、好適には、その約90%以上が反射部材によって覆われている。また、ハウジング12の内表面に反射特性を有する材料を混入することによって、ハウジング12内表面を反射面にすることもできる。上記のような反射部材や混入材料として、可視光を80%の平均反射率で反射する高反射率の材料を用いることができる。
光学シート13は、ハウジング12の光出射口120に設けられている。詳細には、光学シート13は、この光出射口120に嵌め込まれ、光出射口120を塞いでいる。これによって、光学シート13は、ハウジング12とともに、光源11を収納する収納部を構成し、この収納部は光源11全体を覆っている。また、光学シート13は、光源11からの光がハウジング12の外部に漏れないように、ハウジング12内を密閉するのが好ましい。これによって、光源11が供給する光の利用効率を高めることができる。
続いて、図1を用いて、本発明に係る照明装置1の光学シート13について詳細に説明する。図1(b),(c)は、この光学シート13の一例を示す側面模式図である。図1(b)に示すように、光学シート13は、反射体131、開口部132、レンズ構造体133を有する。
反射体131は、反射効果を有する反射部材から構成され、この反射部材として、例えば、可視光を平均80%以上の高い反射率で反射する反射部材を用いることができる。反射体131は、光学シート13の光線が入射される側(光線入射側)に設けられている。すなわち、反射体131は光学シート13の光源11側、つまりハウジング12の内側に配設されている。換言すれば、この反射体131は、光学シート13の背面(光入射面側の表面)に固着されている。
開口部132は、光学シート13の光が透過する光透過開口部であり、光学シート13背面に配設された反射体131に開口された部分である。そのため、この開口部132から、光学シート13背面が露出している。この開口部132以外において、反射体131は入射光を反射する。また、開口部132が反射体131を複数に分離する場合には、反射体131は、複数の反射部134から構成される。
レンズ構造体133は、光学特性を有する構造体(光学構造体)の一例であり、特にレンズ効果を有する構造体である。レンズ構造体133は、複数のレンズ部135から構成され、これら複数のレンズ部135同士が互いに直接接触した状態で連結されている。図1(b)に示すように、レンズ部135は断面略かまぼこ状の形状を有する長寸のレンチキュラーレンズとすることができる。これらレンチキュラーレンズであるレンズ部135はそれぞれ、短手方向(紙面左右方向)に配列され、レンズ部135間の谷部が鋭く切れ込んだように連結されている。以下、長寸のレンズ部135の長手方向をレンズ長手方向と略し、これに対してレンズ部135の短手方向をレンズ短手方向と略すことがある。
レンズ構造体133は、光学シート13の光線が出射される側(光線出射側)に設けられ、入射光の方向を変える。より具体的には、レンズ構造体133は、入射光の方向を光学シート13の主面(光学シート面)に対して傾斜した方向、つまり光学シート面の法線方向に対して傾斜した方向に変える。そのため、図1(c)に示すように、光源11からの光が入射される開口部132は、レンズ構造体133の各レンズ部135の光軸からずれた位置に配設されている。
レンズ部135が長寸のレンチキュラーレンズである場合には、その光軸は、レンズ長手方向に延在している。従って、この場合の開口部132はストライプ状であり、反射体131をレンズ短手方向に分離して複数の反射部134を構成している。換言すれば、離間した状態で配設された複数の反射部134の間隙が開口部132として機能する。
次に、本発明に係る照明装置1が光を出射させる動作について説明する。このとき、図1を適宜参照しながら説明する。
光源11から照射された光は、光学シート13の開口部132を通してレンズ構造体133に入射される。これに対して、開口部132以外の部分に照射された光は、反射面を構成するハウジング12の内表面、あるいは光学シート13の反射体131の間で反射される。この反射は何回か繰り返され、その後、この反射された光は、開口部132に到達する。開口部132に到達した光は、この開口部132を介してレンズ構造体133に入射される。
このように、入射された光の光軸は、レンズ構造体133の光学特性によって一定の方向に揃えられる。具体的には、図1(c)に示すように、レンズ部135から出射される光は、開口部132の光軸からのずれ幅に応じて、光学シート面に対して傾斜した方向に光を出射する。すなわち、出射光と光学シート面との傾斜角θは、開口部132の光軸からの距離に応じて決定される。これによって、光学シート13から出射される光線を、光学シート面に対して垂直な方向からずれた角度に揃えることができる。
以上のように、本発明に係る照明装置1では、光学シート13の開口部132がレンズ部135の光軸からずれた位置に設けられている。このずれ位置を適宜設定することによって、レンズ部135からの出射光を光学シート面の垂直方向に対してずれた方向に揃えることができる。それ故、照明装置1の光指向性を容易に向上させることができ、設計自由度を拡大することが可能となる。これによって、液晶表示装置のように視野角制限が必要な用途等、照明装置1の用途に応じて、出射光を揃える向きを容易に変更することができる。
さらに、ハウジング12内で光学シート13の開口部132以外の部分が反射特性を有する。そのため、光源11が供給する光は、ハウジング12内部で乱反射し、光学シート13の開口部132から出射される。特に、ハウジング12の内表面が実質的に反射面を構成し、光学シート13の反射体131が可視光を80%以上反射する。それ故、ハウジング12内部における光吸収量を低減することができるので、出射光のロスを抑制することが可能となる。従って、出射される光束が増加するので、光源11が供給する光の利用効率を向上させることができる。
なお、本実施の形態においては、光出射口120に1枚の光学シート13のみが用いられているが、これに限られない。例えば、光学シート13の光入射側に市販の拡散板に設けたり、光出射側に散乱シートを設けたりする等、他の光学シートを複数枚用いることができる。また、上記のハウジング12の内側表面、光学シート13表面とは、光学的な表面を意味し、これらに配設された反射部材の表面に透明な保護膜等が設けられた場合も含む。
発明の実施の形態2.
発明の実施の形態2においては、本発明にかかる光学シートの他の形態について説明する。具体的には、本実施形態2の光学シートは、レンズ構造体の形状が実施形態1のレンズ構造体の形状と異なる構成を有し、各レンズ部の間隔が広げられた光学シートである。
図2を用いて、本実施形態2における光学シートの構成について具体的に説明する。図2の側面模式図に、本発明に係る光学シートの他の一例が示されている。
図2に示すように、本実施形態2における光学シート23のレンズ構造体233は、複数のレンズ部235に加え、複数の平坦部236を有する。平坦部236は、レンズ部235と異なり、実質的にレンズ効果を有しない非レンズ部の一例である。この平坦部236は、光学シート23に入射した光を全反射させる反射面を構成している。従って、平坦部236は、入射光が出射するのを防ぐ機能を有する。これら複数の平坦部236は、各レンズ部235の間に配設され、複数のレンズ部235を連結している。
ここで、非レンズ部は、レンズ効果が全くない部位のみならず、レンズ効果が小さい部位を含み、無視できる程度にしか光を出射しない部位を含む。従って、平坦部236は、レンズ効果の小さい面、レンズ効果の全くない平面や平面に近い面でもよく、レンズ効果が多少あるとしても一般的に平面と考えることができる面も含む。
図2において、本実施形態2の光学シート23では、レンズ構造体233にレンズピッチは、図1(b)に示された実施形態1の光学シート13におけるレンズピッチよりも大きい。これにともない、光学シート23の端部間距離は、光学シート13の端部間距離よりも大きい。これらに対して、光学シート13,23それぞれの開口部132,232の開口幅、すなわち離間した反射部134,234の間の距離は同じである。
ここで、光学シート13の端部間距離とは、レンズ部135端部から反射部134端部までの距離のことであり、レンズ部135のレンズ端部から反射部134と開口部132との境界部分までの距離を示す。また、光学シート23の端部間距離もまた、光学シート13と同様に、レンズ部235端部から反射部234端部までの距離を示す。
以上のように、光学シート23における端部間距離を光学シート13における端部間距離よりも大きくする。詳細には、開口部232の開口幅を開口部132の開口幅と同じにした状態で、レンズ構造体233のレンズピッチをレンズ構造体133のレンズピッチよりも大きくする。これによって、レンズ部235間の間隔を広げることができる。それ故、光学シート23では、所定の開口部332から入射された光は、平坦部336に到達して反射するが、隣のレンズ部335に入射することはない。これによって、各レンズ部235間の平坦部236が各レンズ部235の外側から光が出射するのを防ぐ。従って、光学シート23に対して傾いた所定の角度の方向にだけ光線を揃え、この傾いた角度の方向の光指向性をより一層向上させることができ、視野角制限が必要な用途に対応することができる。
さらに、本実施形態2における光学シート23は、微小レンズに対応することができる。
例えば、実施形態1の光学シート13で、レンズ部135の形状を変えることによって、レンズ部135間のレンズピッチを大きくすることができる。これによって、隣接したレンズ部135に所定のレンズ部135に入射する光が入射するのを防ぐことが可能である。レンズ形状がある程度以上大きい場合には、このようにレンズピッチを広げて反射部234の間隔を離すことによって。上記課題を解消できる。しかし、レンズ形状が小さい場合には、端部間距離を離すことは製造上の観点から難しくなる。
具体的には、図1に示すように、各レンズ部135が互いに接した状態で端部間距離に対してレンズピッチを大きくすると、レンズ部135同士が接触する部分におけるレンズ部135同士がなす角度が鋭角に切れ込まれた形状となる。このようなレンズ部135を機械加工によって作製する場合には、ある程度以上に尖った鋭角部分は簡単に変形する。そのために、レンズ形状が小さい場合には、作製が困難となる。また、レーザー等の光線を用いて作製する場合にも同様であり、鋭角部分を作製することが難しい。
このように、レンズ形状を変えてレンズピッチを広げることは、レンズの大きさが小さくなった場合に対応することができない。これに対して、本実施形態2の光学シート23においては、端部間距離に対してレンズピッチを広げ、それとともに、平坦部236とレンズ部235とが接触する部分が鋭角とならないように、その接触部分の角度を広げる。これによって、微小レンズを有するレンズ構造体233を作製することが可能となる。従って、本実施形態2の光学シート23は、光指向性を向上させ、かつ微小レンズ構造に容易に対応することができる。
発明の実施の形態3.
発明の実施の形態3においては、本発明にかかる光学シートの他の形態について説明する。具体的には、本実施形態3の光学シートは、実施形態2の光学シート23における開口部232の形状が異なる構成を有する。
図3を用いて、本実施形態3における光学シートの構成について具体的に説明する。図3の側面模式図に、本発明に係る光学シートの他の一例が示されている。
図3に示すように、本実施形態3の光学シート33は、開口部332,342,352を有し、これら開口部332,342,352は、レンズ長手方向に延在している。より詳細には、開口部332は、レンズ部235の光軸に配設され、開口部342,352はそれぞれ、開口部332の両脇に(レンズ短手方向に)ずれた位置で配設されている。
本実施形態3の光学シート33では、反射体331は複数種の反射部335,345,355を有し、これら反射部335,345,355は、開口部342,352によって分離されている。詳細には、反射部335は開口部332,342の間に配設され、反射部345は開口部332,352の間に配設されている。反射部355は、開口部352と、隣接したレンズ部235側の開口部342との間に配設されている。また、図3においては、開口部352は、実施形態2の光学シート23における開口部232と同じ位置に配設されている。
このように、本実施形態3の光学シート33では、3つの開口部332,342,352がレンズ短手方向に繰り返し配列されている。照明装置1の輝度特性は、これら開口部332,342,352による輝度特性を足し合わせた輝度特性となる。詳細には、開口部332がレンズ部235の光軸に配設されているので、開口部332から入射した光は、光学シート面の垂直方向に指向性が高い出射光となる。開口部352から入射した光は、図2に示された光学シート面に傾斜した方向に指向性が高い光としてレンズ部235から出射される。これに対して、開口部342から入射した光は、開口部352からの出射光を光軸に対して線対称な傾斜した方向に指向性が高い光としてレンズ部235から出射される。これら開口部332,342,352それぞれによって、照明装置1の正面の輝度、正面に対して左右の両側に傾斜した方向の輝度が高くなる。従って、開口部332,342,352の配設位置を変えることによって、照明装置1の正面から所定の角度の方向までの輝度を高くすることができ、高い光指向性の方向を容易に変えることが可能となる。
発明の実施の形態4.
実施形態1〜3における光学シート13,23,33では、各開口部が平面視ストライプ状の形状を有していたが、これに限らず、開口部の形状を他の形状とすることができる。以下、図4〜8を用いて、光学シートの開口部の形状について具体的に説明する。
図4に、本実施形態にける光学シートの他の一例が示されている。この図4において、(a)はA−A'断面図、(b)は平面図である。なお、図4においては、光学シート23のレンズ構造体233が用いられているが、これに限らず、光学シート13のレンズ構造体133を用いても同様である。
図4に示すように、実施形態3における光学シート33では開口部333,343,353が3列配設されているが、光学シート41の開口部411,412を2列配列するだけでもよい。詳細には、実施形態3の光学シート33において、レンズ部235の光軸に配設された開口部332を取り除くことができる。すなわち、2列の開口部411,412は、レンズ部235の光軸からずれた位置に配設することができる。具体的には、これら開口部411,412は、実施形態3の光学シート33の開口部334,335と同じ位置に配設される。
このように、開口部411,412が2列配列された場合には、照明装置1の正面方向に観察して左右(レンズ短手方向)に所定の角度だけ開いた方向の輝度を容易に高めることができる。また、開口部411,412から入射した光は、レンズ部235を通って、照明装置1の正面方向で干渉するので、この正面方向の輝度も確保することが可能である。従って、上記の光学シート41においては、照明装置1の正面方向に対して左右に所定の角度だけ開いた方向の間で視野角を制限することができ、特にその外縁部分の輝度を高めることができる。
図5に、本実施形態にける光学シートの他の一例が示されている。この図5において、(a)はB−B'断面図、(b)は平面図である。なお、図5においては、光学シート13のレンズ構造体133が用いられているが、これに限らず、光学シート23のレンズ構造体233を用いても同様である。
図5に示すように、光学シート42の開口部421は、レンズ短手方向に波型状に曲がった形状を有する。換言すれば、この開口部421は、レンズ長手方向に沿って繰り返し鎖状に連結されたS字状の形状を有する。詳細には、開口部421は、レンズ部135の光軸からレンズ短手方向側に交互にずれた位置に配設されたような形状を有する。従って、レンズ部135の光軸に配設された開口部421のレンズ長手方向にそれぞれ、この光軸からずれた位置に開口部421の他の部分が配設されている。
この光学シート42においては、出射光の輝度特性は、この開口部421の形状に従ってレンズ長手方向に波型状に分布する。より詳細には、出射光の輝度は、開口部421の光軸から右に最も離れた部分から光軸に配置された部分までの間、右方に所定の角度だけ開いた方向に高い状態から正面方向が高い状態へと連続して変化する。出射角の輝度はさらに、開口部421の光軸に配置された部分から左に最も離れた部分までの間、正面方向が高い状態から左方に所定の角度だけ開いた方向に高い状態へと連続して変化する。従って、出射光の輝度は、レンズ長手方向に沿って、右方に所定の角度だけ開いた方向が高い状態から左方に所定の角度だけ開いた方向が高い状態へと正面位置を挟んで徐々に変化する。
このように、開口部421の平面視形状を変えることによって、出射光の輝度を容易に変えることができる。また、出射光の全体における輝度特性は、この波型状の輝度特性をレンズ長手方向に足し合わせた輝度特性となるので、全体として、照明装置1の正面方向に対して左右に所定の角度だけ開いた方向の輝度を容易に高めることができる。これによって、図4に示された光学シート41による効果と同様の効果を得ることができる。
図6に、本実施形態にける光学シートの他の一例が示されている。この図6において、(a)はC−C'断面図、(b)は平面図である。なお、図6においては、光学シート23のレンズ構造体233が用いられているが、これに限らず、光学シート13のレンズ構造体133を用いても同様である。
図6に示す光学シート43の開口部431は、上記光学シート42の開口部421が滑らかな波状の形状を有するのに対して、角張った波状の形状を有する。すなわち、開口部431は、レンズ短手方向に階段状に凹凸した形状を有する。詳細には、開口部431は、レンズ部235の光軸に沿ってストライプ状に配設された開口部分に、レンズ長手方向に沿って交互に配列され、レンズ短手方向に突出した突出部分が連結された形状を有する。具体的には、開口部431は、レンズ部235の光軸に沿って配設された開口部分の両脇に、レンズ長手方向に沿って交互に矩形状の開口部分が連結された形状を有する。従って、レンズ部235の光軸に沿って配設された開口部431のレンズ長手方向にそれぞれ、この光軸からずれた位置に開口部431の他の部分が配設されている。
この光学シート43においては、出射光の輝度特性は、この開口部431の形状に従ってレンズ長手方向に階段状に分布する。従って、光学シート42と同様に、出射光の輝度は、レンズ長手方向に沿って、右方に所定の角度だけ開いた方向が高い状態から左方に所定の角度だけ開いた方向が高い状態へと正面位置を挟んで段階的に変化する。
このように、開口部431の平面視形状を変えることによって、出射光の輝度を容易に変えることができる。また、出射光の全体における輝度特性は、この階段状の輝度特性をレンズ長手方向に足し合わせた輝度特性となるので、全体として、照明装置1の正面方向に対して左右に所定の角度だけ開いた方向の輝度を容易に高めることができる。これによって、図5に示された光学シート41による効果と同様の効果を得ることができる。
図7に、本実施形態にける光学シートの他の一例が示されている。この図7において、(a)はD−D'断面図、(b)は平面図である。なお、図7においては、光学シート23のレンズ構造体233が用いられているが、これに限らず、光学シート13のレンズ構造体133を用いても同様である。
図7に示す光学シート44の開口部441は、上記光学シート43の開口部431からレンズ部235の光軸に開口された開口部を取り除いた形状を有する。詳細には、開口部441は、レンズ部235の光軸を挟んで、千鳥足状に複数配置されている。具体的には、開口部441は矩形状の形状を有し、これら開口部441は、レンズ長手方向に沿って交互に両側に配列された形状を有する。従って、レンズ部235の光軸に沿って配設された開口部431のレンズ長手方向にそれぞれ、この光軸からずれた位置に開口部431の他の部分が配設されている。
この光学シート43においてもまた、光学シート42と同様に、出射光の輝度特性は、この開口部431の形状に従ってレンズ長手方向に階段状に分布する。従って、光学シート42と同様に、出射光の輝度は、レンズ長手方向に沿って、右方に所定の角度だけ開いた方向が高い状態から左方に所定の角度だけ開いた方向が高い状態へと正面位置を挟んで段階的に変化する。従って、光学シート42と同様の効果を得ることができる。
発明の実施の形態5.
実施形態1〜4におけるレンズ部は長寸のレンチキュラーレンズであるが、本発明は、マイクロレンズにも適用することができる。発明の実施の形態4では、実施形態1における光学シート13のレンズ部135をマイクロレンズにした場合について説明する。
図8に、本実施形態5の光学シートにおけるレンズ構造体513の一構成例が示されている。図8(a)は、その斜視模式図、図8(b)は、その上面模式図、図8(c)は、その側面模式図である。図8に示すように、光学シート51のレンズ構造体513は、マトリクス状に配列された複数のレンズ部515を有する。すなわち、光学シート51は、複数のレンズ部515がマイクロレンズアレイから構成されたマイクロレンズアレイシートである。複数のレンズ部515同士は、互いに直接接触した状態で連結され、各レンズ部515間の谷部が鋭く切れ込んだように連結されている。
図9(a),(b)に、マイクロレンズアレイシートである光学シート51が示され、図9(a)は、その平面模式図、図9(b)は、そのE−E'断面図である。図9に示すように、光学シート51の反射体511は、光学シート51背面一体に形成されている。光学シート51の開口部512は、マイクロレンズであるレンズ部515の光軸周辺に複数形成されている。そのため、複数の開口部512は、マトリクス状に点在している。従って、実施形態1においては反射体131が複数のレンズ部135から構成されたのに対して、本実施形態5における反射体511は一体に連結されている。換言すれば、本実施形態5の反射体511は単数の反射部511から構成されている。また、図9(a)に示すように、各開口部512は、平面視ドーナツ状の形状を有する。従って、図9(b)に示すように、断面視した場合には、反射体511は、実施形態1と同様に、光軸を挟んで配設されている。
また、図9(c)、(d)に、マイクロレンズシートに適用した光学シート52における開口部の他の形状が示されている。図9(c)は、その平面模式図、図9(d)は、そのF−F'断面図である。図9(c)、(d)に示された光学シート53においては、開口部532は、上記の開口部512を不連続な複数の開口部から構成したものであり、上記のドーナツ状の開口部512が点状に分断された形状を有する。
このように、マイクロレンズアレイシートである光学シート51の背面に開口部512、反射体511を形成することができる。この場合であっても、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
発明の実施の形態6.
実施形態5では、実施形態1における光学シート13のレンズ部135をマイクロレンズにした場合について説明したが、発明の実施の形態5では、実施形態2における光学シート23のレンズ部235をマイクロレンズにした場合について説明する。
図10に、本実施形態6の光学シート52におけるレンズ構造体523の一構成例が示されている。図10は、このレンズ構造体523の三面図である。図10に示すように、光学シート52のレンズ構造体523は、複数のレンズ部525に加え、実施形態2と同様に、非レンズ部の一例である複数の平坦部526を有する。これら複数の平坦部526は、各レンズ部525の間に配設され、複数のレンズ部525を連結している。
図11に、マイクロレンズアレイシートである光学シート52が示され、図11は、この光学シート52の三面図である。図11に示すように、本実施形態6のおいても、開口部522は、反射体521にドーナツ状に形成され、レンズ部525の焦点付近に配設されている。
このように、各レンズ部525間に平坦部526が形成されたマイクロレンズアレイシートである光学シート52背面に開口部522、反射体521を形成することができる。この場合であっても、実施形態2と同様の効果を得ることができる。また、本実施形態6は、実施形態2に限らず、実施形態3,4に適応することができ、この場合にも実施形態2と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態の照明装置は、ハウジングと光学シートとが物理的に分離可能な構成であるが、物理的に一体構成であってもよい。すなわち、光源を収納可能な内部が中空のハウジングの光出射口に複数のレンズを設け、複数のレンズの配置位置に応じて、ハウジング内部に複数の反射部、開口部を配設することができる。
以下、本発明に係る照明装置の実施例について詳細に説明する。また以下においては、実施例1〜3について説明した後、これら実施例1〜3の比較対照となる比較例について説明する。
実施例1.
本実施例1で作製した光学シートは実施形態3の一実施例である。具体的には、まず、ホットエンボス法によって、図6に示す構造のレンチキュラーレンズシートを光学シート33として作製した。成形材料として屈折率1.5のアクリルを用いて、レンチキュラーレンズ(レンズ部335)の曲率半径を45μm、レンズ頂点位置からシート裏面までの厚さを120μmとした。隣接するレンチキュラーレンズ(レンズ部335)の間に平坦な部分(平坦部336)を設け、この平坦面の幅を変えた数種類の試料を作製した。
この光学シート33の裏面(平滑面)に、反射金属をスパッタリング成膜し、フォトリソグラフィー法によって直線線分を並べた形状の開口部332を形成した。これによって、光学シート33の背面に反射体331を形成した。反射金属として炭酸マグネシウム、銀、アルミ、クロム、ニッケル等の異なる反射率の材料を用い、スパッタリングすることによって反射率の異なる試料を作製した。また、ハウジング12内面についても、同様の反射材料をスパッタリングして反射率の異なる試料を作製した。この光学シート33をハウジング12の光出射口120に取付けて照明装置1を作製し、その輝度特性を測定した。
この作製した照明装置1の輝度の視野角依存性が図13に示されている。図13においては、実線で示されたグラフが実施例1における輝度特性の測定結果であり、破線で示されたグラフが後述する比較例1における輝度特性の測定結果である。また、図13においては、後述する比較例1のピーク輝度強度を1としたときの相対輝度が示されている。
図13に示すように、実施例1の光学シート13と比較例の従来の光学シートと比べると、実施例1の正面(角度0°)輝度が非常に狭い角度範囲で急激に強くなっていることが分かる。従って、本発明に係る光学シート13を用いることによって、正面方向の指向性を高めることができた。
実施例2.
本実施例2においては、図4に示された光学シート33を作製した。具体的には、実施例1におけるレンチキュラーレンズシートを作製し、これに2本並設された直線線分状の開口部411,412を設けた。このとき、出射光が光学シート面に対して約15°傾いた方向に出射するような位置に開口部411,412を形成した。この光学シート33をハウジング12の光出射口120に取付けて照明装置1を作製し、その輝度特性を測定した。
この作製した照明装置1の輝度の視野角依存性が図14に示されている。図14においては、実線で示されたグラフが実施例2における輝度特性の測定結果であり、破線で示されたグラフが後述する比較例1における輝度特性の測定結果である。また、図14においては、後述する比較例1のピーク輝度強度を1としたときの相対輝度が示されている。
図14に示すように、開口部411,412の位置をレンズ部135の光軸からずらすことによって、集光される角度が変化することが分かる。具体的には、正面から±15°ずれた位置の輝度が高くなっていることが分かる。このように、開口部132の位置を変えることにより、集光する角度範囲を任意に制御することが可能であることが分かる。
実施例3.
本実施例3で作製した光学シートは実施形態3の一実施例である。具体的には、まず、ホットエンボス法によって、図5に示す構造のレンチキュラーレンズシートを光学シート42として作製した。成型材料としては屈折率1.5のアクリルを用いて、レンチキュラーレンズ(レンズ部423)の曲率半径を50μm、レンズ頂点位置からシート裏面までの厚さを120μmとした。隣接するレンチキュラーレンズ(レンズ部423)の間に平坦な部分(平坦部236)を設け、この平坦面の幅を変えた数種類の試料を作製した。
この光学シート42の裏面(平滑面)に、銀をスパッタリング成膜し、フォトリソグラフィー法によって開口部421を形成した。これによって、光学シート42の背面に反射体131を形成した。開口部421の形状は、波状として、開口幅を10μmとした。レンチキュラーレンズ(レンズ部423)の光軸に、開口部421を設け、光学シート42を作製した。この光学シート42をハウジング12の光出射口120に取付けて照明装置1を作製し、その輝度特性を測定した。
この作製した照明装置1の輝度の視野角依存性が図15に示されている。図15においては、実線で示されたグラフが実施例3における輝度特性の測定結果であり、破線で示されたグラフが後述する比較例1における輝度特性の測定結果である。また、図15においては、後述する比較例1のピーク輝度強度を1としたときの相対輝度が示されている。
図15に示すように、開口部411,412の位置をレンズ部423の光軸からずらすことによって、集光される角度が変化することが分かる。具体的には、正面方向に加え、正面から±15°ずれた位置の輝度が高くなっていることが分かる。このように、開口部421の位置を変えることにより、集光する角度範囲を任意に制御することが可能であることが分かる。
実施例4.
本実施例4で作製した光学シートは実施形態6の一実施例である。具体的には、まず、ホットエンボス法によって、図11に示す構造のマイクロレンズアレイシートを光学シート52として作製した。成型材料としては屈折率1.5のアクリルを用いて、レンズ構造体523のマイクロレンズ(レンズ部525)の曲率半径を50μm、レンズ頂点位置からシート裏面までの厚さを120μmとした。
この光学シート52の裏面(平滑面)に、銀をスパッタリング成膜して反射体521、開口部522を形成する。図11に示すように、フォトリソグラフィー法によって開口部522を形成し、これによって、光学シート52の背面に反射体521を形成した。開口部522の形状は、マイクロレンズ(レンズ部525)の光軸を中心としたドーナツ状の形状である。このとき、出射光が光学シート面に対して約15°傾いた方向に出射するような位置に開口部522を形成した。この光学シート52をハウジング12の光出射口120に取付けて照明装置1を作製し、その輝度特性を測定した。
この作製した照明装置1の輝度の視野角依存性が図16に示されている。図16においては、実線で示されたグラフが実施例4における輝度特性の測定結果であり、破線で示されたグラフが後述する比較例1における輝度特性の測定結果である。また、図16においては、後述する比較例1のピーク輝度強度を1としたときの相対輝度が示されている。
図16に示すように、開口部522の位置をレンズ部525の光軸からずらすことによって、集光される角度が変化することが分かる。具体的には、正面から±15°ずれた位置の輝度が高くなっていることが分かる。このように、開口部522の位置を変えることにより、集光する角度範囲を任意に制御することが可能であることが分かる。
比較例1.
まず、ホットエンボス法によって、図12に示す構造の三角柱プリズムシート93を作製した。成形材料として屈折率1.5のアクリルを用いて、プリズム頂点位置からシート裏面までの厚さを120μmとした。三角柱プリズム931の頂角は90°、レンズピッチは50μmとした。この光学シートをハウジングの出射口に取付けて従来の照明装置を作製し、その輝度特性を測定した。
この従来の照明装置の輝度の視野角依存性は、実施例1〜4の測定結果を示す図13〜16に示されている。上記の実施例1〜4のように、光学シートの輝度角度分布を開口部の形状によって様々なパターンに制御することができることがわかる。
本発明に係る照明装置の一構成例を示す概略模式図である。 本発明に係る光学シートの他の一例を示す側面模式図である。 本発明に係る光学シートの他の一例を示す側面模式図である。 本発明に係る光学シートの他の一例を示す模式図である。 本発明に係る光学シートの他の一例を示す模式図である。 本発明に係る光学シートの他の一例を示す模式図である。 本発明に係る光学シートの他の一例を示す模式図である。 本発明に係る光学シートの他の一例を示す模式図である。 本発明に係る光学シートの他の一例を示す模式図である。 本発明に係る光学シートの他の一例を示す模式図である。 本発明に係る光学シートの他の一例を示す模式図である。 従来の光学シートの一例を示す斜視模式図である。 本発明に係る照明装置の輝度特性の一例を示すグラフである。 本発明に係る照明装置の輝度特性の他の一例を示すグラフである。 本発明に係る照明装置の輝度特性の他の一例を示すグラフである。 本発明に係る照明装置の輝度特性の他の一例を示すグラフである。
符号の説明
1…照明装置、11…光源、12…ハウジング、13…光学シート、
120…光出射口、131…反射体、132…開口部、133…レンズ構造体、
134…反射部、135…レンズ部
23…光学シート、231…反射体、232…開口部、233…レンズ構造体、
234…反射部、235…レンズ部
33…光学シート、331…反射体、332,342,352…開口部、
333…レンズ構造体、335,345,355…反射部
41,42,43,44…光学シート、
411,412,421,431,441…開口部、
51,52,53…光学シート、511,521,531…反射体、
512,522,532…開口部、513,523…レンズ構造体、
515,525…レンズ部
93…三角柱プリズムシート、931…三角柱プリズム

Claims (11)

  1. 光を出射する光源と、
    当該光源を収納し、前記光源からの光を出射する出射口が設けられたハウジングと、
    前記出射口に配設された光学シートとを有する照明装置であって、
    前記光学シートは、
    前記光の出射側に配設され、前記光源から入射された光を互いに平行に揃えるレンズ構造体と、
    前記光の入射側に配設され、前記光源から出射された光を反射する反射体と、
    当該反射体に開口され、前記光源から入射された光を透過する複数の光透過開口部とを有し、
    当該光透過開口部は、前記レンズ構造体の光軸からずれた位置に配設されており、
    前記光源から入射された光は、前記複数のレンズ部のうち、少なくともその一つに対して前記複数の光透過開口部を通して入射される照明装置。
  2. 前記レンズ構造体は、複数のレンズ部を有し、
    前記光透過開口部は、前記レンズ構造体の光軸から前記複数のレンズ部間の距離よりも小さな幅だけずれた位置に形成されることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  3. 前記レンズ部は、前記光軸が直線状に延在した長寸のレンチキュラーレンズであり、
    前記光透過開口部は、前記レンチキュラーレンズの長手方向に沿って延在したストライプ状に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 前記レンズ部は、前記光軸が直線状に延在した長寸のレンチキュラーレンズであり、
    前記光透過開口部は、前記レンチキュラーレンズの光軸を中心線として波状に開口されることを特徴とする請求項1又は2に記載の照明装置。
  5. 前記レンズ部は、前記光軸が直線状に延在した長寸のレンチキュラーレンズであり、
    前記光透過開口部は、前記レンチキュラーレンズの光軸に沿って直線状に並設された複数の開口部分を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の照明装置。
  6. 前記レンズ部は、マイクロレンズアレイであり、
    前記光透過開口部は、点在した状態で前記反射体に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の照明装置。
  7. 前記光軸からずれた位置に配設された光透過開口部は、第1の光透過開口部であって、
    前記光学シートは、前記第1の光透過開口部と異なって、前記レンズ構造体の光軸上に形成された第2の光透過開口部を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の照明装置。
  8. 前記レンズ構造体は、前記複数のレンズ部の間に配設され、前記レンズ部によるレンズ効果よりも小さなレンズ効果を有する複数の非レンズ部を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の照明装置。
  9. 前記非レンズ部は、前記光学シートのシート面に平行な平坦面であり、
    前記複数のレンズ部は、複数の前記平坦面を介して連結されることを特徴とする請求項8記載の照明装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の照明装置を備えた表示装置。
  11. 前記照明装置がバックライトとして用いられた液晶表示装置であることを特徴とする請求項10記載の表示装置。
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