JP4474320B2 - デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信装置の制御方法 - Google Patents

デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信装置の制御方法に関し、特に、デジタルデータ放送を受信するデジタル放送受信装置における印刷処理に用いて好適なものである。
近年、一般家庭内における多くの家庭電化製品は、デジタル化が進み、ネットワーク化されてきている。
TV(Television)装置においてもデジタル放送の開始とともにデジタル情報制御装置、例えば、デジタル放送用テレビ(Digital Television、以下DTVと称する)が普及してきている。このDTVを用いて、ネットワークに接続したり、ネットワークルータを介してインターネットに接続したりして、DTVのテレビ画面に、WEBの内容を表示して利用されるまでになってきている。
DTVを取り巻く環境は、デジタル放送系の放送局及び番組の拡充、データ放送系のコンテンツの拡充、DTVの各種マルチメディアへの対応、及び前述したDTVのインターネットへの対応等により、ユーザへ提供される情報量が確実に増加してきた。そこで、それらの情報を簡単に印刷出力して情報を保存する技術が望まれてきている。
このようにしてDTV等の家庭用デジタル情報機器で受信した情報をプリンタで印刷出力する際には、家庭用デジタル情報機器で印刷データを一時的に保持(スプール)し、プリンタの印刷状況に合わせてスプールした印刷データをプリンタに出力する必要がある。プリンタの方が、家庭用デジタル情報機器より処理速度が遅いからである。
ネットワークを介した印刷システムのプロトコルとして、IPP(Internet Printing Protocol)が普及してきた。このIPPには、印刷ジョブを要求する際に、印刷データを渡す代わりに印刷データの所在を示すURI(Uniform Resource Identifier)をクライアントホストからネットワークプリンタに渡すPrint-URIリクエストが規定されている。
このPrint-URIリクエストを用いた技術として、ネットワークプリンタからのPrint-URIリクエストを受け取った印刷制御装置であるIPPサーバが、FTP GETメソッド又はHTTP GETメソッドを用いて印刷データをネットワークプリンタに送信する技術が提案されている(特許文献1を参照)。
一方、情報家電の普及や、事務機のネットワーク対応に伴い、家庭内や小規模オフィスのネットワーク化が進んでいる。家庭内や小規模オフィスといった管理されないネットワークにおいてネットワーク機器の制御を行うために、UPnP(Universal Plug and Play)が提案されている。このUPnPの標準プリントサービスであるPrintBasicサービスにおいても、印刷データが存在するURIをネットワークプリンタに引き渡して行われるPULL印刷が可能になっている。十分なリソースを持たない家庭用のネットワークプリンタにおいて、複数の印刷ジョブの要求を受け付け、キューイング(queuing)しなければならない場合などは、必要なときにプリンタが印刷をとりにいけばよいPULL印刷は非常に好都合である。
そこで、プリンタが、家庭用デジタル情報機器にスプール機能があるか否かを確認し、家庭用デジタル情報機器にスプール機能がある場合は、印刷データのスプール先を家庭用デジタル情報機器に設定し、家庭用デジタル情報機器にスプール機能がない場合は、印刷データのスプール先をプリンタ側に設定する技術が提案されている(特許文献2を参照)。
特開2002−287931号公報 特開2002−342045号公報
しかしながら、前述した特許文献1に記載の技術では、Print-URIリクエストを行うクライアントホストは、HTTPサーバないしFTPサーバが管理するディレクトリに印刷データのファイルを置き、そのファイルを参照するURIを生成してこれをネットワークプリンタに送ってPrint-URIリクエストを行う。このため、予め印刷データを生成しておく必要があった。情報家電のように十分なリソースを持たない電子機器においては、予め印刷データを生成しておくことは、印刷以外の処理を行う上で負荷になるという問題点があった。
また、前述した特許文献2に記載した技術でも、DTV等の家庭用デジタル情報機器で受信した情報を印刷できるシステムには限定条件が多い。 デジタル情報制御装置、特に、DTVのようなデジタル放送用出力装置では、CPUの処理やメモリ等のリソースをデジタル放送の表示処理に割り当てることが要求されるため、印刷機能や印刷処理に関わる負荷をなるべく押さえる傾向がある。そのため、印刷だけのための特別なリソースはDTVにほとんど与えられない。従って、デジタル情報機器は印刷データのスプール機能を備えていないことが多く、大半の印刷処理はプリンタ側で行われることが一般的である。よって、特許文献2の技術では、プリンタは、デジタル情報機器にはスプール機能を備えていないと判断し、プリンタ側でスプール処理を行う。
このような状況において、DTVで受信した番組内の情報に基づく静止画像データをプリンタに転送して印刷する場合、DTVは、自身でスプール機能を備えていないため、プリンタでの印刷処理と並行して静止画像データの出力を行うことになる。よって、DTVは、プリンタで静止画像データの印刷処理が終わるまで静止画像データの生成と送信処理を行うため、他の処理を行いたい場合もプリンタでの印刷処理が終わるまで待たなければならないという問題が発生する。
本発明は、前述の問題点に鑑みてなされたものであり、画像形成装置に画像の形成(印刷)を要求するデジタル放送受信装置の負荷を可及的に低減させるようにすることを目的とする。
本発明のデジタル放送受信装置の制御装置は、カルーセル方式により繰り返し放送されるデジタルデータ放送に含まれる印刷用文書データを用いて、通信可能に接続された画像形成装置に送信する印刷データを生成するデジタル放送受信装置であって、前記デジタルデータ放送に含まれる、データ放送画面を表示するための表示用文書データと印刷に利用される印刷用文書データとを取得し、記憶部に格納する取得手段と、前記表示用文書データを用いてデータ放送画面を表示する表示手段と、前記表示手段で表示されたデータ放送画面を介して、ユーザから印刷用文書データの印刷処理の実行指示する印刷指示を受け付けたことに応じて、前記画像形成装置に印刷要求を発行する印刷要求手段と、前記印刷要求手段により前記画像形成装置に印刷要求を発行した後、前記記憶部に格納されている前記印刷用文書データを削除する制御を行う制御手段と、前記印刷要求に応答して前記画像形成装置から送信された印刷データの配信要求を受け付ける受付手段と、前記デジタルデータ放送に含まれる印刷用文書データから前記画像形成装置が解釈可能な印刷データを生成し、前記画像形成装置に送信する印刷データ出力手段とを有し、前記取得手段は、前記受付手段により配信要求を受け付けた後に、受信中のデジタルデータ放送に含まれる印刷用文書データを当該デジタルデータ放送から再び取得し、前記印刷データ出力手段は、前記取得手段により再び取得された印刷文書データから前記画像形成装置が解釈可能な印刷データを生成し、前記画像形成装置に送信することを特徴とする。
本発明のデジタル放送受信装置の制御方法は、カルーセル方式により繰り返し放送されるデジタルデータ放送に含まれる印刷用文書データを用いて、通信可能に接続された画像形成装置に送信する印刷データを生成するデジタル放送受信装置の制御方法であって、前記デジタルデータ放送に含まれる、データ放送画面を表示するための表示用文書データと印刷に利用される印刷用文書データとを取得し、記憶部に格納する第1の取得ステップと、前記表示用文書データを用いてデータ放送画面を表示部に表示する表示ステップと、前記表示ステップで表示されたデータ放送画面を介して、ユーザから印刷用文書データの印刷処理の実行指示する印刷指示を受け付けたことに応じて、前記画像形成装置に印刷要求を発行する印刷要求ステップと、前記印刷要求ステップにより前記画像形成装置に印刷要求を発行した後、前記記憶部に格納されている前記印刷用文書データを削除する制御を行う制御ステップと、前記印刷要求に応答して前記画像形成装置から送信された印刷データの配信要求を受け付ける受付ステップと、前記受付ステップにより配信要求を受け付けた後に、受信中のデジタルデータ放送に含まれる印刷用文書データを当該デジタルデータ放送から再び取得する第2の取得ステップと、前記第2の取得ステップにより再び取得された印刷用文書データから前記画像形成装置が解釈可能な印刷データを生成し、前記画像形成装置に送信する印刷データ出力ステップと有することを特徴とする。
本発明によれば、デジタル放送受信装置が行う処理の負荷が、印刷用文書データの保管や準備によって増大することを可及的に防止ることができる。
以下、図面を参照しながら本発明に係る実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態におけるネットワークシステムの構成の一例を示した図である。
図1において、ホストとして動作するデジタル情報制御装置(ホスト機器)としては、DTV101、セットトップボックス(STB)102、及びパーソナルコンピュータ(PC)103等がある。これらのデジタル情報制御装置は、デジタル放送、データ放送を受信して表示部に放送内容を表示することが可能なデジタル放送出力装置である。これらホストとして動作する機器と、画像形成装置の一種である印刷装置として動作するネットワークプリンタ(Network Printer)104は、イーサネット(登録商標)110を介してお互いに通信可能な状況となっている。また、このイーサネット(登録商標)110に繋がった各機器は、ブロードバンドルータ(Router)105を介してインターネット(Internet)108へ接続することも可能となる。よって、イーサネット(登録商標)110に繋がった各機器は、WEBサーバ(WWW Server)109に格納されているコンテンツデータを任意にブラウジング(browsing)することが可能である。
図2は、本実施形態における画像形成システムの構成の一例を示した図である。この画像形成システムは、図1に示したネットワークシステムの一部を構成する。
図2において、本実施形態における画像形成システムでは、ホスト機器として、処理パフォーマンスの高いパーソナルコンピュータ103を使用せずに、デジタル放送を受信して表示部に放送を表示する機能を有するデジタル情報機器であるDTV101を使用する。すなわち、本実施形態における画像形成システムは、DTV101とネットワークプリンタ104とが1対1に接続されたシステム構成となる。よって、ホスト機器としてパーソナルコンピュータ103を使用した場合にホスト側で一般的に行われる、プリンタドライバを用いた印刷データの生成は行われない。すなわち、ホスト機器であるDTV101は、デジタル放送またはデータ放送に含まれる印刷用コンテンツデータ204をXHTML形式の言語で生成して、その印刷用コンテンツデータ204を、ネットワークプリンタ104で解釈して印刷を行う。
このような本実施形態における画像形成システムの概略動作の一例を説明する。
まず、DTV101は、XHTML形式の言語で記述された印刷用コンテンツデータ(Contents data)204をイーサネット(登録商標)110を経由してネットワークプリンタ104に送信する。ネットワークプリンタ104は、入力された印刷用コンテンツデータ204を解釈して印刷用イメージデータ(Image data)205を生成するネットワークコントローラ(Network Controller)201と、印刷用イメージデータ205に基づき印刷メディア(Print Media)203上に画像を形成するための画像データ(Image data)206を出力するプリンタコントローラ(Printer Controller)202とを用いて、印刷処理を実行する。
図3は、ネットワークコントローラ201が有する機能モジュールの概略構成の一例を示す図である。以下に、ネットワークコントローラ201を構成する各機能モジュールについて説明する。
図3において、インターフェイス(Interface)部301は、ホスト装置であるDTV101等から送られてきた印刷用コンテンツデータ204を取り込み、パース(Parse)処理部302に引き渡すモジュールである。この他、インターフェイス部301は、プリントエンジンから、用紙切れやインク切れなどの印刷状況を取得し、取得した印刷状況に基づくステータス情報(Printer Status Information)310をホスト装置に通知する機能も持ち合わせている。
パース処理部302は、XHTML形式の言語で記述されたコンテンツデータ204の構文を解析するモジュールである。コンテンツデータ204は「個別のファイル形式」またはパッケージングした「一括モジュール形式」として入力される。
レイアウト(Layout)処理部303は、パース処理部302で解析された構文情報を、印刷オブジェクトの配置情報データとして作成するモジュールである。
フォント(Font)処理部304は、コンテンツデータ204によって指定されたフォントデータ(Font Data)308の作成及び管理を行うモジュールである。この他、フォント処理部304は、配置情報データを作成するためにレイアウト処理部303がフォント情報(Font Information)309を取得する際にも呼び出される。
イメージング(Imaging)処理部305は、印字オブジェクトにおける画像データ(例えばJPEG形式データ)をRGBビットマップデータにデコードしたり、画像データのサイズを調整するために解像度を変換したりするモジュールである。
バンディング(Banding)処理部306は、描画領域を複数のバンドに分割して、次段のレンダリング(Rendering)処理部307にバンド単位での描画処理を行わせるモジュールである。
レンダリング(Rendering)処理部307は、レイアウト処理による配置情報データに基づいて描画処理を行い、その結果としてカラー画像の各色成分画素を多値データで構成した印刷用イメージデータ205を出力するモジュールである。
図4は、プリンタコントローラ202が有する機能モジュールの概略構成の一例を示す図である。以下に、プリンタコントローラ202を構成する各機能モジュールについて説明する。なお、本実施形態では、ネットワークプリンタ104として、インクジェット方式のプリンタを用いた場合を例に挙げて説明する。また、ネットワークプリンタ104側では高度な画像処理は行わないようにする。このようにすることで、メモリ空間を確保し、確保したメモリ空間上に印刷用イメージデータ205を展開し、展開した印刷用イメージデータ205をネットワークプリンタ104で直接印刷できる形態に変換してプリンタエンジンに送り、印刷することになる。
図4において、プリンタ制御実行部401は、ネットワークプリンタ104の統括制御を司るモジュールであり、画像処理部402や出力制御部403の動作を管理したり、印刷実行状況に基づくステータス情報310をネットワークコントローラ201に出力したりしている。
画像処理部402は、入力された印刷用イメージデータ205をプリンタエンジン404への出力形式に合わせて多値RGBから2値YMCKに変換する処理を行うモジュールである。この多値RGBから2値YMCKに変換する処理と、2値YMCKに変換した印刷用イメージデータ205をプリンタエンジン404へ出力する処理では、バンディング処理部306によってメモリ空間が最適に利用される。一方、プリンタコントローラ202に十分大きな容量のメモリが実装されている場合は、1ページ分の印刷用イメージデータ205を展開することが可能な領域を確保しても構わない。
出力制御部403は、画像処理部402で2値YMCKに変換されて出力された印刷用イメージデータ205の各色データを、プリンタエンジン404に実装されたインクジェット用ヘッドの駆動パターンに合わせて順次出力するモジュールである。
プリンタエンジン404は、出力制御部403から出力された印刷用イメージデータ205に合わせてインクを吐出するヘッドと、ヘッドが装着されたキャリア部を走査するキャリッジ機構と、印刷メディア203の搬送に用いるペーパーフィード機構とを備えて構成されたプリンタ可動部を有する。
図5は、ネットワークコントローラ201の内部構成の一例を示したブロック図である。
図5において、ネットワークコントローラ201は、ネットワークコントローラ201の主たる制御を司るCPU501と、受信した印刷用コンテンツデータ204を一時的に取り込むためのバッファメモリやワークメモリとして使用するDRAM502と、イーサネット(登録商標)110に接続されたホスト装置との通信を行うネットワーク・インターフェイス・コントローラ(NIC)505と、実行プログラムが書き込まれたプログラムROM503と、フォントデータ308が書き込まれたフォントROM504と、シリアルインターフェイス(シリアルI/F)507を介したプリンタコントローラ202との通信に用いられるシリアルI/O(SIO)506とが、内部バス508によって相互に接続された構成となっている。
図6は、プリンタコントローラ202の内部構成の一例を示したブロック図である。
図6において、プリンタコントローラ202は、プリンタコントローラ202の主たる制御を司るP−CPU601と、受信した画像データ206を一時的に取り込むためのバッファメモリやワークメモリとして使用するP−DRAM602と、実行プログラムが書き込まれたP−ROM603と、シリアルIインターフェイス507を介して接続されたネットワークコントローラ部201と通信を行うP−SIO604とが、内部バス612を介してプリンタエンジンコントローラ部605と接続されている。また、プリンタエンジンコントローラ部605には、印刷機構部のインクジェットヘッド607を駆動するヘッドドライバ606と、キャリッジモータ(CRモータ)609を駆動するモータドライバ608と、ペーパーフィードモータ(PFモータ)611を駆動するモータドライバ610とがさらに接続されている。
(UPnP(Universal Plug and Play)の概要)
本実施形態のネットワークシステムでは、DTV101からネットワークプリンタ104を制御するために、UPnP(Universal Plug and Play)を用いている。そこで、以下に、UPnPの概要について説明する。
UPnPネットワークは、IPアドレスの設定やデバイスドライバのインストールなどの煩雑な設定を行わなくても、ネットワーク機器を接続することができるピアツーピアネットワークである。ここでは、UPnPネットワークの基本構成、プロトコル、及び実行ステップについてその概要を説明する。詳細についてはそれぞれの規格のドキュメントに記載されている。
UPnPネットワークの基本構成として、デバイス、サービス、及びコントロールポイントが定義されている。デバイスは、UPnPに対応した機器であり、プリンタ、ブロードバンド(Broadband)ルータ(インターネット・ゲートウェイ・デバイス)105などが、これにあたる。サービスは、デバイスが提供する機能を表す最小単位であり、例えば、デバイスがUPnP Forumにより定義されたプリンタ(Printer)デバイスであれば、PrintBasicサービスが提供される。コントロールポイントは、デバイスが持っているサービスを制御して、利用するものであり、DTV101、PC103やSTB102などがこれにあたる。
デバイスは、少なくとも1つのサービスを持つ。また、デバイスは内部に埋め込みデバイスを持つことができる。ベースとなるデバイスをルートデバイスという。
図7は、UPnPネットワークの基本構成の一例を示すブロック図である。
図7において、コントロールポイント710及びデバイス720が、ネットワーク700に接続されている。デバイス720は、サービス721と、埋め込みデバイス722とを持つ。埋め込みデバイス722はサービス723を持つ。
UPnPネットワークでは、TCP/IPを基礎とし、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)や、XML(Extensible Makeup Language)を利用してメッセージを配信する。UPnPネットワークにおけるデバイス200は、TCP(Transmission Control Protocol)、UDP(User Datagram Protocol)、IGMP(Internet Group Management Protocol)、及びARP(Address Resolution Protocol)など、TCP/IPスタックのプロトコルを使用できる。また、デバイス200は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)やDNS(Domain Name System)などのTCP/IPサービスを利用できる。TCP/IPを採用したことによりUPnPは、ネットワークの物理メディアから独立になっている。
図8は、UPnPのプロトコルスタックの一例を示す図である。
図8において、HTTPUと、HTTPMUは、HTTPをUDPへ拡張したものである。プロトコルで使用する基本メッセージ形式はHTTPである。HTTPUはユニキャスト通信を用い、HTTPMUはマルチキャスト通信を用いる。
SSDP(Simple Service Discovery Protocol)は、ネットワークサービスを検出する方法を定義している。SSDPは、HTTPU及びHTTPMUに基づいて作成されており、コントロールポイント710が関心のあるサービスを検出する方法と、デバイス720がそのサービスを告知する方法とを定義している。
GENA(Generic Event Notification Architecture)は、HTTPおよびHTTPMUを使用して通知を送受信する機能である。イベントを可能にするために通知のサブスクライバーや、パブリッシャーの概念を定義している。
SOAP(Simple Object Access Protocol)は、RPC(Remote Procedure Call)を実行するためのXMLとHTTPの仕様を定義している。コントロールポイント710は、SOAPを使用してデバイス720の制御を行う。
プロトコルスタックの最上位は、ベンダ(Vender)に固有の情報を持つメッセージである。その次は、UPnPフォーラムのワーキングコミッティー(WC)で定義された情報により補足されたメッセージである。上位のメッセージは、SSDPや、GENAなど、UPnPに固有のプロトコルに従ったHTTPメッセージ形式でIPアドレスに配信される。
次に、UPnPの実行ステップについて説明する。UPnPは、アドレッシング、ディスカバリ、ディスクリプション、コントロール、イベンティング、及びプレゼンテーションの6つのステップで実行される。以下、各ステップについて説明する。
<アドレッシング>
このステップでは、UPnPが基本とするTCP/IPでの通信が可能になるようにIPアドレスの割り当てを行う。UPnPデバイスは、少なくともDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)クライアントを実装しなければならない。デバイス720がはじめてネットワーク700に接続したときは、DHCPサーバを探してアドレスを取得する。DHCPサーバが見つからない場合は、デバイス720は、Auto−IPを使ってアドレスを取得しなければならない。
Auto−IPは、IANAが定めるLink−localアドレス(IP Version 4では169.254/16)の範囲でランダムにアドレスを生成し、生成したアドレスがすでに使用されていないかどうかの確認と、そのアドレスの使用のアナウンスとを、ARP(Address Resolution Protocol)を使って行うものである。デバイス720は、Auto−IPでIPアドレスを取得した場合、定期的にDHCPサーバを探して、見つかればDHCPサーバからアドレスを取得する。
<ディスカバリ>
IPアドレスの割り当てが終わるとディスカバリを行う。ネットワーク700に追加されたデバイス720は、UPnPのディスカバリプロトコルを使ってデバイス720が持つサービス721の告知を行う。同様にネットワーク700に追加されたコントロールポイント710は、デバイス720のサーチを行う。
例えば、デバイス720は、IANAがSSDPのために割り当てたマルチキャストアドレス:ポート239.255.255.250:1900にUDPマルチキャストパケットを送信して告知を行う。図1に示した例では、UPnPデバイスであるネットワークプリンタ104が告知を行い、コントロールポイントであるDTV101、STB102、及びPC103がこれを受信することになる。
図9(a)は、デバイス720がネットワーク700に追加され利用可能なことを示す告知パケット901の一例を示す図である。
告知パケット901は、HTTPMUを介して送信される。リクエストには、GENAのNOTIFYメソッドを用いている。NTSヘッダは、「ssdp:alive」でなければならない。その他、ヘッダには、告知の有効時間、デバイスディスクリプションURL、告知のタイプ、及びサービスの固有名などが含まれている。メッセージのボディはなく空白行のみである。
図9(b)は、デバイス720がネットワーク700から削除されつつあり利用できなくなることを示す告知パケット902の一例を示す図である。リクエストにはGENAのNOTIFYメソッドを用いている。NTSヘッダは、「ssdp:byebye」でなければならない。
また、コントロールポイント710がUPnPのディスカバリプロトコルを使ってサーチを行い、デバイス720がこのサーチに応答する場合、コントロールポイント710は、IANAがSSDPのために割り当てたマルチキャストアドレス:ポート239.255.255.250:1900にUDPマルチキャストパケット(サーチリクエストパケット)を送信する。デバイス720は、UDPマルチキャストパケットに対し、UDPユニキャスト(サーチレスポンスパケット)で応答する。図1に示した例では、コントロールポイントであるDTV101が、UPnPデバイスであるネットワークプリンタ104のサーチを行い、ネットワークプリンタ104がそのサーチに応答することになる。
図10(a)は、サーチリクエストパケット1001の一例を示す図である。
サーチリクエストパケット1001は、HTTPMUを介して送信される。リクエストには、M−SEARCHメソッドを用いている。MANヘッダは、「ssdp:discover」でなければならない。STヘッダはサーチターゲットである。メッセージボディはなく空白行のみである。
図10(b)は、サーチレスポンスパケット1002の一例を示す図である。サーチレスポンスパケット1002は、HTTPUを介して送信される。レスポンスには告知の有効時間、デバイスディスクリプションURL、サーチターゲット、及び告知のサービス固有名などが含まれる。
<ディスクリプション>
ディスクリプションは、コントロールポイント710がディスカバリでデバイス720を見つけた後に行われる。このステップの後に、他のステップ(コントロール、イベンティング、及びプレゼンテーション)を実行することが可能になる。
図11(a)は、ディスクリプションを行う際のコントロールポイント710とデバイス720との様子を概念的に示した図である。このディスクリプションでは、コントロールポイント710がディスクリプションリクエスト1111a〜1111cを送信し、デバイス720がデバイスディスクリプション1112a、及びサービスディスクリプション1113a、1113bを応答する。コントロールポイント710は、ディスカバリによりデバイス720のデバイスディスクリプションURLを取得した後、デバイス720に対してディスクリプションタリクエスト1111a、1111bを送信する。
図11(b)は、ディスクリプションリクエスト1101(ディスクリプションリクエスト1111a〜1111c)の一例を示す図である。
ディスクリプションリクエスト1101は、HTTP GETメソッドを用いて送信される。
図11(c)は、ディスクリプションレスポンス1102(デバイスディスクリプション1112a及びサービスディスクリプション1113a、1113b)の一例を示す図である。
HTTPメッセージのボディは、XMLで記述されたディスクリプションである。UPnPにおけるディスクリプションレスポンスには、デバイスディスクリプション1112aとサービスディスクリプション1113a、1113bの2種類がある。
デバイスディスクリプション1112aには、デバイス720が持つサービス721のリストが含まれている。また、デバイスディスクリプション1112aには、各サービス721のサービスディスクリプションURL、コントロールURL、及びイベンティングURLなどが含まれる。さらに、デバイス720に埋め込まれたデバイス722がある場合には、そのデバイス722のリストも含まれる。
サービスディスクリプション1113a、1113bには、サービス721、723をコントロールするためのアクションリストと、サービスの状態を示すサービスステータステーブルとが含まれる。アクションリストには、各アクションの、名前、引数、関連する状態変数、及び入出力の方向が記述されている。サービスステートテーブルには、各状態変数の、名前、型、範囲、及びイベント特性が記述されている。
コントロールポイント710は、デバイスディスクリプション1112aを取得した後、そこに含まれる各サービスディスクリプションURLへアクセス(HTTP GET)することにより、各サービスディスクリプション1113a、1113bを取得する。サービスディスクリプション1113a、1113bを取得した後、コントロールポイント710は、デバイス720の各サービスをコントロールしたり、状態を表示したりできるようになる。
<コントロール>
コントロールでは、コントロールポイント710がデバイス720の持つサービス721にリクエストを行い、デバイス720を制御する。
図12(a)は、コントロールポイント710がデバイス720をコントロールする様子を概念的に示した図である。
コントロールポイント710は、ディスクリプションで、デバイス720のデバイスディスクリプション1112aと、サービスディスクリプション1113a、1113bを取得した後、デバイス720をコントロールすることができる。コントロールポイント710ができることは、アクションの実行(アクションリクエスト1211の送信)と、アクションの結果の取得(アクションレスポンス1212の受信)と、状態変数のクエリの実行(クエリリクエスト1213の送信)と、状態変数の現在値の取得(クエリレスポンス1214の受信)とを行うことである。
UPnPのコントロールにはSOAPを使用する。SOAPはRPC(Remote Procedure Call)の実現のためにXML/HTMLの使用に関して定義している。コントロールメッセージはSOAPヘッダおよびボディエレメントをベースにフォーマットされHTTPを介して配信される。
コントロールポイント710は、デバイス720のデバイスディスクリプションから取得したコントロールURLへ、HTTP POSTないしM−POSTメソッドを用いてリクエストを送信する。
図12(b)は、アクションリクエスト1211の一例を示す図である。この例では、リクエストラインにはPOSTメソッドを用いている。CONTENT−TYPEは、「text/xml」である。また、「charset="utf−8"」でなければならない。SOAPACTIONにアクション名を含む。メッセージボディは、XMLで記述され、SOAPで定義されたEnvelopeエレメントを含み、そのサブエレメントボディにアクションや、引数などのサブエレメントが含まれる。
図12(c)は、アクションレスポンス1212の一例を示す図である。この例では、成功レスポンスの一例を示している。レスポンスラインにはHTTP成功コードが含まれている。メッセージボディはXMLで記述され、SOAPで定義されたEnvelopeエレメントを含み、そのサブエレメントボディにアクションレスポンスサブエレメントが含まれる。アクションレスポンス1212には、アクションに出力引数があればその引数がサブエレメントとして含まれる。
<イベンティング>
イベンティングでは、コントロールポイント710が、デバイス720に状態変化の通知要求を登録し、デバイス720から通知を受ける。イベントのソースであるサービス721をパブリッシャーといい、イベントのターゲットであるコントロールポイント710をサブスクライバーと呼ぶ。サブスクライバーがイベントの通知を要求することをサブスクリプションと呼ぶ。
図13(a)はイベンティングを行う際のコントロールポイント710、1300とデバイス720との様子を概念的に示した図である。コントロールポイント710、1300(サブスクライバー)は、ディスクリプションで取得したデバイス720のデバイスディスクリプション1112aのイベンティングURLへHTTPリクエスト(イベンティングのリクエスト)を送信し、HTTPレスポンス(イベンティングのレスポンス)を受信する。
イベンティングのリクエストには、イベントの通知要求を登録するサブスクリプションリクエスト1311、登録の期限が切れる前に登録の更新を要求する更新リクエスト1312、及び登録の期限が切れる前に登録の取りやめを要求するキャンセルリクエスト1313の3種類がある。
図13(b)は、サブスクリプションリクエスト1311の一例を示す図である。リクエストラインには、GENAに定義されたSUBSCRIBEメソッドを用いる。ヘッダには、イベントメッセージの送信先URLや、通知タイプ「UPnP:event」などが含まれる。メッセージのボディはなく空白行のみである。
図13(c)は、サブスクリプションレスポンス1314の一例を示す。ここでは、成功レスポンスの例を示す。レスポンスラインにはHTTP成功コードが含まれる。ヘッダにはサブスクリブションを特定するIDや、サブスクリプションの有効時間などが含まれる。
サブスクリプションの更新リクエスト1312は、SUBSCRIBEメソッドを用いて、ヘッダにサブスクリプションIDを設定して行う。
サブスクリプションのキャンセルリクエスト1313は、UNSUBSCRIPTメソッドを用いてヘッダにサブスクリプションIDを設定して行う。
デバイス720のサービス721(パブリッシャー)は、サブスクリプションリクエスト1311に含まれるイベントメッセージの送信先URLへのHTTPリクエストにより、サブスクライバーであるコントロールポイント710、1300にイベントメッセージ1315a、1315bを送信する。イベントメッセージ1315a、1315bを受信したコントロールポイント(サブスクライバー)710、1300は、HTTPレスポンスをサービス(パブリッシャー)721に返す。
図13(d)は、イベントメッセージ1315の一例を示す図である。リクエストラインにはNOTIFYメソッドが用いられている。ヘッダには、「CONTENT−TYPE:text/xml」、「NT:upnp:event」、「NTS:upnp:propchange」、及び「SID:uuid:<subscription ID>」などが含まれる。メッセージボディはXMLで記述される。Propertysetエレメントには、状態変数をサブエレメントに持つPropertyサブエレメントが必要なだけ含まれる。
<プレゼンテーション>
プレゼンテーションでは、デバイス720が持つWebサービスをブラウザに表示する。これによりWebページから、デバイスの制御や、サービスの状態表示ができる。
図14は、ブラウザ1400がデバイス720のプレゼンテーションページにアクセスする様子を概念的に示した図である。
図14において、コントロールポイント710は、プレゼンテーションリクエスト1411をデバイス720に送信することによって、デバイス720のデバイスディスクリプションに含まれるプレゼンテーションURLを取得する。そうすると、ブラウザ1400を使って、デバイス720のプレゼンテーションページ1412を表示することができる。ブラウザ1400は、デバイス720のプレゼンテーションURLへアクセス(HTTP GET)することによりプレゼンテーションページ1412を取得する。デバイス720は、プレゼンテーションページ1412を介して、サービス721のコントロール手段、状態表示手段をコントロールポイント710に提供することができる。
(DTV(デジタルテレビジョン)装置)
図15は、DTV101の内部構成の一例を示した機能ブロック図である。
図15において、1501は、DTV101の主たる制御を行うCPUである。1502は、プログラム等が保存されている読み出し専用メモリであるROMである。1503は、データの一時的な保存を行うRAMである。1505はアンテナである。1504は、アンテナ1505で受信した信号を取り込んで音声/映像/画像/データに復元するデジタル放送受信制御部である。
1506は、後述する表示/音響部1508のテレビ表示画面に操作ボタン等の操作用画面を表示したり、その操作用画面に連動した操作をリモコン(不図示)装置で行ったりするUI処理(操作)部である。1507は、テレビ受像部や音響部等がある表示/音響部1508へ、音声/映像/画像/データを出力する出力処理部である。1509は、イーサネット(登録商標)110を介して相互に接続された外部のネットワークプリンタ104に所望の印刷を指示する印刷処理部である。
1510は、イーサネット(登録商標)110のネットワークラインと接続して外部との通信処理を行うネットワーク処理部である。1512は、メモリカード用コネクタであり、デジタルカメラ等で撮影した画像が保存されたメモリカード等を接続することにより、表示/音響部1508で画像の再生を行うことが出来る。1520は、前述した各処理ブロックを相互に接続するバスラインである。
図16は、デジタル放送受信制御部1504でのデータ処理の流れの一例を概念的に示した図である。
外部放送局において、映像,画像、音声等のコンテンツデータは、MPEG-2方式により符号化、圧縮され、他のメディアと共に多重化されて、アンテナから発信される。衛星放送の場合は、さらに単一搬送波でPSK(Phase shift keying)変調がなされた後に、アンテナから発信される。この他、地上波デジタル放送、CATVにおけるコンテンツデータも外部放送局から発信される。
本実施形態のDTV101では、外部放送局から発信された電波(コンテンツデータ)をアンテナ1505で受信し、デジタル放送受信制御部1504へ取り込む。取り込んだ電波RFは、復調(De-modulation)部1601へ運ばれて復調(De-modulation)される。そうすると、TS多重化ストリームであるMPEG-2 TS(Transport Stream)packet(MPEG-2 TSパケット)1602が得られる。
復号器(De-multiplex/De-scramble/De-code)1603では、TS多重化ストリーム1602が多重分離(De-multiplex)される。また、必要に応じて使用者が選択したチャネル情報に基づき番組番号が与えられて選局(De-scramble)される。こうして、TS多重化ストリーム1602は、映像データ1604、オーディオデータ1605、情報(PSI/SIテーブル)1606、及びDSM−CC(Digital Storage Media-Command and Control)1607へ各々分離され、分離された各々のデータ1604〜1607は、必要に応じてデコード(De-code)される。DSM−CC1607は、蓄積オーディオ・ビジュアル・プリント・データを遠隔からアクセスするためのプロトコルを規定した情報であり、アクセス対象の情報の場所(URL)が記述される。
ここで、トランスポートストリームTSについて詳細に説明する。
図17は、トランスポートストリームTSを概念的に示した図である。
図17において、トランスポートTSは、TSパケット1701a〜1701cの連続で構成され、それぞれのTSパケット1701a〜1701cのパケット長は、188byteで固定である。
TSパケット1701a〜1701cは、TSヘッダ1702a、1702bとペイロード1703a、1703bとを備えて構成され、それぞれのペイロード1703a、1703bを繋ぎ合わせることで、PES(Packetized Elementary Stream)1704のペイロード部1705が構成される。
PES1704は、ペイロード部1705とPESヘッダ部1706とを備えて構成される。
PES1704のペイロード部1705は、後述するTSパケット1701内のPID情報から同一のコンテンツに属するものであると判断されて結合される。
PES1704とは、MPEGビデオデータや、オーディオデータといったコンテンツ要素となる情報がブロックに区切られたものに、ヘッダが追加されたものである。このため、PES1704から放送番組のコンテンツ情報を抽出できる。
図18は、TSパケット1701の構成を概念的に示した図である。
図18において、TSパケット1701は、4byteのヘッダ部と、アダプテーションフィールド部及びペイロード部の少なくとも何れか一方を含む情報部1802とが合わさった188byteのデータである。
ヘッダ部1801は、同期バイト部1801aや、PID部1801bなどを備えて構成される。このPID部1801bのPIDとは識別符号であり、TSパケットを識別する役割がある。
前記アダプテーションフィールド部には、同期処理時に使用されるPCR情報等の情報がある。
前記ペイロード部には、映像音声等の情報のほかにPSI(Program Specific Information)/SIがある。PSIは、番組使用情報を示すテーブルとして送られてくる。
図19は、PSI1901を概念的に示した図である。
図19に示すように、PSI1901は番組仕様情報であり、受信したTSパケット1701の中の情報を示す。PAT(Program Association Table)1902は、番組の種類を示す。PMT(Program Map Table)1903は、映像、音声のPIDとその復号方法を示す。NIT(Network Information Table)1904は、ネットワーク上のサービス等の情報を示す。CAT(Conditional Access Table)1905は、有料放送情報を示す。
このようなPSI1901に含まれる情報を基に、前述した復号器1603でトランスポートストリームTSから分離されたストリームデータから、選択チャネルに応じた番組情報が抽出され、出力処理部1507を介して表示/音響部1508へ出力される。
図20は、TSパケット1701から番組情報を抽出する際のデジタル放送受信制御部1504における処理動作の一例を説明するフローチャートである。
まず、ステップS2001で、使用者のチャネル選択操作により番組番号が与えられる。次に、ステップS2002では、受信したTSパケット1701に含まれるPSI1901から、PAT1902及びPMT1903に関する情報を参照する。
次に、ステップS2003では、番組構成要素のPID値を取得する。次に、ステップS2004では、ステップS2003で取得した前記PID値を基に、TSパケット1701を抽出して番組を組み立てる。
最後に、ステップS2005では、ステップS2004で抽出した番組のデータに対し、ビデオ/オーディオそれぞれのデコード処理を実行して処理を終了する。
次に、映像データ1604のデコードを行ってビデオデータを生成する処理について説明する。
図21は、TSパケット1701からビデオデータを選択する際の復号器1603における構成の一例を示した図である。
図21において、2101はタイミング再生信号発生部であり、TSパケット1701の情報部1802のアダプテーションフィールド部内にあるPCR情報2104を取り込む。
2102はバッファメモリであり、TSパケット1701から抽出されたビデオパケット(PES)1704を一時的に保存する。
前記アダプテーションフィールド部に含まれているPCR情報2104で設定されたタイミングでタイミング再生信号発生部2101から信号がバッファメモリ2102に対して発行される。その発行されたタイミングで、ビデオパケット(PES)1704のデータがデコーダ2103へ送られる。デコーダ2103に送られたデータは、デコードされた後、ビデオデータ2105として出力される。
次に、データ放送サービスについて説明する。データ放送サービスは、電子番組ガイドや字幕スーパーなど、広い意味で用いられることもある。しかしながら、ここでは、BML(Broadcast Markup Language:デジタル放送中のコンテンツを表すマークアップ言語)に基づくマルチメディア放送サービスを例に挙げて説明する。
BMLは、日本のデジタルデータ放送のためにXML(eXtensible Markup Language)をベースにARIB(Association of Radio Industries and Businesses)により開発された。データ放送は、放送波にBML文書をのせて送信され、受信機で受信される。そして、受信機のBMLブラウザで、受信したBML文書を表示することにより、サービスを提供する。BMLの詳細については規格書に記載されている。
まず、データ放送のデータ伝送について説明する。データ放送するためのデータは、カルーセル伝送とイベントメッセージ伝送との2方式で伝送される。ここでは、データがカルーセル伝送される場合を例に挙げて説明する。カルーセル伝送は、DSM−CC(Digital Storage Media Command and Control)ダウンロードカルーセルと呼ばれる方式であり、MMPEG−2に関連する規格で規定されている。
図22は、データ放送の伝送方式の一例を概念的に示す図である。
BMLコンテンツ2201は、図示しない制作装置(オーサリングシステム)で作成する。図22に示す例では、2つのBMLコンテンツ2201a、2201bがある。本実施形態では、BMLコンテンツ2201aは、File1a、File1b、及びFile1cの3つのファイルからなる。また、BMLコンテンツ2201bは、File2a、及びFile2bの2つのファイルからなる。例えば、File1aはBML文書であり、File1bは、BML文書であるFile1aに埋め込まれたPNGファイルであり、File1cは、JPEGファイルである。
カルーセル伝送を行う送信機2202は、伝送路2203を介して、これらのFile(ファイル)をMPEG−TS2205上に繰り返し伝送する。受信機2204は、カルーセルの周期でBMLコンテンツ2201を取得する。したがって少なくともカルーセルが一周しないとBMLコンテンツ2201を提示することができない。
図23は、データカルーセルの一例を示す図である。
BML文書、静止画、及び図形などのファイルは、リソース2301と呼ばれる単位で表現される。このリソース2301は、モジュール2302という単位にまとめられる。1個のモジュール2302は、1個又は複数個のリソース2301からなる。複数個のリソース2301をまとめたモジュール2302は、マルチパートと呼ばれる。モジュール2302は、DDB(Download Data Block)2303に分割され、MPEG−TS2205上に伝送される。受信したときに必要な情報がわかるように、DDBには、DII(Download Info Indication)メッセージが付加される。このDIIから、次のDIIの1つ前にあるDDBまでがカル−セル2303の一単位となる。
図24は、データストリームの構成の一例を示す図である。
図24に示す例では、映像ストリーム2401が1つ、音声ストリーム2402が1つ、データストリーム2403、2404が2つ含まれる。データはセクション形式で伝送されるので正確にはストリームではないが、ここでは簡単のためにデータストリームと呼ぶことにする。BMLコンテンツ2201に含まれるBML文書は、通常1つではなく、いくつかの文書に分かれて構成されている。
図25は、BML文書が遷移する様子の一例を示す図である。
図25において、データストリーム2403には、表示文書2501及び印刷文書2502が含まれている。データストリーム2404には、表示文書2503、2504及び印刷文書2505、2506が含まれる。表示文書2501は、最初に表示される文書であり、スタートアップ文書と呼ばれる。各表示文書2501、2503、2504の「次へ」及び「戻る」ボタンの操作で、表示文書2501及び表示文書2503間の遷移と、表示文書2503及び表示文書2504間の遷移とが行われる(「表示文書2501」⇔「表示文書2503」⇔「表示文書2504」の遷移が行われる)。また、各表示文書2501、2503、2504の「印刷」ボタンの操作で、対応する印刷文書2502、2505、2506の印刷が行われる。
図26は、受信機2204内でのデータ放送のデータの流れの一例を示す図である。
放送波のMPEG2−TS2205上にカルーセル伝送されるBMLコンテンツ2201のファイルが取り出される。受信機2204の出力処理部2601は、前記取り出されたファイルに含まれる表示コンテンツを取り出して表示出力する。また、受信機2204の印刷処理部2602は、前記取り出されたファイルに含まれる印刷コンテンツを取り出して印刷装置が解釈可能な印刷データに変換して印刷出力する。なお、取り出されたBMLコンテンツ2201のファイルは、バッファに一時的に格納される。
次に、データ放送の印刷サービスについて説明する。
印刷用の文書はBMLではなくHTMLで記述される。印刷文書のフォーマットは、XHTML-Print、CSS Print Profileに規定される。これは、主にプリンタ(ネットワークプリンタ104)への負荷を軽減する目的で規定されている。データ放送の印刷サービスでは、受信機2204にプリンタドライバをインストールすることなしに印刷を行うことができるように、プリンタが印刷用HTMLを解釈し、印刷イメージデータを作成するようにしているからである。なお、詳細については、それぞれの規格書に記載されている。
BMLコンテンツ2201の印刷は、印刷用コンテンツをどこに置くかで大きく2つに分けられる。1つは印刷用HTMLを放送波に含む場合であり、もう1つは印刷用HTMLをインターネット上に配置する場合である。また、ネットワークプリンタ104が実際に印刷を行うときのBMLコンテンツ2201のデータの受け取り方により、PUSH印刷(配信型印刷方式)とPULL印刷(要求型印刷方式)とに分けることができる。
PUSH印刷とは、印刷データをプリンタに直接送信することにより印刷を行うものである。PULL印刷とは、プリンタに印刷データの所在を示すURIを送信し、プリンタが渡されたURIから印刷データを取得して印刷を行うものである。
図27(a)は、放送波に印刷データを含む場合の第1の印刷モデルの一例を示す図である。この第1の印刷モデルでは、放送衛星2701からの放送波に含まれるMPEG−TS上にカルーセル伝送される印刷用HTML2702を、受信機であるDTV101が取り出す。そして、DTV101からネットワークプリンタ104に、この印刷用HTML2702を送って印刷を行う。
図27(b)は、インターネット上に印刷データを配置する場合の第2の印刷モデルの一例を示す図である。この第2の印刷モデルでは、受信機であるDTV101は、印刷用HTML2702を持たない。DTV101は、放送衛星2701からの放送波を通して取得した印刷用HTML2702のURI2703をネットワークプリンタ104に送る。ネットワークプリンタ104は、そのURI2703にあるWEBサーバ109にアクセスして印刷用HTML2702を取得して印刷を行う。したがって、この印刷モデルでは、PULL印刷を行うことになる。
図27(c)は、放送衛星2701からの放送波に含まれる印刷用HTML2702を、PULL印刷を実行して印刷する場合の第3の印刷モデルの一例を示す図である。放送衛星2701からの放送波に印刷用HTML2702が含まれる場合、受信機であるDTV101がHTTPサーバを持つようにする。そして、DTV101が、放送衛星2701からの放送波から取り出した印刷用HTML2702を要求するためにDTV101のURI2703を、ネットワークプリンタ104に送る。ネットワークプリンタ104は、そのURI2703にあるDTV101にアクセスして印刷用HTML2702を取得して印刷を行う。このように、DTV101とネットワークプリンタ104との間でPULL印刷を行うことも可能である。
この第3の印刷モデルにおける方式のメリットは、DTV101のリソース負荷が軽いことである。なぜなら、第1の印刷モデルにおける方式は、印刷用HTML2702を直接ネットワークプリンタ104に送信することになるため、ネットワークプリンタ104が印刷要求ジョブを受け付けることが可能な状態でなければならず、ネットワークプリンタ104が他の印刷処理中である場合、印刷要求ジョブを受け付けることができず、DTV101は、印刷要求ジョブが受諾されるまで、xHTML形式の印刷データをDTV101の何部メモリに保持していなければならない。これに対して第3の印刷モデルにおける方式(図27(c))では、プル型の印刷要求ジョブをネットワークプリンタに発行するだけで、xHTML形式の印刷データ(印刷用コンテンツ)は保持しておかなくてよく、削除することができる。なぜなら、前述したように、カルーセル方式のデータ放送は、繰り返し送信されるため、ネットワークプリンタ104からDTV101がHTTP GETのような配信要求を受けた後で、受信したデータ放送中に含まれるxHTML形式の印刷用コンテンツをネットワークプリンタ104に配信すればよいからである。
図28は、図27(a)に示した第1の印刷モデルを実行する場合のネットワークシステムの動作の一例を示す図である。また、図29は、図27(a)に示した第1の印刷モデルを実行する場合のネットワークシステムを機能的に示した機能ブロック図である。
図28及び図29において、コントロールポイント(CP)であるDTV101は、クリエイトジョブリクエスト(Create Job Request)を、ネットワークプリンタ104に送信する(ステップS1)。
次に、ネットワークプリンタ104は、クリエイトジョブレスポンス(Create Job Response)に印刷データの送信先であるデータシンク(DataSink)を含めて、DTV101に送信する(ステップS2)。
次に、DTV101は、データシンクに印刷データを送信する(ステップS3)。印刷データの送信が完了すると、ネットワークプリンタ104は、印刷データが送信されたことを示すHTTPレスポンス(HTTP Response)を、DTV101に返す(ステップS4)。
なお、図29に示すように、DTV101は、印刷データ生成処理2901を起動させることにより生成された印刷データは、出力ファイル2902に格納される。
図30は、図27(b)に示した第2の印刷モデルを実行する場合のネットワークシステムの動作の一例を示す図である。また、図31は、図27(b)に示した第2の印刷モデルを実行する場合のネットワークシステムを機能的に示した機能ブロック図である。
図30及び図31において、コントロールポイント(CP)であるDTV101は、クリエイトジョブリクエスト(Create Job Request)を、ネットワークプリンタ104に送信する(ステップS11)。
次に、ネットワークプリンタ104は、クリエイトジョブレスポンス(Create Job Response)に印刷データの送信先であるデータシンク(DataSink)を含めて、DTV101に送信する(ステップS12)。
次に、DTV101は、データシンクに印刷データの所在を示すURIを送信する(ステップS13)。
次に、URIを受け取ったネットワークプリンタ104は、印刷データが送信されたことを示すHTTPレスポンス(HTTP Response)を、DTV101に返す(ステップS14)。
次に、ネットワークプリンタ104は、渡されたURIに基づいて、HTTP GET、あるいはFTP GETして、WEBサーバ109から印刷データを受信する(ステップS15、S16)。
図32は、図27(c)に示した本発明の特徴となる第3の印刷モデルを実行する場合のネットワークシステムの動作の一例を示す図である。また、図33は、図27(c)に示した第3の印刷モデルを実行する場合のネットワークシステムを機能的に示した機能ブロック図である。
図32及び図33において、コントロールポイント(CP)であるDTV101は、ユーザがリモコンを操作することによりUI処理部(操作部)1506が印刷指示を受け付けた場合に、デジタルデータ放送中に含まれるxHTML形式の印刷用コンテンツを印刷するための印刷要求であるクリエイトジョブリクエスト(Create Job Request)を、ネットワークプリンタ104に送信する(ステップS21)。そして、この段階で、DTV101は、デジタルデータ放送中に含まれるxTHML形式の印刷用コンテンツは削除可能であり、リソースを必要に応じて他の処理にまわすことを許可する。
次に、ネットワークプリンタ104は、クリエイトジョブレスポンス(Create Job Response)に印刷データの送信先であるデータシンク(DataSink)を含めて、DTV101に送信する(ステップS22)。
次に、DTV101は、データシンクに印刷データの所在を示すURIとして、DTV101自身のURIを送信する(ステップS23)。
次に、URIを受け取ったネットワークプリンタ104は、HTTPレスポンス(HTTP Response)を、DTV101に返す(ステップS24)。
次に、ネットワークプリンタ104は、渡されたURIに基づいて、HTTP GET、あるいはFTP GETが行われる(ステップS25)。
次に、DTV101は、ネットワークプリンタからファイル転送要求(HTTP GET, FTP GET)を受け取ると、新たにデジタル放送受信制御部1504から受信したデジタルデータ放送中の印刷用コンテンツを取り出して、印刷データを生成し、ネットワークプリンタ104に送信する(ステップS26)。これにより、DTV101は、プル型印刷方式の場合にも、DTV101のリソースを常に確保することなく、印刷用コンテンツが必要になった際に受信したデジタルデータ放送中の印刷用コンテンツを印刷データとして用いるため、DTV101のリソースの有効利用が可能となる。
なお、以上のような第3の印刷モデルの変形例として、図33に示すように、DTV101が有している印刷データ生成処理部3301が起動することにより印刷データを生成し、この印刷データが、HTTPサーバ(又はFTPサーバ)3303が管理するディレクトリに置かれた出力ファイル3302内に格納されてもよい。HTTPサーバ(又はFTPサーバ)3303では、HTTPD(HyperText Transfer Protocol Daemon)を用いて処理が実行される。
以上のような第3の印刷モデルの変形例として、図34に示す第4の印刷モデルを利用ことができる。図34は、放送衛星2701からの放送波に含まれる印刷用HTML2702に対し、PULL印刷を行う印刷モデルを実行する場合のネットワークシステムを機能的に示した機能ブロック図である。
図34に示すように、CGI(Common Gateway Interface)スクリプトで印刷データ生成処理3301を起動する場合には、生成する印刷データを特定するために、印刷データのIDを引数としてURIに付加し、例えば、「http://server/cgi-bin/script?id=source_id」といったURIをネットワークプリンタ104に送信するようにする。
図35は、印刷方法を選択する場合のネットワークシステムにおける動作の一例を説明するフローチャートである。
まず、DTV101は、ネットワークプリンタ104の状態を取得する(ステップS3001)。
次に、DTV101は、ネットワークプリンタ104が印刷を実行することが可能かどうかを判定する(ステップS3002)。この判定の結果、ネットワークプリンタ104が印刷を実行することが可能であれば、図27(a)に示した第1の印刷モデルに従ったPUSH印刷が実行される(ステップS3003)。すなわち、第1の印刷モデルに従って、DTV101は、印刷データを生成し、生成した印刷データをネットワークプリンタ104に送信して、PUSH印刷を実行する。
一方、前記ステップS3302において、ネットワークプリンタ104が印刷を実行することが不可能であると判定された場合には、DTV101は、内部の状態を取得する(ステップS3004)。
次に、DTV101は、デジタルデータ放送中に印刷用コンテンツ(xHTML形式もしくはBML形式)が含まれているか判定することにより、印刷データを生成することが可能かどうかを判定する(ステップS3005)。この判定の結果、印刷データを生成することが可能であれば、図27(c)に示した第3の印刷モデルに従ったPULL印刷が実行される(ステップS3006)。すなわち、第3の印刷モデルに従って、印刷データ生成処理部3301は、印刷要求ジョブを生成し、ネットワークプリンタ104に送信して、PULL印刷を実行する。このときに、印刷用コンテンツはDTV101内に保持される必要はなく、DTV101の他の処理によりメモリリソースが必要な場合は削除することを許可する。
前記ステップS3005において、デジタルデータ放送中に印刷用コンテンツが含まれておらず、印刷用ドキュメントの場所を示すURIの指定が存在しており、DTV101では印刷データを生成することが不可能であると判定された場合には、第2の印刷モデルに従ったPULL印刷が実行される(ステップS3007)。すなわち、第2の印刷モデルに従って、印刷データ生成処理部3301は、印刷データが格納されているWEBサーバ109の場所を示すURIをネットワークプリンタ104に送信して、ネットワークプリンタによるPULL印刷を実行する。
図36は、CGIスクリプトで印刷データを生成する場合のネットワークシステムにおける動作の一例を説明するフローチャートである。
まず、DTV101のHTTPサーバ3303は、引数として渡されたIDが正しいかどうかを判定する(ステップS3101)。この判定の結果、IDが正しい場合には、DTV101のHTTPサーバ3303は、印刷データが生成済みであるかどうかを判定する(ステップS3101)。
この判定の結果、印刷データが生成済みであれば、生成済みの印刷データを含む成功応答を、ネットワークプリンタ104に返す(ステップS3103)。一方、印刷データが生成済みでなければ、DTV101のHTTPサーバ3303は、印刷データ生成処理3303を起動して印刷データを生成し、生成した印刷データを含む成功応答をネットワークプリンタ104に返す(ステップS3104)。
前記ステップS3101において、IDが不正であると判定された場合には、DTV101のHTTPサーバ3303は、失敗応答をネットワークプリンタ104に返す(ステップS3105)。
以上のように本実施形態では、DTV101は、印刷データ生成処理部3301の起動をネットワークプリンタ104が指示できるようにするためのURIをネットワークプリンタ104に送信する。そして、そのURIに基づく印刷データの取得要求(HTTP GET)が、ネットワークプリンタ104からなされると、DTV101は、印刷データ生成処理部3301を起動して印刷データを生成する。生成された印刷データは、出力ファイル3302に格納される。出力ファイル3302に格納された印刷データは、DTV101が有しているHTTPサーバ3303からネットワークプリンタ104に送信される。
このように、DTV101は、ネットワークプリンタ104から印刷データの取得要求があった後に印刷データを生成するので、DTV101が行う他の処理の負荷が、印刷データの生成によって増大することを、いわゆるスプール機能を設けなくても、可及的に防止することができる。
また、ネットワークプリンタ104で印刷が可能でなく、DTV101の内部状態により、印刷データの生成が可能でない場合に、印刷データ生成処理部3301の起動をネットワークプリンタ104が指示できるようにするためのURIをネットワークプリンタ104に送信するようにした。これにより、DTV101が他の処理を行っている場合にだけ、ネットワークプリンタ104から印刷データの取得要求があった後に印刷データを生成するので、より適切なタイミングで印刷データを生成することが可能になる。
また、ネットワークプリンタ104の状態と、DTV101の内部の状態とに基づいて、異なるURIをネットワークプリンタ104に送信して、印刷方法を異ならせるようにしたので、より一層適切なタイミングで印刷データを生成することが可能になる。
なお、本実施形態では、印刷を要求するホスト(DTV101)にはプリンタドライバをインストールせずに、印刷データをHTML文書とした。しかしながら、ホスト(DTV101)が複数のデータフォーマットを出力することが可能な場合には、例えば、「http://server/cgi-bin/script?id=source_id,format=[html,ps,jpg]」といったURIでPULL印刷の要求を行い、ネットワークプリンタは、例えば、「http://server/cgi-bin/script?id=source_id,format=ps」というURI宛てに印刷データを要求することにより、ホストがネットワークプリンタの要求するフォーマットで印刷データを生成することも可能である。
このようにすれば、DTV101と、ネットワークプリンタ104とが、事前にネゴシエーション(negotiation)を省略することができ、より簡単に且つ迅速に印刷データを生成することが可能になる。
(本発明の他の実施形態)
上述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、前記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
また、この場合、前記ソフトウェアのプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えば、かかるプログラムコードを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
さらに、供給されたプログラムコードがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
本発明の実施形態を示し、ネットワークシステムの構成の一例を示した図である。 本発明の実施形態を示し、画像形成システムの構成の一例を示した図である。 本発明の実施形態を示し、ネットワークコントローラが有する機能モジュールの概略構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、プリンタコントローラが有する機能モジュールの概略構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、ネットワークコントローラの内部構成の一例を示したブロック図である。 本発明の実施形態を示し、プリンタコントローラの内部構成の一例を示したブロック図である。 本発明の実施形態を示し、UPnPネットワークの基本構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態を示し、UPnPのプロトコルスタックの一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、は、デバイスがネットワークに追加され利用可能なことを示す告知パケットの一例と、デバイスがネットワークから削除されつつあり利用できなくなることを示す告知パケットの一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、サーチリクエストパケットの一例と、サーチレスポンスパケットの一例とを示す図である。 本発明の実施形態を示し、ディスクリプションを行う際のコントロールポイントとデバイスとの様子と、ディスクリプションリクエストの一例と、ディスクリプションレスポンスの一例とを示す図である。 本発明の実施形態を示し、コントロールポイントがデバイスをコントロールする様子と、アクションリクエストの一例と、アクションレスポンスの一例とを示す図である。 本発明の実施形態を示し、イベンティングを行う際のコントロールポイントとデバイスとの様子と、サブスクリプションリクエストの一例と、サブスクリプションレスポンスの一例と、イベントメッセージの一例とを示す図である。 本発明の実施形態を示し、ブラウザがデバイスのプレゼンテーションページにアクセスする様子を概念的に示した図である。 本発明の実施形態を示し、DTVの内部構成の一例を示した機能ブロック図である。 本発明の実施形態を示し、デジタル放送受信制御部でのデータ処理の流れの一例を概念的に示した図である。 本発明の実施形態を示し、トランスポートストリームを概念的に示した図である。 本発明の実施形態を示し、TSパケットの構成を概念的に示した図である。 本発明の実施形態を示し、PSIを概念的に示した図である。 本発明の実施形態を示し、TSパケットから番組情報を抽出する際のデジタル放送受信制御部における処理動作の一例を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、TSパケットからビデオデータを選択する際の復号器における構成の一例を示した図である。 本発明の実施形態を示し、データ放送の伝送方式の一例を概念的に示す図である。 本発明の実施形態を示し、データカルーセルの一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、データストリームの構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、BML文書が遷移する様子の一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、受信機内でのデータ放送のデータの流れの一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、印刷モデルの一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、第1の印刷モデルを実行する場合のネットワークシステムの動作の一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、第1の印刷モデルを実行する場合のネットワークシステムを機能的に示した機能ブロック図である。 本発明の実施形態を示し、第2の印刷モデルを実行する場合のネットワークシステムの動作の一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、第2の印刷モデルを実行する場合のネットワークシステムを機能的に示した機能ブロック図である。 本発明の実施形態を示し、第3の印刷モデルを実行する場合のネットワークシステムの動作の一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、第3の印刷モデルを実行する場合のネットワークシステムを機能的に示した機能ブロック図である。 本発明の実施形態を示し、第4の印刷モデルを実行する場合のネットワークシステムを機能的に示した機能ブロック図である。 本発明の実施形態を示し、印刷方法を選択する場合のネットワークシステムにおける動作の一例を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、CGIスクリプトで印刷データを生成する場合のネットワークシステムにおける動作の一例を説明するフローチャートである。
符号の説明
101 デジタル放送用テレビ(DTV)
104 ネットワークプリンタ
201 ネットワークコントローラ
202 プリンタコントローラ
710 コントロールポイント
720、722 デバイス
721、723 サービス

Claims (2)

  1. カルーセル方式により繰り返し放送されるデジタルデータ放送に含まれる印刷用文書データを用いて、通信可能に接続された画像形成装置に送信する印刷データを生成するデジタル放送受信装置であって、
    前記デジタルデータ放送に含まれる、データ放送画面を表示するための表示用文書データと印刷に利用される印刷用文書データとを取得し、記憶部に格納する取得手段と、
    前記表示用文書データを用いてデータ放送画面を表示する表示手段と、
    前記表示手段で表示されたデータ放送画面を介して、ユーザから印刷用文書データの印刷処理の実行指示する印刷指示を受け付けたことに応じて、前記画像形成装置に印刷要求を発行する印刷要求手段と、
    前記印刷要求手段により前記画像形成装置に印刷要求を発行した後、前記記憶部に格納されている前記印刷用文書データを削除する制御を行う制御手段と、
    前記印刷要求に応答して前記画像形成装置から送信された印刷データの配信要求を受け付ける受付手段と、
    前記デジタルデータ放送に含まれる印刷用文書データから前記画像形成装置が解釈可能な印刷データを生成し、前記画像形成装置に送信する印刷データ出力手段とを有し、
    前記取得手段は、前記受付手段により配信要求を受け付けた後に、受信中のデジタルデータ放送に含まれる印刷用文書データを当該デジタルデータ放送から再び取得し、
    前記印刷データ出力手段は、前記取得手段により再び取得された印刷文書データから前記画像形成装置が解釈可能な印刷データを生成し、前記画像形成装置に送信することを特徴とするデジタル放送受信装置。
  2. カルーセル方式により繰り返し放送されるデジタルデータ放送に含まれる印刷用文書データを用いて、通信可能に接続された画像形成装置に送信する印刷データを生成するデジタル放送受信装置の制御方法であって、
    前記デジタルデータ放送に含まれる、データ放送画面を表示するための表示用文書データと印刷に利用される印刷用文書データとを取得し、記憶部に格納する第1の取得ステップと、
    前記表示用文書データを用いてデータ放送画面を表示部に表示する表示ステップと、
    前記表示ステップで表示されたデータ放送画面を介して、ユーザから印刷用文書データの印刷処理の実行を指示する印刷指示を受け付けたことに応じて、前記画像形成装置に印刷要求を発行する印刷要求ステップと、
    前記印刷要求ステップにより前記画像形成装置に印刷要求を発行した後、前記記憶部に格納されている前記印刷用文書データを削除する制御を行う制御ステップと、
    前記印刷要求に応答して前記画像形成装置から送信された印刷データの配信要求を受け付ける受付ステップと、
    前記受付ステップにより配信要求を受け付けた後に、受信中のデジタルデータ放送に含まれる印刷用文書データを当該デジタルデータ放送から再び取得する第2の取得ステップと、
    前記第2の取得ステップにより再び取得された印刷用文書データから前記画像形成装置が解釈可能な印刷データを生成し、前記画像形成装置に送信する印刷データ出力ステップと、を有することを特徴とするデジタル放送受信装置の制御方法。
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