JP4501389B2 - インクジェットプリンタ及びそのバッファタンク - Google Patents
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図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、記録用紙Pに向けてインクIを吐出するノズル2aを備えたインクジェットヘッド2と、このインクジェットヘッド2に供給チューブ8を介して接続され、その上方に装着されるインクカートリッジ3から流入するインクIを保持するバッファタンク4と、インクジェットヘッド2を一方向に直線的に往復移動させるキャリッジ5と、記録用紙Pを搬送する搬送機構6と、インクジェットヘッド2内のエアや高粘度化したインクIを吸引するパージ装置7等を備えている。
バッファタンク4の天板部31に、大気流出管38よりも大径で且つこの大気流出管38と連通する筒部材39が設けられ、この筒部材39は大気流出管38よりも下方へ延びている。従って、インクIの液面が低下したときに、小径の大気流出管38にはメニスカスが形成されず、大径の筒部材39の下端部にメニスカスが形成され、この大径の筒部材39に形成されたメニスカスは、小径の大気流出管38に比べて容易にブレイクされる。これにより、インクIの液面の変動量を従来のバッファタンクと比較して小さくできるので、ノズル2aに作用するインクIの背圧変動を従来に比べて小さく抑えることができる。
1]大気流出管38に連通する筒部材39の下端の形状は、前述した図3に示す形状が好ましいが、必ずしもその形状に限られるものではない。例えば、図4に示すように、筒部材39Aの下端面をインクIの液面と平行に形成してもよい。この場合には、前述の図3の形状と比較してメニスカスの表面張力のバランスは崩れにくく、メニスカスがブレイクされるまでのインクIの液面低下は大きくなるが、それでも、図8に示す従来のバッファタンクのように、内径の小さい大気流出管38にメニスカスが形成される場合と比較すると、メニスカスのブレイクが格段に容易になる。また、筒部材39Aの形状加工が非常に容易になる。さらには、筒部材39の下端面とインクIの液面からの離隔距離が異なる部分を有する形状とすれば、図8のバッファタンクと比較してメニスカスのブレイクが容易となり、例えば、図5に示すように、筒部材39Bの下端面をインクIの液面に対して所定角度(例えば、約10度)傾斜させることにより、メニスカスの表面張力のバランスが崩れやすくなるようにしてもよい。
3]前記実施の形態においては、インク流入管36と大気流出管38が夫々天板部31を上下に貫通しているが、図6に示すように、バッファタンク4Cにおいて、これらインク流入管36と大気流出管38とが、天板部31から下方へ延びずに上方へのみ突出し、筒部材37C、39Cと夫々連通するように構成してもよい。この場合、大気流出管38の下端からインクIの液面までの距離をより長くとることができる。また、バッファタンク4C内ではインクIが大径の筒部材37Cのみを流れるようになるので、インクIがバッファタンク4C内に流入する際の流動抵抗をより小さくできる。
4]大気流出管38が内挿される筒部材39は、少なくとも下端において大気流出管38よりも大径であればよく、例えば、下方ほどその内径が大きくなるような、いわゆるラッパ状に形成されていてもよい。
1 インクジェットプリンタ
2a ノズル
3 インクカートリッジ
4,4C バッファタンク
30 タンク本体
31 天板部
32 大気導入口
34 インク流入路
35 大気流出路
36 インク流入管
37,37C 筒部材
38 大気流出管
39,39A,39B,39C 筒部材
39a 突出部
Claims (10)
- インクを吐出するノズルと、その上方に装着されるインクカートリッジから流入するインクを保持するとともにインクを前記ノズルに向けて流出させるバッファタンクとを備え、
前記バッファタンクは、
前記インクカートリッジ内のインクをバッファタンクに流入させる為のものであって、少なくともバッファタンク内においてタンク本体の天板部から下方に延在する部分を含むインク流入路と、外部から大気を導入する大気導入口と、前記バッファタンク内の大気を前記インクカートリッジに流出させる為の大気流出路とを備え、
前記大気流出路は、
前記天板部に設けられ上下に延びる大気流出管と、
少なくとも下端において前記大気流出管よりも中空部の断面積が大きく且つ大気流出管と連通する筒部材であって、前記天板部から、大気流出管の下端よりも下方で且つ前記インク流入路の下端よりも上方の位置まで延在する第1の筒部材と、
を備えており、
前記第1の筒部材の下端面には、前記バッファタンク内のインクの液面からの離隔距離が異なる部分が形成されていることを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 前記第1の筒部材の下端面が、前記バッファタンク内のインクの液面に対して所定角度傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
- 前記第1の筒部材の下端部の周方向の1カ所に、下方へ部分的に突出する突出部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
- 前記大気流出管は、前記天板部に上下貫通状に設けられ、前記第1の筒部材は、前記大気流出管のうちの前記天板部からタンク本体内へ延びる部分が内挿されることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のインクジェットプリンタ。
- 前記インク流入路は、前記天板部に上下貫通状に設けられたインク流入管と、前記インク流入管よりも中空部の断面積が大きく且つインク流入管のうちの前記天板部からタンク本体内へ延びる部分が内挿された筒部材であって、前記天板部からインク流入管及び前記第1の筒部材よりも下方へ延びる第2の筒部材を有することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のインクジェットプリンタ。
- 前記天板部と第1の筒部材とが合成樹脂で一体形成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のインクジェットプリンタ。
- 前記天板部、前記第1の筒部材及び前記第2の筒部材が、合成樹脂で一体形成されていることを特徴とする請求項6に記載のインクジェットプリンタ。
- 前記インク流入管と前記大気流出管が同一の管状部材で構成されていることを特徴とする請求項5〜7の何れかに記載のインクジェットプリンタ。
- インクを吐出するノズルと、
このノズルに連通し、ノズルに作用するインクの背圧の変動を抑制する為のバッファタンクと、
前記バッファタンクのタンク本体の天板部に設けられ上下に延びるインク流入路であって、バッファタンクの上側に装着されるインクカートリッジ内のインクをバッファタンクに流入させる為のインク流入路と、
同じく前記天板部に設けられ上下に延びる大気流出管であって、バッファタンク内の大気を前記インクカートリッジに流出させる為の大気流出管と、
少なくとも下端において前記大気流出管よりも中空部の断面積が大きく且つ大気流出管と連通する筒部材であって、前記天板部から大気流出管の下端よりも下方で且つインク流入路の下端よりも上方の位置まで延在する第1の筒部材と、
を備えており、
前記第1の筒部材の下端面には、前記バッファタンク内のインクの液面からの離隔距離が異なる部分が形成されていることを特徴とするインクジェットプリンタ。 - インクを吐出するノズルに連通し、このノズルに作用するインクの背圧の変動を抑制する為のインクジェットプリンタのバッファタンクであって、
タンク本体と、
このタンク本体の上方を覆い、タンク本体の上側に装着されたインクカートリッジ内のインクをタンク本体内に流入させる為のインク流入路と前記インクカートリッジに大気を流出させる為の大気流出管とが夫々上下に貫通する天板部と、
少なくとも下端において前記大気流出管よりも中空部の断面積が大きく且つ大気流出管のうちの前記天板部からタンク本体内へ延びる部分が内挿される筒部材であって、前記天板部から大気流出管の下端よりも下方で且つインク流入路の下端よりも上方の位置まで延びる第1の筒部材と、
を備えており、
前記第1の筒部材の下端面には、前記タンク本体内のインクの液面からの離隔距離が異なる部分が形成されていることを特徴とするインクジェットプリンタのバッファタンク。
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- 2003-09-26 JP JP2003336045A patent/JP4501389B2/ja not_active Expired - Fee Related
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