JP4500723B2 - 放送受信装置、及び放送受信装置の制御方法 - Google Patents

放送受信装置、及び放送受信装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、放送受信装置、及び放送受信装置の制御方法に関し、特に、放送受信装置から送られた印刷データに基づく画像を形成するために用いて好適なものである。
近年、一般家庭内における多くの家庭電化製品は、デジタル化が進み、ネットワーク化されてきている。
TV(Television)装置においてもデジタル放送の開始とともにデジタル情報制御装置、例えば、デジタル放送用テレビ(Digital Television、以下DTVと称する)が普及してきている。このDTVを用いて、ネットワークに接続したり、ネットワークルータを介してインターネットに接続したりして、DTVのテレビ画面に、WEBの内容を表示して利用されるまでになってきている。
DTVを取り巻く環境は、デジタル放送系の放送局及び番組の拡充、データ放送系のコンテンツの拡充、DTVの各種マルチメディアへの対応、及び前述したDTVのインターネットへの対応等により、ユーザへ提供される情報量が確実に増加してきた。
そこで、それらの情報を簡単に印刷出力して情報を保存する技術が望まれてきている。
このようにしてDTV等の家庭用デジタル情報機器で受信した情報をプリンタで印刷出力する際には、家庭用デジタル情報機器で印刷データを一時的に保持(スプール)し、プリンタの印刷状況に合わせてスプールした印刷データをプリンタに出力する必要がある。プリンタの方が、家庭用デジタル情報機器より処理速度が遅いからである。
そこで、プリンタが、家庭用デジタル情報機器にスプール機能があるか否かを確認し、家庭用デジタル情報機器にスプール機能がある場合は、印刷データのスプール先を家庭用デジタル情報機器に設定し、家庭用デジタル情報機器にスプール機能がない場合は、印刷データのスプール先をプリンタ側に設定する技術が提案されている(特許文献1を参照)。
特開2002−342045号公報
前記特許文献1等に記載されている技術のように、DTV等の家庭用デジタル情報機器で受信した情報を印刷できるシステムには限定条件が多い。
デジタル情報制御装置、特に、DTVのようなデジタル放送用出力装置では、CPUの処理やメモリ等のリソースをデジタル放送の表示処理に割り当てることが要求されるため、印刷機能や印刷処理に関わる負荷をなるべく押さえる傾向がある。そのため、印刷だけのための特別なリソースはDTVにほとんど与えられない。従って、デジタル情報機器は印刷データのスプール機能を備えていないことが多く、大半の印刷処理はプリンタ側で行われることが一般的である。
このような状況において、DTVで受信した番組内の情報に基づく静止画像データをプリンタに転送して印刷する場合、DTVは、自身でスプール機能を備えていないため、プリンタでの印刷処理と並行して静止画像データの出力を行うことになる。よって、DTVは、プリンタで静止画像データの印刷処理が終わるまで静止画像データの生成と送信処理を行うため、他の処理を行いたい場合もプリンタでの印刷処理が終わるまで待たなければならない。例えば、プリンタで静止画像データの印刷処理が終わる前に、DTVのチャネルを変えると、静止画像データが消えてしまい、印刷中の残りの静止画像データの生成及び送信が行えなくなるからである。従って、ユーザは、スプール機能を備えていないDTVでは、プリンタで静止画像データの印刷処理が終わる前に、DTVのチャネルを変えることができないという問題が発生する。
以上のように、従来の技術では、DTV等の家庭用デジタル情報機器で受信した情報に基づく静止画像データをプリンタに印刷させる場合、DTV等の家庭用デジタル情報機器は、プリンタで静止画像データの印刷処理が終わるまで、静止画像データを開放することができず、他の機能を適切に実行することができないという問題点があった。
本発明は、前述の問題点に鑑みてなされたものであり、デジタル放送を受信するデジタル情報制御装置から画像形成装置に対して印刷指示を行った場合でも、デジタル情報制御装が本来の機能を可及的に損なうことなく動作できるようにすることを目的とする。
本発明の放送受信装置は、印刷装置と通信可能であり、デジタル放送に含まれる印刷データを受信して、前記印刷装置に送信可能な放送受信装置であって、ユーザからの放送チャネルの切り替え指示入力を受け付ける入力手段と、デジタル放送に含まれる印刷データの印刷処理を要求する要求情報を前記印刷装置に発行する発行手段と、前記印刷装置から送信される、印刷処理の実行が可能か否かを示す応答情報を受信する受信手段と、印刷処理の実行が不可であることを示す応答情報を受信したことに応じて印刷データの送信を待機させるとともに、印刷データの送信待機状態において前記入力手段で放送チャネルの切り替え指示入力を受けた場合には、当該印刷データの印刷処理を優先させるための優先情報を付加した要求情報を前記発行手段から発行させる制御を実行する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記優先情報を付加した要求情報を前記発行手段から発行させ、印刷データを前記印刷装置に送信した後に、前記入力手段で受けた放送チャネルの切り替え指示に従って放送チャネルを切り替える制御を実行することを特徴とする。
本発明の放送受信装置の制御方法は、印刷装置と通信可能であり、デジタル放送に含まれる印刷データを受信して、前記印刷装置に送信可能な放送受信装置の制御方法であって、ユーザからの放送チャネルの切り替え指示入力を受け付ける入力ステップと、デジタル放送に含まれる印刷データの印刷処理を要求する要求情報を前記印刷装置に発行する発行ステップと、前記印刷装置から送信される、印刷処理の実行が可能か否かを示す応答情報を受信する受信ステップと、印刷処理の実行が不可であることを示す応答情報を受信したことに応じて印刷データの送信を待機させるとともに、印刷データの送信待機状態において前記入力ステップにて放送チャネルの切り替え指示入力を受けた場合には、当該印刷データの印刷処理を優先させるための優先情報を付加した要求情報を前記発行ステップで発行させる制御を実行する制御ステップと、を有し、前記制御ステップでは、前記優先情報を付加した要求情報を前記発行ステップで発行させ、印刷データを前記印刷装置に送信した後に、前記入力ステップにて受けた放送チャネルの切り替え指示に従って放送チャネルを切り替える制御を実行することを特徴とする。
本発明によれば、画像の印刷のために、デジタル情報制御装置が待たされることを可及的に防止することができる。これにより、デジタル情報制御装置から画像形成装置に対して印刷指示を行った場合でも、デジタル情報制御装置が本来の機能を可及的に損なうことなく動作できる。
以下、図面を参照しながら本発明に係る実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態におけるネットワークシステムの構成の一例を示した図である。
図1において、ホストとして動作するデジタル情報制御装置(ホスト機器)としては、DTV101、セットトップボックス(STB)102、及びパーソナルコンピュータ(PC)103等がある。これらのデジタル情報制御装置は、デジタル放送、データ放送を受信して表示部に放送内容を表示することが可能なデジタル放送出力装置である。これらホストとして動作する機器と、画像形成装置の一種である印刷装置として動作するネットワークプリンタ(Network Printer)104は、イーサネット(登録商標)110を介してお互いに通信可能な状況となっている。また、このイーサネット(登録商標)110に繋がった各機器は、ブロードバンドルータ(Router)105を介してインターネット(Internet)108へ接続することも可能となる。よって、イーサネット(登録商標)110に繋がった各機器は、WEBサーバ(WWW Server)109に格納されているコンテンツデータを任意にブラウジング(browsing)することが可能である。
図2は、本実施形態における画像形成システムの構成の一例を示した図である。この画像形成システムは、図1に示したネットワークシステムの一部を構成する。
図2において、本実施形態における画像形成システムでは、ホスト機器として、処理パフォーマンスの高いパーソナルコンピュータ103を使用せずに、デジタル放送を受信して表示部に放送を表示する機能を有するデジタル情報機器であるDTV101を使用する。すなわち、本実施形態における画像形成システムは、DTV101とネットワークプリンタ104とが1対1に接続されたシステム構成となる。よって、ホスト機器としてパーソナルコンピュータ103を使用した場合にホスト側で一般的に行われる、プリンタドライバを用いた印刷データの生成は行われない。すなわち、ホスト機器であるDTV101は、デジタル放送またはデータ放送に含まれる印刷用コンテンツデータ204をXHTML形式の言語で生成して、その印刷用コンテンツデータ204を、ネットワークプリンタ104で解釈して印刷を行う。
このような本実施形態における画像形成システムの概略動作の一例を説明する。
まず、DTV101は、XHTML形式の言語で記述された印刷用コンテンツデータ(Contents data)204をイーサネット(登録商標)110を経由してネットワークプリンタ104に送信する。ネットワークプリンタ104は、入力された印刷用コンテンツデータ204を解釈して印刷用イメージデータ(Image data)205を生成するネットワークコントローラ(Network Controller)201と、印刷用イメージデータ205に基づき印刷メディア(Print Media)203上に画像を形成するための画像データ(Image data)206を出力するプリンタコントローラ(Printer Controller)202とを用いて、印刷処理を実行する。
図3は、ネットワークコントローラ201が有する機能モジュールの概略構成の一例を示す図である。以下に、ネットワークコントローラ201を構成する各機能モジュールについて説明する。
図3において、インターフェイス(Interface)部301は、ホスト装置であるDTV101等から送られてきた印刷用コンテンツデータ204を取り込み、パース(Parse)処理部302に引き渡すモジュールである。この他、インターフェイス部301は、プリントエンジンから、用紙切れやインク切れなどの印刷状況を取得し、取得した印刷状況に基づくステータス情報(Printer Status Information)310をホスト装置に通知する機能も持ち合わせている。
パース処理部302は、XHTML形式の言語で記述されたコンテンツデータ204の構文を解析するモジュールである。コンテンツデータ204は「個別のファイル形式」またはパッケージングした「一括モジュール形式」として入力される。
レイアウト(Layout)処理部303は、パース処理部302で解析された構文情報を、印刷オブジェクトの配置情報データとして作成するモジュールである。
フォント(Font)処理部304は、コンテンツデータ204によって指定されたフォントデータ(Font Data)308の作成及び管理を行うモジュールである。この他、フォント処理部304は、配置情報データを作成するためにレイアウト処理部303がフォント情報(Font Information)309を取得する際にも呼び出される。
イメージング(Imaging)処理部305は、印字オブジェクトにおける画像データ(例えばJPEG形式データ)をRGBビットマップデータにデコードしたり、画像データのサイズを調整するために解像度を変換したりするモジュールである。
バンディング(Banding)処理部306は、描画領域を複数のバンドに分割して、次段のレンダリング(Rendering)処理部307にバンド単位での描画処理を行わせるモジュールである。
レンダリング(Rendering)処理部307は、レイアウト処理による配置情報データに基づいて描画処理を行い、その結果としてカラー画像の各色成分画素を多値データで構成した印刷用イメージデータ205を出力するモジュールである。
図4は、プリンタコントローラ202が有する機能モジュールの概略構成の一例を示す図である。以下に、プリンタコントローラ202を構成する各機能モジュールについて説明する。なお、本実施形態では、ネットワークプリンタ104として、インクジェット方式のプリンタを用いた場合を例に挙げて説明する。また、ネットワークプリンタ104側では高度な画像処理は行わないようにする。このようにすることで、メモリ空間を確保し、確保したメモリ空間上に印刷用イメージデータ205を展開し、展開した印刷用イメージデータ205をネットワークプリンタ104で直接印刷できる形態に変換してプリンタエンジンに送り、印刷することになる。
図4において、プリンタ制御実行部401は、ネットワークプリンタ104の統括制御を司るモジュールであり、画像処理部402や出力制御部403の動作を管理したり、印刷実行状況に基づくステータス情報310をネットワークコントローラ201に出力したりしている。
画像処理部402は、入力された印刷用イメージデータ205をプリンタエンジン404への出力形式に合わせて多値RGBから2値YMCKに変換する処理を行うモジュールである。この多値RGBから2値YMCKに変換する処理と、2値YMCKに変換した印刷用イメージデータ205をプリンタエンジン404へ出力する処理では、バンディング処理部306によってメモリ空間が最適に利用される。一方、プリンタコントローラ202に十分大きな容量のメモリが実装されている場合は、1ページ分の印刷用イメージデータ205を展開することが可能な領域を確保しても構わない。
出力制御部403は、画像処理部402で2値YMCKに変換されて出力された印刷用イメージデータ205の各色データを、プリンタエンジン404に実装されたインクジェット用ヘッドの駆動パターンに合わせて順次出力するモジュールである。
プリンタエンジン404は、出力制御部403から出力された印刷用イメージデータ205に合わせてインクを吐出するヘッドと、ヘッドが装着されたキャリア部を走査するキャリッジ機構と、印刷メディア203の搬送に用いるペーパーフィード機構とを備えて構成されたプリンタ可動部を有する。
図5は、ネットワークコントローラ201の内部構成の一例を示したブロック図である。
図5において、ネットワークコントローラ201は、ネットワークコントローラ201の主たる制御を司るCPU501と、受信した印刷用コンテンツデータ204を一時的に取り込むためのバッファメモリやワークメモリとして使用するDRAM502と、イーサネット(登録商標)110に接続されたホスト装置との通信を行うネットワーク・インターフェイス・コントローラ(NIC)505と、実行プログラムが書き込まれたプログラムROM503と、フォントデータ308が書き込まれたフォントROM504と、シリアルインターフェイス(シリアルI/F)507を介したプリンタコントローラ202との通信に用いられるシリアルI/O(SIO)506とが、内部バス508によって相互に接続された構成となっている。
図6は、プリンタコントローラ202の内部構成の一例を示したブロック図である。
図6において、プリンタコントローラ202は、プリンタコントローラ202の主たる制御を司るP−CPU601と、受信した画像データ206を一時的に取り込むためのバッファメモリやワークメモリとして使用するP−DRAM602と、実行プログラムが書き込まれたP−ROM603と、シリアルIインターフェイス507を介して接続されたネットワークコントローラ部201と通信を行うP−SIO604とが、内部バス612を介してプリンタエンジンコントローラ部605と接続されている。また、プリンタエンジンコントローラ部605には、印刷機構部のインクジェットヘッド607を駆動するヘッドドライバ606と、キャリッジモータ(CRモータ)609を駆動するモータドライバ608と、ペーパーフィードモータ(PFモータ)611を駆動するモータドライバ610とがさらに接続されている。
(UPnP(Universal Plug and Play)の概要)
UPnPネットワークは、IPアドレスの設定やデバイスドライバのインストールなどの煩雑な設定を行わなくても、ネットワーク機器を接続することができるピアツーピアネットワークである。ここでは、UPnPネットワークの基本構成、プロトコル、及び実行ステップについてその概要を説明する。詳細についてはそれぞれの規格のドキュメントに記載されている。
UPnPネットワークの基本構成として、デバイス、サービス、及びコントロールポイントが定義されている。デバイスは、UPnPに対応した機器であり、プリンタ、ブロードバンド(Broadband)ルータ(インターネット・ゲートウェイ・デバイス)105などが、これにあたる。サービスは、デバイスが提供する機能を表す最小単位であり、例えば、デバイスがUPnP Forumにより定義されたプリンタ(Printer)デバイスであれば、PrintBasicサービスが提供される。コントロールポイントは、デバイスが持っているサービスを制御して、利用するものであり、DTV101、PC103やSTB102などがこれにあたる。
デバイスは、少なくとも1つのサービスを持つ。また、デバイスは内部に埋め込みデバイスを持つことができる。ベースとなるデバイスをルートデバイスという。
図7は、UPnPネットワークの基本構成の一例を示すブロック図である。
図7において、コントロールポイント710及びデバイス720が、ネットワーク700に接続されている。デバイス720は、サービス721と、埋め込みデバイス722とを持つ。埋め込みデバイス722はサービス723を持つ。
UPnPネットワークでは、TCP/IPを基礎とし、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)や、XML(Extensible Makeup Language)を利用してメッセージを配信する。UPnPネットワークにおけるデバイス200は、TCP(Transmission Control Protocol)、UDP(User Datagram Protocol)、IGMP(Internet Group Management Protocol)、及びARP(Address Resolution Protocol)など、TCP/IPスタックのプロトコルを使用できる。また、デバイス200は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)やDNS(Domain Name System)などのTCP/IPサービスを利用できる。TCP/IPを採用したことによりUPnPは、ネットワークの物理メディアから独立になっている。
図8は、UPnPのプロトコルスタックの一例を示す図である。
図8において、HTTPUと、HTTPMUは、HTTPをUDPへ拡張したものである。プロトコルで使用する基本メッセージ形式はHTTPである。HTTPUはユニキャスト通信を用い、HTTPMUはマルチキャスト通信を用いる。
SSDP(Simple Service Discovery Protocol)は、ネットワークサービスを検出する方法を定義している。SSDPは、HTTPU及びHTTPMUに基づいて作成されており、コントロールポイント710が関心のあるサービスを検出する方法と、デバイス720がそのサービスを告知する方法とを定義している。
GENA(Generic Event Notification Architecture)は、HTTPおよびHTTPMUを使用して通知を送受信する機能である。イベントを可能にするために通知のサブスクライバーや、パブリッシャーの概念を定義している。
SOAP(Simple Object Access Protocol)は、RPC(Remote Procedure Call)を実行するためのXMLとHTTPの仕様を定義している。コントロールポイント710は、SOAPを使用してデバイス720の制御を行う。
プロトコルスタックの最上位は、ベンダ(Vender)に固有の情報を持つメッセージである。その次は、UPnPフォーラムのワーキングコミッティー(WC)で定義された情報により補足されたメッセージである。上位のメッセージは、SSDPや、GENAなど、UPnPに固有のプロトコルに従ったHTTPメッセージ形式でIPアドレスに配信される。
次に、UPnPの実行ステップについて説明する。UPnPは、アドレッシング、ディスカバリ、ディスクリプション、コントロール、イベンティング、及びプレゼンテーションの6つのステップで実行される。以下、各ステップについて説明する。
<アドレッシング>
このステップでは、UPnPが基本とするTCP/IPでの通信が可能になるようにIPアドレスの割り当てを行う。UPnPデバイスは、少なくともDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)クライアントを実装しなければならない。デバイス720がはじめてネットワーク700に接続したときは、DHCPサーバを探してアドレスを取得する。DHCPサーバが見つからない場合は、デバイス720は、Auto−IPを使ってアドレスを取得しなければならない。
Auto−IPは、IANAが定めるLink−localアドレス(IP Version 4では169.254/16)の範囲でランダムにアドレスを生成し、生成したアドレスがすでに使用されていないかどうかの確認と、そのアドレスの使用のアナウンスとを、ARP(Address Resolution Protocol)を使って行うものである。デバイス720は、Auto−IPでIPアドレスを取得した場合、定期的にDHCPサーバを探して、見つかればDHCPサーバからアドレスを取得する。
<ディスカバリ>
IPアドレスの割り当てが終わるとディスカバリを行う。ネットワーク700に追加されたデバイス720は、UPnPのディスカバリプロトコルを使ってデバイス720が持つサービス721の告知を行う。同様にネットワーク700に追加されたコントロールポイント710は、デバイス720のサーチを行う。
例えば、デバイス720は、IANAがSSDPのために割り当てたマルチキャストアドレス:ポート239.255.255.250:1900にUDPマルチキャストパケットを送信して告知を行う。図1に示した例では、UPnPデバイスであるネットワークプリンタ104が告知を行い、コントロールポイントであるDTV101、STB102、及びPC103がこれを受信することになる。
図9(a)は、デバイス720がネットワーク700に追加され利用可能なことを示す告知パケット901の一例を示す図である。
告知パケット901は、HTTPMUを介して送信される。リクエストには、GENAのNOTIFYメソッドを用いている。NTSヘッダは、「ssdp:alive」でなければならない。その他、ヘッダには、告知の有効時間、デバイスディスクリプションURL、告知のタイプ、及びサービスの固有名などが含まれている。メッセージのボディはなく空白行のみである。
図9(b)は、デバイス720がネットワーク700から削除されつつあり利用できなくなることを示す告知パケット902の一例を示す図である。リクエストにはGENAのNOTIFYメソッドを用いている。NTSヘッダは、「ssdp:byebye」でなければならない。
また、コントロールポイント710がUPnPのディスカバリプロトコルを使ってサーチを行い、デバイス720がこのサーチに応答する場合、コントロールポイント710は、IANAがSSDPのために割り当てたマルチキャストアドレス:ポート239.255.255.250:1900にUDPマルチキャストパケット(サーチリクエストパケット)を送信する。デバイス720は、UDPマルチキャストパケットに対し、UDPユニキャスト(サーチレスポンスパケット)で応答する。図1に示した例では、コントロールポイントであるDTV101が、UPnPデバイスであるネットワークプリンタ104のサーチを行い、ネットワークプリンタ104がそのサーチに応答することになる。
図10(a)は、サーチリクエストパケット1001の一例を示す図である。
サーチリクエストパケット1001は、HTTPMUを介して送信される。リクエストには、M−SEARCHメソッドを用いている。MANヘッダは、「ssdp:discover」でなければならない。STヘッダはサーチターゲットである。メッセージボディはなく空白行のみである。
図10(b)は、サーチレスポンスパケット1002の一例を示す図である。サーチレスポンスパケット1002は、HTTPUを介して送信される。レスポンスには告知の有効時間、デバイスディスクリプションURL、サーチターゲット、及び告知のサービス固有名などが含まれる。
<ディスクリプション>
ディスクリプションは、コントロールポイント710がディスカバリでデバイス720を見つけた後に行われる。このステップの後に、他のステップ(コントロール、イベンティング、及びプレゼンテーション)を実行することが可能になる。
図11(a)は、ディスクリプションを行う際のコントロールポイント710とデバイス720との様子を概念的に示した図である。このディスクリプションでは、コントロールポイント710がディスクリプションリクエスト1111a〜1111cを送信し、デバイス720がデバイスディスクリプション1112a、及びサービスディスクリプション1113a、1113bを応答する。コントロールポイント710は、ディスカバリによりデバイス720のデバイスディスクリプションURLを取得した後、デバイス720に対してディスクリプションタリクエスト1111a、1111bを送信する。
図11(b)は、ディスクリプションリクエスト1101(ディスクリプションリクエスト1111a〜1111c)の一例を示す図である。
ディスクリプションリクエスト1101は、HTTP GETメソッドを用いて送信される。
図11(c)は、ディスクリプションレスポンス1102(デバイスディスクリプション1112a及びサービスディスクリプション1113a、1113b)の一例を示す図である。
HTTPメッセージのボディは、XMLで記述されたディスクリプションである。UPnPにおけるディスクリプションレスポンスには、デバイスディスクリプション1112aとサービスディスクリプション1113a、1113bの2種類がある。
デバイスディスクリプション1112aには、デバイス720が持つサービス721のリストが含まれている。また、デバイスディスクリプション1112aには、各サービス721のサービスディスクリプションURL、コントロールURL、及びイベンティングURLなどが含まれる。さらに、デバイス720に埋め込まれたデバイス722がある場合には、そのデバイス722のリストも含まれる。
サービスディスクリプション1113a、1113bには、サービス721、723をコントロールするためのアクションリストと、サービスの状態を示すサービスステータステーブルとが含まれる。アクションリストには、各アクションの、名前、引数、関連する状態変数、及び入出力の方向が記述されている。サービスステートテーブルには、各状態変数の、名前、型、範囲、及びイベント特性が記述されている。
コントロールポイント710は、デバイスディスクリプション1112aを取得した後、そこに含まれる各サービスディスクリプションURLへアクセス(HTTP GET)することにより、各サービスディスクリプション1113a、1113bを取得する。サービスディスクリプション1113a、1113bを取得した後、コントロールポイント710は、デバイス720の各サービスをコントロールしたり、状態を表示したりできるようになる。
<コントロール>
コントロールでは、コントロールポイント710がデバイス720の持つサービス721にリクエストを行い、デバイス720を制御する。
図12(a)は、コントロールポイント710がデバイス720をコントロールする様子を概念的に示した図である。
コントロールポイント710は、ディスクリプションで、デバイス720のデバイスディスクリプション1112aと、サービスディスクリプション1113a、1113bを取得した後、デバイス720をコントロールすることができる。コントロールポイント710ができることは、アクションの実行(アクションリクエスト1211の送信)と、アクションの結果の取得(アクションレスポンス1212の受信)と、状態変数のクエリの実行(クエリリクエスト1213の送信)と、状態変数の現在値の取得(クエリレスポンス1214の受信)とを行うことである。
UPnPのコントロールにはSOAPを使用する。SOAPはRPC(Remote Procedure Call)の実現のためにXML/HTMLの使用に関して定義している。コントロールメッセージはSOAPヘッダおよびボディエレメントをベースにフォーマットされHTTPを介して配信される。
コントロールポイント710は、デバイス720のデバイスディスクリプションから取得したコントロールURLへ、HTTP POSTないしM−POSTメソッドを用いてリクエストを送信する。
図12(b)は、アクションリクエスト1211の一例を示す図である。この例では、リクエストラインにはPOSTメソッドを用いている。CONTENT−TYPEは、「text/xml」である。また、「charset="utf−8"」でなければならない。SOAPACTIONにアクション名を含む。メッセージボディは、XMLで記述され、SOAPで定義されたEnvelopeエレメントを含み、そのサブエレメントボディにアクションや、引数などのサブエレメントが含まれる。
図12(c)は、アクションレスポンス1212の一例を示す図である。この例では、成功レスポンスの一例を示している。レスポンスラインにはHTTP成功コードが含まれている。メッセージボディはXMLで記述され、SOAPで定義されたEnvelopeエレメントを含み、そのサブエレメントボディにアクションレスポンスサブエレメントが含まれる。アクションレスポンス1212には、アクションに出力引数があればその引数がサブエレメントとして含まれる。
<イベンティング>
イベンティングでは、コントロールポイント710が、デバイス720に状態変化の通知要求を登録し、デバイス720から通知を受ける。イベントのソースであるサービス721をパブリッシャーといい、イベントのターゲットであるコントロールポイント710をサブスクライバーと呼ぶ。サブスクライバーがイベントの通知を要求することをサブスクリプションと呼ぶ。
図13(a)はイベンティングを行う際のコントロールポイント710、1300とデバイス720との様子を概念的に示した図である。コントロールポイント710、1300(サブスクライバー)は、ディスクリプションで取得したデバイス720のデバイスディスクリプション1112aのイベンティングURLへHTTPリクエスト(イベンティングのリクエスト)を送信し、HTTPレスポンス(イベンティングのレスポンス)を受信する。
イベンティングのリクエストには、イベントの通知要求を登録するサブスクリプションリクエスト1311、登録の期限が切れる前に登録の更新を要求する更新リクエスト1312、及び登録の期限が切れる前に登録の取りやめを要求するキャンセルリクエスト1313の3種類がある。
図13(b)は、サブスクリプションリクエスト1311の一例を示す図である。リクエストラインには、GENAに定義されたSUBSCRIBEメソッドを用いる。ヘッダには、イベントメッセージの送信先URLや、通知タイプ「UPnP:event」などが含まれる。メッセージのボディはなく空白行のみである。
図13(c)は、サブスクリプションレスポンス1314の一例を示す。ここでは、成功レスポンスの例を示す。レスポンスラインにはHTTP成功コードが含まれる。ヘッダにはサブスクリブションを特定するIDや、サブスクリプションの有効時間などが含まれる。
サブスクリプションの更新リクエスト1312は、SUBSCRIBEメソッドを用いて、ヘッダにサブスクリプションIDを設定して行う。
サブスクリプションのキャンセルリクエスト1313は、UNSUBSCRIPTメソッドを用いてヘッダにサブスクリプションIDを設定して行う。
デバイス720のサービス721(パブリッシャー)は、サブスクリプションリクエスト1311に含まれるイベントメッセージの送信先URLへのHTTPリクエストにより、サブスクライバーであるコントロールポイント710、1300にイベントメッセージ1315a、1315bを送信する。イベントメッセージ1315a、1315bを受信したコントロールポイント(サブスクライバー)710、1300は、HTTPレスポンスをサービス(パブリッシャー)721に返す。
図13(d)は、イベントメッセージ1315の一例を示す図である。リクエストラインにはNOTIFYメソッドが用いられている。ヘッダには、「CONTENT−TYPE:text/xml」、「NT:upnp:event」、「NTS:upnp:propchange」、及び「SID:uuid:<subscription ID>」などが含まれる。メッセージボディはXMLで記述される。Propertysetエレメントには、状態変数をサブエレメントに持つPropertyサブエレメントが必要なだけ含まれる。
<プレゼンテーション>
プレゼンテーションでは、デバイス720が持つWebサービスをブラウザに表示する。これによりWebページから、デバイスの制御や、サービスの状態表示ができる。
図14は、ブラウザ1400がデバイス720のプレゼンテーションページにアクセスする様子を概念的に示した図である。
図14において、コントロールポイント710は、プレゼンテーションリクエスト1411をデバイス720に送信することによって、デバイス720のデバイスディスクリプションに含まれるプレゼンテーションURLを取得する。そうすると、ブラウザ1400を使って、デバイス720のプレゼンテーションページ1412を表示することができる。ブラウザ1400は、デバイス720のプレゼンテーションURLへアクセス(HTTP GET)することによりプレゼンテーションページ1412を取得する。デバイス720は、プレゼンテーションページ1412を介して、サービス721のコントロール手段、状態表示手段をコントロールポイント710に提供することができる。
(DTV(デジタルテレビジョン)装置)
図15は、DTV101の内部構成の一例を示した機能ブロック図である。
図15において、1501は、DTV101の主たる制御を行うCPUである。1502は、プログラム等が保存されている読み出し専用メモリであるROMである。1503は、データの一時的な保存を行うRAMである。1505はアンテナである。1504は、アンテナ1505で受信した信号を取り込んで音声/映像/画像/データに復元するデジタル放送受信制御部である。
1506は、後述する表示/音響部1508のテレビ表示画面に操作ボタン等の操作用画面を表示したり、その操作用画面に連動した操作をリモコン(不図示)装置で行ったりするUI処理(操作)部である。1507は、テレビ受像部や音響部等がある表示/音響部1508へ、音声/映像/画像/データを出力する出力処理部である。1509は、イーサネット(登録商標)110を介して相互に接続された外部のネットワークプリンタ104に所望の印刷を指示する印刷処理部である。
1510は、イーサネット(登録商標)110のネットワークラインと接続して外部との通信処理を行うネットワーク処理部である。1512は、メモリカード用コネクタであり、デジタルカメラ等で撮影した画像が保存されたメモリカード等を接続することにより、表示/音響部1508で画像の再生を行うことが出来る。1520は、前述した各処理ブロックを相互に接続するバスラインである。
図16は、デジタル放送受信制御部1504でのデータ処理の流れの一例を概念的に示した図である。
外部放送局において、映像,画像、音声等のコンテンツデータは、MPEG-2方式により符号化、圧縮され、他のメディアと共に多重化されて、アンテナから発信される。衛星放送の場合は、さらに単一搬送波でPSK(Phase shift keying)変調がなされた後に、アンテナから発信される。この他、地上波デジタル放送、CATVにおけるコンテンツデータも外部放送局から発信される。
本実施形態のDTV101では、外部放送局から発信された電波(コンテンツデータ)をアンテナ1505で受信し、デジタル放送受信制御部1504へ取り込む。取り込んだ電波RFは、復調(De-modulation)部1601へ運ばれて復調(De-modulation)される。そうすると、TS多重化ストリームであるMPEG-2 TS(Transport Stream)packet(MPEG-2 TSパケット)1602が得られる。
復号器(De-multiplex/De-scramble/De-code)1603では、TS多重化ストリーム1602が多重分離(De-multiplex)される。また、必要に応じて使用者が選択したチャネル情報に基づき番組番号が与えられて選局(De-scramble)される。こうして、TS多重化ストリーム1602は、映像データ1604、オーディオデータ1605、情報(PSI/SIテーブル)1606、及びDSM−CC(Digital Storage Media-Command and Control)1607へ各々分離され、分離された各々のデータ1604〜1607は、必要に応じてデコード(De-code)される。DSM−CC1607は、蓄積オーディオ・ビジュアル・プリント・データを遠隔からアクセスするためのプロトコルを規定した情報であり、アクセス対象の情報の場所(URL)が記述される。
ここで、トランスポートストリームTSについて詳細に説明する。
図17は、トランスポートストリームTSを概念的に示した図である。
図17において、トランスポートTSは、TSパケット1701a〜1701cの連続で構成され、それぞれのTSパケット1701a〜1701cのパケット長は、188byteで固定である。
TSパケット1701a〜1701cは、TSヘッダ1702a、1702bとペイロード1703a、1703bとを備えて構成され、それぞれのペイロード1703a、1703bを繋ぎ合わせることで、PES(Packetized Elementary Stream)1704のペイロード部1705が構成される。
PES1704は、ペイロード部1705とPESヘッダ部1706とを備えて構成される。
PES1704のペイロード部1705は、後述するTSパケット1701内のPID情報から同一のコンテンツに属するものであると判断されて結合される。
PES1704とは、MPEGビデオデータや、オーディオデータといったコンテンツ要素となる情報がブロックに区切られたものに、ヘッダが追加されたものである。このため、PES1704から放送番組のコンテンツ情報を抽出できる。
図18は、TSパケット1701の構成を概念的に示した図である。
図18において、TSパケット1701は、4byteのヘッダ部と、アダプテーションフィールド部及びペイロード部の少なくとも何れか一方を含む情報部1802とが合わさった188byteのデータである。
ヘッダ部1801は、同期バイト部1801aや、PID部1801bなどを備えて構成される。このPID部1801bのPIDとは識別符号であり、TSパケットを識別する役割がある。
前記アダプテーションフィールド部には、同期処理時に使用されるPCR情報等の情報がある。
前記ペイロード部には、映像音声等の情報のほかにPSI(Program Specific Information)/SIがある。PSIは、番組使用情報を示すテーブルとして送られてくる。
図19は、PSI1901を概念的に示した図である。
図19に示すように、PSI1901は番組仕様情報であり、受信したTSパケット1701の中の情報を示す。PAT(Program Association Table)1902は、番組の種類を示す。PMT(Program Map Table)1903は、映像、音声のPIDとその復号方法を示す。NIT(Network Information Table)1904は、ネットワーク上のサービス等の情報を示す。CAT(Conditional Access Table)1905は、有料放送情報を示す。
このようなPSI1901に含まれる情報を基に、前述した復号器1603でトランスポートストリームTSから分離されたストリームデータから、選択チャネルに応じた番組情報が抽出され、出力処理部1507を介して表示/音響部1508へ出力される。
図20は、TSパケット1701から番組情報を抽出する際のデジタル放送受信制御部1504における処理動作の一例を説明するフローチャートである。
まず、ステップS2001で、使用者のチャネル選択操作により番組番号が与えられる。次に、ステップS2002では、受信したTSパケット1701に含まれるPSI1901から、PAT1902及びPMT1903に関する情報を参照する。
次に、ステップS2003では、番組構成要素のPID値を取得する。次に、ステップS2004では、ステップS2003で取得した前記PID値を基に、TSパケット1701を抽出して番組を組み立てる。
最後に、ステップS2005では、ステップS2004で抽出した番組のデータに対し、ビデオ/オーディオそれぞれのデコード処理を実行して処理を終了する。
次に、映像データ1604のデコードを行ってビデオデータを生成する処理について説明する。
図21は、TSパケット1701からビデオデータを選択する際の復号器1603における構成の一例を示した図である。
図21において、2101はタイミング再生信号発生部であり、TSパケット1701の情報部1802のアダプテーションフィールド部内にあるPCR情報2104を取り込む。
2102はバッファメモリであり、TSパケット1701から抽出されたビデオパケット(PES)1704を一時的に保存する。
前記アダプテーションフィールド部に含まれているPCR情報2104で設定されたタイミングでタイミング再生信号発生部2101から信号がバッファメモリ2102に対して発行される。その発行されたタイミングで、ビデオパケット(PES)1704のデータがデコーダ2103へ送られる。デコーダ2103に送られたデータは、デコードされた後、ビデオデータ2105として出力される。
(印刷サービス)
次に、本実施形態におけるDTV101が行う印刷サービス処理の説明を行う。
DTV101における印刷操作では次のアイテムを印刷することができる。
1.放送番組のキャプチャ画像
2.メモリカードの画像
3.コンテンツ画像(印刷用コンテンツ画像、インターネットWEB画像等)
DTV101で、これらのアイテムの印刷操作を行うには、使用者は、始めにDTV101の本体にあるUI処理部1506、或いはリモコンのメニューボタン(不図示)を押下する。そうすると、DTV101の表示/音響部1508のテレビ表示画面にメニュー内容が表示される(不図示)。その中から「印刷モード」を選択し操作ボタンを押下する。放送番組のキャプチャ画像の印刷処理は、表示部1508に表示している映像の静止画を取得することで実行される。メモリカードの画像の印刷処理は、メモリカード用コネクタ1512に装着されているメモリカード内に格納されている画像データを読み出すことで実行される。コンテンツ画像の印刷処理は、デジタル放送受信制御部1504を介して受信Sあれたデジタル放送またはデータ放送中に含まれる印刷用コンテンツ画像、または、ネットワーク処理部1510からインターネットを介して取得するインターネットWEB画像に基づいて行われる。
図22に、印刷モードを選択する際の操作手順を示す。
図22において、メニューボタン2201を操作することにより、「印刷モード」等のボタン群が表示/音響部1508のテレビ表示画面に表示される。そのボタン群の中で、「印刷モード」ボタン2202を選択して押下すると、DTV101は「印刷モード」に設定される。
図23は、本実施形態のDTV101に表示される印刷モード画面の一例を示す図である。
図23において、印刷モード画面2301では、使用者が、印刷を行う画像の種類を選択操作できる状態になっている。使用者が、「放送番組のキャプチャ画像」ボタン2302、「メモリカードの画像」ボタン2303、及び「コンテンツ画像」ボタン2304のいずれかのボタンを押下することで、押下されたボタンに対応する画像の印刷モードにおける詳細な操作を行う画面に進む。
これらの処理は、図15に示した印刷処理部1509と、UI処理部1506とが連携して、出力処理部1507から表示/音響部1508に、印刷モード画面2301を表示するための画像データを出力することで行われる。
また、本実施形態では、「印刷モード」が開始されると、このような表示処理とともに、ネットワークに対しての処理も開始する。
「印刷モード」に入ると印刷処理部1509が、ネットワーク処理部1510に対して「印刷モード」が開始されたことを伝える。そうすると、ネットワーク処理部1510は、前述したUPnPの機能を起動し、コントロールポイントとしての処理を開始する。
ネットワーク上すなわちイーサネット(登録商標)110上では、図1に示したように、UPnP機能を有したネットワークプリンタ104が待機している。
UPnPの機能が起動すると、前述したUPnPの概要で説明した内容のごとく、ネットワーク処理部1510からイーサネット(登録商標)110へ、M−SEARCHメソッドのサーチリクエストパケット1001が発行される。
ネットワークプリンタ104は、サーチリクエストパケット1001を受け取るとサーチレスポンスパケット1002を返す。
そのサーチレスポンスパケット1002の中には印刷で使用するサービス名などが含まれている。よって、DTV101がサーチレスポンスパケット1002を受け取ると、そのサービス名を認識してサービスが開始される。
本実施形態では、そのサービスが、前述したUPnPで示されるPrintBasicサービスである場合を例に挙げて説明する。
(PrintBasicサービス)
ここで、デジタル情報機器であるDTVに適したPrintBasicサービスの印刷処理に関して概要を説明する。このPrintBasicサービスの印刷処理方式には大きく分けて2種類ある。一つはプッシュ型直接印刷方式であり、もう一つはプル型間接印刷方式である。ここで、プリンタ自体がデータを取りにいくことをプル型(要求型とも呼ぶ)、外部からプリンタへデータが送られることをプッシュ型(配信型とも呼ぶ)と称す。
それぞれの印刷処理の特徴を次に示す。
<プッシュ型直接印刷方式>
1.DTV101等のコントロールポイントは、印刷ドキュメントを準備して、印刷要求ジョブ(JOB)を発行する。
2.ネットワークプリンタは、決定したデータシンク情報をレスポンスする。
3.コントロールポイントは、「HTTP POST」で印刷ドキュメントを転送する。
<プル型間接印刷方式>
1.コントロールポイントは、印刷対象となる印刷用コンテンツデータの場所を示すURL(Uniform Resource Locator)またはURI(Uniform Resource Identifier)を決定し、そのURLまたはURIとともに印刷要求ジョブをネットワークプリンタに対して発行する。尚、URLとは、インターネットで広く用いられている、情報の場所を示す記述であり、URIの機能の一部を具体的に仕様化したものである。以下、URLとして説明する。
2.ネットワークプリンタは、受信したURLを基に、「HTTP GET」で印刷対象ファイルを取得する。
図24は、プッシュ型直接印刷方式で印刷を行う場合のコントロールポイントとネットワークプリンタの動作の一例を説明する図である。
図24において、コントロールポイントは、デジタル放送またはデータ放送中の情報からXHTML形式の印刷用ドキュメントの準備を行い、ネットワークプリンタに対してコンテンツを含まない印刷要求ジョブを発行する(ステップS2401)。
印刷要求ジョブを受け取ったネットワークプリンタは、印刷要求ジョブを順次解釈し、既に受け取った印刷要求ジョブの処理が終了することにより、新たに受け取った印刷要求ジョブに応じた印刷用ドキュメントの受け付けが可能であれば、印刷データ受信用のデータシンク領域を設定し(ステップS2402)、設定したデータシンク領域に関する情報をレスポンスとして、DTVであるコントロールポイントへ返す(ステップS2403)。
コントロールポイントでは、そのレスポンスの情報に応じて、既に作成したXHTML形式の印刷用ドキュメントを、「HTTP POST」でネットワークプリンタに転送する(ステップS2404)。
ネットワークプリンタは、転送された印刷用ドキュメントを受信して、データシンク領域へ格納する(ステップS2405)。ネットワークプリンタは、そのデータシンク領域に格納した印刷用ドキュメントを基に印刷を行う(ステップS2404)。
図25は、プル型間接印刷方式で印刷を行う場合のコントロールポイントとネットワークプリンタの動作の一例を説明する図である。
図25において、コントロールポイントは、印刷ドキュメントの格納先のURLを決定し、そのURLに関するURL情報とともに、印刷要求ジョブをネットワークプリンタに発行する(ステップS2501)。ここで印刷ドキュメントの格納先は、DTVであるコントロールポイント内であってもよいし、外部記憶装置であってもよい。
ネットワークプリンタは、その印刷要求ジョブを受け取り、印刷が可能な状態であればURL情報を基に「HTTP GET」を発行する(ステップS2502)。URL情報で示されているURLに存在する機器は、「HTTP GET」を基にコンテンツデータを発行する(ステップS2503)。そして、ネットワークプリンタは、URL情報で示されているURLに存在する機器の印刷コンテンツを取得し、取得したコンテンツデータで印刷を行う(ステップS2504)。
以上が、PrintBasicサービスにおける印刷処理の基本的な概念である。
尚、PrintBasicサービスにおける実際の印刷処理ではさらに詳細な制御が行われることは言うまでもない。また、PrintBasicサービスには、前述した印刷処理の他に、ネットワークプリンタの状態を取得する方法とか、印刷に関わる様々な機能について規定されている。かかる規定については、規格のドキュメントに記載されており、ここではその説明を省略する。
(DTV印刷アイテム)
次に、各印刷アイテムの印刷方法について説明する。
<キャプチャ印刷モードにおける印刷処理>
まず、キャプチャ印刷モードにおける印刷処理について説明する。
データ放送中に放送内容を印刷したい場合、使用者は、図23に示した印刷モード画面2301に表示されている「放送番組のキャプチャ画像」ボタン2302を押下する。そうすると、キャプチャ印刷モードへ移行する。
データ放送では、データカーセル伝送と呼ばれる同一内容のローカルコンテンツモジュールが繰り返し伝送される。
ローカルコンテンツモジュールは、前述したDSM−CC1607の1周期分のデータ列として取り込まれ、一時的に保存される。前述したように、図16では、TS多重化ストリーム1602から、DSM−CC1607が分離された様子を示している。
取り込まれたローカルコンテンツモジュールは、解析された後、複数のファイルに再保存される。再保存されたローカルコンテンツモジュールは、再構築されて表示される。
ローカルコンテンツモジュールは、現在のところ、BML(Broadcast Markup Language)で記載されている場合が多い。このローカルコンテンツモジュールを解析することで、ローカルコンテンツモジュールは、(1)静止画jpeg、(2)図形png、(3)文字text、及び(4)制御コードtextに分離される。
図26は、データ放送の画面の一例を示す図である。
図26では、DTV101の表示/音響部1508のテレビ表示画面2601を示している。テレビ表示画面2601の左上部には、JPEGの静止画2602が、右上部には文字テキスト2603が、左下部にはPNGの図形2604がそれぞれ配置されている。また、テレビ表示画面2601の右下部には、縮小された動画2605が配置される。なお、この縮小された動画2605は、キャプチャ及び印刷ができないことが多い。
キャプチャ印刷モードでは、DTV101に付属しているリモコン内のキャプチャボタン(不図示)が有効になる。使用者が、そのキャプチャボタンを押下すると、その押下したときにテレビ表示画面2601に表示されている映像がキャプチャされ静止画像として表示される(ただし、前述したように、動画2605についてはコンテンツ提供者の都合により表示されないことが多い)。
この状態で、使用者が前記リモコン内の「印刷」ボタン(不図示)を押下すると、印刷用コンテンツの印刷処理が開始される。
キャプチャ印刷モードでは、データ放送用のビデオRAMに保存中のデータは、書き換えられない状態になる。このようにすることにより、使用者がキャプチャボタンを押下したときにテレビ表示画面2601に表示されている映像が静止画像として表示される。印刷は、その静止画像のビットマップデータを印刷データとして取り出すことにより行われる。
このときの印刷ジョブ(JOB)の発行処理は、前述したUPnPのPrintBasicサービスのプッシュ型直接印刷方式で行われる。印刷対象と印刷条件とが決定された後、印刷条件の情報を伴って印刷要求ジョブ(JOB)がネットワークプリンタ104に発行される。
ネットワークプリンタ104は、印刷要求ジョブの内容を解釈し、印刷データを受け付けるためのデータシンク領域を設定し、設定したデータシンク領域に関する情報を、レスポンスとしてDTV101へ返す。
DTV101は、そのレスポンスを受信すると、そのレスポンスに示されているデータシンク領域に対して、キャプチャ画像データを「HTTP POST」で転送する。ネットワークプリンタ104は、転送されたキャプチャ画像データを、前記設定したデータシンク領域に格納し、格納したキャプチャ画像データに対する印刷処理を開始する。
以上が、キャプチャ印刷モードにおける印刷処理の流れである。
<メモリカード印刷モードにおける印刷処理>
次に、メモリカード印刷モードにおける印刷処理について説明する。
使用者が、図23に示した印刷モード画面2301に表示されている「メモリカード画像」ボタン2303を押下すると、DTV101に接続されているメモリカードに記録されている画像を印刷するメモリカード印刷モードへ移行する。
このメモリカード印刷モードでは、DTV101の表示/音響部1508のテレビ表示画面2601に、メモリカード内の画像ファイルと操作パネルとが表示される。
図27は、メモリカード印刷モードにおけるテレビ表示画面の一例を示す図である。
図27では、DTV101の表示/音響部1508のテレビ表示画面2701を示している。テレビ表示画面2701の左上部には、メモリカード内のファイルに格納されている画像の中から使用者により選択された画像2702が、右上部には、メモリカード内のファイルに格納されている画像のインデックスであるインデックス画像2703が、下部には、操作用パネル2704がそれぞれ配置されている。
図27では、インデックスとして表示されているインデックス画像2703aが選択されており、このインデックス画像2703aに対応する画像2702が、左側に表示されている。使用者が、前記リモコンのカーソルを操作することで、操作パネル2704内の「次へ」ボタン2704aを押下すると、インデックス画像2703b画像が選択され、そのインデックス画像2703bに対応する画像が左側に表示される。
また、例えば、インデックス画像2703aが選択された状態で、使用者が、操作パネル2704内の「印刷」ボタン2704bを押下すると、インデックス画像2703aに対応する画像の印刷処理が開始する。
印刷要求ジョブの発行処理は、前述したUPnPのPrintBasicサービスのプッシュ型直接印刷方式で行われる。印刷対象と印刷条件とが決定された後、印刷条件の情報を伴って印刷要求ジョブがネットワークプリンタ104に発行される。
ネットワークプリンタ104は、印刷要求ジョブの内容を解釈し、印刷データを受け付けるためのデータシンク領域を設定し、設定したデータシンク領域に関する情報を、レスポンスとしてDTV101へ返す。
DTV101は、そのレスポンスを受信すると、そのレスポンスに示されているデータシンク領域に対して、印刷データを「HTTP POST」で転送する。ネットワークププリンタ104は、転送された印刷データを、前記設定したデータシンク領域に格納し、格納した印刷データに対する印刷処理を開始する。
以上が、メモリカード印刷モードにおける印刷処理の流れである。
<印刷用コンテンツの印刷モードにおける印刷処理>
次に、印刷用コンテンツの印刷モードにおける印刷処理について説明する。
使用者が、図23に示した印刷モード画面2301に表示されている「コンテンツ画像」ボタン2304を押下すると、印刷用コンテンツの印刷モードへ移行する。
イーサネット(登録商標)110、及びブロードバンドルータ105を経由してインターネット108に接続されると、放送用に用意されたWEBコンテンツがある。
WEBコンテンツは、DSM−CC1607のローカルコンテンツモジュールとして記述言語で存在し表示用の情報だけではなく、印刷用のリンク情報(URL)等も多く含まれている。もちろん、データ放送中に印刷用コンテンツを含んだ状態で、データ放送を受信し、受信したデータ放送中の印刷用コンテンツを印刷(上述したキャプション印刷に近い)することも可能であるが、インターネットを介した外部記憶装置(Webサーバ)に保持されている印刷用コンテンツを印刷させるべく、その印刷用コンテンツに対するリンク情報(URL)をデータ放送中に含んでいるものとする。つまり、印刷専用の特別なコンテンツでなく表示用のコンテンツであっても印刷することは可能であるが、表示用のコンテンツは印刷品質がよくないため、印刷する場合は印刷用コンテンツが望まれる。しかし、印刷用コンテンツは、データ放送中に含める場合は、容量の制限が設けられている。そのため、外部記憶装置で印刷用コンテンツを保持させておき、その印刷用コンテンツへのリンク情報をデータ放送中に持たせて印刷指示させることにより、高品位な印刷用コンテンツを印刷することができ、かつ、DTV側の印刷負荷が軽減される。
本実施形態では、デジタル放送またはデータ放送に含まれる放送用WEBコンテンツにおける印刷を行う場合について説明する。
放送用WEBコンテンツを表示している最中に、印刷用コンテンツの印刷モードに入ると、DTV101に付属しているリモコンの印刷用ボタンが有効になる。使用者が、前記リモコンを操作して、印刷用コンテンツの中から印刷を希望する画像を選択し、印刷ボタンを押下すると印刷処理が開始する。
前述したようにデータ放送中のローカルコンテンツモジュール内には、印刷用コンテンツのリンク先のURL情報が組み込まれている。印刷ボタンが押下されると、選択された画像の印刷用URL情報が取り出される。その印刷用URL情報を含む情報が、ネットワークプリンタ104へ送信されることにより印刷が行われる。
印刷要求ジョブの発行処理は、前述したUPnPのPrintBasicサービスのプル型間接印刷方式で行われる。前述した印刷対象のURLと印刷条件とが決定された後、その印刷対象のURLと印刷条件の情報を伴って印刷要求ジョブ(JOB)がネットワークプリンタ104に発行される。
ネットワークプリンタ104は、印刷要求ジョブの内容を解釈し、URLに存在する印刷用コンテンツを「HTTP GET」で取得して印刷出力処理を実行する。
以上が印刷用コンテンツの印刷モードにおける印刷処理の流れである。
尚、前述したメモリカード印刷モードでは、プッシュ型直接印刷方式の印刷処理の他に、プル型間接印刷方式で印刷処理を行うことも可能である。プル型間接印刷方式で印刷処理を行う場合、DTV101は、メモリカード内の画像ファイルに保存されているアドレスを、印刷対象となるネットワークプリンタのURLとして決定し、そのURIとともにジョブ(JOB)を発行するようにすればよい。
以上、ネットワークプリンタ、ネットワークプロトコル、DTVについてのそれぞれの構成及び処理内容の概要を説明した。
(ネットワークシステム印刷処理)
次に、本実施形態のネットワークシステムにおける印刷処理の流れを順を追って説明する。
まず、使用者が、DTV101本体や、DTV101に付属しているリモコンのボタンを操作すると、印刷モードへ移行する。印刷モードに移行すると、使用者は、DTV101本体や、前記リモコンのボタンを操作して、印刷を希望する画像を選択するための操作を行う。最後に、使用者によって印刷を指示するための操作が行われると、印刷処理が開始する。なお、印刷モードによって印刷要求ジョブを発行する方法が異なる。
プル型間接印刷方式では、前述したように、印刷対象となるネットワークプリンタ104のURLと印刷条件の情報を伴って、UPnP PrintBasicサービスの印刷要求ジョブがネットワークプリンタ104に発行される。
ネットワークプリンタ104は、印刷要求ジョブを受け取り、その印刷要求ジョブを実行することが可能になれば印刷処理が開始する。ネットワークプリンタ104は、受け取ったURLの情報を基に、そのURLで示されたWEBサイトから印刷ドキュメントのデータを取り込む。
ネットワークプリンタ104は、印刷ドキュメントのデータを取り込みながら、そのデータ内のXHTMLの構文解析を始める。次に、レイアウト処理と、レンダリング処理とを行い、印刷用に加工されたデータが最終的にプリンタエンジン404へ渡される。そして、プリンタエンジン404により印刷メディア(Print Media)203上に画像を形成するための画像データが形成される。
DTV101は、データの転送を完了しているので、使用者は、このようにネットワークプリンタ104が印刷処理を実行している間、DTV101における他の操作が可能である。
なお、DTV101は、必要に応じて定期的にネットワークプリンタ104の状態の監視することにより印刷出力が完了したかを把握する。
このプル型間接印刷方式では、DTV101からネットワークプリンタ104へ渡される印刷要求ジョブのデータ量が少なく、ネットワークプリンタ104内でのバッファ負荷が少なくて済む。このため、次の印刷要求ジョブを受け付けることが可能であり、受け付けた印刷要求ジョブはキューイング(queuing)され、前の印刷要求ジョブの実行が終了した後に実行される。よって、印刷要求ジョブを発行したDTVを、印刷処理から迅速に解放することが可能となる。
一方、プッシュ型直接印刷方式では、前述したように、印刷条件の情報を伴って、UPnP PrintBasicサービスの印刷要求ジョブがネットワークプリンタ104に発行される。
ネットワークプリンタ104は、印刷要求ジョブを受け取り、その印刷要求ジョブが、プッシュ型直接印刷方式の印刷要求ジョブであることを解釈し、印刷要求ジョブを実行することが可能であれば、印刷ドキュメントを取り込むためのデータシンク領域(バッファ領域)を確保し、そのデータシンク領域のアドレス情報を、DTV101へレスポンスとして返信する。
DTV101は、そのデータシンク領域に対して、印刷ドキュメントをHTTP POSTで発行する。
ネットワークプリンタ104は、受け取った印刷ドキュメントデータの加工処理をデータシンク領域で行う。そうすると、印刷用に加工されたデータが、最終的にプリンタエンジン404へ渡される。そして、プリンタエンジン404により印刷メディア(Print Media)203上に画像を形成するための画像データが形成される。
DTV101は、データの転送を完了しているので、使用者は、このようにネットワークプリンタ104が印刷処理を実行している間、DTV101における他の操作が可能である。
なお、DTV101は、必要に応じて定期的にネットワークプリンタ104の状態の監視することにより印刷出力が完了したか否かを把握する。
このプッシュ型直接印刷方式では、DTV101からネットワークプリンタ104へ渡されるデータとして、印刷要求ジョブの他に、印刷ドキュメントがあり、そのデータ量は多い。このため、ネットワークプリンタ104内でのバッファ負荷はかなり重く、前述したプル型間接印刷方式のように、次のプッシュ型直接印刷方式の印刷要求ジョブを受け付けることは不可である。
ただし、プッシュ型直接印刷方式の場合は、前述したプル型間接印刷方式に対して、ネットワークプリンタにおける印刷処理時間が少なくて済むことが多いという利点がある。
図28及び図29は、本実施形態のネットワークシステムにおける印刷処理の方法の一例を説明する図である。
図28において、左半分はDTV101の処理動作の一例を説明するフローチャートであり、右半分はネットワークプリンタ104の処理動作の一例を説明するフローチャートである。
図28のステップS2801において、DTV101の印刷処理を行うプログラムモジュールを起動させて処理を開始し、ネットワークプリンタ104に対して、UPnP「M−SEARCH」を発行する。
次に、ステップS2802において、パワーセーブモードにあったネットワークプリンタ104は、「M−SEARCH」を受け取ると、ネットワークプリンタ104の印刷処理を行うプログラムモジュールを起動させて、プリンタのサービス(PrintBasicサービス)情報等のUPnPレスポンスをDTV101に返す。
次に、ステップS2803において、DTV101は、ネットワークプリンタ104からのレスポンスを受け取って、ネットワークプリンタ104のサービス情報を得る。そして、ネットワークプリンタ104のサービス情報に基づく表示を、表示/音響部1508のテレビ表示画面に行い、その表示に従った使用者の操作に基づいて印刷ドキュメントの印刷モードを決定する。すなわち、キャプチャ画像印刷及びメモリカード画像印刷が選択された場合は、印刷モードはプッシュ型直接印刷方式と決定され、コンテンツ画像印刷が選択された場合は、印刷モードはプル方間接印刷方式と決定される。
次に、ステップS2804において、ステップS2803で決定された印刷ドキュメントの印刷モードを判定し、それがプッシュ型直接印刷方式であれば、ステップS2805へ進む。
ステップS2805では、ステップS2803で決定された印刷ドキュメントの印刷を実行するための印刷スタートボタンが使用者により押下されるまで待機する。そうすると、ネットワークプリンタ104に対して、前述したPrintBasicサービスに基づいた印刷要求ジョブが発行される。
次に、ステップS2806において、ネットワークプリンタ104は、DTV101で発行された印刷要求ジョブを受信すると、印刷処理を実行中であるかを判定する。この判定の結果、印刷処理を実行中でなければステップS2807に進み、印刷ドキュメントの印刷モードがプッシュ型直接印刷方式であるか否かを判定する。この判定の結果、印刷ドキュメントがプッシュ型直接印刷方式であればステップS2808へ進み、データシンク領域を確保し、そのデータシンク領域のアドレス情報をレスポンスとしてDTV101に返す。なお、ステップS2807の直接印刷か間接印刷かの判断処理を、ステップS2806の印刷処理中間の判断処理より前に行い、直接印刷と判断された場合に、印刷処理を実行中であるかを判断するような制御手順にしてもよい。なぜなら、印刷処理で利用される一時メモリとは別に、印刷要求ジョブを受信する受信バッファの領域を確保しておけば、データ量の少ないプル方間接印刷方式の印刷要求ジョブを受け付けることが可能となり、DTV101が印刷処理から即座に解放されることが可能となるからである。
次に、ステップS2809において、DTV101は、ステップS2808で送られたレスポンスが、印刷要求の受け付けを確認したもの(OK)であるか否かを判定する。この判定の結果、レスポンスがOKである場合には、ステップS2810に進み、データシンク領域に対して印刷ドキュメントのデータを転送する。PrintBasicサービスでは、ネットワークプリンタ104に対して、HTTP POSTを発行して印刷ドキュメントのデータの転送が行われる。
次に、ステップS2811において、ネットワークプリンタ104は、データシンク領域に送られた印刷ドキュメントのデータの印刷処理を開始する。この印刷処理では、パース処理、レイアウト処理、及びレンダリング処理が行われた後に、プリンタエンジン処理で印刷が出力される。
最後に、ステップS2812において、DTV101は、印刷が終了したか否かを判定していて、ネットワークプリンタ104から印刷終了情報を受け取ると印刷処理を終了する。
図29は、印刷ドキュメントの印刷モードがプル型間接印刷方式である場合の印刷処理の方法の一例を説明する図である。
図28のステップS2804において、ステップS2803で決定された印刷ドキュメントの印刷モードが、プル型間接印刷方式であると判定された場合、図29のステップS2901において、DTV101は、ステップS2803で決定された印刷ドキュメントの印刷を実行するための印刷スタートボタンが使用者により押下されるまで待機する。そうすると、ネットワークプリンタ104に対して、前述したPrintBasicサービスに基づいた印刷ドキュメントのURL情報を含んだ印刷要求ジョブが発行される。
次に、ステップS2902において、ネットワークプリンタ104は、DTV101で発行された印刷要求ジョブを受信すると、印刷処理を実行中であるか否かを判定する。この判定の結果、印刷処理を実行中でなければステップS2903に進み、印刷ドキュメントの印刷モードがプル型間接印刷モードであるか否かを判定する。この判定の結果、印刷ドキュメントがプル型間接印刷モードであればステップS2904へ進み、印刷要求の受け付けを確認したことを示すレスポンスをDTV101に返す。また、図29は、間接印刷の場合の処理であり、間接印刷の印刷要求ジョブは印刷要求のみであるため、所定量のバッファメモリがあれば印刷処理中であっても印刷要求ジョブの受信は可能であるため、S2902の判断処理を省略しても構わない。これにより、DTV101は、印刷処理から迅速に解放される。
次に、ステップS2905において、DTV101は、ステップS2904で送られたレスポンスが、印刷要求の受け付けを確認したもの(OK)であるか否かを判定する。この判定の結果、レスポンスがOKである場合には、DTV101は印刷処理から解放されてDTV101は各リソースを印刷以外の処理に適用可能となる。その後、ステップS2909において、DTV101は、印刷が終了したか否かを判定し、ネットワークプリンタ104から印刷終了情報を受け取り、必要に応じて終了通知を表示部に表示して終了する。
一方、ネットワークプリンタ104は、印刷要求の受け付けを確認したことを示すレスポンスをDTV101に返した後、ステップS2906において、印刷ドキュメントがあるURLのWWWサーバ109から印刷ドキュメントを取得するために、印刷ドキュメントの取得要求であるHTTP GETをWWWサーバ109に発行する。
次に、ステップS2907において、ネットワークプリンタ104は、WWWサーバ109から印刷ドキュメントを取得し、ステップS2908において、その印刷ドキュメントの印刷処理を開始する。この印刷処理では、パース処理、レイアウト処理、及びレンダリング処理が行われた後に、プリンタエンジン処理で印刷が出力される。
最後に、前述したように、ステップS2909において、DTV101は、印刷が終了したか否かを判定する。この判定の結果、ネットワークプリンタ104から印刷終了情報を受け取り、印刷が終了したと判定すると印刷処理を終了する。
(印刷中の印刷要求)
次に、本実施形態のネットワークシステムにおける特徴の1つである印刷処理判定方法について説明する。
ここでは、ネットワークプリンタ104が、前の印刷要求ジョブに基づく印刷処理を実行している最中に、DTV101から次の印刷要求ジョブが発生した場合についての対応を説明する。
ネットワークプリンタ104が印刷処理を実行している最中に、DTV101がプッシュ型直接印刷方式で印刷要求ジョブを発生した場合(例えば、前述したキャプチャ画像の印刷要求が発生した場合)、前述したように、バッファメモリの制約から、ネットワークプリンタ104は、その印刷要求ジョブを拒否する。そうすると、DTV101側では、印刷要求が待機状態を強いられることになる。
このように印刷要求が待機状態になると、DTV101は、印刷のためのキャプチャ画像を保持してなればならない。このため、使用者は、DTV101の操作、特にチャネル変更操作を行うことができない。言い換えると、使用者が、DTV101のチャネルを変更するための操作を行った場合、保持しているキャプチャ画像のデータを開放しなければ、チャネルの変更ができないという制約がある。
したがって、もしどうしてもチャネルを変更する場合は、保持しているキャプチャ画像が失われてもよいかどうかを使用者に判定させるための操作が必要になる。
本実施形態では、チャネルが変更されたときでも、保持しているキャプチャ画像を可及的に確実に印刷することができる。以下に、チャネルが変更されたときでも、保持しているキャプチャ画像を可及的に確実に印刷する方法の一例について説明する。
まず、DTV101本体や、DTV101に付属しているリモコンの操作によって印刷ボタンが押下され、DTV101が印刷要求ジョブを発行すると、ネットワークプリンタ104から、印刷要求を拒否する拒否レスポンスが返る。
この待機状態で、使用者によりチャネルを変更する操作が実行され、チャネル変更要求を受け付けると、DTV101は、テレビ表示画面に「少しお待ちください」のメッセージを表示する。さらに、DTV101は、優先印刷フラグを設定してネットワークプリンタ104へ印刷要求ジョブを再度発行する。以下、この再度発行される印刷要求ジョブを、優先印刷要求ジョブと称す。優先印刷要求ジョブは、印刷要求ジョブ内に優先印刷情報が付加されたものである。
ネットワークプリンタ104は、DTV101から受け取った印刷要求ジョブに優先印刷情報が付加された優先印刷要求ジョブであると判断すると、現在実行中の印刷要求ジョブの発行元と、実行中の印刷要求ジョブが優先印刷ジョブであるかを判断する。ここで、現在実行中の印刷要求ジョブが、優先印刷要求ジョブを送信したDTVと同一のDTVから発行されたものであり、且つ実行中の印刷要求ジョブが優先印刷要求ジョブで無ければ、受信した優先印刷要求ジョブの受付準備に入る。この優先印刷要求ジョブの受付準備は、現在実行中の印刷要求ジョブに基づく印刷処理を中止或いは中断して、印刷途中の用紙を排紙し、印刷データ保存用バッファを確保する。そして、確保した印刷データ保存用バッファをデータシンク領域として、そのアドレスとともに優先印刷要求ジョブに基づく印刷要求を許可するレスポンスをDTV101に返送する。
DTV101は、そのレスポンスを受けて、キャプチャ画像のデータの転送を開始する。このキャプチャ画像のデータの転送が終了すると、チャネルを変更するための操作が可能になる。
以下に、印刷要求ジョブを判定する処理の一例を説明する。
<優先印刷の説明>
図30は、本実施形態のネットワークシステムにおける優先印刷要求処理を行う場合のDTV101の動作の一例を説明するフローチャートである。この図30に示す優先印刷要求処理は、本実施形態の最も特徴的な処理の1つであり、チャネルの操作処理時にDTV101により実行される。
図30において、DTV101は、チャネルの変更指示があったか否かを判定する。この判定の結果、チャネルの変更指示がなければ、優先印刷要求処理を終了する。一方、チャネルの変更指示があれば、ステップS3002へ進む。ステップS3002では、DTV101は、印刷モードを実行中であるか否か、すなわち印刷処理中であるかを判定する。この判定の結果、印刷モードを実行中でなければ、後述するステップS3012に進む。一方、印刷モードを実行中であれば、ステップS3003へ進む。
ステップS3003では、DTV101は、ネットワークプリンタ104が印刷中か否かを判定する。具体的には、例えば、ネットワークプリンタ104に対してステータス要求コマンド(例えば、UPnP PrintBasicサービス、PrinterAttributeコマンド等)を発行して、ネットワークプリンタ104の状態を受け取り、そのネットワークプリンタ104の状態に基づいて、ネットワークプリンタ104が印刷中か否かを判定する。
この判定の結果、ネットワークプリンタ104が印刷中でなければステップS3010へ、印刷中であればステップS3004へ進む。ステップS3004では、DTV101は、優先印刷要求ジョブに基づく印刷をネットワークプリンタ104が実行中であるかを否かをプリンタステータス情報などにより判定する。この判定の結果、優先印刷要求ジョブに基づく印刷をネットワークプリンタ104が実行中でなければステップS3005へ進む。一方、優先印刷要求ジョブに基づく印刷をネットワークプリンタ104が実行中であればステップS3007へ進む。
ステップS3005では、DTV101は、優先印刷要求ジョブが、本DTV101の発行した印刷要求ジョブであるか否かを判定する。この判定は、本DTV101が発行したジョブであれば、ジョブコマンドの発行記録から該当するジョブが終了していることで判断できる。この判定の結果、優先印刷要求ジョブが本DTV101の発行した印刷要求ジョブでなければ、ステップS3013へ進む。一方、優先印刷要求ジョブが本DTV101の発行した印刷要求ジョブであれば、ステップS3006へ進む。ステップS3006では、DTV101は、ネットワークプリンタ104で優先印刷であることが判定できる優先印刷フラグをセットしてステップS3010へ進む。
優先印刷要求ジョブに基づく印刷をネットワークプリンタ104が実行中であり、ステップS3007に進むと、優先印刷要求ジョブが、本DTV101の発行した優先印刷要求ジョブであるか否かを判定する。この判定は、本DTV101が発行した優先印刷要求ジョブであれば、ジョブコマンドの発行記録から該当ジョブが終了していることで判断できる。この判定の結果、本DTV101が発行した優先印刷ジョブでなければステップS3013へ進む。一方、本DTV101が発行した優先印刷ジョブであればステップS3008へ進む。
ステップS3008では、DTV101の表示/音響部1508のテレビ表示画面に対し、「本DTVが発行した印刷JOBを実行中」であるメッセージを発行し、さらに「現在印刷処理中の印刷を優先しますか?それとも新たな印刷を優先させますか?(注意:その場合現在印刷中の印刷JOBは破棄されます)」なるメッセージを発行して使用者に対し選択を委ねる。なお、チャネルの変更を無効にする選択もある。次に、ステップS3009へ進み、ステップS3008で行った表示に基づく使用者の選択結果に基づいて、新たな印刷を優先させるか否かを判定する。この判定の結果、新たな印刷を優先させないのであればステップS3015へ進む。一方、新たな印刷を優先させるのであればステップS3010へ進む。
ステップS3010では、DTV101は、印刷要求ジョブのコマンドをネットワークプリンタ104へ発行する処理を行い、ステップS3011で、印刷要求ジョブのコマンドの転送が終了するまで待機し、印刷要求ジョブのコマンドの転送が終了すればステップS3012へ進む。
ステップS3012において、ステップS3001でなされたチャネルの変更指示が初めて許可され、DTV101は、チャネルの変更処理を行い、そのチャネルの変更処理を終えると、優先印刷要求処理を終了する。
ステップS3005で優先印刷要求ジョブが、本DTV101の発行した印刷要求ジョブでないと判定された場合、及びステップS3007で優先印刷要求ジョブが、本DTV101の発行した優先印刷要求ジョブでないと判定された場合は、他のDTVが発行した印刷要求ジョブを実行している。このため、ステップS3013に進み、DTV101の表示/音響部1508のテレビ表示画面に対し、「他のユーザ発行印刷JOBを実行中、暫くお待ちください」なるメッセージを発行し、さらに「印刷要求処理を中止しますか?それとも待ちますか?」なるメッセージを発行して使用者に対し選択を委ねる。なお、チャネルの変更を無効にする選択もある。
次に、ステップS3014において、DTV101は、ステップS3013で行った表示に基づく使用者の選択結果に基づいて、印刷処理要求の中止が選択されたか否かを判定する。この判定の結果、印刷処理要求の中止が選択された場合はステップS3016へ進む。一方、印刷処理要求の中止が選択されなかった場合はステップS3015へ進む。ステップS3015では、プリンタステータス情報に基づいてネットワークプリンタ104での印刷処理が終了するまで待機し、印刷が終了するとステップS3010へ進み、印刷要求ジョブのコマンドを発行する処理を行う。
ステップS3014において、印刷処理要求の中止が選択された場合、ステップS3016に進み、DTV101の表示/音響部1508のテレビ表示画面に対し、「印刷要求を中止します」なるメッセージを発行する。
次に、ステップS3017において、チャネルの変更操作を続けるか否かを使用者に選択させ、その選択結果に基づいて、チャネルの変更操作を続けるか否かを判定する。この判定の結果、チャネルの変更操作を続けなければ優先印刷要求処理を終了する。一方、チャネルの変更操作を続ける(すなわち、優先印刷要求処理を続ける)のであれば、ステップS3018において、「印刷用データが破棄されますがよろしいですか」なるメッセージを表示する。そして、ステップS3019において、ステップS3018で表示したメッセージに対して、OKボタンが使用者により押下されるまで待機し、OKボタンが押下されると、ステップS3012へ進む。このとき、印刷要求した印刷用データは破棄される。
図31は、本実施形態のネットワークシステムにおける優先印刷要求処理を実行するに際してネットワークプリンタ104で行われるデータ受信処理の一例を説明するフローチャートである。この図31に示すデータ受信処理は、本実施形態の最も特徴的な処理の1つであり、ネットワークプリンタ104が、次の印刷要求ジョブのコマンドを受け取ったときに、ネットワークプリンタ104により実行される。
まず、ステップS3101において、現在、印刷要求ジョブに基づく印刷処理を実行中か否かを判定する。この判定の結果、印刷処理を実行中でなければステップS3106へ進む。一方、印刷処理を実行中であればステップS3102へ進む。
ステップS3102において、現在の印刷要求ジョブが、優先印刷要求ジョブであるか否かを判定する。この判定の結果、優先印刷要求ジョブであればステップS3107へ進む。一方、優先印刷要求ジョブでなければステップS3103へ進む。
ステップS3103において、現在の印刷要求ジョブが、プッシュ型直接印刷方式のものか否かを判定する。この判定の結果、現在の印刷要求ジョブが、プッシュ型直接印刷方式のものである場合には、図32のステップS3201に進む。一方、現在の印刷要求ジョブが、プッシュ型直接印刷方式でない場合には、ステップS3104へ進む。
ステップS3104において、現在の印刷要求ジョブが、プル型間接印刷方式のものか否かを判定する。この判定の結果、現在の印刷要求ジョブが、プル型間接印刷方式のものである場合には、図33のステップS3301に進む。一方、現在の印刷要求ジョブが、プル型間接印刷方式のものでない場合には、ステップS3105へ進む。
ステップS3105において、現在実行中の印刷要求ジョブはないため、印刷要求ジョブを受信し、データ受信処理を終了する。
また、ステップS3101で印刷処理を実行中でないと判定された場合も、現在実行中の印刷要求ジョブはないため、ステップS3106に進み、印刷要求ジョブを受信し、データ受信処理を終了する。
また、ステップS3102において、現在の印刷要求ジョブが、優先印刷要求ジョブである場合は、ステップS3107に進み、現在の印刷要求ジョブの発行元と、新たな優先印刷要求ジョブの発行元とが同一であるか否かを判定する。この判定の結果、同一である場合には、図34のステップS3401へ進む。一方、同一でない場合には、図35のステップS3501へ進む。
ステップS3103において、現在の印刷要求ジョブが、プッシュ型直接印刷方式のものである場合には、図32のステップS3201に進み、新たな印刷要求ジョブの方式を判定する。この判定の結果、新たな印刷要求ジョブが、プッシュ型直接印刷方式のものであればステップS3202へ進み、現在の印刷要求ジョブに基づく印刷が終了したか否かを判定する。この判定の結果、現在の印刷要求ジョブに基づく印刷が終了していればステップS3206へ進む。一方、現在の印刷要求ジョブに基づく印刷が終了していなければステップS3203へ進む。
ステップS3203では、プッシュ型直接印刷方式のデータを受け付けることが不可能であるため、受信不可の対応を行い、優先印刷処理を終了する。
ステップS3201において、新たな印刷要求ジョブが、プッシュ型直接印刷方式の優先印刷フラグ付きのものであれば、ステップS3204へ進み、現在の印刷要求ジョブに基づく印刷処理を中止する。次に、ステップS3205において、印刷中であった用紙を排出する。
次に、ステップS3206において、新たな印刷要求ジョブのデータの受信を実行し、ステップS3207において、受信した新たな優先印刷要求ジョブに基づく処理を開始し、データ受信処理を終了する。
ステップS3201において、新たな印刷要求ジョブが、プル型間接印刷方式であればステップS3208へ進み、受信バッファに空きがあるか否かを判定する。この判定の結果、受信バッファに空きがなければステップS3210へ進む。一方、受信バッファに空きがあればステップS3209へ進む。
ステップS3209では、プル型間接印刷方式を受け付けることが可能であるため、新たな印刷要求ジョブを受信し、受信した印刷要求ジョブをキューイングバッファへ保存して、データ受信処理を終了する。
ステップS3208において、受信バッファに空きがないと判定された場合には、現在実行中のプッシュ型直接印刷方式では空きメモリの確保が困難であるため、ステップS3210に進み、新たな印刷要求ジョブの受信が不可である場合の所定の処理を行い、データ受信処理を終了する。
ステップS3201において、新たな印刷要求ジョブが、プル型間接印刷方式の優先印刷フラグ付きのものであれば、ステップS3211へ進み、現在の印刷要求ジョブに基づく印刷処理を中止する。次に、ステップS3212において、印刷中であった用紙を排出する。
次に、ステップS3213において、新たな印刷要求ジョブのデータの受信を実行し、ステップS3214において、受信した新たな優先印刷要求ジョブに基づく処理を開始し、データ受信処理を終了する。
図31のステップS3104において、現在の印刷要求ジョブが、プル型間接印刷方式のものである場合には、図33のステップS3301に進み、新たな印刷要求ジョブの方式を判定する。この判定の結果、新たな印刷要求ジョブが、プッシュ型直接印刷方式のものでであればステップS3302へ進み、現在の印刷要求ジョブに基づく印刷が終了したか否かを判定する。この判定の結果、現在の印刷要求ジョブに基づく印刷が終了していればステップS3306へ進む。一方、現在の印刷要求ジョブに基づく印刷が終了していなければステップS3303へ進む。
ステップS3303では、プッシュ型直接印刷方式のデータを受け付けることが不可能であるため、受信不可の対応を行い、データ受信処理を終了する
ステップS3301において、新たな印刷要求ジョブが、プッシュ型直接印刷方式の優先印刷フラグ付きのものであれば、ステップS3304へ進み、現在の印刷要求ジョブに基づく印刷処理を中止、或いは中断する。現在の印刷要求ジョブに基づく印刷処理を中断する場合には、例えば、現在のプル型間接印刷方式の印刷要求ジョブをキューイングして中断し、新たな印刷要求ジョブに基づく印刷処理の後に実行できるようにする。次に、ステップS3305において、印刷中であった用紙を排出する。
次に、ステップS3306において、新たな印刷要求ジョブのデータの受信を実行し、ステップS3307において、受信した新たな優先印刷要求ジョブに基づく処理を開始し、データ受信処理を終了する。
ステップS3301において、新たな印刷要求ジョブが、プル型間接印刷方式であればステップS3308へ進み、受信バッファに空きがあるか否かを判定する。この判定の結果、受信バッファに空きがなければステップS3310へ進む。一方、受信バッファに空きがあればステップS3309へ進む。
ステップS3309では、プル型間接印刷方式のデータを受け付けることが可能であるため、新たな印刷要求ジョブを受信し、受信した印刷要求ジョブをキューイングバッファへ保存して、データ受信処理を終了する。
ステップS3308において、受信バッファに空きがないと判定された場合には、現在実行中のプッシュ型直接印刷方式では空きメモリの確保が困難であるため、ステップS3310に進み、新たな印刷要求ジョブの受信が不可である場合の所定の処理を行い、データ受信処理を終了する。なお、ステップS3310では、新たな印刷要求ジョブの受信が不可であり、データ受信処理を終了するが、現在実行中のプル型間接印刷方式では、現在の印刷要求ジョブに基づく印刷処理時間が遅くなるが空きメモリの確保が可能であるため、空きバッファを確保し、確保されればステップS3309へ進む方法もある。
ステップS3301において、新たな印刷要求ジョブが、プル型間接印刷方式の優先印刷フラグ付きのものであれば、ステップS3311へ進み、現在の印刷要求ジョブに基づく印刷処理を中止、或いは前述したのと同様に中断する。次に、ステップS3312において、印刷中であった用紙を排出する。
次に、ステップS3313において、新たな印刷要求ジョブのデータの受信を実行し、ステップS3314において、受信した新たな優先印刷要求ジョブに基づく処理を開始し、データ受信処理を終了する。
図31のステップS3107において、現在の印刷要求ジョブの発行元と、新たな優先印刷要求ジョブの発行元とが同一である場合には、図34のステップS3401に進み、新たな印刷要求ジョブの方式を判定する。この判定の結果、新たな印刷要求ジョブがプッシュ型直接印刷方式のものであればステップS3402へ進み、現在の印刷要求ジョブに基づく印刷が終了したか否かを判定する。この判定の結果、現在の印刷要求ジョブに基づく印刷が終了していればステップS3404へ進む。一方、現在の印刷要求ジョブに基づく印刷が終了していなければステップS3403へ進む。
ステップS3403では、プッシュ型直接印刷方式のデータを受け付けることが不可能であるため、受信不可の対応を行い、データ受信処理を終了する。
ステップS3402において、現在の印刷要求ジョブに基づく印刷が終了している場合には、ステップS3404へ進み、新たな印刷要求ジョブのデータの受信を実行し、ステップS3405において、受信した新たな印刷要求ジョブに基づく処理を開始し、データ受信処理を終了する。
ステップS3401において、新たな印刷要求ジョブが、プッシュ型直接印刷方式の優先印刷フラグ付きのものであれば、DTV101側での対応になるため、実際には新たな印刷要求ジョブを受信することはないので、データ受信処理を終了する。
この場合DTV101は、前回発行した優先印刷を把握できているため、DTV101側での対応としては、例えば、「現在印刷処理中の印刷物を優先させますか?それとも新たな印刷物を優先させますか?(その場合、現在の印刷中の印刷物は破棄されます)」なるメッセージを表示/音響部1508のテレビ表示画面に表示して、使用者にどちらを優先させるか選択させる。
図34に説明を戻し、ステップS3401において、新たな印刷要求ジョブが、プル型間接印刷方式であればステップS3406へ進み、受信バッファに空きがあるか否かを判定する。この判定の結果、受信バッファに空きがなければステップS3408へ進む。一方、受信バッファに空きがあればステップS3407へ進む。
ステップS3407では、プル型間接印刷方式のデータを受け付けることが可能であるため、新たな印刷要求ジョブを受信し、受信した印刷要求ジョブをキューイングバッファへ保存して、データ受信処理を終了する。
ステップS3406において、受信バッファに空きがなければ、実行中のプッシュ型直接印刷方式では空きメモリの確保が困難であるため、ステップS3408に進み、新たな印刷要求ジョブの受信が不可である場合の対応を行い、優先印刷処理を終了する。なお、ステップS3408では、新たな印刷要求ジョブの受信が不可であり、優先印刷処理を終了するが、現在実行中のプル型間接印刷方式印刷では、現在の印刷要求ジョブに基づく印刷処理時間が遅くなるが空きメモリの確保が可能であるため、空きバッファを確保し、確保されればステップS3407へ進む方法もある。
ステップS3401において、新たな印刷要求ジョブが、プル型間接印刷方式の優先印刷フラグ付きのものであれば、DTV101側での対応になるため、実際には新たな印刷要求ジョブを受信することはないので、データ受信処理を終了する。
この場合DTV101は、前回発行した優先印刷を把握できているため、前述したような表示を行い、現在印刷処理中の印刷物と新たな印刷物とのどちらを優先させるかを選択させる。
図31のステップS3107において、現在の印刷要求ジョブの発行元と、新たな優先印刷要求ジョブの発行元とが同一でない場合には、図35のステップS3501に進み、新たな印刷要求ジョブの方式を判定する。この判定の結果、新たな印刷要求ジョブがプッシュ型直接印刷方式のものであればステップS3502へ進み、現在の印刷要求ジョブに基づく印刷が終了したかを判定する。この判定の結果、現在の印刷要求ジョブに基づく印刷が終了していればステップS3504へ進む。一方、現在の印刷要求ジョブに基づく印刷が終了していなければステップS3503へ進む。
ステップS3503では、プッシュ型直接印刷方式のデータを受け付けることが不可能であるため、受信不可の対応を行い、データ受信処理を終了する。
ステップS3502において、現在の印刷要求ジョブに基づく印刷が終了している場合には、ステップS3504へ進み、新たな印刷要求ジョブのデータの受信を実行し、ステップS3505において、受信した新たな印刷要求ジョブに基づく処理を開始し、データ受信処理を終了する。
ステップS3501において、新たな印刷要求ジョブが、プッシュ型直接印刷方式の優先印刷フラグ付きのものであれば、現在実行中の印刷が異なるDTVの印刷要求ジョブに基づくものであり中断することができないため、ステップS3506へ進み、受信不可の対応を行う。次に、ステップS3507に進み、印刷要求ジョブを発行したDTV101に対し「他のDTVで発行された印刷要求ジョブに基づく印刷を実行中」であることを示すメッセージを発行し、データ受信処理を終了する。
この場合のDTV101側での対応として、例えば、「他のユーザがプリンタを使用中です。印刷続行しますか?(チャネルの変更が出来なくなります)少ししてから再度印刷操作しますか?」なるメッセージを表示/音響部1508のテレビ表示画面に表示して、使用者にどちらを優先させるか選択させる。
図35に説明を戻し、ステップS3501において、新たな印刷要求ジョブが、プル型間接印刷方式であればステップS3508へ進み、受信バッファに空きがあるか否かを判定する。この判定の結果、受信バッファに空きがなければステップS3510へ進む。一方、受信バッファに空きがあればステップS3509へ進む。
ステップS3509では、プル型間接印刷方式のデータを受け付けることが可能であるため、新たな印刷要求ジョブを受信し、受信した印刷要求ジョブをキューイングバッファへ保存して、データ受信処理を終了する。
ステップS3508において、受信バッファに空きがなければ、実行中のプッシュ型直接印刷方式では空きメモリの確保が困難であるため、ステップS3510に進み、新たな印刷要求ジョブの受信が不可である場合の対応を行い、優先印刷処理を終了する。なお、ステップS3510では、新たな印刷要求ジョブの受信が不可であり、データ受信処理を終了するが、現在実行中のプル型間接印刷方式印刷では、現在の印刷要求ジョブに基づく印刷処理時間が遅くなるが空きメモリの確保が可能であるため、空きバッファを確保し、確保されればステップS3509へ進む方法もある。
ステップS3501において、新たな印刷要求ジョブが、プル型間接印刷方式の優先印刷フラグ付きのものであれば、ステップS3511へ進み、受信バッファに空きがあるか否かを判定する。この判定の結果、受信バッファに空きがなければステップS3512へ進む。一方、受信バッファに空きがあればステップS3509へ進む。
受信バッファに空きがなく、ステップS3512に進むと、受信不可の対応を行う。次に、ステップS3513において、印刷要求ジョブを発行したDTV101に対し「他のDTVで発行された印刷要求ジョブに基づく印刷を実行中」であることを示すメッセージを発行し、データ受信処理を終了する。
この場合のDTV101側での対応として、例えば、前述したような表示を行って、印刷を続行するか否かを使用者に選択させる。
なお、ステップS3512では、新たな印刷要求ジョブの受信が不可であり、データ受信処理を終了するが、現在実行中のプル型間接印刷方式印刷では、現在の印刷要求ジョブに基づく印刷処理時間が遅くなるが空きメモリの確保が可能であるため、空きバッファを確保し、確保されればステップS3509へ進む方法もある。
以上説明してきたように、本実施形態では、ネットワークプリンタ104が印刷処理を実行している最中に新たな印刷要求が発生しても、使用者により選択されたキャプチャ画像等が失われることを可及的に防止し、且つDTV101のチャネル操作を自由に行えるようにすることができる。これにより、ネットワークプリンタ104が印刷処理を実行している最中に新たな印刷要求がなされたキャプチャ画像等の印刷と、DTV101及びネットワークプリンタ104の利便性及び操作性の向上とが、DTV101、及びネットワークプリンタ104に新たなリソースを増設することなく現状のままで実現することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態と前述した第1の実施形態とでは、図31に示した優先印刷処理の一部が異なるだけである。したがって、本実施形態の説明において、前述した第1の実施形態と同一の部分については、図1〜図35に付した同一の符号を付すなどして詳細な説明を省略する。
ここでは、ネットワークプリンタ104が、前の印刷要求ジョブに基づく印刷処理を実行している最中に、DTV101で次の印刷要求ジョブが発生した際に優先印刷要求処理を行う場合について説明する。
ネットワークプリンタ104が、印刷処理を実行している最中に、DTV101がプッシュ型直接印刷方式の印刷要求ジョブを発生した場合、例えば前述したキャプチャ画像の印刷要求ジョブが発生した場合、前述したように、バッファメモリの制約から、ネットワークプリンタ104は印刷要求を拒否する。したがって、DTV101は、印刷要求の待機状態を強いられることになる。
本実施形態では、DTV101でこのような印刷要求ジョブを発行するに際し、使用者が印刷ボタンを押下して、ネットワークプリンタ104に印刷要求を行うと、ネットワークプリンタ104からDTV101に、その印刷要求を拒否するレスポンスと共に、プッシュ型直接印刷方式からプル型間接印刷方式への変換要求を行うレスポンスが発行される。
このレスポンスを受け取ったDTV101は、プッシュ型直接印刷方式からプル型間接印刷方式へ、印刷方式の変換を試みる。DTV101は、通常、キャプチャ画像を別のバッファに保管することはできない。このため、DTV101が有しているビデオメモリを一時的に利用してキャプチャ画像を保存して、印刷形式をプル型間接印刷方式へ変換する。この他、メモリカード用コネクタ1512にメモリカードが接続されていれば、そのメモリカードの記憶領域を一時的に利用して画像を保管してもよい。また、イーサネット(登録商標)110や、インターネット108にストレージデバイスが接続されている場合は、そのストレージデバイスの記憶領域を一時的に利用して画像を保管し、そのストレージデバイスのアドレスをURL情報としてプル型間接印刷方式へ変換する。DTV101は、このようにプル型間接印刷方式に印刷方式を変換した後、印刷要求ジョブをネットワークプリンタ104へ再度発行する。
ネットワークプリンタ104では、プル型間接印刷方式の印刷要求ジョブをキューイング(queuing)する。
図36は、データ受信処理を行う場合のネットワークプリンタ104の動作の一例を説明するフローチャートである。
まず、ステップS3601において、現在、印刷要求ジョブに基づく印刷処理を実行中か否かを判定する。この判定の結果、印刷処理を処理中でなければステップS3602へ進む。一方、印刷処理を実行中であればステップS3603へ進む。
ステップS3603において、現在の印刷要求ジョブが、プッシュ型直接印刷方式のものか否かを判定する。この判定の結果、現在の印刷要求ジョブが、プッシュ型直接印刷方式のものである場合には、ステップS3606へ進む。一方、現在の印刷要求ジョブが、プッシュ型直接印刷方式のものでない場合には、ステップS3604へ進む。
ステップS3604において、現在の印刷要求ジョブが、プル型間接印刷方式のものか否かを判定する。この判定の結果、現在の印刷要求ジョブが、プル型間接印刷方式のものである場合には、ステップS3610へ進む。一方、現在の印刷要求ジョブが、プル型間接印刷方式のものでない場合には、ステップS3605へ進む。
ステップS3605において、現在実行中の印刷要求ジョブはないため、印刷要求ジョブを受信し、データ受信処理を終了する。
ステップS3601で印刷処理を処理中でないと判定された場合も、現在実行中の印刷要求ジョブはないため、ステップS3602に進み、印刷要求ジョブを受信し、データ受信処理を終了する。
ステップS3603で現在の印刷要求ジョブが、プッシュ型直接印刷方式のものであると判定された場合、ステップS3606に進み、新たな印刷要求ジョブの方式を判定する。この判定の結果、新たな印刷要求ジョブが、プッシュ型直接印刷方式のものであればステップS3607へ進み、プッシュ型直接印刷方式の印刷要求ジョブを受け付けることが不可能であるため、その印刷要求を拒否すると共に、プッシュ型直接印刷方式からプル型間接印刷方式への変換要求を行うレスポンスをネットワークプリンタ104に返し、データ受信処理を終了する。
一方、新たな印刷要求ジョブが、プル型間接印刷方式のものであればステップS3608へ進み、受信バッファに空きがあるか否かを判定する。この判定の結果、受信バッファに空きがなければステップS3610へ進み、新たな印刷要求ジョブの受信が不可である場合の所定の処理を行い、データ受信処理を終了する。一方、受信バッファに空きがあればステップS3609へ進み、プル型間接印刷方式の印刷要求ジョブを受け付けることが可能であるため、印刷要求ジョブの受信を行い、受信した印刷要求ジョブを、キューイングバッファへ保存してデータ受信処理を終了する。
ステップS3604で現在の印刷要求ジョブがプル型間接印刷方式のものであると判定された場合には、ステップS3611へ進み、新たな印刷要求ジョブの方式を判定する。この判定の結果、新たな印刷要求ジョブが、プッシュ型直接印刷方式のものであればステップS3612へ進み、受信バッファに空きがあるか否かを判定する。この判定の結果、受信バッファに空きがなければステップS3613へ進み、プッシュ型直接印刷方式の印刷要求ジョブを受け付けることが不可能であるため、その印刷要求を拒否すると共に、プッシュ型直接印刷方式からプル型間接印刷方式への変換要求を行うレスポンスをネットワークプリンタ104に返し、データ受信処理を終了する。一方、受信バッファに空きがある場合には、後述するステップS3615へ進む。
ステップS3611で新たな印刷要求ジョブが、プル型間接印刷方式であればステップS3614へ進み、受信バッファに空きがあるか否かを判定する。この判定の結果、受信バッファに空きがなければ、ステップS3616へ進み、実行中のプル型間接印刷方式では空きメモリの確保が可能であるため、空きメモリの確保処理を行ってステップS3615に進む。一方、受信バッファに空きがある場合には、このステップS3616を省略してステップS3615へ進む。
ステップS3615において、プル型間接印刷方式の印刷要求ジョブを受け付けることが可能であるため、印刷要求ジョブの受信を行い、受信した印刷要求ジョブを、キューイングバッファへ保存してデータ受信処理を終了する。
以上説明してきたように、本実施形態においても、前述した第1の実施形態と同様、ネットワークプリンタ104が印刷処理を実行している最中に、新たな印刷要求が発生した場合であっても、チャネル変更のとき等に選択したキャプチャ画像等を印刷することが可能になることと、DTV101のチャネル操作が自由に行えこととの双方を、DTV101側、ネットワークプリンタ104側で新たなリソースの増設を行うことなく現状のままで実現することができる。これにより、DTV101及びネットワークプリンタ104の利便性及び操作性が向上する。
なお、本実施形態では、ネットワークプリンタ104で印刷方式の変換を行うようにしたが、ネットワークプリンタ104からの情報に基づいて、ネットワークプリンタ104がプッシュ型直接印刷方式での印刷を実行中であるということを、DTV101が予め分かっている場合には、DTV101が、印刷要求ジョブの印刷方式を、プッシュ型直接印刷方式からプル型間接印刷方式へ変換し、その印刷方式が変換された印刷要求ジョブをネットワークプリンタ104に発行してもよい。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態と前述した第1の実施形態とでは、図31に示した優先印刷処理の一部が異なるだけである。したがって、本実施形態の説明において、前述した第1の実施形態と同一の部分については、図1〜図35に付した同一の符号を付すなどして詳細な説明を省略する。
ここでは、ネットワークプリンタ104が、前の印刷要求ジョブに基づく印刷処理を実行している最中に、ネットワークプリンタ104にエラーが発生した際に、DTV101で次の印刷要求ジョブが発生した場合について説明する。
ネットワークプリンタ104にエラーが発生したときに、DTV101がプッシュ型直接印刷方式の印刷要求ジョブを発生した場合、例えば前述したキャプチャ画像の印刷要求ジョブが発生した場合、ネットワークプリンタ104は、通常、その印刷要求を拒否する。したがって、DTV101は、印刷要求の待機状態を強いられることになる。
この待機状態では、印刷のためのキャプチャ画像を保持してなればならないため、DTV101の操作、特にチャネルを変更するための操作を行うことができない。チャネルを変更し、その変更した画面へ移行するには、保持しているデータを開放しなければできないという制約があるからである。
もしどうしてもチャネルを変更する場合には、保持しているキャプチャ画像が失われてもよいか否かを判定させるための操作を使用者に行わせる必要がある。
本実施形態では、このようにネットワークプリンタ104がエラー中のときに、チャネルを変更しても、キャプチャ画像等の印刷を可能にするようにしている。
DTV101で印刷要求ジョブを発行するに際し、使用者が印刷ボタンを押下して、ネットワークプリンタ104に印刷要求を行うと、ネットワークプリンタからその印刷要求を拒否するレスポンスが返る。
この待機状態で、使用者がチャネルの変更操作を実行すると、DTV101は、「少しお待ちください」という内容のメッセージを表示させ、さらに優先印刷フラグを設定してネットワークプリンタ104へ印刷要求ジョブ(以下、優先印刷要求ジョブと称す)を再度発行する。
ネットワークプリンタ104では、優先印刷要求ジョブを受信すると、現在実行中の印刷要求ジョブが、優先印刷要求ジョブを発行したDTV101から発行されたものであり、且つ現在実行中の印刷要求ジョブが優先印刷要求ジョブでなければ、優先印刷の受付準備に入る。そして、エラー中の印刷を中止或いは中断して、印刷データ保存用バッファを確保する。そして、その印刷データ保存用バッファのアドレスと共に、優先印刷要求ジョブの受付を許可するレスポンスをDTV101に返送する。このレスポンスを受けたDTV101は、優先印刷要求ジョブとしてキャプチャ画像の転送を開始する。転送が終了すれば、チャネルの変更操作が可能になる。
図37は、データ受信処理を行う場合のネットワークプリンタ104の動作の一例を説明するフローチャートである。
まず、ステップS3701において、ネットワークプリンタ104のエラーが、回復可能なものであるか否かを判定する。回復可能なエラーとしては、例えば、紙なしエラー、インク切れエラー、及び紙ジャム等が挙げられる。また、エラーではないがカバーがオープンしている等でオフラインになっているとき等もこの回復可能なエラーに含まれるものとする。この判定の結果、ネットワークプリンタ104のエラーが、回復可能なものである場合には、ステップS3703に進む。
一方、ネットワークプリンタ104のエラーが、回復可能なものでない場合には、ステップS3702に進み、ネットワークプリンタ104のエラーが、回復不可能なエラーか否かを判定する。回復不可能なエラーとしては、例えば、ネットワークプリンタ104のハードウェアの故障に基づくエラーや、印刷用紙が破けたり、満足な結果が得られなかったりする重度の紙ジャム等が挙げられる。
この判定の結果、ネットワークプリンタ104のエラーが、回復可能なものでない場合には、データ受信処理を終了する。一方、ネットワークプリンタ104のエラーが、回復可能なものである場合には、後述するステップS3711に進む。
ステップS3701でネットワークプリンタ104のエラーが、回復可能なものであると判定された場合、ステップS3703に進み、エラーで停止中の印刷要求ジョブの印刷方式がプッシュ型直接印刷方式であるか否かを判定する。この判定の結果、エラーで停止中の印刷要求ジョブの印刷方式がプッシュ型直接印刷方式である場合には、ステップS3706へ進む。一方、エラーで停止中の印刷要求ジョブの印刷方式がプッシュ型直接印刷方式でなくプル型間接印刷方式であればステップS3704へ進む。
ステップS3704において、現在のプル型間接印刷方式の印刷要求ジョブを一時的に中断する。そして、残りの作業をあとで行うため、未作業の印刷要求ジョブに関する残作業情報を含めたジョブとして現在の印刷要求ジョブをキューイングする。そして、ステップS3705において、新たな印刷要求ジョブを受信し、受信した印刷要求ジョブを実行し、データ受信処理を終了する。
ステップS3703で現在の印刷要求ジョブの印刷方式がプッシュ型直接印刷方式であると判定された場合には、ステップS3706へ進み、新たな印刷要求ジョブの印刷方式を判定する。この判定の結果、新たな印刷要求ジョブの印刷方式が、プッシュ型直接印刷方式のものであればステップS3707へ進み、プッシュ型直接印刷方式の印刷要求ジョブを受け付けることが不可能であるため、その印刷要求を拒否すると共に、プッシュ型直接印刷方式からプル型間接印刷方式への変換要求を行うレスポンスをネットワークプリンタ104に返し、データ受信処理を終了する。
一方、新たな印刷要求ジョブの印刷方式が、プル型間接印刷方式のものである場合には、ステップS3708へ進み、受信バッファに空きがあるか否かを判定する。この判定の結果、受信バッファに空きがなければ、ステップS3709へ進み、受信バッファの明領域を確保するため、現在実行している印刷要求ジョブのメモリ領域を再配置して空き領域を確保してからステップS3710に進む。一方、受信バッファに空きがある場合には、このステップS3709を省略してステップS3710へ進む。
ステップS3710において、印刷要求ジョブを受信し、受信した印刷要求ジョブをキューイングし、データ受信処理を終了する。
ステップS3702でネットワークプリンタ104のエラーが、回復不可能なエラーであると判定された場合には、ステップS3711に進み、エラーで停止中の印刷要求ジョブの印刷方式がプッシュ型直接印刷方式であるか否かを判定する。この判定の結果、エラーで停止中の印刷要求ジョブの印刷方式がプッシュ型直接印刷方式である場合には、ステップS3712へ進む。一方、エラーで停止中の印刷要求ジョブの印刷方式がプッシュ型直接印刷方式でなくプル型間接印刷方式であればステップS3713へ進む。
印刷要求ジョブの印刷方式がプッシュ型直接印刷方式である場合には、回復不可能のエラー状態であるため、ネットワークプリンタ104の再起動の必要があり、プッシュ型直接印刷方式の現在の印刷要求ジョブを救うためには、最初から処理をやり直す必要がある。そこで、ステップS3712において、その現在の印刷要求ジョブと、新たな印刷要求ジョブとのどちらを優先させるのかをDTV101に対して問い合わせる。
一方、印刷要求ジョブの印刷方式がプッシュ型直接印刷方式でない場合には、ステップS3713に進み、プル型間接印刷方式である現在の印刷要求ジョブを中止し、その現在の印刷要求ジョブを最初から再度あとから実行するためキューイングする。
次に、ステップS3714において、ネットワークプリンタ101が再起動され、正常に戻ってから印刷要求ジョブを再発行することを、DTV101に要求してデータ受信処理を終了する。
以上説明してきたように、本実施形態では、印刷処理を実行している最中にネットワークプリンタ104にエラーが発生した場合に、DTV101から新たな印刷要求が発生しても、チャネル変更のとき等に選択したキャプチャ画像等を印刷することが可能になることと、DTV101のチャネル操作が自由に行えることとの双方を、DTV101側、ネットワークプリンタ104側で新たなリソースの増設を行うことなく現状のままで実現できる。これにより、DTV101及びネットワークプリンタ104の利便性及び操作性がより一層向上する。
(本発明の他の実施形態)
上述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、前記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
また、この場合、前記ソフトウェアのプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えば、かかるプログラムコードを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
さらに、供給されたプログラムコードがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
本発明の第1の実施形態を示し、ネットワークシステムの構成の一例を示した図である。 本発明の第1の実施形態を示し、画像形成システムの構成の一例を示した図である。 本発明の第1の実施形態を示し、ネットワークコントローラが有する機能モジュールの概略構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、プリンタコントローラが有する機能モジュールの概略構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、ネットワークコントローラの内部構成の一例を示したブロック図である。 本発明の第1の実施形態を示し、プリンタコントローラの内部構成の一例を示したブロック図である。 本発明の第1の実施形態を示し、UPnPネットワークの基本構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態を示し、UPnPのプロトコルスタックの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、は、デバイスがネットワークに追加され利用可能なことを示す告知パケットの一例と、デバイスがネットワークから削除されつつあり利用できなくなることを示す告知パケットの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、サーチリクエストパケットの一例と、サーチレスポンスパケットの一例とを示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、ディスクリプションを行う際のコントロールポイントとデバイスとの様子と、ディスクリプションリクエストの一例と、ディスクリプションレスポンスの一例とを示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、コントロールポイントがデバイスをコントロールする様子と、アクションリクエストの一例と、アクションレスポンスの一例とを示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、イベンティングを行う際のコントロールポイントとデバイスとの様子と、サブスクリプションリクエストの一例と、サブスクリプションレスポンスの一例と、イベントメッセージの一例とを示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、ブラウザがデバイスのプレゼンテーションページにアクセスする様子を概念的に示した図である。 本発明の第1の実施形態を示し、DTVの内部構成の一例を示した機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態を示し、デジタル放送受信制御部でのデータ処理の流れの一例を概念的に示した図である。 本発明の第1の実施形態を示し、トランスポートストリームを概念的に示した図である。 本発明の第1の実施形態を示し、TSパケットの構成を概念的に示した図である。 本発明の第1の実施形態を示し、PSIを概念的に示した図である。 本発明の第1の実施形態を示し、TSパケットから番組情報を抽出する際のデジタル放送受信制御部における処理動作の一例を説明するフローチャートである。 本発明の第1の実施形態を示し、TSパケットからビデオデータを選択する際の復号器における構成の一例を示した図である。 本発明の第1の実施形態を示し、印刷モードを選択する際の操作手順を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、DTVに表示される印刷モード画面の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、プッシュ型直接印刷方式で印刷を行う場合のコントロールポイントとネットワークプリンタの動作の一例を説明する図である。 本発明の第1の実施形態を示し、プル型間接印刷方式で印刷を行う場合のコントロールポイントとネットワークプリンタの動作の一例を説明する図である。 本発明の第1の実施形態を示し、データ放送の画面の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、メモリカード印刷モードにおけるテレビ表示画面の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、印刷処理の方法の一例を説明する図である。 本発明の第1の実施形態を示し、図28に続く印刷処理の方法の一例を説明する図である。 本発明の第1の実施形態を示し、ネットワークシステムにおける優先印刷要求処理を行う場合のDTVの動作の一例を説明するフローチャートである。 本発明の第1の実施形態を示し、データ受信処理を行う場合のネットワークプリンタの動作の一例を説明するフローチャートである。 本発明の第1の実施形態を示し、図31に続くフローチャートである。 本発明の第1の実施形態を示し、図31に続くフローチャートである。 本発明の第1の実施形態を示し、図31に続くフローチャートである。 本発明の第1の実施形態を示し、図31に続くフローチャートである。 本発明の第2の実施形態を示し、データ受信処理を行う場合のネットワークプリンタの動作の一例を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態を示し、データ受信処理を行う場合のネットワークプリンタの動作の一例を説明するフローチャートである。
符号の説明
101 デジタル放送用テレビ(DTV)
104 ネットワークプリンタ
201 ネットワークコントローラ
202 プリンタコントローラ
710 コントロールポイント
720、722 デバイス
721、723 サービス

Claims (4)

  1. 印刷装置と通信可能であり、デジタル放送に含まれる印刷データを受信して、前記印刷装置に送信可能な放送受信装置であって、
    ユーザからの放送チャネルの切り替え指示入力を受け付ける入力手段と、
    デジタル放送に含まれる印刷データの印刷処理を要求する要求情報を前記印刷装置に発行する発行手段と、
    前記印刷装置から送信される、印刷処理の実行が可能か否かを示す応答情報を受信する受信手段と、
    印刷処理の実行が不可であることを示す応答情報を受信したことに応じて印刷データの送信を待機させるとともに、印刷データの送信待機状態において前記入力手段で放送チャネルの切り替え指示入力を受けた場合には、当該印刷データの印刷処理を優先させるための優先情報を付加した要求情報を前記発行手段から発行させる制御を実行する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記優先情報を付加した要求情報を前記発行手段から発行させ、印刷データを前記印刷装置に送信した後に、前記入力手段で受けた放送チャネルの切り替え指示に従って放送チャネルを切り替える制御を実行することを特徴とする放送受信装置。
  2. 前記応答情報が、前記印刷装置で他の印刷データの印刷中であるために印刷処理の実行が不可である旨の情報である場合、前記制御手段は、印刷データの送信待機状態において前記入力手段で放送チャネルの切り替え指示入力を受けた場合に、前記印刷装置で印刷中である他の印刷データの印刷処理を中止するか否かをユーザに問い合わせるための画面を表示させる制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
  3. 印刷装置と通信可能であり、デジタル放送に含まれる印刷データを受信して、前記印刷装置に送信可能な放送受信装置の制御方法であって、
    ユーザからの放送チャネルの切り替え指示入力を受け付ける入力ステップと、
    デジタル放送に含まれる印刷データの印刷処理を要求する要求情報を前記印刷装置に発行する発行ステップと、
    前記印刷装置から送信される、印刷処理の実行が可能か否かを示す応答情報を受信する受信ステップと、
    印刷処理の実行が不可であることを示す応答情報を受信したことに応じて印刷データの送信を待機させるとともに、印刷データの送信待機状態において前記入力ステップにて放送チャネルの切り替え指示入力を受けた場合には、当該印刷データの印刷処理を優先させるための優先情報を付加した要求情報を前記発行ステップで発行させる制御を実行する制御ステップと、
    を有し、
    前記制御ステップでは、前記優先情報を付加した要求情報を前記発行ステップで発行させ、印刷データを前記印刷装置に送信した後に、前記入力ステップにて受けた放送チャネルの切り替え指示に従って放送チャネルを切り替える制御を実行することを特徴とする放送受信装置の制御方法。
  4. 前記応答情報が、前記印刷装置で他の印刷データの印刷中であるために印刷処理の実行が不可である旨の情報である場合、前記制御ステップでは、印刷データの送信待機状態において前記入力ステップにて放送チャネルの切り替え指示入力を受けた場合に、前記印刷装置で印刷中である他の印刷データの印刷処理を中止するか否かをユーザに問い合わせるための画面を表示させる制御を実行することを特徴とする請求項に記載の放送受信装置の制御方法。
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