JP4503300B2 - 案内プログラム、案内方法および案内システム - Google Patents

案内プログラム、案内方法および案内システム Download PDF

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Description

本発明は、地下街等でユーザを目的場所まで案内するための案内プログラム、案内方法および案内システムに関するものであり、特に、地下であっても、低コストな携帯端末で、ユーザを目的場所まで案内することができる案内プログラム、案内方法および案内システムに関するものである。
従来より、携帯端末に、周知のカーナビゲーションシステムの機能を持たせて、携帯端末に目的場所までの案内地図を表示させ、ユーザを目的場所まで案内するための案内システムが実用化されている。かかる案内システムでは、携帯端末に、位置等を測定するためのGPS(Global Positioning System)機能や、方位を測定するための方位測定機能等が実装される。
ここで、GPSは、上空の24個のGPS人工衛星のうち、もっとも受信しやすい3個のGPS人工衛星からの電波を受信することによって、携帯端末の位置、移動方向、速度を測定するためのシステムである。
特開2003−214885号公報
ところで、従来の案内システムでは、携帯端末であっても、GPS機能により極めて正確にユーザを目的場所まで案内することができるという利点を備えている。
しかしながら、従来の案内システムでは、GPS機能や方位測定機能等が必須であるため、これらの高機能を実現するための高価なデバイスを携帯端末に実装しなければならず、携帯端末のコストが高くつくという問題があった。
また、従来の案内システムでは、GPS人工衛星から電波を受信できない地下(地下街、地下施設等)で使用することができないという致命的な問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、地下であっても、低コストな携帯端末で、ユーザを目的場所まで案内することができる案内プログラム、案内方法および案内システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、コンピュータを、ユーザが携帯する携帯端末に設けられた電子タグから案内先情報をリードするリード工程と、複数の案内経路に対応する案内経路情報を格納するデータベースから、前記案内先情報をリードした場所から案内先情報に対応する案内先までの案内経路を検索する検索工程と、前記案内経路を前記ユーザに報知する報知工程と、を実行させるための案内プログラムである。
本発明によれば、ユーザが携帯する携帯端末に設けられた電子タグから案内先情報をリードし、複数の案内経路に対応する案内経路情報を格納するデータベースから、案内先情報をリードした場所から案内先情報に対応する案内先までの案内経路を検索し、案内経路をユーザに報知することとしたので、GPS等が不要であり、地下であっても、低コストな携帯端末で、ユーザを目的場所(案内先)まで案内することができる。
また、本発明は、上記発明において、前記データベースは、混雑時における複数の案内経路と非混雑時における複数の案内経路とを区別して、前記案内経路情報を格納しており、前記検索工程では、前記案内先情報がリードされた現在時刻に基づいて、現時点を前記混雑時または前記非混雑時と判別した後、該データベースから、判別の結果に対応する案内経路を検索することを特徴とする。
本発明によれば、データベースに、混雑時における複数の案内経路と非混雑時における複数の案内経路とを区別して、案内経路情報を格納しており、案内先情報がリードされた現在時刻に基づいて、現時点を混雑時または非混雑時と判別した後、該データベースから、判別の結果に対応する案内経路を検索することとしたので、混雑状況に応じて、最適な案内経路でユーザを目的場所(案内先)まで案内することができる。
また、本発明は、上記発明において、前記リード工程では、前記電子タグから前記案内先情報と、前記携帯端末に付与された電子メールアドレスとをリードし、前記報知工程では、前記電子メールアドレス宛に前記案内経路を報知することを特徴とする。
本発明によれば、電子タグから案内先情報と、携帯端末に付与された電子メールアドレスとをリードし、電子メールアドレス宛に案内経路を報知することとしたので、携帯端末に案内経路を表示させつつ移動することができるため、案内経路の途中で迷うという事態を回避することができる。
また、本発明は、上記発明において、前記コンピュータを、複数の案内先の候補から所望の案内先を前記ユーザに選択させた後、選択された案内先に対応する前記案内先情報を前記電子タグにライトするライト工程を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、複数の案内先の候補から所望の案内先をユーザに選択させた後、選択された案内先に対応する案内先情報を電子タグにライトすることとしたので、ユーザ毎に案内先をカスタマイズすることができ、ユーザの利便性を高めることができる。
また、本発明は、ユーザが携帯する携帯端末に設けられた電子タグから案内先情報をリードするリード工程と、複数の案内経路に対応する案内経路情報を格納するデータベースから、前記案内先情報をリードした場所から案内先情報に対応する案内先までの案内経路を検索する検索工程と、前記案内経路を前記ユーザに報知する報知工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、ユーザが携帯する携帯端末に設けられた電子タグから案内先情報をリードし、複数の案内経路に対応する案内経路情報を格納するデータベースから、案内先情報をリードした場所から案内先情報に対応する案内先までの案内経路を検索し、案内経路をユーザに報知することとしたので、GPS等が不要であり、地下であっても、低コストな携帯端末で、ユーザを目的場所(案内先)まで案内することができる。
また、本発明は、上記発明において、前記データベースは、混雑時における複数の案内経路と非混雑時における複数の案内経路とを区別して、前記案内経路情報を格納しており、前記検索工程では、前記案内先情報がリードされた現在時刻に基づいて、現時点を前記混雑時または前記非混雑時と判別した後、該データベースから、判別の結果に対応する案内経路を検索することを特徴とする。
本発明によれば、データベースに、混雑時における複数の案内経路と非混雑時における複数の案内経路とを区別して、案内経路情報を格納しており、案内先情報がリードされた現在時刻に基づいて、現時点を混雑時または非混雑時と判別した後、該データベースから、判別の結果に対応する案内経路を検索することとしたので、混雑状況に応じて、最適な案内経路でユーザを目的場所(案内先)まで案内することができる。
また、本発明は、上記発明において、前記リード工程では、前記電子タグから前記案内先情報と、前記携帯端末に付与された電子メールアドレスとをリードし、前記報知工程では、前記電子メールアドレス宛に前記案内経路を報知することを特徴とする。
本発明によれば、電子タグから案内先情報と、携帯端末に付与された電子メールアドレスとをリードし、電子メールアドレス宛に案内経路を報知することとしたので、携帯端末に案内経路を表示させつつ移動することができるため、案内経路の途中で迷うという事態を回避することができる。
また、本発明は、上記発明において、複数の案内先の候補から所望の案内先を前記ユーザに選択させた後、選択された案内先に対応する前記案内先情報を前記電子タグにライトするライト工程を含むことを特徴とする。
本発明によれば、複数の案内先の候補から所望の案内先をユーザに選択させた後、選択された案内先に対応する案内先情報を電子タグにライトすることとしたので、ユーザ毎に案内先をカスタマイズすることができ、ユーザの利便性を高めることができる。
また、本発明は、ユーザが携帯する携帯端末に設けられた電子タグから案内先情報をリードするリード手段と、複数の案内経路に対応する案内経路情報を格納するデータベースから、前記案内先情報をリードした場所から案内先情報に対応する案内先までの案内経路を検索する検索手段と、前記案内経路を前記ユーザに報知する報知手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ユーザが携帯する携帯端末に設けられた電子タグから案内先情報をリードし、複数の案内経路に対応する案内経路情報を格納するデータベースから、案内先情報をリードした場所から案内先情報に対応する案内先までの案内経路を検索し、案内経路をユーザに報知することとしたので、GPS等が不要であり、地下であっても、低コストな携帯端末で、ユーザを目的場所(案内先)まで案内することができる。
また、本発明は、上記発明において、前記データベースは、混雑時における複数の案内経路と非混雑時における複数の案内経路とを区別して、前記案内経路情報を格納しており、前記検索手段は、前記案内先情報がリードされた現在時刻に基づいて、現時点を前記混雑時または前記非混雑時と判別した後、該データベースから、判別の結果に対応する案内経路を検索することを特徴とする。
本発明によれば、データベースに、混雑時における複数の案内経路と非混雑時における複数の案内経路とを区別して、案内経路情報を格納しており、案内先情報がリードされた現在時刻に基づいて、現時点を混雑時または非混雑時と判別した後、該データベースから、判別の結果に対応する案内経路を検索することとしたので、混雑状況に応じて、最適な案内経路でユーザを目的場所(案内先)まで案内することができる。
また、本発明は、上記発明において、前記リード手段は、前記電子タグから前記案内先情報と、前記携帯端末に付与された電子メールアドレスとをリードし、前記報知手段は、前記電子メールアドレス宛に前記案内経路を報知することを特徴とする。
本発明によれば、電子タグから案内先情報と、携帯端末に付与された電子メールアドレスとをリードし、電子メールアドレス宛に案内経路を報知することとしたので、携帯端末に案内経路を表示させつつ移動することができるため、案内経路の途中で迷うという事態を回避することができる。
また、本発明は、上記発明において、複数の案内先の候補から所望の案内先を前記ユーザに選択させた後、選択された案内先に対応する前記案内先情報を前記電子タグにライトするライト手段を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、複数の案内先の候補から所望の案内先をユーザに選択させた後、選択された案内先に対応する案内先情報を電子タグにライトすることとしたので、ユーザ毎に案内先をカスタマイズすることができ、ユーザの利便性を高めることができる。
本発明によれば、ユーザが携帯する携帯端末に設けられた電子タグから案内先情報をリードし、複数の案内経路に対応する案内経路情報を格納するデータベースから、案内先情報をリードした場所から案内先情報に対応する案内先までの案内経路を検索し、案内経路をユーザに報知することとしたので、GPS等が不要であり、地下であっても、低コストな携帯端末で、ユーザを目的場所(案内先)まで案内することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、データベースに、混雑時における複数の案内経路と非混雑時における複数の案内経路とを区別して、案内経路情報を格納しており、案内先情報がリードされた現在時刻に基づいて、現時点を混雑時または非混雑時と判別した後、該データベースから、判別の結果に対応する案内経路を検索することとしたので、混雑状況に応じて、最適な案内経路でユーザを目的場所(案内先)まで案内することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、電子タグから案内先情報と、携帯端末に付与された電子メールアドレスとをリードし、電子メールアドレス宛に案内経路を報知することとしたので、携帯端末に案内経路を表示させつつ移動することができるため、案内経路の途中で迷うという事態を回避することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、複数の案内先の候補から所望の案内先をユーザに選択させた後、選択された案内先に対応する案内先情報を電子タグにライトすることとしたので、ユーザ毎に案内先をカスタマイズすることができ、ユーザの利便性を高めることができるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかる案内プログラム、案内方法および案内システムの一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この一実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明にかかる一実施例の概略構成を示す図である。図2は、同一実施例の電気的構成を示すブロック図である。図1および図2において、対応する部分には同一の符号を付ける。
図1および図2には、地下としての地下街100において、IC(Integrated Circuit)タグを利用して、ユーザを目的場所まで案内するための案内システムが図示されている。図1において、地下街100は、各地下鉄の路線間を結ぶ地下道101を有しており、地下に設けられている。
この地下街100には、エレベータ102、出口103、出口104、売店105、トイレ106およびエスカレータ107が点在している。ここで、案内システムにおいて、これらのエレベータ102、出口103、出口104、売店105、トイレ106およびエスカレータ107は、ユーザの案内先に設定されている。
携帯端末200は、案内システムを利用するユーザにより携帯された携帯電話端末、PHS(Personal Handyphone System)端末、PDA(Personal Digital Assistant)等であり、後述するICタグ208(図2参照)を備えている。また、地下街100の各所には、ライトステーション3001および3002、リードステーション4001および4002が設けられている。
ライトステーション3001および3002は、携帯端末200のICタグ208に、後述する案内先情報を非接触でライトするためのステーションである。一方、リードステーション4001および4002は、携帯端末200のICタグ208から、携帯端末200の電子メールアドレスや案内先情報を非接触でリードするためのステーションである。
つぎに、図2を参照して、一実施例の電気的構成について詳述する。同図に示した携帯端末200は、通話機能、電子メール送受信機能、経路案内表示機能等を備えている。携帯端末200において、制御部201は、各部を制御する。記憶部202は、制御部201で用いられるコンピュータプログラムや各種情報を記憶する。
表示部203は、LCD(Liquid Crystal Display)であり、各種情報や、後述する経路案内情報220(図14参照)や経路案内情報230(図15参照)等を表示する。入力部204は、テンキー、ファンクションキー等である。スピーカ205は、音声やアラーム音等を発する。マイク206は、通話時に用いられ、音声を電気信号に変換する。
無線通信部207は、無線を介して、無線基地局550およびネットワーク500に接続されており、所定の通信プロトコルに従って、通信を制御する。無線基地局550は、地下街100(図1参照)に設けられており、携帯端末200を用いた地下街100での通信を可能とする。ICタグ208は、非接触で情報のリード/ライトが可能な電子タグの一種であり、特殊印刷、埋め込み、接着等により、携帯端末200に設けられている。
このICタグ208は、図示しないアンテナ、メモリおよびICから構成されている。アンテナは、後述するICタグライタ装置3101、3102、ICタグリーダ装置4101、4102からの誘導電磁界中に置かれることにより発生する起電力をメモリおよびICへ供給する。メモリには、携帯端末200に付与された電子メールアドレスと、案内先情報とがライトされている。
電子メールアドレスは、デフォルトでICタグ208にライトされており、例えば、taro@abc.comである。案内先情報は、ICタグライタ装置3101またはICタグライタ装置3102で、メモリにライトされる情報であり、携帯端末200のユーザにより設定される案内先の情報である。具体的には、案内先情報は、地下街100におけるエレベータ、出口、売店、トイレ、エスカレータのうちいずれか一つまたは複数である。
ライトステーション3001(図1参照)には、ICタグライタ装置3101およびタッチパネル付き表示装置3201が設けられている。これらのICタグライタ装置3101およびタッチパネル付き表示装置3201は、ネットワーク500に接続されており、後述する案内装置600により制御される。
ICタグライタ装置3101は、案内装置600の制御により、近傍に位置する携帯端末200のICタグ208に案内先情報を非接触でライトする機能を備えている。タッチパネル付き表示装置3201は、表示部にタッチパネルが貼着された装置であり、案内装置600の制御により、案内先情報のライトに関する各種画面(図8〜図10参照)を表示する機能を備えている。
一方、ライトステーション3002(図1参照)には、ICタグライタ装置3102およびタッチパネル付き表示装置3202が設けられている。これらのICタグライタ装置3102およびタッチパネル付き表示装置3202も、ネットワーク500に接続されており、後述する案内装置600により制御される。
ICタグライタ装置3102は、ICタグライタ装置3101と同様にして、案内装置600の制御により、近傍に位置する携帯端末200のICタグ208に案内先情報を非接触でライトする機能を備えている。タッチパネル付き表示装置3202は、ICタグライタ装置3101と同様にして、ディスプレイにタッチパネルが貼着された装置であり、案内装置600の制御により、案内先情報のライトに関する各種画面(図8〜図10参照)を表示する機能を備えている。
また、リードステーション4001(図1参照)には、ICタグリーダ装置4101および表示装置4201が設けられている。これらのICタグリーダ装置4101および表示装置4201は、ネットワーク500に接続されており、後述する案内装置600により制御される。
ICタグリーダ装置4101は、案内装置600の制御により、近傍に位置する携帯端末200のICタグ208から電子メールアドレスおよび案内先情報を非接触でリードする機能を備えている。表示装置4201は、案内装置600の制御により、リードおよび経路案内に関する各種画面(図11〜図13参照)を表示する機能を備えている。
一方、リードステーション4002(図1参照)には、ICタグリーダ装置4102および表示装置4202が設けられている。これらのICタグリーダ装置4102および表示装置4202は、ネットワーク500に接続されており、後述する案内装置600により制御される。
ICタグリーダ装置4102は、案内装置600の制御により、近傍に位置する携帯端末200のICタグ208から電子メールアドレスおよび案内先情報を非接触でリードする機能を備えている。表示装置4202は、案内装置600の制御により、リードおよび経路案内に関する各種画面(図11〜図13参照)を表示する機能を備えている。
案内装置600は、リードステーション4001またはリードステーション4002で携帯端末200のICタグ208から電子メールアドレスおよび案内先情報をリードさせたユーザを、現在位置から案内先(目的場所)まで案内するための装置である。
案内装置600において、制御部601は、各部を制御する。この制御部601の動作の詳細については、後述する。記憶部602は、制御部601で用いられるコンピュータプログラムや、各種情報を記憶する。タイマ603は、時刻情報を制御部601へ時々刻々出力する。通信部604は、ネットワーク500に接続されており、所定の通信プロトコルに従って通信を制御する。
また、案内装置600においては、案内図情報データベース610、非混雑時案内経路情報データベース620および混雑時案内経路情報データベース630が設けられている。以下では、これらの案内図情報データベース610、非混雑時案内経路情報データベース620および混雑時案内経路情報データベース630について図3〜図5を参照して説明する。
案内図情報データベース610は、図3に示した案内図情報611を格納している。この案内図情報611は、図1に示した地下街100を地図化したものである。
図4に示した非混雑時案内経路情報データベース620は、地下街100(図1参照)が混雑していない時の案内経路に関する非混雑時案内経路情報を格納するデータベースである。
案内経路は、リードステーション4001(リードステーション4002)から各案内先(エレベータ102、出口103、出口104、売店105、トイレ106、エスカレータ107)までユーザを案内する場合の最短時間の経路である。例えば、非混雑時におけるリードステーション4001からエレベータ102までの案内経路は、案内経路L11(図1参照)で30mに設定されている。
図5に示した混雑時案内経路情報データベース630は、地下街100(図1参照)が混雑している時の案内経路に関する混雑時案内経路情報を格納するデータベースである。
案内経路は、リードステーション4001(リードステーション4002)から各案内先(エレベータ102、出口103、出口104、売店105、トイレ106、エスカレータ107)までユーザを案内する場合の最短時間の経路である。例えば、混雑時におけるリードステーション4001からエレベータ102までの案内経路は、案内経路L11’(図1参照)で29mに設定されている。
ここで、混雑時と非混雑時とは、時間帯により区別される。例えば、出勤の時間帯(午前8時〜午前10時)、帰宅の時間帯(午後5時〜午後7時)は、混雑時とされる。一方、かかる時間帯以外の時間帯は、非混雑時とされる。
つぎに、一実施例の動作について、図6〜図15を参照しつつ説明する。図6は、図1に示した案内装置600におけるライト処理を説明するフローチャートである。図7は、同案内装置600におけるリード処理を説明するフローチャートである。
以下では、図1に示した携帯端末200を携帯したユーザが、ライトステーション3001で案内先情報をICタグ208(図2参照)にライトさせた後、リードステーション4001からエレベータ102(案内先)まで案内される場合について説明する。
図6に示したステップSA1では、案内装置600の制御部601は、ライトステーション3001(図2参照)のタッチパネル付き表示装置3201と、ライトステーション3002のタッチパネル付き表示装置3202とに、図8に示したライトステーション初期画面330を表示させる。
このライトステーション初期画面330は、ユーザに対して、ライトを目的として携帯端末をICタグライタ装置(ICタグライタ装置3101、ICタグライタ装置3102)へ近づけることを促すための画面である。
ステップSA2では、制御部601は、ICタグライタ装置3101またはICタグライタ装置3102で携帯端末のICタグを検知したか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」として、同判断を繰り返す。
また、図7に示したステップSB1では、制御部601は、リードステーション4001のICタグリーダ装置4101と、リードステーション4002のICタグリーダ装置4102とに、図11に示したリードステーション初期画面430を表示させる。
このリードステーション初期画面430は、ユーザに対して、リードを目的として携帯端末をICタグリーダ装置(ICタグリーダ装置4101、ICタグリーダ装置4102)へ近づけることを促すための画面である。
ステップSB2では、制御部601は、ICタグリーダ装置4101またはICタグリーダ装置4102で携帯端末のICタグを検知したか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」として、同判断を繰り返す。
そして、携帯端末200を携帯したユーザは、図1に示したライトステーション3001で、携帯端末200のICタグ208をICタグライタ装置3101に近づける。これにより、ICタグライタ装置3101でICタグ208が検知され、案内装置600の制御部601は、図6に示したステップSA2の判断結果を「Yes」とする。
ステップSA3では、制御部601は、図9に示した案内先選択画面340をタッチパネル付き表示装置3201に表示させる。この案内先選択画面340は、複数の案内先341(エレベータ)〜345(エスカレータ)から一つまたは複数ユーザに選択させるための画面である。ステップSA4では、制御部601は、案内先選択画面340の選択ボタン346が押下されたか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」として、同判断を繰り返す。
そして、ユーザにより、案内先341(エレベータ)が指タッチにより選択された後、選択ボタン346が押下されると、制御部601は、ステップSA4の判断結果を「Yes」とする。ステップSA5では、制御部601は、案内先341に対応する案内先情報(エレベータ)をICタグライタ装置3101に渡す。これにより、ICタグライタ装置3101は、ICタグ208(メモリ)に案内先情報(エレベータ)を非接触でライトする。
ステップSA6では、制御部601は、図10に示したライト完了画面350をタッチパネル付き表示装置3201に表示させる。このライト完了画面350は、案内先情報のライトが完了し、案内サービスを受けられる旨を当該ユーザに報知するための画面である。
ステップSA7では、制御部601は、ICタグライタ装置3101でICタグ208の検知が完了したか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」として、同判断を繰り返す。
そして、ユーザが携帯端末200(ICタグ208)をICタグライタ装置3101から遠ざけ、リードステーション4001(図1参照)へ向けて移動すると、ICタグ208が未検知とされるため、制御部601は、ステップSA7の判断結果を「Yes」とし、前述したステップSA1の処理を実行する。
そして、リードステーション4001に到着すると、ユーザは、携帯端末200のICタグ208をICタグリーダ装置4101に近づける。これにより、ICタグリーダ装置4101でICタグ208が検知され、案内装置600の制御部601は、図7に示したステップSB2の判断結果を「Yes」とする。
ステップSB3では、制御部601は、地下街100における、ICタグ208を検知したリードステーション4001の位置をチェックする。ステップSB4では、案内装置600の制御部601は、ICタグリーダ装置4101にリードを指示する。
これにより、ICタグリーダ装置4101は、ICタグ208から電子メールアドレス(taro@abc.com)および案内先情報(エレベータ)をリードした後、ネットワーク500を介して案内装置600へ送信する。
ステップSB5では、制御部601は、図12に示した検索待機画面440を表示装置4201に表示させる。この検索待機画面440は、案内経路を検索中である旨を当該ユーザに報知するための画面である。
ステップSB6では、制御部601は、タイマ603からの時刻情報に基づいて、現在時刻が、予め設定された混雑時間帯(午前7時〜10時、午後5時〜7時)であるか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」とする。
ステップSB7では、制御部601は、ステップSB3でチェックしたリードステーション4001を起点とし、リードステーション4001から案内先情報に対応するエレベータ(目的場所)までの案内経路を非混雑時案内経路情報データベース620(図4参照)から検索する。
この場合、制御部601は、案内経路L11(図4および図1参照)を検索結果とする。ここで、起点から案内先までの案内経路が複数検索された場合には、最短の案内経路が優先される。
ステップSB8では、制御部601は、案内図情報データベース610から案内図情報611(図3参照)を取得する。ステップSB9では、制御部601は、案内図情報611に、ステップSB7で検索された案内経路L11を対応付け、図14に示した経路案内情報220を作成する。この経路案内情報220は、同図に示したリードステーションG4001からエレベータG102までの案内経路L11(非混雑時)をユーザに通知するための情報である。
ステップSB10では、制御部601は、ステップSB9で作成された経路案内情報220を携帯端末200の電子メールアドレス宛に送信し、送信完了画面450(図13参照)を表示装置4201に表示させた後、前述したステップSB1の処理を実行する。
そして、経路案内情報220は、ネットワーク500および無線基地局550を介して、携帯端末200に受信される。携帯端末200の制御部201は、経路案内情報220を表示部203に表示させる。これにより、ユーザは、経路案内情報220の案内経路L11に基づいて、図1に示したリードステーション4001からエレベータ102へ向けて移動する。
一方、ステップSB6の判断結果が「Yes」である場合、ステップSB11では、制御部601は、ステップSB3でチェックしたリードステーション4001を起点とし、リードステーション4001から案内先情報に対応するエレベータ(目的場所)までの案内経路を混雑時案内経路情報データベース630(図5参照)から検索する。
この場合、制御部601は、案内経路L11’(図5および図1参照)を検索結果とする。ここで、起点から案内先までの案内経路が複数検索された場合には、最短の案内経路が優先される。
ステップSB8では、制御部601は、案内図情報データベース610から案内図情報611(図3参照)を取得する。ステップSB9では、制御部601は、案内図情報611に、ステップSB11で検索された案内経路L11’を対応付け、図15に示した経路案内情報230を作成する。この経路案内情報230は、リードステーションG4001からエレベータG102までの案内経路L11’(混雑時)をユーザに通知するための情報である。
ステップSB10では、制御部601は、ステップSB9で作成された経路案内情報230を携帯端末200の電子メールアドレス宛に送信し、送信完了画面450(図13参照)を表示装置4201に表示させた後、前述したステップSB1の処理を実行する。
そして、経路案内情報230は、ネットワーク500および無線基地局550を介して、携帯端末200に受信される。携帯端末200の制御部201は、経路案内情報230を表示部203に表示させる。これにより、ユーザは、経路案内情報230の案内経路L11’に基づいて、図1に示したリードステーション4001からエレベータ102へ向けて移動する。
なお、一実施例においては、ライトステーション3001(ライトステーション3002)とリードステーション4001(リードステーション4002)とを別設した構成例について説明したが、これらをライトステーションおよびリードステーションの双方の機能を兼ね備えたリード/ライトステーションとして統合する構成例としてもよい。
また、一実施例においては、経路案内情報220(図14参照)や経路案内情報230(図15参照)を携帯端末200の電子メールアドレス宛に送信し、表示部203で表示させる構成例について説明したが、例えば、経路案内情報220等を表示装置4201に表示させて、ユーザに報知する構成例としてもよい。
また、一実施例においては、リードステーション4001やリードステーション4002に印刷装置を設けて、経路案内情報220(図14参照)や経路案内情報230(図15参照)を印刷装置で紙媒体に印刷し、紙ベースでユーザに報知する構成例としてもよい。
また、一実施例においては、地下を適用エリアの一例として説明したが、地上も適用エリアとして含まれる。
以上説明したように、一実施例によれば、ユーザが携帯する携帯端末200に設けられたICタグ208から案内先情報をリードし、複数の案内経路に対応する案内経路情報を格納する混雑時案内経路情報データベース630や非混雑時案内経路情報データベース620から、案内先情報をリードした場所(例えば、リードステーション4001)から案内先情報に対応する案内先(例えば、エレベータ)までの案内経路L11(図1参照)を検索し、案内経路L11をユーザに報知することとしたので、GPS等が不要であり、地下であっても、低コストな携帯端末200で、ユーザを目的場所(案内先)まで案内することができる。
また、一実施例によれば、混雑時案内経路情報データベース630および非混雑時案内経路情報データベース620に、混雑時における複数の案内経路と非混雑時における複数の案内経路とを区別して、案内経路情報を格納しており、案内先情報がリードされた現在時刻に基づいて、現時点を混雑時または非混雑時と判別した後、該混雑時案内経路情報データベース630または非混雑時案内経路情報データベース620から、判別の結果に対応する案内経路を検索することとしたので、混雑状況に応じて、最適な案内経路でユーザを目的場所(案内先)まで案内することができる。
また、一実施例によれば、ICタグ208から案内先情報と、携帯端末200に付与された電子メールアドレスとをリードし、電子メールアドレス宛に例えば案内経路L11を報知することとしたので、携帯端末200に案内経路L11を表示させつつ移動することができるため、案内経路の途中で迷うという事態を回避することができる。
また、一実施例によれば、図9に示したように、複数の案内先の候補から所望の案内先をユーザに選択させた後、選択された案内先に対応する案内先情報をICタグ208にライトすることとしたので、ユーザ毎に案内先をカスタマイズすることができ、ユーザの利便性を高めることができる。
以上本発明にかかる一実施例について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成例はこの一実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、前述した一実施例においては、案内装置600の機能を実現するためのプログラムを図16に示したコンピュータ読み取り可能な記録媒体800に記録して、この記録媒体800に記録されたプログラムを同図に示したコンピュータ700に読み込ませ、実行することにより各機能を実現してもよい。
同図に示したコンピュータ700は、上記プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)710と、キーボード、マウス等の入力装置720と、各種データを記憶するROM(Read Only Memory)730と、演算パラメータ等を記憶するRAM(Random Access Memory)740と、記録媒体800からプログラムを読み取る読取装置750と、ディスプレイ、プリンタ等の出力装置760とから構成されている。
CPU710は、読取装置750を経由して記録媒体800に記録されているプログラムを読み込んだ後、プログラムを実行することにより、前述した機能を実現する。なお、記録媒体800としては、光ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク等が挙げられる。
以上のように、本発明にかかる案内プログラム、案内方法および案内システムは、地下街等でユーザを目的場所まで案内する場合に対して有用である。

本発明にかかる一実施例の概略構成を示すブロック図である。 同一実施例の電気的構成を示すブロック図である。 図2に示した案内図情報データベース610に格納されている案内図情報611を示す図である。 図2に示した非混雑時案内経路情報データベース620のテーブル構造を示す図である。 図2に示した混雑時案内経路情報データベース630のテーブル構造を示す図である。 図2に示した案内装置600におけるライト処理を説明するフローチャートである。 図2に示した案内装置600におけるリード処理を説明するフローチャートである。 同一実施例におけるライトステーション初期画面330を示す図である。 同一実施例における案内先選択画面340を示す図である。 同一実施例におけるライト完了画面350を示す図である。 同一実施例におけるリードステーション初期画面430を示す図である。 同一実施例における検索待機画面440を示す図である。 同一実施例における送信完了画面450を示す図である。 同一実施例の経路案内情報220を示すブロック図である。 同一実施例の経路案内情報230を示すブロック図である。 同一実施例の変形例の構成を示すブロック図である。
符号の説明
100 地下街
102 エレベータ
103 出口
200 携帯端末
208 ICタグ
3001 ライトステーション
3101 ICタグライタ装置
3201 タッチパネル付き表示装置
4001 リードステーション
4101 ICタグリーダ装置
4201 表示装置
500 ネットワーク
550 無線基地局
600 案内装置
601 制御部
610 案内図情報データベース
620 非混雑時案内経路情報データベース
630 混雑時案内経路情報データベース

Claims (9)

  1. コンピュータ
    ユーザが携帯する携帯端末に設けられた電子タグから案内先情報をリードするリード工程と、
    複数の案内経路に対応する案内経路情報を格納するデータベースから、前記案内先情報をリードした場所から案内先情報に対応する案内先までの案内経路を検索する検索工程と、
    前記案内経路を前記ユーザに報知する報知工程と、
    を実行させ、
    前記データベースは、混雑時の時間帯における複数の案内経路を格納した第1のデータベースと、非混雑時の時間帯における複数の案内経路を格納した第2のデータベースとを含み、前記検索工程では、前記案内先情報がリードされた現在時刻に基づいて、前記第1,第2のデータベースのうち、対応する時間帯のデータベースから案内経路を検索することを特徴とする案内プログラム。
  2. 前記リード工程では、前記電子タグから前記案内先情報と、前記携帯端末に付与された電子メールアドレスとをリードし、前記報知工程では、前記電子メールアドレス宛に前記案内経路を報知することを特徴とする請求項に記載の案内プログラム。
  3. 前記コンピュータ、複数の案内先の候補から所望の案内先を前記ユーザに選択させた後、選択された案内先に対応する前記案内先情報を前記電子タグにライトするライト工程を実行させることを特徴とする請求項1または2に記載の案内プログラム。
  4. リード手段が、ユーザが携帯する携帯端末に設けられた電子タグから案内先情報をリードするリード工程と、
    検索手段が、複数の案内経路に対応する案内経路情報を格納するデータベースから、前記案内先情報をリードした場所から案内先情報に対応する案内先までの案内経路を検索する検索工程と、
    報知手段が、前記案内経路を前記ユーザに報知する報知工程と、
    を含み、
    前記データベースは、混雑時の時間帯における複数の案内経路を格納した第1のデータベースと、非混雑時の時間帯における複数の案内経路を格納した第2のデータベースとを含み、前記検索工程では、前記案内先情報がリードされた現在時刻に基づいて、前記第1,第2のデータベースのうち、対応する時間帯のデータベースから案内経路を検索することを特徴とする案内方法。
  5. 前記リード工程では、前記電子タグから前記案内先情報と、前記携帯端末に付与された電子メールアドレスとをリードし、前記報知工程では、前記電子メールアドレス宛に前記案内経路を報知することを特徴とする請求項に記載の案内方法。
  6. ライト手段が、複数の案内先の候補から所望の案内先を前記ユーザに選択させた後、選択された案内先に対応する前記案内先情報を前記電子タグにライトするライト工程を含むことを特徴とする請求項4または5に記載の案内方法。
  7. ユーザが携帯する携帯端末に設けられた電子タグから案内先情報をリードするリード手段と、
    複数の案内経路に対応する案内経路情報を格納するデータベースから、前記案内先情報をリードした場所から案内先情報に対応する案内先までの案内経路を検索する検索手段と、
    前記案内経路を前記ユーザに報知する報知手段と、
    を備え、
    前記データベースは、混雑時の時間帯における複数の案内経路を格納した第1のデータベースと、非混雑時の時間帯における複数の案内経路を格納した第2のデータベースとを含み、前記検索手段は、前記案内先情報がリードされた現在時刻に基づいて、前記第1,第2のデータベースのうち、対応する時間帯のデータベースから案内経路を検索することを特徴とする案内システム
  8. 前記リード手段は、前記電子タグから前記案内先情報と、前記携帯端末に付与された電子メールアドレスとをリードし、前記報知手段は、前記電子メールアドレス宛に前記案内経路を報知することを特徴とする請求項に記載の案内システム
  9. 複数の案内先の候補から所望の案内先を前記ユーザに選択させた後、選択された案内先に対応する前記案内先情報を前記電子タグにライトするライト手段を備えたことを特徴とする請求項7または8に記載の案内システム
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