JP4501025B2 - 皮膚ダニ駆除剤 - Google Patents

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Description

本発明は、皮膚ダニを殺虫するために使用する皮膚ダニ駆除剤に関する
近年の研究により、デモデクス・ブレビス(Demodex Brevis)、デモデクス・フォリキュロラム(Demodex Follicolorum)などの皮膚ダニが発見されている。これらの皮膚ダニは、皮脂腺や毛根などの皮下に生息して皮脂等の栄養分を吸収したり、細胞を傷付けるため、ニキビや肌荒れ、皮膚代謝機能の低下さらには脱毛の原因となるものである。このようなことから、皮膚疾患の治癒や脱毛の防止を行う上で、皮膚ダニの駆除が有効な手段の一つとなっている。
月桃は皮膚ダニの駆除ができる可能性のある物質といわれている。この月桃は、学名がAlpinia zerumbet cv. Variegataであるショウガ科ハナミョウガ属の植物であり、琉球列島等の亜熱帯気候地域に分布している。月桃が防虫作用や抗菌作用を有していることは古くから知られており、このため、例えば、食材を包み込んで保存するために使用されている。月桃を皮膚ダニの駆除に用いる場合には、乾燥した月桃の根茎から精油を得、この月桃精油をヘアシャンプー、ヘアトニックなどに配合する。そして、これらを用いて洗髪や整髪を行うことより、頭皮に生息している皮膚ダニを殺虫、駆除するものである。
特開2001−302411
月桃精油は、原料の月桃がショウガ科植物であることから刺激性を有しており、この刺激性成分が皮膚ダニの駆除に有効に作用するのであろうと見られている。しかしながら、このような月桃精油では、刺激性のために使用を継続することにより、肌荒れ等の皮膚疾患を誘発し易いものであり、たとえ皮膚ダニを駆除することができたとしても、使用により皮膚疾患となり、その治療が必要となる問題を有している。
また、皮膚ダニは、成虫になるまでの期間が1週間程度と短く、しかも卵を多く産むため、繰り返し使用することによって初めて駆除が可能となる。一方、上述のように刺激性の大きな月桃精油では、繰り返し使用することに適していない。従って、月桃精油が皮膚ダニを駆除できるとしても、一時的な使用による駆除が可能なだけである。このため、月桃精油は、皮膚ダニを完全に駆除することができない問題も有している。
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、皮膚への刺激性が小さく、その繰り返し使用することが可能であり、繰り返し使用によって皮膚ダニを確実に駆除することが可能な皮膚ダニ駆除剤を提供することを目的とする。
請求項の発明の皮膚ダニ駆除剤は、ヒノキ水、ベニバナエキス、ウミクロウメモドキ油、アルニカエキス、シナノキエキス、スギナエキス、オトギリソウエキス、セージエキス、セイヨウノコギリソウエキス、ゼニアオイエキス、カミツレエキス及びトウキンセンカエキスの混合物を有効成分として含有することを特徴とする。
請求項1に記載される皮膚ダニ駆除剤は、皮膚ダニに対する忌避効能を有していると共に、皮膚への刺激性が皆無或いは小さな特性を有している。従って、繰り返し使用を行っても、肌荒れ等の皮膚疾患を誘発することがない。また、皮膚ダニの忌避効能を有しているため、繰り返し使用によって皮膚ダニを徐々に殺虫するように作用する。従って、このような請求項1に記載される化合物を繰り返して用いることにより、皮膚ダニの成長及び産卵を防止することができ、皮膚ダニの完全な駆除を行うことができる。
本発明の皮膚ダニ駆除剤は、ヒノキ水、ベニバナエキス、ウミクロウメモドキ油、アルニカエキス、シナノキエキス、スギナエキス、オトギリソウエキス、セージエキス、セイヨウノコギリソウエキス、ゼニアオイエキス、カミツレエキス、トウキンセンカエキスの混合物を有効成分として含有するものである。
ヒノキ水は、ヒノキの乾材及び葉を原料として抽出された芳香性のある油剤であり、天然香料として化粧品、石鹸等に使用されている。ベニバナエキスは、ベニバナの種子から得られた油脂であり、食用油脂として用いられると共に、化粧品、薬品にも使用されている。ウミクロウメモドキ油は、内臓疾患治療薬、血液循環向上剤として使用されている。
アルニカエキス、シナノキエキス、スギナエキス、オトギリソウエキス、セージエキス、セイヨウノコギリソウエキス、ゼニアオイエキス、カミツレエキス、トウキンセンカエキスは、いずれも化粧品に用いられる植物抽出エキスである。
アルニカエキスは、アルニカの花または根からの抽出によって得られ、シナノキエキスは、菩提樹の花または葉からの抽出により得られ、オトギリソウエキスは、オトギリソウの花または葉からの抽出により得られ、セージエキスは、セージの草からの抽出によって得られる。セイヨウノコギリソウエキスは、セイヨウノコギリソウの草からの抽出によって得られ、ゼニアオイエキスは、ウズベニアオイの葉または花からの抽出によって得られ、カミツレエキスは、カミツレの花からの抽出によって得られ、トウキンセンカエキスは、トウキンセンカの花からの抽出によって得られる。
上述した化合物は、本発明者が数多くの実験、検討を行った結果、いずれも皮膚ダニを殺虫する効能を有していることを見出したものである。この皮膚ダニ殺虫は、これらの化合物が皮膚ダニの忌避能を有しているためであり、短時間で皮膚ダニを殺虫するものではなく、長時間で皮膚ダニを殺虫するように作用する。また、これらの化合物は、いずれも化粧品、薬品または食品への使用が認可されている化合物であり、皮膚への刺激が穏やかであり、安全となっている。この点についても発明者は検証済みである。本発明者が実験を行ったところ、上述した化合物は、皮膚への繰り返し使用を行っても、皮膚疾患を誘発しない特性を有していることを見出している
本発明の皮膚ダニ駆除剤において、以上の化合物の複数種を有効成分として用いるが、1種の化合物を用いるよりも複数種を同時に用いることが有効である。複数種を用いることにより、各化合物の効用が相乗的となるためである。
粘度等の皮膚への使用態様、繰り返し使用による皮膚への刺激或いはコストを考慮した場合、上記化合物は、所定の配合比となるように希釈して用いることが好ましい。この配合比は、化合物に応じて適宜、変更されるものである。例えば、ヒノキ水では、0.1重量%〜12重量%、ベニバナエキスでは、0.01重量%〜1重量%、ウミクロウメモドキ油では、0.001重量%〜1重量%の範囲が良好である。
アルニカエキス、シナノキエキス、スギナエキス、オトギリソウエキス、セージエキス、セイヨウノコギリソウエキス、ゼニアオイエキス、カミツレエキス、トウキンセンカエキスも同様であり、アルニカエキスは、0.001重量%〜1重量%、シナノキエキスは、0.001重量%〜1重量%、スギナエキスは、0.001重量%〜1重量%、オトギリソウエキスは、0.001重量%〜1重量%、セージエキスは0.001重量%〜1重量%、セイヨウノコギリソウエキスは、0.001重量%〜1重量%、ゼニアオイエキスは、0.001重量%〜1重量%、カミツレエキスは、0.001重量%〜1重量%、トウキンセンカエキスは、0.001重量%〜1重量%の範囲が良好である。
アルニカエキス、シナノキエキス、スギナエキス、オトギリソウエキス、セージエキス、セイヨウノコギリソウエキス、ゼニアオイエキス、カミツレエキス、トウキンセンカエキスについては、これらを混合した混合物(以下、植物抽出エキス混合物)の形態によっても用いることができる。これらの化合物は、混合することにより相乗的な効能を発揮するためである。混合物の場合、これらを等量で配合しても良く、異なった配合比で配合しても良い。なお、植物抽出エキス混合物における各エキスの配合比としては、0.001重量%〜1重量%の範囲が良好である。
本発明の皮膚ダニ駆除剤としては、ヒノキ水、ベニバナエキス、ウミクロウメモドキ油、アルニカエキス、シナノキエキス、スギナエキス、オトギリソウエキス、セージエキス、セイヨウノコギリソウエキス、ゼニアオイエキス、カミツレエキス及びトウキンセンカエキスの混合物とを組み合わせて用いることができる。これらの化合物の組み合わせでは、後述する実施例で示すように、極めて有効な皮膚ダニの駆除を行うことが可能となる。
以上の化合物の希釈剤としては、化合物の溶解性を加味して適宜選択されるものであり、油溶性の場合には、油剤やアルコールを用いて希釈し、水溶性の場合には、蒸留水、精製水等の水やアルコールを用いて希釈する。これらの希釈剤は、皮膚への刺激が小さく、且つ皮膚への湿潤性が良好なものを選択する。
例えば、油剤の場合には、オリーブ油、ヤシ油、ピーナッツ油、ヒマシ油、コメヌカ油等の植物性油脂、卵黄油等の動物性油脂、その他の油脂を用いることができる。アルコールの場合には、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、その他の液状アルコールを用いることができる。
この場合、油剤、アルコール、水を併用しても良く、ポリビニルアルコール、デキストリン、メチルセルロース、カラギナン、アルギニン等の増粘剤を添加したり、ビタミン剤やホルモン剤を添加することができる。増粘剤を添加することにより、皮膚への密着性が良好となり、皮膚ダニへの効能を長時間維持することができる。ビタミン剤やホルモン剤を添加することにより、皮膚への栄養補給を行うことができる。
皮膚ダニ駆除剤の皮膚への適用は、駆除剤が皮膚に付着するように行うものであり、塗布、スプレー散布、浸漬等の適宜の手段により行うことができる。このように皮膚ダニ駆除剤を皮膚に付着させるだけで、皮膚に生息している皮膚ダニを殺虫することができる。また、皮膚ダニ駆除剤の皮膚への付着状態で、皮膚面を指等によって撫でることにより、駆除剤の皮膚内への浸透を促進することができ、これにより皮膚ダニの殺虫効果をさらに向上させることができる。
また、皮膚ダニ駆除剤の皮膚への適用は、皮膚への繰り返し使用により行うことが好適である。上述したように、皮膚ダニ駆除剤が皮膚ダニの忌避能を有しており、皮膚ダニに対し、徐々に殺虫効果を発揮するためである。繰り返し使用としては、毎日使用することが好ましいが、隔日等の使用であっても良い。
本発明においては、以上の皮膚ダニ駆除剤を外用基剤に配合して用いることができる。外用基剤に配合することにより、そのままで使用することができるため、商品として供給することが可能となる。
外用基剤としては、上述した水、油剤、アルコールを用いることができる。これに加えて、化粧品、軟膏を外用基剤として用いることができる。化粧品としては、化粧水、乳液、クリーム、シャンプー、リンス、クレンジング剤、パック剤、石鹸等の基礎化粧品が良好であるが、ファンデーション等の仕上げ化粧品であっても良い。外用基剤として、化粧品を用いる場合には、習慣的な使用となるため、繰り返し使用となり、このため、皮膚ダニの殺虫を確実に行うことができる。
軟膏としては、外用薬の基剤に使用される材料を用いることができる。例えば、脂肪酸、ロウ類、スクワレン、その他を材料として混合した軟膏を使用することができる。
外用基剤としては、育毛剤、浴用剤を用いることも可能である。育毛剤は化粧品の一種であり、育毛剤に配合することにより、育毛剤の栄養効果に加えて皮膚ダニの駆除が作用するため、皮膚ダニに起因した脱毛を防止することができる。また、浴用剤に配合することにより、入浴時に毛穴が広がった時に作用させることができる。すなわち、皮膚ダニ駆除剤が毛穴内に容易に侵入することができるため、毛穴内に生息している皮膚ダニを効果的に殺虫することができるものである。
次に、化粧品を外用基剤とした場合の配合例を挙げて説明する。
配合例1(化粧クリームの場合)
a.皮膚ダニ駆除剤
ヒノキ水 1.2重量%
ベニバナエキス 0.1重量%
ウミクロウメモドキ油 0.01重量%
植物抽出エキス混合物(等量配合) 0.01重量%
b.クリーム基剤
1,3−ブチレングリコール(BG) 18.0重量%
グリセリン 12.0重量%
スクワラン 4.0重量%
アウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル 35.0重量%
/オクチルドデシル)
ヒノキ水 1.2重量%
カルボマー 0.2重量%
(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10 0.1重量%
−30)コポリマー)
メチルパラベン 0.1重量%
プロピルパラベン 0.1重量%
トコフェノール 0.2重量%
ローマカミツレ油 0.2重量%
アルギニン 0.1重量%
エチドレン酸4Na 0.1重量%
オウバクエキス 0.08重量%
精製水 残分
配合例2(化粧水の場合)
a.皮膚ダニ駆除剤
ヒノキ水 1.2重量%
ベニバナエキス 0.1重量%
ウミクロウメモドキ油 0.001重量%
植物抽出エキス混合物(等量配合) 0.01重量%
b.化粧水基剤
BG 8.0重量%
グリセリン 3.4重量%
ベタイン 2.0重量%
メチルパラベン 0.1重量%
エチルパラベン 0.1重量%
クエン酸 0.05重量%
クエン酸ナトリウム 0.02重量%
ローマカミツレ油 0.01重量%
水添ヒマシ油 0.01重量%
精製水 残分
配合例3(シャンプーの場合)
a.皮膚ダニ駆除剤
ヒノキ水 1.2重量%
ベニバナエキス 0.1重量%
ウミクロウメモドキ油 0.01重量%
植物抽出エキス混合物(等量配合) 0.01重量%
b.シャンプー基剤
ラウレス硫酸TEA 8.0重量%
ラウレス硫酸Na 5.0重量%
コカミドプロピルベタイン 3.0重量%
ラウラミンオキシド 1.0重量%
サリチル酸 0.1重量%
EDTA−2Na 0.1重量%
メチルパラベン 0.2重量%
クエン酸 0.1重量%
ポリクオタニウム−10 0.1重量%
イソプロパノール 0.1重量%
塩化ナトリウム 0.1重量%
ラウロイルグルタミン酸ナトリウム 0.08重量%
ジステアリン酸グルコース 0.1重量%
ロ ーマカミツレ油 0.2重量%
BG 0.5重量%
精製水 残分
(試験例1)
被験者を検体とし、各検体の皮膚鼻溝部から皮膚の皮脂を一定量採取することにより皮膚ダニを採取した。そして、水に希釈した濃度0.1重量%のヒノキ水、水に希釈した濃度0.01重量%のベニバナエキス、水に希釈した濃度0.001重量%の植物抽出エキス混合物を散布して皮膚ダニの死亡に至るまでの時間を計測した。検体Aは30歳の男性、検体Bは35歳の女性、検体Cは35歳の男性、検体Dは36歳の男性、検体Eは39歳の女性である。表1に全ての皮膚ダニの死亡に至る時間を記載してある。「放置」はそのまま放置した場合の時間である。
Figure 0004501025
表1から明らかなように、この実施例の皮膚ダニ駆除剤を皮膚ダニに接触させることにより、皮膚ダニを殺虫することが可能となっている。
また、表1の皮膚ダニ駆除剤をテープに含浸させ、上述した検体A〜Eの皮膚に貼着した。そして、貼着状態を12時間、24時間、3日継続して皮膚への影響を調べた。その結果、赤斑、ただれ等の皮膚疾患がいずれの検体にも発生していなかった。これにより、上記皮膚ダニ駆除剤は皮膚への刺激性が小さく、安全性が高いことが分かった。従って、繰り返し使用しても、肌荒れ等の皮膚疾患の誘発はないものである。
(試験例2)
試験例1と同様に、検体(被験者)の皮膚鼻溝部から皮膚の皮脂を一定量採取することにより皮膚ダニを採取した。この実施例では、試験例1に用いたヒノキ水、ベニバナエキス及び植物エキス混合物を混合した複合エキスと、この複合エキスに対し、水に希釈した濃度0.001重量%のウミクロウメモドキ油をさらに配合したものとを試料とした。そして、採取した皮膚ダニに対して、これらの試料を散布して皮膚ダニの死亡に至るまでの時間を計測した。検体Fは30歳の男性、検体Gは31歳の女性、検体Hは35歳の男性、検体Iは36歳の男性、検体Jは39歳の女性である。表2に全ての皮膚ダニの死亡に至る時間を記載してある。
Figure 0004501025
表2から明らかなように、ヒノキ水、ベニバナエキス及び植物エキス混合物を混合した複合エキスの場合には、皮膚ダニの駆除にある程度の時間を要するが、この複合エキスにウミクロウメモドキ油をさらに配合した場合には、皮膚ダニ駆除の時間を短縮することが可能となっている。これにより、ウミクロウメモドキ油の配合により、皮膚ダニの駆除をさらに有効に行うことが分かる。
また、表2の皮膚ダニ駆除剤をテープに含浸させ、上述した検体F〜Jの皮膚に貼着した。そして、貼着状態を12時間、24時間、3日継続して皮膚への影響を調べた。その結果、赤斑、ただれ等の皮膚疾患がいずれの検体にも発生していなかった。これにより、上記皮膚ダニ駆除剤は皮膚への刺激性が小さく、安全性が高いことが分かった。従って、繰り返し使用しても、肌荒れ等の皮膚疾患の誘発はないものである。
(試験例3)
試験例1と同様に、検体(被験者)の皮膚鼻溝部から皮膚の皮脂を一定量採取することにより皮膚ダニを採取した。そして、水に希釈した濃度0.001重量%のウミクロウメモドキ油を採取した皮膚ダニに散布して皮膚ダニの死亡に至るまでの時間を計測した。検体Kは30歳の男性、検体Lは35歳の女性、検体Mは35歳の男性、検体Nは36歳の男性、検体Oは39歳の女性である。表3に全ての皮膚ダニの死亡に至る時間を記載してある。
Figure 0004501025
表3から明らかなように、ウミクロウメモドキ油単体であっても、皮膚ダニの駆除を有効に行うことが可能となっている。
また、上述した濃度のウミクロウメモドキ油をテープに含浸させ、上述した検体K〜Oの皮膚に貼着した。そして、貼着状態を12時間、24時間、3日継続して皮膚への影響を調べた。その結果、赤斑、ただれ等の皮膚疾患がいずれの検体にも発生していなかった。これにより、ウミクロウメモドキ油は皮膚への刺激性が小さく、安全性が高く、繰り返し使用しても、肌荒れ等の皮膚疾患の誘発はないものである。
この実施例において、検体(被験者)の皮膚鼻溝部から皮膚の皮脂を一定量採取することにより皮膚ダニを採取した。そして、皮膚ダニの個体数を数え、採取した皮膚ダニに対し、上述の配合例2で示した化粧水に用いるヒノキ水、ベニバナエキス、ウミクロウメモドキ油及び植物抽出エキス混合物を配合例2の配合比とし、これを水で希釈することにより、この実施例の試料とした。この試料を皮膚ダニに散布して皮膚ダニの死亡に至るまでの時間を計測した。検体Pは30歳の男性、検体Rは31歳の女性、検体Sは34歳の男性、検体Tは25歳の男性、検体Uは20歳の女性である。表4に全ての皮膚ダニの死亡に至る時間を記載してある。「放置」はそのまま放置した場合の時間である。なお、検体T及びUについては、採取した皮膚ダニの個体数を数えることなく実施した。
Figure 0004501025
また、この試料をテープに含浸させ、上述した検体P〜Uの皮膚に貼着した。そして、貼着状態を12時間、24時間、3日継続して皮膚への影響を調べた。その結果、赤斑、ただれ等の皮膚疾患がいずれの検体にも発生していなかった。これにより、皮膚への刺激性が小さく、安全性が高く、従って、繰り返し使用しても、肌荒れ等の皮膚疾患の誘発はないものである。
実施例における検体P、R、Sに対して、実施例の試料を1ヶ月皮膚に塗布し、1ヶ月後に皮膚鼻溝部に生息している皮膚ダニの減少数を数えた。その結果、検体Pでは12匹から0匹に、検体Rでは8匹から1匹に、検体Sでは、13匹から0匹に減少していた。
上記配合例1の化粧クリーム、配合例2の化粧水、配合例3のシャンプーを3名の検体(被験者)に1ヶ月間継続的に使用させ、使用前と使用後における皮膚ダニの個体数を数えた。皮膚ダニは、検体の皮膚の皮脂を採取することにより、その中の個体数を確認したものである。検体Vは36歳の男性、検体Wは39歳の女性、検体Xは35歳の女性である。表5はこの結果であり、1ヶ月使用後においては皮膚ダニが皆無または激減しており、皮膚ダニの駆除に有効であることを示している。
Figure 0004501025
本発明の皮膚ダニ駆除剤は、皮膚ダニを殺虫するため、ニキビ、肌荒れ、皮膚代謝機能の低下、脱毛を防止することができる。本発明の皮膚外用剤は、皮膚ダニ駆除剤を配合しているため、外用剤本来の効用に加えて、皮膚ダニを駆除することができる。

Claims (1)

  1. ヒノキ水、ベニバナエキス、ウミクロウメモドキ油、アルニカエキス、シナノキエキス、スギナエキス、オトギリソウエキス、セージエキス、セイヨウノコギリソウエキス、ゼニアオイエキス、カミツレエキス、及びトウキンセンカエキスの混合物を有効成分として含有することを特徴とする皮膚ダニ駆除剤。
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