JP4500723B2 - 放送受信装置、及び放送受信装置の制御方法 - Google Patents
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Description
TV(Television)装置においてもデジタル放送の開始とともにデジタル情報制御装置、例えば、デジタル放送用テレビ(Digital Television、以下DTVと称する)が普及してきている。このDTVを用いて、ネットワークに接続したり、ネットワークルータを介してインターネットに接続したりして、DTVのテレビ画面に、WEBの内容を表示して利用されるまでになってきている。
そこで、それらの情報を簡単に印刷出力して情報を保存する技術が望まれてきている。
デジタル情報制御装置、特に、DTVのようなデジタル放送用出力装置では、CPUの処理やメモリ等のリソースをデジタル放送の表示処理に割り当てることが要求されるため、印刷機能や印刷処理に関わる負荷をなるべく押さえる傾向がある。そのため、印刷だけのための特別なリソースはDTVにほとんど与えられない。従って、デジタル情報機器は印刷データのスプール機能を備えていないことが多く、大半の印刷処理はプリンタ側で行われることが一般的である。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態におけるネットワークシステムの構成の一例を示した図である。
図1において、ホストとして動作するデジタル情報制御装置(ホスト機器)としては、DTV101、セットトップボックス(STB)102、及びパーソナルコンピュータ(PC)103等がある。これらのデジタル情報制御装置は、デジタル放送、データ放送を受信して表示部に放送内容を表示することが可能なデジタル放送出力装置である。これらホストとして動作する機器と、画像形成装置の一種である印刷装置として動作するネットワークプリンタ(Network Printer)104は、イーサネット(登録商標)110を介してお互いに通信可能な状況となっている。また、このイーサネット(登録商標)110に繋がった各機器は、ブロードバンドルータ(Router)105を介してインターネット(Internet)108へ接続することも可能となる。よって、イーサネット(登録商標)110に繋がった各機器は、WEBサーバ(WWW Server)109に格納されているコンテンツデータを任意にブラウジング(browsing)することが可能である。
図2において、本実施形態における画像形成システムでは、ホスト機器として、処理パフォーマンスの高いパーソナルコンピュータ103を使用せずに、デジタル放送を受信して表示部に放送を表示する機能を有するデジタル情報機器であるDTV101を使用する。すなわち、本実施形態における画像形成システムは、DTV101とネットワークプリンタ104とが1対1に接続されたシステム構成となる。よって、ホスト機器としてパーソナルコンピュータ103を使用した場合にホスト側で一般的に行われる、プリンタドライバを用いた印刷データの生成は行われない。すなわち、ホスト機器であるDTV101は、デジタル放送またはデータ放送に含まれる印刷用コンテンツデータ204をXHTML形式の言語で生成して、その印刷用コンテンツデータ204を、ネットワークプリンタ104で解釈して印刷を行う。
まず、DTV101は、XHTML形式の言語で記述された印刷用コンテンツデータ(Contents data)204をイーサネット(登録商標)110を経由してネットワークプリンタ104に送信する。ネットワークプリンタ104は、入力された印刷用コンテンツデータ204を解釈して印刷用イメージデータ(Image data)205を生成するネットワークコントローラ(Network Controller)201と、印刷用イメージデータ205に基づき印刷メディア(Print Media)203上に画像を形成するための画像データ(Image data)206を出力するプリンタコントローラ(Printer Controller)202とを用いて、印刷処理を実行する。
図3において、インターフェイス(Interface)部301は、ホスト装置であるDTV101等から送られてきた印刷用コンテンツデータ204を取り込み、パース(Parse)処理部302に引き渡すモジュールである。この他、インターフェイス部301は、プリントエンジンから、用紙切れやインク切れなどの印刷状況を取得し、取得した印刷状況に基づくステータス情報(Printer Status Information)310をホスト装置に通知する機能も持ち合わせている。
フォント(Font)処理部304は、コンテンツデータ204によって指定されたフォントデータ(Font Data)308の作成及び管理を行うモジュールである。この他、フォント処理部304は、配置情報データを作成するためにレイアウト処理部303がフォント情報(Font Information)309を取得する際にも呼び出される。
バンディング(Banding)処理部306は、描画領域を複数のバンドに分割して、次段のレンダリング(Rendering)処理部307にバンド単位での描画処理を行わせるモジュールである。
図5において、ネットワークコントローラ201は、ネットワークコントローラ201の主たる制御を司るCPU501と、受信した印刷用コンテンツデータ204を一時的に取り込むためのバッファメモリやワークメモリとして使用するDRAM502と、イーサネット(登録商標)110に接続されたホスト装置との通信を行うネットワーク・インターフェイス・コントローラ(NIC)505と、実行プログラムが書き込まれたプログラムROM503と、フォントデータ308が書き込まれたフォントROM504と、シリアルインターフェイス(シリアルI/F)507を介したプリンタコントローラ202との通信に用いられるシリアルI/O(SIO)506とが、内部バス508によって相互に接続された構成となっている。
図6において、プリンタコントローラ202は、プリンタコントローラ202の主たる制御を司るP−CPU601と、受信した画像データ206を一時的に取り込むためのバッファメモリやワークメモリとして使用するP−DRAM602と、実行プログラムが書き込まれたP−ROM603と、シリアルIインターフェイス507を介して接続されたネットワークコントローラ部201と通信を行うP−SIO604とが、内部バス612を介してプリンタエンジンコントローラ部605と接続されている。また、プリンタエンジンコントローラ部605には、印刷機構部のインクジェットヘッド607を駆動するヘッドドライバ606と、キャリッジモータ(CRモータ)609を駆動するモータドライバ608と、ペーパーフィードモータ(PFモータ)611を駆動するモータドライバ610とがさらに接続されている。
UPnPネットワークは、IPアドレスの設定やデバイスドライバのインストールなどの煩雑な設定を行わなくても、ネットワーク機器を接続することができるピアツーピアネットワークである。ここでは、UPnPネットワークの基本構成、プロトコル、及び実行ステップについてその概要を説明する。詳細についてはそれぞれの規格のドキュメントに記載されている。
デバイスは、少なくとも1つのサービスを持つ。また、デバイスは内部に埋め込みデバイスを持つことができる。ベースとなるデバイスをルートデバイスという。
図7において、コントロールポイント710及びデバイス720が、ネットワーク700に接続されている。デバイス720は、サービス721と、埋め込みデバイス722とを持つ。埋め込みデバイス722はサービス723を持つ。
UPnPネットワークでは、TCP/IPを基礎とし、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)や、XML(Extensible Makeup Language)を利用してメッセージを配信する。UPnPネットワークにおけるデバイス200は、TCP(Transmission Control Protocol)、UDP(User Datagram Protocol)、IGMP(Internet Group Management Protocol)、及びARP(Address Resolution Protocol)など、TCP/IPスタックのプロトコルを使用できる。また、デバイス200は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)やDNS(Domain Name System)などのTCP/IPサービスを利用できる。TCP/IPを採用したことによりUPnPは、ネットワークの物理メディアから独立になっている。
図8において、HTTPUと、HTTPMUは、HTTPをUDPへ拡張したものである。プロトコルで使用する基本メッセージ形式はHTTPである。HTTPUはユニキャスト通信を用い、HTTPMUはマルチキャスト通信を用いる。
このステップでは、UPnPが基本とするTCP/IPでの通信が可能になるようにIPアドレスの割り当てを行う。UPnPデバイスは、少なくともDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)クライアントを実装しなければならない。デバイス720がはじめてネットワーク700に接続したときは、DHCPサーバを探してアドレスを取得する。DHCPサーバが見つからない場合は、デバイス720は、Auto−IPを使ってアドレスを取得しなければならない。
IPアドレスの割り当てが終わるとディスカバリを行う。ネットワーク700に追加されたデバイス720は、UPnPのディスカバリプロトコルを使ってデバイス720が持つサービス721の告知を行う。同様にネットワーク700に追加されたコントロールポイント710は、デバイス720のサーチを行う。
告知パケット901は、HTTPMUを介して送信される。リクエストには、GENAのNOTIFYメソッドを用いている。NTSヘッダは、「ssdp:alive」でなければならない。その他、ヘッダには、告知の有効時間、デバイスディスクリプションURL、告知のタイプ、及びサービスの固有名などが含まれている。メッセージのボディはなく空白行のみである。
サーチリクエストパケット1001は、HTTPMUを介して送信される。リクエストには、M−SEARCHメソッドを用いている。MANヘッダは、「ssdp:discover」でなければならない。STヘッダはサーチターゲットである。メッセージボディはなく空白行のみである。
ディスクリプションは、コントロールポイント710がディスカバリでデバイス720を見つけた後に行われる。このステップの後に、他のステップ(コントロール、イベンティング、及びプレゼンテーション)を実行することが可能になる。
ディスクリプションリクエスト1101は、HTTP GETメソッドを用いて送信される。
図11(c)は、ディスクリプションレスポンス1102(デバイスディスクリプション1112a及びサービスディスクリプション1113a、1113b)の一例を示す図である。
HTTPメッセージのボディは、XMLで記述されたディスクリプションである。UPnPにおけるディスクリプションレスポンスには、デバイスディスクリプション1112aとサービスディスクリプション1113a、1113bの2種類がある。
コントロールでは、コントロールポイント710がデバイス720の持つサービス721にリクエストを行い、デバイス720を制御する。
図12(a)は、コントロールポイント710がデバイス720をコントロールする様子を概念的に示した図である。
コントロールポイント710は、デバイス720のデバイスディスクリプションから取得したコントロールURLへ、HTTP POSTないしM−POSTメソッドを用いてリクエストを送信する。
イベンティングでは、コントロールポイント710が、デバイス720に状態変化の通知要求を登録し、デバイス720から通知を受ける。イベントのソースであるサービス721をパブリッシャーといい、イベントのターゲットであるコントロールポイント710をサブスクライバーと呼ぶ。サブスクライバーがイベントの通知を要求することをサブスクリプションと呼ぶ。
イベンティングのリクエストには、イベントの通知要求を登録するサブスクリプションリクエスト1311、登録の期限が切れる前に登録の更新を要求する更新リクエスト1312、及び登録の期限が切れる前に登録の取りやめを要求するキャンセルリクエスト1313の3種類がある。
サブスクリプションの更新リクエスト1312は、SUBSCRIBEメソッドを用いて、ヘッダにサブスクリプションIDを設定して行う。
プレゼンテーションでは、デバイス720が持つWebサービスをブラウザに表示する。これによりWebページから、デバイスの制御や、サービスの状態表示ができる。
図14は、ブラウザ1400がデバイス720のプレゼンテーションページにアクセスする様子を概念的に示した図である。
図15は、DTV101の内部構成の一例を示した機能ブロック図である。
図15において、1501は、DTV101の主たる制御を行うCPUである。1502は、プログラム等が保存されている読み出し専用メモリであるROMである。1503は、データの一時的な保存を行うRAMである。1505はアンテナである。1504は、アンテナ1505で受信した信号を取り込んで音声/映像/画像/データに復元するデジタル放送受信制御部である。
外部放送局において、映像,画像、音声等のコンテンツデータは、MPEG-2方式により符号化、圧縮され、他のメディアと共に多重化されて、アンテナから発信される。衛星放送の場合は、さらに単一搬送波でPSK(Phase shift keying)変調がなされた後に、アンテナから発信される。この他、地上波デジタル放送、CATVにおけるコンテンツデータも外部放送局から発信される。
図17は、トランスポートストリームTSを概念的に示した図である。
図17において、トランスポートTSは、TSパケット1701a〜1701cの連続で構成され、それぞれのTSパケット1701a〜1701cのパケット長は、188byteで固定である。
TSパケット1701a〜1701cは、TSヘッダ1702a、1702bとペイロード1703a、1703bとを備えて構成され、それぞれのペイロード1703a、1703bを繋ぎ合わせることで、PES(Packetized Elementary Stream)1704のペイロード部1705が構成される。
PES1704のペイロード部1705は、後述するTSパケット1701内のPID情報から同一のコンテンツに属するものであると判断されて結合される。
PES1704とは、MPEGビデオデータや、オーディオデータといったコンテンツ要素となる情報がブロックに区切られたものに、ヘッダが追加されたものである。このため、PES1704から放送番組のコンテンツ情報を抽出できる。
図18において、TSパケット1701は、4byteのヘッダ部と、アダプテーションフィールド部及びペイロード部の少なくとも何れか一方を含む情報部1802とが合わさった188byteのデータである。
ヘッダ部1801は、同期バイト部1801aや、PID部1801bなどを備えて構成される。このPID部1801bのPIDとは識別符号であり、TSパケットを識別する役割がある。
前記ペイロード部には、映像音声等の情報のほかにPSI(Program Specific Information)/SIがある。PSIは、番組使用情報を示すテーブルとして送られてくる。
図19に示すように、PSI1901は番組仕様情報であり、受信したTSパケット1701の中の情報を示す。PAT(Program Association Table)1902は、番組の種類を示す。PMT(Program Map Table)1903は、映像、音声のPIDとその復号方法を示す。NIT(Network Information Table)1904は、ネットワーク上のサービス等の情報を示す。CAT(Conditional Access Table)1905は、有料放送情報を示す。
まず、ステップS2001で、使用者のチャネル選択操作により番組番号が与えられる。次に、ステップS2002では、受信したTSパケット1701に含まれるPSI1901から、PAT1902及びPMT1903に関する情報を参照する。
次に、ステップS2003では、番組構成要素のPID値を取得する。次に、ステップS2004では、ステップS2003で取得した前記PID値を基に、TSパケット1701を抽出して番組を組み立てる。
最後に、ステップS2005では、ステップS2004で抽出した番組のデータに対し、ビデオ/オーディオそれぞれのデコード処理を実行して処理を終了する。
図21は、TSパケット1701からビデオデータを選択する際の復号器1603における構成の一例を示した図である。
図21において、2101はタイミング再生信号発生部であり、TSパケット1701の情報部1802のアダプテーションフィールド部内にあるPCR情報2104を取り込む。
2102はバッファメモリであり、TSパケット1701から抽出されたビデオパケット(PES)1704を一時的に保存する。
前記アダプテーションフィールド部に含まれているPCR情報2104で設定されたタイミングでタイミング再生信号発生部2101から信号がバッファメモリ2102に対して発行される。その発行されたタイミングで、ビデオパケット(PES)1704のデータがデコーダ2103へ送られる。デコーダ2103に送られたデータは、デコードされた後、ビデオデータ2105として出力される。
次に、本実施形態におけるDTV101が行う印刷サービス処理の説明を行う。
DTV101における印刷操作では次のアイテムを印刷することができる。
1.放送番組のキャプチャ画像
2.メモリカードの画像
3.コンテンツ画像(印刷用コンテンツ画像、インターネットWEB画像等)
図22において、メニューボタン2201を操作することにより、「印刷モード」等のボタン群が表示/音響部1508のテレビ表示画面に表示される。そのボタン群の中で、「印刷モード」ボタン2202を選択して押下すると、DTV101は「印刷モード」に設定される。
図23において、印刷モード画面2301では、使用者が、印刷を行う画像の種類を選択操作できる状態になっている。使用者が、「放送番組のキャプチャ画像」ボタン2302、「メモリカードの画像」ボタン2303、及び「コンテンツ画像」ボタン2304のいずれかのボタンを押下することで、押下されたボタンに対応する画像の印刷モードにおける詳細な操作を行う画面に進む。
また、本実施形態では、「印刷モード」が開始されると、このような表示処理とともに、ネットワークに対しての処理も開始する。
ネットワーク上すなわちイーサネット(登録商標)110上では、図1に示したように、UPnP機能を有したネットワークプリンタ104が待機している。
そのサーチレスポンスパケット1002の中には印刷で使用するサービス名などが含まれている。よって、DTV101がサーチレスポンスパケット1002を受け取ると、そのサービス名を認識してサービスが開始される。
ここで、デジタル情報機器であるDTVに適したPrintBasicサービスの印刷処理に関して概要を説明する。このPrintBasicサービスの印刷処理方式には大きく分けて2種類ある。一つはプッシュ型直接印刷方式であり、もう一つはプル型間接印刷方式である。ここで、プリンタ自体がデータを取りにいくことをプル型(要求型とも呼ぶ)、外部からプリンタへデータが送られることをプッシュ型(配信型とも呼ぶ)と称す。
<プッシュ型直接印刷方式>
1.DTV101等のコントロールポイントは、印刷ドキュメントを準備して、印刷要求ジョブ(JOB)を発行する。
2.ネットワークプリンタは、決定したデータシンク情報をレスポンスする。
3.コントロールポイントは、「HTTP POST」で印刷ドキュメントを転送する。
1.コントロールポイントは、印刷対象となる印刷用コンテンツデータの場所を示すURL(Uniform Resource Locator)またはURI(Uniform Resource Identifier)を決定し、そのURLまたはURIとともに印刷要求ジョブをネットワークプリンタに対して発行する。尚、URLとは、インターネットで広く用いられている、情報の場所を示す記述であり、URIの機能の一部を具体的に仕様化したものである。以下、URLとして説明する。
2.ネットワークプリンタは、受信したURLを基に、「HTTP GET」で印刷対象ファイルを取得する。
図24において、コントロールポイントは、デジタル放送またはデータ放送中の情報からXHTML形式の印刷用ドキュメントの準備を行い、ネットワークプリンタに対してコンテンツを含まない印刷要求ジョブを発行する(ステップS2401)。
印刷要求ジョブを受け取ったネットワークプリンタは、印刷要求ジョブを順次解釈し、既に受け取った印刷要求ジョブの処理が終了することにより、新たに受け取った印刷要求ジョブに応じた印刷用ドキュメントの受け付けが可能であれば、印刷データ受信用のデータシンク領域を設定し(ステップS2402)、設定したデータシンク領域に関する情報をレスポンスとして、DTVであるコントロールポイントへ返す(ステップS2403)。
コントロールポイントでは、そのレスポンスの情報に応じて、既に作成したXHTML形式の印刷用ドキュメントを、「HTTP POST」でネットワークプリンタに転送する(ステップS2404)。
ネットワークプリンタは、転送された印刷用ドキュメントを受信して、データシンク領域へ格納する(ステップS2405)。ネットワークプリンタは、そのデータシンク領域に格納した印刷用ドキュメントを基に印刷を行う(ステップS2404)。
図25において、コントロールポイントは、印刷ドキュメントの格納先のURLを決定し、そのURLに関するURL情報とともに、印刷要求ジョブをネットワークプリンタに発行する(ステップS2501)。ここで印刷ドキュメントの格納先は、DTVであるコントロールポイント内であってもよいし、外部記憶装置であってもよい。
ネットワークプリンタは、その印刷要求ジョブを受け取り、印刷が可能な状態であればURL情報を基に「HTTP GET」を発行する(ステップS2502)。URL情報で示されているURLに存在する機器は、「HTTP GET」を基にコンテンツデータを発行する(ステップS2503)。そして、ネットワークプリンタは、URL情報で示されているURLに存在する機器の印刷コンテンツを取得し、取得したコンテンツデータで印刷を行う(ステップS2504)。
尚、PrintBasicサービスにおける実際の印刷処理ではさらに詳細な制御が行われることは言うまでもない。また、PrintBasicサービスには、前述した印刷処理の他に、ネットワークプリンタの状態を取得する方法とか、印刷に関わる様々な機能について規定されている。かかる規定については、規格のドキュメントに記載されており、ここではその説明を省略する。
次に、各印刷アイテムの印刷方法について説明する。
<キャプチャ印刷モードにおける印刷処理>
まず、キャプチャ印刷モードにおける印刷処理について説明する。
データ放送中に放送内容を印刷したい場合、使用者は、図23に示した印刷モード画面2301に表示されている「放送番組のキャプチャ画像」ボタン2302を押下する。そうすると、キャプチャ印刷モードへ移行する。
ローカルコンテンツモジュールは、前述したDSM−CC1607の1周期分のデータ列として取り込まれ、一時的に保存される。前述したように、図16では、TS多重化ストリーム1602から、DSM−CC1607が分離された様子を示している。
取り込まれたローカルコンテンツモジュールは、解析された後、複数のファイルに再保存される。再保存されたローカルコンテンツモジュールは、再構築されて表示される。
ローカルコンテンツモジュールは、現在のところ、BML(Broadcast Markup Language)で記載されている場合が多い。このローカルコンテンツモジュールを解析することで、ローカルコンテンツモジュールは、(1)静止画jpeg、(2)図形png、(3)文字text、及び(4)制御コードtextに分離される。
図26では、DTV101の表示/音響部1508のテレビ表示画面2601を示している。テレビ表示画面2601の左上部には、JPEGの静止画2602が、右上部には文字テキスト2603が、左下部にはPNGの図形2604がそれぞれ配置されている。また、テレビ表示画面2601の右下部には、縮小された動画2605が配置される。なお、この縮小された動画2605は、キャプチャ及び印刷ができないことが多い。
キャプチャ印刷モードでは、データ放送用のビデオRAMに保存中のデータは、書き換えられない状態になる。このようにすることにより、使用者がキャプチャボタンを押下したときにテレビ表示画面2601に表示されている映像が静止画像として表示される。印刷は、その静止画像のビットマップデータを印刷データとして取り出すことにより行われる。
このときの印刷ジョブ(JOB)の発行処理は、前述したUPnPのPrintBasicサービスのプッシュ型直接印刷方式で行われる。印刷対象と印刷条件とが決定された後、印刷条件の情報を伴って印刷要求ジョブ(JOB)がネットワークプリンタ104に発行される。
DTV101は、そのレスポンスを受信すると、そのレスポンスに示されているデータシンク領域に対して、キャプチャ画像データを「HTTP POST」で転送する。ネットワークプリンタ104は、転送されたキャプチャ画像データを、前記設定したデータシンク領域に格納し、格納したキャプチャ画像データに対する印刷処理を開始する。
以上が、キャプチャ印刷モードにおける印刷処理の流れである。
次に、メモリカード印刷モードにおける印刷処理について説明する。
使用者が、図23に示した印刷モード画面2301に表示されている「メモリカード画像」ボタン2303を押下すると、DTV101に接続されているメモリカードに記録されている画像を印刷するメモリカード印刷モードへ移行する。
このメモリカード印刷モードでは、DTV101の表示/音響部1508のテレビ表示画面2601に、メモリカード内の画像ファイルと操作パネルとが表示される。
図27では、DTV101の表示/音響部1508のテレビ表示画面2701を示している。テレビ表示画面2701の左上部には、メモリカード内のファイルに格納されている画像の中から使用者により選択された画像2702が、右上部には、メモリカード内のファイルに格納されている画像のインデックスであるインデックス画像2703が、下部には、操作用パネル2704がそれぞれ配置されている。
また、例えば、インデックス画像2703aが選択された状態で、使用者が、操作パネル2704内の「印刷」ボタン2704bを押下すると、インデックス画像2703aに対応する画像の印刷処理が開始する。
DTV101は、そのレスポンスを受信すると、そのレスポンスに示されているデータシンク領域に対して、印刷データを「HTTP POST」で転送する。ネットワークププリンタ104は、転送された印刷データを、前記設定したデータシンク領域に格納し、格納した印刷データに対する印刷処理を開始する。
以上が、メモリカード印刷モードにおける印刷処理の流れである。
次に、印刷用コンテンツの印刷モードにおける印刷処理について説明する。
使用者が、図23に示した印刷モード画面2301に表示されている「コンテンツ画像」ボタン2304を押下すると、印刷用コンテンツの印刷モードへ移行する。
イーサネット(登録商標)110、及びブロードバンドルータ105を経由してインターネット108に接続されると、放送用に用意されたWEBコンテンツがある。
WEBコンテンツは、DSM−CC1607のローカルコンテンツモジュールとして記述言語で存在し表示用の情報だけではなく、印刷用のリンク情報(URL)等も多く含まれている。もちろん、データ放送中に印刷用コンテンツを含んだ状態で、データ放送を受信し、受信したデータ放送中の印刷用コンテンツを印刷(上述したキャプション印刷に近い)することも可能であるが、インターネットを介した外部記憶装置(Webサーバ)に保持されている印刷用コンテンツを印刷させるべく、その印刷用コンテンツに対するリンク情報(URL)をデータ放送中に含んでいるものとする。つまり、印刷専用の特別なコンテンツでなく表示用のコンテンツであっても印刷することは可能であるが、表示用のコンテンツは印刷品質がよくないため、印刷する場合は印刷用コンテンツが望まれる。しかし、印刷用コンテンツは、データ放送中に含める場合は、容量の制限が設けられている。そのため、外部記憶装置で印刷用コンテンツを保持させておき、その印刷用コンテンツへのリンク情報をデータ放送中に持たせて印刷指示させることにより、高品位な印刷用コンテンツを印刷することができ、かつ、DTV側の印刷負荷が軽減される。
放送用WEBコンテンツを表示している最中に、印刷用コンテンツの印刷モードに入ると、DTV101に付属しているリモコンの印刷用ボタンが有効になる。使用者が、前記リモコンを操作して、印刷用コンテンツの中から印刷を希望する画像を選択し、印刷ボタンを押下すると印刷処理が開始する。
前述したようにデータ放送中のローカルコンテンツモジュール内には、印刷用コンテンツのリンク先のURL情報が組み込まれている。印刷ボタンが押下されると、選択された画像の印刷用URL情報が取り出される。その印刷用URL情報を含む情報が、ネットワークプリンタ104へ送信されることにより印刷が行われる。
ネットワークプリンタ104は、印刷要求ジョブの内容を解釈し、URLに存在する印刷用コンテンツを「HTTP GET」で取得して印刷出力処理を実行する。
以上が印刷用コンテンツの印刷モードにおける印刷処理の流れである。
以上、ネットワークプリンタ、ネットワークプロトコル、DTVについてのそれぞれの構成及び処理内容の概要を説明した。
次に、本実施形態のネットワークシステムにおける印刷処理の流れを順を追って説明する。
まず、使用者が、DTV101本体や、DTV101に付属しているリモコンのボタンを操作すると、印刷モードへ移行する。印刷モードに移行すると、使用者は、DTV101本体や、前記リモコンのボタンを操作して、印刷を希望する画像を選択するための操作を行う。最後に、使用者によって印刷を指示するための操作が行われると、印刷処理が開始する。なお、印刷モードによって印刷要求ジョブを発行する方法が異なる。
ネットワークプリンタ104は、印刷要求ジョブを受け取り、その印刷要求ジョブを実行することが可能になれば印刷処理が開始する。ネットワークプリンタ104は、受け取ったURLの情報を基に、そのURLで示されたWEBサイトから印刷ドキュメントのデータを取り込む。
DTV101は、データの転送を完了しているので、使用者は、このようにネットワークプリンタ104が印刷処理を実行している間、DTV101における他の操作が可能である。
なお、DTV101は、必要に応じて定期的にネットワークプリンタ104の状態の監視することにより印刷出力が完了したかを把握する。
ネットワークプリンタ104は、印刷要求ジョブを受け取り、その印刷要求ジョブが、プッシュ型直接印刷方式の印刷要求ジョブであることを解釈し、印刷要求ジョブを実行することが可能であれば、印刷ドキュメントを取り込むためのデータシンク領域(バッファ領域)を確保し、そのデータシンク領域のアドレス情報を、DTV101へレスポンスとして返信する。
DTV101は、そのデータシンク領域に対して、印刷ドキュメントをHTTP POSTで発行する。
DTV101は、データの転送を完了しているので、使用者は、このようにネットワークプリンタ104が印刷処理を実行している間、DTV101における他の操作が可能である。
なお、DTV101は、必要に応じて定期的にネットワークプリンタ104の状態の監視することにより印刷出力が完了したか否かを把握する。
ただし、プッシュ型直接印刷方式の場合は、前述したプル型間接印刷方式に対して、ネットワークプリンタにおける印刷処理時間が少なくて済むことが多いという利点がある。
図28において、左半分はDTV101の処理動作の一例を説明するフローチャートであり、右半分はネットワークプリンタ104の処理動作の一例を説明するフローチャートである。
図28のステップS2801において、DTV101の印刷処理を行うプログラムモジュールを起動させて処理を開始し、ネットワークプリンタ104に対して、UPnP「M−SEARCH」を発行する。
次に、ステップS2803において、DTV101は、ネットワークプリンタ104からのレスポンスを受け取って、ネットワークプリンタ104のサービス情報を得る。そして、ネットワークプリンタ104のサービス情報に基づく表示を、表示/音響部1508のテレビ表示画面に行い、その表示に従った使用者の操作に基づいて印刷ドキュメントの印刷モードを決定する。すなわち、キャプチャ画像印刷及びメモリカード画像印刷が選択された場合は、印刷モードはプッシュ型直接印刷方式と決定され、コンテンツ画像印刷が選択された場合は、印刷モードはプル方間接印刷方式と決定される。
ステップS2805では、ステップS2803で決定された印刷ドキュメントの印刷を実行するための印刷スタートボタンが使用者により押下されるまで待機する。そうすると、ネットワークプリンタ104に対して、前述したPrintBasicサービスに基づいた印刷要求ジョブが発行される。
次に、ステップS2811において、ネットワークプリンタ104は、データシンク領域に送られた印刷ドキュメントのデータの印刷処理を開始する。この印刷処理では、パース処理、レイアウト処理、及びレンダリング処理が行われた後に、プリンタエンジン処理で印刷が出力される。
最後に、ステップS2812において、DTV101は、印刷が終了したか否かを判定していて、ネットワークプリンタ104から印刷終了情報を受け取ると印刷処理を終了する。
図28のステップS2804において、ステップS2803で決定された印刷ドキュメントの印刷モードが、プル型間接印刷方式であると判定された場合、図29のステップS2901において、DTV101は、ステップS2803で決定された印刷ドキュメントの印刷を実行するための印刷スタートボタンが使用者により押下されるまで待機する。そうすると、ネットワークプリンタ104に対して、前述したPrintBasicサービスに基づいた印刷ドキュメントのURL情報を含んだ印刷要求ジョブが発行される。
次に、ステップS2907において、ネットワークプリンタ104は、WWWサーバ109から印刷ドキュメントを取得し、ステップS2908において、その印刷ドキュメントの印刷処理を開始する。この印刷処理では、パース処理、レイアウト処理、及びレンダリング処理が行われた後に、プリンタエンジン処理で印刷が出力される。
最後に、前述したように、ステップS2909において、DTV101は、印刷が終了したか否かを判定する。この判定の結果、ネットワークプリンタ104から印刷終了情報を受け取り、印刷が終了したと判定すると印刷処理を終了する。
次に、本実施形態のネットワークシステムにおける特徴の1つである印刷処理判定方法について説明する。
ここでは、ネットワークプリンタ104が、前の印刷要求ジョブに基づく印刷処理を実行している最中に、DTV101から次の印刷要求ジョブが発生した場合についての対応を説明する。
本実施形態では、チャネルが変更されたときでも、保持しているキャプチャ画像を可及的に確実に印刷することができる。以下に、チャネルが変更されたときでも、保持しているキャプチャ画像を可及的に確実に印刷する方法の一例について説明する。
この待機状態で、使用者によりチャネルを変更する操作が実行され、チャネル変更要求を受け付けると、DTV101は、テレビ表示画面に「少しお待ちください」のメッセージを表示する。さらに、DTV101は、優先印刷フラグを設定してネットワークプリンタ104へ印刷要求ジョブを再度発行する。以下、この再度発行される印刷要求ジョブを、優先印刷要求ジョブと称す。優先印刷要求ジョブは、印刷要求ジョブ内に優先印刷情報が付加されたものである。
DTV101は、そのレスポンスを受けて、キャプチャ画像のデータの転送を開始する。このキャプチャ画像のデータの転送が終了すると、チャネルを変更するための操作が可能になる。
<優先印刷の説明>
図30は、本実施形態のネットワークシステムにおける優先印刷要求処理を行う場合のDTV101の動作の一例を説明するフローチャートである。この図30に示す優先印刷要求処理は、本実施形態の最も特徴的な処理の1つであり、チャネルの操作処理時にDTV101により実行される。
この判定の結果、ネットワークプリンタ104が印刷中でなければステップS3010へ、印刷中であればステップS3004へ進む。ステップS3004では、DTV101は、優先印刷要求ジョブに基づく印刷をネットワークプリンタ104が実行中であるかを否かをプリンタステータス情報などにより判定する。この判定の結果、優先印刷要求ジョブに基づく印刷をネットワークプリンタ104が実行中でなければステップS3005へ進む。一方、優先印刷要求ジョブに基づく印刷をネットワークプリンタ104が実行中であればステップS3007へ進む。
ステップS3012において、ステップS3001でなされたチャネルの変更指示が初めて許可され、DTV101は、チャネルの変更処理を行い、そのチャネルの変更処理を終えると、優先印刷要求処理を終了する。
次に、ステップS3017において、チャネルの変更操作を続けるか否かを使用者に選択させ、その選択結果に基づいて、チャネルの変更操作を続けるか否かを判定する。この判定の結果、チャネルの変更操作を続けなければ優先印刷要求処理を終了する。一方、チャネルの変更操作を続ける(すなわち、優先印刷要求処理を続ける)のであれば、ステップS3018において、「印刷用データが破棄されますがよろしいですか」なるメッセージを表示する。そして、ステップS3019において、ステップS3018で表示したメッセージに対して、OKボタンが使用者により押下されるまで待機し、OKボタンが押下されると、ステップS3012へ進む。このとき、印刷要求した印刷用データは破棄される。
まず、ステップS3101において、現在、印刷要求ジョブに基づく印刷処理を実行中か否かを判定する。この判定の結果、印刷処理を実行中でなければステップS3106へ進む。一方、印刷処理を実行中であればステップS3102へ進む。
ステップS3103において、現在の印刷要求ジョブが、プッシュ型直接印刷方式のものか否かを判定する。この判定の結果、現在の印刷要求ジョブが、プッシュ型直接印刷方式のものである場合には、図32のステップS3201に進む。一方、現在の印刷要求ジョブが、プッシュ型直接印刷方式でない場合には、ステップS3104へ進む。
また、ステップS3101で印刷処理を実行中でないと判定された場合も、現在実行中の印刷要求ジョブはないため、ステップS3106に進み、印刷要求ジョブを受信し、データ受信処理を終了する。
また、ステップS3102において、現在の印刷要求ジョブが、優先印刷要求ジョブである場合は、ステップS3107に進み、現在の印刷要求ジョブの発行元と、新たな優先印刷要求ジョブの発行元とが同一であるか否かを判定する。この判定の結果、同一である場合には、図34のステップS3401へ進む。一方、同一でない場合には、図35のステップS3501へ進む。
ステップS3201において、新たな印刷要求ジョブが、プッシュ型直接印刷方式の優先印刷フラグ付きのものであれば、ステップS3204へ進み、現在の印刷要求ジョブに基づく印刷処理を中止する。次に、ステップS3205において、印刷中であった用紙を排出する。
ステップS3201において、新たな印刷要求ジョブが、プル型間接印刷方式であればステップS3208へ進み、受信バッファに空きがあるか否かを判定する。この判定の結果、受信バッファに空きがなければステップS3210へ進む。一方、受信バッファに空きがあればステップS3209へ進む。
ステップS3208において、受信バッファに空きがないと判定された場合には、現在実行中のプッシュ型直接印刷方式では空きメモリの確保が困難であるため、ステップS3210に進み、新たな印刷要求ジョブの受信が不可である場合の所定の処理を行い、データ受信処理を終了する。
ステップS3301において、新たな印刷要求ジョブが、プッシュ型直接印刷方式の優先印刷フラグ付きのものであれば、ステップS3304へ進み、現在の印刷要求ジョブに基づく印刷処理を中止、或いは中断する。現在の印刷要求ジョブに基づく印刷処理を中断する場合には、例えば、現在のプル型間接印刷方式の印刷要求ジョブをキューイングして中断し、新たな印刷要求ジョブに基づく印刷処理の後に実行できるようにする。次に、ステップS3305において、印刷中であった用紙を排出する。
ステップS3301において、新たな印刷要求ジョブが、プル型間接印刷方式であればステップS3308へ進み、受信バッファに空きがあるか否かを判定する。この判定の結果、受信バッファに空きがなければステップS3310へ進む。一方、受信バッファに空きがあればステップS3309へ進む。
ステップS3308において、受信バッファに空きがないと判定された場合には、現在実行中のプッシュ型直接印刷方式では空きメモリの確保が困難であるため、ステップS3310に進み、新たな印刷要求ジョブの受信が不可である場合の所定の処理を行い、データ受信処理を終了する。なお、ステップS3310では、新たな印刷要求ジョブの受信が不可であり、データ受信処理を終了するが、現在実行中のプル型間接印刷方式では、現在の印刷要求ジョブに基づく印刷処理時間が遅くなるが空きメモリの確保が可能であるため、空きバッファを確保し、確保されればステップS3309へ進む方法もある。
次に、ステップS3313において、新たな印刷要求ジョブのデータの受信を実行し、ステップS3314において、受信した新たな優先印刷要求ジョブに基づく処理を開始し、データ受信処理を終了する。
ステップS3402において、現在の印刷要求ジョブに基づく印刷が終了している場合には、ステップS3404へ進み、新たな印刷要求ジョブのデータの受信を実行し、ステップS3405において、受信した新たな印刷要求ジョブに基づく処理を開始し、データ受信処理を終了する。
図34に説明を戻し、ステップS3401において、新たな印刷要求ジョブが、プル型間接印刷方式であればステップS3406へ進み、受信バッファに空きがあるか否かを判定する。この判定の結果、受信バッファに空きがなければステップS3408へ進む。一方、受信バッファに空きがあればステップS3407へ進む。
ステップS3406において、受信バッファに空きがなければ、実行中のプッシュ型直接印刷方式では空きメモリの確保が困難であるため、ステップS3408に進み、新たな印刷要求ジョブの受信が不可である場合の対応を行い、優先印刷処理を終了する。なお、ステップS3408では、新たな印刷要求ジョブの受信が不可であり、優先印刷処理を終了するが、現在実行中のプル型間接印刷方式印刷では、現在の印刷要求ジョブに基づく印刷処理時間が遅くなるが空きメモリの確保が可能であるため、空きバッファを確保し、確保されればステップS3407へ進む方法もある。
この場合DTV101は、前回発行した優先印刷を把握できているため、前述したような表示を行い、現在印刷処理中の印刷物と新たな印刷物とのどちらを優先させるかを選択させる。
ステップS3502において、現在の印刷要求ジョブに基づく印刷が終了している場合には、ステップS3504へ進み、新たな印刷要求ジョブのデータの受信を実行し、ステップS3505において、受信した新たな印刷要求ジョブに基づく処理を開始し、データ受信処理を終了する。
ステップS3509では、プル型間接印刷方式のデータを受け付けることが可能であるため、新たな印刷要求ジョブを受信し、受信した印刷要求ジョブをキューイングバッファへ保存して、データ受信処理を終了する。
ステップS3501において、新たな印刷要求ジョブが、プル型間接印刷方式の優先印刷フラグ付きのものであれば、ステップS3511へ進み、受信バッファに空きがあるか否かを判定する。この判定の結果、受信バッファに空きがなければステップS3512へ進む。一方、受信バッファに空きがあればステップS3509へ進む。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態と前述した第1の実施形態とでは、図31に示した優先印刷処理の一部が異なるだけである。したがって、本実施形態の説明において、前述した第1の実施形態と同一の部分については、図1〜図35に付した同一の符号を付すなどして詳細な説明を省略する。
このレスポンスを受け取ったDTV101は、プッシュ型直接印刷方式からプル型間接印刷方式へ、印刷方式の変換を試みる。DTV101は、通常、キャプチャ画像を別のバッファに保管することはできない。このため、DTV101が有しているビデオメモリを一時的に利用してキャプチャ画像を保存して、印刷形式をプル型間接印刷方式へ変換する。この他、メモリカード用コネクタ1512にメモリカードが接続されていれば、そのメモリカードの記憶領域を一時的に利用して画像を保管してもよい。また、イーサネット(登録商標)110や、インターネット108にストレージデバイスが接続されている場合は、そのストレージデバイスの記憶領域を一時的に利用して画像を保管し、そのストレージデバイスのアドレスをURL情報としてプル型間接印刷方式へ変換する。DTV101は、このようにプル型間接印刷方式に印刷方式を変換した後、印刷要求ジョブをネットワークプリンタ104へ再度発行する。
ネットワークプリンタ104では、プル型間接印刷方式の印刷要求ジョブをキューイング(queuing)する。
まず、ステップS3601において、現在、印刷要求ジョブに基づく印刷処理を実行中か否かを判定する。この判定の結果、印刷処理を処理中でなければステップS3602へ進む。一方、印刷処理を実行中であればステップS3603へ進む。
ステップS3601で印刷処理を処理中でないと判定された場合も、現在実行中の印刷要求ジョブはないため、ステップS3602に進み、印刷要求ジョブを受信し、データ受信処理を終了する。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態と前述した第1の実施形態とでは、図31に示した優先印刷処理の一部が異なるだけである。したがって、本実施形態の説明において、前述した第1の実施形態と同一の部分については、図1〜図35に付した同一の符号を付すなどして詳細な説明を省略する。
この待機状態では、印刷のためのキャプチャ画像を保持してなればならないため、DTV101の操作、特にチャネルを変更するための操作を行うことができない。チャネルを変更し、その変更した画面へ移行するには、保持しているデータを開放しなければできないという制約があるからである。
本実施形態では、このようにネットワークプリンタ104がエラー中のときに、チャネルを変更しても、キャプチャ画像等の印刷を可能にするようにしている。
この待機状態で、使用者がチャネルの変更操作を実行すると、DTV101は、「少しお待ちください」という内容のメッセージを表示させ、さらに優先印刷フラグを設定してネットワークプリンタ104へ印刷要求ジョブ(以下、優先印刷要求ジョブと称す)を再度発行する。
まず、ステップS3701において、ネットワークプリンタ104のエラーが、回復可能なものであるか否かを判定する。回復可能なエラーとしては、例えば、紙なしエラー、インク切れエラー、及び紙ジャム等が挙げられる。また、エラーではないがカバーがオープンしている等でオフラインになっているとき等もこの回復可能なエラーに含まれるものとする。この判定の結果、ネットワークプリンタ104のエラーが、回復可能なものである場合には、ステップS3703に進む。
ステップS3702でネットワークプリンタ104のエラーが、回復不可能なエラーであると判定された場合には、ステップS3711に進み、エラーで停止中の印刷要求ジョブの印刷方式がプッシュ型直接印刷方式であるか否かを判定する。この判定の結果、エラーで停止中の印刷要求ジョブの印刷方式がプッシュ型直接印刷方式である場合には、ステップS3712へ進む。一方、エラーで停止中の印刷要求ジョブの印刷方式がプッシュ型直接印刷方式でなくプル型間接印刷方式であればステップS3713へ進む。
次に、ステップS3714において、ネットワークプリンタ101が再起動され、正常に戻ってから印刷要求ジョブを再発行することを、DTV101に要求してデータ受信処理を終了する。
上述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、前記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
104 ネットワークプリンタ
201 ネットワークコントローラ
202 プリンタコントローラ
710 コントロールポイント
720、722 デバイス
721、723 サービス
Claims (4)
- 印刷装置と通信可能であり、デジタル放送に含まれる印刷データを受信して、前記印刷装置に送信可能な放送受信装置であって、
ユーザからの放送チャネルの切り替え指示入力を受け付ける入力手段と、
デジタル放送に含まれる印刷データの印刷処理を要求する要求情報を前記印刷装置に発行する発行手段と、
前記印刷装置から送信される、印刷処理の実行が可能か否かを示す応答情報を受信する受信手段と、
印刷処理の実行が不可であることを示す応答情報を受信したことに応じて印刷データの送信を待機させるとともに、印刷データの送信待機状態において前記入力手段で放送チャネルの切り替え指示入力を受けた場合には、当該印刷データの印刷処理を優先させるための優先情報を付加した要求情報を前記発行手段から発行させる制御を実行する制御手段と、
を有し、
前記制御手段は、前記優先情報を付加した要求情報を前記発行手段から発行させ、印刷データを前記印刷装置に送信した後に、前記入力手段で受けた放送チャネルの切り替え指示に従って放送チャネルを切り替える制御を実行することを特徴とする放送受信装置。 - 前記応答情報が、前記印刷装置で他の印刷データの印刷中であるために印刷処理の実行が不可である旨の情報である場合、前記制御手段は、印刷データの送信待機状態において前記入力手段で放送チャネルの切り替え指示入力を受けた場合に、前記印刷装置で印刷中である他の印刷データの印刷処理を中止するか否かをユーザに問い合わせるための画面を表示させる制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
- 印刷装置と通信可能であり、デジタル放送に含まれる印刷データを受信して、前記印刷装置に送信可能な放送受信装置の制御方法であって、
ユーザからの放送チャネルの切り替え指示入力を受け付ける入力ステップと、
デジタル放送に含まれる印刷データの印刷処理を要求する要求情報を前記印刷装置に発行する発行ステップと、
前記印刷装置から送信される、印刷処理の実行が可能か否かを示す応答情報を受信する受信ステップと、
印刷処理の実行が不可であることを示す応答情報を受信したことに応じて印刷データの送信を待機させるとともに、印刷データの送信待機状態において前記入力ステップにて放送チャネルの切り替え指示入力を受けた場合には、当該印刷データの印刷処理を優先させるための優先情報を付加した要求情報を前記発行ステップで発行させる制御を実行する制御ステップと、
を有し、
前記制御ステップでは、前記優先情報を付加した要求情報を前記発行ステップで発行させ、印刷データを前記印刷装置に送信した後に、前記入力ステップにて受けた放送チャネルの切り替え指示に従って放送チャネルを切り替える制御を実行することを特徴とする放送受信装置の制御方法。 - 前記応答情報が、前記印刷装置で他の印刷データの印刷中であるために印刷処理の実行が不可である旨の情報である場合、前記制御ステップでは、印刷データの送信待機状態において前記入力ステップにて放送チャネルの切り替え指示入力を受けた場合に、前記印刷装置で印刷中である他の印刷データの印刷処理を中止するか否かをユーザに問い合わせるための画面を表示させる制御を実行することを特徴とする請求項3に記載の放送受信装置の制御方法。
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