JP4474320B2 - デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信装置の制御方法 - Google Patents
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TV(Television)装置においてもデジタル放送の開始とともにデジタル情報制御装置、例えば、デジタル放送用テレビ(Digital Television、以下DTVと称する)が普及してきている。このDTVを用いて、ネットワークに接続したり、ネットワークルータを介してインターネットに接続したりして、DTVのテレビ画面に、WEBの内容を表示して利用されるまでになってきている。
DTVを取り巻く環境は、デジタル放送系の放送局及び番組の拡充、データ放送系のコンテンツの拡充、DTVの各種マルチメディアへの対応、及び前述したDTVのインターネットへの対応等により、ユーザへ提供される情報量が確実に増加してきた。そこで、それらの情報を簡単に印刷出力して情報を保存する技術が望まれてきている。
このようにしてDTV等の家庭用デジタル情報機器で受信した情報をプリンタで印刷出力する際には、家庭用デジタル情報機器で印刷データを一時的に保持(スプール)し、プリンタの印刷状況に合わせてスプールした印刷データをプリンタに出力する必要がある。プリンタの方が、家庭用デジタル情報機器より処理速度が遅いからである。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態におけるネットワークシステムの構成の一例を示した図である。
図1において、ホストとして動作するデジタル情報制御装置(ホスト機器)としては、DTV101、セットトップボックス(STB)102、及びパーソナルコンピュータ(PC)103等がある。これらのデジタル情報制御装置は、デジタル放送、データ放送を受信して表示部に放送内容を表示することが可能なデジタル放送出力装置である。これらホストとして動作する機器と、画像形成装置の一種である印刷装置として動作するネットワークプリンタ(Network Printer)104は、イーサネット(登録商標)110を介してお互いに通信可能な状況となっている。また、このイーサネット(登録商標)110に繋がった各機器は、ブロードバンドルータ(Router)105を介してインターネット(Internet)108へ接続することも可能となる。よって、イーサネット(登録商標)110に繋がった各機器は、WEBサーバ(WWW Server)109に格納されているコンテンツデータを任意にブラウジング(browsing)することが可能である。
図2において、本実施形態における画像形成システムでは、ホスト機器として、処理パフォーマンスの高いパーソナルコンピュータ103を使用せずに、デジタル放送を受信して表示部に放送を表示する機能を有するデジタル情報機器であるDTV101を使用する。すなわち、本実施形態における画像形成システムは、DTV101とネットワークプリンタ104とが1対1に接続されたシステム構成となる。よって、ホスト機器としてパーソナルコンピュータ103を使用した場合にホスト側で一般的に行われる、プリンタドライバを用いた印刷データの生成は行われない。すなわち、ホスト機器であるDTV101は、デジタル放送またはデータ放送に含まれる印刷用コンテンツデータ204をXHTML形式の言語で生成して、その印刷用コンテンツデータ204を、ネットワークプリンタ104で解釈して印刷を行う。
まず、DTV101は、XHTML形式の言語で記述された印刷用コンテンツデータ(Contents data)204をイーサネット(登録商標)110を経由してネットワークプリンタ104に送信する。ネットワークプリンタ104は、入力された印刷用コンテンツデータ204を解釈して印刷用イメージデータ(Image data)205を生成するネットワークコントローラ(Network Controller)201と、印刷用イメージデータ205に基づき印刷メディア(Print Media)203上に画像を形成するための画像データ(Image data)206を出力するプリンタコントローラ(Printer Controller)202とを用いて、印刷処理を実行する。
図3において、インターフェイス(Interface)部301は、ホスト装置であるDTV101等から送られてきた印刷用コンテンツデータ204を取り込み、パース(Parse)処理部302に引き渡すモジュールである。この他、インターフェイス部301は、プリントエンジンから、用紙切れやインク切れなどの印刷状況を取得し、取得した印刷状況に基づくステータス情報(Printer Status Information)310をホスト装置に通知する機能も持ち合わせている。
フォント(Font)処理部304は、コンテンツデータ204によって指定されたフォントデータ(Font Data)308の作成及び管理を行うモジュールである。この他、フォント処理部304は、配置情報データを作成するためにレイアウト処理部303がフォント情報(Font Information)309を取得する際にも呼び出される。
バンディング(Banding)処理部306は、描画領域を複数のバンドに分割して、次段のレンダリング(Rendering)処理部307にバンド単位での描画処理を行わせるモジュールである。
図5において、ネットワークコントローラ201は、ネットワークコントローラ201の主たる制御を司るCPU501と、受信した印刷用コンテンツデータ204を一時的に取り込むためのバッファメモリやワークメモリとして使用するDRAM502と、イーサネット(登録商標)110に接続されたホスト装置との通信を行うネットワーク・インターフェイス・コントローラ(NIC)505と、実行プログラムが書き込まれたプログラムROM503と、フォントデータ308が書き込まれたフォントROM504と、シリアルインターフェイス(シリアルI/F)507を介したプリンタコントローラ202との通信に用いられるシリアルI/O(SIO)506とが、内部バス508によって相互に接続された構成となっている。
図6において、プリンタコントローラ202は、プリンタコントローラ202の主たる制御を司るP−CPU601と、受信した画像データ206を一時的に取り込むためのバッファメモリやワークメモリとして使用するP−DRAM602と、実行プログラムが書き込まれたP−ROM603と、シリアルIインターフェイス507を介して接続されたネットワークコントローラ部201と通信を行うP−SIO604とが、内部バス612を介してプリンタエンジンコントローラ部605と接続されている。また、プリンタエンジンコントローラ部605には、印刷機構部のインクジェットヘッド607を駆動するヘッドドライバ606と、キャリッジモータ(CRモータ)609を駆動するモータドライバ608と、ペーパーフィードモータ(PFモータ)611を駆動するモータドライバ610とがさらに接続されている。
本実施形態のネットワークシステムでは、DTV101からネットワークプリンタ104を制御するために、UPnP(Universal Plug and Play)を用いている。そこで、以下に、UPnPの概要について説明する。
UPnPネットワークは、IPアドレスの設定やデバイスドライバのインストールなどの煩雑な設定を行わなくても、ネットワーク機器を接続することができるピアツーピアネットワークである。ここでは、UPnPネットワークの基本構成、プロトコル、及び実行ステップについてその概要を説明する。詳細についてはそれぞれの規格のドキュメントに記載されている。
デバイスは、少なくとも1つのサービスを持つ。また、デバイスは内部に埋め込みデバイスを持つことができる。ベースとなるデバイスをルートデバイスという。
図7において、コントロールポイント710及びデバイス720が、ネットワーク700に接続されている。デバイス720は、サービス721と、埋め込みデバイス722とを持つ。埋め込みデバイス722はサービス723を持つ。
UPnPネットワークでは、TCP/IPを基礎とし、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)や、XML(Extensible Makeup Language)を利用してメッセージを配信する。UPnPネットワークにおけるデバイス200は、TCP(Transmission Control Protocol)、UDP(User Datagram Protocol)、IGMP(Internet Group Management Protocol)、及びARP(Address Resolution Protocol)など、TCP/IPスタックのプロトコルを使用できる。また、デバイス200は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)やDNS(Domain Name System)などのTCP/IPサービスを利用できる。TCP/IPを採用したことによりUPnPは、ネットワークの物理メディアから独立になっている。
図8において、HTTPUと、HTTPMUは、HTTPをUDPへ拡張したものである。プロトコルで使用する基本メッセージ形式はHTTPである。HTTPUはユニキャスト通信を用い、HTTPMUはマルチキャスト通信を用いる。
このステップでは、UPnPが基本とするTCP/IPでの通信が可能になるようにIPアドレスの割り当てを行う。UPnPデバイスは、少なくともDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)クライアントを実装しなければならない。デバイス720がはじめてネットワーク700に接続したときは、DHCPサーバを探してアドレスを取得する。DHCPサーバが見つからない場合は、デバイス720は、Auto−IPを使ってアドレスを取得しなければならない。
IPアドレスの割り当てが終わるとディスカバリを行う。ネットワーク700に追加されたデバイス720は、UPnPのディスカバリプロトコルを使ってデバイス720が持つサービス721の告知を行う。同様にネットワーク700に追加されたコントロールポイント710は、デバイス720のサーチを行う。
告知パケット901は、HTTPMUを介して送信される。リクエストには、GENAのNOTIFYメソッドを用いている。NTSヘッダは、「ssdp:alive」でなければならない。その他、ヘッダには、告知の有効時間、デバイスディスクリプションURL、告知のタイプ、及びサービスの固有名などが含まれている。メッセージのボディはなく空白行のみである。
サーチリクエストパケット1001は、HTTPMUを介して送信される。リクエストには、M−SEARCHメソッドを用いている。MANヘッダは、「ssdp:discover」でなければならない。STヘッダはサーチターゲットである。メッセージボディはなく空白行のみである。
ディスクリプションは、コントロールポイント710がディスカバリでデバイス720を見つけた後に行われる。このステップの後に、他のステップ(コントロール、イベンティング、及びプレゼンテーション)を実行することが可能になる。
ディスクリプションリクエスト1101は、HTTP GETメソッドを用いて送信される。
図11(c)は、ディスクリプションレスポンス1102(デバイスディスクリプション1112a及びサービスディスクリプション1113a、1113b)の一例を示す図である。
HTTPメッセージのボディは、XMLで記述されたディスクリプションである。UPnPにおけるディスクリプションレスポンスには、デバイスディスクリプション1112aとサービスディスクリプション1113a、1113bの2種類がある。
コントロールでは、コントロールポイント710がデバイス720の持つサービス721にリクエストを行い、デバイス720を制御する。
図12(a)は、コントロールポイント710がデバイス720をコントロールする様子を概念的に示した図である。
コントロールポイント710は、デバイス720のデバイスディスクリプションから取得したコントロールURLへ、HTTP POSTないしM−POSTメソッドを用いてリクエストを送信する。
イベンティングでは、コントロールポイント710が、デバイス720に状態変化の通知要求を登録し、デバイス720から通知を受ける。イベントのソースであるサービス721をパブリッシャーといい、イベントのターゲットであるコントロールポイント710をサブスクライバーと呼ぶ。サブスクライバーがイベントの通知を要求することをサブスクリプションと呼ぶ。
イベンティングのリクエストには、イベントの通知要求を登録するサブスクリプションリクエスト1311、登録の期限が切れる前に登録の更新を要求する更新リクエスト1312、及び登録の期限が切れる前に登録の取りやめを要求するキャンセルリクエスト1313の3種類がある。
サブスクリプションの更新リクエスト1312は、SUBSCRIBEメソッドを用いて、ヘッダにサブスクリプションIDを設定して行う。
プレゼンテーションでは、デバイス720が持つWebサービスをブラウザに表示する。これによりWebページから、デバイスの制御や、サービスの状態表示ができる。
図14は、ブラウザ1400がデバイス720のプレゼンテーションページにアクセスする様子を概念的に示した図である。
図15は、DTV101の内部構成の一例を示した機能ブロック図である。
図15において、1501は、DTV101の主たる制御を行うCPUである。1502は、プログラム等が保存されている読み出し専用メモリであるROMである。1503は、データの一時的な保存を行うRAMである。1505はアンテナである。1504は、アンテナ1505で受信した信号を取り込んで音声/映像/画像/データに復元するデジタル放送受信制御部である。
外部放送局において、映像,画像、音声等のコンテンツデータは、MPEG-2方式により符号化、圧縮され、他のメディアと共に多重化されて、アンテナから発信される。衛星放送の場合は、さらに単一搬送波でPSK(Phase shift keying)変調がなされた後に、アンテナから発信される。この他、地上波デジタル放送、CATVにおけるコンテンツデータも外部放送局から発信される。
図17は、トランスポートストリームTSを概念的に示した図である。
図17において、トランスポートTSは、TSパケット1701a〜1701cの連続で構成され、それぞれのTSパケット1701a〜1701cのパケット長は、188byteで固定である。
TSパケット1701a〜1701cは、TSヘッダ1702a、1702bとペイロード1703a、1703bとを備えて構成され、それぞれのペイロード1703a、1703bを繋ぎ合わせることで、PES(Packetized Elementary Stream)1704のペイロード部1705が構成される。
PES1704のペイロード部1705は、後述するTSパケット1701内のPID情報から同一のコンテンツに属するものであると判断されて結合される。
PES1704とは、MPEGビデオデータや、オーディオデータといったコンテンツ要素となる情報がブロックに区切られたものに、ヘッダが追加されたものである。このため、PES1704から放送番組のコンテンツ情報を抽出できる。
図18において、TSパケット1701は、4byteのヘッダ部と、アダプテーションフィールド部及びペイロード部の少なくとも何れか一方を含む情報部1802とが合わさった188byteのデータである。
ヘッダ部1801は、同期バイト部1801aや、PID部1801bなどを備えて構成される。このPID部1801bのPIDとは識別符号であり、TSパケットを識別する役割がある。
前記ペイロード部には、映像音声等の情報のほかにPSI(Program Specific Information)/SIがある。PSIは、番組使用情報を示すテーブルとして送られてくる。
図19に示すように、PSI1901は番組仕様情報であり、受信したTSパケット1701の中の情報を示す。PAT(Program Association Table)1902は、番組の種類を示す。PMT(Program Map Table)1903は、映像、音声のPIDとその復号方法を示す。NIT(Network Information Table)1904は、ネットワーク上のサービス等の情報を示す。CAT(Conditional Access Table)1905は、有料放送情報を示す。
まず、ステップS2001で、使用者のチャネル選択操作により番組番号が与えられる。次に、ステップS2002では、受信したTSパケット1701に含まれるPSI1901から、PAT1902及びPMT1903に関する情報を参照する。
次に、ステップS2003では、番組構成要素のPID値を取得する。次に、ステップS2004では、ステップS2003で取得した前記PID値を基に、TSパケット1701を抽出して番組を組み立てる。
最後に、ステップS2005では、ステップS2004で抽出した番組のデータに対し、ビデオ/オーディオそれぞれのデコード処理を実行して処理を終了する。
図21は、TSパケット1701からビデオデータを選択する際の復号器1603における構成の一例を示した図である。
図21において、2101はタイミング再生信号発生部であり、TSパケット1701の情報部1802のアダプテーションフィールド部内にあるPCR情報2104を取り込む。
2102はバッファメモリであり、TSパケット1701から抽出されたビデオパケット(PES)1704を一時的に保存する。
前記アダプテーションフィールド部に含まれているPCR情報2104で設定されたタイミングでタイミング再生信号発生部2101から信号がバッファメモリ2102に対して発行される。その発行されたタイミングで、ビデオパケット(PES)1704のデータがデコーダ2103へ送られる。デコーダ2103に送られたデータは、デコードされた後、ビデオデータ2105として出力される。
BMLコンテンツ2201は、図示しない制作装置(オーサリングシステム)で作成する。図22に示す例では、2つのBMLコンテンツ2201a、2201bがある。本実施形態では、BMLコンテンツ2201aは、File1a、File1b、及びFile1cの3つのファイルからなる。また、BMLコンテンツ2201bは、File2a、及びFile2bの2つのファイルからなる。例えば、File1aはBML文書であり、File1bは、BML文書であるFile1aに埋め込まれたPNGファイルであり、File1cは、JPEGファイルである。
BML文書、静止画、及び図形などのファイルは、リソース2301と呼ばれる単位で表現される。このリソース2301は、モジュール2302という単位にまとめられる。1個のモジュール2302は、1個又は複数個のリソース2301からなる。複数個のリソース2301をまとめたモジュール2302は、マルチパートと呼ばれる。モジュール2302は、DDB(Download Data Block)2303に分割され、MPEG−TS2205上に伝送される。受信したときに必要な情報がわかるように、DDBには、DII(Download Info Indication)メッセージが付加される。このDIIから、次のDIIの1つ前にあるDDBまでがカル−セル2303の一単位となる。
図24に示す例では、映像ストリーム2401が1つ、音声ストリーム2402が1つ、データストリーム2403、2404が2つ含まれる。データはセクション形式で伝送されるので正確にはストリームではないが、ここでは簡単のためにデータストリームと呼ぶことにする。BMLコンテンツ2201に含まれるBML文書は、通常1つではなく、いくつかの文書に分かれて構成されている。
図25において、データストリーム2403には、表示文書2501及び印刷文書2502が含まれている。データストリーム2404には、表示文書2503、2504及び印刷文書2505、2506が含まれる。表示文書2501は、最初に表示される文書であり、スタートアップ文書と呼ばれる。各表示文書2501、2503、2504の「次へ」及び「戻る」ボタンの操作で、表示文書2501及び表示文書2503間の遷移と、表示文書2503及び表示文書2504間の遷移とが行われる(「表示文書2501」⇔「表示文書2503」⇔「表示文書2504」の遷移が行われる)。また、各表示文書2501、2503、2504の「印刷」ボタンの操作で、対応する印刷文書2502、2505、2506の印刷が行われる。
放送波のMPEG2−TS2205上にカルーセル伝送されるBMLコンテンツ2201のファイルが取り出される。受信機2204の出力処理部2601は、前記取り出されたファイルに含まれる表示コンテンツを取り出して表示出力する。また、受信機2204の印刷処理部2602は、前記取り出されたファイルに含まれる印刷コンテンツを取り出して印刷装置が解釈可能な印刷データに変換して印刷出力する。なお、取り出されたBMLコンテンツ2201のファイルは、バッファに一時的に格納される。
印刷用の文書はBMLではなくHTMLで記述される。印刷文書のフォーマットは、XHTML-Print、CSS Print Profileに規定される。これは、主にプリンタ(ネットワークプリンタ104)への負荷を軽減する目的で規定されている。データ放送の印刷サービスでは、受信機2204にプリンタドライバをインストールすることなしに印刷を行うことができるように、プリンタが印刷用HTMLを解釈し、印刷イメージデータを作成するようにしているからである。なお、詳細については、それぞれの規格書に記載されている。
図28及び図29において、コントロールポイント(CP)であるDTV101は、クリエイトジョブリクエスト(Create Job Request)を、ネットワークプリンタ104に送信する(ステップS1)。
次に、ネットワークプリンタ104は、クリエイトジョブレスポンス(Create Job Response)に印刷データの送信先であるデータシンク(DataSink)を含めて、DTV101に送信する(ステップS2)。
図30及び図31において、コントロールポイント(CP)であるDTV101は、クリエイトジョブリクエスト(Create Job Request)を、ネットワークプリンタ104に送信する(ステップS11)。
次に、ネットワークプリンタ104は、クリエイトジョブレスポンス(Create Job Response)に印刷データの送信先であるデータシンク(DataSink)を含めて、DTV101に送信する(ステップS12)。
次に、URIを受け取ったネットワークプリンタ104は、印刷データが送信されたことを示すHTTPレスポンス(HTTP Response)を、DTV101に返す(ステップS14)。
次に、ネットワークプリンタ104は、渡されたURIに基づいて、HTTP GET、あるいはFTP GETして、WEBサーバ109から印刷データを受信する(ステップS15、S16)。
図32及び図33において、コントロールポイント(CP)であるDTV101は、ユーザがリモコンを操作することによりUI処理部(操作部)1506が印刷指示を受け付けた場合に、デジタルデータ放送中に含まれるxHTML形式の印刷用コンテンツを印刷するための印刷要求であるクリエイトジョブリクエスト(Create Job Request)を、ネットワークプリンタ104に送信する(ステップS21)。そして、この段階で、DTV101は、デジタルデータ放送中に含まれるxTHML形式の印刷用コンテンツは削除可能であり、リソースを必要に応じて他の処理にまわすことを許可する。
次に、ネットワークプリンタ104は、クリエイトジョブレスポンス(Create Job Response)に印刷データの送信先であるデータシンク(DataSink)を含めて、DTV101に送信する(ステップS22)。
次に、URIを受け取ったネットワークプリンタ104は、HTTPレスポンス(HTTP Response)を、DTV101に返す(ステップS24)。
次に、ネットワークプリンタ104は、渡されたURIに基づいて、HTTP GET、あるいはFTP GETが行われる(ステップS25)。
次に、DTV101は、ネットワークプリンタからファイル転送要求(HTTP GET, FTP GET)を受け取ると、新たにデジタル放送受信制御部1504から受信したデジタルデータ放送中の印刷用コンテンツを取り出して、印刷データを生成し、ネットワークプリンタ104に送信する(ステップS26)。これにより、DTV101は、プル型印刷方式の場合にも、DTV101のリソースを常に確保することなく、印刷用コンテンツが必要になった際に受信したデジタルデータ放送中の印刷用コンテンツを印刷データとして用いるため、DTV101のリソースの有効利用が可能となる。
まず、DTV101は、ネットワークプリンタ104の状態を取得する(ステップS3001)。
次に、DTV101は、ネットワークプリンタ104が印刷を実行することが可能かどうかを判定する(ステップS3002)。この判定の結果、ネットワークプリンタ104が印刷を実行することが可能であれば、図27(a)に示した第1の印刷モデルに従ったPUSH印刷が実行される(ステップS3003)。すなわち、第1の印刷モデルに従って、DTV101は、印刷データを生成し、生成した印刷データをネットワークプリンタ104に送信して、PUSH印刷を実行する。
次に、DTV101は、デジタルデータ放送中に印刷用コンテンツ(xHTML形式もしくはBML形式)が含まれているか判定することにより、印刷データを生成することが可能かどうかを判定する(ステップS3005)。この判定の結果、印刷データを生成することが可能であれば、図27(c)に示した第3の印刷モデルに従ったPULL印刷が実行される(ステップS3006)。すなわち、第3の印刷モデルに従って、印刷データ生成処理部3301は、印刷要求ジョブを生成し、ネットワークプリンタ104に送信して、PULL印刷を実行する。このときに、印刷用コンテンツはDTV101内に保持される必要はなく、DTV101の他の処理によりメモリリソースが必要な場合は削除することを許可する。
まず、DTV101のHTTPサーバ3303は、引数として渡されたIDが正しいかどうかを判定する(ステップS3101)。この判定の結果、IDが正しい場合には、DTV101のHTTPサーバ3303は、印刷データが生成済みであるかどうかを判定する(ステップS3101)。
前記ステップS3101において、IDが不正であると判定された場合には、DTV101のHTTPサーバ3303は、失敗応答をネットワークプリンタ104に返す(ステップS3105)。
このように、DTV101は、ネットワークプリンタ104から印刷データの取得要求があった後に印刷データを生成するので、DTV101が行う他の処理の負荷が、印刷データの生成によって増大することを、いわゆるスプール機能を設けなくても、可及的に防止することができる。
上述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、前記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
104 ネットワークプリンタ
201 ネットワークコントローラ
202 プリンタコントローラ
710 コントロールポイント
720、722 デバイス
721、723 サービス
Claims (2)
- カルーセル方式により繰り返し放送されるデジタルデータ放送に含まれる印刷用文書データを用いて、通信可能に接続された画像形成装置に送信する印刷データを生成するデジタル放送受信装置であって、
前記デジタルデータ放送に含まれる、データ放送画面を表示するための表示用文書データと印刷に利用される印刷用文書データとを取得し、記憶部に格納する取得手段と、
前記表示用文書データを用いてデータ放送画面を表示する表示手段と、
前記表示手段で表示されたデータ放送画面を介して、ユーザから印刷用文書データの印刷処理の実行を指示する印刷指示を受け付けたことに応じて、前記画像形成装置に印刷要求を発行する印刷要求手段と、
前記印刷要求手段により前記画像形成装置に印刷要求を発行した後、前記記憶部に格納されている前記印刷用文書データを削除する制御を行う制御手段と、
前記印刷要求に応答して前記画像形成装置から送信された印刷データの配信要求を受け付ける受付手段と、
前記デジタルデータ放送に含まれる印刷用文書データから前記画像形成装置が解釈可能な印刷データを生成し、前記画像形成装置に送信する印刷データ出力手段と、を有し、
前記取得手段は、前記受付手段により配信要求を受け付けた後に、受信中のデジタルデータ放送に含まれる印刷用文書データを当該デジタルデータ放送から再び取得し、
前記印刷データ出力手段は、前記取得手段により再び取得された印刷文書データから前記画像形成装置が解釈可能な印刷データを生成し、前記画像形成装置に送信することを特徴とするデジタル放送受信装置。 - カルーセル方式により繰り返し放送されるデジタルデータ放送に含まれる印刷用文書データを用いて、通信可能に接続された画像形成装置に送信する印刷データを生成するデジタル放送受信装置の制御方法であって、
前記デジタルデータ放送に含まれる、データ放送画面を表示するための表示用文書データと印刷に利用される印刷用文書データとを取得し、記憶部に格納する第1の取得ステップと、
前記表示用文書データを用いてデータ放送画面を表示部に表示する表示ステップと、
前記表示ステップで表示されたデータ放送画面を介して、ユーザから印刷用文書データの印刷処理の実行を指示する印刷指示を受け付けたことに応じて、前記画像形成装置に印刷要求を発行する印刷要求ステップと、
前記印刷要求ステップにより前記画像形成装置に印刷要求を発行した後、前記記憶部に格納されている前記印刷用文書データを削除する制御を行う制御ステップと、
前記印刷要求に応答して前記画像形成装置から送信された印刷データの配信要求を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップにより配信要求を受け付けた後に、受信中のデジタルデータ放送に含まれる印刷用文書データを当該デジタルデータ放送から再び取得する第2の取得ステップと、
前記第2の取得ステップにより再び取得された印刷用文書データから前記画像形成装置が解釈可能な印刷データを生成し、前記画像形成装置に送信する印刷データ出力ステップと、を有することを特徴とするデジタル放送受信装置の制御方法。
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