JP4500187B2 - ダイレクトコンバージョン受信機 - Google Patents

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Description

本発明は、複数バンド対応の受信機能を有するダイレクトコンバージョン受信機に関し、特に、DCオフセットの低減機能を備えたダイレクトコンバージョン受信機に関する。
ダイレクトコンバージョン受信機は、アンテナで受信されたRF(Radio Frequency)信号に同一周波数のローカル信号(キャリア)を重畳することで、中間周波数への変換を省略して、直接ベースバンド信号に変換する機能を有する受信機である。このような機能によってフィルタを削減することができるので、受信機の小型化や軽量化などを図ることができる。また、このようなダイレクトコンバージョン受信機においてはDCオフセットを抑制することが重要である。ダイレクトコンバージョン受信機におけるDCオフセットの抑制方法については種々の文献に開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の技術によれば、DCオフセットが増大する可能性が高い期間を検出して、その期間において信号経路に介在するDC成分阻止用フィルタの時定数を通常動作時より小さくし、フィルタを通過した信号の過度応答を急速に収束させることによりDCオフセットを低減させることができる。
また、複数バンド対応のダイレクトコンバージョン受信機においては、回路規模が増大する上で、小型化、低価格化、及び軽量化などを行うために、同一周波数を扱う回路ブロックにおいて回路の共有化を行うことが一般的である。特に、ダイレクトコンバージョン受信機では直交ミキサ以降が共通の周波数であり、ベースバンド回路部を共有化することは実現性が高く、その回路規模の大きさから考えてもベースバンド回路部を共有化することは、小型化、低価格化、及び軽量化のためにはより有効である。ベースバンド回路部を共有化する回路構成を実現しようとした場合は、直交ミキサ以前が別々の回路構成になり、直交ミキサ以前で回路の切り替えが発生した場合にはDCオフセットを低減させることが必要になる。つまり、ダイレクトコンバージョン方式を採用する複数バンド対応のダイレクトコンバージョン受信機においては、ベースバンド回路を共用化させることが小型化や軽量化を実現する上では一段と有効になる。
特開2003−224488号公報
しかしながら、前述の特許文献1に開示されたダイレクトコンバージョン受信機は、ゲインの切り替え時において、ゲインの変動量が大きい場合にはDCオフセットが発生する可能性がある。したがって、必要に応じてハイパスフィルタのカットオフ周波数を低い周波数から高い周波数に切り替えてDCオフセットの低減に対応している。このような対応は、受信電力の測定結果によってゲインの設定値が更新されることから、ハイパスフィルタのカットオフ周波数の切り替え制御を行うことを想定したものである。すなわち、異なる周波数の切り替えを行う従来のダイレクトコンバージョン受信機においては、特に、複数バンドの受信に対応する従来のダイレクトコンバージョン受信機においては、周波数バンドの切り替えに伴うDCオフセットの抑制方法は複雑であるので、ダイレクトコンバージョン受信機におけるDCオフセットの抑制方法にはまだ改善の余地がある。言い換えれば、一部回路の共用化を図る複数バンドの受信可能な従来のダイレクトコンバージョン受信機においては、DCオフセットの抑制を行うためには更なる改善が必要である。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、周波数バンドの切り替えが行われるときにもDCオフセットを抑制する制御を行うことが可能な複数バンド対応のダイレクトコンバージョン受信機を提供することを目的とする。
本発明によるダイレクトコンバージョン受信機は、受信した復調信号の信号電力に対してIch/Qchの振幅値をほぼ一定にするためのAGC(Automatic Gain Control)回路を有し、少なくとも2種類以上の周波数帯域を受信可能とする複数バンド対応のダイレクトコンバージョン受信機であって、周波数帯域ごとに独立した系統にあって、外部入力信号により制御対象とする対象周波数帯域の回路の起動及び制御対象としない非対象周波数帯域の回路の停止を行うLNA(Low Noise Amplifier)、直交ミキサ、移相器、及び電圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)と、周波数帯域が異なっても系統を共有するローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、ベースバンド可変利得増幅器及びPLL(Phase Locked Loop)回路と、周波数帯域の切り替え又は周波数の切り替えのいずれかが行われる場合に、ハイパスフィルタのカットオフ周波数を高/低に切り替え制御を行うハイパスフィルタ制御部とを備え、ハイパスフィルタは、ハイパスフィルタ制御部の指示に基づいてカットオフ周波数を高/低の少なくとも2段階に切り替える構成を採っている。
すなわち、本発明による複数バンド対応のダイレクトコンバージョン受信機は、受信した復調信号の信号電力に対してIch/Qchの振幅値をほぼ一定にするためのAGC回路を有し、少なくとも2種類以上の周波数帯域を受信可能とするダイレクトコンバージョン受信機であって、LNA、直交ミキサ、移相器、及び電圧制御発振器を周波数帯域ごとに独立系統として存在させている。そして、周波数帯域ごとに独立したLNA、直交ミキサ、移相器、及び電圧制御発振器は、外部入力信号によって対象周波数帯域の回路の起動、及び非対象周波数帯域の回路の停止が行われる。一方、ローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、ベースバンド可変利得増幅器及びPLL回路は、周波数帯域が異なっても共有の系統としている。さらに、ハイパスフィルタは、ハイパスフィルタ制御部の指示にしたがってカットオフ周波数を高い/低いの少なくとも2段階で切り替える機能を有している。そして、ハイパスフィルタ制御部が、周波数帯域の切り替えあるいは周波数の切り替えのいずれかが行われる場合に、ハイパスフィルタのカットオフ周波数を高/低と切り替え制御を行うように構成されている。このような構成によれば、小型化、低価格化を目的としたベースバンド可変増幅回路の共有化に対し、周波数バンドごとに個別の系統を有する回路の切り替えが行われても、ハイパスフィルタのカットオフ周波数を切り替えることでDCオフセットの発生を抑制することが可能となる。
また、本発明による複数バンド対応のダイレクトコンバージョン受信機は、前記発明の構成において、ハイパスフィルタ制御部は、ハイパスフィルタのカットオフ周波数を高くする切り替えを行った後、一定期間が経過した後にそのハイパスフィルタのカットオフ周波数を低くする制御を行うような構成を採っている。
このような構成によれば、ハイパスフィルタ制御部がハイパスフィルタのカットオフ周波数を高くする切り替えを行った後、一定期間が経過した後にハイパスフィルタのカットオフ周波数を低くすることにより、DCオフセットを抑制した上で高い復調精度を実現するハイパスフィルタのカットオフ周波数にすることができる。
また、本発明による複数バンド対応のダイレクトコンバージョン受信機は、前記発明の構成に加えて、さらに、LNA、直交ミキサ、移相器、及び電圧制御発振器の周波数バンドの切り替え制御を行うための制御信号を遅延させる遅延回路を備え、ハイパスフィルタにおけるカットオフ周波数の切り替え制御のタイミングは、遅延回路の遅延タイミングによって決定される構成を採っている。
このような構成によれば、ハイパスフィルタにおけるカットオフ周波数の切り替え制御タイミングは、周波数帯域ごとに独立しているLNA、直交ミキサ、移相器、及び電圧制御発振器のバンド切り替え制御を行う制御信号を遅延回路経由で送信している。
また、本発明による複数バンド対応のダイレクトコンバージョン受信機は、前記発明の構成において、ハイパスフィルタにおけるカットオフ周波数の切り替え制御のタイミングは、電圧制御発振器の周波数制御を行うPLL回路へ周波数データを設定したとき、前回の設定値から周波数の切り替えが行われた場合に制御信号を遅延回路経由で出力制御することによって決定される構成を採っている。
また、本発明による複数バンド対応のダイレクトコンバージョン受信機は、前記発明の構成において、遅延回路は、LNA、直交ミキサ、及び移相器における周波数バンドの切り替え時の回路起動安定時間以上の遅延時間を発生させる構成を採っている。
このような構成によれば、遅延回路は、周波数帯域ごとに独立であるLNA、直交ミキサ、及び移相器の周波数バンド切り替え時の回路起動安定時間以上の遅延時間を持たせている。
また、本発明による複数バンド対応のダイレクトコンバージョン受信機は、前記各発明の構成に加えて、さらに、周波数切り替えの有無を判定して、周波数が切り替えられたときにカットオフ周波数の切り替えを行う周波数切り替え判定部を備える構成を採っている。
本発明のダイレクトコンバージョン受信機によれば、周波数バンドの切り替えに伴うLNA、直交ミキサ、移相器の回路切り替え安定時間後に、ハイパスフィルタにおけるカットオフ周波数の切り替えを行うことにより、DCオフセットを安定的に収束させることができる。つまり、カットオフ周波数を低周波数から高周波数に切り替えることによってDCオフセットを効果的に低減させることができる。
また、周波数バンドの切り替えとほぼ同じタイミングで行われるPLLシンセサイザの周波数切り替え時間は、上記の回路切り替え安定時間及びハイパスフィルタのカットオフ周波数の切り替えが、低周波数→高周波数→低周波数という切り替え手順を含んでいても、一般的にはそれ以上の周波数安定時間がかかるため、PLLシンセサイザの周波数が安定する時間よりも前に、DCオフセットを収束させることができると共に高い復調精度を実現することができる。
《発明の概要》
本発明による複数バンド対応のダイレクトコンバージョン受信機は、周波数バンドの切り替えが発生した際に、ハイパスフィルタにおけるカットオフ周波数の切り替え制御を行うことにより、DCオフセットを速やかに収束させている。このようにして、周波数バンドの切り替えに伴う回路の切り替えによるDCオフセットの変動分を抑制することにより、AGC動作の安定化及び良好な受信性能の確保を実現することができる。
《本発明の最良の形態》
本発明による複数バンド対応のダイレクトコンバージョン受信機は、PLLシンセサイザに用いられるシリアルデータからの情報に基づいて、周波数バンドの切り替えの有無を判断している。そして、周波数バンドの切り替えが発生した場合は、ハイパスフィルタのカットオフ周波数を低い周波数から高い周波数へ切り替える制御を行うことで、複数バンド対応のダイレクトコンバージョン受信機におけるDCオフセットの低減化を実現し、かつ、AGC制御の安定化と高品質な受信特性を得ることができる。
また、複数バンドを受信することができるダイレクトコンバージョン受信機において、ベースバンド回路を共用化した際のDCオフセット発生の解決方法は以下に述べる通りである。なお、本発明のダイレクトコンバージョン受信機によるDCオフセットの低減方法では、特に、CDMA(Code Division Multiple Access)方式において連続受信状態からの周波数バンドを跨いだ異周波数レベルの測定、及び自局への戻りがあった場合の効果的なAGC動作及び良好な受信性能の確保を想定している。
すなわち、複数バンド対応のダイレクトコンバージョン受信機において、ベースバンド回路を共用化した場合は、共用化部分の前段の回路ブロックであるLNA、VCO、移相器、直交ミキサが、バンド切り替えを行うと共に回路のON/OFF制御を行う。なお、複数バンドでは、消費電流を削減する観点から未使用バンドの回路ブロックは非動作とするのが一般的である。また、ダイレクトコンバージョン受信機におけるDCオフセットの発生量は、ゲインの変化量に比例して発生レベルが大きくなってしまう。さらに、バンド切り替えが発生した場合は、シンセサイザへの周波数データの設定を行ったり、LNA、VCO、直交ミキサを起動したりすることにより、急激なゲイン変動が発生する。特に、ベースバンド周波数の信号への変換を行う直交ミキサのON/OFF制御によって急激なゲイン変動を発生させてしまう。
このような場合、前述の特許文献1に開示されたDCオフセットの低減方法においては、連続受信状態ではゲイン値が更新されない限り、ハイパスフィルタにおけるカットオフ周波数の切り替えが発生しないため、仮に大きなDCオフセットが発生してもシンセサイザの周波数安定時間までにDCオフセットが十分に収束していない可能性がある。
そこで、本発明においては、シンセサイザ回路を含め、バンド切り替えにおけるLNAや直交ミキサ等の回路制御が行われるような複数バンド対応のダイレクトコンバージョン受信機において、シリアルデータからの周波数設定データによりバンド切り替え制御が行われるときには、LNA、VCO、直交ミキサ、移相器の回路切り替え動作の安定直後に、ハイパスフィルタのカットオフ周波数を高くすることによって速やかにDCオフセットの収束を行っている。なお、DCオフセットの収束後は速やかにハイパスフィルタのカットオフ周波数を元にもどしている。これによって、周波数バンドの切り替えに伴う回路切り替え直後の受信レベル測定以前にDCオフセット値を収束させることができる。
以下、図面を用いて、本発明におけるダイレクトコンバージョン受信機の実施の形態の幾つかを詳細に説明する。尚、各実施の形態に用いる図面において、同一の構成要素は同一の符号を付し、かつ重複する説明は可能な限り省略する。
《実施の形態1》
本発明の実施の形態1におけるダイレクトコンバージョン受信機の特徴は、周波数バンドの切り替えが発生した場合に、ハイパスフィルタにおけるカットオフ周波数の切り替えを行うことである。ここで、ダイレクトコンバージョン受信機において、ハイパスフィルタのカットオフ周波数を切り替えることがDCオフセット値を低減させるために有効である理由について図を用いて説明する。
図1は、ハイパスフィルタのカットオフ周波数に対するI/Q受信信号の復調精度の特性を示す図であり、横軸にハイパスフィルタ(HPF)のカットオフ周波数(Hz)を表わし、縦軸に受信信号の復調精度(%rms)を表わしている。また、図2は、ハイパスフィルタのカットオフ周波数をパラメータとしたときの時間に対するDC値の特性を示す図である。すなわち、図2はハイパスフィルタ(HPF)におけるカットオフ周波数の応答特性を示していて、横軸に時間(ms)、縦軸にDC値(V)を表わしている。
図1から分るように、カットオフ周波数が高いほど復調精度が劣化している。また、図2から分るように、カットオフ周波数が高いほどDCオフセットの収束が速くなっている。つまり、図1及び図2から分るように、受信品質を良くしようとした場合は、ハイパスフィルタのカットオフ周波数はより低いほど有利であるが、一方では、ダイレクトコンバージョン受信機に特有の課題であるゲイン変動に伴うDCオフセットが発生した際のDC応答収束特性を速くしようとした場合は、ハイパスフィルタのカットオフ周波数はより高いほど収束特性が改善されるというように、両者の特性はトレードオフの関係となっている。
通常、CDMA方式では、多チャンネルの信号を復調するために、入力電界が変化した場合にもADコンバータへの入力振幅がほぼ一定になるような受信AGCの制御を行うことが必須である。ところが、DCオフセットが残留していると受信電力測定における時間的な変化が大きくなり、かつ、一定区間を平均化しても実際の信号振幅に対して高めの信号を受信していると判断してしまうため、DCオフセットにより正常なAGC動作を期待することができなくなってしまう。
これより、DCオフセットが発生する可能性がある場合には、ハイパスフィルタのカットオフ周波数を高くすることでDCオフセットの収束時間を速くし、DC収束後はハイパスフィルタのカットオフ周波数を低くすることで、受信AGC動作を安定化させると共に受信品質の安定化を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態1におけるダイレクトコンバージョン受信機の構成及び動作について図面を参照しながら詳細に説明する。図3は、本発明の実施の形態1における複数バンド対応のダイレクトコンバージョン受信機の構成図である。図3に示す実施の形態1における複数バンド対応のダイレクトコンバージョン受信機の構成は、2つのバンドを受信可能な受信機を想定しているが、それ以上の周波数帯域を受信する場合にもアンテナ切り替えスイッチ2から直交ミキサ6a,6bまでの回路を周波数帯域分だけ新たに追加させることで容易に実現することができる。
図3に示す実施の形態1のダイレクトコンバージョン受信機は、アンテナ1、アンテナ切り替えスイッチ2、フィルタ4a,4b、LNA5a,5b、直交ミキサ6a,6b、移相器7a,7b、VCO(電圧制御発振器)8a,8b、ループフィルタ9a,9b、PLL回路10、基準クロック11、ローパスフィルタ(LPF)14a,14b,14c,14d、可変利得増幅器15a,15b,15c,15d,15e,15f、ハイパスフィルタ(HPF)16a,16b,16c,16d、オールパスフィルタ(APF)17a,17b、A/Dコンバータ18a,18b、受信電力測定部19、デコーダ20、データ判定部21、ゲイン算出部22、ゲイン制御部23、タイミング生成部24、周波数制御部25、シリアルインターフェース出力部26、シリアルインターフェース入力部27、可変利得増幅器(GCA)制御部28、ハイパスフィルタ(HPF)制御部29、タイマ30、バンド切り替え制御部31、及び遅延回路32を備えた構成となっている。
次に、図3に示すダイレクトコンバージョン受信機の動作について説明する。アンテナ1から受信した信号は、アンテナ切り替えスイッチ2によって所望の受信帯域用回路に接続された出力端子に出力される。バンド1RF信号3aは、フィルタ4aにて受信信号以外の信号成分が除去された後にLNA5aに入力され、増幅されたRF信号が直交ミキサ6aに送信される。
ここで、ダイナミックレンジ及びNF特性の観点から、フィルタ4a以前にさらにLNAを挿入させても構わないし、送信機とのアイソレーションを確保するためにアンテナ切り替えスイッチ2の出力に共用機を挿入しても構わない。なお、VCO8a,8b、ループフィルタ9a,9b、PLL回路10、基準クロック11は一般的に用いられるPLLシンセサイザ回路を簡単に図示してものであり、公知の技術であるので詳細な説明は省略する。また、直交ミキサ6aには、VCO8aから受信周波数のキャリア周波数と同一周波数のローカル信号が移相器7aを経由して入力され、直交ミキサ6aから復調信号成分であるIch信号12a及びQch信号13aが出力される。
一方、アンテナ1からのバンド2RF信号3bは、バンド1RF信号3aと同様に、フィルタ4bにて受信信号以外の信号成分が除去された後、LNA5bに入力されて増幅されたRF信号として直交ミキサ6bに出力される。また、直交ミキサ6bには、VCO8bから受信周波数のキャリア周波数と同一周波数のローカル信号が移相器7bを経由して入力され、直交ミキサ6bの出力には復調信号成分であるIch信号12b及びQch信号13bが出力される。
ここで、LNA5a,5bから直交ミキサ6a,6bまでは周波数帯域ごとに独立に回路を持たせて、バンド切り替え制御部31からの制御信号によって周波数帯域に一致した回路ブロックはON動作を行い、周波数帯域に一致しない非対象回路はOFF動作を行うことで、複数バンド化による消費電流の増加を防ぐことができる。また、それぞれの周波数帯域ごとの直交ミキサ6a,6bの出力のIch信号12a,12b及びQch信号13a,13bは、それぞれ、共通の回路であってベースバンド可変利得増幅を行う可変利得増幅器15a,15bに送信される。
一般的に、扱う周波数が異なると(あるいは、扱う周波数帯域が離れていると)、それぞれの回路の最適化が困難となって電流あるいは特性面で十分な性能を出すことが難しくなるが、扱う周波数が同じであれば回路の共用化は比較的容易である。
直交ミキサ6aあるいは直交ミキサ6bの出力であるIch信号12aあるいはIch信号12b、及びQch信号13aあるいはQch信号13bは、ローパスフィルタ(LPF)14a,14b,14c,14dにおいて、ベースバンド信号からわずかに離れた近傍周波数の除去が行われる。可変利得増幅器15a,15b,15c,15d,15e,15fでは、可変利得増幅器(GCA)制御部28からの指示にしたがって受信AGC制御を目的とした任意のゲイン制御を行い、各可変利得増幅器15a,15b,15c,15d,15e,15f間を各ハイパスフィルタ(HPF)16a,16b,16c,16dで接続し、各可変利得増幅器15a,15b,15c,15d,15e,15f間のDC分離を極力行ってゲイン変動の発生時におけるDCオフセットを抑制している。
なお、ハイパスフィルタ(HPF)16a,16b,16c,16dは、ハイパスフィルタ(HPF)制御部29からの指示にしたがってカットオフ周波数を高/低に切り替えている。また、オールパスフィルタ(APF)17a,17bは、ローパスフィルタ(LPF)14a,14b,14c,14d及びハイパスフィルタ(HPF)16a,16b,16c,16dによる帯域内群遅延偏差を抑制させ、高い復調精度を実現している。
可変利得増幅器15e,15fの出力信号である所望の振幅値のIch信号及びQch信号は、A/Dコンバータ18a,18bにおいてデジタル信号に変換される。そして、デジタル信号に変換されたIch信号及びQch信号は、AGC制御を目的とした受信電力の測定を行う受信電力測定部19とデコーダ20に出力される。
受信電力測定部19では、Ich信号及びQch信号から一定区間の測定結果から求められた平均電力測定値をゲイン算出部22に出力し、ゲイン算出部22では所望の電力測定値との差分から次回にゲイン更新を行う際に設定すべきゲイン値をゲイン制御部23に出力する。
一方、データ判定部21は、デコーダ20からの情報に基づいて、ネットワーク指示による受信タイミング及び周波数切り替えタイミング等の判断を行うと共に、タイミング生成部24へのタイミング指示と周波数制御部25への周波数データの更新を行う。また、タイミング生成部24は、ネットワーク上のタイミングに合わせてゲイン制御部23及び周波数制御部25への受信機側に対するデータ設定の指示を行い、シリアルインターフェース出力部26経由でシリアルインターフェース入力部27へデータ転送を行う。
なお、周波数制御部25がシリアルインターフェース出力部26経由で受信機側に周波数制御を行う際、PLL回路10への周波数データの更新を行うと共に、バンド切り替えが発生した場合はシリアルインターフェース入力部27経由でバンド切り替え制御部31への指示を行う。
可変利得増幅器(GCA)制御部28は、ゲイン制御部23からのシリアルインターフェース出力部26及びシリアルインターフェース入力部27経由の指示に基づき、可変利得増幅器15a,15b,15c,15d,15e,15fへのゲイン制御を行うことで、受信AGC制御を実現している。また、DCオフセットの発生が予想されるゲイン変動量を検知した場合は、ハイパスフィルタ(HPF)制御部29にカットオフ切り替えを行う指示をする。ここで、ハイパスフィルタ(HPF)制御部29は、タイマ30を有しており、ハイパスフィルタ(HPF)16a,16b,16c,16dのカットオフ周波数の切り替えを高い周波数にした後、一定時間が経過した後はハイパスフィルタ(HPF)16a,16b,16c,16dのカットオフ周波数の切り替えを低い周波数に戻すことを可能としている。
一方、バンド切り替え制御部31は、LNA5a,5b、直交ミキサ6a,6b、移相器7a,7b、VCO8a,8bへの回路切り替え制御の指示を行うと共に、遅延回路32を経由してハイパスフィルタ(HPF)制御部29へハイパスフィルタ(HPF)16a,16b,16c,16dにおけるカットオフ周波数の切り替えの指示を行う。なお、遅延回路32では回路起動安定時間以上の遅延時間を持たせている。
ここで、周波数バンドの切り替えが発生した場合の動作に関して、動作例を用いて詳細に説明する。図4は、本発明を適用しない場合の複数バンド対応のダイレクトコンバージョン受信機における周波数切り替え実施時(バンド切り替え)のハイパスフィルタ切り替えの動作例とRX(受信)Ich信号波形を示すタイミングチャートである。また、図5は、本発明を適用した場合の複数バンド対応のダイレクトコンバージョン受信機における周波数切り替え実施時(バンド切り替え)のハイパスフィルタ切り替えの動作例とRXIch信号波形を示すタイミングチャートである。図4は、周波数データ、ゲイン設定データ、ハイパスフィルタ(HPF)のカットオフ周波数(fc)切り替え、Rx(受信)Ich出力の時間的な経過を示している。また、図5は、周波数データ、ゲイン設定データ、ハイパスフィルタ(HPF)のカットオフ周波数(fc)切り替え、Rx(受信)Ich/Qch出力の時間的な経過を示している。
ちなみに、図4及び図5に図示した動作は、通話中等に他の周波数チャネルをモニタし、その後に自局周波数に戻るようなコンプレスドモードを想定したものであり、このときに異周波数をモニタする際に、周波数バンドを跨ぐ切り替え動作時に起こり得る動作を示している。
図4において、自局周波数からバンド切り替えを伴う異周波数切り替えが発生したとき(時刻t1)、PLL回路10への周波数データの更新によるシンセサイザの引き込み動作が起こると共に、周波数帯域ごとに有する回路切り替え動作が発生する。シンセサイザの周波数安定時間は、通常は数百μs程度の時間が必要であり、安定動作完了後に受信電界が不明な周波数でのレベル測定精度を確保する意味でAGC動作を行い、その後レベル測定を行った後に自局周波数に戻ってくる。
ここで、周波数バンドの切り替え実施時には、シンセサイザの周波数切り替えとほぼ同時に周波数帯域ごとの回路のON/OFF制御が行われるため、周波数切り替え時にゲイン変動が大きくなることによって、RX_Ich出力に大きなDCオフセットが発生する。特に、ベースバンド可変利得増幅器15a,15bのゲインを大きくしていると、周波数切り替え動作時のDCオフセットの変動をより大きな変化にしてしまう。
図4では、DCオフセットが発生した場合にハイパスフィルタのカットオフ周波数は低いままのため、周波数安定時間終了後にもDCオフセットが残っている特性を図示している。この状態で高速AGC動作を行った場合、残留DCオフセットにより実際の受信電力よりも高めに測定するために正常なAGC動作を期待することができない。また、仮に受信AGC動作が正常に行われても、DCオフセットの収束にはゲイン変動量が大きくなった場合のみに、ハイパスフィルタのカットオフ周波数切り替えが行われる。
ちなみに、高速AGC動作とは、受信電界レベルが不明な状態で所望のIch/Qch振幅値を得るためにAGCゲインフィードバック量を大きくし、かつ、急速にゲイン更新を行うことで、短時間で所望のIch/Qch振幅値を得ようとするAGC動作である。なお、このような受信動作を行っている最中においてフェージング等によるレベル変動に緩やかに追従する動きは、低速AGC動作であると見なすものとする。
また、異周波数のレベル測定終了後において、自局周波数に戻る動作が行われる時(時刻t2)にも時刻t1の場合と同様の動作を行うが、このときも回路切り替えによるゲイン変動によって大きなDCオフセットが発生している。この場合は、仮に残留DCオフセットがなければ、特に以前受信動作を行っていた周波数であり、新たに高速AGC動作を行わなくとも自局周波数での前回ゲイン設定値を再設定することにより、所望のIch/Qch振幅値を得られる可能性は高いため、異周波数レベル測定に伴う自局周波数での非受信区間を短くすることが可能になる。しかし、ハイパスフィルタのカットオフ周波数切り替えを行うためには、高速AGC動作により、再度、DCオフセットを除去させることを期待する。もしくは、低カットオフ周波数でのハイパスフィルタの過渡応答による収束を期待する手段のいずれかを選択する。
一方、図5に示す本発明での動作例では、異周波数へのバンド切り替え実施時(時刻t1)に、シンセサイザの周波数切り替えと周波数帯域に対応した回路切り替えが行われるが、回路切り替え後の直交ミキサ等の起動安定時間経過後(時刻t2)にハイパスフィルタのカットオフ周波数切り替え(低い周波数→高い周波数)を行い、速やかにDCオフセットを収束させ、その後(時刻t3)において、ハイパスフィルタのカットオフ周波数切り替え(高い周波数→低い周波数)を行っている。このようにして、シンセサイザ回路の起動安定時間経過後には、DCオフセットの収束を行うと共に、高い復調精度を実現することができるハイパスフィルタのカットオフ周波数とすることによってDCオフセットを除去することができる。
また、異周波数レベル測定後の自局周波数への切り替えが発生したとき(時刻t4)においては、時刻t5でハイパスフィルタのカットオフ周波数の切り替え(低い周波数→高い周波数)を行い、速やかにDCオフセットを収束させ、その後、時刻t6でハイパスフィルタのカットオフ周波数の切り替え(高い周波数→低い周波数)を行うことにより、つまり、異周波数のレベル測定以前のゲイン設定値を再度更新することにより、高速AGC動作がなくても受信開始以前にDCオフセットを収束させることができる。さらに、高い復調精度を実現することが可能なハイパスフィルタのカットオフ周波数とすることが可能となる。
このような動作によって、複数バンド対応のダイレクトコンバージョン受信機において、バンド切り替えによる回路切り替え動作に伴うDCオフセットの発生に対し、ハイパスフィルタ切り替えのカットオフ周波数の切り替えを、低周波数→高周波数→低周波数と切り替えることにより、周波数安定以前にはDCオフセットの収束及び高い復調精度を実現することが可能となる。
《実施の形態2》
図6は、本発明の実施の形態2における複数バンド対応のダイレクトコンバージョン受信機の構成図である。図6に示す実施の形態2における複数バンド対応のダイレクトコンバージョン受信機は、図3に示す実施の形態1におけるダイレクトコンバージョン受信機の構成に対して、周波数の切り替えが発生したか否かを判定する周波数切り替え判定部33が追加された構成となっている。
次に、図6に示すダイレクトコンバージョン受信機の動作について重複説明を避けて説明する。本発明の実施の形態2におけるダイレクトコンバージョン受信機の特徴は、周波数切り替えが発生した場合に、ハイパスフィルタ(HPF)16a,16b,16c,16dにおけるカットオフ周波数の切り替えを行うように構成された点である。つまり、実施の形態1のダイレクトコンバージョン受信機は、周波数バンドの切り替えが行われたときにカットオフ周波数の切り替えを行うのに対して、実施の形態2のダイレクトコンバージョン受信機は、周波数切り替え判定部33が周波数の切り替えの有無を判定して、周波数が切り替えられたときにカットオフ周波数の切り替えを行う点が異なっている。
図6において、周波数バンドの切り替えの有無を含み周波数の切り替えを行う場合は、周波数制御部25によって、シリアルインターフェース出力部26及びシリアルインターフェース入力部27経由でPLL回路10の周波数データが更新される。このとき、PLL回路10への周波数設定データを監視する周波数切り替え判定部33は、周波数の切り替えが行われた場合には、遅延回路32を経由してハイパスフィルタ(HPF)制御部29へハイパスフィルタのカットオフ周波数を高くするように指示を行う。
ここで、実施の形態1のダイレクトコンバージョン受信機が、周波数バンドの切り替えに追従させてハイパスフィルタ(HPF)16a,16b,16c,16dのカットオフ周波数切り替え制御を行っているのに対し、実施の形態2のダイレクトコンバージョン受信機では、周波数の切り替えが行われたときには周波数バンドの変更がなくても無条件にハイパスフィルタ(HPF)16a,16b,16c,16dのカットオフ周波数の切り替え制御を行うようにしている。
つまり、同一周波数帯域内の周波数切り替えであれば、回路の切り替えが発生しないため、DCオフセットが発生しないと想定されるが、周波数の切り替え時には少なくとも受信AGC動作及びデータ受信を行うまでに必ず周波数安定時間を考慮した一定期間の時間を確保する必要があるため、周波数バンドを識別することなくハイパスフィルタ(HPF)16a,16b,16c,16dのカットオフ周波数の切り替えを行っても差し支えないため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
本発明に係るダイレクトコンバージョン受信機は、DCオフセットが小さく、かつ小型で低消費電力なCDMA受信機として有効に利用することができる。
ハイパスフィルタのカットオフ周波数に対するI/Q受信信号の復調精度の特性を示す図 ハイパスフィルタのカットオフ周波数をパラメータとしたときの時間に対するDC値の特性を示す図 本発明の実施の形態1における複数バンド対応のダイレクトコンバージョン受信機の構成図 本発明を適用しない場合の複数バンド対応のダイレクトコンバージョン受信機における、周波数切り替え実施時(バンド切り替え)のハイパスフィルタ切り替えの動作例とRXIch信号波形を示すタイミングチャート 本発明を適用した場合の複数バンド対応のダイレクトコンバージョン受信機における、周波数切り替え実施時(バンド切り替え)のハイパスフィルタ切り替えの動作例とRXIch信号波形を示すタイミングチャート 本発明の実施の形態2における複数バンド対応のダイレクトコンバージョン受信機の構成図
符号の説明
1 アンテナ
2 アンテナ切り替えスイッチ
3a バンド1RF信号
3b バンド2RF信号
4a,4b フィルタ
5a,5b LNA
6a,6b 直交ミキサ
7a,7b 移相器
8a,8b VCO(Voltage Controlled Oscillator:電圧制御発振器)
9a,9b ループフィルタ
10 PLL回路
11 基準クロック
12a,12b Ich信号
13a,13b Qch信号
14a,14b,14c,14d ローパスフィルタ(LPF)
15a,15b,15c,15d,15e,15f 可変利得増幅器
16a,16b,16c,16d ハイパスフィルタ(HPF)
17a,17b オールパスフィルタ(APF)
18a,18b A/Dコンバータ
19 受信電力測定部
20 デコーダ
21 データ判定部
22 ゲイン算出部
23 ゲイン制御部
24 タイミング生成部
25 周波数制御部
26 シリアルインターフェース出力部
27 シリアルインターフェース入力部
28 可変利得増幅器制御部
29 ハイパスフィルタ(HPF)制御部
30 タイマ
31 バンド切り替え制御部
32 遅延回路
33 周波数切り替え判定部

Claims (6)

  1. 受信した復調信号の信号電力に対してIch/Qchの振幅値をほぼ一定にするためのAGC回路を有し、少なくとも2種類以上の異なる複数の受信周波数帯域を受信可能とする複数バンド対応のダイレクトコンバージョン受信機であって、
    前記複数の受信周波数帯域のそれぞれに対応し且つ互いに独立した複数の系統のそれぞれにおいて、外部入力信号により制御対象とする対象周波数帯域の回路の起動及び制御対象としない非対象周波数帯域の回路の停止を行うLNA、直交ミキサ、移相器、及び電圧制御発振器と、
    前記複数の受信周波数帯域で共有するローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、ベースバンド可変利得増幅器、及びPLL回路と、
    前記複数の受信周波数帯域の切り替えが行われる場合に、前記ハイパスフィルタのカットオフ周波数を高/低に切り替え制御を行うハイパスフィルタ制御部とを備え、
    前記ハイパスフィルタは、前記ハイパスフィルタ制御部の指示に基づいてカットオフ周波数を高/低の少なくとも2段階に切り替えることを特徴とする複数バンド対応のダイレクトコンバージョン受信機。
  2. 前記ハイパスフィルタ制御部は、前記ハイパスフィルタのカットオフ周波数を高くする切り替えを行った後、一定期間が経過した後にそのハイパスフィルタのカットオフ周波数を低くする制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のダイレクトコンバージョン受信機。
  3. さらに、前記LNA、前記直交ミキサ、前記移相器、及び前記電圧制御発振器の周波数バンドの切り替え制御を行うための制御信号を遅延させる遅延回路を備え、
    前記ハイパスフィルタにおけるカットオフ周波数の切り替え制御のタイミングは、前記遅延回路の遅延タイミングによって決定されることを特徴とする請求項2に記載のダイレクトコンバージョン受信機。
  4. 前記ハイパスフィルタにおけるカットオフ周波数の切り替え制御のタイミングは、前記電圧制御発振器の周波数制御を行う前記PLL回路へ周波数データを設定したとき、前回の設定値から周波数の切り替えが行われた場合に前記制御信号を前記遅延回路経由で出力制御することによって決定されることを特徴とする請求項3に記載のダイレクトコンバージョン受信機。
  5. 前記遅延回路は、前記LNA、前記直交ミキサ、及び前記移相器における周波数バンドの切り替え時の回路起動安定時間以上の遅延時間を発生させることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のダイレクトコンバージョン受信機。
  6. さらに、周波数切り替えの有無を判定して、周波数が切り替えられたときにカットオフ周波数の切り替えを行う周波数切り替え判定部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のダイレクトコンバージョン受信機。
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