JP4503125B2 - 自覚式検眼装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検眼の前眼部を照明するための光源が検眼窓の周囲に配置された検眼ユニットを有する自覚式検眼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より自覚式検眼装置を用いて視機能検査を行うにあたっては、まず被検眼が検眼ユニットに対して正しく対置しているかどうか確認している。すなわち、被検眼の前眼部を照明して、例えば角膜頂点と検眼ユニットの検眼窓(覗き窓)との間の距離が適正であるかどうか検者が観測し調整するようにしている。
【0003】
このため、図17乃至図19に示すように、検眼ユニット101の被検者側の検眼窓102の周囲には、例えば円環状に少なくとも6個のLED103が、円環状の金属部材104の溝部に固定されて、検眼窓102の軸の周りに等角度間隔で配置され、観測時には被検者の前眼部へ向けて、均一に照明するために正面から照明光が照射され、検者は角膜頂点付近を横方向から観測しながら上記距離が適正な値となるように、装置の調節を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記LED103は、露出しており、被検者は各LED103から鋭い照明光を直接受けるので、眩しいために不快感や恐怖感を覚えるという問題がある。
【0005】
また、近くの光源のLED103に注意が向いて、ここに焦点を合わせてしまいやすいので、比較的遠くにある視標提示装置の視標を見て視機能検査を行う際に、いわゆる「機械近視」の影響が強くなって正確な視機能検査の妨げになるという問題がある。
【0006】
また、上記LED103が取り付けられた箇所においては形状が複雑となるので、埃等が溜まり易いにもかかわらず、細部まで完全に清掃を行うことが困難であるという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、被検者が安心して楽に正確な視機能検査を受けることができ、かつ清掃も容易な自覚式検眼装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、被検者が覗くこととなる検眼窓の周囲に被検眼の前眼部を照明するための光源が配設された検眼ユニットを有する自覚式検眼装置であって、前記光源は、前記光源から発せられる光を透過させる光透過性の被覆部材で覆われ、かつ前記光源は、複数の発光素子が前記検眼窓の周縁に沿って環状に配置されていることを特徴とする。
【0009】
これにより、検眼窓の周縁に沿って環状に配置された複数の発光素子でなる光源は、光透過性の被覆部材で覆われているので光源から発せられる光は散乱によってややぼやけて柔らかい印象の照明光となるため、不快感や恐怖感が和らぎ、被検者は安心し楽な状態で視機能検査を受けることができる。
【0010】
したがって、光源への注意も逸れるので、機械近視の影響も低減され、正確に視機能検査を行うことができる。
【0011】
また、光源を被覆部材で覆うので、清掃も簡単であり、清潔感を増進させることができる。
【0012】
また、光源が配置された部位以外からも光が例えば多重反射されて射出されてくるので、少ない光源でも均一に照明することができる。
【0015】
上記課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の自覚式検眼装置であって、前記被覆部材は、前記光源から発せられる光を乱反射させるための拡散面を有していることを特徴とする。
【0016】
これにより、光源から発せられる光は被覆部材の拡散面で乱反射して被検眼に達するので、一段と柔らかい印象の照明光となり、不快感や恐怖感が和らぎ、被検者は安心して視機能検査を受けることができる。
【0017】
上記課題を解決するために、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の自覚式検眼装置であって、前記被覆部材は、半透明媒質からなっていることを特徴とする。
【0018】
これにより、被覆部材は半透明媒質からなっているので、一段と柔らかい印象の照明光となり、不快感や恐怖感が和らぎ、被検者は安心して視機能検査を受けることができる。
【0019】
上記課題を解決するために、請求項4記載の発明は、請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の自覚式検眼装置であって、前記光源から発せられた照明光は、所定の光学素子を経由して少なくとも一度照射方向を変えて前記被検眼に照射されることを特徴とする。
【0020】
これにより、光源から発せられた照明光は、所定の光学素子を経由して一旦照射方向を変えて、間接的に被検眼に照射されるので、一段と柔らかい印象の照明光となり、不快感や恐怖感が和らぎ、被検者は安心して視機能検査を受けることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による自覚式検眼装置の構成を示す検者側から見た正面図、図2は同自覚式検眼装置の使用状態を示す斜視図、図3は同自覚式検眼装置の構成を模式的に示す断面図、図4は同自覚式検眼装置を構成する検眼ユニットを被検者側から見た背面図、図5は図4のA部を拡大して示す拡大図、図6は図5のB−B線に沿った断面図、図7は図6のC部を拡大して示す拡大断面図、図8は視標提示装置の構成を示す図、図9は同自覚式検眼装置の電気的構成を示すブロック図である。
【0022】
図1乃至図7に示すように、この実施の形態1による自覚式検眼装置1は、検眼テーブル2上に移動可能に配置された各種検眼情報の入力操作を行うための多数のキーを備えた操作部3及び各種検眼情報の表示を行う液晶ディスプレイ等で構成された表示部4と、検眼テーブル2の隅部から立設した上下方向に伸縮可能な支柱5及び支柱5の軸の周りに回動可能に取り付けられた横アーム6によって、検眼テーブル2に対して鉛直方向及び水平方向に移動可能に支持された被検眼E1 ,E2 が覗き込む自覚式検眼用の検眼ユニット7とを備えている。
【0023】
また、横アーム6の突出端部からは、例えば電磁式のロック機構を搭載した操作アーム8が突出され、操作アーム8を操作することで、横アーム6とともに検眼ユニット7の支柱5を支軸として図1に示す矢印a、b方向に回動させ、検眼ユニット7を図1に示す検眼位置とこの検眼位置から90度程度回動した非検眼位置とに移動可能としている。
【0024】
検眼ユニット7は、右眼用の右眼ユニット9と、左眼用の左眼ユニット11とからなる分離配置に構成されるとともに、横アーム6に連結される調整機構部12により図1に示す矢印方向(水平方向)にスライド可能となっている。
【0025】
また、検眼ユニット7の右眼ユニット9、左眼ユニット11は、各々右眼用、左眼用の検眼窓13、14を備え、さらに、被検者の被検眼E1 ,E2 を検眼窓13、14に対置させた際の前眼部の位置を確認するための前眼部観測系15,16が各眼用に設けられている。
【0026】
また、右眼ユニット9及び左眼ユニット11の例えば5m前方(検者側)には、ランドルト環、視力値チャート等の被検眼E1 ,E2 の視機能検査用の各種の視標171aを提示する視標提示部171を正面に備えた視標提示装置17が配置される(図8参照)。
【0027】
なお、検眼ユニット7の被検者側の面の所定の部位には、被検者の額を当てて固定するための額当接部18が設けられている。また、支柱6の上端部には装置全体を照明するための照明装置19が取り付けられている。
【0028】
また、操作部3には、ランドルト環、視力値チャート等の各種の視標を設定する視標設定部や、左眼用及び右眼用の検眼レンズの球面度数、円柱度数等を設定するための各種キー、電源オンフキー、被検眼E1 ,E2 の前眼部を照明するためのLED操作キー等が設けられている。
【0029】
表示部4には、表示面に、球面度数、円柱度数、軸角度、瞳孔間距離(PD)等を表示する数値示部や、検査項目の表示、球面度数等の切替え操作を行う操作エリア、プリズム角度の設定等の各種機能設定を行う機能選択エリア、完全矯正視力測定用等の視力値チャート、レッドグリーンチャート、クロスシリンダテストチャート、乱視テストチャート等に各々対応した複数の視標を一覧的に表示する検眼チャート表示欄等が表示されるようになっている。
【0030】
検眼ユニット7は、図3に示すように、右眼用の右眼ユニット9、左眼用の左眼ユニット11の内部には、ディスク毎に球面レンズ、円柱レンズ、さらには、プリズムレンズというように種類が異なり、かつ、個々に度数が異なるレンズ群が各々円形配置にならべられた複数枚のディスクからなるディスク群21、22を同軸配置に内蔵し、前記複数枚のディスクを後述するユニット駆動部23により回転駆動して、複数のレンズにより所定の度数を合成し、右眼ユニット9、左眼ユニット11の各検眼窓13,14に臨ませるようになっている。
【0031】
また、前眼部観測系15(16)は、同図に示すように、被検眼E1 (E2 )が対置される検眼窓13(14)の周囲に設けられ、被検者の前眼部を均一に照明する照明部15a(16a)と、検眼窓13(14)の軸方向(被検者の視線方向)に対して水平面上外側直角方向に、前眼部からの光を取り入れる入射窓15b(16b)と、この前眼部からの光の向きを略直角方向に変える平板状のミラー15c(16c)と、前眼部からの光を前方(検者側)に取り出す出射窓15d(16d)とを有している。
【0032】
照明部15a(16a)は、図4乃至図7に示すように、例えば円環状に等角度間隔で配置された6個の発光素子としてのLED15p(16p),15p (16p),…と、アクリル樹脂製の透明な被覆部材15q(16q)とを有している。
【0033】
被覆部材15q(16q)は、内部にLED15p(16p)を収納するための溝部151r(161r)を有し断面が略U字形の円環状回転体である被覆部151q(161q)と、被覆部151q(161q)と同軸で被覆部151q(161q)の内部側から延設され、外径が検眼窓13(14)の開口の径と略等しく、この開口に嵌合される短円筒状の嵌合部152q(162q)と、検眼窓13(14)の開口を塞ぐ円盤状のレンズカバー153q(163q)とからなり、被覆部151q(161q)の溝部151r(161r)にLED15p(16p)が収納され被覆部151q(161q)の開口側端面が検眼窓13 (14)の周囲の検眼ユニット本体の後面に当接した状態で、嵌合部152q (162q)が検眼窓13(14)の開口部に嵌め込まれて固定されている。
【0034】
なお、被覆部材15q(16q)は、検眼ユニット本体に着脱可能に取り付けられる。
【0035】
ここで、溝部151r(161r)の内壁のLED15p(16p)の頂部に相対する拡散部位151s(161s)には、図7に示すように、微細なカット加工が施されている。
【0036】
次に、自覚式検眼装置1の電気的構成について説明する。
【0037】
自覚式検眼装置1は、図9に示すように、所定の動作プログラムに従って全体を制御する制御部31と、この制御部31の動作プログラムを格納したプログラムメモリ32と、各種検眼情報を記憶する記憶部33と、上述した操作部3と、表示部4と、検眼ユニット7のディスク群21、22を駆動するユニット駆動部23と、LED15p,16pとを有している。
【0038】
次に、自覚式検眼装置1の動作について説明する。
【0039】
まず、被検者が検眼ユニット7の検眼窓13、14に両被検眼E1 ,E2 を臨ませ、額を額当接部18に当てて頭部を固定する。額が額当接部18へ接触すると図示せぬセンサによって検知され、ランプ点灯等によって検者に対して知らせられる。
【0040】
次に検者は、図示せぬLED操作キーによって、制御部31を介してLED15p,16pを点灯させ、被検眼E1 ,E2 の前眼部を照明する。
【0041】
ここで、LED15p(16p)から発せられた光は、被覆部151q(161q)内面の微細なカット加工が施された拡散部位(拡散面)151s(161s)で乱反射し、さらに被覆部151q(161q)の両境界面で多重反射して、被検眼E1 (E2 )側に達する。
【0042】
これによって、各LED15p(16p)から発せられた光は、広範囲に散乱されて、LED15p(16p)が配設された部位を含む被覆部151q(161q)の比較的広い領域から射出されることとなる。
【0043】
LED15p(16p)によって照明された被検眼E1 (E2 )の前眼部からの光の一部は、光路Y1 (Y2 )に沿ってまず入射窓15b(16b)から取り入れられ、平板状のミラー15c(16c)において、略直角方向に向きを変え、出射窓15d(16d)から前方に取り出されて、検者によって観測される。これによって、検者は、両被検眼E1 ,E2 が検眼ユニット7に対して正しく対置しているかどうか、例えば角膜頂点と検眼ユニット7の検眼窓開口端との間の距離が適正であるかどうか確認して、上記距離が適正な値となるように、装置の調節を行う。
【0044】
この間、被検者は、ややぼやけてリング状の柔らかい印象の照明光を受け、光源のLED15p(16p)へ強い注意が向くことなく楽な状態を維持して検査を受けることができる。
【0045】
この後、検者は、検眼テーブル2上に載置された操作部3を用いて、被検眼E1 ,E2 の状態に応じて、検眼ユニット7内の光学系の調整を行う。
【0046】
検者により操作部3が操作されると、制御部31の制御の下でユニット駆動部23がディスク群21、22を駆動させ、各レンズ及びフィルタからなる光学系を所定の光学的配列に切り替える。
【0047】
被検者は、こうして設定された光学系を介して、例えば、視標提示装置17の視標提示部171に提示されたランドルト環171a等を光路X1 ,X2 に沿った向きに視認し、検者の指示に従いながら一連の視機能検査を受ける。
【0048】
以上説明したように、本実施の形態1によれば、LED15p,16pは光透過性の被覆部材15q,16qで覆われているので、LED15p,16pから発せられる光は散乱によってややぼやけてリング状の柔らかい印象の照明光となるため、不快感や恐怖感が和らぎ、被検者は安心してリラックスした状態で視機能検査を受けることができる。
【0049】
しかも、LED15p,16pから発せられる光は、被覆部材のカット加工された拡散部位151s,161sで乱反射して被検眼E1 ,E2 に達するので、一段と柔らかい印象の照明光となる。
【0050】
したがって、光源のLED15p,16pへの注意も逸れるので、機械近視の影響も低減され、正確に視機能検査を行うことができる。
【0051】
また、LED15p,16pは被覆部材15q,16qで覆われ密閉状態とされるので、埃等も溜まり難く清掃も簡単であり、清潔感を増進させることができる。
【0052】
また、LED15p,16pが配置された部位以外からも光が例えば多重反射されて射出されてくるので、少数のLED15p,16pでも均一に照明することができる。
【0053】
また、被覆部材15q,16qの材料としてアクリル樹脂を用いているので、材料費が安価であると共に、弾性を利用して若干変形させて嵌め込む等の簡単な方法での取付けが可能であり、ビス等の固定具や支持金物は不要である。また、着脱自在であるので交換も簡単に行うことができる。
実施の形態2.
図10は本発明の実施の形態2による自覚式検眼装置の照明部の要部の構成を一部破断して示す斜視図、図11は図10のF−F線に沿った断面図である。
【0054】
この実施の形態2が上述した実施の形態1と異なるところは、実施の形態1においては、LED15p(16p)を覆う被覆部151q(161q)と、検眼窓13(14)の開口を塞ぐレンズカバー153q(163q)とを別々の部材を用いて構成していたのに対して、図10及び図11に示すように、略円板状の被覆板41q(42q)が両機能を兼ねるように構成した点である。
【0055】
この実施の形態2の照明部41a(42a)は、図10及び図11に示すように、円環状に等角度間隔で配置された6個のLED41p(42p)と、LED41p(42p)を覆うと共に検眼窓13(14)の開口を塞ぐ例えばアクリル樹脂製の透明な略円板状の被覆板41q(42q)とを有している。
【0056】
被覆板41q(42q)においては、同図に示すように、LED41p(42p)が対置される側縁部は、断面段状にカット加工され、LED41p(42p)から発せられた照明光を乱反射させる拡散部位411s(412s)を構成している。
【0057】
本実施の形態2によれば、実施の形態1で述べたのと略同一の効果を得ることができる。
【0058】
加えて、単一の被覆板41q,42qが、LED41p,42pを覆って照明光を乱反射させると共にレンズカバーとしての機能も果たすので、材料コストを低減することができる。
実施の形態3.
図12は本発明の実施の形態3による自覚式検眼装置の照明部の要部の構成を一部破断して示す斜視図、図13は図12のG−G線に沿った断面図である。
【0059】
この実施の形態3が上述した実施の形態2と異なるところは、図12及び図13に示すように、一旦照明方向を変える間接照明とした点である。
【0060】
この実施の形態3の照明部51a(52a)は、図12及び図13に示すように、主として検眼窓13(14)の軸に対する横断面に平行な方向に光を発するように横を向けた状態で、円環状に等角度間隔で配置された6個のLED51p(52p)と、LED51p(52p)から発せられた照明方向を変えると共に検眼窓13(14)の開口を塞ぐ例えばアクリル樹脂製の透明な略円板状の被覆板51q(52q)とを有している。
【0061】
被覆板51q(52q)は、同図に示すように、略円板状の部材が表面部を残して内部を抉り取られて断面台形状の凹部が形成されてなり、LED51p(52p)から到来する照明光は、境界面となる内壁面511s(521s)において方向を変えて被検眼E1 (E2 )へ向けて射出される。
【0062】
本実施の形態3によれば、実施の形態2で述べたのと略同一の効果を得ることができる。
【0063】
加えて、LED51p(52p)からは横向きに光が発せられ、この光は内壁面511s(521s)で照射方向を変えて、間接的に被検者の被検眼E1 (E2 )に照射されるので、一段と柔らかい印象の照明光とすることができる。
【0064】
また、LED51p(52p)は横向きに配置されているので、光路X1 (X2 )に沿った方向(奥行方向)の省スペース化に寄与することができる。
実施の形態4.
図14は本発明の実施の形態4による自覚式検眼装置の照明部の要部の構成を一部破断して示す斜視図、図15は図14のH−H線に沿った断面図である。
【0065】
この実施の形態4が上述した実施の形態1と異なるところは、図14及び図15に示すように、被覆板61q(62q)の表面側で一旦照明方向を変える間接照明とした点である。
【0066】
この実施の形態4の照明部61a(62a)は、図14及び図15に示すように、主として検眼窓13(14)の軸に対する横断面に平行な方向に光を発するように横を向けた状態で、円環状に等角度間隔で配置された6個のLED61p(62p)と、LED61p(62p)から発せられた照明方向を変える例えばガラス製の断面略台形の中空の被覆板61q(62q)と、例えばすりガラスからなり、被覆板61q(62q)と貼り合わされ被覆板61q(62q)の開口を塞ぐカバーガラス61r(62r)とを有している。
【0067】
被覆板61q(62q)においては、同図に示すように、外壁面611s(621s)が鏡面とされ、LED61p(62p)から到来する照明光は、この外壁面611s(621s)において方向を変え、カバーガラス61r(62r)で拡散されて被検眼E1 (E2 )へ向けて射出される。
【0068】
本実施の形態4によれば、実施の形態1で述べたのと略同一の効果を得ることができる。
【0069】
加えて、LED61p(62p)からは横向きに光が発せられ、この光は外壁面611s(621s)で照射方向を変えて、間接的に被検者の被検眼1 (E2 )に照射されるので、一段と柔らかい印象の照明光とすることができる。
【0070】
また、LED61p(62p)は横向きに配置されているので、光路X1 (X2 )に沿った方向(奥行方向)の省スペース化に寄与することができる。
【0071】
以上、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではない。
【0072】
例えば、光源を、視機能検査開始時に、角膜頂点と検眼ユニット7との間の距離が適正であるかどうかを知るために用いる場合について述べたが、視機能検査中においても、必要に応じて被検眼の前眼部の状態を観測するために用いるようにしても良い。
【0073】
また、例えば実施の形態1においては、被覆部材15q,16qを透明としたが、これを半透明として、凹凸加工を省略するようにしても良い。また、被覆部材15q,16qの材質はアクリル樹脂以外の透明樹脂としても良い。また、樹脂以外にガラス等を用いても良い。ガラスを用いることによって、傷を付き難くし、歪みの発生を抑えることができる。
【0074】
また、被覆部材15q,16qにおいて、レンズカバー153q,163qを省略するようにしても良い。
【0075】
また、LED15p,16pの個数はもちろん6個に限らず例えば8個でも良い。
【0076】
また、被覆部材15q,16qを検眼窓13,14の開口に嵌め込むようにしたが、ねじを設けて螺着させるようにしても良いし、フランジを設けて取り付けるようにしても良い。
【0077】
また、実施の形態4においては、鏡面で反射させて照射方向を変えるようにしたが、例えば、図16に示すように、プリズム71qを用いて照射方向を変えるようにしても良い。
【0078】
また、例えば実施の形態4において、カバーガラス61r,62rを、透明な円板状部材の裏面のLED61p,62pが対置される円環状領域に、凹凸加工された透明フィルムまたは半透明フィルムを接着剤を用いて貼着して構成するようにしても良い。
【0079】
また、カバーガラス61p,62pの上記円環状領域に凹凸加工を施して拡散部位とした簡易な構成としても良い。
【0080】
また、カバーガラス61p,62p裏面側に円環状に溝を設けてこの溝内にLED61p,62pの少なくとも一部を納めると共に、LED61p,62pが対置される面に凹凸加工を施して拡散部位としても良い。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、光源は光透過性の被覆部材で覆われているので、光源から発せられる光は散乱によってややぼやけて柔らかい印象の照明光となるため、不快感や恐怖感が和らぎ、被検者は安心し楽な状態で視機能検査を受けることができる。
【0082】
したがって、光源への注意も逸れるので、機械近視の影響も低減され、正確に視機能検査を行うことができる。
【0083】
また、光源を被覆部材で覆うので、清掃も簡単であり、清潔感を増進させることができる。
【0084】
また、光源が配置された部位以外からも光が例えば多重反射されて射出されてくるので、少ない光源でも均一に照明することができる。
【0085】
また、請求項2記載の発明によれば、複数の発光素子から発せられる光は散乱によってややぼやけてリング状の柔らかい印象の照明光となるため、不快感や恐怖感が和らぎ、被検者は安心して視機能検査を受けることができる。
【0086】
また、請求項3記載の発明によれば、光源から発せられる光は被覆部材の拡散面で乱反射して被検眼に達するので、一段と柔らかい印象の照明光となり、不快感や恐怖感が和らぎ、被検者は安心して視機能検査を受けることができる。
【0087】
また、請求項4記載の発明によれば、被覆部材は半透明媒質からなっているので、一段と柔らかい印象の照明光となり、不快感や恐怖感が和らぎ、被検者は安心して視機能検査を受けることができる。
【0088】
また、請求項5記載の発明によれば、光源から発せられた照明光は、所定の光学素子を経由して一旦照射方向を変えて、間接的に被検眼に照射されるので、一段と柔らかい印象の照明光となり、不快感や恐怖感が和らぎ、被検者は安心して視機能検査を受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による自覚式検眼装置の構成を示す検者側から見た正面図である。
【図2】同自覚式検眼装置の使用状態を示す斜視図である。
【図3】同自覚式検眼装置の構成を模式的に示す断面図である。
【図4】同自覚式検眼装置を構成する検眼ユニットを被検者側から見た背面図である。
【図5】図4のA部を拡大して示す拡大図である。
【図6】図5のB−B線に沿った断面図である。
【図7】図6のC部を拡大して示す拡大断面図である。
【図8】視標提示装置の構成を示す図である。
【図9】同自覚式検眼装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態2による自覚式検眼装置の照明部の要部の構成を一部破断して示す斜視図である。
【図11】図10のF−F線に沿った断面図である。
【図12】本発明の実施の形態3による自覚式検眼装置の照明部の要部の構成を一部破断して示す斜視図である。
【図13】図12のG−G線に沿った断面図である。
【図14】本発明の実施の形態4による自覚式検眼装置の照明部の要部の構成を一部破断して示す斜視図である。
【図15】図14のH−H線に沿った断面図である。
【図16】本発明の実施の形態4の変形例による自覚式検眼装置の照明部の要部の構成を一部破断して示す図である。
【図17】従来技術を説明するための図である。
【図18】従来技術を説明するための図である。
【図19】従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
1 自覚式検眼装置
7 検眼ユニット
13,14 検眼窓
15p,16p,41p,42p,51p,52p,61p,62p LED(光源、発光素子)
15q,16q 被覆部材
151q,161q 被覆部
151s,161s 拡散部位
41q,42q,51q,52q,61q,62q 被覆板
411s,412s 拡散部位
71q プリズム(光学素子)
Claims (4)
- 被検者が覗くこととなる検眼窓の周囲に被検眼の前眼部を照明するための光源が配設された検眼ユニットを有する自覚式検眼装置であって、
前記光源は、前記光源から発せられる光を透過させる光透過性の被覆部材で覆われ、かつ前記光源は、複数の発光素子が前記検眼窓の周縁に沿って環状に配置されていることを特徴とする自覚式検眼装置。 - 前記被覆部材は、前記光源から発せられる光を乱反射させるための拡散面を有していることを特徴とする請求項1に記載の自覚式検眼装置。
- 前記被覆部材は、半透明媒質からなっていることを特徴とする請求項1または2に記載の自覚式検眼装置。
- 前記光源から発せられた照明光は、所定の光学素子を経由して少なくとも一度照射方向を変えて前記被検眼に照射されることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の自覚式検眼装置。
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